JP2003095495A - シート分割巻取装置の分割帯状シート先端振分方法及びシート分割巻取装置。 - Google Patents
シート分割巻取装置の分割帯状シート先端振分方法及びシート分割巻取装置。Info
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Abstract
へ確実に振り分けることができるシート分割巻取装置の
分割帯状シート先端振分方法提供すること。 【解決手段】 広幅な帯状シートをスリッター2により
複数の狭幅シートに分割し、得られた狭幅シートを第1
巻取位置Aと第2巻取位置Bとに振り分けて巻き取るシ
ート分割巻取装置のシート先端振分方法であって、スリ
ッター2を非切断状態にして広幅の帯状シートの先端を
通過させる広幅シート通過工程と、前記スリッター2を
切断状態にして前記広幅の帯状シートの後続部分を複数
に分割しつつ、前記帯状シートの先端を第1巻取位置A
に向けて送る先端搬送工程と、前記帯状シートにおける
複数に分割された後続部分をシート幅方向に切断し、第
1巻取位置Aで巻き取るべき第1狭幅シートS1と、第
2巻取位置Bで巻き取るべき第2狭幅シートS2となす
切断工程と、前記第2狭幅シートS2の先端を第2巻取
位置Bに向けて送る第2の先端搬送工程とからなるの
で、分割した帯状シートの先端を両側の巻取位置へ確実
に振り分けることができる。
Description
置において広幅の帯状シートをスリッターにより分割し
て得られた狭幅の帯状シートの先端を第1の巻取位置と
第2の巻取位置へ振り分ける方法及びシート分割巻取装
置に関する。
シートを左右の巻取位置に振り分けて巻取るシート分割
巻取装置では、新たに広幅の帯状シートを所定の帯状シ
ート走行路に通す際やスリッターによる分割幅変更の際
の振分方法として、例えば特開平3-232647号公
報に開示されているようにスリッターにより分割した帯
状シートの先端を鉛直方向に一斉に下降させ、各狭幅の
帯状シートに対応する左右の可動体を待機位置につけた
状態で、その左右の可動体の間を通過させた後、各可動
体を帯状シートを挟んで反対側にある作動位置に付ける
ことにより、可動体で帯状シートを振分方向に寄せて振
り分ける方法を採用しているものがある。
な振分方法を用いるには、分割した帯状シートの分岐点
への走行路を鉛直方向とし、分岐点からの帯状シートの
走行路を左右対称になるようにする必要があり、振分位
置付近に左右の可動体を作動させるための充分な空間を
要する。また、帯状シートが例えば薄物プラスチックフ
ィルムのように腰の弱いものの場合、帯状シートと振分
用の可動体との摩擦抵抗により帯状シートが振分用の可
動体の部分で詰まり、それによって振り分けた帯状シー
ト先端が下流へ移動しなくなるという不都合が生じの
で、帯状シートは腰の強いものでなければならない。そ
のため、分割した帯状シートの走行路を鉛直方向に設け
ることができない場合や、腰の弱い帯状シートを取り扱
う場合には、上述のような振分方法を採用することがで
きず、作業者の手作業により分割した帯状シートの振分
けを行っている。したがって、スリッターによる分割幅
変更等に伴って生じる、分割帯状シート先端の巻取位置
への取出し作業に多大な労力と時間を要している。
ッターで分割した帯状シートの分岐点への走行方向及び
分岐点からの走行方向や帯状シートの腰の強さに関係無
く、分割した帯状シートの先端を両側の巻取位置へ確実
に振り分けることができるようにし、かつ、振り分けた
帯状シートの先端を両側の巻取位置に取出す作業の労力
を大幅に軽減すると共にその作業時間を短縮することを
課題としている。
リッターを非切断状態にして広幅の帯状シートの先端を
通過させる広幅シート通過工程と、前記スリッターを切
断状態にして広幅の帯状シートの後続部分を複数に分割
しつつ、前記帯状シートの先端を第1巻取位置に向けて
送る先端搬送工程と、前記帯状シートにおける複数に分
