JP2003094511A - 耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容器の成形方法 - Google Patents
耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容器の成形方法Info
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- JP2003094511A JP2003094511A JP2001290952A JP2001290952A JP2003094511A JP 2003094511 A JP2003094511 A JP 2003094511A JP 2001290952 A JP2001290952 A JP 2001290952A JP 2001290952 A JP2001290952 A JP 2001290952A JP 2003094511 A JP2003094511 A JP 2003094511A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 二軸延伸ブロー広口容器に耐熱性を付与する
ための加熱、急速冷却処理を効率良く、しかも適切に行
うことのできる成形方法を提案すること。 【解決手段】 二軸延伸ブロー広口容器2を、加熱状態
の雌型11のキャビティ13に挿入して空気吸引によっ
てその内周面に密着させた状態で所定の加熱状態とし、
次に、所定の冷却温度状態に保持された雄型12のコア
14に加熱後の二軸延伸ブロー広口容器2を空気吸引に
よってそこに密着させ、この状態で二軸延伸ブロー広口
容器2を急速冷却して熱固定処理を施す。この後は、コ
ア14の表面から空気を吹き出すことにより、二軸延伸
ブロー広口容器2を雄型12からエジェクトして、耐熱
性が付与された二軸延伸ブロー広口容器2を得る。
ための加熱、急速冷却処理を効率良く、しかも適切に行
うことのできる成形方法を提案すること。 【解決手段】 二軸延伸ブロー広口容器2を、加熱状態
の雌型11のキャビティ13に挿入して空気吸引によっ
てその内周面に密着させた状態で所定の加熱状態とし、
次に、所定の冷却温度状態に保持された雄型12のコア
14に加熱後の二軸延伸ブロー広口容器2を空気吸引に
よってそこに密着させ、この状態で二軸延伸ブロー広口
容器2を急速冷却して熱固定処理を施す。この後は、コ
ア14の表面から空気を吹き出すことにより、二軸延伸
ブロー広口容器2を雄型12からエジェクトして、耐熱
性が付与された二軸延伸ブロー広口容器2を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二軸延伸ブロー成
形法により成形された底付きの広口容器に耐熱性を付与
するための成形方法、および当該成形方法に用いる金型
に関するものである。
形法により成形された底付きの広口容器に耐熱性を付与
するための成形方法、および当該成形方法に用いる金型
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アイスムリームや乳飲料用のプラスチッ
ク製容器として用いられる底付きの広口容器は、底より
も大きな開口部を備えた円錐台又は角錐台形状をしてお
り、開口縁には薄肉の口部フランジが形成された形状と
なっているのが一般的である。従来において、このよう
な広口容器は、圧空成形法や真空成形法によって、ポリ
エチレンやポリスチレン、HIPSなどのプラスチック
シートから成形されている。
ク製容器として用いられる底付きの広口容器は、底より
も大きな開口部を備えた円錐台又は角錐台形状をしてお
り、開口縁には薄肉の口部フランジが形成された形状と
なっているのが一般的である。従来において、このよう
な広口容器は、圧空成形法や真空成形法によって、ポリ
エチレンやポリスチレン、HIPSなどのプラスチック
シートから成形されている。
【0003】すなわち、従来の方法では、プラスチック
シートロールから繰り出したプラスチックシートが加熱
ステーションを介して搬送され、成形に適した温度に加
熱される。次に、加熱後のプラスチックシートは成形ス
テーションに搬送され、ここにおいてプラスチックシー
トは、下側に配置されている成形型に対して、上側から
可動型で所定の押し付け力で下方に押し下げられると共
に、所定の空気圧が印加される。成形型にはマトリック
ス状に成形用キャビティが形成されているので、プラス
チックシートは空気圧によって延伸して各成形用キャビ
ティに押し付けられて容器状に成形され、更に次工程
で、上側から押し付けられる可動型によってトリミング
されて、各容器が切り取られる。マトリックス状に容器
成形部分が抜き取られた後のプラスチックシートの残り
枠部分はリサイクルされるが、材料によってはそのまま
廃棄される。
シートロールから繰り出したプラスチックシートが加熱
ステーションを介して搬送され、成形に適した温度に加
熱される。次に、加熱後のプラスチックシートは成形ス
テーションに搬送され、ここにおいてプラスチックシー
トは、下側に配置されている成形型に対して、上側から
可動型で所定の押し付け力で下方に押し下げられると共
に、所定の空気圧が印加される。成形型にはマトリック
ス状に成形用キャビティが形成されているので、プラス
チックシートは空気圧によって延伸して各成形用キャビ
ティに押し付けられて容器状に成形され、更に次工程
で、上側から押し付けられる可動型によってトリミング
されて、各容器が切り取られる。マトリックス状に容器
成形部分が抜き取られた後のプラスチックシートの残り
枠部分はリサイクルされるが、材料によってはそのまま
廃棄される。
【0004】このように、所定長さ分だけプラスチック
シートを成形ステーションに送り込んだ後は、成形が終
了するまでプラスチックシートの搬送が停止され、所定
個数の容器の成形が終了した後は、再びプラスチックシ
ートを所定量だけ搬送するようにしている。すなわち、
バッチ式で容器が成形される。
シートを成形ステーションに送り込んだ後は、成形が終
了するまでプラスチックシートの搬送が停止され、所定
個数の容器の成形が終了した後は、再びプラスチックシ
ートを所定量だけ搬送するようにしている。すなわち、
バッチ式で容器が成形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の広口
容器の製造方法には次のような問題点がある。第1に、
肉厚が全て一定のプラスチックシートから立体形状の広
口容器を成形しているので、容器の深さが深くなればな
る程、その胴部の肉厚が薄くなって、容器の剛性が低下
してしまい、また、落下強度が十分な広口容器を製造す
ることが困難である。特に、PET材を用いた所定寸法
以上に深い広口容器の場合には、その胴部の強度を確保
できないので、製造が一層難しい。第2に、成形後には
ほぼ50%程度のプラスチックシートが残ってしまうの
で、再生の難しい材料の場合は材料損失が多いという問
題がある。また、プラスチックは再生工程を重ねる毎に
分子量が低下して所定の強度が得られなくなる等の問題
もある。第3に、プラスチックシートを成形ステーショ
ンに搬送して所定個数ずつ、広口容器を成形しているの
で、一連の成形操作を連続的に効率良く行うことができ
ないという問題がある。
容器の製造方法には次のような問題点がある。第1に、
肉厚が全て一定のプラスチックシートから立体形状の広
口容器を成形しているので、容器の深さが深くなればな
る程、その胴部の肉厚が薄くなって、容器の剛性が低下
してしまい、また、落下強度が十分な広口容器を製造す
ることが困難である。特に、PET材を用いた所定寸法
