JP2003093556A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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JP2003093556A
JP2003093556A JP2001296575A JP2001296575A JP2003093556A JP 2003093556 A JP2003093556 A JP 2003093556A JP 2001296575 A JP2001296575 A JP 2001296575A JP 2001296575 A JP2001296575 A JP 2001296575A JP 2003093556 A JP2003093556 A JP 2003093556A
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club head
golf
sound
hitting sound
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JP2001296575A
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Yasushi Nagao
裕史 長尾
Yasuyuki Ota
泰之 大田
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Mizuno Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本願発明はゴルフクラブヘッドに関し、特
に、ゴルフ場やゴルフ練習場などでボールを打球する際
の打球音の音色の改良に関するものである。 【解決手段】 本願発明は、ゴルフ場およびゴルフ練習
場等において、ゴルフボール20をゴルフクラブ10を
用いて通常のスイングで打球した際に、ゴルフボール2
0の設定位置からゴルファー100の正面前方方向に向
かって長さLが2mで、且つ、高さHが1.5mの位置
にマイクロホン30を配置し、この位置で採取した打球
音を周波数分析した場合のピーク周波数の内、音圧の高
い2つの周波数(但し、周波数測定には±2%の測定誤
差を有する)が2以上10以下の自然数の整数比を持つ
ように設計されたことを特徴とするゴルフクラブヘッド
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明はゴルフクラブヘッ
ドに関し、特に、ゴルフ場やゴルフ練習場などでボール
を打球する際の打球音の音色の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】打球音はゴルフクラブヘッドのフェース
部、クラウン部、ソール部のそれぞれの部位から異なっ
た音色を発している。
【0003】ゴルフクラブヘッドの打球音残響性に関連
する発明の第1の従来例として特開平10−17981
9号公報に以下のような構成が開示されている。即ち、
「チタン製ゴルフクラブヘッドの製造において、α+β
型チタン合金に(β変態温度−100℃)以上β変態温
度未満の間の温度で熱処理を施したものを少なくともフ
ェース部に用いることにより、8〜10kHzの周波数
帯域において打球音残響性を高め、且つ4〜6kHzの
周波数帯域において打球音残響性を低めることを特徴と
するチタン製ゴルフクラブヘッドの製造方法。」の旨が
開示されている。
【0004】更に、第2の従来例として特公昭55−2
6870号公報に以下のような構成が開示されている。
即ち、「相対する振動部と節部からなる音叉状ヘッドの
打球面と反対側の振動部にシャフトを固着したことを特
徴とする発音ヘッドゴルフクラブ。」の旨が開示されて
いる。
【0005】更に、第3の従来例として特開平6−25
4183号公報に以下のような構成が開示されている。
即ち、「窪みが形成されたソール、前面、前面から後方
