JP2003096188A - ポリアミド樹脂およびその製造方法 - Google Patents

ポリアミド樹脂およびその製造方法

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JP2003096188A JP2002196130A JP2002196130A JP2003096188A JP 2003096188 A JP2003096188 A JP 2003096188A JP 2002196130 A JP2002196130 A JP 2002196130A JP 2002196130 A JP2002196130 A JP 2002196130A JP 2003096188 A JP2003096188 A JP 2003096188A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、成形材料、ボトル、シー
ト、フィルムおよび繊維等の用途に好適に利用される、
厚みムラ、黄変、及び機械強度低下等の少ない高品質な
ポリアミド樹脂を提供することにある。 【解決手段】 キシリレンジアミンとビスアミノメチル
シクロヘキサンの合計が70モル%以上であるジアミン
とジカルボン酸とを重縮合させて得られるポリアミド樹
脂であって、当該ポリアミド樹脂に含まれる、常圧での
沸点が150℃以上300℃以下で、かつ溶解度パラメ
ーター(SP値)が8以上16以下である不純物の総量
が、当該ポリアミド樹脂中で0.3重量%以下であるポ
リアミド樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジカルボン酸成分とジア
ミン成分とを重縮合して得られるポリアミド樹脂、及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂にはある割合で不純物が
含まれる。その代表的なものが水分である。また、環状
および直鎖状モノマーおよびダイマー、トリマー等のオ
リゴマーも含まれ、重合時に生成しポリアミド樹脂に混
入する。また、モノマー由来の不純物がアミド化反応に
関与せずに、ポリアミド樹脂骨格に取り込まれないと
き、ポリアミド樹脂中にそのまま残存する。この様なポ
リアミド樹脂に含まれる不純物は、成形加工上様々な不
都合をもたらす。例えば、射出成形においては、金型の
汚れ、成形品のひけ、シルバーと称される様な成形品表
面の荒れ等の原因となる。押出成形においては、ダイス
のヤケ、成形品表面の荒れ、ブリードと称される様な成
形品表面での低分子量物の析出等。繊維成形では、糸切
れ、糸径の変動等である。また、成形加工時および経時
的な黄変を促進したり、溶融粘度安定性を損なったり、
成形品の物性低下、不純物の溶出による内容物の汚染
等、成形加工時および成形加工品そのものに様々な不都
合を与えるため、この様な不純物はできる限り除去され
ることが望まれる。
【0003】水分はポリアミド樹脂に非常に馴染みやす
く溶融時にある割合で溶存し得るため、成形温度に於け
る飽和水分量以下にコントロールすれば、溶融粘度に影
響を与える程度で成形加工上致命的な問題とはならな
い。しかし、ポリアミド樹脂の成形温度近傍で気化する
様な不純物は、ポリアミド樹脂から遊離し易く多大な弊
害を与えるので、上記不都合の主たる要因である不純物
は、低減されることが望ましい。特にアルコール、アル
デヒドおよびニトリル等の不純物は、ポリアミド樹脂の
原料(モノマー)に含まれる可能性が高く、更にポリア
ミド樹脂との反応性に乏しく、溶融重合時あるいは溶融
成形時にポリアミド樹脂中に取り込まれず遊離し、成形
加工時に厚みムラ、黄変等の様々な不都合を与えるた
め、特に注目すべき不純物である。
【0004】アミノカルボン酸もしくはラクラムを原料
とする様なナイロン6タイプのポリアミド樹脂では、環
状オリゴマーの抽出操作が重合後に行われ、一般には熱
水抽出塔が用いられる。抽出塔上部に供給されたペレッ
トは、塔下部から送られる熱水にて向流抽出された後、
下部から連続的に取り出される。抽出後に乾燥され、製
品となる。この操作で、環状オリゴマーのみ成らず、直
鎖状オリゴマーおよびモノマー由来の不純物も相当に除
去される。特開昭60−101120公報にはナイロン
6樹脂からの未反応モノマーの除去と後重合を同時に行
う方法が記載されている。
【0005】ジアミン成分とジカルボン酸成分から得ら
れるポリアミドでは、ナイロン6タイプのポリアミドに
比較し環状構造物の様な低分子量物が少ないため、一般
にはこの様な抽出操作はとられていない。不純物を低減
するためナイロン6の様に抽出を行うことは品質を向上
させる上で極めて有効であるが、経済的理由から抽出操
作は省略されてきた。また、ナイロン塩水溶液の調合の
際、メタノール等でナイロン塩を沈殿させ、濾別するこ
とでモノマー由来の不純物は除去されるが、経済的に相
当な負担となり、現在モノマー純度が向上したこともあ
り、この工程は一般的には省略されている。
【0006】この様にジアミン成分とジカルボン酸成分
から得られるポリアミド樹脂に含まれてくる可能性のあ
る不純物を効率的に低減化したポリアミド樹脂の開発が
望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メタ
キシリレンジアミンとビスアミノメチルシクロヘキサン
を主体とするジアミン成分とジカルボン酸成分から成る
ポリアミド樹脂に関し、成形材料、ボトル、シート、フ
ィルムおよび繊維等の用途に好適に利用される、厚みム
