JP2003101215A - ハンダ接合部余命予測装置およびハンダ接合部余命予測システム - Google Patents

ハンダ接合部余命予測装置およびハンダ接合部余命予測システム

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JP2003101215A
JP2003101215A JP2001285801A JP2001285801A JP2003101215A JP 2003101215 A JP2003101215 A JP 2003101215A JP 2001285801 A JP2001285801 A JP 2001285801A JP 2001285801 A JP2001285801 A JP 2001285801A JP 2003101215 A JP2003101215 A JP 2003101215A
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solder joint
solder
sensor
joint
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Tsutomu Sakatsu
務 坂津
Hiroshi Kobayashi
寛史 小林
Satoshi Kuwazaki
聡 桑崎
Hideaki Okura
秀章 大倉
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の使用状況に応じて精度よくエリアアレ
イ接合パッケージ部品のハンダ接合部の余命を予測する
こと。 【解決手段】 アレイ状のハンダボールによってプリン
ト基板101にハンダ接合されるCSP部品105のハ
ンダ接合部の余命を予測するためのセンサボード107
であって、プリント基板101との接合に用いるアレイ
状のハンダボールと、自センサボードとプリント基板1
01との間のハンダ接合部の導通不良を検出する導通セ
ンサと、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CSP(Chip S
ize Package)やBGA(Ball Grid Array)等、エリア
アレイ接合パッケージのハンダ接合部の余命を予測する
ためのハンダ接合部余命予測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント基板上には、図7に示
すように、さまざまな部品がハンダ接合される。プリン
ト基板の熱膨張と部品の熱膨張とがミスマッチする場
合、温度変化によって、部品とプリント基板との間のハ
ンダ接合部に応力が繰り返しかかり、疲労破壊が発生す
る。特に、CSPやBGA等、アレイ状のハンダボール
によってプリント基板にハンダ接合されるエリアアレイ
接合パッケージでは、微小なハンダ接合部に応力がダイ
レクトにかかるため、疲労破壊が発生しやすい。図8
は、歪量と疲労破壊による不良発生サイクルとの関係を
示す図である。Coffin−Manson則によれ
ば、繰り返される歪量が小さいほど、疲労破壊による不
良発生までのサイクル数は大きくなる。
【0003】ところで、近年、環境保護や省資源に対す
る要求が高まり、製品に用いられるプリント基板の再利
用が求められている。この再利用を行うためには、プリ
ント基板にハンダ接合された部品の余命を知る必要があ
る。また、再利用以外でも、部品の余命を予測すること
は重要である。特に、エリアアレイ接合パッケージで
は、ハンダ接合部の余命が部品の余命に大きく影響す
る。従来は、製品設計段階で保証年数を想定した信頼性
試験を行い、所定の年数を保証して製品を市場に投入し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術によれば、エリアアレイ接合パッケージ部品を実
装した製品の使用状況(温度等の使用環境や使用頻度な
ど)はさまざまであり、エリアアレイ接合パッケージ部
品のハンダ接合部の余命も使用状況によってさまざまで
あるにも関わらず、実際の使用状況に応じた余命予測を
行わないため、精度のよい部品の余命予測を行うことが
できないという問題点があった。
【0005】この発明は上記に鑑みてなされたものであ
って、実際の使用状況に応じて精度よくエリアアレイ接
合パッケージ部品のハンダ接合部の余命を予測すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかるハンダ接合部余命予測装置は、
アレイ状のハンダボールによってプリント基板にハンダ