に延びる頂壁、窪み内に配置された緩衝材料の挿入対を
備えて成るウッド型ゴルフクラブヘッド。」の旨が開示
されており、更に、「本願発明は、多材料の減衰緩衝す
る概念と関連した金属ウッドのための特異なソールプレ
ートは、緩衝材料が設けられてカバーによって閉鎖され
る窪みが設けられる。緩衝材料とカバーは衝撃と衝撃の
音を分散するように作用する衝撃緩衝体として作用し、
これによってクラブの音と感触を改良する。」旨が開示
されている。
【0006】更に、第4の従来例として特開2000−
300700号公報に以下のような構成が開示されてい
る。即ち、「インパクト加振法による測定法において、
インパクト音のピーク周波数が4500〜8000ヘル
ツの範囲にあり、かつ、該インパクト音のピーク周波数
のピーク音圧が78dB(A)以上を示すように、打撃主要
部乃至全体を構成したことを特徴とするゴルフクラ
ブ。」の旨が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ゴルフクラブに要求さ
れる項目として飛距離や方向性があるが、最近になって
打球音に対しても大きな関心が寄せられるようになって
いる。音には、大きさと音色の2つの大きな要素があ
り、音色はゴルフクラブの善し悪しを決めるほどの重要
な感性的要素となっている。特に最近では、クラブヘッ
ド肉厚が薄くなり音が大きくなる傾向にあり、それに伴
い音色にも注目が集まっている。
【0008】そこで、打球音の成分に関するものや、心
地よい音を発生させるもの、あるいは打球音の大きさを
軽減させる方法が種々提案されている。
【0009】しかしながら、音の音色や大きさだけでな
く、好ましい音色の組み合わせをどのようにするかにつ
いては、従来の発明には、ほとんど開示されていなかっ
た。ゴルフクラブの打球音はいくつもの音が組み合わさ
れて発生しており、1つの音色だけではその打球音を表
すのは困難である。なお、協和音では、少なくとも2つ
の音でよいため、2つ以上5つ以下の音が重なり合って
初めて和音を表現できるようになる。
【0010】前述の第1の従来例として引用した特開平
10−179819号公報は、チタン製ゴルフクラブヘ
ッドの製造において、α+β型チタン合金に(β変態温
度−100℃)以上β変態温度未満の間の温度で熱処理
を施したものを少なくともフェース部に用いることによ
り、8〜10kHzの周波数帯域において打球音残響性
を高め、且つ4〜6kHzの周波数帯域において打球音
残響性を低めることを特徴とするチタン製ゴルフクラブ
ヘッドの製造方法の旨が開示されているが、複数の音色
についてはなにも説明されていない。
【0011】また、第2の従来例として引用した特公昭
55−26870号公報には、相対する振動部と節部か
らなる音叉状ヘッドの打球面と反対側の振動部にシャフ
トを固着したことを特徴とする発音ヘッドゴルフクラブ
であり、ゴルフ打球時に大きく長く発音し、快感がある
のみならず音の強さにより距離を、音質により当たった
位置を判別でき、かつボールの飛距離が増すゴルフクラ
ブが提案されているが、本願発明のゴルフクラブヘッド
は、明細書の記載及び図面から判断してあくまでパター
用ゴルフクラブヘッドであり飛距離を出す必要のあるウ
ッドクラブヘッドに関しての記載は何らされていない点
があげられる。
【0012】更に、第3の従来例として引用した特開平
6−254183号公報では、上方に延びる窪みが設け
られ、この窪み内に緩衝材料の挿入体が配置され、カバ
ーが窪み内で挿入体が配置され、カバーが窪み内で挿入
体の下に配置されることを特徴としているゴルフクラブ
ヘッドが提案されているが、音色に関しては全く触れて
いない。
【0013】更に、第4の従来例として引用した特開2
000−300700号公報では、インパクト音のピー
ク周波数が4500〜8000ヘルツの範囲にあり、ピ
ーク音圧が78dB(A)であるゴルフクラブが提案されて
いるが、打球音を1つのピークのみで表現すると人間の
感性と合致しなくなってくる恐れがあると言った問題を
