JP2003103651A - 片持ち式タイヤ製造ドラムの安定方法と安定装置 - Google Patents

片持ち式タイヤ製造ドラムの安定方法と安定装置

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JP2003103651A JP2002269833A JP2002269833A JP2003103651A JP 2003103651 A JP2003103651 A JP 2003103651A JP 2002269833 A JP2002269833 A JP 2002269833A JP 2002269833 A JP2002269833 A JP 2002269833A JP 2003103651 A JP2003103651 A JP 2003103651A
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building drum
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1端が片持ち支持常時支えられており、他端
は自由端部である、タイヤ製造ドラムを安定させるため
の方法と装置を提供する。 【解決手段】 タイヤ製造ドラム(120、220、3
20)が2ヶ所の端部を有し、この方法は、自由端部の
横方向の動きを制限することによってタイヤ製造ドラム
を安定させるための、自由端部と連結する自由端支持具
(140、240、340)を用意し、所望のときに自
由端支持具を一時的に格納して自由端を開放するステッ
プとを備え、例えば環状のタイヤ構成要素をタイヤ製造
ドラム(120、220、320)上に組み立てること
を可能にし、あるいは組み立てられたタイヤをタイヤ製
造ドラムから取り外すことが可能にする。自由端支持具
が自由端と連結しているときに自由端支持具がタイヤ製
造ドラムの回転を可能にすることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動化されたタイヤ
製造装置に関し、特に自動化されたタイヤ製造システム
における片持ち式に搭載されたタイヤ製造ドラムの自由
端の安定方法と安定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大部分の空気タイヤにおける構成部材の
構成要素は、適切なタイヤの性能を備えるために、タイ
ヤの良好な均一性を促進する方法で組み立てられなけれ
ばならないことがよく知られている。例えば、タイヤの
周辺を取り囲むときに「蛇行」するトレッドは、タイヤ
が使用されるときに揺れを発生させる可能性がある。例
えば、一方に偏ったカーカスプライ(他の側よりも一方
の側のコードが長い)は、静的な不均衡や半径方向の力
の変動といった様々な不均一性の問題を発生させる。例
えば、子午線に対して均整の取れていないタイヤ(例え
ば、トレッドがビード間の中央にない)は、組合せの不
均衡、横方向の力の変動、コニシティといった様々な不
均一性の問題を発生させる。従って、標準的なタイヤの
性能に対する要求に合致させるために、タイヤ産業では
一般的に良好な均一性を持ったタイヤを製造するために
かなりの努力を費やしている。タイヤの均一性とは一般
に、均一で半径方向にも、横方向にも、円周方向にも、
子午線方向にも釣り合いの取れたタイヤの寸法と質量分
布とを意味すると考えられ、それによって、静的・動的
バランスを含むタイヤにおける均一性の測定に対して許
容可能な結果が生まれ、また、走行用車輪上で負荷のか
かった状態でタイヤを走らせるタイヤの均一性測定機で
測定したときにおける半径方向の力の変動、横方向の力
の変動、切線方向の力の変動もこれに含まれている。
【0003】ある程度のタイヤの不均一は組立て後の製
造工程(例えば、研削)と使用時(例えば、タイヤ/ホ
イール組立て品のリムにバランスウエイトを取付ける)
の双方あるいは何れかで修正が可能であるが、組み立て
られたタイヤができるだけ均一であることが望ましい
(そして一般的により効率的である)。標準的なタイヤ
製造装置はタイヤ製造ドラムを備えており、その周囲に
タイヤの構成要素が、例えばインナーライナー、1枚以
上のカーカスプライ、必要に応じてサイドウオール補強
材とビード周りの挿入物(例えば、エーペックス)、サ
イドウオール、およびビードのワイヤーのリング(以後
簡単に「ビード」と称する)を含んだ連続した層として
巻きつけられる。この成層の後、カーカスプライの端部
がビードに巻きつけられ、タイヤはドーナツ形に膨らま
せられ、トレッド/ベルトのパッケージが取付けられ
る。標準的には、タイヤ製造ドラムはプラントの床面の
位置に固定されており、望ましい精密度で構成要素の配
置が行われることを確実にするために、種々の構成要素
の層が固定されたドラムの関係付けられた位置に割り当
てられた工具を用いて手であるいは自動的に取付けられ
る。工具はタイヤ製造ドラムに関連付けられた状態で固
定されており、例えば、ガイドホイールはタイヤ製造ド
ラムを支持する同じフレーム(機械のベース)から伸び
ているアーム上に固定されている。
【0004】完全な円形すなわちリングであるビード
が、タイヤ製造ドラムに巻きつけられた層の中に組み込
まれるときにタイヤカーカス上に取付けることができる
ように、タイヤ製造ドラムは支持されていなければなら
ない。また、タイヤ製造ドラム上での製造工程が完了し
たときに生タイヤを取り出す通路がなければならない。
タイヤ製造ドラムは常に一方の端部のみで支持されるこ
とができ、それによって「自由端部」が作り出され、そ
こを通ってビードが取付けられたり、生タイヤが取り出
せたりする。この一方の端部での支持は一般に片持ち取
付けとして知られている。片持ち取付けの一般的な例と
しては飛び込み板がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】種々な問題、特にドラ
ム上で製造されたタイヤの均一性に対するタイヤ産業の
要求に対する考慮と、また製造装置の耐久性に対する要
望が、片持ち支持されたタイヤ製造ドラムについて処理
されなければならない。例えばタイヤ製造ドラムの重
量、ドラムに取付けられるタイヤ構成要素の重量、タイ
ヤ構成要素取付装置(例えば構成要素を一緒に圧縮する
縫合ローラ)からの横方向の力(即ちタイヤ製造ドラム
の回転軸に対するあらゆる半径方向の力)を含む要素に
起因して、大きな力のモーメントが片持ちタイヤ製造ド
ラム支持部に発生する。タイヤ製造ドラムがタイヤ製造
工程中回転する場合には、これらの力のモーメントはド
ラムの回転を容易にする支持部の中に配置されている軸
受に対して問題(例えば異常な磨耗)を引き起こす。も
しタイヤ製造ドラムが、その上で支えている力に応じて
湾曲するならばタイヤの均一性は悪影響を受け、例えば
タイヤの層が螺旋形に配置されるようなことが発生す
る。片持ち支持のドラムに対しては、湾曲がドラムの長
さ方向に生じたり、タイヤ製造ドラムが永続的な支持部
によって保持される部分の旋回運動となったりの何れか
あるいは双方を発生する可能性がある。タイヤ製造ドラ
ムを安定させるためには、即ちドラムの曲がりや他の望
ましくない動きの何れかあるいは双方を防止するために
は、片持ち取付けタイヤ製造装置は両側で支持される同
様なタイヤ製造ドラムよりも、さらに堅固であり、多く
のさらにしっかりした軸受や、1個の端部の支持部に対
する他の接続部を有しなければならない。明らかに、こ
のような堅牢性の増強によってコストが増加し、一般に
全体の重量が増加し、一層複雑な装置となり、それによ
