JP2003098827A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2003098827A
JP2003098827A JP2001286716A JP2001286716A JP2003098827A JP 2003098827 A JP2003098827 A JP 2003098827A JP 2001286716 A JP2001286716 A JP 2001286716A JP 2001286716 A JP2001286716 A JP 2001286716A JP 2003098827 A JP2003098827 A JP 2003098827A
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dsd
developing roller
toner
carrier
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JP2001286716A
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English (en)
Inventor
Nobuyasu Tamura
暢康 田村
Yutaka Miyasaka
裕 宮坂
Kimio Nishizawa
公夫 西沢
Kazutoshi Kobayashi
一敏 小林
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像均一性と細線再現性を共に満足する現像
装置を提供する。 【解決手段】 静電潜像を可視像に現像するために設け
られた現像ローラに、二成分現像剤を担持させた現像装
置において、二成分現像剤のトナー濃度Tcが3<Tc
<8(%)、非磁性トナーの帯電量Qが−50<Q<−
20(μc/g)、磁性キャリアの1キロエルステット
中の磁化量Mが20<M<70(emu/g)、磁性キ
ャリアの粒径dtは20<dt<70(μm)、下記の
条件を満足することを特徴とする現像装置。7.752
(Dws×Vs/Vp)<Dsd<3.429(Dws
×Vs/Vp)+635.2、但し、Dsd:現像ロー
ラと像担持体との距離(μm)、Vs/Vp:像担持体
に対する現像ローラの相対速度比、Dws:現像ローラ
上の現像剤搬送量(mg/cm2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像装置及び画像
形成装置に係わり、さらに詳しくは、二成分現像剤を用
いて像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像す
る現像装置及びこの現像装置を適用した画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真複写装置等において
は、二成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像方式の現像装
置が用いられている。この現像装置は、内部に複数の磁
極を有する磁石体からなる磁石ロールを備え回転可能に
支持された円筒状の現像剤搬送体である現像スリーブを
有し、この現像スリーブ表面にトナー粒子を付着させた
磁性キャリアを保持し現像域に搬送して現像を行うもの
である。二成分現像剤を用いて静電潜像を接触方式で現
像し、現像プロセス条件を調整して画像均一性をはかっ
た現像装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
カラー化や高画質化が進み、さらに画像均一性と文字の
特に細線再現性の両立が重要になってきているが、従来
の現像装置では、画像均一性と細線再現性を両立させる
のが難しいという問題がある。
【0004】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は画像均一性と文字の特に細線再現性
を共に満足する現像装置及び画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の手段
のいずれかにより達成できる。
【0006】(1)像担持体上に帯電手段で帯電を行
い、露光手段により画像信号に対応した静電潜像を形成
し、前記静電潜像を可視像に現像するために設けられた
現像ローラに、非磁性トナーと磁性キャリアとを有する
