JP2003095331A - 歯磨剤およびブレンド容器 - Google Patents

歯磨剤およびブレンド容器

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JP2003095331A JP2001286105A JP2001286105A JP2003095331A JP 2003095331 A JP2003095331 A JP 2003095331A JP 2001286105 A JP2001286105 A JP 2001286105A JP 2001286105 A JP2001286105 A JP 2001286105A JP 2003095331 A JP2003095331 A JP 2003095331A
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千恵 坂北
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたる継続使用にも安全な自然食品
の組合わせによって、歯磨剤として必用な歯に対する研
磨作用と、口腔内の浄化作用、清涼感を有する歯磨剤を
得る。 【解決手段】 食塩を基剤とし、この基剤に山椒を添加
剤として混合する。基剤には、食塩の粉末状結晶を用い
るとともに、添加剤に山椒の乾燥微粉末を用いて歯磨き
粉とすることができる他、基剤にペースト状かん水を用
いるとともに、添加剤に山椒の生葉を用い、両者を擂り
上げて練り歯磨剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食塩を基剤とする
歯磨剤と、基剤と添加剤との混合比率を使用者において
自由に調整することができるように工夫したブレンド容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】歯を磨くことは、口腔内を清潔に保つば
かりでなく、虫歯予防を通じての自分でできる基本的な
健康管理手段として定着している。そして、歯磨きの際
には、歯磨き効果を補強するため何らかの歯磨剤が利用
されるのを通常とする。
【0003】現在、歯磨剤としては、基剤と添加剤とを
ペースト状に混練し、これを押出しチューブ容器に収納
してなる練り歯磨剤が主流を占める。この練り歯磨剤
は、基本的に、研磨作用を有する基剤に、添加剤として
湿潤剤、発泡剤、粘結剤、香味剤、保存剤等を混練した
ものである。練り歯磨剤における、基剤としては、炭酸
カルシウムや水酸化アルミニウムが、また、添加剤とし
ての湿潤剤には、ソルビットやプロピレングリコール
が、発泡剤にはラウリル硫酸ナトリウムが、香味剤には
ペパーミント香料等が、保存剤にはパラペンが通常的に
用いられている。その他、医薬品としての練り歯磨剤に
は、それぞれ、所定の薬効成分を有する、例えば、フッ
素や酵素が添加されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の練り
歯磨剤は、実に多種類の化学物質からなり、用いられて
いる基剤や添加剤は、化学物質自体として、また、食品
添加物や医薬品として個々に安全性が確認されたもので
あるとしても、長期間の継続的使用には、なお、未確認
の危険性が残存するといわなければならない。すなわ
ち、歯磨きが少なくとも一日一回以上、人の一生を通じ
て行われる日常事であることを考慮するとき、練り歯磨
剤における基剤や添加剤の個々の安全性及びそれらの混
合物としての相互作用や体内における化学反応の可能性
を考慮した安全性は、人の一生を通した実地試験を経て
始めて実証されるのであり、このような観点からは、余
りにも多種類の添加剤を含む練り歯磨剤はの継続使用に
は不安がある。これには、多くの練り歯磨剤は、食品で
もなく医薬品でもなく、医薬部外品として扱われること
により、食品としての法的規制も医薬品としての法的規
制も共に受けないという事情が働いている。
