JP2003103911A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JP2003103911A
JP2003103911A JP2001303267A JP2001303267A JP2003103911A JP 2003103911 A JP2003103911 A JP 2003103911A JP 2001303267 A JP2001303267 A JP 2001303267A JP 2001303267 A JP2001303267 A JP 2001303267A JP 2003103911 A JP2003103911 A JP 2003103911A
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Japan
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film
recording sheet
receiving layer
ink
jet recording
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JP2001303267A
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English (en)
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Kazuo Totani
和夫 戸谷
Satoshi Matsuura
諭 松浦
Hiroshi Tsukamoto
浩史 塚本
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吸収能力に優れ、高品位の画像をプリン
トすることができ、印字濃度が高く、にじみがないイン
クジェット記録用シートを提供する。 【解決手段】基材フィルムの少なくとも片面に表面フィ
ルムを有する積層フィルム、該積層フィルムの表面フィ
ルム上にインク受容層を形成したインクジェット記録用
シートにおいて、基材フィルムは熱可塑性樹脂と無機顔
料を含有し、延伸によりボイドを形成した多孔質性延伸
フィルムであり、表面フィルムは熱可塑性樹脂50〜8
0質量%及び無定型合成シリカ20〜50質量%を含有
し、延伸によりボイドを形成した多孔質性延伸フィルム
であり、積層フィルムは基材フィルム及び表面フィルム
を共押出或いは順次押出により積層されたフィルムであ
り、インク受容層は無定型合成シリカと水不溶性樹脂を
含有することを特徴とするインクジェット記録用シート
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録や印字等
に用いられるフィルムベースのインクジェット記録用シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式のプリンターの性
能、特にプリント速度、解像度、彩度などの向上によっ
て、被記録材に対しても高速吸収性、高吸収容量、規則
的なインクにじみ等、より高度な特性が要求されるよう
になり、インク受容性塗工層を紙支持体の表面に設けた
いわゆる塗工紙が開発されている。例えば、特開昭62
−158084号公報には、微粒子合成シリカを用い、
高いインク吸収性、色再現性及び色濃度を持つインクジ
ェット記録媒体の製造方法が開示されている。即ち、前
記した要求特性に応じるために、微粒子合成シリカのよ
うな吸液性の優れた白色顔料を主成分とする塗工層をセ
ルロースパルプを主成分とする支持体の表面に設けるこ
とが通常実施されている。
【0003】一方、近年、インクジェットプリンターの
用途拡大に伴ない、従来の書類等のオフィス文書からカ
ラーを主に用いた広告物、特に購買時点広告(以下、P
OP広告と略す)としての用途が広まっている。インク
ジェット記録は印刷と違い、製版する必要がないため、
少量でも印刷が可能であり、コストも易くなるというメ
リットがある。しかしながら、従来から使用されている
インクジェット記録用紙は、基材が紙支持体であるため
水濡れによって紙が破れたり、耐水化した紙を用いても
伸び、しわ、カール等の問題が生じ、実用上耐水性に問
題があった。
【0004】特開昭64−36478号公報には、ポリ
オレフィン樹脂を主成分としたフィルムに疎水性インク
吸収定着層を設け、耐水性に優れたインクジェット記録
用紙が開示されている。このような記録用紙は耐水性に
も優れ、POP広告用としても使用できる。しかしなが
ら、この記録用紙は油性インクによるインクジェット方
式のプリンターを対象とており、水性インクによるイン
クジェット方式のプリンターには対応していないだけで
なく、特に、塗膜の耐水性に対しては考慮されているも
のではなかった。
【0005】また、ポリオレフィン樹脂を主成分とした
フィルムのように耐水性に優れた支持体を使用しても、
従来の方法で支持体上にインク受容層を設けても、水滴
などで濡れた紙面を指やペン等で擦ると、支持体との界
面からインク受容層が剥がれるという塗膜耐水性不良が
