JP2003100689A - ウェット処理装置及びウェット処理方法 - Google Patents

ウェット処理装置及びウェット処理方法

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JP2003100689A JP2001291144A JP2001291144A JP2003100689A JP 2003100689 A JP2003100689 A JP 2003100689A JP 2001291144 A JP2001291144 A JP 2001291144A JP 2001291144 A JP2001291144 A JP 2001291144A JP 2003100689 A JP2003100689 A JP 2003100689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省液型のウェット処理装置において被処理物
上の処理液の流れの安定化を図り、もって、効果的かつ
効率的なウェット処理を可能とする。 【解決手段】 被処理基板Wに対向する面に、被処理基
板Wに処理液が導入される処理液導入口116と、被処
理基板Wから前記処理液が排出される処理液排出口11
7と、前記処理液導入口116と前記処理液排出口11
7とを連結する連結部102とを有するノズル100
a、100bを備えるウェット処理装置であって、前記
処理液導入口116が設置される導入空間Iの圧力Pi
と、前記処理液排出口117が設置される排出空間Oの
圧力Poとの関係が、Pi≧Poであるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体デバ
イス、液晶表示パネル等の製造プロセスにおける洗浄、
エッチング等のウェット処理工程において、被処理物上
に処理液を供給するためのウェット処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス、液晶表示パネル等の電
子機器の分野においては、その製造プロセス中に被処理
物である半導体基板やガラス基板を洗浄処理する工程が
必須である。洗浄工程においては、製造工程中の種々の
除去対象物質を除去すべく、超純水、電解イオン水、オ
ゾン水、水素水等、種々の処理液を用いた洗浄が行われ
るが、これら処理液は洗浄装置のノズルから基板上に供
給される。ところが、従来一般の洗浄用ノズルを用いた
場合、処理液の使用量が多くなるという問題があった。
例えば500mm角の基板の洗浄を電解イオン水等の処
理液を用いて行い、かかる処理液による洗浄とリンス洗
浄水によるリンスを行った後の基板上のパーティクルの
残存量として0.5個/cm2レベルの清浄度を達成し
ようとすると、25〜30リットル/分程度の処理液お
よびリンス処理液を使用しなければならなかった。
【0003】そこで、従来型に比べて処理液の使用量を
大幅に削減できる省液型の洗浄用ノズルとして、被処理
物に対向する面に、被処理物に処理液が導入される導入
開口部と、被処理物から前記処理液が排出される排出開
口部と、前記導入開口部と前記排出開口部とを連結する
連結部とを有するノズルを備えるウェット処理装置が、
既に出願されている。
【0004】図7は、係る従来技術のウェット処理装置
に用いられるウェット処理用のノズルの一例を示す断面
図である。図7のノズル1は、ケーシング2がその短手
方向に3つの領域に分割されており、両端が一方は処理
液導入部3、他方は処理液排出部4であり、中央が超音
波振動子収容部5である。そして、処理液導入部3の上
面に処理液導入管6が設けられ、同様に、処理液排出部
4の上面には処理液排出管7が設けられている。
【0005】処理液導入部3の内部は、処理液導入管6
と連通する導入端部8であり、その下端は、被処理基板
Wに向けて開口する導入開口面(導入開口部)8aとな
っている。導入端部8には、多孔質材12が導入開口面
8aを下端面として装入されている。同様に、処理液排
出部4の内部は排出端部9であり、その下端は、被処理
基板Wに向けて開口する略長方形の排出開口面(排出開
口部)9aとなっている。排出端部9には、多孔質材1
3が排出開口面9aを下端面として装入されている。ま
た、超音波振動子収容部5の下板5aは、処理液導入部
3と処理液排出部4とを連結する連結部となっている。
そして、超音波振動子収容部5の内部には、処理液Lに
超音波振動を付与することで超音波洗浄を行うための超
音波振動子10と、これを駆動するためのケーブル11
が設けられている。導入開口面8a、下板5aの下面、
及び排出開口面9aとは連続的に配置されている。そし
て、これらの配置面と一定の間隔を保って、被処理基板
Wが矢印Aの方向に相対的に移動するようになってい
る。
【0006】図7のノズル1によれば、導入開口面8a
から被処理基板W上に処理液が供給され、排出開口面9
aから排出される。そのため、導入開口面8aから排出
開口面9aにかけて、被処理基板Wとの間に処理液層L
が形成されるが、それ以外の部分に処理液を接触させる
ことなく、被処理基板W上から処理液を排出することが
できる。したがって、被処理基板Wを相対移動させるこ
とにより被処理基板Wの処理面全体を、少ない処理液で
洗浄することができるものである。なお、処理液層Lの
圧力と大気圧とのバランスをとるため、ノズル1全体は
大気圧の下に配置されていた。一方、ウェット処理用の
ノズルは、危険防止や外部からの汚染物質排除を目的と
して、全体をカバーするようなハウジング内、あるいは
仕切を施したウェット処理装置内に配置されることが一
