JP2003097490A - シロッコファン装置および加熱調理装置 - Google Patents

シロッコファン装置および加熱調理装置

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JP2003097490A
JP2003097490A JP2001297331A JP2001297331A JP2003097490A JP 2003097490 A JP2003097490 A JP 2003097490A JP 2001297331 A JP2001297331 A JP 2001297331A JP 2001297331 A JP2001297331 A JP 2001297331A JP 2003097490 A JP2003097490 A JP 2003097490A
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Teruhiro Yoshitome
彰宏 吉留
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の物への取り付けが容易で相互に影響を及
ぼし難いシロッコファン装置、および、換気機能を併せ
持ちその機能を長期にわたって良好に維持し得る低コス
トの加熱調理装置を提供する。 【解決手段】 シロッコファン装置の筐体に、断熱性と
弾性を有し、外部の物に当接してその物と筐体との間に
空隙を形成する小面積の脚部材を備える。このシロッコ
ファン装置を換気機能のために電子レンジに備えて、高
温になり易い仕切板に脚部材が当接するようにシロッコ
ファン装置を配置する。仕切板からシロッコファン装置
への熱の伝達とシロッコファン装置から仕切板への振動
の伝達が抑えられ、シロッコファン装置の劣化と仕切板
からの異音の発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シロッコファン装
置およびこれを備えて換気扇としても機能する加熱調理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、キッチンの省スペースの観点か
ら、壁掛け型の電子レンジが注目されている。また、筐
体内にファン装置を備えて、ガスレンジ等の他の調理装
置で発生した煙や臭いをキッチン外に排出するための換
気機能を併せもつようにした壁掛け型の電子レンジも提
案されている。このような電子レンジでは、高い換気能
力を得ながら筐体の大型化を抑えるために、気流発生用
のファンとして、回転軸に沿う方向から空気を吸引して
回転軸に垂直な方向に空気を送出するシロッコファンが
用いられる。
【0003】従来の電子レンジに用いられるシロッコフ
ァン装置の例を図8に示す。このシロッコファン装置8
は、帯状の複数のブレードが筒状に連結されたシロッコ
ファン11と、シロッコファン11を収容する筐体12
より成る。筐体12は、シロッコファン11の回転軸に
垂直な吸気用の開口12aと回転軸に沿う送気用の開口
12bを有しており、シロッコファン11が回転軸に垂
直な全方向に送出する空気の流れを規制して、送気口1
2bを通って進む方向のみとする。なお、このシロッコ
ファン装置8は、シロッコファン11駆動用のモータ1
3にシロッコファン11と筐体12を2組連結して、空
気を両端から吸引する構成とされている。
【0004】シロッコファン装置8を収容した電子レン
ジの筐体には排気口が設けられており、シロッコファン
装置8によって電子レンジの筐体内に吸入された空気は
その排気口を介してキッチン外に排出される。また、筐
体の内部には、本来の加熱調理機能のために、加熱対象
の食物を収容する収容室と、収容室内に高周波を発生さ
せて食物を加熱するマグネトロン等が配置される。
【0005】ここで、排出すべき空気に含まれる煙等が
収容室やマグネトロン等に付着するのを防止するために
ために、仕切板によって、筐体内を収容室が位置する下
の区画とシロッコファン装置が位置する上の区画に仕切
って、この仕切板にシロッコファン装置8を取り付ける
ようにしている。
【0006】しかし、収容室は食物の加熱のために高温
