JP2003102148A - 電動モータ - Google Patents

電動モータ

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JP2003102148A
JP2003102148A JP2001293064A JP2001293064A JP2003102148A JP 2003102148 A JP2003102148 A JP 2003102148A JP 2001293064 A JP2001293064 A JP 2001293064A JP 2001293064 A JP2001293064 A JP 2001293064A JP 2003102148 A JP2003102148 A JP 2003102148A
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JP
Japan
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electric motor
yoke
commutator
brush
inside air
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JP2001293064A
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Yoshiaki Hayashi
義昭 林
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱源を効率的に冷却するとともに電気的な導
通不良の発生を抑制することができる電動モータを提供
する。 【解決手段】 ワイパモータ1は、回転子7の回転軸1
1の一端側に固定された冷却ファン16と、回転軸11
の他端側に固定されたコンミテータ13と、回転子7及
び冷却ファン16を収納するとともに一端側及び他端側
にそれぞれ外気導入口26及び内気排出口27を有する
ヨーク6と、コンミテータ13に摺動接触して給電する
ブラシ17aを保持するブラシホルダアセンブリ17と
を備えており、冷却ファン16により外気導入口26か
ら外気を導入して内気排出口27から排出する。コンミ
テータ13及びブラシホルダアセンブリ17は、内気排
出口27に対して冷却ファン16と反対側に配置され、
コンミテータ13及びブラシホルダアセンブリ17と内
気排出口27との間は、ブラシカバー28にて区画し略
遮蔽されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨーク内部に冷却
ファンを有する電動モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷却ファンを有する電動モータと
しては、例えば特開2001−61257号公報に記載
されたものが知られている。同公報記載の電動モータ
は、モータの回転軸に固定された冷却ファンによりヨー
クの内気排出口(排気口)からモータの内気を排出する
ことで外気導入口(吸気口)から外気を導入し、ヨーク
内の空気を循環させて冷却を行うものである。
【0003】また、同公報に記載の電動モータにおい
て、内気排出口を外気導入口とし、ヨークの他端側(整
流子、ブラシの配設側)に内気排出口を形成したタイプ
の電動モータも知られている。この電動モータでは、冷
却ファンにより外気導入口から外気を導入して内気排出
口から排出する。そして、この電動モータは、このよう
なモータ内の外気の循環に併せて熱源となるコア(アー
マチャコア)及び巻線部に積極的に外気を吹き付け、冷
却を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
熱源となるコア及び巻線部に積極的に外気を吹き付けて
冷却を行うタイプの電動モータの場合、熱源を効率的に
冷却できるものの、外気の下流側に配設された整流子、
ブラシといった摺動接触による電気的導通部分にも同様
に外気を吹き付けてしまう。従って、例えばこの外気が
水分や塩分などを含んでいた場合には、これら整流子、
ブラシが錆びて腐食し、モータへの給電ができなくなる
恐れがあった。
【0005】本発明の目的は、熱源を効率的に冷却する
とともに電気的な導通不良の発生を抑制することができ
る電動モータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、回転子の回転軸の一端
側に固定された冷却ファンと、該回転軸の他端側に固定
された整流子と、該回転子及び冷却ファンを収納すると
ともに一端側及び他端側にそれぞれ外気導入口及び内気
排出口を有するヨークと、不動部に固定され該整流子に
摺動接触して給電するブラシを保持するブラシホルダア
センブリとを備え、該冷却ファンにより該外気導入口か