割された後続部分をシート幅方向に切断し、第1巻取位
置で巻き取るべき第1狭幅シートと、第2巻取位置で巻
き取るべき第2狭幅シートとなす切断工程と、前記第2
狭幅シートの先端を第2巻取位置に向けて送る第2の先
端搬送工程とからなる。
の分割帯状シート先端振分方法は、スリッターを非切断
状態にして広幅の帯状シートの先端を通過させる広幅シ
ート通過工程と、 前記スリッターを切断状態にして広
幅の帯状シートの後続部分を複数に分割しつつ、前記帯
状シートの先端を第1巻取位置に向けて送る先端搬送工
程と、前記帯状シートにおける複数に分割された後続部
分をシート幅方向に切断し、第1巻取位置で巻き取るべ
き第1狭幅シートと、第2巻取位置で巻き取るべき第2
狭幅シートとなす切断工程と、前記第2狭幅シートの先
端を第2巻取位置に向けて送る第2の先端搬送工程とか
らなる。
様に変更される場合でも、占有空間の小さい簡素なシー
ト移送機構により上述の方法を実施することができるよ
うにするための本発明のシート分割巻取装置は、第1巻
取位置から第2巻取位置に向けて狭幅シートを移送可能
なシート移送機構を備え、スリッターを非切断状態にし
て帯状シートの先端を通過させ、前記スリッターを切断
状態にして後続部分を複数に分割しつつ、前記帯状シー
トの先端を第1巻取位置に向けて送り、前記帯状シート
における複数に分割された後続部分をシート幅方向に切
断し、第1巻取位置で巻き取るべき第1狭幅シートと、
第2巻取位置で巻き取るべき第2狭幅シートとなし、前
記シート移送機構により前記第2狭幅シートの先端を第
2巻取位置に向けて送るものである。
間を短縮するための本発明のシート分割巻取装置は、帯
状シートをシート幅方向に切断可能であって、前記第1
巻取位置の近傍に設けた切断装置と、第1巻取位置から
第2巻取位置に向けて狭幅シートを移送可能なシート移
送機構とを備え、スリッターを非切断状態にして帯状シ
ートの先端を通過させ、前記スリッターを切断状態にし
て後続部分を複数に分割しつつ、前記帯状シートの先端
を第1巻取位置に向けて送り、前記帯状シートにおける
複数に分割された後続部分を切断装置でシート幅方向に
切断し、第1巻取位置で巻き取るべき第1狭幅シート
と、第2巻取位置で巻き取るべき第2狭幅シートとな
し、前記シート移送機構により前記第2狭幅シートの先
端を第2巻取位置に向けて送ることを特徴とする。
幅が多様に変更されても、それに容易に対処できるシー
ト分割巻取装置を得るには、シート移送機構は、前記分
岐点案内ローラ表面の摩擦係数より大きい摩擦係数を有
する被駆動のシート引戻しローラを前記分岐点案内ロー
ラに当接可能に備えた、前記第2の巻取位置で巻取る狭
幅の帯状シート毎の一つ又は複数組のベルトコンベア装
置と、前記ベルトコンベア装置を夫々帯状シート幅方向
に移動可能に支持する案内支持梁とを備えるものがよ
く、ベルトコンベア装置の配置作業を全自動化するため
には、更に、前記ベルトコンベア装置を第2の巻取位置
で巻取る帯状シートに対応する位置に移動可能な移動機
構を備えたものがよい。
ターによる分割幅の多様な変更に対処できるようにする
には、前記シート移送機構は、前記分岐点案内ローラ表
面の摩擦係数より大きな摩擦係数を有する被駆動のシー
ト引戻しローラを前記分岐点案内ローラに当接可能に備
えた一つ又は複数組のベルトコンベア装置と、前記ベル
トコンベア装置を帯状シート幅方向に移動可能に支持す
る案内支持梁と、前記ベルトコンベア装置を第2の巻取
位置で巻取る帯状シートに対応する位置に順次移動可能
な移動機構とを備えるとよい。
を得るために前記分岐点案内ローラは、外周面に鍍金を
施した鍍金ローラを用いるとよい。前記シート引戻しロ
ーラと無端ベルトを備えており、前記分岐点案内ローラ
表面に搬送用の無端ベルトを当接可能に構成したベルト
コンベア装置としてもよい。
施例に係る概略側面図、図2は同概略平面図である。こ
