JP2003100755A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003100755A
JP2003100755A JP2001296856A JP2001296856A JP2003100755A JP 2003100755 A JP2003100755 A JP 2003100755A JP 2001296856 A JP2001296856 A JP 2001296856A JP 2001296856 A JP2001296856 A JP 2001296856A JP 2003100755 A JP2003100755 A JP 2003100755A
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film
semiconductor device
insulating film
wiring
fluorine
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JP2001296856A
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Susumu Matsumoto
晋 松本
Satoshi Ueda
聡 上田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弗素を含んだ低誘電率絶縁膜を用い、且つ、
エレクトロマイグレーション耐性の向上が図れる半導体
装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板101と、該半導体基板10
1の上に形成された配線層の下地層となる絶縁膜102
と、該絶縁膜102の上に形成されたAlCu膜からな
る下層配線103とを備えている。下層配線103及び
絶縁膜102上には、SiリッチSiO2膜104A
と、弗素を含んだSiO2(FSG)膜104Bと、プ
ラズマSiO2膜104Cと、プラズマSiON膜10
4Dとが順次形成されており、これらの4層膜により第
1の層間絶縁膜104が構成されている。従って、下層
配線103とFSG膜104Bとの間に形成されている
SiリッチSiO2膜104Aによって、FSG膜10
4Bから下層配線103への弗素の拡散が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に低誘電率絶縁膜を用いた多層配
線におけるエレクトロマイグレーション耐性を向上させ
た多層配線構造を有する半導体装置及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置(LSI)に
おいては、素子の動作速度の高速化に伴い、層間絶縁膜
として低誘電率絶縁膜を用いて、隣接する配線間の容量
及び積層された配線間の容量を低減することが必須とな
ってきている。さらに、その構成要素の微細化が進み、
金属配線の断面積が減少することによって、電流密度が
増加してきている。例えば、アルミニウム(Al)配線
では、電流密度の増大に伴いAl配線を構成するAl原
子が電子の流れる方向へ流される。このAl原子が流さ
れることによってボイドが成長し、且つ、抵抗が上昇す
ることにより不良に至るという、いわゆるエレクトロマ
イグレーション(EM)が、半導体装置の構成要素を微
細化するに際して顕著な問題となってきている。
【0003】以下、従来の多層配線構造を有する半導体
装置及びその製造方法について、図13(a)〜(c)
を参照しながら説明する。
【0004】まず、図13(a)に示す工程で、半導体
基板701の上に形成された絶縁膜702の上に、厚み
が20nmのチタニウム(Ti)膜703Aと、厚みが
50nmの窒化チタン(TiN)膜703Bと、アルミ
ニウム(Al)に微量の銅(Cu)が含まれた厚みが4
00nmのAlCu膜703Cと、Ti膜(図示せず)
と、TiN膜703Eとを順次堆積して、第1の積層膜
を形成する。その後、第1の積層膜に対してフォトリソ
グラフィ及びドライエッチングによるパターニングと熱
処理とを行って、第1の積層膜からなる下層配線703
を形成する。このとき、熱処理によって、AlCu膜7
03CとTiN膜703Eとの間に介在していたTi膜
が、AlCu膜703Cと反応してAl3Ti層703
Dが形成される。
【0005】次に、図13(b)に示す工程で、下層配
線703を含む絶縁膜702の上に、高密度プラズマ化
学気相成長(HDP−CVD)法により、弗素(F)を
含んだ酸化膜(FSG膜)704Aを堆積した後、プラ
ズマCVD法により、TEOSを原料とした酸化膜70
4Bを形成し、その後化学機械研磨法(CMP)によ
り、平坦化を行う。その後、厚み300nmのプラズマ
SiON膜704Cを形成して、FSG膜704A、酸
化膜704B及びプラズマSiON膜704Cからなる
層間絶縁膜704を形成する。
【0006】その後、フォトリソグラフィ及びドライエ
ッチングを行い、層間絶縁膜704を貫通して、TiN
膜703Eに達するヴィアホールを形成する。さらに、
ヴィアホールの底面上に形成されている自然酸化膜をア
ルゴン(Ar)プラズマにより除去してから、ヴィアホ
ール領域を含む層間絶縁膜704の上に、スパッタ法に
よりTi膜705A及びTiN膜705Bを順次堆積し
て密着層705を形成する。その後、CVD法により、
ヴィアホールの内部及び層間絶縁膜704の上にタング
ステン(W)膜706を堆積する。その後、CMP法に
より、層間絶縁膜704上に形成されているW膜706
と、TiN膜705Bと、Ti膜705Aとを除去し
て、ヴィアホールの内部のみに残存させて、Wプラグ7
07を形成する。
【0007】次に図13(c)に示す工程で、Wプラグ
707を含む層間絶縁膜704上に、Ti膜708A、
TiN膜708B、AlCu膜708C、Ti膜(図示
せず)、及びTiN膜708Eを順次堆積して第2の積
層膜を形成する。その後、第2の積層膜に対してフォト
リソグラフィ及びドライエッチングによるパターニング
と熱処理とを行って、第2の積層膜からなる上層配線7
08を形成する。このときも、Ti膜とAlCu膜70
8Cとの反応によって、Al3Ti層708Dが生成さ
れる。
【0008】その後、層間絶縁膜704と同様に、上層
配線708を含む層間絶縁膜704上にFSG膜709
A及びプラズマ酸化膜709Bを順次成膜した後、CM
P法により平坦化を行う。その後、全面に厚み300n
mのプラズマSiON膜709Cを成膜して、FSG膜
709A、プラズマ酸化膜709B及びプラズマSiO
N膜709Cからなる層間絶縁膜709を形成する。
【0009】なお、上記FSG膜は、低誘電率膜であ
り、これを適用することにより、比誘電率を3.5〜
3.9(SiO2では3.9〜4.3程度)にすること
ができ、LSIの高速化に有効である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多層配線構造を有する半導体装置及びその製造方法
によると、以下のような不具合が生じることを、発明者
らは新たに見出した。
【0011】図14は、従来の多層配線構造におけるE
M寿命の評価結果である。この評価結果は、図13
(c)に示すような下層配線703上にFSG膜あるい
は弗素(F)を含まない酸化膜(USG膜:Undoped Si
licate Glass)を直接形成した状態で評価したものであ
り、図中において△はFSG膜におけるEM寿命を示
し、●はUSG膜におけるEM寿命を示す。
【0012】この図からわかるように、USG膜を用い
た場合に比べ、Fを含んだFSG膜を用いた方がEM寿
命が劣化している。これは、Ti膜703A、TiN膜
703B、AlCu膜703C、Al3Ti層703D
及びTiN膜703Eからなる積層構造の下層配線70
3上にFSG膜を形成した場合、AlCu膜703Cの
