JP2003098220A - 半導体デバイス用クラムシェルタイプソケットの開閉装置 - Google Patents

半導体デバイス用クラムシェルタイプソケットの開閉装置

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JP2003098220A
JP2003098220A JP2001292051A JP2001292051A JP2003098220A JP 2003098220 A JP2003098220 A JP 2003098220A JP 2001292051 A JP2001292051 A JP 2001292051A JP 2001292051 A JP2001292051 A JP 2001292051A JP 2003098220 A JP2003098220 A JP 2003098220A
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socket
lid
pusher
latch
moving means
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Shuichi Kaneko
修一 金子
Kenji Higashiyama
健二 東山
Kiyoshi Shimizu
潔 清水
Hironori Katayama
広規 片山
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Japan Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 半導体デバイス用クラムシェルタイプソ
ケットのためのソケット蓋開機構は、ソケットのラッチ
の一端を押すためのラッチプッシャーと、ラッチプッシ
ャーに対して閉じる方向に作動されてソケットのラッチ
のラッチ開放操作部に係合しうるツメを有したエアアク
チュエータと、ラッチプッシャーおよびエアアクチュエ
ータをソケットに対して上下動させるための移動手段と
を備える。ソケット蓋閉機構は、ソケット蓋支え機構
と、ソケット蓋押え機構とを備える。 【効果】 ソケットの損傷のおそれなしにソケットの蓋
を確実に開くことができる。また、ソケットに対する位
置関係をそれほど厳密に設定しなくとも確実にソケット
の蓋を閉じることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
テスト装置に使用されるバーンインボード等に装着され
る半導体デバイス用クラムシェルタイプソケットの開閉
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、IC等の半導体デバイスのテスト
装置に使用されるバーンインボード等に装着されてテス
トすべき半導体デバイスのコンタクトを確実に行うソケ
ットの一つの型として、クラムシェルタイプソケットが
ある。このクラムシェルタイプソケットは、一般的に、
添付図面の図32の下部に断面図にて示すような構造を
有している。
【0003】図32に示されるように、このクラムシェ
ルタイプソケット10は、半導体デバイスを受け入れる
凹部1を有したベース部2と、このベース部2に対して
開閉しうるように取り付けられた蓋部3とを備えてい
る。蓋部3は、ベース部2の一端側で回動軸4を介して
ベース部2に結合されていて、この回動軸4を中心とし
てベース部2に対して開閉しうるものとされている。回
転軸4の周りに設けられた蓋回動用ねじりコイルバネ5
の作用により、蓋部3は、常に開方向への回動力が蓋部
3には与えられている。蓋部3の内側中央部には、押え
用圧縮バネ6およびガイドピン7の協動作用により、半
導体デバイスをベース部2の凹部1内に押圧固定するた
めの押えプレート8が取り付けられている。また、蓋部
3には、回動軸4とは反対側にラッチ8が設けられてい
る。ラッチ8は、蓋部3に対して回動しうるように枢軸
ピン8Aを介して取り付けられており、一端8Bは、蓋
部3との間に設けられたラッチ回転用圧縮バネ9を受け
て、ラッチ8が枢軸ピン8Aを中心として反時計方向
(図32において)に回動しうるように常時付勢される
ようにしている。そして、ラッチ8の他端には、爪8C
が設けられていて、この爪8Cは、ベース部2の対応す
る個所に形成された引掛け部2Aに係合して、蓋部3が
ベース部2に対して閉じた状態に保持されるようにす
る。さらにまた、ラッチ8には、外側に突出したラッチ
開放操作部8Dが設けられている。
【0004】このような構造のクラムシェルタイプソケ
ットを開閉するための従来の開閉装置は、開閉装置を一
箇所に固定しておき、X−Yテーブル上のバーンインボ
ードに在るクラムシェルタイプソケットの蓋を開閉する
ようにするものが一般的であった。また、従来において
は、別の個所に固定設置した吸着機構により、クラムシ
ェルタイプソケットに対するデバイスの挿抜を行ってい
るのが一般的であった。
【0005】従来のこの種の開閉装置は、バネの力によ
りクラムシェルタイプソケットのラッチ機構にモーメン
トを加えて蓋を開けるようにする構造をとっている。こ
のような従来の蓋開閉装置の構造および動作は次のよう
であった。添付図面の図32の上部に略示するように、
従来の開閉装置は、バーンインボード等の上に装着され
たクラムシェルタイプソケット10に対して上下動しう
るロッド20を備えており、このロッド20の下端部に
は、下端にツメ21を有した操作アーム22と、押え棒
23と、受け板24とが取り付けられている。操作アー
ム22は、枢軸25を介して回動しうるようにロッド2
0に取り付けられており、また、ツメ部圧縮バネ26の
作用により、操作アーム22は、枢軸25を中心として
反時計方向に回動させられるような偏移力が常時及ぼさ
れている。
【0006】このような構造の従来の開閉装置の動作に
ついて説明すると、図32に示すような定常位置におい
ては、ロッド20の下端に設けられた操作アーム22、
押え棒23および受け板24は、クラムシェルタイプソ
ケット10の上方で離れた位置にある。このクラムシェ
ルタイプソケット10の蓋部3を開くために、ソケット
蓋開機構(ロッド20)を下降させる。すると、図33
に示すように、操作アーム22のツメ21の下面がクラ
ムシェルタイプソケット10のラッチ8のラッチ開放操
作部8Dの上面に接触し始めて、そのカム面の作用によ
り操作アーム22が枢軸25を中心としてツメ部圧縮バ
ネ26の偏移力に抗して時計方向に若干回動し、押え棒
23の下端がラッチ8の一端8Bの上面を押さえるよう
に作用し始める。図33の状態からさらにロッド20を
下降させると、図34に示すように、押え棒23の下降
により、ラッチ8は、バネ9の偏移力に抗して枢軸ピン
8Aを中心として時計方向に回動させられて、ラッチ8
の爪8Cがベース部2の引掛け部2Aから外されてソケ
ット10のラッチが開状態となると同時に、操作アーム
22のツメ21がラッチ8のラッチ開放操作部8Dを乗
り越えてバネ26の偏移力によりそこに係合することに
より、ラッチ8の開状態が保持されるようになる。した
がって、図35に示すように、ロッド20を上昇させて
も、ラッチ8の爪8Cがベース部2の引掛け部2Aに係
合してしまうようにラッチ8がラッチ状態に戻るような
ことはない。そのままさらにロッド20を上昇させる
と、図36に示すように、ラッチ8から押え棒23の先
端が離れるにしたがい、クラムシェルタイプソケット1
0の蓋部3は、ねじりコイルバネ5の偏移力により、ベ
ース部2に対して開かれた状態とされる。受け板24
は、この場合において、蓋部3が勢い良く開いてしまう
のを防止するように作用する。
【0007】また、このようにして開状態とされた蓋部
3を図32に示したような閉状態とするための従来の蓋
閉装置は、開いた状態の蓋部3を斜め上方から押し込む
ようなロッドを備えたもので、この斜め方向からの押し
込み動作を通して、ラッチ8の爪8Cがベース部2の引
掛け部2Aに係合させられるようにするものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように従来の
ソケットの蓋開閉およびデバイス挿抜の機構は、それぞ
れの機構が別々の場所に固定的に設置されてしまってい
るので、多チャンネル化した場合、ソケットのピッチと
形状に対応し辛いものであった。
【0009】前述したような従来の蓋開装置は、操作ア
ームのツメをソケットのラッチに対して比較的に強いバ
ネの偏移力に抗して作用させなければならないものであ
るので、ソケットに余計な負荷を掛けて損傷させてしま
うような恐れのあるものであった。また、操作アームの