有していた。
【0014】つまり、最近の傾向であるヘッド体積の増
大化に伴い、大きな打球音に対する音色を良くすると言
った課題の解決には、クラブヘッドの各部位の固有振動
数をコントロールすることが重要である。
【0015】音は、そもそもが空気の振動であり、空気
の振動はクラブヘッド各部位の振動によって発生する。
つまり、打球音はクラブヘッド各部位から発生する振動
の組み合わせによって成り立っている。そのため、打球
音は様々な周波数で構成されており、フェース部、クラ
ウン部、ソール部の固有振動数をコントロールすること
により、打球音の周波数を整数比にすることが可能にな
る。整数比になれば、それらの音は同調して協和音とし
て打者に伝えることができるものである。
【0016】それ故に、本願発明の主たる目的は、ゴル
フクラブヘッドに関し、特に、打球音の成分をコントロ
ールして、打球音の良いクラブヘッドを提供することで
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ゴルフ場およびゴルフ練習場において、ゴルフボールを
ゴルフクラブを用いて通常のスイングで打球した際に、
ゴルフボールの設定位置から打者の正面前方方向に向か
って長さLが2mで、且つ、高さHが1.5mの位置に
マイクロホンを配置し、この位置で採取した打球音を周
波数分析した場合のピーク周波数の内、音圧の高い2つ
の周波数(但し、周波数測定には±2%の測定誤差を有
する)が2以上10以下の自然数の整数比を持つように
設計されたことを特徴とするである。
【0018】請求項2に係る発明では、ゴルフ場および
ゴルフ練習場において、コンプレッションが100であ
るゴルフボールをゴルフクラブを用いて通常のスイング
で打球した際に、ゴルフボールの設定位置から打者の正
面前方方向に向かって長さLが2mで、且つ、高さHが
1.5mの位置にマイクロホンを配置し、この位置で採
取した打球音を周波数分析した場合に、50dB(A)を超
えるピーク周波数の内、音圧の高い2つの周波数(但
し、周波数測定には±2%の測定誤差を有する)が2以
上5以下の自然数の整数比を持つように設計されたこと
を特徴とするゴルフクラブヘッドである。
【0019】請求項3に係る発明では、ゴルフ場および
ゴルフ練習場において、コンプレッションが100(コ
ンプレッションとは、ボールを一定量変形させたときの
荷重の大きさを差すもので、例えば(株)鴨下精衡所の
「コンプレッション270」という測定器を用いて測る
ことが出来る。)であるゴルフボールをゴルフクラブを
用いて通常のスイングで打球した際に、ゴルフボールの
設定位置から打者の正面前方方向に向かって長さLが2
mで、且つ、高さHが1.5mの位置にマイクロホンを
配置し、この位置で採取した打球音を周波数分析した場
合に、60dB(A)を超えるピーク周波数の内、最低1つ
は4000Hz〜6000Hzの成分を含み、かつ音圧
の高い2つの周波数(但し、周波数測定には±2%の測
定誤差を有する)が2以上10以下の自然数の整数比を
持つように設計されたことを特徴とするゴルフクラブヘ
ッドである。
【0020】請求項4に係る発明では、前記請求項1、
2又は3記載のゴルフクラブヘッドにおいて、ゴルフク
ラブヘッドのソール部の最大肉厚がゴルフクラブヘッド
の他の部位の最小肉厚の3倍以上5倍以下に設計された
ことを特徴とするゴルフクラブヘッドである。
【0021】請求項5に係る発明では、前記請求項1、
2又は3記載のゴルフクラブヘッドにおいて、ゴルフク
ラブヘッドのクラウン部の最大肉厚がゴルフクラブヘッ
ドの他の部位の最小肉厚の3倍以上5倍以下に設計され
たことを特徴とするゴルフクラブヘッドである。
【0022】請求項6に係る発明では、前記請求項1、
2又は3記載のゴルフクラブヘッドにおいて、ゴルフク
ラブヘッドのソール部に打撃音調整部材を複数配置した
ことを特徴とするゴルフクラブヘッドである。
【0023】請求項7に係る発明では、前記請求項1、
2又は3記載のゴルフクラブヘッドにおいて、ゴルフク
