JP2003097230A - 内燃機関における可変バルブタイミング動弁機構 - Google Patents

内燃機関における可変バルブタイミング動弁機構

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JP2003097230A
JP2003097230A JP2001292384A JP2001292384A JP2003097230A JP 2003097230 A JP2003097230 A JP 2003097230A JP 2001292384 A JP2001292384 A JP 2001292384A JP 2001292384 A JP2001292384 A JP 2001292384A JP 2003097230 A JP2003097230 A JP 2003097230A
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cam shaft
valve
pressure oil
shaft
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JP2001292384A
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Kenji Komatsu
賢二 小松
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランク軸に連動連結される動弁機構の吸、
排気カム軸を互いにより接近させてこれらをコンパクト
に配置できるようにし、動弁機構をより小形にできるよ
うにする。 【解決手段】 動弁機構25が、吸気カム軸29と排気
カム軸30とをクランク軸4に連動連結させる連動手段
34と、吸気カム軸29と連動手段34との間に介設さ
れ、吸気弁20の開閉弁動作のタイミングを可変とする
第1可変装置35と、排気カム軸30と連動手段34と
の間に介設され、排気弁32の開閉弁動作のタイミング
を可変とする第2可変装置36とを備える。連動手段3
4が、一方のカム軸29の軸心26上に配置されてこの
一方のカム軸29に支持される入力部材43と、クラン
ク軸4と入力部材43とに巻き掛けられる動力伝達用巻
掛体44とを備える。入力部材43に第1、第2可変装
置35,36を介して各カム軸29,30を連動連結す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、吸、排気カム軸に
それぞれカム係合して開閉弁動作する吸、排気弁におい
て、上記したそれぞれの開閉弁動作のタイミングを可変
とした4サイクル内燃機関における可変バルブタイミン
グ動弁機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記内燃機関における可変バルブタイミ
ング動弁機構には、従来、特開平10−2208号公報
で示されるものがある。
【0003】上記公報のものによれば、上記動弁機構
は、互いに並設されそれぞれその軸心回りに回転自在と
なるようシリンダヘッドに支承される吸気カム軸および
排気カム軸と、これら吸気カム軸と排気カム軸とをクラ
ンク軸に連動連結させる連動手段と、上記吸気カム軸と
連動手段との間に介設され、上記吸気カム軸に連動する
吸気弁の開閉弁動作のタイミングを可変とする第1可変
装置と、上記排気カム軸と連動手段との間に介設され上
記排気カム軸に連動する排気弁の開閉弁動作のタイミン
グを可変とする第2可変装置とを備えている。
【0004】また、上記連動手段は、上記クランク軸の
端部に固着された出力プーリーと、上記吸、排気カム軸
の各端部にそれぞれ固着された入力プーリーと、これら
出力、入力プーリーに巻き掛けられた動力伝達用巻掛体
とを備え、上記各入力プーリーは上記吸、排気カム軸の
軸方向で互いに同じところに位置している。
【0005】そして、上記内燃機関の運転状態が高速運
転状態であれば、これの検出信号により上記第1、第2
可変装置が圧油により自動的に作動させられて、例え
ば、上記吸、排気弁の開弁動作が共に進角させられ、も
って、内燃機関の高速運転状態におけるエンジン出力が
向上させられるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特に、車両
に搭載される内燃機関では、車両は限られた狭い余剰空
間しか存在しないため、上記内燃機関はより小形である
ことが求められる。
【0007】そこで、上記動弁機構をより小形にさせる
ために、上記吸、排気カム軸を互いにより接近させてこ
れらをコンパクトに配置させることが考えられる。
【0008】しかし、上記内燃機関は4サイクルである
ことから、上記各入力プーリーのピッチ径は上記出力プ
ーリーのそれの2倍の値であって、径寸法が大きいもの
であり、また、上記第1、第2可変装置も、径寸法が大
きいものである。
【0009】このため、上記吸、排気カム軸を互いによ
り接近させようとすると、上記両プーリー同士と、第
1、第2可変装置同士とがそれぞれ互いに干渉し合うお