【0005】また、今日では、多くの咀嚼運動を必用と
しない食品の増加に伴い、歯磨きは毎食後に実行するの
が理想的とされるが、現実の使用感において、従来の練
り歯磨剤は、洗浄作用ないし脱脂作用が強すぎるので、
毎食後に歯磨きを実行すると歯ブラシの柄と擦れる唇の
両端が肌荒れし、ひび割れてしまうという薬禍の不安と
は異なる観点からの問題が生じることがあった。これ
は、また、従来の練り歯磨剤が、口腔内の健康を対症療
法的にのみ解決しようとする西洋医学的見地に立脚して
製造されていることの結果であるといえる。
【0006】本発明は、上記従来の練り歯磨剤における
薬禍不安および頻繁使用における問題に鑑み、食品とし
ての無害性が食文化の歴史を通じて証明されている自然
食品の組合わせを工夫することによって、歯磨剤として
必用な研磨作用と、口腔内の自己浄化作用を高めるとい
う東洋医学的観点からの浄化作用を有する歯磨剤と、こ
の歯磨剤において組み合わせる自然食品の混合比率を使
用者において自由に変えることができるようにしたブレ
ンド容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の手段として本発明は、次のような構成を採用する。
【0008】本発明の歯磨剤は、食塩を基剤として選択
し、この基剤に山椒を添加剤として混合してなる。
【0009】この構成によれば、基剤である食塩は、そ
の塩味によって唾液の分泌を促し、唾液の殺菌力によっ
て口腔内を浄化することができるとともに、その脱水作
用にによって歯茎を引き締めることができる。一方、添
加剤である山椒は、固有の香味によって唾液の分泌を促
すとともに、口腔内に清涼感を与える。さらに、固有の
刺激成分によって歯茎の血行を促すことができる。ま
た、その植物繊維成分によって歯を研磨することができ
る。したがって、この組合わせによる歯磨剤は、基剤と
添加剤との相乗的作用として、殺菌、血行促進、歯茎の
引締めおよび研磨、清涼感の演出という歯磨き効果を発
揮することができる。
【0010】歯磨剤は、基剤を食塩の粉末状結晶とする
とともに、添加剤を山椒の乾燥微粉末とすることができ
る。
【0011】この構成によれば、基剤と添加剤との混合
物は、いわゆる歯磨き粉を形成し、食塩の粉末状結晶
は、口腔内で溶解する一方、山椒の乾燥微粉末は固体と
して口腔内に残るが、微粉末であるために異物感をとも
なわない。また、取扱いに関しては、全体として粉体で
あることから、液体を扱うような密閉容器の他、非密閉
の簡易な容器を利用して取り扱うことができる。
【0012】歯磨剤は、基剤にペースト状かん水を用
い、添加剤に山椒の生葉を用い、基剤と添加剤とを混ぜ
て擂り上げたものとすることができる。
【0013】この構成によれば、基剤と添加剤とは、全
体としてペースト状のいわゆる練り歯磨剤を構成する。
そして、基剤と添加剤とを擂り上げる際に、山椒の生葉
の組織が破壊され、葉緑体を含む成分液の他、微細分化
された食物繊維がかん水と相互に均等に分散し合うの
で、成分の偏りのない深緑色の美麗な練り歯磨剤を得る
ことができる。この歯磨剤は、押出しチューブ容器等を
利用して取扱うことができる。
【0014】本発明のブレンド容器は、合成樹脂を材料
とし、基剤を収納する基剤室と、添加剤を収納する添加
剤室と、基剤と添加剤とを混合するブレンド室とを一体
化してなる。そして、基剤室と添加剤室とには、それぞ
れ、独立にブレンド室に連通する開閉自在の連通孔を形
成するとともに、ブレンド室に開閉自在の振出し口を形
成してなる。
【0015】この構成によれば、基剤室と添加剤室とに
は、独立にブレンド室に連通する開閉自在の連通孔を形
成してあるので、使用者は、所望量の基剤と所望量の添
加剤とを別々にブレンド室に送り込んで振り混ぜ、混合
したものは、振出し口を介して外部に取り出すことがで
きる。したがって、一回使用毎にその時の使用者の個人
的な好みに応じた混合比率の歯磨剤を簡単に調整するこ
