JP2003092872A - 電流制御型素子用駆動回路 - Google Patents

電流制御型素子用駆動回路

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JP2003092872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチング損失の増大を防止し、かつ制御性
を改善した電流制御型素子用駆動回路を提供する。 【解決手段】電流制御型素子(パワートランジスタT
1)のスイッチング時に供給するパルス電流I2の1周
期分の電荷量を、オン定常時に供給する電流パルス1周
期分の電荷量よりも大きい値とするように構成した電流
制御型素子用駆動回路。スイッチング時にのみパルス電
流1周期分の電荷量を増加させ、オン定常時には従来と
同様の電荷量とするので、ベース電流経路の損失をほと
んど上昇させることなく、かつパルス電源の周波数を従
来よりも高くすることが可能になる。そのため電流制御
型素子の駆動指令に対する制御性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流制御型素子、
例えばパワートランジスタをパルス電流で駆動する際
に、制御指令に対する制御性を向上させる技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のパワートランジスタ用駆動回路と
しては、「SITを用いたフォークリフト用コントロー
ラ」、保田 保、吉澤 敏夫、(株)豊田自動織機製作
所、電気学会電子デバイス研究会資料vol.EDD−
90−64、pp.57−64、1990に示すものが
知られている。この従来例では小電流領域から大電流領
域までパワートランジスタが過飽和にならないように工
夫が施され、ベース電流の最適化が図られている。しか
し、この従来例ではDC−DCコンバータのスイッチオ
フの間に供給するエネルギーをチョークコイル中に蓄積
する必要がある。チョークコイルの単位体積当たりに蓄
積できる最大のエネルギーは磁性材の特性で決まるた
め、大きなエネルギーの蓄積には大きなチョークコイル
が必要となる。その結果、電源の小型化が制限される。
さらにDC−DCコンバータの出力を安定な直流にする
ため、一般的にはフィードバックによる制御回路が用い
られている。この制御回路によってもDC−DCコンバ
ータの大きさおよびコストが制限され、小型・低コスト
化の妨げとなる。
【0003】上記のごとき問題を解決するため本出願人
は、DC−DCコンバータを用いずに、直流電源から直
接に最適なレベルのパルス電流を作り、それをパワート
ランジスタのベースに供給するように構成したパワート
ランジスタ駆動電源回路を発明し、既に出願している
(特願2001−68382:未公開)。この回路にお
いては、DC−DCコンバータを用いず直流電源から直
接に最適なパルス電流を作り、パワートランジスタのベ
ースに供給するようにしているので、回路の構成要素を
従来よりも少なくでき、その結果として回路を小型・低
コスト化することができる。しかし、上記の回路におい
ては、パルス電流を作るためにスイッチをオン・オフを
制御するパルス信号とパワートランジスタの動作・停止
を制御する駆動指令との間の位相差によって、パワート
ランジスタがオン抵抗の高い状態になる時間が存在する
ことがあり、それによってスイッチング損失が大きくな
るという問題が残った。
【0004】そのため、本出願人はパルス電流を作るた
めのパルス信号とパワートランジスタの動作・停止を制
御する駆動指令とを同期させることにより、スイッチン
グ損失の増大を防止した電流制御型素子用駆動回路を発
明し、既に出願している(特願2001−16378
2:未公開)。図9は、上記の電流制御型素子用駆動回
路の構成を示すブロック図であり、図10は回路各部の
電圧、電流波形図である。図9の回路は、基本クロック
発生部1と駆動指令生成部2とパルス発生手段3から成
る駆動コントローラ4と、信号を絶縁して伝達するフォ
トカプラPCと、直流電源VsとダイオードDs1およ
びDs2とスイッチSW1およびSW2とトランスTか
ら構成されるパルス電源5と、MOSトランジスタMS
と一端が或る電位Vdにつながれた抵抗R1によって構
成されるパルス周期センス回路6と、D−FFから構成
