JP2003102143A - モータ内蔵ローラ - Google Patents

モータ内蔵ローラ

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JP2003102143A
JP2003102143A JP2001292996A JP2001292996A JP2003102143A JP 2003102143 A JP2003102143 A JP 2003102143A JP 2001292996 A JP2001292996 A JP 2001292996A JP 2001292996 A JP2001292996 A JP 2001292996A JP 2003102143 A JP2003102143 A JP 2003102143A
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roller
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stator
rotor
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Shigeki Fukada
茂貴 深田
Toshiyuki Tachibana
俊之 橘
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Ito Denki Co Ltd
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Ito Denki Co Ltd
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 減速機を内蔵しなくても高トルクの回転動力
が得られ、安定して回転駆動できるモータ内蔵ローラを
提供することを目的とする。 【解決手段】 モータ内蔵ローラ1は、モータ3が内蔵
されており、モータ3の回転動力により固定軸5a,5
bに対して回転駆動する。モータ3は、電力を供給する
と8極の磁極を発生する固定子6と、固定子6の外周側
に配置され固定軸5aに対して回転自在である回転子7
とを有する。モータ3は、固定子6が8極の磁極を発生
するため、低速で回転駆動できる。また、モータ3は、
筒状体4に通気孔16が設けられており、その周囲には
風切部材17が設けられているため、筒状体4の内部に
は熱がこもらず、安定した回転駆動が可能である。よっ
て、モータ内蔵ローラ1は、減速機を介さずして低速で
回転駆動でき、高トルクの回転動力を呈する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アウターロータ型
モータを内蔵するモータ内蔵ローラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のモータ内蔵ローラは、実開平6−
56026号公報、特開平11−79358号公報に開
示されているように、円筒状のローラ本体内にモータと
減速機とを内蔵している。これらのモータ内蔵ローラ
は、モータの回転動力が減速機において減速されてロー
ラ本体に伝達され、ローラ本体が低速で回転駆動する構
造である。
【0003】従来のモータ内蔵ローラに採用されている
モータは、ローラ本体内に内蔵しなければならないた
め、回転子および固定子は小型であり、回転トルクが小
さくならざるを得ない。そこで、従来のモータ内蔵ロー
ラでは、ローラ本体内に前記モータと共に減速比の大き
な減速機を内蔵している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】モータ内蔵ローラは、
ローラコンベアやベルトコンベアなど、物品を搬送する
搬送装置の駆動源として利用されることが多い。物品を
搬送するためには、高トルクの回転動力が必要とされる
ため、通常のモータ内蔵ローラには高段の減速機がモー
タと共に内蔵されている。
【0005】しかし、かかる構成によれば、ローラ本体
内に減速機を内蔵するためのスペースが必要となり、モ
ータ内蔵ローラの小型化が困難である。また、減速機を
内蔵すると、ローラ本体内の空隙が少なくなる。そのた
め、前記モータ内蔵ローラに高負荷を作用させると、モ