ら外気を導入して該内気排出口から排出する電動モータ
において、前記整流子及び前記ブラシホルダアセンブリ
は、前記内気排出口に対して前記冷却ファンと反対側に
配置され、前記整流子及び前記ブラシホルダアセンブリ
と前記内気排出口との間は、隔壁部材にて区画し略遮蔽
されたことを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電動モータにおいて、前記外気導入口は、前記冷却フ
ァンに対向して前記ヨークの側面に複数周設されたこと
を要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の電動モータにおいて、前記隔壁部材は、前記整
流子が挿通される挿通孔を有する略円筒状の筒部と、該
筒部の該整流子側端の周縁部に連続して外径方向に延出
形成された略円環状の隔壁部とを有し、該筒部及び隔壁
部の連続部分に前記内気排出口に対応して曲成された曲
部を設けたことを要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の電動モータにおいて、前記筒部は、先端側の周縁部に
おいて外径方向に突設されたフランジを有することを要
旨とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載の電動モータにおいて、前記隔壁部材は電気的絶
縁材料にて成形され、前記ブラシは前記隔壁部に保持さ
れたことを要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか1項に記載の電動モータにおいて、前記ヨーク
の前記内気排出口が設けられた他端側は開口部を有し、
該ヨークに嵌合されて該開口部を閉塞するエンドハウジ
ングを備え、前記隔壁部材は、前記ヨーク及び前記エン
ドハウジングに周縁部が挟持されて固定されたことを要
旨とする。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の電動モータにおいて、前記隔壁部材は、周縁部に装着
された防水ゴムを介して前記ヨーク及び前記エンドハウ
ジングに挟持されたことを要旨とする。
【0013】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
上記整流子及びブラシホルダアセンブリは、内気排出口
に対して冷却ファンと反対側に配置されている。そし
て、上記整流子及びブラシホルダアセンブリと内気排出
口との間は、隔壁部材にて区画し略遮蔽されている。従
って、回転軸に設けられた冷却ファンにより熱源となる
回転子(コア及び巻線部)に向けて積極的に外気を吹き
付けて効率的な冷却を行っても、上記隔壁部材により遮
られて整流子、ブラシ(ブラシホルダアセンブリ)とい
った摺動接触による電気的導通部分に外気が直接吹き付
けられることが防止される。従って、この外気が水分や
塩分などを含んでいた場合において電気的導通部分(整
流子、ブラシ)が錆びて腐食し、あるいは塵などを含ん
でいた場合において電気的導通部分(整流子、ブラシ)
に付着することが抑制され、電気的な導通不良の発生が
抑制される。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、上記外気
導入口は、冷却ファンに対向してヨークの側面に複数周
設されている。例えば、外気をより多く導入するために
外気導入口の1つ当たりの開口面積を大きくすると、そ
の分モータ内への異物の侵入が著しくなる恐れがある。
これに対して、外気導入口をヨークの側面に複数周設す
ることで、各外気導入口の1つ当たりの開口面積を比較
的小さくしても全体としての開口面積(総開口面積)は
十分に確保され、且つ、異物の侵入も抑制される。ま
た、外気導入口には冷却ファンが対向するため、外気が
効率的に導入されることで導入外気の量が増大され、冷
却効率が向上される。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、上記筒部
及び隔壁部の連続部分に内気排出口に対応して曲成され
た曲部が設けられている。冷却ファンにて吹き付けられ
た外気が上記隔壁部材にて遮られて内気排出口から排出
される際には、軸心側の空気は外径方向に流れの向きを
変える必要があるが、この流れの向きの変更は上記曲部
に沿って円滑に行われる。従って、モータ(ヨーク)の
内部に気流の澱みが発生することが抑制され、冷却効率
が向上される。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、上記筒部
は、先端側の周縁部において外径方向に突設されたフラ
ンジを有している。例えば、上記内気排出口が重力の天
方向に開口して配置されている場合には、同内気排出口
から外部の水滴などが浸入する恐れがあり、この浸入し
た水滴は隔壁部材を伝って筒部の挿通孔から整流子側に