されるタイミング制御回路7と、ダイオードD1と、M
OSトランジスタM1と、パワートランジスタT1とで
構成される。なお、パワートランジスタT1で駆動する
負荷8は、パワートランジスタT1と電源Vccとの
間、または接地との間に接続される。また、駆動コント
ローラ4の機能は、マイクロコンピュータを用いれば、
基本クロックとしてマイクロコンピュータ用クロックを
用いることができ、その他の機能はソフトウェアで実現
可能である。次に、図10に基づいて動作を説明する。
パルス電源5は、パルス発生手段3の出力でスイッチS
W1およびスイッチSW2をある周期でオン・オフさせ
ることにより、図10のV2に示すようなパルスをトラ
ンスTの2次側に出力するものとする。パルス周期セン
ス回路6は、パルス電源5の出力に応じてMOSトラン
ジスタMSをオン・オフすることにより、パルス電源5
の周期と同期した信号PTを出力するものとする。ま
た、D−FFはクロック端子CKにつながれたパルス周
期センス回路6の信号PTの立ち上がりで駆動指令in
stをラッチするものとし、パワートランジスタT1は
パルス電源5の出力パルス1個分でフルオン状態に至る
ものとする。図10の時点t1までは、駆動指令ins
tをタイミング制御回路7でパルス電源5出力の周期と
同期させた結果、MOSトランジスタM1のゲート信号
レベルはLレベルで、MOSトランジスタM1はオフで
ある。よって、パワートランジスタT1に対してはベー
ス電流が流れず、パワートランジスタT1はオフ状態で
ある。時点t1以降はMOSトランジスタM1のゲート
信号レベルはHレベルとなり、MOSトランジスタM1
はオンし、パワートランジスタT1に対してまずパルス
一つ分のベース電流が流れ、パワートランジスタT1は
速やかにフルオン状態に至る。MOSトランジスタM1
がオンしている間はダイオードD1により半波整流され
たベース電流が流れる。MOSトランジスタM1がオフ
するとパワートランジスタT1はやがてオフ状態とな
る。上記のように、図9の回路では、パワートランジス
タT1へのベース電流の供給源であるパルス電源5のパ
ルス出力の周期と、パワートランジスタT1へのベース
電流をコントロールするMOSトランジスタM1のオン
時点とを同期させることにより、先行技術にみられたよ
うにパルス周期の途中でMOSトランジスタM1がオン
することはなく、パワートランジスタT1がターンオン
する際には必ずパルス1個分のベース電流が流れ、速や
かにパワートランジスタT1をフルオン状態にすること
ができる。そのためスイッチング損失が増大することを
防ぐことが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
ような例においては、以下の問題点が残る。すなわち、
図9のベース電流供給経路には、図に示すような寄生イ
ンダクタンスLsが存在する。したがってMOSトラン
ジスタM1がオンし、ベース電流経路にパルス電源5の
2次側電圧が印加されても、短い時間軸でみると、図1
0のI2に示すような傾きを持ってパルス状の電流が流
れることになる。前述したようにスイッチング損失を増
やさないためには、パワートランジスタに対してターン
オン時に十分な電荷を注入し、速やかにフルオン状態に
する必要がある。上記パルス状の電荷量は図10中のA
部の面積分に相当し、この面積分の電荷量が速やかにフ
ルオン状態にできる量だけあることが必要になる。図9
の回路では、ターンオン時に必要な電荷量とパルス電圧
V2と寄生インダクタンスLsとから、電流パルスの幅
すなわち周波数は或る値に決まり、それ以下にはするこ
とができない。一方、パルス電流での駆動は、制御性と
いう観点から電流パルスの周波数は高くしたいという要
求がある。高周波数化を図るには、パルス電源5の2次
側電圧を上昇させ、時間当たりに注入される電荷量を増
やせばよいが、パルス電源5の2次側電圧が上昇する
と、ベース電流経路での損失が上昇してしまう、という
問題が生じる。
【0006】本発明は上記のごとき従来技術および本出
願人による先行技術の問題点を解決するためになされた
ものであり、スイッチング損失の増大を防止し、かつ、
制御性を改善した電流制御型素子用駆動回路を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては特許請求の範囲に記載するように