のシート分割巻取装置において、原反ロールから巻戻さ
れた広幅の帯状シートS0は、図示しない案内ローラ及
び案内ローラ1からなる所定のシート走行路を経てスリ
ッター2へ導かれ、スリッター2により複数の狭幅の帯
状シートSに分割される。分割され狭幅の帯状シートS
は、分岐点案内ローラ3から左右にある巻取位置Aと巻
取位置Bとへ交互に振分けられ、個々の巻芯Cのまわり
にロール状に巻き取られて巻取ロールRとなる。巻取位
置A及びBには、タッチローラ4を備えた公知の巻取装
置(図示せず)が夫々設けてあり、巻取中の巻芯Cは、
巻取装置の巻芯支持装置に保持されて回転駆動され、巻
取ロールRの半径の増大に応じてタッチローラ4から離
反する。
位置Bの間には、所要の帯状シート走行路を作るための
振分案内ローラ5、振分案内ローラ6が設けてあり、夫
々分割された狭幅の帯状シートSを巻取位置A、巻取位
置Bへ導く。なお、必要に応じて、分岐点案内ローラ3
と巻取位置Aの間に複数の案内ローラを設ける場合や、
分岐点案内ローラから巻取位置Bのタッチローラへ帯状
シートを直接導く場合もあり得る。
下刃2aと、これに噛合う上刃2bからなる公知のシェ
アカッターであり、上刃2bはホルダー7bにより下刃
2aに向けて進退可能に保持されており、図1では帯状
シートSを切断できる切断状態にあるが、必要なときに
下刃2aから後退させてスリッター2を非切断状態にす
ることができるようになっている。なおスリッターはレ
ザーカッター等他の公知のものを採用してもよく、また
レザーカッターを採用する場合には、分岐点案内ローラ
3を溝付きローラとしてもよい。
案内ローラ5並びに振分案内ローラ6、及び、下刃2a
のホルダー7aを位置替え可能に支持するスリッター用
の案内支持梁8、上刃2bのホルダー7bを位置替え可
能に支持する案内支持梁9の夫々の両端部は、図示しな
い機枠の所定位置に取り付けてある。
準備時に分割した帯状シートSを巻取位置Aに一括して
取出したとき、その帯状シートSのうち左側の巻取位置
Bで巻取るべき帯状シートSの先端を巻取位置Bの近く
へ送るためのシート移送機構としてベルトコンベア装置
11が設けてある。このベルトコンベア装置11は、広
幅の帯状シートS0のほぼ全幅にわたる移送幅を有して
いる。また、この実施例の場合、帯状シートSを巻取位
置Bに隣接する振分案内ローラ6の下方まで搬送すれば
巻取位置Bへ作業者が容易に取出すことができるので、
ベルトコンベア装置11は、右側の振分案内ローラ5の
近くから左側の振分案内ローラ6の下側外周面の近くま
で伸びている。
は、フレーム12の両端部にローラ13、14を備え、
このローラ13、14間に複数の無端ベルト15を張設
したベルトコンベアユニット16を複数並列に接続し、
モータ17の回転を各ベルトコンベアユニット16の片
方のローラ13に伝達して無端ベルト15を図1の矢印
Dの方向へ回動させることができるようにしたものであ
る。図3に示すフレーム12は、図1のタッチローラ4
の支持装置18を装着した案内支持梁19に設けた支柱
20の上端部に装着してある。
状シートを巻取るには、スリッター2の下刃2a、上刃
2b、タッチローラ4を巻取仕様に応じた新たな所要位
置につけ、巻芯Cを巻芯支持装置に装着して狭幅の帯状
シートSに対応する位置に支持しておき、広幅の帯状シ
ートS0を所定のシート走行路に通して、スリッター2
を通過させ、分割された狭幅の帯状シートSの先端を右
側の巻取位置Aと左側の巻取位置へ振り分けて取出し、
取出した各狭幅の帯状シートSの先端を、巻芯Cに止め
る必要がある。
ー2により分割して得られた狭幅の帯状シートSの先端
を右側の巻取位置Aと左側の巻取位置Bへ振り分けるに
は、先ず、図4に示すように、広幅の帯状シートS0が
所定のシート走行路を経て、非切断状態にしたスリッタ
ー2を通過した後、図5に示すようにスリッター2を切
断状態にして広幅の帯状シートS0を狭幅の帯状シート