以上に深い広口容器の場合には、その胴部の強度を確保
できないので、製造が一層難しい。第2に、成形後には
ほぼ50%程度のプラスチックシートが残ってしまうの
で、再生の難しい材料の場合は材料損失が多いという問
題がある。また、プラスチックは再生工程を重ねる毎に
分子量が低下して所定の強度が得られなくなる等の問題
もある。第3に、プラスチックシートを成形ステーショ
ンに搬送して所定個数ずつ、広口容器を成形しているの
で、一連の成形操作を連続的に効率良く行うことができ
ないという問題がある。
【0006】このような点に鑑みて、本願人は先に、予
め射出成形しておいたプリフォームを再加熱して二軸延
伸ブロー成形することにより、広口容器を材料の無駄な
く連続的に効率良く製造可能な二軸延伸成形方法および
装置を提案している。
め射出成形しておいたプリフォームを再加熱して二軸延
伸ブロー成形することにより、広口容器を材料の無駄な
く連続的に効率良く製造可能な二軸延伸成形方法および
装置を提案している。
【0007】本発明の課題は、二軸延伸ブロー成形され
た広口容器に耐熱性を付与するための方法を提案するこ
とにある。また、本発明の課題は、かかる方法に用いる
のに適した金型を提案することにある。
た広口容器に耐熱性を付与するための方法を提案するこ
とにある。また、本発明の課題は、かかる方法に用いる
のに適した金型を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の耐熱性を有する
二軸延伸ブロー広口容器の成形方法は、二軸延伸ブロー
により成形された底付きの広口容器を装着可能なキャビ
ティを備えた雌型における前記キャビティの内周面温度
を所定の加熱温度とし、このキャビティ内に、前記広口
容器を挿入して当該広口容器を接触加熱し、前記広口容
器の開口部から挿入可能なコアを備えた雄型における前
記コアの表面温度を所定の冷却温度とし、このコアに、
前記雌型から取り出した加熱後の前記広口容器を装着し
て当該広口容器を急速冷却して、当該広口容器に熱固定
処理を施すことを特徴としている。
二軸延伸ブロー広口容器の成形方法は、二軸延伸ブロー
により成形された底付きの広口容器を装着可能なキャビ
ティを備えた雌型における前記キャビティの内周面温度
を所定の加熱温度とし、このキャビティ内に、前記広口
容器を挿入して当該広口容器を接触加熱し、前記広口容
器の開口部から挿入可能なコアを備えた雄型における前
記コアの表面温度を所定の冷却温度とし、このコアに、
前記雌型から取り出した加熱後の前記広口容器を装着し
て当該広口容器を急速冷却して、当該広口容器に熱固定
処理を施すことを特徴としている。
【0009】一般的には、前記広口容器は、PET、P
PあるいはPENから形成される。
PあるいはPENから形成される。
【0010】この場合、広口容器を加熱するためには、
前記キャビティ内周面温度を80℃〜160℃の範囲内
の温度となるように加熱し、この状態で、前記広口容器
を当該キャビティ内に数秒間保持することが望ましい。
前記キャビティ内周面温度を80℃〜160℃の範囲内
の温度となるように加熱し、この状態で、前記広口容器
を当該キャビティ内に数秒間保持することが望ましい。
【0011】すなわち、PETの熱変形温度(ガラス転
移温度)は約70℃であり、熱固定のためには、ランダ
ムに構成されている分子を動き易い熱変形温度以上に加
熱する必要がある。本発明のように、キャビティ内周面
温度を80℃以上にすれば、広口容器をその熱固定に必
要な加熱状態にすることができる。逆に、160℃を越
えるような高温状態まで加熱すると、広口容器が溶け出
してしまうような高温状態とならないようにするために
は、キャビティ内周面温度を160℃以下に抑制するこ
とが必要である。
移温度)は約70℃であり、熱固定のためには、ランダ
ムに構成されている分子を動き易い熱変形温度以上に加
熱する必要がある。本発明のように、キャビティ内周面
温度を80℃以上にすれば、広口容器をその熱固定に必
要な加熱状態にすることができる。逆に、160℃を越
えるような高温状態まで加熱すると、広口容器が溶け出
してしまうような高温状態とならないようにするために
は、キャビティ内周面温度を160℃以下に抑制するこ
とが必要である。
【0012】ここで、この温度範囲は、120℃〜16
0℃の範囲内とすることが望ましい。さらに、PETを
用いる場合等には、この温度範囲を、130℃〜160
℃の範囲内とすることがより好ましい。
0℃の範囲内とすることが望ましい。さらに、PETを
用いる場合等には、この温度範囲を、130℃〜160
℃の範囲内とすることがより好ましい。
【0013】また、加熱後の広口容器を急速冷却するた
めには、前記コアの表面温度を0℃〜50℃の範囲内の
温度となるように制御し、このコアに加熱後の広口容器
を装着することが望ましい。熱固定効果を高めるために
は、出来る限り低い温度でできるだけ急速に冷却するこ
とが望ましい。しかしながら0℃以下の場合には結露な
どの発生といった問題もあるので、0℃〜50℃の範囲
内が実用的である。この範囲は、5〜30℃とすること
がより望ましい。
めには、前記コアの表面温度を0℃〜50℃の範囲内の
温度となるように制御し、このコアに加熱後の広口容器
を装着することが望ましい。熱固定効果を高めるために
は、出来る限り低い温度でできるだけ急速に冷却するこ
とが望ましい。しかしながら0℃以下の場合には結露な
どの発生といった問題もあるので、0℃〜50℃の範囲
内が実用的である。この範囲は、5〜30℃とすること
がより望ましい。
【0014】ここで、広口容器を効率良く、しかも均一
に加熱するためには、広口容器をキャビティ内周面に密
着させた状態で加熱することが望ましく、そのために
は、空気吸引力を利用して、前記キャビティ内周面に対
して前記広口容器を密着させればよい。
に加熱するためには、広口容器をキャビティ内周面に密
着させた状態で加熱することが望ましく、そのために
は、空気吸引力を利用して、前記キャビティ内周面に対
して前記広口容器を密着させればよい。
【0015】同様に、広口容器を効率良く、しかも均一
に急速冷却するためには、広口容器をコア表面に密着さ
せた状態で冷却することが望ましく、このためには、空
気吸引力を利用して、前記コア表面に対して前記広口容
器を密着させればよい。
に急速冷却するためには、広口容器をコア表面に密着さ
せた状態で冷却することが望ましく、このためには、空
気吸引力を利用して、前記コア表面に対して前記広口容
器を密着させればよい。
【0016】また、雌型で加熱された後の広口容器を、
急速冷却させるために雄型に移す操作も、空気吸引力を
利用して、加熱状態の広口容器を前記雄型のコアに吸着
することにより行うことができる。
急速冷却させるために雄型に移す操作も、空気吸引力を
利用して、加熱状態の広口容器を前記雄型のコアに吸着
することにより行うことができる。
【0017】さらには、熱固定された後の広口容器を雄
型からエジェクトする操作も、空気吹き出し力を利用し
て行うことができる。
型からエジェクトする操作も、空気吹き出し力を利用し
て行うことができる。
【0018】次に、上記の成形方法に用いる雌型は、そ
のキャビティ内周面に、広口容器吸引用の0.2〜1.
0mm幅の空気吸引用スリット、あるいは直径が1mm
以下の空気吸引穴が複数形成された構成とすることがで
きる。高温加熱されている広口容器は非常に柔らかくな
っているので、スリットや穴に入り込んで、それらを封
鎖してしまうことの無いように、スリット幅、穴径を
1.0mm以下にすることが望ましい。
のキャビティ内周面に、広口容器吸引用の0.2〜1.
