JPH08156080A - プラスチックボトルの製造方法及び装置並びに口栓部保持用のマンドレル - Google Patents
プラスチックボトルの製造方法及び装置並びに口栓部保持用のマンドレルInfo
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- B29C2949/3032—Preforms or parisons made of several components having components being injected
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストレッチロッドを太くすることができ、そ
の強度を向上できるとともに、冷却空気の吹き込み量を
多くすることができ、また、プリフォームを嵌着したマ
ンドレルをブロー成形金型に確実に固定することがで
き、プラスチックボトルの生産性を高めることができる
プラスチックボトルの製造方法及び装置並びに口栓部保
持用のマンドレルを提供する。 【構成】 ポリエステル製プリフォーム１２の口栓部２
１外周側を保持する円筒状の保持部３１を有するマンド
レル１３により保持し、ブロー成形金型にセットしてブ
ロー成形及び熱処理した後に、マンドレル１３の中心部
を挿通して成形後のプラスチックボトル内に挿入したス
トレッチロッド１７の先端から冷却空気を吹き込んでプ
ラスチックボトルを冷却する。
の強度を向上できるとともに、冷却空気の吹き込み量を
多くすることができ、また、プリフォームを嵌着したマ
ンドレルをブロー成形金型に確実に固定することがで
き、プラスチックボトルの生産性を高めることができる
プラスチックボトルの製造方法及び装置並びに口栓部保
持用のマンドレルを提供する。 【構成】 ポリエステル製プリフォーム１２の口栓部２
１外周側を保持する円筒状の保持部３１を有するマンド
レル１３により保持し、ブロー成形金型にセットしてブ
ロー成形及び熱処理した後に、マンドレル１３の中心部
を挿通して成形後のプラスチックボトル内に挿入したス
トレッチロッド１７の先端から冷却空気を吹き込んでプ
ラスチックボトルを冷却する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックボトルの
製造方法及び装置並びに口栓部保持用のマンドレルに関
し、詳しくは、ポリエステル製のプリフォームをブロー
成形してプラスチックボトルを製造するに際して、加熱
されたプリフォームの口栓部を、あらかじめブロー成形
金型の中心軸に位置合わせしてあるプリフォーム取付用
のマンドレルに装着してブロー成形するプラスチックボ
トルの製造方法及び装置並びにプリフォームの口栓部を
保持するマンドレルの構造に関する。
製造方法及び装置並びに口栓部保持用のマンドレルに関
し、詳しくは、ポリエステル製のプリフォームをブロー
成形してプラスチックボトルを製造するに際して、加熱
されたプリフォームの口栓部を、あらかじめブロー成形
金型の中心軸に位置合わせしてあるプリフォーム取付用
のマンドレルに装着してブロー成形するプラスチックボ
トルの製造方法及び装置並びにプリフォームの口栓部を
保持するマンドレルの構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、ポリエステル、例えばポリエ
チレンテレフタレート（ＰＥＴ）で成形したプリフォー
ムと呼ばれる一次成形品をブロー成形金型にセットし、
プリフォーム内に圧力気体を吹き込んでブロー成形する
ことにより、二軸延伸したプラスチックボトルを製造す
ることが広く知られている。
チレンテレフタレート（ＰＥＴ）で成形したプリフォー
ムと呼ばれる一次成形品をブロー成形金型にセットし、
プリフォーム内に圧力気体を吹き込んでブロー成形する
ことにより、二軸延伸したプラスチックボトルを製造す
ることが広く知られている。
【０００３】このプラスチックボトルの製造において、
プリフォームは、まず、その口栓部を保持するマンドレ
ル、あるいはロボット等の手段によって加熱ゾーン内に
搬送され、回転させられて均一に加熱される。その後、
プリフォームは、ブロー成形金型内に、プリフォームの
口栓部内側にマンドレルを嵌入させた状態で、ブロー成
形金型とプリフォームとの中心軸が位置合わせされた
後、マンドレルの中心部を挿通してプリフォーム内に挿
入されるストレッチロッドにより軸方向へ、また、マン
ドレルとストレッチロッドとの間からプリフォーム内に