Sに分割しながら、広幅の帯状シートS0の先端部及び
その後端に連続している狭幅の帯状シートSの先端部を
第1の巻取位置Aに取出す。その後、シート分割巻取装
置に広幅の帯状シートS0及び狭幅の帯状シートSの搬
送駆動を停止する。
Aに取出された狭幅の帯状シートSをナイフKにより所
要位置でシート幅方向に切断して、先端部をバラバラに
する。
無端ベルト15を図1中で矢印D方向に回動させる。こ
れにより、図7に示すように、右側の巻取位置Aに取出
された狭幅の帯状シートSのうち左側の巻取位置Bで巻
取るべき狭幅の帯状シートS2の先端を作業者が右側の
巻取位置Aから後退させてベルトコンベア装置11に載
せ、その狭幅の帯状シートS2の先端を、左側の巻取位
置Bの近傍へ送る。
ルトコンベア装置11により左側の巻取位置Bの近傍へ
搬送し終わった状態を示す。本実施例では、ベルトコン
ベア装置11が、広幅の帯状シートS0のほぼ全幅に渡
る搬送幅を有しているので、左側の巻取位置Bで巻取る
狭幅の帯状シートS2をその位置や幅に関係無く、確実
に巻取位置Bの近傍へ送ることができる。
帯状シート先端振分方法について説明する。先ず、広幅
シート通過工程において、スリッター2の上刃2bを下
刃2aから後退させて非切断状態にした後、上刃2bと
下刃2aの間を原反ロールから巻戻された広幅の帯状シ
ートS0の先端から通過させる。この際、スリッター2
は、稼動しないので、広幅のまま通過する。
2を切断状態にして広幅の帯状シートS0の後続部分を
長手方向に複数に分割しつつ、帯状シートSの先端を分
岐案内ローラ3及び振分案内ローラ5を介して、第1巻
取位置Aに向けて送る。
ける複数に分割された後続部分をシート幅方向にナイフ
Kで切断し、第1巻取位置Aで巻き取るべき第1狭幅シ
ートS1と、第2巻取位置Bで巻き取るべき第2狭幅シ
ートS2とする。
巻取位置Bで巻き取るべき第2狭幅シートS2の先端を
第2巻取位置Bへシート移送機構11によって送る。し
たがって、第2巻取位置Bで巻き取るべき帯状の第2狭
幅シートS2を確実に後退させて第2巻取位置Bへ搬送
することができ、作業者の労力を軽減することができ
る。
分割巻取装置の概略正面図である。このシート分割巻取
装置では、左側の巻取位置で巻取る狭幅の帯状シートS
の先端を右側の巻取位置Aから後退させて左側の巻取位
置Bの近くへ送ることができるシート移送機構11を、
分岐点案内ローラ3の近傍に備えている。シート移送機
構11は、分岐点案内ローラ3の表面の摩擦係数より大
きい摩擦係数を有する被駆動のシート引戻しローラ21
を分岐点案内ローラ3に当接可能に備えた、左側の巻取
位置Bで巻取る狭幅の帯状シートS2毎のベルトコンベ
ア装置22と、ベルトコンベア装置22を夫々帯状シー
ト幅方向に位置付け可能に支持する案内支持梁19とを
備えている。
すようにベルトコンベア装置22が左側の巻取位置Bで
巻取る帯状シートS2に対応する位置に移動することが
できる移動機構23を備えている。移動機構23は、案
内支持梁19に沿って設けたネジ棒24と、このネジ棒
24を正逆両方向に回転駆動可能なモータ25と、各ベ
ルトコンベア装置22に設けた、該各ベルトコンベア装
置22をネジ棒24に係合離脱させることができる公知
のクラッチ機構26と、各ベルトコンベア装置22が、
夫々の設定した目的位置に移動するように、モータ25
及び個々のクラッチ機構26を遠隔操作する、図示しな
い自動位置決め制御装置とからなる。
を駆動することでネジ棒24を必要な方向に回転させ、
移動の必要なベルトコンベア装置22のクラッチ機構2
6を夫々接続し、それによりベルトコンベア装置22を
ネジ棒24に係合させて案内支持梁19沿いに移動させ
ると共に、各ベルトコンベア装置22の現在位置を夫々
図示しない位置検出装置により刻々検出し、その検出値
が、予め設定した目標値に達したときクラッチ機構26
を切断し、それによりベルトコンベア装置22をネジ棒
