JP2003102236A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2003102236A
JP2003102236A JP2001299229A JP2001299229A JP2003102236A JP 2003102236 A JP2003102236 A JP 2003102236A JP 2001299229 A JP2001299229 A JP 2001299229A JP 2001299229 A JP2001299229 A JP 2001299229A JP 2003102236 A JP2003102236 A JP 2003102236A
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JP
Japan
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frame
rotation fulcrum
combine
cabin
reinforcing
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Pending
Application number
JP2001299229A
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English (en)
Inventor
Toshinori Kirihata
俊紀 桐畑
Shigemi Hidaka
茂實 日高
Koichi Kajiwara
康一 梶原
Shinichiro Ishida
慎一郎 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のコンバインでは、刈取部等の重量物が
組み付けられる車台は左右の機体フレーム等により平面
的に構成され強度的に不十分であり、特に、刈取部の刈
取フレームを一点で支持する回動支持部の強度は十分で
ないため、多くの補強部材の追加や、厚肉化・高強度化
による各種フレーム自体の剛性アップが避けられず、機
体重量の増加や、部品コストの上昇を招く、という問題
があった。 【解決手段】 機体フレーム19L・19Rの一側前部
にステップフレーム38cを、他側に刈取部22の回動
支点部70を配置し、該回動支点部70とステップフレ
ーム38cは補強フレーム66で連結し、該補強フレー
ム66の略下方のミッションケース36と補強フレーム
66を連結ステー69で連結し、更に、キャビン34の
支持フレーム54と回動支点部70を連結フレーム63
で連結し、該連結フレーム63は補強フレーム66と連
結しトラス構造を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取
部の回動支点部とキャビンの支持フレームとの補強構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンバインでは、刈取部、キ
ャビン、脱穀装置などの重量物が車台上に組み付けら
れ、該車台は、クローラ式走行装置上に前後方向に架設
した左右の機体フレームや各種フレームにより構成され
ている。特に、刈取部の刈取フレームは、機体前部の車
台(以下「前枠体」とする)上に設けた回動支持部と油
圧シリンダによって支持される構成となっており、該回
動支持部を中心として、刈取フレームを上下回動・左右
回動させ、刈取高さの調整やメンテナンス作業を行える
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、刈取部
の回動支持部が前枠体で支持されるには十分な強度を持
たせる必要があるため、多くの補強部材の追加や、厚肉
化・高強度化による各種フレーム自体の剛性アップが避
けられず、機体重量の増加や、部品コストの上昇を招
く、という問題があった。また、刈取部では刈取作業中
に大きな振動が発生するため、該振動が前記回動支点部
を介して前枠体からキャビンに伝達され、運転環境が悪
くなる、という問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。すなわち、請求項1においては、
クローラ式走行装置上に前後方向に機体フレームを架設
し、該機体フレームの一側前部にはステップフレームを
設け、他側には機体フレーム前方の刈取部の回動支点部
