JP2003104489A - 容器のライニング方法 - Google Patents

容器のライニング方法

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JP2003104489A JP2002105903A JP2002105903A JP2003104489A JP 2003104489 A JP2003104489 A JP 2003104489A JP 2002105903 A JP2002105903 A JP 2002105903A JP 2002105903 A JP2002105903 A JP 2002105903A JP 2003104489 A JP2003104489 A JP 2003104489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造のコスト高を招来することなく、真空ポ
ンプ等の設備を必要とすることなく、内袋の脱落を確実
に防止できるライニング方法を提供する。 【解決手段】 容器本体(20)に開閉可能な排気口部(27)
を設ける一方、ライニング素材からなる可撓性の内袋(3
0)を容器本体の内部形状と実質的に同一の形状に製作す
る。内袋を容器本体内に装着して内袋内部を密閉し、内
袋内部に圧力流体(A) を送給して内袋と容器本体内面と
の間の空気を排気口部から排気し、内袋を容器本体内面
に圧着させ、排気口部を閉鎖する。また、内袋と容器本
体内に圧力流体を投入することにより収蔵物を強制排出
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容器のライニング方
法に関し、特に製造のコスト高を招来することなく、又
真空ポンプ等の設備を必要とすることなく、内袋の脱落
を確実に防止できるようにしたライニング方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、化学薬品や溶剤等の危険物液体
を運送し貯蔵する場合、危険物液体を容器に入れるのが
一般的である。かかる容器については運送や貯蔵を行う
収蔵物に対する耐蝕性等が要求されることから、ユーザ
ーが運送や貯蔵を行う収蔵物毎に容器の素材仕様を検討
し、その容器自体を専用化して使用することが多く、容
器の汎用性を阻害する要因になっていた。
【0003】これに対し、容器内面にフッ素樹脂等の樹
脂シートを貼り付け、シート継目を溶着してライニング
する接着ライニング法や容器内部に内袋を装着し、容器
内面の汚れを極力抑制する一方、収蔵物を輸送し貯蔵し
た後、その内袋を取替えられるようにしたルーズライニ
ング法が提案され(特開平08−80996号公報、等
参照)、あるいは容器内面にフッ素やテフロン(登録商
標)等を焼付けコーティングする方法等が提案され、い
ずれの方法でもライニングによって必要な特性、例えば
耐蝕性等を確保できるので、容器の汎用性を向上できる
ことが期待される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のルーズ
ライニング法では容器内面と内袋との間の密着が不十分
となりやすく、注入時や排出時に攪拌する必要のある収
蔵物の場合には攪拌中に内袋が容器内面から脱落して攪
拌機に巻き付き、内袋や攪拌機を損傷するおそれがあ
り、実際にはルーズライニング法を適用できない状況が
多くあった。
【0005】その為、内袋と容器内面との間を真空に保
持し、内袋の脱落を防止するようにした方法が提案され
ているが(特開平07−206084号公報、特開平0
7−215395号公報、特開平07−291392号
公報、等参照)、容器に真空ポンプ等の設備を搭載する
必要がある。
【0006】また、従来の接着コーティング法や焼付け
コーティング法では接着やコーティングに特殊な技術を
必要とし、製造のコストアップを招来しやすく、ユーザ
における設備投資の負担が増大し、実用性に乏しい容器
