JP2003091717A - 画像読取装置及び画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置及び画像読取方法

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JP2003091717A
JP2003091717A JP2001283253A JP2001283253A JP2003091717A JP 2003091717 A JP2003091717 A JP 2003091717A JP 2001283253 A JP2001283253 A JP 2001283253A JP 2001283253 A JP2001283253 A JP 2001283253A JP 2003091717 A JP2003091717 A JP 2003091717A
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Yasuo Koshizuka
靖雄 腰塚
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学式の画像読取装置において、環境光に起
因する画像読取動作の不具合の発生を抑制して、被写体
の画像パターンを良好に読み取ることができる画像読取
装置及び画像読取方法を提供する。 【解決手段】 画像読取装置は、ダブルゲート型フォト
センサ10を2次元配列して構成されるフォトセンサア
レイ100を備えたフォトセンサシステムと、A/Dコ
ンバータ140と、各ダブルゲート型フォトセンサ10
から出力される出力電圧の変化傾向を監視して、該出力
電圧に対して後述する所定の補正処理を実行することに
より、環境光の入射に起因して明暗傾斜や明度のばらつ
きが生じた読取画像の明暗状態を適正化する機能を備え
たコントローラ150と、読取画像データ等を記憶する
RAM160と、検知面Fdに載置された被写体SUB
に対して、可視光線を照射するバックライト170と、
を有して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置及び
画像読取方法に関し、特に、複数のフォトセンサが配列
されたフォトセンサアレイからの被写体の画像パターン
情報を読み取る画像読取装置及び画像読取方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物や写真、あるいは、指紋等
の微細な凹凸形状等の画像パターンを読み取る技術とし
て、光電変換素子(フォトセンサ)をマトリクス状に配
列して構成されるフォトセンサアレイを適用した光学式
の画像読取装置が知られている。そして、このような光
学式の画像読取装置は、一般に、フォトセンサアレイの
一面側に設けられた検知面上に載置された被写体に対し
て、フォトセンサアレイの他面側(背面側)に配置され
たバックライトから所定の光を照射し、被写体に反射し
て各フォトセンサに入射する反射光の光量に応じて蓄積
される電荷量を検出することにより、被写体の画像パタ
ーンに対応した明暗情報を読み取るものである。なお、
フォトセンサ、フォトセンサアレイ及び画像読取装置の
具体的な構成及び動作については、後述する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな画像読取装置においては、屋外での使用等、画像読
取時の環境光(日光や照明光等)の強度や入射方向、あ
るいは、検知面への被写体の載置位置や角度等の諸条件
に起因して、次に示すような不具合が生じるという問題
を有している。以下、具体的に、画像読取装置を指紋読
取装置に適用した場合について説明する。
【0004】すなわち、指紋読取装置における通常の指
紋読取動作においては、図17の要部断面図に示すよう
に、バックライトBLから放射された光R1がフォトセ
ンサアレイPSA上面の検知面Fdに載置された被写体
(指)SUBに照射されると、指紋FPの凸部(山部)
FPaにおいては、被写体SUBが検知面Fdに密着す
るので、皮膚の屈折率に基づいて、光R1の多くが被写
体SUBとフォトセンサアレイPSAとの境界面等、す
なわち、検知面Fd等で反射して、凸部FPa近傍に配
列されたフォトセンサPSに入射する反射光R2の光量
が増加する。これに対して、指紋FPの凹部(谷部)F
Pbでは被写体SUBと検知面Fdとの間に形成される
空気層の屈折率に基づいて、光R1の大部分は該空気層
に進入、透過するため、検知面Fdではあまり反射せ
ず、フォトセンサPSに入射する反射光R2が減少す
る。
【0005】一方、上述したような指紋読取動作におい
て、被写体SUBである人体(指)の皮膚の表層部分
(皮膚表層)FPsは半透明であるため、屋外の日向や
屋内であっても照明の強い使用条件の下で画像読取動作
を行う場合、図18に示すように、日光や照明光等の環
境光R3のうち、ある程度の光の透過が生じるととも
に、特定の波長成分(特に、赤色系)を有する光R4が
皮膚表層FPs内を透過、散乱して、被写体SUBと検
知面Fdの境界付近で光R5として放出されて、その一
部が被写体SUBの近傍に配列されたフォトセンサPS
に入射する。このような被写体(指)を透過してフォト
センサPSに入射する光は、概ね環境光全体の1%程度
であることが、本願発明者により確認されている。
【0006】そして、このような環境光による影響を受
けた読取画像は、被写体SUBの画像パターン(指紋の
凹凸形状)に対応した明暗情報が均一に取得されなくな
り、例えば、図19(a)に示すように、読取画像の特
定の方向に明度が傾斜的に変化したり(明暗傾斜が生じ
たり)、読取画像の全体や一部の領域で明度がばらつい
て、鮮明な画像を得ることができなくなる。なお、図1
9(a)においては、説明を簡単にするため、読取画像
の特定の方向(図面右方向)から環境光が入射して、明
度が線形的に高くなる明暗傾斜を有している場合につい
て示す。
【0007】すなわち、図18に示した環境光R3によ
り、被写体(指)SUBと検知面Fdの境界付近で光R
5が放出されることにより、図17に示した指紋FPの
凸部FPa及び凹部FPbのいずれの近傍に配列された
フォトセンサPSにも光R5(環境光R3)が入射し
て、電荷が蓄積される。ここで、図19(a)に示した
読取画像の特定の行を構成する各列のフォトセンサPS
からの検出電圧(出力電圧)の変化傾向の例を図19
(b)に示す。なお、図19(b)は、フォトセンサに
入射した光量が多い(蓄積された電荷量が多い)ほど、
低い検出電圧が得られる検出方式のフォトセンサシステ
ムを採用した場合における検出電圧の変化傾向の一例を
概略的に示したのものであって、測定データを示すもの
ではない。
【0008】図19(b)において、黒丸のデータは、
指紋の凸部に対応する位置に配列されたフォトセンサP
Sからの検出電圧を示し、バックライトからの照射光の
反射により蓄積される電荷量が多くなることから低い値
(最低値)を示す。また、白丸のデータは、指紋の凹部
に対応する位置に配列されたフォトセンサPSからの検
出電圧を示し、蓄積される電荷量が少なくなることから
高い値(最高値)を示す。
【0009】図19(a)に示した読取画像にあって
は、図面右方向から環境光が入射して、明度が線形的に
高くなる明暗傾斜を有しているため、図19(b)に示
すように、フォトセンサからの検出電圧の最低値及び最
高値の変化傾向Sa、Sbは、a列からb列方向に向か
って、いずれも線形的に顕著に低下する傾向を示すとと
もに、各列(又は、隣接する列相互)の最低値と最高値
の検出電圧が近似して、その差分が顕著に減少する傾向
を示す。これにより、環境光の影響を受けた読取画像の
領域においては、正確な明暗情報が取得されなくなる。
そのため、各フォトセンサの配列位置における指紋の凸
部、凹部の判別が困難となって、被写体の画像パターン
の判別処理、具体的には、読取画像と予め登録された画
像との比較、照合を行う指紋照合処理等の精度が低下し
て、誤動作や誤認識等の不具合を生じるという問題を有
していた。
【0010】なお、上述したような環境光が指紋読取動
作に及ぼす影響は、より具体的には、例えば、図20
(a)に示すように、環境光R3の照射強度や入射角度
αのみならず、図20(b)に示すように、検知面Fd
に載置される被写体(指)SUBの載置位置や載置方
向、載置角度β等にも依存する。さらに、本願発明者に
よる検証によれば、環境光が概ね1000Lx以上の明
るい環境では、上述した不具合の発生が一層顕著になる
ことが確認されている。
【0011】ところで、従来、上述したような環境光の
影響を抑制するための技術として、画像読取装置とは別
個に環境光の強度等を検出するためのセンサを設け、画
像読取動作(指紋読取動作)の前に検出された環境光の
強度等に基づいて、画像読取動作における感度を変更設
定するものが知られているが、このような技術において
は、装置構成の大型化や製品コストの上昇を招くため、
今後、画像読取装置(特に、指紋読取装置等の個人認証
