JP2003095904A - セルロース含有口腔用組成物の製造方法 - Google Patents

セルロース含有口腔用組成物の製造方法

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雄二 松江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細セルロ−スを配合した口腔組成物を製造
するにあたり、効率のよい製造方法を提供する 【解決手段】 平均粒径が8μm以下で、10μm以上
の粒子の割合が40%以下である微細セルロース組成物
を含有する口腔組成物において、特定組成の微細セルロ
ースと多価アルコールからなる乾燥複合体を水に再分散
させて後、該口腔組成物に配合する製造方法

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、微細セルロースを
配合した口腔組成物の効率のよい製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】出願人らは、先に特開平5−58861
にて、積算体積50%の粒径が0.3〜6μmであり、かつ
3μm以下の粒子の積算体積割合が25%以上の微細セ
ルロースを配合してなることを特徴とする口腔用組成物
を開示し、温度やイオン濃度が変化しても粘度低下を起
こさず、常に良好なチューブ押し出し性と歯ブラシ上で
の保形性を維持し、口さわりやすすぎ性の優れた歯磨き
組成物を提供できることを提案した。しかし、本微細セ
ルロース分散体は、水性懸濁液であるため、80〜90
重量%もの随伴する水により、運搬時や口腔組成物製造
時、取り扱いが煩雑であること、保存時腐敗、カビ発生
等の問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】微細セルロ−スを配合
した口腔組成物を製造するにあたり、効率のよい製造方
法を提供する。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
行った結果、微細セルロース水分散体に多価アルコール
を配合し、乾燥した粉体をさらに水に再分散し、この水
分散体を口腔組成物に配合することにより、効率よい優
れた製造方法となることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、平均粒径が8μm以下で、10μ
m以上の粒子の割合が40%以下である微細セルロース
組成物を含有する口腔組成物において、微細セルロース
50〜98重量%と多価アルコール2〜50重量%から
なる乾燥複合体を水に再分散させて後、該口腔組成物に
配合することを特徴とする方法ある。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明でいう口腔組成物とは、歯
磨きペースト、薬用歯磨きペースト、軟膏製剤、口腔洗
浄剤、その他、口腔内の汚れ除去、薬用成分による歯槽
膿漏その他口腔内疾患を予防する組成物をいう。 【0006】本発明でいう微細セルロース製造する方法
として、出願人らが提案した方法(特開平7−2681
29公報)を使うことができる。すなわち、木材パル
プ、精製リンター等のセルロース系素材を酸加水分解、
アルカリ 酸化分解、酵素分解、スチームエクスプロー
ジョン分解等、あるいはそれらの組み合わせにより解重
合処理して平均重合度30〜375のセルロースとし、
次いで機械的なシェアをかけ湿式磨砕することによって
得ることができる。湿式磨砕機械としては媒体ミル類、
例えば湿式振動ミル、湿式遊星振動ミル、湿式ボールミ
ル、湿式ロールミル、湿式コボールミル、湿式ビーズミ
ル、湿式ペイントシェーカー等の他、高圧ホモジナイザ
ー等がある。高圧ホモジナイザーとしては約500Kg
/cm2 以上の高圧で、スラリーを微細オリフィスに導
き高流速で対面衝突させるタイプが効果的である。これ
らのミルを使用した最適磨砕濃度は機種により 異なる
が、概ね媒体ミルで3〜15重量%、高圧ホモジナイザ
ーで5〜20重量%の固形分濃度が適している。 【0007】これらの機種を単独で用いることもできる
が、二種以上の機種を組み合わせて用いることも出来
る。このようにして得た微細セルロース水分散体に、水
溶性物質である多価アルコールを添加した後、特定の方
法により乾燥することにより得ることができる。多価ア
ルコールとは、分子内に水酸基が2つ以上あるもので、
