JP2003102745A - 医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針、医療用レーザ照射用部材挿入用カテーテルおよび医療用レーザ発生装置 - Google Patents

医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針、医療用レーザ照射用部材挿入用カテーテルおよび医療用レーザ発生装置

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JP2003102745A
JP2003102745A JP2001299488A JP2001299488A JP2003102745A JP 2003102745 A JP2003102745 A JP 2003102745A JP 2001299488 A JP2001299488 A JP 2001299488A JP 2001299488 A JP2001299488 A JP 2001299488A JP 2003102745 A JP2003102745 A JP 2003102745A
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JP
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puncture needle
tip
laser irradiation
medical laser
catheter
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Tamotsu Inoue
保 井上
Hidenori Inoue
秀範 井上
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KITAZATO SUPPLY CO Ltd
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KITAZATO SUPPLY CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザプローブを生体内に導入可能とすると
ともに、治療部位周辺の温度を検知することができる穿
刺針およびカテーテルならびにそれらを備えた医療用レ
ーザ装置を提供する。 【解決手段】 医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針1
は、先端部にレーザ照射部を備える医療用レーザ照射用
部材116を生体内に挿入するための穿刺針であって、
穿刺針1は、基端部から医療用レーザ照射用部材を導入
可能でありかつ先端より医療用レーザ照射用部材のレー
ザ照射部116aを露出可能な通路5と、先端に設けら
れた生体穿刺用刃面6と、先端部に設けられた温度検知
部7を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病巣部にレーザ光
を照射しその病巣部を治療する医療用レーザ治療装置の
レーザプローブを生体内に導入するための穿刺針および
カテーテルならびに医療用レーザ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野におけるレーザ光の利用
が進みつつある。また、従来から薬品とレーザ光の組合
せによる光化学治療(PhotodynamicTherapy)(以下、
PDTと略記する)も行われている。このPDTとは、
薬品として、例えば病巣組織の1つである腫瘍などに対
して特異的な親和性を有し、且つ光励起により殺細胞作
用や蛍光発光作用などの光化学反応特性を有する光感受
性物質を、あらかじめ腫瘍などが存在する病巣部に集積
しておき、この病巣部に光感受性物質の吸収光の波長で
ある吸収帯波長のレーザ光を照射することにより、光感
受性物質がレーザ光による励起によって病巣部の治療を
行なうものである。また、病巣部を上記のような光化学
療法に限らず、生体内に生成された凝塊物を除去するレ
ーザー溶解治療も行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
レーザ治療時に照射されたレーザにより病巣部のみなら
ず病巣部周縁の正常部位も過剰加熱されるという問題が
生じている。そこで、本発明の目的は、レーザ治療用の
レーザプローブを生体内に導入可能ととするとともに、
治療部位周辺の温度を検知することができる穿刺針およ
びカテーテルならびにそのような穿刺針もしくはカテー
テルを備えた医療用レーザ装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、以下のものである。 (1) 先端部にレーザ照射部を備える医療用レーザ照
射用部材を生体内に挿入するための穿刺針であって、該
穿刺針は、基端部から医療用レーザ照射用部材を導入可
能でありかつ先端より該医療用レーザ照射用部材のレー
ザ照射部を露出可能な通路と、先端に設けられた生体穿
刺用刃面と、先端部に設けられた温度検知部とを備えて
いる医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針。 (2) 前記穿刺針は、先端部に前記通路と外部とを連
通する側口を備え、該側口および前記通路を介して該通
路内への前記医療用レーザ照射用部材導入時ならびに該
穿刺針使用時において、前記穿刺針の先端部付近の生体
内と外部とを連通可能としている上記(1)の医療用レ
ーザ照射用部材挿入用穿刺針。 (3) 前記穿刺針は、先端に刃面を備える中空の穿刺
針本体部と、該穿刺針本体部の内部に挿入された内管
と、前記穿刺針本体部の先端部に位置するように設けら
れた前記温度検知部と該温度検知部と接続されかつ前記
内管と前記穿刺針本体部との間を通り後端に延びるリー
ド線と該リード線の後端部に設けられたコネクタを備え
る温度検知手段とを備え、前記内管および前記穿刺針本
体部により前記通路が形成されている上記(1)または
(2)の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針。 (4) 前記穿刺針は、前記穿刺針本体部と前記内管と
前記穿刺針本体部および該内管の基端部に取り付けられ
た穿刺針ハブからなる穿刺針組立体と、先端に前記穿刺
針の刃面形状に対応した先端面形状を備えかつ前記通路
内に抜去可能に挿入されたスタイレットを備えている上
記(3)に記載の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺
針。 (5) 前記温度検知部および前記リード線は、前記内
管と前記穿刺針本体部の間に位置している上記(3)ま
たは(4)の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針。
【0005】(6) 前記温度検知部およびリード線
は、前記内管に設けられた軸方向に延びるスリットもし
くは溝内に位置している上記(3)または(4)の医療
用レーザ照射用部材挿入用穿刺針。 (7) 前記内管の先端は、前記穿刺針本体部の先端よ
り所定長後端側に位置し、かつ、前記内管の先端より先
端側となる前記穿刺針本体部の先端部分は内径が前記内
管の内径とほぼ等しい肉厚部となっている上記(3)な
いし(6)のいずれかの医療用レーザ照射用部材挿入用
穿刺針。 (8) 前記穿刺針は、先端に刃面を備える中空の穿刺
針本体部と、該穿刺針本体部の外面を被覆する樹脂製被
覆部材と、前記樹脂製被覆部材の先端部と前記穿刺針本
体部間に位置するように設けられた前記温度検知部と、
該温度検知部に接続されかつ前記樹脂製被覆部材と前記
穿刺針本体部間を通り後端側に延びるリード線と該リー
ド線と接続されたコネクタを備える温度検知手段とを備
え、前記穿刺針本体部内により前記通路が形成されてい
る上記(1)または(2)の医療用レーザ照射用部材挿
入用穿刺針。 (9) 前記穿刺針は、前記穿刺針本体部と前記樹脂製
被覆部材と、前記穿刺針本体部および該樹脂製被覆部材
の基端部に取り付けられたハブからなる穿刺針組立体
と、先端に前記穿刺針の刃面形状に対応した先端面形状
を備えかつ前記通路内に抜去可能に挿入されたスタイレ
ットを備えている上記(8)の医療用レーザ照射用部材
挿入用穿刺針。 (10) 前記穿刺針本体部は、前記温度検知部を収納
するための凹部もしくは細孔からなる温度検知部収納部
を備え、該温度検知部収納部は前記温度検知部に収納さ
れかつ前記樹脂製被覆部材により被覆されている上記
