JP2003092165A - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JP2003092165A
JP2003092165A JP2001283519A JP2001283519A JP2003092165A JP 2003092165 A JP2003092165 A JP 2003092165A JP 2001283519 A JP2001283519 A JP 2001283519A JP 2001283519 A JP2001283519 A JP 2001283519A JP 2003092165 A JP2003092165 A JP 2003092165A
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tab
insertion hole
elastic pressing
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JP2001283519A
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Yukihiro Fukatsu
幸弘 深津
Kiyobumi Ichida
清文 市田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雄端子金具のタブがホルダの挿入孔を通過す
る際にそのタブの位置と姿勢を矯正する。 【解決手段】 端子本体41から細長いタブ42を前方
に突出させた雄端子金具40は、ホルダ30の挿入孔3
1と一括ゴム栓20の電線挿通孔21を順に通ってコネ
クタハウジング10内のキャビティ11に挿入される。
挿入孔31には、その挿入孔31に挿入されたタブ42
に対して挿入方向と交差する方向に弾性的に押圧する弾
性押圧片32(弾性押圧手段)を設けた。挿入孔31に
挿入されたタブ42は、弾性押圧片32の押圧により、
挿入方向と交差する方向において位置決めされるととも
に正しい挿入姿勢に矯正される。よって、挿入孔31を
通過したタブ42が一括ゴム栓20に突き当たる虞はな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一括ゴム栓を用い
た防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一括ゴム栓を用いた防水コネクタ
として、コネクタハウジングの後端部に収容凹部を形成
し、その収容凹部に一括ゴム栓を収容するとともに、そ
の一括ゴム栓をホルダによって抜止めした構造になり、
端子本体から前方に細長いタブを突出させた雄端子金具
が、ホルダの挿入孔と一括ゴム栓の電線挿通孔を順に通
過してコネクタハウジング内のキャビティに挿入される
ようになっている。
【0003】尚、このような一括ゴム栓を備えた防水コ
ネクタは、特開平6−203902号等に記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような防水コネ
クタの場合、ホルダの挿入孔は端子本体を通過させるた
めに比較的大きく開口されていることから、端子本体よ
りも細いタブがホルダの挿入孔に差し込まれたときにそ
のタブと挿入孔の内周との間に隙間が空くことは避けら
れない。そのため、挿入孔内において、タブが、正規の
挿入方向に対して交差する方向に位置ずれしたり挿入方
向に対して斜めの姿勢になることが懸念されるが、も
し、このような不正な状態で雄端子金具の挿入が行われ
た場合、タブが一括ゴム栓の電線挿通孔の内周に突き当
たり、一括ゴム栓に傷が付いたりタブが変形を来したり
する虞がある。
【0005】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、その目的は、雄端子金具のタブが
ホルダの挿入孔を通過する際にそのタブの位置と姿勢を
矯正するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
のキャビティが形成されたコネクタハウジングと、前記
キャビティと対応する複数の電線挿通孔を有し、前記コ
ネクタハウジングに取り付けられる一括ゴム栓と、前記
電線挿通孔と対応する挿入孔を有し、前記コネクタハウ
ジングに取り付けた前記一括ゴム栓を離脱規制するホル
ダと、端子本体から細長いタブを前方に突出させた雄端
子金具とを備え、この雄端子金具が前記挿入孔と前記電
線挿通孔とを順に通って前記キャビティに挿入されるよ
うにした防水コネクタにおいて、前記挿入孔には、その
挿入孔に挿入された前記タブに対して挿入方向と交差す