かつ、口腔組成物の成分として、齲食性のない物質であ
る。たとえばグリセリン、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,3―ブチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリ
コール類、ソルビトール、キシリトール、マルチトー
ル、ラクチトール等の糖アルコールが挙げられる。これ
らの多価アルコールは、微細セルロース水分散体が乾燥
するときに、セルロ−ス粒子同士が強い水素結合で不可
逆に凝集する現象を回避し、乾燥体を水に再分散したと
き、微細セルロース分散体を再現することが可能とな
る。乾燥体全重量に対する多価アルコールの量は、2〜
60重量%であることが必要である。2重量%未満の場
合、乾燥体を再分散させたとき、微細セルロース分散体
再現せず、粗大粒子となる。60重量%を越すと、口腔
組成物に必要な粘度が得られない。好ましくは、20〜
50重量%、特に好ましくは、30〜40重量%であ
る。 【0008】特定の乾燥方法とは、スプレー乾燥法また
はフィルム状にて乾燥する方法である。特にフイルム状
で乾燥する方法が好ましい。フィルム状にて乾燥する方
法とは、微細セルロース水分散体と多価アルコールの混
合スラリーを、ガラス、ステンレス、アルミニウム、ニ
ッケル・クロムメッキ鋼板等の基材上にキャスティング
して乾燥する方法である。基材は予め加熱されていても
良く、またキャスティング後、赤外線、熱風、高周波等
にて加熱しても良い。乾燥温度は200℃以下、キャス
ティングの厚みはスラリーの厚みとして10mm以下が
好ましい。スラリー濃度はフィルム状に展開できる濃
度であれば良く、特に制限はないが実用的には5重量%
から20重量%程度の固形分濃度の範囲が作業が容易で
良好な乾燥物が得られる。また、工業的にはスチールベ
ルトドライヤー、ドラムドライヤー、ディスクドライヤ
ー等の乾燥機が採用出来る。このフィルム状にて乾燥さ
れた製品は、いわゆるフィルム状のものから箔状、薄片
状、鱗片状、線条状、粉末状のものまで含まれる。組成
物の製品水分は全重量の1〜20重量%であることが好
ましい。水分が高いとハンドリング性不 良、べたつ
き、腐敗の問題があるためで、製品水分は20重量%以
下、好ましくは15重量%以下、特に好ましくは10重
量%以下がよい。また、製品水分が1重量%未満では、
過剰乾燥のため組成物の再分散性が悪化するため好まし
くない。特に好ましくは1.5%以上である。剥離性を
制御するため、乾燥前の水分散スラリーに固形物換算0.
1〜2%重量の油分を配合してもよいし、乾燥面にあらか
じめ油分やシリコン油、界面活性剤等剥離改善を目的に
あらかじめ塗布しておくのもよい。本発明でいう油脂類
は、常温で液体であり、沸点が200℃以上で、水に自由
に溶解しない物質で、かつ口腔用途として齲食性のない
物質である。具体的には、パラフィンワックス、流動パ
ラフィン、スクワレン等の炭化水素類、ポリジメチルシ
ロキサン等のシリコーンオイル類、ラウリルアルコー
ル、セチルアルコール、セリルアルコール等の高級アル
コール類、カルナウバロウ、カンデリラロウ、コメヌカ
ロウ、シェラック、ミツロウ、ラノリン等のワックス類
から選ばれる1種叉は2種以上の組み合わせからなる。
油脂類の配合量は、微細セルロース20〜98重量%
と、多価アルコール2〜80重量%とから成る組成に対
して、0.02〜20重量%である。0.02重量%未
満では、組成物の分散を容易にしたり、粉末化した場合
に再分散性を維持する効果はない。20重量%を超える
と、組成物を水中で撹拌しても内部への水の浸透が起こ
り難くなるため、再分散性が低下するので好ましくな
い。好ましくは0.1〜10重量%である。特に好まし
くは0.2〜5重量%である。 【0009】また、スプレードライヤーによる乾燥でも
よい。以上のようにして得られた乾燥複合体は実質固形
分のみであるので、水分散体の保存、運搬、口腔組成物
製造時の取り扱い上の問題はまったくない。口腔組成物
を製造する直前で、該乾燥複合体を水に分散することに
より、容易に微細セルロース水分散体を得ることができ
る。乾燥複合体の水中での再分散方法は、医薬品、化粧
品、医薬部外品等の製造工程で通常使用される各種の分
散・乳化・磨砕機等を用いることができる。例えば、プ
ロペラ撹拌機、高速ミキサー、ホモミキサー、カッター