装置に適用される画像読取装置)の普及が予想されるパ
ーソナルコンピュータや携帯電話、携帯情報端末等の携
帯機器への適用を阻害するという問題を有している。
【0012】そこで、本発明は、上述した問題点に鑑
み、光学式の画像読取装置において、環境光に起因する
画像読取動作の不具合の発生を抑制して、被写体の画像
パターンを良好に読み取ることができる画像読取装置及
び画像読取方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像読取装
置は、被写体の画像パターンに対応した明暗情報を生成
する画像読取装置において、前記被写体の画像パターン
に応じたフォトセンサからの検出信号の平均値の変化傾
向に基づいて前記明暗情報を規定する前記検出信号を補
正することを特徴としている。
【0014】そして、本発明に係る画像読取方法は、被
写体の画像パターンに対応した明暗情報を生成する画像
読取方法において、前記被写体の画像パターンに対応し
た前記検出信号をフォトセンサから読み出す手順と、前
記読み出した検出信号の平均値の変化傾向を抽出する手
順と、前記検出信号の平均値の変化傾向に基づいて、前
記フォトセンサへの環境光の入射状態を判定する手順
と、前記環境光の入射状態に応じて、前記検出信号の平
均値の変化を相殺するように補正する手順と、を有する
ことを特徴としている。
【0015】環境光の入射や検知面への被写体の載置状
態等により、被写体の各位置に応じて入射される光量が
異なり、複数のフォトセンサの検出信号(例えば出力電
圧)の平均値に所定の変化傾向が生じてしまい、そのま
までは画像パターンの全体的な明暗のバランスが不正確
になってしまった場合には、算出した平均値からその変
化傾向を判別して適正な出力電圧に補正することによっ
て、読取画像の明暗状態を適切に判定することが可能と
なり、特に全体的に入射光のアンバランスを補正した正
確な多階調の画像データに修正でき、指紋照合処理等の
画像照合処理における誤動作や誤認識等の発生を抑制す
ることができる。また、この場合、環境光の強度等を検
出するためのセンサ等を別個に設ける必要がないので、
画像読取装置の装置構成の大型化や製品コストの上昇を
抑制して、携帯機器への適用を促進することもできる。
【0016】ここで、上述したような画像読取装置とし
ては、具体的には、被写体の画像パターンに対応した検
出信号を読み出す信号読出手段と、該読み出した検出信
号の平均値の変化傾向を抽出する変化傾向抽出手段と、
検出信号の平均値の変化を相殺するように、検出信号の
最低値及び最高値を補正する検出信号補正手段と、を備
えた構成を適用することができる。
【0017】また、上記画像読取装置は、変化傾向抽出
手段により算出された検出信号の平均値の変化傾向に基
づいて、あるいは、信号読出手段により読み出された検
出信号の最低値と最高値に基づいて、フォトセンサへの
環境光の入射状態を判定することにより、環境光の入射
の度合や、それによる読取画像や画像認証動作への影響
を把握して、読み出された検出信号に対して補正処理を
実行するか否かを判断することができるので、不要な補
正処理を実行することなく、被写体の画像パターンに対
応した良好な明暗情報を得ることができる。
【0018】そして、上記画像読取装置及び画像読取方
法において、検出信号補正手段により実行される補正処
理は、検出信号の最低値及び最高値の各々から前記平均
値を減算し、該減算結果(差電圧)に基づいて上記明暗
状態を判定するものであってもよいし、あるいは、検出
信号の平均値と所定の基準値との差分を重み付け補正値
として規定して、検出信号の最低値及び最高値に重み付
け補正値を加算し、該補正された検出信号の最低値及び
最高値に基づいて上記明暗状態を判定するものであって
もよい。これによれば、加減演算等の簡易な補正処理に
より、検出信号から環境光の影響を排除することができ
るとともに、前者では差電圧の極性のみに基づいて、ま
た、後者では検出信号の平均値と補正後の検出信号の最
低値又は最高値との大小関係のみに基づいて、読取画像
を構成する各画素の明暗状態を一義的に良好に判定する
ことができる。
【0019】さらに、上記画像読取装置においては、検
出信号の最低値又は最高値に関する所定の許容範囲を設
定し、該許容範囲を逸脱する検出信号の最低値又は最高
値を異常点と判定して、該異常点が存在する場合には、
被写体の画像パターンに対応した各画素の明暗状態の判
定処理において、当該異常点の検出信号を除外すること
が可能となる。これによれば、検出信号の最低値又は最
高値が、検出信号に設定した所定の許容範囲内にあるか
否かを判別することにより、異常点の有無を判定するこ
とができるので、異常点が検出された場合には、該異常
点に対応する検出信号を、明暗状態の判定処理の対象か
ら除外することにより、読取画像の明暗状態が不正確と
なることを防止して、被写体の画像パターンに対応した
良好な明暗情報を得ることができる。
【0020】なお、上記画像読取装置は、前記フォトセ
ンサを備え、前記フォトセンサは、半導体層からなるチ
ャネル領域を挟んで形成されたソース電極及びドレイン
電極と、少なくともチャネル領域の上方及び下方に各々
絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極及び第2の
ゲート電極と、を有し、第1のゲート電極にリセットパ
ルスを印加してフォトセンサを初期化し、ドレイン電極
にプリチャージパルスを印加した後、第2のゲート電極
に読み出しパルスを印加することにより、初期化終了か
ら読み出しパルスの印加までの電荷蓄積期間に、被写体
により反射された反射光の光量に応じてチャネル領域に
蓄積された電荷に対応する電圧を、上記検出信号として
出力するものであってもよい。
【0021】すなわち、上記フォトセンサは、各々所定
のタイミングでトップゲート電極(第1のゲート電極)
にリセットパルスを印加するとともに、ボトムゲート電
極(第2のゲート電極)に読み出しパルス印加すること
により、電荷蓄積期間にチャネル領域に蓄積された電荷
に対応した電圧を出力する、いわゆる、ダブルゲート型
フォトセンサにより構成されている。これにより、複数
のフォトセンサにより構成されるフォトセンサアレイを
薄型化、小型化して、読取画素を高密度化し、被検出体
の画像パターンを高精細な画像として読み取ることがで
きるので、読取画像に基づく画像照合処理の精度を向上
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る画像読取装
置の実施の形態について、詳しく説明する。 <フォトセンサ>まず、本発明に係る画像読取装置に適
用可能なフォトセンサ及びフォトセンサシステムについ
て説明する。本発明に係る画像読取装置に適用可能なフ
ォトセンサとしては、MOSトランジスタやCCD(Ch
arge Coupled Device)等の一般的な固体撮像デバイス
を用いることができる。
【0023】このような固体撮像デバイスは、周知の通
り、フォトダイオードや薄膜トランジスタ(TFT:Th
in Film Transistor)等のフォトセンサを読取画素とし
て、マトリクス状に配列した構成を有し、各フォトセン
サの受光部に照射された光量に応じて発生する電子−正
孔対の量(電荷量)を、水平走査回路及び垂直走査回路
により検出することにより、被写体の画像パターンに対
応する各読取画素毎の照射光の輝度を検知するものであ
る。ところで、このようなフォトセンサシステムにおい
ては、走査された各フォトセンサを選択状態にするため
の選択トランジスタを個別に設ける必要があるため、検
出画素数が増加するにしたがってシステムの構成自体が
大型化するという問題を有している。
【0024】そこで、近年、このような問題を解決する
ための構成として、フォトセンサ自体にフォトセンス機
能と選択トランジスタ機能とを持たせた、いわゆる、ダ
ブルゲート構造を有する薄膜トランジスタ(以下、「ダ
ブルゲート型トランジスタ」という)が開発され、シス
テム構成の小型化、及び、画素の高密度化を図る試みが
なされている。そして、このようなダブルゲート型トラ
ンジスタを適用したフォトセンサシステムは、後述する
本発明に係る画像読取装置に対しても、良好に適用する
ことができる。
【0025】ここで、本発明に係る画像読取装置に適用
されるダブルゲート型トランジスタによるフォトセンサ
(以下、「ダブルゲート型フォトセンサ」と記す)につ
いて、図面を参照して説明する。 <ダブルゲート型フォトセンサ>図1は、ダブルゲート
型フォトセンサの概略構成を示す断面構造図である。
【0026】図1(a)に示すように、ダブルゲート型
フォトセンサ10は、励起光(ここでは、可視光)が入
射されると電子−正孔対が生成されるアモルファスシリ
コン等の半導体層(チャネル層)11と、半導体層11
の両端にそれぞれ設けられたnシリコンからなる不純
物層17、18と、不純物層17、18上に形成された
クロム、クロム合金、アルミ、アルミ合金等から選択さ