二成分現像剤を担持させた現像装置において、二成分現
像剤のトナー濃度Tcが3<Tc<8(%)、非磁性ト
ナーの帯電量Qが−50<Q<−20(μc/g)、磁
性キャリアの1キロエルステット中の磁化量Mが20<
M<70(emu/g)、磁性キャリアの粒径dtが2
0<dt<70(μm)であり、下記の条件を満足する
ことを特徴とする現像装置。
【0007】7.752(Dws×Vs/Vp)<Ds
d<3.429(Dws×Vs/Vp)+635.2 但し、 Dsd:現像ローラと像担持体との距離(μ
m) Vs/Vp:像担持体に対する現像ローラの相対速度比 Dws:現像ローラ上の現像剤搬送量(mg/cm2) (2)像担持体上に帯電手段で帯電を行い、露光手段に
より画像信号に対応した静電潜像を形成し、前記静電潜
像を可視像に現像するために設けられた現像ローラに、
非磁性トナーと磁性キャリアとを有する二成分現像剤を
担持させた現像装置において、二成分現像剤のトナー濃
度Tcが3<Tc<8(%)、非磁性トナーの帯電量Q
が−50<Q<−20(μc/g)、磁性キャリアの1
キロエルステット中の磁化量Mが20<M<70(em
u/g)、磁性キャリアの粒径dtが20<dt<70
(μm)であり、下記の条件を満足することを特徴とす
る現像装置。
【0008】0.0006×Dsd2+0.1286×
Dsd+{−2.457×(Dws×Vs/Vp)+3
13.1}<Vdc<0.5×Dsd+290 但し、 Dsd:現像ローラと像担持体との距離(μ
m) Vs/Vp:像担持体に対する現像ローラの相対速度比 Dws:現像ローラ上の現像剤搬送量(mg/cm2) Vdc:現像ローラに印加する直流電圧(V) (3)前記(1)又は(2)に記載の現像装置を備えた
ことを特徴とする画像形成装置。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の現像装置の実施の形態の
説明に先立って、本発明の現像装置を適用した画像形成
装置の一例の構成を説明する。図1は本発明に係わる現
像装置を備えた画像形成装置の一例を示す構成断面図で
ある。
【0010】図1において、図示しない原稿読み取り装
置にて読み取った情報に基づき、半導体レーザ光源1か
ら露光のための光が発せられる。これをポリゴンミラー
2により振り分け、画像の歪みを補正するfθレンズ3
を介して、感光体ドラム面上に照射され静電潜像を作
る。感光体ドラム4は、あらかじめ帯電器5により一様
帯電され、像露光のタイミングにあわせて時計方向に回
転を開始している。
【0011】感光体ドラム面上の静電潜像は、反転現像
条件の下で現像器6により現像され、形成されたトナー
像はタイミングを合わせて搬送されてきた画像支持体
(転写紙等)8に転写器7の作用により転写される。さ
らに感光体ドラム4と画像支持体8は分離器(分離極)
9により分離されるが、現像像は画像支持体8に転写担
持されて、定着器10へと導かれ定着される。
【0012】感光体ドラム面に残留した未転写のトナー
等は、クリーニングブレード方式のクリーニング器11
にて清掃され、帯電前露光(PCL)12にて残留電荷
を除き、次の画像形成のため再び帯電器5により、一様
帯電される。
【0013】なお、画像支持体8は代表的には普通紙で
あるが、現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に
限定されず、OHP用のPETベース等も含まれる。
【0014】また、本発明の画像形成装置において、感
光体ドラムと、少なくとも帯電器、像露光器、現像器、
転写器、クリーニング器の何れかを一体的に構成したプ
ロセスカートリッジを構成し、画像形成装置本体に着脱
自在に取り付けるのも好ましい態様である。さらに、本
発明に使用される好適な定着方法としては、いわゆる接
触加熱方式をあげることができる。特には熱ローラー定
着方式および固定配置された加熱体を内包した回動する
加圧部材により定着する圧接加熱定着方式をあげること
ができる。
【0015】本発明は現在主流になっているマイナス帯
電トナーを用いる現像方法に好ましく適用することがで
きる。また、現像部として接触現像方式の一例を図2を
用いて説明する。
【0016】図2は、図1の現像装置の構成断面図であ
り、4は感光体ドラム、6は現像器、74は現像剤担持
体、75は現像スリーブ、76は磁石、77はトナーを