構成している。すなわち、請求項1に記載の発明におい
ては、電流制御素子のスイッチング時に供給するパルス
電流1周期分の電荷量を、オン定常時に供給する電流パ
ルス1周期分の電荷量よりも大きい値とするように構成
している。なお、オン定常時とは、スイッチング時を除
いたオン時(電流制御素子がオン状態のとき)を意味す
る。
【0008】また、請求項2に記載の発明においては、
電流制御型素子のスイッチング時に供給するパルス電流
のパルス幅を、オン定常時のパルス幅よりも大きくする
ことにより、電荷量を大きな値にするように構成してい
る。
【0009】また、請求項3に記載の発明においては、
電流制御型素子のスイッチング時にパルス電流を供給す
る際に1次巻線に印加する直流電源の電圧を、オン定常
時に印加する電圧よりも高くすることより、電荷量を大
きな値にするように構成している。
【0010】また、請求項4に記載の発明においては、
請求項2において、複数の電流制御型素子を駆動する回
路であって、それぞれの回路におけるトランスの一次側
は共通とし、それぞれの電流制御型素子のスイッチング
時のタイミングの論理和で、パルス電流のパルス幅の切
り替えを行うように構成している。
【0011】また、請求項5に記載の発明においては、
請求項3において、複数の電流制御型素子を駆動する回
路であって、それぞれの回路におけるトランスの一次側
は共通とし、それぞれの電流制御型素子のスイッチング
時のタイミングの論理和で、1次巻線に印加する直流電
源の電圧の切り替えを行うように構成している。
【0012】また、請求項6に記載の発明においては、
第2のスイッチング回路は、電流制御型素子の主電流経
路間の電圧降下分に応じて、電流制御型素子の制御端子
に供給する電流を制御する手段を備えている。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチング時にのみ
パルス電流1周期分の電荷量を増加させ、オン定常時に
は従来と同様の電荷量とするので、ベース電流経路の損
失をほとんど上昇させることなく、かつ、パルス電源の
周波数を従来よりも高くすることが可能になる。そのた
め電流制御型素子の駆動指令に対する制御性を向上させ
ることが出来る、という効果が得られる。
【0014】また、請求項2においては、パルス幅を変
更するだけなので、比較的簡単な回路で実現可能であ
る。特に制御系をマイクロコンピュータ等で実現した場
合には、ソフトウェアの改良のみで実現できる。また、
印加する電圧を変更しないので、第2のスイッチング回
路を構成するトランジスタの耐圧を上げる必要がない、
という利点がある。
【0015】また、請求項4および請求項5において
は、複数の電流制御型素子を駆動する際の全体構成を簡
略化することが出来る。
【0016】また、請求項6においては、電流制御型素
子の主電流経路間の電圧降下分(負荷電流)に応じて電
流制御型素子の制御端子に供給する電流を制御すること
により、常に最適の負荷電流を流すことが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)図1は本発明の
第1の実施例を示す回路図、図2は回路各部の波形図で
ある。まず、図1の構成を説明する。本実施例は、基本
クロック発生部1と駆動指令生成部2とパルス発生手段
3から成る駆動コントローラ4と、フォトカプラPC
と、ダイオードDs1およびダイオードDs2とスイッ
チSW1およびスイッチSW2とトランスTと直流電源
VSHと直流電源VSとスイッチSW3から構成される
パルス電源9と、従来例と同様な構成のパルス周期セン
ス回路6およびタイミング制御回路7と、ダイオードD
1と、MOSトランジスタM1と、パワートランジスタ
T1とで構成される。なお、パワートランジスタT1で
駆動する負荷8は、パワートランジスタT1と電源Vc
cとの間、または接地との間に接続される。また、駆動
コントローラ4の機能は、マイクロコンピュータを用い
れば、基本クロックとしてマイクロコンピュータ用クロ
ックを用いることができ、その他の機能はソフトウェア
で実現可能である。また、ダイオードD1はトランスの
1次巻線に正または負の何れか一方向の電流が流れると
きに前記トランスの2次巻線に電流が流れるような方向
の半波整流回路を構成しているが、1次巻線に正負どち
らの方向に電流が流れるときでも前記トランスの2次巻
