JP2003097578A - 回転支持装置 - Google Patents

回転支持装置

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JP2003097578A
JP2003097578A JP2001292767A JP2001292767A JP2003097578A JP 2003097578 A JP2003097578 A JP 2003097578A JP 2001292767 A JP2001292767 A JP 2001292767A JP 2001292767 A JP2001292767 A JP 2001292767A JP 2003097578 A JP2003097578 A JP 2003097578A
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JP2001292767A
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Shinichiro Asae
真一郎 淺枝
Takeshi Nakamura
中村  剛
Fusasuke Goshima
房輔 五島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化に拘らず、外側ハブ14に対し転が
り軸受11の外輪22がクリープしたり、この転がり軸
受11の予圧が過大になるのを防止できる構造を、低コ
ストで実現する。 【解決手段】 上記外側ハブ14の内周面と上記外輪2
2の外周面との間に、円筒状のスペーサ25を設け、こ
のスペーサ25を、これら両部材14、22に対し締り
嵌めで嵌合させる。このスペーサ25を構成する金属材
料の線膨張係数を、上記外側ハブ14を構成する金属材
料の線膨張係数と、上記外輪22を構成する金属材料の
線膨張係数との中間の値とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明に係る回転支持装置は、
例えば、自動車の走行用のエンジンにより、このエンジ
ンに冷却水を流通させる為のウォータポンプと、この冷
却水を放熱する為のラジエータに送風する為のファンと
を回転駆動する為のエンジン用冷却装置の駆動装置に組
み込んで、内側ハブと外側ハブとを相対回転自在に組み
合わせる為に利用する。 【0002】 【従来の技術】前置エンジン・後輪駆動車(FR車)用
エンジンに冷却水を流通させる為のウォータポンプ、並
びに、この冷却水を放熱する為のラジエータに送風する
為の冷却ファンは、エンジンのクランクシャフトにより
ベルトを介して駆動する。即ち、上記クランクシャフト
の端部に固定した駆動プーリと、上記ウォータポンプを
構成するインペラ及び上記冷却ファンを回転駆動する為
の回転軸に固定した従動プーリとの間にベルトを掛け渡
し、上記クランクシャフトの回転に伴って上記回転軸を
回転駆動する。 【0003】図2は、この様なエンジン用冷却装置の駆
動装置を示している。回転軸1は、ウォータポンプ2の
ハウジング3に支持した軸受ユニット4により、その中
間部を回転自在に支持している。そして、上記回転軸1
の内端部(図2の右端部)で上記ハウジング3内に位置
する部分にインペラ5を、同じく外端部(図2の左端
部)で上記ハウジング3外に位置する部分に従動プーリ
6を、それぞれ固定している。そして、この従動プーリ
6と、図示しないクランクシャフトの端部に固定した駆
動プーリとの間にベルト7を掛け渡して、エンジンの運
転時に上記回転軸1を回転駆動自在としている。尚、こ
の回転軸1の一部で、上記インペラ5と軸受ユニット4
との間にはメカニカルシール8を設けて、上記ハウジン
グ3内を流通する冷却水が軸受ユニット4側に入り込ま
ない様にしている。 【0004】一方、上記従動プーリ6を上記回転軸1の
外端部に固定する為の内側ハブ9の外半部(図2の左半
部)に冷却ファン10を、転がり軸受11及び流体継手
12を介して支持している。これら転がり軸受11と流
体継手12とは、上記内側ハブ9の外半部に上記回転軸
1と同心に設けた軸部13に、動力の伝達方向に対して
互いに並列に配置している。即ち、上記冷却ファン10
の中央部に設けた外側ハブ14の一部を上記内側ハブ9
の中間部に、上記転がり軸受11により回転自在に支持
している。又、上記内側ハブ9の外端部で上記転がり軸
受11よりも外方に突出した部分に、上記流体継手12
