JP2003092185A - 発光装置及びその作製方法 - Google Patents

発光装置及びその作製方法

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哲史 瀬尾
Tomoko Shimogaki
智子 下垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子系材料を用いた有機化合物層を有する
発光素子の作製において、蛍燐光体を部分的に含む領域
(発光領域)を形成することにより発光特性の優れた発
光素子を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明において、重合度が50以上の高
重合体を溶媒に溶解させた溶液をスピンコート法により
形成した後で、高重合体と同一の繰り返し単位からな
り、その重合度が2〜5である低重合体と蛍燐光体とを
共蒸着させて発光領域105を形成し、さらに発光領域
上に低重合体のみを蒸着して有機化合物層103を形成
することにより発光領域105を部分的に形成すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子系の有機化
合物(高分子系材料)を用いた発光素子を有する発光装
置に関する。特に同一の繰り返し単位からなる有機化合
物(重合体)に蛍燐光体を部分的に含む発光装置及びそ
の作製方法に関する。なお、本明細書中における発光装
置とは、画像表示デバイス、発光デバイス、もしくは光
源を指す。また、発光素子にコネクター、例えばFPC(F
lexible printed circuit)もしくはTAB(Tape Automat
ed Bonding)テープもしくはTCP(Tape Carrier Packag
e)が取り付けられたモジュール、TABテープやTCPの先
にプリント配線板が設けられたモジュール、または発光
素子にCOG(Chip On Glass)方式によりIC(集積回路)
が直接実装されたモジュールも全て発光装置に含むもの
とする。
【0002】
【従来の技術】本発明でいう発光素子とは、電界を加え
ることにより発光する素子である。その発光機構は、電
極間に有機化合物層を挟んで電圧を印加することによ
り、陰極から注入された電子および陽極から注入された
正孔が有機化合物層中で再結合して、励起状態の分子
(以下、「分子励起子」と記す)を形成し、その分子励
起子が基底状態に戻る際にエネルギーを放出して発光す
ると言われている。
【0003】なお、有機化合物が形成する分子励起子の
種類としては、一重項励起状態と三重項励起状態が可能
であると考えられるが、本明細書中ではどちらの励起状
態が発光に寄与する場合も含むこととする。
【0004】このような発光素子において、通常、有機
化合物層は1μmを下回るほどの薄膜で形成される。ま
た、発光素子は、有機化合物層そのものが光を放出する
自発光型の素子であるため、従来の液晶ディスプレイに
用いられているようなバックライトも必要ない。したが
って、発光素子は極めて薄型軽量に作製できることが大
きな利点である。
【0005】また、例えば100〜200nm程度の有
機化合物層において、キャリアを注入してから再結合に
至るまでの時間は、有機化合物層のキャリア移動度を考
えると数十ナノ秒程度であり、キャリアの再結合から発
光までの過程を含めてもマイクロ秒以内のオーダーで発
光に至る。したがって、非常に応答速度が速いことも特
長の一つである。
【0006】さらに、発光素子はキャリア注入型の発光
素子であるため、直流電圧での駆動が可能であり、ノイ
ズが生じにくい。駆動電圧に関しては、まず有機化合物
層の厚みを100nm程度の均一な超薄膜とし、また、
有機化合物層に対するキャリア注入障壁を小さくするよ
うな電極材料を選択し、さらにはヘテロ構造(二層構
造)を導入することによって、5.5Vで100cd/
2の十分な輝度が達成された(文献1:C. W. Tang an
d S. A. VanSlyke, "Organic electroluminescent
diodes", Applied Physics Letters, vol. 51, N
o.12, 913-915 (1987))。
【0007】こういった薄型軽量・高速応答性・直流低
電圧駆動などの特性から、発光素子は次世代のフラット
パネルディスプレイ素子として注目されている。また、
自発光型であり視野角が広いことから、視認性も比較的
良好であり、携帯機器の表示画面に用いる素子として有
効と考えられている。
【0008】ところで、有機化合物層を構成する材料と
しては、大きく二つに分けて低分子系材料と高分子系材
料とがある。
【0009】成膜面から比較すると、低分子系材料が真
空蒸着法により基板上に薄膜として形成されるのに対
し、高分子系材料は有機溶剤の溶液からスピンコーティ
ングなどの湿式法により基板上に形成されるといった点
で異なる。なお、真空蒸着法で成膜する場合には、従来
のシャドウマスク技術を用いたパターニングが可能であ
り、また、真空中のドライプロセスであるため、材料の
純度を保てるという利点がある。これに対し、スピンコ
ーティング法では、大面積基板上への成膜が容易であ
り、短時間で安価に成膜ができるといった利点があり、
それぞれの特性を生かした素子の開発が進められてい
る。
【0010】しかしながら、材料の観点から考えると機
械的強度が強く、凝集や結晶化が起こりにくいという物
性を有する高分子系材料を用いる方が有利である。高分
子系材料が機械的に強いということは引っ張りや曲げが
可能であるフレキシブルな素子が作製できるということ
であり、凝集や結晶化が起こりにくいということは、高
温条件下での使用が期待できるということである。つま
り、高分子系材料を用いることにより素子作製における
条件が緩和され、また、その用途の多様化が期待でき
る。
【0011】また、有機化合物層において、有機化合物
層の一部に蛍燐光体を含む発光領域を形成することでキ
ャリアの再結合領域を設定し、キャリアの拡散を防ぐと
共に再結合領域を電極から離すことができ、さらに発光
特性が2倍に向上した(文献2:C. W. Tang, S. A. Va
nSlyke, and C.H.Chen; Electro luminescence of dope
d organic thin films; J.Appl.Phys., vol. 55, No.9,
3510-3515 (1987))。
【0012】また、高分子系材料を用いた発光素子の有
機化合物層において、蛍燐光体をその一部に含め発光領
域を形成するのとは異なるが、図11に示すような積層
構造が良く知られている。
【0013】図11において、基板1101上には、陽
極1102、有機化合物層1103及び陰極1104が
形成されており、有機化合物層1103は、正孔輸送層
1105及び発光層1106の積層構造となっている。
ここで、正孔輸送層1105は、PEDOT(poly(3,4
‐ethylene dioxythiophene))とアクセプター材料であ
るポリスチレンスルホン酸(PSS)とからなり、発光
層1106は、ポリパラフェニレンビニレンのコポリマ
ーで形成されている。なお、これらは、それぞれ溶媒に
対する溶解性の異なる材料を用いているので、積層構造
を形成することが可能となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機化合物層
の一部に蛍燐光体を含む発光領域を形成することでキャ
リアの再結合領域を設定するという報告は、低分子系材
料を用いた場合であり、高分子系材料を用いた場合には
その材料特性から蛍燐光体を部分的に含む発光領域を形
成することが難しいという問題があった。
【0015】また、図11に示すような積層構造の場合
には、高分子系材料を用いた積層構造による機能分離が
可能となるが、その一方で、正孔輸送層1105及び発
光層1106を形成する材料が異なるためにその積層界
面において、エネルギー移動による消光が起こりやすい
といった問題も生じる。
【0016】そこで、本発明では、上記問題点を解決す
べく高分子系材料を用いた有機化合物層を有する発光素
子の作製において、有機化合物層に異なる高分子系材料
を用いることなく蛍燐光体を部分的に含む領域(発光領
域)を形成することにより発光特性の優れた発光素子を
形成することを目的とする。
【0017】また、このような発光素子を用いることに
より、従来よりも素子特性の優れた発光装置を提供す
る。さらに、前記発光装置を用いて作製した電気器具を
提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、高分子系材料
からなる有機化合物層の一部に蛍燐光体が含まれる領
域、すなわち発光領域を形成することを特徴としてい
る。なお、本発明における高分子系材料において、同一
(主鎖の構造が同一であればよい)の繰り返し単位で形
成された重合度が2〜5の重合体を低重合体とよび、重