0mm幅の空気吸引用スリット、あるいは直径が1mm
以下の空気吸引穴が複数形成された構成とすることがで
きる。高温加熱されている広口容器は非常に柔らかくな
っているので、スリットや穴に入り込んで、それらを封
鎖してしまうことの無いように、スリット幅、穴径を
1.0mm以下にすることが望ましい。
【0019】また、上記の成形方法に用いる雄型は、そ
のコア表面に、広口容器の吸引および/またはエジェク
ト用の0.1〜0.5mm幅のスリットあるいは直径が
1mm以下の穴が複数形成された構成とすることができ
る。
のコア表面に、広口容器の吸引および/またはエジェク
ト用の0.1〜0.5mm幅のスリットあるいは直径が
1mm以下の穴が複数形成された構成とすることができ
る。
【0020】ここで、加熱後の広口容器を確実に装着で
きるように、雄型のコアの外径寸法を、加熱前の広口容
器の内径寸法に対して0〜5%小径としておけばよい。
きるように、雄型のコアの外径寸法を、加熱前の広口容
器の内径寸法に対して0〜5%小径としておけばよい。
【0021】次に、本発明の耐熱性を有する二軸延伸ブ
ロー広口容器の成形方法は、二軸延伸ブローにより成形
された底付きの広口容器の開口部から挿入可能なコアを
備えた雄型における前記コアの表面温度を所定の加熱温
度とし、このコアに、前記広口容器を装着して当該広口
容器を加熱し、前記広口容器を挿入可能なキャビティを
備えた雌型における前記キャビティの内周面温度を所定
の冷却温度とし、このキャビティ内に、前記雄型から取
り出した加熱後の前記広口容器を挿入して当該広口容器
を急速冷却して、当該広口容器に熱固定処理を施すこと
を特徴としている。
ロー広口容器の成形方法は、二軸延伸ブローにより成形
された底付きの広口容器の開口部から挿入可能なコアを
備えた雄型における前記コアの表面温度を所定の加熱温
度とし、このコアに、前記広口容器を装着して当該広口
容器を加熱し、前記広口容器を挿入可能なキャビティを
備えた雌型における前記キャビティの内周面温度を所定
の冷却温度とし、このキャビティ内に、前記雄型から取
り出した加熱後の前記広口容器を挿入して当該広口容器
を急速冷却して、当該広口容器に熱固定処理を施すこと
を特徴としている。
【0022】本発明では、上記の成形方法とは逆に、雄
型を用いて広口容器を加熱し、雌型を用いて加熱後の広
口容器を急速冷却して熱固定処理を施すようにしてい
る。この方法によっても、二軸延伸ブロー広口容器に耐
熱性を付与することができる。
型を用いて広口容器を加熱し、雌型を用いて加熱後の広
口容器を急速冷却して熱固定処理を施すようにしてい
る。この方法によっても、二軸延伸ブロー広口容器に耐
熱性を付与することができる。
【0023】この方法においても、一般的に、前記広口
容器は、PET、PPあるいはPENから形成される。
容器は、PET、PPあるいはPENから形成される。
【0024】この場合には、前記コア表面温度を80℃
〜160℃の範囲内の温度となるように加熱し、前記広
口容器を当該コアに対して数秒間保持すればよい。
〜160℃の範囲内の温度となるように加熱し、前記広
口容器を当該コアに対して数秒間保持すればよい。
【0025】また、前記キャビティの内周面温度を0℃
〜50℃の範囲内の温度となるように制御して、加熱後
の広口容器を急速冷却すればよい。
〜50℃の範囲内の温度となるように制御して、加熱後
の広口容器を急速冷却すればよい。
【0026】さらに、空気吸引力を利用して、前記コア
表面に前記広口容器を密着させた状態で当該広口容器を
加熱することが望ましい。
表面に前記広口容器を密着させた状態で当該広口容器を
加熱することが望ましい。
【0027】さらにまた、空気吸引力を利用して、前記
キャビティ内周面に前記広口容器を密着させた状態で、
当該広口容器を急速冷却することが望ましい。
キャビティ内周面に前記広口容器を密着させた状態で、
当該広口容器を急速冷却することが望ましい。
【0028】ここで、本発明の方法では、雌型内におい
て急速冷却されて熱固定が施された後の広口容器を、雄
型を用いて取り出すことができる。このためには、空気
吸引力を利用して、熱固定処理後の広口容器を前記雄型
のコアに吸着して、双方の型を相対移動させて離せば、
当該広口容器を雌型から雄型に移すことができる。
て急速冷却されて熱固定が施された後の広口容器を、雄
型を用いて取り出すことができる。このためには、空気
吸引力を利用して、熱固定処理後の広口容器を前記雄型
のコアに吸着して、双方の型を相対移動させて離せば、
当該広口容器を雌型から雄型に移すことができる。
【0029】この場合、雄型は加熱用に用いているの
で、雄型に広口容器を長時間保持しておくと、再度、広
口容器が加熱してしまうので好ましくない。そこで、雄
型に吸着された広口容器の温度が70℃以上になる前
に、当該雄型から広口容器をエジェクトすることが望ま
しい。
で、雄型に広口容器を長時間保持しておくと、再度、広
口容器が加熱してしまうので好ましくない。そこで、雄
型に吸着された広口容器の温度が70℃以上になる前
に、当該雄型から広口容器をエジェクトすることが望ま
しい。
【0030】また、前記雄型から前記広口容器をエジェ
クトする場合にも空気吹き出し力を利用することができ
る。
クトする場合にも空気吹き出し力を利用することができ
る。
【0031】ここで、広口容器を加熱するために用いる
雌型は、そのキャビティ内周面に、広口容器吸引用の
0.1〜0.5mm幅の空気吸引用スリット、あるいは
直径が1mm以下の空気吸引穴が複数形成された構成の
ものとすることができる。
雌型は、そのキャビティ内周面に、広口容器吸引用の
0.1〜0.5mm幅の空気吸引用スリット、あるいは
直径が1mm以下の空気吸引穴が複数形成された構成の
ものとすることができる。
【0032】また、広口容器を冷却するために用いる雄
型は、そのコア表面に、広口容器の吸引および/または
エジェクト用の0.1〜0.5mm幅のスリットあるい
は直径が1mm以下の穴が複数形成された構成のものと
することができる。
型は、そのコア表面に、広口容器の吸引および/または
エジェクト用の0.1〜0.5mm幅のスリットあるい
は直径が1mm以下の穴が複数形成された構成のものと
することができる。
【0033】この場合、前記コアの外径寸法は、加熱前
の前記広口容器の内径寸法に対して0〜5%小径として
おくことが望ましい。
の前記広口容器の内径寸法に対して0〜5%小径として
おくことが望ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用した耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容器の成
形方法の実施例を説明する。
を適用した耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容器の成
形方法の実施例を説明する。
【0035】(実施例1)図1は本例の成形方法に用い
る金型装置の主要部分を示す概略構成図である。本例の
金型装置1を用いた成形方法によって耐熱性が付与され
る二軸延伸ブロー広口容器2は、底3の付いた筒状の容
器本体4の開口縁5に沿って外側に広がった口部フラン
ジ6が形成された形状をしている。容器本体4は、底3
の側から開口縁5に向けてテーパ状に広がった円錐台形
状であり、開口縁5の外径が最も大きい。
る金型装置の主要部分を示す概略構成図である。本例の
金型装置1を用いた成形方法によって耐熱性が付与され
る二軸延伸ブロー広口容器2は、底3の付いた筒状の容