ータの回転駆動にともない発生する熱がローラ本体内に
こもってしまう。ローラ本体内に収納されているモータ
やその他の電気・電子機器は、高温下においては駆動に
支障をきたすため、モータ内蔵ローラの回転駆動を安定
して行えない。
【0006】減速機を内蔵したモータ内蔵ローラは、ギ
アの磨耗によって製品寿命が短期化するとともに、騒音
も大きくなるという問題がある。また、減速機は、構成
が複雑であるため、減速機を内蔵するモータ内蔵ローラ
は、製造に手間がかかる。さらに、モータ内蔵ローラに
減速機を内蔵すると、その分構成部品の数が増え、製造
コストの低減が困難である。
【0007】そこで、本発明においては、減速機を内蔵
しなくても高トルクの回転動力が得られ、安定して回転
駆動できるモータ内蔵ローラを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した問題を解決すべ
く、本発明において以下の技術的手段を講じた。本発明
は、固定軸に対して回転自在に支持されたローラ本体内
にモータが内蔵され、該モータの回転動力がローラ本体
に伝達されることでローラ本体が固定軸に対して回転駆
動するモータ内蔵ローラにおいて、モータは、固定軸に
取り付けられた固定子と、前記固定子の外周側に配置さ
れ固定軸に対して回転自在である回転子とを有し、前記
固定子に電力を供給すると8極以上の磁極を発生するア
ウターロータ型モータであり、前記ローラ本体は、前記
回転子と同期的に回転すべく連結されていることを特徴
とするモータ内蔵ローラである。
【0009】上記したモータ内蔵ローラにおいて、ロー
ラ本体内に内蔵されているアウターロータ型モータは、
固定子が8極以上の固定子巻線である。従って、固定子
の外周側に配置されている回転子は、固定子巻線に作用
する電源の周波数の1/4程度の低速で回転駆動する。
本発明のモータ内蔵ローラは、モータの回転動力がロー
ラ本体に伝達されるため、減速機を介さなくてもローラ
本体は固定軸に対して電源の周波数の1/4程度の低速
で回転駆動でき、高トルクの回転動力を呈する。
【0010】また、前記モータ内蔵ローラは、モータの
回転動力により直接ローラ本体を回転するため、減速機
における機械的エネルギーのロスがない。よって、本発
明によれば、モータに供給される電気エネルギーからの
モータ内蔵ローラの回転駆動へのエネルギー変換効率が
高い。
【0011】本発明のモータ内蔵ローラは、別途減速機
を設ける必要がないので、ローラ本体に減速機を収納す
るための空間を設ける必要がない。よって、本発明によ
れば、モータ内蔵ローラの小型化が可能である。また、
上記した構成によれば、減速機を内蔵した場合に比べ
て、ローラ本体内に空隙を大きく設けられる。よって、
本発明のモータ内蔵ローラは、高負荷が作用した場合で
もモータの回転駆動に伴い発生する熱がローラ本体内に
こもらない。従って、ローラ本体内に収納されているモ
ータやその他の電気・電子機器は、高温とならないため
動作が安定しており、モータ内蔵ローラの回転駆動が安
定して行える。
【0012】本発明のモータ内蔵ローラは、減速機を介
さないため、減速機の摩耗等によるモータ内蔵ローラの
故障要因が減り、耐久性に優れているとともに、減速機
の駆動に伴う騒音が発生しない。また、上記した構成と
すれば、モータ内蔵ローラは、構成部品点数が少ないた
め、製造が容易であり、製造コストを低くできる。
【0013】また、上記したモータ内蔵ローラは、ロー
ラ本体内には筒状体があり、回転子は筒状体の内部に収
納されており、該筒状体の外周部には複数の通気孔が設
けられた構成とすることも可能である。
【0014】この様な構成とすると、通気孔を介して筒
状体の内外の空気の循環が可能であり、ローラ本体内に
内蔵されているモータの回転駆動により発生した熱が筒
状体の外部に放散できるため、前記モータは、高負荷が
作用しても回転駆動が安定している。よって、本発明の
モータ内蔵ローラは、高負荷作用時にも回転駆動を安定
して行える。
【0015】また、上記したモータ内蔵ローラにおい
て、筒状体に設けられている通気孔の周囲には、風切部
材を有する構成とすることもできる。
【0016】上記した構成とすると、ローラ本体に内蔵
