JP2003102813A - 消臭材料 - Google Patents

消臭材料

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JP2003102813A
JP2003102813A JP2001302072A JP2001302072A JP2003102813A JP 2003102813 A JP2003102813 A JP 2003102813A JP 2001302072 A JP2001302072 A JP 2001302072A JP 2001302072 A JP2001302072 A JP 2001302072A JP 2003102813 A JP2003102813 A JP 2003102813A
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JP
Japan
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cellulose
particles
particle size
metal
copper
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Pending
Application number
JP2001302072A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Ishihara
晋一郎 石原
Kazuya Akata
和哉 赤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Publication date
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて良好な分散性を示し、得られる塗膜の
表面が均一であり、外観も良く、優れた消臭及び抗菌効
果を示す、特に塗料あるいはコーティング剤に好適に用
いられる消臭性能を有するセルロース組成物を提供す
る。 【構成】 粒子径が200μm以下のセルロース粒子、
特にセルロース粒子が球状であり、粒径分布が、平均粒
子径の±40%に重量の70%以上をしめることが望ま
しい、に、銅、亜鉛、コバルト、ニッケル等の金属ある
いはその水酸化物を、セルロース粒子に対する重量比と
して0.1〜10wt%担持させたセルロース組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料、コーティン
グ剤等の添加剤として好適に用いられる、悪臭物質を消
臭するセルロース組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セルロース系材料に銅やその他の
金属、あるいはそれらの金属の水酸化物を担持させた消
臭材料は数多く報告されており(例えば、特開平1−3
20059号公報、同2−307475号公報、等)、
特に硫化水素やメルカプタン等の硫黄系の悪臭成分につ
いて、極めて高い消臭スピードと消臭能力を有すること
から、各種用途の消臭材料として使用されている。しか
しながら、これら消臭材料は、セルロース系材料とし
て、パルプやレーヨン等の繊維物、その粉末状物、ある
いはセロファン等のフィルムが用いられていることか
ら、コーティング剤等に配合すると、その均一性や流動
性を損なったり、消臭能力が極端に低下するという問題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、塗
料やコーティング剤に添加しても好適に使用できる、消
臭機能を有するセルロース組成物を提供することを課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく検討の結果、球状のセルロース微粒子組
成物に銅などの金属あるいはその水酸化物を担持したセ
ルロース組成物が、塗料、コーティング剤等に添加した
場合、均一な塗装面を与え、消臭・抗菌効果に優れた特
性を示すことを見いだし、本発明に至った。すなわち本
発明は、(1)粒子径が200μm以下のセルロース粒
子に金属及び/又は金属水酸化物を担持させた、消臭性
能を有するセルロース組成物、(2)金属及び/又は金
属水酸化物の担持率が、セルロース粒子に対する重量比
として0.1〜10wt%である上記(1)記載のセル
ロース組成物、(3)セルロース粒子が球状であり、粒
径分布が、平均粒子径の±40%に重量の70%以上を
しめることを特徴とする、上記(1)ないし(2)記載
のセルロース組成物、を提供するものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用するセルロース粒子は、その粒子径が200μm以
下(1μm以上のものが好ましい)、好ましくは100
μm以下、より好ましくは50μm以下のものであり、
例えば、天然系の木材パルプ、麻パルプ、コットンリン
ターを粉砕したものや、一旦セルロースを溶媒に溶解
し、粒子状に成形した再生セルロース粒子等を例示する
ことができる。粒子径が200μmを超えると、粒子を
固定化するために多量の塗料やコーティング剤を必要と
し、好ましいばかりでなく、塗膜表面の消臭・形状効果
が発現されにくい。粒子形状は、コーティングする場
合、均一に塗膜表面が形成されるため、球状が好まし
い。さらにセルロース粒子の粒度分布として、平均粒子
径の±40%に重量の70%以上であることが好まし
い。このようなセルロース粒子は、例えば、特開昭61
−241337号公報等に記載された方法により容易に
調製できる。
【0006】本発明で使用される金属あるいはその水酸
化物としては、消臭性能を持つものであれば特に制限は
ないが、例えば、銅、亜鉛、コバルト、ニッケル、及び
それらの水酸化物を例示することができる。
【0007】これら金属あるいはその水酸化物のセルロ
ース粒子への担持は、例えば特開平1−320059号
記載の方法を適用することにより、すなわち、水可溶性
の銅化合物の水溶液にセルロース粒子を分散させ、これ
にアルカリ性物質を添加してpHを4.5〜12にする
ことにより、容易に水酸化銅のコロイドをセルロース粒
子に担持させることができる。この方法によると、セル
ロース粒子あたり水酸化銅を概ね1〜3wt%担持させ
ることができる。また、他の方法として、例えば特開平
2−307475公報記載の方法を適用することによ
り、すなわち、銅、亜鉛、コバルト、ニッケル等の金属
の硫酸塩、塩化物、硝酸塩、リン酸塩、酢酸塩、水酸化
物等の電解質溶液にアンモニアや有機アミン化合物等の
塩基性窒素化合物を加え金属アンミン錯体とし、これに
セルロース粒子を含浸処理しすることによっても容易に
得ることができる。この方法によると、セルロース粒子
あたり金属をイオン錯体の形で概ね金属重量として0.