接合されるエリアアレイ接合パッケージ部品のハンダ接
合部の余命を予測するためのハンダ接合部余命予測装置
であって、前記プリント基板との接合に用いるアレイ状
のハンダボールと、自装置と前記プリント基板との間の
ハンダ接合部の導通不良を検出する導通センサと、を具
備するものである。
【0007】この請求項1のハンダ接合部余命予測装置
にあっては、アレイ状のハンダボールによってプリント
基板と接合し、導通センサが、自装置と前記プリント基
板との間のハンダ接合部の導通不良を検出する。これに
より、ハンダ接合部余命予測装置を予測対象のエリアア
レイ接合パッケージ部品と同様の使用状況に置いて予測
を行うことができる。
【0008】また、請求項2にかかるハンダ接合部余命
予測装置は、請求項1に記載のハンダ接合部余命予測装
置において、自装置と前記プリント基板との熱膨張係数
差が、前記エリアアレイ接合パッケージ部品と前記プリ
ント基板との熱膨張係数差と同等あるいは該熱膨張係数
差以上となる材料によって構成されたものである。
【0009】この請求項2のハンダ接合部余命予測装置
にあっては、自装置とプリント基板との熱膨張係数差
が、エリアアレイ接合パッケージ部品とプリント基板と
の熱膨張係数差以上となる材料によって構成する場合、
エリアアレイ接合パッケージ部品に比して早く疲労破壊
が発生する。
【0010】また、請求項3にかかるハンダ接合部余命
予測装置は、請求項1または2に記載のハンダ接合部余
命予測装置において、前記エリアアレイ接合パッケージ
部品の接合部と同じ形状であり、前記エリアアレイ接合
パッケージ部品の接合部と同じ材料によって構成される
接合部を具備するものである。
【0011】この請求項3のハンダ接合部余命予測装置
にあっては、接続部が、エリアアレイ接合パッケージ部
品の接合部と同じ形状であり、エリアアレイ接合パッケ
ージ部品の接合部と同じ材料によって構成されることに
よって、予測対象のエリアアレイ接合パッケージ部品と
同条件で検出を行うことができる。
【0012】また、請求項4にかかるハンダ接合部余命
予測装置は、請求項1,2または3に記載のハンダ接合
部余命予測装置において、前記導通センサが、前記各ハ
ンダ接合部の導通不良を個別に検出するものである。
【0013】この請求項4のハンダ接合部余命予測装置
にあっては、導通センサが、各ハンダ接合部の導通不良
を個別に検出することによって、歪量が異なる接続点で
段階的に疲労破壊を検出することができる。
【0014】また、請求項5にかかるハンダ接合部余命
予測装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載のハン
ダ接合部余命予測装置において、さらに、温度を検出す
る温度センサを具備するものである。
【0015】この請求項5のハンダ接合部余命予測装置
にあっては、温度センサが温度を検出することによっ
て、温度変化をモニタすることが可能となる。
【0016】また、請求項6にかかるハンダ接合部余命
予測装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載のハン
ダ接合部余命予測装置において、さらに、自装置の歪を
検出する歪センサを具備するものである。
【0017】この請求項6のハンダ接合部余命予測装置
にあっては、歪サンサが、自装置の歪を検出することに
よって、ハンダ接合部余命予測装置の歪変化をモニタす
ることが可能となる。
【0018】また、請求項7にかかるハンダ接合部余命
予測装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載のハン
ダ接合部余命予測装置において、前記エリアアレイ接合
パッケージ部品の動作と同期して発熱する発熱手段を具
備するものである。
【0019】この請求項7のハンダ接合部余命予測装置
にあっては、発熱手段が、エリアアレイ接合パッケージ
部品の動作と同期して発熱することによって、エリアア
レイ接合パッケージ部品の動作による発熱の影響を含め
て予命予測を行うことができる。
【0020】また、請求項8にかかるハンダ接合部余命
予測装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載のハン
ダ接合部余命予測装置において、さらに、前記各センサ
の検出データを記録するデータ記録手段を具備するもの
である。
【0021】この請求項8のハンダ接合部余命予測装置
にあっては、データ記録手段が、各センサの検出データ
を記録することによって、外部との信号の入出力を行う
必要がなくなり、また、外部に制御機能を持たせる必要
がなくなる。
