JP2003100509A - 磁気コア及びそれを用いたインダクタンス部品 - Google Patents

磁気コア及びそれを用いたインダクタンス部品

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JP2003100509A
JP2003100509A JP2001296369A JP2001296369A JP2003100509A JP 2003100509 A JP2003100509 A JP 2003100509A JP 2001296369 A JP2001296369 A JP 2001296369A JP 2001296369 A JP2001296369 A JP 2001296369A JP 2003100509 A JP2003100509 A JP 2003100509A
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magnetic core
core
powder
ferrite
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JP2001296369A
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English (en)
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Keita Isotani
桂太 磯谷
Teruhiko Fujiwara
照彦 藤原
Masayoshi Ishii
政義 石井
Haruki Hoshi
晴輝 保志
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Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた直流重畳特性及びコアロス特性を有す
ると共に、容易にして安価に提供可能な耐酸化性を有す
る磁気コアを提供すること。 【解決手段】 この磁気コア3では、Mn−Zn系フェ
ライト材で作成されたEE型コア2のギャップに挿入装
着される複合磁性体(ボンド磁石1)を改良し、固有保
磁力I C が3.95×106 A/m以上でキューリー
温度TC が300℃以上であり、且つ粉末平均粒径が
2.0〜50μmの希土類磁石粉末、比抵抗が100Ω
・cm以上で平均粒径が0.1μm〜25μmのNi−
Zn系フェライト(又はMg−Zn系フェライトでも
可)を含有する酸化物軟磁性粉末、及び樹脂を混合して
成る比抵抗が1Ω・cm以上の着磁された構成とすると
共に、複合磁性体の磁気特性が損なわれないように複合
磁性体に混合される酸化物軟磁性粉末や樹脂の全体の体
積比を適量に定めている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として高周波用
スイッチング電源等向けのチョークコイルやトランスに
適用される磁気コア及びそれを用いたインダクタンス部
品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チョークコイルやトランスに用い
られる磁芯には良好な直流重畳特性が求められており、
特に高周波用の磁気コアに用いられる磁芯にはフェライ
トや圧粉磁芯が使用されている。
【0003】一般に、フェライトによる磁芯は初透磁率
が高くて飽和磁束密度が小さいという特色があり、圧粉
磁芯は初透磁率が低くて飽和磁束密度が高いという物性
に由来した特色があるため、フェライトによる磁芯は例
えば一対のE型コアの中足にギャップを挿入するように
して互いに突き合わせた形状のEEコアとして用いられ
ることが多く、圧粉磁芯はトロイダル形状として用いら
れることが多い。
【0004】ところで、こうした磁芯を用いた磁気コア
の開発分野においても、近年の電子機器に対する小型化
の要請に伴う電子部品の小型化に従って全体の小型化を
実施することが必要不可欠となっており、このような小
型化に際して、磁気特性として一層大きな重畳磁界でよ
り高い透磁率を持つことが強く求められている。
【0005】通常、直流重畳特性を向上させるために