って保守がさらに難しくなり費用も高くなる。最終的
に、本発明はタイヤ製造装置が固定されたものではな
く、フレキシブル製造システム(FMS)における1個
の構成部であり、そこでは一連のワークステーションで
一連の構成要素が取付けられるために、自動化されたワ
ークステーションの間を製造ドラムが移動するときに発
生する片持ち取り付けドラム支持装置の追加的な問題点
を解決するために努力する。本発明の背景は、精密なパ
レットコンベアを使用するには大きすぎて、必然的に自
分自身ではタイヤ製造ドラムをワークステーションに対
して十分正確な位置決めをすることができない他の手段
によってタイヤ製造ドラムが移動(推進)させられる、
数個の構成部(複数のタイヤ製造ドラム)を有するフレ
キシブル製造システム(FMS)である。ワークステー
ションはそれぞれの中心線、即ちワークステーションタ
イヤ組立て装置(工具類)の「動作ライン」を有してお
り、タイヤ製造ドラムの軸線は各ワークステーションの
動作ラインに対して正確に位置決めされなければならな
い。このような配列は、タイヤ製造ドラムの回転軸の全
ドラム長に沿った全ての点が、ワークステーション動作
ラインから所定の精密な範囲内にあること、例えば、タ
イヤ製造ドラムの回転軸線がワークステーションの動作
ラインと完全に一致すること、が保証されることを含ん
でいる。タイヤ製造ドラムは移動するプラットフォーム
上にあるので、望ましい配列は移動するプラットフォー
ムに大きすぎる重量上の負担を課することなく行われな
ければならない。さらに、移動するタイヤ製造ドラムは
電源に常時接続されているとは限らないので、いかなる
ドラムの支持部や安定部も、電源とか、空気源のような
動力の連続的な供給を受けることなく安定した支持を行
えるようになっていなければいけない。
【0006】本発明は、片持ち取付タイヤ製造ドラム、
特に回転するドラムの安定のための方法と装置とを提供
することによって従来技術の限界を打破することを目的
としており、特にタイヤ製造のためのフレキシブル製造
システムを通ってステーションからステーションへ移動
するタイヤ製造ドラムに関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、タイヤ
製造ドラムが2ヶ所の端部を有し、1ヶ所の片持ち支持
端部で常時支えられており、他の端部は自由端部であ
る、タイヤ製造ドラムを安定させるための方法が開示さ
れている。この方法は、自由端部の横方向の動きを制限
することによってタイヤ製造ドラムを安定させるため
の、自由端部と連結する自由端支持具を用意するステッ
プと、所望のときに自由端支持具を一時的に格納して自
由端を開放するステップとを備えている。
【0008】本発明によれば、自由端部を開放するステ
ップは、環状のタイヤ構成要素をタイヤ製造ドラム上に
組み立てることを可能にするように、あるいは組み立て
られたタイヤをタイヤ製造ドラムから取り外すことが可
能になるように働く。自由端を開放する方法が切れ目の
ない環状の対象物を取付けたりあるいはタイヤ製造ドラ
ムから取り外したりできるように自由端支持具を自由端
から解放するように自由端支持具を格納するステップ
と、自由端が開放される必要のなくなるまで待機するス
テップと、自由端の横方向の動きを制限することによっ
てタイヤ製造ドラムを安定させるために、自由端支持具
が自由端と結合するまで自由端支持具を延伸するステッ
プを有することが望ましい。
【0009】本発明によれば、この方法はさらに、自由
端支持具が自由端に連結されている間タイヤ製造ドラム
を回転可能とする工程を有する。
【0010】本発明によれば、この方法はタイヤ製造ド
ラムの回転軸線に対して全ての半径方向において自由端
の横方向の動きが制限されることによってタイヤ製造ド
ラムを安定することを特徴とする。もう一つの方法とし
てこの方法はタイヤ製造ドラムの回転軸線に対して半径
方向において自由端の横方向の動きが制限されることに
よってタイヤ製造ドラムを安定することを特徴とする。
その方向は垂直下向き方向に対しプラス又はマイナス9
0度以内である。その代わりにその方向は垂直下向き方
向に対しプラス又はマイナス45度以内であってもよ
い。
【0011】本発明によれば、この方法はさらにタイヤ
製造ドラムの安定のために自由端と連結した自由端支持
具を連続的な動力の供給なしに適切な位置に固定するこ
とができる。この固定のステップは、自由端支持具を自
由端と連結させることのできる点を通り越して自由端支
持具を延伸させるように機械要素を動かすステップと、
自由端の横方向の動きから生ずる力(F、Fh、Fv)
が自由端支持具を自由端との連結状態に保持するために
作用する位置で機械要素に停止を行わせるステップを有
することが望ましい。
【0012】本発明によれば、タイヤ製造ドラム(12
0、220、320)を安定させるための装置であっ
て、タイヤ製造ドラムは2ヶ所の端部を有し、1ヶ所の
片持ち支持端部で常時支えられており、他の端部は自由
端部であり、この装置は、自由端部の横方向の動きを制
限することによってタイヤ製造ドラムを安定させるため
の、自由端部と連結する自由端支持具を備えた手段と、
所望のときに自由端支持具を一時的に格納して自由端を
開放するための手段とを備えている。
【0013】本発明によれば、本装置はさらに、切れ目
のない円形の対象物をタイヤ製造ドラムに取り付けある
いは取り外しできるように自由端支持具を自由端から開
放するための自由端支持具を格納する手段と、自由端が
もはや開放される必要がなくなるまで待機させる制御手
段と、自由端の横方向の動きを制限することによってタ
イヤ製造ドラムを安定させるために自由端支持具が自由
端と連結するまで自由端支持具を延伸させる手段とを備
えている。
【0014】本発明によれば、本装置はさらに、自由端
支持具が自由端と連結しているときにタイヤ製造ドラム
の回転を可能にする手段を備えている。
【0015】本発明によれば、本装置はさらに、タイヤ
製造ドラムの回転軸に対して半径方向の全ての方向
(α、β)に自由端の横方向の動きを制限することによ
ってタイヤ製造ドラムを安定させる手段を備えている。
あるいはまた、本装置はさらに、その方向が垂直下向き
方向に対してプラス又はマイナス90度以内である、タ
イヤ製造ドラムの回転軸に対して半径方向の全ての方向
(α、β)に自由端の横方向の動きを制限することによ
ってタイヤ製造ドラムを安定させる手段を備えている。
あるいはまた、その方向が垂直下向き方向に対してプラ
ス又はマイナス45度以内である。
【0016】本発明によれば、本装置はさらに、必要な
動力の供給なしにタイヤ製造ドラムを安定させるため
に、自由端と連結した状態で自由端支持具を所定の位置
に固定するための手段を備えている。あるいはまた、自
由端支持具を自由端と連結させることのできる位置を通
り過ぎて自由端支持具を延伸させるように機械要素を駆
動する手段と、自由端の横方向の動きから生ずる力
(F、Fh、Fv)が自由端支持具を自由端との連結状
態に保持するために作用する位置で機械要素に対して停
止を行わせる手段とを有することが望ましい。
【0017】本発明によれば、タイヤ製造ドラムを必要
な動力の供給なしに安定させるために、延伸して自由端
と連結するタイヤ製造ドラムの自由端支持具を所定の位
置に固定する装置が開示されており、この装置は、自由
端に連結するために延伸が可能な2個の支持アームと、
支持アームを延伸させるために、各支持アームに連結さ
れスライドレール上を摺動する摺動ブロックと、支持ア
ームを延伸するための動力の供給に用いられるロータリ
