JP2003096973A - 厚形alcパネル補強鉄筋マット - Google Patents

厚形alcパネル補強鉄筋マット

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JP2003096973A
JP2003096973A JP2001295473A JP2001295473A JP2003096973A JP 2003096973 A JP2003096973 A JP 2003096973A JP 2001295473 A JP2001295473 A JP 2001295473A JP 2001295473 A JP2001295473 A JP 2001295473A JP 2003096973 A JP2003096973 A JP 2003096973A
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panel
reinforcing bar
reinforcing
mat
alc
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JP2001295473A
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Koichiro Yokoki
光一郎 横木
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 厚形ALCパネルの製造時において、従来の
補強鉄筋マットではALC母材原料の流動圧によって補
強鉄筋マットが型枠の側方に移動する問題があり、これ
を防止する措置や治具の設置が必要となり、手間がかか
る問題があった。本発明は補強鉄筋マットを特別な措置
や管理を必要としないで厚形ALCパネル内の所定の位
置に保持する事を可能とすること。 【解決手段】 パネル長方向とそれに直交する方向の鉄
筋からなる補強鉄筋マット3A,3Bにおいて、パネル
長方向に沿った鉄筋の線径が5〜8mmであり、前記鉄筋
に直交して固着される鉄筋の線径が2〜3.2mmである
ことを特徴とした厚形ALCパネル補強鉄筋マットとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外壁、間仕切り、
床、間仕切りに用いられる厚さ75〜200mmの厚形A
LCパネルに埋設される補強鉄筋マットに関する。
【0002】
【従来の技術】厚形ALCパネルでは、主筋(パネル長
方向に沿った鉄筋)および副筋(パネル長方向と直交し
た鉄筋)を相互に固着して鉄筋マットとしたものがパネ
ル内部に埋設されている。厚形ALCパネルはパネルの
両端で建物躯体に取り付けられるため、主筋にはパネル
に作用する荷重によって生じるパネル長方向の曲げモー
メントに対する補強の役割があり、主筋の径や本数は厚
形ALCパネルに作用する荷重および厚形ALCパネル
の長さや厚みに応じて所定の計算方法で決めらる。一般
的に厚形ALCパネルの長さは2000から5000mm
であり、発生する曲げモーメントへの補強のためには細
い主筋径では主筋本数が過大となり生産の上で不経済や
不都合が生じるため、厚形ALCパネルでは主筋の径は
5〜8mm程度であり、主筋間隔は50〜120mm程度で
ある。
【0003】副筋は主筋に固着され、主筋をALC母材
に定着する役目とパネル生産時に主筋を適切な間隔に保
持する役目がある。副筋の径や本数については計算で算
定する事ができず、実験などによって決められている
が、副筋の径については主筋と同程度のものが用いられ
ている事より5mm以上である。また、厚みが50mm以下
の薄形ALCパネルでは実開昭58−69624に記載
されているように、主筋および副筋とも線径が1.6〜
3.2mm程度の鉄筋を100mm程度の間隔で格子状にし
たものを埋設している。薄型ALCパネルのパネル長は
1500〜3000mm程度であるが、薄型ALCパネル
は建物躯体にパネル長方向に300〜900mm程度毎に
設置された胴縁など取り付けられるために、支持スパン
が短くなり荷重によって生じる曲げモーメントが厚形A
LCパネルに比べて小さく、上記の様に厚形ALCパネ
ルよりも細い主筋で補強されている。
【0004】副筋の径も主筋の径に合わせたものが用い
られ、薄形ALCパネルは任意の位置で切断して用いら
れる場合が多いため、主筋と副筋の間隔をそれぞれ10