とができる。また、基剤と添加剤とは、使用直前まで別
々に保存されるので、基剤と添加剤とを混ぜて保存する
ことによる不具合、例えば、山椒の香味やスパイシーさ
が減殺されるという現象を防止することができる。
【0016】ブレンド容器における基剤室の連通孔と添
加剤室の連通孔とは、両者を連動して開閉自在とするこ
とができる。
【0017】この構成によれば、基剤室の連通孔と添加
剤室の連通孔とは、常に同時に開閉するので、これらを
別々に開閉操作する手数を省略することができる。
【0018】ブレンド容器における基剤室と添加剤室と
には、それぞれ、独立の補充口を設けることができる。
【0019】この構成によれば、使用者の好みに応じて
基剤と添加剤とを自由にブレンドして使用した結果、基
剤と添加剤とのいずれか一方を使い切ってしまったよう
な場合においても、使い切った一方を補充して継続して
使用することができるので、一方が無駄になるという不
経済を避けることができる。
【0020】
【発明の実施例】基剤に食塩の粉末状結晶を用いるとと
もに、添加剤に山椒の乾燥微粉末をもちいた歯磨剤の実
施例を説明する。
【0021】用いる食塩の粉末状結晶は、ミネラル成分
が多く含まれて味がまろやかであって、しかも、潮解性
を抑えるように調整されたものを用いる。つまり、ミネ
ラル成分が多くてもすぐに湿気るような食塩の場合は、
保存中に容器内で固まってしまい、振り出して使用する
ことが不能になり易い。一方、山椒の乾燥微粉末は、で
きるだけ細かく粉砕されたものを用いる。粒度が粗い場
合は、山椒は食塩中に均等に分散し難くなるとともに、
使用中に不快なざらつきを感じる傾向が出る。また、山
椒の乾燥微粉末は、含まれる食物繊維を研磨剤として利
用するので、余りに精選した高級品よりも葉柄や樹皮等
も含んで粉砕された普及品の方が好ましい。また、山椒
の乾燥微粉末は、相対的に実を多く含むものの方が葉を
多く含むものよりスパイシーな味覚が強くなる傾向があ
るが、一般にその配合割合は記載されていないので、味
覚によって適度な刺激感のものを選定する。
【0022】さらつき感の良好な市販の食塩と業務用に
市販されている山椒の乾燥微粉末とをそれぞれ基剤と添
加剤とし、計量カップによる体積比で測定した両者を家
庭用のミキサで混合し、次のような混合比率の歯磨き粉
を得た。これを水をよく切った歯ブラシに付着させて使
用し、約一年間に及んでいわゆる歯磨き効果をテストし
た。この結果、歯を白くする研磨作用は、現在提供され
ている歯磨き粉や練り歯磨剤に劣るものの、口腔内を健
康にする効果については、格段に優れているという結論
を得た。
【0023】食塩80部に対して山椒の乾燥微粉末20
部の混合比率では、爽やかな山椒の香味を伴うが塩味が
勝った味覚となり、山椒特有の刺激感は穏やかである。
歯茎の引締め効果は十分であるが、血行が促進される感
じは少なく、効果の持続性に乏しい。また、歯に対する
研磨作用は少なく歯の汚れを落とす効果に乏しい。ただ
し、山椒の香味による清涼感は意外に長く口内に残り、
これによって唾液の分泌が促される。小人および山椒の
刺激に不慣れな大人に敵する配合である。なお、山椒の
割合を20部より少なくすると、山椒を配合することの
効果は、専ら香味の利用のみとなる。
【0024】食塩60部に対して山椒の乾燥微粉末40
部の混合比率では、山椒の香味が十分に感じられ、食塩
についても塩味が穏やかな味覚となる。また、山椒特有
の刺激感も適切であり、歯の汚れもよく落ちる。歯茎の
引締め効果は十分であり、山椒の刺激によって血行が促
進され歯茎の血色が改善される。したがって、歯茎の引
締め効果も長続きする。山椒の香味による清涼感は長く
口内に残り、唾液がよく分泌されるため口が乾く感じが
払拭される。大人にも小人にも推奨できる配合である。
なお、継続使用によって舌苔が消失する効果も認められ
る。
【0025】食塩40部に対して山椒の乾燥微粉末60
部の混合比率では、山椒の香味がやや強く鼻をつくが、