る方向に弾性的に押圧する弾性押圧手段が設けられてい
る構成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記弾性押圧手段は、前記タブを挟むように対をな
して対称に設けられている構成とした。請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2の発明において、前記タブの
挿入過程では、前記タブは、前記電線挿通孔に到達する
より前に前記弾性押圧手段により押圧されるとともに、
前記弾性押圧手段によって押圧された状態に保たれたま
まで前記電線挿通孔内に進入する構成とした。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記タブの挿入過程では、前記タブの前端が前記電
線挿通孔を通過した後に、前記弾性押圧手段による前記
タブへの押圧が解除される構成とした。請求項5の発明
は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明において、
前記弾性押圧手段には、前記雄端子金具の挿抜方向に対
して斜め方向をなし、前記雄端子金具を抜く過程におい
てその雄端子金具を当接させる抜取り用ガイド斜面が設
けられている構成とした。
【0009】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
のいずれかの発明において、前記弾性押圧手段は、前記
タブの正規挿入方向に対して斜め内向きに片持ち状に延
出する形態とされている構成とした。請求項7の発明
は、請求項1乃至請求項5のいずれかの発明において、
前記弾性押圧手段は、前記タブに当接可能な可動片をそ
の両側に延出する一対のアーム部で支持した形態とさ
れ、前記可動片には、前記タブの挿入方向と平行な押圧
面が形成されている構成とした。
【0010】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
のいずれかの発明において、前記端子本体が前記挿入孔
に進入して前記弾性押圧手段を変位させた状態では、そ
の弾性押圧手段の変位量が最大になるとともにその弾性
押圧手段が前記挿入孔の内壁に当接して遊動規制される
構成とした。
【0011】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]ホルダの挿
入孔に挿入されたタブは、弾性押圧手段の押圧により、
挿入方向と交差する方向において位置決めされるととも
に正しい挿入姿勢に矯正される。したがって、挿入孔を
通過したタブが一括ゴム栓に突き当たる虞はない。
【0012】[請求項2の発明]弾性押圧手段はタブを
挟むように対をなして対称に設けられているので、タブ
の位置と姿勢を安定して矯正することができる。 [請求項3の発明]タブは、弾性押圧手段によって押圧
された状態に保たれたままで電線挿通孔内に進入するの
で、電線挿通孔の内周に対するタブの突き当たりを防止
する機能の信頼性が高い。 [請求項4の発明]タブの前端が電線挿通孔を通過し終
わるまでは、タブが弾性押圧手段によって位置と姿勢を
矯正された状態に保たれるので、電線挿通孔の内周に対
するタブの突き当たりが確実に防止される。
【0013】[請求項5の発明]雄端子金具を抜く過程
では、その雄端子金具は、抜取り用ガイド斜面に当接し
て弾性押圧手段を雄端子金具の抜取り経路の外へ退避さ
せるように弾性撓みさせる。したがって、弾性押圧手段
を弾性撓みさせるための別途の操作を行わずに済む。 [請求項6の発明]弾性押圧手段は、タブの挿入方向に
対して斜め内向きに片持ち状に延出するという簡素な形
態なので、挿入孔の形状を簡素化することができる。
【0014】[請求項7の発明]可動片は一対のアーム
部で支持されることでタブに対して平行移動する。そし
て、可動片の押圧面がタブに対して面接触又は線接触す
るので、挿入孔内におけるタブの姿勢を確実に矯正する
ことができる。 [請求項8の発明]端子本体が挿入孔に進入して前記弾
性押圧手段を変位させた状態では弾性押圧手段の変位量
が最大になるとともにその弾性押圧手段が挿入孔の内壁
に当接して遊動規制されるので、挿入孔内において端子
本体が挿入方向と交差する方向へがたつくことが防止さ
れ、ひいては、雄端子金具全体の位置と姿勢が安定す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図3を参照して説明す
る。本実施形態の防水コネクタAは、コネクタハウジン
グ10と一括ゴム栓20とホルダ30と雄端子金具40
とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、
前後方向については図1及び図2における右側を前側と
いうことにする。コネクタハウジング10は、合成樹脂
製であり、その内部には雄端子金具40を挿入させるた
めの複数のキャビティ11が形成されているとともに、
後端部には後方に開口された収容凹部12が形成されて
いる。
【0016】一括ゴム栓20は、雄端子金具40を挿入
する前に予め収容凹部12内の奥側(前側)に収容され
ており、その一括ゴム栓20の外周と収容凹部12の内
周との間が水密状態にシールされている。一括ゴム栓2
0には、各キャビティ11と対応する円形断面の複数の
電線挿通孔21が前後方向に貫通する形態で形成されて
おり、キャビティ11に雄端子金具40が挿入されたと
きにその雄端子金具40の後端部に接続された電線43
が、電線挿通孔21を水密状態で貫通するようになって
いる。
【0017】ホルダ30は、合成樹脂からなり、収容凹
部12の開口側(後側)に組み付けられることで、一括
ゴム栓20の収容凹部12からの離脱を規制するように
なっている。ホルダ30には、各電線挿通孔21と対応
する複数の方形断面の挿入孔31が前後に貫通する形態
で形成されている。各挿入孔31の内壁には、夫々、上
下一対ずつの弾性押圧片32(本発明の構成要件である
弾性押圧手段)が形成されている。弾性押圧片32は、
挿入孔31に対するタブ42の正規挿入方向に対して斜
め内向きに前方へ片持ち状に延出する形態とされている
とともに、上下に拡開するように弾性撓みし得るように
なっている。弾性押圧片32は、挿入孔31の内壁にほ
ぼ密着した状態のときにその変位量(弾性撓み量)が最
大となり、この状態では挿入孔31の内壁への当接によ
って弾性押圧片32の遊動が規制される。このとき、弾
性押圧片32はタブ42の正規挿入方向とほぼ平行にな
るとともに、両弾性押圧片32間の上下の間隔が雄端子
金具40の端子本体41の高さとほぼ同じ寸法となる。
【0018】また、自由状態(弾性撓みしていない状
態)の弾性押圧片32の前端同士の上下間隔は、タブ4
2の厚さ寸法よりも小さい寸法とされており、タブ42
が挿入孔31に挿入されると、弾性押圧片32は弾性撓
みしつつその前端でタブ42を上下に挟むようになって
いる。この弾性押圧片32の前端は、ホルダ30の前面
よりも後方に奥まった位置に配されている。雄端子金具
40は、角筒状の端子本体41から前方へ細長いタブ4
2を突出させたものであり、その後端部には電線43の
端末部が圧着により接続されている。また、タブ42の
挿入方向における長さ、即ちタブ42の基端(端子本体
41との連なり部分)から前端までの長さは、一括ゴム
栓20の前面(即ち、電線挿通孔21の前端)から弾性
押圧片32の前端(即ち、タブ42を挟圧する位置)ま
での前後方向の距離よりも長い寸法に設定されている。
【0019】次に、本実施形態の作用及び効果を説明す
る。雄端子金具40の挿入は、予めコネクタハウジング
10に一括ゴム栓20とホルダ30を組み付けた状態で
行う。雄端子金具40は、タブ42を先に向けた姿勢
で、まずホルダ30の挿入孔31に差し込まれる。する
と、タブ42は、その先端が一括ゴム栓20の電線挿通
孔21に到達するより前に、上下両弾性押圧片32によ
って弾性的に挟圧された状態(図1を参照)となり、こ
の弾性的な挟圧によって、正規の挿入方向と交差する上
下方向において位置決めされるとともに斜め上向きや斜
め下向きにならずに正しい挿入姿勢に矯正される。
【0020】この状態から雄端子金具40の挿入を進め
ると、タブ42の前端が電線挿通孔21内に進入する
が、このとき、タブ42は弾性押圧片32によって正し
い位置及び姿勢に保持されているので、タブ42の前端
が電線挿通孔21の内周に突き当たることはない。この
状態から更に雄端子金具40の挿入を進めると、タブ4
2が弾性押圧片32の挟圧により正しい位置及び姿勢に
保持された状態のままで、タブ42の前端が電線挿通孔
21を通過して一括ゴム栓20の前方へ突出し、キャビ
ティ11内に進入する(図2を参照)。そして、この
後、端子本体41が弾性押圧片32に当接してその弾性
押圧片32を上下に拡開させるように弾性撓みさせ、こ
の弾性押圧片32の弾性撓みにより、弾性押圧片32に
よるタブ42の位置及び姿勢の矯正が解除される。この
とき、タブ42の前端は既に電線挿通孔21を通過して
いるので、矯正が解除されてもタブ42が電線挿通孔2
1の内周に突き当たることはない。
【0021】この後は、端子本体41が挿入孔31内を
通過するが、この間、弾性押圧片32は最大に弾性撓み