それを生じ、よって、上記動弁機構を小形にさせること
は容易ではない。
【0010】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、クランク軸に連動連結される動弁機構の
吸、排気カム軸を互いにより接近させてこれらをコンパ
クトに配置できるようにし、もって、上記動弁機構をよ
り小形にできるようにすることを課題とする。
【0011】また、上記クランク軸から吸、排気カム軸
へのそれぞれの駆動力の伝達が強度上互いにバランスよ
く行われるようにすることを課題とする。
【0012】更に、シリンダヘッドへの上記動弁機構の
組み付け作業が容易にできるようにすることを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の内燃機関における可変バルブタイミング動弁
機構は、次の如くである。
【0014】請求項1の発明は、互いに並設されそれぞ
れその軸心26,27回りに回転自在となるようシリン
ダヘッド10に支承される吸気カム軸29および排気カ
ム軸30と、これら吸気カム軸29と排気カム軸30と
をクランク軸4に連動連結させる連動手段34と、上記
吸気カム軸29と連動手段34との間に介設され、上記
吸気カム軸29に連動する吸気弁20の開閉弁動作のタ
イミングを可変とする第1可変装置35と、上記排気カ
ム軸30と連動手段34との間に介設され、上記排気カ
ム軸30に連動する排気弁32の開閉弁動作のタイミン
グを可変とする第2可変装置36とを備えた内燃機関に
おける可変バルブタイミング動弁機構において、
【0015】上記連動手段34が、上記両カム軸29,
30のうち、いずれか一方のカム軸29の軸心26上に
配置されてこの一方のカム軸29に支持される入力部材
43と、上記クランク軸4と入力部材43とに巻き掛け
られる動力伝達用巻掛体44とを備え、上記入力部材4
3に上記第1、第2可変装置35,36を介して上記各
カム軸29,30を連動連結したものである。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記第1、第2可変装置35,36を、上記一方の
カム軸29の軸心26上に配置して、この一方のカム軸
29に支承させたものである。
【0017】請求項3の発明は、請求項2の発明に加え
て、上記入力部材43が、上記一方のカム軸29にその
軸心26回りに回転可能となるよう支承されかつ上記第
1、第2可変装置35,36を介して上記各カム軸2
9,30がそれぞれ連動連結される回転体46と、この
回転体46に取り付けられて上記巻掛体44が巻き掛け
られる入力部材本体48とを備え、上記一方のカム軸2
9の軸方向で、上記第1、第2可変装置35,36の間
に上記入力部材本体48を配設したものである。
【0018】請求項4の発明は、請求項2、もしくは3
の発明に加えて、上記第1、第2可変装置35,36に
圧油導入路60を通し圧油を導入させて、この圧油によ
り上記第1、第2可変装置35,36を作動させる第
1、第2油圧制御弁58,59を備えた内燃機関におけ
る可変バルブタイミング動弁機構において、
【0019】上記一方のカム軸29の軸心26上に油孔
75を成形し、上記軸心26上で上記油孔75にパイプ
材76を嵌入し、上記パイプ材76の内孔で成形された
第1油孔77と、上記油孔75の内周面と上記パイプ材
76の外周面との間に成形された第2油孔78とによ
り、上記圧油導入路60の一部分を構成したものであ
る。
【0020】請求項5の発明は、請求項2から4のうち
いずれか1つの発明に加えて、上記第1、第2可変装置
35,36に圧油導入路60を通し圧油を導入させて、
この圧油により上記第1、第2可変装置35,36を作
動させる第1、第2油圧制御弁58,59と、上記第
1、第2油圧制御弁58,59を支持して上記シリンダ
ヘッド10に着脱自在に支持される支持体41とを備え
た内燃機関における可変バルブタイミング動弁機構にお
いて、
【0021】上記支持体41に着脱自在に取り付けられ
るキャップ64を設け、これら支持体41とキャップ6
4との互いの接合面に沿うよう成形され上記一方のカム
軸29の一部分をその軸心26回りに回転自在となるよ
う嵌入させる嵌入孔65を設け、この嵌入孔65の内周
面にその周方向に延びる油溝80,81を成形し、この
油溝80,81により、上記圧油導入路60の一部分を
構成したものである。
【0022】請求項6の発明は、請求項2から5のうち
いずれか1つの発明に加えて、上記第1、第2可変装置
35,36に圧油導入路60を通し圧油を導入させて、
この圧油により上記第1、第2可変装置35,36を作
動させる第1、第2油圧制御弁58,59と、上記第
1、第2油圧制御弁58,59を支持して上記シリンダ
ヘッド10に着脱自在に支持される支持体41とを備え
た内燃機関における可変バルブタイミング動弁機構にお
いて、
【0023】上記第1、第2油圧制御弁58,59を上
記一方のカム軸29の軸方向で互いに並ぶよう配設した
ものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0025】図2,3において、符号1は自動車等の車