ラ及び黄変等の少ない高品質なポリアミド樹脂を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明ら者は鋭意検討し
た結果、ポリアミド樹脂中の不純物等不純物の中で、特
定の沸点および溶解度パラメーター(SP値)を有する
不純物を低減したポリアミド樹脂が、上記課題を解決で
きることを見い出し、本発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明のポリアミド樹脂は、キ
シリレンジアミンとビスアミノメチルシクロヘキサンの
合計が70モル%以上であるジアミンとジカルボン酸か
ら成るポリアミド樹脂であって、ポリアミド樹脂に含ま
れる不純物の中で、常圧での沸点が150℃以上300
℃以下であり、かつ溶解度パラメーター(SP値)が8
以上16以下である不純物の総量が、ポリアミド樹脂中
で0.3重量%以下であるポリアミド樹脂である。
【0010】本発明において、ポリアミド原料モノマー
であるジアミンの70モル%以上がキシリレンジアミン
とビスアミノメチルシクロヘキサンである。更にキシリ
レンジアミンはメタ、パラおよびオルソキシリレンジア
ミンが例示でき、ビスアミノメチルシクロヘキサンは
1,2−、1,3−、1,4―ビスアミノメチルシクロ
ヘキサンが例示できる。これらのジアミンは単独でも2
種以上混合しても使用可能である。得られるポリアミド
樹脂の実用的な物性から考えて、ジアミンがキシリレン
ジアミンの場合、メタキシリレンジアミンを50モル%
以上含むジアミンの使用が望ましく、より好ましくは7
0モル%以上である。また、ジアミンがビスアミノメチ
ルシクロヘキサンの場合、1,3−ビスアミノメチルシ
クロヘキサンを50モル%以上含むジアミンの使用が望
ましく、より好ましくは70モル%以上である。
【0011】その他のジアミン成分としてはテトラメチ
レンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレン
ジアミン、ノナメチレンジアミン、オルソフェニレンジ
アミン、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジア
ミン等が上げられる。
【0012】ジカルボン酸としては、琥珀酸、グルタル
酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン二
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸等が上げられる。これらのジカ
ルボン酸は単独でも2種以上混合しても使用可能であ
る。得られるポリアミド樹脂の実用的な物性から考え
て、特に70モル%以上がアジピン酸であるジカルボン
酸が好適に使用できる。また、ジアミンおよびジカルボ
ン酸以外のポリアミド構成成分は、カプロラクタム、バ
レロラクタム、ラウロラクタム、ウンデカラクタム等の
ラクタム、11−アミノウンデカン酸、12−アミノド
デカン酸等のアミノカルボン酸を例示することができ
る。
【0013】本発明で言う溶解度パラメーター(以下
「SP値」という)とは、相溶性を評価する上で有効な
指標であり、液体のモル凝集エネルギー密度の平方根で
表され、分子間の力の大きさを表すものである。実験的
には蒸発熱、蒸気圧から測定されるが、スモール(Sm
all)の提案による計算方法(J.Appl.Che
m.,3,71(1953))によっても求められる。
【0014】ポリアミド樹脂に含まれる不純物の中で特
に注目すべきは、常圧での沸点が150℃以上300℃
以下であり、かつSP値が8以上16以下である不純物
であり、その含量はポリアミド樹脂中で0.3重量%以
下に抑えられる。沸点が300℃以下の不純物は、ポリ
アミド樹脂の成形温度近傍で気化するため、当然成形加
工時に様々な弊害を与える。沸点が300℃を越えると
成形加工時に多少の気化が認められるが、成形加工時に
与える影響は小さく、その含量は特に限定されない。ま
た、150℃未満の不純物は重合時に系外にほとんど留
出し、重合開始後に混入したとしても、真空下に100
℃から150℃に加熱する等の前処理を行うことで容易
に留去され、特にポリアミド樹脂の品質を低下させるこ
となく処理できる。SP値が16を越える不純物は、ポ
リアミド樹脂に良く馴染み、系外に留出しないため、沸
点が150℃以上300℃以下であっても成形加工時に
ポリアミド樹脂から遊離せず、上記の様な不都合はほと
んど無い。また、SP値が8未満の不純物はポリアミド
樹脂と全く馴染まず、常圧で沸点が150℃以上300
℃以下であっても、重合時に縮合水との共沸により系外
に容易に留出し、減圧操作を行うことで系外に留出でき
る。また、重合後に混入したとしても、真空下に100
℃から150℃に加熱する等の前処理を行うことで留去
され、特にポリアミド樹脂の品質を低下させることなく
処理できる。
【0015】ポリアミド樹脂に混入する可能性が高い不
純物としてアルコール、ニトリル、アミン、カルボン
酸、アミド、アルデヒド等が考えられる。キシリレンジ
アミンとビスアミノメチルシクロヘキサンの合計が70
モル%以上であるジアミンとジカルボン酸から成るポリ
アミド樹脂の場合、常圧での沸点が150℃以上300
℃以下であり、かつSP値が8以上16以下である不純
物として、特に注目すべきは、芳香族及び脂環族アルコ
ール、芳香族及び脂環族アルデヒドおよび芳香族及び脂
環族ニトリルである。芳香族及び脂環族アルコール等の