【0022】また、請求項9にかかるハンダ接合部余命
予測装置は、請求項1〜8のいずれか一つに記載のハン
ダ接合部余命予測装置において、さらに、前記各センサ
の検出データを外部に出力する出力手段を具備するもの
である。
【0023】この請求項9のハンダ接合部余命予測装置
にあっては、出力手段が、前記各センサの検出データを
外部に出力することによって、外部の記録媒体を用いる
ことが可能となり、読み書きが容易となり、また、大量
のデータを扱うことが可能となる。
【0024】また、請求項10にかかるハンダ接合部余
命予測装置は、請求項9に記載のハンダ接合部余命予測
装置において、前記前記出力手段は、自装置の略中央に
配置された端子であるものである。
【0025】この請求項10のハンダ接合部余命予測装
置にあっては、自装置の略中央に配置された端子を出力
手段として用いる。これにより、出力手段の接合状態を
周辺部に比して長く保つことができる。
【0026】また、請求項11にかかるハンダ接合部余
命予測システムは、請求項9または10に記載のハンダ
接合部余命予測装置と、前記ハンダ接合部余命予測装置
からの前記検出データに基づいて前記ハンダ接合部の余
命を予測する予測手段と、前記予測結果が所定の条件を
満たす場合に警告信号を発する警告手段と、を具備する
ものである。
【0027】この請求項11のハンダ接合部余命予測シ
ステムにあっては、ハンダ接合部余命予測装置が、検出
データを出力し、予測手段が、ハンダ接合部余命予測装
置からの検出データに基づいてハンダ接合部の余命を予
測し、警告手段が、予測結果が所定の条件を満たす場合
に警告信号を発する。これにより、疲労破壊発生のおそ
れを事前に予知することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、この
実施の形態によってこの発明が限定されるものではな
い。図1は、この発明の一実施の形態にかかるプリント
基板の概略構成を示す説明図である。図1に示すよう
に、この実施の形態のプリント基板101には、挿入部
品102,チップ部品103,QFP部品104および
CSP部品105等、種々の部品がハンダ接合される。
また、これらの部品とともに、この発明の要部であるセ
ンサボード107がハンダ接合される。
【0029】センサボード107は、CSP部品105
のハンダ接合部の予命予測に用いられる。センサボード
107を予測対象のCSP部品105と同一のプリント
基板101に実装することによって、センサボード10
7は、CSP部品105と略同じ使用状況に置かれるこ
ととなる。なお、センサボード107の予測対象である
部品は、他の形状のエリアアレイ接合パッケージ部品で
あってもよいし、複数のエリアアレイ接合パッケージ部
品であってもよい。
【0030】図2は、図1に示したセンサボード107
の概略内部構成を示す説明図である。センサボード10
7は、自センサボードの温度を検出する温度センサ20
1と、自センサボードとプリンタ基板101との間のハ
ンダ接合部の導通不良を検出する導通センサ202と、
自センサボードの歪を検出する歪センサ203と、これ
ら各センサの検出データを記録するデータ記録部204
と、予測対象のエリアアレイ接合パッケージ部品の動作
と同期して発熱するヒータ205と、を備える。温度セ
ンサ201は、自センサボードの温度を検出し、検出デ
ータを出力する。導通センサ202は、自センサボード
とプリンタ基板101との間のハンダ接合部の導通不良
を検出し、検出データを出力する。歪センサ203は、
自センサボードの歪を検出し、検出データを出力する。
【0031】データ記録部204は、半導体メモリ等の
記録媒体を有し、これらの検出データを入力し、破壊履
歴,温度履歴および歪履歴を記録する。また、データ記
録部204は、自センサボードの中央付近の端子に接続
されており、記録したデータを、この端子を介して外部
に出力する。ヒータ205は、予測対象のエリアアレイ
接合パッケージ部品の動作熱に応じた熱を発生させる発
熱体を有し、予測対象のエリアアレイ接合パッケージ部
品の動作と同期して発熱する。これにより、予測対象の
エリアアレイ接合パッケージ部品の動作環境履歴も同時
に記録することができる。
【0032】図3は、この実施の形態にかかるハンダ接
合部余命予測システムの概略構成を示す説明図である。
このハンダ接合部余命予測システムは、センサボード1
07と、センサボード107からの検出データを入力し
て処理する外部処理装置302と、を備えている。図3
に示すように、センサボード107は、アレイ状のハン