数回の使用によって慣れる程度である。また、塩味を感
じさせながら山椒の刺激感が勝った味覚となる。歯茎の
引締め効果は十分に維持されるとともに、山椒の刺激に
よって歯茎が暖まる感が暫く持続する。したがって、血
行促進作用が十分に発揮され、比較的短期間の使用でも
歯茎の血色が好転する。また、歯に対する研磨作用およ
び汚れを落とす効果も十分に発揮される。使用後も山椒
の香味による清涼感が長く口内に残り、歯を磨いた爽快
感が長く持続する。ただし、山椒の刺激が強いので、子
供には適さない配合である。
【0026】食塩20部に対して山椒の乾燥微粉末80
部の混合比率では、山椒の香味が強く鼻をつき、塩味よ
りも山椒の刺激による辛みを強く感じる。また、歯茎に
対する血行促進作用は極めて大きいが、歯茎が灼熱感を
伴うとともに、口腔内全体に対するイガイガ感が強く感
じられる。また、口腔内が荒れているときには、刺激性
の疼痛を感じる。歯に対する研磨作用は、意外に少なく
歯の汚れを落とす効果は低下する。使用後は、山椒の香
味が強く口内に残り、山椒の香味と合わないコーヒ等を
引用する際に気になる程度に達する。場合によっては、
水を飲みたくなることがある。なお、山椒の割合をこれ
以上増やすと、単に山椒のみを用いる場合とさほど変わ
らない結果となる。
【0027】この結果、歯磨き粉として好適に利用し得
る食塩と山椒の乾燥微粉末との混合比率は、食塩80部
ないし40部に対して山椒の乾燥微粉末20部ないし6
0部の範囲であることが判明した。
【0028】次いで、基剤にペースト状かん水を用いる
とともに、添加剤に山椒の生葉を用いて調整した練り歯
磨剤の実施例を説明する。
【0029】ペースト状かん水は、市販のものを用いて
もよいが、入手が困難な場合には、結晶状の食塩に僅か
の水分を含ませることによって簡単に調整することがで
きる。また、市販のペースト状かん水は、一般に練り歯
磨剤とするには、粘度が不足するので、これに食塩を補
充して適度の粘度に調整して用いる。一方、山椒の生葉
は、若葉が伸び切った6月頃のものを用いるのが好まし
い。なお、この時期、山椒は花期であり実を利用するこ
とはできない。また、山椒の葉は、中央の葉柄を挟んで
5ないし7対程度の小葉が対生する形態であるが、葉柄
ごと用いる。
【0030】かん水および山椒は、重量で測定し、両者
を擂り鉢を用いてよく擂りあげ、深緑色の練り歯磨剤を
得た。使用結果を上記食塩と山椒の乾燥微粉末とによる
歯磨き粉の使用結果に対応させて下に示す。なお、擂り
鉢を用いる際には、山椒を先に擂り上げ、この後擂り鉢
内にかん水を投入して擂り上げた山椒をかん水に解き出
すようにするのが好ましい。両者を同時に擂り鉢内に投
入すると山椒を擂り上げるのに過分の時間を要する。ま
た、擂り上げた一部を保存実験用に密閉容器に小分け
し、冷蔵庫内と室温で6月間静置した。
【0031】かん水80重量部に対して山椒の生葉20
重量部の混合比率による練り歯磨剤は、食塩80部に対
して山椒の乾燥微粉末20部の混合比率の歯磨き粉に準
じる歯磨き効果となる。ただし、山椒の香味はより爽快
であり、刺激感はより穏やかである。なお、使用によっ
て口腔内が緑色になるが、嗽によって簡単に落とすこと
ができる。
【0032】かん水60重量部に対して山椒の生葉40
重量部の混合比率による練り歯磨剤は、食塩60部に対
して山椒の乾燥微粉末40部の混合比率の歯磨き粉に準
じる歯磨き効果となる。理想的と思われる配合である。
【0033】かん水40重量部に対して山椒の生葉60
重量部の混合比率による練り歯磨剤は、食塩40部に対
して山椒の乾燥微粉末60部の混合比率の歯磨き粉に準
じる歯磨き効果となる。ただし、山椒の香味はきつくな
り爽快さを失う。
【0034】かん水20重量部に対して山椒の生葉80
重量部の混合比率による練り歯磨剤は、食塩20部に対
して山椒の乾燥微粉末80部の混合比率の歯磨き粉に準
じる歯磨き効果となる。ただし、山椒の香味は生葉特有