0mm程度として均一な補強となるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】厚形ALCパネルは、
その製造時は図3、図4に示すように、幅1.5mx高
さ1mx長さ6m程度の型枠7に主筋及び副筋からなる
鉄筋マット3が保持棒8と枠9からなる支持治具によっ
て所定の位置にぶら下げられる様な状態で設置される。
その後、スラリー状のALC母材の原料がその型枠内に
注入される。この原料には発泡剤のアルミ粉末が含まれ
ており、これとALC母材原料中のアルカリ成分が反応
して水素ガスが発生し、この水素ガスの発泡により原料
が膨張する。図5は、前記型枠7の幅方向断面図であ
る。
【0006】図5の様に、水素ガスの発泡により、AL
C母材原料10内で型枠7中央部から側方への流動圧1
1が生じ、鉄筋マット3がその流動圧11におされて側
方に移動しようとするため、鉄筋マット3の位置がずれ
る。ALC母材原料10が型枠7内である程度固まった
後に型枠7より取り出され、所定のパネル厚になるよう
に図6の破線の位置12でパネルの長さ方向にピアノ線
などで切断され、1枚づつのパネル形状とされる。その
後、既知の様にオートクレーブ養生が施される。
【0007】図6の様に鉄筋マット3の位置がずれると
厚形ALCパネル5の強度にばらつきが生じたり、ずれ
が大きい場合はパネル表面に鉄筋マット3が露出し不良
品となる。そのため、鉄筋マットを所定の位置に保持す
るために、生産時に鉄筋マットの移動を防止する措置や
治具を設置するなどの手間を要していた。本発明は補強
鉄筋マットを特別な措置や管理を必要としないで厚形A
LCパネル内の所定の位置に保持する事を可能とするこ
とを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は型枠内の所定の
位置に補強鉄筋マットが設置され、その後ALC母材原
料が注入される厚さ75mm〜200mmの厚形ALCパネ
ルの製造時において、パネル長方向に沿った鉄筋(主
筋)の線径が5〜8mmであり、前記鉄筋に直交して固着
される鉄筋(副筋)の線径が2〜3.2mmである鉄筋マ
ットを用いることにより、驚くべきことに前述の従来の
問題点が解決されることを見出し、解決した技術であっ
て、その構成は、厚さ75mm〜200mmの厚形ALCパ
ネルに埋設されるパネル長方向とそれに直交する方向の
鉄筋からなる鉄筋マットにおいて、パネル長方向に沿っ
た鉄筋の線径が5〜8mmであり、前記鉄筋に直交して固
着される鉄筋の線径が2〜3.2mmであることを特徴と
した厚形ALCパネル補強鉄筋マットである。
【0009】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る厚形ALC
パネル補強鉄筋マットについてさらに説明する。図1は
主筋1と副筋2が直交して固着されてなる2枚の鉄筋マ
ット3A,3Bがスペーサー4にて一定の間隔を保持し
て組み合わされている状態を示す。厚形ALCパネルで
は、補強効果を高めるために厚形ALCパネルの厚み方
向に鉄筋マットを2段にした補強構造が用いられる。本
実施例では2枚の鉄筋マット3A,3Bをスペーサー4
で組み合わせて2段としているが、1枚の鉄筋マットを
折り曲げてコ字状やU字状にして2段とする場合もあ
る。
【0010】図2は図1の鉄筋マット3A,3Bが厚形
ALCパネル6内に埋設されている状態を示す。パネル
の厚みは100mm、幅600mm、長さは2500mmであ
る。2枚の鉄筋マット3A,3Bの間隔は60mmであ
り、厚形ALCパネル6の両表面から20mmの位置に鉄
筋マットが配置されている。主筋1の径は5mmであり主
筋毎の間隔は150mmである。副筋2の径は3mmであ
り、厚形ALCパネル6の長さ方向端部での副筋の間隔
は100mmであり、中央部では300から500mmとし
ている。
【0011】主筋1の本数が同一の場合、主筋径が細く
なれば上記の様に鉄筋マットが受ける流動力が小さくな
るが、主筋径を小さくすれば所要の補強効果を得るため
には本数を増やす事が必要となり、主筋の投影面積が主
筋径の太いものより大きくなる。そのため鉄筋マットが
受ける流動力の影響が大きくなり鉄筋マットの側方への
移動が大きくなり、鉄筋マットが厚形ALCパネル内の
所定の位置からずれたり、パネル表面に露出するなどの