ラブヘッドのソール部に打球音調整凹部を複数形成した
ことを特徴とするゴルフクラブヘッドである。
【0024】請求項8に係る発明では、前記請求項1、
2、3,4,5,6、又は7記載のゴルフクラブヘッド
において、ゴルフクラブヘッドの体積が350cm
上450cm以下になるように設計されていることを
特徴とするゴルフクラブヘッドである。
【0025】
【発明の実施の形態】打球音の測定は、図1に示すよう
な方法を用いた。まず、ゴルフボール20を通常のスイ
ングでゴルフクラブ10で打球した際に、ゴルフボール
20の設定位置からゴルファー100の正面前方方向に
向かって長さLが2mで、且つ、高さHが1.5mの位
置にマイクロホン30を配置し、この位置での打球音を
周波数分析する。打球音の周波数解析は、FFTアナラ
イザーを用いた。次に、ピーク周波数の内、音圧の高い
ものから2つを選び、その2種類のピーク値が、整数比
をなすようにクラブヘッドを設計する。ただし、周波数
測定には±2%の測定誤差を有する。例えば図2に示す
周波数(Hz)と音圧(dB(A))のグラフにおい
て、真の値が3130.43Hzや4652.17Hz
といったような値は、前者が3067Hz〜3193H
z、後者が4559Hz〜4745Hzとなり、自然数
の比率で表すと2:3になる。基本周波数の異なるいく
つかの単音を同時に聞くとき、それらの基本周波数が簡
単な整数比をなすときは澄んだ快音感を生じる。このと
きそれらの音は協和しているといい、その組み合わせを
協和音という。これに対して、基本周波数が簡単な整数
比からずれているときは濁った不快な感じを生じる。こ
のとき音は協和していないといい、その組み合わせを不
協和音という。例えば、2つの単音の基本周波数の比が
1:2のときは音楽上のオクターブの和音、2:3は純
5度、3:4は純4度、4:5は長3度、5:6は短3
度のそれぞれ和音になる。比が簡単でなくなるほど協和
の度合いは低くなる。また、2つの音だけでなく,3つ
の音が2以上5以下の簡単な自然数の整数比を持つと、
音楽で言うところの和音となり、より快適な音になるこ
とが知られている。
【0026】
【実施例】本願発明では、図1に示すように、ゴルフ場
およびゴルフ練習場等において、ゴルフボール20をゴ
ルフクラブ10を用いて通常のスイングで打球した際
に、ゴルフボール20の設定位置からゴルファー100
の正面前方方向に向かって長さLが2mで、且つ、高さ
Hが1.5mの位置にマイクロホン30を配置し、この
位置で採取した打球音を周波数分析した場合のピーク周
波数の内、音圧の高い2つの周波数(但し、周波数測定
には±2%の測定誤差を有する)が2以上10以下の自
然数の整数比を持つように設計されたことを特徴とする
ゴルフクラブヘッドである。
【0027】その他、本願発明に係る発明では、ゴルフ
場およびゴルフ練習場において、コンプレッションが1
00であるゴルフボール20をゴルフクラブ10を用い
て通常のスイングで打球した際に、ゴルフボール20の
設定位置からゴルファー100の正面前方方向に向かっ
て長さLが2mで、且つ、高さHが1.5mの位置にマ
イクロホン30を配置し、この位置で採取した打球音を
周波数分析した場合に、50dB(A)を超えるピーク周波
数の内、音圧の高い2つの周波数(但し、周波数測定に
は±2%の測定誤差を有する)が2以上5以下の自然数
の整数比を持つように設計されたことを特徴とするゴル
フクラブヘッドである。
【0028】更に本願発明に係る発明では、ゴルフ場お
よびゴルフ練習場において、コンプレッションが100
であるゴルフボール20をゴルフクラブ10を用いて通
常のスイングで打球した際に、ゴルフボール20の設定
位置からゴルファー100の正面前方方向に向かって長
さLが2mで、且つ、高さHが1.5mの位置にマイク
ロホン30を配置し、この位置で採取した打球音を周波
数分析した場合に、60dB(A)を超えるピーク周波数の
内、最低1つは4000Hz〜6000Hzの成分を含