は、飽和磁化の高い磁芯を選択すること、即ち、高磁界
で磁気飽和しない磁芯を選択することが必要とされる
が、飽和磁化は材料の組成で必然的に決定されてしまう
ものであり、無制限に高くできるものでないため、従来
では僅かな飽和磁化の向上を図るために多大な労力が費
されており、その割には成果として直流重畳特性が期待
される程伸びていないのが現状である。
【0006】このような問題の解決手段として、磁芯に
おける磁路の1箇所以上にギャップを形成し、そのギャ
ップの1つのものに永久磁石を挿入装着して磁気コアを
構成する手法が以前から検討されている。このような構
成の磁気コアの場合、直流重畳特性を向上させるための
成果は挙げられるが、その反面、例えば永久磁石として
金属製の焼結磁石を用いると磁芯のコアロスが著しく増
大してしまったり、或いはフェライト磁石を用いると直
流重畳特性が安定しなくなってしまう等の問題が起きて
しまうため、実用に耐え得る磁気特性を有するものが得
られていないのが現状である。
【0007】そこで、このような問題を解決する手段と
して、例えば特開昭50−133453号公報に開示さ
れた技術では、磁芯のギャップに挿入装着される永久磁
石として、保磁力の高い希土類磁石粉末とバインダーと
を混合した上で圧縮成形して成るボンド磁石を用いるこ
とが提案されており、こうした構成によって直流重畳特
性の向上と磁芯の温度上昇の改善とを図り得るものとし
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した磁芯のギャッ
プに挿入装着される永久磁石に保磁力の高い希土類磁石
粉末とバインダーとを混合した上で圧縮成形して成るボ
ンド磁石を用いた磁気コアの場合、確かに直流重畳特性
の向上が図られるという長所を有するが、最近の高周波
用スイッチング電源等に対する電力変換効率の向上への
要求が一層厳しくなっていることや、或いはチョークコ
イルやトランスに用いられる磁芯に対しても単に温度測
定を行うだけでは磁気特性の優劣が判断不能なレベルと
みなされるようになっており、コアロス特性が優れてい
ることも必要不可欠な判断基準であるとみなされる現状
を考慮すれば、実際にコアロス測定装置によりコアロス
特性を測定した結果によれば開示された抵抗率の値では
コアロス特性が劣化しているという問題がある。
【0009】又、最近の電子部品としてのインダクタン
ス部品には表面実装タイプであることが所望されてお
り、そのインダクタンス部品に用いられる磁気コアに備
えられる磁性材料としての永久磁石の希土類磁石粉末に
は耐酸化性を有することが要求されている。
【0010】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、優れた直流重畳特
性及びコアロス特性を有すると共に、容易にして安価に
提供可能な耐酸化性を有する磁気コア及びそれを用いた
インダクタンス部品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁路の
少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁芯における
ギャップに対し、固有保磁力I C が3.95×106
A/m以上でキューリー温度TC が300℃以上であ
り、且つ粉末平均粒径が2.0〜50μmの希土類磁石
粉末、比抵抗が100Ω・cm以上で平均粒径が0.1
μm〜25μmのNi−Zn系フェライト又はMg−Z
n系フェライトを含有する酸化物軟磁性粉末、及び樹脂
を混合して成る比抵抗が1Ω・cm以上の着磁された複
合磁性体を挿入装着して成る磁気コアが得られる。
【0012】又、本発明によれば、上記磁気コアにおい
て、複合磁性体は、酸化物軟磁性粉末を全体の体積比で
5〜80(vol%)の範囲で含有して成る磁気コアが
得られる。
【0013】更に、本発明によれば、上記何れかの磁気
コアにおいて、複合磁性体は、樹脂を全体の体積比で5
〜60(vol%)の範囲で含有して成る磁気コアが得
られる。
【0014】加えて、本発明によれば、上記何れか一つ
の磁気コアにおいて、複合磁性体は、透磁率が1.3以
上で保磁力HC が3950A/m以上の磁気特性を示す
磁気コアが得られる。