般に行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記図7に示すような
省液型の洗浄用ノズルでは、導入開口部から排出開口部
にかけて、処理物上を処理液が安定して流れることが必
要である。ところが、ノズルが、ハウジング内や半密閉
状態のウェット処理装置内に配置された場合、この流れ
が、必ずしも安定しないことがあり、場合によっては効
率的なウェット処理に支障を来していた。本発明は、上
記の問題を解決するためになされたものであって、上記
のような省液型のウェット処理装置において被処理物上
の処理液の流れの安定化を図り、もって、効果的かつ効
率的なウェット処理を可能とすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題を
解決するため、まず、流れの不安定化の原因の検討を行
った。その結果、処理液の流れの不安定化は、処理液層
Lの周囲の圧力バランスの乱れにあることを見出した。
すなわち、上述のように、ウェット処理用のノズルを、
ハウジング内あるいは仕切を施したウェット処理装置内
に配置することが一般的に行われている。そして、ハウ
ジング内に納める場合、全体の大きさを小さくするため
ハウジングもできるだけ小さく形成されるが、ハウジン
グ内には、ノズル本体だけでなく各種の配線類や配管類
等が配置される。そのため、狭くかつ障害物が多量にあ
る空間となり、場所によって圧力差が生じやすいものと
考えられる。また、仕切を施したウェット処理装置内に
おいて、ウェット処理装置の処理液導入側と排出側と
を、仕切を介して別々の空間に配置した場合、各室の微
妙な圧力差によって導入側の空間と排出側の空間との間
に圧力差が生じ得るものと考えられる。また、導入側と
排出側とが異なる室に置かれることもあり、その場合、
ウェット処理装置内に仕切を施したのと同様に、各室間
に圧力差が生じ得るものと考えられる。そして、それら
の結果として、処理液層Lが存在する空間の圧力バラン
スが崩れ、導入開口面から排出開口面にかけての処理液
の流れが不安定に成るものと考えられる。そこで、本発
明者は、処理液層Lの周囲の圧力環境について検討し、
以下の本発明を成したものである。
【0009】すなわち、本発明のウェット処理装置は、
被処理物に対向する面に、被処理物に処理液が導入され
る導入開口部と、被処理物から前記処理液が排出される
排出開口部と、前記導入開口部と前記排出開口部とを連
結する連結部とを有するノズルを備えるウェット処理装
置であって、前記導入開口部が設置される導入空間の圧
力Piと、前記排出開口部が設置される排出空間の圧力
oとの関係が、Pi≧Poであるように制御されたこと
を特徴とする。
【0010】また、本発明のウェット処理方法は、被処
理物に対向する面に、導入開口部と、排出開口部と、前
記導入開口部と前記排出開口部とを連結する連結部とを
有するノズルを用いて、被処理物に導入開口部から処理
液を導入し、排出開口部から処理液を排出するウェット
処理方法であって、前記導入開口部が設置される導入空
間の圧力Piと、前記排出開口部が設置される排出空間
の圧力Poとの関係を、Pi≧Poであるように制御する
ことを特徴とする。
【0011】本発明によれば、処理液の上流側の空間で
ある導入空間の圧力を、処理液の排出側である排出空間
の圧力以上となるよう制御するため、上流側と下流側と
の圧力関係が逆転することがない。そのため、ノズル周
辺の環境に関わらず、処理液の流れを安定化することが
できる。なお、Pi=Poの場合であっても、処理液自体
になされる圧力調整によって、導入開口部から排出開口
部への処理液の流れを可能とできるが、Pi>Poとする
ことが、安定性を確保するためにより好ましい。この場
合、PiとPoの好ましい圧力差は10〜1000Pa、
より好ましい圧力差は50to400Paである。
【0012】本発明において、前記ノズルと前記被処理
物とを、ノズル又は被処理物の移動手段により、互いの
間隔を一定に保ちつつ相対移動させることが好ましい。
この場合、ノズル下面の面積よりも広い処理面を有する
処理物を処理することができる。なお、相対移動である
ので、ノズルと被処理物の何れを移動しても良い。ま
た、ノズルと被処理物の双方を移動させても差し支えな
い。
【0013】本発明は、前記ノズルを覆うハウジングを
備えるウェット処理装置において、特に好適に適用でき
る。ハウジングを備える場合、圧力調整をしないと、試
料液流の不安定化を招きやすいからである。
【0014】前記導入空間と前記排出空間とは、互いを
完全に気密に遮断する必要はないが、各々の圧力を個別
に調整しやすくするため、できるだけ分離された空間と
することが好ましい。両空間を分離する手段としては、
ノズルを覆うハウジングを備える場合、前記ハウジング
内に設けられた隔壁によって分離することが好ましい。
これにより、導入空間と排出空間とを簡便に分離し、各
々の圧力を個別に調整しやすくなる。なお、前記導入空
間と前記排出空間とを、各々個別に局所的に覆うカバー
を設けても良い。
【0015】本発明において、前記導入空間と前記排出
空間の各々に、圧力調整ガスを流入排出させるガス流入
排出手段を備え、該各々のガス流入排出手段によって、
前記圧力Piと圧力Poとが制御されることを特徴とする
ことが好ましい。流入排出手段としては、各々の空間の
ガス流入側に接続される計装ガスの配管、ボンベガス、
送気ポンプ等のガス供給手段、各々の空間のガス排出側
に設けられる吸気ポンプ等のガス排出手段、あるいは、
ガス供給手段とガス排出手段の双方を併用する手段が挙