を配置したコンバインにおいて、該回動支点部と前記ス
テップフレームは補強フレームで連結したものである。
請求項2においては、前記補強フレームの略下方に、ミ
ッションケースを配設し、該ミッションケースと前記補
強フレームは連結ステーで連結するものである。請求項
3においては、前記ステップフレームの上方には、キャ
ビンを配設し、該キャビンの後部を支持する支持フレー
ムと前記回動支点部は連結フレームで連結すると共に、
該連結フレームは前記補強フレームと連結してトラス構
造を形成するものである。請求項4においては、クロー
ラ式走行装置上に前後方向に機体フレームを架設し、該
機体フレームの一側前部にはステップフレームを設け、
他側には機体フレーム前方の刈取部の回動支点部を配置
したコンバインにおいて、該回動支点部と前記ステップ
フレームとの間にはトラス構造を形成したことを特徴と
するコンバイン。請求項5においては、クローラ式走行
装置上に前後方向に機体フレームを架設し、該機体フレ
ームの一側前部にはステップフレームを設け、他側には
機体フレーム前方の刈取部の回動支点部を配置したコン
バインにおいて、該回動支点部と前記ステップフレーム
の左右端は、フレームにより環状に連結したものであ
る。請求項6においては、前記フレーム上には、ステッ
プフレーム上方のキャビンを支持する防振部材を設ける
ものである。請求項7においては、前記回動支点部は、
連結支持部材により車台後部と立体的に連結するもので
ある。請求項8においては、前記連結支持部材の途中部
には、長さ調整構造を設けるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1はコンバインの全体左側面
図、図2は同じく平面図、図3は同じく右側面図、図4
は同じく正面図、図5は前枠体のフレーム構成を示す斜
視図、図6は同じく側面図、図7は同じく平面図、図8
は同じく正面図、図9は回動支持部の支持構成を示す側
面図、図10は車台への燃料タンクの組み付け構成を示
す平面図である。
【0006】初めに、本発明に係わるコンバインの全体
構成について、図1乃至図4により説明する。コンバイ
ンは、トラックフレーム1の左右にクローラ式走行装置
18L・18Rを支持した構成であり、19は前記トラ
ックフレーム1に架設する左右の機体フレーム、20は
フィードチェーン23等を左側に張架して扱胴21及び
処理胴を内蔵する脱穀部、71は該脱穀部20の下方に
位置し、脱穀された穀粒を選別する選別装置、29は該
選別装置71により選別された穀粒を揚穀筒30を介し
て搬入する穀粒タンク、17は該穀粒タンク29の穀粒
を機外に搬出する排出オーガであり、27は排藁チェー
ン28の終端を臨ませる排藁処理部である。
【0007】22は刈刃24や穀稈搬送機構等を備える
刈取部、34は該刈取部22後方で、丸型の操向ハンド
ル32や運転席33等を収納を配置したキャビン、70
は該キャビン34側方の左機体フレーム19L前部上
で、前記刈取部22を上下又は左右に回動自在に支持す
る回動支持部、25は該回動支持部70上の刈取部22
を刈取フレーム26を介して昇降させる油圧シリンダで
ある。そして、これら刈取部22やキャビン34など
は、後で詳述する前枠体により支持されている。
【0008】前記キャビン34の下方で前記右機体フレ
ーム19Rの前部上には、エンジン35、該エンジン3
5冷却用のラジエータ102などからなる冷却装置2、
及びミッションケース36が配置され、エンジン35か
らの動力により、クローラ式走行装置18L・18Rを
駆動して走行すると共に、穀稈をコンバインの前方から
連続的に刈取って脱穀するように構成している。
【0009】次に、前記前枠体の構成について、図5乃
至図8、図10により説明する。図10に示すように、
前記左右の機体フレーム19L・19R間には、前から
順に略同一間隔で第1乃至第4の横フレーム39・40
・41・42が横架され、該横フレーム39・40・4
1・42には、機体フレーム19L・19Rに平行に左
右の縦フレーム44・45が略等間隔で橋設されてお
り、前記第2横フレーム40より前方に、本発明に係わ
る前枠体3が形成されている。
【0010】図5乃至図8に示すように、該前枠体3に
おいては、前記第1横フレーム39・第2横フレーム4
0の右部には、左右の載置プレート46・47が前後方
