JP2003096499A - 圧縮成形洗浄剤製品 - Google Patents

圧縮成形洗浄剤製品

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JP2003096499A
JP2003096499A JP2001294649A JP2001294649A JP2003096499A JP 2003096499 A JP2003096499 A JP 2003096499A JP 2001294649 A JP2001294649 A JP 2001294649A JP 2001294649 A JP2001294649 A JP 2001294649A JP 2003096499 A JP2003096499 A JP 2003096499A
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molded
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packaging material
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Migiko Suzuki
右子 鈴木
Akira Ueno
彰 上野
Takao Matsushita
貴男 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漂白剤を含有する圧縮成形洗浄剤を包装フィ
ルム等の包材で包装した圧縮成形洗浄剤製品を提供す
る。 【解決手段】 a)過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウ
ム1水塩、過硼酸ナトリウム4水塩、硫酸ナトリウム・
過酸化水素付加物などから選ばれる少なくとも1種の漂
白剤と、(b)ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロ
リドン架橋体、ポリエチレングリコール、その他ビニル
ピロリドンとの共重合体化合物の粉末などから選ばれる
少なくとも1種の高分子化合物とを、含有する圧縮成形
洗浄剤10を酸素透過性が600cm3/m2・24h以
下であり、且つ、水分透過性が10g/m2・24h以
下の包材20で包装したことを特徴とする圧縮成形洗浄
剤製品。 【効果】 包材も膨らまず、外観も良好な保存性能及び
洗浄性能に優れた圧縮成形洗浄剤製品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漂白剤を含有する
圧縮成形洗浄剤を包装フィルム等の包材で包装した圧縮
成形洗浄剤製品に関し、更に詳しくは、漂白剤の分解に
より発生する酸素ガス等による包材の膨れ・破裂等を防
止して優れた保存安定性及び洗浄性能を有する食器洗浄
機用、衣服用などの洗浄剤に好適な圧縮成形洗浄剤製品
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、漂白剤を配合した洗浄剤製品にお
いては、漂白剤の保存安定性が不安定なため貯蔵中に酸
素ガスが発生し、容器の膨れ・破裂などが起こる問題が
あった。そのため、特開平10-121097号公報で
は、柔軟性を有する容器に充填したり、また、容器に小
さなピンホールを空けるなどの対応が採られていた。
【0003】しかしながら、これらの技術は、容器に特
殊加工を施すなどコスト面の問題や、ピンホールを空け
ることで保存中の吸湿を招き、更なる漂白剤の分解を促
進する原因となる点に課題があるものである。また、圧
縮成型するタブレット型洗剤においては、ピンホールを
空けることで系内に水分が混入し、漂白剤が分解するだ
けではなく、タブレットの溶解性、外観、洗浄性能が劣
化してしまう点に課題がある。
【0004】更に、容器にピンホールを空けるもので
は、その径を小さくするなどにより上記のような課題を
極力軽減することができるが、これらの課題を解決する
汎用包材はなく、コスト面や供給面から限界があった。
一方、配合組成の面からみると、水分を配合すると、漂
白剤の分解は避けられず包材の膨れは必須であるため、
組成と容器の両面から別の施策等が望まれているのが現