滴下する可能性がある。しかしながら、仮に内気排出口
から外部の水滴などが浸入しても、筒部の挿通孔周縁部
は上記フランジにていわゆる「返し」状態をなし、水滴
などは整流子側に滴下することなく重力に従って筒部外
周面を伝って落下する。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、上記隔壁
部材は電気的絶縁材料にて成形され、ブラシはその隔壁
部に保持されている。換言すると、上記ブラシホルダア
センブリのブラシ保持部材(ブラシインシュレータな
ど)は上記隔壁部材と兼用されている。従って、部品点
数及び組付工数が低減される。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、上記隔壁
部材は、ヨーク及びエンドハウジングに周縁部が挟持さ
れて固定される。従って、例えば固定のための締結部材
(ボルトなど)が不要となり、部品点数及び組付工数が
低減される。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、上記隔壁
部材は、周縁部に装着された防水ゴムを介してヨーク及
びエンドハウジングに挟持されて固定される。従って、
上記ヨーク及びエンドハウジングの嵌合部(ヨーク及び
隔壁部材間、エンドハウジング及び隔壁部材間)の防水
性が向上される。また、例えば上記隔壁部材がブラシホ
ルダアセンブリのブラシ保持部材(ブラシインシュレー
タなど)と兼用された場合には、ブラシは防水ゴムを介
してフローティング支持される。従って、外部(ヨー
ク、エンドフレーム)からブラシへの振動伝播が低減さ
れる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のワイパー
を作動させるためのワイパモータに具体化した一実施形
態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態におけ
るワイパモータ1の概略構成を示す断面図であり、図2
は、図1の要部を拡大して示す断面図である。
【0021】図1に示すように、ワイパモータ1は、モ
ータ本体2と、モータ本体2に固定される減速部3とを
備えている。モータ本体2は、略有底円筒形状のヨーク
6と、同ヨーク6に収納される回転子7と、同ヨーク6
の内周面に固定される複数のマグネット8等を有してい
る。
【0022】図2に示すように、ヨーク6の開口部は段
部6bを介して拡開形成されており、この拡開された開
口部の内周面はヨーク側嵌合面6aを形成している。図
1に示すように、回転子7は、回転軸11と、コア及び
巻線部12と、コンミテータ(整流子)13とからな
る。回転軸11の基端部は、ヨーク底部に収納保持され
ている軸受15に回転可能に支持されている。
【0023】また、回転軸11の中間部には、マグネッ
ト8と対向するようにコア及び巻線部12が配置固定さ
れるとともに、回転軸11の(コア及び巻線部12よ
り)先端側には、コンミテータ13が配置固定されてい
る。なお、本実施形態では、巻線の巻き方を180度ひ
ねり巻線としており、これにより巻線はコンミテータ1
3の手前で回転軸11に絡み付いて、図2に示すくびれ
12aが形成されている。このくびれ12aがあること
で巻線に付着した水滴が巻線部を伝ってコンミテータ1
3側に滴下することが抑制されている。
【0024】さらに、コア及び巻線部12と軸受15と
の間における回転軸11の基端側には、冷却ファン16
が固定されている。つまり、回転軸11において、一端
側に冷却ファン16が、他端側にコンミテータ13が配
設されている。なお、冷却ファン16は、ターボファン
が適用されている。
【0025】また、ブラシホルダアセンブリ17に保持
された一対のブラシ17aがコンミテータ13に摺動接
触するように設けられている。すなわち、図2に示すよ
うにブラシホルダアセンブリ17は、電気的絶縁樹脂材
料にて略円環状に成形され不動部となる減速部3(ギヤ
ハウジング21)に締結されたブラシインシュレータ1
7bと、前記コンミテータ13に対向して同ブラシイン
シュレータ17bに固着された一対のブラシホルダ17
cを備えている。そして、このブラシホルダ17cの保
持部に保持されたブラシ17aがコンミテータ13に摺
動接触するようになっている。このブラシ17a及びコ
ンミテータ13を介してコア及び巻線部12に電流を流
すことにより、回転子7(回転軸11)とともに冷却フ
ァン16が一体回転するようになっている。
【0026】減速部3は、ヨーク6の開口部に対応して
一端に開口部を有するエンドハウジングとしてのギヤハ
ウジング21と、ギヤハウジング21に収納されるウォ
ームギヤ(ウォーム22及びウォームホイール23)等
を備えている。
【0027】図2に示すように、ギヤハウジング21の
開口側外周面は段部21bを介して縮径されており、こ
