JP2003098478A - 立体像生成装置 - Google Patents

立体像生成装置

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JP2003098478A
JP2003098478A JP2001287775A JP2001287775A JP2003098478A JP 2003098478 A JP2003098478 A JP 2003098478A JP 2001287775 A JP2001287775 A JP 2001287775A JP 2001287775 A JP2001287775 A JP 2001287775A JP 2003098478 A JP2003098478 A JP 2003098478A
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JP2001287775A
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Tatsuo Nishio
辰夫 西尾
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Ricoh Elemex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実在する対象物が無くても立体角180°近
い広い範囲で立体像を認識させることができる立体像生
成装置を提供すること。 【解決手段】 立体像生成装置は、一つの魚眼レンズ1
と、魚眼レンズ1の焦点位置近傍に配置される透光性表
示パネル2と、透光性表示パネル2の後方に配置される
光源3とを有する複数の投影ユニット10(1)、10
(2)、…、10(N)を、凹面形状の支持部材100
に配置している。複数の投影ユニット10は、支持部材
100の外部から内部への方向に、各魚眼レンズ1から
発する光源3からの光が進行するように、その支持部材
100に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間に立体像を生
成する立体像生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空間に立体像を生成して、立体角
180°近い範囲でいずれの位置からでも立体像が認識
できるような立体像表示方法としては、以下のような方
法が知られている。
【0003】(1)利用者が左右の位相が互いに90°
異なる偏向フィルタをメガネとして着装し、次に、表示
パネルに左右の目の視野それぞれに対応する映像を交互
に時分割制御により表示し、右目には右の映像のみを、
左目には左の映像のみを選択的に認識させることで、人
(利用者)の脳内で立体像として認識させる方法。
【0004】(2)利用者が、左目の視野に相当する画
像と右目の視野に相当する画像とを左右交互に切り替え
るシャッター機能を持つ例えば液晶メガネを着装し、次
に、そのシャッター機能によるシャッターに連動して表
示画面を切り替え、人(利用者)の脳内で立体像として
認識させる方法。なお、この方法を適用した装置として
は、例えば、特開2000−310826号公報に記載
された仮想環境体験表示装置や、特開平7−24094
5号公報に記載された仮想空間生成提示装置が知られて
いる。
【0005】(3)レンチキュラーレンズ(カマボコ型
レンズ)を表示パネルの前面に配置し、観察者がその表
示パネルに表示された画像を見たときに、その観察者
(人)の輻輳を利用して、右目には右の画像が、左目に
は左の画像が見えるようにすることで、観察者(人)の
脳内で立体像として認識させる方法。この方法では、メ
ガネを着装する必要はない。
【0006】(4)互いの焦点がそれぞれの放物面鏡の
最深部になるように対向して配置した一組の放物面鏡に
おいて、一方の放物面鏡の最深部を解放すると共に、他
方の放物面鏡の最深部に物体を置き、その解放した側の
放物面鏡に物体を結像させる方法。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の立体像表示方法において、上記(1)、(2)
の方法では、利用者がメガネを着装する必要があり、不
特定多数の人に対して立体像を提供することは困難であ
った。また上記(2)の方法では、シャッター機能を有
する液晶メガネのシャッターを切り替えるための電気的
同期制御装置も必要であり、当該方法を適用した立体像
表示装置自体が複雑であった。また、上記(3)の方法
では、表示パネル面近傍のみしか立体の効果が得られ