含有する現像剤、78は現像剤層規制部材、79は現像
領域、80は現像剤層、81は交番電界を形成するため
の電源である。
【0017】トナーを含有する現像剤77はその内部に
磁石76を有する現像剤担持体74の磁気力により担持
され、現像スリーブ75の移動により現像領域79に搬
送される。この搬送に際して、現像剤層80は現像剤層
規制部材78により、現像領域79において、感光体ド
ラム4と接触するようにその厚さが規制される。
【0018】電源81は交番電界を形成するための電源
であり、電源81には直流を交流に直列に加えて構成さ
れている。
【0019】像担持体(感光体ドラム)上の電位を検知
するための電位検知手段を有し、電位検知手段を用いて
検知した像担持体上の一様帯電電位と、現像剤担持体に
印加している直流電圧との差に応じて、現像剤担持体に
交流電圧と直流電圧を重畳した現像バイアスを掛け、交
流電圧のピーク間電圧は現像剤担持体に印加する直流電
圧と、像担持体上の未露光部電位VIとの電位差の5倍
以内に制御している。
【0020】次に、二成分現像剤について説明する。二
成分現像剤は非磁性トナーと磁性キャリアとを有する。
【0021】非磁性トナーとしては、スチレン系樹脂、
ビニル系樹脂、エチル系樹脂、ロジン変性樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂や、スチレン-アクリル系樹脂等のこれらの共重
合体樹脂又は混合した樹脂等にカラー顔料等の着色成分
や、必要に応じて帯電制御剤、ワックス等の離型剤等を
加えて、従来公知の粉砕造粒法、懸濁重合法、乳化重合
法等のトナー製造方法で得られる。即ち、従来のトナー
における球形や不定形の非磁性又は磁性のトナー粒子を
平均粒径選別手段によって選別したトナーを用いること
ができる。
【0022】次に、磁性キャリアとしては、磁性体とし
て従来の磁性キャリアにおけると同様の、鉄、クロム、
ニッケル、コバルト等の金属、或いはそれらの化合物や
合金、例えば、四三酸化鉄、γ−酸化第二鉄、二酸化ク
ロム、酸化マンガン、フェライト、マンガン−銅系合
金、といった強磁性体ないしは常磁性体の球形化された
粒子、又はそれらの磁性体粒子の表面をスチレン系樹
脂、ビニル系樹脂、エチル系樹脂、ロジン変性樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂等の単独、
ブレンド又は共重合体で球形に被覆することで得られ
る。また、これらの樹脂の中に、磁性体微粒子を分散し
て含有させた、いわゆる樹脂分散型キャリアも用いるこ
とができる。この場合、キャリアの形状が不定型となる
ために、比表面積が増大し、現像に必要な充分なトナー
量を、より低い表面被覆率で得ることができ、トナー飛
散が起こりにくく、現像安定性の面から好ましい。
【0023】次に、各条件式等について説明する。 1)二成分現像剤のトナー濃度 二成分現像剤のトナー濃度Tcは、二成分現像剤(トナ
ー+キャリア)中のトナー質量%を示している。
【0024】トナー濃度Tcの許容範囲は3から8
(%)である。この範囲を超えると、トナー濃度Tcが
低い場合はキャリアが付着、またトナー濃度Tcが高い
場合はトナーが飛散し易くなる。好ましくは4から7
(%)である。
【0025】2)非磁性トナーの帯電量 非磁性トナーの帯電量Qは、非磁性トナーに帯電する帯
電量である。トナー粒子の帯電量の許容範囲は−50か
ら−20(μc/g)で、この範囲は、トナー粒子が電
界に追随するために必要で、現像性の確保やカブリや飛
散防止の観点から望ましい。好ましくは−40〜−30
(μc/g)である。
【0026】トナーの帯電量Qの測定方法は、導電性基
盤上に磁石で現像剤を保持させ、その上に導電性平板を
1.5mm間隔で設置する。導電性基盤と導電性平板の
間に電圧(DC;1000V、Vac4.0kv、fa
c2.0kHz)を設け、トナーを導電性平板に付着さ
せる。この導電性平板をファラデーゲージに接続して窒
素ガスによって、トナーを吹き飛ばして、電荷量を測定
する。
【0027】3)磁性キャリアの1キロエルステット中
の磁化量 磁性キャリアの1キロエルステット中の磁化量Mの許容
範囲は20〜70(emu/g)である。この強さは現
像性スリーブ上の磁束密度にもよるが、現像スリーブ上
の磁束密度が通常用いられる一般的な値である500〜