24から離脱させて停止させることができる。
ア装置22の台数は、左側の巻取位置Bで巻取る帯状シ
ートの最大数に応じて変化するが、本実施例のシート分
割巻取装置では、左側の巻取位置Bで巻取る帯状シート
Sの最大数が4条であり、そのとき各帯状シート毎に夫
々2台一組になって帯状シートSを移送できるように合
計8台準備してある。図10は、広幅の帯状シートを7
条に分割し、そのうちの3条の狭幅の帯状シートS2は
左側の巻取位置Bへ振り分けて巻き取る場合を示してい
る。そして図10において最も下及び下から2番目に配
置されたベルトコンベア装置22は夫々休止状態にあ
り、他のベルトコンベア装置22は、帯状シートSを移
送するための目的位置についている。
ベア装置22は、案内支持梁19に固設した帯状シート
幅方向のレール19aにスライド可能に装着した可動基
台27を備ている。また、可動基台27には、腕状のフ
レーム28がシート幅方向に平行な支持軸29により枢
支されており、フレーム28の一端部にはシート引戻し
ローラ21が、他の一端部にはローラ30が、それぞれ
回転可能に保持されており、シート引戻しローラ21と
ローラ30とに搬送用の無端ベルト31が張架されてい
る。フレーム28には、シート引戻しローラ21を回転
駆動するためのモータ32が設けてあり、このモータ3
2の回転を、引戻しローラ21に固設した中心軸21a
の一端にベルト伝動装置33により伝達する。
1を掛けた部分の両側はゴム又は合成樹脂で形成してあ
り、分岐点案内ローラ3に接触することができるように
中央部に比べて外径が少し大きく形成されている。支持
軸29は、フレーム28を貫通しており、支持軸29の
両端部は可動基台27のブラケット部27aに装着され
ている。また、支持軸29を中心にフレーム28を揺動
させてシート引戻しローラ21を分岐点案内ローラ3に
当接させるためのアクチュエータ34は、この実施例で
は空圧シリンダ装置であり、そのシリンダの一端は軸体
35により可動基台27に、また、そのピストンロッド
の先端部は軸体36によりフレーム28に枢着してあ
る。
経て圧縮空気を供給すると、アクチュエータ34はフレ
ーム28を押し、それによってフレーム28が支持軸2
9を中心に図11では反時計方向に回転し、シート引戻
しローラ21が分岐点案内ローラ3に当接される。また
アクチュエータ34への圧縮空気の供給を停止するとア
クチュエータ34はフレーム28を引き、フレーム28
は、図11では時計方向に回転してシート引戻しローラ
21が図9に示す退避位置につく。また、モータ32を
駆動するとシート引戻しローラ21が回転し、無端ベル
ト31は図11の矢印Dの方向に回動する。
シートSの先端を右側の巻取位置Aから引戻して左側の
巻取位置Bの近くへ送る場合、巻取停止中にベルトコン
ベア装置22を帯状シートSに対応する位置につけた状
態で、図13に示すようにシート引戻しローラ21を、
右側の巻取位置Aに取出した帯状シートSの上から分岐
点案内ローラ3に当接させ、シート引戻しローラ21を
回転駆動すると共に無端ベルト31を図11の矢印Dの
方向に回動させる。
案内ローラ3と回転駆動されるシート引戻しローラ21
との間に挟まれた帯状シートS2は、それとシート引戻
しローラ21との摩擦力が分岐点案内ローラ3との摩擦
力より大きいため、シート引戻しローラ21との摩擦力
による引戻し張力を受けると共に分岐点案内ローラ3に
対し滑りを生じて引戻され、引戻された帯状シートS
は、ベルトコンベア装置22の無端ベルト31により移
送される。ベルトコンベア装置22による帯状シートの
搬送が終わると、シート引戻しローラ21の回転及び無
端ベルト33の回動を停めると共にシート引戻しローラ
21を分岐点案内ローラ3から後退させておく。
周面に例えばクロム鍍金を施した鍍金ローラとし、その
外周の摩擦係数を小さくしてある。本発明では必要に応
じてシート引戻しローラを独立して設けると共に、図1
