JP2003102482A - 遺伝子、タンパク質、組み換え体および水素生産方法 - Google Patents

遺伝子、タンパク質、組み換え体および水素生産方法

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JP2003102482A
JP2003102482A JP2001300572A JP2001300572A JP2003102482A JP 2003102482 A JP2003102482 A JP 2003102482A JP 2001300572 A JP2001300572 A JP 2001300572A JP 2001300572 A JP2001300572 A JP 2001300572A JP 2003102482 A JP2003102482 A JP 2003102482A
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hydrogenase
amino acid
recombinant
gaa
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Kunio Omiya
邦雄 大宮
Kazuo Sakka
和郎 粟冠
Tetsuya Kimura
哲哉 木村
Kenji Morimoto
兼司 森本
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Japan Science and Technology Agency
Mie University NUC
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Mie University NUC
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 新規ヒドロゲナーゼ遺伝子、該ヒドロゲナー
ゼ遺伝子によってコードされる新規ヒドロゲナーゼ、ヒ
ドロゲナーゼ遺伝子を導入した組み換え体を利用する水
素の効率的生産方法等を提供する。 【解決手段】 Clostridium parapu
trificum由来の特定の塩基配列を有する新規ヒ
ドロゲナーゼ遺伝子。上記遺伝子の塩基配列がコードす
るアミノ酸配列を有するタンパク質(ヒドロゲナー
ゼ)。上記遺伝子を宿主に導入した組み換え体を用いて
水素源材料の分解を行い、水素ガスを高効率に得る水素
生産方法等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 Clostridium pa
raputrificum M株由来の新規ヒドロゲナーゼ遺伝子、
該ヒドロゲナーゼ遺伝子とそのプロモーター領域とを含
む新規遺伝子、これらの遺伝子によってコードされる新
規ヒドロゲナーゼ、ヒドロゲナーゼ遺伝子を導入した組
み換え体、及びこの組み換え体を利用する水素の効率的
生産方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化石燃料に変わるクリーンなエネルギー
物質として、単位密度当たりのエネルギー量が高く、燃
焼後に公害物質を生じない水素ガスの利用が期待されて
おり、この点から、水素ガスの効率的生産方法が研究・
開発されている。
【0003】従来の水素ガス生産方法の研究としては、
化学的又は電気的な手段を利用する方法が主流である。
しかしこれらの方法では、何らかの意味で化石燃料によ
るエネルギー供給が必要不可欠であり、化石燃料に変わ
るクリーンなエネルギー物質としての水素ガス利用の本
来の目的に反する。そして実際に、公害物質の発生等の
環境汚染や、地球温暖化等をを引き起こす恐れがある。
【0004】そこで、化石燃料に依存しない微生物学的
な水素ガス生産方法が注目される。水素を生産する微生
物としては、らん藻や緑藻(例えばクロレラ)などの藻
類と細菌に分けられる。細菌においては、主に光合成細
菌と嫌気性細菌とが水素生産に利用可能な水素ガス発生
反応を触媒する能力を有している。嫌気性細菌が糖類か
ら水素を生産することは周知の事実であり、これを利用
して野生株の嫌気性細菌を用いた水素生産を行う場合も
ある。
【0005】一般的な嫌気性細菌であるクロストリジウ
ム(Clostridium )属の細菌において、グルコース,キ
チン等の糖類を水素,有機酸等に変換する際に、1モル
のグルコースからは理論的には4モルの水素が発生する
(C12+2H O→2CHCOO
H+2CO+4H)筈であるが、実際には1〜
2モルの水素ガス発生にとどまっている事が知られてい
る。そのため、より高効率に水素ガスを生産できる微生
物が求められている。
【0006】細菌も含めて、微生物による水素ガス発生
機構は、ヒドロゲナーゼが関与する機構とニトロゲナー
ゼが関与する機構との2つに大別される。水素生産反応
を触媒する酵素であるヒドロゲナーゼは多くの微生物に
存在するため、ヒドロゲナーゼをコードする遺伝子が注
目されている。
【0007】例えば、嫌気性微生物もしくは嫌気性細菌
由来のヒドロゲナーゼ遺伝子の研究として、Microbiolo
gy Vol.141 (Pt 1), pp.171-180, 1995 、Microbiology
Vol.30, pp.9697-9704,1991 、T. Bacteriol. Vol.178