不純物はポリアミド樹脂の黄変を促進することが確認さ
れている。また、ポリアミド樹脂へ混入した際反応によ
りポリアミド樹脂中に取り込まれる可能性が低いため、
溶融中に遊離し易く成形加工時に上記不都合の原因とな
り易い。
【0016】常圧での沸点が150℃以上300℃以下
であり、かつSP値が8以上16以下である不純物がポ
リアミド樹脂に混入する支配的要因は、原料(モノマ
ー)由来であり、原料をコントロールすることでほぼ完
全に本発明は達成され、前記不純物のポリアミド樹脂中
の含量を効率的に低減できる。
【0017】ジアミン成分の精製法は蒸留操作が一般的
であり、上記不純物に着目して、段数、還流比等の蒸留
条件を決定することが効果的である。ジアミン成分の製
造工程は一般的にアンモ酸化工程と水素添加工程がある
が、工程毎に溶媒の見直し、精製レベルの向上、触媒の
選択性向上、反応条件の最適化等、詳細な検討を通じて
上記不純物の抑制が達成される。また、上記不純物に着
目して、アンモ酸化工程と水素添加工程で生成しない様
に、ジアミン原料となる炭化水素に関しても精製される
べきである。ジアミン成分がメタキシリレンジアミンお
よびパラキシリレンジアミンの場合、フェノール、ベン
ジルアルコール、メタトルニトリル、パラトルニトリ
ル、3−メチルベンジルアルコール、4−メチルベンジ
ルアルコール、3−シアノベンジルアルコール、4−シ
アノベンジルアルコール、イソフタロニトリル、テレフ
タロニトリル、2,4−ジメチルベンジルアルコール、
2,5−ジメチルベンジルアルコール、3,4−ジメチ
ルベンジルアルコール、3,5−ジメチルベンジルアル
コール、3,5−ジメチルベンズアルデヒド、3−シア
ノベンズアルデヒド、4−シアノベンズアルデヒド、3
−シアノ安息香酸、4−シアノ安息香酸、1,3−ビス
アミノメチルシクロヘキサン、1,4−ビスアミノメチ
ルシクロヘキサン、トリメチルフェノール等の不純物が
例示できる。
【0018】ジアミン成分が1,3−ビスアミノメチル
シクロヘキサンおよび1,4―ビスアミノメチルシクロ
ヘキサンの場合、フェノール、ベンジルアルコール、メ
タトルニトリル、パラトルニトリル、3−メチルベンジ
ルアルコール、4−メチルベンジルアルコール、3−シ
アノベンジルアルコール、4−シアノベンジルアルコー
ル、イソフタロニトリル、テレフタロニトリル、2,4
−ジメチルベンジルアルコール、2,5−ジメチルベン
ジルアルコール、3,4−ジメチルベンジルアルコー
ル、3,5−ジメチルベンジルアルコール、3,5−ジ
メチルベンズアルデヒド、3−シアノベンズアルデヒ
ド、4−シアノベンズアルデヒド、3−シアノ安息香
酸、4−シアノ安息香酸、メタキシリレンジアミン、パ
ラキシリレンジアミン、トリメチルフェノール、3−メ
チル,1−アミノメチルシクロヘキサン、2,4−ジメ
チルシクロヘキシルメタノール、2,5−ジメチルシク
ロヘキシルメタノール、3,4−ジメチルシクロヘキシ
ルメタノール、3,5−ジメチルシクロヘキシルメタノ
ール等の不純物が例示できる。
【0019】ジカルボン酸成分の精製法は晶析操作が一
般的であり、上記不純物に着目して洗浄回数や温度等の
晶析条件を決定することが効果的である。ジカルボン酸
成分がアジピン酸である場合、カプロン酸、琥珀酸、グ
ルタル酸、2−ヘキセン二酸、3−ヘキセン二酸、ヘプ
タン二酸、ノナン二酸、デカン二酸、ウンデカン二酸、
ドデカン二酸、テトラデカン二酸、ヘキサデカン二酸、
5−シアノ吉草酸、5−ニトロ吉草酸、オクタデカン
酸、ヘキサノール、シクロペンタノン等の不純物が例示
できる。しかし、モノおよびその他ジカルボン酸はアミ
ド化反応によりポリアミド樹脂中に取り込まれるため、
ポリアミド樹脂の分析に於いては殆ど観測されない。
【0020】当然、重合中にも原料の分解等で生成する
可能性もあるが、その量は極めて僅かであり、その様な
分解物が多量に発生する重合条件が最適条件とは言い難
い。
【0021】常圧での沸点が150℃以上300℃以下
であり、かつSP値が8以上16以下である不純物がポ
リアミド樹脂に混入した場合、未溶融状態での除去は困
難であり、さらに、溶融を伴う成形加工時にポリアミド
樹脂から遊離し、上記のような不都合の主たる要因とな
る。このため、常圧での沸点が150℃以上300℃以
下であり、かつSP値が8以上16以下である不純物が
低減されていない原料を用いてポリアミド樹脂を製造し
たとき、製造工程で除去する必要があるが、この様な不
純物に着目した製造条件の設定は特に行われていない。
【0022】ポリアミドを製造する際の供給原料とし
て、ナイロン塩水溶液を用いることが一般的であり、先
ずナイロン塩水溶液を加圧下に加熱し、ジアミン成分の
留出を抑えながら均一相で重合を進め、ジアミン成分を
固定化したのち系内の水蒸気を徐々に放圧し、最終的に
常圧もしくは減圧とし重合を完結させる。このとき、不
純物を取り除くためナイロン塩を単離精製することが望
ましい。また、ナイロン塩を供給原料とする方法(特公
昭33−15700公報,特公昭43−22874公
報)もある。しかし、ナイロン塩の単離精製工程はかな
りのコスト上昇要因となるため、後期重合工程で高度な
表面更新性が付与でき、高真空状態に維持可能な重合機
を使用することが望ましい。
【0023】ナイロン塩およびナイロン塩の水溶液を供
給原料としない重合方法として、少量の水を含んだジア
ミンを常圧下220℃以下の温度で滴下して反応を行う
方法(特開昭48−12390公報)、溶融状態にある
ジカルボン酸にジアミンを常圧下滴下し直接反応させる