側面が直接FSG膜に接するため、AlCu膜703C
の側壁部分にAlのフッ化物が形成され、これによって
EM耐性を劣化させていると考えられる。
【0013】従って、図13(c)に示すような従来の
構造では、EM耐性が劣化するという課題がある。一
方、USG膜を用いた場合には、比誘電率が3.9〜
4.3程度であるため、LSIの高速化を図ることがで
きないという課題がある。
【0014】上記課題に鑑み、本発明の目的は、低誘電
率膜であるFSG膜を用い、且つ、EM耐性の向上を図
ることができる多層配線構造を有する半導体装置及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
基板の下地絶縁膜の上に設けられた少なくともアルミニ
ウム合金膜を含む配線と、下地絶縁膜及び配線を覆う弗
素を含む弗素含有酸化膜とを有する半導体装置におい
て、配線と弗素含有酸化膜との間に、弗素の拡散を防止
するための拡散防止絶縁膜が形成されている。
【0016】これにより、アルミニウム合金膜を含む配
線と弗素を含む弗素含有酸化膜との間に弗素の拡散を防
止するための拡散防止絶縁膜を形成することにより、弗
素含有酸化膜中の弗素の配線への拡散を阻止し、アルミ
ニウム合金膜の表面におけるAlのフッ化物の形成を有
効に防止することができるので、EM耐性の向上を図る
ことができる。
【0017】上記配線は、アルミニウム合金膜からな
り、拡散防止絶縁膜は、アルミニウム合金膜の上面及び
側面の上に形成されている。
【0018】また、上記配線は、アルミニウム合金膜の
上面上に設けられたバリアメタル膜を有し、拡散防止絶
縁膜は、少なくとも前記アルミニウム合金膜の側面上に
形成されている。
【0019】また、上記配線は、下地絶縁膜に設けられ
た配線用溝部内に、アルミニウム合金膜の下面及び側面
がバリアメタル膜で囲まれるように埋め込まれており、
アルミニウム合金膜の上面上に、拡散防止絶縁膜が形成
されている。
【0020】上記半導体装置において、バリアメタル膜
は、高融点金属又はその化合物である。また、拡散防止
絶縁膜は、シリコンがストイキオメトリよりも多い酸化
膜、シリコン酸窒化膜、シリコン窒化膜、窒化アルミニ
ウム膜、弗素を含まない酸化膜のうちの少なくとも1つ
の膜で形成されている。
【0021】本発明の半導体装置の製造方法は、基板の
下地絶縁膜の上にアルミニウム合金膜を含む配線を形成
する工程(a)と、少なくとも配線の上に、弗素の拡散
を防止するための拡散防止絶縁膜を形成する工程(b)
と、拡散防止絶縁膜が形成された基板の上に、弗素を含
む弗素含有酸化膜を形成する工程(c)とを備えてい
る。
【0022】これにより、アルミニウム合金膜を含む配
線の上に拡散防止絶縁膜を形成した後、拡散防止絶縁膜
の上に弗素含有酸化膜を形成することにより、弗素含有
酸化膜中の弗素の配線への拡散を阻止し、アルミニウム
合金膜の表面におけるAlのフッ化物の形成を有効に防
止することができるので、EM耐性の向上を図ることが
できる。
【0023】上記配線は、第1のバリアメタル膜と、第
1のバリアメタル膜上に形成されたアルミニウム合金膜
と、アルミニウム合金膜上に形成された第2のバリアメ
タル膜を有し、工程(b)では、少なくともアルミニウ
ム合金膜の側面上に拡散防止絶縁膜を形成する。
【0024】また、上記工程(b)では、基板上の全面
に拡散防止絶縁膜を形成した後、異方性エッチングによ
り拡散防止絶縁膜の全面エッチングを行って、配線の側
面上のみに拡散防止絶縁膜を残存させる。
【0025】また、上記工程(b)では、基板上の全面
に拡散防止絶縁膜を形成した後、異方性エッチングによ
り拡散防止絶縁膜の全面エッチングを行って、少なくと
も配線の上部角部に形成されている拡散防止絶縁膜のオ
ーバーハング部分をエッチングする。
【0026】また、上記工程(a)では、前記下地絶縁
膜に配線用溝部を形成した後、配線用溝部内に、少なく
ともアルミニウム合金膜と該アルミニウム合金膜の側面
と底面を取り囲むバリアメタル膜とを埋め込んで配線を
形成する。
【0027】上記半導体装置の製造方法において、バリ
アメタル膜は、高融点金属又はその化合物である。ま
た、拡散防止絶縁膜は、シリコンがストイキオメトリよ
りも多い酸化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン窒化膜、
窒化アルミニウム膜、弗素を含まない酸化膜のうちの少
なくとも1つの膜で形成される。
【0028】上記半導体装置の製造方法において、工程
(b)の拡散防止絶縁膜として、シリコンがストイキオ
メトリよりも多い酸化膜を形成した後、同一装置内で連
続して上記工程(c)の弗素含有酸化膜を形成する。
【0029】また、上記工程(b)では、アルミニウム
合金膜の露出している部分を窒化処理、または、酸化処
理を行って、窒化アルミニウム膜又はアルミナ膜からな
る拡散防止絶縁膜を形成する。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態に係る多層配線構造を有する半導体装置につ
いて、図1を参照しながら説明する。
【0031】図1に示すように、本実施形態の半導体装
置は、複数の機能素子(MISトランジスタなど)が形
成された半導体基板101と、該半導体基板101の上
に形成された配線層の下地層となる絶縁膜102と、該
絶縁膜102の上に形成された下層配線103とを備え
ている。下層配線103は、0.5〜2.0wt%の銅
を含むアルミニウム合金からなる厚み約450nmのA
lCu膜で構成されている。なお、この下地層である絶
縁膜102は、例えばCMISデバイスのゲート電極を
覆う保護絶縁膜である。ただし、下地層である絶縁膜1
02が、下層配線103と、下層配線103よりもさら
に下側の配線との間に介在する層間絶縁膜であってもよ
い。
【0032】また、下層配線103及び絶縁膜102上
には、厚み約10nmのシリコン(Si)リッチSiO
2膜(ストイキオメトリよりシリコン組成が多い)10
4Aと、弗素(F)を含んだ厚み約600nmのSiO
2(FSG)膜104Bと、プラズマSiO2膜104C
と、厚み約200nmのプラズマSiON膜104Dと
が順次形成されており、これらの4層膜により第1の層
間絶縁膜104が構成されている。そして、第1の層間
絶縁膜104を貫通して下層配線103に到達するヴィ
アホールが形成されており、このヴィアホール内にはタ
ングステン(W)プラグ107が埋め込まれている。こ
のWプラグ107は、W膜106と、W膜と下地層間の
密着強度を高めるための密着層105とにより構成され
ている。密着層105は、ヴィアホールの内壁面に形成
された下層膜となるTi膜105Aと、Ti膜105A
の上に形成された上層膜となるTiN膜105Bとによ
り構成されており、TiN膜105B上にW膜106が
形成されている。
【0033】そして、Wプラグ107及び第1の層間絶
縁膜104の上面はほぼ共通の平面を構成するように平
坦化されていて、Wプラグ107及び第1の層間絶縁膜
104の上には、Wプラグ107に電気的に接続され、
第1の層間絶縁膜104の上に沿って延びる上層配線1
08が形成されている。この上層配線108は、厚み約
450nmのAlCu膜で構成されており、下層配線1
03と同様な構成を有している。
【0034】さらに、上層配線108及び第1の層間絶
縁膜104上には、第1の層間絶縁膜104と同様に、
厚み約10nmのSiリッチSiO2膜109Aと、厚
み約600nmのFSG膜109Bと、プラズマSiO
2膜109Cと、厚み約200nmのプラズマSiON
膜109Dとが順次形成されており、これらの4層膜に
より第2の層間絶縁膜109が構成されている。
【0035】ここで、本実施形態の特徴は、下層配線1
03とFSG膜104Bとの間、あるいは、上層配線1
08とFSG膜109Bとの間に、SiリッチSiO2