(9), pp.2668-2675, 1996等が報告されている。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、今まで
のところ、十分に高効率な水素ガス生産能を有する酵素
を発現させるヒドロゲナーゼ遺伝子は報告されていな
い。そこで本発明は、このようなヒドロゲナーゼ遺伝子
と、この遺伝子を強く発現させる優れたプロモーター
と、これらによって発現されるヒドロゲナーゼと、前記
ヒドロゲナーゼ遺伝子を導入した組み換え体と、これら
の組み換え体を利用した高効率な水素ガス生産方法とを
提供することを、解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(第1発明の構成)上記
課題を解決するための本願第1発明(請求項1に記載の
発明)の構成は、配列番号1に示す塩基配列における塩
基番号466〜2211の塩基配列を有する、遺伝子で
ある。
【0010】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
配列番号1に示す塩基配列における塩基番号466〜2
211の塩基配列と相補的な塩基配列のDNAに対して
ストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、ヒドロ
ゲナーゼ遺伝子として機能し得る、遺伝子である。
【0011】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
前記第1発明又は第2発明に係る遺伝子の上流に、配列
番号1に示す塩基配列における塩基番号1〜465のプ
ロモータ領域を連結した、遺伝子である。
【0012】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
第1発明又は第2発明に係る遺伝子によってコードされ
るアミノ酸配列を有する、タンパク質である。
【0013】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
配列番号1に示すアミノ酸番号1〜582のアミノ酸配
列を有する、タンパク質である。
【0014】(第6発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
配列番号1に示すアミノ酸番号1〜582のアミノ酸配
列において1個〜5個のアミノ酸が置換、欠失又は付加
されたアミノ酸配列を有し、ヒドロゲナーゼ活性を示
す、タンパク質である。
【0015】(第7発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第7発明(請求項7に記載の発明)の構成は、
第1発明〜第3発明のいずれかに係る遺伝子を宿主に導
入した、組み換え体である。
【0016】(第8発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第8発明(請求項8に記載の発明)の構成は、
前記第7発明に係る宿主が、絶対嫌気性細菌,通性嫌気
性細菌及び好気性細菌を含む原核細胞、又は真核細胞で
ある、組み換え体である。
【0017】(第9発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第9発明(請求項9に記載の発明)の構成は、
前記第7発明に係る宿主が Clostridium paraputrific
um M株(FERM P−16390)である、組み換
え体である。
【0018】(第10発明の構成)上記課題を解決する
ための本願第10発明(請求項10に記載の発明)の構
成は、第7発明〜第9発明のいずれかに係る組み換え体
を用いて水素源材料の分解を行い、水素ガスを高効率に
得る、水素生産方法である。
【0019】(第11発明の構成)上記課題を解決する
ための本願第11発明(請求項11に記載の発明)の構
成は、前記第10発明に係る水素源材料がキチン質材料
又はデンプン質材料である、水素生産方法である。
【0020】
【発明の作用・効果】(第1発明の作用・効果)第1発
明の遺伝子は、 Clostridium paraputrificum M株に
由来する新規なヒドロゲナーゼ遺伝子である。第1発明
によって、十分に高効率な水素ガス生産能を有するヒド
ロゲナーゼをコードする遺伝子が提供される。
【0021】(第2発明の作用・効果)第2発明の遺伝
子に対しても、第1発明の遺伝子と同等の作用・効果を
期待することができる。
【0022】(第3発明の作用・効果)第3発明に記載
したプロモータ領域は、ヒドロゲナーゼ遺伝子の上流に
連結された時、ヒドロゲナーゼ遺伝子の転写を強く促進
する効果があるものと考えられる。
【0023】(第4発明の作用・効果)第1発明又は第
2発明の遺伝子によってコードされるアミノ酸配列を有
するタンパク質は、優れたヒドロゲナーゼ活性を示す。
【0024】(第5発明の作用・効果)配列番号1に示
すアミノ酸番号1〜582のアミノ酸配列を有するタン
パク質は、優れたヒドロゲナーゼ活性を示す。
【0025】(第6発明の作用・効果)第6発明のタン
パク質に対しても、第5発明のタンパク質と同等の作用
・効果を期待することができる。
【0026】(第7発明の作用・効果)第7発明の組み
換え体は、適当な水素源材料を投与した時、高効率な水
素ガス生産能力を発揮する。後述の実施例によれば、天
然型のC. paraputrificum M株の水素ガス生産能力に
