JP2003102808A - 簡易型哺乳瓶消毒器 - Google Patents

簡易型哺乳瓶消毒器

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JP2003102808A
JP2003102808A JP2001303967A JP2001303967A JP2003102808A JP 2003102808 A JP2003102808 A JP 2003102808A JP 2001303967 A JP2001303967 A JP 2001303967A JP 2001303967 A JP2001303967 A JP 2001303967A JP 2003102808 A JP2003102808 A JP 2003102808A
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JP
Japan
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container body
upper lid
baby bottle
container
edge portion
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Application number
JP2001303967A
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English (en)
Inventor
Toru Fujito
徹 藤党
Makiko Yasuda
真樹子 安田
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Richell Corp
Original Assignee
Richell Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中底を必要とすることなく、簡便な構成であ
りながら容易に且つ良好に電子レンジ加熱で哺乳瓶等の
蒸気消毒が行える簡易型の哺乳瓶消毒器の提供。 【解決手段】 薄肉プラスチックシート成型体からなる
容器本体と上蓋とを備え、容器本体に上蓋を互いの開口
端同士を対向させて重ねることにより内部にほぼ密閉さ
れた哺乳瓶収容空間を形成する電子レンジ用の簡易型哺
乳瓶消毒器。前記容器本体は底部に複数個の突部を有
し、該底部で哺乳瓶を斜めに保持する手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、哺乳瓶を洗浄後に
消毒するための容器であって、詳しくは、電子レンジ加
熱による蒸気消毒のための簡易型消毒器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、哺乳瓶の消毒方法として煮沸
消毒が行われてきたが、近年の各家庭に広く普及してい
る電子レンジを利用して簡便に哺乳瓶の消毒を行うこと
が考えられ、そのための容器等が開発されている。
【0003】このような電子レンジ用の哺乳瓶消毒器
は、容器内に哺乳瓶やそのキャップおよび乳首等を載置
し、少量の水を加えて蓋をし、電子レンジ内で加熱する
ことによって蒸気消毒を施すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来の
電子レンジ用の哺乳瓶消毒器では、少量の水が注入され
る容器底部上に、スノコ状の中底を設置し、その上に哺
乳瓶等を置いて上蓋をするの構成のものが一般的であっ
た。このような消毒器では、中底の設置や、洗浄などの
手間が余計にかかり、場合によって中底の紛失等の問題
があった。
【0005】また、電子レンジ加熱による蒸気消毒が終
了した後、直ちに中から哺乳瓶を取り出して使用しない
場合は、通常、消毒後に上蓋を開けないで容器内に納め
たままで置いておかれることが多い。したがって、この
際、消毒終了後に容器内に残る水分を排出しておくこと
が望ましいが、開閉可能な排水口を容器に設けておくの
は構成が複雑で、製造コストの増大を招き、また開閉作
業など、扱いも煩雑である。
【0006】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、中底
を必要とすることなく、簡便な構成でありながら、容易
に且つ良好に電子レンジ加熱で哺乳瓶等の蒸気消毒が行