れ、可視光に対して不透明のドレイン電極12及びソー
ス電極13と、半導体層11の上方(図面上方)にブロ
ック絶縁膜14及び上部(トップ)ゲート絶縁膜15を
介して形成されたITO等の透明電極層からなり、可視
光に対して透過性を示すトップゲート電極(第1のゲー
ト電極)21と、半導体層11の下方(図面下方)に下
部(ボトム)ゲート絶縁膜16を介して形成されたクロ
ム、クロム合金、アルミ、アルミ合金等から選択され、
可視光に対して不透明なボトムゲート電極(第2のゲー
ト電極)22と、を有して構成されている。そして、こ
のような構成を有するダブルゲート型フォトセンサ10
は、ガラス基板等の透明な絶縁性基板19上に形成され
ている。
【0027】ここで、図1(a)において、トップゲー
ト絶縁膜15、ブロック絶縁膜14、ボトムゲート絶縁
膜16、及び、トップゲート電極21上に設けられる保
護絶縁膜20は、半導体層11を励起する可視光に対し
て高い透過率を有する材質、例えば、窒化シリコンや酸
化シリコン、ITO等により構成されることにより、図
面上方から入射する光のみを検知する構造を有してい
る。
【0028】なお、このようなダブルゲート型フォトセ
ンサ10は、一般に、図1(b)に示すような等価回路
により表される。ここで、TGはトップゲート電極21
と電気的に接続されたトップゲート端子、BGはボトム
ゲート電極22と電気的に接続されたボトムゲート端
子、Sはソース電極13と電気的に接続されたソース端
子、Dはドレイン電極12と電気的に接続されたドレイ
ン端子である。
【0029】次いで、上述したダブルゲート型フォトセ
ンサの駆動制御方法について、図面を参照して説明す
る。図2は、ダブルゲート型フォトセンサの基本的な駆
動制御方法(1処理サイクル)の一例を示すタイミング
チャートであり、図3は、ダブルゲート型フォトセンサ
の動作概念図であり、図4は、ダブルゲート型フォトセ
ンサの出力電圧(ドレイン電圧)の光応答特性を示す図
である。ここでは、上述したダブルゲート型フォトセン
サの構成(図1)を適宜参照しながら説明する。
【0030】まず、リセット動作(初期化動作)におい
ては、図2、図3(a)に示すように、ダブルゲート型
フォトセンサ10のトップゲート端子TGにパルス電圧
(以下、「リセットパルス」と記す;例えば、Vtg=+
15Vのハイレベル)φTを印加して、半導体層11、
及び、ブロック絶縁膜14における半導体層11との界
面近傍に蓄積されているキャリヤ(ここでは、正孔)を
放出する(リセット期間Trst)。
【0031】次いで、光蓄積動作においては、図2、図
3(b)に示すように、トップゲート端子TGにローレ
ベル(例えば、Vtg=−15V)のバイアス電圧φTを
印加することにより、リセット動作を終了し、キャリヤ
蓄積動作による光蓄積期間(電荷蓄積動作)Taがスタ
ートする。光蓄積期間Taにおいては、トップゲート電
極21側から入射した光量に応じて半導体層11の入射
有効領域、すなわち、キャリヤ発生領域で電子−正孔対
が生成され、半導体層11、及び、ブロック絶縁膜14
における半導体層11との界面近傍、すなわち、チャネ
ル領域周辺に正孔が蓄積される。
【0032】そして、プリチャージ動作においては、図
2、図3(c)に示すように、光蓄積期間Taに並行し
て、プリチャージ信号φpgに基づいてドレイン端子Dに
所定の電圧(プリチャージ電圧)Vpgを印加し、ドレイ
ン電極12に電荷を保持させる(プリチャージ期間Tpr
ch)。次いで、読み出し動作においては、図2、図3
(d)に示すように、プリチャージ期間Tprchを経過し
た後、ボトムゲート端子BGにハイレベル(例えば、V
bg=+10V)のバイアス電圧(読み出し選択信号;以
下、「読み出しパルス」と記す)φBを印加すること
(選択状態)により、ダブルゲート型フォトセンサ10
をON状態にする(読み出し期間Tread)。
【0033】ここで、読み出し期間Treadにおいては、
チャネル領域に蓄積されたキャリヤ(正孔)が逆極性の
トップゲート端子TGに印加されたVtg(−15V)を
緩和する方向に働くため、ボトムゲート端子BGのVbg
(+10V)によりnチャネルが形成され、ドレイン電
流に応じてドレイン端子Dの電圧(ドレイン電圧)VD
は、図4(a)に示すように、プリチャージ電圧Vpgか
ら時間の経過とともに徐々に低下する傾向を示す。
【0034】すなわち、光蓄積期間Taにおける光蓄積
状態が明状態の場合には、図3(d)に示すように、チ
ャネル領域に入射光量に応じたキャリヤ(正孔)が捕獲
されているため、トップゲート端子TGの負バイアスを
打ち消すように作用し、この打ち消された分だけボトム
ゲート端子BGの正バイアスによって、ダブルゲート型
フォトセンサ10はON状態となる。そして、この入射
光量に応じたON抵抗に従って、図4(a)に示すよう
に、ドレイン電圧VDは、低下することになる。
【0035】一方、光蓄積状態が暗状態で、チャネル領
域にキャリヤ(正孔)が蓄積されていない場合には、図
3(e)に示すように、トップゲート端子TGに負バイ
アスをかけることによって、ボトムゲート端子BGの正
バイアスが打ち消され、ダブルゲート型フォトセンサ1
0はOFF状態となり、図4(a)に示すように、ドレ
イン電圧VDが、ほぼそのまま保持されることになる。
【0036】したがって、図4(a)に示したように、
ドレイン電圧VDの変化傾向は、トップゲート端子TG
へのリセットパルスφTの印加によるリセット動作の終
了時点から、ボトムゲート端子BGに読み出しパルスφ
Bが印加されるまでの時間(光蓄積期間Ta)に受光し
た光量に密接に関連し、蓄積されたキャリヤが多い場合
(明状態)には急峻に低下する傾向を示し、また、蓄積
されたキャリヤが少ない場合(暗状態)には緩やかに低
下する傾向を示す。そのため、読み出し期間Treadがス
タートして、所定の時間経過後のドレイン電圧VD(=
Vrd)を検出することにより、あるいは、所定のしきい
値電圧を基準にして、その電圧に至るまでの時間を検出
することにより、ダブルゲート型フォトセンサ10に入
射した光(照射光)の光量が換算される。
【0037】上述した一連の画像読取動作を1サイクル
として、各行のダブルゲート型フォトセンサ10にも同
等の処理手順を繰り返すことにより、ダブルゲート型フ
ォトセンサを2次元のセンサシステムとして動作させる
ことができる。なお、図2に示したタイミングチャート
において、プリチャージ期間Tprchの経過後、図3
(f)、(g)に示すように、ボトムゲート端子BGに
ローレベル(例えば、Vbg=0V)を印加した状態(非
選択状態)を継続すると、ダブルゲート型フォトセンサ
10はOFF状態を持続し、図4(b)に示すように、
ドレイン電圧VDは、プリチャージ電圧Vpgに近似する
電圧を保持する。このように、ボトムゲート端子BGへ
の電圧の印加状態により、ダブルゲート型フォトセンサ
10の読み出し状態を選択、非選択状態に切り替える選
択機能が実現される。
【0038】<フォトセンサシステム>次いで、上述し
たダブルゲート型フォトセンサを所定の形式で配列して
構成されるフォトセンサアレイを備えたフォトセンサシ
ステム(信号読出手段)について、図面を参照して説明
する。ここでは、複数のダブルゲート型フォトセンサを
2次元配列して構成されるフォトセンサアレイを示して
説明するが、複数のダブルゲート型フォトセンサをX方
向に1次元配列してラインセンサアレイを構成し、該ラ
インセンサアレイをX方向に直交するY方向に移動させ
て2次元領域を走査(スキャン)するものであってもよ
いことは言うまでもない。
【0039】図5は、ダブルゲート型フォトセンサを2
次元配列して構成されるフォトセンサアレイを備えたフ
ォトセンサシステムの概略構成図である。図5に示すよ
うに、フォトセンサシステムは、大別して、多数のダブ
ルゲート型フォトセンサ10を、例えば、n行×m列
(n、mは任意の自然数)のマトリクス状に配列したフ
ォトセンサアレイ100と、各ダブルゲート型フォトセ
ンサ10のトップゲート端子TG(トップゲート電極2
1)及びボトムゲート端子BG(ボトムゲート電極2
2)を各々行方向(左右方向)に接続して伸延するトッ
プゲートライン101及びボトムゲートライン102
と、各ダブルゲート型フォトセンサ10のドレイン端子
D(ドレイン電極12)を列方向(上下方向)に接続し
たドレインライン(データライン)103と、ソース端
子S(ソース電極13)を列方向に接続するとともに、
接地電位に接続されたソースライン(コモンライン)1
04と、トップゲートライン101に接続されたトップ
ゲートドライバ110と、ボトムゲートライン102に
接続されたボトムゲートドライバ120と、ドレインラ
イン103に接続されたコラムスイッチ131、プリチ
ャージスイッチ132、アンプ133からなるドレイン
ドライバ130と、を有して構成されている。
【0040】ここで、トップゲートライン101は、図
1に示したトップゲート電極21とともに、ITO等の
透明電極層で一体的に形成され、ボトムゲートライン1