ツメの動作をバネの偏移力のみによって制御しているも
のであるので、ソケットのラッチとの関係で相当に厳密
に両者の位置関係やツメの形状等を設計しないと上手く
作動し得なくなってしまうものであった。
【0010】また、前述したような従来の蓋閉装置もま
た、斜め方向に移動するロッドの一ストロークで蓋を支
える、また上から押せる位置にソケットを回転させるも
のであるので、ソケットに対するロッドの位置関係やス
トローク長を相当に厳密に設定しないと上手く作動し得
ないものとなってしまう。
【0011】さらにまた、従来の蓋開閉装置は、前述し
たような構造で作動するものであるので、開閉すべきソ
ケットの種類やサイズが異なってくるような場合に対応
し難いものであった。
【0012】前述したのと同様の理由により、従来の蓋
開閉装置は、複数のソケットの蓋を同時に開閉するよう
な、いわゆる複数のチャンネルの装置として構成し難い
ものであった。
【0013】さらにまた、従来の蓋開閉装置には、ソケ
ット蓋の開閉の確認をする機構や、蓋の開いたソケット
に対してデバイスが正しく挿着されたかを確認するよう
な機構を組み込むのが容易ではなかった。
【0014】本発明の目的は、前述したような従来装置
の問題点を解消しうるような半導体デバイス用クラムシ
ェルタイプソケットの開閉装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、半導体デバイス用クラムシェルタイプソケットの
ためのソケット蓋開機構において、ソケットのラッチの
一端を押すためのラッチプッシャーと、該ラッチプッシ
ャーに対して閉じる方向に作動されて前記ソケットのラ
ッチのラッチ開放操作部に係合しうるツメを有したエア
アクチュエータと、前記ラッチプッシャーおよびエアア
クチュエータを前記ソケットに対して上下動させるため
の移動手段とを備えたことを特徴とするソケット蓋開機
構が提供される。
【0016】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
ラッチプッシャー、エアアクチュエータおよび移動手段
は、隣接配置された2つのソケットの蓋部を同時に開け
るように2チャンネル分が並置されており、各チャンネ
ルのラッチプッシャーおよびエアアクチュエータは、ユ
ニット化されていて、各チャンネルの移動手段のユニッ
ト取付け部に対して、位置決めジグを介して着脱自在な
ものとされている。
【0017】本発明の別の観点によれば、半導体デバイ
ス用クラムシェルタイプソケットのためのソケット蓋閉
機構において、ソケット蓋支え機構と、ソケット蓋押え
機構とを備えており、ソケット蓋支え機構は、ソケット
の開いた蓋部を閉じる方向へと支えるようにするソケッ
ト押し車と、該ソケット押し車を前記ソケットの開いた
蓋部の外側面に対峙する位置へと移動させるための第1
の移動手段と、前記ソケット押し車を、前記ソケットの
開いた蓋部の外側面に対峙した位置から該蓋部を閉じる
方向へと押すように移動させるための第2の移動手段と
を備えており、前記ソケット蓋押え機構は、前記ソケッ
ト蓋支え機構によって閉じる方向へと支えられた前記ソ
ケットの蓋部を押さえ込み該ソケットのラッチが掛けら
れるようにするプッシャーと、該プッシャーを前記ソケ
ットに対して上下動させるための移動手段とを備えるこ
とを特徴とするソケット蓋閉機構が提供される。
【0018】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
ソケット蓋支え機構のソケット押し車は、隣接配置され
た2つのソケットの蓋部を同時に閉じるように2チャン
ネル分が並置されており、各チャンネルのソケット押し
車は、前記第2の移動手段のユニット取付け部に対し
て、位置決めジグを介して着脱自在なものとされてお
り、前記ソケット蓋押え機構のプッシャーは、前記隣接
配置された2つのソケットの蓋部を同時に閉じるように
2チャンネル分が並置されており、各チャンネルのプッ
シャーは、前記ソケット蓋押え機構の前記移動手段の取
付け部に対して着脱自在なものとされている。
【0019】本発明の別の実施の形態によれば、前記ソ
ケット蓋押え機構の前記移動手段は、デュアルロッドシ
リンダにて構成され、該デュアルロッドシリンダの前記
取付け部は、該デュアルロッドシリンダの2つのロッド
が半独立となるような形式にて、各ロッドに前記各チャ
ンネルのプッシャーがそれぞれ着脱自在に取り付けられ
るように構成されている。
【0020】本発明のさらに別の観点によれば、半導体
デバイス用クラムシェルタイプソケットに対する半導体
デバイスの挿入を行うためのデバイス吸着機構におい
て、ソケットへ挿入すべき半導体デバイスを吸着する吸
着パッドと、前記半導体デバイスが前記ソケット内に正
しく挿入されたか否かを検出するための反射型光電セン
サからなる着座センサと、前記吸着パッドを前記ソケッ
トに対して上下動させるための第1の移動手段と、前記
着座センサを前記検出の位置へと移動させるための第2
の移動手段とを備えることを特徴とするデバイス吸着機
構が提供される。
【0021】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
吸着パッド、着座センサおよび第1の移動手段は、隣接
配置された2つのソケットに対して半導体デバイスを同
時に挿入することができるように2チャンネル分が並置
されており、各チャンネルの吸着パッドおよび着座セン
サは、ユニット化されていて、各チャンネルの第1の移
動手段のユニット取付け部に対して、位置決めジグを介
して着脱自在なものとされている。
【0022】本発明のさらに別の観点によれば、半導体
デバイス用クラムシェルタイプソケットのための半導体
デバイス挿入抜取システムにおいて、ソケットから半導
体デバイスを抜き取るための抜取ヘッドと、ソケットへ
半導体デバイスを挿入するための挿入ヘッドとを備えて
おり、前記抜取ヘッドは、ソケット蓋開機構とデバイス
吸着機構とを一体として備えており、前記挿入ヘッド
は、ソケット蓋閉機構とデバイス吸着機構とを一体とし
て備えており、前記ソケット蓋開機構は、ソケットのラ
ッチの一端を押すためのラッチプッシャーと、該ラッチ
プッシャーに対して閉じる方向に作動されて前記ソケッ
トのラッチのラッチ開放操作部に係合しうるツメを有し
たエアアクチュエータと、前記ラッチプッシャーおよび
エアアクチュエータを前記ソケットに対して上下動させ
るための移動手段とを備えており、前記抜取ヘッドの前
記デバイス吸着機構は、前記ソケット内の半導体デバイ
スを吸着するための吸着パッドと、該吸着パッドを前記
ソケットに対して上下動させるための移動手段とを備え
ており、ソケット蓋閉機構は、ソケット蓋支え機構と、
ソケット蓋押え機構とを備えており、前記ソケット蓋支
え機構は、ソケットの開いた蓋部を閉じる方向へと支え
るようにするソケット押し車と、該ソケット押し車を前
記ソケットの開いた蓋部の外側面に対峙する位置へと移
動させるための第1の移動手段と、前記ソケット押し車
を、前記ソケットの開いた蓋部の外側面に対峙した位置
から該蓋部を閉じる方向へと押すように移動させるため
の第2の移動手段とを備えており、前記ソケット蓋押え
機構は、前記ソケット蓋支え機構によって閉じる方向へ
と支えられた前記ソケットの蓋部を押さえ込み該ソケッ
トのラッチが掛けられるようにするプッシャーと、該プ
ッシャーを前記ソケットに対して上下動させるための移
動手段とを備えており、前記挿入ヘッドの前記デバイス
吸着機構は、前記ソケットへ挿入すべき半導体デバイス
を吸着する吸着パッドと、前記半導体デバイスが前記ソ
ケット内に正しく挿入されたか否かを検出するための着
座センサと、前記吸着パッドを前記ソケットに対して上
下動させるための第1の移動手段と、前記着座センサを
前記検出の位置へと移動させるための第2の移動手段と
を備えることを特徴とする半導体デバイス挿入抜取シス
テムが提供される。
【0023】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
半導体デバイス挿入抜取システムにおいて、前記着座セ
ンサは、反射型光電センサからなる。
【0024】本発明の別の実施の形態によれば、前記半
導体デバイス挿入抜取システムにおいて、前記ソケット
蓋開機構の前記ラッチプッシャー、エアアクチュエータ
および移動手段は、隣接配置された2つのソケットの蓋
部を同時に開けるように2チャンネル分が並置されてお
り、各チャンネルのラッチプッシャーおよびエアアクチ
ュエータは、ユニット化されていて、各チャンネルの移
動手段のユニット取付け部に対して、位置決めジグを介