(8)または(9)の医療用レーザ照射用部材挿入用穿
刺針。 (11) 前記温度検知部およびリード線は、前記穿刺
針本体部に設けられた軸方向に延びるスリットもしくは
溝内に位置している上記(8)ないし(10)のいずれ
かの医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針。
【0006】(12) 先端に刃面を備える中空の穿刺
針本体部と、該穿刺針本体部の内部に挿入された内管
と、前記穿刺針本体部の先端部に位置するように設けら
れた温度検知部と該温度検知部と接続されかつ前記内管
と前記穿刺針本体部との間を通り後端に延びるリード線
と該リード線の後端部に設けられたコネクタを備える温
度検知手段と、前記内管および前記穿刺針本体部により
形成される通路とを備える温度検知機能付穿刺針。 (13) 先端に刃面を備える中空の穿刺針本体部と、
該穿刺針本体部の外面を被覆する樹脂製被覆部材と、前
記樹脂製被覆部材の先端部と前記穿刺針本体部間に位置
するように設けられた温度検知部と、該温度検知部に接
続されかつ前記樹脂製被覆部材と前記穿刺針本体部間を
通り後端に延びるリード線と該リード線の後端部に設け
られたコネクタを備える温度検知手段と、前記穿刺針本
体部の内部により形成される通路とを備える温度検知機
能付穿刺針。 (14) 上記(1)ないし(11)のいずれかの医療
用レーザ照射用部材挿入用穿刺針と、該穿刺針内に挿入
可能な医療用レーザ照射用部材を備えるレーザ発生器と
からなる医療用レーザ発生装置であって、前記レーザ発
生器は、前記穿刺針の前記温度検知部により検知された
温度データに基づき、レーザ発生を調整するレーザ発生
調整機能を備えていることを特徴とする医療用レーザ発
生装置。 (15) 先端部にレーザ照射部を備える医療用レーザ
照射用部材を生体内に挿入するためのカテーテルであっ
て、該カテーテルは、基端部から医療用レーザ照射用部
材を導入可能でありかつ先端より該医療用レーザ照射用
部材のレーザ照射部を露出可能な第1の通路と、後端側
より先端側に延び先端部において開口する第2の通路
と、該第2の通路内に挿入され、先端部に設けられた温
度検知部を備えかつ後端側での操作により、該先端部の
前記第2の通路の先端開口からの突出ならびに収納が可
能な温度検知手段を備える医療用レーザ照射用部材挿入
用カテーテル。
【0007】(16) 前記カテーテルは、先端部に前
記第1の通路と外部とを連通する側口を備え、該側口お
よび前記第1の通路を介して該第1の通路内への前記医
療用レーザ照射用部材導入時ならびに該カテーテル使用
時において、前記カテーテルの先端部付近の生体内と外
部とを連通可能としている上記(15)の医療用レーザ
照射用部材挿入用カテーテル。 (17) 前記第2の通路の先端開口は、前記カテーテ
ルの側面に設けられており、かつ、前記温度検知手段の
先端部をカテーテルの先端方向に向かって所定の角度で
斜めに突出可能な形状となっている上記(15)または
(16)の医療用レーザ照射用部材挿入用カテーテル。 (18) 前記カテーテルは、前記第2の通路を介して
該カテーテル使用時において、前記カテーテルの先端部
付近の生体内と外部とを連通可能としている上記(1
5)ないし(17)のいずれかに記載の医療用レーザ照
射用部材挿入用カテーテル。 (19) 上記(15)ないし(18)のいずれかの医
療用レーザ照射用部材挿入用カテーテルと、該カテーテ
ル内に挿入可能な医療用レーザ照射用部材を備えるレー
ザ発生器とからなる医療用レーザ発生装置であって、前
記レーザ発生器は、前記カテーテルの前記温度検知部に
より検知された温度データに基づき、レーザ発生を調整
するレーザ発生調整機能を備えていることを特徴とする
医療用レーザ発生装置。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の医療用レーザ照射用部材
挿入用穿刺針ならびに温度検知機能付穿刺針を図面に示
した実施例を用いて説明する。そこで、本発明の医療用
レーザ照射用部材挿入用穿刺針の実施例を図1ないし図
4を用いて説明する。図1は、本発明の医療用レーザ照
射用部材挿入用穿刺針の実施例の正面図であり、図2
は、図1のA−A線断面部分省略拡大図であり、図3
は、図1のB−B線拡大断面図であり、図4は、本発明
の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針の他の実施例の
先端部の拡大縦断面図である。本発明の第1の実施例の
医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針1は、先端部にレ
ーザ照射部を備える医療用レーザ照射用部材116を生
体内に挿入するための穿刺針であって、穿刺針1は、基
端部から医療用レーザ照射用部材を導入可能でありかつ
先端より医療用レーザ照射用部材のレーザ照射部116
aを露出可能な通路7と、先端に設けられた生体穿刺用
刃面6と、先端部に設けられた温度検知部5aとを備え
ている。
【0009】また、本発明の第1の実施例の温度検知機
能付穿刺針1は、先端に刃面6を備える中空の穿刺針本
体部2と、穿刺針本体部2の内部に挿入された内管3
と、穿刺針本体部2の先端部に位置するように設けられ
た温度検知部5aと温度検知部5aと接続されかつ内管
3と穿刺針本体部2との間を通り後端に延びるリード線
5bとリード線5bの後端部に設けられたコネクタ12
を備える温度検知手段5と、内管3および穿刺針本体部
2により形成される通路7とを備えるものである。医療
用レーザ照射用部材挿入用穿刺針1と温度検知機能付穿
刺針1の具体的構成は同じであるので、医療用レーザ照
射用部材挿入用穿刺針を例により説明する。なお、温度
検知機能付穿刺針においては、通路内に挿入されるもの
は、医療用レーザ照射用部材に限定されず、医療用赤外
線照射用部材などでもよい。医療用レーザ照射用部材挿
入用穿刺針1は、先端に刃面6を備える中空の穿刺針本
体部2と、穿刺針本体部2の内部に挿入された内管3
と、両者の後端部に固定された穿刺針ハブ14とを備え
る穿刺針組立体と、スタイレット15とからなる。
【0010】穿刺針本体部2は、金属製穿刺針本体部で
ある。穿刺針本体部は、金属、例えば、ステンレス鋼に
より形成される。穿刺針本体部2は、図1および図2に
示すように基端から先端まで貫通した管状体であり先端
に穿刺用の刃面6を備えている。この実施例では、穿刺
針本体部2は、ほぼ均一の内径を備えている。内管3
は、図2および図3に示すように、穿刺針本体部2内に
挿入されており、かつ内管3の先端は、穿刺針本体部2
の先端より所定長後端側に位置している。さらに、内管
3と穿刺針本体部2間には、温度検知部5aが内管3の
先端付近に位置するように温度検知手段5が配置されて
いる。内管3は、金属、例えば、ステンレス鋼、合成樹
脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリ
オレフィン、PTFE,ETFEなどのフッ素樹脂など
により形成される。内管3は、穿刺針本体部2の内径よ
り若干小さい外径を有する。このため、内管3を穿刺針
本体部2に挿入した状態において、両者間に若干の間隙
が形成される。また、内管3の先端は、穿刺針本体部2
の先端より所定距離基端側となるように配置されてい
る。
【0011】そして、穿刺針本体部2と内管3との間に
は、温度検知手段5が配置されている。温度検知手段5
としては、温度検知可能なものであれば特に制限はない
が、熱電対、サーミスタなどが好適である。そして、温
度検知手段5の温度検知部5aは、内管3の先端付近に
位置していることが好ましい。特に、内管3の先端部と
穿刺針本体部2間に位置することが好適である。また、
温度検知手段5の温度検知部5aは、穿刺針本体部2の
内面に接触していることが好ましい。このようにするこ
とにより、温度検知部5aは、穿刺針本体部2に密着
し、穿刺針本体部2の温度を確実に測定でき、また、穿
刺針1の内部通路内に露出しないので、通路7内に挿入
される医療用レーザ照射用部材に損傷を与えることなら
びに医療用レーザ照射用部材により穿刺針1が損傷を受
けることを防止できる。この実施例の穿刺針1では、温
度検知手段5は、温度検知部5a、温度検知部5aと接
続されたリード線5b、リード線5bを部分的に収納す
るコード11、コード11の後端に固定されリード線5
bに接続されたピン12bを備えるコネクタ12により
構成されている。
【0012】そして、この実施例の穿刺針1では、図3
に示すように、温度検知手段5は、内管3の外面に接着
剤8により固着されている。温度検知手段5の内管3へ