合度が50以上の重合体を高重合体とよぶ。
【0019】従来では、高分子系材料を溶媒に溶かして
溶液を作製し、インクジェット法やスピンコート法によ
り膜形成を行っていた。そのため、有機化合物層の一部
分に発光領域を形成することは不可能であり、また、高
分子系材料の溶解特性を利用した積層構造の形成にも限
界があった。
【0020】本発明は、その重合度が50以上の高重合
体を溶媒に溶解させた溶液をスピンコート法により形成
した後で、高重合体と同一の繰り返し単位からなり、そ
の重合度が2〜5である低重合体と蛍燐光体とを共蒸着
させて発光領域を形成し、さらに発光領域上に低重合体
のみを蒸着して有機化合物層を形成することを特徴とす
る。なお、本発明では、高重合体及び低重合体は、いず
れも同一の繰り返し単位で形成されるので積層界面にお
ける注入障壁を最小限にとどめることができる。
【0021】さらに、有機化合物層の一部分に形成され
た発光領域は、陽極及び陰極のそれぞれと接することな
く離れて形成することができるので、両電極へのエネル
ギー移動による消光を防ぐことができる。
【0022】本明細書で開示する発明の構成は、陽極
と、有機化合物層と、陰極とからなる発光素子を有する
発光装置において、有機化合物層は、高分子系材料から
なり、かつ低重合体及び蛍燐光体を含む発光領域をその
一部に有することを特徴とする発光装置である。
【0023】また、他の発明の構成は、陽極と、有機化
合物層と、陰極とからなる発光素子を有する発光装置に
おいて、有機化合物層は、同一の繰り返し単位を有する
高分子系材料からなり、かつ蛍燐光体を含む発光領域を
その一部に有することを特徴とする発光装置である。
【0024】また、他の発明の構成は、基板の絶縁表面
に設けられたTFTと、TFTと電気的に接続され、陽
極と、有機化合物層と、陰極とからなる発光素子とを有
する発光装置において、有機化合物層は、高分子系材料
からなり、かつ低重合体及び蛍燐光体を含む発光領域を
その一部に有することを特徴とする発光装置である。
【0025】また、他の発明の構成は、基板の絶縁表面
に設けられたTFTと、TFTと電気的に接続され、陽
極と、有機化合物層と、陰極とからなる発光素子とを有
する発光装置において、有機化合物層は、同一の繰り返
し単位を有する高分子系材料からなり、かつ蛍燐光体を
含む発光領域をその一部に有することを特徴とする発光
装置である。
【0026】また、本発明の発光装置においては、有機
化合物層の一部に低分子系材料を用いても良く、他の発
明の構成は、陽極と、有機化合物層と、陰極とからなる
発光素子を有する発光装置において、有機化合物層は、
陽極と陰極との間に挟まれて形成され、かつ高分子系材
料からなる第1の有機化合物層と、低分子系材料からな
る第2の有機化合物層とを有し、第1の有機化合物層
は、低重合体及び蛍燐光体を含む発光領域をその一部に
有し、第2の有機化合物層は前記陰極と接して形成され
ることを特徴とする発光装置である。
【0027】また、他の発明の構成は、陽極と、有機化
合物層と、陰極とからなる発光素子を有する発光装置に
おいて、有機化合物層は、陽極と陰極との間に挟まれて
形成され、かつ高分子系材料からなる第1の有機化合物
層と、低分子系材料からなる第2の有機化合物層とを有
し、第1の有機化合物層は、同一の繰り返し単位を有す
る高分子系材料で形成され、かつ蛍燐光体を含む発光領
域をその一部に有し、第2の有機化合物層は陰極と接し
て形成されることを特徴とする発光装置である。
【0028】また、上記各構成において、前記高分子系
材料は、同一の繰り返し単位からなり、重合度が2〜5
である低重合体、または重合度が50以上である高重合
体からなる。
【0029】また、上記各構成において、前記高分子系
材料は、N−ビニルカルバゾールもしくはフルオレンを
繰り返し単位とすることを特徴としている。
【0030】また、上記各構成において、前記蛍燐光体
は、蛍光もしくは燐光を発する物質であり、1,1,
4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン(以下、
「TPB」と示す)、4,4’−ビス(N−(1−ナフ
チル)−N−フェニル−アミノ)−ビフェニル(以下、
「α−NPD」と示す)、ペリレン、クマリン6、4−
ジシアノメチレン−2−メチル−6−(p−ジメチルア
ミノ−スチリル)−4H−ピラン(以下、「DCM1」
と示す)、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−
(ジュロリジン−4−イル−ビニル)−4H−ピラン
(以下、「DCM2」と示す)、ルブレン、ナイルレッ
ド、N,N’−ジメチル−キナクリドン(以下、ジメチ
ルキナクリドンと示す)、アントラセン、ピレン、9,
10−ジフェニルアントラセン、トリス(2−フェニル
ピリジン)イリジウム(以下、「Ir(ppy)3」と
示す)、2,3,7,8,12,13,17,18−オ
クタエチル−21H,23H−ポルフィリン−白金(以
下、「PtOEP」と示す)から選ばれた一種もしくは
複数種であることを特徴としている。
【0031】また、上記各構成において、前記第2の有
機化合物層は電子輸送性又は正孔阻止性を有する低分子
系材料からなることを特徴としている。
【0032】また、上記各構成において、第2の有機化
合物層は、電子輸送性を有するキノリン骨格を有するア
ルミニウム錯体、具体的にはトリス(8−キノリノラ
ト)−アルミニウム(以下、「Alq3」と示す)、ト
リス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム
(以下、「Almq」と示す)、ビス(2−メチル−8
−キノリノラト)−(4−フェニル−フェノラト)−ア
ルミニウム(以下、「BAlq」と示す)の他、ベンゾ
オキサゾール骨格またはベンゾチアゾール骨格を有する
亜鉛錯体、具体的にはビス(2−(2−ヒドロキシフェ
ニル)−ベンゾオキサゾラト)−亜鉛(以下、「Zn
(PBO)2」と示す)、ビス(2−(2−ヒドロキシ
フェニル)−ベンゾチアゾラト)-亜鉛(以下、「Zn
(PBT)2」と示す)からなることを特徴としてい
る。
【0033】また、上記各構成において、第2の有機化
合物層は、正孔阻止性を有する材料として、1,3,4
−オキサジアゾール誘導体である(2−(4−ビフェニ
リル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4
−オキサジアゾール(以下、「PBD」と示す)、バソキ
ュプロイン(以下、BCPと示す)、バソフェナントロ
リンまたは1,2,4−トリアゾール誘導体である5−
(4−ビフェニリル)−3−(4−tert−ブチルフェニ
ル)−4−フェニル−1,2,4−トリアゾール(以
下、「TAZ」と示す)からなることを特徴としてい
る。
【0034】また、上記各構成における有機化合物層
は、先に説明した有機材料のみで形成されることはな
く、公知の無機材料をその一部に組み合わせて形成する
こともできる。すなわち、本発明の有機化合物層には、
無機材料をその一部に有するものも含めるものとする。
【0035】従来、高分子系材料を用いた場合には、発
光領域を部分的に設定することはできなかったが、上記
に示した本発明の構成とすることによって、高分子系材
料からなる有機化合物層に部分的に発光領域を形成する
ことができるためエネルギー移動による消光を防ぐこと
ができるため発光素子の素子特性を向上させることがで
きる。
【0036】尚、本発明の発光装置から得られる発光
は、一重項励起状態又は三重項励起状態のいずれか一
方、またはその両者による発光を含むものとする。
【0037】また、本明細書で開示する発光装置の作製
方法に関する構成は、塗布法により高重合体を陽極上に
塗布して第1の有機化合物層を形成した後、共蒸着法に
より第1の有機化合物層上に低重合体及び蛍燐光体を蒸
着して発光領域を形成し、さらに蒸着法により発光領域
上に低重合体を蒸着して第2の有機化合物層を形成し
て、第1の有機化合物層、発光領域及び第2の有機化合
物層からなる有機化合物層を形成することを特徴とする
発光装置の作製方法である。
【0038】また、本発明の発光装置の作製において
は、有機化合物層の一部に低分子系材料を用いても良
く、他の発明の構成は、塗布法により高重合体を陽極上
に塗布して第1の有機化合物層を形成した後、共蒸着法
により前記第1の有機化合物層上に低重合体及び蛍燐光
体を蒸着して発光領域を形成し、さらに蒸着法により発
光領域上に低分子系材料を蒸着して第2の有機化合物層
を形成して、第1の有機化合物層、発光領域及び第2の
有機化合物層からなる有機化合物層を形成することを特
徴とする発光装置の作製方法である。
【0039】なお、上記各構成において、前記塗布法は
スピンコート法、印刷法、またはインクジェット法であ
ることを特徴としている。
【0040】なお、上記各構成において、前記高重合体
は有機溶媒に対する溶解性を有し、前記低重合体及び低