げられる。なお、何れか一方の空間の圧力が比較的安定
している場合、他方の空間のみにガス流入排出手段を設
けるようにしても良い。圧力調整ガスはウェット処理の
内容に応じて適宜選択されるが、一般的には、窒素ガ
ス、乾燥空気等の被処理物や処理液の性状に影響を与え
ないガスを用いることが好ましい。
【0016】また、本発明において、前記導入空間と前
記排出空間の各々に圧力検出手段を設け、圧力を検出し
つつ前記圧力Piと圧力Poとを制御することが好まし
い。これにより、各々の圧力関係を正確に制御すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1は本実施の
形態の洗浄装置(ウェット処理装置)のノズル周辺の縦
断面図、図2は図1に示す洗浄装置を被処理基板W側の
下面側から下方向に向かって見た平面図である。本実施
形態の洗浄装置は、被処理基板Wの上下に向き合って配
置された洗浄用のノズル100a、100b、ノズル1
00a、100bを覆うハウジング140、ハウジング
140内に設けられた隔壁151、152、隔壁15
1、152によって分離された空間の圧力を各々検知す
る圧力計161、162、及び被処理基板W(被処理
物)を移動方向Aに移動させる移動手段(図示せず)と
から概略構成されている。また、この他、処理液の調製
供給手段等を適宜備えている。
【0018】図1、図2に示すウェット処理用ノズル1
00a、100bは、平板状の連結部102と、この連
結部102の外周を取り囲んで連結部102上に配設さ
れた隔壁部材111と、隔壁部材111上に配設された
支持板107と、連結部102の被処理基板Wと反対側
の面に設けられた振動付与手段113とを備えて構成さ
れている。連結部102は、被処理基板Wに施される洗
浄処理の種類に応じてステンレス鋼等の金属基板や、石
英などのガラス基板等で構成されている。図1及び図2
に示すように、この連結部102はウェット処理用ノズ
ル100a、100bにおいて被処理基板Wと対向する
面を形成する部材であり、その両側の長辺端に沿って複
数の処理液導入口(導入開口部)116及び処理液排出
口(排出開口部)117が形成されている。より詳細に
は、連結部102の被処理基板Wと反対側の面に、その
両側の長辺端に沿って平面視長方形状の溝部2A及び2
Bが刻設されており、この溝部2Aの底面から被処理基
板W側へ貫通して複数の処理液導入口116が形成され
ており、溝部2Bの底面から被処理基板W側へ貫通して
複数の処理液排出口117が形成されている。本実施形
態のウェット処理用ノズル100a、100bでは、処
理液導入口116を介して処理液(洗浄用処理液)11
0を被処理基板Wへ供給し、処理液排出口117を介し
て処理液110を被処理基板Wから排出して回収するよ
うになっている。この処理液導入口116と処理液排出
口117との間の、連結部102と被処理基板Wとに挟
まれる領域が、本実施形態の洗浄装置における処理領域
105とされており、この処理領域105に接している
被処理基板Wの表面が、洗浄(ウェット処理)に供され
るようになっている。
【0019】上記処理液導入口116及び処理液排出口
117は、それぞれ所定の間隔や孔径を有して形成さ
れ、被処理基板Wの幅方向(連結部102の長手方向)
において洗浄液(処理液)110を均一に供給し、また
排出できるようになっている。図2では、一例として同
一の孔径の15個の処理液導入口116(処理液排出口
117)を、溝部2A(溝部2B)の長さ方向に沿って
等間隔で配列形成した例を示したが、これらの孔径や間
隔、形状に限定されるものではなく、これら処理液導入
口116、処理液排出口117の配列方向(連結部10
2長手方向)におけるウェット処理液110の流量を均
一にできるならば、任意の形状や配列間隔とすることが
できる。
【0020】上記連結部102の少なくとも被処理基板
W側の面は、親水性とされていることが好ましく、連結
部102を貫通して形成されている処理液導入口116
及び処理液排出口117の内面側も親水性とされること
が好ましい。処理領域105を構成する連結部102の
表面を親水性とすることで、処理領域105におけるウ
ェット処理液110の流れを円滑にし、その制御性を向
上させることができる。また、処理液導入口116及び
処理液排出口117の内面側を親水性とすることで、ウ
ェット処理液110の導入と排出も円滑に行うことがで
き、よりウェット処理液110の流れを安定なものとす
ることができる。
【0021】連結部102上に設けられた隔壁部材11
1は、図1、2に示すように平面視略額縁状であり、そ
の周縁部の一部が、連結部102の外周側に突出される
とともに、その周縁部の被処理基板W側の面が、連結部
102の被処理基板W側の面と面一とされている。すな
わち、換言するならば、額縁状の隔壁部材111の被処
理基板W側の内周に沿って形成された段差部に、連結部
102が嵌合されて構成されている。隔壁部材111に
は、その両長辺に沿って隔壁部材111の厚さ方向に貫
通して中空部11A、11Bがそれぞれ形成されてお
り、これらの中空部11A、11Bは、連結部102に
形成された平面視長方形状の溝部2A、2Bと対応する
位置に、それぞれ溝部2A、2Bとほぼ同じ平面形状で
形成され、中空部11Aと溝部2A、中空部11Bと溝
部2Bとがそれぞれ連通されている。これら中空部11
A、11Bには、ウェット処理液110を貯溜できるよ
うになっており、中空部11Aによって処理液導入口1
16へのウェット処理液110の供給をより均一にする
ことができ、また中空部11Bによって、被処理基板W