の固着は、全体に行っても、部分的に行ってもよい。接
着剤としては、絶縁性接着剤が好適である。絶縁性接着
剤としては、エポキシ樹脂系接着剤、瞬間接着剤(例え
ば、シアノアクリレート系接着剤)などが好適である。
さらに、穿刺針本体部2と内管3間に形成される空隙
に、充填材10を補填してもよい。充填材としては、シ
リコーン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂
などのものが使用できる。特に、充填材としては、シリ
コーン系樹脂が、絶縁性、安定性などの点より好適であ
る。シリコーン系樹脂としては、シリコーンゲル、シリ
コーンゴムなどがあり、シリコーンゴムとしては、接着
性を有するRTVシリコーンゴム、LTVシリコーンゴ
ムなどが好適であり、一液型、二液型のいずれでもよ
い。具体的には、製品名KE109(二液型RTVシリ
コーンゴム,信越化学工業株式会社製)が好適である。
【0013】そして、穿刺針1の後端には、穿刺針ハブ
14が設けられている。穿刺針本体部2および内管3
は、穿刺針ハブ14に固定されている。穿刺針本体部2
の外面は、穿刺針ハブ14の先端部内面に固定されてい
る。内管3の後端は、穿刺針本体部2の後端より突出し
ており、突出する部分、言い換えれば、内管3の後端部
が穿刺針ハブ14の中央部の内面に固定されている。そ
して、穿刺針ハブ14の後端部は、注射器などのルーア
ーチップが取付可能なテーパ状内面となっている。ま
た、穿刺針ハブ14には、側面に側孔14aが形成され
ており、この側孔14aにコード11の先端部が固定さ
れている。コード11には、後端にレーザ出力装置に接
続可能なコネクタ12が設けられている。穿刺針本体部
2の後端より延出する温度検知手段5のリード線5b
は、側孔14aを通り、コード11内を延び、コード1
1の後端に設けられたコネクタ12のピン13に接続さ
れている。そして、穿刺針ハブ14は、塩化ビニル樹
脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィ
ン、ポリカーボネートなどの合成樹脂より形成される。
【0014】さらに、穿刺針1は、内部通路7と外部と
を連通する側口9を備えている。なお、内部通路7は、
この実施例の穿刺針1においては、後述するスタイレッ
トの抜去後、内管3内面と穿刺針本体部2先端部内面に
より形成される通路7である。この実施例では、側口9
は、内管3の先端より穿刺針本体部2の先端側となる位
置に形成されている。特に、図2に示すように、側口9
は、刃面6の後端より若干基端側に位置しかつ刃面6の
後端と向かい合う位置となる部分もしくはその付近に設
けられることが好ましい。なお、側口9は、内管3と穿
刺針本体部2が重なっている部分に設けてもよい。この
場合には、側口9は、内管3の先端部付近に設けること
が好ましい。この側口9により、穿刺針内に医療用レー
ザ照射用部材を導入しかつ穿刺針の使用時において、穿
刺針の先端部付近の生体内と外部が連通する。これによ
り、穿刺針の刃面開口が生体組織により封止された状態
となっても、生体内に発生したガスなどを側口より排出
することができる。
【0015】そして、この実施例の穿刺針1は、内部に
形成された通路7内に抜去可能に収納されたスタイレッ
ト15を備えている。スタイレット15は、先端に穿刺
針本体部2の刃面6形状に対応した傾斜面(言い換えれ
ば、スタイレット刃面16a)を有するスタイレット本
体16とその後端部に取り付けられたスタイレットハブ
17とからなる。スタイレット本体16の形成材料とし
ては、金属(例えば、ステンレス、アモルファス)、合
成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの
ポリオレフィン、PTFE,ETFEなどのフッ素樹
脂)などが好適に使用できる。また、スタイレットハブ
17は、スタイレット本体16の基端部に固着されてお
り、穿刺針ハブ14と係合するように構成されている。
つまり、スタイレットハブ17と穿刺針ハブ14は係合
する一対の係合部18を備えていることが好ましい。そ
して、一対の係合部18は、両者を係合させたときに、
穿刺針刃面6とスタイレット15の刃面16aとが合致
するように構成されており、
【0016】また、一対の係合部18の係合により、ス
タイレット15の回転も防止される。具体的には、図2
に示すように、スタイレットハブ17にスタイレット側
係合部を設け、穿刺針ハブ14にスタイレット側係合部
と係合する穿刺針ハブ側係合部を設け、かつ両係合部
は、穿刺針本体部2の刃面6とスタイレットの刃面とが
合致した状態にて係合するものとなっている。また、こ
の係合部18は、穿刺針1の刃面6とスタイレット15
の刃面16aの合致状態を維持する。スタイレット側係
合部としては、例えば、リブもしくは凹部が好適であ
り、穿刺針ハブ側係合部としては、上記リブに対応する
凹部もしくはスリットさらには前記凹部に対応したリブ
が好適である。図2に示す実施例における係合部18
は、スタイレットハブ17に設けられた突起と穿刺針ハ
ブ14に設けられ上記突起と係合する凹部とにより構成
されている。そして、スタイレットハブ17は、塩化ビ
ニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオ
レフィン、ポリカーボネートなどの合成樹脂により形成
される。さらに、穿刺針本体部2の先端部を、図4に示
すように、肉厚部2aとしてもよい。この場合に、穿刺
針本体部2の内径としては、内管3の内径とほぼ等しい
ものとすることが好適である。このようにすることによ
り、スタイレット本体部16の外面と穿刺針本体部2の
内面ならびに両者の刃面間(6と16a間)に形成され
る空隙を小さいものとすることができる。
【0017】次に、図5および図6に示す実施例の医療
用レーザ照射用部材挿入用穿刺針20について説明す
る。図5は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入用穿
刺針の他の実施例の部分省略拡大断面図であり、図6
は、図5のC−C線拡大断面図である。この実施例の医
療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針20と上述した医療
用レーザ照射用部材挿入用穿刺針1の基本構成は同じで
あり、相違は、内管3のみである。相違点を中心に説明
する。医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針20は、先
端に刃面6を備える中空の穿刺針本体部2と、穿刺針本
体部2の内部に挿入された内管3と、穿刺針本体部2の
先端部に位置するように設けられた温度検知部5aと温
度検知部5aと接続されかつ内管3と穿刺針本体部2と
の間を通り後端に延びるリード線5bとリード線5bの
後端部に設けられたコネクタ12を備える温度検知手段
5と、内管3および穿刺針本体部2により形成される通
路7とを備えている。
【0018】内管3は、図5および図6に示すように、
軸方向に延びるスリット21を備えている。この実施例
では、スリット21は、内管3の先端より後端方向に延
び、後端より所定距離先端側にて終端している。つま
り、内管3の後端部にはスリットが設けられていない。
なお、スリット21の始端は、内管3の先端ではなく、
先端より若干基端側に位置するものとしてもよい。そし
て、図6に示すように、温度検知手段5の温度検知部5
aおよびそれに接続されているリード線5bは、スリッ
ト21内に収納されている。また、スリット21内に収
納されている温度検知部5aおよびリード線5bは充填
された接着剤もしくは充填材19により内管3に固定さ
れている。接着剤および充填材としては、上述したもの
が好適に使用できる。また、温度検知部5aは、穿刺針
本体部2の内面に接触するように内管3のスリット21
内に収納されている。また、内管3の外径は、スリット
21に温度検知部5aおよびそれに接続されたリード線
5bを収納した状態において、穿刺針本体部2の内径と
ほぼ等しいものとなっている。スリット21の幅として
は、温度検知部5aの太さとほぼ同じ程度が好適であ
る。
【0019】なお、図7に示すように、内管3にスリッ
ト21の代わりに、温度検知部5aおよびそれに接続さ
れたリード線を収納可能な軸方向に延びる溝22を設け
たものであってもよい。この場合、溝22は、内管3の
外面側に設けられることが好ましい。溝22の幅および
太さは、温度検知部5aの幅および太さを考慮して設定