器本体4の開口縁5に沿って外側に広がった口部フラン
ジ6が形成された形状をしている。容器本体4は、底3
の側から開口縁5に向けてテーパ状に広がった円錐台形
状であり、開口縁5の外径が最も大きい。
【0036】本例の金型装置1は、固定型である雌型1
1と可動型である雄型12とを備え、雄型12が不図示
の型締め機構によって移動して、型締め状態および図示
の型開き状態を形成可能となっている。型締め機構は流
体圧シリンダなどを利用した一般的なものをそのまま用
いることができる。
1と可動型である雄型12とを備え、雄型12が不図示
の型締め機構によって移動して、型締め状態および図示
の型開き状態を形成可能となっている。型締め機構は流
体圧シリンダなどを利用した一般的なものをそのまま用
いることができる。
【0037】雌型11には上方に向けて広がった円錐台
形状のキャビティ13が形成されており、雄型12には
下方に向けてすぼまった円錐台形状のコア14が形成さ
れている。型締め状態においては、キャビティ13の内
周側面13aおよび底面13bと、コア14の外周側面
14aおよび先端面14bとの間に、二軸延伸ブロー広
口容器2に対応するキャビティ部分が区画形成されるよ
うになっている。また、雌型11のキャビティ開口縁部
分16と、雄型12の円環状端面17との間に、広口容
器2の口部フランジ6が挟まれた状態が形成されるよう
になっている。ここで、コア14の外径寸法は、加熱前
の二軸延伸ブロー広口容器2の内径寸法に比べて僅かに
小さく、例えば5%未満程度小さな寸法に設定されてい
る。
形状のキャビティ13が形成されており、雄型12には
下方に向けてすぼまった円錐台形状のコア14が形成さ
れている。型締め状態においては、キャビティ13の内
周側面13aおよび底面13bと、コア14の外周側面
14aおよび先端面14bとの間に、二軸延伸ブロー広
口容器2に対応するキャビティ部分が区画形成されるよ
うになっている。また、雌型11のキャビティ開口縁部
分16と、雄型12の円環状端面17との間に、広口容
器2の口部フランジ6が挟まれた状態が形成されるよう
になっている。ここで、コア14の外径寸法は、加熱前
の二軸延伸ブロー広口容器2の内径寸法に比べて僅かに
小さく、例えば5%未満程度小さな寸法に設定されてい
る。
【0038】本例の雌型11は二軸延伸ブロー広口容器
2を加熱するためのものであり、その内部には電熱ヒー
ター21が埋設されており、この電熱ヒーター21の駆
動を制御することにより、雌型11を加熱して、そのキ
ャビティ内周面温度を80℃〜160℃の範囲内の温度
状態に保持するようになっている。電熱ヒーターを用い
る代わりに、加熱流体などの熱媒を循環させることによ
り雌型11を加熱してもよい。
2を加熱するためのものであり、その内部には電熱ヒー
ター21が埋設されており、この電熱ヒーター21の駆
動を制御することにより、雌型11を加熱して、そのキ
ャビティ内周面温度を80℃〜160℃の範囲内の温度
状態に保持するようになっている。電熱ヒーターを用い
る代わりに、加熱流体などの熱媒を循環させることによ
り雌型11を加熱してもよい。
【0039】これに対して、雄型12は二軸延伸ブロー
広口容器2を急速冷却するためのものであり、その内部
には冷却水などの冷媒を循環させるための冷媒循環路2
2が形成されている。図示の例では、雄型12の中心に
冷媒通路22aが同軸状態に延びており、この冷媒通路
22aの下端は半径方向に延びて、雄型内部を螺旋状に
形成されている螺旋通路22bに連通している。本例で
は、雄型12を冷却することにより、そのコア表面温度
を0℃〜50℃の範囲内の温度に保持するようにしてい
る。
広口容器2を急速冷却するためのものであり、その内部
には冷却水などの冷媒を循環させるための冷媒循環路2
2が形成されている。図示の例では、雄型12の中心に
冷媒通路22aが同軸状態に延びており、この冷媒通路
22aの下端は半径方向に延びて、雄型内部を螺旋状に
形成されている螺旋通路22bに連通している。本例で
は、雄型12を冷却することにより、そのコア表面温度
を0℃〜50℃の範囲内の温度に保持するようにしてい
る。
【0040】また、本例では、雌型11のキャビティ1
3の内周側面13aには多数の空気吸引用スリット31
が形成されており、各空気吸引用スリット31は、雌型
11の内部に形成された空気吸引用通路32に連通して
いる。空気吸引用通路32は、外部の不図示の空気吸引
機構に連通している。空気吸引用スリット31は、その
幅が0.2〜1.0mmとされている。空気吸引用スリ
ットの代わりに空気吸引穴を形成してもよい。空気吸引
穴の場合には、その内径を1mm以下の寸法とすればよ
い。
3の内周側面13aには多数の空気吸引用スリット31
が形成されており、各空気吸引用スリット31は、雌型
11の内部に形成された空気吸引用通路32に連通して
いる。空気吸引用通路32は、外部の不図示の空気吸引
機構に連通している。空気吸引用スリット31は、その
幅が0.2〜1.0mmとされている。空気吸引用スリ
ットの代わりに空気吸引穴を形成してもよい。空気吸引
穴の場合には、その内径を1mm以下の寸法とすればよ
い。
【0041】同様に、本例の雄型12のコア外周側面1
4aにも多数の空気吸引/吹き出し穴33が形成されて
いる。これらの空気吸引/吹き出し穴33は、雄型12
の内部に形成された空気吸引/供給用通路34に連通し
ている。空気吸引/供給用通路34は、外部の不図示の
空気吸引/供給機構に連通している。空気吸引/供給穴
33は、その内径が1mm以下の寸法とされている。空
気吸引/供給用穴の代わりに空気吸引/供給用スリット
を形成してもよい。スリットの場合にはその幅を0.1
〜0.5mmの範囲内の寸法とすればよい。
4aにも多数の空気吸引/吹き出し穴33が形成されて
いる。これらの空気吸引/吹き出し穴33は、雄型12
の内部に形成された空気吸引/供給用通路34に連通し
ている。空気吸引/供給用通路34は、外部の不図示の
空気吸引/供給機構に連通している。空気吸引/供給穴
33は、その内径が1mm以下の寸法とされている。空
気吸引/供給用穴の代わりに空気吸引/供給用スリット
を形成してもよい。スリットの場合にはその幅を0.1
〜0.5mmの範囲内の寸法とすればよい。
【0042】このように構成した金型装置1を用いて二
軸延伸ブロー広口容器に耐熱性を付与する成形方法を説
明する。
軸延伸ブロー広口容器に耐熱性を付与する成形方法を説
明する。
【0043】まず、図1に示すように、型開き状態にお
いて雌型11の電熱ヒーター21を駆動制御して、その
キャビティ内周面温度を80℃〜160℃の範囲内の温
度状態に制御する。この状態で、矢印41で示すように
二軸延伸ブロー広口容器2をキャビティ13の中に挿入
する。
いて雌型11の電熱ヒーター21を駆動制御して、その
キャビティ内周面温度を80℃〜160℃の範囲内の温
度状態に制御する。この状態で、矢印41で示すように
二軸延伸ブロー広口容器2をキャビティ13の中に挿入
する。
【0044】図2には二軸延伸ブロー広口容器2をキャ
ビティ13の中に挿入して当該広口容器2を加熱してい
る状態を示してある。この加熱状態では、不図示の空気
吸引機構を駆動して、キャビティ内周面に形成されてい
る多数の空気吸引用スリット31からの空気吸引動作を
行う。この結果、二軸延伸ブロー広口容器2は、キャビ
ティ内周面に密着した状態で加熱される。このように空
気吸引を利用して二軸延伸ブロー広口容器2を吸引する
ことにより、当該広口容器2をキャビティ内周面(内周