対して、このM株を宿主とする第7発明の組み換え体
は、水素ガス生産能力が最大で約1.8倍増大した。
【0027】(第8発明の作用・効果)組み換え体の宿
主としては、例えばヒドロゲナーゼにより水素ガスの生
産が可能な各種の原核細胞(細菌)や真核細胞を好まし
く例示できる。細菌としては、絶対嫌気性細菌、通性嫌
気性細菌及び好気性細菌に属する特定のものが好ましく
利用可能である。らん藻や緑藻も好ましく利用可能であ
る。
【0028】(第9発明の作用・効果)組み換え体の宿
主としては、 Clostridium paraputrificum M株を、
特に好ましく例示できる。
【0029】(第10発明の作用・効果)第7発明〜第
9発明の組み換え体を用いて適宜な水素源材料の分解を
行い、水素ガスを高効率に得ることができる。
【0030】(第11発明の作用・効果)上記第10発
明に係る水素源材料の種類は限定されないが、例えばキ
チン質材料又はデンプン質材料を好ましく例示できる。
これらの材料は、例えばエビ殻,カニ殻,トウモロコシ
屑等として廃棄物処理が問題になっている材料であるた
め、水素ガス生産と廃棄物処理とを同時に達成できる可
能性がある。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第11発明の実
施の形態について説明する。以下において単に「本発
明」と言うときは、第1発明〜第11発明を一括して指
している。
【0032】〔ヒドロゲナーゼ遺伝子〕本発明に係るヒ
ドロゲナーゼ遺伝子は、好ましくは、C. paraputrific
um M株に由来する新規なヒドロゲナーゼ遺伝子であ
る。上記したC. paraputrificumM株は、FERMP−
16390として、既に経済産業省工業技術院生命工学
工業技術研究所に寄託されている。
【0033】上記の遺伝子がヒドロゲナーゼ遺伝子であ
ると判断される第1の根拠は、同じClostridium 属細菌
の既知のヒドロゲナーゼ遺伝子(即ち、C. acetobutyl
icum由来のヒドロゲナーゼ遺伝子、C. pasteurianum
来のヒドロゲナーゼ遺伝子、C. perfringens 由来のヒ
ドロゲナーゼ遺伝子、及び、C. thermocellum由来のヒ
ドロゲナーゼ遺伝子)と対比して、アミノ酸レベルで約
70%の相同性を示す点である。
【0034】上記の遺伝子がヒドロゲナーゼ遺伝子であ
ると判断される第2の根拠は、後述の実施例に示すよう
に、この遺伝子を導入したC. paraputrificumM株の水
素ガス生産能力が顕著に向上した事実である。
【0035】本発明に係るヒドロゲナーゼ遺伝子として
は、配列番号1に示す塩基配列における塩基番号466
〜2211の塩基配列を有する遺伝子が挙げられる。
又、配列番号1に示す塩基配列における塩基番号466
〜2211の塩基配列と相補的な塩基配列のDNAに対
してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、ヒ
ドロゲナーゼ遺伝子として機能し得る遺伝子も挙げられ
る。
【0036】〔プロモータ領域〕上記C. paraputrific
umM株のゲノムDNAにおいて、ヒドロゲナーゼ遺伝子
の上流には、このヒドロゲナーゼ遺伝子の転写を強く促
進するプロモータ領域が見出された。このプロモータ領
域は、具体的には、配列番号1に示す塩基配列における
塩基番号1〜564の塩基配列領域である。
【0037】本発明に係るヒドロゲナーゼ遺伝子を適宜
な宿主細胞に導入する際、ヒドロゲナーゼ遺伝子の上流
に上記プロモータ領域を連結しておくと、ヒドロゲナー
ゼ遺伝子の転写が促進され、ヒドロゲナーゼの発現が強
化される。
【0038】〔ヒドロゲナーゼ〕本発明に係るヒドロゲ
ナーゼは、上記各種のヒドロゲナーゼ遺伝子によってコ
ードされるものであり、優れたヒドロゲナーゼ活性を示
す。
【0039】本発明に係るヒドロゲナーゼとしては、配
列番号1に示す塩基配列における塩基番号466〜22
11の塩基配列を有する遺伝子によってコードされるタ
ンパク質が挙げられる。又、配列番号1に示す塩基配列
における塩基番号466〜2211の塩基配列と相補的
な塩基配列のDNAに対してストリンジェントな条件下
でハイブリダイズし、ヒドロゲナーゼ遺伝子として機能
し得る遺伝子によってコードされるタンパク質も挙げら
れる。更に、配列番号1に示すアミノ酸番号1〜582
のアミノ酸配列を有するタンパク質も挙げられる。配列
番号1に示すアミノ酸番号1〜582のアミノ酸配列に
おいて1個〜5個のアミノ酸が置換、欠失又は付加され
たアミノ酸配列を有し、ヒドロゲナーゼ活性を示すタン
パク質も挙げられる。
【0040】〔組み換え体〕本発明に係る組み換え体
は、適宜に選ばれた宿主生物に対して上記いずれかのヒ
ドロゲナーゼ遺伝子を導入したもの、あるいは、ヒドロ
ゲナーゼ遺伝子の上流に上記プロモータ領域を連結した
遺伝子を導入したものである。宿主生物の種類はヒトを
除いて限定されないが、当該生物の代謝経路においても
ともとヒドロゲナーゼが関与する水素ガス発生機構を備
えている宿主が好ましい。
【0041】宿主としては、特に細菌が好ましい。絶対
嫌気性細菌では、C. pasteurianum Megasohaera el
sdenii LC1、C. acetobutyricumMethanobacteri