1200ガウスの場合、20(emu/g)未満では磁
気的な束縛力が働かずキャリア飛散の原因となる。ま
た、70(emu/g)を超えるとキャリアの穂立ちが
高くなり過ぎる。好ましくは30〜60(emu/g)
である。
【0028】磁性キャリアの1キロエルステット中の磁
化量の測定方法は、キャリア粒子を0.25cm×3c
2の試料セルにタッピングしながら充填した後、試料
をピックアップコイルに付けて磁化器にセットし、直流
磁化特性自動記録装置「TYPE3227」(横河北辰
電機社製)を用いてX−Yレコーダにヒステリシスカー
ブを描かせることにより測定する。
【0029】4)磁性キャリアの粒径 磁性キャリアの粒径dtは、磁性キャリアの平均粒径で
ある。許容範囲は体積平均粒径で20〜70(μm)で
ある。この範囲にあると、現像スリーブ上に形成される
磁気ブラシの穂の状態が良好で、穂におけるトナー濃度
が高く高濃度の現像が行われる。下限許容範囲を超える
と、キャリアを十分に磁化させることが困難で、トナー
粒子と共に感光体ドラムの表面に付着するようになった
り、飛散し易くなる。また、上限許容領域を超えると、
キャリアの比表面積が小さくなるため、トナーを十分に
帯電することができず、トナー飛散も起こり易くなる。
好ましくは30〜60(μm)である。
【0030】磁性キャリアの粒径の測定方法は、湿式分
散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「HERO
S」(SYMPATEC社製)により測定される。先
ず、湿式分散機で磁性粒子数10mgを界面活性剤と共
に水50mgに分散させ、次いで超音波ホモジナイザー
(出力150W)で発熱による再凝集が起こらぬよう注
意しながら、1〜10分間分散する前処理を行った後に
測定する。
【0031】5)現像ローラと像担持体との距離の検討 現像ローラと像担持体との距離Dsd(μm)は、現像
ローラと像担持体とのギャップである。
【0032】画像均一性及び文字の細線再現性が良好と
なる距離Dsdと直流電圧Vdcとの関係は図3のよう
になる。
【0033】図3において、A1は画像均一性が良好と
なる領域、また、A2は文字の細線再現性が良好となる
領域である。A3は画像均一性が良好で、文字の細線再
現性が良好な領域である。P点は距離Dsdの許容上限
値である。
【0034】このP点は、現像剤搬送量Dwsに依存
し、実験結果から求めると、図4のようになる。
【0035】図4は、トナー供給量Bと距離Dsdとの
関係を示している。横軸はトナー供給量B、縦軸は距離
Dsdである。なお、トナー供給量はB=Dws×Vs
/Vpで示される。
【0036】図4に示す回帰直線は、Dsd=3.42
9(Dws×Vs/Vp)+635.2である。従っ
て、距離Dsdの上限値はDsd=3.429(Dws
×Vs/Vp)+635.2となる。
【0037】次に、距離Dsdの下限値は、特に、画像
部の画像均一性の観点より、従来より開示されている技
術から、下限値はDsd=7.752(Dws×Vs/
Vp)となる。従って、距離Dsdの許容範囲は下記の
通りとなる。 7.752(Dws×Vs/Vp)<Dsd<3.42
9(Dws×Vs/Vp)+635.2 この範囲にあると、画像均一性とさらに細線再現性を共
に満足する。この範囲を超えると、画像均一性か細線再
現性かのいずれかが満足しなくなる。
【0038】6)像担持体に対する現像ローラの相対速
度比 像担持体に対する現像ローラの相対速度比Vs/Vp
は、像担持体速度Vpに対する現像ローラ速度Vsの比
である。
【0039】Vs/Vpの値は小さいと現像域に搬送さ
れるトナー量が少なくなり現像性が低下し、また、Vs
/Vpの値が大きいと、ソリッド画像の端部、特に後端
部にトナーが過剰の状態で現像される偏りが発生し易
い。
【0040】7)現像ローラ上の現像剤搬送量 現像ローラ上の現像剤搬送量Dws(mg/cm2
は、現像ローラ上における現像剤の搬送量である。
【0041】単位面積当たりの現像剤搬送量Dwsの測
定方法は、現像スリーブ上に搬送される4(cm)×
1.25(cm)の面積の現像剤Dを、電磁石で吸着し
秤量して面積で割って算出する。
【0042】8)現像ローラに印加する直流電圧の検討 直流電圧Vdc(V)は、現像ローラに印加する直流電
圧である。トナー粒径を6.5(μm)、キャリア粒径
を50(μm)として、距離Dsdと直流電圧Vdcを