側面および底面)に密着させた状態で当該広口容器2を
加熱できるので、効率良くしかも均一に当該広口容器2
を加熱できる。
ビティ13の中に挿入して当該広口容器2を加熱してい
る状態を示してある。この加熱状態では、不図示の空気
吸引機構を駆動して、キャビティ内周面に形成されてい
る多数の空気吸引用スリット31からの空気吸引動作を
行う。この結果、二軸延伸ブロー広口容器2は、キャビ
ティ内周面に密着した状態で加熱される。このように空
気吸引を利用して二軸延伸ブロー広口容器2を吸引する
ことにより、当該広口容器2をキャビティ内周面(内周
側面および底面)に密着させた状態で当該広口容器2を
加熱できるので、効率良くしかも均一に当該広口容器2
を加熱できる。
【0045】キャビティ内周面に密着させた状態で当該
広口容器2を数秒間保持した後は、図3の矢印42で示
すように、雄型12を下降させて、型締め状態を形成す
る。ここで、型締めに先立って、雄型12の内部に冷媒
を循環させることにより、そのコア表面温度を0℃ない
し50℃の範囲内に制御してある。
広口容器2を数秒間保持した後は、図3の矢印42で示
すように、雄型12を下降させて、型締め状態を形成す
る。ここで、型締めに先立って、雄型12の内部に冷媒
を循環させることにより、そのコア表面温度を0℃ない
し50℃の範囲内に制御してある。
【0046】型締め状態が形成されると同時に、雌型1
1の側では加熱後の二軸延伸ブロー広口容器2の空気吸
引動作を停止し、雄型12の側ではそのコア表面の空気
吸引/吹き出し穴33からの空気吸引動作を開始する。
この結果、加熱後の二軸延伸ブロー広口容器2は、雄型
12のコア14に吸着された状態が形成される。換言す
ると、二軸延伸ブロー広口容器2が雌型11から雄型1
2に移された状態になる。
1の側では加熱後の二軸延伸ブロー広口容器2の空気吸
引動作を停止し、雄型12の側ではそのコア表面の空気
吸引/吹き出し穴33からの空気吸引動作を開始する。
この結果、加熱後の二軸延伸ブロー広口容器2は、雄型
12のコア14に吸着された状態が形成される。換言す
ると、二軸延伸ブロー広口容器2が雌型11から雄型1
2に移された状態になる。
【0047】この後は、直ちに、図4において矢印43
で示すように、雄型12を上昇させて型開きを行う。型
開き状態では、0℃〜50℃の範囲内に保持されている
雄型コア14の表面に加熱後の二軸延伸ブロー広口容器
2が密着状態で保持され、当該広口容器2が急速冷却さ
れ、熱固定処理が施される。
で示すように、雄型12を上昇させて型開きを行う。型
開き状態では、0℃〜50℃の範囲内に保持されている
雄型コア14の表面に加熱後の二軸延伸ブロー広口容器
2が密着状態で保持され、当該広口容器2が急速冷却さ
れ、熱固定処理が施される。
【0048】熱固定処理後は、図5において矢印44で
示すように、二軸延伸ブロー広口容器2を雄型12から
エジェクトする。すなわち、コア表面に形成されている
多数の空気吸引/吹き出し穴33から空気を吹き出すこ
とにより、二軸延伸ブロー広口容器2を雄型からエジェ
クトする。
示すように、二軸延伸ブロー広口容器2を雄型12から
エジェクトする。すなわち、コア表面に形成されている
多数の空気吸引/吹き出し穴33から空気を吹き出すこ
とにより、二軸延伸ブロー広口容器2を雄型からエジェ
クトする。
【0049】(実施例2)ここで、上記の例では、雌型
を二軸延伸ブロー広口容器を加熱するために利用し、雄
型を加熱後の二軸延伸ブロー広口容器を急速冷却するた
めに利用している。これとは逆に雌型を急速冷却用、雄
型を加熱用として利用することもできる。
を二軸延伸ブロー広口容器を加熱するために利用し、雄
型を加熱後の二軸延伸ブロー広口容器を急速冷却するた
めに利用している。これとは逆に雌型を急速冷却用、雄
型を加熱用として利用することもできる。
【0050】図6には、かかる構成の金型装置の主要部
分を示す概略構成図である。本例の金型装置100によ
る処理対象の二軸延伸ブロー広口容器は実施例1におけ
る場合と同様の広口容器102である。
分を示す概略構成図である。本例の金型装置100によ
る処理対象の二軸延伸ブロー広口容器は実施例1におけ
る場合と同様の広口容器102である。
【0051】本例の金型装置100も、固定型である雌
型111と可動型である雄型112とを備え、雄型11
2が不図示の型締め機構によって移動して、型締め状態
および図示の型開き状態を形成可能となっている。型締
め機構は流体圧シリンダなどを利用した一般的なものを
そのまま用いることができる。
型111と可動型である雄型112とを備え、雄型11
2が不図示の型締め機構によって移動して、型締め状態
および図示の型開き状態を形成可能となっている。型締
め機構は流体圧シリンダなどを利用した一般的なものを
そのまま用いることができる。
【0052】雌型111には上方に向けて広がった円錐
台形状のキャビティ113が形成されており、雄型11
2には下方に向けてすぼまった円錐台形状のコア114
が形成されている。型締め状態においては、キャビティ
113の内周側面113aおよび底面113bと、コア
114の外周側面114aおよび先端面114bとの間
に、二軸延伸ブロー広口容器102に対応するキャビテ
ィ部分が区画形成されるようになっている。また、雌型
111のキャビティ開口縁部分116と、雄型112の
円環状端面117との間に、広口容器102の口部フラ
ンジ106が挟まれた状態が形成されるようになってい
る。ここで、コア114の外径寸法は、加熱前の二軸延
伸ブロー広口容器102の内径寸法に比べて僅かに小さ
く、例えば5%未満程度小さな寸法に設定されている。
台形状のキャビティ113が形成されており、雄型11
2には下方に向けてすぼまった円錐台形状のコア114
が形成されている。型締め状態においては、キャビティ
113の内周側面113aおよび底面113bと、コア
114の外周側面114aおよび先端面114bとの間
に、二軸延伸ブロー広口容器102に対応するキャビテ
ィ部分が区画形成されるようになっている。また、雌型
111のキャビティ開口縁部分116と、雄型112の
円環状端面117との間に、広口容器102の口部フラ
ンジ106が挟まれた状態が形成されるようになってい
る。ここで、コア114の外径寸法は、加熱前の二軸延
伸ブロー広口容器102の内径寸法に比べて僅かに小さ
く、例えば5%未満程度小さな寸法に設定されている。
【0053】本例の雄型112は二軸延伸ブロー広口容
器102を加熱するためのものであり、その内部には電
熱ヒーター121が埋設されており、この電熱ヒーター
121の駆動を制御することにより、雄型112を加熱
して、そのコア表面温度を80℃〜160℃の範囲内の
温度状態に保持するようになっている。電熱ヒーターを
用いる代わりに、加熱流体などの熱媒を循環させること
により雄型112を加熱してもよい。
器102を加熱するためのものであり、その内部には電
熱ヒーター121が埋設されており、この電熱ヒーター
121の駆動を制御することにより、雄型112を加熱
して、そのコア表面温度を80℃〜160℃の範囲内の
温度状態に保持するようになっている。電熱ヒーターを
用いる代わりに、加熱流体などの熱媒を循環させること
により雄型112を加熱してもよい。
【0054】これに対して、雌型111は二軸延伸ブロ
ー広口容器2を急速冷却するためのものであり、その内
部には冷却水などの冷媒を循環させるための冷媒循環路
122が形成されている。図示の例では、雌型111の
内部には、キャビティ113を同心状態で取り囲む状態