方法(特開昭57−200420公報、特開昭58−1
11829公報等)がある。これらの重合方法はナイロ
ン塩を経由しないため、後期重合工程において溶融状態
で減圧下に維持し、不純物を取り除く必要がある。この
とき反応槽では高度な表面更新性が得られず、常圧での
沸点が150℃以上300℃以下であり、かつSP値が
8以上16以下である不純物を低減することは、極めて
困難である。このため、水を除いた不純物の含有量が
0.10重量%以下であるジアミンを原料として用いる
か、または高度な表面更新性が付与でき、高真空状態に
維持可能な重合機の中期もしくは後期重合工程での使用
が望ましい。
【0024】中期もしくは後期重合工程における好まし
い重合機としては、遠心薄膜型蒸発機(特公昭50―9
834公報、特開2000―256461公報等)、1
軸のベント式押出機、セルフクリーニングタイプの2軸
ベント式押出機(特公昭50−15275公報、特公平
5―82410公報、特開昭62−79225公報
等)、1本もしくは平行する2本以上の水平回転軸とこ
の水平回転軸にほぼ直角に取り付けられた相互に不連続
な複数の攪拌翼を有し、スクリュー部を有しない筒状で
ある横型の連続式重合器(特開昭48−84781公
報、特公昭50−21514公報、特公昭53−157
53公報、特開昭51−31792公報、特開平10−
259242公報、特開平11−130公報、特開20
00―212265公報等)等が例示でき、常圧での沸
点が150℃以上300℃以下であり、かつSP値が8
以上16以下である不純物を低減する上で極めて効果的
である。
【0025】この様な高度な表面更新性が付与でき、高
真空状態に維持可能な重合機を用いて、ポリアミド樹脂
中の常圧での沸点が150℃以上300℃以下であり、
かつSP値が8以上16以下である不純物を低減しつつ
溶融重合する際、ポリアミド樹脂の重合度が少なくとも
20以上達した段階で、80kPa以下の圧力に2分間
以上保つこと事が望ましい。ポリアミド樹脂の重合度が
20未満であるとき、ジアミンの固定化が不十分であ
り、ジアミンとジカルボン酸のモルバランスがずれる可
能性がある。また80kPaを越える圧力に保っても、
常圧での沸点が150℃以上300℃以下であり、かつ
SP値が8以上16以下である不純物の留出は極めて不
充分であり、不純物を低減する上で効率的では無い。
【0026】中期もしくは後期重合工程における重合機
内での樹脂温度は、融点より5℃以上40℃未満高い温
度範囲であることが望ましく、より好ましくは融点より
10℃以上35℃未満である。樹脂温度が融点より5℃
以上高くないと、重合機内での固化する可能性があると
ともに、溶融粘度が高くなり、不純物を低減する上で薄
膜状態を充分に形成する事が困難である。又、樹脂温度
が融点より40℃以上高い温度であると、不純物の低減
には有利であるが、分解,3次元架橋,ゲル化反応等の
異常反応が多くなり、得られるポリアミド樹脂の品質が
著しく低下する。尚、ポリアミド樹脂の融点は、DSC
測定(示差走査熱量測定)において結晶融解熱に起因す
る吸熱ピーク温度を示す。ポリアミド樹脂に結晶性が認
められず、難晶性,非晶性と称されるポリアミド樹脂に
おいては、流動開始温度を指す。
【0027】中期又は後期重合工程における重合機内で
の滞留時間は、2分以上、120分未満であることが好
ましく、5分以上、60分未満がより好ましい。滞留時
間120分をこえると、不純物の留出はほぼ終焉してお
り、分解、3次元架橋、ゲル化反応等の異常反応が多く
なり、得られるポリアミド樹脂の品質を低下させるだけ
である。また、滞留時間2分未満であるとき、不純物の
留出が不十分であるばかりか、後期重合工程として充分
な重合度の増加が達成されない。
【0028】常圧での沸点が150℃以上300℃以下
であり、かつSP値が8以上16以下である不純物は、
ポリアミド樹脂もしくは原料に依存しその構造は様々で
あるが、例えばポリアミド樹脂がポリメタキシリレンア
ジパミドである場合、フェノール、ベンジルアルコー
ル、メタトルニトリル、3−メチルベンジルアルコー
ル、3−シアノベンジルアルコール、イソフタロニトリ
ル、2,4−ジメチルベンジルアルコール、2,5−ジ
メチルベンジルアルコール、3,4−ジメチルベンジル
アルコール、3,5−ジメチルベンジルアルコール、
3,5−ジメチルベンズアルデヒド、3−シアノベンズ
アルデヒド、ヘキサノール、トリメチルフェノール、シ
クロペンタノン等が例示できる。ポリアミド樹脂がポリ
1,3−ビスアミノメチルシクロヘキシリレンアジパミ
ドの場合、フェノール、ベンジルアルコール、メタトル
ニトリル、3−メチルベンジルアルコール、3−シアノ
ベンジルアルコール、イソフタロニトリル、2,4−ジ
メチルベンジルアルコール、2,5−ジメチルベンジル
アルコール、3,4−ジメチルベンジルアルコール、
3,5−ジメチルベンジルアルコール、3,5−ジメチ
ルベンズアルデヒド、3−シアノベンズアルデヒド、ヘ
キサノール、トリメチルフェノール、3−メチル,1−
アミノメチルシクロヘキサン、2,4−ジメチルシクロ
ヘキシルメタノール、2,5−ジメチルシクロヘキシル
メタノール、3,4−ジメチルシクロヘキシルメタノー
ル、3,5−ジメチルシクロヘキシルメタノール等が例
示できる。
【0029】ポリアミド樹脂中に含まれる常圧での沸点
が150℃以上300℃以下であり、かつSP値が8以
上16以下である不純物は、当然に少ない事が望ましい
が、0.3重量%以下が好ましく、より好ましくは0.