の縮径された外周面は嵌合面21aを形成している。こ
の嵌合面21aの外径は前記ヨーク側嵌合面6aの内径
と略同等に設定されており、ギヤハウジング21は嵌合
面21aがヨーク側嵌合面6aに嵌合され、図示しない
部位で締結固定することでヨーク6に固定され、同ヨー
ク6の開口部を閉塞している。
【0028】図1に示すように、ギヤハウジング21に
は、回転軸11の先端側を回転可能に支持する軸受24
が収納保持されている。また、回転軸11の先端にウォ
ーム22が刻設され、同ウォーム22にウォームホイー
ル23が噛合されている。
【0029】ここで、前記冷却ファン16の近傍となる
ヨーク6の底側(一端側)の側面にはヨーク6内に外気
を導入するための外気導入口26が形成され、一方、段
部6bより基端側となるヨーク6の開口側(他端側)の
側面にはヨーク6内の内気を排出するための内気排出口
27が形成されている。本実施形態において、外気導入
口26及び内気排出口27は、ヨーク6の側面の全周に
わたり所定角度ごとに複数開口形成されており、モータ
内部を流れる空気の流量(風量)が確保されるようにな
っている。
【0030】また、図2に示すように、ヨーク6の開口
側には隔壁部材としてのブラシカバー28が設けられて
いる。図3に併せ示すように、このブラシカバー28は
電気的絶縁樹脂材料にて成形され、前記ヨーク6のヨー
ク側嵌合面6aの内径と略同等の外径を有する略円環状
の隔壁部31と、前記コンミテータ13が挿通される挿
通孔32aを有する略円筒状の筒部32とを備えてい
る。そして、上記隔壁部31は筒部32のコンミテータ
13側端の周縁部に連続して外径方向に延出形成されて
いる。このブラシカバー28は、ヨーク6の段部6bに
当接する態様でヨーク側嵌合面6aに装着されている。
そして、ブラシカバー28は、ギヤハウジング21の嵌
合面21aがヨーク側嵌合面6aに嵌合されることでヨ
ーク6に固定されるギヤハウジング21の開口端面と段
部6bとの間で挟持されることにより固定されている。
【0031】このブラシカバー28の上記筒部32及び
隔壁部31の連続部分には、前記内気排出口27に対応
してR形状に曲成された曲部28aが設けられている。
この曲部28aは、冷却ファン16にて吹き付けられた
外気が上記ブラシカバー28(隔壁部31)にて遮られ
て内気排出口27から排出される際に、軸心側の空気の
流れの向きを外径方向に円滑に変えるためのものであ
る。
【0032】また、上記ブラシカバー28の筒部32の
先端側(図2の右側)の周縁部には、全周にわたって外
径方向に突設されたフランジ33が形成されている。こ
のフランジ33は、例えば上記内気排出口27が重力の
天方向に開口して配置されている場合において同内気排
出口27から外部の水滴などが浸入した際、この浸入し
た水滴がコンミテータ13側に滴下することを防止する
ためのものである。
【0033】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、上記コンミテータ13及びブラ
シホルダアセンブリ17は、内気排出口27に対して冷
却ファン16と反対側に配置されている。そして、上記
コンミテータ13及びブラシホルダアセンブリ17と内
気排出口27との間は、ブラシカバー28にて区画し略
遮蔽されている。従って、回転軸11に設けられた冷却
ファン16により熱源となる回転子7(コア及び巻線部
12)に積極的に外気を吹き付けて効率的な冷却を行っ
ても、上記ブラシカバー28により遮られてコンミテー
タ13、ブラシ17a(ブラシホルダアセンブリ17)
といった摺動接触による電気的導通部分に外気が直接吹
き付けられることはない。従って、この外気が水分や塩
分などを含んでいた場合において電気的導通部分(コン
ミテータ13、ブラシ17a)が錆びて腐食し、あるい
は塵などを含んでいた場合において電気的導通部分(コ
ンミテータ13、ブラシ17a)に付着することを抑制
し、電気的な導通不良の発生を抑制できる。
【0034】(2)本実施形態では、上記外気導入口2
6は、冷却ファン16に対向してヨーク6の側面に複数
周設されている。例えば、外気をより多く導入するため
に外気導入口26の1つ当たりの開口面積を大きくする
と、その分モータ1内への異物の侵入が著しくなる恐れ
がある。これに対して、外気導入口26をヨーク6の側
面に複数周設することで、各外気導入口26の1つ当た
りの開口面積を比較的小さくしても全体としての開口面
積(総開口面積)を十分に確保し、且つ、異物の侵入も
抑制できる。また、外気導入口26には冷却ファン16
が対向するため、外気が効率的に導入されることで導入
外気の量を増大し、冷却効率を向上できる。
【0035】(3)本実施形態では、上記隔壁部31及
び筒部32の連続部分に内気排出口27に対応して曲成
された曲部28aが設けられている。冷却ファン16に