両に搭載される4サイクルのV型多シリンダ内燃機関で
あり、矢印Frは上記車両の進行方向の前方を示してい
る。
【0026】上記内燃機関1は、車体に支持されるクラ
ンクケース2と、前後方向に延びる軸心3回りに回転自
在となるよう上記クランクケース2に支承されるクラン
ク軸4と、上記クランクケース2から左右の斜め上方に
向って突設されるシリンダ5,5とを備えている。
【0027】上記シリンダ5は、その突出方向に延びる
軸心7を有するシリンダ本体8と、このシリンダ本体8
の突出端部に締結具9により着脱自在に固着されるシリ
ンダヘッド10と、このシリンダヘッド10の上面側に
固着されるシリンダヘッドカバー11と、上記シリンダ
本体8の軸心7上に成形されたシリンダ孔13に嵌入さ
れるピストン14と、このピストン14と上記クランク
軸4とを互いに連動連結させる連接棒15とを備え、上
記シリンダ孔13内で、上記シリンダヘッド10と上死
点近傍のピストン14とで挟まれた空間が燃焼室16と
されている。また、この燃焼室16に放電部が臨む点火
プラグ17が上記シリンダヘッド10に取り付けられて
いる。
【0028】上記シリンダヘッド10に、その外部から
上記燃焼室16に連通する吸気通路19が成形され、こ
の吸気通路19を開閉自在にすると共に、ばねの付勢力
でこの吸気通路19を閉じる吸気弁20が設けられてい
る。また、上記シリンダヘッド10に、上記燃焼室16
をその外部に連通させる排気通路21が成形され、この
排気通路21を開閉自在にすると共に、ばねの付勢力で
この排気通路21を閉じる排気弁22が設けられてい
る。
【0029】上記シリンダヘッド10とシリンダヘッド
カバー11とで囲まれた空間24に主たる構成部品が配
置され、上記クランク軸4に連動して上記吸気弁20と
排気弁22とを適宜開閉弁動作させる動弁機構25が設
けられている。
【0030】全図において、上記動弁機構25は、可変
バルブタイミング式のものであって、左右に互いに並設
されそれぞれ上記クランク軸4の軸心3と平行に延びた
軸心26,27回りに回転自在となるよう複数の軸受2
8によりシリンダヘッド10に支承される吸、排気カム
軸29,30を備えている。上記吸気カム軸29はリフ
ター31を介し上記吸気弁20にカム係合し、このカム
係合により、この吸気弁20は上記吸気カム軸29に連
動して開閉弁動作する。また、上記排気カム軸30は他
のリフター32を介し上記排気弁22にカム係合し、こ
のカム係合により、この排気弁22は上記排気カム軸3
0に連動して開閉弁動作する。
【0031】また、上記動弁機構25は、上記吸気カム
軸29と排気カム軸30とを上記クランク軸4に連動連
結させる連動手段34と、上記吸気カム軸29と連動手
段34との間に介設され、上記吸気カム軸29に連動す
る上記吸気弁20の開閉弁動作のタイミング(クランク
角)を可変とする油圧式の第1可変装置35と、上記排
気カム軸30と連動手段34との間に介設され、上記排
気カム軸30に連動する上記排気弁22の開閉弁動作の
タイミング(クランク角)を可変とする油圧式の第2可
変装置36とを備えている。上記第1、第2可変装置3
5,36は、上記両カム軸29,30のうち、いずれか
一方のカム軸である吸気カム軸29の軸心26上に配置
され、かつ、この軸心26に沿った方向で互いに並ぶよ
う配置されて、この吸気カム軸29に支承されている。
【0032】上記軸受28は、上記シリンダヘッド10
に一体成形されて上記各カム軸29,30の下面側を支
承する複数の軸受下部材38と、これら各軸受下部材3
8にその上方からそれぞれ締結具39により着脱自在に
支持され上記各カム軸29,30の上面側を支承する複
数の軸受上部材40とを備え、これら軸受上部材40の
うち、上記吸気カム軸29と排気カム軸30とをそれぞ
れ支承する複数個の軸受28の各軸受上部材40が互い
に一体成形されて支持体41とされている。
【0033】上記連動手段34は、上記両カム軸29,
30のうち、一方のカム軸である吸気カム軸29の軸心
26上にのみ配置されてこの吸気カム軸29に支持され
る入力部材43と、上記クランク軸4の出力プーリと入
力部材43とに巻き掛けられる動力伝達用のタイミング
ベルトである巻掛体44とを備え、上記入力部材43に
上記第1、第2可変装置35,36を介して上記カム軸
29,30が連動連結されている。
【0034】上記入力部材43は、上記吸気カム軸29
にその軸心26回りに回転可能となるよう支承されるほ
ぼ円筒形状の回転体46と、この回転体46に締結具4
7により取り付けられて上記巻掛体44が巻き掛けられ
るベルトプーリーである入力部材本体48とを備えてい
る。
【0035】上記入力部材43の回転体46に上記第
1、第2可変装置35,36を介して上記各カム軸2
9,30が連動連結されている。具体的には、上記回転
体46に第1可変装置35の駆動側部材35aが締結具
49より固着され、この駆動側部材35aに油圧制御手
段35bを介し連動連結される従動側部材35cに上記