umthermoautotrophicum ΔH(以上はフェレドキシンを
持つタイプである。)等が例示され、更に、 Desulfovi
brio vulgaris Hildenborough Desulfovibriogigas
Desulfovibrio vulgaris Miyazaki F、 Desulf
ovibrio desulfuricans Norway、 Desulfovibrio d
esulfuricans ATCC27774(以上はチトクロム
を持つタイプである。)等が例示される。
【0042】通性嫌気性細菌では、 Proteus mirabili
s S503、 Escherichia coliMRE600等が例
示される。好気性細菌では、 Alcaligenes eutrophus
H−16、Nocardia opaca Paracoccus denitrific
ans 等が例示される。特に好ましい宿主の一例として、
C. paraputrificumM株が挙げられる。
【0043】組み換え体の作製に当たり、ヒドロゲナー
ゼ遺伝子又はその上流に前記プロモータ領域を連結した
遺伝子は、そのまま宿主細胞に導入することもできる
し、宿主細胞との適合性を考慮した適宜なベクターに組
み込んで導入することもできる。これらの遺伝子又は組
み換えベクターの宿主細胞への導入に当たり、公知の各
種の遺伝子導入法、例えばカルシウム処理法、遺伝子注
入(トランスフェクション)法、パーティクルガン法、
エレクトロポレーション法等を任意に利用することがで
きる。
【0044】上記の組み換えベクターには、例えばプロ
モーター領域、ターミネーター領域等の他、抗生物質耐
性遺伝子等の選抜用の各種マーカー遺伝子等を含ませる
ことができる。ベクターの好ましい具体例として、大腸
菌とC. perfringens 間のシャトルベクターであるpJ
IR751,pJIR750,pJIR418等を挙げ
ることができる。
【0045】〔水素生産方法〕本発明に係る水素生産方
法は、上記いずれかの組み換え体を用いて適宜な水素源
材料の分解を行い、水素ガスを高効率に得ることを内容
とする。水素源材料の種類は限定されないが、キチン質
材料又はデンプン質材料(例えばエビ殻,カニ殻,トウ
モロコシ屑等の廃棄物)を例示することができる。
【0046】
【実施例】(実施例1:染色体DNAの調製及びライブ
ラリーの作製C. paraputrificum M株を用いて、以
下のようにして染色体DNAの調製と、DNAライブラ
リーの作製とを行った。
【0047】炭素源をグルコースとして調製した、以下
の組成のGS改変培地100mLにて、M株を一晩、3
7°Cで培養させた。
【0048】GS改変培地組成(1Lあたり): 酵母エキス4.5g ポリペプトン1.0g リン酸二水素カリウム3.0g リン酸水素二カリウム5.8g 硫酸アンモニウム2.6g L−システイン塩酸塩1.0g MOPS10.0g 炭酸ナトリウム2.5g 1%レサズリン0.001g。
【0049】培養後の菌体を遠心分離(2000×g,
5分間)した後、その菌体をグルコース・リゾチーム溶
液〔50mMグルコース、10mM EDTA(エチレンジ
アミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物)、25mM
Tris- HCl(pH8.0)[トリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン塩酸緩衝液]、4mg/mLリゾチー
ム〕4mLで懸濁させ、10%(W/V)SDS溶液8
mLを加え穏やかに混ぜた。その後、Sigma 社製のプロ
テイナーゼK10mgを加え55°C、15分反応した
後、2倍量の99.5%冷エタノール24mLを加えて
DNAを沈殿させ、TE溶液(10mM Tris-HCl
(pH8.0)、1mM EDTA 、pH8.0)6mLに
溶解させた。
【0050】冷蔵庫で静置後、フェノール抽出〔フェノ
ール-Tris-HCl、pH8.0(0.1%オキシン含
有)〕、クロロホルム抽出〔クロロホルム- イソアミル
アルコール(24:1)〕し、2倍量の99.5%冷エ
タノール12mLを加えて、染色体DNAをガラス棒で
巻取り、TE溶液1mLに溶解させた。
【0051】この染色体DNA100μgを用いて制限
酵素 EcoR1による部分分解を37°Cで行い、GFX PC
R DNA and Gel Band Purification Kit (アマシャムフ
ァルマシアバイオテク製)を用いて10,000〜2
0,000塩基対にあたるDNA断片を回収した。シャ
ロミド(ニッポンジーン製;アンピシリン耐性)1μg
を EcoR1にて完全分解し、染色体DNAの部分分解物
をライゲーションキットver2. (宝酒造製)を用いて連
結させた(以下、この操作をライゲーションと略す
る)。
【0052】ライゲーションさせた溶液を Gigapack II
I Gold Packaging Extract (Stratagene製)によりフ
ァージにパッケージングさせた。これを大腸菌DH5α
に感染させることにより、本菌の遺伝子ライブラリーを
作製した。形質転換株は50μg/mL(終濃度)のア
ンピシリンを含むLB寒天培地(Sigma 社:BROTH EZMi
x 20.6gおよび水1L(液体培地)、寒天培地の場
合寒天を1.5%となるように添加)で37°Cにて2
0時間培養することにより、アンピシリン耐性を有する