からのウェット処理液110の排出をより均一にするこ
とができる。
【0022】上記隔壁部材111は、例えば4フッ化エ
チレンなどの疎水性材料で構成することが好ましい。隔
壁部材111を疏水性材料とすることで、連結部102
の外周側を取り囲み被処理基板Wと対向する隔壁部材1
11の内側の領域(処理領域105))に、ウェット処
理液110を閉じ込めやすくなるので、処理領域105
におけるウェット処理液110の流れの制御性を高める
ことができ、より安定にウェット処理液110を流動さ
せ易くなる。また、処理領域105の外側へ流出するウ
ェット処理液110の量を抑えることができるので、ウ
ェット処理液110の使用量を低減できるほか、ウェッ
ト処理液110に取り込まれたパーティクルの再付着も
抑制することができる。
【0023】隔壁部材111の図1上側には、支持板1
07が設けられており、この支持板107の長手方向中
央部には、処理液導入管7A及び処理液排出管7Bが、
隔壁部材111側と反対方向に延設されており、これら
処理液導入管7Aの内部及び処理液排出管7Bの内部
は、支持板107を貫通し、支持板107の反対側と連
通されている。そして、処理液導入管7Aの支持板10
7側は、中空部11Aの上方に配置されて処理液導入管
7Aの内部と中空部11Aとが連通され、処理液排出管
7Bの支持板107側は中空部11Bの上側に配置され
て処理液排出管7Bの内部と中空部11Bとが連通され
ている。
【0024】このように、本実施形態のウェット処理用
ノズル100a、100bでは、処理液導入管7Aか
ら、中空部11A及び溝部2Aを経由して処理液導入口
116に到る経路を通ってウェット処理液110が被処
理基板Wへ導入されるようになっており、処理液排出口
117から、溝部2B及び中空部11Bを経由して処理
液排出管7Bに到る経路を通ってウェット処理液110
が被処理基板Wから外部に排出されるようになってい
る。
【0025】図1に示す隔壁部材111と連結部10
2、及び隔壁部材111と支持板107との接合面は、
中空部11A,11B内を流動するウェット処理液11
0の漏洩を防止するために、シール材(図示せず)など
により封止されている。接合面の封止は、ウェット処理
液110がこれらの接合面を介して外部へ漏洩しないよ
うにできれば、特にその材料や構造に制限はなく、例え
ばこれらの接合面にOリングを設けても良く、あるいは
接合面に接着剤などを塗布することで封止しても良い。
【0026】本実施形態のウェット処理用ノズル100
a、100bでは、連結部102と、支持板107と、
隔壁部材111とに囲まれた空間S内に、ウェット処理
液110に振動を付与するための振動付与手段113が
収納されており、その一面側は、連結部102の内面側
に接合されている。また、振動付与手段113を駆動、
制御するためのケーブル118が振動付与手段113に
接続されており、このケーブル118は支持板107の
端部側で支持板107を貫通してウェット処理用ノズル
100a、100bの外側へ導出され、図示しない駆動
制御部に接続されている。この振動付与手段としては、
振動周波数0.2〜1.5MHz程度の超音波を発生す
る超音波振動子や、振動周波数28〜200kHz程度
の比較的低周波の超音波を発生するボルト締めランジュ
バン型振動子などを用いることができ、被洗浄基板Wの
種類や、洗浄目的に応じて適宜最適な周波数のものを選
択すればよい。
【0027】次に、ハウジング140と隔壁151、1
52について説明する。ハウジング140は、ノズル1
00a、100bの全体を覆う箱体で、一方の側壁14
1と対向する側壁142とに、被処理基板Wを通すため
のスリット141a、142aが形成されている。隔壁
151は、ハウジング140の上板143の下面からノ
ズル100aの上面にかけて設けられている。また、隔
壁152は、ハウジング140の下板144の上面から
ノズル100bの下面にかけて設けられている。そし
て、これらの隔壁151、152とによって、ハウジン
グ140内が処理液導入口116の導入空間Iと処理液
排出口117側の排出空間Oとに分離されている。
【0028】また、ハウジング140の上板143に
は、処理液導入管7A及び処理液排出管7Bを外部に導
出するための貫通孔143a、143bが各々設けられ
ている。同様に、ハウジング140の下板144にも、
処理液導入管7A及び処理液排出管7Bを外部に導出す
るための貫通孔144a、144bが各々設けられてい
る。また、下板144の導入空間I側には、圧力調整ガ
スを導入空間Iに導入するためのガス導入管145a
と、導入空間Iから圧力調整ガスを排出するためのガス
排出管146aが設けられている。同様に、下板144
の排出空間O側には、圧力調整ガスを排出空間Oに導入
するためのガス導入管145bと、排出空間Oから圧力
調整ガスを排出するためのガス排出管146bが設けら
れている。そして、各々のガス導入管145a、145
bには、圧力調整ガスの供給手段(図示せず)が連結さ
れている。一方ガス排出管146a、146bは各々一
定の圧力で吸引されるダクトに接続されている。
【0029】圧力計161は、導入空間Iに上板143
側からその検出端161aが挿入され、導入空間I内の
圧力Piを検出できるようになっている。そして、この
圧力計161の出力信号により、ガス導入管145aに
連結された圧力調整ガスの供給手段が制御され、圧力P
iが所定の値、例えば大気圧よりも10〜500Pa高
くなるように調整されている。一方、圧力計162は、
排出空間Oに上板143側からその検出端162aが挿
入され、排出空間O内の圧力Poを検出できるようにな