になり、その熱によって仕切板の温度は上昇する。した
がって、仕切板により収容室の熱の直接の影響を抑える
ことは可能であるものの、仕切板の熱がシロッコファン
装置8に伝わって、シロッコファン11駆動用のモータ
13の劣化が早まる。また、モータ13の回転によるシ
ロッコファン11の振動が仕切板に伝わって、異音が発
生し易い。
【0007】これらの不都合を避けるために、従来は、
熱伝導性が低く弾性を有する板状の緩衝部材をシロッコ
ファン装置8と仕切板との間に配設するようにしてい
る。この様子を図9に示す。図9において(a)は正面
図、(b)は側面図である。仕切板26とシロッコファ
ン装置8の筐体12の床壁の間には、樹脂製の緩衝部材
9が介装されており、この緩衝部材9によって、仕切板
26からシロッコファン装置8への熱の伝達と、シロッ
コファン装置8から仕切板26への振動の伝達が防止さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
緩衝部材9を別途用意してシロッコファン装置8と仕切
板26の間に配設するようにすると、電子レンジの構成
部品の数が増し、また、位置合わせが必要になって製造
工程が複雑になる。しかも、難燃性を有し長期にわたっ
て弾性が低下しない材料で緩衝部材9を作製しなければ
ならず、コストの低減も難しい。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、他の物への取り付けが容易で相互に影響を
及ぼし難いシロッコファン装置、および、換気機能を併
せ持ちその機能を長期にわたって良好に維持し得る低コ
ストの加熱調理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、シロッコファンと、シロッコファンの
回転軸に沿う開口を有し、シロッコファンをその回転軸
に沿って囲んでシロッコファンが送出する空気の流路を
規制する筐体より成るシロッコファン装置は、他の物に
取り付けるときにその物に当接して、その物と筐体との
間に空隙を形成する脚部材を筐体の表面に備えるものと
する。
【0011】このシロッコファン装置は、筐体の表面に
脚部材を備えており、他の物に取り付けたときでも、筐
体自体はその物に接触せず、両者の間に空隙が形成され
る。したがって、取り付けた他の物が高温になる場合で
も、その熱がシロッコファン装置に伝わり難く、ファン
としての機能の低下が抑えられる。また、他の物への取
り付けに際して断熱のための介装物が不要であり、取り
付け工程も容易になる。
【0012】ここで、脚部材が弾性を有するようにする
とよい。シロッコファンの回転によるシロッコファン装
置自体の振動が、取り付けた他の物に伝わるのが抑えら
れる。
【0013】また、筐体が互いに交差する向きの2つの
表面を有し、これらの表面の双方に脚部材を備える構成
とするとよい。取り付ける他の物に対して筐体の2つの
表面のいずれかを選択して対向させることが可能にな
り、いずれの表面を対向させるかによって、筐体の開口
の向きすなわち空気の送出方向を異ならせることができ
る。
【0014】上記目的を達成するために、本発明ではま
た、食物を収容する収容室と、収容室内の食物を加熱す
る加熱器と、気流を発生させるファン装置と、収容室、
加熱器およびファン装置を収容する筐体と、筐体内を収
容室が位置する区画とファン装置が位置する区画とに仕
切るように筐体内に設けられ、ファン装置が取り付けら
れた仕切板より成り、ファン装置によって空気を筐体内
に吸入して筐体から所定の方向に排出する加熱調理装置
は、ファン装置として上記のいずれかのシロッコファン
装置を備えて、仕切板とシロッコファン装置の筐体との
間に空隙が形成されているものとする。
【0015】この加熱調理装置は、加熱調理機能と換気
機能を併せもつ。シロッコファン装置は、収容室からの
熱により高温となり易い仕切板に取り付けられている
が、仕切板とシロッコファン装置の筐体の間には空隙が
形成されているため、仕切板の熱はシロッコファン装置
に伝わり難い。したがって、仕切板の熱によるシロッコ
ファン装置の劣化が抑えられ、良好な換気機能を長期に
わたって維持することができる。
【0016】特に、シロッコファン装置の脚部材が弾性