膜104A、109Aを形成し、このSiリッチSiO
2膜104A、109Aによって、FSG膜104B、
109Bが直接配線103、108に接触しないような
構成にしたことにある。
【0036】次に、第1の実施形態に係る多層配線構造
を有する半導体装置の製造方法について説明する。図2
(a)〜(c)は、第1の実施形態における半導体装置
の製造工程を示す断面図である。
【0037】まず、図2(a)に示す工程で、複数のM
ISトランジスタ等の機能素子が形成された半導体基板
101の上に絶縁膜102を形成した後、絶縁膜102
の上に、0.5〜2.0wt%のCuを含むアルミニウ
ム合金である厚み約450nmのAlCu膜からなる第
1の金属配線膜を形成する。その後、第1の金属配線膜
に対してフォトリソグラフィ及びドライエッチングによ
るパターニングを行って、第1の金属配線膜からなる下
層配線103を形成する。その後、半導体基板101に
対して、例えば窒素(N2)及び水素(H2)の混合ガス
雰囲気中で400℃、10分の熱処理を行う。
【0038】次に、図2(b)に示す工程で、下層配線
103及び絶縁膜102の上に、シラン(SiH4)と
酸素(O2)を用いた高密度プラズマ化学気相成長(H
DP−CVD)法によりSiリッチSiO2膜104A
を堆積する。このSiリッチSiO2膜104Aの厚み
は、下層配線103の上部及び側壁部において約10n
m程度になるように形成する。その後、SiリッチSi
2膜104A上に、HDP−CVD法によりFSG膜
104Bを堆積する。このFSG膜104Bの厚みは、
下層配線103が存在していない絶縁膜102の上方に
おいて約600nm程度になるように形成する。この
際、原料ガスとして、SiH4ガスとO2ガスとに4フッ
化シリコン(SiF4)を導入することにより、弗素
(F)の添加を行っている。このとき、高密度プラズマ
を用いることにより、高密度プラズマ中のイオンの衝撃
力を利用して、弗素を酸化膜104B内に、比較的高濃
度で、かつ、弗素とSiとの結合を安定化させた状態で
ドープすることができる。また、CVDを行いながら、
反応室内にアルゴン(Ar)ガスを導入し、堆積されて
いく酸化膜のエッジをArスパッタイオンにより削りな
がら堆積させることにより、特に微細な下層配線間への
FSG膜104Bの埋込み性を向上させている。また、
SiリッチSiO2膜104Aの堆積は、FSG膜10
4Bの堆積と同じガス種(SiF4を除く)を使用する
ため、FSG膜104Bの堆積と同じチャンバー内で堆
積することができるので、工程数が削減できる。このと
き、まずSiH4ガスとO2ガスを用いてSiリッチSi
2膜104Aを堆積した後、続けてSiH4ガスとO2
ガスとからなる雰囲気にSiF4ガスを導入することに
よってFSG膜104Bを堆積する。
【0039】次に、図2(c)に示す工程で、基板上
に、プラズマCVD法により、TEOSを原料とした厚
み約1000nmのプラズマSiO2膜104C(成膜
温度350℃)を形成した後、化学機械研磨法(CM
P)により、FSG膜104Bの一部が露出するまで基
板上全面の平坦化を行う。このとき、FSG膜104B
のうち下層配線103の上方に位置する部分の厚みが約
500nm程度になるようにCMPを行う。その後、4
00℃10分のアニールを行い、吸湿によってFSG膜
104B中に含まれている水分をFSG膜104Bの露
出した表面から排出し、FSG膜104Bの誘電率を安
定化させる。その後、FSG膜104B及びプラズマS
iO2膜104Cの上に、厚み約300nmのプラズマ
SiON膜104D(成膜温度400℃)を形成して、
SiリッチSiO2膜104A、FSG膜104B、プ
ラズマSiO2膜104C及びプラズマSiON膜10
4Dからなる第1の層間絶縁膜104を形成する。
【0040】その後、図1に示す構成を得るために、フ
ォトリソグラフィ及びドライエッチングとを行って第1
の層間絶縁膜104を貫通して下層配線103に到達す
るヴィアホールを形成する。そして、ヴィアホールの底
面上に形成されている自然酸化膜をアルゴン(Ar)プ
ラズマにより除去した後、ヴィアホールの側面及び底面
を含む層間絶縁膜104の上に、密着層105の下層膜
となるTi膜105Aをスパッタ法により形成し、該T
i膜105A上に密着層105の上層膜となるTiN膜
105BをCVD法により堆積し、その後、ヴィアホー
ルの内部及び第1の層間絶縁膜104の上に、W膜10
6をCVD法により堆積する。
【0041】その後、CMP法により、第1の層間絶縁
膜104上に形成されたW膜106、TiN膜105
B、Ti膜105Aを除去して、これらの膜106、1
05A、105Bをヴィアホールの内部のみに残存させ
て、Wプラグ107を形成する。
【0042】次に、第1の層間絶縁膜104上に、Ar
プラズマによりWプラグ107上の自然酸化膜を除去し
た後に、厚み約450nmのAlCu膜108からなる
第2の金属配線膜を堆積した後、該第2の金属配線膜に
対してフォトリソグラフィ及びドライエッチングによる
パターニングを行って、第2の金属配線膜からなる上層
配線108を形成する。その際またはその後に、半導体
基板101に対して、例えば窒素(N2)及び水素
(H2)の混合ガス雰囲気中で400℃、10分の熱処
理を行う。この熱処理によって、ダメージ回復及びコン
タクトの安定化を図る。
【0043】ここで、密着層105を形成する前のAr
プラズマや、上層配線108を形成する前のArプラズ
マ、あるいはWプラグ107を形成するためのCMPに
よって、SiON膜104Dは平均100nm程度の厚
み分だけ削られるが、その後の厚みがばらつきを含めて
最低でも100nm程度は残存するように、SiON膜
104Dの堆積膜厚を予め厚く形成しておく。
【0044】その後、層間絶縁膜104の形成と同様
に、上層配線108の上に、SiリッチSiO2膜10
9A、FSG膜109B、プラズマSiO2膜109C
及びプラズマSiON膜109Dからなる第2の層間絶
縁膜109を形成する。
【0045】図3は、第1の実施形態に係る多層配線構
造と従来の多層配線構造とを比較したEM寿命の累積度
数分布図である。図中において、○印は第1の実施形態
に示す多層配線構造において厚み10nmのSiリッチ
SiO2膜を形成したときのEM寿命を示し、◇印は第
1の実施形態に示す多層配線構造において厚み20nm
のSiリッチSiO2膜を形成したときのEM寿命を示
し、△印は比較のために従来の多層配線構造におけるE
M寿命を示す。
【0046】この図3からわかるように、SiリッチS
iO2膜を形成した本発明構造は、SiリッチSiO2
を形成していない従来構造に比べて、EM寿命を向上す
ることができる。さらに、SiリッチSiO2膜は、膜
厚を厚くする方がEM寿命の向上を図ることができる。
【0047】図4は、第1の実施形態に係るSiリッチ
SiO2膜を形成する時のRFバイアスパワー依存性を
比較したEM寿命の累積度数分布図である。図中におい
て、△印はRFバイアスパワーを0WにしてSiリッチ
SiO2膜を形成したときのEM寿命を示し、○印はR
Fバイアスパワーを800WにしてSiリッチSiO 2
膜を形成したときのEM寿命を示し、◇印はRFバイア
スパワーを1600WにしてSiリッチSiO2膜を形
成したときのEM寿命を示す。
【0048】この図4からわかるように、SiリッチS
iO2膜形成時のRFバイアスパワーは無くした方が、
EM寿命を向上することができる。これは、RFバイア
スパワーは無くすることによって、SiリッチSiO2
膜の側壁におけるカバレッジが向上し、AlCu膜側面
にSiリッチSiO2膜が厚く形成され、これによりA
lCu膜の側面上からの弗素拡散が抑制されたためであ
る。
【0049】なお、図3及び図4は、下層配線103、
108の配線幅が0.26μm、ヴィアホール径が0.