吸気カム軸29が締結具50により固着されている。ま
た、上記回転体46に第2可変装置36の駆動側部材3
6aが固着され、この駆動側部材36aに油圧制御手段
36bを介し連動連結される従動側部材36cに上記排
気カム軸30が動伝機構51を介し連動連結されてい
る。
【0036】上記動伝機構51は、上記吸気カム軸29
の軸心26回りに回転可能となるようこの軸心26上に
配置され上記第2可変装置36の従動側部材36cに締
結具52により固着される駆動歯車53と、上記排気カ
ム軸30の軸心27上に配置されこの排気カム軸30に
固着されて上記駆動歯車53と噛合する従動歯車54と
を備えている。
【0037】上記吸気カム軸29の軸方向で、上記第
1、第2可変装置35,36の間に上記入力部材本体4
8のほぼ全体が配設されている。また、上記第2可変装
置36はその駆動側部材36aに対し、吸気カム軸29
の軸心27回りで上記従動側部材36cを一方向に向っ
て回転させるよう付勢するリターンばね36dを備え、
このリターンばね36dは上記回転体46の外周面側と
上記駆動歯車53の内周面側との間の空間に収納され、
つまり、上記リターンばね36dがコンパクトに配置さ
れている。
【0038】上記クランク軸4に連動し上記クランクケ
ース2の底部に留められた潤滑油を吸入する一方、これ
を圧油として吐出する油圧ポンプ56と、この油圧ポン
プ56から圧油供給路57を通し供給された圧油を上記
第1、第2可変装置35,36に導入させて、これら可
変弁35,36を作動させる第1、第2油圧制御弁5
8,59と、これら第1、第2油圧制御弁58,59か
ら上記第1、第2可変装置35,36に圧油を導入させ
る圧油導入路60とが設けられている。上記第1、第2
油圧制御弁58,59は共に上記支持体41に支持さ
れ、かつ、これら第1、第2油圧制御弁58,59は上
記吸気カム軸29の軸心26に沿った方向で互いに並ぶ
よう配置されている。
【0039】上記シリンダ本体8の軸方向で上記締結具
9の上方に位置する上記支持体41の下面部分に締結具
63によりキャップ64が着脱自在に取り付けられてい
る。これら支持体41とキャップ64との互いの接合面
に沿うようかつ上記吸気カム軸29の軸心26上に成形
され上記吸気カム軸29の軸方向の一部をその軸心26
回りに回転自在となるよう嵌入させる嵌入孔65が設け
られている。
【0040】図1,4,5において、上記圧油導入路6
0は、上記第1油圧制御弁58から上記第1可変装置3
5の油圧制御手段35bに向って延びる進角圧油路68
と遅角圧油路69とを備え、これら68,69は、上記
支持体41、シリンダヘッド10、入力部材43の回転
体46、および吸気カム軸29に跨って成形されてい
る。
【0041】図1,4〜7において、上記圧油導入路6
0は、上記第2油圧制御弁59から上記第2可変装置3
6の油圧制御手段36bに向って延びる進角圧油路71
と遅角圧油路72とを備え、これら71,72は、上記
支持体41、キャップ64、吸気カム軸29、および入
力部材43の回転体46に跨って成形されている。
【0042】上記圧油導入路60における第2油圧制御
弁59についての進角圧油路71と遅角圧油路72とに
つき、より詳しく説明する。
【0043】上記吸気カム軸29の軸心27上に機械加
工により断面が円形の油孔75が成形され、かつ、上記
軸心27上で上記油孔75に断面が円形の金属製パイプ
材76が嵌入されている。上記パイプ材76の内孔で第
1油孔77が成形され、上記油孔75の内周面と上記パ
イプ材76の外周面との間で断面が円環状の第2油孔7
8が成形され、上記第1油孔77と第2油孔78とは互
いに連通しない独立した構造とされている。
【0044】一方、上記嵌入孔65の内周面にはその周
方向に延びる一対の油溝80,81が成形され、これら
油溝80,81は、上記吸気カム軸29の軸方向に並設
されている。
【0045】そして、上記両油溝80,81のうち、一
方の油溝80と第1油孔77とは上記圧油導入路60に
おける第2可変装置36と第2油圧制御弁59用の進角
圧油路71の一部分を構成し、他方の油溝81と第2油
孔78とは上記圧油導入路60における第2可変装置3
6と第2油圧制御弁59用の遅角圧油路72の一部分を
構成している。
【0046】上記内燃機関1の運転時において、上記ク
ランク軸4から出力される駆動力は、上記連動手段34
と第1、第2可変装置35,36とを介し上記吸、排気
カム軸29,30に伝達され、これら各カム軸29,3
0がそれぞれ回転する。すると、これら各カム軸29,
30にカム係合している上記吸、排気弁20,22が開
閉弁動作し、もって、上記吸気通路19を通し上記燃焼
室16に大気側の空気が吸入されると共に燃料が供給さ
れて混合気が生成され、この混合気が上記点火プラグ1
7により点火燃焼させられる。この燃焼により生じた燃
焼ガスは排気として上記排気通路21を通して外部に排
出される。
【0047】上記燃焼室16での燃焼により生じた駆動
力は上記クランク軸4を介して車両の走行用駆動車輪に
伝達されると共に、上記油圧ポンプ56にも伝達され、