ーアクチュエータと、回転運動を水平方向の摺動運動に
変換するためにロータリーアクチュエータと摺動ブロッ
クとの間に連結された作動リンクを備え、作動リンク
は、中心位置でロータリーアクチュエータ軸に取付けら
れている回転リンクと、一端で回転リンクの第1の端部
に回転可能に連結され他端で第1の摺動ブロックに回転
可能に連結されている第1のスライドリンクと、一端で
回転リンクの第2の端部に回転可能に連結され他端で第
2の摺動ブロックに回転可能に連結されている第2のス
ライドリンクとを備え、回転リンクの回転運動は、0度
の回転角度では両摺動ブロックを最も離れるように広
げ、それによって支持アームを完全に格納するように作
動リンクを整列させ、180度の回転角度では両摺動ブ
ロックを可能な限り引き寄せ、それによって支持アーム
を完全に延伸するように作動リンクを整列させることを
特徴とし、行き過ぎの状態で回転リンクの回転を停止さ
せる延伸停止点では、支持アームの完全な延伸をもたら
す180度の点を超えて回転リンクが回転していること
を特徴としている。
【0018】本発明は、所有者が同一であって同日出願
であり、同時係属出願の、フレキシブル製造システムに
おけるタイヤの製造方法という名称で、代理人の事件整
理番号DN2001166USAに開示されたような、
複数のタイヤカーカスを同時に組み立てるためのシステ
ムとの組合せによって、特に有用である。そこで開示さ
れている方法は、連続した少なくとも3基から10基ま
でのワークステーションを設定するステップと、少なく
とも3基のワークステーションを通って延びている作動
軸線に沿って少なくとも3個の連結されていないタイヤ
製造ドラムを前進させるステップと、各ワークステーシ
ョンで1個以上のタイヤ構成要素を取り付けるステップ
とからなるタイヤ組立てステップを備えている。それか
ら、出来上がった生タイヤカーカスがワークステーショ
ン列の最後で取り外される。最後に、タイヤ製造ドラム
は、生タイヤカーカスが取り外された後に、最後のワー
クステーションから第1のワークステーションに進めら
れる。タイヤ製造ドラムは動作ラインに沿ってそれぞれ
が独立して前進する。それぞれが連結されていないタイ
ヤ製造ドラムは、非連結のタイヤ製造ドラムの回転軸線
が動作ラインと一列になるように動作ラインに沿って前
進させられる。多数の非連結の(すなわち、独立して移
動でき、互いが連結されていない)タイヤ製造ドラム
は、タイヤ製造ドラムが搭載されている自走装置によっ
て動作ラインに沿って一つのワークステーションから他
のワークステーションに実質的に同時に前進させること
ができる。タイヤ製造ドラムはタイヤ製造ドラムを通過
する回転軸線が動作ラインに対し一定の所定の高さと、
位置と、平行な配列を保持するように動作ラインに沿っ
て前進させられる。取り込みサーバがタイヤ製造ドラム
の操作のために各ワークステーションに配置されてい
る。取り込みサーバは、タイヤ製造ドラムを通過する回
転軸線が動作ラインに対し一定の所定の高さと、位置
と、平行な配列を保持するようにタイヤ製造ドラムと連
結される。各ワークステーションの取り込みサーバは動
作ラインを横切って外側にあるその通常の引き込み位置
からタイヤ製造ドラムに連結する位置に移動する。その
後、タイヤ構成要素がタイヤ製造ドラムに取り付けられ
た後にタイヤ製造ドラムは取り込みサーバとの結合を解
かれる。次に、各ワークステーションの取り込みサーバ
は今連結の解かれたタイヤ製造ドラムが次のワークステ
ーションに前進する前に、その所定の引き込み位置に引
き込まれる。各ワークステーションで一つ以上のタイヤ
構成要素をタイヤ製造ドラムに取り付ける工程には、タ
イヤ製造ドラムを通過する回転軸線が動作ラインに対し
一定の所定の高さと、位置と、平行な配列を保持する間
にタイヤ構成要素をタイヤ製造ドラムに取り付けること
が含まれる。このことはタイヤ製造ドラムにタイヤ構成
要素を取り付けるために各ワークステーションに一つ以
上の取付ドラムを設けることで達成される。取付ドラム
は動作ラインから離れた通常の格納位置からタイヤ製造
ドラムを通過する回転軸線が動作ラインに対し一定の所
定の高さと、位置と、平行な配列を保持する間にタイヤ
構成要素をタイヤ製造ドラムに取り付ける位置に移動さ
せられる。それから、取付ドラムはタイヤ製造ドラムが
次のワークステーションに前進する前に各ワークステー
ションで通常の格納位置に引き込まれる。
【0019】詳細は本発明の好ましい実施の形態を参照
されたい。その実例が添付の図面に記載されている。図
面は例示であり、限定されるものではない。本発明は一
般的にこれらの望ましい実施の形態の背景によって記載
されているが、本発明の意図と範囲を限定することを意
味するものではないことを理解願いたい。
【0020】図面の選択された中のある要素は、表示を
明瞭にするために実寸でなく描かれている。ここに示さ
れる断面図は「切断された状態」、あるいは「近視眼的
な」断面図で形成されており、他の実際の断面図では見
えるある背景線が表示を明確にするために省略されてい
る。
【0021】図面の要素は一般的に次のように番号が付
されている。同じ要素は図面を通して同じ参照番号で参
照している。例えば、図面の要素番号199は同じであ
り、他の図面の要素299とできる限り同一である。図
面の要素は同様(同じを含む)要素は一枚の図面では同
じ番号で参照されている。例えば、多数の要素の個々を
全体としては199として参照し、個々には199a、
199b、199cとして参照する。関係があるが変更
された要素は同じ番号にプライム符号を付している。例
えば109、109’、109”は同じであるかあるい
は何らかの関係があるが大幅な変更を受けている3つの
異なった要素であり、例えば静的なアンバランスを有す
るタイヤ109に対して、同じデザインで一対のアンバ
ランスを有する異なったタイヤ109’となる。このよ
うな関係は、同じあるいは異なった図面の中の同じ要素
の中で、明細書、もし適用されるのであれば特許請求の
範囲や要約書を通じて明瞭となる。
【0022】本発明の他の目的や、形態や、優れた点は
次の記載の中で明らかになるであろう。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は、片持ち取付けされたタ
イヤ製造ドラムの自由端の安定化に関する。タイヤ製造
ドラムの自由端は、固定されたドラム支持装置に片持ち
で取り付けられた軸端と反対側の軸端である。安定化は
特にタイヤ製造中のタイヤ製造ドラムの曲がりや傾きそ
の他の動きを最少化するための自由端の特別な支持具を
提供することを目的とする。安定化の第2の目的は、タ
イヤ製造ドラムやそれと組み合わされる部材の応力とそ
れに伴う軸受や他の機械的な要素の磨耗を減少させるこ
とにある。片持ちの取付けは、一般にあらかじめ完全な
リングに組み立てられているビード(ワイヤビードリン
グ)が自由端を通り抜けてタイヤ製造ドラムに取付けら
れるように、そしてまた組み立てられたカーカスを自由
端から離れて滑らせることによって完成したタイヤカー
カスが組立て後にタイヤ製造ドラムから取り出すことが
できるように用いられている。したがって、安定装置に
求められるものはビードの取付けやカーカスの取り外し
ができるように移動可能でなければならず、あるいは接
続を離すことができるものでなければならない。
【0024】本発明は、高度のタイヤの均一性を有する
タイヤを製造するためのタイヤ製造ドラムのような機械
構成要素の精密な位置決めが要求される自動タイヤ製造
システム(FMS、即ちフレキシブル製造システム)と