させられて挿入孔31の内壁に当接することで雄端子金
具40の挿入方向と平行な遊動規制状態となり、その弾
性押圧片32によって端子本体41が上下にガタ付きを
生じることなく正しい位置及び姿勢に保持される(図2
を参照)。したがって、キャビティ11内に進入してい
るタブ42がキャビティ11の内壁に突き当たる虞はな
い。
【0022】また、本実施形態では、弾性押圧片32が
タブ42を上下に挟むように対をなして対称に設けられ
ているので、タブ42の位置と姿勢を安定して矯正する
ことができる。また、弾性押圧片32は、タブ42の挿
入方向に対して斜め内向きに片持ち状に延出するという
簡素な形態なので、挿入孔31の形状が簡素化されてい
る。 [実施形態2]次に、本発明を具体化した実施形態2を
図4乃至図7を参照して説明する。
【0023】本実施形態2の防水コネクタBは、ホルダ
50の挿入孔51内に設けた弾性押圧片52(本発明の
構成要件である弾性押圧手段)を実施形態1とは異なる
構成としたものである。弾性押圧片52以外の構成(コ
ネクタハウジング10、一括ゴム栓20及び雄端子金具
40)については上記実施形態1と同じであるため、同
じ構成については同一符号を付し、構造、作用及び効果
の説明は省略する。本実施形態2の弾性押圧片52の前
端部には、雄端子金具40の挿抜方向(前後方向)に対
して斜め方向をなす抜取り用ガイド斜面53が形成され
ている。この上下両抜取り用ガイド斜面53の勾配は、
後方(雄端子金具40を抜く方向)に向かって互いに間
隔が狭まる方向となっている。
【0024】この抜取り用ガイド斜面53には、雄端子
金具40を抜き取る過程でその雄端子金具40の後端部
が当接し(図6を参照)、雄端子金具40の抜取りが進
むのに伴って、抜取り用ガイド斜面53の傾斜により弾
性押圧片52が雄端子金具40の抜取り経路の外へ退避
すべく上下に拡開するように弾性撓みさせられる。した
がって、雄端子金具40の抜取りに際しては、弾性押圧
片52を弾性撓みさせるという別途の操作を行う必要が
ない。
【0025】[実施形態3]次に、本発明を具体化した
実施形態3を図8乃至図12を参照して説明する。本実
施形態3の防水コネクタCは、ホルダ60の挿入孔61
内に設けた弾性押圧手段62を実施形態1とは異なる構
成としたものである。弾性押圧手段62以外の構成(コ
ネクタハウジング10、一括ゴム栓20及び雄端子金具
40)については上記実施形態1と同じであるため、同
じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効
果の説明は省略する。
【0026】本実施形態3の弾性押圧手段62は、上下
一対の可動片63と、各可動片63をその左右両側へ延
出する一対のアーム部64を介して挿入孔61の内側壁
に左右対称に支持したものであって、2つの弾性押圧手
段62は上下対称な形態とされている。可動片63は全
体として前後方向に細長い方形断面の棒状をなし、その
内面(対をなす相手側の可動片63との対応面)は、雄
端子金具40の正規の挿入・抜取り方向(前後方向)と
平行な平坦状の押圧面65とされている。
【0027】この上下両可動片63には、その押圧面6
5の前端部を雄端子金具40の挿抜方向(前後方向)に
対して斜め方向に切欠した形態の抜取り用ガイド斜面6
6が形成されている。この上下両抜取り用ガイド斜面6
6の勾配は、後方(雄端子金具40を抜く方向)に向か
って互いに間隔が狭まる方向となっている。また、上下
両可動片63には、その押圧面65の後端部を雄端子金
具40の挿抜方向(前後方向)に対して斜め方向に切欠
した形態の挿入用ガイド斜面67が形成されている。こ
の上下両挿入用ガイド斜面67の勾配は、前方(雄端子
金具40を挿入する方向)に向かって互いに間隔が狭ま
る方向となっている。
【0028】また、可動片63を支持するアーム部64
は平板状をなしており、このアーム部64が上下に弾性
的に湾曲しつつ、上下両可動片63が互いに離間するよ
うに平行移動するようになっている。可動片63が挿入
孔61の内壁に密着した状態では、可動片63の変位量
及びアーム部64の弾性撓み量が最大となり、このと
き、可動片63は挿入孔61の内壁への当接によって遊
動を規制される。また、押圧面65はタブ42の正規挿
入方向とほぼ平行に姿勢を保つとともに、両押圧面65
の上下の間隔が雄端子金具40の端子本体41の高さと
ほぼ同じ寸法となる。
【0029】また、アーム部64が弾性撓みしていない
自由状態のとき、押圧面65の上下間隔は、タブ42の
厚さ寸法よりも小さい寸法とされていて、挿入孔61に
タブ42が挿入されると、アーム部64の弾性撓み及び