この油圧ポンプ56から上記圧油供給路57を通し上記
第1、第2油圧制御弁58,59に圧油が供給される。
【0048】上記内燃機関1の運転状態を検出した不図
示のセンサーの検出信号に応じて、上記第1、第2油圧
制御弁58,59が電子的に制御され、この制御によ
り、上記各油圧制御弁58,59から上記圧油導入路6
0を通し上記第1、第2可変装置35,36に適宜、適
量の圧油が導入されるようになっている。そして、この
圧油により、これら各可変弁35,36が自動的に作動
させられて、上記吸、排気カム軸29,30を介し上記
吸、排気弁20,22が進角、もしくは遅角させられる
ようになっており、もって、エンジン性能が向上させら
れると共に、より完全な燃焼が得られて排気がより清浄
なものとされ、かつ、燃費も向上させられる。
【0049】より具体的には、上記したように第1、第
2油圧制御弁58,59が制御されて、上記進角圧油路
68,71(もしくは遅角圧油路69,72)を通し第
1、第2可変装置35,36の油圧制御手段35b,3
6bに圧油が導入されると、その各駆動側部材35a,
36aに対し従動側部材35c,36cが吸気カム軸2
9の軸心26回りの一方向(もしくは他方向)に少し回
転するよう作動し、これに連動する各カム軸29,30
を介し吸、排気弁20,22が進角(もしくは遅角)さ
せられる。
【0050】上記第1、第2可変装置35,36を作動
させた後の圧油は、上記空間24内に排出され、その
後、クランクケース2の底部に戻される。
【0051】上記第1可変装置35は、シリンダヘッド
10とシリンダヘッドカバー11の外部に配置されて、
その油圧制御手段35bを収容する空間はシール材によ
り密閉されており、つまり、乾式とされている。一方、
上記第2可変装置36は、空間24内に収容されて、そ
の油圧制御手段36bを収容する空間は上記空間24内
に開放されており、つまり、湿式とされている。
【0052】上記構成によれば、連動手段34が、上記
両カム軸29,30のうち、いずれか一方のカム軸29
の軸心26上に配置されてこの一方のカム軸29に支持
される入力部材43と、上記クランク軸4と入力部材4
3とに巻き掛けられる動力伝達用巻掛体44とを備え、
上記入力部材43に上記第1、第2可変装置35,36
を介して上記各カム軸29,30を連動連結してある。
【0053】即ち、上記両カム軸29,30のうち、一
方のカム軸29には上記入力部材43が支持されている
が、他方のカム軸30には上記入力部材43は支持され
ていないのであり、このため、上記動弁機構25を小形
にさせようとして上記吸気カム軸29と排気カム軸30
とを互いにより接近させてこれらをコンパクトに配置さ
せるとき、上記入力部材43の径寸法が大きいとして
も、これが上記吸気カム軸29と排気カム軸30の互い
の接近の邪魔になるということは防止される。
【0054】よって、上記吸気カム軸29と排気カム軸
30とを互いにより接近させることによりコンパクトに
配置できて、動弁機構25を小形にさせることができ、
これは、特に、車両に搭載される内燃機関1にとって有
益である。
【0055】また、前記したように、第1、第2可変装
置35,36を、共に上記一方のカム軸29の軸心26
上で、その軸方向に互いに並ぶよう配置して、この一方
のカム軸29に支承させてある。
【0056】このため、上記したように、吸気カム軸2
9と排気カム軸30とを互いにより接近させるとき、上
記第1、第2可変装置35,36が互いに干渉し合うと
いうことも防止され、よって、上記吸気カム軸29と排
気カム軸30とを互いにより確実に接近させることがで
きて、動弁機構25をより小形にさせることができる。
【0057】また、前記したように、入力部材43が、
上記一方のカム軸29にその軸心26回りに回転可能と
なるよう支承されかつ上記第1、第2可変装置35,3
6を介して上記各カム軸29,30がそれぞれ連動連結
される回転体46と、この回転体46に取り付けられて
上記巻掛体44が巻き掛けられる入力部材本体48とを
備え、上記一方のカム軸29の軸方向で、上記第1、第
2可変装置35,36の間に上記入力部材本体48を配
設してある。
【0058】このため、上記クランク軸4から上記巻掛
体44を介し上記入力部材本体48に入力された駆動力
は、強度上、上記第1、第2可変装置35,36にバラ
ンスよく伝達されることとなり、よって、上記入力部材
43の強度を大きくさせる、ということが抑制されて、
この入力部材43を小形、軽量にでき、その分、動弁機
構25を小形、軽量にできる。
【0059】また、前記したように、吸気カム軸29の
軸心26上に油孔75を成形し、上記軸心26上で上記
油孔75にパイプ材76を嵌入し、上記パイプ材76の
内孔で成形された第1油孔77と、上記油孔75の内周
面と上記パイプ材76の外周面との間に成形された第2
油孔78とにより、上記圧油導入路60の一部分を構成
してある。
【0060】このため、上記第1、第2油孔77,78
は同一の軸心26上に配置されることから、上記第1、
第2油孔77,78を互いに並設させるように上記吸気