の関連で記載されている。ここで開示される本実施の形
態と技術思想とはこのような関連で記載されているの
で、本発明による安定化のための装置と方法とは回転あ
るいは非回転、ワークステーション間の移動可能なも
の、あるいはその場所に固定されているもののどのよう
な片持ち取付けのタイヤ製造ドラムにも適用が可能なこ
とは理解されよう。
【0025】自動タイヤ製造システムは、タイヤ製造ド
ラムが一つ以上のワークステーションを有する自動タイ
ヤ製造システムにおける移動する構成部であるとき、タ
イヤ製造ドラムをワークステーションの工具(「取付ド
ラム」のようなタイヤ製造器具)に対して正確に位置決
めできるように設計されていて、タイヤ製造ドラムが各
ワークステーションに、又、各ワークステーションから
移動(推進)される。各ワークステーションの取付ドラ
ムは動作ラインに対して垂直にあるいは水平に配置され
動作ラインに沿って縦方向に位置決めされており、第1
のタイヤ製造工程は第1のワークステーションで実施さ
れ、最後のタイヤ製造工程は最後のワークステーション
で実施されるように、その動作ラインは最初から最終へ
と順々に一つ以上のワークステーションを通って直線的
に延びていることが望ましい。このように、各ワークス
テーションにおけるタイヤ製造ドラムの正確な位置決め
はタイヤ製造ドラムの軸を各ワークステーションの動作
ラインに対して正確に位置決めし、タイヤ製造ドラムの
縦方向の基準点を各ワークステーションにおいて対応す
るワークステーションの縦方向の基準点と正確に位置決
めすることによって達成できる。タイヤ製造ドラムは片
持ちで取付けられているので、タイヤ製造ドラムの自由
端を安定化するための自由端支持具がさらに各ワークス
テーションにおけるタイヤ製造ドラムの軸線と動作ライ
ンとの位置決めを維持するのを助ける。タイヤ製造ドラ
ムは一般に精度の高いパレットコンベアを使用するには
大きすぎるので、ここで記載のシステムでは、タイヤ製
造ドラムはプラントの床の上の車輪上に載っている自走
式の車両によって移動される。車両はそれ自身でタイヤ
製造ドラムをワークステーションの取付ドラムに十分な
正確さを持って位置決めすることができないので、この
システムはタイヤ製造ドラムの正確な位置決めのために
追加的な方法と装置とを有している。
【0026】図1は、本出願のドラム安定方法と装置を
組み入れた、本出願人による同日出願であり、同時係属
出願の、フレキシブル製造システムにおけるタイヤの製
造方法という名称で、代理人の事件整理番号DN200
1166USAの米国出願番号09/ で開示
されているタイヤ製造システム(FMS)の実施の形態
を示している。多数の自走式自動案内車両(以後AGV
と表示)102a,102b,102c,102d,1
02e(全体を102と称す)は対応するタイヤ製造ド
ラム120a,120b,120c,120d,120
e(全体を「120」と称す)を複数のワークステーシ
ョン110a,110b,110c,110d,110
e(全体を「110」と称す)を経由して矢印105の
方向に移動させる。AGV102は、図1に示すような
第1のワークステーション110aから最後のワークス
テーション110dを通り、次に周囲を折り返して第1
のワークステーション110aに戻るワークステーショ
ン110を通過する楕円形の経路としてプラントの床に
埋め込まれたガイドワイヤ104によって決められた経
路に従う。ワークステーション110は共通の直線の動
作ラインに対して一列にそして間隔をおいて並べられて
おり、AGVのガイドワイヤ104はガイドワイヤ10
4がワークステーション110を通過するところでは、
動作ライン111にほぼ平行である。また、動作ライン
111に平行にワークステーション110を通り抜け
て、V型レール131(動作ライン111に正確に平
行)、平型レール132(動作ライン111にほぼ平
行)、V型レール入口傾斜路133、V型レール出口傾
斜路135、平型レール入口傾斜路134、平型レール
出口傾斜路136から構成されるレールシステム130
がある。各ワークステーション110は1個以上の取付
ドラム112a、112b、112c、112d、11
2e、112f、112g(全体を「112」と称
す)、1個以上の供給リール113a、113b、11
3c、113d、113e、113f、113g(全体
を「113」と称す)、取り込みサーバ114a、11
4b、114c、114d(全体を「114」と称す)
を備えている。取付ドラム112は動作ライン111に
直角方向にかつ水平方向に正確に一列に並べられ、動作
ライン111に沿って、各ワークステーション、例えば
取り込みサーバ114の前面に設置されたワークステー
ションの縦方向の基準点115a、115b、115
c、115d(全体を「115」と称す)に対して動作
ライン111に沿って縦方向に配置されている。自走式
であり、ガイドワイヤ104に追随するように自動化さ
れているが、AGV102は例えば無線信号および/ま
たは近接スイッチのような外部の制御も受けるので、A
GV102は次のワークステーション110に移動する
前に適切な時間の間各ワークステーション110に停止
するように制御することができる。
【0027】タイヤ製造FMSの生タイヤのカーカスが
製造されるときの動作の典型的な作業手順は次の通りで
ある。生タイヤのカーカス製造工程の第1ステップは、
AGV102aが空のタイヤ製造ドラム120aを第1
のワークステーション110a内に移動し、第1のワー
クステーション110a内のほぼ希望の停止位置に停止
する。取り込みサーバ114aが横方向(矢印107の
方向)にタイヤ製造ドラム120aの後方へ延びて、タ
イヤ製造ドラム120aと連結し、一方タイヤ製造ドラ
ム120aとAGV102aとの結合を解き、ドラムの
基準点をワークステーションの縦方向の基準点115a
と当接させることによってタイヤ製造ドラム120aを
正確な縦方向の位置に移動させる。同時に、タイヤ製造
ドラム120aはレールシステム130によって動作ラ
イン111と正確に整列され、それによってタイヤ製造
ドラム120aの第1のワークステーション110aの
取付ドラム112a、112eに対する3次元での正確
な配置が行われる。ここで、取付ドラム112は構成要
素を供給リール113から引き出して、タイヤ構成要素
の第1層を取付けることができる。電力と制御信号は取
り込みサーバ114によってタイヤ製造ドラム120に
またはタイヤ製造ドラム120から伝達される。例え
ば、1個のインナーライナーが供給リール113eから
引き出されて取付ドラム112eによって取付けられ、
一対のトーガードが(2段の)供給リール113aから
引き出されて取付ドラム112aによって取付けられ
る。ワークステーション110aで取付工程が完了する
と、取り込みサーバ114aはタイヤ製造ドラム120
aを解放し、それをAGV102aに再連結し、AGV
102とタイヤ製造ドラム120の通路に何もないよう
に連結をといて引き込み、それによってAGV102a
はタイヤ製造ドラム120aを次のワークステーション
110bに移動させることができるようになる。通路を
空けるために、ワークステーション110にあるタイヤ
製造ドラム120はほぼ同時に移動するが。互いに連結
されている必要はない。代わりに、AGVを非同期的に
移動させることができるようにAGV間に間隙があって
もよい。生タイヤカーカスの製造工程の次のステップの
ために、AGV102aはタイヤ製造ドラム120aを
第2のワークステーション110bに移動させ、そうす
