JP2003095666A - 成形用金型およびその製造方法ならびに情報記録ディスク用ガラス基板の製造方法 - Google Patents

成形用金型およびその製造方法ならびに情報記録ディスク用ガラス基板の製造方法

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友康 村上
Takashi Shimada
隆 島田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護膜の表面に存在する凸欠陥を除去するこ
とができ、保護膜の表面にスクラッチを生じることのな
い成形用金型を提供すること。 【解決手段】 金型上の保護膜の表面を、粒径0.00
5μm〜0.3μmの砥粒を含む研磨剤を使用した化学
的機械研磨を用いて研磨し、保護膜の表面の粗さ(R
a)を2nm以下に仕上げることにより、欠陥がなく、
超平滑平面を有した金型を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクなど
の情報記録ディスク用ガラス基板成形用金型およびその
製造方法ならびに情報記録ディスク用ガラス基板の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報を磁気的に記録ないし再生する情報
記録ディスクの一つである磁気ディスクでは、小型化、
薄型化、高記録密度化などの高性能化が進んでいる。そ
して、この磁気ディスクの基板材料としては、剛性や硬
度が高く、また平滑化も比較的容易なガラス基板を用い
た開発が進められている。このようなガラス基板を、成
形用金型を用いて、プレス成形する方法は、その成形後
のガラス基板の表面を多くの工程で加工する必要がない
ため、低コストであり、また高品質な基板材料が得られ
るため生産性が高い。そして、このようなプレス成形用
金型は、耐熱性物質からなる金型母材のプレス面に保護
膜が成膜されて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気ディス
ク用としてのガラス基板では、その表面粗さ(Ra)と
して数nmという超平滑性が要求され、僅か数10nm
の高さの欠陥でも、製品不良を引き起こす。そのため、
ガラス基板に転写される金型表面の欠陥や表面粗さを低
減することは前記した製品不良の低減を図るうえで重要
となる。また、磁気ディスク用ガラス基板の大きさは、
光学素子の数倍以上の直径例えば数10〜80mm程度
であり、この面積が大きいことも、欠陥のない超平滑平
面を得る困難さを増す一つの要因となる。
【0004】そこで、従来では、金型母材の表面をダイ
ヤモンド砥粒などで超平滑平面に研磨した後、その砥粒
や金型母材の研磨粉やその他の異物を除去するために洗
浄を行うようにしている。しかしながら、このような異
物は、洗浄では完全に取り除かれにくいため、その上に
堆積した保護膜の表面にも数10〜数100nmの凹凸
の欠陥を生じてしまう。このような欠陥は、成形後のガ
ラス基板に転写され、欠陥となってしまう。
【0005】また、金型母材の表面に異物がなく、平滑
にしていても、その表面に保護膜を成膜すると、その成
膜中に発生した粒子などにより、保護膜の表面に凹凸な
どの欠陥を生じてしまう。
【0006】また、保護膜において、その成膜後の表面
粗さは成膜前のそれよりも劣化する。これは保護膜それ
自体の結晶性や成膜メカニズムに起因していると考えら
れ、改善することは困難である。このため、保護膜の平
滑化のために硬く研削力の高いダイヤモンド砥粒等を用
いて研磨する方法も提案されているものの、砥粒を分散
させただけの研磨剤では保護膜の表面に傷が生じてしま
うという問題がある。また、シリカ(二酸化珪素)等の
ように柔らかい砥粒を用いると研磨レートが著しく低
く、研磨自体が困難である。
【0007】さらに、保護膜の表面に生じた傷などの欠
陥は、ガラス成形時に延びるガラスの抵抗になり、その
際、ガラス中の不純物による保護膜の腐食を引き起こす
ため、金型の寿命を大幅に低下させるというと問題も引
き起こす。
【0008】したがって、本発明は、金型母材の表面に
成膜される保護膜の表面を、凹凸などの欠陥を生じなく
し、超平滑な平面にすることを解決すべき課題としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の成型用金型
は、ガラス材料を所要形状のガラス基板にプレス成形す
るために用いられる成型用金型であって、金型母材の表
面に所要膜厚の保護膜が成膜されており、前記保護膜
は、粒径0.005〜0.3μmの砥粒を含む研磨剤に
より化学的機械研磨されて表面の粗さ(Ra)が2nm
以下に仕上げられていることを特徴とする。
【0010】本発明の成型用金型の場合、凹凸などの欠
陥が無く超平滑な保護膜表面を備えたものである。
【0011】好ましくは、前記保護膜の材料が、白金、