て吹き付けられた外気が上記ブラシカバー28(隔壁部
31)にて遮られて内気排出口27から排出される際に
は、軸心側の空気は外径方向に流れの向きを変える必要
があるが、この流れの向きの変更は上記曲部28aに沿
って円滑に行われる。従って、モータ1(ヨーク6)の
内部に気流の澱みが発生することを抑制し、冷却効率を
向上できる。
【0036】(4)本実施形態では、上記筒部32は、
先端側の周縁部において外径方向に突設されたフランジ
33を有している。例えば、上記内気排出口27が重力
の天方向に開口して配置されている場合には、同内気排
出口27から外部の水滴などが浸入する恐れがあり、こ
の浸入した水滴はブラシカバー28を伝って筒部32の
挿通孔32aからコンミテータ13側に滴下する可能性
がある。しかしながら、仮に内気排出口27から外部の
水滴などが浸入しても、筒部32の挿通孔32a周縁部
は上記フランジ33にていわゆる「返し」状態をなし、
水滴などはコンミテータ13側に滴下することなく重力
に従って筒部32の外周面を伝って落下する。すなわ
ち、ブラシカバー28に付着した水滴がコンミテータ1
3側に滴下することを防止できる。
【0037】(5)本実施形態では、上記ブラシカバー
28は、ヨーク6(段部6b)及びギヤハウジング21
(開口端面)に周縁部が挟持されて固定される。従っ
て、例えばブラシホルダアセンブリ17を固定するため
の締結部材(ボルトなど)が不要となり、部品点数及び
組付工数を低減できる。
【0038】なお、本発明の実施の形態は上記実施形態
に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・前記実施形態においては、ブラシカバー28を電気的
絶縁樹脂材料にて成形したが、例えば天然ゴムや合成ゴ
ムなどの電気的絶縁材料にて成形してもよい。また、電
気的導通部分(コンミテータ13、ブラシ17a)等と
の接触等が確実に回避されるのであれば、例えば金属材
料にて成形してもよい。
【0039】・前記実施形態においては、ヨーク6(段
部6b)及びギヤハウジング21(開口端面)にブラシ
カバー28の周縁部を挟持することで同ブラシカバー2
8を固定した。これに対して、図4に示されるようにブ
ラシカバー28の隔壁部31に、ギヤハウジング21の
開口側内周面の内径と略同等の外径を有して同ギヤハウ
ジング21側に突出する嵌合突部41を周設し、これに
よりブラシカバー28をギヤハウジング21に嵌合して
固定してもよい。あるいは、これに代えて若しくはこれ
に加えて、ブラシカバー28の隔壁部31に、ヨーク6
の開口側内周面の内径と略同等の外径を有して同ヨーク
6側に突出する同様の嵌合突部を周設し、これによりブ
ラシカバー28をヨーク6に嵌合して固定してもよい。
このように変更をしても前記実施形態と同様の効果が得
られる。
【0040】・前記実施形態においては、ヨーク6(段
部6b)及びギヤハウジング21(開口端面)にブラシ
カバー28の周縁部を挟持することで同ブラシカバー2
8を固定した。これに対して、図5に示されるようにヨ
ーク6が段部6bを有しない場合には、ブラシカバー2
8の隔壁部31周縁部に、ヨーク6の開口側内周面の内
径と略同等の外径を有して前記マグネット8に当接する
ように同ヨーク6側に一部延出する延出部42を設けて
もよい。そして、マグネット8及びギヤハウジング21
(開口端面)により延出部42を挟持することでブラシ
カバー28を固定してもよい。このように変更をしても
前記実施形態と同様の効果が得られる。なお、同図にお
いては簡略化して描画しているが、延出部42は内気排
出口27に対応して開口していることはいうまでもな
い。
【0041】・前記実施形態において、ブラシホルダア
センブリ17のブラシインシュレータをブラシカバー2
8と兼用にしてもよい。すなわち、図6に示されるよう
にブラシカバー28をブラシインシュレータとして使用
し、同ブラシカバー28(隔壁部31)の冷却ファン1
6が配置された側と反対側の面に前記ブラシホルダ17
cを固着してブラシホルダアセンブリ17を構成する。
このように変更することで前記実施形態と同様の効果に
加えて、部品点数及び組付工数を更に低減できる。
【0042】・前記実施形態においては、ヨーク6(段
部6b)及びギヤハウジング21(開口端面)にブラシ
カバー28の周縁部を挟持することで同ブラシカバー2
8を固定した。これに対して、図7に示されるようにヨ
ーク6(段部6b)及びギヤハウジング21(開口端
面)に防水ゴムとしてのグロメット43を介してブラシ
カバー28の周縁部を挟持してもよい。このように変更
することで前記実施形態と同様の効果に加えて、ヨーク
6及びギヤハウジング21の嵌合部(ヨーク6及びブラ
シカバー28間、ギヤハウジング21及びブラシカバー
28間)の防水性を向上できる。また、同図に示すよう