線に電流が流れるような全波整流回路を用いてもよい。
【0018】以下、図2に基づいて動作を説明する。こ
こで、パルス電源9の出力周波数は、前記図9の回路よ
りも高くなっているものとする。また、直流電源VSH
の出力電圧は、直流電源VSの出力電圧(図9と同じと
する)よりも高いものとする。また切り替え指令s1
は、駆動指令instと基本クロックを参照して、駆動
指令生成部2から図2のs1に示すようなタイミングで
出力されるものとする。この切り替え指令s1がHレベ
ルのときは直流電源VSHを、Lレベルのときは直流電
源VSを選択するものとする。
【0019】駆動指令instのオン指令が入ると、図
2のタイミングで、パワートランジスタT1へのベース
電流供給を制御するMOSトランジスタM1がオンする
のと同時に、切り替え指令s1により、直流電源VSH
を選択する。その結果、ベース電流経路には高い電圧が
印加され、図9の回路に比べて、周波数が高くなってい
るにも関わらず、ターンオンに十分な電荷量が供給さ
れ、パワートランジスタT1は速やかにオン状態に至
る。この時、図2中のA部の面積は、図10中のA部の
面積と同じになるように、直流電源VSHとパルス電源
9の出力周波数を設定する。つまり、直流電源VSより
も直流電源VSHの出力電圧を高くした分だけ、出力周
波数を高くしても同じ量の電荷を供給することが出来る
ことになる。
【0020】その後のオン定常時には、直流電源VSに
切り替わり、ベース電流を引きつづき供給する。つま
り、本発明によれば、ターンオン時の1パルス分だけ直
流電源の電圧を高くし、その後のオン定常時は従来と同
じ電圧にするので、ベース電流経路の損失をほとんど上
昇させることなく、パルス電源9の周波数を高くするこ
とが可能になり、それによってパワートランジスタT1
の駆動指令instに対する制御性を向上させることが
出来る、という効果が得られる。
【0021】なお、本実施例では、パルス電源9に対し
て2つの電圧を供給するのに、2つの電源と切り替えス
イッチを用いて説明したが、出力電圧を可変できるDC
/DCコンバータを用いても同様な効果が得られる。
【0022】(第2の実施例)図3は本発明の第2の実
施例を示す回路図、図4は回路各部の波形図である。ま
ず、図3の構成を説明する。第1の実施例との違いは、
パルス電源5は図9と同じとし、駆動コントローラ4内
のパルス発生手段3を可変パルス発生手段10に変更
し、発生するパルスの周波数を駆動指令発生手段2から
の切り替え指令s1により、可変にした点である。すな
わち、ターンオン時にパルス電源5の周波数を従来と同
じとなるよう設定してターンオン時に必要な電荷量を供
給し(図4中のA部の面積=図10中のA部の面積)、
ターンオンした後のオン定常時は周波数を高くするよう
動作させる。これにより第1の実施例と同様な効果が得
られる。
【0023】更に本実施例は、第1の実施例に比べて以
下に示す利点がある。まず第1の利点は、構成が簡単で
あるという点である。第1の実施例では、2つの電圧を
用意するのに2つの直流電源と切り替え手段を必要とし
たが、本実施例ではそれらが必要なくなるので構成が簡
単である。特に、この構成によれば、駆動コントローラ
4をマイクロコンピュータ等で実現した場合、ソフトウ
ェアの改良のみで実現できる。第2の利点は、ターンオ
ン時に、オン定常時よりも高い電圧を印加する必要がな
いので、ベース電流を制御するMOSトランジスタM1
の耐圧が、第1の実施例より低くて良いという点であ
る。これにより第1の実施例に比べてMOSトランジス
タM1の小型化、低コスト化が図れる。
【0024】(第3の実施例)図5は本発明の第3の実
施例を示す回路図、図6は回路各部の波形図である。ま
ず、図5の構成を説明する。大まかな動作は第2の実施
例と同じである。第2の実施例との違いは、パワートラ
ンジスタT1のメイン電流値(負荷電流)に対応したベ
ース電流を供給するコレクタキャッチャ11を追加した
点にある。コレクタキャッチャ11はダイオードDC1
と抵抗RC1から構成され、ダイオードDC1の一端が
パワートランジスタT1のコレクタに接続されている。
【0025】以下、コレクタキャッチャ11の動作につ
いて説明する。センス手段であるダイオードDC1によ
ってコレクタ電圧が検出され、コレクタ電圧が高いとき
(負荷電流が少なく、パワートランジスタT1にとって