吹き込まれる圧力気体により周方向へ延伸され、二軸延
伸ブロー成形されてプラスチックボトルに成形される。
プリフォームは、まず、その口栓部を保持するマンドレ
ル、あるいはロボット等の手段によって加熱ゾーン内に
搬送され、回転させられて均一に加熱される。その後、
プリフォームは、ブロー成形金型内に、プリフォームの
口栓部内側にマンドレルを嵌入させた状態で、ブロー成
形金型とプリフォームとの中心軸が位置合わせされた
後、マンドレルの中心部を挿通してプリフォーム内に挿
入されるストレッチロッドにより軸方向へ、また、マン
ドレルとストレッチロッドとの間からプリフォーム内に
吹き込まれる圧力気体により周方向へ延伸され、二軸延
伸ブロー成形されてプラスチックボトルに成形される。
【０００４】成形後のプラスチックボトルは、ブロー成
形金型内で所定の熱処理が施され、次いで前記ストレッ
チロッドの先端から吹き込まれる冷却空気により冷却さ
れた後、マンドレルと共にブロー成形金型から取り出さ
れる。
形金型内で所定の熱処理が施され、次いで前記ストレッ
チロッドの先端から吹き込まれる冷却空気により冷却さ
れた後、マンドレルと共にブロー成形金型から取り出さ
れる。
【０００５】図５に断面図で示すように、ここで使用さ
れるマンドレル１は、プリフォーム２の口栓部３内に挿
入される挿入部４と、口栓部３の先端に当接するフラン
ジ５とを有する円筒状をしており、その基部６は、キャ
タピラ式無端搬送装置の盤部、あるいはあらかじめ設置
してある盤台等に取り付けてある。
れるマンドレル１は、プリフォーム２の口栓部３内に挿
入される挿入部４と、口栓部３の先端に当接するフラン
ジ５とを有する円筒状をしており、その基部６は、キャ
タピラ式無端搬送装置の盤部、あるいはあらかじめ設置
してある盤台等に取り付けてある。
【０００６】また、マンドレル１の挿入部４は、プリフ
ォーム２の口栓部３の内部に挿入されるものであって、
挿入部４の外径を口栓部３の内径と略同一とすることに
よって、マンドレル１とプリフォーム２との中心軸を合
わせるようにしてある。さらに、図６に断面図で示すよ
うに、マンドレル１は、その中心軸とブロー成形金型７
の中心軸とを合わせるようにして、その基部６がブロー
成形金型７の下方で把持される。
ォーム２の口栓部３の内部に挿入されるものであって、
挿入部４の外径を口栓部３の内径と略同一とすることに
よって、マンドレル１とプリフォーム２との中心軸を合
わせるようにしてある。さらに、図６に断面図で示すよ
うに、マンドレル１は、その中心軸とブロー成形金型７
の中心軸とを合わせるようにして、その基部６がブロー
成形金型７の下方で把持される。
【０００７】そして、マンドレル１の中心部を挿通して
プリフォーム２内に挿入されるストレッチロッド８が設
けられている。なお、フランジ５には、口栓部３の先端
との気密性を得るためのＯリング９が装着してある。
プリフォーム２内に挿入されるストレッチロッド８が設
けられている。なお、フランジ５には、口栓部３の先端
との気密性を得るためのＯリング９が装着してある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】このようなプリフォー
ムを、その口栓部内側にマンドレルの挿入部（フランジ
の上方に位置する短筒状部）を嵌入させた状態で、ブロ
ー成形金型とプリフォームとの中心軸を位置合わせし
て、ブロー成形金型内に配置させて二軸延伸ブロー成形
する方法は、次のような問題が生じ易い。
ムを、その口栓部内側にマンドレルの挿入部（フランジ
の上方に位置する短筒状部）を嵌入させた状態で、ブロ
ー成形金型とプリフォームとの中心軸を位置合わせし
て、ブロー成形金型内に配置させて二軸延伸ブロー成形
する方法は、次のような問題が生じ易い。
【０００９】まず、プリフォームの口栓部外面がブロー
成形金型に向いて配されることとなるので、圧力気体を
吹き込んだ際に、加熱工程で熱伝導により僅かながら加
熱軟化されている口栓部が外方に膨らむ現象を生じるこ
とがある。
成形金型に向いて配されることとなるので、圧力気体を
吹き込んだ際に、加熱工程で熱伝導により僅かながら加
熱軟化されている口栓部が外方に膨らむ現象を生じるこ
とがある。
【００１０】また、プリフォームの口栓部内にマンドレ
ルの挿入部を嵌入させた態様となることにより、プリフ
ォームの口栓部、マンドレルの挿入部及びストレッチロ
ッドの三者の寸法関係は、口栓部の内径＞挿入部の外径