大腸菌として得られた。ライゲーション、パッケージン
グ、大腸菌DH5αへの感染は、メーカーが推奨する方
法に従った。
【0053】(実施例2:PCR法によるヒドロゲナー
ゼ遺伝子の部分増幅)既知のクロストリジウム属のヒド
ロゲナーゼ遺伝子で高度に保存されているアミノ酸配列
領域をもとに、2種のプライマーを合成し、実施例1で
調製した染色体DNAを鋳型にして、PCR法によりヒ
ドロゲナーゼ遺伝子の高度に保存されているアミノ酸配
列領域を一部増幅させた。上記の2種のプライマーはそ
れぞれ、hyd-forward : 5'-TTYGGNGCNGAYATGACNATHATGG
ARGA-3' (配列表の配列番号2に示す)と、hyd-revers
e : 5'-CANCCNCCNKGRCANGCCATNACYTC-3' (配列表の配
列番号3に示す)である。これらはいずれもミックスプ
ライマーである。
【0054】PCRは、LA PCR Kit ver.2.1を用い、9
4°Cで60秒を1サイクル、94°Cで30秒、40
°Cで30秒、72°Cで180秒を30サイクル、7
2°Cで10分を1サイクルで行った。反応液の組成
は、鋳型DNA1μL、hyd-forward 5μL、hyd-reve
rse 5μL、dNTP Mixture5μL、10xLA PCR bufferII
(Mg2+plus)5μL、全量50μLになるように滅
菌水を加えた。
【0055】得られたPCR産物の長さは約700塩基
対であり、これをpT7Blue (R) (Novagen 社;アンピシ
リン耐性)にライゲーションした。この溶液を用いて大
腸菌XL1-Blue (TOYOBO)を常法に従い形質転換させ、
50μg/mL(終濃度)のアンピシリンを含むLB寒
天培地でコロニーを形成したものを選択し、QIAprepSpi
n Miniprep Kit (QIAGEN社製)を用いてプラスミドを
抽出した。
【0056】得られたプラスミドをアガロース電気泳動
法により分離して、先の約700塩基対のPCR産物が
pT7Blue (R) に挿入されたプラスミドを保有する菌株を
得た。これをpHYD-pcrとした。このプラスミドの塩基配
列をLI-COR社のDNAシークエンサーモデル4000L
を用いて解析した結果、既知のクロストリジウム属のヒ
ドロゲナーゼ遺伝子と相同性が見られた。塩基配列の決
定に用いたシークエンス反応は、Thermo sequence cycl
e sequencing kit(USB 社製)を用いた。
【0057】(実施例3:完全なヒドロゲナーゼ遺伝子
のクローニング)実施例2で用いたプライマーを用い
て、700塩基対からなるDIG ラベルされたDNAプロ
ーブを作製した(ロシュ・ダイアグノスティックス社、
DIG DNA labeling kitを使用)。実施例1で作製した遺
伝子ライブラリーから、コロニーハイブリダイゼーショ
ン法を用いて完全なヒドロゲナーゼ遺伝子を含むDNA
断片を保持するクローンを得た。コロニーハイブリダイ
ゼーション法は、以下のようである。
【0058】実施例1で作製した遺伝子ライブラリー
(プラスミドを保持した大腸菌)を50μg/mL(終
濃度)のアンピシリンを含むLB寒天培地上に生育さ
せ、これをナイロン膜(アマシャム ファルマシア バ
イオテク社;ハイボンド−N+)に写し取り、アルカリ
処理によりDNAを膜に固定化させた。この後のハイブ
リダイゼーション、検出の操作は、Molecularcloning
に記載されているサザンハイブリダイゼーション法と同
様に行った。DIG detection kit (ロシュ・ダイアグノ
スティックス社)を用いてM株の遺伝子ライブラリーの
中から前記プローブと相同性を有するものを選択した。
これを50μg/mL(終濃度)のアンピシリンを含む
LB培地で20時間培養しQTAprep Spin Miniprep Kit
(QIAGEN社)を用いてプラスミドを抽出した。このpHYD
101 とした。図1に、ヒドロゲナーゼ遺伝子の制限酵素
地図を示す。
【0059】(実施例4:ヒドロゲナーゼ遺伝子および
調節遺伝子領域の同定)pHYD101 のプラスミドの塩基配
列を、 L1-COR 社のDNAシークエンサーモデル4000L
を用いて解析した。シークエンス反応は、Thermo seque
nase cycle sequencing kit (USB社)を用いた。この
結果、挿入断片約10,000塩基対中のSpeI、XbaI断
片、2347塩基対に新規なヒドロゲナーゼ遺伝子および調
節遺伝子が存在することが同定された。本発明の調節遺
伝子は、大腸菌の -35領域、及び-10領域とコンセンサ
スな領域をコンピュータ検索等で検索することで推定可
能であり、通常は開始コドンの上流500塩基対内に存
在することから、本発明の調節遺伝子は配列表の配列番
号1における塩基番号1〜465に存在すると考えられ
る。
【0060】新規なヒドロゲナーゼ遺伝子は、1749
塩基対からなり、アミノ酸582をコードし、推定分子
量64,560であった。このヒドロゲナーゼ遺伝子と
コードされるヒドロゲナーゼとの配列を、配列表の配列
番号1に示す。
【0061】(実施例5:ヒドロゲナーゼ遺伝子含有プ
ラスミドの構築)シャトルベクターを用いて、ヒドロゲ
ナーゼ遺伝子含有プラスミドを以下のように構築した。
【0062】プラスミドを構築するために、大腸菌とC.