されているモータの回転駆動時に、風切部材が、モータ
の外部側の空気を筒状体の内部に掻き込み、空気の循環
を促進する。モータの外部から通気孔を介して筒状体の
内部に流入した空気により、モータの内部で発生した熱
は効率よく冷却されるため、本発明のモータ内蔵ローラ
は、高負荷が作用しても回転駆動が安定して行える。な
お、風切部材は、筒状体の回転によって筒状体の内部方
向に外気を巻き込むものであればよく、筒状体の内部方
向および外部方向のいずれに向かって延伸したものであ
っても良い。
【0017】上記したモータ内蔵ローラにおいて、固定
子の固定子巻線は、スター結線された3相巻線とするこ
とが可能である。
【0018】上記した構成によれば、固定子の1相当た
りに作用する電圧が、電源電圧より低下し、固定子巻線
に流れる電流が少なくなる。そのため本発明に用いられ
るモータは、回転駆動時の発熱が低減される。また、本
発明に用いられるモータは、固定子巻線がスター結線さ
れているため力率が高く、固定子巻線に大電流を流さず
して高トルクの回転動力が得られる。
【0019】上記したモータ内蔵ローラにおいて、固定
子の固定子巻線に供給される電流は4A以下とすること
も可能である。
【0020】また、上記したモータ内蔵ローラの回転子
は、N・Sの4対8極以上を有する多極マグネットとす
ることができる。
【0021】本発明によれば、回転子の回転速度を低速
とした場合においても、回転子が円滑に回転駆動でき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の一実施形態であるモータ内
蔵ローラ1の断面図である。図2(a)は、モータ内蔵
ローラ1のローラ本体2に内蔵されているモータ3の断
面図であり、(b)は、同(a)のA−A断面図であ
る。図3は、モータ3の筒状体4を示す図であり、
(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のB
−B断面図である。モータ内蔵ローラ1は、固定軸5
a,5bに回転自在に支持された円筒形のローラ本体2
の内部に、モータ3が内蔵された構成である。
【0023】モータ3は、図2(a)および同(b)に
示すように、固定軸5aに固定子6が固定され、その外
周側に回転子7が配置された構成である。固定子6は、
支持部材9に支持され、12個のヨーク部8を有する鉄
心10に、固定子巻線11が巻き付けられたものであ
る。固定子6は、鉄心10の積厚が70mm程度であ
り、固定子巻線11は、相間抵抗Rが2.5Ω〜3.5
Ω程度となるように適宜の線径の導線が鉄心10に巻き
付けられている。なお、鉄心10に巻き付けられている
導線の巻数は、いかなる値であっても良いが、電力供給
時に一層大きな電磁力を得るため、可能な限り巻数を大
きくすることが望ましい。固定子6は、固定子巻線11
を図4に示すように3相スター結線したものである。固
定子6は、1相当たり4つの固定子巻線11を備えたも
のであり、電力が供給されると8極の磁極を発生する。
【0024】また、固定子6の外周側に固定子6を包囲
するように設けられている回転子7は、多極マグネット
12を筒状体4の内部に固定したものである。多極マグ
ネット12は、肉薄の円筒形であり、N極13とS極1
4とが交互に並んだものであり、8つの極が周方向に等
間隔に設けられている。回転子7は、固定子6の周りを
固定軸5aを中心として回転可能である。
【0025】筒状体4は、図3に示すような円筒形の形
状であり、複数の通気孔16を有する。通気孔16の周
囲には、筒状体4の内部方向に向かう風切部材17が設
けられている。風切部材17は、通気孔16の両側に設
けられており、筒状体4の軸方向に長い略矩形の壁状の
部材である。なお、風切部材17は、筒状体4の外部方
向に向かう形状であっても良いが、外気を筒状体4内に
効率よく導入し、モータ3の小型化を図るべく、筒状体
の内部方向に向かう形状とすることが望ましい。また、
風切部材17はいかなる形状を有しても良い。通気孔1
6および風切部材17は、筒状体4のいかなる場所に設
けられても良いが、筒状体4の回転時に風切部材17が
筒状体4の内部に配置された固定子6に接触し、筒状体
4の回転が停止するのを防止すべく、固定子6の収納位