状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題及び要望等に応えるため、漂白剤を配合した場
合でも包材の膨れ等が発生しない、優れた保存安定性及
び洗浄性能を有する圧縮成形洗浄剤製品を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の課題等を解決するために、鋭意検討を重ねた結
果、漂白剤を含有する圧縮成形洗浄剤に、特定成分を含
有せしめ、かつ、酸素透過性及び水分透過性が低い特定
物性の包材で包装することにより、ピンホールを空ける
ことなく、包材も膨らまず、外観も良好で優れた保存安
定性及び洗浄性能を有する圧縮成形洗浄剤製品が得られ
ることを見い出し、本発明を完成するに至ったのであ
る。すなわち、本発明は、次の(1)及び(2)に存する。 (1) (a)漂白剤と、(b)高分子化合物を含有する圧
縮成形洗浄剤を酸素透過性が600cm3/m2・24h
以下であり、かつ、水分透過性が10g/m2・24h
以下の包材で包装したことを特徴とする圧縮成形洗浄剤
製品。 (2) 食器洗浄機用洗浄剤であることを特徴とする上記
(1)に記載の圧縮成形洗浄剤製品。
【0007】以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明
する。本発明の圧縮成形洗浄剤製品は、(a)漂白剤
と、(b)高分子化合物を含有する圧縮成形洗浄剤を酸
素透過性が600cm3/m2・24h以下であり、且
つ、水分透過性が10g/m2・24h以下の包材で包
装したことを特徴とするものである。
【0008】本発明に用いる(a)成分の漂白剤として
は、一般にタブレット型洗剤に用いることが可能な過炭
酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム1水塩、過ホウ酸ナ
トリウム4水塩、硫酸ナトリウム・過酸化水素付加物、
塩化ナトリウム過酸化水素付加物などが挙げられ、これ
らは単独で又は2種以上混合して用いることができる。
これらの漂白剤は、粉体の流動性と同様の効果を発揮せ
しめるため、平均粒径0.05〜1.0mm、JIS
K 6220−1995に準拠する吸油能が10ml/
100g以上となるものが好ましい。また、これらの漂
白剤は圧縮成形性が良いが、圧縮されることにより溶解
性が悪くなること、更には漂白効果が発揮され得る範囲
を考慮し、その含有量は、圧縮成形洗浄剤全量に対し
て、1〜20質量%(以下、単に「%」という)、好ま
しくは、2〜10%とすることが望ましい。
【0009】本発明に用いる(b)成分の高分子化合物
は、漂白剤を含有する圧縮成形洗浄剤を包材中で保存し
た際に、漂白剤の分解を防止して酸素ガス等の発生によ
る包材の膨れ・破裂、及び上記分解による圧縮成形洗浄
剤の性能劣化などを防止するために含有するもの、すな
わち、漂白剤分解防止成分として用いるものである。本
発明に用いる(b)成分の高分子化合物としては、例え
ば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン架橋
体、ポリエチレングリコール、その他ビニルピロリドン
との共重合体化合物の粉末などが挙げられ、その共重合
体としては、例えば、酢酸ビニル共重合体、ビニルイミ
ダゾール共重合体などが挙げられる。これらの高分子化
合物は、単独で又は2種以上混合して用いることがで
き、また、粉体の流動性と同様の効果を発揮せしめるた
め、平均粒径0.05〜1.0mmとすることが好まし
い。好ましくは、圧縮成形性と溶解性のバランスの点か
ら、ポリビニルピロリドン及びその架橋体、並びにその
共重合体化合物にあっては、平均分子量が4万〜150
万であるものが望ましく、また、ポリエチレングリコー
ルあっては、平均分子量が2000〜2万であるものが
望ましい。
【0010】本発明において、上記(b)成分の高分子
化合物は、タブレット型洗剤の崩壊剤として汎用されて
いるものであるが、本発明では崩壊剤としての作用以外
に、漂白剤分解防止成分としての新規な用途を見い出し
たものであり、漂白剤の分解を防止して酸素ガス等の発
生による包材の膨れ・破裂、及び圧縮成形洗浄剤の性能
劣化等を防止する顕著な作用効果を発揮せしめるもので
