JP2003098946A - 電子教卓及びその使用方法並びに電子教卓用セット - Google Patents

電子教卓及びその使用方法並びに電子教卓用セット

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JP2003098946A
JP2003098946A JP2002026854A JP2002026854A JP2003098946A JP 2003098946 A JP2003098946 A JP 2003098946A JP 2002026854 A JP2002026854 A JP 2002026854A JP 2002026854 A JP2002026854 A JP 2002026854A JP 2003098946 A JP2003098946 A JP 2003098946A
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Junichi Tada
順一 多田
Ryoji Ono
良二 大野
Kiyoko Ohashi
聖子 大橋
Kazuo Ito
和雄 伊藤
Keiichi Hashisaka
圭一 端坂
Hisatomo Sakai
寿倫 酒井
Keiji Imanishi
啓二 今西
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Hitachi KE Systems Ltd
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Hitachi KE Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用前の機器類のセッティングや調整が不要
で使用の利便性が高く、かつ豊富な教材を利用可能な電
子教卓を提供すること、当該電子教卓を用いて豊富な教
材を学生に示す方法を提供すること、電子教卓をより簡
便に構築するための電子教卓用セットを提供すること。 【解決手段】 施錠が可能な開閉扉8を有する箱形の教
卓本体1内に、パソコン21、映像機器24、プロジェ
クタ25及びスピーカー27を含む所要の電子機器を所
要の配線を済ませた状態で収納する。パソコン21を遠
隔操作しながら収納された各種電子機器を駆動し、学生
に映像と音声とで教材を提示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所要の学習用電子
機器が一体に組み込まれた教卓(本明細書においては、
これを「電子教卓」という。)と、その使用方法、並び
に電子教卓の主要部となる電子教卓用セットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、学校や学習塾などの授業において
は、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と略
称する。)やVTRなどの教材再生装置から供給された
画像データを投写装置にて投写面(例えば、スクリーン
や黒板)上に表示しつつ、教師が必要な内容を講義する
という方式が採られることが多くなってきた。
【0003】従来においては、本方式で授業を行うため
の専用の電子教卓が開発されていなかったため、本方式
の授業を行うごとに、必要な電子機器の搬送と結線をそ
の都度行うということが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、授業を行うごとに必要な電子機器の準備を行う
ことは、教師の負担が非常に大きいばかりでなく、授業
時間開始後にこの準備作業を行えば、講義時間が短縮さ
れるという不都合を生じる。
【0005】また、教材の表示装置として液晶プロジェ
クタなどの投写装置を用いた場合には、投写装置に備え
られたランプが点灯している状態でいきなり投写装置の
主電源を切ると過熱によってランプ寿命が短くなるた
め、ランプを消灯し、ランプが充分に冷却された後に投
写装置の主電源を切る必要があるが、授業の終了ごとに
このような操作を行うことは、教師の負担が非常に大き
いばかりでなく、授業時間中にこの終了作業を行えば、
講義時間が短縮されるという不都合を生じる。
【0006】本発明は、かかる従来技術の不備を解消す
るためになされたものであって、その目的は、使用前の
機器類のセッティングや調整が不要で使用の利便性が高
く、かつ豊富な教材を利用可能な電子教卓を提供するこ
と、及び当該電子教卓を用いて豊富な教材を学生に示す
方法を提供すること、並びに電子教卓をより簡便に構築
するための電子教卓用セットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、電子教卓に関しては、電子機器の収納部
を有する教卓本体と、前記収納部内に収納されかつ互い
に結線された複数の電子機器と、当該複数の電子機器の
それぞれに所定の電源を供給する電源部と、当該電源部
をオンオフ操作する電源操作部と、前記複数の電子機器
のそれぞれについての電源投入手順及び/又は電源遮断
手順が記憶された制御装置とを備え、前記電源操作部が
オン操作又はオフ操作されたとき、前記制御装置に記憶
された電源投入手順及び/又は電源遮断手順にしたがっ
て前記複数の電子機器のそれぞれに対する電源の投入又
は遮断を自動的に所定の順番で行うという構成にした。
【0008】このように、受講生に教材データを示すた
めに必要な一切の電子機器を教卓本体に予め結線した状
態で収納すると、授業を行うごとに電子機器の搬送と結
線とを行う必要がないので、教師の負担を軽減できると
共に、授業を効率的に行うことができる。また、複数の
電子機器のそれぞれについての電源投入手順及び/又は
電源遮断手順が記憶された制御装置とを備え、電源操作
部がオン操作又はオフ操作されたとき、制御装置に記憶
された電源投入手順及び/又は電源遮断手順にしたがっ
て複数の電子機器のそれぞれに対する電源の投入又は遮
断を自動的に所定の順番で行うと、例えば投写装置につ
いて、ランプを消灯し、ランプが充分に冷却された後に
投写装置の主電源を切ることができるので、投写装置の
寿命を確保できると共に、各電子機器の電源遮断時の負
担軽減と授業の効率化とを図ることができる。
【0009】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
制御装置としてパソコンを備え、かつ、前記電子機器と
して、教材に記憶されたデータを再生する再生装置と、
前記再生装置によって再生された画像データを投写面に
投写する投写装置と、前記再生装置によって再生された
音声データを出力するスピーカーと、通信回線接続装置