15重量%以下、特に好ましくは0.10重量%以下で
ある。上記不純物が0.3重量%を越えると、ポリアミ
ド樹脂から遊離した不純物により、成形加工時に上記し
た不都合が頻繁に生じる。不純物の同定および定量は、
ポリアミド樹脂を溶剤で抽出し、濾過した抽出液をガス
クロマトグラフィーで分析することができる。抽出溶剤
はSP値が8以上16以下である不純物を充分に抽出出
来るように、SP値の異なる溶剤を2種類以上用いる
(例えばアルコールと炭化水素,アルコールとケトン
等)ことが望ましく、ポリアミド樹脂も抽出し易いよう
に粉体に調整する事が望ましい。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るポリアミド樹脂により以下
の効果が得られる。 (イ)成形材料、ボトル、シート、フィルムおよび繊維
等の用途において厚みムラ等の成形不良、外観不良、強
度低下等の欠点あるいは欠陥品等が少なくなり生産性が
向上する。 (ロ)原料となるモノマーの製造工程において、除去す
べき不純物が明確となり、効率的な精製条件が決定でき
る。 (ハ)押出成形等の連続生産において、ダイスのヤケ、
冷却ロールの汚れ等が無くなり、連続運転時間が延長さ
れる。 (二)射出成形においては、金型の汚れ、ノズルのヤケ
等が無くなり、連続運転時間が延長される。 (ホ)溶融成型時および経時的なポリアミド樹脂の黄変
が抑えられる。
【0031】
【実施例】以下に実施例および比較例を示し、本発明を
具体的に説明する。なお本発明における評価のための測
定は以下の方法によった。 (イ)ポリアミド樹脂の相対粘度 ポリアミド樹脂1gを精秤し、96%硫酸100ccに2
0〜30℃で攪拌溶解した。完全に溶解した後、速やか
にキャノンフェンスケ型粘度計に溶液5ccを取り、25
℃±0.03℃の恒温槽中で10分間放置後、落下時間
(t)を測定した。また、96%硫酸そのものの落下時
間(t0)も同様に測定した。tおよびt0から次式
(A)により相対粘度を求めた。 相対粘度=t/t0・・・・・・・・・・(A) (ロ)ポリアミド樹脂中の不純物量 ポリアミド樹脂を凍結粉砕した500μmパス250μ
mオンの粉体を約10g精秤し、100ccのメタノー
ル、アセトン、エチルエーテルの順に3時間ずつ煮沸抽
出した。濾過した抽出液をガスクロマトグラフィーに導
き分析した。 ガスクロマトグラフィー:ヒューレット パッカード社
製 HP5890A カラム:MEGABORE DB5(30m×0.55
mm×1.5μm) 昇温プログラム:40℃→300℃(5分保持),10
℃/分 ヘリウム流量:10cc/分 インジェクション温度:300℃ ディテクター:FID ディテクター温度:300 本分析法で、ポリアミド樹脂から抽出されたオリゴマー
等も同時に検出されるが、ポリアミド樹脂に含まれる不
純物と容易に識別できる。 (ハ)無延伸フィルムの厚みムラ 無延伸フィルム中央部の厚みを膜厚計で10cmおきに
100点測定し、次式から求めた。 (厚みムラ)=〔(平均厚み)−(厚み最小値)〕/(平均厚
み)×100(%) (ニ)無延伸フィルムの引張強度 東洋精機製ストログラフV1−Cを用いて、幅10m
m、長さ100mmに切り抜いた無延伸フィルムの強度
をASTM D882に従い測定した。 (ホ)無延伸フィルムの黄色度 日本電色工業製、色差計Σ80型を用いて、反射による
XYZ表色系の三刺激値X,Y,ZをJIS−K710
3に従い測定し、次式から求めた。 YI=100x(1.28X−1.06Z)/Y
【0032】比較例1 〔ポリアミド樹脂の調整〕 攪拌機、分縮器を備えた反
応槽に、水分が0.15重量%、純度が99.85重量
%のアジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところ
で、常圧下に昇温しながら、純度が99.14重量%の
メタキシリレンジアミン(MXDA)を滴下した。内温
が250℃に達したところでMXDAの滴下を終え、内
温が255℃に達してから60kPaで維持し、20分
で260℃まで昇温した後、取り出し水冷し造粒した。
ポリアミド骨格中(末端基も含む)のジアミンモノマー
とジカルボン酸モノマーに由来するモル比(ジアミン/
ジカルボン酸、以下「モルバランス」という)が0.9
96で、相対粘度が2.22のポリメタキシリレンアジ
パミド(ナイロンMXD6)を得た。120℃で6時間
真空乾燥した後分析した。結果、常圧での沸点が150
℃以上300℃以下であり、かつSP値が8以上16以
下である不純物の総量は0.46重量%であり、主な不
純物はフェノール、ベンジルアルコール、メタトルニト
リル、3−メチルベンジルアルコール、3−シアノベン
ジルアルコール、イソフタロニトリル、ジメチルベンジ
ルアルコール等であった。 〔連続押出運転〕120℃で6時間真空乾燥したポリア
ミド樹脂をスクリュー径が40mmφの押出し機を用い
て260℃で押出し、厚さ150μmの無延伸フィルム
を成形した。その結果、ダイスにタール状のヤニが付着
し頻繁に無延伸フィルムに付着した。また冷却ロールの
汚れが激しく、無延伸フィルムに汚れが付着したため5
時間毎に冷却ロールをメタノールで洗浄する必要があっ
た。得られた無延伸フィルムの厚みムラおよび強度を表
1に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕得られた無延伸フィルムを
フレームに固定した後、恒温槽を用い空気中150℃で
1時間保持して結晶化および加熱処理し、反射光の黄色
度(YI)を測定した。結果を表1に示す。
【0033】実施例1 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、比較例1で使用したMXDAを
精製し、純度を99.58重量%まで向上させたMXD
Aを滴下した。内温が250℃に達したところでMXD
Aの滴下を終え、内温が255℃に達してから60kP
aで維持し、20分で260℃まで昇温した後、取り出
し水冷し造粒した。モルバランスが0.995で、相対
粘度が2.18のポリメタキシリレンアジパミド(ナイ
ロンMXD6)を得た。120℃で6時間真空乾燥した
後分析した。結果、常圧での沸点が150℃以上300
℃以下であり、かつSP値が8以上16以下である不純
物の総量は0.30重量%であり、主な不純物はメタト
ルニトリル、3−メチルベンジルアルコール、3−シア
ノベンジルアルコール、ジメチルベンジルアルコールで
あった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったとこ
ろ、ダイスにタール状のヤニの付着は認められたが、無