【0015】一方、本発明によれば、上記何れか一つの
磁気コアに対して少なくとも1ターン以上の巻き線を巻
回して成る巻き線部を設けて成るインダクタンス部品が
得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の磁
気コア及びそれを用いたインダクタンス部品について、
図面を参照して詳細に説明する。
【0017】最初に、本発明の磁気コアの技術的概要に
ついて簡単に説明する。本発明の磁気コアは、磁路の少
なくとも1箇所以上にギャップを有する磁気コアにおけ
るギャップに対し、固有保磁力I C が3.95×10
6 A/m以上でキューリー温度TC が300℃以上であ
り、且つ粉末平均粒径が2.0〜50μmの希土類磁石
粉末、比抵抗が100Ω・cm以上で平均粒径が0.1
μm〜25μmのNi−Zn系フェライト又はMg−Z
n系フェライトを含有する酸化物軟磁性粉末、及び樹脂
を混合して成る比抵抗が1Ω・cm以上の着磁された複
合磁性体を挿入して成るものである。
【0018】但し、この磁気コアにおいて、複合磁性体
として、酸化物軟磁性粉末を全体の体積比で5〜80
(vol%)の範囲で含有して成るものとしたり、或い
は樹脂を全体の体積比で5〜60(vol%)の範囲で
含有して成るものとすることが好ましく、更に複合磁性
体として、透磁率が1.3以上で保磁力HC が3950
A/m以上の磁気特性を示すものとすることが望まし
い。
【0019】このような何れの磁芯に対しても、少なく
とも1ターン以上の巻き線を巻回して成る巻き線部を設
けることでインダクタンス部品を得ることができる。
【0020】そこで、以下は本願発明の研究開発に至る
過程の技術的背景を説明する。本発明者等は、従来構造
の磁気コアにあっての磁路の1箇所以上にギャップを有
する磁芯におけるギャップに挿入装着される永久磁石、
即ち、磁性材料について検討した結果、比抵抗が1Ω・
cm以上で固有保磁力I C が3.95×106 A/m
以上のものを使用したときに優れた直流重畳特性が得ら
れ、しかもコアロス特性の劣化が生じない磁芯を構成で
きることを見い出した。これは優れた直流重畳特性を得
るために必要な磁気特性はエネルギー積(BH)max
りもむしろ固有保磁力IC にあり、従って比抵抗の高
い磁石粉末を使用しても固有保磁力I C が高ければ十
分に高い直流重畳特性が得られることを発見したことに
よる。
【0021】一般に比抵抗が高く、しかも固有保磁力I
C が高い磁性体は、一般的には希土類磁石粉末をバイ
ンダーと共に混合した上で圧縮成形して成る複合磁性体
の希土類ボンド磁石で得られるが、これに高抵抗の酸化
物磁性粉末を混合すると、一層高い比抵抗が容易に得ら
れる。酸化物磁性粉末の種類としては、Mn−Znフェ
ライト、Ni−Zn系フェライト、Mg−Zn系フェラ
イト、センダスト、Fe−Si系磁性粉末等が挙げられ
るが、ここでは特に高抵抗であるという条件を満たす必
要があることを考慮すればNi−Zn系フェライトやM
g−Zn系フェライトに限定される。
【0022】又、高い固有保磁力I C を得るための作
製に用いる磁石粉末の種類としては、保磁力HC が高い
ものであればどのような組成のものでも可能であるが、
希土類磁石粉末を用いることが好ましい。希土類磁石粉
末の種類はSmCo系、NdFeB系、SmFeN系と
あるが、リフロー条件及び耐酸化性を考慮するとキュー
リー温度TC が300℃以上、固有保磁力I C が3.
95×106 A/m以上であることが必要である。
【0023】更に、磁芯に適用する磁性材料としては、
チョークコイルやトランスに好適な軟磁気特性を有する
材料であれば如何なるものでも有効であるが、一般には
Mn−Zn系又はNi−Zn系のフェライト、圧粉磁
芯、珪素鋼板、アモルファス等が用いられるので、それ
らを任意に選択して構わない。
【0024】加えて、磁芯の形状については、特に制限
があるわけではなく、トロイダルコア,EE型コア,E
I型コア等のあらゆる形状のものを適用することが可能
である。何れにしても、これらの磁気コアの磁路の少な
くとも1箇所以上にギャップを設け、そのギャップに上
述した構成の磁性材料(永久磁石)を挿入装着する。