分子系材料は、蒸着法による成膜が可能であることを特
徴としている。
【0041】また、上記各構成において、前記高分子系
材料として同一の繰り返し単位からなり、重合度が2〜
5である低重合体、及び重合度が50以上である高重合
体を用いたことを特徴とする発光装置の作製方法であ
る。
【0042】また、上記各構成において、高分子系材料
としてN−ビニルカルバゾールもしくはフルオレンを繰
り返し単位とする材料を用いたことを特徴としている。
【0043】また、上記各構成において、蛍燐光体とし
て、TPB、α−NPD、ペリレン、クマリン6、DC
M1、DCM2、ルブレン、ナイルレッド、ジメチルキ
ナクリドン、アントラセン、ピレン、9,10−ジフェ
ニルアントラセン、Ir(ppy)3、PtOEPから
選ばれた一種もしくは複数種を用いたことを特徴として
いる。
【0044】また、上記各構成において、有機溶媒と
は、トルエン、ベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、クロロホルム、テトラリン、キシレン、ジクロ
ロメタン、シクロヘキサン、NMP(N−メチル−2−
ピロリドン)、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノ
ン、ジオキサン、THF(テトラヒドロフラン)から選
ばれた1種または複数種を用いたことを特徴としてい
る。
【0045】また、上記各構成において、低分子系材料
として電子輸送性又は正孔阻止性を有する材料を用いた
ことを特徴としている。
【0046】また、上記構成において、電子輸送性を有
する材料として、Alq3、Almq、BAlq、Zn
(PBO)2、またはZn(PBT)2を用いたことを特
徴としている。
【0047】また、上記構成において、正孔阻止性を有
する材料として、PBD、BCP、バソフェナントロリ
ンまたはTAZを用いたことを特徴としている。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1、図2を用いて説明する。本発明の発光装置は、図1
に示す素子構造の発光素子を有する。
【0049】図1に示すように基板101上に陽極10
2が形成されており、陽極102と陰極104とに挟ま
れて有機化合物層103が形成されている。なお、本実
施の形態において、有機化合物層103は、同一の繰り
返し単位が複数重合した重合体により形成されている。
【0050】また、有機化合物層103の一部には、発
光中心となりうる蛍燐光体が部分的に含まれており、発
光領域105が形成されている。
【0051】次に、図1に示す発光素子の作製方法につ
いて図2を用いて説明する。図2(A)に示すように基
板201上に陽極202が形成されている。なお、本発
明では、基板201には、透光性を有するガラスや石英
を用い、陽極202には透光性の導電性材料を用いる。
【0052】また、陽極202上に絶縁性の材料からな
る絶縁膜が形成される。なお、陽極202上に形成され
た絶縁膜を部分的にエッチングすることにより陽極20
2の端部を覆うように絶縁層203を形成することがで
きる。
【0053】次に、図2(B)に示すように陽極202
及び絶縁層203上に第1の有機化合物層204を形成
する。なお、本実施の形態において第1の有機化合物層
204を形成する高分子系材料としては、仕事関数が大
きく、正孔輸送性の性質を有するものが好ましく、ま
た、重合度(n)が50以上である高重合体を用いる。
【0054】なお、ここでは高重合体を有機溶媒に溶解
させた溶液をスピンコート法により塗布し、さらにこれ
を60〜80℃で20〜30分間加熱して有機溶媒を除
去し、第1の有機化合物層204が得られる。なお、こ
の時の処理雰囲気を真空としても良い。
【0055】そして、第1の有機化合物層204上に発
光領域205を形成する。なお、発光領域205の形成
には、第1の有機化合物層204の材料として用いた高
重合体と同一の繰り返し単位からなり、その重合度
(n)が2〜5である低重合体と、発光中心となる蛍燐
光体を共蒸着することにより形成する。
【0056】なお、発光領域205を形成する際には、
図3に示すような蒸着室において成膜を行う。図3に示
すように基板301は、ホルダ302に固定されてお
り、さらにその下方には、蒸発源303(303a、3
03b)が設けられている。蒸発源303(303a、
303b)には、有機化合物304(304a、304
b)が備えられており、本実施の形態においては、具体
的に蒸発源303aには、低重合体が備えられており、
蒸発源303bには、蛍燐光体が備えられている。ま
た、蒸発源303(303a、303b)のそれぞれに
は、シャッター306(306a、306b)が形成さ
れている。なお、成膜室310において膜が均一に成膜
されるように、蒸発源303(303a、303b)、
または、蒸着される基板301が移動(回転)するよう
にしておくと良い。
【0057】また、蒸発源303(303a、303
b)は、導電性の金属材料からなり、ここに電圧が印加
された際に生じる抵抗により内部の有機化合物304
(304a、304b)が加熱されると、気化して基板
301の表面へ蒸着される。なお、基板301の表面と
は本明細書中では、基板とその上に形成された薄膜も含
むこととし、ここでは、基板301上に陽極が形成され
ている。
【0058】なお、シャッター306(306a、30
6b)は、気化した有機化合物304(304a、30
4b)の蒸着を制御する。つまり、シャッターが開いて
いるとき、加熱により気化した有機化合物304(30
4a、304b)を蒸着することができる。
【0059】また、成膜室310には、防着シールド3
07が設けられており、蒸着時に基板上に蒸着されなか
った有機化合物を付着させることができる。そして、防
着シールド307の周囲に設けられている電熱線308
で防着シールド307全体を加熱することができるの
で、付着した有機化合物を気化させることができるため
蒸着されなかった有機化合物を再び回収することができ
る。
【0060】なお、第1の蒸発源303aに備えられて
いる低重合体と、第2の蒸発源303bに備えられてい
る蛍燐光体を同時に基板上へ蒸着(共蒸着)することに
より図2に示した発光領域205が形成される。
【0061】次に、第2の蒸発源303bのシャッター
306bのみを閉じることにより第1の蒸発源303a
から低重合体のみで形成される第2の有機化合物層20
6が形成される(図2(C))。なお、ここでの成膜を
連続的に行うことにより、界面における不純物汚染を防
ぐことができる。
【0062】そして、最後に第2の有機化合物層206
の上に導電性の材料を用いて陰極207を形成すること
により、発光素子208が形成される。
【0063】以上により、図1に示すような有機化合物
層103の一部に発光領域105を有する発光素子を形
成することができる。
【0064】本発明では同一の繰り返し単位からなる有
機化合物層103の一部に蛍燐光体を含む発光領域10
5を形成し、有機化合物層103において発光する領域
を設定することができるため、発光素子における発光効
率を向上させることができる。さらに、発光領域105
を電極(陽極及び陰極)から離して形成することができ
るので、発光領域105と電極(陽極及び陰極)間での
エネルギー移動による消光を防ぐことができる。
【0065】さらに、本発明では、図1で示した素子構
造だけでなく、図4に示す様な構造を形成することもで
きる。図4において、基板401上に陽極402が形成
され、陽極402上に有機化合物層405(第1の有機
化合物層405a、第2の有機化合物層405b)が形
成され、第2の有機化合物層405b上に陰極403が
形成されている。なお、図1の構造に対して、第1の有
機化合物層405a、および第2の有機化合物層405
bにおける積層構造が異なっている。
【0066】図4において、高分子系材料の高重合体を
スピンコート法により成膜し、低重合体及び蛍燐光体を
共蒸着して発光領域404をその一部に含む第1の有機
化合物層405aを形成した後、低分子系材料からなる
第2の有機化合物層405bを蒸着法により形成する。
なお、低分子系材料としては、電子輸送性、又は正孔阻
止性(正孔ブロッキング性ともいう)を有する材料を用
いることができる。
【0067】なお、図4に示す発光素子における第2の
有機化合物層405bは、第1の有機化合物層405a
を形成する材料と同一の繰り返し単位からなる有機化合
物で形成されているわけではないが、図1と同様に発光
領域を電極から離すことができると共にキャリアの輸送
性を高めたり、選択的に阻止したりすることができるた
め、キャリアの再結合性を高めることができ、より素子
特性を向上させることができる。
【0068】
【実施例】(実施例1)本実施例では、図1において説
明した構造の発光素子について、図5を用いて説明す
る。
【0069】図5(a)に示すように、本実施例におけ