と、前記各電子機器を制御する制御装置とを少なくとも
備えるという構成にした。
【0010】このように、投写装置とスピーカーとを含
む電子機器を備えると、教材の内容を視覚と聴覚とをも
って受講者に伝達することができるので、教育効果の高
い電子教卓とすることができる。また、通信回線接続装
置を含む電子機器を備えると、LANや公衆回線網を介
して世界中のウエブサイトから送信されたデータを教材
として利用することができるので、豊富な教材を受講者
に伝達することができて、この点からも教育効果の高い
電子教卓とすることができる。
【0011】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
再生装置及び通信回線接続装置として、前記制御装置で
あるパソコンを兼用するという構成にした。
【0012】このように、再生装置及び通信回線接続装
置として制御装置であるパソコンを兼用すると、機器の
集約化とを高機能化とを図ることができる。
【0013】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
複数の電子機器及び前記制御装置の全部又は一部を有線
又は無線によって遠隔操作する遠隔操作部を備えるとい
う構成にした。
【0014】このように、電子機器及び/又は制御装置
を有線又は無線によって遠隔操作する遠隔操作部を備え
ると、教師が電子教卓から離れた状態で必要な電子機器
及び/又は制御装置の操作を行うことができるので、授
業の態様を多様化することができ、教育効果の高い電子
教卓とすることができる。
【0015】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
電源操作部として、前記電源部を手動によってオンオフ
操作するスイッチを備えるという構成にした。
【0016】このように、電源操作部として電源部を手
動によってオンオフ操作するスイッチを備えると、高価
な遠隔制御部を設ける必要がないので、電子教卓を安価
に構築することができる。
【0017】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
電子機器として、パソコンを外付けするためのパソコン
接続部を備えるという構成にした。
【0018】このように、電子機器としてパソコンを外
付けするためのパソコン接続部を備えると、教師が使い
慣れた自分のパソコンを利用して授業を行うことができ
るので、授業をより効率化することができる。
【0019】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
教卓本体として、前記収納部を構成する天板が前記収納
部を構成する側面板及び背面板に対して固定されたデス
ク形又はラック形の教卓本体を用いるという構成にし
た。
【0020】このように、教卓本体として天板が側面板
及び背面板に対して固定されたデスク形又はラック形の
教卓本体を用いると、天板の上面を教師が作業台として
自由に使用することができるので、授業環境が良好な電
子教卓とすることができる。
【0021】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
教卓本体として、前記収納部を構成する天板が前記収納
部を構成する側面板及び背面板に対して固定された固定
天板と前記側面板及び背面板に対して動作可能な可動天
板とから構成され、前記可動天板の下面に前記投写装置
が取り付けられ、前記可動天板を開いたときに、前記投
写装置のレンズ部が外部に露出するという構成にした。
【0022】このように、可動天板の下面に前記投写装
置を取り付け、可動天板を開いたときに投写装置のレン
ズ部が外部に露出するという構成にすると、投写装置の
取り出しと収納とが容易になると共に、不使用時に投写
装置を密封状態の収納部内に収納することができるの
で、投写装置の破壊や汚損を効率的に防止することがで
きる。加えて、使用時に投写装置のレンズ部の高さを教
卓本体の高さと同じかそれ以上の高さに設定することが
できるので、受講生が投写面に投写された画像を見やす
い電子教卓とすることができる。
【0023】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
教卓本体の高さを、70cm以上90cm以下にすると
いう構成にした。
【0024】このように、教卓本体の高さを70cm以
上90cm以下にすると、教卓本体に対する投写装置の
設定位置及び設定角度を調整することによって投写面に
投写される画像の高さを90cm以上にすることができ
るので、受講生が投写面に投写された画像を見やすい電
子教卓とすることができる。
【0025】また、本発明は、可動天板を有する電子教
卓に関して、前記可動天板の開閉動作に連動してオンオ
フ動作する電源スイッチを備え、前記可動天板を開けた
とき、前記電源スイッチをオン状態に切り換えて前記各
電子機器に自動的に電源を供給し、前記可動天板を閉じ
たとき、前記電源スイッチをオフ状態に切り換えて前記
各電子機器への電源の供給を自動的に断つという構成に
した。
【0026】このようにすると、電源のオンオフを自動
化することができるので、授業のより一層の効率化を図
ることができる。
【0027】また、本発明は、可動天板を有する電子教
卓に関して、前記可動天板を施錠可能に構成した。
【0028】このように、可動天板を施錠可能に構成す
ると、内蔵された投写装置の盗難やいたずらを防止する
ことができるので、信頼性の高い電子教卓とすることが
できる。
【0029】また、本発明は、電子教卓に関して、各種
の電子機器を収納する収納部の前面に施錠可能な扉を備
えるという構成にした。
【0030】このように、収納部の前面に施錠可能な扉
を備えると、内蔵された電子機器の盗難やいたずらを防
止することができるので、信頼性の高い電子教卓とする
ことができる。
【0031】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
投写装置として、前記投写面に投写される投写画像の色
を変更可能な投写装置を備えるという構成にした。
【0032】このように、投写装置として投写面に投写
される投写画像の色を変更可能な投写装置を備えると、
例えば白色のスクリーン上にも緑色の黒板上にも見やす
い画像を投射することができるので、白色のスクリーン
が備えられた教室以外の教室においても使用が可能にな
り、実用性の高い電子教卓とすることができる。
【0033】また、本発明は、電子教卓に関して、前記
投写装置として、床面に対する前記投写装置の設定角度
を10度以上15度以下とし、前記投写装置のレンズ部
と前記投写面との距離を90cm以上150cm以下と