1のシート引戻しローラ21の代わりに搬送用の無端ベ
ルト31を掛けるローラを設け、このローラとシート引
戻しローラとを回転駆動するようにしてもよい。またベ
ルトコンベア装置22は、シート引戻しローラ21を普
通の外周面を有するローラに替えると共に搬送用の無端
ベルト31を、分岐点案内ローラの外周面より摩擦係数
の大きい無端ベルトに替え、その無端ベルトを分岐点案
内ローラ3に押圧するようにしたものでもよい。
において、広幅の帯状シートS0をスリッター2により
分割して得られた狭幅の帯状シートSの先端を右側の巻
取位置Aと左側の巻取位置Bへ振り分けるには、第1実
施例と同様にスリッター2を非切断状態にして広幅の帯
状シートS0の先端を通過させた後、スリッター2を切
断状態にして広幅の帯状シートS0を狭幅の帯状シート
Sに分割しながら、広幅の帯状シートS0の先端部とそ
の後に夫々繋がっている狭幅の帯状シートの先端部を右
側の巻取位置Aに取出し、ナイフKにより右側の巻取位
置Aに取出された狭幅の帯状シートSを所要位置でシー
ト幅方向に切断する。
コンベア装置22を移動機構23により、新たに左側の
巻取位置Bで巻取る狭幅の帯状シートSに夫々対応する
よう位置付けておく。その後、シート移送機構11のベ
ルトコンベア装置22により、右側の巻取位置Aに取出
された狭幅の帯状シートSのうち左側の巻取位置Bで巻
取る狭幅の帯状シートS2の先端を右側の巻取位置Aか
ら後退させて左側の巻取位置Bの近くへ送る。
に、図9に示すシート分割巻取装置のシート移送機構1
1を、図14に示すシート移送機構11のように、右側
の巻取位置Aに取出されてシート幅方向に切断された帯
状シートS11、S21、S12、S22、S13、S
23、S14のうち左側の巻取位置で巻取るべき帯状シ
ートS21、S22、S23の先端を一つずつ順番に右
側の巻取位置Aから後退させて左側の巻取位置Bの近く
へ送ることができるものに替えてもよい。
1及び図12に示すものと同じ構造で同じ動作をする2
台一組のベルトコンベア装置22と、ベルトコンベア装
置22を帯状シート幅方向に位置付け可能に支持する案
内支持梁19と、ベルトコンベア装置22を、左側の巻
取位置で巻取る帯状シートS21、S22、S23に対
応する位置に順次移動することができる移動機構23と
を備えている。
棒24、モータ25及びクラッチ機構26と、ベルトコ
ンベア装置22が、設定した目的位置に順次つくよう当
該モータ25及び個々のクラッチ機構26を遠隔操作す
る、図示しない公知の自動位置決め制御装置とからな
る。このシート移送機構11では、移動機構23により
ベルトコンベア装置22を図14に実線で示すように帯
状シートS21に対応する位置に付け、ベルトコンベア
装置22により右側の巻取位置Aに取出されている帯状
シートS21(鎖線で示す)の先端を後退させて左側の
巻取位置Bの近くへ送る。それが終了すると、移動機構
23により、ベルトコンベア装置22を帯状シートS2
2に対応する、鎖線で示す位置に移動し、ベルトコンベ
ア装置22により帯状シートS22の先端を右側の巻取
位置Aから後退させて左側の巻取位置の近くへ送る。そ
して帯状シートS23に対しても同様にして、その先端
を右側の巻取位置Aから後退させて左側の巻取位置の近
くへ送る。
1は図10や図14に示すように左側の巻取位置で巻取
る一つの帯状シートを複数組の引戻し用のベルトコンベ
ア装置により移送するものでなくてもよく、必要に応じ
て一つの帯状シートを一つのベルトコンベア装置によっ
て移送するものに替えてもよい。また、可動基台27を
移動するための移動機構は、上述のモータ25により回
転駆動可能な1本のネジ棒24とクラッチ機構26を備
えたものに限らず、例えばスリッターの刃物台を所要位
置に移動するための移動機構等、他の公知の移動機構を
用いることができる。
して第1の巻取位置へ取出した後、その中から第2の巻