26μm、下層配線の膜厚が450nmのヴィアチェー
ン構造を用いた場合のEM試験結果であり、試験条件は
雰囲気温度200℃で、試験電流は2mAである。
【0050】この第1の実施形態によれば、下層配線1
03及び上層配線108の側面及び上面にはそれぞれS
iリッチSiO2膜104A、109Aが形成されてお
り、上層配線108の下面にはプラズマSiON膜10
4Dが形成されているため、FSG膜104B、109
Bは、下層配線103及び上層配線108には直接接し
ない構成となる。従って、SiリッチSiO2膜104
A、109A及びプラズマSiON膜104Dが、FS
G膜104B、109Bからの弗素(F)拡散のバリア
膜となるため、下層配線103及び上層配線108への
弗素拡散が抑制される。これにより、AlCu膜10
3、108の上面、下面及び側面のいずれの表面にもA
lのフッ化物が形成されないので、EM耐性を向上する
ことができる。また、SiリッチSiO2膜は、FSG
膜と同じチャンバー内で形成できるため、成膜装置を変
える必要がなく、連続して形成することができるので、
製造時間の短縮を図ることができる。
【0051】なお、上記第1の実施形態では、弗素の拡
散防止絶縁膜としてSiリッチSiO2膜104A、1
09Aを用いたが、この代わりに弗素の拡散を防止ある
いは抑制できる絶縁膜、例えばシリコン窒化(SiN)
膜、シリコン酸窒化(SiON)膜、窒化アルミニウム
膜(AlN)、SiO2膜の単層膜、あるいは、Siリ
ッチSiO2膜を含めたこれらの積層膜を用いても良
い。また、下層配線103及び上層配線108は、高融
点金属膜等との積層膜であってもよい。
【0052】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る多層配線構造を有する半導体装置について、図
5を参照しながら説明する。
【0053】図5に示すように、本実施形態の半導体装
置は、複数の機能素子(MISトランジスタなど)が形
成された半導体基板101と、該半導体基板101の上
に形成された配線層の下地層となる絶縁膜102と、該
絶縁膜102の上に形成された下層配線203が形成さ
れている。下層配線203は、下側から順次形成され
た、厚み約20nmのTi膜203Aと、バリアメタル
となる厚み約20nmのTiN膜203Bと、厚み約4
50nmのAlCu膜203Cと、Al3Ti層203
D、及びバリアメタルとなる厚み約30nmのTiN膜
203Eとで構成されている。なお、Al3Ti層20
3Dは、AlCu膜203CとTi膜(図示せず)との
反応によって生成されたものである。さらに、下層配線
203の少なくとも側壁部には、厚み約10nmのSi
リッチSiO2膜204Aが形成されている。
【0054】また、SiリッチSiO2膜204Aを含
む下層配線203及び絶縁膜102上には、厚み約60
0nmのFSG膜204Bと、プラズマSiO2膜20
4Cと、厚み約200nmのプラズマSiON膜204
Dとが順次形成されており、SiリッチSiO2膜20
4Aを含むこれらの4層膜で第1の層間絶縁膜204が
構成されている。そして、第1の層間絶縁膜204を貫
通して下層配線203に到達するヴィアホールが形成さ
れており、このヴィアホール内にはWプラグ107が埋
め込まれている。このWプラグ107は、W膜106
と、W膜と下地層間の密着強度を高めるための密着層1
05とにより構成されている。密着層105は、ヴィア
ホールの内壁面に形成された下層膜となるTi膜105
Aと、Ti膜105Aの上に形成された上層膜となるT
iN膜105Bとにより構成されており、TiN膜10
5B上にW膜106が形成されている。
【0055】そして、Wプラグ107及び第1の層間絶
縁膜204の上面はほぼ共通の平面を構成するように平
坦化されており、Wプラグ107及び第1の層間絶縁膜
204の上には、Wプラグ107に電気的に接続され、
第1の層間絶縁膜204の上に沿って延びる上層配線2
08が形成されている。この上層配線208は、下地配
線203と同様な構成を有しており、下側から順次形成
された、厚み約20nmのTi膜208Aと、バリアメ
タルとなる厚み約20nmのTiN膜208Bと、厚み
約450nmのAlCu膜208Cと、Al3Ti層2
08Dと、バリアメタルとなる厚み約30nmのTiN
膜208Eとで構成されている。
【0056】さらに、上層配線208及び第1の層間絶
縁膜204上には、第1の層間絶縁膜204と同様に、
少なくとも上層配線208の側壁部に形成されている厚
み約10nmのSiリッチSiO2膜209Aと、厚み
約600nmのFSG膜209Bと、プラズマSiO2
膜209Cと、厚み約200nmのプラズマSiON膜
209Dとが順次形成されており、これらの4層膜によ
り第2の層間絶縁膜209が構成されている。
【0057】次に、第2の実施形態に係る多層配線構造
を有する半導体装置の製造方法について説明する。図6
(a)〜(c)は、第2の実施形態における半導体装置
の製造工程を示す断面図である。
【0058】まず、図6(a)に示す工程で、複数のM
ISトランジスタ等の機能素子が形成された半導体基板
101の上に絶縁膜102を形成した後、厚み約20n
mのTi膜203Aと、厚み約20nmのTiN膜20
3Bと、厚み約450nmのAlCu膜203Cと、厚
み約5nmのTi膜(図示せず)と、厚み約30nmの
TiN膜203Eとを順次堆積して、これらの膜からな
る第1の金属配線膜を形成する。その後、第1の金属配
線膜に対してフォトリソグラフィ及びドライエッチング
によるパターニングを行って、第1の金属配線膜からな
る下層配線203を形成する。その後、半導体基板10
1に対して、例えば窒素(N2)及び水素(H2)の混合
ガス雰囲気中で400℃、10分の熱処理を行う。この
熱処理を行うことにより、膜厚の薄いTi膜は全てがA
lCu膜203Cと反応して、Al3Ti層203Dと
なる。
【0059】次に、図6(b)に示す工程で、下層配線
203及び絶縁膜102上の全面に、シラン(Si
4)と酸素(O2)を用いたHDP−CVD法によりS
iリッチSiO2膜204Aを堆積した後、Siリッチ
SiO2膜204Aを異方性エッチングして、下層配線
203の側面上のみにSiリッチSiO2膜204Aを
残存させる。このとき、異方性エッチングを行わず、基
板上の全面にSiリッチSiO2膜204Aを形成して
おいても良い。このSiリッチSiO2膜204Aは、
下層配線203の側面上の厚みが約10nm程度になる
ように形成する。その後、SiリッチSiO2膜204
Aが形成されている下層配線203及び絶縁膜102上
に、HDP−CVD法によりFSG膜204Bを堆積す
る。このFSG膜204Bは、下層配線203が存在し
ていない絶縁膜102の上方において約600nm程度
の膜厚になるように形成する。このFSG膜204B
は、第1の実施形態と同様な方法で形成する。
【0060】次に、図6(c)に示す工程で、FSG膜
204B上に、プラズマCVD法により、TEOSを原
料とした厚み約1000nmのプラズマSiO2膜20
4C(成膜温度350℃)を形成した後、CMP法によ
り、FSG膜204Bの一部が露出するまで基板上全面
の平坦化を行う。このとき、FSG膜204Bのうち下
層配線203の上方に位置する部分の厚みが約500n
mになるようにCMPを行う。その後、400℃、10
分のアニールを行い、吸湿によってFSG膜204B中
に含まれている水分をFSG膜204Bの露出した表面
から排出し、FSG膜204Bの誘電率を安定化させ
る。その後、FSG膜204B及びプラズマSiO2
204Cの上に、厚み300nmのプラズマSiON膜
204D(成膜温度400℃)を形成して、Siリッチ
SiO2膜204A、FSG膜204B、プラズマSi
2膜204C及びプラズマSiON膜204Dからな
る第1の層間絶縁膜204を形成する。
【0061】その後、図5に示す構成を得るために、フ
ォトリソグラフィ及びドライエッチングとを行って第1