＞挿入部の内径＞ストレッチロッドの外径、という関係
になる。したがって、冷却空気の流入通路は、ストレッ
チロッドの外径より小口径となり、冷却空気の流量を多
くすることが困難である。なお、ストレッチロッドの外
面と口栓部の内面との間は冷却空気の流出通路となり、
所定の間隔を設ける必要があるので、ストレッチロッド
を大径とすることは困難である。
ルの挿入部を嵌入させた態様となることにより、プリフ
ォームの口栓部、マンドレルの挿入部及びストレッチロ
ッドの三者の寸法関係は、口栓部の内径＞挿入部の外径
＞挿入部の内径＞ストレッチロッドの外径、という関係
になる。したがって、冷却空気の流入通路は、ストレッ
チロッドの外径より小口径となり、冷却空気の流量を多
くすることが困難である。なお、ストレッチロッドの外
面と口栓部の内面との間は冷却空気の流出通路となり、
所定の間隔を設ける必要があるので、ストレッチロッド
を大径とすることは困難である。
【００１１】さらに、マンドレルの挿入部の下方に位置
する基部の寸法は、挿入部の内径と基部の内径とを同一
寸法に形成していることから、基部の外径は、挿入部の
外径と略同じ寸法で形成されることになるので、プリフ
ォームを装着したマンドレルを、中心軸を合わせるよう
にしてブロー成形金型の下方で把持する際、その箇所が
比較的小径となっているため、把持等の固定が不安定に
なるという問題も生じ易い。
する基部の寸法は、挿入部の内径と基部の内径とを同一
寸法に形成していることから、基部の外径は、挿入部の
外径と略同じ寸法で形成されることになるので、プリフ
ォームを装着したマンドレルを、中心軸を合わせるよう
にしてブロー成形金型の下方で把持する際、その箇所が
比較的小径となっているため、把持等の固定が不安定に
なるという問題も生じ易い。
【００１２】そこで本発明は、ストレッチロッドを太く
することができ、その強度を向上できるとともに、冷却
空気の吹き込み量を多くすることができ、また、プリフ
ォームを装着したマンドレルをブロー成形金型に確実に
固定することができ、プラスチックボトルの生産性を高
めることができるプラスチックボトルの製造方法及び装
置並びに口栓部保持用のマンドレルを提供することを目
的としている。
することができ、その強度を向上できるとともに、冷却
空気の吹き込み量を多くすることができ、また、プリフ
ォームを装着したマンドレルをブロー成形金型に確実に
固定することができ、プラスチックボトルの生産性を高
めることができるプラスチックボトルの製造方法及び装
置並びに口栓部保持用のマンドレルを提供することを目
的としている。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明のプラスチックボトルの製造方法は、ポリ
エステル製のプリフォームをブロー成形してプラスチッ
クボトルを製造する方法において、前記プリフォーム
を、該プリフォームの口栓部外周側を保持する円筒状の
マンドレルにより保持してブロー成形金型にセットし、
ブロー成形後に前記マンドレルの中心部を挿通して成形
後のプラスチックボトル内に挿入したストレッチロッド
の先端から冷却空気を吹き込んで前記プラスチックボト
ルを冷却することを特徴としている。
ため、本発明のプラスチックボトルの製造方法は、ポリ
エステル製のプリフォームをブロー成形してプラスチッ
クボトルを製造する方法において、前記プリフォーム
を、該プリフォームの口栓部外周側を保持する円筒状の
マンドレルにより保持してブロー成形金型にセットし、
ブロー成形後に前記マンドレルの中心部を挿通して成形
後のプラスチックボトル内に挿入したストレッチロッド
の先端から冷却空気を吹き込んで前記プラスチックボト
ルを冷却することを特徴としている。
【００１４】また、本発明のプラスチックボトルの製造
装置は、ポリエステル製のプリフォームをブロー成形し
てプラスチックボトルを製造する装置において、前記プ
リフォームの口栓部外周側を保持する円筒状のマンドレ
ルと、前記マンドレルに保持したプリフォームをブロー
成形する金型と、プリフォームを装着したマンドレルを
プリフォームの装着位置からブロー成形金型に搬送する
搬送手段と、前記マンドレルの中心部から成形後のプラ
スチックボトル内に挿入されて先端から冷却空気を噴出
するストレッチロッドとを備えていることを特徴として
いる。
装置は、ポリエステル製のプリフォームをブロー成形し
てプラスチックボトルを製造する装置において、前記プ
リフォームの口栓部外周側を保持する円筒状のマンドレ