パラジウム、ロジウム、ルテニュウム、イリジウム、オ
スミウム、レニウム、タンタルのなかの少なくとも1種
類からなる。
【0012】この構成により、金型母材の保護力と成形
後のガラス基板との離型性が向上し、かつ保護膜寿命の
優れたものとなる。
【0013】好ましくは、前記化学的機械研磨を行なう
研磨剤のpHが4以下である。
【0014】この構成により、研磨レートを向上し、凸
異物の除去効率を高めることができる。
【0015】好ましくは、前記化学的機械研磨を行なう
研磨剤に含まれる砥粒がアルミナ、シリカ、セリアのう
ち少なくとも一つを主成分とする。
【0016】砥粒としてこれらの主成分を選択すると、
保護膜に傷を発生させにくくできる。
【0017】(2)本発明の成型用金型の製造方法は、ガ
ラス材料から情報記録ディスクの形状のガラス基板にプ
レス成形するのに用いられる成型用金型の製造方法であ
って、金型母材の表面に保護膜を成膜する工程と、前記
成膜工程後において前記保護膜の表面の凹凸を化学的機
械研磨して表面粗さ(Ra)で2nm以下に加工する工程
とを含むことを特徴とする。
【0018】この製造方法の場合、欠陥がないガラス基
板を成形できると共に、保護膜表面に欠陥が存在しない
ため、保護膜の寿命が優れた金型とすることができる。
また、保護膜表面に存在する凸欠陥を除去することがで
き、保護膜表面にスクラッチ(傷)を生じることなく超
平滑な保護膜表面とガラス成形用金型を得ることができ
る。
【0019】好ましくは、前記化学的機械研磨が、粒径
0.005〜0.3μmの砥粒を含む研磨剤により研磨
するものである。
【0020】(3) 本発明の情報記録ディスク用ガラス
基板の製造方法は、ガラス素材を、金型を用いて、情報
記録ディスク形状のガラス基板にプレス成形する情報記
録ディスク用ガラス基板の製造方法において、前記金型
として前記(1)に記載の金型を用いることを特徴とする
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る成形用金型の断面構成を示す。図中、Aは金型全体を
示す。この金型Aは、表面研磨加工が終了した状態にあ
る金型母材1を有する。金型母材1において、図中上側
の面は、プレス面2となる。このプレス面2には、例え
ば数μmの膜厚の保護膜3が、例えばプラズマスパッタ
装置によって、成膜されている。この保護膜3は、ガラ
ス成形時の高温と高圧で金型母材1が腐食などにより劣
化するのを防ぐためのものである。
【0022】保護膜3の材料は、金型母材1の保護力と
成形後のガラス基板との離型性を向上させ、かつ寿命特
性にも優れたものが好ましい。そのため、保護膜3の材
料としては、貴金属系金属またはその貴金属同士の合金
が好ましく、それには、例えば、白金(Pt)、パラジ
ウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニュウム(R
u)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)、レニ
ウム(Re)、タンタル(Ta)があり、それらから少
なくとも1種類が選択される。
【0023】保護膜3の表面には、図1(a)で示すよう
に、金型母材1の表面に残存していた異物や、成膜時に
付着したパーティクルや、成膜時に発生した微小なモフ
ォロジー等からなる微小な表面凹凸4が存在している。
【0024】このような保護膜3に対して、図1(b)
に示すように、pH(水素イオン活性度:ペーハー)が約
3の研磨剤を使用した化学的機械研磨を用いてその表面
を研磨して微小な表面凹凸4を除去する。これによっ
て、保護膜3の表面を、表面粗さRaで2nm以下、最
も好ましくは0.5nm以下の超平滑な平面5に形成す
る。
【0025】研磨剤のpHとしては、研磨レートを向上
し、凸異物の除去効率を高めるうえで、前記した約3に
限定されるものではなく、4以下であればよい。
【0026】前記研磨剤は、粒径0.005〜0.3μ
m、好ましくは、粒径0.01〜0.1nm、最も好ま
しくは、粒径約0.01μmのシリカ(酸化シリコン)砥
粒を含む。他の研磨剤には、アルミナ(酸化アルミニウ
ム)、セリア(酸化セリウム)がある。
【0027】これら各研磨剤に含まれる砥粒は、アルミ
ナ、シリカ、セリアの少なくとも一つを主成分としてい
るものでよい。
【0028】このとき行なう化学的機械研磨について図
2を用いて簡単に説明する。
【0029】化学的機械研磨は、一般にはCMP(Chem
ical Mechanical Polishing)と呼ばれ、例えば図2に
示すような装置によって行なわれる。
【0030】CMPに用いられる研磨剤(スラリー)7
には、前記砥粒の他に、酸化剤、分散材、安定剤、pH
調整剤などの化学成分が含まれており、毎分数10回転
で回転する定盤8の中央から滴下され被研磨物の表面に
分散供給される。