える簡易型の哺乳瓶消毒器を提供することにある。ま
た、本発明は、電子レンジ加熱による蒸気消毒後に容器
内からの水分排出が簡便に行える簡易型哺乳瓶消毒器の
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る簡易型哺乳瓶消毒器
は、薄肉プラスチックシート成型体からなる容器本体と
上蓋とを備え、容器本体に上蓋を互いの開口端同士を対
向させて重ねることにより内部にほぼ密閉された哺乳瓶
収容空間を形成する電子レンジ用の簡易型哺乳瓶消毒器
であって、前記容器本体は、底部に複数個の突部を有
し、該底部で哺乳瓶を斜めに保持する手段を備えたもの
である。
【0008】また請求項2に記載の発明に係る簡易型哺
乳瓶消毒器は、請求項1に記載の簡易型哺乳瓶消毒器に
おいて、前記容器本体および上蓋は、それぞれの開口端
から外周方向へ全周に亘って折り曲げられて互いに上下
で重なる開口縁部を備え、これら容器本体側の開口縁部
および上蓋側の開口縁部は、前記開口周上の少なくとも
四隅領域に断面段差形状で互いに嵌合する嵌合部と、前
記開口周上の対向する位置に両開口縁部から水平方向に
延在して形成された一対の持ち手部と、を有すると共
に、前記容器本体側縁部あるいは上蓋側縁部に対して空
隙を形成する溝形状を上蓋側縁部あるいは容器本体側縁
部に一本以上設け、該溝形状の内側の空隙が前記収容空
間と外部とを連通する排出流路を構成するものである。
【0009】また、請求項3に記載の発明に係る簡易型
哺乳瓶消毒器は、請求項1に記載の哺乳瓶消毒器におい
て、前記哺乳瓶を斜めに保持する手段は、前記複数個の
突部のうちの、容器長手方向の中央より一方の端部側に
偏心した位置に配置され、他の突部より高く形成されて
いる少なくとも一つの突部を含むものである。
【0010】また請求項4に記載の発明に係る簡易型哺
乳瓶消毒器は、請求項1に記載の簡易型哺乳瓶消毒器に
おいて、前記容器本体は、外側表面上に突部または凹部
を有するものである。
【0011】さらに請求項5に記載の発明に係る簡易型
哺乳瓶消毒器は、請求項1に記載の簡易型哺乳瓶消毒器
において、前記容器本体と上蓋とは、いずれか一方の内
周形状が他方の外周形状より大きいことを特徴とするも
のである。
【0012】本発明は、底部に複数本の突条部が並列状
に形成された容器本体に上蓋を互いの開口端同士を対向
させて重ねることによって内部にほぼ密閉された哺乳瓶
収容空間が形成される容器であり、この空間内に哺乳瓶
やそのキャップ、乳首を収容し、底部に少量の水を注入
した状態で容器を電子レンジで加熱することによって、
哺乳瓶等の蒸気消毒を行うものである。
【0013】このように本発明の哺乳瓶消毒器において
は、複数本の突条部によって容器本体の底部がスノコ状
となるため、スノコ状中底を別体に設ける必要がなく、
薄肉プラスチックシート成型体からなる上蓋と容器本体
との二部材から構成されるものであるため、取り扱いの
手間や製造も簡便である。さらに該底部にて哺乳瓶を斜
めに保持する手段によって、哺乳瓶は開口を下方に向け
て傾斜状態で蒸気消毒できるため、哺乳瓶の内部の隅々
まで水蒸気を行き渡らせてより効率良く消毒を行うこと
ができる。この保持手段としては、哺乳瓶を傾斜状態で
保持できるものであれば良く、例えば、容器の長手方向
のサイズを哺乳瓶の長さ寸法より若干短くして、哺乳瓶
端部を容器端面に立て掛ける構成が最も簡便なものとし
て上げられる。
【0014】また、本発明の哺乳瓶消毒器は、請求項2
に記載したように、容器本体および上蓋のそれぞれ開口
端から全周に亘って折り曲げられて互いに重なる開口縁
部には、開口周上の少なくとも四隅領域に設けられた断
面階段状の互いに嵌合する嵌合部によって、上蓋が容器
本体に対して確実に閉まり、閉状態での持ち運び時や消
毒の間に蓋が落ちてしまうことはない。なお、このよう
に嵌合部における容器本体と上蓋の開口縁部同士のぴっ
たりとした嵌合は、容器自体を可撓性を有する合成樹脂
製としたことにより、上蓋の容器本体に対する押し込
み、引っ張り上げの力作用で部材自身の撓み変形で嵌合
部のはめ込みおよび解除が行え、上蓋の開閉には支障を
生じない。
【0015】また、開口周上の対向する位置には容器本
体および上蓋の開口縁部から水平方向に延在して形成さ
れた一対の持ち手部が設けられているため、この持ち手
部を持って内部に哺乳瓶等を収容した容器を持ち運ぶこ