ルと、前記マンドレルに保持したプリフォームをブロー
成形する金型と、プリフォームを装着したマンドレルを
プリフォームの装着位置からブロー成形金型に搬送する
搬送手段と、前記マンドレルの中心部から成形後のプラ
スチックボトル内に挿入されて先端から冷却空気を噴出
するストレッチロッドとを備えていることを特徴として
いる。
【００１５】さらに、本発明の口栓部保持用のマンドレ
ルは、ポリエステル製のプリフォームをブロー成形して
プラスチックボトルを製造する装置に用いる口栓部保持
用のマンドレルであって、前記プリフォームの口栓部の
外径に略等しい内径を有する円筒状の保持部と、前記口
栓部の先端を受ける段部を介して前記口栓部の内径に略
等しい内径を有する基部とを備えていることを特徴とし
ている。
ルは、ポリエステル製のプリフォームをブロー成形して
プラスチックボトルを製造する装置に用いる口栓部保持
用のマンドレルであって、前記プリフォームの口栓部の
外径に略等しい内径を有する円筒状の保持部と、前記口
栓部の先端を受ける段部を介して前記口栓部の内径に略
等しい内径を有する基部とを備えていることを特徴とし
ている。
【００１６】
【作 用】上記構成によれば、マンドレルがプリフォー
ムの口栓部外周側を保持するので、ストレッチロッドの
外径を口栓部の内径に対応した大きさにすることがで
き、冷却空気の流路となるストレッチロッドの内径を従
来より拡げることができる。これにより、冷却空気の吹
き込み量を多くしてプラスチックボトル冷却効率を向上
させることができる。
ムの口栓部外周側を保持するので、ストレッチロッドの
外径を口栓部の内径に対応した大きさにすることがで
き、冷却空気の流路となるストレッチロッドの内径を従
来より拡げることができる。これにより、冷却空気の吹
き込み量を多くしてプラスチックボトル冷却効率を向上
させることができる。
【００１７】また、ストレッチロッドを太くすることに
よって強度が向上するので、ブロー成形時にストレッチ
ロッドを用いてプリフォームを延伸するときの応力等に
より変形することも防止できる。さらに、加熱ゾーンか
らマンドレルを使用する場合は、マンドレルがプリフォ
ームの口栓部外周側を覆うようになっているので、口栓
部が熱により軟化することを防止できる。
よって強度が向上するので、ブロー成形時にストレッチ
ロッドを用いてプリフォームを延伸するときの応力等に
より変形することも防止できる。さらに、加熱ゾーンか
らマンドレルを使用する場合は、マンドレルがプリフォ
ームの口栓部外周側を覆うようになっているので、口栓
部が熱により軟化することを防止できる。
【００１８】
【実施例】以下、本発明を、図面に示す一実施例に基づ
いてさらに詳細に説明する。図１は、プリフォームを装
着した状態のマンドレルの要部を示す縦断面図、図２は
プリフォームを装着した状態のマンドレルをブロー成形
金型にセットした状態を示す断面図、図３はブロー成形
によりプラスチックボトルを製造する工程の一例を示す
概略図、図４はストレッチロッドの太さを説明するため
の横断面図であって、図４（Ａ）は本発明によるマンド
レル、図４（Ｂ）は従来のマンドレルを示している。
いてさらに詳細に説明する。図１は、プリフォームを装
着した状態のマンドレルの要部を示す縦断面図、図２は
プリフォームを装着した状態のマンドレルをブロー成形
金型にセットした状態を示す断面図、図３はブロー成形
によりプラスチックボトルを製造する工程の一例を示す
概略図、図４はストレッチロッドの太さを説明するため
の横断面図であって、図４（Ａ）は本発明によるマンド
レル、図４（Ｂ）は従来のマンドレルを示している。
【００１９】まず、図３に示すように、ブロー成形によ
るプラスチックボトルの製造は、射出成形機１１により
ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料を用いてプリ
フォーム１２を製造する工程と、プリフォーム１２をマ
ンドレル１３に装着して加熱ゾーン１４に搬送し、プリ
フォーム１２を自転させながら所定温度に均一に加熱す
る工程と、マンドレル１３に装着したプリフォーム１２
をブロー成形金型１５にセットし、マンドレル１３を介
して圧力気体をプリフォーム１２内に吹き込んでブロー
成形を行い、所定の熱処理を行う工程と、マンドレル１
３の通孔を通して成形，熱処理後のプラスチックボトル
１６内に挿入したストレッチロッド１７（図１，図２参
照）の先端から冷却空気を吹き込んでプラスチックボト