取位置で巻取るべき帯状シートをシート移送機構により
第1の巻取位置から後退させて第2の巻取位置の近くへ
送るので、第1の巻取位置で巻取る帯状シートを第1の
巻取位置に一斉に確実に取出すことができると共に、作
業者は、シート移送機構により第2の巻取位置の近くへ
送られた帯状シートのみを第2の巻取位置に取出せばよ
い。それゆえ、作業者がローラ相互間の狭い隙間から手
を入れて不安定な姿勢で帯状シートの取違えに注意を払
いながら帯状シートを夫々振り分けるといった面倒で長
時間を要する作業が不要になる。したがって、分割した
帯状シート先端を各巻取位置へ振り分けて巻取位置へ取
出す作業が容易になり作業者の労力を大幅に軽減するこ
とができ、しかも作業時間を大幅に短縮することがで
き、シート分割巻取装置の稼動率を向上させることがで
きる。
の概略正面図である。
ある。
トS0の先端を通過させた状態を示す説明図である。
トS0の先端部分と後続の狭幅の帯状シートの先端部を
第1の巻取位置に取出した状態を示す説明図である。
を所要位置でシート幅方向に切断している状態を示す説
明図である。
端をシート移送機構により搬送している状態を示す説明
図である。
り第2の巻取位置の近くへ搬送し終わった状態を示す説
明図である。
の概略正面図である。
る。
先端を第1の巻取位置から後退させてシート移送機構に
より搬送している状態を示す説明図である。
平面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 広幅な帯状シートをスリッターにより複
数の狭幅シートに分割し、得られた狭幅シートを第1巻
取位置と第2巻取位置とに振り分けて巻き取るシート分
割巻取装置のシート先端振分方法であって、 スリッターを非切断状態にして広幅の帯状シートの先端
を通過させる広幅シート通過工程と、 前記スリッターを切断状態にして前記広幅の帯状シート
の後続部分を複数に分割しつつ、前記帯状シートの先端
を第1巻取位置に向けて送る先端搬送工程と、 前記帯状シートにおける複数に分割された後続部分をシ
ート幅方向に切断し、第1巻取位置で巻き取るべき第1
狭幅シートと、第2巻取位置で巻き取るべき第2狭幅シ
ートとなす切断工程と、 前記第2狭幅シートの先端を第2巻取位置に向けて送る
第2の先端搬送工程とからなることを特徴とするシート
分割巻取装置の分割帯状シート先端振分方法。 - 【請求項2】 広幅な帯状シートをスリッターにより複
数の狭幅シートに分割し、得られた狭幅シートを、分岐
点となる分岐点案内ローラから振分案内ローラを介して
第1巻取位置と第2巻取位置とに振り分けて巻き取るシ
ート分割巻取装置において、 前記第1巻取位置から第2巻取位置に向けて狭幅シート
を移送可能なシート移送機構を備え、スリッターを非切
断状態にして帯状シートの先端を通過させ、前記スリッ
ターを切断状態にして後続部分を複数に分割しつつ、前
記帯状シートの先端を第1巻取位置に向けて送り、前記
帯状シートにおける複数に分割された後続部分をシート
幅方向に切断し、第1巻取位置で巻き取るべき第1狭幅
シートと、第2巻取位置で巻き取るべき第2狭幅シート
となし、前記シート移送機構により前記第2狭幅シート
の先端を第2巻取位置に向けて送ることを特徴とするシ
ート分割巻取装置。 - 【請求項3】 広幅な帯状シートをスリッターにより複
数の狭幅シートに分割し、得られた狭幅シートを、分岐
点となる分岐点案内ローラで第1巻取位置と第2巻取位
置とに振り分けて巻き取るシート分割巻取装置におい
て、 前記帯状シートをシート幅方向に切断可能であって、前
記第1巻取位置の近傍に設けた切断装置と、第1巻取位
置から第2巻取位置に向けて狭幅シートを移送可能なシ
ート移送機構とを備え、 スリッターを非切断状態にして帯状シートの先端を通過
させ、前記スリッターを切断状態にして後続部分を複数
に分割しつつ、前記帯状シートの先端を第1巻取位置に
向けて送り、前記帯状シートにおける複数に分割された