向に橋設され、該載置プレート46・47上には前記エ
ンジン35が載置固定されている。一方、第1横フレー
ム39・第2横フレーム40の左部において、前記左縦
フレーム44と左機体フレーム19Lとの間には支持プ
レート48が左右方向に橋設され、該支持プレート48
と第1横フレーム39・第2横フレーム40との上に、
回動支持部70が載置固定されている。
【0011】該回動支持部70は、前記第1横フレーム
39左部と支持プレート48左部上に跨り立設された側
面視略台形の左支持台49と、第1横フレーム39から
支持プレート48右部を越えて第2横フレーム40に架
けて立設された側面視略台形の右支持台50と、該右支
持台50と前記左支持台49の上部間に左右方向に橋架
された支持体51とから構成されており、該支持体51
の左部には、前記刈取フレーム26を左方向に回動して
刈取部を開放してメンテナンスができるようにするため
の回動支点を嵌装支持するための支持孔51aが開口さ
れている。
【0012】第1横フレーム39の右部からは前方に縦
フレーム52が突出され、該縦フレーム52の先端と前
記右機体フレーム19R前端との間は最前横フレーム3
7により連結され、該最前横フレーム37上面には、左
右フレーム38a・38bとステップフレーム38cと
から成る前門型フレーム38が立設されている。
【0013】該前門型フレーム38よりも後方の前記第
1横フレーム39右端部からは、支持フレーム54が立
設され、該支持フレーム54の下半分の前面には、上下
の取付板55・56を介して固定部材57が固設されて
いる。該固定部材57の上端と、前記ステップフレーム
38cの右部上面から立設されたステー58の上端との
間には、前後方向に上支持フレーム59が橋設され、該
上支持フレーム59の下面からは、前後にラジエータフ
レーム61・62が垂設され、このうち前ラジエータフ
レーム61は取付板60を介して右機体フレーム19R
に、後ラジエータフレーム62は前記固定部材57前面
に連結されている。そして、これらラジエータフレーム
61・62の内側面には、前記エンジン3冷却用のラジ
エータ102が固設され、該ラジエータ102が、前門
型フレーム38と支持フレーム54によって機体フレー
ム19L・19Rに支持固定されるようにしている。
【0014】さらに、前記支持フレーム54上部の内側
面からは、左方に向かって連結フレーム63が延出さ
れ、その途中部からは下方に向かって屈曲し、その屈曲
先部は、前記回動支持部70の支持体51右端上に載置
固定された取付板64の上面に連結されており、該連結
フレーム63の下方には、前記左右の載置プレート46
・47上に載置固定されたエンジン35が配置されてい
る。さらに、この取付板64前部の下面には補強フレー
ム66の後端が連結され、該補強フレーム66の先端は
前記ステップフレーム38cの左端に連結されている。
【0015】このような構成においては、ステップフレ
ーム38cや回動支持部70にかかる応力は、立体的に
補強フレーム66により橋架されて相互に補強しあい、
各部位の剛性は大きくなる。
【0016】すなわち、クローラ式走行装置18上に前
後方向に機体フレーム19L・19Rを架設し、該機体
フレーム19L・19Rの一側前部にはステップフレー
ム38cを設け、他側には機体フレーム19L・19R
前方の刈取部22の回動支点部70を配置したコンバイ
ンにおいて、該回動支点部70と前記ステップフレーム
38cは補強フレーム66で連結したので、多くの補強
部材の追加や、各種フレーム自体の厚肉化・高強度化を
行うことなく、簡単な構成により、回動支点部70とス
テップフレーム38cとを強固に連結して強度を高める
ことができるのである。
【0017】また、前記左右の載置プレート46・47
間で第1横フレーム39上からは、支持部材67が前斜
め上方に向かって突設され、該支持部材67を構成する
左右の側板67a・67bは、前記ミッションケース3
6後部を左右から挟み込み、上下のピン68・68を左
右方向に貫装することにより、該ピン68・68及び前
記支持部材67により、ミッションケース36を第1横
フレーム39で支持固定できるようにしている。
【0018】さらに、ミッションケース36上部は、前
記補強フレーム66の途中部より垂下した連結ステー6
9の下部に連結支持されており、前記第1横フレーム3
9と併せてミッションケース36を強固に支持できるよ