ダボール301を有し、これらのハンダボール301に
よってプリント基板101にハンダ接合される。外部処
理装置302は、センサボード107から出力される検
出データに基づいてセンサボード107のハンダ接合部
の余命を予測する予測部303と、予測部303の予測
結果が所定の条件を満たす場合に警告信号を発する警告
部304と、を備えている。
【0033】予測部303による予測では、予測対象の
エリアアレイ接合パッケージ部品とセンサボード107
との耐環境信頼性における相関を予め得て、この相関に
基づいて検出データと予命との関係を得ておく。この関
係を用いて予命予測を行うことができる。たとえば、セ
ンサボード107が、疲労破壊を検出した場合、予測対
象のエリアアレイ接合パッケージ部品の予命があとどれ
だけあるかを知ることができる。ここで、プリント基板
101に接続する接合部にかかる応力および歪は、接合
部の形状および材質によって大きく変化する。
【0034】センサボード107の接合部は、予測対象
のエリアアレイ接合パッケージ部品の接合部と同じ形状
であり、該エリアアレイ接合パッケージ部品の接合部と
同じ材料よって構成される。これより、エリアアレイ接
合パッケージ部品と同条件で検出を行うことができる。
あるいは、センサボード107とプリント基板101と
の熱膨張係数差が予測対象のエリアアレイ接合パッケー
ジ部品とプリント基板101との熱膨張係数差と同等あ
るいは該熱膨張係数差以上となる材料によってセンサボ
ード107の接合部を構成してもよい。なお、センサボ
ード107は、この発明のハンダ接合部余命予測装置に
対応し、検出データを出力する入出力端子は、この発明
の出力手段に対応する。
【0035】以上の構成において、この実施の形態の動
作について説明する。エリアアレイ接合においては、エ
リアアレイ接合部品の熱膨張とプリント基板101の熱
膨張とのミスマッチによる応力は、膨張中心から遠い接
合点ほど大きくなる。図4に示すように、導通センサ2
02は、センサボード107の各ハンダ接合部301−
1〜301−5の抵抗値をそれぞれ個別に計測する。こ
れにより、加わる応力の大きさ別に段階的に予命を予測
できる。すなわち、異なるエリアアレイ接合パッケージ
部品に対する予測を同時に行うことができる。たとえ
ば、各ハンダ接合部301−1〜301−5に対して独
立に電圧Vを印加しておき、各ハンダ接合部301−1
〜301−5における電圧降下を検出することで導通不
良を検出する。
【0036】図5は、この実施の形態にかかる温度履歴
および歪履歴の記録について説明する説明図である。図
5に示すように、データ記録部204は、温度履歴や歪
履歴を記録する。たとえば、予測部303は、データ記
録部204からのデータを入力し、温度変化の積分値や
歪変化の積分値を算出する。警告部304は、予測部3
03の算出値と所定の基準値とを比較し、この算出値が
基準値を超えた場合に警告を発する。また、プリント基
板101の再利用の際に、データ記録部204のデータ
を読み出し、このデータに基づいて予命を判断すること
もできる。
【0037】なお、前述した例では、データ記録部20
4を設け、データをセンサボード107内に蓄積してい
たが、図6に示すセンサボード601のように、各セン
サ201〜203と入出力端子とを接続し、検出データ
をそのまま外部に出力してもよい。これにより、外部の
記録媒体を用いることが可能となり、読み書きが容易と
なり、また、大量のデータを扱うことが可能となる。
【0038】前述した様に、この実施の形態のセンサボ
ード107では、アレイ状のハンダボールによってプリ
ント基板101と接合し、導通センサ202が、センサ
ボード107とプリント基板101との間のハンダ接合
部の導通不良を検出する。これにより、そのプリント基
板101にハンダ接合されたCSP部品105のハンダ
接合部の余命を判断することができるため、CSP部品
105のハンダ接合部の余命を、実際の使用状況に応じ
て精度よく予測することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のハンダ
接合部余命予測装置(請求項1)は、アレイ状のハンダ
ボールによってプリント基板と接合し、導通センサが、
自装置と前記プリント基板との間のハンダ接合部の導通
不良を検出する。これにより、ハンダ接合部余命予測装
置を予測対象のエリアアレイ接合パッケージ部品と同様
の使用状況に置いて予測を行うことができるため、エリ
アアレイ接合パッケージ部品のハンダ接合部の余命を、
実際の使用状況に応じて精度よく予測することができ
る。
【0040】また、この発明のハンダ接合部余命予測装