して着脱自在なものとされており、前記抜取ヘッドの前
記デバイス吸着機構の前記吸着パッドおよび移動手段
は、隣接配置された2つのソケットに対して半導体デバ
イスを同時に挿入することができるように2チャンネル
分が並置されており、各チャンネルの吸着パッドは、各
チャンネルの移動手段のユニット取付け部に対して、位
置決めジグを介して着脱自在なものとされており、前記
ソケット蓋支え機構のソケット押し車は、隣接配置され
た2つのソケットの蓋部を同時に閉じるように2チャン
ネル分が並置されており、各チャンネルのソケット押し
車は、前記第2の移動手段のユニット取付け部に対し
て、位置決めジグを介して着脱自在なものとされてお
り、前記ソケット蓋押え機構のプッシャーは、前記隣接
配置された2つのソケットの蓋部を同時に閉じるように
2チャンネル分が並置されており、各チャンネルのプッ
シャーは、前記ソケット蓋押え機構の前記移動手段の取
付け部に対して着脱自在なものとされており、前記挿入
ヘッドの前記デバイス吸着機構の前記吸着パッド、着座
センサおよび第1の移動手段は、隣接配置された2つの
ソケットに対して半導体デバイスを同時に挿入すること
ができるように2チャンネル分が並置されており、各チ
ャンネルの吸着パッドおよび着座センサは、ユニット化
されていて、各チャンネルの第1の移動手段のユニット
取付け部に対して、位置決めジグを介して着脱自在なも
のとされている。
【0025】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記半導体デバイス挿入抜取システムにおいて、前記ソ
ケット蓋押え機構の前記移動手段は、デュアルロッドシ
リンダにて構成され、該デュアルロッドシリンダの前記
取付け部は、該デュアルロッドシリンダの2つのロッド
が半独立となるような形式にて、各ロッドに前記各チャ
ンネルのプッシャーがそれぞれ着脱自在に取り付けられ
るように構成されている。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、添付図面の、特に、図1か
ら図31に基づいて本発明の実施の形態および実施例に
ついて本発明をより詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施例としての半導体
デバイス用クラムシェルタイプソケットの蓋開機構およ
び蓋閉機構並びに半導体デバイスの吸着機構を組み込ん
だ半導体デバイス挿入抜取システムの全体を概略的に示
す正面図であり、図2は、図1の矢印A−A方向から見
た概略図であり、図3は、図1の矢印B−B方向から見
た概略図である。これら図1から図3に示されるよう
に、この半導体デバイス挿入抜取システムは、主とし
て、抜取ヘッド100と、挿入ヘッド200と、画像処
理システム(30万画素カメラ)300とを備えてい
る。
【0028】図3によく示されるように、抜取ヘッド1
00は、ベース30(図1参照)の前後端から立設され
た支持フレーム40の間に張り渡されたガイドビーム4
2に配設された単軸ロボット101上に設置されてお
り、単軸ロボット101によりガイドビーム42の延長
方向にそって移動させられるようになっている。そし
て、この抜取ヘッド100は、後述するようなソケット
蓋開機構120およびデバイス吸着機構140を備えて
いる。
【0029】図2によく示されるように、挿入ヘッド2
00は、ベース30の前後端に支持フレーム40と対向
するようにして立設された支持フレーム50の間に張り
渡されたガイドビーム51に配設された単軸ロボット2
01上に設置されており、単軸ロボット201によりガ
イドビーム51の延長方向にそって移動させられるよう
になっている。そして、この挿入ヘッド200は、後述
するようなソケット蓋閉機構220およびデバイス吸着
機構240を備えている。
【0030】図3によく示されるように、画像処理シス
テム300は、支持フレーム40の間に張り渡されたガ
イドビーム41に配設された単軸ロボット301上に設
置されており、単軸ロボット301によりガイドビーム
41の延長方向にそって移動させられるようになってい
る。この画像処理システム300は、不良ソケット確認
等の画像処理のためのものであり、これ自体は従来のも
のでよいので、これ以上は詳述しない。
【0031】図1によく示されるように、抜取ヘッド1
00および挿入ヘッド200の下方には、クラムシェル
タイプソケット10をマトリックス状に多数装着したバ
ーンインボード60が配置されるようになっており、こ
のバーンインボード60は、支持フレーム40の間に張
り渡されたガイドビーム41および42および支持フレ
ーム50の間に張り渡されたガイドビーム51の延長方
向を横切る方向に移動させられるようになっている。ま
た、図2および図3に示されるように、デバイス吸着機
構140および240に対する半導体デバイスの給配を
行うためデバイス吸着機構の下方位置と半導体デバイス
分配位置との間に移動しうる位置決めシャトル70も関
連付けられている。これらバーンインボード60および
位置決めシャトル70の構造および動作自体は、従来の
ものと同じであるので、これ以上詳述しない。
【0032】次に、前述した半導体デバイス挿入抜取シ
ステムの各構成部分の詳細構造および動作について、順
に説明する。
【0033】先ず、抜取ヘッド100について説明する
に、この抜取ヘッド100は、図3に関して前述したよ
うに、単軸ロボット101上にソケット蓋開機構120
とデバイス吸着機構140とを並設してなるものである
が、図示および説明を簡単化するために、ソケット蓋開
機構120とデバイス吸着機構140とを別々にしたも
のとして以下説明する。
【0034】図4の(A)は、ソケット蓋開機構120
のみを示す正面図であり、図4の(B)は、ソケット蓋
開機構120のみを示す側面図である。図4の(B)に
よく示されているように、この実施例のソケット蓋開機
構120は、並置された2つのクラムシェルタイプソケ
ットの蓋を同時に開くことのできるような2チャンネル
式のものとして構成されている。各チャンネルの蓋開機
構は、同一であるので、以下、1つのチャンネルについ
ての蓋開機構の構造および動作について説明する。各チ
ャンネルの蓋開機構は、図4の(A)によく示されてい
るように、主として、単軸ロボット101に取り付けら
れるガイド付きシリンダ121と、このガイド付きシリ
ンダ121のロッドの下端に取り付けられるエアチャッ
ク等のエアアクチュエータ122、ラッチプッシャー1
23、受け車124およびソケット蓋開確認センサ12
5とを備えている。エアアクチュエータ122には、エ
アによって作動されるツメ126が設けられている。
【0035】この実施例では、エアアクチュエータ12
2、ラッチプッシャー123、受け車124およびソケ
ット蓋開確認センサ125からなるユニットは、バーン
インボード60上のソケットピッチが変わったような場
合に対応できるように位置決めジグ127を介して、ガ
イド付きシリンダ121のロッドの下端に取り外し自在
に取り付けられるようになっている。この位置決めジグ
127の構造および使用方法について、図5および図6
を特に参照して説明する。
【0036】図5は、図4に示したソケット蓋開機構1
20の1チャンネル分と位置決めジグ127との関係を
示す平面図であり、図6は、図4に示したソケット蓋開
機構120の1チャンネル分と位置決めジグ127との
関係を示す側面図である。これら図5および図6によく
示されるように、ガイド付きシリンダ121のロッドの
下端には、キー溝129を有したユニット取付け部材1
28が設けられており、このユニット取付け部材128
の上面には、2つの位置決め穴130が形成されてい
る。位置決めジグ127の一端側には、2本の位置決め
ピン131が取り付けられており、位置決めジグ127
の他端側には、1つの位置決め穴132が形成されてい
る。
【0037】このような位置決めジグ127を用いて、
エアアクチュエータ122、ラッチプッシャー123、
受け車124およびソケット蓋開確認センサ125から
なるユニットの位置決めを行うには、ユニット取付け部
材128のキー溝を介してそこに取り付けられたユニッ
トを、そのキー溝129にそって、位置決めジグ127
の位置決め穴132に対して適当な位置へとスライドさ
せる。次いで、位置決めジグ127を、その2本の位置
決めピン131がユニット取付け部材128に形成され
た2つの位置決め穴130にそれぞれ挿着されるように
して、ユニット取付け部材128に取り付ける。このと
き、ユニットに設けられた位置決めピン133(図4参
照)の上端に位置決めジグ127の位置決め穴132が