したとき、前記投写面に投写される投写画像の縦横の歪
が2%以下の投写装置を備えるという構成にした。
【0034】このような高性能の投写装置を装備する
と、受講生に良質の投写画像を提供することができるの
で、教育効果の高い電子教卓とすることができる。
【0035】また、本発明は、電子教卓に関して、画像
データを出力するパソコンと、当該パソコンより出力さ
れた画像データを投写面に投写する投写装置と、前記パ
ソコンを遠隔操作する遠隔操作部とを備え、前記投写面
にマウスカーソル及び1乃至複数のオブジェクトを表示
させ、前記遠隔操作部を操作することによって前記マウ
スカーソルを前記オブジェクトの表示位置まで移動さ
せ、かつ前記オブジェクトが表示している機能の選択を
行う電子教卓であって、前記パソコンに、前記1乃至複
数のオブジェクトのうちの少なくともいずれか1つを吸
着対象オブジェクトとして設定する機能と、設定された
吸着対象オブジェクトと前記マウスカーソルとの距離が
予め定められた距離以内に接近したときに前記マウスカ
ーソルを当該所定の距離以内に接近した吸着対象オブジ
ェクトの表示領域内に引き込む機能とを付与するという
構成にした。
【0036】このような高性能の投写装置システムを装
備すると、遠隔操作部を操作して投写面上に表示された
マウスカーソルを移動させ、同じく投写面上に表示され
たオブジェクトをヒットして所望の機能を選択する場合
において、マウスカーソルを迅速かつ確実に所望のオブ
ジェクトにヒットさせることができるので、授業効率の
高い電子教卓とすることができる。
【0037】また、本発明は、電子教卓に関して、画像
データを出力するパソコンと、当該パソコンより出力さ
れた画像データを投写面に投写する投写装置と、前記パ
ソコンを遠隔操作する遠隔操作部とを備え、前記投写面
に表示されたマウスカーソルを前記遠隔操作部を操作す
ることによって移動させる電子教卓であって、前記パソ
コンに、前記マウスカーソルの位置によって特定される
領域の投写画像を拡大して表示する機能を付与するとい
う構成にした。
【0038】このような高性能の投写装置システムを装
備すると、遠隔操作部を操作することにより投写画像中
の所望の部分を拡大して示すことができるので、受講生
の理解を高めることができ、教育効果の高い電子教卓と
することができる。
【0039】一方、電子教卓の使用方法に関して、本発
明は、教材に記憶されたデータを再生する再生装置と、
当該再生装置によって再生された画像データをスクリー
ンに投写する投写装置と、前記再生装置によって再生さ
れた音声データを出力するスピーカーと、通信回線接続
装置と、前記各電子機器を制御する制御装置と、前記各
電子機器に電源を供給する電源装置とを備えた電子教卓
を用い、前記制御装置に記憶されたプログラムにしたが
って前記教材に記憶されたデータ又は前記通信回線接続
装置を通じて外部より取り込まれたデータを使用者の意
図する内容に加工したり、前記データを使用者の意図す
る順序で前記投写装置及びスピーカーに出力するという
構成にした。
【0040】このように、制御装置に記憶されたプログ
ラムにしたがって教材データに加工を施したり、使用者
の意図する順序に並び替えたりすると、単に教材に記憶
されたデータを流すだけの場合に比べて受講生の興味を
強く引きやすいので、電子教卓を用いた授業の教育的効
果を高めることができる。
【0041】また、本発明は、電子教卓の使用方法に関
して、前記通信回線接続装置を介して前記制御装置を教
職員の自宅、教材提供会社、職員室及び図書館のうちの
少なくともいずれか1箇所に設置された教材提供装置及
び/又は教材利用プログラム提供装置に接続し、前記通
信回線接続装置を通じて前記教材提供装置及び/又は教
材利用プログラム提供装置より前記制御装置に所望の教
材データ及び/又は教材利用プログラムを選択的に取り
込み、当該選択的に取り込まれた教材データ及び/又は
教材利用プログラムを利用して授業を行うという構成に
した。
【0042】このように、通信回線接続装置を通じて外
部の教材提供装置及び/又は教材利用プログラム提供装
置より制御装置に取り込まれた教材データ及び/又は教
材利用プログラムを利用して授業を行うと、多種多様の
教材データを多種多様な形態で受講生に示すことができ
るので、学生の興味を強く引きやすく、電子教卓を用い
た授業の教育的効果を高めることができる。
【0043】また、電子教卓用セットに関して、本発明
は、取手を有する箱形の筐体と、当該筐体内に収納され
互いに結線された電子機器とからなり、前記電子機器と
して、教材に記憶されたデータを再生する再生装置と、
当該再生装置によって再生された画像データを表示する
小型表示装置と、前記再生装置によって再生された画像
データをスクリーンに投写する投写装置と、前記再生装
置によって再生された音声データを出力するスピーカー
と、通信回線接続装置と、前記各電子機器を制御する制
御装置と、前記各電子機器に電源を供給する電源装置と
を備えるという構成にした。
【0044】この電子教卓用セットを用いれば、適当な
デスクやテーブルの上に当該電子教卓用セットを置くだ
けで電子教卓を得ることができるので、電子教卓の利用
をより便利にすることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子教卓の第
1実施形態例を図面を用いて説明する。第1実施形態例
に係る電子教卓は、天板が側面板及び背面板に対して固
定されたデスク形又はラック形の教卓本体を用いたこと
を特徴とする。
【0046】図1は観音開きの開閉扉の一方が省略され
かつ投写装置が備えられた第1実施形態例に係る教卓本
体の斜視図、図2は第1実施形態例に係る教卓本体の内
部の状態を示す正面図であって、これらの図から明らか
なように、本例の教卓本体1は、支柱2と、下部横梁4
と、天板5と、側面板6と、開閉扉8と、背面板51
と、底板52と、投写装置25の載置台53と、引き出
し54と、所要数の棚板55とをもって構成されてお
り、前記天板5と側面板6と開閉扉8と背面板51と底
板52とによって囲まれた部分が電子機器等の収納部9
になっている。前記開閉扉8には、錠前56が取り付け
られており、専用の鍵を保持した者にしか開けられない
ようになっている。なお、前記投写装置の載置台53
は、投写装置25を教卓本体1外に引き出せるようにす
るため、スライド可能に構成することもできる。また、
当該教卓本体1の高さは、教師や演者が椅子に座った状
態で使用可能な高さに形成することもできるし、立った
状態で使用可能な高さに形成することもできる。具体的
には、当該教卓本体1の高さは、70cm以上90cm
以下に形成される。
