JP2003095882A - 養毛育毛剤 - Google Patents

養毛育毛剤

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JP2003095882A
JP2003095882A JP2001293955A JP2001293955A JP2003095882A JP 2003095882 A JP2003095882 A JP 2003095882A JP 2001293955 A JP2001293955 A JP 2001293955A JP 2001293955 A JP2001293955 A JP 2001293955A JP 2003095882 A JP2003095882 A JP 2003095882A
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hair
extract
extraction
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konjac
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JP2001293955A
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Katsuyuki Mukai
克之 向井
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 養毛・育毛効果に優れ、安全性に優れる養毛
育毛剤を提供する。 【解決手段】 こんにゃくトビ粉にエタノールを加え、
攪拌後、ろ過により得られた抽出液を濃縮し、エタノー
ルに溶解させ、水中に攪拌しながら導入し、そのまま分
散状態で攪拌し、茶褐色の沈殿をろ過により分取し得ら
れたこんにゃく抽出物を、エタノールに溶解し、プロピ
レングリコール、精製水を加えて構成されるこんにゃく
抽出物を含有することを特徴とする養毛育毛剤。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、こんにゃく抽出物
を有効成分として配合した、優れた脱毛防止、発毛効果
などの養毛作用、育毛作用を持つ養毛育毛剤に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】高齢化社会、ストレス社会といわれる現
代、頭部毛髪が様々な原因によい脱毛の危機にさらされ
る機会が増えている。禿げや脱毛の原因としては、男性
ホルモンの活性化、毛包への血流量の減少、皮脂の分泌
の増大など様々な原因が考えられる。これまで発売され
ている養毛育毛剤には、これらの原因を取り除く化合物
が配合されており、例えば、女性ホルモン剤、血管拡張
剤、抗炎症剤などを配合した多くの商品が発売され、利
用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それら
はいずれも脱毛防止や養毛育毛作用の点において効果が
十分でない製品ばかりであり、これらは、禿げや脱毛の
原因が多種多様に渡ることが原因の1つとしてあげられ
る。その中で、ミノキシジルやタクロリムスなどのよう
に発毛作用を有する化合物は存在するが、それらはいず
れも実効濃度での使用は、安全性の面で問題があり、低
濃度で使用せざるを得ない状況にある。これに対応し
て、より優れた安全性の高い養毛育毛剤の開発が求めら
れている。養毛化粧料に求められる効果としては、発毛
を促す効果、毛を太くする効果、抜け毛を減らす効果、
フケを減らす効果、枝毛を減らす効果等が挙げられる。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するため鋭意検討の結果、前記のような様
々な効果をすべて有する、優れた養毛育毛剤を探索した
結果、こんにゃく芋から水以外の有機溶剤を用いて抽出
した抽出物が養毛育毛効果に非常に優れることを見出
し、本発明に到達した。 【0005】すなわち、本発明は、こんにゃく芋から有
機溶剤を用いて抽出したこんにゃく抽出物を有効成分と
して含有することを特徴とする養毛育毛剤を要旨とする
ものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の養毛育毛剤は、こんにゃく芋から有機溶剤を用
いて抽出したこんにゃく抽出物を有効成分として含有す
る、脱毛防止、発毛効果などの養毛育毛作用に非常に優
れる養毛育毛剤である。 【0007】本発明で抽出原料として使用するこんにゃ
く芋は、在来種、支那種をはじめ品種改良された新種
や、インドネシアや中国などで野生に生えているこんに
ゃく芋などいかなるものでも良い。こんにゃく芋は栽培
されているそのままでも良いし、乾燥、すりつぶし、加
熱などの操作によって加工されていてもよい。これらの