される。また、溝22内に収納されている温度検知部5
aおよびリード線5bは充填された接着剤もしくは充填
材19により内管3に固定されている。接着剤および充
填材としては、上述したものが好適に使用できる。ま
た、温度検知部5aは、穿刺針本体部2の内面に接触す
るように内管3の溝22内に収納されている。そして、
内管以外の構成については、上述した穿刺針1と同じで
ある。
【0020】さらに、穿刺針本体部2の先端部を、図8
に示すように、肉厚部2aとしてもよい。この場合に、
穿刺針本体部2の内径としては、内管3の内径とほぼ等
しいものとすることが好適である。このようにすること
により、スタイレット本体部2の外面と穿刺針本体部2
の内面ならびに両者の刃面間に形成される空隙を小さい
ものとすることができる。なお、上述したスリットの代
わりに溝を有する実施例においても、上述のように、穿
刺針本体部2の先端部を、図8に示すように、肉厚部2
aとしてもよい。
【0021】次に、図9ないし図12に示す実施例の医
療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針30ならびに温度検
知機能付穿刺針について説明する。図9は、本発明の医
療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針の他の実施例の正面
図であり、図10は、図9のD−D線断面部分省略拡大
図であり、図11は、図9の穿刺針の先端部の拡大図で
あり、図12は、図10のE−E線拡大断面図である。
図13は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺
針の他の実施例の先端部の拡大縦断面図である。図14
は、図13のF−F線拡大断面図である。医療用レーザ
照射用部材挿入用穿刺針30と温度検知機能付穿刺針の
具体的構成は同じであるので、医療用レーザ照射用部材
挿入用穿刺針を例により説明する。なお、温度検知機能
付穿刺針においては、通路内に挿入されるものは、医療
用レーザ照射用部材に限定されず、医療用赤外線照射用
部材などでもよい。
【0022】この実施例の医療用レーザ照射用部材挿入
用穿刺針30は、先端に刃面36を備える中空の穿刺針
本体部32と、穿刺針本体部32の外面を被覆する樹脂
製被覆部材33と、樹脂製被覆部材33の先端部と穿刺
針本体部32間に位置するように設けられた温度検知部
35aと、温度検知部35aに接続されかつ樹脂製被覆
部材33と穿刺針本体部32間を通り後端側に延びるリ
ード線35bとリード線35bの後端部に設けられたコ
ネクタ38を備える温度検知手段35と、穿刺針本体部
32内に形成された通路を備えている。また、この実施
例の温度検知機能付穿刺針30は、上記と同様に、先端
に刃面36を備える中空の穿刺針本体部32と、穿刺針
本体部32の外面を被覆する樹脂製被覆部材33と、樹
脂製被覆部材33の先端部と穿刺針本体部32間に位置
するように設けられた温度検知部35aと、温度検知部
35aに接続されかつ樹脂製被覆部材33と穿刺針本体
部32間を通り後端に延びるリード線35bとリード線
35bの後端部に設けられたコネクタ38を備える温度
検知手段35と、穿刺針本体部32の内部により形成さ
れる通路とを備えている。
【0023】特に、この実施例の穿刺針30は、穿刺針
本体部が温度検知部を収納するための凹部もしくは細孔
(図示するものでは、環状凹部)からなる温度検知部収
納部を備え、温度検知部はこの収納部に収納されかつ樹
脂製被覆部材33により被覆されている。この実施例の
医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針30は、先端に刃
面36を備える中空の穿刺針本体部32と、穿刺針本体
部32の外面を被覆する樹脂製被覆部材33と、両者の
後端部に固定された穿刺針ハブ34とを備える穿刺針組
立体と、スタイレット15とからなる。
【0024】穿刺針本体部32は、金属製穿刺針本体部
である。穿刺針本体部は、金属、例えば、ステンレス鋼
により形成される。穿刺針本体部32は、図10に示す
ように基端から先端まで貫通した管状体であり先端に穿
刺用の刃面36を備えている。この実施例では、穿刺針
本体部32は、ほぼ均一の内径を備えている。そして、
この実施例の穿刺針30では、穿刺針本体部32の先端
部、具体的には、刃面36の後端より若干基端側となる
位置には、温度検知部収納部を構成する環状凹部32a
が形成されている。また、後述する側口39は、穿刺針
本体部32の軸方向において、この環状凹部32aと刃
面36の後端との間となる位置に設けられている。この
環状凹部32aは、温度検知手段の温度検知部およびそ
の付近ならびに樹脂製被覆部材33の先端部分を収納す
るためのものである。環状凹部32aの形成方法として
は、機械研磨、化学研磨などにより行うことができる。
【0025】樹脂製被覆部材33は、図9、図10およ
び図11に示すように、穿刺針本体部32の先端部より
所定距離後端側から後端より所定距離先端側までの部分
を被覆している。つまり、樹脂製被覆部材33は、図1
0に示すように、穿刺針本体部32の先端部および後端
部以外の部分を被覆している。樹脂製被覆部材33とし
ては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフ
ィン、PTFE,ETFEなどのフッ素樹脂などにより
形成される。樹脂製被覆部材33はコーティングにより
形成してもよいが、あらかじめ形成された筒状部材を被
覆するこことが好ましい。具体的には、樹脂製被覆部材
33は、熱収縮性チューブを用いることが好ましい。熱
収縮性チューブとしては、熱収縮前の内径が、穿刺針本
体部32の外径より大きく、熱収縮後(加熱処理後)の
内径が穿刺針本体部32の外径より小さくなるものが用
いられる。このような熱収縮性チューブは、後述する温
度検知手段を穿刺針本体部32の外面に配置した後、穿
刺針本体部32の所定位置に被嵌し、その後、加熱(例
えば、熱風をあてる)させて収縮させることにより穿刺
針本体部32に装着することができる。熱収縮性チュー
ブとしては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリ
オレフィン、PTFE,ETFEなどのフッ素樹脂など
により形成されたものが好適である。
【0026】そして、図10および図12に示すよう
に、樹脂製被覆部材33と穿刺針本体部32間には、温
度検知部35aが樹脂製被覆部材33の先端付近に位置
するように配置された温度検知手段35が収納されてい
る。温度検知手段35としては、温度検知可能なもので
あれば特に制限はないが、熱電対、サーミスタなどが好
適である。そして、温度検知手段35は、穿刺針本体部
32の外面に接着剤により固着されてもよい。温度検知
手段の穿刺針本体部32への固着は、全体に行っても、
部分的に行ってもよい。接着剤としては、絶縁性接着剤
が好適である。絶縁性接着剤としては、エポキシ樹脂系
接着剤、瞬間接着剤(例えば、シアノアクリレート系接
着剤)などが好適である。
【0027】そして、図11に示すように、温度検知部
35aは、穿刺針本体部32の環状凹部32aの先端よ
り所定距離基端側に位置するように配置されている。こ
の実施例では、温度検知部5aは、穿刺針本体部32の
環状凹部32aの中央付近に位置している。さらに、樹
脂製被覆部材33の先端部は、穿刺針本体部32の環状
凹部32aに密着し被覆している。特に、樹脂製被覆部
材33の先端は、環状凹部32aの先端もしくは若干基
端側となるように配置されている。このため、樹脂製被
覆部材33の先端面により形成される段差を少ないもの
としている。この実施例の穿刺針では、温度検知手段3
5は、温度検知部35a、リード線35b、コード37
とコード37の後端部に設けられたコネクタ38により
構成されている。
【0028】そして、穿刺針30の後端には、穿刺針ハ
ブ34が設けられている。穿刺針本体部32および樹脂
製被覆部材33は、穿刺針ハブ34に固定されている。
樹脂製被覆部材33の後端部外面は、穿刺針ハブ34の
先端部内面に固定されている。穿刺針本体部32の後端
は、樹脂製被覆部材33の後端より突出しており、突出
する部分、言い換えれば、穿刺針本体部32の後端部が
穿刺針ハブ34の中央部の内面に固定されている。そし
て、穿刺針ハブ34の後端部は、注射器などのルーアー
チップが取付可能なテーパ状内面となっている。また、
穿刺針ハブ34には、側面に側孔34aが形成されてお
り、この側孔34aにコード37の先端部が固定されて