【0047】次に、前記教卓本体1に備えられる電子機
器の構成を、図3に基づいて説明する。
【0048】この図から明らかなように、本例の電子教
卓には、パソコン21と、RGB分配・切替プリント基
板22と、音声切替プリント基板23と、前記RGB分
配・切替プリント基板22を介して前記パソコン21に
接続されたVTR等の映像機器(教材再生装置)24
と、前記RGB分配・切替プリント基板22を介して前
記映像機器24に接続された液晶プロジェクタなどのプ
ロジェクタ(投写装置)25と、前記音声切替プリント
基板23を介して前記パソコン21に接続されたアンプ
基板26と、当該アンプ基板26に接続されたスピーカ
ー27と、教材の種類に応じて前記RGB分配・切替プ
リント基板22及び前記音声切替プリント基板23を切
り替える入力切替スイッチ28と、前記プロジェクタ2
5の冷却ファン29と、前記パソコン21に接続された
通信回線ハブ30及びUSBハブ31と、前記USBハ
ブ31に接続された無線通信部32と、前記各電子機器
に電源を供給する電源部33と、前記無線通信部32及
び前記USBハブ31を介して前記電源部33に備えら
れたブレーカ33cをオンオフ制御する電源制御部34
と、前記ブレーカ33cを手動でオンオフ制御するブレ
ーカスイッチ35と、前記電源部33に付設された所要
数のコンセント36と、前記無線通信部32及び前記U
SBハブ31を介して前記パソコン21及び電源制御部
34をリモートコントロールする遠隔操作部37とが、
それぞれ必要な配線が施された状態で備えられる。な
お、前記電源部33は、前記ブレーカ33cのほか、温
度ヒューズ33a、ノイズフィルタ33b及びDC電源
33dを含んで構成される。
【0049】前記RGB分配・切替プリント基板22に
備えられたSビデオ端子、VTR入力端子、RGB入力
端子、RGB出力端子、音声切替プリント基板23に備
えられた音声入力端子、入力切替スイッチ28及びコン
セント36は、小さな設定スペースに収納できるように
するため、図4に示すように第1のコネクタ38に集約
化され、図2に示すように教卓本体1内の所定の位置に
設定される。また、図4に示すように通信回線ハブ30
及びUSBハブ31もそれぞれ集約化され、図2に示す
ように教卓本体1内のケーシング38の近傍に設定され
る。さらに、アンプ基板26に備えられた音量ボリュー
ムとブレーカスイッチ35も、小さな設定スペースに収
納できるようにするため、図5に示すように第2のコネ
クタ39に集約化され、図2に示すように教卓本体1内
の所定の位置に設定される。
【0050】スピーカー27は、教卓本体1に備えられ
た背面板51に取り付けられ、受光生が講義内容等を良
く聞けるようになっている。
【0051】前記パソコン21としては、少なくとも制
御装置を有するパソコン本体とキーボードやマウスなど
の入力装置とを含み、必要に応じてDVD−RAMやC
D−ROMなどの教材再生装置と液晶表示装置などの小
型表示装置が付設されたものを備えることができ、前記
教卓本体1に備えられた引き出し54に載置される。当
該パソコン21は、図6に示すように、LANや公衆回
線などの通信回線41を介して教職員の自宅に設置され
たパソコン42、図書館に設置されたサーバ43、教材
提供会社に設置された教材提供用サーバ44、職員室に
設置されたサーバ45、認証・課金・請求処理サーバ4
6等と接続されており、教卓本体1に設置されたパソコ
ン21に外部から必要な教材及びプログラムをダウンロ
ードできるようになっている。
【0052】前記パソコン21は、教材の再生装置及び
表示装置として機能するほか、パソコン本体に所要の制
御プログラムを記憶することによって、通信回線接続装
置及び前記各電子機器22〜35の制御装置として機能
する。パソコン本体に記憶される制御プログラムとして
は、パソコン21を前記通信回線41に接続するための
通信回線接続プログラム、パソコン21や映像機器24
によって再生された教材又は通信回線41を介してパソ
コン21に取り込まれた教材を使用者の意図する内容に
加工したり、使用者の意図する順序で出力するための教
材加工プログラム、電源を所定の順番に投入又は遮断す
る電源制御プログラム、及びプロジェクタ25の制御プ
ログラムなどが記憶される。
【0053】図7は、電源制御プログラムの一例を示す
フローチャートであって、遠隔操作部37が操作され、
無線通信部32及びUSBハブ31を介してパソコン2
1に電源遮断信号が送信されるか、プロジェクタ25で
投写されたアイコンがクリックされ、電源の遮断が指示
されると(手順S−1)、パソコン21のCOM1ポー
ト経由でプロジェクタ25の電源がスタンバイモードに
切り替えられる(手順S−2)。スタンバイモードで
は、プロジェクタ25のランプは消灯されるが、ファン
20,25bは駆動を継続し、ランプの過熱が防止され
る。しかる後に、パソコン21は、プロジェクタ25か
らスタンバイモードに切り替えられた旨の信号を受け取
り、ファン20,25bの駆動を継続する(手順S−
3)。そして、予め定められた時間が経過した後、パソ
コン21はUSBハブ31を経由して電源制御部34に
ブレーカ33cの遮断指示信号を送り(手順S−4)、
パソコン21をシャットダウン処理すると共にファン2
0,25bを含む各電子機器の電源を遮断する(手順S
−5)。このようにすると、プロジェクタ25に備えら
れたランプの過熱が防止されるので、プロジェクタ25
の寿命を確保することができる。なお、前記において
は、電源遮断時の手順についてのみ説明したが、必要あ
る場合には、電源投入時の手順についてもパソコン21
で制御することができる。また、前記においては、遠隔
操作部37から電源の遮断を指示した場合を例にとって
説明したが、ブレーカスイッチ35がオフ操作された場
合にも、前記と同様の手順で電源の遮断処理が行われ
る。
【0054】図8は、プロジェクタ制御プログラムの一
例を示すフローチャートであって、プロジェクタ25の
投写面に表示されたプロジェクタ25の制御ボタンがク
リックされると(手順S−11)、プロジェクタ25の
投写面に当該プロジェクタ25の制御機能一覧が表示さ
れる(手順S−12)。次いで、使用者が制御機能一覧
に表示された制御機能の1つをクリックすると(手順S
−13)、該当する制御機能の制御信号がパソコン21
のCOM1ポート経由でプロジェクタ25に送られ(手
順S−14)、プロジェクタ25が駆動される(手順S
−15)。
【0055】なお、前記制御機能一覧には、プロジェク
タ25の投写面にマウスカーソル及び1乃至複数のオブ
ジェクトを表示させる機能、遠隔操作部37を操作する
ことによってマウスカーソルをオブジェクトの表示位置