置より軸方向両端側に設けるのが好ましい。
【0026】上記したモータ3は、電子整流によって回
転駆動するブラシレスモータであり、ブラシと整流子に
より構成される機械整流構造を有していない。すなわち
モータ3は、ホール素子とパワースイッチング回路とに
より構成される電子回路を有し、これにより回転駆動が
制御されている。モータ3は、前記ホール素子とパワー
スイッチング回路の全部あるいは一部を一体化したホー
ルIC18を、モータ3の磁極検知手段として備えてい
る。ホールIC18は、磁界の大きさを検知するホール
素子と、該ホール素子により検出された微小信号を増幅
する増幅器と、増幅器において増幅された信号を方形波
に成型するシュミットトリガ回路と、安定化電源回路
と、温度補償回路とを備えている。なお、本実施形態に
おいては、磁極検知手段としてホールIC18を用いる
磁極検知方式を採用したが、これに限らず発光ダイオー
ドとフォトセンサを用いたフォト・インタラプタ方式や
磁気飽和素子を用いたインダクタンス方式などいかなる
方式の磁極検知手段を採用しても良い。
【0027】ホールIC18は、支持部材9に固定され
ている基板15上に設けられており、固定軸5aを中心
とする同心円上に、3つのホールIC18が周方向に等
間隔となるように配置されている。また、基板15に
は、ローラ本体2の外部から内部側に導入された配線コ
ード19が接続されている。なお、配線コード19は、
固定軸5aに設けられた貫通孔20および配線導出孔2
1を通じて、ローラ本体2の外部側から内部側へと導入
された配線である。ホールIC18は、ホール信号の立
ち上がりをパルスとしてとらえることにより回転子7の
回転駆動に伴う磁界の変化を検出する。本実施形態にお
いては、3つのホール素子で多極マグネット12の4対
(8極)の磁極による磁界の変化を検知するため、回転
子7が1回転する間に、磁界の変化を示す検知信号が1
2パルス発信される。即ち、回転子7が30°回転する
毎に磁界の変化を示す検知信号が発信される。磁界の変
化を示す検知信号は、図5に示すように、比較部22に
送信され、これによりモータ3の回転数が検出される。
【0028】一方、比較部22には、モータ内蔵ローラ
1を所望の回転速度で回転駆動させるべく、外部より速
度指令信号が入力されている。比較部22は、速度指令
信号と、ホールIC18により検出されたモータ3の回
転数とを比較し、PWM(パルス幅変調)指令信号をモ
ータドライバー部23に送信する。モータドライバー部
23は、受信したPWM指令信号に基づき固定子巻線1
1への供給電力を調整する。モータ3は、回転子7が3
0°回転する毎に供給電力が調整されるため、回転子7
の回転駆動が安定して行われる。
【0029】モータ3は、固定子巻線11に電力が供給
されると、回転子7が回転し筒状体4が回転駆動する。
モータ3の固定子6は、電力を供給すると3相8極の磁
界を発生し、電源周波数の1/4の回転速度(同期速度
0 )で前記磁界が回転する。そのため、モータ3の回
転子7は、同期速度n0 よりさらにすべりSの分だけ遅
い回転速度で回転する。また、固定子巻線11は、3相
スター結線したものであるため、固定子巻線11に流れ
る電流が小さく、固定子6での発熱が抑制される。ま
た、固定子巻線11は、スター結線されているため力率
が高い。従って、モータ3は、固定子巻線11に大電流
を流さなくても高トルクの回転動力を呈する。
【0030】モータ3は、上記の通り非常に低速で回転
するものであるため、固定子6において高温の熱を発す
る。さらに、筒状体4に高負荷が作用したり、筒状体4
の回転駆動が長時間に及ぶと、固定子6の発熱量がさら
に増加し、筒状体4の内部雰囲気が非常に高温となる。
筒状体4に収納されている固定子巻線11は、絶縁許容
温度を超えると絶縁破壊が生じてしまう。また、固定子
6と同様に筒状体4にはホールIC18などが取り付け
られた基板15等の電気・電子部品が収納されている
が、これらは高温雰囲気下では機能を十分発揮できな
い。
【0031】筒状体4には、通気孔16が設けられてお
り、通気孔16の周囲には風切部材17が設けられてい
るため、筒状体4が回転駆動すると風切部材17が外気
を筒状体4の内部に掻き入れ、筒状体4の内気は通気孔