延伸フィルムに付着することはなく、また冷却ロールの
汚れも、連続運転を妨げるものではなかった。得られた
無延伸フィルムの厚みムラおよび強度を表1に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表1に示す。
【0034】実施例2 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、比較例1で使用したMXDAを
精製し、純度を99.83重量%まで向上させたMXD
Aを滴下した。内温が250℃に達したところでMXD
Aの滴下を終え、内温が255℃に達してから60kP
aで維持し、20分で260℃まで昇温した後、取り出
し水冷し造粒した。モルバランスが0.996で、相対
粘度が2.20のポリメタキシリレンアジパミド(ナイ
ロンMXD6)を得た。120℃で6時間真空乾燥した
後分析した。結果、常圧での沸点が150℃以上300
℃以下であり、かつSP値が8以上16以下である不純
物の総量は0.15重量%であり、主な不純物はメタト
ルニトリル、3−メチルベンジルアルコール、3−シア
ノベンジルアルコール、ジメチルベンジルアルコールで
あった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったとこ
ろ、ダイスのヤケおよび冷却ロールの汚れ等、特に連続
運転を妨げる不都合は発生しなかった。得られた無延伸
フィルムの厚みムラおよび強度を表1に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表1に示す。
【0035】実施例3 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、比較例1で使用したMXDAを
精製し、純度を99.98重量%まで向上させたMXD
Aを滴下した。内温が250℃に達したところでMXD
Aの滴下を終え、内温が255℃に達してから60kP
aに維持し、20分で260℃まで昇温した後、取り出
し水冷し造粒した。モルバランスが0.994で、相対
粘度が2.15のポリメタキシリレンアジパミド(ナイ
ロンMXD6)を得た。120℃で6時間真空乾燥した
後,不純物の分析を行った。結果、常圧での沸点が15
0℃以上300℃以下であり、かつSP値が8以上16
以下である不純物の総量は0.06重量%であり、主な
不純物はメタトルニトリル、3−メチルベンジルアルコ
ール、3−シアノベンジルアルコールであった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったとこ
ろ、ダイスのヤケおよび冷却ロールの汚れ等、特に連続
運転を妨げる不都合は発生しなかった。得られた無延伸
フィルムの厚みムラおよび強度を表1に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表1に示す。
【0036】比較例2 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、純度が99.14重量%のMX
DAと純度が99.05重量%の1,3−ビスアミノメ
チルシクロヘキサン(1,3−BAC)の混合物(〔M
XDA/1,3−BAC〕:〔50/50〕モル%)を
滴下した。内温が250℃に達したところでジアミン混
合物の滴下を終え、内温が255℃に達してから60k
Paに維持し、20分で260℃まで昇温した後、取り
出し水冷し造粒した。モルバランスが0.994で、相
対粘度が2.18のポリメタキシリレンアジパミド−ポ
リ1,3−ビスアミノメチルシクロヘキシリレンアジパ
ミド共重合体(ナイロンMXD6-co-1,3−BAC
6)を得た。120℃で6時間真空乾燥した後,不純物
の分析を行った。その結果、常圧での沸点が150℃以
上300℃以下であり、かつSP値が8以上16以下で
ある不純物の総量は0.56重量%であり、主な不純物
はフェノール、ベンジルアルコール、メタトルニトリ
ル、3−メチルベンジルアルコール、3−シアノベンジ
ルアルコール、イソフタロニトリル、ジメチルベンジル
アルコール、3−メチル,1−アミノメチルシクロヘキ
サン、ジメチルシクロヘキシルメタノールであった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったとこ
ろ、ダイスにタール状のヤニが付着し頻繁に無延伸フィ
ルムに付着した。また冷却ロールの汚れが激しく、無延
伸フィルムに汚れが付着したため5時間毎に冷却ロール
をメタノールで洗浄する必要があった。得られた無延伸
フィルムの厚みムラおよび強度を表2に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表2に示す。
【0037】実施例4 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、比較例3で使用したMXDA及
び1,3−BACをそれぞれ精製し、それぞれの純度を
99.98重量%まで向上させたMXDAと1,3−B
ACの混合物(MXDA/1,3−BAC=50/5
0、モル%)を滴下した。内温が250℃に達したとこ
ろでジアミンの滴下を終え、内温が255℃に達してか
ら60kPaに維持し、20分で260℃まで昇温した
後、取り出し水冷し造粒した。モルバランスが0.99
5で、相対粘度が2.20のナイロンMXD6-co-1,
3−BAC6を得た。120℃で6時間真空乾燥した
後,不純物の分析を行った。結果、常圧での沸点が15
0℃以上300℃以下であり、かつSP値が8以上16
以下である不純物の総量は0.08重量%であり、主な
不純物はメタトルニトリル、3−メチルベンジルアルコ
ール、3−シアノベンジルアルコール、3−メチル,1
−アミノメチルシクロヘキサンであった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったとこ
ろ、ダイスのヤケおよび冷却ロールの汚れ等、特に連続
運転を妨げる不都合は発生しなかった。得られた無延伸
フィルムの厚みムラおよび強度を表2に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表2に示す。
【0038】比較例3 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、純度が99.05重量%の1,
3−BACを滴下した。内温が250℃に達したところ
でジアミン混合物の滴下を終え、内温が255℃に達し
てから60kPaに維持し、20分で260℃まで昇温
した後、取り出し水冷し造粒した。モルバランスが0.