の青臭みを伴い爽快さを失う。また、練り歯磨剤の色調
も黒味を帯びた緑色となり、保存についても冷蔵保存が
必用となる。
【0035】この結果、練り歯磨剤として好適なペース
ト状かん水と山椒の生葉の割合は、ペースト状かん水8
0重量部ないし40重量部に対して山椒の生葉20重量
部ないし60重量部の範囲であることが判明した。ま
た、保存実験については、密閉容器を用いて冷蔵庫内で
保存する限り、いずれの混合比率のものについても、使
用感および外観に変化はなかった。山椒の殺菌力と食塩
の保存効果との相乗作用によるものと考えられる。ま
た、室温保存したペースト状かん水20重量部と山椒の
生葉80重量部の混合比率ものについては、表面に白色
の黴の発生が認められたが、その他の混合比率のものに
ついては、いずれも使用感および外観の変化は認められ
なかった。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を引用しながら本発明
に係るブレンド容器10A,10Bの実施の形態を説明
する(図1,図5)。
【0037】ブレンド容器10Aは、透明のPP樹脂、
PE樹脂、PET樹脂等、食品の収納容器として適切な
樹脂材料の成形品である。また、樹脂材料としては、こ
れらの樹脂中の低密度の軟質のものを選択して用いてい
る。ブレンド容器10Aは、平面として形成した上底面
11と下底面12および正面13と背面14、曲面に形
成した左右一対の側面15,15とからなり(図1)、
面と面とが接続する角部には、手当たりを穏やかにする
ためのアールが付与されている。
【0038】ブレンド容器10Aの内部は、水平方向の
仕切り板16と、垂直方向の仕切り板17とによって、
基剤を収納する基剤室R1と、添加剤を収納する添加剤
室R2と、基剤と添加剤とを混合するブレンド室R3と
の3室が形成されている。すなわち、ブレンド容器10
Aの内部は、仕切り板16によって上下に分割して上部
の空間をブレンド室R3とするとともに、下部空間を仕
切り板17によって左右に分割して基剤室R1と添加剤
室R2とした構造となっている。なお、基剤室R1と添
加剤室R2とは、説明上決定したものであり、入れ替え
て認識しても差し支えはない。
【0039】そして、垂直方向の仕切り板17によって
分割された基剤室R1と添加剤室R2とは、それぞれ、
独立にブレンド室R3に連通する開閉自在の連通孔H
1,H1を形成されるとともに、ブレンド室R3にも開
閉自在の振出し口H2が形成されている。一対の連通孔
H1,H1は、仕切り板16に円形に形成され、それぞ
れ、基剤室R1とブレンド室R3間を、また、添加剤室
R2とブレンド室R3間を連絡している(図1,図
2)。そして、各連通孔H1は、スリットH4を介して
ブレンド容器10Aの正面13側に突設した指掛け18
fに接続するスライド板18によって塞がれている。
【0040】一対のスライド板18,18は、軟質の樹
脂シート材料からなり、ブレンド容器10A背面14の
内側に凸条に形成したガイド14gに案内されて仕切り
板16に密着しながら仕切り板16に沿ってスライド動
作することができる。このスライド板18,18には、
連通孔H1,H1に対応する透孔h1,h1が設けられ
ている。また、一対の指掛け18f,18fは、波形に
形成した対面する側縁部を重ね合せることによって、切
り離し可能に一体化されている(図3)。
【0041】そこで、いずれかの指掛け18fをスリッ
トH4に沿って図2の矢印方向に操作すると一対のスラ
イド板18,18は、連動してスライドし、同図に点線
で示す連通孔H1,H1と同図に実線で示すスライド板
18,18の透孔h1,h1とが同時に一致し、基剤室
R1とブレンド室R3および添加剤室R2とブレンド室
R3とが収納物の移動可能に連絡することとなる。ま
た、各連通孔H1は、指掛け18fを操作してスライド
板18,18を元の位置に復帰させることによって閉じ
ることができる。なお、一対のスライド板18,18