る発光素子の素子構造は、陽極501上に有機化合物層
502が形成され、有機化合物層502上に陰極503
が形成され、有機化合物層502の一部には蛍燐光体5
08が含まれた発光領域504が形成されている。
【0070】また、図5(b)には、有機化合物層50
2を形成する材料構成の詳細について示す。なお、本実
施例において、N−ビニルカルバゾールを繰り返し単位
505とする高分子系材料を用いる。また、本実施例に
おいては、N−ビニルカルバゾールを繰り返し単位50
5とし、その重合度(n)が50以上であるものを高重
合体506とよび、その重合度(n)が2〜5であるも
のを低重合体507と呼ぶことにする。
【0071】また、本実施例において高重合体506
は、有機溶媒に溶解させることができ、低重合体507
は、昇華性のある材料である。
【0072】また、本実施例における高重合体を溶解さ
せる有機溶媒としては、トルエン、ベンゼン、クロロベ
ンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、テトラリ
ン、キシレン、ジクロロメタン、シクロヘキサン、NM
P(N−メチル−2−ピロリドン)、ジメチルスルホキ
シド、シクロヘキサノン、ジオキサン、THF(テトラ
ヒドロフラン)等を用いることができる。
【0073】また、本実施例で用いる蛍燐光体508と
しては、蛍光性の材料及び燐光性の材料を用いることが
できる。
【0074】蛍光性の材料としては、青色発光が得られ
る1,1,4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエ
ン(TPB)、α−NPD、ペリレンや、緑色発光が得
られるクマリン6、赤色(橙赤色)発光が得られるDC
M1、ルブレン、ナイルレッドの他、黄緑色発光が得ら
れるジメチルキナクリドン等を用いることができる。そ
の他にも、縮合多環系の蛍光物質である、アントラセ
ン、ピレン、9,10−ジフェニルアントラセン等を用
いることができる。
【0075】また、燐光性材料としては、緑色発光が得
られるIr(ppy)3や赤色発光が得られるPtOE
P、希土類金属錯体であるEu(TTA)3phenを
用いることができる。また、Ir(ppy)3とDCM
2を一緒に共蒸着することにより赤色発光を得ることも
できる。
【0076】以下に、本実施例における発光素子の作製
方法について説明する。まず、陽極501上に高分子系
材料を有機溶媒に溶解させた溶液をスピンコート法によ
り成膜する。なお、ここでは、N−ビニルカルバゾール
を繰り返し単位とする高重合体を用い、トルエンに溶解
させた溶液を用いる。また、本実施例においてフルオレ
ン系の化合物を繰り返し単位とした高重合体を用いるこ
ともできる。
【0077】スピンコート法による成膜が終了したとこ
ろで、さらにこれを80℃で3分間加熱してトルエンを
除去し、高重合体506からなる膜を形成する。
【0078】次にN−ビニルカルバゾールを繰り返し単
位とする低重合体507と蛍燐光体508を同時に共蒸
着して発光領域504を形成する。
【0079】発光領域504を形成したところで、N−
ビニルカルバゾールの低重合体507(重合度(n)=
2〜5)のみを蒸着法により成膜し、低重合体507か
らなる膜を形成する。なお、この時形成される膜厚は、
30〜50nmであれば良く、本実施例では、40nm
の膜厚で形成する。さらに、本実施例では、N−ビニル
カルバゾールの低重合体とPBDを共蒸着することによ
り電子輸送性を高めることもできる。
【0080】以上により、陽極501上に形成され、か
つその一部に発光領域504を有する有機化合物層50
2を形成することができる。
【0081】次に有機化合物層502の上に陰極503
を形成する。なお、陰極503を形成する材料としては
アルミニウムの他、マグネシウムと銀の合金(以下、M
g:Agと示す)、マグネシウムとインジウムの合金
(以下、Mg:Inと示す)、マグネシウムと銅の合金
(以下、Mg:Cuと示す)、また、マグネシウムの他
にアルカリ金属であるカルシウムを用いた合金を用いる
ことも可能である。さらに、アルミニウムとリチウムと
の合金(以下、Al:Liと示す)等を用いることも可
能である。
【0082】また、陰極503と有機化合物層502と
の界面に金属酸化物や金属フッ化物のような極薄膜絶縁
層を形成することもできる。金属酸化物としては、Li
2O、MgO、Al23などを用いることができ、金属
フッ化物としては、LiF、MgF2、SrF2等の材料
からなる膜を0.5〜1.5nmの膜厚で形成すればよ
い。
【0083】以上により、同一の繰り返し単位からなる
高分子系材料で形成された有機化合物層502におい
て、蛍燐光体508を所望の位置に含む発光領域504
を形成することができるので、有機化合物層502にお
ける発光領域504を特定の位置に設定することができ
る。また、本実施例において発光領域504を電極から
離して形成することができるので、エネルギー移動によ
る消光を防ぐことができる。
【0084】(実施例2)本実施例では、実施例1で示
したのとは有機化合物層の構造が異なる場合について図
6を用いて説明する。
【0085】図6(a)に示すように、本実施例におけ
る発光素子の素子構造は、陽極601上に有機化合物層
602が形成され、有機化合物層602上に陰極603
が形成され、有機化合物層602の一部には蛍燐光体6
10を含む発光領域605が形成されている。さらに本
実施例においては、発光領域605上に電子輸送性を有
する低分子系材料により電子輸送層606が形成されて
いる。
【0086】また、図6(b)には、有機化合物層60
2を形成する材料構成の詳細について示す。なお、本実
施例において、N−ビニルカルバゾールを繰り返し単位
607とする高分子系材料611を用いる。また、本実
施例においては、N−ビニルカルバゾールを繰り返し単
位607とし、その重合度(n)が50以上であるもの
を高重合体608とよび、その重合度(n)が2〜5で
あるものを低重合体609と呼ぶことにする
【0087】また、本実施例において高重合体608
は、有機溶媒に溶解させることができ、低重合体609
は、昇華性のある材料である。
【0088】さらに、本実施例における高重合体を溶解
させる有機溶媒としては、トルエン、ベンゼン、クロロ
ベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、テトラリ
ン、キシレン、ジクロロメタン、シクロヘキサン、NM
P(N−メチル−2−ピロリドン)、ジメチルスルホキ
シド、シクロヘキサノン、ジオキサン、THF(テトラ
ヒドロフラン)等を用いることができる。
【0089】また、本実施例で用いる蛍燐光体610と
しては、実施例1に示したものと同様の蛍光性の材料及
び燐光性の材料を用いることができるが、ここでは、三
重項発光材料であるIr(ppy)3を用いる。
【0090】以下に、本実施例における発光素子の作製
方法について説明する。まず、陽極601上に高分子系
材料を有機溶媒に溶解させた溶液をスピンコート法によ
り成膜する。なお、ここでは、N−ビニルカルバゾール
を繰り返し単位とする高重合体を用い、トルエンに溶解
させた溶液を用いる。また、本実施例においてフルオレ
ン系の化合物を繰り返し単位とした高重合体を用いるこ
ともできる。
【0091】スピンコート法による成膜が終了したとこ
ろで、さらにこれを80℃で30分間加熱してトルエン
を除去し、高重合体608からなる膜を形成する。
【0092】次にN−ビニルカルバゾールを繰り返し単
位とする低重合体609と蛍燐光体610であるIr
(ppy)3を同時に共蒸着して発光領域605を形成
する。
【0093】発光領域605を形成したところで、低分
子系材料613を用いて蒸着法により電子輸送層606
を形成する。なお、ここで形成される電子輸送層606
は、30〜50nmの膜厚とする。
【0094】なお、本実施例において形成される電子輸
送層606には、正孔阻止層も含めるものとする。電子
輸送層606を形成する電子輸送性の有機化合物として
は、Alq3、Almq、BAlq、Zn(PBO)2
またはZn(PBT)2等を用いることができ、また正
孔阻止層としてBCP、バソフェナントロリン、PB
D、TAZからなる層を発光領域と電子輸送層の間に挟
んで形成することもできる。
【0095】本実施例では、BCP及びAlq3を積層
することにより低分子系材料613からなる電子輸送層
606を形成する。
【0096】以上により、陽極601上に形成され、高
分子系材料と低分子系材料からなり、その一部に発光領
域605を有する有機化合物層602を形成したところ
で、陰極603を形成する。なお、陰極603を形成す
る材料としてはアルミニウムの他、マグネシウムと銀の
合金(以下、Mg:Agと示す)、マグネシウムとイン
ジウムの合金(以下、Mg:Inと示す)、マグネシウ
ムと銅の合金(以下、Mg:Cuと示す)、また、マグ