02、ドレインライン103並びにソースライン104
は、それぞれボトムゲート電極22、ドレイン電極1
2、ソース電極13と同一の励起光に不透明な材料で一
体的に形成されている。また、ソースライン104に
は、後述するプリチャージ電圧Vpgに応じて設定される
定電圧Vssが印加されるが、接地電位(GND)であっ
てもよい。
【0041】なお、図5において、φtgは、リセット電
圧及び光キャリア蓄積電圧のいずれかとして選択的に出
力される信号φT1、φT2、…φTi、…φTnを生
成するための制御信号であり、φbgは、読み出し電圧及
び非読み出し電圧のいずれかとして選択的に出力される
信号φB1、φB2、…φBi、…φBnを生成するた
めの制御信号、φpgは、プリチャージ電圧Vpgを印加す
るタイミングを制御するプリチャージ信号である。
【0042】このような構成において、トップゲートド
ライバ110からトップゲートライン101を介して、
トップゲート端子TGに信号φTi(iは任意の自然
数;i=1、2、・・・n)を印加することにより、フ
ォトセンス機能が実現され、ボトムゲートドライバ12
0からボトムゲートライン102を介して、ボトムゲー
ト端子BGに信号φBiを印加し、ドレインライン10
3を介して出力電圧をドレインドライバ130に取り込
んで、シリアルデータ又はパラレルデータの出力電圧
(検出信号)Voutとして出力することにより、選択読
み出し機能が実現される。
【0043】図6は、上述したようなフォトセンサシス
テムを適用した画像読取装置の要部断面図である。な
お、ここでは、被写体として指の画像パターン(指紋)
を読み取る場合の動作について説明する。また、図示の
都合上、フォトセンサシステムの断面部分を表すハッチ
ングを省略する。図6に示すように、指紋等の画像パタ
ーンを読み取る画像読取装置においては、ダブルゲート
型フォトセンサ10が形成されたガラス基板等の絶縁性
基板19下方側に設けられたバックライト(面光源)B
Lから照射光Laを入射させ、この照射光Laがダブル
ゲート型フォトセンサ10(詳しくは、ボトムゲート電
極22、ドレイン電極12、ソース電極13)の形成領
域を除く、透明な絶縁性基板19と絶縁膜15、16、
20を透過して、保護絶縁膜20上面の検知面(指紋検
出面)Fdに載置された被写体(指)SUBに照射され
る。
【0044】ここで、画像読取装置による指紋の読取動
作時においては、被写体SUBである指の皮膚表層FP
sが、フォトセンサアレイ100の最上面の検知面Fd
(保護絶縁膜20)に接触することにより、保護絶縁膜
20と皮膚表層FPsとの間の界面に屈折率の低い空気
層がなくなる。なお、一般に、皮膚表層FPsの厚さは
650nmより厚いことが知られているので、指紋FP
の凸部FPaにおいて被写体(指)SUBの内部に入射
された光Laは、皮膚表層FPs内を散乱、反射しなが
ら伝搬する。
【0045】そして、伝搬された光Lbの一部は、透明
な絶縁膜20、15、14及び透明なトップゲート電極
21を透過してダブルゲート型フォトセンサ10の半導
体層11に励起光として入射される。このように、被写
体(指)SUBの凸部FPaに対応する位置に配置され
たダブルゲート型フォトセンサ10の半導体層11に光
が入射されて生成されるキャリヤ(正孔)が蓄積される
ことにより、上述した一連の駆動制御方法にしたがっ
て、被写体(指)SUBの画像パターン(指紋FP)を
明情報として読み取ることができる。
【0046】また、指紋FPの凹部FPbにおいては、
バックライトBLから照射された光Laは、検知面Fd
と空気層との間の界面を通過し、空気層の先の被写体
(指)SUBに到達して皮膚表層FPs内で散乱する
が、皮膚表層FPsは空気より屈折率が高いため、ある
角度で界面に入射された皮膚表層FPs内の光Lcは空
気層に抜けにくく、凹部FPbに対応する位置に配置さ
れたダブルゲート型フォトセンサ10の半導体層11へ
の入射が抑制される。上述した一連の駆動制御方法にし
たがって、被写体(指)SUBの画像パターン(指紋F
P)を暗情報として読み取ることができる。なお十分に
明るい環境下においては、バックライトBLを用いるこ
となく指に入射される外光のみで明暗情報を得ることが
できる。
【0047】<画像読取装置>次に、本発明に係る画像
読取装置の一実施形態について、図面を参照して説明す
る。図7は、本発明に係る画像読取装置の一実施形態を
示す概略構成図である。図7に示すように、本発明に係
る画像読取装置は、大別して、図5に示したフォトセン
サシステムと同様に、例えば、ダブルゲート型フォトセ
ンサ10を2次元配列して構成されるフォトセンサアレ
イ100と、ダブルゲート型フォトセンサ10のトップ
ゲート端子TGにリセットパルスを印加するトップゲー
トドライバ110と、ダブルゲート型フォトセンサ10
のボトムゲート端子BGに読み出しパルスを印加するボ
トムゲートドライバ120と、ダブルゲート型フォトセ
ンサ10へのプリチャージ電圧の印加及びドレインライ
ン電圧の読み出しを行うコラムスイッチ131、プリチ
ャージスイッチ132、アンプ133からなるドレイン
ドライバ130と、読み出されたドレインライン電圧
(アナログ信号)をデジタル信号からなる画像出力信号
(画像データ)に変換するアナログ−デジタル変換器
(以下、A/Dコンバータと記す)140と、フォトセ
ンサアレイ100による被写体画像の読取動作制御やバ
ックライト170の点灯制御、外部機能部180とのデ
ータのやり取り等を行うとともに、上述した一連のリセ
ット動作、光蓄積動作、プリチャージ動作、読み出し動
作に関連する各パルス信号の印加タイミングを制御する
タイミング制御機能を備えたコントローラ150と、読
取画像等のデータを記憶するRAM160と、例えば、
フォトセンサアレイ100の背面側に設けられ、検知面
Fdに載置された被写体SUBに対して、所定の波長を
有する可視光線を発光、照射する平面型のバックライト
(光源)170と、を有して構成されている。
【0048】ここで、フォトセンサアレイ100、トッ
プゲートドライバ110、ボトムゲートドライバ12
0、ドレインドライバ130(コラムスイッチ131、
プリチャージスイッチ132、アンプ133)からなる
構成は、図5に示したフォトセンサシステムと略同等の
構成及び機能を有しているので、その詳細な説明を省略
する。また、バックライト170は、所定の波長を有す
る可視光を発光する光源(図示を省略)と、透明なアク
リル等の合成樹脂板により構成され、光源から発せられ
て入射した光を内部で均一に散乱させ、フォトセンサア
レイ100上方の検知面Fdに載置された被写体SUB
に略均一に照射光を照射する導光板と、を有して構成さ
れる面光源である。
【0049】本実施形態に係るコントローラ150は、
トップゲートドライバ110及びボトムゲートドライバ
120に制御信号φtg、φbgを出力することにより、ト
ップゲートドライバ110及びボトムゲートドライバ1
20の各々から、フォトセンサアレイ100を構成する
各ダブルゲート型フォトセンサ10のトップゲート端子
TG及びボトムゲート端子BGに所定の信号電圧(リセ
ットパルスφTi、読み出しパルスφBi)を印加する
動作を制御する。また、プリチャージスイッチ132に
プリチャージ信号φpgを出力することにより、各ダブル
ゲート型フォトセンサ10のドレイン端子Dにプリチャ
ージ電圧Vpgを印加して、読み取られた被写体の画像パ
ターンに対応して各ダブルゲート型フォトセンサ10に
蓄積された電荷量に応じたドレイン電圧VDを検出する
動作を制御する。
【0050】また、コントローラ150には、ドレイン
ドライバ130により読み出された出力電圧Voutが、
A/Dコンバータ140を介してデジタル信号に変換さ
れ、画像出力信号として入力される。コントローラ15
0は、この画像出力信号に対して、所定の画像処理を施
したり、RAM160への書き込み、読み出しを行うと
ともに、画像データの照合や加工等の所定の処理を実行
する外部機能部180に対するインタフェースとしての
機能をも備えている。
【0051】特に、コントローラ150は、以下に示す
ように、各ダブルゲート型フォトセンサ10から出力さ
れる出力電圧(検出信号)の変化傾向を監視して、該出
力電圧に対して後述する所定の補正処理を実行すること
により、環境光の入射に起因して明暗傾斜や明度のばら
つきが生じた読取画像の明暗状態を適正化する機能、さ
らには、ダブルゲート型フォトセンサ10の動作不良
(画素不良)や検知面Fdへの異物の付着等による異常
点(異常画素)を抽出して排除する機能をも備えてい
る。すなわち、コントローラ150は、本発明における
変化傾向抽出手段、検出信号補正手段、明暗状態判定手
段及び異常点判定手段としての機能を備えている。
【0052】<画像読取方法>次に、本実施形態に係る
画像読取装置の動作処理(画像読取方法)の第1の例に
ついて、図面を参照して説明する。ここで、以下に示す
一連の制御動作は、上記コントローラにより実行され