の層間絶縁膜204を貫通して下層配線203に到達す
るヴィアホールを形成する。そして、ヴィアホールの底
面上に形成されている自然酸化膜をアルゴン(Ar)プ
ラズマにより除去した後、ヴィアホールの側面及び底面
を含む層間絶縁膜204の上に、密着層105の下層膜
となるTi膜105Aをスパッタ法により形成し、該T
i膜105A上に密着層105の上層膜となるTiN膜
105BをCVD法により堆積し、その後、ヴィアホー
ルの内部及び第1の層間絶縁膜204の上に、W膜10
6をCVD法により堆積する。この際、ヴィアホール開
口時のドライエッチング及び密着層スパッタ前のArプ
ラズマ時に、下層配線203のTiN膜203Eは除去
しても、また完全に除去しなくてもどちらでもよい。
【0062】その後、CMP法により、第1の層間絶縁
膜204上に形成されたW膜106、TiN膜105
B、Ti膜105Aを除去して、これらの膜106、1
05A、105Bをヴィアホールの内部のみに残存させ
て、Wプラグ107を形成する。
【0063】次に、Wプラグ107を含む第1の層間絶
縁膜204上に、ArプラズマによりWプラグ107上
の自然酸化膜を除去した後に、厚み約20nmのTi膜
208Aと、厚み約20nmのTiN膜208Bと、厚
み約450nmのAlCu膜208Cと、厚み約5nm
のTi膜(図示せず)と、厚み約30nmのTiN膜2
08Eとを順次堆積して、これらの膜からなる第2の金
属配線膜を形成する。その後、第2の金属配線膜に対し
てフォトリソグラフィ及びドライエッチングによるパタ
ーニングを行って、第2の金属配線膜からなる上層配線
208を形成する。その後、半導体基板101に対し
て、例えば窒素(N2)及び水素(H2)の混合ガス雰囲
気中で400℃、10分の熱処理を行う。この熱処理を
行うことにより、膜厚の薄いTi膜は全てがAlCu膜
208Cと反応して、Al3Ti層208Dとなる。
【0064】ここで、密着層105を形成する前のAr
プラズマや、上層配線208を形成する前のArプラズ
マ、あるいはWプラグ107を形成するためのCMPに
よって、プラズマSiON膜204Dは平均100nm
程度の厚み分だけ削られるが、その後の厚みがばらつき
を含めて最低でも100nm程度は残存するように、プ
ラズマSiON膜204Dの堆積膜厚を予め厚く形成し
ておく。
【0065】その後、第1の層間絶縁膜204の形成と
同様に、上層配線208及び第1の層間絶縁膜204の
上に、SiリッチSiO2膜209A、FSG膜209
B、プラズマSiO2膜209C及びプラズマSiON
膜209Dからなる第2の層間絶縁膜209を形成す
る。このとき、SiリッチSiO2膜209Aは、上層
配線208の側面のみならず、上層配線208の上面お
よび第1の層間絶縁膜204上に形成されていても良
い。
【0066】この第2の実施形態によれば、下層配線2
03及び上層配線208のAlCu膜203C及び20
8Cは、その上面にはTiN膜203E、208Eが形
成されており、その下面にはTiN膜203B、208
Bが形成されており、その側面にはそれぞれSiリッチ
SiO2膜204A、209Aが形成されており、さら
に上層配線208の下面にはプラズマSiON膜204
Dが形成されているため、FSG膜204B、209B
は、AlCu膜203C及び208Cには直接接触しな
い構成となる。従って、SiリッチSiO2膜204
A、209Aと、TiN膜203B、203E、208
B、208Eと、プラズマSiON膜204Dとが、F
SG膜204B、209Bからの弗素(F)拡散のバリ
ア膜となるため、AlCu膜203C及び208Cへの
弗素拡散が抑制される。これにより、AlCu膜203
C及び208Cの上面、下面及び側面のいずれの表面に
もAlのフッ化物が形成されないので、EM耐性を向上
することができる。
【0067】なお、上記第2の実施形態では、弗素の拡
散防止絶縁膜としてSiリッチSiO2膜204A、2
09Aを用いたが、この代わりに弗素の拡散を防止ある
いは抑制できる絶縁膜、例えばはシリコン窒化(Si
N)膜、シリコン酸窒化(SiON)膜、窒化アルミニ
ウム膜(AlN)、SiO2膜の単層膜、あるいは、S
iリッチSiO2膜を含めたこれらの積層膜を用いても
良い。
【0068】また、バリアメタル膜203B、203
E、208B、208EとしてTiN膜を用いたが、こ
の代わりに弗素の拡散を防止あるいは抑制できる金属
膜、例えばTaN膜等の他の金属膜を用いても良い。
【0069】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る多層配線構造を有する半導体装置について、図
7を参照しながら説明する。
【0070】図7に示すように、本実施形態の半導体装
置は、第2の実施形態の半導体装置と同様な構成を有し
ており、第2の実施形態の半導体装置とは、Siリッチ
SiO2膜304A及び309Aが全面に形成され、且
つ、下層配線203及び上層配線208の上面上の厚み
約20nmに対して、側面上の厚みが約50nmと厚く
形成されている点で異なっている。
【0071】以下、第3の実施形態に係る多層配線構造
を有する半導体装置の製造方法について説明する。図8
(a)〜(c)は、第3の実施形態における半導体装置
の製造工程を示す断面図である。
【0072】まず、図8(a)に示す工程で、第2の実
施形態の図6(a)に示す工程と同様な方法によって、
半導体基板101上に、絶縁膜102と下層配線203
とを形成する。この下層配線203は、Ti膜203A
と、TiN膜203Bと、AlCu膜203Cと、Al
3Ti層203Dと、TiN膜203Eとで構成されて
いる。その後、下層配線203及び絶縁膜102上に、
SiH4とO2を用いたHDP−CVD法によりSiリッ
チSiO2膜304Aを約50nm程度の厚みで形成す
る。このとき、下層配線203の上部角部には、Siリ
ッチSiO2膜304Aがオーバーハング形状に形成さ
れる。
【0073】次に、図8(b)に示す工程で、Siリッ
チSiO2膜304Aの全面を異方性ドライエッチング
により、下層配線203上の厚みが約20nm程度なる
までエッチングする。このエッチングによって、Siリ
ッチSiO2膜のオーバーハングした部分を除去するこ
とができる。
【0074】次に、図8(c)に示す工程で、第2の実
施形態の図6(c)に示す工程と同様な方法によって、
FSG膜304BとプラズマSiO2膜304Cとプラ
ズマSiON膜304Dとを形成して、SiリッチSi
2膜304Aを含むこれら4層膜からなる第1の層間
絶縁膜304を形成する。
【0075】その後、図7に示す構成を得るために、第
2の実施形態と同様な方法によって、Wプラグ107及
び上層配線208を形成する。
【0076】その後、第1の層間絶縁膜304と同様な
方法によって、上層配線208及び第1の層間絶縁膜3
04上に、SiリッチSiO2膜309A、FSG膜3
09B、SiO2膜309C及びプラズマSiON膜3
09Dからなる第2の層間絶縁膜309を形成する。
【0077】この第3の実施形態によれば、下層配線2
03及び上層配線208の側面及び上面上には、Siリ
ッチSiO2膜304A及び309Aが形成されてお
り、上層配線208の下面下にはプラズマSiON膜3
04Dが形成されているため、FSG膜304B及び3
09Bからの弗素拡散が防止されるので、AlCu膜2
03C及び209Cの表面にAlのフッ化物が形成され
ず、EM耐性を向上することができる。
【0078】また、SiリッチSiO2膜304A及び
309Aは、膜厚を厚く形成しても、異方性ドライエッ
チングによりオーバーハング部分が削られてしまうの
で、その後のFSG膜形成時の埋め込み特性を劣化させ
ることもない。さらに、第2の実施形態に比べて、下層
配線203及び上層配線208の側面上に形成されるS
iリッチSiO2膜の膜厚を厚くすることができるの
で、弗素拡散の防止効果が大きくなり、さらにEM耐性
を向上することが可能である。
【0079】また、上記第3の実施形態では、下層配線