で冷媒循環路122が形成されている。本例では、雌1
11を冷却することにより、そのコア表面温度を0℃〜
50℃の範囲内の温度に保持するようにしている。
ー広口容器2を急速冷却するためのものであり、その内
部には冷却水などの冷媒を循環させるための冷媒循環路
122が形成されている。図示の例では、雌型111の
内部には、キャビティ113を同心状態で取り囲む状態
で冷媒循環路122が形成されている。本例では、雌1
11を冷却することにより、そのコア表面温度を0℃〜
50℃の範囲内の温度に保持するようにしている。
【0055】また、本例では、雌型111のキャビティ
113の内周側面113aには多数の空気吸引用スリッ
ト131が形成されており、各空気吸引用スリット13
1は、雌型111の内部に形成された空気吸引用通路1
32に連通している。空気吸引用通路132は、外部の
不図示の空気吸引機構に連通している。空気吸引用スリ
ット131は、その幅が0.2〜1.0mmとされてい
る。空気吸引用スリットの代わりに空気吸引穴を形成し
てもよい。空気吸引穴の場合には、その内径を1mm以
下の寸法とすればよい。
113の内周側面113aには多数の空気吸引用スリッ
ト131が形成されており、各空気吸引用スリット13
1は、雌型111の内部に形成された空気吸引用通路1
32に連通している。空気吸引用通路132は、外部の
不図示の空気吸引機構に連通している。空気吸引用スリ
ット131は、その幅が0.2〜1.0mmとされてい
る。空気吸引用スリットの代わりに空気吸引穴を形成し
てもよい。空気吸引穴の場合には、その内径を1mm以
下の寸法とすればよい。
【0056】同様に、本例の雄型112のコア外周側面
114aにも多数の空気吸引/吹き出し穴133が形成
されている。これらの空気吸引/吹き出し穴133は、
雄型112の内部に形成された空気吸引/供給用通路1
34に連通している。空気吸引/供給用通路134は、
外部の不図示の空気吸引/供給機構に連通している。空
気吸引/供給穴133は、その内径が1mm以下の寸法
とされている。空気吸引/供給用穴の代わりに空気吸引
/供給用スリットを形成してもよい。スリットの場合に
はその幅を0.1〜0.5mmの範囲内の寸法とすれば
よい。
114aにも多数の空気吸引/吹き出し穴133が形成
されている。これらの空気吸引/吹き出し穴133は、
雄型112の内部に形成された空気吸引/供給用通路1
34に連通している。空気吸引/供給用通路134は、
外部の不図示の空気吸引/供給機構に連通している。空
気吸引/供給穴133は、その内径が1mm以下の寸法
とされている。空気吸引/供給用穴の代わりに空気吸引
/供給用スリットを形成してもよい。スリットの場合に
はその幅を0.1〜0.5mmの範囲内の寸法とすれば
よい。
【0057】このように構成した金型装置100を用い
て二軸延伸ブロー広口容器に耐熱性を付与する成形方法
を説明する。
て二軸延伸ブロー広口容器に耐熱性を付与する成形方法
を説明する。
【0058】本例の場合には、図6に示す型開き状態に
おいて雄型112の電熱ヒーター121を駆動制御し
て、そのコア表面温度を80℃〜160℃の範囲内の温
度状態に制御する。この状態で、矢印141で示すよう
に二軸延伸ブロー広口容器102をコア114に装着し
て加熱する。この加熱状態では、不図示の空気吸引/供
給機構を駆動して、コア表面に形成されている多数の空
気吸引/吹き出し穴133から空気を吸引して、二軸延
伸ブロー広口容器2をコア表面に密着させる。このよう
に空気吸引を利用して二軸延伸ブロー広口容器102を
吸引することにより、当該広口容器102を、効率良く
しかも均一に加熱できる。
おいて雄型112の電熱ヒーター121を駆動制御し
て、そのコア表面温度を80℃〜160℃の範囲内の温
度状態に制御する。この状態で、矢印141で示すよう
に二軸延伸ブロー広口容器102をコア114に装着し
て加熱する。この加熱状態では、不図示の空気吸引/供
給機構を駆動して、コア表面に形成されている多数の空
気吸引/吹き出し穴133から空気を吸引して、二軸延
伸ブロー広口容器2をコア表面に密着させる。このよう
に空気吸引を利用して二軸延伸ブロー広口容器102を
吸引することにより、当該広口容器102を、効率良く
しかも均一に加熱できる。
【0059】コア表面に密着させた状態で当該広口容器
102を数秒間保持した後は、図7(a)の矢印142
で示すように、雄型112を下降させて型締め状態を形
成する。型締めに先立って、雌型111の内部に冷媒を
循環させることにより、そのキャビティ内周面温度を0
℃ないし50℃の範囲内に制御しておく。
102を数秒間保持した後は、図7(a)の矢印142
で示すように、雄型112を下降させて型締め状態を形
成する。型締めに先立って、雌型111の内部に冷媒を
循環させることにより、そのキャビティ内周面温度を0
℃ないし50℃の範囲内に制御しておく。
【0060】型締め状態が形成されると同時に、雄型1
12の側では加熱後の二軸延伸ブロー広口容器102の
空気吸引動作を停止し、雌型111の側ではそのキャビ
ティ内周面の空気吸引用スリット131からの空気吸引
動作を開始する。この結果、加熱後の二軸延伸ブロー広
口容器102は、雄型112から雌型111に移され
る。この後に直ちに雄型112を上昇させて型開き状態
に戻し、雌型111に移された加熱後の二軸延伸ブロー
広口容器102を急速冷却させる。
12の側では加熱後の二軸延伸ブロー広口容器102の
空気吸引動作を停止し、雌型111の側ではそのキャビ
ティ内周面の空気吸引用スリット131からの空気吸引
動作を開始する。この結果、加熱後の二軸延伸ブロー広
口容器102は、雄型112から雌型111に移され
る。この後に直ちに雄型112を上昇させて型開き状態
に戻し、雌型111に移された加熱後の二軸延伸ブロー
広口容器102を急速冷却させる。
【0061】この場合にも、雌型のキャビティ13内に
加熱後の二軸延伸ブロー広口容器102が密着状態で保
持され、当該広口容器102が急速冷却され、熱固定処
理が施される。
加熱後の二軸延伸ブロー広口容器102が密着状態で保
持され、当該広口容器102が急速冷却され、熱固定処
理が施される。
【0062】熱固定処理後は、図7(b)において矢印
143で示すように、雄型112を下降させて一時的に
型締め状態を形成し、図7(c)において矢印144で
示すように二軸延伸ブロー広口容器102をキャビティ
113からコア114に移して雄型112を上昇させる
ことにより、二軸延伸ブロー広口容器102を雌型11
1から取り出す。すなわち、型締め状態においてコア表
面の空気吸引/吹き出し穴133による吸引を開始し、
キャビティ113の内周面の空気吸引用スリット131
による吸引動作を停止し、この状態で直ちに型開きを行
う。この結果、、二軸延伸ブロー広口容器102はコア
表面に密着して、雄型112と共に上昇して雌型111
から取り出される。
143で示すように、雄型112を下降させて一時的に
型締め状態を形成し、図7(c)において矢印144で
示すように二軸延伸ブロー広口容器102をキャビティ
113からコア114に移して雄型112を上昇させる
ことにより、二軸延伸ブロー広口容器102を雌型11
1から取り出す。すなわち、型締め状態においてコア表
面の空気吸引/吹き出し穴133による吸引を開始し、
キャビティ113の内周面の空気吸引用スリット131
による吸引動作を停止し、この状態で直ちに型開きを行
う。この結果、、二軸延伸ブロー広口容器102はコア
表面に密着して、雄型112と共に上昇して雌型111