カム軸29に成形する場合に比べて、この吸気カム軸2
9の強度低下が抑制される。
【0061】よって、その分、上記吸気カム軸29の径
寸法を小さくでき、この点でも、上記動弁機構25を小
形にさせることができる。
【0062】また、前記したように、支持体41に着脱
自在に取り付けられるキャップ64を設け、これら支持
体41とキャップ64との互いの接合面に沿うよう成形
され上記一方のカム軸29の一部分をその軸心26回り
に回転自在となるよう嵌入させる嵌入孔65を設け、こ
の嵌入孔65の内周面にその周方向に延びる油溝80,
81を成形し、この油溝80,81により、上記圧油導
入路60の一部分を構成してある。
【0063】このため、上記シリンダヘッド10に上記
動弁機構25を組み付けようとするときには、まず、上
記支持体41にキャップ64を締結具63により取り付
けると共に、上記一方のカム軸29の一部分を上記嵌入
孔65に嵌入して組立体(29,41,64)を成形
し、次に、この組立体(29,41,64)を上記締結
具39によりシリンダヘッド10に一体的に組み付けれ
ばよい。
【0064】よって、上記シリンダヘッド10に対し、
上記吸気カム軸29と支持体41とを個別に次々と組み
付けることに比べて、上記シリンダヘッド10への動弁
機構25の組み付け作業は容易にできることとなる。
【0065】一方、上記シリンダ本体8からシリンダヘ
ッド10を取り外そうとして、上記締結具9を弛緩操作
しようとするときには、この操作に対し上記吸気カム軸
29、支持体41、およびキャップ64は邪魔になる
が、この場合にも、上記シリンダヘッド10から上記組
立体(29,41,64)を一体的に取り外せばよい。
【0066】また、前記したように、第1、第2可変装
置35,36に圧油導入路60を通し圧油を導入させ
て、この圧油により上記第1、第2可変装置35,36
を作動させる第1、第2油圧制御弁58,59と、上記
第1、第2油圧制御弁58,59を支持して上記シリン
ダヘッド10に着脱自在に支持される支持体41とを備
えた内燃機関における可変バルブタイミング動弁機構に
おいて、
【0067】上記第1、第2油圧制御弁58,59を上
記一方のカム軸である吸気カム軸29の軸方向で互いに
並ぶよう配設してある。
【0068】このため、上記第1、第2可変装置35,
36と、第1、第2油圧制御弁58,59とは共に、上
記吸気カム軸29の軸方向に沿って配置されることか
ら、これら35,36,58,59を互いに連通させる
上記圧油導入路60の少なくとも一部を上記吸気カム軸
29の軸心26上に成形させることができる。
【0069】よって、上記吸気カム軸29の軸心26に
沿って、上記第1、第2可変装置35,36、第1、第
2油圧制御弁58,59、および圧油導入路60を互い
に関連させながらコンパクトに配置でき、その分、動弁
機構25をより小形にさせることができる。
【0070】なお、以上は図示の例によるが、車両の進
行方向の前方を内燃機関1のクランク軸4に直交する方
向とし、つまり、車両に搭載される内燃機関1を横置き
式にしてもよい。また、上記構成の動弁機構25は左右
シリンダ5,5のうちのいずれか一方のみに適用しても
よく、両者に適用してもよい。また、上記一方のカム軸
は排気カム軸30であってもよい。
【0071】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0072】請求項1の発明は、互いに並設されそれぞ
れその軸心回りに回転自在となるようシリンダヘッドに
支承される吸気カム軸および排気カム軸と、これら吸気
カム軸と排気カム軸とをクランク軸に連動連結させる連
動手段と、上記吸気カム軸と連動手段との間に介設さ
れ、上記吸気カム軸に連動する吸気弁の開閉弁動作のタ
イミングを可変とする第1可変装置と、上記排気カム軸
と連動手段との間に介設され、上記排気カム軸に連動す
る排気弁の開閉弁動作のタイミングを可変とする第2可
変装置とを備えた内燃機関における可変バルブタイミン
グ動弁機構において、
【0073】上記連動手段が、上記両カム軸のうち、い
ずれか一方のカム軸の軸心上に配置されてこの一方のカ
ム軸に支持される入力部材と、上記クランク軸と入力部
材とに巻き掛けられる動力伝達用巻掛体とを備え、上記
入力部材に上記第1、第2可変装置を介して上記各カム
軸を連動連結してある。
【0074】即ち、上記両カム軸のうち、一方のカム軸
には上記入力部材が支持されているが、他方のカム軸に
は上記入力部材は支持されていないのであり、このた
め、上記動弁機構を小形にさせようとして上記吸気カム
軸と排気カム軸とを互いにより接近させてこれらをコン
パクトに配置させるとき、上記入力部材の径寸法が大き
いとしても、これが上記吸気カム軸と排気カム軸の互い
の接近の邪魔になるということは防止される。
【0075】よって、上記吸気カム軸と排気カム軸とを
互いにより接近させることによりコンパクトに配置でき
て、動弁機構を小形にさせることができ、これは、特
に、車両に搭載される内燃機関にとって有益である。
【0076】請求項2の発明は、上記第1、第2可変装