中で好ましい例としては、特に大量に廃棄されるもので
あり、安価に入手できることからこんにゃくトビ粉を使
用することが好ましい。こんにゃくトビ粉は、こんにゃ
く製造のためのこんにゃく精粉を製造する際にこんにゃ
く芋の4割から5割が副産物として発生し、ほとんどが
廃棄されているものである。 【0008】本発明で抽出溶媒として使用する有機溶剤
としては原料中の成分と抽出中に反応し、本発明の効果
を損なうものでなければいかなるものでも使用できる。
また、一種類の溶剤を単独で用いても複数の溶剤を混合
して用いても良い。かかる有機溶剤としては、例えばメ
タノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパ
ノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−
ブタノールなどのアルコール類、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリ
ン等の多価アルコール、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、石油エー
テル等のエーテル類、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ヘキサ
ン、ペンタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン等の芳香
族炭化水素類、ポリエチレングリコール等のポリエーテ
ル類、ピリジン類などが挙げられる。 【0009】これらの中で好ましい例としては、メタノ
ール、エタノール、ヘキサン、アセトンが挙げられ、特
に好ましい例としてはメタノール、エタノールが挙げら
れる。また、これらの有機溶剤で抽出する際には抽出効
率をあげるために例えば水、界面活性剤などの添加物を
本発明の効果をそこなわない範囲で添加することができ
る。 【0010】抽出に使用する有機溶剤の量は原料となる
こんにゃく芋に対して望ましくは1〜30倍量程度、さ
らに望ましくは1〜10倍量程度が良い。溶剤の使用量
がこの範囲以下であれば、原料全体に溶剤が行き渡ら
ず、抽出が不十分になる恐れがあり、この範囲を超える
量の溶剤を添加してももはや抽出量に影響はなく、後の
濃縮工程での溶剤除去作業の負担が増えるのみである。 【0011】抽出温度は使用する有機溶剤の沸点にもよ
るが、好ましくは、0℃から80℃、さらに好ましくは
室温程度から60℃の範囲がよい。抽出温度がこの範囲
以下であれば、抽出効率が低下し、この範囲以上の温度
をかけても抽出効率に大きな影響はなく、いたずらにエ
ネルギー使用量が増えるのみである。 【0012】抽出時間は、1〜48時間、好ましくは2
〜20時間である。抽出時間がこの範囲より短いと、十
分に抽出が行われず、この範囲を超えていたずらに長く
時間をかけて抽出を行っても、もはや抽出量の増大は見
込めない。 【0013】なお、抽出操作は1回のみの回分操作に限
定されるものではない。抽出後の残渣に再度新鮮な溶剤
を添加し、抽出操作を施すこともできるし、抽出溶剤を
複数回抽出原料に接触させることも可能である。すなわ
ち、抽出操作としては、回分操作、半連続操作、向流多
段接触操作のいずれの方式も使用可能である。また、ソ
ックスレー抽出など公知の抽出方法を使用してもよい。 【0014】次に、抽出残渣を分離除去する。分離の方
法は特に限定されず、例えば吸引ろ過、フィルタープレ
ス、シリンダープレス、デカンター、遠心分離器、ろ過
遠心機などの公知の方法を用いることができる。 【0015】このようにして得られた抽出液は濃縮工程
に送られる。濃縮方法は特に限定されず、例えばエバポ
レーターのような減圧濃縮装置や加熱による溶媒除去な
どにより、濃縮することができる。 【0016】上記濃縮物はこのままでも使用できるが、
引き続いて親水性の糖類などの不純物類を除去する目的
で、常法による精製が可能である。例えば、水洗浄、再
結晶法、カラムクロマトグラフィーなどが挙げられる。 【0017】また、本発明における養毛育毛剤中のこん
にゃく抽出物の配合量は、製剤全体に対して、0.1〜
80重量%であり、好ましくは、1〜20重量%であ
る。 【0018】本発明の養毛育毛剤が採り得る剤型には、
外皮に適用可能な剤型であれば特に限定されず、例えば
液状、乳液、軟膏等を選択できる。また、本発明の養毛
育毛剤の形態は任意であり、例えばローション、ヘアト
ニック、ヘアリキッド、ヘアークリーム、ムース、シャ
ンプー、リンス、トリートメント、コンディショナー、
乳液、軟膏、エアゾール、ゲル、ムース、リニメント等
の形態をとることができる。 【0019】本発明の養毛育毛剤においては、こんにゃ
く抽出物に加えて必要に応じて、かつ、本発明の目的で
ある育毛養毛効果を損なわない限りにおいて、化粧品、
医薬部外品、医薬品等で一般的に用いられる各種油性若