ると第1のワークステーション110aについて記載し
たと同様の動作が行われ、それによって第2のワークス
テーション110bの供給リール113b、113fか
らさらにタイヤカーカスの構成要素が取付けられる。ほ
ぼ同時に、AGV102eが空のタイヤ製造ドラム12
0eを第1のタイヤカーカスの構成要素を取付けるため
に第1のワークステーション110aに移動させられ
る。上述のステップはAGV102がタイヤ製造ドラム
120を順に全てのワークステーション110を通過し
て移動するときに繰り返され、それによってタイヤカー
カスの構成要素は正しい順序でタイヤ製造ドラム120
に取付けられる。最後のワークステーション110dで
の構成要素の取付けが完了した後で、組み立てられた生
カーカスタイヤは後に続く製造段階(不図示)における
その後の工程のためにタイヤ製造ドラム120から取り
外すことができ、それによってタイヤ製造ドラム120
eは空となり、AGV102eによってガイドワイヤ1
04の経路に沿って戻り、第1のワークステーション1
10aにおける他の生タイヤカーカス製造工程のために
待機することができる。内側のビードワイヤリングは、
組み立てられた生タイヤカーカスが取り除かれた後の何
時でも、最後のワークステーション110dにおけるカ
ーカスの撤去工程の一部として都合よく取付けることが
できる。
【0028】図2は、取付ドラム112に対して正確に
配置されたタイヤ製造ドラム120を有するワークステ
ーション110を示す(部分的に切断して示される)。
取り込みサーバ114がタイヤ製造ドラム120に向け
て延びて連結されており、それによってタイヤ製造ドラ
ム120に対する正確な縦方向の位置が確定している。
タイヤ製造ドラム120はAGV102上に取付けられ
ているドラム支持フレーム122によって支持されてい
る。V型レール131と平型レール132とからなるレ
ールシステムの一部がドラム支持フレーム122の底部
に取付けられた滑り板(1個の平型の滑り板137が見
えている)を通してタイヤ製造ドラム120を支持して
整列させていることが示されており、それによってタイ
ヤ製造ドラム120が動作ライン111と正確に整列さ
れ、換言すればタイヤ製造ドラム120の回転軸線12
1を動作ライン111と同軸にしている。本発明の実施
の形態では自由端支持具140がドラム支持フレーム1
22に取付けられているのが見られる。ドラム支持フレ
ーム122上の一方の端部125に片持ち取付けされた
タイヤ製造ドラム120の他方の自由端123を支持し
て安定化させるような所定の位置となるように自由端支
持具140は垂直に延びていて、それによってタイヤ製
造ドラム120の回転軸線121をワークステーション
110の動作ライン111との正確な配列(換言すれば
一致)を維持することを助けている。タイヤ製造ドラム
120の回転を行わせるために、自由端支持具140は
タイヤ製造ドラム120の自由端123に取付けられた
自由端リング軸受124と係合している。
【0029】図3はその上に取付けられた重要な構成要
素を有するドラム支持フレーム122の側面図である。
ドラム支持フレーム122はAGV102の頂部に載っ
ている。タイヤ製造ドラム120はタイヤ製造中にタイ
ヤビードのような完全なリングを取付けられ、また完成
した生タイヤカーカスを取り外すことができるようにド
ラム支持フレーム122に対して一方の端部125で片
持ち取付けされている。タイヤ製造ドラム120はタイ
ヤ製造ドラム120とドラム支持フレーム122との間
の1個以上の軸受(不図示)の中で回転することで回転
の中心軸121の周りを回転可能となっている。自由端
のリング軸受124はタイヤ製造ドラム120の自由端
部123に取付けられた状態で示されており、自由端支
持具140はタイヤ製造ドラム120を安定させるため
に、一方またタイヤ製造ドラム120をその軸線121
の周りで回転を可能とするために自由端リング軸受12
4と係合して延びた状態で示されている。
【0030】図4(a)、図4(b)はドラム支持フレ
ーム222(122と対応)に取付けられた自由端支持
具240(140に対応)の第1の実施の形態の模式的
端面図である。ドラム支持フレーム222はAGV20
2(102に対応)上に置かれており、ドラム支持フレ
ーム222に片持ち取付けされたタイヤ製造ドラム22
0(120に対応)を支持している。タイヤ製造ドラム
220の自由端部223(123に対応)はその上に取
付けられた自由端リング軸受224(124に対応)を
有している。図4(a)は格納位置(あるいは「状
態」)にある自由端支持具240を示し、図4(b)は
タイヤ製造ドラム220をその自由端部223で安定さ
せるために適した伸張位置にある自由端支持具240を
示している。タイヤ製造ドラム220は回転軸線221
(121に対応)を有している。
【0031】第1の実施の形態の自由端支持具240
は、それぞれが、はさみの刃と類似の第1と第2との支
持アーム242a、242b(全体を242と称す)と
2個の支持アーム242を旋回可能に接続するはさみの
軸244とを有し、図4(a)、図4(b)に示すよう
に第1の支持アーム242aは第2の支持アーム242
bの前に位置する単純なはさみ状の器具である。はさみ
で切るような動作は、支持アーム242の一端にそれぞ
れ旋回可能に取付けられ、スライドレール248に摺動
可能に連結されている、第1と第2の摺動ブロック24
6a、246b(全体を246と称す)によって実行さ
れる。第1の摺動ブロック246aは第1の支持アーム
242aに連結され、第2の摺動ブロック246bは第
2の支持アーム242bに連結されている。自由端支持
具240が十分に延びるためには、摺動ブロック246
が互いを通り過ぎて摺動しなければならず、そのために
第1の摺動ブロック246aが摺動レール248の前側
上を摺動し、第2の摺動ブロック246bが摺動レール
248の後側上を摺動していることがわかる。自由端支
持具240の一番上には、タイヤ製造ドラム220に対
しての安定的な支持ができるように、2つの支持アーム
242のそれぞれに、自由端リング軸受224と係合す
るための形状をしたアーチ型の受け台243が設けられ
ている。第1の受け台243aは第1の支持アーム24
2a上に形成されており、第2の受け台243bは第2
の支持アーム242b上に形成されている。支持アーム
242と受け台243とは、摺動ブロック246が一緒
に移動したときに、受け台243が、ちょうど自由端リ
ング軸受224に係合するとき、自由端支持具240が
上昇して最大高さ「H」に達するような寸法となってい
る。受け台243は自由端リング軸受224の外形と一
致し、最高高さHはタイヤ製造ドラム220の自由端部
223から片持ち取付けされた端部までのタイヤ製造ド
ラム220の軸線221のレベルを保持するために必要
な高さとなっている。
【0032】自由端支持具240の伸縮は、例えば摺動
ブロック246をスライドレール248沿って移動させ
るためのエアシリンダ(不図示)を備えることによって
自動化することができる。受け台243を自由端リング
軸受224から引き離し、それによって「はさみを開
く」即ち、自由端支持具240を引き込ませるように殆
どが働く重力の力とタイヤ製造作業における力に抵抗す
るように、その位置に固定するための何らかのラッチを
設けなければ自由端支持具240が延びた状態を保つこ
とができなくなる可能性があることは明らかである。例
えば、ソレノイドで動作するラッチピンを摺動ブロック
246の孔に結合するように動作させることもできる。