後続部分を切断装置でシート幅方向に切断し、第1巻取
位置で巻き取るべき第1狭幅シートと、第2巻取位置で
巻き取るべき第2狭幅シートとなし、前記シート移送機
構により前記第2狭幅シートの先端を第2巻取位置に向
けて送ることを特徴とするシート分割巻取装置。 - 【請求項4】 前記シート移送機構は、前記分岐点案内
ローラ表面の摩擦係数より大きい摩擦係数を有する被駆
動のシート引戻しローラを前記分岐点案内ローラに当接
可能に備えた、前記第2の巻取位置で巻取る狭幅の帯状
シート毎の一つ又は複数組のベルトコンベア装置と、前
記ベルトコンベア装置を夫々帯状シート幅方向に移動可
能に支持する案内支持梁とを備えたことを特徴とする請
求項3記載のシート分割巻取装置。 - 【請求項5】 前記シート移送機構は、前記ベルトコン
ベア装置を第2の巻取位置で巻取る帯状シートに対応す
る位置に移動可能な移動機構を備えたことを特徴とする
請求項4記載のシート分割巻取装置。 - 【請求項6】 前記シート移送機構は、前記分岐点案内
ローラ表面の摩擦係数より大きな摩擦係数を有する被駆
動のシート引戻しローラを前記分岐点案内ローラに当接
可能に備えた一つ又は複数組のベルトコンベア装置と、
前記ベルトコンベア装置を帯状シート幅方向に移動可能
に支持する案内支持梁と、前記ベルトコンベア装置を第
2の巻取位置で巻取る帯状シートに対応する位置に順次
移動可能な移動機構とを備えるたことを特徴とする請求
項3記載のシート分割巻取装置。 - 【請求項7】 前記分岐点案内ローラは、外周面に鍍金
を施した鍍金ローラであることを特徴とする請求項3又
は請求項6記載のシート分割巻取装置。 - 【請求項8】 前記ベルトコンベア装置は、シート引戻
しローラと無端ベルトを備えており、前記分岐点案内ロ
ーラ表面に搬送用の無端ベルトを当接可能に構成したこ
とを特徴とする請求項3又は請求項6記載のシート分割
巻取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001293454A JP3555601B2 (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | シート分割巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001293454A JP3555601B2 (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | シート分割巻取装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003095495A true JP2003095495A (ja) | 2003-04-03 |
JP3555601B2 JP3555601B2 (ja) | 2004-08-18 |
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---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3555601B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
CN103662945A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-03-26 | 常熟市高新造纸机械有限公司 | 复卷机 |
-
2001
- 2001-09-26 JP JP2001293454A patent/JP3555601B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3555601B2 (ja) | 2004-08-18 |
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