まで移動させ、オブジェクトが表示している機能の選択
を行う機能、前記1乃至複数のオブジェクトのうちの少
なくともいずれか1つを吸着対象オブジェクトとして設
定する機能、設定された吸着対象オブジェクトとマウス
カーソルとの距離が予め定められた距離以内に接近した
ときにマウスカーソルを当該所定の距離以内に接近した
吸着対象オブジェクトの表示領域内に引き込む機能を含
めることができる。これによって、プロジェクタ25の
制御をより容易なものにすることができる。
【0056】また、前記制御機能一覧には、プロジェク
タ25の投写面にマウスカーソルを表示させる機能、遠
隔操作部37を操作することによってマウスカーソルを
移動させる機能、及びマウスカーソルの位置によって特
定される領域の投写画像を拡大して表示する機能を含め
ることができる。これによって、受講者の理解をより高
めることができる。
【0057】前記プロジェクタ25は、図9に示すよう
に、床面47に対してレンズ部25aが上向きになるよ
うに傾斜して教卓本体1に取り付けられる。前記プロジ
ェクタ25としては、専用のスクリーンを備えない教室
でも使用でき、受講者に明瞭な投影画像を提供できるよ
うにするため、投写面に投写される投写画像の色を変更
可能なタイプのプロジェクタを備えることが特に好まし
い。また、受講者に歪のない投影画像を提供できるよう
にするため、床面47に対するプロジェクタ25の設定
角度を10度以上15度以下とし、当該プロジェクタ2
5のレンズ部25aと投写面との距離を90cm以上1
50cm以下としたとき、投写面に投写される投写画像
の縦横の歪が2%以下となるタイプのプロジェクタを備
えることが特に好ましい。図9に例示した条件でプロジ
ェクタ25を設定した場合、投写画像の高さhを90c
m以上にすることができるので、受講者に見やすい投影
画像を提供することができる。
【0058】以下、前記のように構成された電子教卓の
使用方法について説明する。
【0059】まず、錠前56をあけて開閉扉8を開き、
教卓本体1よりプロジェクタ25を引き出す(手順S−
21)。次に、教材とプログラムとを通信回線41経由
で外部からダウンロードするか、パソコン21に教材と
プログラムとをセットするか、販売先を指定して販売さ
れている教材を外部からダウンロードする(手順S−2
2)。次に、パソコン21に電子教卓のIDと教材再生
手順を記録するか否か設定する(手順S−23)。しか
る後に、意図した順番に教材を再生して表示・出力部に
送り、授業を行う(手順S−24)。授業中において
は、必要に応じてパソコン21を操作し、教材の再生を
制御する。再生された教材の画像はプロジェクタ25に
よって投写面に投写され、再生された教材の音声はスピ
ーカー27より出力される(手順S−25)。授業中に
おいて、電子教卓から通信回線にアクセスして新たな情
報を入手した場合には、入手された教材の画像がプロジ
ェクタ25によって投写面に投写され、入手された教材
の音声がスピーカー27より出力される(手順S−2
6)。しかる後に、授業が終了したか否かが判定され
(手順S−27)、授業が終了していないと判定された
場合には手順S−24に戻り、授業が終了したと判定さ
れた場合には手順S−28に移行して、記録した授業展
開データを職員室のサーバ45に送信する。また、電子
教卓に備えられた全ての電子機器を教卓本体1内に収納
し、錠前56を施錠する。これによって、セキュリティ
が確保される。
【0060】以下、本発明に係る電子教卓の第2実施形
態例を図面を用いて説明する。第2実施形態例に係る電
子教卓は、教卓本体として天板が側面板及び背面板に対
して固定された固定天板と側面板及び背面板に対して動
作可能な可動天板とからなる教卓本体を用いたことを特
徴とする。
【0061】図11は第2実施形態例に係る教卓本体の
不使用状態の斜視図、図12は第2実施形態例に係る教
卓本体の使用状態の斜視図であって、これらの図から明
らかなように、本例の教卓本体1は、支柱2と、上部横
梁3と、下部横梁4と、天板5と、側面板6と、キーボ
ード収納引き出し7と、開閉扉8と、図示しない背面板
及び底板とをもって構成されており、前記天板5と側面
板6と開閉扉8と図示しない背面板及び底板とによって
囲まれた部分が収納部9になっている。
【0062】天板5は、支柱2及び上部横梁3に固定さ
れた固定天板5aと、当該固定天板5aに後端部が旋回
可能に取り付けられ、前方が収納部9に対して開閉でき
るようにされた可動天板5bとから構成されており、当
該可動天板5bは、閉位置及び開位置において安定に保
持されるようになっている。
【0063】前記キーボード収納引き出し7、開閉扉8
及び可動天板5bには、錠前10,11,12が取り付
けられており、専用の鍵を保持した者にしか開けられな
いようになっている。これらの各錠前10,11,12
は、より安全性を高めるために、それぞれ異なる鍵で開
けられるものを備えることもできるし、開閉を容易にす
るため、同一の鍵で開けられるものを備えることもでき
る。
【0064】前記教卓本体1に備えられる電子機器とし
ては、第1実施形態例に係る電子教卓と同一構成のもの
を用いることもできるが、天板5上にタッチパネル61
及びTFT表示装置などの小型表示装置62を設けた
り、天板5と上部横梁3との間に可動天板5bと連動す
る電源スイッチを設けることもできる。
【0065】プロジェクタ25は、前記教卓本体1に備
えられた可動天板5bの下面に取り付けられ、可動天板
5bを開けたとき、そのレンズ部25aが外部に露出し
て、図示しない投写面に所要の仰角で情報光を照射でき
るようになっている。このプロジェクタ25の台形補正
や縦横比補正それにピントなどは、情報光の照射角度や
レンズ部25aから投写面までの距離に合わせて、予め
調整されている。
【0066】なお、前記各実施形態例においては、パソ
コン21を収納部9内に収納したが、かかる構成に代え
て、又はかかる構成に加えて、パソコン21を外付けす
るためのパソコン接続部を教卓本体1に備えることもで
きる。
【0067】また、前記各実施形態例においては、無線
式の遠隔操作部37を備えたが、有線式の遠隔操作部を
備えることもできる。
【0068】本発明例に係る電子教卓は、前記のように
構成されているので、以下の作用効果を有する。
【0069】(1)受講生に教材データを示すために必
要な一切の電子機器を教卓本体に予め結線した状態で収
納したので、授業を行うごとに電子機器の搬送と結線と
を行う必要がなく、教師の負担を軽減できると共に、授
業を効率的に行うことができる。また、複数の電子機器
のそれぞれについての電源投入手順及び/又は電源遮断
手順が記憶された制御装置とを備え、電源操作部がオン