ベース電流が足りない状態)にはMOSトランジスタM
1のゲートに大きい電圧が加えられ、逆に、コレクタ電
圧が低くなる(パワートランジスタT1にとってベース
電流が多い状態)とMOSトランジスタM1のゲート電
圧が低くなるように調整される。つまりパワートランジ
スタT1のメイン電流に応じてMOSトランジスタM1
のゲートに印加されるVg2のレベルが変わり、パワー
トランジスタT1の負荷電流が設定値になるような最適
なベース電流が供給されるように動作する。
【0026】(第4の実施例)図7は本発明の第4の実
施例を示す回路図、図8は回路各部の波形図である。こ
の実施例は、複数のパワートランジスタ(この場合はT
1とT2の2個、さらに多数でも可能)を駆動する場合
を示す。構成上の特徴は、第3の実施例を基にして、図
示したようにトランスTの1次側を共通にしていること
と、パワートランジスタT1に対する切り替え指令(タ
ーンオン時のみにHレベル)とトランジスタT2に対す
る切り替え指令(ターンオン時のみにHレベル)との論
理和で、パルス電源5の周波数を切り替えている点であ
る。つまり、駆動コントローラ4内において、駆動指令
生成部12は、パワートランジスタT1とパワートラン
ジスタT2のそれぞれに対する駆動指令inst1と駆
動指令inst2を出力する。また、駆動指令inst
1に対応する切り替え指令1と駆動指令inst2に対
応する切り替え指令2とをオア回路13に入力し、その
論理和の信号を切り替え指令として可変パルス発生手段
10へ送るように構成している。
【0027】以下、動作を説明する。まず、時点t1
で、パワートランジスタT1に対する駆動指令inst
1がオン(Hレベル)になると、ターンオン時にパルス
電源5の周波数が低くなり、パワートランジスタT1が
ターンオンするのに必要な電荷が注入され、パワートラ
ンジスタT1は速やかにフルオン状態に至る。その後、
コレクタキャッチャ11によって、メイン電流に応じた
最適なパルス電流がベースに供給される。次に、時点t
2で、パワートランジスタT2に対する駆動指令ins
t2がオン(Hレベル)になると、上記と同様にターン
オン時にパルス電源5の周波数が低くなり、パワートラ
ンジスタT2がターンオンするのに必要な電荷が注入さ
れ、パワートランジスタT2は速やかにフルオンに至
る。この時、パワートランジスタT1に供給されるパル
ス電流I21の周波数は、1次側が共通なので低くなり
(パルスの幅が広くなる)、多くのベース電流が流れよ
うとするが、コレクタキャッチャによりVg21が抑え
られ、A部のような形となる。このような波形の形とな
ってもパワートランジスタT1に対しては、最適なベー
ス電流が供給されているので、動作には何ら問題はな
い。つまり複数のトランジスタを駆動する際、図示した
ような1次側構成とし、それぞれのターンオン時の周波
数切り替え指令の論理和を取ることにより、パルス電源
5の1次側を共通化によってコスト低減を図り、なおか
つ複数のトランジスタの制御性を向上させることが出来
るという効果が得られる。
【0028】なお、本実施例では駆動するトランジスタ
は2つとして説明したが、例えばINVなど、2つ以上
でも同様な構成を実現することができ、同様な効果が得
られる。また、図7の回路は、図5の回路において複数
のパワートランジスタを駆動する構成を示したが、図3
の回路にも同様に適用出来る。つまり、それぞれのター
ンオン時の周波数切り替え指令の論理和の信号に応じ
て、直流電源VSHと直流電源VSを切り替えるように
構成すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路図。
【図2】図1の回路各部における波形図。
【図3】本発明の第2の実施例の回路図。
【図4】図3の回路各部における波形図。
【図5】本発明の第3の実施例の回路図。
【図6】図5の回路各部における波形図。
【図7】本発明の第4の実施例の回路図。
【図8】図7の回路各部における波形図。
【図9】先行技術の一例の回路図。
【図10】図9の回路各部における波形図。
【符号の説明】
1…基本クロック発生部 2…駆動指令生
成部 3…パルス発生手段 4…駆動コント
ローラ 5…パルス電源 6…パルス周期
センス回路 7…タイミング制御回路 8…負荷 9…パルス電源 10…可変パルス
発生手段 11…コレクタキャッチャ 12…駆動指令