っている。そして、この圧力計162の出力信号によ
り、ガス導入管145bに連結された圧力調整ガスの供
給手段が制御され、圧力PoがPi≧Poの関係にある所
定の値、例えば大気圧と比較して0〜200Pa低くな
るように調整されている。なお、圧力Pi、Poは、いず
れも処理領域105におけるウェット処理液110の圧
力より高い圧力に調整されている。これにより、ウェッ
ト処理液110はノズル100a、100bの外部に広
がって漏れることがなく、処理液排出口117から回収
されて排出される。すなわち、洗浄用ノズルから被処理
基板W上に供給した洗浄液は、連結部102に面する以
外の部分に接触することなく、被処理基板W上から除去
される。
【0030】また、図示しない移動手段により、連結部
102と一定の間隔を保って、被処理基板Wが矢印Aの
方向に相対的に移動されるようになっている。そして、
被処理基板Wを移動方向Aに移動させることにより、被
処理基板Wのウェット処理液110が接触する部分が順
次移動され、最終的には、被処理基板W全体の両面が洗
浄されるようになっている。
【0031】本実施形態のウェット処理装置によれば、
洗浄液の上流側の空間である導入空間Iの圧力Piを、
洗浄液の排出側である排出空間Oの圧力Po以上となる
よう制御するため、上流側と下流側との圧力関係が逆転
することがなく、処理液の流れを安定化することができ
る。また、圧力Pi、Poを、処理領域105におけるウ
ェット処理液110の圧力より高い圧力に調整している
ため、ウェット処理液110が徒に広がって、洗浄剤が
無駄に消費されることがない。また、圧力Pi、Poの制
御は、圧力計161、162の検出値を基に行うので、
正確な制御が可能である。また、ノズル100a、10
0bとを一つのハウジング140に収納し、各々の処理
液導入口116を単一の導入空間Iに、各々の処理液排
出口117を単一の排出空間Oに配置したので、各々の
ノズルで形成される処理液層Lの流れを一括して制御で
きる。そのため、装置の簡略化が可能である。したがっ
て、本実施形態のウェット処理装置によれば、簡単な構
成で、被処理基板Wを確実にウェット処理することがで
きる。
【0032】また、本実施形態のウェット処理装置によ
れば、被処理基板Wと対向する面に連結部102が配置
され、この連結部102を貫通して処理液導入口116
及び処理液排出口117が形成されているので、処理液
導入口116から処理液排出口117に到る処理領域1
05と接する面が、連結部102の一面内とされてい
る。すなわち、処理液導入口116の被処理基板W側の
端部と、連結部102の被処理基板W側の面と、処理液
排出口117の被処理基板W側の端部とが、面一に形成
されている。このような構造とされていることで、ウェ
ット処理液110に同伴されて処理領域105内へ気泡
が混入した場合に、この気泡が滞留し得る位置を無く
し、気泡の滞留によるウェット処理液110の流れの遮
断が起こらないようになっている。従って、本実施形態
のウェット処理用ノズル100a、100b及びウェッ
ト処理装置によれば、処理領域105内でのウェット処
理液110の流れを安定に維持することができ、被処理
基板Wをムラ無く、均一にウェット処理することが可能
である。また、振動付与手段113を設けたので、ウェ
ット処理液110とこの振動付与手段113による振動
とを共働させて被処理基板Wをウェット処理することが
でき、洗浄効率をより高めることができる。
【0033】[第2実施形態]以下、本発明の第2の実
施の形態を図3及び図4を参照して説明する。図3は本
実施の形態の洗浄装置(ウェット処理装置)のノズル周
辺の縦断面図、図4は、図3のIV−IV断面図である。本
実施形態の洗浄装置は、被処理基板Wの上下に向き合っ
て配置された洗浄用のノズル20a、20b、ノズル2
0a内に配置され、被処理基板Wが洗浄されている間、
洗浄液層Lに超音波振動を付与するためのた超音波振動
子30、ノズル20a、20bを覆うハウジング40、
ハウジング40内に設けられた隔壁51、52、隔壁5
1、52によって分離された空間の圧力を各々検知する
圧力計61、62、及び被処理基板W(被処理物)を移
動方向Aに移動させる移動手段(図示せず)とから概略
構成されている。また、この他、処理液の調製供給手段
等を適宜備えている。
【0034】ノズル20a、20bは、図3に示すよう
に、洗浄液導入通路21及び洗浄液排出通路22と、こ
れらを連結する下部連結部23及び上部連結部24とか
ら構成されている。図3、図4に示すように、洗浄液導
入通路21は、被処理基板Wの幅方向(図4の上下方
向)を覆うような長辺を有する矩形状に横断面が形成さ
れた導入端部21aを備えており、導入端部21aの一
端は被処理基板Wに対して洗浄液(処理液)を導入する
導入開口部21bとなっている。一方、導入端部21a
の他端側には、各々2本の導入管21cが設けられてお
り、この導入管21c、21cから、洗浄液が導入端部
21aに供給されるようになっている。
【0035】一方、洗浄液排出通路22は、導入端部2
1aの横断面の長辺と同じ長さの長辺を有する矩形状に
横断面が形成された排出端部22aを備えており、排出
端部22aの一端は被処理基板Wから洗浄液を回収して
排出する排出開口部22bとなっている。一方、排出端
部21aの他端側には、各々2本の排出管22cが設け
られており、この排出管22c、22cから、排出端部
22aに排出された洗浄液が、図示しない減圧ポンプに
よって外部に排出されるようになっている。
【0036】また、下部連結部23は、導入端部21a