から取り出される。
【0063】この後は、加熱用の雄型112によって二
軸延伸ブロー広口容器102が再度加熱される前に、当
該広口容器102を雄型112からエジェクトする。す
なわち、雄型1112に吸着された広口容器102の温
度が50℃以上になる前に、当該雄型から広口容器をエ
ジェクトすればよい。このエジェクト時には、空気吸引
/吹き出し穴133から空気を吹き出すことにより二軸
延伸ブロー広口容器102を簡単にエジェクトすること
ができる。
軸延伸ブロー広口容器102が再度加熱される前に、当
該広口容器102を雄型112からエジェクトする。す
なわち、雄型1112に吸着された広口容器102の温
度が50℃以上になる前に、当該雄型から広口容器をエ
ジェクトすればよい。このエジェクト時には、空気吸引
/吹き出し穴133から空気を吹き出すことにより二軸
延伸ブロー広口容器102を簡単にエジェクトすること
ができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、型締
め状態において二軸延伸ブロー広口容器に対応するキャ
ビティ部分を区画形成可能な雌型および雄型の一方を用
いて二軸延伸ブロー広口容器を加熱し、他方を用いて加
熱後の二軸延伸ブロー広口容器を急速冷却して熱固定処
理を施すようにしている。従って、二軸延伸ブロー広口
容器に耐熱性を付与するための処理を効率良く行うこと
ができる。
め状態において二軸延伸ブロー広口容器に対応するキャ
ビティ部分を区画形成可能な雌型および雄型の一方を用
いて二軸延伸ブロー広口容器を加熱し、他方を用いて加
熱後の二軸延伸ブロー広口容器を急速冷却して熱固定処
理を施すようにしている。従って、二軸延伸ブロー広口
容器に耐熱性を付与するための処理を効率良く行うこと
ができる。
【0065】また、本発明では、空気吸引を利用して、
二軸延伸ブロー広口容器を雌型あるいは雄型に密着させ
て、その加熱あるいは急速冷却を行うようにしているの
で、二軸延伸ブロー広口容器の加熱あるいは急速冷却を
効率良くしかも均一に行うことができる。
二軸延伸ブロー広口容器を雌型あるいは雄型に密着させ
て、その加熱あるいは急速冷却を行うようにしているの
で、二軸延伸ブロー広口容器の加熱あるいは急速冷却を
効率良くしかも均一に行うことができる。
【0066】さらに、本発明では、空気吸引を利用し
て、加熱後の二軸延伸ブロー広口容器を雌型から雄型あ
るいは雄型から雌型に移し変えるようにしているので、
二軸延伸ブロー広口容器の移し変え操作を迅速かつ簡単
に行うことができる。
て、加熱後の二軸延伸ブロー広口容器を雌型から雄型あ
るいは雄型から雌型に移し変えるようにしているので、
二軸延伸ブロー広口容器の移し変え操作を迅速かつ簡単
に行うことができる。
【0067】これに加えて、熱固定処理後の二軸延伸ブ
ロー広口容器を空気力を用いて雄型からエジェクトして
いるので、そのエジェクト操作を迅速かつ簡単に行うこ
とができる。
ロー広口容器を空気力を用いて雄型からエジェクトして
いるので、そのエジェクト操作を迅速かつ簡単に行うこ
とができる。
【図1】本発明を適用した実施例1に係る金型装置にお
ける主要部分を示す概略構成図である。
ける主要部分を示す概略構成図である。
【図2】図1の金型装置を用いて二軸延伸ブロー広口容
器に耐熱性を付与するための成形方法を示す説明図であ
る。
器に耐熱性を付与するための成形方法を示す説明図であ
る。
【図3】図1の金型装置を用いて二軸延伸ブロー広口容
器に耐熱性を付与するための手順を示す説明図である。
器に耐熱性を付与するための手順を示す説明図である。
【図4】図1の金型装置を用いて二軸延伸ブロー広口容
器に耐熱性を付与するための手順を示す説明図である。
器に耐熱性を付与するための手順を示す説明図である。
【図5】図1の金型装置を用いて二軸延伸ブロー広口容
器に耐熱性を付与するための手順を示す説明図である。
器に耐熱性を付与するための手順を示す説明図である。
【図6】本発明を適用した実施例2に係る金型装置にお
ける主要部分を示す概略構成図である。
ける主要部分を示す概略構成図である。
【図7】図6の金型装置を用いて二軸延伸ブロー広口容
器に耐熱性を付与するための成形方法を示す説明図であ
る。
器に耐熱性を付与するための成形方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 金型装置
2 二軸延伸ブロー広口容器
11、111 雌型
12、112 雄型
13、113 キャビティ
13a、113a キャビティ内周側面
14、114 コア
14a、114a コア外周側面
21、121 電熱ヒーター
22、122 冷媒循環路
31、131 空気吸引用スリット
33、133 空気吸引/吹き出し穴
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B65D 1/09 B29K 23:00
// B29K 23:00 67:00
67:00 B29L 22:00
B29L 22:00 B65D 1/00 C
Fターム(参考) 3E033 AA06 BA15 BA16 BA18 CA07
DA08 DD01 DD05 FA03
4F202 AA11 AA24A AA26 AG07
AG23 AH55 AR06 AR11 AR12
CA15 CB01 CK41 CN01 CN05
CN21 CP01 CP04 CP06
4F208 AA11 AA24A AA26 AG06
AH55 AR06 AR11 AR12 LA04
LB01 LD02 LD04 LW07 LW15
LW16 LW35
Claims (22)
- 【請求項1】 二軸延伸ブローにより成形された底付き
の広口容器を装着可能なキャビティを備えた雌型におけ
る前記キャビティの内周面温度を所定の加熱温度とし、 当該キャビティに、前記広口容器を挿入して当該広口容
器を接触加熱し、 前記広口容器の開口部から挿入可能なコアを備えた雄型
における前記コアの表面温度を所定の冷却温度とし、 当該コアに、前記雌型から取り出した加熱後の前記広口
容器を装着して当該広口容器を急速冷却して、当該広口
容器に熱固定処理を施すことを特徴とする耐熱性を有す
る二軸延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記広口容器は、PET、PPあるいはPENからなる
ことを特徴とする耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容
器の成形方法。 - 【請求項3】 請求項2において、前記キャビティ内周
面温度を80℃〜160℃の範囲内の温度となるように
加熱し、 前記広口容器を当該キャビティ内に数秒間接触保持する
ことを特徴とする耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容
器の成形方法。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記コアの表面温度を0℃〜50℃の範囲内の温度とな
るように制御することを特徴とする耐熱性を有する二軸
延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4において、 空気吸引力を利用して、前記キャビティ内周面に対して
前記広口容器を密着させることを特徴とする耐熱性を有
する二軸延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5におい
て、 空気吸引力を利用して、前記コア表面に対して前記広口