を構成するロータ15を外嵌固定している。そして、こ
のロータ15と上記転がり軸受11との間に、粘性流体
である、シリコンオイル16を充填している。 【0005】エンジンの運転に伴って上記回転軸1及び
内側ハブ9が回転すると、この回転は、軸受トルクと上
記シリコンオイル16の粘性とに基づき、上記ロータ1
5から外側ハブ14に伝わる。この場合に於いて、エン
ジンルーム内でラジエータに隣接した部分の温度が低
く、このラジエータの通風量をあまり多くする必要がな
い場合には、上記流体継手12部分の粘性抵抗はあまり
大きくはならず、上記冷却ファン10がゆっくりと回転
する。これに対して、エンジンルーム内の温度が上昇す
ると、バイメタル17の作用により、ラビリンス部18
を上記シリコンオイル16が通過する様になり、上記流
体継手12部分の粘性抵抗が大きくなり、上記冷却ファ
ン10の回転速度が増す。この様にエンジンルーム内の
温度に対応して、シリコンオイル16の粘性抵抗に基づ
き、上記冷却ファン10を適切に回転させる事により、
上記回転軸1の回転上昇に拘らず、上記冷却ファン10
の回転速度が過度に上昇する事を防止し、動力の消費を
軽減する。 【0006】上記転がり軸受11は、上記流体継手12
部分での滑りに基づく、上記内側ハブ9と上記外側ハブ
14との回転速度の差を吸収する為のもので、一般的に
は単列深溝型の玉軸受を利用する。この様な転がり軸受
11は、外周面に内輪軌道19を有する内輪20と、内
周面に外輪軌道21を有する外輪22と、これら内輪軌
道19と外輪軌道21との間に転動自在に設けられた複
数の転動体(玉)23、23とから成る。これら各転動
体23、23は、図示しない保持器により保持されてい
る。又、これら各転動体23、23を設置した空間の両
端開口部は、それぞれシール板24、24により塞いで
いる。この様な転がり軸受11は、上記内輪20を、軸
部材である上記内側ハブ9の軸部13に、締り嵌めで外
嵌固定すると共に、上記外輪22を、ハウジングである
上記外側ハブ14に、締り嵌めで内嵌固定している。 【0007】上記転がり軸受11の構成各部材20、2
2、23は、必要な強度を確保する為に、軸受鋼等の鉄
系金属により造るのに対して、上記外輪22を内嵌固定
する上記外側ハブ14は、軽量化の為、アルミニウム合
金等の軽合金により造る。この為、互いに締り嵌めで嵌
合する部材である、上記外輪22と上記外側ハブ14と
の間で、線膨張係数に無視できない程の差が生じる事が
避けられない。具体的には、上記外側ハブ14に関する
線膨張係数が、上記外輪22に関する線膨張係数に比べ
て大きくなる。そして、この線膨張係数の差に起因し
て、温度変化に伴って上記外側ハブ14と上記外輪22
との嵌合部の締め代が、無視できない程に変動する。例
えば、この嵌合部の締め代が、常温で適正値であったと
仮定した場合、この締め代は、温度上昇時に過度の低下
若しくは喪失し、温度低下時に過度に上昇する。 【0008】一方、エンジンルーム内に設置されるエン
ジン用冷却装置の駆動装置の場合、周囲の温度が−40
℃〜+200℃にも及ぶ為、上記締め代の変化が相当に
大きくなって、種々の問題発生の原因となる。例えば、
温度上昇時に於ける締め代の低下若しくは喪失は、上記
外側ハブ14に対し上記外輪22がクリープし、この外
側ハブ14の内周面が摩耗する他、前記流体継手12を
構成するシリコンオイル16が漏洩する原因となる。反
対に、温度低下時に於ける締め代の過大な上昇は、前記
転がり軸受11の過大な予圧(例えば−30〜−50μ
m程度の負の隙間)に結び付く。そして、この転がり軸
受11内部の転がり接触部の面圧が過度に上昇して、こ
の転がり軸受11の回転抵抗が増大する。しかもこの状
態では、この転がり軸受11の内部に封入したグリース
の流動性が、温度低下に伴う粘度上昇に伴って低下して
いる為、上記転がり接触部へのグリースの供給が円滑に
行なわれない。この結果、この転がり接触部で異音に結
び付く振動が発生したり、摩耗が増大したり、著しい場
合には焼き付き等の損傷が発生する可能性が生じる。こ
の様に、単に鉄系金属製の外輪22を軽合金製の外側ハ
ブ14に外嵌しただけの構造では、上述の様に広い、全
使用温度範囲で、上記締め代を適正範囲に納める事は非
常に難しい。 【0009】この様な事情に鑑みて従来から、実公昭5
7−53873号公報に記載されている様に、外輪の外
周面に形成した凹溝内に、軽合金よりも線膨張係数が大