生成部 13…オア回路 VS、VSH…直流電源 SW1、SW
2、SW3…スイッチ T…トランス MS、M1…M
OSトランジスタ D1…ダイオード Ds1、Ds2
…ダイオード DC1、DC2…ダイオード R1…抵抗 RC1、RC2…抵抗 T1、T2…パ
ワートランジスタ PC…フォトカプラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源とトランスを備えた電流制御型素
    子の駆動回路であって、 前記直流電源の出力両端と前記トランスの1次巻線の両
    端とを正、負方向に交互に接続することによって前記ト
    ランスの1次巻線にパルス電流を流す第1のスイッチン
    グ回路と、 前記トランスの1次巻線に正または負の何れか一方向の
    電流が流れるときに前記トランスの2次巻線に電流が流
    れるような方向の半波整流回路、または前記1次巻線に
    正負どちらの方向に電流が流れるときでも前記トランス
    の2次巻線に電流が流れるような全波整流回路と、 前記電流制御型素子の制御端子に対する電流供給を制御
    する第2のスイッチング回路と、 前記トランスの1次巻線または2次巻線にパルス電流が
    流れるタイミングを検出するタイミング検出手段と、 外部から与えられる駆動信号と前記タイミング検出手段
    の検出結果とに応じて前記第2のスイッチング回路の開
    閉タイミングを制御するタイミング制御手段と、を備
    え、 前記トランスの2次巻線の両端と前記電流制御型素子の
    制御端子および一方の電源端子との間に、前記半波整流
    回路または前記全波整流回路の出力を前記第2のスイッ
    チング回路を介して前記電流制御型素子の制御端子へ与
    えるように、前記半波整流回路または前記全波整流回路
    を接続し、 かつ、前記トランスの1次巻線または2次巻線にパルス
    電流が流れるタイミングと前記第2のスイッチング回路
    がオンするタイミングとを同期させる手段と、 前記電流制御素子のスイッチング時に供給するパルス電
    流1周期分の電荷量を、オン定常時に供給する電流パル
    ス1周期分の電荷量よりも大きい値とするように制御す
    る電荷制御手段と、 を備えたことを特徴とする電流制御型素子用駆動回路。
  2. 【請求項2】前記電荷制御手段は、前記電流制御型素子
    のスイッチング時に供給する前記パルス電流のパルス幅
    を、オン定常時のパルス幅よりも大きくすることによ
    り、電荷量を大きな値にすることを特徴とする請求項1
    に記載の電流制御型素子用駆動回路。
  3. 【請求項3】前記電荷制御手段は、前記電流制御型素子
    のスイッチング時に前記パルス電流を供給する際に前記
    1次巻線に印加する前記直流電源の電圧を、オン定常時
    に印加する電圧よりも高くすることより、電荷量を大き
    な値にすることを特徴とする請求項1に記載の電流制御
    型素子用駆動回路。
  4. 【請求項4】複数の前記電流制御型素子を駆動する回路
    であって、それぞれの回路における前記トランスの一次
    側は共通とし、それぞれの前記電流制御型素子のスイッ
    チング時のタイミングの論理和で、前記パルス電流のパ
    ルス幅の切り替えを行うことを特徴とする請求項2に記
    載の電流制御型素子用駆動回路。
  5. 【請求項5】複数の前記電流制御型素子を駆動する回路
    であって、それぞれの回路における前記トランスの一次
    側は共通とし、それぞれの前記電流制御型素子のスイッ
    チング時のタイミングの論理和で、前記1次巻線に印加
    する前記直流電源の電圧の切り替えを行うことを特徴と
    する請求項3に記載の電流制御型素子用駆動回路。
  6. 【請求項6】前記第2のスイッチング回路は、前記電流
    制御型素子の主電流経路間の電圧降下分に応じて、前記
    電流制御型素子の制御端子に供給する電流を制御する手
    段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何
    れかに記載の電流制御型素子用駆動回路。
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