に、ブラシホルダアセンブリ17のブラシインシュレー
タをブラシカバー28と兼用にした場合には、ブラシ1
7aはグロメット43を介してフローティング支持され
る。従って、外部(ヨーク8、ギヤハウジング21)か
らブラシ17aへの振動伝播を低減でき、ブラシ音の低
減が可能となる。
【0043】・前記実施形態においては、外気導入口2
6及び内気排出口27をヨーク6の全周に複数開口形成
するものであったが、これに限定されるものではなく、
少なくとも1つずつ形成すればよい。
【0044】・前記実施形態においては、ヨーク6(段
部6b)及びギヤハウジング21(開口端面)にブラシ
カバー28の周縁部を挟持することで同ブラシカバー2
8を固定した。これに対して、別途、締結部材(ボルト
など)を設けて不動部(ヨーク6、ギヤハウジング21
など)に固定してもよい。このように変更をしても前記
実施形態の(1)〜(4)と同様の効果が得られる。
【0045】・前記実施形態においては、減速部3を有
するワイパモータ1に本発明を具体化し、ギヤハウジン
グ21にてヨーク6の開口部を閉塞した。これに対し
て、減速部のないモータに本発明を具体化してもよく、
この場合には別途エンドハウジングを設けてヨーク6の
開口部を閉塞する。あるいは、これらヨーク及びエンド
ハウジングを一体成形して開口部の形成を回避してもよ
い。このように変更をしても前記実施形態と同様の効果
が得られる。
【0046】・前記実施形態においては、自動車のワイ
パを駆動するワイパモータ1に本発明を具体化したが、
他のモータに具体化してもよい。次に、以上の実施形態
から把握することができる請求項以外の技術的思想を、
その効果とともに以下に記載する。
【0047】(イ)請求項1〜5のいずれか1項に記載
の電動モータにおいて、前記ヨーク(6)の前記内気排
出口(27)が設けられた他端側は開口部を有し、該ヨ
ーク(6)に嵌合されて該開口部を閉塞するエンドハウ
ジング(21)を備え、前記隔壁部材(28)は、前記
ヨーク(6)及び前記エンドハウジング(21)の少な
くとも一方の内周面に嵌合する嵌合突部(41)を有し
たことを特徴とする電動モータ。同構成によれば、例え
ば固定のための締結部材(ボルトなど)が不要となり、
部品点数及び組付工数が低減される。
【0048】(ロ)請求項1〜5のいずれか1項に記載
の電動モータにおいて、前記ヨーク(6)の前記内気排
出口(27)が設けられた他端側は開口部を有し、該ヨ
ーク(6)に嵌合されて該開口部を閉塞するエンドハウ
ジング(21)を備え、前記隔壁部材(28)は、前記
ヨーク(6)の内周面に沿って延出されてマグネット
(8)に当接する延出部(42)を有し、該延出部(4
2)において前記エンドハウジング(21)及び該マグ
ネット(8)に周縁部が挟持されて固定されたことを特
徴とする電動モータ。同構成によれば、例えば固定のた
めの締結部材(ボルトなど)が不要となり、部品点数及
び組付工数が低減される。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、熱源を効率的に冷却するとともに電気的
な導通不良の発生を抑制することができる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、各外気導
入口の1つ当たりの開口面積を比較的小さくしても全体
としての開口面積(総開口面積)を十分に確保でき、且
つ、異物の侵入も抑制できる。また、外気導入口には冷
却ファンが対向するため、外気が効率的に導入されるこ
とで導入外気の量が増大され、冷却効率を向上できる。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、モータ
(ヨーク)の内部に気流の澱みが発生することを抑制
し、冷却効率を向上できる。請求項4に記載の発明によ
れば、水滴などが整流子側に滴下することを抑制でき
る。
【0052】請求項5又は6に記載の発明によれば、部
品点数及び組付工数を低減できる。請求項7に記載の発
明によれば、ヨーク及びエンドハウジングの嵌合部(ヨ
ーク及び隔壁部材間、エンドハウジング及び隔壁部材
間)の防水性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】同実施形態の要部を拡大して示す断面図。
【図3】ブラシカバーを示す斜視図。
【図4】同実施形態の別例を示す断面図。
【図5】同実施形態の別例を示す断面図。
【図6】同実施形態の別例を示す断面図。
【図7】同実施形態の別例を示す断面図。
【符号の説明】
6…ヨーク、7…回転子、11…回転軸、13…コンミ
テータ(整流子)、16…冷却ファン、17…ブラシホ
ルダアセンブリ、17a…ブラシ、21…エンドハウジ
ングとしてのギヤハウジング、26…外気導入口、27
…内気排出口、28…隔壁部材としてのブラシカバー、
28a…曲部、31…隔壁部、32…筒部、32a…挿