る。図8は、本実施形態に係る画像読取装置の動作処理
の第1の例を示すフローチャートであり、図9は、本実
施形態に係る画像読取装置の動作(画像読取方法)に適
用される補正処理を示す出力電圧の変化傾向を示す図で
ある。なお、ここでは、上述したフォトセンサシステム
及び画像読取装置の構成(図5、図7)を適宜参照しな
がら説明する。また、具体例として、本実施形態に係る
画像読取装置を指紋読取装置に適用した場合について示
す。
【0053】(手順ST11)図8に示すように、ま
ず、画像読取処理においては、指紋の認証処理の対象と
なっている個人の指(被写体)を、上述したダブルゲー
ト型フォトセンサ10からなるフォトセンサアレイ10
0の上方に設けられた検知面Fdに載置し、フォトセン
サアレイ100の背面側に設けられたバックライト17
0から、フォトセンサアレイ100を構成する透明な層
を介して、該指に対して一定の輝度及び所定の波長を有
する光(可視光や赤外光等)を照射することによって、
指紋の凹凸形状(画像パターン)に応じて散乱、反射し
た反射光が、マトリクス状に配置された各ダブルゲート
型フォトセンサ10に入射する。このとき、上述したフ
ォトセンサシステムにおける一連の画像読取動作(リセ
ット動作、光蓄積動作、プリチャージ動作、読み出し動
作)を実行することにより、指紋の凹凸形状に対応した
出力電圧を取得する。
【0054】ここで、従来技術(図18(a)参照)に
示したように、読取画像の特定の方向(ここでは、図面
右方向)から環境光の入射が生じている場合には、図9
(a)に示すように、図18(b)に示した場合と同様
に、全てのダブルゲート型フォトセンサ10により読み
出された出力電圧Vrdを各列毎の最高値と最低値をそれ
ぞれプロットする。つまり、実測された各最高値(図
中、白丸で表記)は、各列において最も反射光量が小さ
く、指の凹部に対応するもので、実測された各最低値
(図中、黒丸で表記)は、各列において最も反射光量が
大きく、指の凸部に対応するものである。そして、変化
傾向Saは、各列(1行分、すなわちn個の)のダブル
ゲート型フォトセンサ10毎に実測された各最低値を最
小二乗法により得られる連続した軌跡で示され、変化傾
向Sbは、各列のダブルゲート型フォトセンサ10毎に
実測された各最高値を最小二乗法により得られる連続し
た軌跡で示されている。
【0055】(手順ST12)次いで、出力電圧補正処
理においては、上記手順ST11により取得された所定
列における変化傾向Sa上の出力電圧値及び前記所定列
における変化傾向Sb上の出力電圧値の和を2で割った
平均値を各列毎に算出し、これら平均値の変化傾向Av
を決定する。
【0056】ここで、図9(a)に示すように、正常に
機能しない、あるいは、破壊されたダブルゲート型フォ
トセンサ10により出力電圧E1、E2が発生する恐れ
があり、単純に各列の最高値及び最低値の2値の平均値
と定義すると、その傾向に著しいズレが生じるが、最小
二乗法により得られた変化傾向Sa、Sbの軌線に基づ
いて各列毎に算出された最高値及び最低値から平均値を
とっているので、全列のダブルゲート型フォトセンサ1
0の最高値の傾向及び最低値の傾向が反映され、わずか
な数のエラー出力電圧E1、E2による影響はほとんど
みられない。外光により列毎に光の入射の程度が異なる
のであれば、各列での実測値である最低値及び最高値
を、対応する列の上記平均値から引いた差電圧Va、V
bの値は列毎に異なることになる。
【0057】(手順ST13)ここで、変化傾向Sa、
Sbより算出された平均値が各列で均一で、その変化傾
向Avの傾きが略0である場合には、各列での明暗に傾
斜が生じていないと判定して、各ダブルゲート型フォト
センサ10により得られた各出力電圧値から読取画像の
明暗状態を確定し(手順ST16)、一方、変化傾向S
a、Sbより算出された平均値が各列で不均一で顕著に
変化してしまったために、その変化傾向Avの傾きが大
きい場合には、読取画像の特定の方向からの環境光の入
射度合が高く、少なくとも、各列での明暗に傾斜が生じ
ていると判定して、出力電圧補正処理を継続する。
【0058】(手順ST14)次いで、全てのダブルゲ
ート型フォトセンサ10により実測された各出力電圧
を、対応する列の上記平均値から減じた電圧振幅を抽出
する処理を行う。ここで、指紋の凸部に対応した実測値
の出力電圧(最低値)は、上記平均値との減算処理によ
り負の電圧値(差電圧)を示し、指紋の凹部に対応した
実測値の出力電圧(最高値)は、上記平均値との減算処
理により正の電圧値(差電圧)を示すことになる。な
お、図9(a)に示したように、各列(又は、隣接する
列相互)の実測値の最低値と最高値の出力電圧が近似す
る傾向にある場合には、上記差分を抽出する処理を行っ
た場合であっても、図9(b)に示すように、環境光の
入射方向(a列からb列方向)に、その差電圧の絶対値
が減少する変化傾向Sa1、Sb1を示す。
【0059】(手順ST15)次いで、明暗状態判定処
理においては、図9(b)における各列毎の差電圧の分
布に基づいて、平均値よりも小さい、すなわち、負の差
電圧を有する列のダブルゲート型フォトセンサ10を指
紋の凸部に対応した出力電圧が得られた明状態の画素と
判定し、一方、平均値よりも大きい、すなわち、正の差
電圧を有する列のダブルゲート型フォトセンサ10を指
紋の凹部に対応した出力電圧が得られた暗状態の画素と
判定する。これにより、差電圧の極性符号のみに基づい
て、極めて簡易な制御動作により、読取画像を構成する
各画素の明暗状態が判定される。
【0060】(手順ST16/ST17)次いで、上記
手順ST15により判定された各画素毎の明暗状態に基
づいて、読取画像全体の明暗状態が確定され、その後、
画像照合処理において、該読取画像と予め登録された認
証画像とを比較、照合する処理が実行される。したがっ
て、上述した一連の動作処理によれば、被写体の画像パ
ターンに対応して各ダブルゲート型フォトセンサから出
力される出力電圧が、環境光の入射により読取画像の特
定の方向に顕著な変化傾向を示す場合や、読取画像の全
体や一部の領域で明度のばらつきが生じている場合であ
っても、読取画像の明暗状態を適切に判定することがで
きるので、被写体の画像パターンに対応した良好な明暗
情報を得ることができ、指紋照合処理等における誤動作
や誤認識等の発生を抑制することができる。
【0061】なお、本実施形態においては、図9に示し
たように、出力電圧の最低値及び最高値に基づく変化傾
向Sa、Sbがいずれも、行方向(図面左右方向であっ
て、a列からb列方向)に所定の線形性を有して減少す
る場合の補正処理についてのみ説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、出力電圧の変化傾向S
a、Sbが、例えば、図10(a)に示すように、非線
形性を有して(曲線状に)減少又は増加する場合であっ
ても良好に適用することができる。
【0062】すなわち、画像読取装置を屋外で使用する
場合にあっては、一般に、図10(b)に示すように、
被写体(指)が検知面Fdの中心位置に載置された場合
であっても、被写体(指)の周囲から環境光が入射し、
かつ、該環境光がある程度の入射角度を有して入射する
ような状況が考えられるが、このような場合であって
も、上述した一連の動作処理により良好に被写体の画像
パターンの読み取り、出力電圧の補正、読取画像の明暗
状態の確定を行って、精度の高い画像照合処理を実現す
ることができる。そして、平均値の変化傾向Avの補正
にともなって各出力電圧を補正したので、画像パターン
全体の明暗階調をバランスよく修正でき、単に明暗の二
値だけでなく、より多階調の明暗の画像を正確に測定す
ることができる。
【0063】また、本実施形態に係る出力電圧の補正処
理は、列の位置によって、入射する光の明暗に傾斜が生
じる状況のみに適用が限定されるものではなく、例え
ば、行の位置によって、入射する光の明暗に傾斜が生じ
る状況、すなわち、列方向に入射してくる強い外光下で
は、上述したように、列毎に最低値、最高値、平均値を
抽出する動作を、行毎(1列分すなわちのm個のダブル
ゲート型フォトセンサ10)に行うように適宜選択変更
して適用するものであってもよいし、読取画像の行、列
の直交2方向に対して、明暗傾斜を生じている場合(例
えば、行、列方向とは所定の角度を有して斜めに環境光
が入射している場合)であっても、行方向及び列方向の
各々に上述した補正処理を適用して、環境光に起因する
画像読取動作への影響を抑制することができる。
【0064】次に、本実施形態に係る画像読取装置の動
作処理(画像読取方法)の第2の例について、図面を参
照して説明する。図11は、本実施形態に係る画像読取
装置の動作処理の第2の例を示すフローチャートであ
り、図12及び図13は、本実施形態に係る画像読取装
置の動作(画像読取方法)に適用される補正処理を示す
出力電圧の変化傾向を示す図である。なお、上述した画
像読取方法(図8)と同等の動作処理については、その
説明を簡略化又は省略する。また、図12、図13にお