置(請求項2)では、自装置とプリント基板との熱膨張
係数差が、エリアアレイ接合パッケージ部品とプリント
基板との熱膨張係数差以上となる材料によって構成する
場合、エリアアレイ接合パッケージ部品に比して早く疲
労破壊が発生するため、エリアアレイ接合パッケージ部
品のハンダ接合部の不良発生を事前に予知することがで
きる。
【0041】また、この発明のハンダ接合部余命予測装
置(請求項3)は、接続部が、エリアアレイ接合パッケ
ージ部品の接合部と同じ形状であり、エリアアレイ接合
パッケージ部品の接合部と同じ材料によって構成される
ことによって、予測対象のエリアアレイ接合パッケージ
部品と同条件で検出を行うことができるため、予測精度
を向上させることができる。
【0042】また、この発明のハンダ接合部余命予測装
置(請求項4)は、導通センサが、各ハンダ接合部の導
通不良を個別に検出することによって、歪量が異なる接
続点で段階的に疲労破壊を検出することができるため、
予測精度を向上させる、あるいは複数のエリアアレイ接
合パッケージ部品に対する予測を行うことができる。
【0043】また、この発明のハンダ接合部余命予測装
置(請求項5)は、温度センサが温度を検出することに
よって、温度変化をモニタすることが可能となるため、
温度変化に基づいてハンダ接合部の予命を予測すること
ができる。
【0044】また、この発明のハンダ接合部余命予測装
置(請求項6)は、歪サンサが、自装置の歪を検出する
ことによって、ハンダ接合部余命予測装置の歪変化をモ
ニタすることが可能となるため、歪変化に基づいてハン
ダ接合部の予命を予測することができる。
【0045】また、この発明のハンダ接合部余命予測装
置(請求項7)は、発熱手段が、エリアアレイ接合パッ
ケージ部品の動作と同期して発熱することによって、エ
リアアレイ接合パッケージ部品の動作による発熱の影響
を含めて予命予測を行うことができるため、予測精度を
向上させることができる。
【0046】また、この発明のハンダ接合部余命予測装
置(請求項8)は、データ記録手段が、各センサの検出
データを記録するため、外部との信号の入出力を行う必
要がなくなり、また、外部に制御機能を持たせる必要が
なくなる。
【0047】また、この発明のハンダ接合部余命予測装
置(請求項9)は、出力手段が、前記各センサの検出デ
ータを外部に出力することによって、外部の記録媒体を
用いることが可能となり、読み書きが容易となり、ま
た、大量のデータを扱うことが可能となるため、検出デ
ータの解析その他の処理が容易となる。
【0048】また、この発明のハンダ接合部余命予測装
置(請求項10)は、自装置の略中央に配置された端子
を出力手段として用いる。これにより、出力手段の接合
状態を周辺部に比して長く保つことができるため、ハン
ダ接合部余命予測装置の使用可能期間を延ばすことがで
きる。
【0049】また、この発明のハンダ接合部余命予測シ
ステム(請求項11)は、ハンダ接合部余命予測装置
が、検出データを出力し、予測手段が、ハンダ接合部余
命予測装置からの検出データに基づいてハンダ接合部の
余命を予測し、警告手段が、予測結果が所定の条件を満
たす場合に警告信号を発する。これにより、疲労破壊発
生のおそれを事前に予知することができるため、製品ト
ラブルを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態にかかるプリント基板
の概略構成を示す説明図である。
【図2】図1に示したセンサボードの概略内部構成を示
す説明図である。
【図3】この実施の形態にかかるハンダ接合部余命予測
システムの概略構成を示す説明図である。
【図4】この実施の形態にかかる各ハンダ接合部の導通
不良を個別に検出する動作について説明する説明図であ
る。
【図5】この実施の形態にかかる温度履歴および歪履歴
の記録について説明する説明図である。
【図6】この実施の形態にかかるセンサボードの他の構
成を示す説明図である。
【図7】従来のさまざまな部品がハンダ接合された基板
の一例を示す説明図である。
【図8】歪量と疲労破壊による不良発生サイクルとの関
係を示す説明図である。
【符号の説明】
101 プリント基板 105 CSP 107,601 センサボード 201 温度センサ 202 導通センサ 203 歪センサ 204 データ記録部 205 ヒータ 301 ハンダボール 302 外部処理装置 303 予測部 304 警告部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大倉 秀章 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2G060 AA09 AA10 AE28 AF07 EA05 EB07 HC10 HD03 KA15 5E319 AA03 AB05 AC01 CC22 CD52 GG03 GG15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレイ状のハンダボールによってプリン