ず、立体像を表示可能な場所が制限されてしまう。さら
に、上記(4)の方法では表示する対象の物体(実態と
しての物)が必要であり、また当該方法を適用した装置
にあっては、大型の装置となってしまうものの、表示可
能な物体は小さく、しかも認識できる立体像の立体角の
範囲も限定されていた。
【0008】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、実在する対象物が無くても立体角18
0°近い広い範囲で立体像を認識させることができる立
体像生成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明にかかる立体像生
成装置は、一つの魚眼レンズと、該魚眼レンズの焦点位
置近傍に配置される透光性表示手段と、該透光性表示手
段の後方に配置され前記魚眼レンズに対して光を出射す
る光源とを有する複数の投影ユニットと、前記複数の投
影ユニットを支持する凹面形状の支持手段とを備え、前
記複数の投影ユニットは、前記支持手段の外部から内部
への方向に前記魚眼レンズから発する前記光源からの光
が進行するように、前記支持手段に配置されていること
を特徴とする。
【0010】この請求項1に記載の発明によれば、複数
の投影ユニットは、凹面形状の支持手段の外部から内部
への方向に、魚眼レンズから発する光源からの光が進行
するように、その支持手段に配置されるので、広い立体
角例えば角度が約180°の立体角を有する立体像を生
成し、表示することができる。
【0011】請求項2の発明にかかる立体像生成装置
は、前記複数の投影ユニットの各魚眼レンズは、サイズ
が異なる複数種類の魚眼レンズで構成されていることを
特徴とする。
【0012】この請求項2に記載の発明によれば、魚眼
レンズのサイズが異なる複数種類の投影ユニットは、魚
眼レンズから発する光源からの光が凹面形状の支持手段
の外部から内部に向かって透過するように、その支持手
段に配置されるので、投影ユニットすなわち魚眼レンズ
を支持部材に密集して配置することができる。
【0013】請求項3の発明にかかる立体像生成装置
は、前記支持手段は、球面形状に形成されていることを
特徴とする。
【0014】この請求項3に記載の発明によれば、支持
手段の凹面形状は球面形状であるとしているので、その
球面形状は比較的容易に求めることができ、よって凹面
形状の支持部材を容易に作製することができる。
【0015】請求項4の発明にかかる立体像生成装置
は、前記支持手段は、放物面形状に形成されていること
を特徴とする。
【0016】この請求項4に記載の発明によれば、支持
手段の凹面形状は放物面形状であるとしているので、そ
の放物面形状は比較的容易に求めることができ、よって
凹面形状の支持部材を容易に作製することができる。
【0017】請求項5の発明にかかる立体像生成装置
は、前記支持手段は、楕円面形状に形成されていること
を特徴とする。
【0018】この請求項5に記載の発明によれば、支持
手段の凹面形状は楕円面形状であるとしているので、そ
の楕円面形状は比較的容易に求めることができ、よって
凹面形状の支持部材を容易に作製することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる立体像生成装置の好適な実施の形態を詳細
に説明する。
【0020】図1は、この発明の実施の形態である立体
像生成装置の構成を示す構成図である。図1において、
立体像生成装置は、複数(N=正の整数)の投影ユニッ
ト10が、凹面形状の支持部材100(この詳細につい
ては後述する)に固定されている。なお、支持部材10
0の凹面は任意の凹面であっても良い。この実施の形態
では、複数の投影ユニット10は、投影ユニット10
(1)、10(2)、・・・、10(N)から構成され
ているものとする。
【0021】投影ユニット10は、図2に示すように、
一つの魚眼レンズ1と、魚眼レンズ1の焦点位置近傍に
配置され光を透過させる透光性(透過性)表示パネル2
と、透光性表示パネル2の後方に配置される光源3とで
構成されている。なお、投影ユニット10の筐体(ケー
ス)は省略している。このような投影ユニット10にお
いては、光源3からの光線3aは、透光性表示パネル2
を介して魚眼レンズ1に入射し、魚眼レンズ1のレンズ
1Aから放射される。
【0022】複数(N)の投影ユニットでは、例えば、
投影ユニット10(1)は、魚眼レンズ1(1)、透光
性表示パネル2(1)及び光源3(1)を有し、同様
に、投影ユニット10(2)は、魚眼レンズ1(2)、