と排出端部22aとを連結する板状体で、その幅方向も
導入端部21a、排出端部22aの横断面の長辺と同じ
幅を有している。そして、導入開口部21bから、下部
連結部23の一面側を経て排出開口部22bにかけて、
ノズル20a、20bと被処理基板Wとの間に、処理液
層Lが形成されるようになってる。
【0037】次に、超音波振動子30は、その振動子部
分31がノズル20aにおける下部連結部23と上部連
結部24との間に配置されており、振動子部分31は、
PZT等の電歪素子とされ、発振器からケーブル32を
通じて超音波周波電気信号を受けて超音波振動を発生す
る。この振動子部分31は、エポキシ樹脂を主成分とす
る超音波振動子接着用等の接着剤により下部連結部23
に固定されている。
【0038】次に、ハウジング40と隔壁51、52に
ついて説明する。ハウジング40は、ノズル20a、2
0b、超音波振動子30の全体を覆う箱体で、一方の側
壁41と対向する側壁42とに、被処理基板Wを通すた
めのスリット41a、42aが形成されている。隔壁5
1は、ハウジング40の上板43の下面からノズル20
aの上面にかけて設けられている。また、隔壁52は、
ハウジング40の下板44の上面からノズル20bの下
面にかけて設けられている。そして、これらの隔壁5
1、52とによって、ハウジング40内が洗浄液導入通
路21側の導入空間Iと洗浄液排出通路22側の排出空
間Oとに分離されている。
【0039】また、ハウジング40には、洗浄液導入通
路21…及び洗浄液排出通路22…を外部に導出するた
めの貫通孔41b…、42b…が各々設けられている。
また、側壁41の下方には、圧力調整ガスを導入空間I
に導入するためのガス導入管45aが設けられており、
下板44の導入空間I側には、導入空間Iから圧力調整
ガスを排出するためのガス排出管46aが設けられてい
る。同様に、側壁42の下方には、圧力調整ガスを排出
空間Oに導入するためのガス導入管45bが設けられて
おり、下板44の排出空間O側には、排出空間Oから圧
力調整ガスを排出するためのガス排出管46bが設けら
れている。そして、各々のガス導入管45a、45bに
は、圧力調整ガスの供給手段(図示せず)が連結されて
いる。一方ガス排出管46a、46bは各々一定の圧力
で吸引されるダクトに接続されている。
【0040】圧力計61は、導入空間Iに上板43側か
らその検出端61aが挿入され、導入空間I内の圧力P
iを検出できるようになっている。そして、この圧力計
61の出力信号により、ガス導入管45aに連結された
圧力調整ガスの供給手段が制御され、圧力Piが所定の
値、例えば大気圧よりも10〜500Pa高くなるよう
に調整されている。一方、圧力計62は、排出空間Oに
上板43側からその検出端62aが挿入され、排出空間
O内の圧力Poを検出できるようになっている。そし
て、この圧力計62の出力信号により、ガス導入管45
bに連結された圧力調整ガスの供給手段が制御され、圧
力PoがPi≧Poの関係にある所定の値、例えば大気圧
と比較して0〜200Pa低くなるように調整されてい
る。なお、圧力Pi、Poは、いずれも処理液層Lの圧力
より高い圧力に調整されている。これにより、処理液層
Lはノズル20a、20bの外部に広がって漏れること
がなく、洗浄液排出通路22から回収されて排出され
る。すなわち、洗浄用ノズルから被処理基板W上に供給
した洗浄液は、被処理基板Wの導入開口部21b、下部
連結部23、及び排出開口部22bに面する部分以外の
部分に接触することなく、被処理基板W上から除去され
る。
【0041】また、図示しない移動手段により、下部連
結部23と一定の間隔を保って、被処理基板Wが矢印A
の方向に相対的に移動されるようになっている。そし
て、被処理基板Wを移動方向Aに移動させることによ
り、被処理基板の洗浄液が接触する部分が順次移動さ
れ、最終的には、被処理基板W全体の両面が洗浄される
ようになっている。
【0042】本実施形態のウェット処理装置によれば、
洗浄液の上流側の空間である導入空間Iの圧力Piを、
洗浄液の排出側である排出空間Oの圧力Po以上となる
よう制御するため、上流側と下流側との圧力関係が逆転
することがなく、処理液の流れを安定化することができ
る。また、圧力Pi、Poを、処理液層Lの圧力より高い
圧力に調整しているため、処理液層Lが徒に広がって、
洗浄剤が無駄に消費されることがない。また、圧力
i、Poの制御は、圧力計61、62の検出値を基に行
うので、正確な制御が可能である。また、ノズル20
a、20bとを一つのハウジング40に収納し、各々の
導入開口部21bを単一の導入空間Iに、各々の排出開
口部22bを単一の排出空間Oに配置したので、各々の
ノズルで形成される処理液層Lの流れを一括して制御で
きる。そのため、装置の簡略化が可能である。したがっ
て、本実施形態のウェット処理装置によれば、簡単な構
成で、被処理基板Wを確実にウェット処理することがで
きる。
【0043】[第3実施形態]図5は、第3の実施の形
態の洗浄装置(ウェット処理装置)のノズル周辺の縦断
面図である。図5において、図7と同一の構成部材には
同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。本実
施形態のウェット処理装置では、図7と同等のノズル1
が、ハウジング15内に収容されている。ハウジング1
5は、ノズル1の全体を覆う下部が開口した箱体で、そ
の下端が、ノズル1の下面側と略面一なるように配置さ
れている。また、隔壁18が、ハウジング15の上板1
5aの下面からノズル1の上面にかけて設けられてい