しくは水性成分、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止
剤、界面活性剤、香料、色剤、各種薬剤等や今までに公
知の養毛育毛剤を配合することができる。 【0020】例えば、高級脂肪酸、固形パラフィン、流
動パラフィン、シリコーン油、スクワラン、オリーブ
油、高級アルコール等の油分、グリセリン、ヒアルロン
酸、プロピレングリコール等の保湿剤、キサンタンガム
等の増粘剤、ニコチン酸アミド、ビタミンEおよびその
誘導体等の血管拡張剤、副腎皮質ホルモン、抗男性ホル
モン、抗ヒスタミン剤、角質溶解剤、生薬抽出物、抗酸
化剤、金属イオン封鎖剤、各種ビタミン剤、皮膚機能亢
進剤、消炎剤、抗菌剤、清涼剤、有機酸類等を配合する
ことができる。 【0021】 【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 製造例 こんにゃくトビ粉1kgを攪拌槽に仕込み、そこにエタ
ノール2Lを加え、常温で2時間攪拌した。その後、ろ
過により抽出液と残渣を分離した。抽出液をエバポレー
ターにより濃縮し、茶褐色の濃縮物10.7gを得た。
この濃縮物を20.0gのエタノールに溶解させ、20
0gの水中に攪拌しながら導入し、そのまま分散状態で
攪拌した。30分経過後、茶褐色の沈殿をろ過により分
取した後、水を留去し、6.8gのこんにゃく抽出物を
得た。 【0022】実施例1 上記こんにゃく抽出物5gをエタノール65gに溶解
し、プロピレングリコール5gを加えて撹拌後、精製水
を加えて100mlとし、ローションタイプの養毛育毛
剤を調製した。 【0023】実施例2 こんにゃく抽出物10gをエタノール65gに溶解し、
センブリエキス1g、ニコチン酸アミド0.2g、ヒア
ルロン酸1g、グリチルリチン酸ジカリウム0.2g、
L-メントール0.5g、を加えて撹拌後、精製水を加
えて100mlとし、ローションタイプの養毛育毛剤を
調製した。 【0024】実施例3 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレー
ト5g、ソルビタンモノステアレート2g、セタノール
2g、ステアリルアルコール2g、流動パラフィン15
g、ビタミンEアセテート0.2gを加温混合し、別に
こんにゃく抽出物5g、パントテニールエチルエーテル
0.5g、プロピレングリコール10g、パラオキシ安
息香酸メチル0.1g、精製水58.2gを加温混合し
た後、撹拌混合しながら室温まで冷却し、ヘアークリー
ムタイプの養毛育毛剤を調製した。 【0025】試験例 実施例1の製造方法に準じ、表1に示す処方で実施例4
〜実施例6の試料とこんにゃく抽出物を含有しない以外
は全く同様の方法で調製した比較例1の試料を、C3H
/HeNマウス(雄性、7週齢)10匹を1群として、
背部の2cm×2cmの範囲をバリカン及びシェーバー
で剃毛し、1日1回試料0.2mlを塗布した。各サン
プルによる剃毛面積の50%に毛が生えるまでに要する
日数を表2に示した。 【0026】 【表1】【0027】 【表2】 【0028】表2からも明らかなように、本発明におけ
る養毛育毛剤は、優れた発毛効果を有している。 【0029】 【発明の効果】本発明の養毛育毛剤に配合されるこんに
ゃく抽出物中の機能成分は明らかではないが、こんにゃ
く抽出物中にはグルコシルセラミドや植物性ステロール
類などが多く含まれており、それらと未同定成分との相
乗効果により、非常に高い養毛育毛効果を示すものと考
えられる。さらに食用されている植物からの抽出物であ
るため、非常に安全性が高い養毛育毛剤である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 こんにゃく芋から有機溶剤を用いて抽出
    したこんにゃく抽出物を有効成分として含有することを
    特徴とする養毛育毛剤。
JP2001293955A 2001-09-26 2001-09-26 養毛育毛剤 Pending JP2003095882A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225681A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Cosmo Shokuhin Kk コンニャク芋乾燥組成物及びその製造方法
JP2013136525A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Konnyakuya Honpo Kk 化粧料
CN114848554A (zh) * 2022-05-24 2022-08-05 品高生物科技(广州)有限公司 一种防脱生发的植物复合物及其制备方法

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