ル１６を冷却する工程と、マンドレル１３からプラスチ
ックボトル１６を取り外して搬送する工程とから構成さ
れている。なお、各工程における搬送手段には、無端搬
送装置等を用いることができる。
るプラスチックボトルの製造は、射出成形機１１により
ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料を用いてプリ
フォーム１２を製造する工程と、プリフォーム１２をマ
ンドレル１３に装着して加熱ゾーン１４に搬送し、プリ
フォーム１２を自転させながら所定温度に均一に加熱す
る工程と、マンドレル１３に装着したプリフォーム１２
をブロー成形金型１５にセットし、マンドレル１３を介
して圧力気体をプリフォーム１２内に吹き込んでブロー
成形を行い、所定の熱処理を行う工程と、マンドレル１
３の通孔を通して成形，熱処理後のプラスチックボトル
１６内に挿入したストレッチロッド１７（図１，図２参
照）の先端から冷却空気を吹き込んでプラスチックボト
ル１６を冷却する工程と、マンドレル１３からプラスチ
ックボトル１６を取り外して搬送する工程とから構成さ
れている。なお、各工程における搬送手段には、無端搬
送装置等を用いることができる。
【００２０】そして、図１及び図２に示すように、プリ
フォーム１２を保持するマンドレル１３は、プリフォー
ム１２の口栓部２１の外径に略等しい内径を有する保持
部３１と、口栓部２１の内径に略等しい内径を有する基
部３２と、保持部３１と基部３２との間に形成されて口
栓部２１の先端を受ける段部３３とを有する円筒状のも
のであって、段部３３には、気密性を得るためのＯリン
グ３４が装着されるリング状の溝３５が設けられてい
る。
フォーム１２を保持するマンドレル１３は、プリフォー
ム１２の口栓部２１の外径に略等しい内径を有する保持
部３１と、口栓部２１の内径に略等しい内径を有する基
部３２と、保持部３１と基部３２との間に形成されて口
栓部２１の先端を受ける段部３３とを有する円筒状のも
のであって、段部３３には、気密性を得るためのＯリン
グ３４が装着されるリング状の溝３５が設けられてい
る。
【００２１】このようにマンドレル１３を構成すること
により、マンドレル１３の通孔３６の径（マンドレル１
３の内径）を、口栓部２１の内径と略同じにすることが
できるので、該通孔３６に挿入されるストレッチロッド
１７の外径を口栓部２１の内径に対応した大きさにする
ことができ、冷却空気の流路となるストレッチロッド１
７の内径を従来より拡げることができる。
により、マンドレル１３の通孔３６の径（マンドレル１
３の内径）を、口栓部２１の内径と略同じにすることが
できるので、該通孔３６に挿入されるストレッチロッド
１７の外径を口栓部２１の内径に対応した大きさにする
ことができ、冷却空気の流路となるストレッチロッド１
７の内径を従来より拡げることができる。
【００２２】すなわち、図４（Ａ）に示すように、本発
明によるマンドレル１３の場合は、プリフォーム１２の
口栓部２１の内径Ｄが、例えば、２０．６ｍｍの場合、
マンドレル１３の基部３２の内径を、口栓部２１の内径
Ｄと同じ２０．６ｍｍにすることができるので、ストレ
ッチロッド１７の外径Ｓａｏを１６ｍｍ、内径Ｓａｉを
１０ｍｍ程度にすることができる。
明によるマンドレル１３の場合は、プリフォーム１２の
口栓部２１の内径Ｄが、例えば、２０．６ｍｍの場合、
マンドレル１３の基部３２の内径を、口栓部２１の内径
Ｄと同じ２０．６ｍｍにすることができるので、ストレ
ッチロッド１７の外径Ｓａｏを１６ｍｍ、内径Ｓａｉを
１０ｍｍ程度にすることができる。
【００２３】これに対し、従来構造のマンドレル１の場
合は、挿入部４の外径がプリフォーム２の口栓部３の内
径Ｄと略同じ２０．３ｍｍ程度になり、挿入部４の内径
Ｍｉは１６ｍｍ程度になる。そして、ストレッチロッド
８の外径Ｓｂｏは１２ｍｍ程度、内径Ｓｂｉは８ｍｍ程
度になる。
合は、挿入部４の外径がプリフォーム２の口栓部３の内
径Ｄと略同じ２０．３ｍｍ程度になり、挿入部４の内径
Ｍｉは１６ｍｍ程度になる。そして、ストレッチロッド
８の外径Ｓｂｏは１２ｍｍ程度、内径Ｓｂｉは８ｍｍ程
度になる。
【００２４】このように、口栓部内径が２０．６ｍｍの
場合、冷却空気流路となるストレッチロッドの内径が、
従来は８ｍｍ程度であるのに対し、本発明によるマンド
レルでは１０ｍｍ程度にすることができる。このときの
流路面積は、従来構造のマンドレルの場合は、入側流路