透光性表示パネル2(2)及び光源3(2)を有し、ま
た、投影ユニット10(N)は、魚眼レンズ1(N)、
透光性表示パネル2(N)及び光源3(N)を有するも
のとする。なお、括弧内の数字(符号)は同一の投影ユ
ニットに属する構成要素であることを示すために用いて
おり、同一の投影ユニットに属する構成要素は同一の値
の数字(符号)をもって表記している。
【0023】魚眼レンズ1は、図3に示すように180
°以上の光放射角を持つことを特徴としている。つま
り、魚眼レンズ1のレンズ1Aから放射される光は、1
80°以上の光放射角をもって放射される。このような
魚眼レンズ1においては、任意の立体角に相当する位置
に配光するための、焦点近傍に配置された透光性表示パ
ネル2の表示画素位置(表示位置Pn( jn,kn ))を特
定することができる。この表示位置Pn( jn,kn )が特
定されると、魚眼レンズ1から出て行く光線3aの位置
Ln( jn,kn )が特定される。例えば、表示位置がPn
( 1,0 )の場合には光線3aの位置はLn( 1,0 )とな
り、同様に、Pn( 1,1 )の場合にはLn( 1,1 )とな
り、Pn( 1,2 )の場合にはLn( 1,2 )となり、Pn(
1,3 )の場合にはLn( 1,3 )となる。
【0024】今、1つの投影ユニットに着目した場合、
例えば投影ユニット10(1)の光源3(1)からの光
線3aは透光性表示パネル2(1)を通過するとき、色
相、彩度、明度の情報をもって魚眼レンズ1(1)に入
る。この色相、彩度及び明度の情報は、最終的に表示し
たい立体の任意の箇所すなわち、その箇所からあたかも
散乱光が出ているように魚眼レンズ1(1)に透光性表
示パネル2(1)における表示位置をずらしていくよ
う、予めプログラムされたアルゴリズムをCPU等の制
御手段(図示せず)が実行することにより演算制御され
る。投影ユニット10(2)〜10(N)における色
相、彩度及び明度の情報も、上記同様に、演算制御され
る。
【0025】すなわち、任意の立体形状(立体情報)例
えば図4に示すような地点A、B、C、・・・、Zにお
ける地点Aを表示する際、各魚眼レンズ1それぞれの中
心を基準に任意の座標(j,k)に対応する透光性表示
パネル2の表示位置Pn( jn,kn )を特定すると、各魚
眼レンズ1から出て行く光線3aの位置Ln( jn,kn )
すなわち、光線3aの方向が決定し、光源3からの光線
3aは、地点A、地点B、地点Cなどの任意の所望した
点を通過する光線となる。なお、図4に示す例では支持
部材100を省略している。
【0026】例えば、魚眼レンズ1(1)の中心を基準
に任意の座標(j,k)に対応する透光性表示パネル2
(1)の表示位置P1( j1,k1 )を特定すると、魚眼レ
ンズ1(1)から出て行く光線3aの位置L1( j1,k1
)すなわち、光線3aの方向が決定し、光源3(1)か
らの光線3aは、地点A、地点B、地点Cなどの任意の
所望した点を通過する光線となる。
【0027】また、上記同様に、投影ユニット10
(1)に隣接する投影ユニット10(2)の魚眼レンズ
1(2)も、透光性表示パネル2(1)から微少の距離
だけ離れた位置に存在する2番目の透光性表示パネル2
(2)の表示位置P2( j2、k2 )を特定すると、魚眼レ
ンズ1(2)から出て行く光線3aの位置L2( j2、k2
)すなわち光線3aの方向が決定し、光源3(2)から
の光線3aは例えば地点Aを通過する光線となる。投影
ユニット10(3)〜10(N)についても、上記投影
ユニット10(1)と同様の作用が行われる。
【0028】このようにして各魚眼レンズ1に対応する
地点Aを通過する透光性表示パネル2の位置を特定し
て、それぞれの魚眼レンズ1から発する光が地点Aを通
過すると、見かけ上、地点Aから発光しているかのよう
な状態となる。これは地点Aからの散乱光とみなせる。
【0029】ここで、投影ユニット10(1)〜10
(3)、10(N)において、魚眼レンズと、表示位置
座標と、魚眼レンズからの光線位置と、立体形状の通過
位置との関係の一例を、表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】また、複数の投影ユニット10(1)〜1
0(N)それぞれの魚眼レンズ1から発する光が地点
A、地点B及び地点Cを通過する様子を、図5に示す。
図5において、L1( a,a )、L1( b,b )及びL1( c,
c )は、それぞれ投影ユニット10(1)の魚眼レンズ
1(1)から出て行く光線3aにおける、地点A、地点