発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水性インク
を用いたインクジェットプリンター等のインクジェット
記録方式において、インク吸収能力に優れ、高品位の画
像をプリントすることができ、印字濃度が高く、にじみ
がないインクジェット記録用シートを提供するものであ
る。特に、印字耐候性に優れる顔料タイプインクを使用
した記録性に優れた記録用シートであり、とりわけサイ
ンディスプレイ用途などのように塗膜耐水性が求められ
る用途に好適な記録用シートを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材フィルム
の少なくとも片面に表面フィルムを有する積層フィル
ム、該積層フィルムの表面フィルム上にインク受容層を
形成したインクジェット記録用シートにおいて、基材フ
ィルムは熱可塑性樹脂と無機顔料を含有し、延伸により
ボイドを形成した多孔質性延伸フィルムであり、表面フ
ィルムは熱可塑性樹脂50〜80質量%及び無定型合成
シリカ20〜50質量%を含有し、延伸によりボイドを
形成した多孔質性延伸フィルムであり、積層フィルムは
基材フィルム及び表面フィルムを共押出或いは順次押出
により積層されたフィルムであり、インク受容層は無定
型合成シリカと水不溶性樹脂を含有することを特徴とす
るインクジェット記録用シートである。
【0008】基材フィルムの熱可塑性樹脂としては、ポ
リオレフィン系樹脂が好ましく、ポリプロピレン系樹脂
が好ましい。表面フィルムの熱可塑性樹脂としては、基
材フィルムの熱可塑性樹脂と極性の近いものを使用する
ことが好ましく、表面フィルムと同じ熱可塑性樹脂の使
用が好ましい。
【0009】また、表面フィルムに含有する無定型合成
シリカの平均粒子径が3〜12μmであることが好まし
い。表面フィルムに含有する無定型合成シリカの吸油量
が200ml/100g以上であることが好ましい。イ
ンク受容層が、インク受容層総固形量100質量部に対
し5〜30質量部のカチオン性樹脂を含有することが好
ましい。インク受容層の水不溶性樹脂がアクリル系樹脂
であることが好ましい。インク受容層の水不溶性樹脂が
エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂であることが好ま
しい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の支持体として使用される
積層フィルムは、基材フィルムの片面或いは両面に表面
フィルムを有するものである。基材フィルムは熱可塑性
樹脂と無機顔料を有する。配合割合は、熱可塑性樹脂4
0〜80質量%、無機顔料20〜60質量%程度、好ま
しくは熱可塑性樹脂50〜70質量%、無機顔料30〜
50質量%程度である。無機顔料の量が60質量%を超
えると、厚さが均一な積層フィルムを形成することが困
難になり、更に、積層フィルムの強度が弱くなる。一
方、20質量%未満では、不透明度が低下する。
【0011】表面フィルムは、熱可塑性樹脂を50〜8
0質量%、無定型合成シリカを20〜50質量%含有す
るように配合する。無定型合成シリカの配合量が50質
量%を超えると、均一に延伸することが困難になり、製
造される積層フィルムの表面フィルムに裂け目が生じや
すくなり、強度が低下し実用性がなくなる。また無定型
合成シリカの量が20質量%未満では、十分なインク受
容層のアンカリング性能が得られず、得られたインクジ
ェット記録シートの塗膜強度および塗膜耐水性が悪くな
るとともに、インク乾燥性が低下し印字ニジミが悪くな
ってしまう。
【0012】因みに、合成紙などで通常使用される炭酸
カルシウムを用いると、インク乾燥性が低下し印字ニジ
ミが悪くなってしまう。また、インク受容層の塗工量を
増加させる事により、低下したインク乾燥性を向上させ
る事は、可能であるが、インク受容層の塗工量を増加に
伴い、印字濃度の低下と塗膜強度の低下が発生する。
【0013】基材フィルムおよび表面フィルムに使用す
る熱可塑性樹脂の種類は特に制限されない。例えば、ポ
リオレフィン系樹脂;ナイロン−6、ナイロン−6,
6、ナイロン−6,T等のポリアミド系樹脂;ポリエチ
レンテレフタレートやその共重合体、ポリブチレンテレ
フタレートやその共重合体、脂肪族ポリエステル等の熱
可塑性ポリエステル系樹脂;ポリカーボネート、アタク
ティックポリスチレン、シンジオタクティックポリスチ
レン等を使用することができる。
【0014】ポリオレフィン系樹脂としては、例えばエ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−
ヘプテン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、
3−メチル−1−ペンテン等の炭素数2〜8のα−オレ
フィンの単独重合体、およびこれらのα−オレフィン2
〜5種の共重合体が挙げられる。共重合体は、ランダム
共重合体でもブロック共重合体でもよい。
【0015】具体的には密度が0.89〜0.97g/
cm、メルトフローレート(190℃、2.16kg
荷重)が1〜10g/10分の分枝ポリエチレン、直鎖
状ポリエチレン;メルトフローレート(230℃,2.