操作又はオフ操作されたとき、制御装置に記憶された電
源投入手順及び/又は電源遮断手順にしたがって複数の
電子機器のそれぞれに対する電源の投入又は遮断を自動
的に所定の順番で行うので、例えばプロジェクタ25に
ついて、ランプを消灯し、ランプが充分に冷却された後
にプロジェクタ25の主電源を切ることができるので、
プロジェクタ25の寿命を確保できると共に、各電子機
器の電源遮断時の教師の負担軽減と授業の効率化とを図
ることができる。
【0070】(2)プロジェクタ25とスピーカー27
とを含む電子機器を備えるので、教材の内容を視覚と聴
覚とをもって受講者に伝達することができ、教育効果の
高い電子教卓とすることができる。また、通信回線接続
装置を含む電子機器を備えるので、LANや公衆回線網
41を介して世界中のウエブサイトから送信されたデー
タを教材として利用することができ、豊富な教材を受講
者に伝達することができて、この点からも教育効果の高
い電子教卓とすることができる。
【0071】(3)再生装置及び通信回線接続装置とし
て制御装置であるパソコンを兼用するので、機器の集約
化と高機能化とを図ることができる。
【0072】(4)電子機器及び/又は制御装置を有線
又は無線によって遠隔操作する遠隔操作部37を備える
ので、教師が電子教卓から離れた状態で必要な電子機器
及び/又は制御装置の操作を行うことができて、授業の
態様を多様化することができ、教育効果の高い電子教卓
とすることができる。
【0073】(5)電源操作部として電源部33を手動
によってオンオフ操作するスイッチ35を備えるので、
高価な遠隔制御部を設ける必要がなく、電子教卓を安価
に構築することができる。
【0074】(6)電子機器としてパソコンを外付けす
るためのパソコン接続部を備えるので、教師が使い慣れ
た自分のパソコンを利用して授業を行うことができ、授
業をより効率化することができる。
【0075】(7)教卓本体1として天板5が側面板6
及び背面板51に対して固定されたデスク形又はラック
形の教卓本体を用いるので、天板5の上面を教師が作業
台として自由に使用することができ、授業環境が良好な
電子教卓とすることができる。
【0076】(8)可動天板5bの下面にプロジェクタ
25を取り付け、可動天板5bを開いたときにプロジェ
クタ25のレンズ部25aが外部に露出するという構成
にする場合には、プロジェクタ25の取り出しと収納と
が容易になると共に、不使用時にプロジェクタ25を密
封状態の収納部内に収納することができるので、プロジ
ェクタ25の破壊や汚損を効率的に防止することができ
る。加えて、使用時にプロジェクタ25のレンズ部25
aの高さを教卓本体の高さと同じかそれ以上の高さに設
定することができるので、受講生が投写面に投写された
画像を見やすい電子教卓とすることができる。
【0077】(9)教卓本体1の高さを70cm以上9
0cm以下にすると、教卓本体1に対するプロジェクタ
25の設定位置及び設定角度を調整することによって投
写面に投写される画像の高さを90cm以上にすること
ができるので、受講生が投写面に投写された画像を見や
すい電子教卓とすることができる。
【0078】(10)可動天板5bの開閉動作に連動し
てオンオフ動作する電源スイッチを備えると、各電子機
器に対する電源のオンオフを自動化することができるの
で、授業のより一層の効率化を図ることができる。
【0079】(11)可動天板5bを施錠可能に構成す
ると、内蔵された電子機器の盗難やいたずらを防止する
ことができるので、信頼性の高い電子教卓とすることが
できる。
【0080】(12)収納部9の前面に施錠可能な開閉
扉8を備えると、内蔵された電子機器の盗難やいたずら
を防止することができるので、信頼性の高い電子教卓と
することができる。
【0081】(13)プロジェクタ25として投写面に
投写される投写画像の色を変更可能なプロジェクタを備
えると、例えば白色のスクリーン上にも緑色の黒板上に
も見やすい画像を投射することができるので、白色のス
クリーンが備えられた教室以外の教室においても使用が
可能になり、実用性の高い電子教卓とすることができ
る。
【0082】(14)プロジェクタ25として、床面に
対する前記投写装置の設定角度を10度以上15度以下
とし、プロジェクタ25のレンズ部25aと投写面との
距離を90cm以上150cm以下としたとき、投写面
に投写される投写画像の縦横の歪が2%以下のプロジェ
クタを装備したので、受講生に良質の投写画像を提供す
ることができ、教育効果の高い電子教卓とすることがで
きる。
【0083】(15)パソコン21にカーソルの吸着プ
ログラムを記憶すると、遠隔操作部37を操作して投写
面上に表示されたマウスカーソルを移動させ、同じく投
写面上に表示されたオブジェクトをヒットして所望の機
能を選択する場合において、マウスカーソルを迅速かつ
確実に所望のオブジェクトにヒットさせることができる
ので、授業効率の高い電子教卓とすることができる。
【0084】(16)パソコン21に投写画像の拡大プ
ログラムを記憶すると、遠隔操作部37を操作すること
により投写画像中の所望の部分を拡大して示すことがで
きるので、受講生の理解を高めることができ、教育効果
の高い電子教卓とすることができる。
【0085】(17)パソコン21に記憶されたプログ
ラムにしたがって教材データに加工を施したり、使用者
の意図する順序に並び替えたりするので、単に教材に記
憶されたデータを流すだけの場合に比べて受講生の興味
を強く引きやすく、電子教卓を用いた授業の教育的効果
を高めることができる。
【0086】(18)通信回線接続装置を通じて外部の
教材提供装置及び/又は教材利用プログラム提供装置よ
り制御装置に取り込まれた教材データ及び/又は教材利
用プログラムを利用して授業を行うことができるので、
多種多様の教材データを多種多様な形態で受講生に示す
ことができて、学生の興味を強く引きやすく、電子教卓
を用いた授業の教育的効果を高めることができる。
【0087】次に、電子教卓の主要部となる電子教卓用
セットについて説明する。
【0088】電子教卓用セットは、図13に示すよう
に、取手70aを有する箱形の筐体70内に、所要の電
子機器を互いに結線した状態で収納したものである。
【0089】筐体70は、支柱2を有しない点を除き、
前記教卓本体1と同様に構成される。また、前記電子機
器としては、図3に示したものを備えることができる。
この電子教卓用セットは、図6に示すように、適当なデ
スクやテーブル71の上に載置して使用される。
【0090】この電子教卓用セットを用いれば、適当な
デスクやテーブル41の上に当該電子教卓用セットを置
くだけで電子教卓を得ることができるので、電子教卓の