    ト基板にハンダ接合されるエリアアレイ接合パッケージ
    部品のハンダ接合部の余命を予測するためのハンダ接合
    部余命予測装置であって、 前記プリント基板との接合に用いるアレイ状のハンダボ
    ールと、 自装置と前記プリント基板との間のハンダ接合部の導通
    不良を検出する導通センサと、 を具備することを特徴とするハンダ接合部余命予測装
    置。
  2. 【請求項2】 自装置と前記プリント基板との熱膨張係
    数差が、前記エリアアレイ接合パッケージ部品と前記プ
    リント基板との熱膨張係数差と同等あるいは該熱膨張係
    数差以上となる材料によって構成されたことを特徴とす
    る請求項1に記載のハンダ接合部余命予測装置。
  3. 【請求項3】 前記エリアアレイ接合パッケージ部品の
    接合部と同じ形状であり、前記エリアアレイ接合パッケ
    ージ部品の接合部と同じ材料によって構成される接合部
    を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の
    ハンダ接合部余命予測装置。
  4. 【請求項4】 前記導通センサは、前記各ハンダ接合部
    の導通不良を個別に検出することを特徴とする請求項
    1,2または3に記載のハンダ接合部余命予測装置。
  5. 【請求項5】 さらに、温度を検出する温度センサを具
    備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに
    記載のハンダ接合部余命予測装置。
  6. 【請求項6】 さらに、自装置の歪を検出する歪センサ
    を具備することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一
    つに記載のハンダ接合部余命予測装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記エリアアレイ接合パッケー
    ジ部品の動作と同期して発熱する発熱手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のハ
    ンダ接合部余命予測装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記各センサの検出データを記
    録するデータ記録手段を具備することを特徴とする請求
    項1〜7のいずれか一つに記載のハンダ接合部余命予測
    装置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記各センサの検出データを外
    部に出力する出力手段を具備することを特徴とする請求
    項1〜8のいずれか一つに記載のハンダ接合部余命予測
    装置。
  10. 【請求項10】 前記出力手段は、自装置の略中央に配
    置された端子であることを特徴とする請求項9に記載の
    ハンダ接合部余命予測装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載のハンダ接
    合部余命予測装置と、 前記ハンダ接合部余命予測装置からの前記検出データに
    基づいて前記ハンダ接合部の余命を予測する予測手段
    と、 前記予測結果が所定の条件を満たす場合に警告信号を発
    する警告手段と、 を具備することを特徴とするハンダ接合部余命予測シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013094678A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 国立大学法人横浜国立大学 電子装置、電源制御システム、および寿命測定ユニット
JP2020155599A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 ファナック株式会社 故障予測装置、プリント板、及び故障予測方法

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