ネシウムの他にアルカリ金属であるカルシウムを用いた
合金を用いることも可能である。
【0097】さらに、アルミニウムとリチウムとの合金
(以下、Al:Liと示す)等を用いることも可能であ
る。
【0098】また、陰極603と有機化合物層602と
の界面に金属酸化物や金属フッ化物のような極薄膜絶縁
層を形成することもできる。金属酸化物としては、Li
2O、MgO、Al23などを用いることができ、金属
フッ化物としては、LiF、MgF2、SrF2等の材料
からなる膜を0.5〜1.5nmの膜厚で形成すればよ
い。
【0099】以上により、高分子系材料と低分子系材料
で形成された有機化合物層602において、同一の繰り
返し単位からなる高分子系材料611の所望の位置に蛍
燐光体610を含む発光領域605を形成することがで
きるので、有機化合物層602における発光領域605
を特定の位置に設定することができる。また、低分子系
材料613を用いた機能領域を形成することができるの
で発光素子の素子特性をより向上させることができる。
また、本実施例において発光領域605を電極から離し
て形成することができるので、エネルギー移動による消
光を防ぐことができる。
【0100】(実施例3)ここで、本発明を用いて形成
される実施例1で説明した発光装置の画素部の詳細な上
面構造を図7(A)に示し、回路図を図7(B)に示
す。図7(A)及び図7(B)は共通の符号を用いるの
で互いに参照すればよい。
【0101】本実施例において、702の領域で示され
ているTFTをスイッチング用TFTと呼び、706の
領域で示されているTFTを電流制御用TFTとよび、
いずれも本発明の有機TFTで形成されている。なお、
スイッチング用TFT700のソースはソース信号線7
03に接続され、ドレインはドレイン配線704に接続
される。また、ドレイン配線704は電流制御用TFT
705のゲート電極706に電気的に接続される。
【0102】また、スイッチング用TFT700のチャ
ネル領域は、ソースおよびドレインと接して形成され、
また、ゲート信号線702と電気的に接続されたゲート
電極701(701a、701b)と重なっている。
【0103】また、電流制御用TFT705のソースは
電流供給線707に電気的に接続され、ドレインはドレ
イン配線708に電気的に接続される。また、ドレイン
配線は点線で示される陽極(画素電極)709に電気的
に接続される。
【0104】なお、本実施例の構成は、実施例1または
実施例2の構成と自由に組み合わせて実施することが可
能である。
【0105】(実施例4)本実施例では、本発明の作製
方法により作製されたアクティブマトリクス型の発光装
置の外観図について図8を用いて説明する。なお、図8
(A)は、発光装置を示す上面図、図8(B)は図8
(A)をA−A’で切断した断面図である。点線で示さ
れた801はソース側駆動回路、802は画素部、80
3はゲート側駆動回路である。また、804は封止基
板、805はシール剤であり、シール剤805で囲まれ
た内側は、空間807になっている。
【0106】なお、808はソース側駆動回路801及
びゲート側駆動回路803に入力される信号を伝送する
ための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキ
シブルプリントサーキット)809からビデオ信号やク
ロック信号を受け取る。なお、ここではFPC809し
か図示されていないが、このFPC809にはプリント
配線基盤(PWB)が取り付けられていても良い。本明
細書における発光装置には、発光装置本体だけでなく、
それにFPC809もしくはPWBが取り付けられた状
態をも含むものとする。
【0107】次に、断面構造について図8(B)を用い
て説明する。基板810上には駆動回路及び画素部が形
成されているが、ここでは、駆動回路としてソース側駆
動回路801と画素部802が示されている。
【0108】なお、ソース側駆動回路801はnチャネ
ル型TFT813とpチャネル型TFT814とを組み
合わせたCMOS回路が形成される。また、駆動回路を
形成するTFTは、公知のCMOS回路、PMOS回路
もしくはNMOS回路で形成しても良い。また、本実施
例では、基板上に駆動回路を形成したドライバー一体型
を示すが、必ずしもその必要はなく、基板上ではなく外
部に形成することもできる。
【0109】また、画素部802は電流制御用TFT8
11とそのドレインに電気的に接続された陽極812を
含む複数の画素により形成される。
【0110】また、陽極812の両端には絶縁層813
が形成され、陽極812上には第1の有機化合物層81
4、発光領域815及び第2の有機化合物層816が形
成される。さらに、第2の有機化合物層816上には陰
極817が形成される。これにより、陽極812、有機
化合物層、及び陰極817からなる発光素子818が形
成される。
【0111】陰極817は全画素に共通の配線としても
機能し、接続配線808を経由してFPC809に電気
的に接続されている。
【0112】また、基板810上に形成された発光素子
818を封止するためにシール剤805により封止基板
804を貼り合わせる。なお、封止基板804と発光素
子818との間隔を確保するために樹脂膜からなるスペ
ーサを設けても良い。そして、シール剤805の内側の
空間807には窒素等の不活性気体が充填されている。
なお、シール剤805としてはエポキシ系樹脂を用いる
のが好ましい。また、シール剤805はできるだけ水分
や酸素を透過しない材料であることが望ましい。さら
に、空間807の内部に吸湿効果をもつ物質や酸化を防
止する効果をもつ物質を含有させても良い。
【0113】また、本実施例では封止基板804を構成
する材料としてガラス基板や石英基板の他、FRP(Fi
berglass-Reinforced Plastics)、PVF(ポリビニル
フロライド)、マイラー、ポリエステルまたはアクリル
等からなるプラスチック基板を用いることができる。ま
た、シール剤805を用いて封止基板804を接着した
後、さらに側面(露呈面)を覆うようにシール剤で封止
することも可能である。
【0114】以上のようにして発光素子を空間807に
封入することにより、発光素子を外部から完全に遮断す
ることができ、外部から水分や酸素といった有機化合物
層の劣化を促す物質が侵入することを防ぐことができ
る。従って、信頼性の高い発光装置を得ることができ
る。
【0115】なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施
例3のいずれの構成と自由に組み合わせて実施すること
が可能である。
【0116】(実施例5)本実施例では本発明の素子構
造を有するパッシブ型(単純マトリクス型)の発光装置
を作製した場合について説明する。説明には図9を用い
る。図9において、901はガラス基板、902は透明
導電膜からなる陽極である。本実施例では、透明導電膜
として酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物を蒸着法に
より形成する。なお、図9では図示されていないが、複
数本の陽極が紙面と平行にストライプ状に配列されてい
る。
【0117】また、ストライプ状に配列された陽極90
2と交差するように絶縁材料からなるバンク903が形
成される。バンク903は陽極902と接して紙面に垂
直な方向に形成されている。
【0118】次に、有機化合物層904が形成される。
本実施例においては、まず、重合度(n)が50以上の
N−ビニルカルバゾールの高重合体をトルエンに溶解さ
せた溶液をスピンコート法により塗布し、80℃で3分
間加熱して溶媒を揮発させることにより50〜150n
mの膜厚で第1の有機化合物層905を形成する。
【0119】次に重合度(n)が2〜5であるN−ビニ
ルカルバゾールの低重合体と発光中心となりうる蛍燐光
体とを共蒸着して、膜厚が20〜40nmとなる発光領
域906を形成する。なお、本実施例において高重合体
608は、有機溶媒に溶解させることができ、低重合体
609は、昇華性のある材料である。
【0120】また、本実施例で用いる蛍燐光体として
は、実施例1に示したものと同様の蛍光性の材料、及び
燐光性の材料を用いることができる。
【0121】さらに、発光領域906上に重合度(n)
が2〜5であるN−ビニルカルバゾールの低重合体を蒸
着することにより第2の有機化合物層907を形成する
ことができる。これにより、第1の有機化合物層90
5、発光領域906及び第2の有機化合物層907から
なる有機化合物層904を形成することができる。ま
た、これらの有機化合物層904はバンク903で形成
された溝に沿って形成されるため、紙面に垂直な方向に
ストライプ状に配列される。
【0122】次に、陰極908が形成される。なお陰極
908は、有機化合物層904上にメタルマスクを用い
て蒸着法により形成する。
【0123】なお、本実施例では下側の電極が透光性の