を有する構成では、シロッコファンの回転によるシロッ
コファン装置の振動が仕切板に伝わるのが抑えられ、異
音の発生も避けられる。また、シロッコファン装置が筐
体の2つの表面に脚部材を備える構成では、いずれの表
面を仕切板に対向させて取り付けるかによって排気方向
を選択することができ、空気を筐体から上方に向けて排
出する上方排気や、前方に向けて排出する前方排気とす
るときでも、加熱調理装置の筐体に設ける排気口の位置
を変えるだけで、同一のシロッコファン装置を使用する
ことが可能になる。
【0017】この加熱調理装置は、例えば、加熱器とし
て高周波を発するマグネトロンを備えて、電子レンジと
して構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシロッコファン装
置および加熱調理装置の一実施形態である電子レンジに
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施形態の電
子レンジ1の使用形態の1例を図1に示す。図1におい
て(a)は正面図、(b)は側面図である。電子レンジ
1は、ガスレンジ2の上方に設けられたキッチンキャビ
ネット3の下部の壁面に取り付けられている。キッチン
の天井裏にはキッチン外に達する排気用のダクト(不図
示)が配設されており、キャビネット3内の電子レンジ
1の上方の空間は、天井に設けられた開口4を介してダ
クトに連通している。
【0019】電子レンジ1の外観を図2に示し、内部を
図3に示す。電子レンジ1は、食物、飲み物等の加熱対
象物を収容する収容室21、収容室内21に高周波を発
生して食物等を加熱するマグネトロン22、マグネトロ
ン22に駆動用電圧を供給する高圧トランス23、およ
びこれらを収容する筐体24を備えている。筐体24の
前面には収容室21を開閉するためのドア25が設けら
れており、筐体24の前面のうちドア25の上方の部位
にはスリット状の開口24aが設けられている。また、
筐体24の天井壁には開口24bが設けられている。
【0020】さらに、筐体24の中には、気流を発生さ
せるシロッコファン装置5と、筐体24外の空気を開口
24aを介してシロッコファン装置5の端部に導くダク
ト27と、筐体24内を、収容室21、マグネトロン2
2およびトランス24が位置する下の区画と、シロッコ
ファン装置5およびダクト27が位置する上の区画とに
仕切る仕切板26が設けられている。シロッコファン装
置5は仕切板26に取り付けられている。
【0021】電子レンジ1は、シロッコファン装置5に
より気流を発生させて、キッチン内の空気を開口24a
から筐体24内に吸入して、開口24bから前述のキャ
ビネット3内の空間に排出し、さらに天井裏のダクトを
介してキッチン外に排出する。これで換気機能が実現さ
れ、例えば、ガスレンジ2による調理で発生した煙や臭
いを除去することができる。
【0022】シロッコファン装置5は、帯状の複数のブ
レードが筒状に連結されたシロッコファン11と、シロ
ッコファン11を収容する筐体12と、シロッコファン
11駆動用のモータ13より成る。筐体12は、シロッ
コファン11の回転軸に垂直な吸気用の開口12aと回
転軸に沿う送気用の開口12bを有している。シロッコ
ファン11は回転によって、吸気口12aから空気を吸
引して、回転軸に対して垂直な全方向に空気を送出す
る。筐体12はその空気の流れを規制して、シロッコフ
ァン装置5からの送気の方向を送気口12bを通って進
む方向のみとする。
【0023】シロッコファン11と筐体12は2組備え
られ、2つのシロッコファン11は共通の駆動用のモー
タ13の回転軸に連結されている。したがって、シロッ
コファン装置5は空気を両端から吸引する構成となって
おり、キッチン内の空気をシロッコファン11に導くダ
クト27も2組備えられている、なお、シロッコファン
11と筐体12を1組のみ備える構成とすることも可能
である。
【0024】仕切板26に取り付けた状態のシロッコフ
ァン装置5を図4に示す。図4において(a)は正面
図、(b)は側面図である。シロッコファン装置5にお
けるシロッコファン11と筐体12の上述の構成は、図