いては、被写体の画像パターンの読み取りにより得られ
る読取画像がn行×m列(n、mは、正の整数)の画素
により構成されているものとする。
【0065】(手順ST21)図11に示すように、ま
ず、画像読取処理においては、上述した画像読取方法と
同様に、上述したフォトセンサシステムにおける一連の
画像読取動作(リセット動作、光蓄積動作、プリチャー
ジ動作、読み出し動作)を実行することにより、検知面
Fdに載置された被写体の画像パターン(指紋の凹凸形
状)に対応した出力電圧を取得する。
【0066】ここで、図10(a)、(b)に示したよ
うに、被写体(指)SUBの周囲の全域から環境光が入
射し、かつ、該環境光が所定の入射角度を有して入射す
るような場合における、読取画像の特定の行を構成する
各列のダブルゲート型フォトセンサ10からの出力電圧
の変化傾向を図12(a)に示す。図12(a)におい
て、実測された指紋の凸部に対応する出力電圧の最低値
(図中、黒丸で表記)、及び、実測された指紋の凹部に
対応する出力電圧の最高値(図中、白丸で表記)はいず
れも、環境光の光量が多い入射方向(m列目方向)に顕
著に電圧値が低下する変化傾向Sa、Sbを示すととも
に、環境光の入射方向(1列目方向及びm列目方向)に
おいて最低値と最高値の出力電圧が近似して、各々、そ
の差分が減少する傾向を示す。
【0067】(手順ST22)次いで、環境光の入射度
合判定処理においては、上記手順ST21により取得さ
れた所定列における変化傾向Saでの出力電圧、及び、
前記所定列における変化傾向Sbでの出力電圧の和を2
で割った平均値を各列毎に算出し、これら平均値の変化
傾向Avを決定する。
【0068】(手順ST23)ここで、変化傾向Sa、
Sbより算出された平均値の変化傾向Avが、各列で均
一(変化傾向Avの傾きが略0)である場合には、行方
向には明暗傾斜が生じていないと判定して、読取画像の
明暗状態を確定し(手順ST29)、一方、変化傾向A
vが、各列で顕著に変化している(変化傾向Avの傾き
が大きい)場合には、読取画像の特定の方向からの環境
光の入射度合が高く、少なくとも、行方向に明暗傾斜が
生じていると判定して、出力電圧補正処理を継続する。
【0069】(手順ST24)次いで、上記手順ST2
3により行方向に明暗傾斜が生じていると判定された場
合には、図12(a)に示した出力電圧のうち、例え
ば、1列目(又は、その近傍の列)、m/2列目(中心
列)、及び、m列目(又は、その近傍の列)における最
低値と最高値の出力電圧の差分を算出して、各列の差電
圧d1、d2、d3を得る。
【0070】(手順ST25)次いで、上記手順ST2
4により得られた各列の差電圧d1、d2、d3の大小
関係を比較し、次式(1)に示すように、1列目及びm
列目の差電圧d1、d3に比較して、m/2列目の差電
圧d2の方がk倍(kは、例えば、2以上の任意の数)
以上、大きい場合には、少なくとも、1列目又はm列目
方向からの環境光の入射度合が高く、読取画像の明暗状
態の判定や画像照合処理等が良好に実行することができ
ない程度に環境光が入射していると判定して、後述する
出力電圧補正処理を実行する。 d2≧k×(d1、d3) (1) 一方、1列目及びm列目の差電圧d1、d3と、m/2
列目の差電圧d2が近似し、その差が微小である場合に
は、環境光の入射により読取画像の明暗状態の判定や画
像照合処理等が影響を受ける程度には環境光が入射して
いないと判定して、読取画像の明暗状態を確定する(手
順ST29)。
【0071】(手順ST26)次いで、出力電圧補正処
理においては、上記手順ST25により環境光による明
暗傾斜が生じていると判定された場合に、図12(a)
に示した各列毎の出力電圧の最低値と最高値に基づいて
算出された変化傾向Sa、Sbより、平均値の変化傾向
Avを算出し、さらに、図12(b)に示すように、m
/2列目の出力電圧(最低値、最高値)の平均値Av1
を基準として、各列毎の出力電圧の平均値(変化傾向A
vを示す線上の点)との差分を重み付け補正値として規
定する。具体的には、例えば、m/2列目の出力電圧の
平均値Av1が5Vであり、1列目の出力電圧の平均値
(Av)が7V、m列目の出力電圧の平均値(Av)が
3Vであった場合には、列番号に依存する重み付け補正
値の最大値が±2V(1列目における−2V、m列目に
おける+2V)となり、m/2列目を基準として1列目
側では負の補正値、m列目側では正の補正値になるよう
に線形的に規定される。つまり、各列におけるm/2列
目の平均値Av1との間の電圧ずれを補正する。
【0072】(手順ST27)次いで、上記手順ST2
6により各列毎に規定された重み付け補正値をそれぞれ
の出力電圧(最低値、最高値)に加算する重み付け処理
を行うことにより、図13に示すように、出力電圧の最
小値及び最高値の変化傾向Sa、Sbが、平均値Av1
を基準とした電圧値を有する変化傾向Sa2、Sb2に
変換される。これにより、環境光の入射により特定の方
向に明暗傾斜が生じた読取画像に対して、平均的な出力
電圧(明度)に基づいて、明度の極端に高いあるいは低
い画素の出力電圧が変換されて、各画素の明暗状態が適
正に補正される。
【0073】(手順ST28)次いで、明暗状態判定処
理においては、図13における平均値Av1と各列毎の
重み付け処理後の出力電圧との大小関係に基づいて、平
均値Av1よりも小さい出力電圧を有する列のダブルゲ
ート型フォトセンサ10を明状態(指紋の凸部に対応)
の画素と判定し、一方、平均値Av1よりも大きい出力
電圧を有する列のダブルゲート型フォトセンサ10を暗
状態(指紋の凹部に対応)の画素と判定する。これによ
り、平均値Av1と変換後の出力電圧との大小関係のみ
に基づいて、極めて簡易な制御動作により、読取画像を
構成する各画素の明暗状態が判定される。
【0074】(手順ST29/ST30)次いで、上述
した画像読取方法と同様に、上記手順ST28により判
定された各画素毎の明暗状態に基づいて、読取画像全体
の明暗状態が確定され、その後、該読取画像と予め登録
された認証画像とを比較、照合する画像照合処理が実行
される。したがって、上述した一連の動作処理によれ
ば、まず、読取画像における明暗傾斜を観測して環境光
の入射の度合を判定し、環境光の入射により読取画像の
明暗状態の判定や画像照合処理等が良好に実行すること
ができないと判断された場合にのみ、重み付け補正を実
行するので、不要な補正処理を実行することなく、迅速
かつ適切に被写体の画像パターンに対応した明暗情報を
得ることができるとともに、誤動作や誤認識を抑制して
精度の高い照合動作を実現することができる。そして、
平均値の変化傾向Avの補正にともなって各出力電圧を
補正したので、画像パターン全体の明暗階調をバランス
よく修正でき、単に明暗の二値だけでなく、より多階調
の明暗の画像を正確に測定することができる。
【0075】なお、上述した本実施形態においては、環
境光の入射度合判定処理の対象として、読取画像のう
ち、1列目、m/2列目、m列目の出力電圧の最低値及
び最高値のみを抽出して、その差電圧d1、d2、d3
に基づいて出力電圧補正処理の実行の可否を判定した
が、これは一例であって、任意の3列であってもよく、
全列の出力電圧について同様の処理を行うものであって
もよい。
【0076】また、上述した本実施形態においては、重
み付け補正処理の基準となる出力電圧の平均値Av1と
して、読取画像の中心列であるm/2列目を適用した
が、これは、検知面に被写体(指)を載置する動作を行
った場合、検知エリアの略中央付近(m/2列付近)に
必然的に被写体が載置され、かつ、この中央付近におい
ては、環境光の直接の入射が抑制されて、その影響を最
も受けにくいため、他の列の出力電圧との比較処理にお
いて理想的な基準値となり得るという理由による。
【0077】次に、本実施形態に係る画像読取装置の動
作処理(画像読取方法)の第3の例について、図面を参
照して説明する。図14は、本実施形態に係る画像読取
装置の動作に適用される補正処理を示す出力電圧の変化
傾向を示す図である。なお、上述した画像読取方法と同
等の動作処理については、その説明を簡略化又は省略す
る。
【0078】本実施形態においては、被写体の画像パタ
ーンの読取動作において、フォトセンサアレイを構成す
るダブルゲート型フォトセンサの動作不良(画素不良)
や、検知面への異物の付着等により、図14(a)に示
すように、特定の列の出力電圧の最低値及び最高値が、
各々の変化傾向Sa、Sbから逸脱して顕著に低い異常
点Ea、あるいは、顕著に高い異常点Ebが観測された
場合の動作処理について説明する。なお、以下に示す異
常点の除外処理以外の動作処理は、上述した各実施形態
と同等である。
【0079】第2の例の動作処理においては、図12
(a)、(b)、図13に示したように、中心列の出力
電圧の平均値Av1を基準として、各列毎の出力電圧の
平均値との差分により規定される重み付け補正値を加算
する重み付け処理に基づいて、各列毎の出力電圧(最低