perfringens のシャトルベクターであるpJIR751 を用
いた。具体的には、pJIR751 をXbaI(TAKARA)による制
限酵素消化し、アルカリフォスファターゼ(TAKARA)処
理を施したDNA断片と、ヒドロゲナーゼ遺伝子および
調節遺伝子領域を含むSpeI、XbaI断片を混合し、ライゲ
ーション、形質転換を行った。
【0063】形質転換体は、50μg/mL(終濃度)
のアンピシリンを含むLB寒天培地(Sigma 社;BROTH
EZMix 20.6gおよび水1L(液体培地)、寒天培地
の場合寒天を1.5%となるように添加)で37°Cに
て20時間培養することにより、アンピシリン耐性を有
する大腸菌として得られた。得られたプラスミドをpJIR
751-hyd とした。以上のプロセスを図2に示す。
【0064】(実施例6:M株へのヒドロゲナーゼ遺伝
子の導入)前記M株を、1%N−アセチルグルコサミン
を炭素源とするGS改変培地(5mL)で培養した。O
600 は0.4〜1.0の範囲で可能であるが、
0.6〜0.8の範囲が望ましい。以下の操作は嫌気ボ
ックス内で行った。5分間遠心してM株の菌体を集め
た。氷で冷却しておいたETB 溶液(272mMスクロー
ス、1%Resazurin 、窒素で脱気済)で菌体を2回洗浄
した後、菌体を、95μLのETB 溶液に再懸濁した。
【0065】この懸濁液にプラスミドDNAの量を変え
て加え、氷上で2分間放置した。プラスミドpJIR751-hy
d と菌の混合液を、冷やしておいた幅0.1cmのジー
ンパルサー用のキュベット(Bio-Rad )に移し、400
Ω、0.5kV、25μFでエレクトロポレーションを
行った。その後、直ぐにGS改変培地1mLを加えた。
これをマイクロチューブに移し、37°Cで1時間イン
キュベーションした。その間に、1%の寒天を含むGS
改変培地20mLに、エリスロマイシンを終濃度10μ
g/mLとなるように加え、プレートに分注し、冷やし
固めた。
【0066】上記のインキュベーションが終わった菌と
プラスミドの混合液を、0.5%の寒天を含むGS改変
培地10mLと混ぜ、1%の寒天培地の上に重層した。
このプレートを37°Cで培養し、コロニーを形成させ
ることでプラスミドを保持した組換え体が得られた。
【0067】(実施例7:ヒドロゲナーゼ遺伝子を導入
した組換え体の評価)実施例6で得られた組換え体を、
N−アセチル−D−グルコサミンを炭素源として調製し
たGS改変培地で培養し、発生する水素ガスの量を測定
した。N−アセチル−D−グルコサミンはエビ殻やカニ
殻に豊富に含まれる多糖類である。又、前記M株の非形
質転換体(ヒドロゲナーゼ遺伝子の導入操作を行ってい
ないM株)についても、同じ条件で培養し、発生する水
素ガスの量を測定した。
【0068】培養は丸菱バイオエンジニアリング(株)
の卓上型培養装置タイプMDL1.0L (ジャーファーメンタ
ー)を用い、条件は45°C、培地容量500mL、撹
拌速度250rpm、pH5.8にアルカリ剤を用いて
調整しながら行った。ガス発生量は株式会社シナガワ製
の湿式ガスメーター(W-NK Da-0.5A)で測定した。
【0069】この結果、非形質転換体は総水素ガス発生
量が培養液1L当たり2.0Lであったのに対して、ヒ
ドロゲナーゼ組換え体は総水素ガス発生量が培養液1L
当たり3.0〜3.5Lであり、約1.5〜1.8倍の
量が生産された。前者のデータを図3(a)に示し、後
者のデータを図3(b)に示す。
【0070】以上のように、本発明に係るヒドロゲナー
ゼ遺伝子を導入した組換え体によって、より効率的に水
素ガスを生産させることができる。
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Japan Science and Technology Corporation <110> Mie University <120> 遺伝子導入法及び組換え体 <130> POK-01-013 <160> 3 <210> 1 <211> 2347 <212> DNA <213> Clostridium paraputrificum <400> 1 actagtttct tttttataat taattctgta aggcttttac caataggcga ttcataacac 60 cactttatat attttgatcc agctactttt tctatctcat aagaatcttt ttttctatca 120 taaattttta tcatatatta cctcgcacaa atattaaaat attctattct aaattaaagt 180 ttaccacata gttttattgt aaacaaaatt tataatccta ttaaataaag aaaaatgaag 240 ttatttataa aattcaatta tattattatg aaaattttac ttaaacaaca ttgggtttaa 300 ttcacattga actaaatctt ttttagcgtt aaaataaagg tgataagcag tttgataaaa 360 atttaacgaa ttatctgaaa attataggtt tttcaaattt atatggtaaa ctataggaag 420 aaaatagaat ttttatttac aagaagaaat ttatggaggt acagg 465 atg aag aat atc ata att aat gat aag gtg tgc aaa gca gcg gaa ggt 513 Met Lys Asn Ile Ile Ile Asn Asp Lys Val Cys Lys Ala Ala Glu Gly 5 10 15 aaa aca gtg tta gaa gtt gcc aga gaa aat gga att gac ata cct act 561 Lys Thr Val Leu Glu Val Ala Arg Glu Asn Gly Ile Asp Ile Pro Thr 20 25 30 tta tgc tac tta aag gaa tgc ggt aat gtt ggt aaa tgt ggt gta tgc 609 Leu Cys Tyr Leu Lys Glu Cys Gly Asn Val Gly Lys Cys Gly Val Cys 35 40 45 gca gtt gaa ata gaa ggg aaa aac aat tta gct ttg gct tgt tta aca 657 Ala Val Glu Ile Glu Gly Lys Asn Asn Leu Ala Leu Ala Cys Leu Thr 50 55 60 aaa gtt gaa gat gga atg gtt gta aga act gat aca gaa aaa gtt caa 705 Lys Val Glu Asp Gly Met Val Val Arg Thr Asp Thr Glu Lys Val Gln 65 70 75 80 gaa aga gta aaa tca aga gtt tca aca ata ctt aat aag cat gaa ttt 753 Glu Arg Val Lys Ser Arg Val Ser Thr Ile Leu Asn Lys His Glu Phe 85 90 95 aag tgc ggt