が５０．３ｍｍ2 、出側流路が８８．０ｍｍ2 となり、
本発明によるマンドレルの場合は、入側流路が７８．５
ｍｍ2 、出側流路が１３２．２ｍｍ2 となる。したがっ
て、流路面積が約１．５倍に拡大され、冷却空気の流量
を大幅に増加させることが可能となるため、冷却効率を
大幅に向上させることができ、プラスチックボトルの生
産性を向上させることができる。
場合、冷却空気流路となるストレッチロッドの内径が、
従来は８ｍｍ程度であるのに対し、本発明によるマンド
レルでは１０ｍｍ程度にすることができる。このときの
流路面積は、従来構造のマンドレルの場合は、入側流路
が５０．３ｍｍ2 、出側流路が８８．０ｍｍ2 となり、
本発明によるマンドレルの場合は、入側流路が７８．５
ｍｍ2 、出側流路が１３２．２ｍｍ2 となる。したがっ
て、流路面積が約１．５倍に拡大され、冷却空気の流量
を大幅に増加させることが可能となるため、冷却効率を
大幅に向上させることができ、プラスチックボトルの生
産性を向上させることができる。
【００２５】また、ストレッチロッド１７を太くするこ
とにより、その強度を従来より高くすることができるの
で、ブロー成形時にストレッチロッド１７を用いてプリ
フォーム１２を軸方向に延伸するときの応力等により変
形することも防止できる。
とにより、その強度を従来より高くすることができるの
で、ブロー成形時にストレッチロッド１７を用いてプリ
フォーム１２を軸方向に延伸するときの応力等により変
形することも防止できる。
【００２６】さらに、マンドレル１３の基部３２も、そ
の内径の拡大とともに太くできるので、図２に示すよう
に、マンドレル１３に装着したプリフォーム１２をブロ
ー成形金型１５にセットする際、マンドレル１３の基部
３２をブロー成形金型１５の下方に設けたスライドベア
リング１５ａで比較的大径の部分を把持することがで
き、安定した状態でブロー成形を行うことができる。
の内径の拡大とともに太くできるので、図２に示すよう
に、マンドレル１３に装着したプリフォーム１２をブロ
ー成形金型１５にセットする際、マンドレル１３の基部
３２をブロー成形金型１５の下方に設けたスライドベア
リング１５ａで比較的大径の部分を把持することがで
き、安定した状態でブロー成形を行うことができる。
【００２７】しかも、プリフォーム１２の口栓部２１の
外周を保持部３１で保持しているので、ブロー成形する
際に口栓部２１が外方に膨らむことも防止できる。加え
て、加熱ゾーン１４でプリフォーム１２を加熱するとき
からマンドレル１３を使用することにより、口栓部２１
の外周を覆うように設けられる保持部３１が口栓部２１
に伝わる熱を遮り、口栓部２１が熱により軟化すること
を防止できる。
外周を保持部３１で保持しているので、ブロー成形する
際に口栓部２１が外方に膨らむことも防止できる。加え
て、加熱ゾーン１４でプリフォーム１２を加熱するとき
からマンドレル１３を使用することにより、口栓部２１
の外周を覆うように設けられる保持部３１が口栓部２１
に伝わる熱を遮り、口栓部２１が熱により軟化すること
を防止できる。
【００２８】なお、上記実施例では、射出成形機で成形
したプリフォームをマンドレルに装着して加熱工程を行
うようにしているが、射出成形機から加熱ゾーンへ搬送
して回転させながらプリフォームを加熱する工程は、ロ
ボット等の他の手段で行うことも可能であり、ブロー成
形金型にセットするときに、加熱後のプリフォームをマ
ンドレルで保持するようにしてもよい。
したプリフォームをマンドレルに装着して加熱工程を行
うようにしているが、射出成形機から加熱ゾーンへ搬送
して回転させながらプリフォームを加熱する工程は、ロ
ボット等の他の手段で行うことも可能であり、ブロー成
形金型にセットするときに、加熱後のプリフォームをマ
ンドレルで保持するようにしてもよい。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ストレッチロッドを従来より太く形成することができる
ので、冷却空気の流路となるストレッチロッドの内径を
従来より拡げることができ、冷却空気の吹き込み量を多
くしてプラスチックボトル冷却効率を向上させることが
できる。
ストレッチロッドを従来より太く形成することができる
ので、冷却空気の流路となるストレッチロッドの内径を
従来より拡げることができ、冷却空気の吹き込み量を多
くしてプラスチックボトル冷却効率を向上させることが
できる。
【００３０】また、ストレッチロッドを太くすることに