ある(この点については更に後述する実施例等で説明す
る)。これらの(b)成分の高分子化合物の含有量は、
圧縮成形洗浄剤全量に対して、1〜10%、好ましく
は、1.5〜8%、更に好ましくは、1.5〜6%とす
ることが望ましい。これらの(b)成分の高分子化合物
の含有量が1%未満であると、漂白剤分解防止作用が不
十分となり、目的の効果を発揮せしめることができず、
また、10%を越えると、タブレット型洗剤として最低
限必要な輸送強度などを確保することが困難となり、好
ましくない。
【0011】本発明の圧縮成形洗浄剤には、上記(a)
成分の漂白剤、(b)成分の高分子化合物の他、本発明
の効果を損なわない範囲で、その目的・用途等に応じ
て、通常使用される洗浄剤成分を任意に配合することが
できる。本発明の圧縮成形洗浄剤としては、例えば、食
器洗浄機用洗浄剤、衣料用洗剤、トイレ用洗剤、ポット
用洗剤、洗濯槽用洗剤などに好適に適用することができ
る。
【0012】食器洗浄機用洗浄剤では、上記各成分の
他、界面活性剤、アルカリ剤、アルカリ緩衝剤、キレー
ト剤、増量剤、漂白活性化剤、粉体流動性改善剤、結合
剤、香料、色素、アミラーゼなどの酵素などを配合する
ことができる。界面活性剤としては、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界
面活性などを用いることができるが、洗浄作用を有する
他、食器洗浄機用として低泡性であることを考慮する
と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステルなどのノニオン界面活性剤
の使用が好ましい。食器洗浄機用洗浄剤に用いる場合、
界面活性剤の含有量は、洗浄性能及び低泡性を考慮する
と、洗浄剤全量に対して、10%以下、好ましくは、2
〜10%とすることが望ましい。
【0013】また、衣料用洗浄剤では、上記成分のほ
か、上記各種の界面活性剤、無機ビルダー、有機ビルダ
ー、粘度調整剤、アミラーゼなどの酵素、柔軟付与材、
蛍光剤、漂白活性化剤、香料、色素などを配合すること
ができる。更に、トイレ用洗浄剤では、漂白剤、界面活
性剤、炭酸塩、有機酸、キレート剤、無機ビルダー、崩
壊剤等を配合することができる。
【0014】本発明の圧縮成形洗浄剤は、上記(a)成
分の漂白剤及び(b)成分の高分子化合物、並びに、目
的・用途等に応じて、通常使用される上述の洗浄剤成分
などの各成分を混合機により混合し、通常のタブレット
成型機の圧縮成型機などにより圧縮成形洗浄剤を得るこ
とができる。なお、圧縮成形品の前駆体とする粉体の流
動性確保のため、漂白成分にあらかじめノニオン界面活
性剤を含浸させたり、または、漂白成分にあらかじめノ
ニオン界面活性剤を含浸させることなく、ノニオン界面
活性剤、漂白剤、酵素、香料などを除いた全ての成分を
均一混合した後、ノニオン界面活性剤を吹きつけ混合
し、その後残りの成分を均一混合する方法でもよい。好
ましい配合方法としては、高分子化合物の添加は、打錠
性と崩壊性、溶解性の点から全ての配合工程の最後に行
うことが望ましい。また、混合機としては、例えば、リ
ボンミキサー、V字型ミキサー、二重円錐型ミキサーな
どを用いることができる。更に、圧縮成型機としては、
単発式打錠機、ロータリー式打錠機などを用いることが
でき、崩壊性、溶解性と機械的強度などの点から30〜
120kNの圧縮力により圧縮成型されることが好まし
い。また、圧縮洗浄剤の形状は、特に限定されず、通常
の形状、例えば、平面状、標準R面形状、隅角平面形
状、隅丸平面形状、二段R面形状が挙げられ、また、こ
れらの形状に分割用の割線を形成したものであってもよ
い。
【0015】本発明において、包材は上記圧縮成形洗浄
剤を密封包装し得るものであって、密閉性が高いほどよ
く、酸素透過性が600cm3/m2・24h・atm
(40℃、90%RH)以下であり、かつ、水分透過性
が10g/m2・24h・atm(40℃、90%R
H)下の特性を有することが必要である。このような特
性を有する包材としては、上記各特性値を有する優れた
密閉性をもつ材質、例えば、アルミまたはプラスチック
フィルムからなるものが挙げられ、好ましくは、酸素透
過性が200cm3/m2・24h・atm(40℃、9
0%RH)以下であり、かつ、水分透過性が10g/m