利用をより便利にすることができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子教卓
は、受講生に教材データを示すために必要な一切の電子
機器を教卓本体に予め結線した状態で収納したので、授
業を行うごとに電子機器の搬送と結線とを行う必要がな
く、教師の負担を軽減できると共に、授業を効率的に行
うことができる。また、複数の電子機器のそれぞれにつ
いての電源投入手順及び/又は電源遮断手順が記憶され
た制御装置とを備え、電源操作部がオン操作又はオフ操
作されたとき、制御装置に記憶された電源投入手順及び
/又は電源遮断手順にしたがって複数の電子機器のそれ
ぞれに対する電源の投入又は遮断を自動的に所定の順番
で行うので、例えばプロジェクタについて、ランプを消
灯し、ランプが充分に冷却された後にプロジェクタの主
電源を切ることができるので、プロジェクタの寿命を確
保できると共に、各電子機器の電源遮断時の教師の負担
軽減と授業の効率化とを図ることができる。
【0092】また、本発明の電子教卓の使用方法は、教
材再生制御部に記憶されたプログラムにしたがって教材
データに加工を施したり、使用者の意図する順序に並び
替えたりするので、単に教材に記憶されたデータを流す
だけの場合に比べて、学生の興味を強く引きやすく、教
育的効果を高めることができる。
【0093】さらに、本発明の電子教卓用セットは、適
当なデスクやテーブルの上に当該電子教卓用セットを置
くだけで電子教卓を得ることができるので、電子教卓の
利用をより便利にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係る電子教卓の要部斜視図で
ある。
【図2】第1実施形態例に係る電子教卓の要部正面図で
ある。
【図3】本発明に係る電子教卓に備えられる電子機器の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る電子教卓に備えられる入力切替ス
イッチ、ハブ類、端子類及びコンセント類の配列を示す
図である。
【図5】本発明に係る電子教卓に備えられるブレーカス
イッチ及び音量ボリュームの配列を示す図である。
【図6】本発明に係る電子教卓と各種サーバとの接続状
態を示す図である。
【図7】本発明に係る電子教卓の電源遮断時の手順を示
すフローチャートである。
【図8】本発明に係る電子教卓のプロジェクタ制御手順
を示すフローチャートである。
【図9】第1実施形態例に係る電子教卓の使用状態の説
明図である。
【図10】本発明に係る電子教卓の使用方法を示すフロ
ーチャートである。
【図11】第2実施形態例に係る電子教卓の不使用状態
の斜視図である。
【図12】第2実施形態例に係る電子教卓の使用状態の
斜視図である。
【図13】電子教卓用セットの使用状態の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 教卓本体 5 天板 5a 固定天板 5b 可動天板 9 収納部 10,11,12,56 錠前 21 パソコン 24 映像機器(教材再生装置) 25 プロジェクタ(投写装置) 25a レンズ部 25b プロジェクタ内蔵ファン 27 スピーカー 33 電源部 37 遠隔操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 聖子 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立ケーイーシステムズ内 (72)発明者 伊藤 和雄 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立ケーイーシステムズ内 (72)発明者 端坂 圭一 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立ケーイーシステムズ内 (72)発明者 酒井 寿倫 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立ケーイーシステムズ内 (72)発明者 今西 啓二 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立ケーイーシステムズ内 Fターム(参考) 2C028 AA00 BA01 BA02 BB03 BB04 BC05 BD03 CA11 CA13

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の収納部を有する教卓本体と、
    前記収納部内に収納されかつ互いに結線された複数の電
    子機器と、当該複数の電子機器のそれぞれに所定の電源
    を供給する電源部と、当該電源部をオンオフ操作する電
    源操作部と、前記複数の電子機器のそれぞれについての
    電源投入手順及び/又は電源遮断手順が記憶された制御
    装置とを備え、前記電源操作部がオン操作又はオフ操作
    されたとき、前記制御装置に記憶された電源投入手順及
    び/又は電源遮断手順にしたがって前記複数の電子機器
    のそれぞれに対する電源の投入又は遮断を自動的に所定
    の順番で行うことを特徴とする電子教卓。
  2. 【請求項2】 前記制御装置としてパーソナルコンピュ
    ータを備え、かつ、前記電子機器として、教材に記憶さ
    れたデータを再生する再生装置と、当該再生装置によっ
    て再生された画像データを投写面に投写する投写装置
    と、前記再生装置によって再生された音声データを出力
    するスピーカーと、通信回線接続装置と、前記各電子機
    器を制御する制御装置とを少なくとも備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の電子教卓。
  3. 【請求項3】 前記再生装置及び通信回線接続装置とし
    て、前記制御装置であるパーソナルコンピュータを兼用
    することを特徴とする請求項1に記載の電子教卓。
  4. 【請求項4】 前記複数の電子機器及び前記制御装置の
    全部又は一部を有線又は無線によって遠隔操作する遠隔
    操作部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子
    教卓。
  5. 【請求項5】 前記電源操作部として、前記電源部を手
    動によってオンオフ操作するスイッチを備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の電子教卓。
  6. 【請求項6】 前記電子機器として、パーソナルコンピ