うにしている。これにより、変形応力はミッションケー
ス36によっても負担される構造となるため、各部位の
剛性を更に大きくすることができる。
【0019】すなわち、前記補強フレーム66の略下方
に、ミッションケース36を配設し、該ミッションケー
ス36と前記補強フレーム66は連結ステー69で連結
するので、回動支点部70とステップフレーム38cの
更なる強度アップを図ることができるのである。
【0020】また、支持フレーム54の上端面上と、該
支持フレーム54から回動支点部70の取付板64に向
かって延設された前記連結フレーム63の屈曲部近傍に
は、取付部材74・75を介して、ゴムなどの弾性体を
内蔵した防振座72・73が固設され、該防振座72・
73上に、前記キャビン34の下面後部が載置固定され
るようにしている。
【0021】そして、前記補強フレーム66の途中部に
設けた取付部材77と、前記連結フレーム63上の取付
部材75との間は、前斜め下方に傾斜して配設されたト
ラスフレーム76により連結されている。該トラスフレ
ーム76後端と連結フレーム63上の取付部材75とは
連結ピン78により回動自在に連結されると共に、トラ
スフレーム76前端と補強フレーム66上の取付部材7
7とも連結ピン79により回動自在に連結され、更に、
該補強フレーム66後端と前記取付板64も連結ピン8
0により回動自在に連結されている。
【0022】このように、部材を回転自在のピンで結合
させた構造、いわゆるトラス構造においては、前枠体3
に変形応力がかかっても、該変形応力を補強フレーム6
6やトラスフレーム76の軸方向で支えることができる
ため、各部材、特に、キャビン34を支持する連結フレ
ーム63などの剛性が大きくなると共に、刈取部22か
らキャビン34へ伝達される振動も抑制される。
【0023】すなわち、ステップフレーム38cの上方
には、キャビン34を配設し、該キャビン34の後部を
支持する支持フレーム54と前記回動支点部70は連結
フレーム63で連結すると共に、該連結フレーム63は
前記補強フレーム66と連結してトラス構造を形成する
ので、キャビン34を支持する連結フレーム63の強度
アップが図れると共に、キャビンに伝達される振動に対
する防振効果も大きく向上させることができる。
【0024】また、支持フレーム54と連結フレーム6
3との連結部、該連結フレーム63と取付板64との連
結部、該取付板64と回動支持部70との連結部、補強
フレーム66とステップフレーム38cとの連結部、該
ステップフレーム38cと上支持フレーム59との連結
部、及び該上支持フレーム59と固定部材57・上取付
板55・下取付板56を介した支持フレーム54との連
結部などについても回動自在として、広範囲に渡るトラ
ス構造を形成することができる。
【0025】これにより、回動支点部70とステップフ
レーム38cはもとより、該回動支点部70とステップ
フレーム38c間に介設した各支持部材についても剛性
が大きくなり、刈取部22からキャビン34へ伝達され
る振動も一層抑制されることとなる。
【0026】すなわち、クローラ式走行装置18上に前
後方向に機体フレーム19L・19Rを架設し、該機体
フレーム19L・19Rの一側前部にはステップフレー
ム38cを設け、他側には機体フレーム19L・19R
前方の刈取部22の回動支点部70を配置したコンバイ
ンにおいて、該回動支点部70と前記ステップフレーム
38c間にはトラス構造を形成したので、各支持部材の
強度アップが図れると共に、キャビンに伝達される振動
に対する防振効果も一層大きく向上させることができる
のである。
【0027】また、以上のような構成からなる前枠体3
においては、前記ステップフレーム38c右部は、ステ
ー58を介して上支持フレーム59が連結され、該上支
持フレーム59は、固定部材57などを介して支持フレ
ーム54に連結され、さらに、該支持フレーム54は、
連結フレーム63から、回動支持部70右部を介して補
強フレーム66に連結され、該補強フレーム66は前記
ステップフレーム38c左部に連結されており、これら
複数のフレーム群によって環状フレーム81が形成され
ている。
【0028】このような構成においては、刈取部22や
キャビン34は、いずれも、環状に橋架された一連のフ
レームからなる環状フレーム81上で支持されており、
振動や重量からくる変形応力は、連結された環状フレー