16kg荷重)が0.2〜8g/10分のプロピレン単
独重合体、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン
・1−ブテン共重合体、プロピレン・エチレン・1−ブ
テン共重合体、プロピレン・4−メチル−1−ペンテン
共重合体、プロピレン・3−メチル−1−ペンテン共重
合体、ポリ(1−ブテン)、ポリ(4−メチル−1−ペ
ンテン)、プロピレン・エチレン・3−メチル−1−ペ
ンテン共重合体などが挙げられる。これらの中でもプロ
ピレン単独重合体、プロピレン・エチレンランダム共重
合体が、安価で成形加工性が良好であるため好ましい。
【0016】基材フィルムおよび表面フィルムには、上
記熱可塑性樹脂の中から1種類を選択して単独で使用し
てもよいし、2種以上を選択して組み合わせて使用して
もよい。また、基材フィルムおよび表面フィルムには同
一の熱可塑性樹脂を使用してもよいし、異なる熱可塑性
樹脂を使用してもよい。それぞれの層に求められる特性
に応じて、熱可塑性樹脂は適宜選択することができる。
中でも、基材フィルムと表面フィルムで使用する熱可塑
性樹脂は、極性の近いものを選ぶことが好ましく、共に
ポリプロピレン系樹脂を使用することが、安価で成形加
工性および基材フィルムと表面フィルムの密着性が良好
であるため好ましい。
【0017】基材フィルムに使用する無機顔料の種類は
特に制限されない。無機顔料としては、無定型合成シリ
カ、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、クレ
ー、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸
化マグネシウム、珪藻土、酸化珪素等を例示することが
できる。基材フィルムには、上記の無機顔料の中から1
種を選択してこれを単独で使用してもよいし、2種以上
を選択して組み合わせて使用してもよい。中でも、炭酸
カルシウムの使用が、安価で延伸時の空孔形成性が良い
ため好ましく、酸化チタンの使用は不透明度が向上し、
白色度が向上するため好ましい。
【0018】本発明は、表面フィルムに無定型合成シリ
カを使用することにより、インク吸収性が良好であり、
インク受容層のアンカリングが良好であるインクジェッ
ト記録シートとなる。なお、表面フィルムには、無定型
合成シリカの作用効果を損なわない範囲でそれ以外の顔
料を配合してもよい。
【0019】表面フィルムに使用する無定型合成シリカ
の好ましい平均粒子径の範囲は3〜12μmである。因
みに、平均粒子径が3μmより小さくなると、インク受
容層のアンカリングが悪くなり、表面強度および耐水表
面強度が低下する傾向にある。一方、平均粒子径が12
μmより大きくなると表面層の平滑度が下がり、その上
に設けられたインク受容層の平滑度に影響がでるおそれ
がある。
【0020】表面フィルムに使用する無定型合成シリカ
は、中でも平均吸油量200ml/100gのものが好
ましい。平均吸油量が200ml/100g未満である
とインク吸収性が低下する傾向がある。シリカの吸油量
に上限はないが、310ml/100g程度まで入手す
ることができる。
【0021】本発明の表面フィルムには、カチオン樹脂
を配合してもよい。カチオン樹脂を配合することによ
り、インク受容層と表面フィルムとの密着性およびにじ
みが向上する。カチオン性樹脂としては、ポリエチレン
イミン、ポリビニルピリジン、ポリジアルキルアミノエ
チルメタクリレート、ポリジアルキルアミノエチルアク
リレート、ポリジアルキルアミノエチルメタクリルアミ
ド、ポリジアルキルアミノエチルアクリルアミド、ポリ
エポキシアミン、ポリアミドアミン、ジシアンジアミド
−ホルマリン縮合物、ジシアンジアミドポリアルキル−
ポリアルキレンポリアミン縮合物、ポリジアリルジメチ
ルアンモニウム塩酸塩等のジアリルジメチルアンモニウ
ム塩重合物塩、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、
ポリアリルアミン塩、ポリビニルアミン塩、ポリ(オキ
シエチル−1−メチレン)アミン塩、ポリビニルベンジ
ルアミン塩、ポリアクリルアミドプロピルメチルアミン
塩、ポリジアリルアミン塩、アクリルアミド・ジアリル
アミン塩共重合体、モノアリルアミン・ジアリルアミン