陽極902で形成されているため、有機化合物層で発生
した光は下側(基板901側)に放射される。
【0124】次に、封止基板910としてセラミックス
基板を用意する。本実施例の構造では遮光性で良いので
セラミックス基板を用いたが、プラスチックやガラスか
らなる基板を用いることもできる。
【0125】こうして用意した封止基板910は、紫外
線硬化樹脂からなるシール剤911により貼り合わされ
る。なお、シール剤911の内側909は密閉された空
間になっており、窒素やアルゴンなどの不活性ガスが充
填されている。また、この密閉された空間909の中に
酸化バリウムに代表される吸湿材を設けることも有効で
ある。最後にFPC912を取り付けてパッシブ型の発
光装置が完成する。なお、本実施例は、実施例1または
実施例2に示した材料を自由に組み合わせて有機化合物
層を形成することが可能である。
【0126】(実施例6)実施例4ではトップゲート型
TFTを有するアクティブマトリクス型の発光装置につ
いて説明したが、本発明はTFT構造に限定されるもの
ではないので、図12に示すようにボトムゲート型TF
T(代表的には逆スタガ型TFT)を用いて実施しても
構わない。また、逆スタガ型TFTは如何なる手段で形
成されたものでも良い。さらに、実施例4では、陽極側
(基板側)発光素子で得られた光を放出する構造(下方
出射型)としたが、本実施例で示すように陰極側から光
を放出させる構造(上方出射型)としても良い。
【0127】なお、図12(A)は、ボトムゲート型T
FTを用いた発光装置の上面図である。ただし、封止基
板による封止は、まだ行われていない。ソース側駆動回
路1201、ゲート側駆動回路1202及び画素部12
03が形成されている。また、図12(A)において、
x−x’で発光装置を切ったときの画素部1203にお
ける領域a1204の断面図を図12(B)に示す。
【0128】図12(B)では、画素部1203に形成
されるTFTのうち電流制御用TFTについてのみ説明
する。1211は基板であり、1212は下地となる絶
縁膜(以下、下地膜という)である。基板1211とし
ては透光性基板、代表的にはガラス基板、石英基板、ガ
ラスセラミックス基板、又は結晶化ガラス基板を用いる
ことができる。但し、作製プロセス中の最高処理温度に
耐えるものでなくてはならない。
【0129】また、下地膜1212は特に可動イオンを
含む基板や導電性を有する基板を用いる場合に有効であ
るが、石英基板には設けなくても構わない。下地膜12
12としては、珪素(シリコン)を含む絶縁膜を用いれ
ば良い。なお、本明細書において「珪素を含む絶縁膜」
とは、具体的には酸化珪素膜、窒化珪素膜若しくは窒化
酸化珪素膜(SiOxNy:x、yは任意の整数、で示
される)など珪素に対して酸素若しくは窒素を所定の割
合で含ませた絶縁膜を指す。
【0130】1213は電流制御用TFTであり、pチ
ャネル型TFTで形成されている。なお、本実施例にお
いて、発光素子の陽極は電流制御用TFT1213と接
続されているためpチャネル型TFTで形成されるのが
望ましいが、これに限られることはなくnチャネル型T
FTで形成しても良い。
【0131】電流制御用TFT1213は、ソース領域
1214、ドレイン領域1215及びチャネル形成領域
1216を含む活性層と、ゲート絶縁膜1217と、ゲ
ート電極1218と、層間絶縁膜1219と、ソース配
線1220並びにドレイン配線1221を有して形成さ
れる。本実施例において電流制御用TFT1213はp
チャネル型TFTである。
【0132】また、スイッチング用TFTのドレイン領
域は電流制御用TFT1213のゲート電極1218に
接続されている。図示してはいないが、具体的には電流
制御用TFT1213のゲート電極1218はスイッチ
ング用TFTのドレイン領域(図示せず)とドレイン配
線(図示せず)を介して電気的に接続されている。な
お、ゲート電極1218はシングルゲート構造となって
いるが、マルチゲート構造であっても良い。また、電流
制御用TFT1213のソース配線1220は電流供給
線(図示せず)に接続される。
【0133】電流制御用TFT1213は発光素子に注
入される電流量を制御するための素子であり、比較的多
くの電流が流れる。そのため、チャネル幅(W)はスイ
ッチング用TFTのチャネル幅よりも大きく設計するこ
とが好ましい。また、電流制御用TFT1213に過剰
な電流が流れないように、チャネル長(L)は長めに設
計することが好ましい。望ましくは一画素あたり0.5
〜2μA(好ましくは1〜1.5μA)となるようにす
る。
【0134】また、電流制御用TFT1213の活性層
(特にチャネル形成領域)の膜厚を厚くする(好ましく
は50〜100nm、さらに好ましくは60〜80n
m)ことによって、TFTの劣化を抑えてもよい。
【0135】そして、電流制御用TFT1213の形成
後、層間絶縁膜1219が形成され、電流制御用TFT
1213と電気的に接続された陽極1223が形成され
る。なお、本実施例においては、電流制御用TFT12
13と陽極1223を電気的に接続する配線及び陽極1
223は同じ材料で同時に形成される。また、陽極12
23を形成する材料としては、仕事関数がより大きい導
電性材料を用いることが好ましい。その代表例として、
ニッケル、パラジウム、タングステン、金、銀などの金
属が挙げられる。なお、本実施例では、陽極1223は
光を透過しないことが好ましいが、それに加えて、光の
反射性の高い材料を用いることがさらに好ましい。
【0136】陽極1223が形成された後に、絶縁層1
224が形成される。なお、この絶縁層1224は、バ
ンクともよばれる。
【0137】つぎに有機化合物層が形成される。なお、
本実施例における有機化合物層は、実施例1で説明した
のと同じ構造を有する。すなわち高重合体からなる第1
の有機化合物層1225、低重合体と蛍燐光体との共蒸
着により形成される発光領域1226、及び低重合体か
らなる第2の有機化合物層1227で形成される。な
お、これらの有機化合物層を形成する材料としては、実
施例1に示したものを用いればよい。
【0138】次に有機化合物層の上には、陰極1228
が形成される。陰極1228の材料としては、仕事関数
が2.5〜3.5eVの導電性材料を用いることが望ましい。代
表的には、アルカリ金属元素もしくはアルカリ土類金属
元素を含む導電膜、アルミニウムを含む導電膜、あるい
はその導電膜にアルミニウムや銀などを積層したもの、
を用いればよい。ただし、本実施例は上方出射であるた
め、陰極1228が光透過性であることが大前提であ
る。したがって、これらの金属を用いる場合は、20n
m程度の超薄膜であることが好ましい。
【0139】以上により、逆スタガ型のTFTを有する
発光装置を形成することができる。なお、本実施例によ
り作製した発光装置は、図12(B)の矢印の方向(上
面)に光を出射させることができる。
【0140】逆スタガ型TFTは工程数がトップゲート
型TFTよりも少なくし易い構造であるため、本発明の
課題である製造コストの低減には非常に有利である。
【0141】なお、本実施例の構成は、逆スタガ型TF
Tを有し、発光素子の陰極側から光を放出するという素
子構造の発光装置について示したが、実施例4で示すト
ップゲート型TFTに本実施例で示した発光素子の陽極
側から光を放出するという素子構造を組み合わせること
も可能であり、また、本実施例の逆スタガ型TFTに実
施例4で示す発光素子の陰極側から光を放出するという
素子構造を組み合わせることも可能である。さらに、実
施例1または実施例2に示した材料を自由に組み合わせ
て有機化合物層を形成することも可能である。
【0142】(実施例7)発光素子を用いた発光装置は
自発光型であるため、液晶表示装置に比べ、明るい場所
での視認性に優れ、視野角が広い。従って、様々な電気
器具の表示部に用いることができる。
【0143】本発明により作製した発光装置を用いた電
気器具として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグ
ル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナ
ビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディ
オ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソナルコンピ
ュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュ
ータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、
記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはデジタルビ
デオディスク(DVD)等の記録媒体を再生し、その画
像を表示しうる表示装置を備えた装置)などが挙げられ