B及び地点Cを通過した光線の位置を意味する。換言す
れば、例えば光線の位置がL1( a,a )の光線は、投影
ユニット10(1)の魚眼レンズ1(1)から出て行く
光線3a中の地点Aを通過する光線となる。同様に、L
2( a,a )、L2(b,b )及びL2( c,c )は、それぞれ投
影ユニット10(2)についての場合である。なお、図
5に示す例では支持部材100を省略している。
【0032】次に、複数の投影ユニット10を凹面形状
としての球面形状の支持部材100に配置した立体像生
成装置を、図6に示す。
【0033】ところで、球形の形状においては、図7に
示すような炭素のフラーレン(化学式では「C60」で
表される)という、いわゆるサッカーボールの形状の如
く、一辺が等しい正六角形110と正五角形120の規
則的な組み合わせにより曲面を構成可能なことは知られ
ている。図7に示すような炭素のフラーレン(化学式
「C60」)そのものの模式図(化学的分子配列)を基
に、正六角形、正五角形の集合体の概念図を表すと、図
8に示すような球面(球形の形状)になる。
【0034】この図8から明らかなように、各魚眼レン
ズ1を凹面に並べようとするとき、この凹面(例えば球
面)は、上述したように正六角形、正五角形の平面の組
み合わせで構成できる。すなわち辺を共有する異なる多
角形では、内接する円がそれぞれ一義的に決定され、か
つ径が異なることは自明の理である。
【0035】そのため、同一投影曲面を得ようとする
と、それぞれの多角形の内接円と関連した複数のサイズ
の魚眼レンズを使用するのが最も効果的である。この例
では、正六角形の面のサイズに対応する魚眼レンズと、
正五角形の面のサイズに対応する魚眼レンズを使用する
のが最も好ましい。
【0036】このような条件に基づいて、凹面形状(例
えば球面形状)の支持部材に複数の投影ユニット10を
配置した一例が、上記図6に示した内容である。すなわ
ち、図6に示した球面形状の支持部材100は、図8に
示したような球面形状の一部の球面(半球状)を表した
ものであり、辺あるいは面を構成する構造体を統合して
全体構造を構成する正六角形110、正五角形120の
平面それぞれに投影ユニット10、投影ユニット20を
配置している。なお、投影ユニット20は、投影ユニッ
ト10と同様の構造になっている。また、投影ユニット
10、20は、上述したように支持部材100(この場
合は球面形状)の外部から内部への方向に、各魚眼レン
ズ1から発する光源3からの光が進行するように、支持
部材100に配置されている。
【0037】ここで、図6に示した支持部材100の具
体的な構成を図9に示す。図9は、その支持部材100
の一部を示したものである。支持部材100は、正六角
形(図6の正六角形110参照)に対応する複数の領域
101と、正五角形(図6の正五角形120参照)に対
応する複数の領域102とを有している。領域101に
は、投影ユニット10の魚眼レンズ1のレンズ1Aに対
応する筐体部分が載置される程度の大きさの開口101
Aと、投影ユニット10を取付けるための取付枠101
Bとが設けられている。一方、領域102には、投影ユ
ニット20の魚眼レンズ1のレンズ1Aに対応する筐体
部分が載置される程度の大きさの開口102Aと、投影
ユニット20を取付けるための取付枠102Bとが設け
られている。
【0038】なお、領域101の取付枠101Bには、
投影ユニット10を例えばビス止めするための複数の取
付部101Cが設けられている。同様にして、領域10
2の取付枠102Bにも、投影ユニット20を例えばビ
ス止めするための複数の取付部102Cが設けられてい
る。
【0039】このため、投影ユニット10は、図9に示
すように、領域101の取付枠101Bの複数の取付部
101Cに対応して複数の固定部10Aを備えており、
これら複数の固定部10Aと複数の取付部101Cとが
ビス止めされることで、取付枠101Bに固定される。
投影ユニット20も、同様の構造になっており、複数の
固定部20Aと複数の取付部102Cとがビス止めされ
ることで、取付枠102Bに固定される。
【0040】このように、正六角形の面に対応するサイ
ズの魚眼レンズを有する投影ユニット10を正六角形1
10の面の位置に配置し、また、正五角形の面に対応す
るサイズの魚眼レンズを有する投影ユニット20を正五
角形120の面の位置に配置することにより、規則性を
もって集積密度の高い配列が出来る。
【0041】さらに、このようにして球面に配置される
投影ユニットを更に密集して配置することにより、より
一層の解像度を有する立体像生成装置を実現することが