塩共重合体、ポリアミンジシアン重合体、等の化合物お
よびこれらの変性物等が例示できる。更に、ポリジアリ
ルジメチルアンモニウム塩酸塩等のポリジアリルジメチ
ルアンモニウム塩を使用することでより塗膜強度に優れ
るインクジェット記録用フィルムを得ることができる。
【0022】基材フィルムおよび表面フィルムを製造す
るには、熱可塑性樹脂中に無機顔料或いは無定型合成シ
リカを配合混練するが、その際に、必要に応じて分散
剤、酸化防止剤、相溶化剤、難燃剤、紫外線安定剤、着
色顔料、着色染料等を添加することができる。中でも、
酸化防止剤や紫外線安定剤等を添加すると、耐久性が優
れるので好ましい。
【0023】このようにして調製した混合物は、例え
ば、押出機などで押し出すことによってフィルム状にす
ることができる。押し出しの条件は、混合物の組成や調
製するフィルムの形状などに応じて適宜設定することが
できる。表面フィルムは基材フィルムの片面に積層して
もよいし、両面に積層してもよい。両面に積層する場合
は、2つの表面フィルムの組成は同一であっても異なっ
ていてもよい。また、基材フィルムと表面フィルムの間
に更にフィルムを有しても構わない。本発明は、表面フ
ィルムおよび基材フィルムが少なくとも一軸延伸処理さ
れることが必須であり、積層工程と延伸工程の順序は特
に制限されない。
【0024】例えば、基材フィルム用の混合物と表面フ
ィルム用の混合物を共押し出し後、一軸または二軸延伸
するか、基材フィルム用の混合物を押し出し後、一軸延
伸を行い、次いで表面フィルム用の混合物を押し出しし
た後、先の延伸の直角方向に延伸することにより積層フ
ィルムが形成される。前者の場合は、基材フィルムおよ
び表面フィルムは、共に一軸延伸または二軸延伸された
積層フィルムとなり、後者の場合は、基材フィルムは二
軸延伸され、表面フィルムは一軸延伸された積層フィル
ムとなる。基材フィルム、表面フィルムとも、延伸の際
にボイドが形成され、多孔質性フィルムとなる。
【0025】延伸の具体的な方法は、特に制限されな
い。延伸方法としては、ロール群の周速差を利用したロ
ール間延伸、テンターオーブンを利用したクリップ延伸
などを挙げることができる。
【0026】本発明を構成する積層フィルムの厚さは特
に制限されず、プリンターなど出力装置の適性、記録後
の用途などによって、適宜選択できる。一般的には60
〜250μm程度である。なお、基材フィルムの厚みが
表面フィルムの厚みよりも厚い方が、積層フィルムの強
度が優れるので望ましい。
【0027】本発明は、このようにして得られた積層フ
ィルムの表面フィルム上にインク受容層を形成すること
を特徴とする。なお、インク受容層を形成しない面に
は、他のシートを積層してもよい。例えば、ポリエステ
ルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィ
ルム等の透明または不透明なシートを積層することがで
きる。また、インク受容層を形成しない面には、粘着剤
層および剥離シートを積層する所謂粘着加工を施すこと
も可能である。
【0028】本発明において、インク受容層は、無定型
合成シリカと水不溶性樹脂を含有する。無定型合成シリ
カは、例えば高純度珪砂を珪酸ソーダと硫酸を混同し珪
酸ゾルを生成させ、前記珪酸ゾルを三次元的凝集体にす
る方法、温度、イオン、界面活性剤の影響で二次凝集体
の成長を止め沈降させる方法、または四塩化珪素の分解
による方法等により得ることができる。
【0029】更に、インク受容層に含有させる無定型合
成シリカの2次凝集体の平均粒子径が1μm以上16μ
m以下であることが好ましい。平均粒子径が1μm未満
の場合、シリカ粒子間の空隙が少なくなり、インク吸収
速度が遅くなる。一方、平均粒子径が16μmを超えた
場合、表面がざらつき外観が悪くなると共に、JISP
8119記載の平滑度が低くなり、印字後のドットの形
状が歪となり、高精細な画像が得られない。
【0030】本発明において、インク受容層に使用され
る無定型合成シリカは、平均粒子径および吸油量が同一
のもの1種類を選択して単独で使用してもよいし、平均
粒子径および吸油量が異なるもの2種以上を選択して組
み合わせて使用してもよい。
【0031】なお、インク受容層には、本発明の目的で
ある印字濃度および高精細性を損なわない範囲におい
て、他の顔料を添加しても構わない。インク受容層に併