cct tgc cct aga aga gaa aat tgt gaa ttg tta aag tta 801 Lys Cys Gly Pro Cys Pro Arg Arg Glu Asn Cys Glu Leu Leu Lys Leu 100 105 110 gtt ata aaa act aaa gct aaa gca act act cct ttt gtt gta gaa aat 849 Val Ile Lys Thr Lys Ala Lys Ala Thr Thr Pro Phe Val Val Glu Asn 115 120 125 aaa gaa gag tat gtt gat att aga agt aag tct ata aca ata gat aga 897 Lys Glu Glu Tyr Val Asp Ile Arg Ser Lys Ser Ile Thr Ile Asp Arg 130 135 140 tca aaa tgt att tta tgt gga aga tgt gca gca gca tgt act gaa aaa 945 Ser Lys Cys Ile Leu Cys Gly Arg Cys Ala Ala Ala Cys Thr Glu Lys 145 150 155 160 aca ggt aca agt tct att aaa tta gta aat gtt aat ggt aaa aga ata 993 Thr Gly Thr Ser Ser Ile Lys Leu Val Asn Val Asn Gly Lys Arg Ile 165 170 175 gtt act cca gaa gaa caa aaa tgt ttt gat gaa aca aat tgt tta tta 1041 Val Thr Pro Glu Glu Gln Lys Cys Phe Asp Glu Thr Asn Cys Leu Leu 180 185 190 tgt gga caa tgt gta gct gct tgt cca gtt ggt gct tta tca gaa aaa 1089 Cys Gly Gln Cys Val Ala Ala Cys Pro Val Gly Ala Leu Ser Glu Lys 195 200 205 act cat att gat aga gta aaa gaa gct tta gaa gac cca gaa aag cat 1137 Thr His Ile Asp Arg Val Lys Glu Ala Leu Glu Asp Pro Glu Lys His 210 215 220 gta ata gta gct atg gct cca gct gta aga aca gca atg gga gaa cta 1185 Val Ile Val Ala Met Ala Pro Ala Val Arg Thr Ala Met Gly Glu Leu 225 230 235 240 ttt aat atg ggt tat gga gta gat gta act ggt aaa tta tat act gca 1233 Phe Asn Met Gly Tyr Gly Val Asp Val Thr Gly Lys Leu Tyr Thr Ala 245 250 255 tta aga gaa tta gga ttt gat aga ata ttt gat ata aat ttt ggt gcc 1281 Leu Arg Glu Leu Gly Phe Asp Arg Ile Phe Asp Ile Asn Phe Gly Ala 260 265 270 gat atg act att atg gaa gaa gct act gaa ctt tta gaa aga ata gag 1329 Asp Met Thr Ile Met Glu Glu Ala Thr Glu Leu Leu Glu Arg Ile Glu 275 280 285 aaa aaa ggc cca ttc cct atg ttt aca tca tgt tgt cca ggt tgg gtg 1377 Lys Lys Gly Pro Phe Pro Met Phe Thr Ser Cys Cys Pro Gly Trp Val 290 295 300 aga caa gtt gaa aat tat tat cca gag tta tta gaa aat tta tct tct 1425 Arg Gln Val Glu Asn Tyr Tyr Pro Glu Leu Leu Glu Asn Leu Ser Ser 305 310 315 320 gct aag tca cct caa caa att ttt ggt aca gca agt aag aca tac tat 1473 Ala Lys Ser Pro Gln Gln Ile Phe Gly Thr Ala Ser Lys Thr Tyr Tyr 325 330 335 cct cat ata gct gga ata gat cca gaa aag ata ttt aca gta aca att 1521 Pro His Ile Ala Gly Ile Asp Pro Glu Lys Ile Phe Thr Val Thr Ile 340 345 350 atg cca tgt aca gct aag aag ttt gaa gca gat agg gaa gac atg gaa 1569 Met Pro Cys Thr Ala Lys Lys Phe Glu Ala Asp Arg Glu Asp Met Glu 355 360 365 ctt gat gga tta aga aat ata gat gca gtt tta act aca aga gag tta 1617 Leu Asp Gly Leu Arg Asn Ile Asp Ala Val Leu Thr Thr Arg Glu Leu 370 375 380 gct aaa ttt ata aag gaa aag aaa att gct ttt gct aag cta gaa gat 1665 Ala Lys Phe Ile Lys Glu Lys Lys Ile Ala Phe Ala Lys Leu Glu Asp 385 390 395 400 agc gag gct gat cct gca atg gga gaa tat act ggg gca gga gtt ata 1713 Ser Glu Ala Asp Pro Ala Met Gly Glu Tyr Thr Gly Ala Gly Val Ile 405 410 415 ttt gga gct act ggt gga gta atg gaa gca gct ata aga act gca aaa 1761 Phe Gly Ala Thr Gly Gly Val Met Glu Ala Ala Ile Arg Thr Ala Lys 420 425 430 gaa ttt gtt gaa aag aaa gaa cta gaa aac tta gat tat aca gaa gta 1809 Glu Phe Val Glu Lys Lys Glu Leu Glu Asn Leu Asp Tyr Thr Glu Val 435 440 445 aga ggg tta aat gga att aaa gaa gct tct gta aat ata