いる。コード37には、後端にレーザ出力装置に接続可
能なコネクタ38が設けられている。穿刺針本体部2の
後端より延出する温度検知手段のリード線35bは、側
孔34aを通り、コード37内を延び、コード37の後
端に設けられたコネクタ38のピン38aに接続されて
いる。そして、穿刺針ハブ34は、塩化ビニル樹脂、ポ
リプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、ポ
リカーボネートなどの合成樹脂より形成される。
【0029】さらに、穿刺針30は、内部通路と外部と
を連通する側口39を備えている。なお、内部通路は、
この実施例の穿刺針30においては、後述するスタイレ
ット15の抜去後時、穿刺針本体部32により形成され
る通路である。この実施例では、側口39は、穿刺針本
体部32の先端部に形成されている。特に、側口39
は、刃面36の後端より若干基端側に位置しかつ刃面3
6の後端と向かい合う位置となる部分もしくはその付近
に設けられることが好ましい。なお、側口39は、樹脂
製被覆部材33と穿刺針本体部32が重なっている部分
に設けてもよい。この場合には、側口39は、樹脂製被
覆部材33の先端部付近に設けることが好ましい。
【0030】そして、この実施例の穿刺針30は、内部
に形成された通路内に抜去可能に収納されたスタイレッ
ト15を備えている。スタイレット15は、先端に穿刺
針本体部32の刃面36形状に対応した傾斜面(言い換
えれば、スタイレット刃面16a)を有するスタイレッ
ト本体16とその後端部に取り付けられたスタイレット
ハブ17とからなる。スタイレット本体16の形成材料
としては、金属(例えば、ステンレス、アモルファ
ス)、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどのポリオレフィン、PTFE,ETFEなどのフ
ッ素樹脂)などが好適に使用できる。また、スタイレッ
トハブ17は、スタイレット本体16の基端部に固着さ
れており、穿刺針ハブ34と係合するように構成されて
いる。つまり、スタイレットハブ17と穿刺針ハブ34
は係合する一対の係合部18を備えていることが好まし
い。そして、一対の係合部は、両者を係合させたとき
に、穿刺針の刃面36とスタイレット15の刃面16a
とが合致するように設けられており、また、一対の係合
部の係合により、スタイレットの回転も防止される。具
体的には、図10に示すように、スタイレットハブ17
にスタイレット側係合部を設け、穿刺針ハブ34にスタ
イレット側係合部と係合する穿刺針ハブ側係合部を設
け、かつ両係合部は、穿刺針本体部32の刃面36とス
タイレット15の刃面16aとが合致した状態にて係合
するものとなっている。また、係合部は、スタイレット
の回転を防止し、穿刺針刃面36とスタイレット刃面の
合致状態を維持する。スタイレット側係合部としては、
例えば、リブもしくは凹部が好適であり、穿刺針ハブ側
係合部としては、上記リブに対応する凹部もしくはスリ
ットさらには前記凹部に対応したリブが好適である。図
10に示す実施例における係合部18は、スタイレット
ハブ17に設けられた突起と穿刺針ハブ34に設けられ
上記突起と係合する凹部とにより構成されている。そし
て、スタイレットハブ17は、塩化ビニル樹脂、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリカ
ーボネートなどの合成樹脂により形成される。
【0031】さらに、穿刺針本体部32に形成される温
度検知部収納部の形態は環状凹部に限定されるものでは
なく、図13および図14に示すように、温度検知手段
の温度検知部付近を収納する軸方向に延びる短い溝32
bであってもよい。そして、この溝に温度検知部付近を
収納し、溝(温度検知部収納部)全体を被包するように
樹脂製被覆部材33を設けている。この場合、樹脂製被
覆部材33の先端面は面取りされていることが好まし
い。さらに、温度検知部収納部の形態は、細孔であって
もよい。この場合には、細孔内に温度検知部を収納しか
つ接着剤で固定し、温度検知部収納部を温度検知部とと
もに被包するように樹脂製被覆部材33を設けることが
好ましい。この場合においても、樹脂製被覆部材33の
先端面は面取りされていることが好ましい。
【0032】次に、図15ないし図17に示す実施例の
医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針50について説明
する。図15は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入
用穿刺針の他の実施例の部分省略拡大断面図であり、図
16は、図15の穿刺針の先端部の拡大図であり、図1
7は、図15のG−G線拡大断面図である。この実施例
の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針50と上述した
医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針30の基本構成は
同じであり、相違は、穿刺針本体部のみである。相違点
を中心に説明する。この実施例の医療用レーザ照射用部
材挿入用穿刺針50は、先端に刃面36を備える中空の
穿刺針本体部32と、穿刺針本体部32の外面を被覆す
る樹脂製被覆部材33と、樹脂製被覆部材33の先端部
と穿刺針本体部32間に位置するように設けられた温度
検知部35aと、温度検知部35aに接続されかつ樹脂
製被覆部材33と穿刺針本体部32間を通り後端側に延
びるリード線35bとリード線35bの後端部に設けら
れたコネクタ38を備える温度検知手段35と、穿刺針
本体部32内に形成された通路を備えている。
【0033】穿刺針本体部32は、図15、図16およ
び図17に示すように、軸方向に延びる溝51を備えて
いる。この実施例では、溝51は、穿刺針本体部32の
刃面36の後端より若干基端側となる位置より後端方向
に延び、後端付近まで到達している。図示する実施例で
は、溝51は、穿刺針本体部の後端に到達している。そ
して、図15ないし図17に示すように、温度検知手段
35の温度検知部35aおよびそれに接続されているリ
ード線35bは、溝51内に収納されている。また、溝
51内に収納されている温度検知部およびリード線は充
填された接着剤もしくは充填材により穿刺し本体部32
に固定されている。接着剤および充填材としては、上述
したものが好適に使用できる。また、温度検知部35a
は、穿刺針本体部32の表面に接触するように溝内に収
納されている。また、溝51の深さは、温度検知部およ
びそれに接続されたリード線の太さを考慮して設定され
る。そして、穿刺針本体部以外の構成については、上述
した穿刺針30と同じであり、また、穿刺針本体部につ
いても、上述した以外の部分についての構成は、上述し
た穿刺針30と同じである。
【0034】次に、本発明の医療用レーザ発生装置につ
いて、図面を用いて説明する。図18は、本発明の医療
用レーザ発生装置の実施例を説明するためのブロック図
である。本発明は、上述したいずれかの医療用レーザ照
射用部材挿入用穿刺針と、該穿刺針内に挿入可能な医療
用レーザ照射用部材を備えるレーザ発生器とからなる医
療用レーザ発生装置であり、前記レーザ発生器は、前記
穿刺針の前記温度検知部により検知された温度データに
基づき、レーザ発生を調整するレーザ発生調整機能を備
えているものである。この実施例の医療用レーザ発生装
置100は、医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針1
と、レーザ発生器110とからなる。医療用レーザ照射
用部材挿入用穿刺針1としては、上述のいずれの穿刺針
を用いることもできる。
【0035】レーザ発生器110は、レーザ光源部11
1、電源部112,制御部113,入力部114,温度
検出手段のためのADコンバータ115、医療用レーザ
照射用部材116、通知手段117,表示部118を備
えている。レーザ光源部111は、光感受性物質の吸収
光の波長である吸収帯波長のレーザ光を発光するもので
ある。なお、レーザ光源部111は、病巣部に集積され
生体内物質と未結合の光感受性物質の吸収光の波長であ
る第1の吸収帯波長のレーザ光と、病巣部に集積され生
体内物質と結合した光感受性物質の吸収光の波長である
第2の吸収帯波長のレーザ光を発光する機能およびその
出力を切り替える機能を備えるものであってもよい。
【0036】このレーザ発生器110では、入力部11
4により入力された条件に従って、制御部113は、レ
