JP2003102764A - 角膜補正レンズ - Google Patents

角膜補正レンズ

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JP2003102764A JP2001305567A JP2001305567A JP2003102764A JP 2003102764 A JP2003102764 A JP 2003102764A JP 2001305567 A JP2001305567 A JP 2001305567A JP 2001305567 A JP2001305567 A JP 2001305567A JP 2003102764 A JP2003102764 A JP 2003102764A
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    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
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Abstract

(57)【要約】 【課題】角膜矯正効果を大きくした角膜補正レンズを提
供する。 【解決手段】眼軸を中心とした第1のレンズ曲面30a
と、これに連なる第2のレンズ曲面30bと、第2のレ
ンズ曲面に連なるアライメント曲面30cとで角膜補正
レンズ28が構成される。アライメント曲面に移行する
移行部に涙液流出防止部32が設けられる。レンズ装着
による角膜への圧迫で、レンズと角膜との間を陰圧にな
ることで、レンズ内表面30に角膜の表面が引き寄せら
れ、角膜の表面曲率を矯正できる。移行部に涙液流出防
止部があるので、目蓋の開閉でレンズに加わる圧力が増
減しても、キャビティー22内の涙液流出を防止でき
る。キャビティー内の陰圧状態が保持できるので、角膜
矯正効果が大きい。レンズ装着を就寝ごとに繰り返えせ
ば、角膜表面は次第にレンズ内表面と同じ状態を長時間
維持できるようになり、やがては裸眼でも十分な視力が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は角膜補正レンズに
関する。詳しくは、特に角膜補正レンズのアライメント
曲面の内端部に涙液流出防止部を設けることによって、
睡眠中、眼球への装着時に、角膜と角膜補正レンズとの
間に満たされている涙液が不用意に角膜補正レンズ外に
流出しないようにすることで、角膜に対する矯正効果を
高めると共に、角膜の炎症を防止できるようにしたもの
である。
【0002】
【従来の技術】近視などを矯正するには、角膜の表面曲
率を元通りに戻すようにすればよい。人の目の構造から
説明すると、人の目10は図6に示すようになってお
り、被写体光は角膜12から入射し、レンズの役目をす
る水晶体14で屈折されて硝子体16に入り、硝子体1
6の裏面側の網膜(図示はしない)の視細胞を刺激する
ことによって、脳が被写体であることを感得する。
【0003】被写体光が正常に網膜に結像しているとき
は正常に被写体像を視認できる。これに対して、被写体
光が網膜の手前で結像すると像がぼやけて見えるので、
この場合には矯正レンズ(眼鏡またはコンタクトレン
ズ)によって結像位置が網膜となるように補正する。こ
れで被写体像はぼけないで、正しく視認できることにな
る。
【0004】図7の実線図示が正常な曲率を有する角膜
12の断面形状であるとすると、近視の状態では角膜1
2の表面曲率もゆがみ、前に凸な表面曲率(破線図示)
となっている。角膜12の表面曲率が実線図示のように
矯正されれば、矯正レンズを装着しないでも視力は正常
値に戻ることになる。
【0005】このような観点から角膜12の表面曲率を
補正するために使用されるレンズが角膜補正レンズであ
る。図8にその一例の角膜補正レンズ20を示す。角膜
補正レンズ20は正常角膜12の表面曲率に近い曲率
(図7実線参照)を持った内曲面20aを有するレンズ
である。
【0006】この角膜補正レンズ20を使用して変形し
た角膜12の表面12aの曲率を矯正する。例えば就寝
中に角膜12にこの角膜補正レンズ20を装着して角膜
12の矯正を行う。目蓋による角膜補正レンズ20への
圧力が、この角膜補正レンズ20を介して角膜12に伝
わるから、角膜12の表面12aが角膜補正レンズ20
の内表面20aとなじむ。
【0007】就寝中は目蓋が閉じられた状態が長時間に
亘って継続するので、角膜表面12aが角膜補正レンズ