その代わりに、エアシリンダの空気圧が、自由端支持具
240を自由端リング軸受に対して十分に延びた状態に
するように継続した力を保持することもできる。後者の
方法は、継続した空気圧が必要とされ、自由端支持具2
40がワークステーション110の間でAGV220に
搭載されている間はそれができないので不利である。実
施されている自由端支持具240をロックする他の方法
は、「進み過ぎた」状態にすることである。もし、自由
端支持具240の構成部材が十分な弾性を有しているな
らば、摺動ブロック246を支持アーム242が最大の
延びた状態になりそれによって自由端支持具240が引
き込み始める位置を通り越して摺動ブロック246を押
すことが可能になる。もし、機械的な停止具(不図示)
が、通り越した状態をさらに超えた摺動ブロックの摺動
を阻止するように配置されているならば、受け台を自由
端リング軸受224から引き離すように押す力は、摺動
ブロックを停止位置に保持し、それによって継続した動
力の供給なしにその場所にロックさせる。
【0033】図5(a)、図5(b)はドラム支持フレ
ーム322(122と対応)に取付けられた自由端支持
具340(140に対応)の第2の実施の形態の模式的
端面図である。ドラム支持フレーム322はAGV30
2(102に対応)上に置かれており、ドラム支持フレ
ーム322に片持ち取付けされたタイヤ製造ドラム32
0(120に対応)を支持している。タイヤ製造ドラム
320の自由端部323(123に対応)はその上に取
付けられた自由端リング軸受324(124に対応)を
有している。図5(a)は格納位置(あるいは「状
態」)の自由端支持具340を示し、図5(b)はタイ
ヤ製造ドラム320をその自由端部323で安定させる
ために適した伸張位置の自由端支持具340を示してい
る。タイヤ製造ドラム320は回転軸線321(121
に対応)を有している。
【0034】図6(a)、図6(b)は自由端支持具3
40の望ましい実施の形態の端部の斜視図であり、支持
具340は、図6(a)では引き込まれた状態、図6
(b)では延びた状態で示されている。
【0035】図5(a)、図5(b)、図6(a)、図
6(b)を参照すると、自由端支持具340の望ましい
実施の形態ははさみ状の器具と同様であるが、2つの
「はさみの刃」は互いに旋回可能に結合されているとい
うよりも、独立して動作する。さらに、自由端支持具3
40ははさみとしての動きを達成するためのさらに精巧
な手段、また連続した動力の供給なしに支持具340を
延びた状態にロックする手段を備えている好都合な手段
を有している。自由端支持具340はそれぞれの第1と
第2の支持アーム342aと342b(全体を342と
称す)を有し、図5(a)、図5(b)、図6(a)、
図6(b)に示されるように、第1の支持アーム342
aは第2の支持アーム342bの後側に配置されてい
る。それぞれの第1と第2の支柱345a、345b
(全体を345と称す)は支持アーム342と自由端支
持具340のフレーム341との間を連結している。第
1の支柱345aは第1のアーム支柱回転軸347a
(図6(a)にのみ表示)で第1の支持アーム342a
に回転可能に連結され、その他端で自由端支持フレーム
341に回転可能に連結されている。第2の支柱345
bは第2のアーム支柱回転軸347bで第2の支持アー
ム342bに回転可能に連結され、その他端で自由端支
持フレーム341に回転可能に連結されている。はさみ
で切るような動作は、それぞれ支持アーム342の一端
に旋回可能に取付けられ、スライドレール348に摺動
可能に連結されている、第1と第2の摺動ブロック34
6a、346b(全体を346と称す)によって実行さ
れる。第1の摺動ブロック346aは第1の支持アーム
342aに連結され、第2の摺動ブロック346bは第
2の支持アーム342bに連結されている。自由端支持
具340を格納した状態(図6(a)参照)から延びた
状態(図6(b)参照)に伸ばすためには、回転可能に
連結された支持アーム342の端部を水平方向に押しな
がら摺動ブロック346を一緒に移動させる。支柱34
5は延びないので、支持アーム342の一端の水平方向
の移動は支持アーム342の他端の垂直方向への移動に
変換される。
【0036】自由端支持具340の一番上には、タイヤ
製造ドラム320に対しての安定的な支持ができるため
に、2つの支持アーム342のそれぞれが、自由端リン
グ軸受324と係合するための形状をしたアーチ型の受
け台343を有している。第1の受け台343aは第1
の支持アーム342a上に形成されており、第2の受け
台343bは第2の支持アーム342b上に形成されて
いる。支持アーム342と受け台343とは、摺動ブロ
ック346が一緒に移動したときに、受け台343が、
ちょうど自由端リング軸受324に係合するとき、自由
端支持具340が上昇して最大高さ「H」に達するよう
な寸法となっている。受け台343は自由端リング軸受
324の外形と一致し、最高高さHはタイヤ製造ドラム
320の自由端部323から片持ち取付けされた端部ま
でのタイヤ製造ドラム320の軸線321のレベルを保
持するために必要な高さとなっている。
【0037】受け台343は、タイヤ製造ドラム320
を垂直下向きの以外の角度を向いた横向きの力(「横向
き」は製造ドラム回転軸線321に対し半径方向を意味
する)による移動に対してタイヤ製造ドラム320を安
定させるために自由端リング軸受324を取り囲むのに
適した弧の長さを有している。第1の受け台343aは
垂直下向き方向(タイヤ製造ドラム軸線321に対し半
径方向)から測って角度αとなるように周りに延びてお
り、第2の受け台343bは垂直下向き方向(タイヤ製
造ドラム軸線321に対し半径方向)から測って角度β
となるように周りに延びている。一般に、2つの角度α
とβとは等しいが、これは必要条件ではなく、受け台の
弧長角度は、取付ドラム112の動作のようなタイヤ製
造装置100の全体の流れの中で予期されるどのような
力や力の方向にも対応できるように合わせて作ることが
できる。実際に、自由端支持具340が延びるときの受
け台343の通り道を適切に設計することによって、両
方の受け台の弧長角度αとβとを同じ180度とするこ
とで自由端リング軸受324を完全に包み込むことも可
能である。本発明の関連の中では弧長角度αとβは90
度以下で十分であり、約45度が望ましい。換言すれ
ば、各受け台343は自由端リング軸受324の周りを
垂直下向き方向から0度からプラス−マイナス約45度
で延びていることが望ましい。
【0038】自由端支持具340の延伸と格納とは、例
えば空気圧を動力源とする回転アクチュエータを使用す
ることにより自動化される。発明の作動リンク460の
組合せによって(図7(a)参照)、ロータリーアクチ
ュエータ350の回転運動は摺動ブロック346をスラ
イドレール348に沿って移動させることに用いられ
る。受け台343を自由端リング軸受324から引き離
し、それによって「はさみを開く」即ち、摺動ブロック
346を離すように働かせることによって(例えば矢印
「Fh」で示される水平方向の力)自由端支持具340
を引き込ませるように殆どが働く重力の力(例えば図5
(b)に示される力「F」)とタイヤ製造作業における
力に抵抗するように、その位置に固定するための何らか
のラッチを設けなければ自由端支持具340が延びた状
態を保つことができなくなる可能性があることは明らか
である。本発明の作動リンク460はこの後に記載され
るように望ましいラッチの機能を提供する。図6
(a)、図6(b)の詳細図で良く分かるように、回転