は、連結している一対の指掛け18f,18fを切り離
すことによって独立に操作することもできる。すなわ
ち、基剤室R1のみを開閉するときは、基剤室R1側の
スライド板18の指掛け18fを図3の矢印c側に押し
下げて矢印d側にスライド動作させることによって基剤
室R1側のスライド板18のみをスライド動作すればよ
く、また、添加剤R2室のみを開閉するときには、添加
剤室R2側のスライド板18の指掛け18fを同図の矢
印a側に押して矢印b方向にスライド動作させることに
よって添加剤室R2側のスライド板18のみを操作すれ
ばよい。つまり、指掛け18f,18fを矢印aまたは
矢印c方向に押した時点で一対の指掛け18F,18F
の掛合状態が解消されるのである。なお、後者の動作の
場合、添加剤室R2側の指掛け18fは、基剤室R1側
の指掛け18fの上に乗り上げる状態となるが(図
4)、樹脂材料に可撓性の大きい樹脂を選定することに
よって支障なく作動する。
【0042】また、ブレンド室R3には、開閉自在の振
出し口H2が設けられるとともに、基剤室R1と添加剤
室R2とには、それぞれ、補充口H3,H3が設けらる
(図1)。振出し口H2は、ブレンド室R3の正面13
側に設けられ、操作ボタン13bを上下にスライドさせ
ることによって開閉する方式のものである。また、補充
口H3,H3は、ブレンド容器10Aの下底面11に基
剤室R1と添加剤室R2とに対応させて設けられ、取外
し可能なキャップ12b,12bによって塞がれてい
る。
【0043】このような構成のブレンド容器10Aは、
それぞれ補充口H3,H3を介して基剤室R1に食塩の
粉末状結晶を充填するとともに、添加剤室R2に山椒の
乾燥微粉末を充填し、充填した基剤と添加剤との一回使
用分の任意量をそれぞれ連通孔H1,H1を介して独立
または同時にブレンド室R3に振り込み、連通孔H1,
H1を閉じた上、ブレンド容器10Aを振る操作によっ
て自由な混合比率の歯磨き粉を簡単に調合することがで
きるという特徴を有する。したがって、保存状態におい
ては、基剤である食塩と添加剤である山椒とは、別々に
保存されるのであり、例えば、山椒の香味の減殺等、両
者を混合して保存することによる不利益を完全に解消す
ることができる。なお、ブレンド室R3においてブレン
ドしたものは、振出し口H2から歯ブラシ上または口内
に直接振り出すことができる。
【0044】次に、連通孔H1,H1の開閉方式の異な
るブレンド容器10Bの実施の形態を説明する(図5な
いし図7)。なお、このブレンド容器10Bの開閉方式
以外の部分の構成は、上記実施の形態において説明した
ブレンド容器10Aと同一であるので、相違点について
説明する。
【0045】ブレンド容器10Bのブレンド室R3内に
は、上底面11を貫通して下端を仕切り板16の中央位
置に回転自在に支持した回転軸22が設けられ、回転軸
22の上端部には、操作ノブ21が取り付けられている
(図5)。また、回転軸22の下端部には、仕切り板1
6に密着して回転するセレクト板23が取り付けられ、
セレクト板23には、一対の連通孔H1,H1に対応す
る180度位置ずれした一対の切欠き23d,23d
と、その中間に位置する切欠き23dとの3箇所に切欠
きが形成されている
【0046】このブレンド容器10Bにおいて操作ノブ
21を回転操作すると、セレクト板23が回転し切欠き
23b,23b…の位置が変化する。そして、基剤と添
加剤とを同時にブレンド室R3に振り込むときには、1
80間隔の一対の切欠き23b,23bと一対の連通孔
H1,H1を一致させることにより、基剤室R1側およ
び添加剤室R2側の連通孔H1,H1はいずれも開状態
となり、ブレンド室R3に連絡することができる(図
6)。また、例えば、基剤室R1側の連通孔H1のみを
開きたいときには、残る1個の切欠き23bによって基
剤室R1側の連通孔H1を選択することによって、その
連通孔H1のみを開くことができる(図7)。また、一