及び上層配線においてその上層膜としてTiN膜203
E、208Eが形成されているため、SiリッチSiO
2膜を異方性ドライエッチングする際に、オーバーエッ
チがかかりすぎて、配線上部のSiリッチSiO2膜が
全て除去され、側面上のみにSiリッチSiO2膜が残
存する構成になっても、TiN膜203E、208Eに
より弗素拡散を抑制することができるので、EM耐性を
劣化させることはない。
【0080】なお、上記第3の実施形態では、弗素の拡
散防止絶縁膜としてSiリッチSiO2膜304A、3
09Aを用いたが、この代わりに弗素の拡散を防止ある
いは抑制できる絶縁膜、例えばはシリコン窒化(Si
N)膜、シリコン酸窒化(SiON)膜、窒化アルミニ
ウム膜(AlN)、SiO2膜の単層膜、あるいは、S
iリッチSiO2膜を含めたこれらの積層膜を用いても
良い。
【0081】また、バリアメタル膜203B、203
E、208B、208EとしてTiN膜を用いたが、こ
の代わりに弗素の拡散を防止あるいは抑制できる金属
膜、例えばTaN膜等の他の金属膜を用いても良い。
【0082】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係る多層配線構造を有する半導体装置について、図
9を参照しながら説明する。
【0083】図9に示すように、本実施形態の半導体装
置は、第2の実施形態の半導体装置と同様な構成を有し
ており、第2の実施形態の半導体装置とは、Siリッチ
SiO2膜204A及び209Aの代わりに、厚み約1
0nm程度の窒化アルミニウム膜(AlN)413及び
418をAlCu膜203C及び209Cの側面上に形
成している点が異なっている。
【0084】以下、第4の実施形態に係る多層配線構造
を有する半導体装置の製造方法について説明する。図1
0(a)〜(c)は、第4の実施形態における半導体装
置の製造工程を示す断面図である。
【0085】まず、図10(a)に示す工程で、第2の
実施形態の図6(a)に示す工程と同様な方法によっ
て、半導体基板101上に、絶縁膜102と下層配線2
03とを形成する。この下層配線203は、Ti膜20
3Aと、TiN膜203Bと、AlCu膜203Cと、
Al3Ti層203Dと、TiN膜203Eとで構成さ
れている。
【0086】次に、図10(b)に示す工程で、下層配
線203が形成されている半導体基板101を、アンモ
ニア(NH3)雰囲気で熱処理することにより、AlC
u膜203Cの側面を選択的に窒化して、厚み約10n
mのAlN膜413を形成する。
【0087】次に、図10(c)に示す工程で、第2の
実施形態の図6(c)に示す工程と同様な方法によっ
て、FSG膜404BとプラズマSiO2膜404Cと
プラズマSiON膜404Dとを形成して、これら3層
膜404B、404C、404Dからなる第1の層間絶
縁膜404を形成する。
【0088】その後、図9に示す構成を得るために、第
2の実施形態と同様な方法によって、Wプラグ107及
び上層配線208を形成する。
【0089】その後、AlCu膜203Cの側面に形成
したAlN膜413と同様な方法によって、下層配線2
08が形成されている半導体基板101をNH3雰囲気
で熱処理することにより、AlCu膜208Cの側面を
選択的に窒化して、厚み約10nmのAlN膜418を
形成する。
【0090】その後、第1の層間絶縁膜404と同様な
方法によって、上層配線208及び第1の層間絶縁膜4
04上に、FSG膜409BとプラズマSiO2膜40
9CとプラズマSiON膜409Dとを形成して、これ
ら3層膜409B、409C、409Dからなる第2の
層間絶縁膜409を形成する。
【0091】この第4の実施形態によれば、下層配線2
03及び上層配線208のAlCu膜203C及び20
8Cは、その上面にはTiN膜203E、208Eが形
成されており、その下面にはTiN膜203B、208
Bが形成されており、その側面にはそれぞれAlN膜4
13、418が形成されており、さらに上層配線208
の下面にはプラズマSiON膜404Dが形成されてい
るため、FSG膜404B、409Bは、AlCu膜2
03C及び208Cには直接接触しない構成になってい
る。従って、AlCu膜203C及び208CへのFS
G膜404B及び409Bからの弗素拡散が防止される
ので、AlCu膜203C及び209Cの表面にAlの
フッ化物が形成されず、EM耐性を向上することができ
る。
【0092】また、AlN膜は、AlCu膜の側面を窒
化することにより形成するため、カバレージ不足を懸念
する必要がなく、微細化が進み、配線間のスペースが狭
くなっても、弗素拡散防止のために必要な十分な膜厚で
形成することができ、且つ、AlN膜の形成によって配
線間のスペースを狭めることがないので、その後に形成
するFSG膜の埋め込み特性も良くなる。
【0093】また、バリアメタル膜203B、203
E、208B、208EとしてTiN膜を用いたが、こ
の代わりに弗素の拡散を防止あるいは抑制できる金属
膜、例えばTaN膜等の他の金属膜を用いても良い。
【0094】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態に係る多層配線構造を有する半導体装置について、図
11を参照しながら説明する。
【0095】図11に示すように、本実施形態の半導体
装置は、複数の機能素子(MISトランジスタなど)が
形成された半導体基板101と、該半導体基板101の
上に形成された配線層の下地層となる絶縁膜102と、
該絶縁膜102に形成された配線用溝部内に埋め込まれ
た下層配線503とを備えている。この下層配線503
は、下側から順次形成された、厚み約20nmのTi膜
503Aと、厚み約20nmのTiN膜503Bと、厚
み約450nmのAlCu膜503Cとで構成されてい
る。
【0096】また、下層配線503及び絶縁膜102上
には、厚み約10nmのSiリッチSiO2膜504A
と、厚み約300nmのFSG膜504Bと、厚み約1
00nmのプラズマSiN膜504Cとが順次形成され
ており、これらの3層膜で第1の層間絶縁膜504が構
成されている。そして、第1の層間絶縁膜504を貫通
して下層配線503に到達するヴィアホールが形成され
ており、このヴィアホール内にはWプラグ107が埋め
込まれている。このWプラグ107は、W膜106と、
W膜と下地層間の密着強度を高めるための密着層105
とにより構成されている。密着層105は、ヴィアホー
ルの内壁面に形成された下層膜となるTi膜105A
と、Ti膜105Aの上に形成された上層膜となるTi
N膜105Bとにより構成されており、TiN膜105
B上にW膜106が形成されている。
【0097】そして、Wプラグ107及び第1の層間絶
縁膜504の上には、厚み約500nmのSiO2膜5
07と、該SiO2膜507に形成された配線用溝部内
に埋め込まれた上層配線508とを備え、配線用溝部は
SiO2膜507を貫通してWプラグ107に到達する
ように設けられており、上層配線508はWプラグ10
7を介して下層配線503に電気的に接続されている。
この上層配線508は、下層配線503と同様な構成を
有しており、下側から順次形成された、厚み約20nm
のTi膜508Aと、厚み約20nmのTiN膜58B
と、厚み約450nmのAlCu膜508Cとで構成さ
れている。
【0098】さらに、上層配線508及びSiO2膜5
07上には、第1の層間絶縁膜504と同様に、厚み約
10nmのSiリッチSiO2膜509Aと、厚み約3
00nmのFSG膜509Bと、厚み約100nmのプ
ラズマSiN膜509Cとが順次形成されており、これ
らの3層膜で第2の層間絶縁膜509が構成されてい
る。
【0099】次に、第5の実施形態に係る多層配線構造
を有する半導体装置の製造方法について説明する。図1
2(a)〜(c)は、第5の実施形態における半導体装
置の製造工程を示す断面図である。
【0100】まず、図12(a)に示す工程で、複数の
MISトランジスタ等の機能素子が形成された半導体基
板101の上に絶縁膜102を形成した後、絶縁膜10