とができ、特に、電子レンジ加熱による蒸気消毒の直後
に容器本体が熱くても、この持ち手部を持てば容易に電
子レンジ内から容器を取り出すことができる。
【0016】さらに、この開口縁部には、容器本体側縁
部に対して空隙を形成する溝形状を上蓋側縁部に一本以
上、あるいは上蓋側縁部に対して空隙を形成する溝形状
を容器本体側縁部に一本以上設け、この溝形状の内側の
空隙によってほぼ密閉状態で容器内に形成される前記収
容空間と外部とを連通する排出流路が構成されるもので
ある。したがって、この排出流路は、電子レンジ内での
加熱消毒時には水蒸気の抜け孔として機能すると共に、
蒸気消毒後に容器内に残る水分を排出する水切り孔とし
ても機能することができる。この水切りは、水切り孔の
開閉操作を必要とすることなく前記持ち手部を持ってこ
の排出流路を下方へ向けるよう容器を傾けるだけで容易
に且つ安全に行える。
【0017】なお、本発明における容器のほぼ密閉状態
とは、容器内が完全な密封状態となるものではなく、電
子レンジ加熱によって発生した蒸気圧によって水蒸気が
前記排出路だけでなく容器本体と上蓋との嵌合部間から
僅かに漏れることができる程度であればよく、実質的に
閉じられた収容空間が形成された状態をいう。
【0018】また、本発明においては、容器本体の底部
の複数個の突部のうちの少なくとも一つを他の突部より
高く形成したものを前記哺乳瓶を斜めに保持する手段と
して利用することができる。即ち、この高い突部に立て
掛けるようにして傾斜状態で載置することができ、哺乳
瓶の内部の隅々まで水蒸気を行き渡らせてより効率良く
消毒を行うことができる。特に、消毒器をコンパクトな
設計とするために、容器内容積を最小限に設定する場
合、請求項3に記載したように、中央部より容器長手方
向の一方の端部側に偏心した位置に配置された突起を他
の突起より高く形成すれば、より効率的な哺乳瓶の収容
と上記消毒が行える。
【0019】またこの場合、その他より高い突部は、立
て掛けられる哺乳瓶が横方向へ転がらずに安定した載置
状態が維持できるように、斜めに立て掛けられる哺乳瓶
の長手方向と直交方向の稜線領域において哺乳瓶の外周
曲線の少なくとも一部が沿うことのできる円弧状の凹部
を形成しておいても良い。
【0020】また本発明においては、請求項4に記載し
た如く容器本体の外側表面上に突部または凹部を形成す
ることにより、容器を開ける際にこの突部又は凹部に指
をかけて容器本体を押さえることができ、嵌合部を解除
させながら上蓋を持ち上げて容器を開ける作業をやり易
くする。この突部又は凹部は少なくとも一つあれば蓋を
外す際の引っ掛かり部として機能するが、複数個設けた
りまた長尺形状のものを設ければ、容器本体の強度を向
上させることもできる。
【0021】なお、長尺形状のものは、その長手方向を
垂直方向に沿って複数個併設しても、水平方向に沿って
断続的に設けても、本体外周上に一周させて設けても良
い。またできるだけ容器本体の全周に亘って設けるの
が、容器本体をより押さえやすくし、またさらに強度が
向上されるので好ましい。
【0022】さらに、本発明では、請求項5に記載した
ように、上蓋または容器本体のいずれか一方の内周形状
が他方の外周形状より大きいものとすることによって、
使用時以外には、こ外周形状の小さい方を逆向きにして
大きい方の内周形状のものの内側に沿って重ね、消毒器
全体をコンパクトにでき、小さい占有空間で収納でき
る。
【0023】以上のような本発明の簡易型哺乳瓶消毒器
は、電子レンジ加熱に対応できるものであって、哺乳瓶
等の収容時および持ち運びに型くずれしない程度の強度
を持つもので良く、ポリプロピレン等の薄いプラスチッ
クシートからなる軽量のものが簡易型として適してい
る。このような哺乳瓶消毒器としては、該消毒器を構成
する容器本体と上蓋とを、それぞれ熱可塑性プラスチッ
クシート材から、例えば金型を用いた真空成形法や圧空
成形法などの既存の加工方法で容易に製造することがで
きる。
【0024】この方法により、軽量薄型の簡易消毒器を
大量生産でき、安価に提供できるため、本発明の哺乳瓶
消毒器は、一般的な乳児の哺乳瓶やマグの使用期間にわ
たって充分使用できるものでありながら、使用期間を過
ぎれば小さくまとめて容易に廃棄でき、また短い使用期
間で使い捨てできる簡易型としても供給できる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態として哺