尚、磁気コアの磁路に設けるギャップ長は特に制限され
ないが、ギャップ長が狭すぎると直流重畳特性が劣化し
てしまうし、又ギャップ長が広過ぎると透磁率が低下し
過ぎてしまうので、そうした短所が発現しないように配
慮すればギャップ長は自ずと決定されるものである。
【0025】但し、ギャップに挿入される複合磁性体
(永久磁石)に要求される磁気特性に関して、固有保磁
I C は3.95×106A/m未満では磁芯に印加
される直流磁界によって保磁力が消失してしまうので、
その値以上のものが必要である。又、粉末の平均粒径
(平均最大粒径)が50μmを越えるとコアロス特性が
劣化するので、平均粒径は50μm以下であることが望
ましく、反対に平均粒径(平均最小粒径)が2.5μm
未満になると粉末熱処理及びリフロー時に粉末の酸化に
よる磁化の減少が顕著になるため、平均粒径を2.5μ
m以上とする必要がある。更に、ここでは粉末の耐酸化
性を向上させるため、粉末表面にZn,Al,Bi,G
a,In,Mg,Pb,Sb,Snのうちの少なくとも
一種又はその合金で被覆しておくことが好ましいが、こ
のように粉末表面を金属で被覆した場合、比抵抗の劣化
を招くことが容易に推察される。そこで、電源効率や透
磁率の周波数特性から比抵抗は大きい程良いことを考慮
し、ここでの比抵抗を向上させるために上述した磁石粉
末に予め全体積比で5〜80vol%のNi−Znフェ
ライト又はMg−Znフェライトを混合することで高比
抵抗で高い磁気特性を有する磁芯を得るようにする。因
みに、このときに混合するフェライト量を規定した理由
は、5vol%未満であれば混合不足で比抵抗が混合し
ない場合とほぼ同等となってしまうためであり、80v
ol%を越えると他の成分である樹脂との間で磁石粉末
の総体積が20vol%未満になって事実上作製するこ
とが困難であることや磁石粉末に対する樹脂の割合が増
加することでバイアス量が低くなってしまうことにより
良好な磁気特性が得られないためである。従って、混合
するフェライト量は体積比で5〜80vol%の範囲で
あれば高比抵抗で高い磁気特性を有する磁芯が得られ
る。尚、これらの混合するフェライトの平均粒径も最適
な範囲が存在し、実験結果からは平均粒径0.1〜25
μmの範囲にすれば効果的に比抵抗やコアロス特性を向
上させ得ることが判っている。
【0026】以下は、幾つかの実施例を挙げ、磁気コア
及びそれを用いたインダクタンス部品について、それら
を製造工程を含めて具体的に説明する。
【0027】(実施例1)実施例1では、先ずボンド磁
石を得るための希土類磁石粉末として平均粒径が約5μ
mのSmCo系磁石粉末に対して平均粒径が約5μmの
Zn金属粉末を3wt%混合し、Ar雰囲気下で500
℃の条件下で2時間熱処理を施すことにより、表面にZ
nが被覆されたSm−Co系磁石粉末を得た。
【0028】次に、このSm−Co系磁石粉末に対して
ポリアミドイミド樹脂によるバインダーを総体積50v
ol%となるように混合して得られた混合物に対して平
均粒径が0.8μmのNi−Zn系フェライト粉末をそ
れぞれ総体積で0,3,5,10,20,40,80v
ol%となるように混合してから加圧ニーダを用いて混
練を行った後、溶剤で希釈してからドクターブレード法
(塗工法)により膜厚約300μmで各試料に係る磁性
材料としてのボンド磁石シートを作製した。
【0029】一方、磁芯としてMn−Zn系フェライト
材で作成された磁路長5.93cm、実効断面積0.8
3cm2 のEE型コアを用意し、その中芯に300μm
のギャップ加工を施すと共に、EE型コアの中芯断面形
状に合致するように切断した各試料に係るボンド磁石シ
ートを約10Tのパルス磁場で磁路方向に着磁した後、
EE型コアのギャップに各試料に係るボンド磁石シート
を挿入装着して各試料に係る磁気コアを作成した。
【0030】図1は、このようにして作製された本発明
の実施例1に係る磁気コア3の外観構成を示した斜視図
である。この磁気コア3は、EE型コア2の中芯の磁路
に形成されたギャップに対し、磁性材料として上述した
各試料に係るボンド磁石シートによるボンド磁石1を挿
入装着して構成されるものである。
【0031】因みに、このようにして得られた磁気コア