【0031】被研磨物である金型Aは、キャリア9の内
部に被研磨面であるプレス面を下にして保持されてお
り、発泡ポリウレタンや腐食布などの弾性体からなる研
磨布(研磨パッド)10に所望の圧力で押し付けられ
る。
【0032】これにより金型Aの被研磨面は化学的に反
応しながら機械的な力を受けて研磨されるというもので
ある。この化学的機械研磨の研磨レートは、圧力が高い
ほど高くなる特性を有しているため、凸欠陥は早く研磨
されて消失し、凹欠陥は周辺の平坦な領域より研磨レー
トが低いため研磨されにくく、周辺が研磨されて膜厚が
薄くなることにより消失させることができる。
【0033】したがって、本実施の形態1によると、金
型Aはその保護膜3に欠陥がない超平滑な平面5を有
し、その平面5が成形後のガラス基板に転写させること
ができるため、ガラス基板も欠陥がない超平滑な平面と
なり、情報記録ディスク用ガラス基板として最適なもの
とすることができる。
【0034】また、本実施の形態1の場合、保護膜3の
表面に存在する欠陥に起因した、成形時の保護膜3の劣
化を大幅に低減し、その寿命を大幅に改善することがで
きる。したがって、このような保護膜3を備えた金型を
用いれば、高品質な情報記録ディスク用ガラス基板を安
価にかつ大量に製造できる。
【0035】なお、本実施の形態1では被研磨物である
金型Aよりも研磨パッド10の方が大きい場合を示した
が、金型Aよりも研磨パッド10が小さくても良い。
【0036】また、研磨剤として約0.1μmのアルミ
ナ砥粒を含み、pHが約3であるとしたが、粒径が0.
01μm〜0.3μmの砥粒を含む研磨剤であれば、保
護膜3の種類に合わせてシリカなどの他の砥粒を用いた
り他のpHとしても良い。 (実施の形態2)図3(a)(b)は、それぞれ、本発明の
実施の形態2における磁気ディスク用ガラス基板成形用
金型を示す概略斜視図および概略断面図である。これら
の図において、Bは、金型の全体を示す。この金型B
は、その側面が2段構成になっている。図中、1は、金
型母材、2はプレス面、3は、保護膜、5は、平滑平面
である。この平面5は、実施の形態1で記載した方法を
用いて表面粗さRaが2nm以下の超平滑な平面とされ
ている。
【0037】保護膜3は、約1μm例えばイリジウムか
らなる膜で構成され、金型母材1の底面を除く表面に覆
われている。この場合、保護膜3は、金型母材1のプレ
ス面2にのみ形成されていてもよい。
【0038】なお、本実施の形態2では金型Bが2段構
成になっている場合を示しているが、それ以上の段数で
あってもよいし、また、保護膜3は、他の膜種や膜厚で
あってもよい。 (実施の形態3)図4(a)(b)は、それぞれ、本発明の
実施の形態3における磁気ディスク用ガラス基板の製造
方法の実施に用いる製造装置の概略断面図であり、図4
(a)は、プレス成形前、図4(b)はプレス成形状態を示
す。この製造方法の実施に際して、実施形態1の金型A
が用いられるが、実施形態2の金型Bを用いてもよい。
【0039】図4(a)において、上下一対の金型A
は、互いの平面5が向かい合わせになるように、対応す
るヒータ11それぞれに固定されている。下側の金型A
には、ガラス素材12が設置されている。ガラス素材1
2は、前記両金型Aによるプレス成形により成形されて
磁気ディスク用のガラス基板15となる。
【0040】以下、説明する。まず、図4(a)で示すよ
うに、成形室内13内における下側金型Aの中央にガラ
ス素材12を設置する。次に、ヒータ11により、上下
金型Aおよびガラス素材12を当該ガラス素材12の特
性にあわせた所望の温度(例えば600℃、ガラス素材
12の質により異なり、ガラス軟化点Ts近傍(±50
℃程度))に加熱する。
【0041】次に、図4(b)に示すように、加圧機1
4を用いて、上側金型Aを、下側金型Aに向けて下降さ
せ、両金型A間でガラス素材12を、例えば400Kg
/cm2の圧力で数分間加圧して所望の厚さのガラス基
板15に成形する。もちろん、これら成形条件は一例で
あり、ガラス素材の特性に合わせた他の成形条件でも良
い。
【0042】その後、両金型Aおよびをガラス基板15
を約300℃まで冷却した後、金型A同士を離し、ガラ
ス基板15を成形室8外に取出す。
【0043】以上の製造方法により製造されたガラス基
板15は、金型Aの表面粗さRaが2nm以下の超平滑
な平面が転写されているから、磁気ディスク用として適
したものとなる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、保護膜の
表面に存在する凸欠陥が除去され、超平滑な平面を備え
た成形用金型を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における金型の製造方法
の説明に供するもので、(a)は保護膜表面に凹凸欠陥の
ある金型の側面断面図、(b)は保護膜表面に凹凸欠陥が