であった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑み、製造のコス
ト高を招来することなく、又真空ポンプ等の設備を必要
とすることなく、内袋の脱落を確実に防止できるように
した容器のライニング方法を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る容
器のライニング方法は、収蔵すべき物を投入するための
開閉可能な投入口と収蔵物を排出するための開閉可能な
排出口とを有する容器本体に、開閉可能な排気口部を設
ける一方、ライニング素材製の可撓性の内袋を状容器本
体の内部形状と実質的に同一の形状に製作し、上記内袋
を上記容器本体内に挿入するとともに、上記容器本体の
投入口及び/又は排出口を閉鎖して上記内袋の内部を密
閉し、上記排気口部を開放して上記内袋内部に圧力流体
を送給することにより上記内袋と容器本体内面との間の
空気を上記排気口部から排気して上記内袋を上記容器本
体内面に圧着させ、上記排気口部を閉鎖し、上記内袋内
の収蔵物の圧力又は空気圧によって上記内袋を上記容器
本体への圧着状態に保持するようにしたことを特徴とす
る。
【0009】また、本発明に係る容器のライニング方法
は、収蔵すべき物を投入するための開閉可能な投入口と
収蔵物を排出するための開閉可能な排出口とを有する容
器本体に、該容器本体の内部形状と実質的に同一の形状
を有するライニング素材製の可撓性の内袋を挿入すると
ともに、上記容器本体の投入口及び/又は排出口を閉鎖
して上記内袋の内部を密閉し、上記排気口部を開放して
上記内袋内部に圧力流体を送給することにより上記内袋
と容器本体内面との間の空気を上記排気口部から排気し
て上記内袋を上記容器本体内面に圧着させ、上記排気口
部を閉鎖し、上記内袋内の収蔵物の圧力又は空気圧によ
って上記内袋を上記容器本体への圧着状態に保持するよ
うにしたことを特徴とする。
【0010】例えば,内袋を容器本体内面に圧着させる
方法として、内袋と容器本体内面との間の空気を真空ポ
ンプで吸引する方法が考えられる。しかし、かかる方法
では内袋のいずれかの部位が容器本体内面に密着する
と、その近傍の残留空気にはもはや真空ポンプの吸引力
が作用せず、内袋と容器本体内面との間の空気が残留し
てしまい、空気を完全に抜くことができないおそれがあ
る。
【0011】これに対し、本発明の特徴の1つは内袋内
部に圧力流体を供給して内袋と容器本体との間の空気を
排気口部から押し出して排気し、内袋を容器本体内面に
圧着させた後、排気口部を閉鎖して圧着状態を保持する
ようにした点にある。これにより、内袋と容器本体内面
との間の空気はどのような箇所であっても圧力流体の圧
力によって排気口部に向けて押され、内袋と容器本体内
面との間に残留することはなく、全ての空気が円滑に排
気口部から排気されることとなる。
【0012】従って、内袋と容器本体内面との間に形成
された圧着状態が損なわれない限り、内袋内部に多少の
負圧が作用しても、内袋が容器本体から脱落するおそれ
はなく、ライニングの信頼性を大幅に向上できる。
【0013】また、内袋素材を容器内の収蔵物の特性に
応じて適宜選択することにより、耐蝕性等、必要な容器
特性を確保でき、容器を特定の収蔵物に専用化する必要
がなく、容器の汎用性を大幅に向上することができる。
【0014】また、内袋を容器本体内に挿入し、圧力流
体を送給することにより、内袋を膨出させて容器本体内
面に圧着するようにしているので、内袋の接着やフッ素
やテフロン(登録商標)の焼付けコーティングといった
特殊の技術を必要とする作業工程を省略することがで
き、ライニング工程を簡単化でき、しかもコスト高を招
来することもない。
【0015】さらに、内袋の容器本体への圧着状態が安
定しているので、内袋自体の寿命が向上し、収蔵物の攪
拌作業にも対応でき、運搬・貯蔵作業全般の効率をより
向上できる。
【0016】また、内袋を交換する場合には排気口部を
開放すると、内袋と容器本体との間に空気が侵入して内