3は、図2の側面図に示されるように、磁気コア3にお
ける磁芯となるEE型コア2のギャップに挿入装着され
たボンド磁石1の周囲に対して少なくとも1ターン以上
の巻線を巻回して巻線部4を設けることにより、インダ
クタンス部品5として構成される。
【0032】表1は、上述した実施例1の各試料に係る
ボンド磁石1単体の磁気特性としてリコイル透磁率,保
磁力(A/m),及び比抵抗(Ωcm)[但し、ここで
の磁気特性は、ボンド磁石シートを直径1cmの円形状
に切り抜いた後にそれらを重ねて高さ約1cmの円柱状
にした状態の測定結果を示している]と各ボンド磁石1
をEE型コア2のギャップに挿入装着して構成される各
試料に係る磁気コア3における磁束密度B=50m
T,周波数f=200kHzの条件下でのコアロス値
(kW3 )との測定結果をNi−Zn系フェライト粉末
を混合しない以外は同様な手順で作製された比較例のも
の(即ち、フェライト0vol%の試料を示す)と対比
して示したものである。
【0033】
【表1】
【0034】表1からは、Ni−Zn系フェライト粉末
の混合量が5vol%以上で1Ω・cm以上の比抵抗が
得られ、5vol%以上でコアロス値も大きく向上する
(比抵抗の向上と一致する)ことが判る。
【0035】即ち、以上の結果により、実施例1ではN
i−Zn系フェライト粉末の混合量を5〜80vol%
の範囲とすれば、比較例のように全く混合しない場合よ
りも比抵抗が高く、良好な磁気特性が得られることが判
った。又、Ni−Zn系フェライト粉末の混合量を5〜
80vol%の範囲とした場合の各試料に係る磁気コア
3では、複合磁性材料としての各ボンド磁石1における
リコイル透磁率が1.3以上、保磁力HC が3950A
/m以上となることも判った。
【0036】尚、ここでの各試料に係る磁気コア3の磁
気特性から明らかであるように、フェライト粉末の混合
量が多い程、ギャップの透磁率が上がり、フェライトコ
ア自体の透磁率も大きくなる(ギャップ長を狭くした場
合と同じ効果となる)ので、フェライトコアを設計する
ときにはこの点に注意してギャップ長を決定する必要が
ある。
【0037】(実施例2)実施例2では、先ずボンド磁
石を得るために実施例1の場合と同様な条件下で表面に
Znが被覆されたSm−Co系磁石粉末を得た。
【0038】次に、このSm−Co系磁石粉末に対して
ポリアミドイミド樹脂を総体積でそれぞれ3,5,1
0,20,40,50,60,70vol%となるよう
に混合して得られた混合物に対してビーズミルによって
高分散化させた平均粒径1μmのMg−Zn系フェライ
ト粉末を総体積25vol%で混合することでSm−C
o系磁石粉末が残部体積でそれぞれ72,70,65,
55,35,25,15,5vol%となるようにして
から加圧ニーダを用いて混練を行った後、ハイブリッド
ミキサーで混合してからドクターブレード法(塗工法)
により膜厚約300μmで各試料に係る磁性材料として
のボンド磁石シートを作製した。
【0039】そこで、ここでも実施例1の場合と同様な
EE型コア2を用意し、その中芯断面形状に合致するよ
うに切断した各試料に係るボンド磁石シートを約10T
のパルス磁場で磁路方向に着磁した後、EE型コア2の
ギャップに各試料に係るボンド磁石シートによるボンド
磁石1を挿入装着して各試料に係る磁気コアを作成し
た。
【0040】表2は、上述した実施例2の各試料に係る
ボンド磁石1単体の磁気特性として比抵抗(Ωcm),
フラックス量(μT)と各ボンド磁石1をEE型コア2
のギャップに挿入装着して構成される各試料に係る磁気
コア3における磁束密度B=50mT,周波数f=2
00kHzの条件下でのコアロス値(kW3 )との測定
結果を示したものである。
【0041】
【表2】
【0042】表2からは、樹脂の含有量を体積比5vo
l%以上としたときに比抵抗が1Ω・cm以上となると
共に、樹脂の含有量の増加に対応して比抵抗が上昇し、
それに伴ってコアロス値が向上することが判った。又、
表2に示される各試料のコアロス値により直流重畳特性
を算出した結果、樹脂の全体の含有量が少ない方が直流
重畳特性は高磁界まで伸び、その伸び率はフラックス量
にほぼ比例していることを確認できた。この結果、フラ