乳瓶一本単位で消毒を行うためのポリプロピレンシート
製簡易型哺乳瓶消毒器を図1、図2に示す。図1(a)
は本哺乳瓶消毒器の容器本体を上方から見た概略平面
図、(b)は容器本体を閉めた状態の上蓋を上方から見
た概略平面図、(c)は本哺乳瓶消毒器の密閉状態を示
す正面側から見た概略縦断面図である。図2(a)は本
哺乳瓶消毒器の側面図、(b)は側断面図である。図3
は図1(b)の実線Aで囲んだ部分の断面拡大図であ
る。
【0026】本実施形態による簡易型哺乳瓶消毒器は、
底部2に複数本の突条部3を並列状に有する容器本体1
と、該容器本体1の外周形状より若干大きい内周形状を
持つ上蓋11とから構成され、この容器本体1に上蓋1
1を互いの開口端同士を対向させて重ねることにより内
部に密閉された収容空間が形成されるものであり、この
収容空間は、哺乳瓶HとそのキャップCおよび乳首Nの
一セットを収容できるサイズを有するものである。
【0027】容器本体1には開口端から外周方向へ全周
に亘って折り曲げられた開口縁部5が備えられ、また上
蓋11にも開口端から外周方向へ全周に亘って折り曲げ
られた開口縁部15が備えられ、これら容器本体側の開
口縁部5に上蓋側の開口縁部15が上下に重なることに
よって、容器が密閉される。
【0028】さらに、これら容器本体側の開口縁部5お
よび上蓋側の開口縁部15には開口全周に渡って、断面
段差形状で互いに嵌合する嵌合部(6,16)が形成さ
れるていると共に、開口周上の長手辺の対向位置に両開
口縁部(5,15)から水平方向に延在して形成された
一対の持ち手部(7,17)とが形成されている。
【0029】また、容器本体1は、内部に哺乳瓶Hを載
置する際に、哺乳瓶Hが斜めに立てかけられるように底
部2の複数本の突条部3のうち、中央部より容器長手方
向の一方の端部側に偏心した位置にある一つの突条部3
xを他のものより高く形成した。これによって哺乳瓶H
を開口部を下向きに傾斜状態で収容できるため、蒸気消
毒の際には水蒸気が哺乳瓶Hの内部に行き渡りやすく、
効率的に消毒が行える。
【0030】また、上蓋11には、図中実線Aで囲った
ように、四隅のうちの一部に、水切り排出流路を設け
た。即ち、図3の断面拡大図に示すように、容器本体側
の開口縁部5に対して空隙を形成する溝形状12を上蓋
側の開口縁部15に3本程度形成することによって、こ
れら溝形状12の内側の空隙が密閉状態の前記収容空間
と外部とを連通する排出流路を構成するものである。
【0031】従って、前記持ち手部(7,17)を持っ
て、容器をA部を下方に傾けるだけで、水抜き穴の開閉
というような面倒な手間を必要とすることなくこの排出
経路から容易に水分を排出して水切りすることができ
る。なおこの排出経路は、蒸気消毒中の水蒸気の抜け孔
としても機能する。
【0032】また、本容器においては、前記のように持
ち手部(7,17)を持って容器を持ち運びできるた
め、電子レンジ加熱による蒸気消毒の直後に容器が熱く
てもこの持ち手部(7,17)を持って容易に電子レン
ジから取り出せる。また、上蓋11側の持ち手部17の
表面には、複数個の突状の膨らみ部13が滑り止めとし
て設けられており、容器が手から滑り落ちてしまうとい
う危険は防げる。
【0033】なお、本容器では、前記嵌合部(6,1
6)の嵌合によって容器本体1に対する上蓋11の閉状
態は確実なものであり、これら嵌合部のぴったりと重な
った状態から上蓋11を持ち上げて開けるのに手間取る
ことが考えられるが、容器本体1には、外表面の周上に
突条部4を設けたことにより、この突条部4に指をかけ
て容器を押さえつけることができるので、嵌合部(6,
16)を解除させながら上蓋11を持ち上げて容器を開
ける作業がやり易くなっている。
【0034】また、本簡易型容器、即ち容器本体1と上
蓋11とは、ポリプロピレン等の薄い可撓性のプラスチ
ックシートから構成されており、自身の撓みにより、上
蓋11を容器本体1に対して押し付けたり引っ張り上げ
たりすることにより、その力作用による撓み変形で嵌合
部(6,16)の嵌合、解除が簡便に行われる。
【0035】このような容器本体および上蓋は、例え
ば、それぞれ金型を用いて熱可塑性プラスチックシート
材からの真空成形法や圧空成形法などの加工方法で容易
に製造され、このような製造方法により、低コストで大