み、かつ音圧の高い2つの周波数(但し周波数測定には
±2%の測定誤差を有する)が2以上10以下の自然数
の整数比を持つように設計されたことを特徴とするゴル
フクラブヘッドである。なお、図1に示すように、ゴル
フボール20を通常のスイングでゴルフクラブ10で打
球した際に、ゴルフボール20の設定位置から打者の正
面前方方向に向かって長さLが2mで、且つ、高さHが
1.5mの位置にマイクロホン30を配置し、この位置
での打球音を測定するものである。マイクロホン30と
しては、B&K社製のコンデンサマイクロホン4165
を、同じくマイクロホンパワーサプライはB&K社製の
2804、FFTアナライザーは小野測器製のCF−9
10を使用した。なお、録音用にはDATレコーダー5
0を使用した。
【0029】次に、本願発明の具体的な実施例を図面に
基づいて説明すると、即ち、図3及び図4に示すウッド
タイプのような、ゴルフクラブヘッド1の構成として
は、フェース部材2、ソール・バックフェース部材3、
クラウン部材5、ホーゼル部材9等からなるヘッド本体
1Aを構成する各部材を溶接接合したヘッド体積が36
0cm3のゴルフクラブヘッドであって、該ゴルフクラ
ブヘッド1のソール・バックフェース部材3のソール部
3Aに打球音調節部材4が4本取り付けられている。該
打球音調節部材4の取り付ける位置と質量によって、打
球音を構成する周波数が変化する。例えば、打球音調節
部材4を取り付ける前は、表1に示すように、ピーク周
波数は4620Hzと3010Hzだったものが、打球
音調節部材4を取り付けると、4620Hzが4515
Hzになり、第1ピーク周波数と第2ピーク周波数の比
率は2:3となった。周波数のピークが低くなったの
は、この打球音調整部材4がソール部3Aの固有振動を
小さくしているためであると思われる。
【0030】
【表1】実施例1のピーク周波数
【0031】該改良後のゴルフクラブヘッド1の打球音
は10人中8人が、改良前のゴルフクラブヘッドに対し
て打球音がよいと判定している。
【0032】なお、打球音調節部材4としては、比重の
高いタングステン合金、タンタル合金、鉛合金、銅合
金、ステンレスや、比重の低いチタニウム合金、アルミ
ニウム合金などを用いることが可能である。
【0033】又、ソール部3Aに打球音調節部材4を配
置する方法としては、溶着、螺着、嵌合や接着等の手段
を使用できる。
【0034】更に、打球音調整部材の形状としては、円
柱形状や角柱形状や三角柱状形状等で且つ大きさや太さ
や長さを適宜組み合わせて使用することにより、種々の
ゴルフクラブヘッドの打球音を調整することが可能とな
るものである。
【0035】次に、本願発明に係る実施例2について説
明する。即ち図5に示すように、ゴルフクラブヘッド1
のソール・バックフェース部材3のソール部3Aにおい
て、トウ部6やバックフェース部8やヒール部7よりに
打球音調節部材4が取り付けられている。この場合の改
良前後の周波数の変化を表2に示す。
【0036】
【表2】実施例2のピーク周波数
【0037】改良後のピーク周波数の比率は、厳密に言
えば、第3ピークが6860Hzにならないと3:2:
4の比率にはならないが、一般の人では±1%程度の周
波数の変化程度では、ほとんど聞き分けることができ
ず、実施例2のような場合でも協和音として聞こえるよ
うになる。
【0038】その他、図6に示すゴルフクラブヘッドの
ように、ソール・バックフェース部材3のソール部3A
において、トウ部6からバックフェース部8を経てヒー
ル部7にかけて側壁部3Bに沿うように小さな形状の打
球音調節部材4を5箇所に配置(小さな形状の打球音調
節部材4は、3箇所乃至6箇所程度配置することが好ま
しい。)することにより、打球音及び残響音が良好にな
り、且つバックフェース部8側の側壁部3B側のウェイ
ト配分が増加し、ヘッド自体の重心深度も後方になり、
スイートエリアも拡大し、初心者にとっては、打球が上
がりやすく飛距離も向上することが出来ると言った効果
を奏するものである。