変化させて細線再現性の実験を行った結果を表1に示
す。
【0043】
【表1】
【0044】図5は細線再現性が良好となる距離Dsd
と直流電圧Vdcとの関係を示したものである。表1を
グラフ化した図5において、横軸は距離Dsd、縦軸は
直流電圧Vdcである。図に示すB1は文字の細線再現
性が良好となる領域であり、B2は文字の細線再現性が
悪い文字太り領域である。
【0045】図5に示す回帰直線は、Vdc=0.5×
Dsd+290である。従って、直流電圧Vdcの上限
値はVdc=0.5×Dsd+290となる。なお、式
を求めた時の条件は、現像剤搬送量Dws:30から6
0(mg/cm2)、相対速度比Vs/Vp:1から2
での値である。
【0046】次に、直流電圧Vdcの下限値は、特に、
画像部の画像均一性より、二成分現像剤を用いた時の、
画像部の画像均一性が良好な直流電圧Vdcと距離Ds
dの関係は図6のようになる。図で領域C1は画像部の
濃度が良好な領域、領域C2は画像部の画像の濃度不足
領域を示している。
【0047】図6で曲線をVdc=a・Dsd2+b・
Dsd+cとして、曲線Aは、現像剤搬送量Dws:4
5(mg/cm2)、相対速度比Vs/Vp:1.0の
値で、Vdc=0.0006Dsd2+0.1286D
sd+209.4である。
【0048】曲線Bは、現像剤搬送量Dws:30(m
g/cm2)、相対速度比Vs/Vp:2.0の値で、
Vdc=0.0006Dsd2+0.1286Dsd+
155.4である。
【0049】曲線Cは、現像剤搬送量Dws:45(m
g/cm2)、相対速度比Vs/Vp:1.5の値で、
Vdc=0.0006Dsd2+0.1286Dsd+
5.43である。
【0050】上記の式から、式の第1項aである0.0
006と第2項bである0.1286は、トナー供給量
B(Dws×Vs/Vp)に依存せず一定で、第3項c
のみがトナー供給量Bで変化していると考えると、トナ
ー供給量Bと第3項cとの関係は、図7に示すようにな
る。なお、横軸はトナー供給量B、縦軸は第3項cを示
している。回帰直線は第3項c=−2.457×B+3
13.1となる。従って、第3項c=−2.457(D
ws×Vs/Vp)+313.1となる。
【0051】画像部の濃度が良好な下限はVdc=0.
0006×Dsd2+0.1286×Dsd+{−2.
457(Dws×Vs/Vp)+313.1}となる。
従って、直流電圧Vdcの許容範囲は下記の通りとな
る。 0.0006×Dsd2+0.1286×Dsd+{−
2.457×(Dws×Vs/Vp)+313.1}<
Vdc<0.5×Dsd+290 この範囲にあると、画像均一性とさらに細線再現性を共
に満足する。この範囲を超えると、画像均一性か細線再
現性かのいずれかが満足しなくなる。
【0052】9)交流電圧の周波数と交流電圧のピーク
電圧の検討 交流電圧の周波数f(kHz)について説明する。重合
法で作製した体積平均粒径6(μm)の非磁性トナー
と、重量平均粒径50(μm)の磁界の強さ79×10
3(A/m)中での磁化量が5.02×10-5(wb・
m/kg)のキャリアを用い、トナー濃度Tcとしては
6(%)、トナー帯電量を40(μc/g)にして下記
の実験を行った。
【0053】電界強度は0.65(kV/mm)で一定
とし、有機感光体と現像剤担持体との間にかける交流電
圧の周波数を1.0〜4(kHz)とした場合のトナー
付着量Tfとエッジ不良の領域を調べたところ、図8に
示す結果となった。
【0054】図8に示すように、周波数が2(kHz)
を超えるとトナー付着量Tfは増すがエッジ不良が起こ
ることがわかり、周波数は2(kHz)以下とするのが
よいことがわかった。
【0055】次に、交流電圧のピーク電圧Vpp(k
V)について説明する。重合法で作製した体積平均粒径
6(μm)の非磁性トナーと、平均質量粒径50(μ
m)の磁界の強さ79×103(A/m)中での磁化量
が5.02×10-5(wb・m/kg)のキャリアを用
い、トナー濃度として6(%)、トナー帯電量を40
(μc/g)にして下記の実験を行った。
【0056】電界強度は0.65(kV/mm)で一定
とし、有機感光体と現像剤担持体の最近接の距離Dsd
を650、520、420(μm)としたときの、交流
電圧のピーク電圧Vppとトナー付着量Tfの関係は、
図9に示す如くであった。