20の内表面20aに同化され、角膜補正レンズ20を
外しても同化した内表面状態をある間は保持し続けるこ
とになる。したがってこの矯正のための角膜補正レンズ
装着を継続することで、内表面20aの同化時間が次第
に長くなり、日中矯正レンズを使用しないでも、被写体
像を鮮明に視認できるようになる。
【0008】しかし、図8に示すような形状の角膜補正
レンズ20では、角膜12の表面同化作用が不十分であ
ることが判明した。これは、第1に、角膜12への作用
は角膜補正レンズ20を介した単なる圧迫であるため、
角膜12の表面12aを角膜補正レンズ20の内表面2
0aの形状に同化させるまでには至らないこと。
【0009】第2に、角膜12の表面12aを角膜補正
レンズ20の内表面20aに吸引して、密着させる力が
十分に作用しないため、角膜12の表面12aを角膜補
正レンズ20の内表面20aに同化仕切れないこと。と
思われる。
【0010】レンズ装着によって角膜補正レンズ20の
内面側が陰圧になれば、角膜12の表面12aを角膜補
正レンズ20の内表面20aに吸引して密着させること
ができ、この吸着作用で角膜表面12aを角膜補正レン
ズ20の内表面20aに同化させることができる。
【0011】しかし、図8の構造ではレンズ装着によっ
て角膜表面12aとの間に生成される環状をなす僅かな
空洞(キャビティー)内を陰圧状態に保持しにくいの
で、図8に示す角膜補正レンズ20では角膜表面12a
をレンズ内表面20aに吸引する力が弱くなるからであ
る。
【0012】このような問題を解決するため、図9に示
すような内表面を持った角膜補正レンズ20が提案され
ている。この角膜補正レンズ20は、眼軸を挟んだ眼軸
に近い領域と、それ以外の領域とでその内面の曲率を変
えたものである。つまり、眼軸に近い部分の内面曲率R
aに対し、その外側の内面は内面曲率Raよりも曲率の
小さな内面曲率Rbとなされた2つの内面曲率で角膜補
正レンズ20の内表面20aが構成されている。
【0013】さらに、角膜補正レンズ20の外周部(ア
ライメント曲面)20bは角膜12よりも僅かに内側に
位置するように設計されている。内面曲率RaからRb
に移る点を説明の便宜上移行点pという。
【0014】第1の内面曲率Raは、眼軸に近い角膜1
2自身の表面12a曲率(その曲面を破線で示す)より
も大きくしてある。したがって装着前の角膜12と角膜
補正レンズ20との関係は図9のように、眼軸付近では
角膜表面12aの方が突出し、レンズ外周端面側は逆に
レンズ側が突出した状態になる。
【0015】したがって、実際にこの角膜補正レンズ2
0を角膜12に装着すると、図10のように角膜12の
眼軸付近の表面形状が角膜補正レンズ20の内表面20
aによって歪められる。その結果、移行点p当たりの角
膜補正レンズ20における内表面20aと、角膜12自
身の表面12aとの間に僅かな空洞(キャビティー)2
2ができる。これに加えて、アライメント部20bは角
膜12よりも僅かに内側に位置するので、角膜補正レン
ズ20を装着すると、このアライメント部20bが軽く
角膜12の表面12aを圧迫するようになるから、キャ
ビティー22は外部と閉塞された状態になる。
【0016】これによって、レンズの角膜12への押圧
時にキャビティー22の内部が陰圧となり、角膜補正レ
ンズ20の内表面20aに角膜12の表面12aが軽く
吸引・吸着され、そして目蓋を閉じるときの圧力でこの
吸引・吸着状態が保持されることになる。
【0017】なお、実際に角膜補正レンズ20を装着す
るときはその内表面20aに人工涙液などを塗布してお
くと、この人工涙液、および涙腺からの涙液が僅かでは
あるが、キャビティー22内に蓄えられることになる。
【0018】角膜補正レンズ20の内表面20aに角膜
12の表面12aが軽く吸引されることは、図11およ
び図12のように目蓋26の開閉に応じて角膜補正レン
ズ20を介して角膜12が押圧されることになるので、
角膜12の表面12aが角膜補正レンズ20の内表面2
0aに同化し易くなる。角膜補正レンズ20を装着して
いる間は上述した陰圧が作用して、角膜12を吸引、押
圧してるので、角膜補正レンズ20の間欠的な装着を継
続的に行うことで、角膜12の表面12aが角膜補正レ
ンズ20の内表面20aの形状に近づく。そして、角膜
12の表面12aが元に戻ろうとする異化作用が低下す
ることで、その曲面の保持時間も長くなり、裸眼でも不
自由することがなくなるまで回復すると言われている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示す