1〜10wt%担持させることができる。
【0008】これら金属あるいはその水酸化物の担持量
は、セルロース粒子に対する重量比として0.1〜10
wt%、好ましくは1〜10wt%であることが望まし
い。担持量が0.1wt%を下回ると添加剤として用い
た際に十分な消臭機能を得ることができず、10wt%
を越えるとセルロースに安定的に銅を担持させることが
困難である。
【0009】以下、実例をあげて本発明を説明するが、
本発明は、これらに限定されるものではない。
【実施例】実施例1 ビスコース(セルロース濃度10%、ガンマ価50、ア
ルカリ濃度5%)120g、ポリアクリル酸ソーダ(重
合度20万)の10wt%水溶液480gと炭酸カルシ
ウム5gとを室温下10分間、回転数400rpmで混
合し、ビスコースの微粒子を得た。約10分かけて80
℃に昇温し、さらに30分間、80℃にて該微粒子を凝
固せしめた。ガラスフィルターにて凝固粒子を濾別し、
0.5wt%塩酸にて中和し、さらに過剰の水とメタノ
ールで洗浄した後、真空下で乾燥し、セルロース球状粒
子を得た。得られたセルロース微粒子は、真球状で平均
粒径が24μmであり、平均粒子径の±40%に全体の
78%の重量を占めていた。得られたセルロース球状微
粒子10gに200gのイオン交換水および試薬の無水
硫酸銅0.46gを添加し、ガラス棒で、約10分間撹
拌した。引き続き撹拌しながら、1mol/Lの水酸化
ナトリウム水溶液を徐々に添加し、pH8にした。得ら
れた銅担持セルロース微粒子をガラスフィルター上で、
過剰の水で十分に水洗し、次いでメタノールで洗浄し、
真空乾燥し、本発明のセルロース組成物を得た。得られ
たセルロース組成物の平均粒子径は24μmであり、銅
の担持量はセルロース当たり2.9wt%であった。
【0010】実施例2 ビスコース(セルロース濃度10%、ガンマ価50、ア
ルカリ濃度5%)120g、ポリアクリル酸ソーダ(重
合度20万)の10wt%水溶液480gと炭酸カルシ
ウム5gとを室温下10分間、回転数400rpmで混
合し、ビスコースの微粒子を得た。約10分かけて80
℃に昇温し、さらに30分間、80℃にて該微粒子を凝
固せしめた。ガラスフィルターにて凝固粒子を濾別し、
0.5wt%塩酸にて中和し、さらに過剰の水とメタノ
ールで洗浄した後、真空下で乾燥し、セルロース球状粒
子を得た。得られたセルロース微粒子は、真球状で平均
粒径が24μmであり、平均粒子径の±40%に全体の
78%の重量を占めていた。3wt%の硫酸亜鉛水溶液
にアンモニアが硫酸亜鉛の6倍モルになるように25w
t%のアンモニア水を加え、無色透明の硫酸亜鉛テトラ
ミンのアンモニア水溶液を得た。これに浴比15倍にな
るように得られたセルロース球状微粒子を加え、1分間
ガラス棒で撹拌した。これをガラスフィルターで大過剰
の水で水洗し、亜鉛を担持した本発明のセルロース組成
物を得た。本組成物の亜鉛担持量はセルロース当たり
1.5wt%であった。
【0011】比較例1 セルロース材料に興人製パルプパウダーPH−105
(平均繊維長2.05mm)を用いた以外は、製造例1
と同様の処理を行い、乾燥した銅担持セルロースパウダ
ーを得た。
【0012】評価例1 [塗膜形成] 実施例1、実施例2及び比較例1で得られた金属担持セ
ルロース組成物2gと10wt%ポリビニルアルコール
(平均重合度2000)水溶液50gと10wt%ポリ
エチレングリコール(平均分子量7500)水溶液10
gをガラス棒で混合し、コーティング剤とした。これを
ガラス板にドクターナイフで10cm×10cmの幅で
50μmの厚みに流延し、100℃で5分間乾燥し、2
00℃で3分間熱処理し、金属担持セルロース組成物が
分散した塗膜を得た。その時の塗料中の金属担持セルロ
ース組成物の分散性と塗膜中のセルロース組成物の均一
性を目視で確認し評価した。結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】評価例2 [消臭試験] 上記評価例1で得られた塗膜をガラス板と共にチャック
式のガスパックに入れ、50ppmのHSを1.5L
封入し、3分後のHS残留率を測定し、消臭試験を行
った。結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のセル
ロース組成物は、塗料やコーティング剤に添加した場
合、極めて良好な分散性を示し、それをコートして得ら
れた塗膜の表面は、均一であり、外観も良く、優れた消
臭及び抗菌効果を示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA07 BB02 CC01 HH01 JJ01 KK08 LL01 MM02 MM07 NN24 4G066 AA15B AC02C CA02 CA22 CA24 DA01 FA33 FA37 4J038 DN011 EA011 KA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子径が200μm以下のセルロース粒
    子に金属及び/又は金属水酸化物を担持させた、消臭性
    能を有するセルロース組成物。
  2. 【請求項2】 金属及び/又は金属水酸化物の担持率
    が、セルロース粒子に対する重量比として0.1〜10
    wt%である請求項1記載のセルロース組成物。
  3. 【請求項3】 セルロース粒子が球状であり、粒径分布
    が、平均粒子径の±40%に重量の70%以上をしめる
    ことを特徴とする、請求項1ないし2記載のセルロース
    組成物。
JP2001302072A 2001-09-28 2001-09-28 消臭材料 Pending JP2003102813A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004093926A1 (ja) * 2003-04-22 2004-11-04 Daiki Co., Ltd. 消臭機能を有する材料及びその製造方法
JP2007069018A (ja) * 2006-11-27 2007-03-22 Kohjin Co Ltd 消臭機能を有する材料及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004093926A1 (ja) * 2003-04-22 2004-11-04 Daiki Co., Ltd. 消臭機能を有する材料及びその製造方法
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