る。そして、この隔壁18によって、ハウジング15内
が、導入開口面(導入開口部)8a側の導入空間Iと排
出開口面(排出開口部)9a側の排出空間Oとに分離さ
れている。
【0044】また、ハウジング15の上板15aには、
処理液導入管6及び処理液排出管7を外部に導出するた
めの貫通孔15b、15cが各々設けられている。ま
た、ハウジング15の導入空間I側の側壁15d(図面
右側)には、圧力調整ガスを導入空間Iに導入するため
のガス導入管16aと、導入空間Iから圧力調整ガスを
排出するためのガス排出管17aが設けられている。同
様に、排出空間O側の側壁15eには、圧力調整ガスを
排出空間Oに導入するためのガス導入管16bと、排出
空間Oから圧力調整ガスを排出するためのガス排出管1
7bが設けられている。そして、各々のガス導入管16
a、16bには、圧力調整ガスの供給手段(図示せず)
が連結されている。一方ガス排出管17a、17bは各
々一定の圧力で吸引されるダクトに接続されている。
【0045】圧力計19aは、導入空間Iに上板15a
側からその検出端が挿入され、導入空間I内の圧力Pi
を検出できるようになっている。そして、この圧力計1
9aの出力信号により、ガス導入管16aに連結された
圧力調整ガスの供給手段が制御され、圧力Piが所定の
値、例えば大気圧よりも10〜500Pa高くなるよう
に調整されている。一方、圧力計19bは、排出空間O
に上板15a側からその検出端が挿入され、排出空間O
内の圧力Poを検出できるようになっている。そして、
この圧力計19bの出力信号により、ガス導入管45b
に連結された圧力調整ガスの供給手段が制御され、圧力
oがPi≧Poの関係にある所定の値、例えば大気圧と
比較して0〜200Pa低くなるように調整されてい
る。なお、圧力Pi、Poは、いずれも処理液層Lの圧力
より高い圧力に調整されている。これにより、処理液層
Lはノズル1の外部に広がって漏れることがなく、排出
開口面9aから回収されて排出される。すなわち、ノズ
ル1から被処理基板W上に供給した洗浄液は、被処理基
板Wの導入開口面8a、下板(連結部)5a、及び排出
開口面9aに面する部分以外の部分に接触することな
く、被処理基板W上から除去される。
【0046】また、図示しない移動手段により、導入開
口面8a、下板5a、及び排出開口面9aと一定の間隔
を保って、被処理基板Wが矢印Aの方向に相対的に移動
されるようになっている。そして、被処理基板Wを移動
方向Aに移動させることにより、被処理基板の洗浄液が
接触する部分が順次移動され、最終的には、被処理基板
W全体の両面が洗浄されるようになっている。
【0047】本実施形態のウェット処理装置によれば、
洗浄液の上流側の空間である導入空間Iの圧力Piを、
処理液の排出側である排出空間Oの圧力Po以上となる
よう制御するため、上流側と下流側との圧力関係が逆転
することがなく、処理液の流れを安定化することができ
る。また、圧力Pi、Poを、処理液層Lの圧力より高い
圧力に調整しているため、処理液層Lが徒に広がって、
洗浄剤が無駄に消費されることがない。また、圧力
i、Poの制御は、圧力計19a、19bの検出値を基
に行うので、正確な制御が可能である。したがって、本
実施形態のウェット処理装置によれば、簡単な構成で、
被処理基板Wを確実にウェット処理することができる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、
被処理基板Wの両面にノズルを配置して、一度に両面を
処理しても良いことはもちろんである。
【0048】[第4実施形態]以下、本発明の第1の実
施の形態を図6を参照して説明する。図6は本実施の形
態の洗浄装置(ウェット処理装置)の縦断面図である。
本実施形態の洗浄装置は、上壁71と下壁72とを有
し、これら上壁71と下壁72が、図示しない一対の横
壁と共に、トンネル状の断面が矩形の処理空間Tを形成
している。そして、この処理空間Tをコロ73に支持さ
れた被処理基板Wが、図示しない駆動機構により矢印A
の方向に移動されるようになっている。
【0049】また、上壁71から被処理基板Wに向けて
設けられたノズル80aと、下壁72から被処理基板W
に向かって設けられたノズル80bとが、上下に向き合
って配置されている。ノズル80aには、処理液導入管
81a、処理液排出管82a、及び図示しない超音波振
動子のケーブル11が設けられている。そして、ノズル
80aの下面の処理液導入管81aに対応する位置に
は、導入開口面83aが開口すると共に、処理液排出管
82aに対応する位置には、排出開口面84aが開口し
ている。また、ノズル80bには、処理液導入管81
b、処理液排出管82bが設けられている。そして、ノ
ズル80bの上面の処理液導入管81bに対応する位置
には、導入開口面83bが開口すると共に、処理液排出
管82bに対応する位置には、排出開口面84bが開口
している。
【0050】そして、これらノズル80a、80bによ
って、処理空間Tはほぼ遮断され、導入開口面(導入開
口部)83a、83b側の導入空間Iと排出開口面(排
出開口部)84a、84b側の排出空間Oとに分離され
ている。すなわち、ノズル80a、80bが仕切のよう
になって、導入空間Iと排出空間Oとの間で圧力差が生
じ易い状況になっている。
【0051】そこで、本実施形態では、導入空間I内の
圧力Piと排出空間O内の圧力Poの圧力調製手段が各々
設けられ、Pi≧Poの関係が保たれている。これによ
り、ノズル80a、80bの導入開口面83a、83か
ら被処理基板W上に供給した洗浄液は、滞りなく流れて
排出開口面84a、84bから回収できるようになって