等の各種ミキサー、ボールミル、コロイドミル、ビーズ
ミル、ライカイ機等のミル類、高圧ホモジナイザー及び
マイクロフ ルイダイザー、ナノマイザー等の超高圧ホ
モジナイザーに代表される分散・乳化機、プラネタリー
ミキサー、ニーダー、エクストルーダー、タービュライ
ザー等に代表される混練・磨砕機等が使用できる。その
場合、微細セルロース組成物のみを水に分散しても良い
し、主成分あるいは着色料、香料、増粘剤、研磨剤等の
他の成分と同時に水に分散してもかまわない。 【0010】再分散時の、微細セルロース乾燥複合体の
配合量は、微細セルロース乾燥複合体と水の合計に対し
て、5〜30重量%である。5重量%未満の場合、再分
散液の粘度が低く、口腔組成物としたとき必要な粘度を
確保できない。一方、30重量%を超えると、再分散が
難しくなる。また、再分散した微細セルロースの粒度
は、レーザー回折粒度分布計で以下の条件で測定したと
き、積算体積50%の粒径が8μm以下であり、かつ1
0μm以上の粒子の積算体積割合が40%以下であるこ
とが必要である。すなわち、再分散した微細セルロース
ペーストを水で攪拌希釈して0.1重量%以下の分散液と
する。その後、超音波分散器で1分間分散処理した後、
レーザー回折粒度分布計で測定する。レーザー回折粒度
分布計によっては、測定器内部で水を循環しつつ測定で
きる形式でも同様に、内部超音波分散1分処理後、測定
してもよい。積算体積50%の粒子径が8μm以上の場
合、口腔組成物として十分な粘度を維持できないため、
不適である。また、10μm以上の粒子の積算体積が4
0%を超えた場合、口の中でざらつきを感じるため不適
である。好ましくは、積算体積50%粒子径が7μm以
下、10μm以上の粒子の積算体積が30%以下であ
る。 【0011】このようにして得られる微細セルロース水
分散体に、さらに通常の口腔組成物に必要な成分を配合
して、口腔組成物とする。通常の口腔組成物に必要な成
分とは、例えば、増粘剤として、メチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、アルギ
ン酸プロピレングリコールエステル、プルラン、トラガ
ントガム、キサンタンガム、キトサン、ポリエチレンオ
キシド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸及びポ
リメタアクリル酸もしくはこれらの塩類、ゼラチン、ペ
プトン、カゼイン、コラーゲン、アルブミン、カラギー
ナン、アラビアガム、カラヤガム、カルボキシビニルポ
リマー、オイドラギット(E,L,SR, S,N
E)、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポリビニル
アセタール・ジメチルアミノアセテート、セルロースア
セテート・ジブチルヒドロキシプロピルエーテル等が挙
げられる。 【0012】油成分としては、流動パラフィン、パラフ
ィン、セチルアルコール、及びステアリルアルコール等
の高級アルコール、オレイン酸、イソプロピルミリステ
ート等脂肪酸エステルが挙げられる。研磨剤としては、
水酸化アルミニウム、第2リン酸カルシウム・2水和
物、第2リン酸カルシウム・無水和物、第1リン酸カル
シウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロ
リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、非晶
質シリカ、結晶質シリカ、 アルミノシリケート、酸化
アルミニウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシ
ウム、硫酸マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。 【0013】アルコールとしては、エタノール、プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、
イソブタノール等の低級アルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、
グリセリン、1,5-ペンタジオール、ソルビット、ポ
リエチレングリコール等の多価アルコール等が挙げられ
る。 【0014】界面活性剤としては、非イオン性界面活性
剤のソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、プロピレングリコール・ペンタエリス
リトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エ
ステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬
化 ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリン
アルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアル
キルアミン・脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルホルムアルデヒド縮合物、単一鎖長ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、アニオン性界面活性剤と
しては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
硫酸塩、N-アシルアミノ酸及びその塩、N-アシルメチ
ルタウリン及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α-オレ
フィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルリン酸塩、カチオン性界面活性
剤としては、アルキルアンモニウム、アルキルベンジル
アンモニウム塩、両性界面活性剤としては、酢酸ベタイ
ン、イミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられ
る。 【0015】甘味剤としては、サッカリンナトリウム、
ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、
グリチルリチン、ペリラルチン、p-メトキシシンナミ
ックアルデヒド、アスパルテーム等が挙げられる。香料
としては、ペパーミント、スペアミント等の精油、l-
メントール、カルボン、オイゲノール、アネトール、ハ
ーブミント等が挙げられる。安定化剤としては、ビタミ
ンC、ビタミンE、亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸水素ナトリウム、ブチルヒドロキシトル
エン、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール
等が挙げられる。 【0016】薬効成分としては、クロルヘキシジン、ト
リクロサン、塩化セチルピリジニウム、ヒノキチオール
などの抗菌剤、フッ化ナトリウム、フッ化第1錫、モノ
フルオロリン酸ナトリウム などのフッ素化合物、デキ
ストラナーゼ、ムタナーゼ、プロテアーゼなどの歯垢形
成抑制剤、トラネキサム酸、 ?アミノカプロン酸、グリ
チルリチン酸、グリチルレチン酸類、アズレン、アラン
トイン、塩化リゾチーム、オオバクエキスなどの歯肉炎
予防剤、ポリリン酸類などの歯石予防剤、塩化ナトリウ
ムなどの歯茎引き締め剤、酢酸トコフェロールなどの各
種ビタミンなどが挙げられる。 【0017】pH調整剤としては、クエン酸及びその
塩、リン酸及びその塩、リンゴ酸及びその塩、グルコン
酸及びその塩、マレイン酸及びその塩、アスパラギン
酸及びその塩、グルコン酸及びその塩、コハク酸及びそ
の塩、グルクロン酸及びその塩、フマル酸及びその塩、
グルタミン酸及びその塩、アジピン酸及びその塩、塩
酸、 フッ化水素酸、水酸化アルカリ金属等が挙げられ
る。 【0018】以下、実施例によって本発明をさらに詳細
に説明する。なお、測定は以下の手法により行った。 <平均粒径、10μm以上の粒子の割合> (1)サンプルを固形分で3.0gを、蒸留水を入れた
エースホモジナイザー(日本精機製AM-T)に入れ全
量を300gとする。 (2)15000rpmで5分間分散する。 (3)堀場レーザー回折式粒度分布測定装置(LA-9
10)を用いて粒度分布を測定する。分散媒は水、測定
前に内部超音波により1分分散操作する。平均粒径は積
算体積50%の粒径であり、10μm以上の粒子の割合
は体積分布における割合(%)で表す。 【0019】<水分の測定>サンプル約2gをKETT
社製水分計FD220型にて測定する。 <微細セルロースの調製>市販DPパルプを細断後、1
0%塩酸中で 105℃20分間加水分解して得られた
酸不溶性残渣をろ過、洗浄した後、固形分10%のセル