はまり込む。これにより、ユニットの位置決めがなされ
る。この位置決めジグ127は、位置決めピン131を
位置決め穴130に対して挿抜するだけで、ユニット取
付け部材128に対して着脱自在なものとされている。
【0038】前述したような位置決めジグ127とし
て、位置決めピン131と位置決め穴132との相対的
な位置関係を異ならせたものを必要数だけ用意しておく
ことにより、各チャンネル毎に適当な位置決めジグを用
いてユニットを取り付け固定することにより、チャンネ
ル間のユニット配列ピッチを容易に変換することができ
る。
【0039】また、前述の実施例は、ユニットの配列ピ
ッチの変換を位置決めジグ127の交換によって行うも
のであるが、本発明は、これに限らず、各チャンネルの
ユニットの部品自体を交換することによってもピッチ変
換を容易に行える。
【0040】次に、図7から図11を参照して、前述し
たようなソケット蓋開機構120の動作について説明す
る。図7は、ソケット蓋開機構120が定常位置にある
状態を示している。この図7に示すように、この定常位
置においては、ソケット蓋開機構120のエアアクチュ
エータ122、ラッチプッシャー123、受け車124
およびソケット蓋開確認センサ125からなる各チャン
ネルのユニットは、バーインボード上に装着された各対
応するクラムシェルタイプソケット10の上方離れた位
置にある。このクラムシェルタイプソケット10自体
は、図32から図36に関して前述した従来構造と同じ
構造を有するものであり、図7の定常位置の状態では、
ソケット10の蓋部3は閉じた状態にある。すなわち、
ソケット10のラッチ8の爪8Cがベース部2の引掛け
部2Aに係合していて、ラッチ8が閉状態にある。ま
た、図7の定常位置においては、エアアクチュエータ1
22は不作動状態であって、したがって、エアアクチュ
エータ122のツメ126は、ラッチプッシャー123
に対して開いた位置にある。
【0041】この定常位置の状態からソケット10の蓋
部3を開くため、ガイド付きシリンダ121を付勢し
て、シリンダロッドを下降させて、図8に示すように、
ラッチプッシャー123が対応するソケット10のラッ
チ8の一端8Bを押すようにする。このとき、ラッチ8
は、ラッチ回転用圧縮バネ9の回転力に抗して時計方向
に回転させられるので、ラッチ8の爪8Cがベース部2
の引掛け部2Aから外される。この状態で、各ソケット
10のラッチ8が開状態とされる。
【0042】次いですぐにエアアクチュエータ122を
作動して、ツメ126をラッチプッシャー123に対し
て閉じるようにする。図9は、この状態を示している。
この図9に示されるように、エアアクチュエータ122
のツメ126が、開状態とされたラッチ8のラッチ開放
操作部8Dに係合させられる。したがって、ラッチ8の
開状態は、ラッチプッシャー123の押え込みによるだ
けでなく、ツメ126のラッチ開放操作部8Dに対する
係合によっても保持されることになる。
【0043】それから、エアアクチュエータ122を作
動させたままで、ガイド付きシリンダ121を作動させ
てシリンダロッドを上昇させる。図10は、このように
シリンダロッドを上昇させ始めた直後の状態を示してい
る。この図10に示されるように、シリンダロッドの上
昇により、ラッチプッシャー123の下端がラッチ8の
一端8Bから離される状態となったとしても、エアアク
チュエータ122のツメ126がラッチ8のラッチ開放
操作部8Dに係合しているので、ラッチ8の開状態は確
実に保持されているので、蓋回動用ねじりコイルバネ5
の偏移力により、蓋部3がベース部2に対して開かれる
ことになる。
【0044】図11は、前述したようにシリンダロッド
が定常位置まで完全に上昇させられて、エアアクチュエ
ータ122を不作動とし、ソケット10の蓋部3が完全
に開いた状態となったところを示している。図10の蓋
部3の開き始め状態から図11の蓋部の完全開状態まで
の間において、受け車124は、蓋部3の上面を受け止
めて蓋部3が急激に開かれてしまうようなことを防止す
るように作用する。これにより、蓋部3があまりにも勢
い良く開いてしまうことにより、ソケット等に過荷重が
加わりデバイスの着座位置からの飛び出し等の事故の生
ずるようなことを未然に防ぐことができる。
【0045】次に、抜取ヘッド100のデバイス吸着機
構140および挿入ヘッド200のデバイス吸着機構2
40の構造および動作について説明する。抜取ヘッド1
00のデバイス吸着機構140は、後述するような着座
センサを備えていない以外は、挿入ヘッド200のデバ
イス吸着機構240と同様であるので、以下、挿入ヘッ
ド200のデバイス吸着機構240についてのみ詳述す
る。
【0046】図12は、デバイス吸着機構240のみを
示す側面図である。この実施例のデバイス吸着機構24
0は、並置された2つのクラムシェルタイプソケットに
対して同時に半導体デバイスを挿着できるような2チャ
ンネル式のものとして構成されている。各チャンネルの
デバイス吸着機構は、同一であるので、以下、1つのチ
ャンネルについての吸着機構の構造および動作について
説明する。各チャンネルの吸着機構は、図12によく示
されているように、主として、単軸ロボット201に取
り付けられるガイド付きシリンダ241と、このガイド
付きシリンダ241のロッドの下端に取り付けられる吸
着パッド242と、着座センサ243とを備えている。
吸着パッド242は、バッファ248を介してシリンダ
ロッドの下端に取り付けられている。吸着パッド242
の構造および動作自体は、従来のものと同様であるの
で、これ以上詳述しない。
【0047】着座センサ243は、デバイスがソケット
内に正しく挿着されているか否かを確認できるようにす
るもので、この実施例では、反射型の光電センサとして
いる。
【0048】各チャンネルのガイド付きシリンダ241
は、スライドガイド244にそって上下に移動しうるよ
うになったスライダ247に連結されている。スライダ
247は、パルスモータ245によって駆動させられる
ボールネジ246にネジ係合する部分を有しており、し
たがって、パルスモータ245によりボールネジ245
が駆動されることに応答して、スライドガイド244に
そって上下動させられ、そこに連結されたシリンダ24
1を上下動させるように構成されている。
【0049】吸着パッド242および着座センサ243
からなるユニットは、バーンインボード60上のソケッ
トピッチが変わったような場合に対応できるように位置
決めジグ250を介して、ガイド付きシリンダ241の
ロッドの下端に取り外し自在に取り付けられるようにな
っている。この位置決めジグ250の構造および使用方
法について、図12および図13を特に参照して説明す
る。
【0050】図13は、図12に示したデバイス吸着機
構240の1チャンネル分と位置決めジグ250との関
係を示す縦断面である。この図13によく示されるよう
に、ガイド付きシリンダ241のロッドの下端には、キ
ー溝261を有したユニット取付け部材260が設けら
れており、このユニット取付け部材260の下面には、
2つの位置決め穴263が形成されている。また、この
ユニット取付け部材260の側面には、位置決めジグ2
50を着脱自在に固定保持するためのラッチ162が設
けられている。位置決めジグ250の一端側には、2本
の位置決めピン251が取り付けられており、位置決め
ジグ250の他端側には、1つの位置決め穴152が形
成されている。
【0051】このような位置決めジグ250を用いて、
吸着パッド242および着座センサ243からなるユニ
ットの位置決めを行うには、ユニット取付け部材260
のキー溝261を介してそこに取り付けられたユニット
を、そのキー溝261にそって、位置決めジグ250の
位置決め穴252に対して適当な位置へとスライドさせ
る。次いで、位置決めジグ250を、その2本の位置決
めピン251がユニット取付け部材260に形成された
2つの位置決め穴263にそれぞれ挿着されるようにし
て、ユニット取付け部材260に取り付ける。このと
き、ユニットの吸着パッド242が位置決めジグ250
の位置決め穴252にはまり込む。これによりユニット
の位置決めがなされ、この状態は、ラッチ262を位置
決めジグ250に対して掛けることにより、固定保持さ
れる。この位置決めジグ250は、ラッチ262を操作
し、位置決めピン251を位置決め穴263に対して挿
抜するだけで、ユニット取付け部材260に対して着脱
自在なものとされている。
【0052】前述したような位置決めジグ250とし
て、位置決めピン251と位置決め穴252との相対的
な位置関係を異ならせたものを必要数だけ用意しておく