きい合成樹脂製のリングを保持する構造や、特開200
0−186725号公報に記載されている様に、ハウジ
ングに軸受鋼製の円筒をインサートし、この円筒に外輪
を内嵌する構造が知られている。前者の構造の場合に
は、線膨張係数の高い合成樹脂製のリングが、軸受鋼製
の外輪と軽合金製のハウジングとの熱膨張(熱収縮)量
の差を補償する。又、後者の構造の場合には、円筒と外
輪との間で熱膨張量の差がない為、この外輪が円筒に対
しクリープする事を防止できる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来構造のう
ち、実公昭57−53873号公報に記載された、合成
樹脂製のリングを使用する構造の場合には、耐熱性を確
保する事が難しい。即ち、例えばエンジン用冷却装置の
駆動装置に組み込む回転支持装置の場合、前述した通
り、周囲温度が200℃程度にまで達する事がある。こ
の様な高温状態では、合成樹脂が弾性を喪失し、外輪の
外周面とハウジングの内周面とに強く押された状態のま
ま塑性変形する場合がある。そして、塑性変形した場合
には、温度低下時に上記外輪とハウジングとの嵌合部の
締め代確保を行なえなくなる。 【0011】又、特開2000−186725号公報に
記載された、外輪と同材質の円筒を軽合金製のハウジン
グにインサートする構造の場合には、これら外輪と円筒
との間のクリープは防止できても、この円筒と上記ハウ
ジングとの間のクリープ防止は不完全となる。これら円
筒の外周面とハウジングの内周面とを、インサートに伴
って凹凸係合させれば、これら円筒とハウジングとの間
のクリープ防止効果は確実になるが、これら円筒とハウ
ジングとの組み合わせ作業が面倒になり、コストが嵩む
事が避けられない。本発明の回転支持装置は、上述の様
な事情に鑑みて、特にコストを高くする事なく、鉄系合
金製の外輪が、軽合金製のハウジングに対しクリープし
たり、この外輪を含む転がり軸受の耐久性が損なわれた
りする事を有効に防止すべく発明したものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の回転支持装置
は、前述した従来のエンジン用冷却装置等に組み込まれ
ている回転支持装置と同様に、軸部材と、外輪の内径側
に転動体を介して内輪を、この外輪に対する相当回転自
在に保持して成る転がり軸受と、ハウジングとを備え
る。このハウジングを構成する材料の線膨張係数が、上
記外輪を構成する材料の線膨張係数よりも大きい。そし
て、この外輪を上記ハウジングに内嵌すると共に上記内
輪に軸部材を内嵌する事により、このハウジングに対し
上記軸部材を相対回転自在に支持している。特に、本発
明の回転支持装置に於いては、上記ハウジングの内周面
と上記外輪の外周面との間に、このハウジングを構成す
る材料の線膨張係数とこの外輪を構成する材料の線膨張
係数との中間の線膨張係数を有する材料により造られた
スペーサを挟持している。尚、上記スペーサを構成する
材料の線膨張係数は、必ずしも上記ハウジングを構成す
る材料の線膨張係数とこの外輪を構成する材料の線膨張
係数との平均値(中央値)である必要はないが、平均値
に近い程、本発明の効果を十分に得る事ができる。従っ
て、上記スぺーサを構成する材料の線膨張係数を、上記
平均値を中心として、上記ハウジングを構成する材料と
上記外輪を構成する材料との線膨張係数の差の±1/6
の範囲(中央1/3の範囲)に収める事が好ましい。
又、上記スペーサの径方向に関する厚さは、極端に大き
くする必要はないが、相手部材への締り嵌めを持った嵌
合固定に伴う弾性変形量を僅少に抑えられる(締り嵌め
に伴う嵌合強度を十分に大きくできる)程度の厚さを確
保する事が好ましい。 【0013】 【作用】上述の様に構成される本発明の回転支持装置に
よれば、ハウジングに対して外輪が回転する事の防止を
効果的に行なえる。この理由は、本発明の回転支持装置
の場合には、上記ハウジングの内周面と上記外輪の外周
面との間にスペーサを設ける事により、この外輪をこの
ハウジングに対し、外径側、内径側、2個所の嵌合部を
介して嵌合支持している事による。即ち、本発明の回転
支持装置の場合には、上記外輪を上記スペーサに対し締
り嵌めで内嵌支持(内径側嵌合部)し、更にこのスペー
サを上記ハウジングに対し締り嵌めで内嵌支持(外径側
嵌合部)している。これら両嵌合部の締め代に関して
も、温度変化に伴って変化するが、その変化の程度(締
め代が増減する程度)は、上記ハウジングに対し上記外