容器を密着させることを特徴とする耐熱性を有する二軸
延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のうちのいずれかの項
において、 空気吸引力を利用して、加熱状態の広口容器を前記雄型
のコアに吸着することにより、当該広口容器を雌型から
雄型に移すことを特徴とする耐熱性を有する二軸延伸ブ
ロー広口容器の成形方法。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のうちのいずれかの項
において、 空気吹き出し力を利用して、熱固定処理後の広口容器を
前記雄型からエジェクトすることを特徴とする耐熱性を
有する二軸延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項9】 請求項5ないし8のうちのいずれかの項
に記載の成形方法に用いる雌型であって、 前記キャビティ内周面には、広口容器吸引用の0.2〜
1.0mm幅の空気吸引用スリット、あるいは直径が1
mm以下の空気吸引穴が複数形成されていることを特徴
とする雌型。 - 【請求項10】 請求項5ないし8のうちのいずれかの
項に記載の成形方法に用いる雄型であって、 前記コア表面には、広口容器の吸引および/またはエジ
ェクト用の0.1〜0.5mm幅のスリットあるいは直
径が1mm以下の穴が複数形成されていることを特徴と
する雄型。 - 【請求項11】 請求項10において、 前記コアの外径寸法は、加熱前の前記広口容器の内径寸
法に対して0〜5%小径であることを特徴とする雄型。 - 【請求項12】 二軸延伸ブローにより成形された底付
きの広口容器の開口部から挿入可能なコアを備えた雄型
における前記コアの表面温度を所定の加熱温度とし、 このコアに、前記広口容器を装着して当該広口容器を加
熱し、 前記広口容器を挿入可能なキャビティを備えた雌型にお
ける前記キャビティの内周面温度を所定の冷却温度に
し、 このキャビティに、前記雄型から取り出した加熱後の前
記広口容器を挿入して当該広口容器を急速冷却して、当
該広口容器に熱固定処理を施すことを特徴とする耐熱性
を有する二軸延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項13】 請求項12において、 前記広口容器は、PET、PPあるいはPENからなる
ことを特徴とする耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容
器の成形方法。 - 【請求項14】 請求項13において、 前記コア表面温度を80℃〜160℃の範囲内の温度と
なるように加熱し、 前記広口容器を当該コアに対して数秒間接触保持するこ
とを特徴とする耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容器
の成形方法。 - 【請求項15】 請求項14において、 前記キャビティの内周面温度を0℃〜50℃の範囲内の
温度となるように制御することを特徴とする耐熱性を有
する二軸延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項16】 請求項12、13、14または15に
おいて、 空気吸引力を利用して、前記コア表面に前記広口容器を
密着させることを特徴とする耐熱性を有する二軸延伸ブ
ロー広口容器の成形方法。 - 【請求項17】 請求項12、13、14、15または
16において、 空気吸引力を利用して、前記キャビティ内周面に前記広
口容器を密着させることを特徴とする耐熱性を有する二
軸延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項18】 請求項12ないし17のうちのいずれ
かの項において、 空気吸引力を利用して、熱固定処理後の広口容器を前記
雄型のコアに吸着することにより、当該広口容器を雌型
から雄型に移し、 雄型に吸着された広口容器の温度が70℃以上になる前
に、当該雄型から広口容器をエジェクトすることを特徴
とする二軸延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項19】 請求項18において、 空気吹き出し力を利用して、前記雄型から前記広口容器
をエジェクトすることを特徴とする耐熱性を有する二軸
延伸ブロー広口容器の成形方法。 - 【請求項20】 請求項16ないし19のうちのいずれ
かの項に記載の成形方法に用いる雌型であって、 前記キャビティ内周面には、広口容器吸引用の0.1〜
0.5mm幅の空気吸引用スリット、あるいは直径が1
mm以下の空気吸引穴が複数形成されていることを特徴
とする雌型。 - 【請求項21】 請求項16ないし19のうちのいずれ
かの項に記載の成形方法に用いる雄型であって、 前記コア表面には、広口容器の吸引および/またはエジ
ェクト用の0.1〜0.5mm幅のスリットあるいは直
径が1mm以下の穴が複数形成されていることを特徴と
する雄型。 - 【請求項22】 請求項21において、 前記コアの外径寸法は、加熱前の前記広口容器の内径寸
法に対して0〜5%小径であることを特徴とする雄型。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001290952A JP2003094511A (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | 耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容器の成形方法 |
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JP2001290952A JP2003094511A (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | 耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容器の成形方法 |
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JP2001290952A Pending JP2003094511A (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | 耐熱性を有する二軸延伸ブロー広口容器の成形方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107891580A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-04-10 | 宁波秦鼎材料科技有限公司 | 一种型芯可加热制冷脱模的高分子材料注塑模具 |
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- 2001-09-25 JP JP2001290952A patent/JP2003094511A/ja active Pending
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CN107891580B (zh) * | 2017-12-27 | 2019-09-17 | 宁波秦鼎材料科技有限公司 | 一种型芯可加热制冷脱模的高分子材料注塑模具 |
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