リンク352がその中央でロータリーアクチュエータ軸
353に取付けられており、それによって回転リンク3
52は、ロータリーアクチュエータ350がロータリー
アクチュエータ軸353を回転させようとするとき、ロ
ータリーアクチュエータ軸353と一緒に回転する。ロ
ータリーアクチュエータ軸353から対称的に離れた回
転リンク352の両端において、それぞれの第1と第2
のスライドリンク354a、354b(全体を354と
称す)の一端がそれぞれ回転可能に回転リンク352に
連結されている。各スライドリンク354の他端は摺動
ブロック346に回転可能に連結されており、第1のス
ライドリンク354aは第1の摺動ブロック346aに
回転可能に連結され、第2のスライドリンク354bは
第2の摺動ブロック346bに回転可能に連結されてい
る。自由端支持具340が図6(a)に示されるように
格納状態にあるとき、回転リンク352の時計方向(矢
印355で示される方向)への回転は、2つの摺動ブロ
ック346が互いに向かう方向への摺動が起きるように
スライドリンク354を引き寄せ、それによって自由端
支持具340の図6(b)に示されるような延伸状態へ
向けての移動が起きる。
【0039】作動リンクの動作は、図7(a)〜図7
(c)を参照してさらに詳細に説明される。図7(a)
〜図7(c)は回転リンク452(352に対応)とス
ライドリンク454(354に対応)のみの模式的な端
面図であり、作動リンク460の動作をはっきりさせる
ために自由端支持具340の残りの部分は除外されてい
る。明確にするために2個のスライドリンク454の内
の1個のみが図7(c)に示されている。回転リンク4
52がその中央でロータリーアクチュエータ軸453
(353に対応)に取付けられている。ロータリーアク
チュエータ軸453から対称的に離れた回転リンク45
2の両端において、それぞれの第1と第2のスライドリ
ンク454a、454b(全体を454と称し、354
に対応)の一端がそれぞれ回転可能に回転リンク452
に連結されている。回転リンクのスライドリンクに対す
る第1の旋回軸459aは回転リンク452の一端と第
1のスライドリンク454aの一端とを回転可能に連結
する。回転リンクのスライドリンクに対する第2の旋回
軸459bは回転リンク452の他端と第2のスライド
リンク454bの一端とを回転可能に連結する。回転リ
ンクのスライドリンクに対する旋回軸459a、459
b(全体を459と称す)はロータリーアクチュエータ
軸453の両側に対称的に間隔をおいて配置されてお
り、それによって回転リンク452の回転は2個のスラ
イドリンク454に対して実質的に同じ量の移動を生じ
させる。各スライドリンク454の他端は、スライドリ
ンクの摺動ブロックに対する旋回軸457a、457b
によって摺動ブロック(不図示、例えば摺動ブロック3
46)に回転可能に連結されている。第1のスライドリ
ンク454aは、スライドリンクの摺動ブロックに対す
る第1の旋回軸457aによって第1の摺動ブロック
(不図示、例えば346a)に回転可能に連結され、第
2のスライドリンク454bは、スライドリンクの摺動
ブロックに対する第2の旋回軸457bによって第2の
摺動ブロック(不図示、例えば346b)に回転可能に
連結されている。水平な線はスライドレール(不図示、
例えば348)に平行な経路線449を示しており、ス
ライドリンクの摺動ブロックに対する旋回軸457がそ
れに従うように拘束されるが、これは旋回軸457がス
ライドレール348に沿ってスライドする摺動ブロック
(不図示、例えば346)に連結されているからであ
る。経路線449がまたロータリーアクチュエータ軸4
53の中心を通過するように作動リンク460が配置さ
れていることが望ましい。
【0040】図7(b)は、図6(a)に示されている
ように自由端支持具340が格納状態のための位置にあ
る作動リンク460を示す。図7(b)は、自由端支持
具340が部分的に延びている作動リンク460を示
す。図7(c)は図6(b)に示される自由端支持具3
40が延伸した状態の位置にあるときの作動リンクの一
部分を示す。自由端支持具340が図6(a)および図
7(a)に示す格納状態にあるとき、矢印455(35
5に対応)より示される方向への回転リンク452の回
転は、スライドリンクの摺動ブロックに対する旋回軸4
57が互いに近づくようにスライドリンク454を引っ
張り、それによって自由端支持具340が図6(b)、
図7(c)の延伸状態に向けて動かされる。図5(b)
を参照して先に説明したように、受け台343を自由端
リング軸受から引き離すように受け台343を押す力F
は自由端支持具340によって水平方向の力Fhに変換
される。図7(b)、図7(c)では、力Fhは矢印
「Fh」で示されており、この矢印は、スライドリンク
の摺動ブロックに対する第2の旋回軸457bを通して
第2のスライドリンク454bに働くときの力Fhの方
向を示している。スライドリンク作用線456は、スラ
イドリンクの摺動ブロックに対する第2の旋回軸457
bおよび回転リンクのスライドリンクに対する第2の旋
回軸459bの中心を通過するように示されている。ス
ライドリンクの角度θの通過線は第2のスライドリンク
454bと経路線449との角度の関係を示している。
【0041】図7(b)においては、自由端支持具34
0はある程度伸張した状態にあり、経路線とスライドリ
ンクとの角度θは正の値(経路線449より上の角度)
を示しており、スライドリンク作用線456はロータリ
ーアクチュエータ軸453の中心の上側にあり、従って
回転リンクのスライドリンクに対する第2の旋回軸45
9bに働く垂直方向の合成分力Fvは矢印「Fv」で示
されるように上方に向かっている。上方に向かう力Fv
は回転リンク452の方向455の回転を妨害している
ことが理解できよう。換言すれば、もしロータリーアク
チュエータ350から過度に力が加わらなければ、上方
に向かう力Fvは自由端支持具340を格納する方向に
向かわせる。
【0042】図7(c)において、自由端支持具340
は基本的に十分伸張した状態となる。延伸停止点462
が回転リンク452の図示された以上に方向455への
回転を防いでいる。例えば、第2のスライドリンク45
4bの縁部461が回転リンクのスライドリンクに対す
る第1の旋回軸459aに接触して停止する。本発明の
特徴は、回転リンク452が「行き過ぎ」状態となるま
で十分に回転したとき、作動リンク460が停止(停止
点に到達)するように延長停止点462が位置決めされ
ていることである。換言すれば、経路線とスライドリン
クとの角度θが0度を過ぎ、負の方向の数度(経路線4
99の下側の角度)で停止し、それによってスライドリ
ンク作用線456がロータリーアクチュエータ軸453
の中心の下側となり、またそれによって回転リンクのス
ライドリンクに対する第2の旋回軸459bに働く垂直
合成分力Fvが図7(c)の矢印「Fv」によって示さ
れるように下向きに働く。下方に向かう力Fvは回転リ
ンク452が方向455に回転することを助けることが
判る。換言すれば、ロータリーアクチュエータ350が
作動しなくても、水平方向の力Fh(受け台343を自
由端リング軸受324から離す方向に押す力Fから生ず
る)から生ずる下方に向かう力Fvが作動リンク460
を延伸停止点462に対して保持するように働き、それ
によって自由端支持具340を延伸状態に保持し、タイ
ヤ製造ドラム320の自由端部323を安定化させる。
自由端支持具340の最大限の延伸は経路線とスライド
リンクとの角度θが0度になり、それで経路線とスライ