ggt gga gaa 1857 Arg Gly Leu Asn Gly Ile Lys Glu Ala Ser Val Asn Ile Gly Gly Glu 450 455 460 gac tat aat gtt gca gta att aat gga tct gct aac tta ttt gaa ttc 1905 Asp Tyr Asn Val Ala Val Ile Asn Gly Ser Ala Asn Leu Phe Glu Phe 465 470 475 480 att gaa agt gga aga atg aat agt aag gaa tat cac ttt atc gaa gtt 1953 Ile Glu Ser Gly Arg Met Asn Ser Lys Glu Tyr His Phe Ile Glu Val 485 490 495 atg aca tgt cca ggt gga tgt gta aat ggt ggt gga caa cct cat gtt 2001 Met Thr Cys Pro Gly Gly Cys Val Asn Gly Gly Gly Gln Pro His Val 500 505 510 aat aat tta gaa aga gaa aag att gat att aaa tca gta agg gcc tct 2049 Asn Asn Leu Glu Arg Glu Lys Ile Asp Ile Lys Ser Val Arg Ala Ser 515 520 525 gtt ctt tat aat caa gat aag agt gct aaa aag aga aag tca cat gaa 2097 Val Leu Tyr Asn Gln Asp Lys Ser Ala Lys Lys Arg Lys Ser His Glu 530 535 540 aat gtt gct tta atg aaa atg tat gat gaa tat atg gga caa cca ggt 2145 Asn Val Ala Leu Met Lys Met Tyr Asp Glu Tyr Met Gly Gln Pro Gly 545 550 555 560 cgt gga aaa gct cat gaa cta tta cat tac aaa tat aag aaa aaa gaa 2193 Arg Gly Lys Ala His Glu Leu Leu His Tyr Lys Tyr Lys Lys Lys Glu 565 570 575 act tca gaa gaa gtt att 2211 Thr Ser Glu Glu Val Ile*** 580 582 taatataaaa atgtgaactt gaacatacta ttaatgttaa tttgtgaaaa ggagaaatag 2271 ttatgaatag agttcattat gaagtaaata atttagttaa ttcaacaagt aaaacgcagc 2331 ttaagaatgc tctaga 2347 <210> 2 <211> <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 2 hyd-forward : 5'-TTYGGNGCNGAYATGACNATHATGGARGA-3' <210> 3 <211> <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 3 hyd-reverse:5'-CANCCNCCNKGRCANGCCAT NACYTC-3'
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒドロゲナーゼ遺伝子の制限酵素
地図である。
【図2】シャトルベクターへのヒドロゲナーゼ遺伝子の
連結を示す図である。
【図3】比較例及び実施例での水素ガス発生量を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 哲哉 三重県鈴鹿市白子駅前11−18 ロイヤルハ イツ白子駅402 (72)発明者 森本 兼司 三重県津市栗真町屋町1625−39 Mハイツ 2103号 Fターム(参考) 4B024 AA03 AA17 BA08 CA03 CA20 DA05 EA04 FA02 GA14 GA19 GA27 4B050 CC03 DD02 LL05 4B064 AA03 CA02 CA19 CC01 CC03 CC06 CC07 CC12 CD09 CD30 DA16 4B065 AA23X AA23Y AB01 AC14 BA02 BA03 BA25 BB01 BB15 BC02 BC03 BC05 BC09 CA01 CA28 CA54 CA60

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1に示す塩基配列における塩基
    番号466〜2211の塩基配列を有することを特徴と
    する遺伝子。
  2. 【請求項2】 配列番号1に示す塩基配列における塩基
    番号466〜2211の塩基配列と相補的な塩基配列の
    DNAに対してストリンジェントな条件下でハイブリダ
    イズし、ヒドロゲナーゼ遺伝子として機能し得ることを
    特徴とする遺伝子。
  3. 【請求項3】 前記遺伝子の上流に、配列番号1に示す
    塩基配列における塩基番号1〜465のプロモータ領域
    を連結したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の遺伝子。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の遺伝子に
    よってコードされるアミノ酸配列を有することを特徴と
    するタンパク質。
  5. 【請求項5】 配列番号1に示すアミノ酸番号1〜58
    2のアミノ酸配列を有することを特徴とするタンパク
    質。
  6. 【請求項6】 配列番号1に示すアミノ酸番号1〜58
    2のアミノ酸配列において1個〜5個のアミノ酸が置
    換、欠失又は付加されたアミノ酸配列を有し、ヒドロゲ
    ナーゼ活性を示すことを特徴とするタンパク質。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    遺伝子を宿主に導入したことを特徴とする組み換え体。
  8. 【請求項8】 前記宿主が、絶対嫌気性細菌,通性嫌気
    性細菌及び好気性細菌を含む原核細胞、又は真核細胞で
    あることを特徴とする請求項7に記載の組み換え体。
  9. 【請求項9】 前記宿主が Clostridium paraputrific
    um M株(FERMP−16390)であることを特徴
    とする請求項7に記載の組み換え体。
  10. 【請求項10】 請求項7〜請求項9のいずれかに記載
    の組み換え体を用いて水素源材料の分解を行い、水素ガ
    スを高効率に得ることを特徴とする水素生産方法。
  11. 【請求項11】 前記水素源材料がキチン質材料又はデ
    ンプン質材料であることを特徴とする請求項10に記載
    の水素生産方法。
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