2に配線用溝部を形成する。その後、配線用溝部を含む
絶縁膜102上に、厚み約20nmのTi膜503A
と、厚み約20nmのTiN膜503Bと、厚み約45
0nmのAlCu膜503Cとを順次堆積した後、CM
P法により絶縁膜102上のこれらの膜503A、50
3B、503Cを除去して、配線用溝部内のみにこれら
の膜503A、503B、503Cからなる下層配線5
03を形成する。
【0101】次に、図12(b)に示す工程で、下層配
線503及び絶縁膜102の上に、SiH4とO2を用い
たプラズマCVD法によりSiリッチSiO2膜504
Aを前記下層配線503の上部に約10nm程度形成し
た後、HDP−CVD法によりFSG膜504Bを平坦
上で約300nm程度堆積する。このとき、Siリッチ
SiO2膜504Aの形成は、FSG膜504Bの形成
と同じガス種(SiF4を除く)を使用するため、FS
G膜形成と同じチャンバー内でFSG膜を形成する前に
SiF4を流さなければ形成することができるので、工
程数を削減することができる。
【0102】次に、図12(c)に示す工程で、FSG
膜504B上に厚み約100nmのプラズマSiN膜5
04Cを形成して、これらの膜504A〜504Cから
なる第1の層間絶縁膜504を形成する。その後、フォ
トリソグラフィ及びドライエッチングとを行って第1の
層間絶縁膜504を貫通して下層配線503に到達する
ヴィアホールを形成する。そして、ヴィアホールの底面
上に形成されている自然酸化膜をアルゴン(Ar)プラ
ズマにより除去した後、ヴィアホールの側面及び底面を
含む層間絶縁膜504の上に、密着層105の下層膜と
なるTi膜105Aをスパッタ法により形成し、該Ti
膜105A上に密着層105の上層膜となるTiN膜1
05BをCVD法により堆積し、その後、ヴィアホール
の内部及び第1の層間絶縁膜504の上に、W膜106
をCVD法により堆積する。その後、CMP法により、
第1の層間絶縁膜504上に形成されたW膜106、T
iN膜105B、Ti膜105Aを除去して、これらの
膜106、105A、105Bをヴィアホールの内部の
みに残存させて、Wプラグ107を形成する。
【0103】その後、図11に示す構成を得るために、
Wプラグ107及び第1の層間絶縁膜504の上に、T
EOSを原料とした厚み約500nmのSiO2膜50
7を形成した後、SiO2膜507に配線用溝部を形成
する。この配線用溝部は、SiO2膜507を貫通して
Wプラグ107に到達するように設ける。その後、下層
配線503と同様な方法によって、配線用溝部内に厚み
約20nmのTi膜508Aと、厚み約20nmのTi
N膜508Bと、厚み約450nmのAlCu膜508
Cとからなる上層配線508を形成する。その後、第1
の層間絶縁膜504と同様な方法によって、上層配線5
08及びSiO2膜507上に、厚み約10nmのSi
リッチSiO2膜509Aと、厚み約300nmのFS
G膜509Bと、厚み約100nmのプラズマSiN膜
509Cとを順次堆積して、これらの3層膜からなる第
2の層間絶縁膜509を形成する。
【0104】この第5の実施形態によれば、下層配線5
03及び上層配線508のAlCu膜503C及び50
8Cは、その下面及び側面はTiN膜503B、508
Bで囲まれており、その上面にはSiリッチSiO2
504A、509Aが形成されている。また、上層配線
508の下には、プラズマSiN膜504Cが形成され
ている。従って、FSG膜504B、509Bは、Al
Cu膜503C及び508Cには直接接触していない構
成になっており、AlCu膜503C及び508Cへの
FSG膜504B及び509Bからの弗素拡散が防止さ
れるので、AlCu膜503C及び508Cの表面にA
lのフッ化物が形成されず、EM耐性を向上することが
できる。
【0105】なお、上記第5の実施形態では、弗素の拡
散防止絶縁膜としてSiリッチSiO2膜504A、5
09Aを用いたが、この代わりに弗素の拡散を防止ある
いは抑制できる絶縁膜、例えばシリコン窒化(SiN)
膜、シリコン酸窒化(SiON)膜、窒化アルミニウム
膜(AlN)、SiO2膜の単層膜、あるいは、Siリ
ッチSiO2膜を含めたこれらの積層膜を用いても良
い。また、プラズマSiN膜504C、509Cの代わ
りに、SiリッチSiO2膜、SiON膜、AlNなど
の弗素の拡散を防止あるいは抑制できる絶縁膜を用いて
も良い。
【0106】
【発明の効果】本発明の多層配線構造を有する半導体装
置及びその製造方法によると、AlCu膜を有する配線
とFSG膜との間には、FSG膜からの弗素の拡散を防
止できるSiリッチSiO2膜、SiON膜などの拡散
防止絶縁膜、あるいは、TiN膜などのバリアメタル膜
が形成されているため、FSG膜からAlCu膜への弗
素の拡散が抑制され、AlCu膜の上面、下面及び側面
のいずれの表面にもAlのフッ化物が形成されないの
で、EM耐性を向上することができる。
【0107】これにより、低誘電率膜であるFSG膜を
層間絶縁膜として用い、且つ、EM耐性の高い多層配線
構造を有する半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す断面図
【図2】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置の製造工程を示す断面図
【図3】本発明の第1の実施形態に係る多層配線構造と
従来の多層配線構造とを比較したEM寿命の累積度数分
布図
【図4】本発明の第1の実施形態に係るSiリッチSi
2膜を形成する時のRFバイアスパワー依存性を比較
したEM寿命の累積度数分布図
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示
す断面図
【図6】(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に
係る半導体装置の製造工程を示す断面図
【図7】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示
す断面図
【図8】(a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に
係る半導体装置の製造工程を示す断面図
【図9】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を示
す断面図
【図10】(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態
に係る半導体装置の製造工程を示す断面図
【図11】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置を
示す断面図
【図12】(a)〜(c)は、本発明の第5の実施形態
に係る半導体装置の製造工程を示す断面図
【図13】(a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造
工程を示す断面図
【図14】従来の多層配線構造におけるEM寿命の累積
度数分布図
【符号の説明】