2・24h・atm(40℃、90%RH)下の特性を
有するものが望ましい。なお、酸素透過度及び水分透過
性の測定方法は、JIS K 7126−1987、J
IS K 7129−1992による。本発明では、包
材の酸素透過性が600cm3/m2・24h・atm
(40℃、90%RH)超過、または、水分透過性が1
0g/m2・24h・atm(40℃、90%RH)超
過のものでは、包材内に水分が浸入してくることによ
り、タブレットの外観、溶解性の劣化、更にはそれに伴
う洗浄性能の低下が起き、好ましくない。
【0016】また、包材の材質としては、上記各特性値
を有するものであれば、特に限定されないが、アルミの
ような酸素透過度・水分透過性共に極めて低くほとんど
透過性が認められないものから、アルミ蒸着されたフィ
ルム、OPP/CPPフィルム、更には、これらのフィ
ルムにセロファンやPVAなどのコーティングされたも
のなどが挙げられる。更に、これら包材は、単層、重層
構造などどちらでもよく、その全体の厚みは破りやすさ
などの使用性の面から0.04mm〜0.7mmとなる
ものが好ましい。
【0017】図1は、本発明の圧縮成形洗浄剤製品の実
施形態の一例を示すものである。本実施形態の圧縮成形
洗浄剤製品は、上述の漂白剤及び高分子化合物等を含有
する圧縮成形洗浄剤10が、酸素透過性が600cm3
/m2・24h以下であり、且つ、水分透過性が10g
/m2・24h以下のフィルムからなり、両端又は四方
をヒートシールにより密封された包材で包装されたもの
である。
【0018】このように構成される本発明の圧縮成形洗
浄剤製品では、上述の(a)成分の漂白剤及び(b)成
分の高分子化合物を含有する圧縮成形洗浄剤を上記特性
の包材により包装したものであるので、漂白剤を含有す
る圧縮成形洗浄剤を包材中で保存した場合においても漂
白剤の分解を防止して酸素ガス等の発生による包材の膨
れ・破裂、並びに、上記分解による圧縮成形洗浄剤の性
能劣化などを防止することができ、保存安定性及び洗浄
性能に優れたものとなる。
【0019】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明は下記実施例に限定されるも
のではない。
【0020】〔実施例1〜6及び比較例1〜6〕下記表
1及び表2に記載の配合組成で、下記に記載の配合・圧
縮方法により圧縮成形洗浄剤を調製し、下記記載特性を
有する包材で包装して圧縮成形洗浄剤製品を作製した。
また、用いた漂白成分及び高分子化合物の平均粒径など
の物性を下記に示す。なお、下記表1及び2に記載の配
合組成で用いた香料組成物A〜Dの組成を下記表3〜1
4に示す。得られた各圧縮成形洗浄剤製品について、下
記に記載の方法により、包装の膨らみ、包装内部のガス
(酸素/窒素比)比率、更に漂白剤の分解率の測定及び
内容物の外観、並びに洗浄性能を評価した。これらの評
価結果を下記表1及び表2に示す。
【0021】下記表1及び表2に用いた漂白成分である
過ホウ酸ナトリウム等、及び高分子化合物の平均粒径、
吸油能等は以下のとおりである。 (漂白成分) 過炭酸ナトリウム:平均粒径=0.5mm 過ホウ酸ナトリウム1水塩:平均粒径=0.5mm、吸
油能=50ml/g 過ホウ酸ナトリウム4水塩:平均粒径=0.4mm、吸
油能=10ml/g (高分子化合物) ポリビニルピロリドン架橋体A:平均粒径=0.8m
m、平均分子量10万以上 ポリビニルピロリドン架橋体B:平均粒径=0.35m
m、平均分子量10万以上 ポリビニルピロリドンA:平均粒径=0.4mm、平均
分子量=6万 ポリビニルピロリドンB:平均粒径=0.9mm、平均
分子量=120万 ポリエチレングリコールA:平均分子量=3000 ポリエチレングリコールB:平均分子量=8000
【0022】(配合・圧縮方法) 方法A:下記表1及び表2に示す配合組成で各成分を配
合し、最後に高分子化合物を混合して得られた粉体を5
0kNの圧力で圧縮成形した。 方法B:下記表1及び表2に示す配合組成で各成分を配
合し、最後に高分子化合物を混合して得られた粉体を1
00kNの圧力で圧縮成形した。 方法C:下記表1及び表2に示す配合組成で各成分を配
合し、最後に高分子化合物を混合して得られた粉体を2