る。特に、斜め方向から画面を見る機会が多い携帯情報
端末は、視野角の広さが重要視されるため、発光素子を
有する発光装置を用いることが好ましい。それら電気器
具の具体例を図10に示す。
【0144】図10(A)は表示装置であり、筐体20
01、支持台2002、表示部2003、スピーカー部
2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明に
より作製した発光装置は、表示部2003に用いること
ができる。発光素子を有する発光装置は自発光型である
ためバックライトが必要なく、液晶表示装置よりも薄い
表示部とすることができる。なお、表示装置は、パソコ
ン用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表
示用表示装置が含まれる。
【0145】図10(B)はデジタルスチルカメラであ
り、本体2101、表示部2102、受像部2103、
操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッタ
ー2106等を含む。本発明により作製した発光装置は
表示部2102に用いることができる。
【0146】図10(C)はノート型パーソナルコンピ
ュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2
203、キーボード2204、外部接続ポート220
5、ポインティングマウス2206等を含む。本発明に
より作製した発光装置は表示部2203に用いることが
できる。
【0147】図10(D)はモバイルコンピュータであ
り、本体2301、表示部2302、スイッチ230
3、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含
む。本発明により作製した発光装置は表示部2302に
用いることができる。
【0148】図10(E)は記録媒体を備えた携帯型の
画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本
体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部
B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部240
5、操作キー2406、スピーカー部2407等を含
む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表
示部B2404は主として文字情報を表示するが、本発
明により作製した発光装置はこれら表示部A、B240
3、2404に用いることができる。なお、記録媒体を
備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれ
る。
【0149】図10(F)はゴーグル型ディスプレイ
(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体250
1、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明
により作製した発光装置は表示部2502に用いること
ができる。
【0150】図10(G)はビデオカメラであり、本体
2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポ
ート2604、リモコン受信部2605、受像部260
6、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キ
ー2609等を含む。本発明により作製した発光装置は
表示部2602に用いることができる。
【0151】ここで図10(H)は携帯電話であり、本
体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力
部2704、音声出力部2705、操作キー2706、
外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。
本発明により作製した発光装置は、表示部2703に用
いることができる。なお、表示部2703は黒色の背景
に白色の文字を表示することで携帯電話の消費電力を抑
えることができる。
【0152】なお、将来的に有機材料の発光輝度が高く
なれば、出力した画像情報を含む光をレンズ等で拡大投
影してフロント型若しくはリア型のプロジェクターに用
いることも可能となる。
【0153】また、上記電気器具はインターネットやC
ATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて
配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情
報を表示する機会が増してきている。有機材料の応答速
度は非常に高いため、発光装置は動画表示に好ましい。
【0154】また、発光装置は発光している部分が電力
を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報
を表示することが好ましい。従って、携帯情報端末、特
に携帯電話や音響再生装置のような文字情報を主とする
表示部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背景
として文字情報を発光部分で形成するように駆動するこ
とが好ましい。
【0155】以上の様に、本発明の作製方法を用いて作
製された発光装置の適用範囲は極めて広く、あらゆる分
野の電気器具に用いることが可能である。また、本実施
例の電気器具は実施例1〜実施例6を実施することによ
り作製された発光装置をその表示部に用いることができ
る。
【0156】(実施例8)通常、高分子系材料の溶解特
性を利用した積層構造の形成は難しいとされているが、
本実施例では、本発明における高重合体と低重合体に対
する溶解性の異なる溶媒を見いだし、それぞれ別の溶媒
に溶解させ、これをスピンコート法により積層形成する
場合について示す。
【0157】まず、陽極であるITOを100nm程度
成膜したガラス基板上に、スピンコート法によりポリエ
チレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸
(略称:PEDOT/PSS)の混合水溶液を塗布し、
水分を蒸発させることで、正孔注入層を30nm成膜す
る。次に、高重合体である2,5−ジアルコキシ−ポリ
(パラフェニレン)(略称:RO−PPP)(下記式
(1))をトルエンに溶解し、スピンコート法で50n
m成膜することで正孔輸送層を形成する。
【0158】
【式1】
【0159】次に、RO−PPPの低重合体(オリゴマ
ー)であるRO−5P(下記式(2))およびドーパン
トであるルブレンをケトン系の溶媒(シクロヘキサノン
等)に溶解し、発光領域として20nm程度成膜する。
RO−PPPはケトン系の溶媒に対し溶解しにくいの
で、正孔輸送層と発光領域が混合してしまうことはな
い。なお、この時の発光領域は、層状ではなくクラスタ
ー状となっても良い。
【0160】
【式2】
【0161】なお、本実施例においては、上記に説明し
たスピンコート法のみで積層形成されたものを有機化合
物層として用いることもできるが、この場合には、発光
領域が、次に形成される陰極と接して形成される構造と
なるため、消光を招きやすい。そこで、本実施例におい
て、さらに効率的に発光を得るためには発光領域と陰極
との間に蒸着法により、電子輸送層を形成することが好
ましい。なお電子輸送層を形成する材料としては、トリ
アゾール誘導体(TAZ)等を用いることができる。最
後に陰極としてAl:Li合金を150nm蒸着し、本
発明の発光素子が得られる。
【0162】
【発明の効果】本発明を実施することにより、有機化合
物層に高分子系材料を用いた発光装置において、その発
光領域を所望の位置に設定することが可能となるため、
発光素子における素子特性を向上させることができる。
また、発光領域を陽極及び陰極から離した構造を形成す
ることができるので、発光領域からのエネルギー移動に
よる消光を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発光装置の素子構造を説明する
図。
【図2】 本発明の発光装置の作製工程を説明する
図。
【図3】 蒸着室について説明する図。
【図4】 本発明の発光装置の素子構造を説明する
図。
【図5】 本発明の発光装置の素子構造を説明する
図。
【図6】 本発明の発光装置の素子構造を説明する
図。
【図7】 発光装置の画素部の上面図。
【図8】 アクティブマトリクス型の発光装置を説明
する図。
【図9】 パッシブマトリクス型の発光装置を説明す
る図。
【図10】 電気器具の一例を示す図。
【図11】 発光装置の従来例を説明する図。