ックス量の少ない樹脂を70vol%含有する試料で
は、直流重畳特性がエアギャップのみで構成される磁芯
の場合と殆ど変わらず、磁気特性が殆ど向上しないた
め、本発明の実施例の対象外となることも判った。
【0043】以上の結果により、実施例2の各試料の磁
気コア3で必要とされる1Ω・cm以上の比抵抗が得ら
れると共に、良好な直流重畳特性を維持するためには各
ボンド磁石1の作製に供する樹脂の含有量を全体の体積
比5〜60vol%の範囲に規定する必要があることが
判った。因みに、ここでの樹脂の含有量を全体の体積比
5〜60vol%の範囲として作製した場合の各試料の
磁気コア3の各ボンド磁石1においても、リコイル透磁
率が1.3以上、保磁力HC が3950A/m以上とな
ることが判った。
【0044】(実施例3)実施例3では、先ずボンド磁
石を得るために実施例1の場合と同様な条件下で表面に
Znが被覆されたSm−Co系磁石粉末を得た。
【0045】次に、このSm−Co系磁石粉末に対して
ポリアミドイミド樹脂を体積比40vol%、平均粒径
が異なるNi−Zn系フェライト粉末としてそれぞれ平
均粒径が0.1,0.2,0.5,1.0,2.0,
5.0,10,25,40μmのものを体積比20vo
l%となるようにハイブリッドミキサーを用いてそれぞ
れ10分間撹拌して混合した後、ドクターブレード法
(塗工法)により膜厚約300μmでシートとし、これ
らの各シートを恒温槽を用いて大気中で温度条件200
℃で乾燥させることで各試料に係る磁性材料としてのボ
ンド磁石シートを作製した。
【0046】そこで、ここでも実施例1の場合と同様な
EE型コア2を用意し、その中芯断面形状に合致するよ
うに切断した各試料に係るボンド磁石シートを約10T
のパルス磁場で磁路方向に着磁した後、EE型コア2の
ギャップに各試料に係るボンド磁石シートによるボンド
磁石1を挿入装着して各試料に係る磁気コアを作成し
た。
【0047】表3は、上述した実施例3の各試料に係る
ボンド磁石1単体の磁気特性として比抵抗(Ωcm)と
各ボンド磁石1をEE型コア2のギャップに挿入装着し
て構成される各試料に係る磁気コア3における磁束密度
=50mT,周波数f=200kHzの条件下での
コアロス値(kW3 )との測定結果をNi−Zn系フェ
ライト粉末を無添加としてSm−Co系磁石粉末の体積
比50vol%,ポリアミドイミド樹脂の体積比50v
ol%として作製された比較例のもの(即ち、フェライ
ト無添加の試料を示す)と対比して示したものである。
【0048】
【表3】
【0049】表3からは、平均粒径を0.1〜25μm
の範囲としてNi−Zn系フェライト粉末を混合した各
試料では比抵抗が1Ω・cm以上の値を示し、コアロス
値も向上しているが、平均粒径を40μmとしてNi−
Zn系フェライト粉末を混合した試料ではフェライト無
添加の比較例の試料に比べれば比抵抗が向上している
が、効果が小さくて1Ω・cm以上の比抵抗は得られな
いことにより、平均粒径を0.1〜25μmの範囲とし
てNi−Zn系フェライト粉末を混合すれば比抵抗が高
く、しかもコアロス特性の優れた磁芯が得られることが
判った。因みに、ここでの平均粒径を0.1〜25μm
の範囲としてNi−Zn系フェライト粉末を混合して作
製した場合の各試料の磁気コア3の各ボンド磁石1にお
いても、リコイル透磁率が1.3以上、保磁力HC が3
950A/m以上となることが判った。
【0050】尚、上述した実施例1〜3では、Sm−C
o系磁石粉末の表面を被覆するための金属粉末としてZ
nを用いた場合を説明したが、低融点金属であれば他の
ものでも良く、例えばAl,Bi,Ga,In,Mg,
Pb,Sb,Snの少なくとも一種、或いはその合金等
を用いても同様の効果を得られることができる。又、S
m−Co系磁石粉末に添加する樹脂材料についても、各
実施例ではポリアミドイミド樹脂を用いた場合を説明し
たが、耐熱性を有するものであれば他の樹脂でも適用可
能である。更に、各実施例で説明したSm−Co系磁石
粉末に添加するNi−Zn系フェライト粉末やMg−Z
n系フェライト粉末は、それぞれ置き換えても同等な効
果を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の磁気コ
