JP2003091702A - 非接触icカード及び非接触icカードの位置検出方法 - Google Patents
非接触icカード及び非接触icカードの位置検出方法Info
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Abstract
ドで対応可能であって、処理時間を短縮することを可能
とする非接触ICカード及び非接触ICカードの位置検
出方法の提供。 【解決手段】リーダライタ2との電磁結合によって当該
リーダライタ2から電力供給を受けて、当該リーダライ
タ2と通信する非接触ICカード1であって、シート状
の磁性体からなる磁性体シート102の上面に、検出コ
イル101を配置した構造からなる磁界検出素子3を、
少なくとも1つ有してなる特徴的構成手段の採用。
Description
電磁誘導によって電力供給を受けて当該リーダライタと
通信する非接触ICカードに関し、特に、一枚のカード
で複数の利用形態に対応可能な非接触ICカード及び非
接触ICカードの位置検出方法に関する。
利用して、リーダライタと非接触で通信を行う非接触I
Cカードは、当該非接触ICカードをリーダライタにか
ざすだけで、カードの裏表や向きに依存することなくリ
ーダライタと通信可能である。
を内蔵する必要がないので、従来から各方面での利用が
考えられてきている。特に、非接触ICカード内部のデ
ータへアクセスする際の操作が簡単であるため、公共交
通機関におけるチケットや入退室管理等、人が出入りす
る場所における管理用途として近年注目を集めている。
のメモリを内蔵しているので、大量のデータ及びアプリ
ケーションを搭載することが可能であり、一枚のカード
で複数のサービスを提供するといった利用方法も考えら
れている。その一方で、非接触ICカード一枚当りの価
格が磁気ストライプカードなどに比べて高くなる傾向が
あり、これにより、一枚のカードを複数の事業者で利用
するといった、相乗りをする利用方法も注目されてい
る。
ような従来の非接触ICカードの相乗り利用方法では、
利用者が非接触ICカードを利用する際に、一旦窓口サ
イトのような場所にアクセスし、その後所望のサービス
を利用するために、端末の画面などを見て所望のサービ
スを選択する必要がある。そのため、利用者が非接触I
Cカードをリーダライタにかざしてから所望のサービス
を受けるまでに、人手によるサービス選択操作が必要に
なるなど時間及び手間がかかるという問題点があった。
供可能なサービスの中に、入退出サービスなどの処理時
間が一定時に制限されるサービスが含まれている場合
は、そのサービスに固有な専用コマンドを非接触ICカ
ードとリーダライタに予め準備しておき、そのコマンド
を受信した際に、非接触ICカード内部での処理を変更
する方法も考えられる。
カードは、最初に送られくるコマンドを受信して初めて
専用コマンドであることが判別できる。従って、専用コ
マンドを受信した後に、非接触ICカード内部での処理
を分岐するための判断や非接触ICカードの動作を変更
する処理が必要となるので、予め専用のコマンドにのみ
対応した非接触ICカード、即ち1つのサービスにのみ
対応した非接触ICカードと比べて、処理時間が長くな
るという問題点もあった。
ナルコンピュータや携帯端末の入力手段のような、それ
自身での入力手段を持たないため、一枚の非接触ICカ
ードで複数のサービスが受け得る非接触ICカードの場
合は、所望のサービスを指定するための利用者による操
作や、非接触ICカード内部での受信コマンドに基づい
た判別処理などが必要となり、サービス提供に要する処
理時間が長くなる傾向があった。
の容易さなどの理由で適用が期待されている入退室管理
用途向けの非接触ICカードでは、サービス提供に要す
る処理時間の長さにより、上述の相乗り利用方法の実現
が困難であった。
て、アンチコリジョン機能により複数枚の非接触ICカ
ードを同時に重ねてハンドリングすることが可能である
といった利点がある。この特徴を利用して、例えば一枚
のテレホンカードで通話中に度数がなくなった場合に、
もう一枚のテレホンカードを挿入して、引き続き通話を
可能とするようなサービスも行われている。このよう
に、非接触ICカードは、複数枚につき同時に利用でき
るという特徴がある。
ードを同時に重ねて電話機に入れた場合に、リーダライ
タを介して非接触ICカードの情報を読み取るシステム
側では、二枚のテレホンカードのどちらがリーダライタ