無く平滑された金型の側面断面図を示す。
【図2】図1の金型の保護膜表面の研磨に用いる化学的
機械研磨装置の概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態2における金型に係り(a)
は、その概略斜視図、(b)は、その概略断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3における磁気ディスク用
ガラス基板の製造方法の実施に供する製造装置に係り、
(a)は、プレス成形前の前記製造装置の概略断面図、
(b)は、プレス成形状態の前記製造装置の概略断面図を
示す。
【符号の説明】
A 金型 1 金型母材 2 プレス面(平面) 3 保護膜 4 微小な表面凹凸 5 超平滑平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 隆 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5D006 CB04 CB07 DA03 5D112 AA02 BA03 BA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス材料を所要形状のガラス基板にプ
    レス成形するのに用いられる成型用金型であって、 金型母材の表面に所要膜厚の保護膜が成膜されており、 前記保護膜は、粒径0.005〜0.3μmの砥粒を含
    む研磨剤により化学的機械研磨されて表面の粗さ(R
    a)が2nm以下に仕上げられている、ことを特徴とす
    る成型用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の成型用金型において、 前記保護膜の材料が、白金、パラジウム、ロジウム、ル
    テニュウム、イリジウム、オスミウム、レニウム、タン
    タルのなかの少なくとも1種類からなることを特徴とす
    る成形用金型。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の成形用金型にお
    いて、 前記化学的機械研磨を行なう研磨剤のpHが4以下であ
    ることを特徴とする成型用金型。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の成
    型用金型において、 前記化学的機械研磨を行なう研磨剤に含まれる砥粒がア
    ルミナ、シリカ、セリアのうち少なくとも一つを主成分
    とすることを特徴とする成型用金型。
  5. 【請求項5】 ガラス材料から情報記録ディスクの形状
    のガラス基板にプレス成形するのに用いられる成型用金
    型の製造方法であって、 金型母材の表面に保護膜を成膜する工程と、 前記成膜工程後において前記保護膜の表面の凹凸を化学
    的機械研磨して表面粗さがRaで2nm以下に加工する
    工程と、 を含むことを特徴とする成型用金型の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の成型用金型の製造方法
    において、 前記化学的機械研磨が、粒径0.005〜0.3μmの
    砥粒を含む研磨剤により研磨するものである、ことを特
    徴とする成型用金型の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の成型用金型の製
    造方法において、 前記保護膜の材料として、白金、パラジウム、ロジウ
    ム、ルテニュウム、イリジウム、オスミウム、レニウ
    ム、タンタルのなかの少なくとも1種類から選択するこ
    とを特徴とする成形用金型の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7いずれかに記載の成形
    用金型の製造方法において、 前記化学的機械研磨を行なう研磨剤のpHを4以下とす
    ることを特徴とする成型用金型の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5ないし8のいずれかに記載の成
    型用金型の製造方法において、 前記化学的機械研磨を行なう研磨剤として、それに含ま
    れる砥粒がアルミナ、シリカ、セリアのうち少なくとも
    一つを主成分に含むものを用いる、ことを特徴とする成
    型用金型の製造方法。
  10. 【請求項10】 ガラス素材を、金型を用いて、情報記
    録ディスクの形状のガラス基板にプレス成形する情報記
    録ディスク用ガラス基板の製造方法において、 前記金型として請求項1ないし4いずれかに記載の金型
    を用いる、ことを特徴とする情報記録ディスク用ガラス
    基板の製造方法。
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