ム81で分散されるため、各部位の剛性は大きくするこ
とができる。
【0029】すなわち、クローラ式走行装置18L・1
8R上に前後方向に機体フレーム19L・19Rを架設
し、該機体フレーム19L・19Rの一側前部にはステ
ップフレーム38cを設け、他側には機体フレーム19
R前方の刈取部22の回動支点部70を配置したコンバ
インにおいて、該回動支点部70と前記ステップフレー
ム38cの左右端は、フレーム59・54・63・66
により環状に連結したので、キャビン34を支持する連
結フレーム63や刈取部22を支持する回動支点部70
などの支持部材の強度アップが図れると共に、このよう
に強度の上がった回動支点部70のため、刈取部22か
らキャビン34に伝達される振動も大きく抑制すること
ができる。
【0030】また、キャビン34は、このような環状フ
レーム81内の支持フレーム54や連結フレーム63上
に、ゴムなどの弾性体を内蔵した防振座72・73を介
して載置固定されており、該防振座72・73により、
キャビン34に伝達される振動が減衰されるようにして
いる。
【0031】すなわち、フレーム54・63上には、ス
テップフレーム38c上方のキャビン34を支持する防
振部材である防振座72・73を設けるので、刈取部2
2からキャビン34に伝達される振動をより一層抑制す
ることができる。
【0032】次に、前記回動支持部70の支持構造につ
いて、図8乃至図10により更に詳細に説明する。回動
支持部70上部の右部に設けた取付板64と、前記第4
横フレーム42の左右略中央部には、それぞれ前後に取
付部材83・84が固設され、該取付部材83・84間
は、ターンバックルなどの連結支持部材82により連結
し張設されている。
【0033】該連結支持部材82は、前ねじ切り棒82
aと、該前ねじ切り棒82aと逆に螺刻した後ねじ切り
棒82bと、該前後のねじ切り棒82a・82bが前後
から螺挿された胴体枠82cとから構成され、該胴体枠
82cを回動することにより、前ねじ切り棒82a後端
と後ねじ切り棒82b前端とが同時に接近又は離間し、
連結支持部材82全体を伸縮できるようにしている。さ
らに、前ねじ切り棒82a前端と後ねじ切り棒82b後
端には取付部82d・82eが形成され、該取付部82
d・82eは、前記取付部材83・84に連結ピンなど
により上下回動可能に連結されている。
【0034】これにより、刈取部22から回動支点部7
0上部にかかる前方への荷重を支えるように、回動支点
部70上部を連結支持部材82により後方に強く牽引す
ることができ、回動支点部70の剛性を大きくアップさ
せることができる。さらに、連結支持部材82と前記右
支持台50と縦フレーム44とにより、立体的なトラス
構造が形成されており、刈取部22の振動や重量からく
る変形応力は、この立体トラス構造により相互に伝達し
分散されるため、各部位の剛性を大きくすることができ
る。
【0035】すなわち、回動支点部70は、連結支持部
材82により車台後部の第4横フレーム42と立体的に
連結するので、多くの補強部材の追加や、各種フレーム
自体の厚肉化・高強度化を行うことなく、回動支点部7
0の強度アップを図ることができる。
【0036】また、このような構成においては、連結支
持部材82を取り付ける場合には、例えば、前後のねじ
切り棒82a・82bの間隔が接近する向き(以下、こ
の回転方向を正回転とする)に胴体枠82cを回転させ
て連結支持部材82の全長を調節した後、取付部82d
を取付部材83に連結ピンで連結する。そして、胴体枠
82cを逆回転させて連結支持部材82を徐々に伸長さ
せていき、取付部82eを取付部材84に連結ピンで連
結する。その後、回動支点部70を確実に支持可能な適
正張力になるまで、胴体枠82cを正回転させて、連結
支持部材82の全長を調整する。逆に、連結支持部材8
2を取り外す場合には、胴体枠82cを逆回転させて緩
めた後に連結ピンを抜くことにより、取付部82d・8
2eを取付部材83・84から容易に取り外すことがで
きる。
【0037】すなわち、前記連結支持部材82の途中部
には、長さ調整構造を有する胴体枠82cを設けるの
で、簡単な操作により車台から連結支持部材82を着脱
することができ、製造時の組立性やメンテナンス性を向
上させることができる。
【0038】次に、車台後部に設ける燃料タンクの取付
構造について、図9、図10により説明する。前記機体