994で、相対粘度が2.18のポリ1,3−ビスアミ
ノメチルシクロヘキシリレンアジパミド(ナイロン1,
3−BAC6)を得た。120℃で6時間真空乾燥した
後,不純物の分析を行った。その結果、常圧での沸点が
150℃以上300℃以下であり、かつSP値が8以上
16以下である不純物の総量は0.51重量%であり、
主な不純物はフェノール、ベンジルアルコール、メタト
ルニトリル、3−メチルベンジルアルコール、3−シア
ノベンジルアルコール、イソフタロニトリル、ジメチル
ベンジルアルコール、3−メチル,1−アミノメチルシ
クロヘキサン、ジメチルシクロヘキシルメタノールであ
った。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったとこ
ろ、ダイスにタール状のヤニが付着し頻繁に無延伸フィ
ルムに付着した。また冷却ロールの汚れが激しく、無延
伸フィルムに汚れが付着したため5時間毎に冷却ロール
をメタノールで洗浄する必要があった。得られた無延伸
フィルムの厚みムラおよび強度を表2に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表2に示す。
【0039】実施例5 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、比較例4で使用した1,3−B
ACを精製し、純度を99.98重量%まで向上させた
1,3−BACを滴下した。内温が250℃に達したと
ころで1,3−BACの滴下を終え、内温が255℃に
達してから60kPaに維持し、20分で260℃まで
昇温した後、取り出し水冷し造粒した。モルバランスが
0.995だ、相対粘度が2.16のナイロン1,3−
BAC6を得た。120℃で6時間真空乾燥した後,不
純物の分析を行った。結果、常圧での沸点が150℃以
上300℃以下であり、かつSP値が8以上16以下で
ある不純物の総量は0.07重量%であり、主な不純物
は3−メチルベンジルアルコール、3−シアノベンジル
アルコール、3−メチル,1−アミノメチルシクロヘキ
サンであった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったとこ
ろ、ダイスのヤケおよび冷却ロールの汚れ等、特に連続
運転を妨げる不都合は発生しなかった。得られた無延伸
フィルムの厚みムラおよび強度を表2に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表2に示す。
【0040】実施例6 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、比較例1と同様に純度が99.
14重量%のMXDAを滴下した。内温が250℃に達
したところでMXDAの滴下を終え、内温が252℃に
達してから、平行する2本以上の水平回転軸とこの水平
回転軸にほぼ直角に取り付けられた相互に不連続な複数
の攪拌翼を有し、スクリュー部を有しない筒状である横
型の連続式重合器に導き、260℃、1kPaで10分
間処理した後、取り出し水冷し造粒した。モルバランス
が0.992で、相対粘度が2.31のナイロンMXD
6を得た。120℃で6時間真空乾燥した後分析した。
結果、常圧での沸点が150℃以上300℃以下であ
り、かつSP値が8以上16以下である不純物の総量は
0.25重量%であり、主な不純物はメタトルニトリ
ル、3−メチルベンジルアルコール、3−シアノベンジ
ルアルコール、イソフタロニトリル、ジメチルベンジル
アルコールであった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったとこ
ろ、ダイスにタール状のヤニの付着は認められたが、無
延伸フィルムに付着することはなく、また冷却ロールの
汚れも、連続運転を妨げるものではなかった。得られた
無延伸フィルムの厚みムラおよび強度を表3に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表3に示す。
【0041】比較例4 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、純度が95.28重量%のメタ
キシリレンジアミン(MXDA)を滴下した。内温が2
50℃に達したところでMXDAの滴下を終え、内温が
252℃に達してから、実施例6と同じ横型の連続式重
合器に導き、260℃、1kPaで10分間処理した
後、取り出し水冷し造粒した。モルバランスが0.99
1で、相対粘度が2.11のポリメタキシリレンアジパ
ミド(ナイロンMXD6)を得た。120℃で6時間真
空乾燥した後分析した。結果、常圧での沸点が150℃
以上300℃以下であり、かつSP値が8以上16以下
である不純物の総量は0.70重量%であり、主な不純
物はメタトルニトリル、3−メチルベンジルアルコー
ル、3−シアノベンジルアルコール、イソフタロニトリ
ル、ジメチルベンジルアルコール等であった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったが、
ダイスにタール状のヤニが付着し頻繁に無延伸フィルム
に付着した。また冷却ロールの汚れが激しく、無延伸フ
ィルムに汚れが付着したため3時間毎に冷却ロールをメ
タノールで洗浄する必要があった。得られた無延伸フィ
ルムの厚みムラおよび強度を表3に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表3に示す。
【0042】実施例7 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、比較例1と同様に純度が99.
05重量%の1,3−BACを滴下した。内温が250
℃に達したところで1,3−BACの滴下を終え、内温
が252℃に達してから、実施例6と同じ横型の連続式
重合器に導き、260℃、1kPaで10分間処理した
後、取り出し水冷し造粒した。モルバランスが0.99
3で、相対粘度が2.33のナイロン1,3−BAC6
を得た。120℃で6時間真空乾燥した後分析した。結
果、常圧での沸点が150℃以上300℃以下であり、
かつSP値が8以上16以下である不純物の総量は0.