ドリンクとの角度θが0度となる寸前(例えば1〜2度
前)に受け台343が自由端リング軸受324と完全に
かみ合うことが望ましく、停止点に対する行き過ぎの大
きさが経路線とスライドリンクとの角度θが0度となる
直後(例えば1〜2度後)となることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動化されたタイヤ製造システム(F
MS)のワークステーションの模式図である。
【図2】本発明の取付けドラムに対して正確な位置に配
置されたタイヤ製造ドラムを示すFMSのワークステー
ションの斜視図である。
【図3】本発明の自由端支持具によって安定化された自
由端を有するドラム支持フレーム上に片持ちで取り付け
られたタイヤ製造ドラムの側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の自由端支持具の端
面図である。(a)は引き込まれた支持具を示す。
(b)はタイヤ製造ドラムを支持するために引き出され
た状態を示す。
【図5】本発明の望ましい第2の実施の形態の端面図で
ある。(a)は引き込まれた支持具を示す。(b)はタ
イヤ製造ドラムを支持するために引き出された状態を示
す。
【図6】本発明の自由端支持具の望ましい実施の形態の
斜視図である。(a)は引き込まれた支持具を示す。
(b)は引き出された状態を示す。
【図7】図5、図6に示す本発明の自由端支持具のため
の作動リンクの模式的端面図である。(a)は図6
(a)に示す自由端支持具の引き込み位置にある作動リ
ンクを示す。(b)は自由端支持具が部分的に引き出さ
れた位置における図7(a)の作動リンクを示す。
(c)は3個の作動リンクのうちの2個が図6(b)に
示す自由端支持具の引き出し状態の位置にあり、それら
のリンクが行き過ぎた位置でロックされている状態を示
す。
【符号の説明】
102、202、302 自動案内台車(AGV) 104 ガイドワイヤ 110 ワークステーション 111 動作ライン 112 取付ドラム 113 供給リール 114 取り込みサーバ 115 縦方向の基準点 120、220、320 タイヤ製造ドラム 121、221、321 回転軸 122、222、322 ドラム支持フレーム 123、223、323 自由端部 124、224、324 リング軸受 125 一方の端部 130 レールシステム 131 V型レール 132 平型レール 133 V型レール入口傾斜路 134 平型レール入口傾斜路 135 V型レール出口傾斜路 136 平型レール出口傾斜路 137 滑り板 140、240、340 自由端支持具 242、342 支持アーム 243、343 受け台 244 軸 246、346 摺動ブロック 248、348 スライドレール 341 フレーム 345 支柱 347 アーム支柱回転軸 350 ロータリーアクチュエータ 352、452 回転リンク 353、453 ロータリーアクチュエータ軸 354、454 スライドリンク 449 経路線 455 回転方向 456 スライドリンク作用線 457 スライドリンクと摺動ブロックとの旋回軸 459 回転リンクとスライドリンクとの旋回軸 460 作動リンク 461 縁部 462 延伸停止点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 フランシス コルネ ベルギー国 ベー−6723 アバイ−ラ−ヴ ィエル ル ド ラ ガゲル 10 (72)発明者 ミシェル ルメール ベルギー国 ベー−6720 アバイ−ラ−ニ ューヴェ ル エミル ボドリュ 55 Fターム(参考) 4F212 AH20 VA02 VP01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ製造ドラムを安定させるための方
    法であって、 前記タイヤ製造ドラムは2ヶ所の端部を有し、1ヶ所の
    片持ち支持端部(125)で常時支えられており、他の
    端部は自由端部(123,223)であり、 前記方法は、 前記自由端部の横方向の動きを制限することによって前
    記タイヤ製造ドラムを安定させるための、前記自由端部
    と連結する自由端支持具(140、240、340)を
    用意するステップと、 所望のときに前記自由端支持具を一時的に格納して前記
    自由端を開放するステップと、を備えたタイヤ製造ドラ
    ムの安定方法。
  2. 【請求項2】 タイヤ製造ドラム(120、220、3
    20)の安定装置であって、 前記タイヤ製造ドラムは2ヶ所の端部を有し、1ヶ所の
    片持ち支持端部(125)で常時支えられており、他の
    端部は自由端部(123,223)であり、 前記装置は、 前記自由端部の横方向の動きを制限することによって前
    記タイヤ製造ドラムを安定させるための、前記自由端部
    と連結する自由端支持具(140、240、340)を
    備えた手段と、 所望のときに前記自由端支持具を一時的に格納して前記
    自由端を開放するための手段(246、346、35
    0、460)と、を備えたタイヤ製造ドラムの安定装
    置。
  3. 【請求項3】 タイヤ製造ドラムを必要な動力の供給な
    しに安定させるために、延伸して自由端(123、22
    3)と連結するタイヤ製造ドラム(120、220、3
    20)の自由端支持具(140、240、340)を、
    所定の位置に固定する装置であって、 前記装置は、 前記自由端に連結するために延伸が可能な2個の支持ア
    ーム(342)と、 前記支持アームを延伸させるために、前記支持アームの
    それぞれに連結されスライドレール(348)上を摺動
    する摺動ブロック(346)と、 前記支持アームを延伸するための動力の供給に用いられ
    るロータリーアクチュエータ(350)と、 回転運動を水平方向の摺動運動に変換するために前記ロ
    ータリーアクチュエータと前記摺動ブロックとの間に連
    結された作動リンク(460)であって、中心位置でロ
    ータリーアクチュエータ軸(353、453)に取付け
    られている回転リンク(352、452)と、一端で前
    記回転リンクの第1の端部に回転可能に連結され他端で
    第1の摺動ブロック(346a)に回転可能に連結され
    ている第1のスライドリンク(354a、454a)
    と、一端で前記回転リンクの第2の端部に回転可能に連
    結され他端で第2の摺動ブロック(346b)に回転可
    能に連結されている第2のスライドリンク(354b、
    454b)と、を有する前記作動リンクと、を備え、 前記回転リンクの回転運動(355、455)は、0度
    の回転角度では前記両摺動ブロックを最も離れるように
    広げ、それによって前記支持アームを完全に格納するよ
    うに前記作動リンクを整列させ、180度の回転角度で
    は前記両摺動ブロックを可能な限り引き寄せ、それによ
    って前記支持アームを完全に延伸するように前記作動リ
    ンクを整列させることを特徴とし、 行き過ぎの状態で前記回転リンクの回転を停止させる延
    伸停止点(462)では、前記支持アームの完全な延伸
    によってもたらされた180度の点を超えて前記回転リ
    ンクが回転していることを特徴とする、タイヤ製造ドラ
    ムの自由端支持具を固定する装置。
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