8に示した従来のシロッコファン装置8のものと同様で
あるが、シロッコファン装置5では、さらに、筐体12
の表面に脚部材14を備えている。
【0025】脚部材14は小さく、筐体12の表面の複
数箇所に備えられており、筐体12の表面に固定されて
筐体12と一体になっている。シロッコファン装置5
は、脚部材14が仕切板26に当接する向きで仕切板2
6に取り付けられており、筐体12と仕切板26の間に
は空隙Gが形成されている。
【0026】脚部材14は、熱伝導性が低く難燃性かつ
弾性を有する樹脂(例えば、ガラス入りポリプロピレン
樹脂、ABS樹脂等)で、屈曲した板状に作製されてい
る。仕切板26は収容室21からの熱により高温になり
易いが、脚部材14の熱伝導性の低さおよび接触面積の
小ささにより、仕切板26から筐体12への熱の移行は
少ない。したがって、モータ13に熱の影響が及び難
く、シロッコファン装置5は長期にわたってその性能を
維持することができる。また、シロッコファン11の回
転によりシロッコファン装置5に振動が発生したときで
も、脚部材14の弾性よってその振動が仕切板26に伝
わるのが抑えられ、仕切板26が振動して異音が発生す
るのも防止される。
【0027】脚部材14は、仕切板26のような取り付
け対象物とシロッコファン装置5との熱及び振動の相互
影響を防止するために設けられたものであり、この目的
は他の構成でも実現することが可能である。その例を図
5に示す。図5において(a)は正面図、(b)は側面
図である。この例では、脚部材14は、金属により、仕
切板26との接触面積が小さくかつ弾性を有するように
断面円弧状の板状に作製されている。一般に金属は熱伝
導性が高いが、このように曲面状としてその凸面を仕切
板26に接触させるようにすることで、仕切板26との
接触面積をきわめて小さく抑えることが可能であり、断
熱性の樹脂で作製するときと同様に、熱及び振動の伝達
を良好に抑えることができる。しかも、金属は樹脂より
も劣化し難く、シロッコファン装置5の性能をさらに長
期にわたって維持することが可能となる。
【0028】シロッコファン装置5の仕切板26への取
り付けは、仕切板26にねじ孔を形成してねじによる固
定で行うこともできるが、電子レンジ1では、仕切板2
6にねじ孔を形成せず、筐体24の天井壁によって上方
からシロッコファン装置5を仕切板26に押圧すること
によって行っている。すなわち、シロッコファン装置5
は、仕切板26ではなく筐体24の天井壁にねじ28で
固定されており、仕切板26には圧接によって取り付け
られている。この圧接による取り付けは、シロッコファ
ン装置5が弾性を有する脚部材14を備えていることに
より、容易に実施することが可能である。
【0029】シロッコファン装置5は、送気口12bを
除く筐体12の全体でシロッコファン11をその回転軸
に沿って囲む構成であり、送気口12bに対する角度が
異なるいくつかの平面または曲面の壁面を筐体12に有
する。図3〜図5に示した構成では、脚部材14は筐体
12の壁面のうち送気口12bに対して垂直な面に備え
られ、シロッコファン装置5は電子レンジ1の前方に向
けて空気を送出する前方排気の設定となっているが、脚
部材14を必ずしもこのように配設する必要はない。
【0030】例えば、筐体12の壁面のうち送気口12
bに対して平行な面に脚部材14を備えることもでき
る。このようにすると、シロッコファン装置5は電子レ
ンジ1の上方に向けて空気を送出する上方排気となり、
筐体12の送気口12bが電子レンジ1の筐体24の天
井壁の開口24bに対向する設定として、電子レンジ1
からの排気効率を高めることもできる。
【0031】また、筐体12の送気口12bに対して垂
直な壁面と平行な壁面の双方に、脚部材14を備えるよ
うにしてもよい。このようにすると、送気口12bに対
して垂直な筐体12の壁面を仕切板26に対向させて前
方排気とすることと、送気口12bに対して平行な筐体
12の壁面を仕切板26に対向させて上方排気とするこ
とを、任意に選択することができる。また、送気口12
bに対して垂直な筐体12の壁面を仕切板26に対向さ
せるときは、前方排気の配置からシロッコファン装置5
全体を180°回転させることによって、電子レンジ1