可能となる。これを実現するには炭素のフラーレンの構
造モデル(化学的分子配列)が参考になり、図6に示し
た立体像生成装置の解像度を向上させるために複数の投
影ユニットを密集して効率良く配置する手段としての、
炭素のフラーレン(化学式では「C540」で表され
る)の模式図を、図10に示す。図10に示す例では、
球面形状は、一辺が等しい正五角形、正六角形、正八角
形の面の集合体で構成されている。この集合体の一部を
模擬的に使用しても良い。
【0042】炭素のフラーレン(化学式「C540」)
そのものの模式図を基に、正五角形、正六角形、正八角
形の集合体の概念図を表すと、図11に示すような球面
(球形の形状)になる。ここでは、炭素のフラーレン
(化学式「C540」)の配列の球面の一部を切り取っ
た例を示す。球面が正五角形、正六角形、正八角形で構
成されている場合、正六角形を基準にすると、正六角形
部分131には、その正六角形の面のサイズに対応する
魚眼レンズを有する投影ユニットを、正五角形部分13
2には、その正五角形の面のサイズに対応する魚眼レン
ズ(第1の補助魚眼レンズ)を有する投影ユニットを、
正八角形部分に133は、その正八角形の面のサイズに
対応する魚眼レンズ(第2の補助魚眼レンズ)を有する
投影ユニットを、それぞれ配置する。
【0043】ところで、上述した支持部材100は、そ
の凹面形状は球面形状であるとしているが、これに限定
されることなく、その凹面形状を放物面形状や楕円面形
状としても良い。
【0044】例えば、y=a・x^2(aは係数を表
す)の式で表される放物線において、係数aに任意の値
を代入して上記放物線の式を演算することにより、所望
の放物線を得ることができるので、この所望の放物線を
有する放物面形状の支持部材100を作製することがで
きる。因みに、上記放物線の式において、係数aを1/
50とした場合の放物線を図12に示し、係数aを1/
32とした場合の放物線を図13に示す。
【0045】また、図14に示すような楕円において任
意の2点を基準とする楕円面を回転させた面を表示面の
構造体(楕円面形状)とすることで、楕円面形状の支持
部材100を作製することができる。
【0046】以上説明したように実施の形態によれば、
一つの魚眼レンズ1、透光性表示パネル2及び光源3で
一組の投影ユニット10とし、このような複数の投影ユ
ニット10を、炭素のフラーレンの構造モデル(化学的
分子配列)に基づいて作製される凹面形状を有する支持
部材100に効率よく密集して配置することにより、実
在する対象物が無くても、空間に立体像を表示させ、し
かも立体角180°近い広い範囲で立体像を認識させる
ことができる立体像生成装置を提供することができる。
【0047】また、魚眼レンズ(つまり投影ユニット)
が密集して配置されていることが、鮮明度や解像度を向
上させる条件であるということを認識した上で、安定し
た球状配列を考慮した場合、化学的分子配列、例えば炭
素の「化学式C60」、「化学式C540」を参考にし
て得られる凹面形状(球面形状)の支持部材100に、
基準サイズの魚眼レンズを中心としてサイズの異なる魚
眼レンズを有する複数の投影ユニットを配置すること
で、鮮明度や解像度をより一層向上させた立体像を生成
し、表示することができる立体像生成装置を提供するこ
とができる。
【0048】また、凹面形状の支持部材の作製に際し、
凹面を球面又は放物面又は楕円面と特定することで、そ
れらの面形状を求めるための計算が比較的容易で、かつ
形状的にも作製し易くなる。
【0049】さらに、光源放出面を凹面にしたことによ
り、表示装置(凹面形状の支持部材100を介して立体
像を表示する表示手段)の周囲よりも内部(深い位置)
へも表示可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、複数の投影ユニットを、凹面形状の支持
手段の外部から内部への方向に魚眼レンズから発する光
源からの光が進行するように、その支持手段に配置して
いるので、実在する対象物(実態としての物)が無くと
も、広い立体角例えば角度が約180°の立体角を有す
る立体像を生成し、表示することができる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、魚眼レン
ズのサイズが異なる複数種類の投影ユニットを、凹面形
状の支持手段の外部から内部への方向に魚眼レンズから
発する光源からの光が進行するように、その支持手段に
配置しているので、投影ユニットすなわち魚眼レンズを
支持手段に密集して配置することができ、これにより鮮