ーザ光源部111よりレーザを出力し、出力されたレー
ザは、医療用レーザ照射用部材116内の光ファイバー
を通り、その先端であるプローブより照射される。照射
されたレーザは、上述した光感受性物質に吸収され光感
受性物質が励起し発熱し病巣部位を加熱治療する。そし
て、このレーザ治療中、穿刺針1に設けられている温度
検出手段からの温度検知信号は、ADコンバータ115
によりデジタル変換され制御部113に入力される。制
御部113は、穿刺針1の温度検知部により検知された
温度データに基づき、レーザ発生を調整するレーザ発生
調整機能を備えている。具体的には、温度検知手段によ
り検知された温度が所定温度以上となった場合には、レ
ーザ発生を自動的に停止する自動出力停止機能を備えて
いる。そして、制御部113は、レーザ停止を通知手段
を用いて術者に知らせる。通知手段117としては、例
えば、ブザー、ランプなどを用いることができる。さら
に、制御部113は、温度検知手段により検知された温
度が所定温度以下となった場合には、レーザ発生の再開
を自動的に可能とする自動復帰機能を備えている。そし
て、制御部113は、この復帰を上記通知手段117を
用いて術者に知らせる機能を備えている。復帰の通知方
法としては、上記の停止時の通知手段の作動の停止、ま
た、通知手段のブザー音の変化、ランプ点灯もしくは点
滅パターンの変化などにより行うことができる。
【0037】また、制御部の穿刺針の温度検知部により
検知された温度データに基づくレーザ発生を調整するレ
ーザ発生調整機能としては、上述したようなレーザ出力
停止に限定されるものではない。例えば、レーザ発生調
整機能としては、レーザ出力を低下させるものであって
もよい。この場合では、制御部は、温度検知手段により
検知された温度が所定温度以上となった場合には、レー
ザ発生出力を自動的に低下させる。そして、制御部は、
レーザ出力低下を上述したような通知手段により通知す
る。さらに、制御部は、温度検知手段により検知された
温度が所定温度以下となった場合には、レーザ出力の復
帰を自動的に行うものであってもよい。そして、制御部
は、この復帰を上記通知手段を用いて術者に知らせる機
能を備えている。復帰の通知方法も上述のような方法が
利用できる。また、表示部118には、入力部114よ
り入力されたレーザ出力条件、温度検知部により検知さ
れた温度、レーザ出力値などが表示される。
【0038】次に、本発明の医療用レーザ照射用部材挿
入用カテーテル60について、図面を用いて説明する。
図19は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入用カテ
ーテルの実施例の正面図であり、図20は、図19のH
−H線断面部分省略拡大図であり、図21は、図19の
I−I線断面部分省略拡大図である。図22は、本発明
の医療用レーザ照射用部材挿入用カテーテルの他の実施
例の先端部の拡大縦断面図であり、図23は、図22に
示した医療用レーザ照射用部材挿入用カテーテルの先端
面の拡大図である。本発明の医療用レーザ照射用部材挿
入用カテーテル60は、先端部にレーザ照射部を備える
医療用レーザ照射用部材を生体内に挿入するためのカテ
ーテルである。カテーテル60は、基端部から医療用レ
ーザ照射用部材を導入可能でありかつ先端より医療用レ
ーザ照射用部材のレーザ照射部を露出可能な第1の通路
61と、後端側より先端側に延び先端部において開口す
る第2の通路62と、第2の通路内に挿入され、先端部
に設けられた温度検知部65aを備えかつ後端側での操
作により、先端部の第2の通路の先端開口62aからの
突出ならびに収納が可能な温度検知手段65を備えてい
る。
【0039】カテーテル60は、先端部と基端部を有
し、少なくとも先端にて開口する第1の通路61と、先
端より所定長後退した位置にて開口する第2の通路62
を有するカテーテルチューブ63と、カテーテルチュー
ブ63の基端部に設けられた第1の通路61と連通する
第1の開口部64aおよび第2の通路62と連通する第
2の開口部64bとを有している。この実施例の医療用
レーザ照射用部材挿入用カテーテル60は、カテーテル
チューブ63とその後端に固定されたハブ64を備え
る。カテーテルチューブ63は、先端が開口した第1の
通路61と先端よりやや基端よりの位置に設けられた開
口部62a(側口62a)により外部と連通する第2の
通路62を有している。第1の通路61と第2の通路6
2とはほぼ平行となっている。第1の通路61は、医療
用レーザ照射用部材を挿通するための通路であり、後述
する分岐ハブ64に設けられた医療用レーザ照射用部材
挿入用ポートを形成する第1の開口部64aと連通して
いる。第2の通路62は、その先端において側口62a
により開口し、第2の通路62は、温度検出部材65を
挿入するための温度検出部材挿入用ポート64bを形成
する分岐ハブ64の第2の開口部と連通している。
【0040】そして、カテーテルチューブ63は、全体
がほぼ同一外径となっているものが用いられている。そ
して、カテーテルチューブ63は、例えば押し出し成型
などにより形成される。カテーテルチューブ63の形成
材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好まし
く、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
ープロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体
などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン
等の熱可塑性樹脂、ポリアミドエラストマー、シリコー
ンゴム、ラテックスゴム等が使用でき、好ましくは上記
の熱可塑性樹脂であり、より好ましくは、ポリオレフィ
ンである。
【0041】そして、第2の通路62の先端開口部62
aは、図20に示すように、カテーテル60の先端側に
向かって斜め前方を向くように形成されている。このた
め、第2の通路62内に挿入され、この先端開口62a
より突出する温度検知手段の先端部の温度検知部65a
は、カテーテル60の軸方向に対して斜め前方方向(言
い換えれば、先端側に斜めに)に突出する。そして、温
度検知手段65としては、温度検知可能なものであれば
特に制限はないが、熱電対、サーミスタなどが好適であ
る。この実施例のカテーテルでは、温度検知手段65
は、温度検知部65a、この温度検知部65aと接続さ
れたリード線を収納したコード65b、コード65bと
接続されたたコネクタ66により構成されている。そし
て、リード線は、コネクタ66のピン66aに電気的に
接続されている。
【0042】さらに、この実施例のカテーテル60で
は、先端部に第1の通路61と外部とを連通する側口6
9を備えている。この側口69および第1の通路61を
介して第1の通路内への医療用レーザ照射用部材導入時
ならびにカテーテル使用時において、カテーテルの先端
部付近の生体内と外部とを連通可能としている。また、
この実施例のカテーテルでは、第2の通路を介してカテ
ーテル使用時において、カテーテルの先端部付近の生体
内と外部とを連通可能としている。そして、カテーテル
チューブ63の後端には、図19および図20に示すよ
うに分岐ハブ64が取り付けられている。分岐ハブの形
成材料としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ
サルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン
−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用でき
る。
【0043】さらに、第2の通路は、図22および図2
3に示すように、カテーテルチューブの先端面において
開口するものであってもよい。この場合において、第2
の通路の先端部は、カテーテルの中心軸に対して所定角
度斜めに形成されていることが好ましい。このようにす
ることにより、第2の通路62内に挿入され、この先端
開口62bより突出する温度検知手段5の先端部の温度
検知部65aは、カテーテル60の軸方向に対して斜め
前方方向(言い換えれば、先端側に斜めに)に突出する
ものとなる。
【0044】次に、本発明の医療用レーザ発生装置に他
の実施例を図面を用いて説明する。図24は、本発明の
医療用レーザ発生装置の他の実施例を説明するためのブ
ロック図である。本発明は、上述したいずれかの医療用
レーザ照射用部材挿入用カテーテルと、カテーテル内に