ことにより、各チャンネル毎に適当な位置決めジグを用
いてユニットを取り付け固定することにより、チャンネ
ル間のユニット配列ピッチを容易に変換することができ
る。
【0053】また、前述の実施例は、ユニットの配列ピ
ッチの変換を位置決めジグ250の交換によって行うも
のであるが、本発明は、これに限らず、各チャンネルの
ユニットの部品自体を交換することによってもピッチ変
換を容易に行える。
【0054】次に、図14から図19を参照して、前述
したような挿入ヘッド200のデバイス吸着機構240
によるソケット10へのデバイスの挿入およびデバイス
着座確認における動作について説明する。図14は、バ
ーンインボード60上に装着され蓋部3が開かれた状態
の2チャンネル分のソケット10に対して単軸ロボット
201によるトランスファにより挿入位置に移動された
デバイス吸着機構240の状態を示している。この図1
4の状態において、各チャンネルのデバイス吸着機構2
40の吸着パッド242には、各ソケット10へ挿入す
べき半導体デバイスICが通常の仕方により吸着保持さ
れている。この状態から、パルスモータ245およびシ
リンダ241により吸着パッド242を下降させて、デ
バイスICを各チャンネルのソケット10内へと挿入す
る。この状態を図15に示している。次に、各吸着パッ
ド242による各デバイスICの吸着動作を停止して
後、ボールネジ246により、各吸着パッド242を、
例えば、20mm上昇させる。この状態を、図16に示
している。この図16に示されるように、各デバイスI
Cは、各ソケット10内に残されることになる。それか
ら、各ソケット10内にデバイスICが正しく挿入され
たか否かを確認するため、単軸ロボット201によるト
ランスファにより、挿入ヘッド240を、例えば、14
mm移動させる。図17は、この状態を示している。図
17に示すように、このデバイス着座確認状態において
は、各チャンネルの着座センサ243が各ソケット10
のデバイスを受け入れる凹部1の真上に位置させられて
いる。
【0055】ここで、着座センサ243によるデバイス
着座確認動作について説明しておく。クラムシェルタイ
プソケットだけに限らず、オープントップタイプソケッ
ト等他のタイプのソケットも同じであるが、吸着パッド
等を含むデバイス搬送装置でIC等の半導体デバイスを
挿入しても確実に挿入できない可能性があるものであ
る。半導体デバイスのソケットへの挿入が正しく行われ
ていない場合には、デバイスのコンタクトができない状
況が生じてしまう。クラムシェルタイプソケットの場合
特に、蓋を閉じたときにICが破損してしまうことがあ
る。デバイスの生産性を上げるために、デバイスを破損
させてしまわないようにすることは重要である。着座セ
ンサ243は、このようにデバイスが確実に挿入できて
いない場合(以下、着座ミスという)、それを検出する
ためのものである。この実施例では、着座センサ243
として反射型の光電センサを使用し、ソケット内に挿入
されたデバイスに対して投光し、反射され帰ってきた光
量の大きさで、着座ミスしているか否かを判定するよう
にしている。着座ミスがあった時、ほとんどの場合はデ
バイスが傾いた状態になるため、帰ってくる光量は小さ
くなるので、それにより着座ミスを検出することができ
る。図19は、このような反射型光電センサを着座セン
サ243として使用した場合の着座ミス検出原理を説明
するための概略図である。
【0056】図19の(A)は、デバイスICがソケッ
ト内に正しく挿着されて傾いていない場合の着座センサ
243の受光状態を示しており、図19の(B)は、デ
バイスICがソケット内に正しく挿着されずに傾いてい
る場合の着座センサ243の受光状態を示している。こ
の図19の(A)と図19の(B)とを比較すると分か
るように、着座ミスがあってデバイスICが傾いている
場合には、着座センサ243の受光量が少なくなる。
【0057】着座ミスがあってもデバイスがそれほど傾
かない場合もあり、その場合には、このような着座ミス
検出方法ではその着座ミスを検出できないことになる
が、このような着座ミスが生ずる頻度は非常に少ないの
で、その着座ミスを見逃しても、ICの生産に響くよう
なことはない。また、着座センサとして変位センサ等精
度のより高いものを使用することも考えられるが、反射
型の光電センサは、非常に安価に装置を構成することが
できる点でより好ましいものである。
【0058】デバイスICの種類によって、表面の状態
が樹脂モールドされていたり、コーティングされていた
りするため、その度に光電センサの検出距離を変える必
要がある。この実施例では、ボールネジ246やシリン
ダ241による挿入ヘッド240の上下動を利用するこ
とで、このような検出距離の変更を行えるようにしてい
る。
【0059】デバイス着座確認動作の完了後、シリンダ
241を上昇させて、挿入ヘッド200のソケット蓋閉
機構220によって各ソケット10の蓋部3を閉じる。
図18は、このような状態を示している。
【0060】次に、挿入ヘッド200のソケット蓋閉機
構220の構造および動作について説明する。挿入ヘッ
ド200は、図2に関して前述したように、単軸ロボッ
ト201上にソケット蓋閉機構220とデバイス吸着機
構240とを並設してなるものであるが、図示および説
明を簡単化するために、ソケット蓋閉機構220とデバ
イス吸着機構240とを別々にしたものとして以下説明
する。デバイス吸着機構240については前述したとお
りである。
【0061】図20は、ソケット蓋閉機構220のみを
示す正面図である。この図20に示されるように、ソケ
ット蓋閉機構220は、ソケット蓋支え機構270と、
ソケット蓋押え機構280とからなっている。ソケット
蓋閉機構220は、2チャンネルであるため、ソケット
蓋支え機構270、ソケット蓋押え機構280共に2つ
ずつあるのが好ましいが、この実施例では、省スペース
化を計るために、1つのソケット蓋支え機構およびソケ
ット蓋押え機構で2つのソケットの閉処理を行うように
している。
【0062】先ず、ソケット蓋支え機構270について
説明するに、図20によく示されるように、ソケット蓋
支え機構270は、単軸ロボット201に取り付けられ
る第1のガイド付きシリンダ271と、この第1のガイ
ド付きシリンダ271のロッドの下端に水平に取り付け
られる第2のガイド付きシリンダ272と、この第2の
ガイド付きシリンダ272のロッドの端部に取り付けら
れる2つのソケット押し車273とを備えている。各ソ
ケット押し車273は、蓋閉め確認センサ274と一体
とされてソケット押し車ユニットを構成している。
【0063】この実施例では、ソケット押し車273と
蓋閉め確認センサ274とからなるユニットは、バーン
インボード60上のソケットピッチが変わったような場
合に対応できるように位置決めジグ275を介して、ガ
イド付きシリンダ272のロッドの端部に取り外し自在
に取り付けられるようになっている。この位置決めジグ
275の構造および使用方法について、図21および図
22を特に参照して説明する。
【0064】図21は、図20に示したソケット蓋支え
機構270のソケット押し車ユニットと位置決めジグ2
75との関係を示す側面図であり、図22は、図20に
示したソケット蓋支え機構270のソケット押し車ユニ
ットと位置決めジグ275との関係を示す上面図であ
る。これら図21および図22によく示されるように、
ガイド付きシリンダ272のロッドの端部には、キー溝
(図示していない)を有したユニット取付け部材272
Aが設けられており、このユニット取付け部材272A
の上面には、2つの位置決め穴276が形成されてい
る。位置決めジグ275の一端側には、2本の位置決め
ピン277が取り付けられており、位置決めジグ275
の他端側には、2つの位置決め穴対278が形成されて
いる。一方、各ソケット押し車ユニットの上面には、位
置決めピン対279が設けられている。
【0065】このような位置決めジグ275を用いて、
ソケット押し車ユニットの位置決めを行うには、ユニッ
ト取付け部材272Aのキー溝を介してそこに取り付け
られた各ソケット押し車ユニットを、そのキー溝にそっ
て、位置決めジグ275の位置決め穴対278に対して
適当な位置へとスライドさせる。次いで、位置決めジグ
275を、その2本の位置決めピン277がユニット取
付け部材272Aに形成された2つの位置決め穴276
にそれぞれ挿着されるようにして、ユニット取付け部材
272Aに取り付ける。このとき、ソケット押し車ユニ
ットに設けられた位置決め位置決めピン279に位置決
めジグ275の位置決め穴対278にはまり込む。これ