よって強度も向上させることができるので、ブロー成形
時にストレッチロッドを用いてプリフォームを軸方向に
延伸するときの応力等によりストレッチロッドが変形す
ることも防止できる。
よって強度も向上させることができるので、ブロー成形
時にストレッチロッドを用いてプリフォームを軸方向に
延伸するときの応力等によりストレッチロッドが変形す
ることも防止できる。
【００３１】さらに、加熱ゾーンからマンドレルを使用
する場合は、マンドレルがプリフォームの口栓部外周側
を覆うように形成してあるので、口栓部が熱により軟化
することを防止できる。
する場合は、マンドレルがプリフォームの口栓部外周側
を覆うように形成してあるので、口栓部が熱により軟化
することを防止できる。
【図１】 本発明の一実施例を示すもので、プリフォー
ムを装着した状態のマンドレルの要部を示す縦断面図で
ある。
ムを装着した状態のマンドレルの要部を示す縦断面図で
ある。
【図２】 プリフォームを装着した状態のマンドレルを
ブロー成形金型にセットした状態を示す断面図である。
ブロー成形金型にセットした状態を示す断面図である。
【図３】 ブロー成形によりプラスチックボトルを製造
する工程の一例を示す概略図である。
する工程の一例を示す概略図である。
【図４】 ストレッチロッドの太さを説明するための横
断面図である。
断面図である。
【図５】 従来のマンドレルにプリフォームを装着した
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
【図６】 同じくプリフォームを装着した従来のマンド
レルをブロー成形金型にセットした状態を示す断面図で
ある。
レルをブロー成形金型にセットした状態を示す断面図で
ある。
１１…射出成形機、１２…プリフォーム、１３…マンド
レル、１４…加熱ゾーン、１５…ブロー成形金型、１６
…プラスチックボトル、１７…ストレッチロッド、２１
…口栓部、３１…保持部、３２…基部、３３…段部、３
４…Ｏリング、３５…リング状の溝、３６…通孔
レル、１４…加熱ゾーン、１５…ブロー成形金型、１６
…プラスチックボトル、１７…ストレッチロッド、２１
…口栓部、３１…保持部、３２…基部、３３…段部、３
４…Ｏリング、３５…リング状の溝、３６…通孔
Claims (3)
- 【請求項１】 ポリエステル製のプリフォームをブロー
成形してプラスチックボトルを製造する方法において、
前記プリフォームを、該プリフォームの口栓部外周側を
保持する円筒状のマンドレルにより保持してブロー成形
金型にセットし、ブロー成形後に前記マンドレルの中心
部を挿通して成形後のプラスチックボトル内に挿入した
ストレッチロッドの先端から冷却空気を吹き込んで前記
プラスチックボトルを冷却することを特徴とするプラス
チックボトルの製造方法。 - 【請求項２】 ポリエステル製のプリフォームをブロー
成形してプラスチックボトルを製造する装置において、
前記プリフォームの口栓部外周側を保持する円筒状のマ
ンドレルと、前記マンドレルに保持したプリフォームを
ブロー成形する金型と、プリフォームを装着したマンド
レルをプリフォームの装着位置からブロー成形金型に搬
送する搬送手段と、前記マンドレルの中心部から成形後
のプラスチックボトル内に挿入されて先端から冷却空気
を噴出するストレッチロッドとを備えていることを特徴
とするプラスチックボトルの製造装置。 - 【請求項３】 ポリエステル製のプリフォームをブロー
成形してプラスチックボトルを製造する装置に用いる口
栓部保持用のマンドレルであって、前記プリフォームの
口栓部の外径に略等しい内径を有する円筒状の保持部
と、前記口栓部の先端を受ける段部を介して前記口栓部
の内径に略等しい内径を有する基部とを備えていること
を特徴とする口栓部保持用のマンドレル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29870094A JP3513673B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | プラスチックボトルの製造方法及び装置並びに口栓部保持用のマンドレル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29870094A JP3513673B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | プラスチックボトルの製造方法及び装置並びに口栓部保持用のマンドレル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08156080A true JPH08156080A (ja) | 1996-06-18 |