101 半導体基板 102 絶縁膜 103 下層配線 104 第1の層間絶縁膜 104A SiリッチSiO2膜 104B FSG膜 104C プラズマSiO2膜 104D プラズマSiON膜 105 密着層 105A Ti膜 105B TiN膜 106 W膜 107 Wプラグ 108 上層配線 109 第2の層間絶縁膜 109A SiリッチSiO2膜 109B FSG膜 109C プラズマSiO2膜 109D プラズマSiON膜 203 下層配線 203A Ti膜 203B TiN膜 203C AlCu膜 203D Al3Ti層 203E TiN膜 204 第1の層間絶縁膜 204A SiリッチSiO2膜 204B FSG膜 204C プラズマSiO2膜 204D プラズマSiON膜 208 上層配線 208A Ti膜 208B TiN膜 208C AlCu膜 208D Al3Ti層 208E TiN膜 209 第2の層間絶縁膜 209A SiリッチSiO2膜 209B FSG膜 209C プラズマSiO2膜 209D プラズマSiON膜 304 第1の層間絶縁膜 304A SiリッチSiO2膜 304B FSG膜 304C プラズマSiO2膜 304D プラズマSiON膜 309 第2の層間絶縁膜 309A SiリッチSiO2膜 309B FSG膜 309C プラズマSiO2膜 309D プラズマSiON膜 404 第1の層間絶縁膜 404B FSG膜 404C プラズマSiO2膜 404D プラズマSiON膜 409 第2の層間絶縁膜 409B FSG膜 409C プラズマSiO2膜 409D プラズマSiON膜 413 AlN膜 418 AlN膜 504 第1の層間絶縁膜 504A SiリッチSiO2膜 504B FSG膜 504C プラズマSiN膜 507 SiO2膜 509 第2の層間絶縁膜 509A SiリッチSiO2膜 509B FSG膜 509C プラズマSiN膜
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH09 HH10 HH17 HH18 HH33 JJ18 JJ19 JJ33 KK09 KK10 KK17 KK18 KK33 MM01 MM05 MM08 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP15 QQ08 QQ09 QQ11 QQ14 QQ16 QQ37 QQ48 QQ69 QQ73 QQ78 QQ92 QQ94 RR04 RR05 RR06 RR08 RR11 RR20 SS01 SS02 SS04 SS15 SS19 SS26 TT02 TT08 XX05 XX24 XX28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の下地絶縁膜の上に設けられた少な
    くともアルミニウム合金膜を含む配線と、前記下地絶縁
    膜及び前記配線を覆う弗素を含む弗素含有酸化膜とを有
    する半導体装置において、 前記配線と前記弗素含有酸化膜との間に、前記弗素の拡
    散を防止するための拡散防止絶縁膜が形成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記配線は、アルミニウム合金膜からなり、 前記拡散防止絶縁膜は、前記アルミニウム合金膜の上面
    及び側面の上に形成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 前記配線は、前記アルミニウム合金膜の上面上に設けら
    れたバリアメタル膜を有し、 前記拡散防止絶縁膜は、少なくとも前記アルミニウム合
    金膜の側面上に形成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置において、 前記配線は、前記下地絶縁膜に設けられた配線用溝部内
    に、前記アルミニウム合金膜の下面及び側面がバリアメ
    タル膜で囲まれるように埋め込まれており、 前記アルミニウム合金膜の上面上に、前記拡散防止絶縁
    膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の半導体装置におい
    て、 前記バリアメタル膜は、高融点金属又はその化合物であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちのいずれか1項に記
    載の半導体装置において、 前記拡散防止絶縁膜は、シリコンがストイキオメトリよ
    りも多い酸化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン窒化膜、
    窒化アルミニウム膜、弗素を含まない酸化膜のうちの少
    なくとも1つの膜からなることを特徴とする半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 基板の下地絶縁膜の上にアルミニウム合
    金膜を含む配線を形成する工程(a)と、 少なくとも前記配線の上に、弗素の拡散を防止するため
    の拡散防止絶縁膜を形成する工程(b)と、 前記拡散防止絶縁膜が形成された前記基板の上に、弗素
    を含む弗素含有酸化膜を形成する工程(c)とを備えて
    いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記配線は、第1のバリアメタル膜と、前記第1のバリ
    アメタル膜上に形成さされた前記アルミニウム合金膜
    と、前記アルミニウム合金膜上に形成された第2のバリ
    アメタル膜を有し、 前記工程(b)では、少なくとも前記アルミニウム合金
    膜の側面上に前記拡散防止絶縁膜を形成することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記工程(b)では、前記基板上の全面に前記拡散防止
    絶縁膜を形成した後、異方性エッチングにより前記拡散
    防止絶縁膜の全面エッチングを行って、前記配線の側面
    上のみに前記拡散防止絶縁膜を残存させることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記工程(b)では、前記基板上の全面に前記拡散防止
    絶縁膜を形成した後、異方性エッチングにより前記拡散
    防止絶縁膜の全面エッチングを行って、少なくとも前記
    配線の上部角部に形成されている前記拡散防止絶縁膜の
    オーバーハング部分をエッチングすることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記工程(a)では、前記下地絶縁膜に配線用溝部を形
    成した後、前記配線用溝部内に、少なくとも前記アルミ
    ニウム合金膜と該アルミニウム合金膜の側面と底面を取
    り囲むバリアメタル膜とを埋め込んで前記配線を形成す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11のうちのいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法において、 前記バリアメタル膜は、高融点金属又はその化合物であ
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項7〜12のうちのいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法において、 前記拡散防止絶縁膜は、シリコンがストイキオメトリよ
    りも多い酸化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン窒化膜、
    窒化アルミニウム膜、弗素を含まない酸化膜のうちの少
    なくとも1つの膜からなることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項7、8、11のうちのいずれか
    1項に記載の半導体装置の製造方法において、 前記工程(b)の前記拡散防止絶縁膜として、シリコン
    がストイキオメトリよりも多い酸化膜を形成した後、同
    一装置内で連続して前記工程(c)の弗素含有酸化膜を
    形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項7、8、11のうちのいずれか
    1項に記載の半導体装置の製造方法において、 前記工程(b)では、前記アルミニウム合金膜の露出し
    ている部分を窒化処理、または、酸化処理を行って、窒
    化アルミニウム膜又はアルミナ膜からなる前記拡散防止
    絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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