袋が簡単に脱落するので、内袋を簡単に剥離して交換で
き、しかも容器の外側から交換作業を行うことができ、
作業者の安全性を保証することができる。
【0017】さらに、容器自体の汎用性が向上するの
で、無駄な容器を保有する必要がなくなる結果、資源の
有効活用に寄与でき、又容器本体をリサイクル容易な素
材に選定しておくと、容器廃棄時に簡単にリサイクルで
き、環境問題にも寄与できることとなる。
【0018】内袋の素材は可撓性を有するものであれば
特に限定されず、容器の用途や容器収蔵物の物性等に応
じて適宜選択するようにすればよい。また、排気口部は
容器本体のいずれに設けてもよいが、作業性を考慮する
と、容器本体の上方部位に設けるのがよい。排気口部は
例えば開閉可能なバルブを備えた構造を採用することが
できる。
【0019】内袋は単に容器本体内面との間の空気を排
気することにより容器本体内面に圧着させるようにして
もよいが、容器本体内面に液体を塗布しておくと、液体
の表面張力によって圧着保持力を増大できる。即ち、内
袋の挿入前に、容器本体内面に液体を塗布し、液体の表
面張力によって容器本体内面に対する内袋の圧着状態の
保持力を増大するのが更に好ましい。この液体は例えば
水を用いることができるが、容器本体内に入れる収蔵
物、あるいは収蔵物と混合可能な液体とすることができ
る。
【0020】内袋のライニング作業性を考慮すると、容
器本体の投入口及び/又は排出口を密閉する前に、投入
口及び排出口に対応する内袋の部分を投入口及び排出口
に気密的に取りつけることにより内袋を容器本体内への
挿入状態に保持するようにするのがよい。
【0021】圧力流体は内袋を内方から加圧できれば液
体でもよく、気体でもよい。この圧力流体はどのような
箇所から内袋内部に送給してもよいが、投入口及び排出
口が設けられている容器本体の構造に着目すると、容器
本体の排出口又は投入口から内袋内に送給するようにす
るのがよい。但し、投入口は排出口に比して大径がある
ことが多く、かかる場合には小径の排出口を利用するの
がよい。
【0022】また、上述の方法でライニングされた容器
の構造も新規であり、本発明によれば新規な構造のライ
ニング容器を提供することができる。
【0023】本発明に係るライニング容器は、収蔵すべ
き物を投入するための開閉可能な投入口と収蔵物を排出
するための開閉可能な排出口とを有する容器本体にはラ
イニング素材からなる可撓性の内袋が挿入され、該内袋
は上記容器本体の内部形状と実質的に同一の形状に製作
されており、上記容器本体には上記内袋と容器本体との
間の空間に連通する開閉可能な排気口部が設けられ、上
記容器本体内に挿入された内袋は上記排気口部を開放し
た状態において上記内袋の内部に送給された圧力流体の
圧力によって上記容器本体内面に圧着され、上記排気口
部が閉鎖されることにより上記内袋が上記容器本体への
圧着状態に保持されていることを特徴とする。
【0024】ところで、化学薬品や溶剤の液体原料等を
容器に入れて輸送し、納入先で容器から排出する場合、
ポンプで吸引して排出させる方法、重力で自然排出させ
る方法、容器内部の直接加圧によって強制的に排出する
方法が採用されることが多い。しかし、容器の収蔵物で
ある液体原料等には外気と直接接触させることができな
いもの、高粘度であるが故に自然排出、ポンプによる吸
引排出あるいは直接加圧による強制排出では長時間必要
なものや、排出ができないものが存在する。その結果、
上記液体原料の容器からの排出に適した特殊な設備を装
備せざるをえず、コスト高を招来する。しかも、輸送排
出後には洗浄作業を必要とし、洗浄コストが高くなると
ともに,作業に長時間を必要とする。
【0025】これに対し、容器内に内蓋を設け、内蓋外
周縁と容器内面との間をシールし、内蓋をスライドさせ
て容器収蔵物を押し出すようにした方式が提案されてい
る(特許第3035568号参照)。かかる排出方式で
は容器収蔵物が外気と直接接触せず、又容器内の残液が
少なく、洗浄作業を軽減できるが、容器の構造が複雑で