0kNの圧力で圧縮成形した。 方法D:下記表1及び表2に示す配合組成で各成分を配
合する際、初期混合時に高分子化合物を配合し、得られ
た粉体を100kNの圧力で圧縮成形した。 方法E:下記表1及び表2に示す配合組成で各成分を配
合する際、初期混合時に高分子化合物を配合し、得られ
た粉体を20kNの圧力で圧縮成形した。以上A〜Eの
配合・圧縮方法での使用混合機は、リボンミキサー(徳
寿工作所社製:R型混合機 R−350型)で行ない、混
合条件は、回転数:23回転/分、各成分添加後混合時
間:5分で行った。圧縮成型機は、Kおrsch社製P
H329で、上記各圧縮圧等により行った。
【0023】(包装方法)以上A〜Eの配合・圧縮方法
で得た圧縮成形洗浄剤の大きさ(形状:隅角、大きさ:
直径25mm、厚さ10mm)に合わせて調整した大き
さの以下に記載する各フィルムで、圧縮成形洗浄剤を包
み、その4隅をヒートシールして圧縮成型洗浄剤製品
(評価サンプル)を得た。なお、包材内のガスは空気で
ある。 (フィルムA)PT#300/PE(0.015mm)/
Al(0.007mm)/PE(0.03mm)、ピンホー
ルなし、水分透過性、酸素透過度は本発明の範囲より極
めて低く、ない(ゼロ)に等しい。 (フィルムB)OPP(0.003mm)/ドライ層/ア
ルミ蒸着層/CPP(0.002mm)、水分透過性=2
g/m2・24h、酸素透過度=40cm3/m2・24
h (フィルムC)PT#300/PE(0.015mm)/
Al(0.007mm)/PE(0.03mm)〔フィルム
Aと同じ〕、ピンホール0.3mmを1つ空けた。 (フィルムD)OPP(0.001mm)/CPP(0.
025mm)、水分透過性=12g/m 2・24h、酸素
透過度=600cm3/m2・24hより大きい。
【0024】〔膨らみの評価方法、総合評価〕各実施例
及び比較例で得た圧縮成形洗浄剤製品を室温(25℃)
で3年、並びに、40℃で6ケ月のそれぞれの期間保存
した後、包装の膨らみを下記評価基準(5段階の点数評
価)で評価した。 評価基準: 5:初期より変化なし 4:やや膨らみあり(目視では確認不可) 3:膨らみあり(目視でわかる程度) 2:非常に膨れている 1:破裂する程度 更に、室温と40℃での評価合計点から以下のような総
合評価を行った。なお、10点が許容範囲である。 10点→◎、9〜5点→△、4点以下→×で評価した。
【0025】(ガス比率の測定方法)各実施例及び比較
例で得た圧縮成形洗浄剤製品を室温(25℃)で3年、
並びに、40℃で6ケ月のそれぞれの期間保存した包材
内のガス比率を測定した。ガス比率(酸素/窒素比)
は、GC-TCD法(日立製:Gas Chromatograph263-3
0)により測定した。カラムは、長さ3mのモレキュラ
シーブ5A、カラム温度は80℃、インジェクター温度
は120℃、サンプル注入量は0.2ccの条件で行な
い、面積比より酸素/窒素比率を算出した。
【0026】(漂白剤分解率の測定方法)各実施例及び
比較例で得た圧縮成形洗浄剤製品を室温(25℃)で3
年、並びに、40℃で6ケ月のそれぞれの期間保存した
後の漂白剤分解率を測定した。JIS L 0889−
1998に記載の付属書:過炭酸ナトリウムの有効酸素
量の測定方法に基づいて残存有効酸素量を測定し、初期
値と比較し,分解率を求めた。
【0027】〔内容物の外観の評価方法、総合評価〕各
実施例及び比較例で得た圧縮成形洗浄剤製品を室温(2
5℃)で3年、並びに、40℃で6ケ月のそれぞれの期
間保存した後、包材を開き、圧縮成形洗浄剤(内容物)
の外観を下記評価基準(5段階の点数評価)で評価し
た。なお、4までが許容範囲である。 評価基準: 5:初期より変化なし 4:ややべたつきあり(指に少し密着する) 3:べたつきあり(指に密着する) 2:非常にべたつきあり(表面も濡れている程度) 1:べたつきあり(表面の濡れが浮き出ている程度) 更に、室温と40℃での評価合計点から以下のような総
合評価を行った。なお、10点が許容範囲である。 10点→◎、9〜5点→△、4点以下→×で評価した。
【0028】(洗浄性能の評価法)全自動食器洗浄機
〔松下電器産業(株)製、機種NP−810、NP−3
3S1、NP−33S2、三洋電器(株)製、機種DW