の後方に向けて空気を送出する後方排気の設定も可能と
なる。
【0032】筐体12の壁面のうち送気口12bに対し
て垂直な面と平行な面の双方に脚部材14を備えたシロ
ッコファン装置5の配設例を図6および図7に示す。図
6は側面図、図7は斜視図であり、いずれの図において
も、(a)は送気口12bに対して垂直な壁面を仕切板
26に対向させて前方排気とした設定、(b)は送気口
12bに対して平行な壁面を仕切板26に対向させて上
方排気とした設定、(c)は送気口12bに対して垂直
な壁面を仕切板26に対向させて後方排気とした設定を
表している。
【0033】このように、筐体12の直交する2つの壁
面の双方に脚部材14を備えると、シロッコファン5か
らどの方向に空気を送出させるかを、筐体12のどちら
の壁面を取り付け対象物に対向させるかによって、選択
することが可能になる。なお、ここでは、シロッコファ
ン装置5の筐体12の互いに直交する2つの壁面に脚部
材14を備える例を示したが、脚部材14を備える2つ
の壁面の成す角に制約はない。また、筐体12の曲面に
脚部材14を備えるようにすることもできる。その場
合、取り付け対象物の表面が平面であれば、これに当接
する複数の脚部材14が平面を規定するようにそれらの
高さを設定すればよい。
【0034】本実施形態では加熱調理装置の例として電
子レンジ1を掲げたが、シロッコファン装置5は、発熱
ヒータによって食物等を加熱するオーブンをはじめ、加
熱原理を問わず、あらゆる加熱調理装置に適用すること
ができる。どのような種類の加熱調理装置であっても、
脚部材14によって取り付け対象物からの熱の伝達と取
り付け対象物への振動の伝達を抑えることが可能なシロ
ッコファン装置5を備えることで、長期にわたって換気
機能を安定して維持し、異音を発生させることもない高
性能の加熱調理装置となる。
【0035】
【発明の効果】シロッコファンと、シロッコファンの回
転軸に沿う開口を有し、シロッコファンをその回転軸に
沿って囲んでシロッコファンが送出する空気の流路を規
制する筐体より成り、他の物に取り付けるときにその物
に当接して、その物と筐体との間に空隙を形成する脚部
材を筐体の表面に備えるようにした本発明のシロッコフ
ァン装置では、取り付けた他の物が高温になる場合で
も、その熱がシロッコファン装置に伝わり難く、ファン
としての機能の低下が抑えられる。また、取り付けに際
して断熱のための介装物が不要であり、取り付け工程も
容易である。
【0036】ここで、脚部材が弾性を有するようにする
と、シロッコファン装置自体の振動が、取り付けた他の
物に伝わるのが抑えられ、異音の発生が避けられる。
【0037】また、筐体が互いに交差する向きの2つの
表面を有し、これらの表面の双方に脚部材を備える構成
では、取り付ける他の物に対して筐体の2つの表面のい
ずれかを選択して対向させることが可能になり、いずれ
の表面を対向させるかによって、筐体の開口の向きすな
わち空気の送出方向を異ならせることができる。したが
って、複数の形態で使用することが可能なシロッコファ
ン装置となる。
【0038】食物を収容する収容室と、収容室内の食物
を加熱する加熱器と、気流を発生させるファン装置と、
収容室、加熱器およびファン装置を収容する筐体と、筐
体内を収容室が位置する区画とファン装置が位置する区
画とに仕切るように筐体内に設けられ、ファン装置が取
り付けられた仕切板より成り、ファン装置によって空気
を筐体内に吸入して筐体から所定の方向に排出する加熱
調理装置において、本発明のように、ファン装置として
筐体の表面に脚部材を備えるシロッコファン装置を備え
て、仕切板とシロッコファン装置の筐体との間に空隙が
形成されているようにすると、単に加熱調理機能と換気
機能を併せもつだけでなく、収容室からの熱で高温にな
り易い仕切板の熱がシロッコファン装置に伝わり難くな
って、収容室の熱に起因するシロッコファン装置の劣化
が抑えられ、良好な換気機能を長期にわたって維持する
ことができる。また、仕切板とシロッコファン装置との
間に何も介装する必要がなく、構成部品数が少なくなる
とともに、組み立て工程も簡単になって、製造コストを
低減することができる。