    ュータを外付けするためのパソコン接続部を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の電子教卓。
  7. 【請求項7】 前記教卓本体として、前記収納部を構成
    する天板が前記収納部を構成する側面板及び背面板に対
    して固定されたデスク形又はラック形の教卓本体を用い
    たことを特徴とする請求項1に記載の電子教卓。
  8. 【請求項8】 前記教卓本体として、前記収納部を構成
    する天板が前記収納部を構成する側面板及び背面板に対
    して固定された固定天板と前記側面板及び背面板に対し
    て動作可能な可動天板とから構成され、前記可動天板の
    下面に前記投写装置が取り付けられ、前記可動天板を開
    いたときに、前記投写装置のレンズ部が外部に露出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子教卓。
  9. 【請求項9】 前記教卓本体の高さを、70cm以上9
    0cm以下にしたことを特徴とする請求項1に記載の電
    子教卓。
  10. 【請求項10】 前記可動天板の開閉動作に連動してオ
    ンオフ動作する電源スイッチを備え、前記可動天板を開
    けたとき、前記電源スイッチをオン状態に切り換えて前
    記各電子機器に自動的に電源を供給し、前記可動天板を
    閉じたとき、前記電源スイッチをオフ状態に切り換えて
    前記各電子機器への電源の供給を自動的に断つことを特
    徴とする請求項8に記載の電子教卓。
  11. 【請求項11】 前記可動天板を施錠可能に構成したこ
    とを特徴とする請求項8に記載の電子教卓。
  12. 【請求項12】 前記収納部の前面に施錠可能な扉を備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の電子教卓。
  13. 【請求項13】 前記投写装置として、前記投写面に投
    写される投写画像の色を変更可能な投写装置を備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子教卓。
  14. 【請求項14】 前記投写装置として、床面に対する前
    記投写装置の設定角度を10度以上15度以下とし、前
    記投写装置のレンズ部と前記投写面との距離を90cm
    以上150cm以下としたとき、前記投写面に投写され
    る投写画像の縦横の歪が2%以下の投写装置を備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子教卓。
  15. 【請求項15】 画像データを出力するパーソナルコン
    ピュータと、当該パーソナルコンピュータより出力され
    た画像データを投写面に投写する投写装置と、前記パー
    ソナルコンピュータを遠隔操作する遠隔操作部とを備
    え、前記投写面にマウスカーソル及び1乃至複数のオブ
    ジェクトを表示させ、前記遠隔操作部を操作することに
    よって前記マウスカーソルを前記オブジェクトの表示位
    置まで移動させ、かつ前記オブジェクトが表示している
    機能の選択を行う電子教卓であって、前記パーソナルコ
    ンピュータに、前記1乃至複数のオブジェクトのうちの
    少なくともいずれか1つを吸着対象オブジェクトとして
    設定する機能と、設定された吸着対象オブジェクトと前
    記マウスカーソルとの距離が予め定められた距離以内に
    接近したときに前記マウスカーソルを当該所定の距離以
    内に接近した吸着対象オブジェクトの表示領域内に引き
    込む機能とを付与したことを特徴とする請求項1に記載
    の電子教卓。
  16. 【請求項16】 画像データを出力するパーソナルコン
    ピュータと、当該パーソナルコンピュータより出力され
    た画像データを投写面に投写する投写装置と、前記パー
    ソナルコンピュータを遠隔操作する遠隔操作部とを備
    え、前記投写面に表示されたマウスカーソルを前記遠隔
    操作部を操作することによって移動させる電子教卓であ
    って、前記パーソナルコンピュータに、前記マウスカー
    ソルの位置によって特定される領域の投写画像を拡大し
    て表示する機能を付与したことを特徴とする請求項1に
    記載の電子教卓。
  17. 【請求項17】 教材に記憶されたデータを再生する再
    生装置と、当該再生装置によって再生された画像データ
    をスクリーンに投写する投写装置と、前記再生装置によ
    って再生された音声データを出力するスピーカーと、通
    信回線接続装置と、前記各電子機器を制御する制御装置
    と、前記各電子機器に電源を供給する電源装置とを備え
    た電子教卓を用い、前記制御装置に記憶されたプログラ
    ムにしたがって前記教材に記憶されたデータ又は前記通
    信回線接続装置を通じて外部より取り込まれたデータを
    使用者の意図する内容に加工したり、前記データを使用
    者の意図する順序で前記投写装置及びスピーカーに出力
    することを特徴とする電子教卓の使用方法。
  18. 【請求項18】 前記通信回線接続装置を介して前記制
    御装置を教職員の自宅、教材提供会社、職員室及び図書
    館のうちの少なくともいずれか1箇所に設置された教材
    提供装置及び/又は教材利用プログラム提供装置に接続
    し、前記通信回線接続装置を通じて前記教材提供装置及
    び/又は教材利用プログラム提供装置より前記制御装置
    に所望の教材データ及び/又は教材利用プログラムを選
    択的に取り込み、当該選択的に取り込まれた教材データ
    及び/又は教材利用プログラムを利用して授業を行うこ
    とを特徴とする電子教卓の使用方法。
  19. 【請求項19】 取手を有する箱形の筐体と、当該筐体
    内に収納され互いに結線された電子機器とからなり、前
    記電子機器として、教材に記憶されたデータを再生する
    再生装置と、当該再生装置によって再生された画像デー
    タを表示する小型表示装置と、前記再生装置によって再
    生された画像データをスクリーンに投写する投写装置
    と、前記再生装置によって再生された音声データを出力
    するスピーカーと、通信回線接続装置と、前記各電子機
    器を制御する制御装置と、前記各電子機器に電源を供給
    する電源装置とを備えたことを特徴とする電子教卓用セ
    ット。
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