により、各ソケット押し車ユニットの位置決めがなされ
る。この位置決めジグ275は、位置決めピン277に
対して挿抜するだけで、ユニット取付け部材272Aに
対して着脱自在なものとされている。
【0066】前述したような位置決めジグ275とし
て、位置決めピン277と位置決め穴対278との相対
的な位置関係を異ならせたものを必要数だけ用意してお
くことにより、適当な位置決めジグを用いて各ユニット
を取り付け固定することにより、チャンネル間のユニッ
トの配列ピッチを容易に変換することができる。
【0067】また、前述の実施例は、ユニットの配列ピ
ッチの変換を位置決めジグ275の交換によって行うも
のであるが、本発明は、これに限らず、各チャンネルの
ユニットの部品自体を交換することによってもピッチ変
換を容易に行える。
【0068】次に、ソケット蓋押え機構280について
説明するに、図20によく示されるように、ソケット蓋
押え機構280は、単軸ロボット201に取り付けられ
るデュアルロッドシリンダ281と、このデュアルロッ
ドシリンダ281の2本のロッドの下端に取り付けられ
る2つのプッシャー282とを備えている。
【0069】この実施例では、プッシャー282は、バ
ーンインボード60上のソケットピッチが変わったよう
な場合に対応できるように、デュアルロッドシリンダ2
81のロッドの下端に取り付けられる取付け部283に
取り外し自在に取り付けられるようになっている。この
取付け構造および使用方法について、図23および図2
4を特に参照して説明する。
【0070】図23は、2つのプッシャー282を取付
け部283に取り付けた状態のソケット蓋押え機構28
0の部分の側面図であり、図24は、取付け部283と
2つのプッシャー282のキットとの構造を詳細に示す
ための分解部品配列部分断面図である。図24の断面図
によく示されるように、取付け部283は、デュアルロ
ッドシリンダ281の一方のロッドの下端に取り付けら
れた第1部分284と、他方のロッドの下端に取り付け
られた第2の部分285とからなっている。第1部分2
84には、ガイドピン286が取り付けられており、第
2部分285には、第1部分284に取り付けられたガ
イドピン286を受け入れるすべり軸受け287が設け
られている。したがって、これら第1部分284と第2
部分285とは、互いにロッドの軸線の周りに回転する
ことはないが、ロッドの軸線の方向には互いに若干の相
対的移動が許されるものとされている。すなわち、2本
のロッドが互いに半独立なものとされている。
【0071】また、第1部分284および第2部分28
5には、プッシャー282のチェンジキットを止めるた
めのストッパ288が設けられており、また、それぞれ
2つの位置決め穴289が設けられている(2つの位置
決め穴289は、図24においては紙面に垂直な方向に
並設されているので、図24では1つしか現れていな
い)。一方、プッシャー282のチェンジキットには、
それぞれ2本の位置決めピン290が設けられている
(2本の位置決めピン290は、図24においては紙面
に垂直な方向に並設されているので、図24では1つし
か現れていない)。
【0072】各プッシャー282を取付け部283に取
り付け固定するには、一方のプッシャー282の2本の
位置決めピン290を第1部分284の2つの位置決め
穴289のそれぞれに挿着してストッパ288でこれを
固定し、他方のプッシャー282の2本の位置決めピン
290を第2部分285の2つの位置決め穴289のそ
れぞれに挿着してストッパ288でこれを固定すればよ
い。各プッシャー282は、位置決めピン290を位置
決め穴289に対して挿抜するだけで、取付け部283
に対して着脱自在なものとされている。
【0073】前述したようなプッシャー282のチェン
ジキットとして、位置決めピン290とプッシャー28
2の中心との相対的な位置関係を異ならせたものを必要
数だけ用意しておくことにより、適当なチェンジキット
を取付け部283に取り付け固定することにより、チャ
ンネル間のユニットの配列ピッチを容易に変換すること
ができる。
【0074】次に、図25から図31を参照して、前述
したようなソケット蓋閉機構220の動作について説明
する。図25は、ソケット蓋閉機構220が定常位置に
ある状態を示している。この図25に示すように、この
定常位置においては、ソケット蓋支え機構270の各チ
ャンネルのソケット押し車273およびソケット蓋押え
機構280の各チャンネルのプッシャー282は、バー
ンインボード60上に装着された各対応するクラムシェ
ルタイプソケット10の上方離れた位置にある。このク
ラムシェルタイプソケット10自体は、図32から図3
6に関して前述した従来構造と同じ構造を有するもので
あり、図25の定常位置の状態では、ソケット10の蓋
部3は開いた状態にある。すなわち、ソケット10のラ
ッチ8の爪8Cがベース部2の引掛け部2Aから離脱し
ていて、ラッチ8が閉状態にある。また、図25の定常
位置においては、ソケット蓋支え機構270の第1のガ
イド付きシリンダ(Z軸シリンダ)271は、上昇位置
にあり、且つ第2のガイド付きシリンダ(X軸シリン
ダ)272は、前進位置にあり、また、ソケット蓋押え
機構280のデュアルロッドシリンダ281は上昇位置
にある。
【0075】この定常位置の状態からソケット10の蓋
部3を閉じるため、ソケット蓋支え機構270の第1の
ガイド付きシリンダ271を下降させて、ソケット押し
車273がソケット10の開いた蓋部3と対峙するよう
にする。この状態を図26に示している。次いで、ソケ
ット蓋支え機構270の第2のガイド付きシリンダ27
2を後退させて、ソケット押し車273が各対応するソ
ケット10の開いた蓋部3を閉じる方向に押すようにす
る。これにより、各ソケット10の蓋部3は、ベース部
2に対してほとんど閉じた状態となり、ラッチ8の爪8
Cがベース部2の引掛け部2Aに係合する寸前の状態と
させられる。図27は、この状態を示している。
【0076】図27の状態のまま、ソケット蓋押え機構
280のデュアルロッドシリンダ281を下降させて、
各プッシャー282が対応する各ソケット10の蓋部3
の上面を押さえ込むようにする。これにより、各ソケッ
ト10の蓋部3は、蓋回動用ねじりコイルバネ5の偏移
力(並びに押え用圧縮バネ6およびこの押え用圧縮バネ
6の作用を受ける押え板による偏移力)に抗してベース
部2に対して完全に閉じた位置へと回動させられると同
時に、ラッチ8は、ラッチ回転用圧縮バネ9の偏移力に
抗して回動させられてその爪8Cがベース部2の引掛け
部2Aに係合させられるようになる。これにより、各ソ
ケット10の蓋部3は、ベース部2に対して完全に閉じ
られた状態にてラッチされることになる。図28は、こ
の状態を示している。
【0077】その後、ソケット蓋押え機構280のデュ
アルロッドシリンダ281を上昇させる。図29は、こ
の状態を示している。次いで、ソケット蓋支え機構27
0の第2のガイド付きシリンダ272を前進させて、こ
のとき、蓋閉め確認センサ274により各ソケット10
の蓋部3が確実に閉じられているか否かの確認をする。
図30は、この状態を示している。最後に、ソケット蓋
支え機構270の第1のガイド付きシリンダ271を上
昇させて、このソケット蓋閉め動作の1サイクルを完了
する。図31は、この状態を示している。
【0078】
【発明の効果】本発明によるソケット蓋開機構によれ
ば、ソケットの損傷のおそれなしにソケットの蓋を確実
に開くことができる。
【0079】本発明によるソケット蓋閉機構によれば、
ソケットに対する位置関係をそれほど厳密に設定しなく
とも確実にソケットの蓋を閉じることができる。
【0080】本発明によるデバイス吸着機構によれば、
非常に安価な仕方でソケット内にデバイスが正しく挿着
されたか否かを検出することができる。
【0081】本発明のソケット蓋開閉装置によれば、複
数のソケットの蓋を同時に開閉するような、いわゆる複
数のチャンネルの装置とすることが容易である。
【0082】また、ソケットの配列ピッチの変更等に対
しても容易に対応することができる。
【0083】さらにまた、多チャンネル化が容易にで
き、省スペース、低コスト化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての半導体デバイス用ク
ラムシェルタイプソケットの蓋開機構および蓋閉機構並
びに半導体デバイスの吸着機構を組み込んだ半導体デバ
イス挿入抜取システムの全体を概略的に示す正面図であ
る。
【図2】図1の矢印A−A方向から見た概略図である。
【図3】図1の矢印B−B方向から見た概略図である。