明度や解像度をより一層向上させた立体像を生成するこ
とができる。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、支持手段
の凹面形状は球面形状であるとしているので、その球面
形状は比較的容易に求めることができ、しかも形状的に
も作製し易く、よって凹面形状の支持手段を容易に作製
することができる。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、支持手段
の凹面形状は放物面形状であるとしているので、その放
物面形状は比較的容易に求めることができ、しかも形状
的にも作製し易く、よって凹面形状の支持手段を容易に
作製することができる。
【0054】請求項5に記載の発明によれば、支持手段
の凹面形状は楕円面形状であるとしているので、その楕
円面形状は比較的容易に求めることができ、しかも形状
的にも作製し易く、よって凹面形状の支持手段を容易に
作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である立体像生成装置の
構成を示す構成図である。
【図2】図1に示した立体像生成装置の投影ユニットの
構成を示す構成図である。
【図3】図1に示した立体像生成装置の魚眼レンズの特
性を説明するための図である。
【図4】図1に示した立体像生成装置による任意の立体
形状(立体情報)の生成を説明するための図である。
【図5】図1に示した立体像生成装置による任意の立体
形状(立体情報)の生成を説明するための図である。
【図6】複数の投影ユニットを凹面形状の支持部材に配
置した様子を示す図である。
【図7】炭素のフラーレン(化学式「C60」)を示す
模式図である。
【図8】図7に示した炭素のフラーレンを基に得られる
正六角形、正五角形の集合体を示す概念図である。
【図9】支持部材の一例の構成を示す概略構成図であ
る。
【図10】炭素のフラーレン(化学式「C540」)を
示す模式図である。
【図11】図10に示した炭素のフラーレンを基に得ら
れる正六角形、正五角形、正八角形の集合体を示す概念
図である。
【図12】支持部材の凹面形状としての放物面形状の放
物線の一例を示す図である。
【図13】支持部材の凹面形状としての放物面形状の放
物線の一例を示す図である。
【図14】支持部材の凹面形状としての楕円面形状の楕
円の一部分を示す図である。
【符号の説明】
1 魚眼レンズ 2 透光性表示パネル 3 光源 10,20 投影ユニット 10A,20A 固定部 100 支持部材 101A,102A 開口 101B,102B 取付枠 101C,102C 取付部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの魚眼レンズと、該魚眼レンズの焦
    点位置近傍に配置される透光性表示手段と、該透光性表
    示手段の後方に配置され前記魚眼レンズに対して光を出
    射する光源とを有する複数の投影ユニットと、 前記複数の投影ユニットを支持する凹面形状の支持手段
    とを備え、前記複数の投影ユニットは、前記支持手段の
    外部から内部への方向に前記魚眼レンズから発する前記
    光源からの光が進行するように、前記支持手段に配置さ
    れていることを特徴とする立体像生成装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の投影ユニットの各魚眼レンズ
    は、サイズが異なる複数種類の魚眼レンズで構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の立体像生成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、球面形状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の立体像
    生成装置。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、放物面形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の立体
    像生成装置。
  5. 【請求項5】 前記支持手段は、楕円面形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の立体
    像生成装置。
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