アによれば、磁芯の磁路に形成されたギャップに挿入装
着される複合磁性体(永久磁石)を改良し、固有保磁力
I Cが3.95×106 A/m以上でキューリー温度
C が300℃以上であり、且つ粉末平均粒径が2.0
〜50μmの希土類磁石粉末、比抵抗が100Ω・cm
以上で平均粒径が0.1μm〜25μmのNi−Zn系
フェライト又はMg−Zn系フェライトを含有する酸化
物軟磁性粉末、及び樹脂を混合して成る比抵抗が1Ω・
cm以上の着磁された構成の複合磁性体とし、更に複合
磁性体の磁気特性が損なわれないように複合磁性体に混
合される酸化物軟磁性粉末や樹脂を全体の体積比を適量
に定めているので、優れた直流重畳特性及びコアロス特
性を有すると共に、容易にして安価に提供可能な耐酸化
性を有する磁気コアが得られるようになる。この結果、
この磁気コアにおける磁芯のギャップに挿入装着された
複合磁性体(永久磁石)に対して少なくとも1ターン以
上の巻き線を巻回して成る巻き線部を設けて成る高周波
用のインダクタンス部品においても、表面実装タイプと
しての適用が有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る磁芯を用いて成る磁気
コアの外観構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す磁気コアに巻き線を巻回して構成さ
れるインダクタンス部品を示した側面図である。
【符号の説明】
1 ボンド磁石 2 EE型コア 3 磁気コア 4 巻き線部 5 インダクタンス部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 政義 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 (72)発明者 保志 晴輝 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 Fターム(参考) 5E041 AB01 AB11 CA02 NN02 5E043 AA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁路の少なくとも1箇所以上にギャップ
    を有する磁芯における該ギャップに対し、固有保磁力I
    C が3.95×106 A/m以上でキューリー温度T
    C が300℃以上であり、且つ粉末平均粒径が2.0〜
    50μmの希土類磁石粉末、比抵抗が100Ω・cm以
    上で平均粒径が0.1μm〜25μmのNi−Zn系フ
    ェライト又はMg−Zn系フェライトを含有する酸化物
    軟磁性粉末、及び樹脂を混合して成る比抵抗が1Ω・c
    m以上の着磁された複合磁性体を挿入装着して成ること
    を特徴とする磁気コア。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気コアにおいて、前記
    複合磁性体は、前記酸化物軟磁性粉末を全体の体積比で
    5〜80(vol%)の範囲で含有して成ることを特徴
    とする磁気コア。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の磁気コアにおい
    て、前記複合磁性体は、前記樹脂を全体の体積比で5〜
    60(vol%)の範囲で含有して成ることを特徴とす
    る磁気コア。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一つに記載の磁気
    コアにおいて、前記複合磁性体は、透磁率が1.3以上
    で保磁力HC が3950A/m以上の磁気特性を示すこ
    とを特徴とする磁気コア。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一つに記載の磁気
    コアに対して少なくとも1ターン以上の巻き線を巻回し
    て成る巻き線部を設けて成ることを特徴とするインダク
    タンス部品。
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