【図4】図1のシステムにおけるソケット蓋開機構を示
す図である。
【図5】図4に示したソケット蓋開機構の1チャンネル
分と位置決めジグとの関係を示す平面図である。
【図6】図4に示したソケット蓋開機構の1チャンネル
分と位置決めジグとの関係を示す側面図である。
【図7】ソケット蓋開機構が定常位置にある状態を示す
図である。
【図8】ソケット蓋開機構のラッチプッシャーがソケッ
トのラッチの一端を押している状態を示す図である。
【図9】ソケット蓋開機構のエアアクチュエータのツメ
がソケットのラッチのラッチ開放操作部に係合している
状態を示す図である。
【図10】ソケット蓋開機構によりソケットの蓋部がベ
ース部に対して開かれ始めた状態を示している。
【図11】ソケット蓋開機構によりソケットの蓋部が完
全に開かれた状態を示す図である。
【図12】図1のシステムのデバイス吸着機構を示す図
である。
【図13】図12のデバイス吸着機構の1チャンネル分
と位置決めジグとの関係を示す縦断面図である。
【図14】デバイス吸着機構がバーンインボード上のソ
ケットに対するデバイス挿入位置にある状態を示す図で
ある。
【図15】デバイス吸着機構がソケットへデバイスを挿
入した状態を示す図である。
【図16】デバイス吸着機構がソケット内へデバイスを
残して吸着パッドを上昇させた状態を示す図である。
【図17】デバイス吸着機構がデバイス着座確認を行っ
ている状態を示す図である。
【図18】デバイス吸着機構によるデバイスの挿入完了
後、ソケット蓋閉機構によってソケットの蓋が閉じられ
た状態を示す図である。
【図19】デバイス吸着機構における着座センサによる
着座ミス検出原理を説明するための図である。
【図20】図1のシステムのソケット蓋閉機構を示す図
である。
【図21】図20のソケット蓋閉機構のソケット蓋支え
機構のソケット押し車ユニットと位置決めジグとの関係
を示す側面図である。
【図22】図20のソケット蓋閉機構のソケット蓋支え
機構のソケット押し車ユニットと位置決めジグとの関係
を示す上面図である。
【図23】図20のソケット蓋閉機構のソケット蓋押え
機構の側面図である。
【図24】ソケット蓋押え機構の取付け部とプッシャー
のキットとの構造を詳細に示す分解部品配列部分断面図
である。
【図25】ソケット蓋閉機構が定常位置にある状態を示
す図である。
【図26】ソケット蓋閉機構のソケット蓋支え機構のソ
ケット押し車がバーンインボード上のソケットの開いた
蓋部に対峙させられた状態を示す図である。
【図27】ソケット蓋閉機構のソケット蓋支え機構のソ
ケット押し車がソケットの蓋部をほとんど閉じた状態と
しているところを示す図である。
【図28】ソケット蓋閉機構のソケット蓋押え機構のプ
ッシャーによりソケットの蓋部が完全に閉じた状態とさ
れたところを示す図である。
【図29】ソケットの蓋部が閉じられた後、ソケット蓋
閉機構のソケット蓋押え機構のプッシャーを上昇させた
状態を示す図である。
【図30】ソケットの蓋部が閉じられた後、ソケット蓋
閉機構のソケット蓋支え機構のソケット押し車をソケッ
トの蓋部から後退させた状態を示す図である。
【図31】ソケット蓋閉機構のソケット蓋閉め動作の完
了後の状態を示す図である。
【図32】従来の半導体デバイス用クラムシェルタイプ
ソケットの開閉装置の一例を、この開閉装置がクラムシ
ェルタイプソケットの上方に離れた位置にある定常位置
状態を示す概略図である。
【図33】図32の開閉装置の押え棒がソケットのラッ
チの一端の上面を押さえるようにし始めた状態を示す概
略図である。
【図34】図32の開閉装置の操作アームのツメがソケ
ットのラッチのラッチ開放操作部に係合した状態を示す
概略図である。
【図35】図32の開閉装置によりソケットの蓋部が開
かれ始めた状態を示す概略図である。
【図36】ソケットの蓋部が図35に示す状態よりさら
に開かれたところを示す概略図である。
【符号の説明】
1 半導体デバイス 2 ベース部 3 蓋部 8 ラッチ 10 クラムシェルタイプソケット 30 ベース 40 支持フレーム 41 ガイドビーム 42 ガイドビーム 50 支持フレーム 51 ガイドビーム 60 バーンインボード 70 位置決めシャトル 100 抜取ヘッド 120 ソケット蓋開機構 122 エアアクチュエータ 123 ラッチプッシャー 124 受け車 126 ツメ 127 位置決めジグ 140 デバイス吸着機構 200 挿入ヘッド 220 ソケット蓋閉機構 240 デバイス吸着機構 242 吸着パッド 243 着座センサ 250 位置決めジグ 270 ソケット蓋支え機構 273 ソケット押し車 275 位置決めジグ 280 ソケット蓋押え機構 281 デュアルロッドシリンダ 282 プッシャー 300 画像処理システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東山 健二 長野県埴科郡坂城町大字坂城6358 日本エ ンジニアリング株式会社あさまリサーチセ ンター内 (72)発明者 清水 潔 長野県埴科郡坂城町大字坂城6358 日本エ ンジニアリング株式会社あさまリサーチセ ンター内 (72)発明者 片山 広規 長野県埴科郡坂城町大字坂城6358 日本エ ンジニアリング株式会社あさまリサーチセ ンター内 Fターム(参考) 2G003 AG01 AH00 AH04 AH07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体デバイス用クラムシェルタイプソ
    ケットのためのソケット蓋開機構において、ソケットの
    ラッチの一端を押すためのラッチプッシャーと、該ラッ
    チプッシャーに対して閉じる方向に作動されて前記ソケ
    ットのラッチのラッチ開放操作部に係合しうるツメを有
    したエアアクチュエータと、前記ラッチプッシャーおよ
    びエアアクチュエータを前記ソケットに対して上下動さ
    せるための移動手段とを備えたことを特徴とするソケッ
    ト蓋開機構。
  2. 【請求項2】 前記ラッチプッシャー、エアアクチュエ
    ータおよび移動手段は、隣接配置された2つのソケット
    の蓋部を同時に開けるように2チャンネル分が並置され
    ており、各チャンネルのラッチプッシャーおよびエアア
    クチュエータは、ユニット化されていて、各チャンネル
    の移動手段のユニット取付け部に対して、位置決めジグ
    を介して着脱自在なものとされている請求項1に記載の
    ソケット蓋開機構。
  3. 【請求項3】 半導体デバイス用クラムシェルタイプソ
    ケットのためのソケット蓋閉機構において、ソケット蓋
    支え機構と、ソケット蓋押え機構とを備えており、ソケ
    ット蓋支え機構は、ソケットの開いた蓋部を閉じる方向
    へと支えるようにするソケット押し車と、該ソケット押
    し車を前記ソケットの開いた蓋部の外側面に対峙する位
    置へと移動させるための第1の移動手段と、前記ソケッ
    ト押し車を、前記ソケットの開いた蓋部の外側面に対峙
    した位置から該蓋部を閉じる方向へと押すように移動さ
    せるための第2の移動手段とを備えており、前記ソケッ
    ト蓋押え機構は、前記ソケット蓋支え機構によって閉じ
    る方向へと支えられた前記ソケットの蓋部を押さえ込み
    該ソケットのラッチが掛けられるようにするプッシャー
    と、該プッシャーを前記ソケットに対して上下動させる
    ための移動手段とを備えることを特徴とするソケット蓋
    閉機構。
  4. 【請求項4】 前記ソケット蓋支え機構のソケット押し
    車は、隣接配置された2つのソケットの蓋部を同時に閉
    じるように2チャンネル分が並置されており、各チャン
    ネルのソケット押し車は、前記第2の移動手段のユニッ
    ト取付け部に対して、位置決めジグを介して着脱自在な
    ものとされており、前記ソケット蓋押え機構のプッシャ
    ーは、前記隣接配置された2つのソケットの蓋部を同時
    に閉じるように2チャンネル分が並置されており、各チ
    ャンネルのプッシャーは、前記ソケット蓋押え機構の前
    記移動手段の取付け部に対して着脱自在なものとされて
    いる請求項3に記載のソケット蓋閉機構。
  5. 【請求項5】 前記ソケット蓋押え機構の前記移動手段
    は、デュアルロッドシリンダにて構成され、該デュアル
    ロッドシリンダの前記取付け部は、該デュアルロッドシ
    リンダの2つのロッドが半独立となるような形式にて、
    各ロッドに前記各チャンネルのプッシャーがそれぞれ着