輪を直接内嵌する場合に比べて低く抑える事ができる。 【0014】この点に就いて、上記スペーサを構成する
材料の線膨張係数が、上記ハウジングを構成する材料の
線膨張係数とこの外輪を構成する材料の線膨張係数との
平均値である場合を例にして説明する。この場合には、
温度変化に伴う、上記内径側嵌合部及び上記外径側嵌合
部の締め代の変化量は、上記ハウジングに対し上記外輪
を直接内嵌する場合の1/2となる。この為、温度変化
が1/2になったのと同様に、温度変化に拘らず、上記
内径側、外径側両嵌合部の締め代を適正範囲内に納める
事が容易になる。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の1
例を示している。本例の構造は、前述の図2に示した従
来構造と同様に、ハウジングである外側ハブ14と、軸
部材である内側ハブ9の軸部13とを、転がり軸受11
を介して相対回転自在に組み合わせて成る。特に、本例
の場合には、上記外側ハブ14の内周面と、上記転がり
軸受11を構成する外輪22の外周面との間に、円筒状
のスペーサ25を介在させている。この外輪22は上記
外側ハブ14に対し、このスペーサ25を介して、締り
嵌めにより内嵌固定している。即ち、上記外輪22をこ
のスペーサ25に対し締り嵌めで内嵌固定し、更にこの
スペーサ25を上記外側ハブ14に対し締り嵌めで内嵌
固定している。 【0016】又、本発明の回転支持装置の場合には、上
記スペーサ25を構成する材料の線膨張係数を、上記外
側ハブ14を構成する材料の線膨張係数と、上記外輪2
2を構成する材料の線膨張係数との中間の値としてい
る。この場合に於いて、上記スペーサ25を構成する材
料の線膨張係数は、必ずしも上記外側ハブ14を構成す
る材料の線膨張係数と上記外輪22を構成する材料の線
膨張係数との平均値(中央値)である必要はないが、平
均値に近い程、本発明の効果を十分に得る事ができる。
例えば、上記外側ハブ14を、線膨張係数が23.7×
10-6程度のアルミニウム合金製とし、上記外輪22
を、線膨張係数が12.5×10-6程度の軸受鋼製とし
た場合に、上記スペーサ25を、オーステナイト系のス
テンレス鋼(線膨張係数=16.3×10-6程度)、銅
(線膨張係数=16.2×10-6程度)、或は高力黄銅
(線膨張係数=19.1×10-6程度)等により造る事
が適切である。 【0017】又、上記スペーサ25の径方向に関する厚
さtは、極端に大きくする必要はないが、相手部材への
締り嵌めを持った嵌合固定、即ち、上記外輪22に対す
る外嵌固定及び上記外側ハブ14に対する内嵌固定に伴
う弾性変形量を僅少に抑えられる程度の厚さを確保する
事が好ましい。但し、嵌合固定により上記スペーサ25
が塑性変形しない範囲であれば、多少の弾性変形は差し
支えない。要は、上記スペーサ25の厚さtは、このス
ペーサ25と相手部材との嵌合強度を確保できる程度に
大きく、外径が過大になって上記外側ハブ14の肉厚確
保が難しくならない程度に薄くする事を考慮して、設計
的に定める。 【0018】上述の様に構成される本例の回転支持装置
によれば、上記外側ハブ14に対して上記外輪22が回
転する事の防止を効果的に行なえる。この理由は、本例
の回転支持装置の場合には、上記外側ハブ14の内周面
と上記外輪22の外周面との間に上記スペーサ25を設
ける事により、この外輪22を上記外側ハブ14に対
し、外径側、内径側、2個所の嵌合部26、27を介し
て嵌合支持している事による。即ち、本発明の回転支持
装置の場合には、上記外輪22を上記スペーサ25に対
し締り嵌めで内嵌支持(内径側嵌合部27)し、更にこ
のスペーサ25を上記外側ハブ14に対し締り嵌めで内
嵌支持(外径側嵌合部26)している。これら両嵌合部
27、26の締め代に関しても、温度変化に伴って変化
するが、その変化の程度(締め代が増減する程度)は、
上記外側ハブ14に対し上記外輪22を直接内嵌する場
合に比べて低く抑える事ができる。 【0019】この点に就いて、上記外側ハブ14を線膨
張係数が23.7×10-6のアルミニウム合金製とし、
上記外輪22を線膨張係数が12.5×10-6の軸受鋼
製とし、上記スペーサ25を線膨張係数が16.3×1
-6のオーステナイト系のステンレス鋼により構成した
場合を例にして説明する。この場合には、上記外側ハブ
14に対し上記外輪22に直接内嵌した場合には、嵌合
部を構成する2種類の材料の線膨張係数の差は、11.