【0039】特に、シロッコファン装置の脚部材が弾性
を有する構成では、シロッコファンの回転によるシロッ
コファン装置の振動が仕切板に伝わるのが抑えられ、異
音のない加熱調理装置となる。また、シロッコファン装
置が筐体の2つの表面に脚部材を備える構成では、いず
れの表面を仕切板に対向させて取り付けるかによって上
方排気、前方排気等を同一のシロッコファン装置を使用
して実現することができ、製造コストを一層低減するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である電子レンジの使用
形態の例を示す正面図(a)および側面図(b)。
【図2】 上記電子レンジの外観を示す斜視図。
【図3】 上記電子レンジの内部を示す斜視図。
【図4】 上記電子レンジにおける脚部材を備えるシロ
ッコファン装置の仕切板への取り付け状態を示す正面図
(a)および側面図(b)。
【図5】 上記電子レンジにおける他の脚部材を備える
シロッコファン装置の仕切板への取り付け状態を示す正
面図(a)および側面図(b)。
【図6】 上記電子レンジにおける直交する2つの壁面
に脚部材14を備えるシロッコファン装置の配設例を示
す側面図。
【図7】 上記電子レンジにおける直交する2つの壁面
に脚部材14を備えるシロッコファン装置の配設例を示
す斜視図。
【図8】 従来のシロッコファン装置の斜視図。
【図9】 従来の電子レンジにおけるシロッコファン装
置の仕切板への取り付け状態を示す正面図(a)および
側面図(b)。
【符号の説明】
1 電子レンジ 2 ガスレンジ 3 キッチンキャビネット 4 キッチン天井開口 5 シロッコファン装置 11 シロッコファン 12 シロッコファン装置筐体 12a 吸気用開口 12b 送気用開口 13 モータ 14 脚部材 21 収容室 22 マグネトロン 23 高圧トランス 24 電子レンジ筐体 24a 吸気用開口 24b 排気用開口 25 ドア 26 仕切板 27 ダクト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シロッコファンと、シロッコファンの回
    転軸に沿う開口を有し、シロッコファンをその回転軸に
    沿って囲んでシロッコファンが送出する空気の流路を規
    制する筐体より成るシロッコファン装置において、 他の物に取り付けるときにその物に当接して、その物と
    筐体との間に空隙を形成する脚部材を筐体の表面に備え
    ることを特徴とするシロッコファン装置。
  2. 【請求項2】 脚部材が弾性を有することを特徴とする
    請求項1に記載のシロッコファン装置。
  3. 【請求項3】 筐体が互いに交差する向きの2つの表面
    を有し、これらの表面の双方に脚部材を備えることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のシロッコファ
    ン装置。
  4. 【請求項4】 食物を収容する収容室と、収容室内の食
    物を加熱する加熱器と、気流を発生させるファン装置
    と、収容室、加熱器およびファン装置を収容する筐体
    と、筐体内を収容室が位置する区画とファン装置が位置
    する区画とに仕切るように筐体内に設けられ、ファン装
    置が取り付けられた仕切板より成り、ファン装置によっ
    て空気を筐体内に吸入して筐体から所定の方向に排出す
    る加熱調理装置において、 ファン装置として請求項1から請求項3までのいずれか
    1項に記載のシロッコファン装置を備えて、仕切板とシ
    ロッコファン装置の筐体との間に空隙が形成されている
    ことを特徴とする加熱調理装置。
  5. 【請求項5】 加熱器として高周波を発するマグネトロ
    ンを備えて、電子レンジとして構成されていることを特
    徴とする請求項4に記載の加熱調理装置。
JP2001297331A 2001-09-27 2001-09-27 シロッコファン装置および加熱調理装置 Pending JP2003097490A (ja)

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