ような角膜補正レンズ20であっても、未だ十分な効果
が得られていない。それは次のような理由による。
【0020】角膜補正レンズ20のアライメント部20
bは、角膜表面12aの曲率に合うようにその曲率が設
計されている。その結果、目蓋の開閉に応じて角膜補正
レンズ20には圧力の印加および解除が繰り返されるこ
とになる。これに伴って角膜補正レンズ20を介して僅
かではあるが、角膜12を水晶体14側に圧迫し、その
ときキャビティー22も圧迫されることになり、この圧
迫によってキャビティー22内に溜まっている涙液が次
第次第に角膜補正レンズ20外に流出し、これが原因で
次第に陰圧が弱くなり、角膜表面12aを吸引する効果
が薄れていく。
【0021】角膜12への吸引が弱くなると、角膜表面
12aの同化作用が薄れるので、期待した程の同化作用
が得られなくなる。これによって角膜12の矯正が不十
分になると思われる。また、キャビティー22内の涙液
が不足すると、角膜12が炎症を起こし易くなる。
【0022】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、特にキャビティーからの涙液
流出を防ぐことで角膜矯正効果を高めることのできる角
膜補正レンズを提案するものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載したこの発明に係る角膜補正レンズ
では、眼軸を中心とした第1の曲率からなる第1のレン
ズ曲面と、この第1のレンズ曲面に連なるように、第2
の曲率からなる第2のレンズ曲面と、この第2のレンズ
曲面に連なるアライメント曲面とで構成され、上記第1
の曲率が上記眼軸付近の角膜の表面曲率よりも大きく選
定され、上記第2の曲率は上記表面曲率よりも小さく選
定されると共に、上記第2のレンズ曲面から上記アライ
メント曲面に移行する移行部に涙液流出防止部が設けら
れたことを特徴とする。
【0024】この発明では、第2のレンズ曲面からアラ
イメント曲面に移行する移行部に涙液流出防止部が設け
られている。この涙液流出防止部は角膜側に僅かに突出
した突部である。
【0025】角膜補正レンズを角膜に装着すると、角膜
補正レンズによって角膜が圧迫される。この圧迫によっ
て曲率の異なる第1と第2のレンズ曲面との間にはキャ
ビティーが生じて、このキャビティー内が陰圧状態とな
る。陰圧状態になると角膜補正レンズの内表面に角膜の
表面が引き寄せられるので、角膜表面が角膜補正レンズ
の内表面とほぼ同じ曲率曲面となる。
【0026】そして、第2のレンズ曲面とアライメント
曲面との間には涙液流出防止部があるため、この涙液流
出防止部によって、僅かではあるが従来よりも角膜が比
較的強く圧迫される。それによって目蓋の開閉で角膜補
正レンズに印加される圧力が増減しても、涙液が流出す
るのを防止でき、これによってキャビティー内の陰圧状
態が良好に保持されることになる。
【0027】その結果、角膜補正レンズを装着している
間は角膜補正レンズの内表面に角膜の表面が吸引・吸着
された状態になっているので、角膜補正レンズを装着し
ている間は、角膜の同化作用が促進される。角膜補正レ
ンズを外せば、角膜の同化作用が徐々に弱まるが、この
レンズ装着を例えば就寝ごとに繰り返すことによって、
角膜の表面は次第に角膜補正レンズの内表面と同じ状態
を長時間維持することができるようになる。そして、や
がては裸眼でも十分な視力を回復できるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る角膜補正
レンズの一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1はこの発明に係る角膜補正レンズ28の実施の形態
を示す。この角膜補正レンズ28は、裸眼で正常な視力
が得られるときの角膜12の表面曲率とほぼ同じになる
ようにレンズ内表面30の曲率が選定されている。
【0029】そのためこの角膜補正レンズ28は、眼軸
を中心とした第1の曲率Raからなる碗状をなす第1の
レンズ曲面(ベース曲面)30aと、この第1のレンズ
曲面30aに連なるように、リング状に形成される第2
の曲率Rbからなる第2のレンズ曲面(フィッティング
曲面)30bと、この第2のレンズ曲面30bに連なる
最外周端面を構成するアライメント曲面30cとで構成
されている。
【0030】第1の曲率Raは眼軸付近の角膜12の表