ロース分散液を調製した。この加水分解セルロースの平
均粒径は17μmであった。このセルロース分散液を媒
体撹拌湿式粉砕装置(コトブキ技研工業株式会社製アペ
ックスミル、AM-1型)で、媒体として直径1mmφ
のジルコニアビーズを用いて、撹拌翼回転数1800r
pm、セルロース分散液の供給量0.4l/minの条
件で2回通過湿式磨砕処理を行い、微細セルロース水分
散体Aを得た。この微細セルロース水分散体Aの積算体
積50%の粒径は3.1μm、10μm以上の粒子の割
合は2.3%であった。 【0020】<乾燥複合体の調製>次に、固形分当たり
微細セルロース70重量%、ソルビトール(東和化学工
業製) 30重量%に対して流動パラフィン1重量%と
なるように混合し、総固形分濃度10%のペースト状分
散液を調整した。この分散液をドラムドライヤー(楠木
機械製作所製KDD-1型)で、水蒸気圧力1.2Kg
/cm2、回転数0.5rpmで乾燥し、 スクレーパー
で掻き取って取り出した。続いて、カッティングタイプ
の粉砕機であるフラッシュミル(不二パウダル製)で粗
砕して1000μm以下とし、薄片状、鱗片状の乾燥複
合体Bを得た。水分散性微細セルロース乾燥組成物Bの
水分は3.6%で、積算体積50%の粒径が6.0μ
m、 10μm以上の粒子の割合は15.1%であっ
た。 【0021】 【実施例】以下の処方により、常法に従い、歯磨を製造
した。 1)ペーストの作成 特殊機化(株)製TKコンビミックスw1000型に精
製水430kgを入れ、乾燥複合体B70kgを投入
し、3000rpm、30分間分散処理した。得られた
微細セルロース水分散体Cの粘度をB型粘度計を用い測
定したところ、2rpmで480ポイズ、20rpmで
66ポイズであった。水分散性微細セルロース乾燥組成
物B、70kgは粉体袋入りであり、当該真空乳化器投
入時も、通常の作業方法で処理できた。作業人員は1名
で、所要時間は10分であった。次に、以下の組成とな
るよう歯磨き成分を真空乳化器にさらに添加、攪拌操作
して歯磨き組成物とした。 成分名 配合量(%) 第二リン酸カルシウム 20.0 グリセリン 20.0 塩化セチルピリジニウム 0.1 微細セルロース水分散体C 40 N-ココイル-L-アルギニンエチルエステル・ピロリド
ンカルボン酸塩 0.1 香料 1.0 ペルーレジノイド 0.08 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 4.0 塩化ラウリルピリジニウム 1.0 酢酸トコフェロール 0.1 精製水 残部 合 計 100.0 【0022】 【比較例】微細セルロース水分散体A、700kgを、
実施例と同じ真空乳化器(特殊機化(株)製TKコンビ
ミックスw1000型)に入れた。このとき、微細セル
ロース水分散体が入った容器は20kg入りであるた
め、合計35回を越す投入作業となり、かつ、高粘度の
ペーストであるため容器からの取り出しは難渋し、付着
で容器にも残存した。このための作業人員は5名必要で
あり、2時間を要した。また、ホイスト等の重量物吊り
上げ機器が必要であった。その後、実施例と同様の配合
で歯磨き組成物を製造した。 成分名 配合量(%) 第二リン酸カルシウム 20.0 グリセリン 20.0 塩化セチルピリジニウム 0.1 微細セルロース水分散体A 40 N-ココイル-L-アルギニンエチルエステル・ピロリド
ンカルボン酸塩 0.1 香料 1.0 ペルーレジノイド 0.08 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 4.0 塩化ラウリルピリジニウム 1.0 酢酸トコフェロール 0.1 精製水 残部 合 計 100.0 【0023】 【発明の効果】微細セルロ−スを配合した口腔組成物を
製造するにあたり、効率のよい製造方法を提供できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 平均粒径が8μm以下で、10μm以上
    の粒子の割合が40%以下である微細セルロース組成物
    を含有する口腔組成物において、微細セルロース50〜
    98重量%と多価アルコール2〜50重量%からなる乾
    燥複合体を水に再分散させて後、該口腔組成物に配合す
    ることを特徴とする口腔組成物の製造方法。
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