可動片63の平行移動を伴いつつ、その挿入されたタブ
42に対して押圧面65が前後方向に亘って面接触しつ
つ上下に挟むようになっている。次に、本実施形態3の
作用及び効果を説明する。
【0030】雄端子金具40の挿入は、予めコネクタハ
ウジング10に一括ゴム栓20とホルダ60を組み付け
た状態で行う。雄端子金具40は、タブ42を先に向け
た姿勢で、まずホルダ60の挿入孔61に差し込まれ
る。すると、タブ42は、その先端が一括ゴム栓20の
電線挿通孔21に到達するより前に、上下両可動片63
の押圧面65によって弾性的に挟圧された状態(図8を
参照)となり、アーム部64の弾性復元力に起因する挟
圧作用によって、正規の挿入方向と交差する上下方向に
おいて位置決めされるとともに斜め上向きや斜め下向き
にならずに正しい挿入姿勢に矯正される。
【0031】尚、押圧面65の間にタブ42が進入する
際に、タブ42の前端が挿入用ガイド斜面67に当接し
て可動片63を上下に拡開変位させるので、タブ42が
可動片63に突き当たることはない。タブ42が押圧面
65に挟まれた状態から雄端子金具40の挿入を進める
と、タブ42の前端が電線挿通孔21内に進入するが、
このとき、タブ42は押圧面65で挟まれることによっ
て正しい位置及び姿勢に保持されているので、タブ42
の前端が電線挿通孔21の内周に突き当たることはな
い。
【0032】この状態から更に雄端子金具40の挿入を
進めると、タブ42が押圧面65による弾性挟圧により
正しい位置及び姿勢に保持された状態のままで、タブ4
2の前端が電線挿通孔21の前端の開口(出口)近傍ま
で到達する。この後、端子本体41が挿入用ガイド斜面
67に当接して可動片63を上下に拡開させるように弾
性撓みさせ、この可動片63の挟圧によるタブ42の位
置及び姿勢の矯正が解除される。このとき、タブ42の
前端は電線挿通孔21をほぼ貫通している。
【0033】この後は端子本体41が挿入孔61内を通
過するが、この間、可動片63は最大に変位して挿入孔
61の内壁に当接することにより遊動規制状態(図9を
参照)となり、その可動片63の押圧面65によって端
子本体41が上下にガタ付きを生じることなく正しい位
置及び姿勢に保持される。したがって、キャビティ11
内に進入しているタブ42がキャビティ11の内壁に突
き当たる虞はない。また、本実施形態3では、弾性押圧
手段62がタブ42を上下に挟むように対をなして対称
に設けられているので、タブ42の位置と姿勢を安定し
て矯正することができる。
【0034】また、雄端子金具40を抜き取る過程で
は、抜取り用ガイド斜面66に対して雄端子金具40の
後端部が当接し(図10を参照)、雄端子金具40の抜
取りが進むのに伴って、抜取り用ガイド斜面66の傾斜
により可動片63が雄端子金具40の抜取り経路の外へ
退避すべく上下に拡開するように変位させられる。した
がって、雄端子金具40の抜取りに際しては、可動片6
3を拡開変位させるという別途の操作を行う必要がな
い。
【0035】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では弾性押圧手段がタブを挟むよう
に対をなして設けられているが、本発明によれば、弾性
押圧手段をタブの片側のみから押圧する形態としてもよ
い。
【0036】(2)上記実施形態ではタブを挟むように
対をなす弾性押圧手段が対称な形態とされているが、本
発明によれば、対をなす弾性押圧手段が非対称の形態で
あってもよい。 (3)上記実施形態ではタブを挟む弾性押圧手段が1つ
の挿入孔において一対ずつ設けたが、本発明によれば、
1つの挿入孔に2対の弾性押圧手段を設けて4方からタ
ブを挟むようにしてもよく、タブを3方から押圧するよ
うに3つの弾性押圧手段を設けてもよい。
【0037】(4)上記実施形態ではタブが弾性押圧手
段によって押圧された状態に保たれたままで電線挿通孔
内に進入するようにしたが、本発明によれば、弾性押圧
手段による押圧が解除された直後にタブが電線挿通孔内
への進入を開始する構成としてもよい。 (5)上記実施形態1及び実施形態2ではタブの前端が
電線挿通孔を通過した後に、弾性押圧手段によるタブへ
の押圧が解除されるようにしたが、本発明によれば、タ
ブの前端が電線挿通孔を通過するより前に弾性押圧手段
によるタブへの押圧が解除されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における雄端子金具の挿入過程をあ
らわす断面図
【図2】雄端子金具の挿入過程をあらわす断面図
【図3】ホルダの背面図
【図4】実施形態2における雄端子金具の挿入過程をあ