【0057】距離Dsdが大きくなるにつれて、交流電
圧のピーク電圧の適正値も大きな値となる。そして、図
9において交流電圧のピーク電圧の右側(交流電圧のピ
ーク電圧が大きい側)は、エッジ部の画質不良を起こし
た。
【0058】これを距離Dsdと交流電圧のピーク電圧
Vppのグラフに書き換えると図10に示す如くにな
る。図10中で、プロットされた点を見ると、縦軸(ピ
ーク電圧)をy、横軸(距離)をxとしたときx、yの
一次式の直線上に乗っている様に見える。実際にその関
係を求めてみると、ほぼy=3.17xとなることが分
かった。同様に電界強度0.80(Kv/mm)の場合
に対して求めてみると、y=4.085xとなる。
【0059】上記2式から、電界強度と比例定数Kとの
関係をプロットしたのが図11であるが、これより比例
定数K=5.02×電界強度=5.02×(Vdc/D
sd)となる。
【0060】従って、ピーク電圧Vppは、Vpp=
5.02×Vdc≒5×Vdcとなる。従って、ピーク
電圧Vppの適正範囲としては、5×Vdc以下である
ことがわかる。
【0061】(実験)実験は、図1及び図2に示した現
像装置を装着した画像形成装置を用いて現像を行った。
感光体ドラム4はOPC感光体で、その周速は180
(mm/sec)、現像スリーブ75の外形は20(m
m)、表面粗さはRz1=1.2(μm)、また、評価
方法は、画像均一性、細線再現性、画像濃度を、良好は
○印、中間は△印、不良は×印として評価した。
【0062】(実験1)請求項1に係わる実験結果を表
2、表3に示す。
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】パラメータをランダムに選び実験を行った
結果、条件通りとなった。 (実験2)請求項2に係わる実験結果を表4、表5に示
す。
【0066】
【表4】
【0067】
【表5】
【0068】パラメータをランダムに選び実験を行った
結果、条件通りとなった。 (実験3)請求項3に係わる実験結果を表6に示す。
【0069】
【表6】
【0070】パラメータをランダムに選び実験を行った
結果、条件通りとなった。 (実験4)請求項4に係わる実験結果を表7、表8、表
9に示す。
【0071】
【表7】
【0072】
【表8】
【0073】
【表9】
【0074】パラメータをランダムに選び実験を行った
結果、条件通りとなった。
【0075】
【発明の効果】以上のように構成したので下記のような
効果を奏する。
【0076】請求項1に記載の現像装置によれば、二成
分現像剤を用いた画像形成において特に画像均一性がよ
くなり、細線再現性も良好となる。
【0077】請求項2に記載の現像装置によれば、二成
分現像剤を用いた画像形成において特に細線再現性がよ
くなり、画像均一性も良好となる。
【0078】請求項3に記載の現像装置によれば、請求
項2に記載の効果に加え、画像部にエッジのかすれ、エ
ッジ強調(エッジ効果)がなく良好となる。
【0079】請求項4に記載の現像装置によれば、二成
分現像剤を用いた画像形成において特に画像均一性がよ
くなり、さらに細線再現性も良好となる。
【0080】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
上記記載の効果を有する現像装置を備えた画像形成装置
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる現像装置を備えた画像形成装置
の一例を示す構成断面図である。
【図2】図1に示す現像装置の構成断面図である。
【図3】画像均一性及び細線再現性が良好となる距離D
sdと直流電圧Vdcとの関係を示す図である。
【図4】トナー供給量Bと距離Dsdとの関係を示す図
である。
【図5】細線再現性が良好となる距離Dsdと直流電圧
Vdcとの関係を示す図である。
【図6】画像部の画像均一性が良好な直流電圧Vdcと
距離Dsdの関係を示す図である。
【図7】トナー供給量Bと第3項cとの関係を示す図で
ある。
【図8】エッジ効果が不良のトナー付着量Tfと交流電
圧周波数fの領域を示す図である。
【図9】交流電圧のピーク電圧Vppとトナー付着量T
fの関係を示す図である。
【図10】距離Dsdと交流電圧のピーク電圧Vppと
の関係を示す図である。
【図11】電界強度と比例定数Kとの関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