25重量%であり、主な不純物は3−メチルベンジルア
ルコール、3−シアノベンジルアルコール、3−メチ
ル,1−アミノメチルシクロヘキサンであった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったとこ
ろ、ダイスにタール状のヤニの付着は認められたが、無
延伸フィルムに付着することはなく、また冷却ロールの
汚れも、連続運転を妨げるものではなかった。得られた
無延伸フィルムの厚みムラおよび強度を表3に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表3に示す。
【0043】比較例5 〔ポリアミド樹脂の調整〕 比較例1と同じ反応槽を用
い、水分が0.15重量%、純度が99.85重量%の
アジピン酸を溶融し、180℃まで加熱したところで、
常圧下に昇温しながら、純度が95.02重量%の1,
3−BACを滴下した。内温が250℃に達したところ
で1,3−BACの滴下を終え、内温が252℃に達し
てから、実施例6と同じ横型の連続式重合器に導き、2
60℃、1kPaで10分間処理した後、取り出し水冷
し造粒した。モルバランスが0.993で、相対粘度が
2.18のナイロン1,3−BAC6を得た。120℃
で6時間真空乾燥した後分析した。結果、常圧での沸点
が150℃以上300℃以下であり、かつSP値が8以
上16以下である不純物の総量は0.75重量%であ
り、主な不純物はメタトルニトリル、3−メチルベンジ
ルアルコール、3−シアノベンジルアルコール、イソフ
タロニトリル、ジメチルベンジルアルコール、3−メチ
ル,1−アミノメチルシクロヘキサン、ジメチルシクロ
ヘキシルメタノールであった。 〔連続押出運転〕比較例1と同様に、2日間に渡って厚
さ150μmの無延伸フィルムの連続成形を行ったが、
ダイスにタール状のヤニが付着し頻繁に無延伸フィルム
に付着した。また冷却ロールの汚れが激しく、無延伸フ
ィルムに汚れが付着したため3時間毎に冷却ロールをメ
タノールで洗浄する必要があった。得られた無延伸フィ
ルムの厚みムラおよび強度を表3に示す。 〔無延伸フィルムの黄色度〕比較例1と同様に加熱処理
した無延伸フィルムの黄色度(YI)を測定した。結果
を表3に示す。
【0044】 表1実施例・比較例番号 比較例1 実施例1 実施例2 実施例3 原料モノマー純度 MXDA純度(wt%) 9.14 99.58 99.83 99.98 不純物量(wt%)* 0.46 0.30 0.15 0.06 無延伸フィルム測定値 厚みムラ(%) 4.9 2.9 2.4 2.1 強度(kgf/mm2) 6.2 8.1 8.6 8.7 黄色度 9.9 6.8 6.0 6.1 *:常圧での沸点が150℃以上300℃以下であり、
かつSP値が8以上16以下である不純物のポリアミド
樹脂に対する総量
【0045】 表2実施例・比較例番号 比較例2 実施例4 比較例3 実施例5 原料モノマー純度 MXDA純度(wt%) 99.14 99.98 − − 1,3-BAC純度(wt%) 99.05 99.98 99.05 99.98 MXDA/1,3-BAC混合比(mol%) 50/50 50/50 − − 不純物量(wt%)* 0.56 0.08 0.51 0.07 無延伸フィルム測定値 厚みムラ(%) 5.7 2.9 5.4 2.2 強度(kgf/mm2) 5.2 8.5 5.6 8.4 黄色度 10.4 6.4 10.1 6.3 *:常圧での沸点が150℃以上300℃以下であり、かつSP値が8以上16 以下である不純物のポリアミド樹脂に対する総量
【0046】 表3実施例・比較例番号 実施例6 比較例4 実施例7 比較例5 原料モノマー純度 MXDA純度(wt%) 99.14 95.28 − − 1,3-BAC純度(wt%) − − 99.05 95.02 不純物量(wt%)* 0.25 0.70 0.25 0.75 無延伸フィルム測定値 厚みムラ(%) 2.1 9.4 2.1 9.4 強度(kgf/mm2) 8.4 5.8 8.4 5.9 黄色度 6.7 11.0 6.9 12.4 *:常圧での沸点が150℃以上300℃以下であり、かつSP値が8以上16 以下である不純物のポリアミド樹脂に対する総量
【0047】表1、表2及び表3から明らかな様に、常
圧での沸点が150℃以上300℃以下であり、かつS
P値が8以上16以下である不純物の総量が0.3重量
%以下であるポリアミド樹脂は、フィルム成形時の厚み
ムラや得られたフィルムの強度低下、加熱処理後の黄色
度が低く抑えられる。
【0048】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例にて説明したポリアミド樹脂の製造条件、製造方
法は例示であり、適宜変更することができるし、使用し
た各種の装置も例示であり、適宜変更することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒瀬 英之 新潟県新潟市松浜町3500番地 三菱瓦斯化 学株式会社新潟工場内 Fターム(参考) 4J001 DA01 EB04 EB06 EB07 EB08 EB09 EB35 EB36 EB37 EB46 EC14 EC47 EC48 EE24F EE25F EE42F GA12 GB03 GB04 GB05 GB06 JA01 JA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キシリレンジアミンとビスアミノメチル
    シクロヘキサンの合計が70モル%以上であるジアミン
    とジカルボン酸とを重縮合させて得られるポリアミド樹
    脂であって、当該ポリアミド樹脂に含まれる、常圧での
    沸点が150℃以上300℃以下で、かつ溶解度パラメ
    ーター(SP値)が8以上16以下である不純物の総量
    が、当該ポリアミド樹脂中で0.3重量%以下であるポ
    リアミド樹脂。
  2. 【請求項2】 常圧での沸点が150℃以上300℃以
    下であり、かつ溶解度パラメーター(SP値)が8以上
    16以下である不純物が、芳香族アルコール、芳香族ア
    ルデヒド及び芳香族ニトリル、並びに/又は脂環式アル
    コール、脂環式アルデヒド及び脂環式ニトリルを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のポリアミド樹脂。
  3. 【請求項3】 芳香族アルコールがベンジルアルコー
    ル、脂環式アルコールがシクロヘキシルメタノール、及
    びこれらの誘導体を含むことを特徴とする請求項2に記
    載のポリアミド樹脂。
  4. 【請求項4】 キシリレンジアミンの70モル%以上が
    メタキシリレンジアミンであることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載のポリアミド樹脂。
  5. 【請求項5】 ビスアミノメチルシクロヘキサンの70
    モル%以上が1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のポリアミド樹脂。
  6. 【請求項6】 ジカルボン酸の70モル%以上がアジピ
    ン酸であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載のポリアミド樹脂。
  7. 【請求項7】 キシリレンジアミンとビスアミノメチル
    シクロヘキサンの合計が70モル%以上であるジアミン
    とジカルボン酸とを溶融重合してポリアミド樹脂を製造
    する際に、水を除いた不純物の含有量が0.10重量%
    以下であるジアミンを原料として用いる事を特徴とする
    請求項1ないし5のいずれかに記載のポリアミド樹脂の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 キシリレンジアミンとビスアミノメチル
    シクロヘキサンの合計が70モル%以上であるジアミン
    とジカルボン酸から成るポリアミド樹脂を溶融重合して
    請求項1に記載のポリアミド樹脂を製造する際に、平均
    重合度が少なくとも20以上に達した段階で、反応系内
    を80kPa以下の圧力に2分間以上保つことを特徴と
    するポリアミド樹脂の製造方法。
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