用することのできる他の顔料としては、炭酸カルシウ
ム、クレー、焼成クレー、ケイソウ土、タルク、酸化ア
ルミニウム、アルミノケイ酸マグネシウム、炭酸マグネ
シウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、有機顔料等の物質が例示され
る。これらの顔料は必要に応じて2種以上を併用するこ
とも可能である。
【0032】本発明のインク受容層に配合する水不溶性
樹脂としては、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸
エステルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体
樹脂、または、エチレン−酢酸ビニル、エチレン−アク
リル−酢酸ビニル、エチレン−塩化ビニル−酢酸ビニル
等のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等が例示でき
る。これらの水不溶性樹脂は、必要に応じて1種または
2種以上を適宜選択して用いることが可能である。イン
ク受容層中に水不溶性樹脂を使用すると、理由は定かで
はないが、特に表面フィルムへの密着性が良好である
為、表面強度および耐水表面強度の良好なインクジェッ
ト記録用シートが得られる。特に、水不溶性樹脂をイン
ク受容層総固形量100質量部に対し20〜50質量部
含有することで積層フィルムの表面フィルムとインク受
容層の密着性が良好となり、表面フィルムとインク受容
層間の塗膜耐水性が向上する。因みに、水不溶性樹脂の
添加量が20質量部未満では耐水表面強度が低下する。
一方、添加量が50質量部を超えると受容層のインク吸
収性が低下しにじみが発生する。
【0033】インク受容層には、カチオン性樹脂を添加
することで印字濃度が高くにじみのない鮮明な画像を得
ることができるので好ましい。インク受容層に使用され
るカチオン性樹脂としては、ポリエチレンイミン、ポリ
ビニルピリジン、ポリジアルキルアミノエチルメタクリ
レート、ポリジアルキルアミノエチルアクリレート、ポ
リジアルキルアミノエチルメタクリルアミド、ポリジア
ルキルアミノエチルアクリルアミド、ポリエポキシアミ
ン、ポリアミドアミン、ジシアンジアミド−ホルマリン
縮合物、ジシアンジアミドポリアルキル−ポリアルキレ
ンポリアミン縮合物、ポリジアリルジメチルアンモニウ
ム塩、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン等の化合物
およびこれらの変性物等が例示できる。配合量は特に限
定するものではないが、本発明のインク受容層に含有さ
れるカチオン性樹脂の配合量はインク受容層総固形量1
00質量部に対して3〜30質量部が好ましい。カチオ
ン性樹脂の配合量が各層において3質量部未満であると
にじみが発生する場合があり、30質量部を越えると印
字濃度は向上するものの、インクの乾燥性が低下する場
合がある。
【0034】インク受容層には、インクに対する濡れ性
を向上させる目的で、水溶性樹脂を配合することができ
る。水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコールおよび
シリル変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビ
ニルアルコール等のポリビニルアルコール誘導体、ゼラ
チン、カゼイン等の蛋白質、澱粉、酸化澱粉等の誘導体
等、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等のセルロース誘導体が使用できる。これら
の水溶性高分子は、必要に応じて1種または2種以上を
適宜選択して用いることが可能である。中でもポリビニ
ルアルコールおよびシリル変性ポリビニルアルコール、
カチオン変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアル
コール誘導体が、安価で塗膜強度も向上するため、好ま
しい。
【0035】本発明のインク受容層には、本発明の品質
を損なわない範囲において、消泡剤、蛍光染料、有色染
料、粘度調整剤、架橋剤、界面活性剤、紫外線吸収剤な
どを添加することも可能である。
【0036】積層フィルム上にインク受容層を設ける方