−S2000(S)〕それぞれに、バター、ラード、牛
脂、サラダ油の混合油を3gずつ塗布した直径25cm
の陶器皿5枚、レトルトカレーを3gずつ塗布した直径
15cmのメラニン皿3枚、箱型タッパー容器(中サイ
ズ)1個と、卵を3gずつ塗布した直径15cmの陶器
皿3枚、及び同サイズのメラニン皿3枚と、お粥を5g
ずつ塗布した陶器茶碗3個及びお椀3個と、牛乳ですす
いだ透明ガラスコップ3個、紅茶を入れ一晩放置してお
いたコーヒーカップ3個をセットし、2時間放置する。
その後、調製した洗剤5gを使用して標準コース洗浄
(給水、給湯コース)を行い、各コースでの仕上がり具
合を下記の評価基準に基づいて官能評価により評価し
た。 評価基準: 〇:汚れは全く残留しておらず、食器を触れてもぬるつ
き等の違和感は全く感じられない。 △:汚れの残留は目視では認められないが、触ると若干
のぬるつき等の違和感を感じる。 ×:汚れが目視で認められる。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】
【表7】
【0036】
【表8】
【0037】
【表9】
【0038】
【表10】
【0039】
【表11】
【0040】
【表12】
【0041】
【表13】
【0042】
【表14】
【0043】上記表1及び表2の結果から明らかなよう
に、本発明範囲内となる実施例1〜6は、本発明の範囲
外の比較例1〜6に較べ、包材が膨れたり、破裂するこ
ともなく、外観も良好で優れた保存性能及び洗浄性能を
有する圧縮成形洗浄剤製品となることが判明した。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ピンホールを空けるこ
となく、包材が膨れたり、破裂するこもなく、外観も良
好で優れた保存性能及び洗浄性能を有する圧縮成形洗浄
剤製品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮成形洗浄剤製品の実施形態の一例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 圧縮成形洗浄剤 20 包材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 貴男 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AC08 BA17 DA19 EA12 EA15 EA16 EA20 EB08 EB28 EB32 EB36 EB41 EC01 ED02 EE05 FA16 FA26 FA42

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)漂白剤と、(b)高分子化合物を
    含有する圧縮成形洗浄剤を酸素透過性が600cm3
    2・24h以下であり、かつ、水分透過性が10g/
    2・24h以下の包材で包装したことを特徴とする圧
    縮成形洗浄剤製品。
  2. 【請求項2】 食器洗浄機用洗浄剤であることを特徴と
    する請求項1に記載の圧縮成形洗浄剤製品。
JP2001294649A 2001-09-26 2001-09-26 圧縮成形洗浄剤製品 Pending JP2003096499A (ja)

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JP2001294649A JP2003096499A (ja) 2001-09-26 2001-09-26 圧縮成形洗浄剤製品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7934282B2 (en) * 2005-12-22 2011-05-03 Lg Electronics Inc. Method for cleaning a tub in a washing machine and a washing machine performing the same
CN110423653A (zh) * 2019-08-12 2019-11-08 深圳市耀星实业有限公司 一种餐具用浸渍粉

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