コスト高を招来し、ユーザの負担が大きい。
【0026】他方、本発明に係るライニング容器は内袋
と容器本体の内面との間の空気を押し出して内袋を容器
内面に圧着させている点に特徴がある。そこで、収蔵物
の排出時に内袋と容器本体の内面との間に圧力流体を投
入し、内袋をない方に萎ませることによって収蔵物を強
制的に押し出すことができる。
【0027】本発明に係るライニング容器は、収蔵すべ
き物を投入するための開閉可能な投入口と収蔵物を排出
するための開閉可能な排出口とを有する容器本体にはラ
イニング素材からなる可撓性の内袋が挿入され、該内袋
は上記容器本体の内部形状と実質的に同一の形状に製作
されており、上記容器本体には上記内袋と容器本体との
間の空間にそれぞれ連通する開閉可能な排気口部及び開
閉可能な第1の圧力流体投入口部が設けられ、上記容器
本体内に挿入された内袋は上記排気口部及び/又は第1
の圧力流体投入口部を開放した状態で上記内袋の内部に
送給された圧力流体の圧力によって上記容器本体内面に
圧着され、上記排気口部及び第1の圧力流体投入口部が
閉鎖されることにより上記内袋が上記容器本体への圧着
状態に保持されている一方、開放した上記第1の圧力流
体投入口部から上記内袋と容器本体との間に圧力流体が
投入されることにより上記内袋が萎んで内袋内の収蔵物
が上記排出口から強制的に押し出されるようになしたこ
とを特徴とする。
【0028】本発明の特徴の1つは容器内面に圧着した
内袋を圧力流体によって萎ませることによて収蔵物を強
制的に押し出すようにした点にある。これにより、容器
収蔵物を外気と直接接触させることなく排出できる。
【0029】また、容器内の残液を極力少なくして収蔵
物を排出することができるので、洗浄作業を極力削減で
き、必要な場合には内袋を交換すれば対処でき、高価な
洗浄費用を節約できる。
【0030】さらに、容器自体に特別な設備を設ける必
要がないので、ライニング容器のコスト高を招来するこ
ともない。
【0031】圧力流体は内袋と容器本体内面との間に投
入されて内袋を内方に加圧できれば液体でもよく、気体
でもよい。第1の圧力投入口部は内袋と容器本体内面と
の間の空間に連通すれば容器本体のいずれの部位に設け
てもよいが、本発明ては内袋と容器本体内面との間の空
間に連通して排気口部も設けられている構造上の特徴か
ら、排気口部に第1の圧力流体投入口部の機能を併有さ
せることもできる。
【0032】また、内袋を萎ませるている際に、内袋内
の収蔵物に圧力を加えると、収蔵物の押し出しがさらに
促進されるが、その圧力が大き過ぎると、内袋の収縮が
阻害される。そこで、容器本体には内袋内の空間に連通
する開閉可能な第2の圧力流体投入口部をさらに設け、
第1の圧力流体投入口部から投入される圧力流体の圧力
よりも小さい圧力の圧力流体を第2の圧力流体投入口部
から袋内に投入することにより内袋内の収蔵物を排出口
から更に強制的に押し出するように構成することもでき
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて詳細に説明する。図1ないし図10は本発明
に係る容器のライニング方法の好ましい実施形態を示
し、これは危険物液体の運送及び貯蔵に用いる中型容器
に適用した例である。図において、フレームFには容器
10が支持されている。
【0034】この容器10は図1及び図3に示されるよ
うに、本体20が四角形筒状をなし、その上端面には収
蔵物投入用のマンホール(投入口)21が形成され、該
マンホール21は蓋22によって開閉されるように設け
られ、又容器本体20の上端面には安全弁23及び排気
口24が取付けられている。
【0035】他方、容器本体20の下端面には排液パイ
プ(排出口)25が接続され、該排液パイプ25には開
閉バルブ26が取付けられ、又容器本体20の上端面に
はライニング用排気バルブ(第1の圧力流体投入口部兼
排気口部)27が取付けられてい。
【0036】容器本体20内面にライニングすべき内袋