置を、上記一方のカム軸の軸心上に配置して、この一方
のカム軸に支承させてある。
【0077】このため、上記したように、吸気カム軸と
排気カム軸とを互いにより接近させるとき、上記第1、
第2可変装置が互いに干渉し合うということも防止さ
れ、よって、上記吸気カム軸と排気カム軸とを互いによ
り確実に接近させることができて、動弁機構をより小形
にさせることができる。
【0078】請求項3の発明は、上記入力部材が、上記
一方のカム軸にその軸心回りに回転可能となるよう支承
されかつ上記第1、第2可変装置を介して上記各カム軸
がそれぞれ連動連結される回転体と、この回転体に取り
付けられて上記巻掛体44が巻き掛けられる入力部材本
体とを備え、上記一方のカム軸の軸方向で、上記第1、
第2可変装置の間に上記入力部材本体を配設してある。
【0079】このため、上記クランク軸から上記巻掛体
を介し上記入力部材本体に入力された駆動力は、強度
上、上記第1、第2可変装置にバランスよく伝達される
こととなり、よって、上記入力部材の強度を大きくさせ
る、ということが抑制されて、この入力部材を小形にで
き、その分、動弁機構を小形にできる。
【0080】請求項4の発明は、上記第1、第2可変装
置に圧油導入路を通し圧油を導入させて、この圧油によ
り上記第1、第2可変装置を作動させる第1、第2油圧
制御弁を備えた内燃機関における可変バルブタイミング
動弁機構において、
【0081】上記一方のカム軸の軸心上に油孔を成形
し、上記軸心上で上記油孔にパイプ材を嵌入し、上記パ
イプ材の内孔で成形された第1油孔と、上記油孔の内周
面と上記パイプ材の外周面との間に成形された第2油孔
とにより、上記圧油導入路の一部分を構成してある。
【0082】このため、上記第1、第2油孔は同一の軸
心上に配置されることから、上記第1、第2油孔を互い
に並設させるように上記一方のカム軸に成形する場合に
比べて、この一方のカム軸の強度低下が抑制される。
【0083】よって、その分、上記一方のカム軸の径寸
法を小さくでき、この点でも、上記動弁機構を小形にさ
せることができる。
【0084】請求項5の発明は、上記第1、第2可変装
置に圧油導入路を通し圧油を導入させて、この圧油によ
り上記第1、第2可変装置を作動させる第1、第2油圧
制御弁と、上記第1、第2油圧制御弁を支持して上記シ
リンダヘッドに着脱自在に支持される支持体とを備えた
内燃機関における可変バルブタイミング動弁機構におい
て、
【0085】上記支持体に着脱自在に取り付けられるキ
ャップを設け、これら支持体とキャップとの互いの接合
面に沿うよう成形され上記一方のカム軸の一部分をその
軸心回りに回転自在となるよう嵌入させる嵌入孔を設
け、この嵌入孔の内周面にその周方向に延びる油溝を成
形し、この油溝により、上記圧油導入路の一部分を構成
してある。
【0086】このため、上記シリンダヘッドに上記動弁
機構を組み付けようとするときには、まず、上記支持体
にキャップを取り付けると共に、上記一方のカム軸の一
部分を上記嵌入孔に嵌入して組立体を成形し、次に、こ
の組立体を上記シリンダヘッドに組み付ければよい。
【0087】よって、上記シリンダヘッドに対し、上記
吸気カム軸と支持体とを個別に次々と組み付けることに
比べて、上記シリンダヘッドへの動弁機構の組み付け作
業は容易にできることとなる。
【0088】請求項6の発明は、上記第1、第2可変装
置に圧油導入路を通し圧油を導入させて、この圧油によ
り上記第1、第2可変装置を作動させる第1、第2油圧
制御弁と、上記第1、第2油圧制御弁を支持して上記シ
リンダヘッドに着脱自在に支持される支持体とを備えた
内燃機関における可変バルブタイミング動弁機構におい
て、
【0089】上記第1、第2油圧制御弁を上記一方のカ
ム軸の軸方向で互いに並ぶよう配設してある。
【0090】このため、上記第1、第2可変装置と、第
1、第2油圧制御弁とは共に、上記一方のカム軸の軸方
向に沿って配置されることから、これらを互いに連通さ
せる上記圧油導入路の少なくとも一部を上記一方のカム
軸の軸心上に成形させることができる。
【0091】よって、上記一方のカム軸の軸心に沿っ
て、上記第1、第2可変装置、第1、第2油圧制御弁、
および圧油導入路を互いに関連させながらコンパクトに
配置でき、その分、動弁機構をより小形にさせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3で示したものの部分平面部分断面図であ
る。
【図2】内燃機関の正面図である。
【図3】図2の部分拡大部分断面図である。
【図4】図3で示したものの部分平面図である。
【図5】図1の部分拡大断面図である。
【図6】図5の6‐6線矢視断面図である。
【図7】図1の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 クランクケース 4 クランク軸 5 シリンダ 8 シリンダ本体 10 シリンダヘッド 20 吸気弁 22 排気弁 25 動弁機構 26 軸心 27 軸心 28 軸受 29 吸気カム軸 30 排気カム軸 34 連動手段 35 第1可変装置 36 第2可変装置 41 支持体 43 入力部材 44 巻掛体 46 回転体 48 入力部材本体 58 第1油圧制御弁 59 第2油圧制御弁 60 圧油導入路 63 締結具 64 キャップ 65 嵌入孔 75 油孔 76 パイプ材 77 第1油孔 78 第2油孔 80 油溝 81 油溝
フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA02 AA08 AA10 AA12 AA19 BA22 BA28 BA31 BA33 BB04 CA12 CA24 CA57 DA01 GA01 3G018 AA07 AB07 AB17 DA05 DA20 DA21 DA52 DA57 DA69 DA83 DA86 GA14 GA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに並設されそれぞれその軸心回りに
    回転自在となるようシリンダヘッドに支承される吸気カ
    ム軸および排気カム軸と、これら吸気カム軸と排気カム
    軸とをクランク軸に連動連結させる連動手段と、上記吸
    気カム軸と連動手段との間に介設され、上記吸気カム軸
    に連動する吸気弁の開閉弁動作のタイミングを可変とす
    る第1可変装置と、上記排気カム軸と連動手段との間に
    介設され、上記排気カム軸に連動する排気弁の開閉弁動
    作のタイミングを可変とする第2可変装置とを備えた内
    燃機関における可変バルブタイミング動弁機構におい
    て、 上記連動手段が、上記両カム軸のうち、いずれか一方の
    カム軸の軸心上に配置されてこの一方のカム軸に支持さ
    れる入力部材と、上記クランク軸と入力部材とに巻き掛
    けられる動力伝達用巻掛体とを備え、上記入力部材に上
    記第1、第2可変装置を介して上記各カム軸を連動連結
    した内燃機関における可変バルブタイミング動弁機構。
  2. 【請求項2】 上記第1、第2可変装置を、上記一方の
    カム軸の軸心上に配置して、この一方のカム軸に支承さ
    せた請求項1に記載の内燃機関における可変バルブタイ
    ミング動弁機構。
  3. 【請求項3】 上記入力部材が、上記一方のカム軸にそ
    の軸心回りに回転可能となるよう支承されかつ上記第
    1、第2可変装置を介して上記各カム軸がそれぞれ連動
    連結される回転体と、この回転体に取り付けられて上記
    巻掛体が巻き掛けられる入力部材本体とを備え、上記一
    方のカム軸の軸方向で、上記第1、第2可変装置の間に
    上記入力部材本体を配設した請求項2に記載の内燃機関
    における可変バルブタイミング動弁機構。
  4. 【請求項4】 上記第1、第2可変装置に圧油導入路を
    通し圧油を導入させて、この圧油により上記第1、第2
    可変装置を作動させる第1、第2油圧制御弁を備えた内
    燃機関における可変バルブタイミング動弁機構におい
    て、 上記一方のカム軸の軸心上に油孔を成形し、上記軸心上
    で上記油孔にパイプ材を嵌入し、上記パイプ材の内孔で
    成形された第1油孔と、上記油孔の内周面と上記パイプ
    材の外周面との間に成形された第2油孔とにより、上記
    圧油導入路の一部分を構成した請求項2、もしくは3に
    記載の内燃機関における可変バルブタイミング動弁機
    構。
  5. 【請求項5】 上記第1、第2可変装置に圧油導入路を
    通し圧油を導入させて、この圧油により上記第1、第2
    可変装置を作動させる第1、第2油圧制御弁と、上記第
    1、第2油圧制御弁を支持して上記シリンダヘッドに着
    脱自在に支持される支持体とを備えた内燃機関における
    可変バルブタイミング動弁機構において、 上記支持体に着脱自在に取り付けられるキャップを設
    け、これら支持体とキャップとの互いの接合面に沿うよ
    う成形され上記一方のカム軸の一部分をその軸心回りに
    回転自在となるよう嵌入させる嵌入孔を設け、この嵌入
    孔の内周面にその周方向に延びる油溝を成形し、この油
    溝により、上記圧油導入路の一部分を構成した請求項2
    から4のうちいずれか1つに記載の内燃機関における可
    変バルブタイミング動弁機構。
  6. 【請求項6】 上記第1、第2可変装置に圧油導入路を
    通し圧油を導入させて、この圧油により上記第1、第2
    可変装置を作動させる第1、第2油圧制御弁と、上記第
    1、第2油圧制御弁を支持して上記シリンダヘッドに着
    脱自在に支持される支持体とを備えた内燃機関における
    可変バルブタイミング動弁機構において、 上記第1、第2油圧制御弁を上記一方のカム軸の軸方向
    で互いに並ぶよう配設した請求項2から5のうちいずれ
    か1つに記載の内燃機関における可変バルブタイミング
    動弁機構。
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