法としては、特に限定されるものではなく、従来から公
知の、バーコーター、エアーナイフコーター、ブレード
コーター、ダイコーター、カーテンコーター等の塗工機
によって設けることができる。インク受容層の塗工量
は、最終用途によって決定され、インク吸収性、発色
性、塗膜強度を満足させるかぎり不必要に多くする必要
はない。
【0037】本発明で得られるインク受容層の塗工量
は、最終用途によって決定され、インク吸収性、発色
性、塗膜強度を満足させるかぎり不必要に多くする必要
はなく、3g/m2以上、30g/m2以下の範囲から適
宜選択して用いられる。インク受容層が3g/m2未満
では多くの場合インク吸収容量が不足し、画像が流れ出
したり、色にじみ込みが生じ、画像がぼけてしまう。し
かしながら、30g/m2を越えるインク受容層を設け
ると、インク受容層が脆くなり、出来上がった顔料イン
クジェット記録用シートの表面強度が弱くなり実用上問
題になる。さらにコスト的にも高価なものとなる。な
お、インク受容層は、複数回に分けて塗工することもで
きる。
【0038】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるも
のではない。尚、以下において部および%とあるのは、
すべて質量部および質量%を示す。
【0039】実施例1 「基材フィルム用樹脂混合物の作成」融点が160℃の
プロピレンモノマー50部と炭酸カルシウム(平均粒子
径:1.0μm,吸油量:47ml/100g,商品名:
TP−121,奥多摩工業社製)50部を混合し、基材
フィルム用樹脂混合物を得た。
【0040】「表面フィルム用樹脂混合物の作成」融点
が160℃のプロピレンモノマー70部と無定型合成シ
リカ(平均粒子径:4.3μm,吸油量:260ml/
100g,商品名:ファインシールX−45,トクヤマ
製)30部を混合し、基材フィルム用樹脂混合物を得
た。
【0041】「積層フィルムの作成」得られた基材フィ
ルム用樹脂混合物を200℃に設定された押出機で溶融
混錬し、押出した後、縦方向に延伸を行ない、その両面
に、表面フィルム用樹脂混合物をそれぞれ200℃に設
定された2台の押出機で、溶融混錬し、表面フィルム/
基材フィルム/表面フィルムの三層構造となるように、
積層して押出し形成した後、横方向に延伸し、3層構造
の延伸シートである積層フィルムを得た。各フィルムの
厚みは、表面フィルムが15μm/基材フィルムが80
μm/表面フィルムが15μmであり、全厚みは110
μmであった。
【0042】「インク受容層用塗料の作成」ポリビニル
アルコール(商品名:PVA−105,クラレ製)20
部を水400部に加え、90℃に加温しながら攪拌し、
ポリビニルアルコールを水に溶解させる。この溶解液
に、無定型合成シリカ(平均粒子径:4.3μm,吸油
量:260ml/100g,商品名:ファインシールX
−45,トクヤマ製)40部、水不溶性樹脂である酢酸
ビニル−エチレン系ラテックス(商品名:スミカフレッ
クスS−470,住友化学製)30部とカチオン樹脂で
あるポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(商
品名:ユニセンスCP−103,センカ製)10部を混
合し、撹拌してインク受容層用塗料を得た。
【0043】「インクジェット記録シートの作成」上記
インク受容層用塗料を、前記積層フィルムの表面フィル
ム上に乾燥後の塗工質量が10.0g/m2 となるよう
にバーコーターで塗工し、110℃下で乾燥して白色の
顔料インクジェット記録シートを作成した
【0044】実施例2 実施例1の表面フィルムに使用しているプロピレンモノ
マー(融点160℃)を70部から60部に変更し、無
定型合成シリカを30部から40部に変更した以外は実
施例1と同様にしてインクジェット記録用シートを得
た。
【0045】比較例1 実施例1の表面フィルムに使用しているプロピレンモノ
マー(融点160℃)を70部から90部に変更し、無
定型合成シリカを30部から10部に変更した以外は実
施例1と同様にしてインクジェット記録用シートを得
た。
【0046】比較例2 実施例1の表面フィルムに使用しているプロピレンモノ
マー(融点160℃)を70部から40部に変更し、無
定型合成シリカを30部から60部に変更した以外は実
施例1と同様にしてインクジェット記録用シートを得