30は図2に示されるように、テフロン(登録商標)樹
脂をコーティングした可撓性のシートを用いて製作され
ている。
【0037】この内袋本体31は容器本体20の内部形
状と同一の形状寸法をなし、内袋本体31の上端面には
投入口21周縁に取付けられるフランジ付き取付け部分
32、安全弁23に取付けられるフランジ付き取付け部
分33及び排気口24に取付けられるフランジ付き取付
け部分34が一体的に形成され、又内袋本体31の下端
面には排液パイプ25及び開閉バルブ26に取付けられ
るフランジ付き取付け部分35が形成されている。
【0038】容器本体20に内袋30のライニングを施
す場合、容器本体20と同一の寸法形状に製作した内袋
30を容器本体20内に挿入し、図4及び図5に示され
るように、内袋30の取付け部分32を容器本体20の
マンホール21から引き出してマンホール21のフラン
ジ上に被せ、その上からOリング40を載せ、マンホー
ル蓋22を閉じた時にOリング40で押さえ込んで固定
して気密性を保持する。なお、Oリング40の収容溝に
ついてはOリング40が脱落せず、かつ内袋30を確実
にシールできるような構造、例えば蟻溝に加工するのが
よい。
【0039】また、安全弁23及び排気口24について
も同様に、内袋30を気密的に取付ける。例えば、安全
弁23の取付け箇所においては図6に示されるように、
容器本体20には取付けベース部230が固定され、該
取付けベース部230にはパッキン233を介して安全
弁本体231が当接され、両者の当接フランジ部分が締
付けリング232によって相互に固定されている。そこ
で、パッキン233と取付けベース部230の上端フラ
ンジ部分との間に内袋30の取付け部分33を引き出
し、締付リング232で締付け固定すると、安全弁23
に内袋30を気密的に取付けることができる。
【0040】また、排気口24においては図7に示され
るように、容器本体20には取付けベース部240が固
定され、該取付けベース部240にはパッキン244を
介してねじ部241が当接され、両者の当接フランジ部
分が締付けリング242によって相互に固定されてい
る。そこで、パッキン244と取付けベース部240の
上端フランジ部分との間に内袋30の取付け部分34を
引き出し、締付リング242で締付け固定すると、排気
口24に内袋30を気密的に取付けることができるの
で、ねじ部241にキャップ243を螺合させると、気
密構造を確保することができる。
【0041】さらに、排液パイプ25側についても同様
に内袋30を気密的に取付ける。例えば、排液パイプ2
5においてけ図8に示されるように、排液パイプ25の
先端には取付けフランジが形成され、該取付けフランジ
には開閉バルブ26の取付けフランジが当接され、両者
の間にパッキン251を介在させて締付リング250に
よって固定されている。そこで、内袋30の取付け部分
35を排液パイプ25内に挿通してパッキン251との
間から引き出し、締付リング250で締付固定すると、
排液パイプ25に内袋30を気密的に取付けることがで
きる。
【0042】こうして内袋30を容器本体20内に気密
的に挿入状態に保持できると、容器本体20のライニン
グ用排気バルブ27を開き、容器本体20の排液パイプ
25の開閉バルブ26から内袋30の内部に高圧空気A
を送給する。
【0043】すると、図9に示されるように、内袋30
は高圧空気の圧力を受けて膨出し、内袋30と容器本体
20の内面との間の空気Bが排気バルブ27から大気に
放出され、高圧空気を十分に送給すると内袋30と容器
本体20の内面との間の空気は全て大気に放出されてな
くなり、内袋30は図10に示されるように容器本体2
0の内面に圧着するので、排気バルブ27を閉じると、
内袋30と容器本体20との間には外部から空気が侵入
することができず、マンホール21の蓋22や排気口2
4を開放しても内袋30が容器本体20から脱落するこ
とはない。
【0044】こうして容器本体20のライニングが済む
と、収蔵物投入用のマンホール21の蓋22をあけ、収