16から外部に放出される。よって、本実施形態のモー
タ3は、通気孔16を介して筒状体4の内気と外気の循
環が十分行われ、筒状体4の内部が高温とならない。従
って本実施形態のモータ3は、回転子7に高負荷が作用
したり、長時間にわたり回転子7を回転駆動しても、低
速で高トルクの回転動力を安定して発生できる。
【0032】モータ3は、モータ内蔵ローラ1の駆動源
としてローラ本体2の内部に収納されている。ローラ本
体2の軸方向両端部には、キャップ30,31が設けら
れている。モータ3の固定軸5aは、キャップ30に設
けられた軸装着孔32に軸受け37を介して支持されて
おり、キャップ30から軸方向外方に突出している。ま
た、固定軸5aは、ローラ本体2内に固定された略円筒
形の固定部材34に、軸受け38を介して支持されてい
る。固定軸5bは、固定軸5aと軸心が一致しており、
キャップ31に設けられた軸装着孔33に軸受け40を
介して支持されている。なお、本実施形態においては、
固定軸5a,5bは本体ローラ2内において分割されて
いるが、ローラ本体2の内部で一体的に連結されていて
も良い。
【0033】固定軸5bは、軸方向片端側に凹部41が
設けられており、内部にボール42が収納されている。
軸受け40を挟み、キャップ31には押圧部材43が取
り付けられており、押圧部材43がバネ44およびボー
ル42を介して固定軸5bをローラ本体2の軸方向外部
側に押しつけている。なお、固定軸5bは、軸方向一方
側の端部にフランジを有するため、固定軸5bはローラ
本体2の外部側に抜け落ちない。また、固定軸5bは、
ローラ本体2の軸方向内部側に押圧されると、バネ44
が弾性変形しローラ本体2の内部側に収納され、押圧を
解除するとバネ44の復元力により所定の位置に戻る。
そのため、モータ内蔵ローラ1は、図6に示すようなあ
らかじめ所定の間隔で並列されたフレーム48,49に
も容易に取り付けられる。
【0034】モータ3の筒状体4は、軸方向両端部をキ
ャップ30およびローラ本体2内に固定された略円筒形
の固定部材34により挟み込むことでローラ本体2の内
部に固定されている。筒状体4の端部に設けられている
固定片4aが、固定部材34に設けられた凹部35およ
びキャップ30に設けられた凹部36に嵌め込まれてい
るため、筒状体4はローラ本体2に対して相対回転不能
である。即ち、ローラ本体2は、モータ3の筒状体4と
同期的に回転し、減速機を介在させずとも低速で回転可
能であり、高トルクの回転動力を呈する。
【0035】モータ3の固定子6に電力が供給される
と、回転子7が固定軸5aの軸心を中心として低速で回
転駆動する。モータ3の筒状体4は、ローラ本体2に相
対回転不能に固定されているため、回転子7の回転駆動
に連動してローラ本体2が固定軸5aに対して低速で回
転駆動し、高トルクの回転動力を呈する。
【0036】本実施形態のモータ内蔵ローラ1は、図6
に示すコンベア装置47等の駆動源として用いられる。
コンベア装置47は、左右1対のフレーム48,49に
モータ内蔵ローラ1および内部に駆動源を持たない複数
本のフリーローラ50を並列に取り付けたものである。
【0037】コンベア装置47は、モータ内蔵ローラ1
およびフリーローラ50を無端ベルト51により連結し
たものである。フリーローラ50は、無端ベルト51に
より伝達されるモータ内蔵ローラ1の回転動力を利用し
て回転する。モータ内蔵ローラ1には、モータ内蔵ロー
ラ1自身に作用する負荷に加え、無端ベルト51により
連結されているフリーローラ50に作用する負荷も作用
する。モータ内蔵ローラ1は、低速で回転駆動し、高ト
ルクの回転動力を呈するため、単独で多数のフリーロー
ラ50を回転駆動できる。なお、モータ内蔵ローラ1
は、ローラコンベアに限らず、ベルトコンベアなどあら
ゆる搬送装置の駆動源として採用可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、減速機を内蔵せずとも
モータ内蔵ローラを低速で回転駆動でき、高い回転トル
クが得られる。また、本発明によれば、モータ内蔵ロー
ラを小型化でき、製造コストの低減が可能である。さら
に本発明のモータ内蔵ローラは、モータで発生する熱を
効率よく冷却でき、高負荷が作用しても安定して回転駆