フレーム19R後端と右縦フレーム45後部との間には
左右方向に最後横フレーム43が横設され、該最後横フ
レーム43と右縦フレーム45後部との上に燃料タンク
85が載置されると共に、該燃料タンク85は、前方の
第4横フレーム42と後方の締付ステー88との間で挟
持し固定されている。
【0039】この固定は次のようにして行う。つまり、
燃料タンク85を後方から第4横フレーム42背面に向
かってスライドさせ、該燃料タンク85背面下部に締付
ステー88を当接し、該締付ステー88の両端を、取付
部材86・87を押し当てた後、ネジ86a・87aを
回して固定するのである。これにより、燃料タンク85
の組み付けは、脱穀部20の後方から行うことができ、
従来のように、燃料タンクを脱穀部20を載置する前に
上方から車台に組み込む場合とは異なり、脱穀部20の
有無に関係なく燃料タンクの組み付け、取り外しを行う
ことができるのである。
【0040】すなわち、燃料タンク85は脱穀部20の
後方から締付部材などにより車台に固定可能な構成とし
たので、燃料タンクの組立性、メンテナンス性を大きく
向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1の
ように、クローラ式走行装置上に前後方向に機体フレー
ムを架設し、該機体フレームの一側前部にはステップフ
レームを設け、他側には機体フレーム前方の刈取部の回
動支点部を配置したコンバインにおいて、該回動支点部
と前記ステップフレームは補強フレームで連結したの
で、多くの補強部材の追加や、各種フレーム自体の厚肉
化・高強度化を行うことなく、簡単な構成により、回動
支点部とステップフレームとを強固に連結して強度を高
めることができるのである。
【0042】請求項2のように、請求項1記載の補強フ
レームの略下方に、ミッションケースを配設し、該ミッ
ションケースと前記補強フレームは連結ステーで連結す
るので、回動支点部とステップフレームの更なる強度ア
ップを図ることができるのである。
【0043】請求項3のように、請求項1又は請求項2
記載のステップフレームの上方には、キャビンを配設
し、該キャビンの後部を支持する支持フレームと前記回
動支点部は連結フレームで連結すると共に、該連結フレ
ームは前記補強フレームと連結してトラス構造を形成す
るので、キャビンを支持する連結フレームの強度アップ
が図れると共に、キャビンに伝達される振動に対する防
振効果も大きく向上させることができる。
【0044】請求項4のように、クローラ式走行装置上
に前後方向に機体フレームを架設し、該機体フレームの
一側前部にはステップフレームを設け、他側には機体フ
レーム前方の刈取部の回動支点部を配置したコンバイン
において、該回動支点部と前記ステップフレームとの間
にはトラス構造を形成したので、各支持部材の強度アッ
プが図れると共に、キャビンに伝達される振動に対する
防振効果も一層大きく向上させることができるのであ
る。
【0045】請求項5のように、クローラ式走行装置上
に前後方向に機体フレームを架設し、該機体フレームの
一側前部にはステップフレームを設け、他側には機体フ
レーム前方の刈取部の回動支点部を配置したコンバイン
において、該回動支点部と前記ステップフレームの左右
端は、フレームにより環状に連結したので、キャビンを
支持する連結フレームや刈取部を支持する回動支点部な
どの支持部材の強度アップが図れると共に、このように
強度の上がった回動支点部のため、刈取部からキャビン
に伝達される振動も大きく抑制することができる。
【0046】請求項6のように、請求項5記載のフレー
ム上には、ステップフレーム上方のキャビンを支持する
防振部材を設けるので、刈取部からキャビンに伝達され
る振動をより一層抑制することができる。
【0047】請求項7のように、請求項1乃至請求項6
のいずれか一つに記載の回動支点部は、連結支持部材に
より車台後部と立体的に連結するので、回動支点部の曲
げ応力を低減して、多くの補強部材の追加や、各種フレ
ーム自体の厚肉化・高強度化を行うことなく、回動支点
部の強度アップを図ることができる。
【0048】請求項8のように、請求項7記載の連結支
持部材の途中部には、長さ調整構造を設けるので、簡単
な操作により車台から連結支持部材を着脱することがで
き、製造時の組立性やメンテナンス性を向上させること
ができる。また、長さ調整構造による調節により、車台