蔵物、例えば危険物液体を容器10内に投入した後、蓋
22を閉じれば危険物液体を容器10に貯蔵することが
できる。
【0045】危険物液体を排出する場合、図11に示さ
れるように、排気バルブ27及び排液パイプ25の開閉
バルブ26をあけ、内袋30と容器本体20との間に排
気バルブ27から加圧エアーを投入する。すると、内袋
30は投入された加圧エアーによって内方に萎んで収蔵
物の危険物液体を加圧し、危険物液体は排液パイプ25
から強制的に押し出され、容器本体20内の危険物液体
を確実に排出することができる。
【0046】従って、危険物液体が高粘度の液体であっ
ても、又空気に触れさせることができないような液体で
あっても安全かく確実に、しかも残液を残すことなく容
器本体10から排出することができる。
【0047】内袋30を交換する場合には容器本体20
のライニング用排気バルブ27を開放すると、容器本体
20内面と内袋30との間には大気圧によって空気が侵
入し、圧着が解放されるので、マンホール21、安全弁
23、排気口24及び開閉バルブ26の内袋30の取付
けを外すと、内袋30を簡単に容器本体20から取り外
すことができるので、後は上記と同様にして新しい内袋
30を容器本体20内に装着しライニングすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るライニング方法の好ましい実施
形態が適用される容器を示す図である。
【図2】 上記実施形態における内袋を示す図である。
【図3】 上記容器を示す平面拡大図である。
【図4】 上記実施形態を説明するための容器本体の平
面拡大図である。
【図5】 図4の側面図である。
【図6】 上記容器における安全弁の構造例を示す図で
ある。
【図7】 上記容器における排気口の構造例を示す図で
ある。
【図8】 上記容器における排液パイプ側の構造例を示
す図である。
【図9】 上記実施形態における高圧空気の送給時の状
態を示す図である。
【図10】 内袋をライニングした状態を示す図であ
る。
【図11】 上記実施形態における収蔵物の強制排出時
の状態を示す図である。
【符号の説明】
10 容器 20 容器本体 21 マンホール 22 蓋 23 安全弁 24 排気口 25 排液パイプ(排出口) 26 開閉バルブ(排出口) 27 ライニング用排気バルブ(第1の圧力流体投
入口部兼排気口部) 30 内袋 A 高圧空気 B 排出空気

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収蔵すべき物を投入するための開閉可能
    な投入口と収蔵物を排出するための開閉可能な排出口と
    を有する容器本体に、開閉可能な排気口部を設ける一
    方、ライニング素材製の可撓性の内袋を状容器本体の内
    部形状と実質的に同一の形状に製作し、 上記内袋を上記容器本体内に挿入するとともに、上記容
    器本体の投入口及び/又は排出口を閉鎖して上記内袋の
    内部を密閉し、 上記排気口部を開放して上記内袋内部に圧力流体を送給
    することにより上記内袋と容器本体内面との間の空気を
    上記排気口部から排気して上記内袋を上記容器本体内面
    に圧着させ、 上記排気口部を閉鎖し、上記内袋内の収蔵物の圧力又は
    空気圧によって上記内袋を上記容器本体への圧着状態に
    保持するようにしたことを特徴とする容器のライニング
    方法。
  2. 【請求項2】 収蔵すべき物を投入するための開閉可能
    な投入口と収蔵物を排出するための開閉可能な排出口と
    を有する容器本体に、該容器本体の内部形状と実質的に
    同一の形状を有するライニング素材製の可撓性の内袋を
    挿入するとともに、上記容器本体の投入口及び/又は排
    出口を閉鎖して上記内袋の内部を密閉し、 上記排気口部を開放して上記内袋内部に圧力流体を送給
    することにより上記内袋と容器本体内面との間の空気を