    脱自在に取り付けられるように構成されている請求項4
    に記載のソケット蓋閉機構。
  6. 【請求項6】 半導体デバイス用クラムシェルタイプソ
    ケットに対する半導体デバイスの挿入を行うためのデバ
    イス吸着機構において、ソケットへ挿入すべき半導体デ
    バイスを吸着する吸着パッドと、前記半導体デバイスが
    前記ソケット内に正しく挿入されたか否かを検出するた
    めの反射型光電センサからなる着座センサと、前記吸着
    パッドを前記ソケットに対して上下動させるための第1
    の移動手段と、前記着座センサを前記検出の位置へと移
    動させるための第2の移動手段とを備えることを特徴と
    するデバイス吸着機構。
  7. 【請求項7】 前記吸着パッド、着座センサおよび第1
    の移動手段は、隣接配置された2つのソケットに対して
    半導体デバイスを同時に挿入することができるように2
    チャンネル分が並置されており、各チャンネルの吸着パ
    ッドおよび着座センサは、ユニット化されていて、各チ
    ャンネルの第1の移動手段のユニット取付け部に対し
    て、位置決めジグを介して着脱自在なものとされている
    請求項6に記載のデバイス吸着機構。
  8. 【請求項8】 半導体デバイス用クラムシェルタイプソ
    ケットのための半導体デバイス挿入抜取システムにおい
    て、ソケットから半導体デバイスを抜き取るための抜取
    ヘッドと、ソケットへ半導体デバイスを挿入するための
    挿入ヘッドとを備えており、前記抜取ヘッドは、ソケッ
    ト蓋開機構とデバイス吸着機構とを一体として備えてお
    り、前記挿入ヘッドは、ソケット蓋閉機構とデバイス吸
    着機構とを一体として備えており、前記ソケット蓋開機
    構は、ソケットのラッチの一端を押すためのラッチプッ
    シャーと、該ラッチプッシャーに対して閉じる方向に作
    動されて前記ソケットのラッチのラッチ開放操作部に係
    合しうるツメを有したエアアクチュエータと、前記ラッ
    チプッシャーおよびエアアクチュエータを前記ソケット
    に対して上下動させるための移動手段とを備えており、
    前記抜取ヘッドの前記デバイス吸着機構は、前記ソケッ
    ト内の半導体デバイスを吸着するための吸着パッドと、
    該吸着パッドを前記ソケットに対して上下動させるため
    の移動手段とを備えており、ソケット蓋閉機構は、ソケ
    ット蓋支え機構と、ソケット蓋押え機構とを備えてお
    り、前記ソケット蓋支え機構は、ソケットの開いた蓋部
    を閉じる方向へと支えるようにするソケット押し車と、
    該ソケット押し車を前記ソケットの開いた蓋部の外側面
    に対峙する位置へと移動させるための第1の移動手段
    と、前記ソケット押し車を、前記ソケットの開いた蓋部
    の外側面に対峙した位置から該蓋部を閉じる方向へと押
    すように移動させるための第2の移動手段とを備えてお
    り、前記ソケット蓋押え機構は、前記ソケット蓋支え機
    構によって閉じる方向へと支えられた前記ソケットの蓋
    部を押さえ込み該ソケットのラッチが掛けられるように
    するプッシャーと、該プッシャーを前記ソケットに対し
    て上下動させるための移動手段とを備えており、前記挿
    入ヘッドの前記デバイス吸着機構は、前記ソケットへ挿
    入すべき半導体デバイスを吸着する吸着パッドと、前記
    半導体デバイスが前記ソケット内に正しく挿入されたか
    否かを検出するための着座センサと、前記吸着パッドを
    前記ソケットに対して上下動させるための第1の移動手
    段と、前記着座センサを前記検出の位置へと移動させる
    ための第2の移動手段とを備えることを特徴とする半導
    体デバイス挿入抜取システム。
  9. 【請求項9】 前記着座センサは、反射型光電センサか
    らなる請求項8に記載の半導体デバイス挿入抜取システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記ソケット蓋開機構の前記ラッチプ
    ッシャー、エアアクチュエータおよび移動手段は、隣接
    配置された2つのソケットの蓋部を同時に開けるように
    2チャンネル分が並置されており、各チャンネルのラッ
    チプッシャーおよびエアアクチュエータは、ユニット化
    されていて、各チャンネルの移動手段のユニット取付け
    部に対して、位置決めジグを介して着脱自在なものとさ
    れており、前記抜取ヘッドの前記デバイス吸着機構の前
    記吸着パッドおよび移動手段は、隣接配置された2つの
    ソケットに対して半導体デバイスを同時に挿入すること
    ができるように2チャンネル分が並置されており、各チ
    ャンネルの吸着パッドは、各チャンネルの移動手段のユ
    ニット取付け部に対して、位置決めジグを介して着脱自
    在なものとされており、前記ソケット蓋支え機構のソケ
    ット押し車は、隣接配置された2つのソケットの蓋部を
    同時に閉じるように2チャンネル分が並置されており、
    各チャンネルのソケット押し車は、前記第2の移動手段
    のユニット取付け部に対して、位置決めジグを介して着
    脱自在なものとされており、前記ソケット蓋押え機構の
    プッシャーは、前記隣接配置された2つのソケットの蓋
    部を同時に閉じるように2チャンネル分が並置されてお
    り、各チャンネルのプッシャーは、前記ソケット蓋押え
    機構の前記移動手段の取付け部に対して着脱自在なもの
    とされており、前記挿入ヘッドの前記デバイス吸着機構
    の前記吸着パッド、着座センサおよび第1の移動手段
    は、隣接配置された2つのソケットに対して半導体デバ
    イスを同時に挿入することができるように2チャンネル
    分が並置されており、各チャンネルの吸着パッドおよび
    着座センサは、ユニット化されていて、各チャンネルの
    第1の移動手段のユニット取付け部に対して、位置決め
    ジグを介して着脱自在なものとされている請求項8また
    は9に記載の半導体デバイス挿入抜取システム。
  11. 【請求項11】 前記ソケット蓋押え機構の前記移動手
    段は、デュアルロッドシリンダにて構成され、該デュア
    ルロッドシリンダの前記取付け部は、該デュアルロッド
    シリンダの2つのロッドが半独立となるような形式に
    て、各ロッドに前記各チャンネルのプッシャーがそれぞ
    れ着脱自在に取り付けられるように構成されている請求
    項10に記載の半導体デバイス挿入抜取システム。
JP2001292051A 2001-09-25 2001-09-25 半導体デバイス用クラムシェルタイプソケットの開閉装置 Pending JP2003098220A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189420A (ja) * 2004-10-21 2006-07-20 Johnstech Internatl Corp リードレスマイクロ回路パッケージをサーキットテスタに装着するための手動アクチュエータ
KR101537719B1 (ko) * 2014-07-18 2015-07-20 (주)휴민텍 번인 보드의 소켓 개방장치
US20210307857A1 (en) * 2020-04-03 2021-10-07 Gibotech A/S System for opening and/or closing a lid of a container containing medical equipment in a sterile processing department

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KR101537719B1 (ko) * 2014-07-18 2015-07-20 (주)휴민텍 번인 보드의 소켓 개방장치
US20210307857A1 (en) * 2020-04-03 2021-10-07 Gibotech A/S System for opening and/or closing a lid of a container containing medical equipment in a sterile processing department

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