前部に装着する刈取部の重量とバランスさせて回動支点
部の倒れを防止して、支持剛性をアップして耐久性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体左側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく右側面図である。
【図4】同じく正面図である。
【図5】前枠体のフレーム構成を示す斜視図である。
【図6】同じく側面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】同じく正面図である。
【図9】回動支持部の支持構成を示す側面図である。
【図10】車台への燃料タンクの組み付け構成を示す平
面図である。
【符号の説明】
18L・18R クローラ式走行装置 19L・19R 機体フレーム 22 刈取部 34 キャビン 36 ミッションケース 38c ステップフレーム 54 支持フレーム 63 連結フレーム 66 補強フレーム 69 連結ステー 70 回動支点部 72・73 防振部材 81 フレーム 82 連結支持部材 82c 長さ調整構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶原 康一 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 石田 慎一郎 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B076 AA03 BA03 BB01 BC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クローラ式走行装置上に前後方向に機体
    フレームを架設し、該機体フレームの一側前部にはステ
    ップフレームを設け、他側には機体フレーム前方の刈取
    部の回動支点部を配置したコンバインにおいて、該回動
    支点部と前記ステップフレームは補強フレームで連結し
    たことを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 前記補強フレームの略下方に、ミッショ
    ンケースを配設し、該ミッションケースと前記補強フレ
    ームは連結ステーで連結することを特徴とする請求項1
    記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 前記ステップフレームの上方には、キャ
    ビンを配設し、該キャビンの後部を支持する支持フレー
    ムと前記回動支点部は連結フレームで連結すると共に、
    該連結フレームは前記補強フレームと連結してトラス構
    造を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載のコンバイン。
  4. 【請求項4】 クローラ式走行装置上に前後方向に機体
    フレームを架設し、該機体フレームの一側前部にはステ
    ップフレームを設け、他側には機体フレーム前方の刈取
    部の回動支点部を配置したコンバインにおいて、該回動
    支点部と前記ステップフレームとの間にはトラス構造を
    形成したことを特徴とするコンバイン。
  5. 【請求項5】 クローラ式走行装置上に前後方向に機体
    フレームを架設し、該機体フレームの一側前部にはステ
    ップフレームを設け、他側には機体フレーム前方の刈取
    部の回動支点部を配置したコンバインにおいて、該回動
    支点部と前記ステップフレームの左右端は、フレームに
    より環状に連結したことを特徴とするコンバイン。
  6. 【請求項6】 前記フレーム上には、ステップフレーム
    上方のキャビンを支持する防振部材を設けることを特徴
    とする請求項5記載のコンバイン。
  7. 【請求項7】 前記回動支点部は、連結支持部材により
    車台後部と立体的に連結することを特徴とする請求項1
    乃至請求項6のいずれか一つに記載のコンバイン。
  8. 【請求項8】 前記連結支持部材の途中部には、長さ調
    整構造を設けることを特徴とする請求項7記載のコンバ
    イン。
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