らわす断面図
【図5】雄端子金具の挿入過程をあらわす断面図
【図6】雄端子金具の抜取り過程をあらわす断面図
【図7】ホルダの背面図
【図8】実施形態3における雄端子金具の挿入過程をあ
らわす断面図
【図9】雄端子金具の挿入過程をあらわす断面図
【図10】雄端子金具の抜取り過程をあらわす断面図
【図11】弾性押圧片が撓んでいない状態をあらわすホ
ルダの背面図
【図12】弾性押圧片が撓んだ状態をあらわすホルダの
背面図
【符号の説明】
A…防水コネクタ 10…コネクタハウジング 11…キャビティ 20…一括ゴム栓 21…電線挿通孔 30…ホルダ 31…挿入孔 32…弾性押圧片(弾性押圧手段) 40…雄端子金具 41…端子本体 42…タブ B,C…防水コネクタ 50…ホルダ 51…挿入孔 52…弾性押圧片(弾性押圧手段) 53…抜取り用ガイド斜面 62…弾性押圧手段 63…可動片 64…アーム部 65…押圧面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のキャビティが形成されたコネクタ
    ハウジングと、 前記キャビティと対応する複数の電線挿通孔を有し、前
    記コネクタハウジングに取り付けられる一括ゴム栓と、 前記電線挿通孔と対応する挿入孔を有し、前記コネクタ
    ハウジングに取り付けた前記一括ゴム栓を離脱規制する
    ホルダと、 端子本体から細長いタブを前方に突出させた雄端子金具
    とを備え、 この雄端子金具が前記挿入孔と前記電線挿通孔とを順に
    通って前記キャビティに挿入されるようにした防水コネ
    クタにおいて、 前記挿入孔には、その挿入孔に挿入された前記タブに対
    して挿入方向と交差する方向に弾性的に押圧する弾性押
    圧手段が設けられていることを特徴とする防水コネク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記弾性押圧手段は、前記タブを挟むよ
    うに対をなして対称に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記タブの挿入過程では、前記タブは、
    前記電線挿通孔に到達するより前に前記弾性押圧手段に
    より押圧されるとともに、前記弾性押圧手段によって押
    圧された状態に保たれたままで前記電線挿通孔内に進入
    する構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の防水コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記タブの挿入過程では、前記タブの前
    端が前記電線挿通孔を通過した後に、前記弾性押圧手段
    による前記タブへの押圧が解除される構成としたことを
    特徴とする請求項3記載の防水コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記弾性押圧手段には、前記雄端子金具
    の挿抜方向に対して斜め方向をなし、前記雄端子金具を
    抜く過程においてその雄端子金具を当接させる抜取り用
    ガイド斜面が設けられていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載の防水コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記弾性押圧手段は、前記タブの正規挿
    入方向に対して斜め内向きに片持ち状に延出する形態と
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載の防水コネクタ。
  7. 【請求項7】 前記弾性押圧手段は、前記タブに当接可
    能な可動片をその両側に延出する一対のアーム部で支持
    した形態とされ、前記可動片には、前記タブの挿入方向
    と平行な押圧面が形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載の防水コネクタ。
  8. 【請求項8】 前記端子本体が前記挿入孔に進入して前
    記弾性押圧手段を変位させた状態では、その弾性押圧手
    段の変位量が最大になるとともにその弾性押圧手段が前
    記挿入孔の内壁に当接して遊動規制される構成としたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の防水コネクタ。
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