2×10-6となる。この様に大きな線膨張係数の差に拘
らず、−40℃〜+200℃と言った、広範な温度範囲
に亙って上記嵌合部の嵌合強度を確保する事は難しい。 【0020】これに対して本例の場合には、上記内径側
嵌合部27を構成する2種類の金属材料(軸受鋼とオー
ステナイト系ステンレス鋼と)の線膨張係数の差は、
3.8×10-6となる。又、上記外径側嵌合部26を構
成する2種類の金属材料(オーステナイト系ステンレス
鋼とアルミニウム合金と)の線膨張係数の差は7.4×
10-6となる。この様に、上記スペーサ25を設ける事
により、上記各嵌合部27、26を構成するそれぞれ2
種類ずつの金属材料の線膨張係数の差を小さく抑え、そ
の分、温度変化に伴う、上記内径側嵌合部27及び上記
外径側嵌合部26の締め代の変化量を、上記外側ハブ1
4に対し上記外輪22を直接内嵌する場合に比べて小さ
くできる。この為、温度変化が小さくなったのと同様
に、温度変化に拘らず、上記内径側、外径側両嵌合部2
7、26の締め代を適正範囲内に納める事が容易にな
る。 【0021】 【発明の効果】本発明の回転支持装置は、以上に述べた
通り構成され作用するので、特にコストを高くする事な
く、鉄系合金製の外輪が、軽合金製のハウジングに対し
クリープしたり、この外輪を含む転がり軸受の耐久性が
損なわれたりする事を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、図2のA部
に相当する拡大断面図。 【図2】従来構造の1例を示す断面図。 【符号の説明】 1 回転軸 2 ウォータポンプ 3 ハウジング 4 軸受ユニット 5 インペラ 6 従動プーリ 7 ベルト 8 メカニカルシール 9 内側ハブ 10 冷却ファン 11 転がり軸受 12 流体継手 13 軸部 14 外側ハブ 15 ロータ 16 シリコンオイル 17 バイメタル 18 ラビリンス部 19 内輪軌道 20 内輪 21 外輪軌道 22 外輪 23 転動体 24 シール板 25 スペーサ 26 外径側嵌合部 27 内径側嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五島 房輔 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J017 AA01 CA06 DA01 DB07

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 軸部材と、外輪の内径側に転動体を介し
    て内輪を、この外輪に対する相対回転自在に保持して成
    る転がり軸受と、ハウジングとを備え、このハウジング
    を構成する材料の線膨張係数が上記外輪を構成する材料
    の線膨張係数よりも大きく、この外輪を上記ハウジング
    に内嵌すると共に上記内輪に軸部材を内嵌する事によ
    り、このハウジングに対し上記軸部材を相対回転自在に
    支持している回転支持装置に於いて、このハウジングの
    内周面と上記外輪の外周面との間に、このハウジングを
    構成する材料の線膨張係数とこの外輪を構成する材料の
    線膨張係数との中間の線膨張係数を有する材料により造
    られたスペーサを挟持している事を特徴とする回転支持
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287635A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Ntn Corp プーリの固定構造
JP2010177313A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Panasonic Corp ガスレーザ発振装置およびガスレーザ加工機
CN105889316A (zh) * 2015-02-16 2016-08-24 斯凯孚公司 轴承装置

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