| JP3513673B2 JP3513673B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=17863157
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29870094A Expired - Fee Related JP3513673B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | プラスチックボトルの製造方法及び装置並びに口栓部保持用のマンドレル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3513673B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006240239A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Ishizuka Glass Co Ltd | Ｐｅｔボトル成形機におけるプリフォームの加熱装置 |
| WO2008018547A1 (fr) * | 2006-08-09 | 2008-02-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Système de moulage par soufflage de récipient et noyau de maintien d'étiquette |
| WO2008018546A1 (fr) * | 2006-08-09 | 2008-02-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Récipient à étiquette au moulage |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102014104874A1 (de) | 2014-04-04 | 2015-10-08 | Krones Ag | Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung einer Kunststoffflasche und deren Befüllung mit einem Füllprodukt |
-
1994
- 1994-12-01 JP JP29870094A patent/JP3513673B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006240239A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Ishizuka Glass Co Ltd | Ｐｅｔボトル成形機におけるプリフォームの加熱装置 |
| WO2008018547A1 (fr) * | 2006-08-09 | 2008-02-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Système de moulage par soufflage de récipient et noyau de maintien d'étiquette |
| WO2008018546A1 (fr) * | 2006-08-09 | 2008-02-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Récipient à étiquette au moulage |
| TWI400158B (zh) * | 2006-08-09 | 2013-07-01 | Dainippon Printing Co Ltd | Container blow molding system and label holding core |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3513673B2 (ja) | 2004-03-31 |
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