量に製造でき、軽量な簡易型哺乳瓶消毒器として安価に
供給できる。
【0036】以上の如き本実施形態による簡易型哺乳瓶
消毒においては、用機本体1と上蓋11との二部材とい
う簡単構成でありながら、容器本体1の複数本の突条部
3によってスノコ状となっている底部2に哺乳瓶H、キ
ャップC、乳首Nを載置し、少量の水を注入してから上
蓋11を被せ、持ち手部(7,17)及び開口縁部
(5,15)同士を重ねて押し付けて嵌合部(6,1
6)を嵌合させて密閉し、電子レンジ内に入れて所定時
間加熱することにより、簡便に蒸気消毒を行うことがで
きる。
【0037】消毒後は、持ち手部(7,17)を持って
電子レンジから取り出し、前記A部を下方に傾けること
により、溝形状12からなる排出流路から水分を排出し
て水切りをする。その後直ちに使用しない場合はそのま
ま内部に哺乳瓶等を収容したまま清潔に置いておくこと
ができる。
【0038】また、使用時には、容器本体1を突条部4
に指をかけて押さえ付けながら上蓋11を引張りあげれ
ば容易に開けることができ、内部の哺乳瓶等を取り出せ
ば良い。その後、容器の収納の際は、上蓋11を逆さに
して容器本体1をその内側に重ねることができ、コンパ
クトにまとめられた状態で小さい占有空間で収納してお
ける。なお、本消毒器は、哺乳瓶に限らず、マグや各種
ビンなど、収納空間に収まるものであれば、様々なもの
の蒸気消毒に用いることができることは言うまでもな
い。
【0039】また、本発明による簡易型哺乳瓶消毒器
は、前記第1の実施形態に示したような哺乳瓶一本単位
用のものに限らない。本発明の第2実施形態として、図
4,図5に二本単位用の簡易型哺乳瓶消毒器を示した。
本実施形態では、容器本体21と上蓋31との形状を、
両者の重なりにより形成される収容空間が哺乳瓶二セッ
ト分が収まる大きな容積に設定した以外は、図1に示し
た第1実施形態の哺乳瓶一本単位用のものと同様の構成
とした。
【0040】即ち、容器本体21および上蓋31には開
口端から外周方向へ全周に亘って折り曲げられた開口縁
部(25,35)が備えられ、さらにこれら容器本体側
の開口縁部25および上蓋側の開口縁部35には開口全
周に渡って、断面段差形状で互いに嵌合する嵌合部(2
6,36)が形成されていると共に、開口周上の長手辺
の対向位置に両開口縁部(25,35)から水平方向に
延在して形成された一対の持ち手部(27,37)とが
形成されている。
【0041】また、容器本体21は、内部に哺乳瓶Hを
載置する際に、哺乳瓶Hが斜めに立てかけられるように
底部22の複数本の突条部23のうち、中央部より容器
長手方向の一方の端部側に偏心した位置にある一つの突
条部23xを他のものより高く形成した。また、容器本
体側の開口縁部25に対して空隙を形成する溝形状32
を上蓋側の開口縁部35に形成し、溝形状32の内側の
空隙が密閉状態の前記収容空間と外部とを連通する排出
流路を、水蒸気抜き孔及び水切り孔として設けた。
【0042】なお、本実施形態においては、この他より
高い突条部23xには、二本の哺乳瓶やキャップ、乳首
等が内部で転がりぶつかることなく安定して載置される
ように、図5(c)の正面縦断面図に示すように、哺乳
瓶Hの長手方向と直交方向の稜線領域において円弧状の
凹部yを形成した。
【0043】なお、このように哺乳瓶二本単位で収容さ
れる本実施液体の消毒器では、薄いプラスチックシート
製のものである場合、哺乳瓶一本単位で収納される場合
より荷重が大きく、容器全体が撓み変形しやすくなるた
め、容器本体21の強度を高め、変形を防止する構造を
設けることが望ましい。例えば、図5(b)に示すよう
に、正面側壁面に部分的な窪み部28を設けることによ
り、容器本体21が拉げるのを防ぐことができる。また
この窪み部28は、容器内に哺乳瓶Hを収容する際に、
哺乳瓶の開口下方に当接して容器本体内壁面と哺乳瓶開
口との間に空間を保持することができる。これによって
哺乳瓶開口が容器本体内壁面に面して塞がれることが無
く、哺乳瓶がその開口から蒸気が入り込みやすい状態で
保持される。
【0044】さらに、容器本体21に対する上蓋31の
閉状態をより安定に維持できるように、両者の四隅にそ
れぞれ互いに嵌合する凹嵌合部29と凸嵌合部39とを
設け、互いの嵌合状態を強化した。
【0045】以上の構成を備えた簡易型哺乳瓶消毒器に
よれば、容器本体21と上蓋31との二部材からなる簡