    上記排気口部から排気して上記内袋を上記容器本体内面
    に圧着させ、 上記排気口部を閉鎖し、上記内袋内の収蔵物の圧力又は
    空気圧によって上記内袋を上記容器本体への圧着状態に
    保持するようにしたことを特徴とする容器のライニング
    方法。
  3. 【請求項3】 上記内袋の挿入前に上記容器本体内面に
    液体を塗布し、該液体の表面張力によって上記容器本体
    内面に対する内袋の圧着状態の保持力を増大するように
    した請求項1又は2記載の容器のライニング方法。
  4. 【請求項4】 上記液体を上記容器本体内に入れる収蔵
    物か又は該収蔵物と混合可能な液体とした請求項3記載
    の容器のライニング方法。
  5. 【請求項5】 上記容器本体の投入口及び/又は排出口
    を密閉する前に、上記投入口及び排出口に対応する上記
    内袋の部分を上記投入口及び排出口に気密的に取りつけ
    ることにより上記内袋を上記容器本体内への挿入状態に
    保持するようにした請求項1又は2記載の容器のライニ
    ング方法。
  6. 【請求項6】 上記排出口から上記内袋内に圧力流体を
    送給するようにした請求項1又は2記載の容器のライニ
    ング方法。
  7. 【請求項7】 収蔵すべき物を投入するための開閉可能
    な投入口と収蔵物を排出するための開閉可能な排出口と
    を有する容器本体にはライニング素材からなる可撓性の
    内袋が挿入され、該内袋は上記容器本体の内部形状と実
    質的に同一の形状に製作されており、 上記容器本体には上記内袋と容器本体との間の空間に連
    通する開閉可能な排気口部が設けられ、 上記容器本体内に挿入された内袋は上記排気口部を開放
    した状態において上記内袋の内部に送給された圧力流体
    の圧力によって上記容器本体内面に圧着され、上記排気
    口部が閉鎖されることにより上記内袋が上記容器本体へ
    の圧着状態に保持されていることを特徴とするライニン
    グ容器。
  8. 【請求項8】 収蔵すべき物を投入するための開閉可能
    な投入口と収蔵物を排出するための開閉可能な排出口と
    を有する容器本体にはライニング素材からなる可撓性の
    内袋が挿入され、該内袋は上記容器本体の内部形状と実
    質的に同一の形状に製作されており、 上記容器本体には上記内袋と容器本体との間の空間にそ
    れぞれ連通する開閉可能な排気口部及び開閉可能な第1
    の圧力流体投入口部が設けられ、 上記容器本体内に挿入された内袋は上記排気口部及び/
    又は第1の圧力流体投入口部を開放した状態で上記内袋
    の内部に送給された圧力流体の圧力によって上記容器本
    体内面に圧着され、上記排気口部及び第1の圧力流体投
    入口部が閉鎖されることにより上記内袋が上記容器本体
    への圧着状態に保持されている一方、 開放した上記第1の圧力流体投入口部から上記内袋と容
    器本体との間に圧力流体が投入されることにより上記内
    袋が萎んで内袋内の収蔵物が上記排出口から強制的に押
    し出されるようになしたことを特徴とするライニング容
    器。
  9. 【請求項9】 上記排気口部が上記第1の圧力流体投入
    口部の機能を併有している請求項8記載のライニング容
    器。
  10. 【請求項10】 上記容器本体には上記内袋内の空間に
    連通する開閉可能な第2の圧力流体投入口部がさらに設
    けられており、上記第1の圧力流体投入口部から投入さ
    れる圧力流体の圧力よりも小さい圧力の圧力流体が上記
    第2の圧力流体投入口部から上記袋内に投入されること
    により上記内袋内の収蔵物が上記排出口から更に強制的
    に押し出されるようになした請求項8又は9記載のライ
    ニング容器。
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