4 感光体ドラム(像担持体) 6 現像器 8 画像支持体(転写紙) 74 現像剤担持体 75 現像スリーブ 77 現像剤 81 電源 Dsd 距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/09 G03G 15/08 507Z 507L (72)発明者 小林 一敏 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AB10 EA01 EA02 EA05 FA01 2H031 AC08 AC15 AC30 AD01 BA05 BA08 BA09 CA03 CA11 DA07 2H073 AA02 BA04 BA13 BA23 BA43 CA03 2H077 AD02 AD06 AD13 AD23 AD36 BA07 DB08 DB14 EA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に帯電手段で帯電を行い、露
    光手段により画像信号に対応した静電潜像を形成し、前
    記静電潜像を可視像に現像するために設けられた現像ロ
    ーラに、非磁性トナーと磁性キャリアとを有する二成分
    現像剤を担持させた現像装置において、二成分現像剤の
    トナー濃度Tcが3<Tc<8(%)、非磁性トナーの
    帯電量Qが−50<Q<−20(μc/g)、磁性キャ
    リアの1キロエルステット中の磁化量Mが20<M<7
    0(emu/g)、磁性キャリアの粒径dtが20<d
    t<70(μm)であり、下記の条件を満足することを
    特徴とする現像装置。 7.752(Dws×Vs/Vp)<Dsd<3.42
    9(Dws×Vs/Vp)+635.2 但し、 Dsd:現像ローラと像担持体との距離(μ
    m) Vs/Vp:像担持体に対する現像ローラの相対速度比 Dws:現像ローラ上の現像剤搬送量(mg/cm2
  2. 【請求項2】 像担持体上に帯電手段で帯電を行い、露
    光手段により画像信号に対応した静電潜像を形成し、前
    記静電潜像を可視像に現像するために設けられた現像ロ
    ーラに、非磁性トナーと磁性キャリアとを有する二成分
    現像剤を担持させた現像装置において、二成分現像剤の
    トナー濃度Tcが3<Tc<8(%)、非磁性トナーの
    帯電量Qが−50<Q<−20(μc/g)、磁性キャ
    リアの1キロエルステット中の磁化量Mが20<M<7
    0(emu/g)、磁性キャリアの粒径dtが20<d
    t<70(μm)であり、下記の条件を満足することを
    特徴とする現像装置。 0.0006×Dsd2+0.1286×Dsd+{−
    2.457×(Dws×Vs/Vp)+313.1}<
    Vdc<0.5×Dsd+290 但し、 Dsd:現像ローラと像担持体との距離(μ
    m) Vs/Vp:像担持体に対する現像ローラの相対速度比 Dws:現像ローラ上の現像剤搬送量(mg/cm2) Vdc:現像ローラに印加する直流電圧(V)
  3. 【請求項3】 前記現像ローラに印加する直流電圧に交
    流電圧を印加する場合、交流電圧の周波数fがf<2.
    0(kHz)であり、交流電圧のピーク電圧Vpp(k
    V)がVpp<5×Vdcの条件を満足することを特徴
    とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 下記の条件を満足することを特徴とする
    請求項1に記載の現像装置。 0.0006×Dsd2+0.1286×Dsd+{−
    2.457×(Dws×Vs/Vp)+313.1}<
    Vdc<0.5×Dsd+290 但し、 Dsd:現像ローラと像担持体との距離(μ
    m) Vs/Vp:像担持体に対する現像ローラの相対速度比 Dws:現像ローラ上の現像剤搬送量(mg/cm2) Vdc:現像ローラに印加する直流電圧(V)
  5. 【請求項5】 前記請求項1から4のいずれか1項に記
    載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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