対の連通孔H1,H1をいずれをも閉じるときには、一
対の連通孔H1,H1に切欠き23bのない部分を対応
させるようにセレクト板23を回転操作すればよい。な
お、セレクト板23の切欠き23bの位置は、ブレンド
容器10Bの材料に透明または半透明の樹脂を採用する
ことにより外部から確認することができる他、操作ノブ
21とブレンド容器10Bの上底面11とに合い印を設
け、合い印を一致させることによって、切欠き23bの
位置を正確に設定するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように本発明に係る歯磨
剤は、基剤に食塩を用いるとともに、添加剤に山椒を用
いて混合してなる結果、歯磨剤として必用な歯茎の引締
め作用を食塩の脱水作用によって実現し、同様に歯に対
する研磨作用を山椒の食物繊維によって実現し、口腔内
の殺菌、浄化作用を山椒の殺菌力によって実現し、歯磨
き後の清涼感を山椒の香味によって実現することができ
るとともに、塩味と山椒の香味によって唾液の分泌を促
すことができるので、併せて唾液の殺菌作用による口腔
内の自己浄化作用を高めることができるという効果を奏
する。また、基剤も添加剤も自然食品であるので、長期
の継続使用による累積的な薬禍不安を解消することもで
きる。
【0048】また、本発明に係るブレンド容器は、容器
内が基剤室と添加剤室とブレンド室とに独立しており、
基剤と添加剤とは、混合されない状態で保存されるの
で、基剤と添加剤それぞれの作用や持ち味を減殺するこ
となく保存が可能であり、また、使用に際しては、基剤
と添加剤とを体調や好み、または、使用者の年齢に応じ
て自在な混合比率として利用することができるので、大
人、子供を問わず家族全員で便利に利用できるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1 】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】上記実施の形態の横断面図である。
【図3】上記実施の形態の動作説明図である。
【図4】上記実施の形態の動作説明図である。
【図5】本発明の別の実施の形態を示す斜視図である。
【図6】上記実施の形態の動作説明図である。
【図7】上記実施の形態の動作説明図である。
【符号の説明】
10A ブレンド容器 10B ブレンド容器 R1 基剤室 R2 添加剤室 R3 ブレンド室 H1 連通孔 H2 振出し口 H3 補充口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食塩を基剤とし、該基剤に山椒を添加剤
    として混合してなる歯磨剤。
  2. 【請求項2】 前記基剤が食塩の粉末状結晶であり、前
    記添加剤が山椒の乾燥微粉末であることを特徴とする請
    求項1に記載の歯磨剤。
  3. 【請求項3】 前記基剤にペースト状かん水を用い、前
    記添加剤に山椒の生葉を用い、該基剤と添加剤とを混ぜ
    て擂り上げてなることを特徴とする請求項1に記載の歯
    磨剤。
  4. 【請求項4】 基剤を収納する基剤室と、添加剤を収納
    する添加剤室と、基剤と添加剤とを混合するブレンド室
    とを一体化してなり、前記基剤室と添加剤室とは、それ
    ぞれ、独立にブレンド室に連通する開閉自在の連通孔を
    形成するとともに、前記ブレンド室に開閉自在の振出し
    口を形成してなる合成樹脂製のブレンド容器。
  5. 【請求項5】 前記基剤室の連通孔と添加剤室の連通孔
    とを連動して開閉自在とすることを特徴とする請求項4
    に記載のブレンド容器。
  6. 【請求項6】 前記基剤室と添加剤室とは、それぞれ、
    独立の補充口を備えることを特徴とする請求項4または
    請求項5に記載のブレンド容器。
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