面曲率よりも大きく選定されるのに対して、第2の曲率
Rbは角膜12の表面曲率よりも小さく選定される。し
たがって正常な角膜12の表面12aを図1に破線で示
せば、この表面12aと角膜補正レンズ28の内表面3
0との関係は図1のような関係となる。つまり、装着前
の角膜12と角膜補正レンズ20との関係は図1のよう
に、眼軸付近の第1のレンズ曲面30aでは角膜表面1
2aの方が突出し、第2のレンズ曲面30bではレンズ
外周端面側は逆にレンズ側が突出した状態になる。
【0031】アライメント曲面30cの曲率Rcは角膜
12の外側曲率とほぼ同じ曲率となるように選定され
る。したがってアライメント曲面30cは角膜12の表
面12aとほぼ同じ曲面となっている。
【0032】この発明では、第2のレンズ曲面30bか
らアライメント曲面30cに移行する移行部に涙液流出
防止部32が設けらる。この涙液流出防止部32は角膜
12の表面12aよりも僅かに内側に突出するようなリ
ング状をなす突部(環条突部)である。したがって、図
2にその一部を拡大して示すように、第2のレンズ曲面
30bの延長線とアライメント曲面30cの延長線との
交点よりも僅かに角膜12側に飛び出ている。
【0033】装着時に角膜12への影響を少なくするた
め、この実施の形態では涙液流出防止部32の断面形状
はその頭部が丸みを帯びた円錐形状をなす。
【0034】この涙液流出防止部32とアライメント曲
面30cとの間には減圧用凹部36が設けられる。この
減圧用凹部36によって涙液流出防止部32の角膜表面
12aに対する押圧力が僅かに強くなることから、この
涙液流出防止部32の効果が高められることになり、涙
液がアライメント曲面30c側から外部に流出するのを
一層効果的に防止できる。ここで、涙液流出防止部32
は0.1mm程度の幅であり、減圧凹部36の幅は1.
0mm程度である。角膜補正レンズ28としては、酸素
を多少透過するいわゆるハードレンズが使用される。
【0035】さて、このように構成された角膜補正レン
ズ28を角膜12に装着すると、図3のような関係にな
る。第1のレンズ曲面30aは角膜12の眼軸付近の曲
率よりも大きいので、レンズ装着時には角膜12の表面
12aが内表面30aによって圧迫されて多少平たくな
り、また第1のレンズ曲面30aと第2のレンズ曲面3
0bとは曲率が違うために、レンズ装着によって角膜1
2の表面12aとの間であって、移行点p付近には僅か
な空洞(空隙)つまり環状のキャビティー22が生ずる
と共に、角膜補正レンズ28の内表面30に塗布された
人工涙液がこのキャビティー22内に溜まる。
【0036】また、レンズ装着時の角膜12への圧迫に
よってキャビティー22内は陰圧になる。そして、角膜
補正レンズ28を角膜表面12aに装着すると、涙液流
出防止部32が軽く角膜表面12aを押圧することにな
るので、この涙液流出防止部32の作用で、キャビティ
ー22と減圧凹部36との間が閉塞されるようになるた
め、キャビティー22内の陰圧状態が良好に保持される
ことになる。
【0037】図4は角膜補正レンズ28を角膜12に装
着した状態を示す。このときは目蓋26は開いた状態で
あり、図5が閉じた状態である。目蓋26を閉じると、
目蓋26で角膜補正レンズ28が押されるので、これで
角膜補正レンズ28と角膜12との間は陰圧状態とな
り、角膜12の表面12aが角膜補正レンズ28の内表
面30側に吸引されて引き寄せられる。目蓋26の瞬き
によって角膜12への押圧と解除が繰り返されることに
なるが、この場合でも涙液流出防止部36の作用で、キ
ャビティー26内の涙液がアライメント曲面30cを通
して外部に流出するのが大幅に抑制され、当初の陰圧状
態を保持できる。
【0038】角膜表面12aに対するこの吸引・吸着は
角膜補正レンズ28と角膜12との間が陰圧状態を維持
する間は持続することになるから、例えば就寝している
間角膜補正レンズ28を装着していれば、その間は角膜
表面12aは角膜補正レンズ28の内表面30に常時引
き寄せられていることになるので、角膜表面12aが角
膜補正レンズ28の内表面30に同化する。
【0039】角膜補正レンズ28を外してしまうと、角
膜表面12aに対する矯正効果がなくなるので、角膜1
2の同化作用は徐々に弱まるが、就寝している間繰り返
し角膜補正レンズ28を装着して矯正処置を行うことに
よって、角膜補正レンズ28を外しても次第に角膜表面
12aが同化した曲率を保持する。個体差はあるもの
の、数日から数週間継続してこの矯正処置を行うこと