挿入可能な医療用レーザ照射用部材を備えるレーザ発生
器とからなる医療用レーザ発生装置である。レーザ発生
器は、カテーテルの温度検知部により検知された温度デ
ータに基づき、レーザ発生を調整するレーザ発生調整機
能を備えているものである。
【0045】この実施例の医療用レーザ発生装置120
は、医療用レーザ照射用部材挿入用カテーテル60と、
レーザ発生器110とからなる。医療用レーザ照射用部
材挿入用カテーテルとしては、上述のいずれのカテーテ
ルを用いることができる。レーザ発生器110は、レー
ザ光源部111、電源部112,制御部113,入力部
114,温度検出手段のためのADコンバータ115、
医療用レーザ照射用部材116、通知手段117,表示
部118を備えている。レーザ光源部111は、光感受
性物質の吸収光の波長である吸収帯波長のレーザ光を発
光するものである。なお、レーザ光源部111は、病巣
部に集積され生体内物質と未結合の光感受性物質の吸収
光の波長である第1の吸収帯波長のレーザ光と、病巣部
に集積され生体内物質と結合した光感受性物質の吸収光
の波長である第2の吸収帯波長のレーザ光を発光する機
能およびその出力を切り替える機能を備えるものであっ
てもよい。
【0046】このレーザ発生器110では、入力部11
4により入力された条件に従って、制御部113は、レ
ーザ光源部111よりレーザを出力し、出力されたレー
ザは、医療用レーザ照射用部材116内の光ファイバー
を通り、その先端であるプローブより照射される。照射
されたレーザは、上述した光感受性物質に吸収され光感
受性物質が励起し発熱し病巣部位を加熱治療する。そし
て、このレーザ治療中、カテーテル60に設けられてい
る温度検出手段からの温度検知信号は、ADコンバータ
115によりデジタル変換され制御部113に入力され
る。制御部113は、カテーテル60の温度検知部によ
り検知された温度データに基づき、レーザ発生を調整す
るレーザ発生調整機能を備えている。具体的には、温度
検知手段により検知された温度が所定温度以上となった
場合には、レーザ発生を自動的に停止する自動出力停止
機能を備えている。そして、制御部113は、レーザ停
止を通知手段を用いて術者に知らせる。通知手段117
としては、例えば、ブザー、ランプなどを用いることが
できる。さらに、制御部113は、温度検知手段により
検知された温度が所定温度以下となった場合には、レー
ザ発生の再開を自動的に可能とする自動復帰機能を備え
ている。そして、制御部113は、この復帰を上記通知
手段117を用いて術者に知らせる機能を備えている。
復帰の通知方法としては、上記の停止時の通知手段の作
動の停止、また、通知手段のブザー音の変化、ランプ点
灯もしくは点滅パターンの変化などにより行うことがで
きる。
【0047】また、制御部のカテーテル60の温度検知
部により検知された温度データに基づくレーザ発生を調
整するレーザ発生調整機能としては、上述したようなレ
ーザ出力停止に限定されるものではない。例えば、レー
ザ発生調整機能としては、レーザ出力を低下させるもの
であってもよい。この場合では、制御部は、温度検知手
段により検知された温度が所定温度以上となった場合に
は、レーザ発生出力を自動的に低下させる。そして、制
御部は、レーザ出力低下を上述したような通知手段によ
り通知する。さらに、制御部は、温度検知手段により検
知された温度が所定温度以下となった場合には、レーザ
出力の復帰を自動的に行うものであってもよい。そし
て、制御部は、この復帰を上記通知手段を用いて術者に
知らせる機能を備えている。復帰の通知方法も上述のよ
うな方法が利用できる。また、表示部118には、入力
部114より入力されたレーザ出力条件、温度検知部に
より検知された温度、レーザ出力値などが表示される。
【0048】
【発明の効果】本発明の医療用レーザ照射用部材挿入用
穿刺針によれば、レーザ治療用のレーザプローブを生体
内に導入可能であるとともに、治療部位周辺の温度を検
知することができるので、治療部位付近の加熱状況を確
認することができる。また、本発明の温度検知機能付穿
刺針によれば、生体内治療用具を生体内に導入可能であ
るとともに、治療部位周辺の温度を検知することができ
るので、治療部位付近の加熱状況を確認することができ
る。また、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入用カテ
ーテルによれば、レーザ治療用のレーザプローブを生体
内に導入可能であるとともに、治療部位周辺の温度を検
知することができるので、治療部位付近の加熱状況を確
認することができる。また、本発明の医療用レーザ発生
装置によれば、レーザ治療用のレーザプローブを生体内
に導入可能であるとともに、治療部位周辺の温度を検知
できかつ検知結果を利用してレーザ出力が調整されるた
め治療部位付近の過剰加熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入
用穿刺針の実施例の正面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線断面部分省略拡大図で
ある。
【図3】図3は、図1のB−B線拡大断面図である。
【図4】図4は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入
用穿刺針の他の実施例の先端部の拡大縦断面図である。
【図5】図5は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入
用穿刺針の他の実施例の部分省略拡大断面図である。
【図6】図6は、図5のC−C線拡大断面図である。
【図7】図7は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入
用穿刺針の他の実施例の拡大横断面図である。
【図8】図8は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入
用穿刺針の他の実施例の先端部の拡大縦断面図である。
【図9】図9は、本発明の医療用レーザ照射用部材挿入
用穿刺針の他の実施例の正面図である。
【図10】図10は、図9のD−D線断面部分省略拡大
図である。
【図11】図11は、図9の穿刺針の先端部の拡大図で
ある。
【図12】図12は、図10のE−E線拡大断面図であ
る。
【図13】図13は、本発明の医療用レーザ照射用部材
挿入用穿刺針の他の実施例の先端部の拡大縦断面図であ
る。
【図14】図14は、図13のF−F線拡大断面図であ
る。
【図15】図15は、本発明の医療用レーザ照射用部材
挿入用穿刺針の他の実施例の部分省略拡大断面図であ
る。
【図16】図16は、図15の穿刺針の先端部の拡大図
である。
【図17】図17は、図15のG−G線拡大断面図であ
る。
【図18】図18は、本発明の医療用レーザ発生装置の
実施例を説明するためのブロック図である。
【図19】図19は、本発明の医療用レーザ照射用部材
挿入用カテーテルの実施例の正面図である。
【図20】図20は、図19のH−H線断面部分省略拡
大図である。
【図21】図21は、図19のI−I線断面部分省略拡
大図である。
【図22】図22は、本発明の医療用レーザ照射用部材
挿入用カテーテルの他の実施例の先端部の拡大縦断面図
である。
【図23】図23は、図22に示した医療用レーザ照射
用部材挿入用カテーテルの先端面の拡大図である。
【図24】図24は、本発明の医療用レーザ発生装置の
他の実施例を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針 60 医療用レーザ照射用部材挿入用カテーテル 110 医療用レーザ発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C026 AA04 FF17 FF19 FF39 GG07 4C060 FF27 MM24 4C167 AA05 AA23 BB02 BB26 BB40 BB47 BB62 CC07 DD10 EE20 GG02

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部にレーザ照射部を備える医療用レ
    ーザ照射用部材を生体内に挿入するための穿刺針であっ
    て、該穿刺針は、基端部から医療用レーザ照射用部材を
    導入可能でありかつ先端より該医療用レーザ照射用部材
    のレーザ照射部を露出可能な通路と、先端に設けられた
    生体穿刺用刃面と、先端部に設けられた温度検知部とを
    備えていることを特徴とする医療用レーザ照射用部材挿