た。
【0047】実施例3 実施例1のインク受容層用塗料に使用している水不溶性
樹脂をアクリル系樹脂(商品名:リカボンドFK82
0,中央理化工業製)30部に変更した以外は実施例1
と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0048】実施例4 実施例1のインク受容層用塗料に使用している水不溶性
樹脂を酢酸ビニル−エチレン−アクリル系共重合体樹脂
(商品名:スミカフレックスS−950,住友化学製)
30部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジ
ェット記録用シートを得た。
【0049】実施例5 実施例1のインク受容層に使用している無定型合成シリ
カを、無定型合成シリカ(平均粒子径:2.5μm,吸
油量:260ml/100g,商品名:ファインシール
X−40,トクヤマ製)40部に変更した以外は実施例
1と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0050】実施例6 実施例1のインク受容層に使用している無定型合成シリ
カを無定型合成シリカ(平均粒子径:12.0μm,吸
油量:310ml/100g,商品名:サイロジェット
P−412,グレースデビソン製)40部に変更した以
外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用シート
を得た。
【0051】実施例7 実施例1のインク受容層に使用している無定型合成シリ
カを、無定型合成シリカ(平均粒子径:18.0μm,
吸油量:245ml/100g,商品名:ニップシール
ES,日本シリカ工業製)40部、に変更した以外は実
施例1と同様にしてインクジェット記録用シートを得
た。
【0052】実施例8 実施例1のインク受容層に使用している無定型合成シリ
カを無定型合成シリカ(平均粒子径:9.3μm,吸油
量:172ml/100g,商品名:カープレックスB
S−304N,シオノギ製薬製)40部、に変更した以
外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用シート
を得た。
【0053】実施例9 実施例1のインク受容層に使用している水不溶性樹脂
を、スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂(商品名:L
−1571,旭化学製)30部に変更した以外は実施例
1と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0054】比較例3 支持体として表面層が合成シリカを含有せず、炭酸カル
シルムを含有する合成紙(厚み:110μm、商品名:
ユポFPG110,ユポ・コーポレーション製)を用い
た以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用シ
ートを得た。
【0055】比較例4 支持体として表面層が合成シリカを含有せず、炭酸カル
シウムを含有する合成紙(厚み110μm、商品名:ユ
ポFPG110,ユポ・コーポレーション製)を用いた
以外は実施例3と同様にしてインクジェット記録用シー
トを得た。
【0056】比較例5 支持体として表面層が合成シリカを含有せず、炭酸カル
シウムを含有する合成紙(厚み110μm、商品名:ユ
ポFPG110,ユポ・コーポレーション製)を用いた
以外は実施例4と同様にしてインクジェット記録用シー
トを得た。
【0057】比較例6 支持体として表面層が合成シリカを含有せず、炭酸カル
シウムを含有する合成紙(厚み110μm、商品名:ユ
ポFPG110,ユポ・コーポレーション製)を用いた
以外は実施例9と同様にしてインクジェット記録用シー
トを得た。
【0058】得られた各種類のシートの画質(印字濃
度、ニジミ)、表面強度、耐水表面強度、外観、シート
の強度について以下の方法で評価した。結果を表1に示
す。
【0059】(表面強度)塗工層表面を綿棒で20回擦
った時の塗膜の様子を官能評価した。塗工層表面が全く
剥がず良好なものを◎、実用上問題のないものの若干悪
いものを○、不十分なものを△、更に不良なものを×で
示した。
【0060】(耐水表面強度)水に1時間浸水後、塗工
層表面を綿棒で20回擦った時の塗膜の様子を官能評価