値、最高値)が変換されるので、図14(b)に示すよ
うに、変換された出力電圧の最低値及び最高値の変化傾
向Sa2、Sb2に対する異常点Ea2、Eb2の逸脱
の度合もそのまま保持されることになる。そして、平均
値の変化傾向Avを補正して傾斜をなくすことにより、
全体の明暗階調をバランスよく補正できるので、単に明
暗の二値だけでなく、より多階調の明暗の画像を正確に
測定することができる。
【0080】次いで、図9(b)及び図13に示した補
正後の出力電圧の最低値及び最高値に対して、各々平均
値を算出する。ここで、平均値の算出方法は、すべての
列の出力電圧を適用して平均を算出するものであっても
よいし、出力電圧の最低値及び最高値のうち、任意の数
点(例えば、最低値5点、最高値5点)を抽出して各々
平均を算出するものであってもよい。
【0081】そして、図14(b)に示すように、算出
された最低値及び最高値の平均値Ava、Avbに対し
て、所定の割合の範囲、例えば、平均値の±10%の許
容範囲Ra、Rbを規定して、補正後の出力電圧が該許
容範囲Ra、Rb内にあるか否かを判別することによ
り、許容範囲Ra、Rbから逸脱した異常点であるかど
うかを判定する。あるいは、所定列の実測最低値(又は
実測最高値)に対して、両側に隣接する二つの列の実測
最低値(又は実測最高値)との差がともに±10%のい
ずれかを越える場合に、この所定列の実測最低値(又は
実測最高値)が異常点であると判定する。
【0082】ここで、異常点が検出された場合には、該
異常点に対応する列の出力電圧を、明暗状態判定処理の
対象から除外することにより、読取画像の明暗状態が不
正確となることを防止することができる。そして、平均
値の変化傾向Avを補正して傾斜をなくすことにより、
全体の明暗階調をバランスよく補正できるので、単に明
暗の二値だけでなく、より多階調の明暗の画像を正確に
測定することができる。
【0083】なお、上述した各実施形態に係る画像読取
動作においては、読取画像の特定の行を構成するダブル
ゲート型フォトセンサから出力される、各列毎の出力電
圧に基づいて、一連の動作処理を実行する場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
図15に示すように、読取画像の特定の列を構成するダ
ブルゲート型フォトセンサから出力される、各行毎の出
力電圧に基づいて、上述した一連の動作処理と同等の処
理を実行するものであってもよいし、行方向及び列方向
の双方に対して、同等の処理を実行するものであっても
よい。これにより、環境光の入射方向や被写体の検知面
への載置位置等に関わらず、環境光の入射方向や度合を
さらに適切に判定することができるので、その明暗傾斜
の状態に応じて適切な補正処理を実行することができ
る。
【0084】また、上記各実施形態では、各列の最高値
及び最低値は各列のn個のダブルゲート型フォトセンサ
10毎の出力電圧から決定して変化傾向Sa、Sbを算
出したが、図16(a)、(b)に示すように、所定行
のm個のダブルゲート型フォトセンサ10の個々の出力
電圧を読み出し、これらの出力電圧値が近似する2つの
グループに分け、最小二乗法により各グループの出力電
圧値から変化傾向Sa及び変化傾向Sbを求め、これら
の変化傾向Sa、Sbから平均値を求め、出力電圧と平
均値との差の正負により明暗を判定してもよい。このよ
うに、変化傾向Sa及び変化傾向Sbを各行ごとにグル
ープ分けして求めているので、一つのダブルゲート型フ
ォトセンサ10の出力電圧が高電圧あるいは低電圧の一
方しかないにも関わらず平均値が算出でき、また、異常
点E3〜E5があったとしても精度の高い明暗を判定で
きる。
【0085】上述した画像読取装置は、コンピュータ、
携帯電話、ドアに付属して不正アクセス、侵入を防止す
るための個人認証に用いることができ、上述したダブル
ゲート型フォトセンサは、薄型構造であるので、特にノ
ート型パソコンや小型のPDA、腕時計のような比較的
小型の電子機器に内蔵して用いることが可能である。ま
た、上述した各実施形態においては、フォトセンサとし
て上述したダブルゲート型フォトセンサを適用した場合
についてのみ説明したが、本発明は、これに限定される
ものではなく、フォトセンサとしてフォトダイオードや
フォトトランジスタ等を用いた場合においても、フォト
センサから出力される出力電圧に対して、本発明に係る
画像読取装置及び画像読取方法を良好に適用することが
できることはいうまでもない。
【0086】
【発明の効果】本発明に係る画像読取装置及び画像読取
方法は、被写体の画像パターンに対応してフォトセンサ
に入射される光に応じた検出信号(出力電圧)を読み出
し、該検出信号の平均値の、例えば行方向又は列方向の
変化傾向に基づいて、出力電圧に所定の補正処理を施す
ことにより、被写体の画像パターンに対応した読取画像
を構成する各画素の明暗状態を確定して、被写体の画像
パターンを明暗情報として読み取ることができるので、
環境光の入射や検知面への被写体の載置状態等により出
力電圧の平均値に所定の変化傾向が生じた場合には、そ
の状態を判別して適正な出力電圧に補正し、読取画像の
明暗状態を適切に判定することができる。したがって、
外光との環境への影響が抑制されて、被写体の画像パタ
ーンに対応した良好な明暗情報を得ることができ、指紋
照合処理等の画像照合処理における誤動作や誤認識等の
発生を抑制することができるとともに、上記画像読取装
置の構成によれば、環境光の強度等を検出するためのセ
ンサ等を別個に設ける必要がないので、画像読取装置の
装置構成の大型化や製品コストの上昇を抑制して、携帯
機器への適用を促進することもできる。
【0087】ここで、上述したような画像読取装置とし
ては、具体的には、被写体の画像パターンに対応した検
出信号を読み出す信号読出手段と、該読み出した検出信
号の平均値の変化傾向を抽出する変化傾向抽出手段と、
検出信号の平均値の変化を相殺するように、検出信号の
最低値及び最高値を補正する検出信号補正手段と、を備
えた構成を適用することができる。
【0088】また、上記画像読取装置は、変化傾向抽出
手段により算出された検出信号の平均値の変化傾向に基
づいて、あるいは、信号読出手段により読み出された検
出信号の最低値と最高値に基づいて、フォトセンサへの
環境光の入射状態を判定することにより、環境光の入射
の度合や、それによる読取画像や画像認証動作への影響
を把握して、読み出された検出信号に対して補正処理を
実行するか否かを判断することができるので、不要な補
正処理を実行することなく、被写体の画像パターンに対
応した良好な明暗情報を得ることができる。
【0089】そして、上記画像読取装置及び画像読取方
法において、検出信号補正手段により実行される補正処
理は、検出信号の最低値及び最高値の各々から前記平均
値を減算し、該減算結果(差電圧)に基づいて上記明暗
状態を判定するものであってもよいし、あるいは、検出
信号の平均値と所定の基準値との差分を重み付け補正値
として規定して、検出信号の最低値及び最高値に重み付
け補正値を加算し、該補正された検出信号の最低値及び
最高値に基づいて上記明暗状態を判定するものであって
もよい。これによれば、加減演算等の簡易な補正処理に
より、検出信号から環境光の影響を排除することができ
るとともに、前者では差電圧の値のみに基づいて、ま
た、後者では検出信号の平均値と補正後の検出信号の最
低値又は最高値との大小関係のみに基づいて、読取画像
を構成する各画素の明暗状態を一義的に良好に判定する
ことができる。
【0090】さらに、上記画像読取装置においては、検
出信号の最低値又は最高値に関する所定の許容範囲を設
定し、該許容範囲を逸脱する検出信号の最低値又は最高
値を異常点と判定して、該異常点が存在する場合には、
明暗状態判定手段による被写体の画像パターンに対応し
た各画素の明暗状態の判定処理において、当該異常点の
検出信号を除外するようにしてもよい。これによれば、
検出信号の最低値又は最高値が、検出信号に設定した所
定の許容範囲内にあるか否かを判別することにより、異
常点の有無を判定することができるので、異常点が検出
された場合には、該異常点に対応する検出信号を、明暗
状態の判定処理の対象から除外することにより、読取画
像の明暗状態が不正確となることを防止して、被写体の
画像パターンに対応した良好な明暗情報を得ることがで
きる。
【0091】なお、上記画像読取装置において、上記フ
ォトセンサを備えてもよく、このフォトセンサとして、
いわゆる、ダブルゲート型フォトセンサを適用すること
ができるので、フォトセンサにより構成されるフォトセ
ンサアレイを薄型化、小型化して、読取画素を高密度化
し、被検出体の画像パターンを高精細な画像として読み
取ることができ、読取画像に基づく画像照合処理の精度
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダブルゲート型フォトセンサの概略構成を示す
断面構造図である。
【図2】ダブルゲート型フォトセンサの基本的な駆動制