【0039】その他、図7に示すフェアウェイ用のゴル
フクラブヘッド1の場合のように、ソール・バックフェ
ース部材3のソール部3Aにおいて、フェース部2A側
に小さな形状の打球音調節部材4を配置し、バックフェ
ース部8側に大きめの形状の打球音調節部材4を配置す
ることによりバックフェース部8側のウェイト配分が増
加し、打球が上がりやすく飛距離が向上すると共に打球
の方向性も略まっすぐに飛球するボールを打ち出すこと
が出来るものである。
【0040】更に、本願発明のその他実施例について説
明すれば、図8乃至図9示すように、ゴルフクラブヘッ
ド1のクラウン部材5に打球音調整凹部40を形成した
ことを特徴とするゴルフクラブヘッドである。即ち、ゴ
ルフクラブヘッド1のクラウン部材5の最大肉厚が、ク
ラウン部材5の打球音調整凹部40の部位に相当する最
小肉厚の3倍以上5倍以下に設計されたことを特徴とす
るゴルフクラブヘッドである。なお、最小肉厚の3倍以
上5倍以下の数値に関しては、3倍以下の場合ではクラ
ウン部の強度自体が低下するため好ましくましはなく、
5倍以上ではクラウン部の重量が重くなり過ぎるため、
実用に供すことが出来ないものである。なお、クラウン
部材5の打球音調整凹部40の部位は、フェース部2に
近い方が、打球音及び残響音が良好になるほか、ゴルフ
クラブヘッドの反発特性も改善することが可能となり、
打球の飛距離が向上するものである。
【0041】又、クラウン部材5に打球音調整凹部40
を形成する場合には、クラウン部の強度が低下すること
のない様に、形状を選択すると共に、複数個形成するこ
とも可能である。
【0042】更に、本願発明のその他実施例について説
明すれば、図10及び図11に示すように、ゴルフクラ
ブヘッド1のソール・バックフェース部材3のソール部
3Aに打球音調整凹部45を複数形成したことを特徴と
するゴルフクラブヘッドである。該実施例のようにソー
ル部3Aに打球音調整凹部45を複数形成して肉厚を変
更させることも有効な手段となる。即ち、ゴルフクラブ
ヘッド1のソール部3Aの最大肉厚が、ソール部3Aの
打球音調整凹部45の部位に相当する最小肉厚の3倍以
上5倍以下に設計されたことを特徴とするゴルフクラブ
ヘッドである。なお、最小肉厚の3倍以上5倍以下の数
値に関しては、3倍以下の場合ではソール部3Aの強度
自体が低下するため好ましくましはなく、5倍以上では
ソール部3Aの重量が重くなり過ぎるため、実用に供す
ことが出来ないものである。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本願発明のゴルフクラブ
ヘッドにおいては、ゴルフ場やゴルフ練習場などでボー
ルを打球する際に生じる打球音の周波数の組み合わせを
規定し、打球音の良いクラブヘッドを提供することがで
きると言った効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】打球音の周波数の測定状況を示す説明図
【図2】本願発明に係る周波数(Hz)と音圧dB
(A)の関係を示すグラフ
【図3】本願発明に係るゴルフクラブヘッドの一実施例
を示す組み立て分解斜視図
【図4】本願発明に係るゴルフクラブヘッドの一実施例
を示す縦断面図
【図5】本願発明に係るゴルフクラブヘッドの一実施例
を示すソール・バックフェース部材の斜視図
【図6】本願発明に係るゴルフクラブヘッドのその他実
施例を示すソール・バックフェース部材の斜視図
【図7】本願発明に係るゴルフクラブヘッドのその他実
施例を示す縦断面図
【図8】本願発明に係るゴルフクラブヘッドのその他実
施例を示す縦断面図
【図9】本願発明に係るゴルフクラブヘッドのその他実
施例を示すクラウン部材の斜視図
【図10】本願発明に係るゴルフクラブヘッドのその他
実施例を示すソール・バックフェース部材の斜視図
【図11】本願発明に係るゴルフクラブヘッドのその他
実施例を示す縦断面図
【符号の説明】