動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるモータ内蔵ローラの
断面図である。
【図2】(a)は、本発明の一実施形態であるモータ内
蔵ローラに内蔵されているモータの断面図であり、
(b)は、(a)のA−A断面図である。
【図3】図2に示すモータに用いられる本体筒を示す図
であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は
(b)のB−B断面図である。
【図4】図2に示すモータの固定子に用いられる固定子
巻線の結線回路図である。
【図5】図2に示すモータの回転速度の制御方法を示す
模式図である。
【図6】本発明の一実施形態であるモータ内蔵ローラを
用いたローラコンベアの正面図である。
【符号の説明】
1 モータ内蔵ローラ 2 ローラ本体 3 モータ 4 筒状体 5a,5b 固定軸 6 固定子 7 回転子 11 固定子巻線 12 多極マグネット 16 通気孔 17 風切部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J103 AA02 AA72 AA81 BA16 CA25 CA37 FA19 FA30 GA37 5H019 AA06 AA07 BB05 BB15 BB18 BB22 BB24 CC04 DD01 FF01 5H607 AA04 BB01 BB07 BB09 BB14 BB17 BB26 CC05 FF11 5H621 GA04 HH01 JK15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸に対して回転自在に支持されたロ
    ーラ本体内にモータが内蔵され、該モータの回転動力が
    ローラ本体に伝達されることでローラ本体が固定軸に対
    して回転駆動するモータ内蔵ローラにおいて、モータ
    は、固定軸に取り付けられた固定子と、前記固定子の外
    周側に配置され固定軸に対して回転自在である回転子と
    を有し、前記固定子に電力を供給すると8極以上の磁極
    を発生するアウターロータ型モータであり、前記ローラ
    本体は、前記回転子と同期的に回転すべく連結されてい
    ることを特徴とするモータ内蔵ローラ。
  2. 【請求項2】 ローラ本体内には筒状体があり、回転子
    は筒状体の内部に収納されており、該筒状体の外周部に
    は複数の通気孔が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載のモータ内蔵ローラ。
  3. 【請求項3】 筒状体に設けられている通気孔の周囲に
    は、風切部材を有することを特徴とする請求項2に記載
    のモータ内蔵ローラ。
  4. 【請求項4】 固定子の固定子巻線は、スター結線され
    た3相巻線であることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載のモータ内蔵ローラ。
  5. 【請求項5】 固定子の固定子巻線に供給される電流は
    4A以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載のモータ内蔵ローラ。
  6. 【請求項6】 回転子は、N・Sの4対8極以上を有す
    る多極マグネットであることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載のモータ内蔵ローラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013000006A2 (de) 2011-06-29 2013-01-03 Tgw Mechanics Gmbh Förderrolle
JP2018107943A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 キヤノン電子株式会社 被回転体の駆動制御方法、及び回転装置
WO2021228154A1 (zh) * 2020-05-13 2021-11-18 陶亚君 滚筒电机

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