御方法(1処理サイクル)の一例を示すタイミングチャ
ートである。
【図3】ダブルゲート型フォトセンサの動作概念図であ
る。
【図4】フォトセンサシステムの出力電圧(ドレイン電
圧)の光応答特性を示す図である。
【図5】ダブルゲート型フォトセンサを2次元配列して
構成されるフォトセンサアレイを備えたフォトセンサシ
ステムの概略構成図である。
【図6】図5に示したフォトセンサシステムを適用した
画像読取装置の要部断面図である。
【図7】本発明に係る画像読取装置の一実施形態を示す
概略構成図である。
【図8】本実施形態に係る画像読取装置の動作処理(画
像読取方法)の第1の例を示すフローチャートである。
【図9】第1の例に係る画像読取装置の動作(画像読取
方法)に適用される補正処理を示す出力電圧の変化傾向
を示す図である。
【図10】本実施形態に係る画像読取装置の動作(画像
読取方法)の対象となる他の出力電圧の変化傾向と、そ
の場合の環境光の入射状態を示す概略図である。
【図11】本実施形態に係る画像読取装置の動作処理
(画像読取方法)の第2の例を示すフローチャートであ
る。
【図12】第2の例に係る画像読取装置の動作(画像読
取方法)に適用される補正処理(その1)を示す出力電
圧の変化傾向を示す図である。
【図13】第2の例に係る画像読取装置の動作(画像読
取方法)に適用される補正処理(その2)を示す出力電
圧の変化傾向を示す図である。
【図14】本実施形態に係る画像読取装置の動作(画像
読取方法)の第3の例に適用される補正処理を示す出力
電圧の変化傾向を示す図である。
【図15】本実施形態に係る画像読取装置の動作(画像
読取方法)の対象となるさらに他の出力電圧の変化傾向
を示す図である。
【図16】本実施形態に係る画像読取装置の動作(画像
読取方法)の他の例に適用される補正処理を示す出力電
圧の変化傾向を示す図である。
【図17】従来技術における指紋読取装置の指紋読取動
作を示す要部断面図である。
【図18】被写体への環境光の透過状態を示す概略図で
ある。
【図19】環境光が入射した場合の指紋の読取画像の例
と、その場合の出力電圧の変化傾向を示す概略図であ
る。
【図20】環境光のフォトセンサアレイへの入射状態を
示す概略図である。
【符号の説明】
10 フォトセンサ 100 フォトセンサアレイ 110 トップゲートドライバ 120 ボトムゲートドライバ 130 ドレインドライバ 150 コントローラ 170 バックライト 180 外部機能部 SUB 被写体 Fd 検知面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/028 H01L 29/78 613Z 5F110 1/401 617N G01B 11/24 F Fターム(参考) 2F065 AA03 AA56 BB02 CC02 FF42 GG01 JJ03 JJ18 JJ26 QQ13 QQ29 QQ32 QQ42 4M118 AA05 AB01 BA05 CA11 CB06 CB14 DB09 DD12 EA07 FB03 FB09 FB13 FB24 GA03 HA26 5B047 AA25 AB02 BA02 BB04 BC01 BC12 CB04 DA04 DB01 DC02 5C051 AA01 BA04 DA06 DB01 DB04 DB06 DB07 DB28 DC07 DE17 5C077 LL04 MM05 MP01 PP06 PP46 PP47 PP71 PQ18 RR01 TT10 5F110 AA30 BB10 DD02 EE03 EE04 EE06 EE30 GG15 HK03 HK04 HK09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の画像パターンに対応した明暗情
    報を生成する画像読取装置において、 前記被写体の画像パターンに応じたフォトセンサからの
    検出信号の平均値の変化傾向に基づいて前記明暗情報を
    規定する前記検出信号を補正することを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記画像読取装置は、 前記被写体の画像パターンに対応した前記検出信号を読
    み出す信号読出手段と、 該読み出した検出信号の平均値の変化傾向を抽出する変
    化傾向抽出手段と、 前記検出信号の平均値の変化を相殺するように、前記検
    出信号の最低値及び最高値を補正する検出信号補正手段
    と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 前記画像読取装置は、前記変化傾向抽出
    手段により算出された前記検出信号の平均値の変化傾向
    に基づいて、前記フォトセンサへの環境光の入射状態を
    判定することを特徴とする請求項2記載の画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取装置は、前記信号読出手段
    により読み出された前記検出信号の最低値と最高値に基
    づいて、前記フォトセンサへの環境光の入射状態を判定
    することを特徴とする請求項2又は3記載の画像読取装
    置。
  5. 【請求項5】 前記検出信号補正手段は、前記フォトセ
    ンサへの環境光の入射状態に応じて、前記検出信号に対
    して補正処理を実行するか否かを判断することを特徴と
    する請求項2乃至4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記検出信号補正手段は、前記検出信号
    の各々から前記平均値を減算することを特徴とする請求
    項2乃至5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記検出信号補正手段は、前記検出信号
    の平均値と所定の基準値との差分を重み付け補正値とし
    て規定して、前記検出信号の最低値及び最高値に前記重
    み付け補正値を加算することを特徴とする請求項2乃至
    5のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記画像読取装置は、前記検出信号の最
    低値又は最高値に関する所定の許容範囲を設定し、該許
    容範囲を逸脱する前記検出信号の最低値又は最高値を異
    常点と判定する異常点判定手段と、 前記被写体の画像パターンに対応した各画素の明暗状態
    の判定処理の対象から該異常点を除外する異常点除外手
    段と、を備えることを特徴とする請求項2乃至7のいず
    れかに記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記画像読取装置は、前記フォトセンサ
    を備え、前記フォトセンサは、半導体層からなるチャネ
    ル領域を挟んで形成されたソース電極及びドレイン電極
    と、少なくとも前記チャネル領域の上方及び下方に各々
    絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極及び第2の
    ゲート電極と、を有し、 前記第1のゲート電極にリセットパルスを印加して前記
    フォトセンサを初期化し、前記ドレイン電極にプリチャ
    ージパルスを印加した後、前記第2のゲート電極に読み
    出しパルスを印加することにより、前記初期化終了から
    前記読み出しパルスの印加までの電荷蓄積期間に、前記
    被写体により反射された反射光の光量に応じて前記チャ
    ネル領域に蓄積された電荷に対応する電圧を、前記検出
    信号として出力することを特徴とする請求項1乃至8の
    いずれかに記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 被写体の画像パターンに対応した明暗
    情報を生成する画像読取方法において、 前記被写体の画像パターンに対応した前記検出信号をフ
    ォトセンサから読み出す手順と、 前記読み出した検出信号の平均値の変化傾向を抽出する
    手順と、 前記検出信号の平均値の変化傾向に基づいて、前記フォ
    トセンサへの環境光の入射状態を判定する手順と、 前記環境光の入射状態に応じて、前記検出信号の平均値
    の変化を相殺するように補正する手順と、を有すること
    を特徴とする画像読取方法。
  11. 【請求項11】 前記画像読取方法は、前記検出信号の
    各々から前記平均値を減算することを特徴とする請求項
    10記載の画像読取方法。
  12. 【請求項12】 前記画像読取方法は、前記検出信号の
    平均値と所定の基準値との差分を重み付け補正値として
    規定して、前記検出信号の最低値及び最高値に前記重み
    付け補正値を加算することを特徴とする請求項10記載
    の画像読取方法。
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