で、日中裸眼でも十分な視力を保てる。
【0040】上述したキャビティー22内には涙液が流
出することなく溜まっているので、陰圧効果が薄れない
ばかりか、角膜12に対する潤いを失うことがないの
で、角膜12が炎症を起こしたりするおそれもない。
【0041】上述した実施の形態では涙液流出防止部3
2に連なるように減圧用凹部36を設けたが、この減圧
用凹部36を省略することができる。減圧用凹部36が
ないと、多少涙液の流出効果は薄まるものの、矯正効果
に影響を与えるほどのものではない。角膜補正レンズ2
8は就寝中のみならず、日中でも処置することができ
る。この場合にはレンズには多少度付きのレンズを使用
するのが好ましい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では、眼軸
を中心とした第1の曲率からなる第1のレンズ曲面と、
これに連なるように第2の曲率からなる第2のレンズ曲
面と、この第2のレンズ曲面に連なるアライメント曲面
とで角膜補正レンズを構成すると共に、第2のレンズ曲
面からアライメント曲面に移行する移行部に涙液流出防
止部を設けたものである。
【0043】これによれば、角膜補正レンズを角膜に装
着したときの角膜への圧迫によって角膜補正レンズと角
膜との間を陰圧にすることができるので、角膜補正レン
ズの内表面30に角膜の表面が引き寄せられ、角膜の表
面曲率を矯正できる。
【0044】また、第2のレンズ曲面からアライメント
曲面に移行する移行部に涙液流出防止部が設けられてい
るので、目蓋の開閉で角膜補正レンズに印加される圧力
が増減しても、第1と第2のレンズ曲面の間に生じるキ
ャビティー内の涙液流出を防止できる。これによってキ
ャビティー内の陰圧状態が従来よりも良好に保持するこ
とができるので、角膜矯正効果が大きい。
【0045】したがって角膜補正レンズ装着を例えば就
寝ごとに繰り返すことによって、角膜の表面は次第に角
膜補正レンズの内表面と同じ状態を長時間維持すること
ができるようになり、やがては裸眼でも十分な視力を回
復できる効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る角膜補正レンズの実施の形態を
示す断面図である。
【図2】その一部拡大図である。
【図3】角膜補正レンズを装着したときの角膜表面との
関係を示す図である。
【図4】角膜補正レンズの装着状態であって開眼状態を
示す図である。
【図5】角膜補正レンズの装着状態であって閉眼状態を
示す図である。
【図6】眼球の構造を示す図である。
【図7】近視と角膜の関係を示す図である。
【図8】従来の角膜補正レンズを装着した状態を示す図
である。
【図9】従来のさらに別のレベル構造を示す図である。
【図10】そのときの角膜との関係を示す図である。
【図11】角膜補正レンズを装着した状態であって開眼
時の図である。
【図12】角膜補正レンズを装着した状態であって閉眼
時の図である。
【符号の説明】
12 角膜 12a 表面 20、28 角膜補正レンズ 20a、30 内表面 30a 第1のレンズ曲面 30b 第2のレンズ曲面 30c アライメント曲面 32 涙液流出防止部 36 減圧凹部 26 目蓋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】眼軸を中心とした第1の曲率からなる第1
    のレンズ曲面と、 この第1のレンズ曲面に連なるように、第2の曲率から
    なる第2のレンズ曲面と、 この第2のレンズ曲面に連なるアライメント曲面とで構
    成され、 上記第1の曲率が上記眼軸付近の角膜の表面曲率よりも
    大きく選定され、上記第2の曲率は上記表面曲率よりも
    小さく選定されると共に、 上記第2のレンズ曲面から上記アライメント曲面に移行
    する移行部に涙液流出防止部が設けられたことを特徴と
    する角膜補正レンズ。
  2. 【請求項2】 上記涙液流出防止部は、僅少な突部であ
    ることを特徴とする請求項1記載の角膜補正レンズ。
  3. 【請求項3】 上記突部から上記アライメント曲面に移
    行する間に減圧用凹部が形成されたことを特徴とする請
    求項2記載の角膜補正レンズ。
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Cited By (8)

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