した。塗工層表面が全く剥がれず良好なものを◎、実用
上問題のないものの若干悪いものを○、不十分なものを
△、更に不良なものを×で示した。
【0061】(印字ニジミ)インクジェットプロッター
(Design Jet 2500CP:ヒューレット
・パッカード社製)を用い、UVインク(ヒューレット
・パッカード社製,顔料インク)を使用して、シアン1
00%、マゼンタ100%の200%重色印字部の印字
後のニジミを官能評価した。ニジミがなく良好なものを
◎、実用上問題のないものの若干悪いものを○、不十分
なものを△、更に不良なものを×で示した。
【0062】(印字濃度)インクジェットプロッター
(Design Jet 2500CP:ヒューレット
・パッカード社製)を用い、UVインク(ヒューレット
・パッカード社製,顔料インク)を使用して印字し、ブ
ラック100%印字部の光学濃度をマクベス濃度計(マ
クベス社製,RD−914型)で測定した。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明の方法
により得られたインクジェット記録用シートは、インク
ジェット印字後の表面強度、耐水表面強度、印字ニジ
ミ、印字濃度、シート強度の品質に優れることが確認さ
れた。これに対して比較例により得られたインクジェッ
ト記録シートは、インクジェット印字後の表面強度、耐
水表面強度、印字ニジミ、印字濃度、シート強度におい
て良好な結果は得られなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA05 FC06 2H086 BA01 BA15 BA19 BA32 BA33 BA35 BA36 BA37 BA45 BA47

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルムの少なくとも片面に表面フィ
    ルムを有する積層フィルム、該積層フィルムの表面フィ
    ルム上にインク受容層を形成したインクジェット記録用
    シートにおいて、基材フィルムは熱可塑性樹脂と無機顔
    料を含有し、延伸によりボイドを形成した多孔質性延伸
    フィルムであり、表面フィルムは熱可塑性樹脂50〜8
    0質量%及び無定型合成シリカ20〜50質量%を含有
    し、延伸によりボイドを形成した多孔質性延伸フィルム
    であり、積層フィルムは基材フィルム及び表面フィルム
    を共押出或いは順次押出により積層されたフィルムであ
    り、インク受容層は無定型合成シリカと水不溶性樹脂を
    含有することを特徴とするインクジェット記録用シー
    ト。
  2. 【請求項2】表面フィルムに含有する無定型合成シリカ
    の平均粒子径が3〜12μmである請求項1記載のイン
    クジェット記録用シート。
  3. 【請求項3】表面フィルムに含有する無定型合成シリカ
    の吸油量が200ml/100g以上である請求項1ま
    たは2記載のインクジェット記録用シート。
  4. 【請求項4】インク受容層が、インク受容層総固形量1
    00質量部に対し5〜30質量部のカチオン性樹脂を含
    有する請求項1、2または3記載のインクジェット記録
    用シート。
  5. 【請求項5】インク受容層の水不溶性樹脂がアクリル系
    樹脂である請求項1、2、3または4記載のインクジェ
    ット記録用シート。
  6. 【請求項6】インク受容層の水不溶性樹脂がエチレン−
    酢酸ビニル共重合体系樹脂である請求項1、2、3、ま
    たは4記載のインクジェット記録用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009505864A (ja) * 2005-08-23 2009-02-12 イーストマン コダック カンパニー インクジェット記録用のインク受容層

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JP2009505864A (ja) * 2005-08-23 2009-02-12 イーストマン コダック カンパニー インクジェット記録用のインク受容層

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