1 ゴルフクラブヘッド 1A ヘッド本体 2 フェース部材 2A フェース部 3 ソール・バックフェース部材 3A ソール部 3B 側壁部 4 打球音調整部材 5 クラウン部材 6 トウ部 7 ヒール部 8 バックフェース部 9 ホーゼル部材 9A ホーゼル端部 10 ゴルフクラブ 20 ゴルフボール 30 マイクロホン 40 打球音調整凹部 45 打球音調整凹部 50 DATレコーダー 100 ゴルファー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフボールをゴルフクラブを用いて通
    常のスイングで打球した際に、ゴルフボールの設定位置
    から打者の正面前方方向に向かって長さが2mで、且
    つ、高さが1.5mの位置にマイクロホンを配置し、こ
    の位置で採取した打球音を周波数分析した場合のピーク
    周波数の内、音圧の高い2つの周波数(但し、周波数測
    定には±2%の測定誤差を有する)が2以上10以下の
    自然数の整数比を持つように設計されたことを特徴とす
    るゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】 コンプレッションが100であるゴルフ
    ボールをゴルフクラブを用いて通常のスイングで打球し
    た際に、ゴルフボールの設定位置から打者の正面前方方
    向に向かって長さが2mで、且つ、高さが1.5mの位
    置にマイクロホンを配置し、この位置で採取した打球音
    を周波数分析した場合に、50dB(A)を超えるピーク周
    波数の内、音圧の高い2つの周波数(但し、周波数測定
    には±2%の測定誤差を有する)が2以上5以下の自然
    数の整数比を持つように設計されたことを特徴とするゴ
    ルフクラブヘッド。
  3. 【請求項3】 コンプレッションが100であるゴルフ
    ボールをゴルフクラブを用いて通常のスイングで打球し
    た際に、ゴルフボールの設定位置から打者の正面前方方
    向に向かって長さが2mで、且つ、高さが1.5mの位
    置にマイクロホンを配置し、この位置で採取した打球音
    を周波数分析した場合に、60dB(A)を超えるピーク周
    波数の内、最低1つは4000Hz〜6000Hzの成
    分を含み、かつ音圧の高い2つの周波数(但し、周波数
    測定には±2%の測定誤差を有する)が2以上10以下
    の自然数の整数比を持つように設計されたことを特徴と
    するゴルフクラブヘッド。
  4. 【請求項4】 前記請求項1、2又は3記載のゴルフク
    ラブヘッドにおいて、ゴルフクラブヘッドのソール部の
    最大肉厚がゴルフクラブヘッドの他の部位の最小肉厚の
    3倍以上5倍以下に設計されたことを特徴とするゴルフ
    クラブヘッド。
  5. 【請求項5】 前記請求項1、2又は3記載のゴルフク
    ラブヘッドにおいて、ゴルフクラブヘッドのクラウン部
    の最大肉厚がゴルフクラブヘッドの他の部位の最小肉厚
    の3倍以上5倍以下に設計されたことを特徴とするゴル
    フクラブヘッド。
  6. 【請求項6】 前記請求項1、2又は3記載のゴルフク
    ラブヘッドにおいて、ゴルフクラブヘッドのソール部に
    打撃音調整部材を複数配置したことを特徴とするゴルフ
    クラブヘッド。
  7. 【請求項7】 前記請求項1、2又は3記載のゴルフク
    ラブヘッドにおいて、ゴルフクラブヘッドのソール部に
    打球音調整凹部を複数形成したことを特徴とするゴルフ
    クラブヘッド。
  8. 【請求項8】 前記請求項1、2、3、4、5、6、又
    は7記載のゴルフクラブヘッドにおいて、ゴルフクラブ
    ヘッドの体積が350cm以上450cm以下にな
    るように設計されていることを特徴とするゴルフクラブ
    ヘッド。
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