いる。したがって、本実施形態のウェット処理装置によ
れば、簡単な構成で、被処理基板Wを確実にウェット処
理することができる。
【0052】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
より、処理液の上流側の空間である導入空間の圧力を、
処理液の排出側である排出空間の圧力以上となるよう制
御するため、上流側と下流側との圧力関係が逆転するこ
とがない。そのため、ノズル周辺の環境に関わらず、処
理液の流れを安定化することができる。したがって、本
発明によれば、省液型のウェット処理装置より、効果的
かつ効率的なウェット処理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るウェット処理
装置の縦断面図である。
【図2】 図1に示すウェット処理装置を被洗浄基板
側から見た平面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係るウェット処理
装置の縦断面図である。
【図4】 図3のIV−IV断面図である。
【図5】 本発明の第3実施形態に係るウェット処理
装置の縦断面図である。
【図6】 本発明の第4実施形態に係るウェット処理
装置の縦断面図である。
【図7】 従来技術に係るウェット処理装置の縦断面
図である。
【符号の説明】
1…ノズル、8a…導入開口面、9a…排出開口面、1
0…超音波振動子 15…ハウジング、16a…ガス導入管、16b…ガス
導入管 17a…ガス排出管、17b…ガス排出管、19a…圧
力計、19b…圧力計 20a…ノズル、20b…ノズル、21b…導入開口
部、22b…排出開口部 23…連結部、30…超音波振動子、40…ハウジン
グ、45a…ガス導入管 45b…ガス導入管、46a…ガス排出管、46b…ガ
ス排出管 61…圧力計、62…圧力計 100a…ノズル、100b…ノズル、102…連結
部、116…処理液導入口、117…処理液排出口 113…振動付与手段、140…ハウジング、145a
…ガス導入管 145b…ガス導入管、146a…ガス排出管、146
b…ガス排出管 161…圧力計、162…圧力計 L…処理液層、W…被処理基板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物に対向する面に、被処理物に
    処理液が導入される導入開口部と、被処理物から前記処
    理液が排出される排出開口部と、前記導入開口部と前記
    排出開口部とを連結する連結部とを有するノズルを備え
    るウェット処理装置であって、 前記導入開口部が設置される導入空間の圧力Piと、前
    記排出開口部が設置される排出空間の圧力Poとの関係
    が、Pi≧Poであるように制御されたことを特徴とする
    ウェット処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズルと前記被処理物とを、互い
    の間隔を一定に保ちつつ相対移動させる、ノズル又は被
    処理物の移動手段を備えることを特徴とする請求項1に
    記載のウェット処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルを覆うハウジングを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェット処理装置。
  4. 【請求項4】 前記導入空間と前記排出空間とが、前
    記ハウジング内に設けられた隔壁によって分離されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のウェット処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記導入空間と前記排出空間の各々
    に、圧力調整ガスを流入排出させるガス流入排出手段を
    備え、該各々のガス流入排出手段によって、前記圧力P
    iと圧力Poとが制御されることを特徴とする請求項1に
    記載のウェット処理装置。
  6. 【請求項6】 前記導入空間と前記排出空間の各々
    に、圧力検出手段が設けられたことを特徴とする請求項
    1に記載のウェット処理装置。
  7. 【請求項7】 被処理物に対向する面に、導入開口部
    と、排出開口部と、前記導入開口部と前記排出開口部と
    を連結する連結部とを有するノズルを用いて、被処理物
    に導入開口部から処理液を導入し、排出開口部から処理
    液を排出するウェット処理方法であって、 前記導入開口部が設置される導入空間の圧力Piと、前
    記排出開口部が設置される排出空間の圧力Poとの関係
    を、Pi≧Poであるように制御することを特徴とするウ
    ェット処理方法。
  8. 【請求項8】 前記ノズルと前記被処理物とを、互い
    の間隔を一定に保ちつつ相対移動させることを特徴とす
    る請求項7に記載のウェット処理方法。
  9. 【請求項9】 前記導入空間と前記排出空間の各々
    に、圧力調整ガスを流入排出させることによって、前記
    圧力Piと圧力Poとを制御することを特徴とする請求項
    7に記載のウェット処理方法。
  10. 【請求項10】 前記導入空間と前記排出空間の各々
    の圧力を検出しつつ、前記圧力Piと圧力Poとを制御す
    ることを特徴とする請求項7に記載のウェット処理方
    法。
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