【図12】 逆スタガ型TFTの構造を説明する図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 11/06 620 C09K 11/06 620 635 635 650 650 655 655 660 660

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子を有する発光装置において、 前記発光素子は、陽極と、有機化合物層と、陰極とを有
    し、 前記有機化合物層は、高分子系材料からなり、低重合体
    及び蛍燐光体を含む発光領域をその一部に有することを
    特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】基板の絶縁表面に設けられたTFTと、前
    記TFTと電気的に接続された発光素子とを有する発光
    装置において、 前記発光素子は、陽極と、有機化合物層と、陰極とを有
    し、 前記有機化合物層は、高分子系材料からなり、低重合体
    及び蛍燐光体を含む発光領域をその一部に有することを
    特徴とする発光装置。
  3. 【請求項3】発光素子を有する発光装置において、 前記発光素子は、陽極と、有機化合物層と、陰極とを有
    し、 前記有機化合物層は、前記陽極と前記陰極とに挟まれて
    形成され、かつ高分子系材料からなる第1の有機化合物
    層および第2の有機化合物層とを有し、 前記第1の有機化合物層は、低重合体及び蛍燐光体を含
    む発光領域をその一部に有し、 前記第2の有機化合物層は低重合体からなり、かつ前記
    陰極と接して形成されることを特徴とする発光装置。
  4. 【請求項4】発光素子を有する発光装置において、 前記発光素子は、陽極と、有機化合物層と、陰極とを有
    し、 前記有機化合物層は、前記陽極と前記陰極とに挟まれて
    形成され、かつ高分子系材料からなる第1の有機化合物
    層と、低分子系材料からなる第2の有機化合物層とを有
    し、 前記第1の有機化合物層は、低重合体及び蛍燐光体を含
    む発光領域をその一部に有し、 前記第2の有機化合物層は前記陰極と接して形成される
    ことを特徴とする発光装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記第2の有機化合物層は電子輸送性または正孔阻止性
    を有する低分子系材料からなることを特徴とする発光装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記電子輸送性を有する低分子系材料はキノリン骨格を
    有するアルミニウム錯体、ベンゾチアゾール骨格または
    ベンゾオキサゾール骨格を有する亜鉛錯体、もしくは
    1,3,4−オキサジアゾール誘導体からなることを特
    徴とする発光装置。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6において、 前記正孔阻止性を有する低分子系材料は1,3,4−オ
    キサジアゾール誘導体、1,2,4−トリアゾール誘導
    体、またはフェナントロリン誘導体からなることを特徴
    とする発光装置。
  8. 【請求項8】請求項3乃至請求項7のいずれか一におい
    て、 前記発光領域および前記第2の有機化合物層が接して形
    成されることを特徴とする発光装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれか一におい
    て、 前記高分子系材料は、重合度が2〜5である低重合体ま
    たは重合度が50以上である高重合体からなることを特
    徴とする発光装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれか一にお
    いて、 前記高分子系材料は、N−ビニルカルバゾールもしくは
    フルオレンを繰り返し単位とすることを特徴とする発光
    装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項10のいずれか一に
    おいて、 前記蛍燐光体は、1,1,4,4−テトラフェニル−
    1,3−ブタジエン、4,4’−ビス(N−(1−ナフ
    チル)−N−フェニル−アミノ)−ビフェニル、ペリレ
    ン、クマリン6、4−ジシアノメチレン−2−メチル−
    6−(p−ジメチルアミノ−スチリル)−4H−ピラ
    ン、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−(ジュロ
    リジン−4−イル−ビニル)−4H−ピラン、ルブレ
    ン、ナイルレッド、N,N’−ジメチル−キナクリド
    ン、アントラセン、ピレン、9,10−ジフェニルアン
    トラセン、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウ
    ム、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタ
    エチル−21H,23H−ポルフィリン−白金から選ば
    れた一種もしくは複数種であることを特徴とする発光装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項11のいずれか一に
    おいて、 前記発光装置は、表示装置、デジタルスチルカメラ、ノ
    ート型パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュー
    タ、記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置、ゴーグル
    型ディスプレイ、ビデオカメラ、携帯電話から選ばれた
    一種であることを特徴とする発光装置。
  13. 【請求項13】塗布法により高重合体を陽極上に塗布し
    て第1の有機化合物層を形成し、 共蒸着法により前記第1の有機化合物層上に低重合体及
    び蛍燐光体を蒸着して発光領域を形成し、 蒸着法により前記発光領域上に低重合体を蒸着して第2
    の有機化合物層を形成することを特徴とする発光装置の
    作製方法。
  14. 【請求項14】塗布法により高重合体を陽極上に塗布し
    て第1の有機化合物層を形成し、 共蒸着法により前記第1の有機化合物層上に低重合体及
    び蛍燐光体を蒸着して発光領域を形成し、 蒸着法により前記発光領域上に低分子系材料を蒸着して
    前記第2の有機化合物層を形成することを特徴とする発
    光装置の作製方法。
  15. 【請求項15】請求項14において、 前記低分子系材料として電子輸送性又は正孔阻止性を有
    する材料を用いたことを特徴とする発光装置の作製方
    法。
  16. 【請求項16】請求項15において、 前記電子輸送性を有する材料として、キノリン骨格を有
    するアルミニウム錯体、ベンゾチアゾール骨格またはベ
    ンゾオキサゾール骨格を有する亜鉛錯体、もしくは1,
    3,4−オキサジアゾール誘導体を用いたことを特徴と
    する発光装置の作製方法。
  17. 【請求項17】請求項15または請求項16において、 前記正孔阻止性を有する材料として、1,3,4−オキ
    サジアゾール誘導体、1,2,4−トリアゾール誘導
    体、またはフェナントロリン誘導体を用いたことを特徴
    とする発光装置の作製方法。
  18. 【請求項18】請求項13乃至請求項17のいずれか一
    において、 前記高分子系材料として重合度が2〜5である低重合
    体、または重合度が50以上である高重合体を用いたこ
    とを特徴とする発光装置の作製方法。
  19. 【請求項19】請求項13乃至請求項18のいずれか一
    において、 前記高分子系材料としてN−ビニルカルバゾールもしく
    はフルオレンを繰り返し単位とする材料を用いたことを
    特徴とする発光装置の作製方法。
  20. 【請求項20】請求項13乃至請求項19のいずれか一
    において、 前記蛍燐光体として、1,1,4,4−テトラフェニル
    −1,3−ブタジエン、ペリレン、クマリン6、4−ジ
    シアノメチレン−2−メチル−6−(p−ジメチルアミ
    ノ−スチリル)−4H−ピラン、4−ジシアノメチレン
    −2−メチル−6−(ジュロリジン−4−イル−ビニ
    ル)−4H−ピラン、ルブレン、ナイルレッド、N,
    N’−ジメチル−キナクリドン、アントラセン、ピレ
    ン、9,10−ジフェニルアントラセン、トリス(2−
    フェニルピリジン)イリジウム、2,3,7,8,1
    2,13,17,18−オクタエチル−21H,23H
    −ポルフィリン−白金から選ばれた一種もしくは複数種
    を用いたことを特徴とする発光装置の作製方法。
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