単な構成でありまがら、哺乳瓶二セット分について同時
に、電子レンジ加熱による蒸気消毒を簡便に行うことが
できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の簡易型哺
乳瓶消毒器によれば、中底を必要とすることなく、容器
本体と上蓋との二部材からなる簡便な構成でありなが
ら、容易に且つ良好に電子レンジ加熱で哺乳瓶等の蒸気
消毒が行えるという効果がある。
【0047】また、本発明の簡易型哺乳瓶装束機は、電
子レンジ加熱による蒸気消毒後に容器内からの水分排出
が安全で且つ簡便に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による哺乳瓶消毒器の概
略構成図であり、(a)は容器本体を上方から見た平面
図、(b)は容器本体を閉じた状態の上蓋を上方から見
た平面図、(c)は容器の密閉状態を示す正面縦断面図
である。
【図2】図1の哺乳瓶消毒器の(a)は側面図、(b)
は側断面図である。
【図3】図1(b)の平面図中実線Aの排出流路部分の
拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態による哺乳瓶消毒器の概
略構成図であり、(a)は哺乳瓶二セット分の収容状態
にある容器本体を上方から見た平面図、(b)は上蓋を
上方から見た平面図である。
【図5】図4の哺乳瓶消毒器の容器本体の構成図であ
り、(a)は側面図、(b)は側縦断面図、(c)は正
面縦断面図である。
【符号の説明】
1,21:容器本体 2,22:底部 3,3x,23,23x:突条部 4,24:外表面突条部 5,25:(容器本体側)開口縁部 6,26:(容器本体側)嵌合部 7,27:(容器本体側)持ち手部 28:窪み部 11,31:上蓋 12,32:溝形状 13,33:持ち手部膨らみ 15,35:(上蓋部)開口縁部 16,36:(上蓋部)嵌合部 17,37:(上蓋部)持ち手部 y:凹部 29:凹嵌合部 39:凸嵌合部 H:哺乳瓶 N:乳首 C:キャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉プラスチックシートからなる容器本
    体と上蓋とを備え、容器本体に上蓋を互いの開口端同士
    を対向させて重ねることにより内部にほぼ密閉された哺
    乳瓶収容空間を形成する電子レンジ用の簡易型哺乳瓶消
    毒器であって、 前記容器本体は、底部に複数個の突部を有し、該底部で
    哺乳瓶を斜めに保持する手段を備えたことを特徴とする
    簡易型哺乳瓶消毒器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体および上蓋は、それぞれの
    開口端から外周方向へ全周に亘って折り曲げられて互い
    に上下で重なる開口縁部を備え、 これら容器本体側の開口縁部および上蓋側の開口縁部
    は、前記開口周上の少なくとも四隅領域に断面段差形状
    で互いに嵌合する嵌合部と、前記開口周上の対向する位
    置に両開口縁部から水平方向に延在して形成された一対
    の持ち手部と、を有すると共に、前記容器本体側縁部あ
    るいは上蓋側縁部に対して空隙を形成する溝形状を上蓋
    側縁部あるいは容器本体側縁部に一本以上設け、該溝形
    状の内側の空隙が前記収容空間と外部とを連通する排出
    流路を構成することを特徴とする請求項1に記載の簡易
    型哺乳瓶消毒器。
  3. 【請求項3】 前記哺乳瓶を斜めに保持する手段は、前
    記複数個の突部のうちの、容器長手方向の中央より一方
    の端部側に偏心した位置に配置され、他の突部より高く
    形成されている少なくとも一つの突部を含むことを特徴
    とする請求項1に記載の簡易型哺乳瓶消毒器。
  4. 【請求項4】 前記容器本体は、外側表面上に突部また
    は凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の簡易
    型哺乳瓶消毒器。
  5. 【請求項5】 前記容器本体と上蓋とは、いずれか一方
    の内周形状が他方の外周形状より大きいことを特徴とす
    る請求項1に記載の簡易型哺乳瓶消毒器。
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