通孔、33…フランジ、43…防水ゴムとしてのグロメ
ット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 9/06 H02K 9/06 C 13/00 13/00 U 23/00 23/00 A Fターム(参考) 3J040 AA01 AA11 AA17 BA03 EA01 FA05 5H605 AA01 AA02 AA03 AA04 AA07 AA08 BB05 CC01 CC02 CC05 CC07 DD03 DD05 DD07 DD11 DD16 EA25 EA27 FF08 5H609 BB18 PP02 PP05 PP06 PP07 PP08 PP09 PP10 PP13 QQ02 QQ12 QQ13 RR02 RR27 RR36 RR42 RR43 RR73 SS07 5H613 AA01 AA02 BB04 BB23 BB38 GA11 GA13 SS02 SS06 5H623 AA04 AA08 AA10 BB07 GG11 HH01 JJ06 LL02 LL14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子(7)の回転軸(11)の一端
    側に固定された冷却ファン(16)と、該回転軸(1
    1)の他端側に固定された整流子(13)と、該回転子
    (7)及び冷却ファン(16)を収納するとともに一端
    側及び他端側にそれぞれ外気導入口(26)及び内気排
    出口(27)を有するヨーク(6)と、不動部に固定さ
    れ該整流子(13)に摺動接触して給電するブラシ(1
    7a)を保持するブラシホルダアセンブリ(17)とを
    備え、該冷却ファン(16)により該外気導入口(2
    6)から外気を導入して該内気排出口(27)から排出
    する電動モータにおいて、 前記整流子(13)及び前記ブラシホルダアセンブリ
    (17)は、前記内気排出口(27)に対して前記冷却
    ファン(16)と反対側に配置され、 前記整流子(13)及び前記ブラシホルダアセンブリ
    (17)と前記内気排出口(27)との間は、隔壁部材
    (28)にて区画し略遮蔽されたことを特徴とする電動
    モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動モータにおい
    て、 前記外気導入口(26)は、前記冷却ファン(16)に
    対向して前記ヨーク(6)の側面に複数周設されたこと
    を特徴とする電動モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電動モータに
    おいて、 前記隔壁部材(28)は、前記整流子(13)が挿通さ
    れる挿通孔(32a)を有する略円筒状の筒部(32)
    と、該筒部(32)の該整流子(13)側端の周縁部に
    連続して外径方向に延出形成された略円環状の隔壁部
    (31)とを有し、該筒部(32)及び隔壁部(31)
    の連続部分に前記内気排出口(27)に対応して曲成さ
    れた曲部(28a)を設けたことを特徴とする電動モー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電動モータにおい
    て、 前記筒部(32)は、先端側の周縁部において外径方向
    に突設されたフランジ(33)を有することを特徴とす
    る電動モータ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の電動モータに
    おいて、 前記隔壁部材(28)は電気的絶縁材料にて成形され、
    前記ブラシ(17a)は前記隔壁部(31)に保持され
    たことを特徴とする電動モータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    電動モータにおいて、 前記ヨーク(6)の前記内気排出口(27)が設けられ
    た他端側は開口部を有し、該ヨーク(6)に嵌合されて
    該開口部を閉塞するエンドハウジング(21)を備え、 前記隔壁部材(28)は、前記ヨーク(6)及び前記エ
    ンドハウジング(21)に周縁部が挟持されて固定され
    たことを特徴とする電動モータ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電動モータにおい
    て、 前記隔壁部材(28)は、周縁部に装着された防水ゴム
    (43)を介して前記ヨーク(6)及び前記エンドハウ
    ジング(21)に挟持されたことを特徴とする電動モー
    タ。
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