不具合が生じる。従って、主筋径は従来のまま5mm以上
であり、本発明では、5〜8mmとする。
【0012】また、副筋2の径を2mm未満とすると、主
筋と副筋を溶接で固着する場合において溶接による溶け
込みによって副筋が切れたり、副筋の剛性が弱いため鉄
筋マットにたわみやゆがみが生じるため、副筋の径は2
mm以上とする。一方で、副筋2の径は減じることによっ
て鉄筋マットが受ける流動力が小さくなる。前記役目を
果たし、且つ鉄筋マットが受ける流動力を小さくし、鉄
筋マットの移動を防止することを可能とするため、本発
明では、副筋の径は、2〜3.2mmである。
【0013】更に、ALC母材原料の水素ガスの発泡に
よって鉄筋マットに作用する流動圧をより小さくするた
めには、副筋の本数が少ない方が良いが、少なすぎると
主筋のALC母材への定着効果が不十分となりパネルの
強度に悪影響が生じる。これらの事より副筋の本数は、
2段の鉄筋マットの合計でパネル長1m当り、4から8
本が適切である。この様な厚形ALCパネルの補強鉄筋
マットによれば鉄筋マットの投影面積が小さくなり、厚
形ALCパネル生産時に生じるALC母材原料の流動圧
の影響が減少し、鉄筋マットを所定の位置に留める措置
や管理を不要とする事ができる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る厚形ALCパネルの補強鉄
筋マットは前述のような構成と作用を有するので、次の
ような多大な効果を有している。 (1)鉄筋マットに作用するALC母材原料の水素ガス
発泡時の流動圧が小さく、鉄筋マットが側方に移動しな
いため、厚形ALCパネル内の所定の位置に鉄筋マット
が埋設され、厚形ALCパネルの強度性能のばらつきを
なくす事が出来る。 (2)鉄筋マットが側方に移動しないため、鉄筋マット
を所定の位置に留める措置や管理を不要とする事がで
き、生産時の作業コストを安価にする事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる厚形ALCパネル補強構造の実
施例での鉄筋マットの状態を示す斜視図である。
【図2】鉄筋マットが厚形ALCパネル内に埋設されて
いる状態を示す斜視図である。
【図3】鉄筋マットが型枠に設置された状態を示す斜視
図である。
【図4】図3の要部拡大説明図である。
【図5】型枠内に鉄筋マットが設置され、ALC母材原
料が注入された状態を示す型枠幅方向断面図である。
【図6】流動厚によって鉄筋マットが側方へずれた状態
を示す型枠幅方向断面図である。
【符号の説明】
1 主筋 2 副筋 3,3A,3B 鉄筋マット 4 スペーサー 5 ALC母材 6 厚形ALCパネル 7 型枠 8 保持棒 9 枠 10 ALC母材原料 11 流動圧 12 切断位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ75mm〜200mmの厚形ALCパネ
    ルに埋設されるパネル長方向とそれに直交する方向の鉄
    筋からなる鉄筋マットにおいて、パネル長方向に沿った
    鉄筋の線径が5〜8mmであり、前記鉄筋に直交して固着
    される鉄筋の線径が2〜3.2mmであることを特徴とし
    た厚形ALCパネル補強鉄筋マット。
  2. 【請求項2】 パネル長方向に沿った鉄筋に直交して固
    着される鉄筋の本数がパネル長1mあたりで4〜8本で
    あることを特徴とする請求項1記載の厚形ALCパネル
    補強鉄筋マット。
JP2001295473A 2001-09-27 2001-09-27 厚形alcパネル補強鉄筋マット Pending JP2003096973A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504865A (ja) * 2006-09-29 2010-02-18 クセラ・バウシュトッフェ・ゲー・エム・ベー・ハー 補強された多孔コンクリート躯体または気泡コンクリート躯体を製造するための方法およびそのための補強構造体ならびにこの種の方法に使用するための補強材保持フレーム
WO2014069534A1 (ja) * 2012-10-31 2014-05-08 旭化成建材株式会社 Alcパネル、alcパネルの施工方法及びalcパネルの積載方法

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