    入用穿刺針。
  2. 【請求項2】 前記穿刺針は、先端部に前記通路と外部
    とを連通する側口を備え、該側口および前記通路を介し
    て該通路内への前記医療用レーザ照射用部材導入時なら
    びに該穿刺針使用時において、前記穿刺針の先端部付近
    の生体内と外部とを連通可能としている請求項1に記載
    の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針。
  3. 【請求項3】 前記穿刺針は、先端に刃面を備える中空
    の穿刺針本体部と、該穿刺針本体部の内部に挿入された
    内管と、前記穿刺針本体部の先端部に位置するように設
    けられた前記温度検知部と該温度検知部と接続されかつ
    前記内管と前記穿刺針本体部との間を通り後端に延びる
    リード線と該リード線の後端部に設けられたコネクタを
    備える温度検知手段とを備え、前記内管および前記穿刺
    針本体部により前記通路が形成されている請求項1また
    は2に記載の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針。
  4. 【請求項4】 前記穿刺針は、前記穿刺針本体部と前記
    内管と前記穿刺針本体部および該内管の基端部に取り付
    けられた穿刺針ハブからなる穿刺針組立体と、先端に前
    記穿刺針の刃面形状に対応した先端面形状を備えかつ前
    記通路内に抜去可能に挿入されたスタイレットを備えて
    いる請求項3に記載の医療用レーザ照射用部材挿入用穿
    刺針。
  5. 【請求項5】 前記温度検知部および前記リード線は、
    前記内管と前記穿刺針本体部の間に位置している請求項
    3または4に記載の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺
    針。
  6. 【請求項6】 前記温度検知部およびリード線は、前記
    内管に設けられた軸方向に延びるスリットもしくは溝内
    に位置している請求項3または4に記載の医療用レーザ
    照射用部材挿入用穿刺針。
  7. 【請求項7】 前記内管の先端は、前記穿刺針本体部の
    先端より所定長後端側に位置し、かつ、前記内管の先端
    より先端側となる前記穿刺針本体部の先端部分は内径が
    前記内管の内径とほぼ等しい肉厚部となっている請求項
    3ないし6のいずれかに記載の医療用レーザ照射用部材
    挿入用穿刺針。
  8. 【請求項8】 前記穿刺針は、先端に刃面を備える中空
    の穿刺針本体部と、該穿刺針本体部の外面を被覆する樹
    脂製被覆部材と、前記樹脂製被覆部材の先端部と前記穿
    刺針本体部間に位置するように設けられた前記温度検知
    部と、該温度検知部に接続されかつ前記樹脂製被覆部材
    と前記穿刺針本体部間を通り後端側に延びるリード線と
    該リード線と接続されたコネクタを備える温度検知手段
    とを備え、前記穿刺針本体部内により前記通路が形成さ
    れている請求項1または2に記載の医療用レーザ照射用
    部材挿入用穿刺針。
  9. 【請求項9】 前記穿刺針は、前記穿刺針本体部と前記
    樹脂製被覆部材と、前記穿刺針本体部および該樹脂製被
    覆部材の基端部に取り付けられたハブからなる穿刺針組
    立体と、先端に前記穿刺針の刃面形状に対応した先端面
    形状を備えかつ前記通路内に抜去可能に挿入されたスタ
    イレットを備えている請求項8に記載の医療用レーザ照
    射用部材挿入用穿刺針。
  10. 【請求項10】 前記穿刺針本体部は、前記温度検知部
    を収納するための凹部もしくは細孔からなる温度検知部
    収納部を備え、該温度検知部収納部は前記温度検知部に
    収納されかつ前記樹脂製被覆部材により被覆されている
    請求項8または9に記載の医療用レーザ照射用部材挿入
    用穿刺針。
  11. 【請求項11】 前記温度検知部およびリード線は、前
    記穿刺針本体部に設けられた軸方向に延びるスリットも
    しくは溝内に位置している請求項8ないし10のいずれ
    かに記載の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針。
  12. 【請求項12】 先端に刃面を備える中空の穿刺針本体
    部と、該穿刺針本体部の内部に挿入された内管と、前記
    穿刺針本体部の先端部に位置するように設けられた温度
    検知部と該温度検知部と接続されかつ前記内管と前記穿
    刺針本体部との間を通り後端に延びるリード線と該リー
    ド線の後端部に設けられたコネクタを備える温度検知手
    段と、前記内管および前記穿刺針本体部により形成され
    る通通路とを備えることを特徴とする温度検知機能付穿
    刺針。
  13. 【請求項13】 先端に刃面を備える中空の穿刺針本体
    部と、該穿刺針本体部の外面を被覆する樹脂製被覆部材
    と、前記樹脂製被覆部材の先端部と前記穿刺針本体部間
    に位置するように設けられた温度検知部と、該温度検知
    部に接続されかつ前記樹脂製被覆部材と前記穿刺針本体
    部間を通り後端に延びるリード線と該リード線の後端部
    に設けられたコネクタを備える温度検知手段と、前記穿
    刺針本体部の内部により形成される通路とを備えること
    を特徴とする温度検知機能付穿刺針。
  14. 【請求項14】 前記請求項1ないし11のいずれかに
    記載の医療用レーザ照射用部材挿入用穿刺針と、該穿刺
    針内に挿入可能な医療用レーザ照射用部材を備えるレー
    ザ発生器とからなる医療用レーザ発生装置であって、前
    記レーザ発生器は、前記穿刺針の前記温度検知部により
    検知された温度データに基づき、レーザ発生を調整する
    レーザ発生調整機能を備えていることを特徴とする医療
    用レーザ発生装置。
  15. 【請求項15】 先端部にレーザ照射部を備える医療用
    レーザ照射用部材を生体内に挿入するためのカテーテル
    であって、該カテーテルは、基端部から医療用レーザ照
    射用部材を導入可能でありかつ先端より該医療用レーザ
    照射用部材のレーザ照射部を露出可能な第1の通路と、
    後端側より先端側に延び先端部において開口する第2の
    通路と、該第2の通路内に挿入され、先端部に設けられ
    た温度検知部を備えかつ後端側での操作により、該先端
    部の前記第2の通路の先端開口からの突出ならびに収納
    が可能な温度検知手段を備えることを特徴とする医療用
    レーザ照射用部材挿入用カテーテル。
  16. 【請求項16】 前記カテーテルは、先端部に前記第1
    の通路と外部とを連通する側口を備え、該側口および前
    記第1の通路を介して該第1の通路内への前記医療用レ
    ーザ照射用部材導入時ならびに該カテーテル使用時にお
    いて、前記カテーテルの先端部付近の生体内と外部とを
    連通可能としている請求項15に記載の医療用レーザ照
    射用部材挿入用カテーテル。
  17. 【請求項17】 前記第2の通路の先端開口は、前記カ
    テーテルの側面に設けられており、かつ、前記温度検知
    手段の先端部をカテーテルの先端方向に向かって所定の
    角度で斜めに突出可能な形状となっている請求項15ま
    たは16に記載の医療用レーザ照射用部材挿入用カテー
    テル。
  18. 【請求項18】 前記カテーテルは、前記第2の通路を
    介して該カテーテル使用時において、前記カテーテルの
    先端部付近の生体内と外部とを連通可能としている請求
    項15ないし17のいずれかに記載の医療用レーザ照射
    用部材挿入用カテーテル。
  19. 【請求項19】 前記請求項15ないし18のいずれか
    に記載の医療用レーザ照射用部材挿入用カテーテルと、
    該カテーテル内に挿入可能な医療用レーザ照射用部材を
    備えるレーザ発生器とからなる医療用レーザ発生装置で
    あって、前記レーザ発生器は、前記カテーテルの前記温
    度検知部により検知された温度データに基づき、レーザ
    発生を調整するレーザ発生調整機能を備えていることを
    特徴とする医療用レーザ発生装置。
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