に近い位置に入れられているかといった非接触ICカー
ドの物理的な位置関係についての情報が従来のシステム
では取得できなかった。
するサービスにおいて、途中で非接触ICカードを抜き
取る又は入れ換えるなどの操作をする必要がある場合
に、利用者に対していずれの非接触ICカードを入れ換
えるべき又は取り除くべきであるといった、木目細かい
ガンダンスをすることが困難であった。
目的は以下の通りである。即ち、本発明の第1の目的
は、複数のサービスに対して一枚の非接触ICカードで
対応する相乗り利用が可能であって、非接触ICカード
の検出からデータアクセスまでの時間を含めた相乗り利
用においての処理時間を短縮することを可能とする非接
触ICカードを提供せんとするものである。
を複数枚重ねてリーダライタに検出させた場合に、リー
ダライタで検出された非接触ICカードと他の非接触I
Cカードの位置関係を認識することを可能とする非接触
ICカード及び非接触ICカードの位置検出方法を提供
せんとするものである。
に、特許請求の範囲における各請求項の記載から自ずと
明らかとなろう。
の解決に当たり、非接触ICカードが持つ裏表2つの面
に対して、どちらか一方の面側からその非接触ICカー
ドに近づく磁界のみを検出する磁界検出素子を非接触I
Cカードに内蔵させた構成手段を講じる特徴を有する。
非接触ICカードが持つ裏表2つの面に対して、どちら
か一方の面側からその非接触ICカードに近づく磁界の
みを検出する磁界検出素子が、磁界を検出したか否かに
よって、非接触ICカードの位置を判断する構成手法を
講じる特徴を有する。
解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念
にわたる新規な特徴的構成手段又は手法を採用すること
により、上記目的を達成するように為される。
ライタ側のアンテナコイルとカード側のアンテナコイル
とで電磁結合により当該リーダライタから電力の供給を
受け、信号を当該リーダライタと送受信する非接触IC
カードであって、当該非接触ICカードの内部におい
て、シート状の磁性体からなる磁性体シートの上面と、
当該磁性体シートの上面に配置されたシート状の絶縁性
物質の上面と、のいずれかの位置に、検出コイルを配置
した構造からなる磁界検出素子を、少なくとも1つ備
え、当該磁界検出素子の前記検出コイルに電気的に接続
されているICチップをも有してなる非接触ICカード
の構成採用にある。
置の第1の特徴における前記ICチップが、前記検出コ
イルを貫く磁束の量が時間的に変化したときに、当該コ
イルに誘導された起電力を検出する機能構成を備えてな
る非接触ICカードの構成採用にある。
置の第2の特徴における前記ICチップが、前記非接触
ICカードの動作を制御する制御手段を有しており、当
該制御手段は、前記ICチップが前記検出コイルに誘導
された起電力を検出した場合に、当該起電力を検出して
いない場合とは異なる手順の制御を実行する機能構成を
備えてなる非接触ICカードの構成採用にある。
置の第3の特徴における前記非接触ICカードが、その
一つの表面に前記ICチップが前記検出コイルに誘導さ
れた起電力を検出した場合に実行する手順に、対応する
表記がなされており、もう一つの表面に前記ICチップ
が前記検出コイルに誘導された起電力を検出しない場合
に実行する手順に、対応する表記がなされてなる非接触
ICカードの構成採用にある。
置の第3又は第4の特徴における前記非接触ICカード
が、同時に複数枚の当該非接触ICカードを検出して識
別するアンチコリジョン機能を持つ前記リーダライタに
対応するものであって、前記磁界検出素子を2つ以上有
し、当該2つ以上の磁界検出素子の全部は、前記非接触
ICカードがなす四角形平面についての縦横の直交軸に
おけるいずれかの対称軸上にあり、且つ、当該対称軸を
当該四角形平面の中心点で二分したときの一方側に、そ
れぞれ離れて配置されており、前記磁界検出素子の1つ
以上における前記磁性体シートと前記検出コイルの位置
関係は、他の前記磁界検出素子における前記磁性体シー
トと前記検出コイルの位置関係とは逆になっているIC
チップを有してなる非接触ICカードの構成採用にあ
る。
置の第5の特徴における前記非接触ICカードが、偏っ
て分散配置されている前記磁界検出素子の当該配置に関
連する特定方向を認識させる印が、当該非接触ICカー
ドの表面に表示されてなる非接触ICカードの構成採用
にある。
置の第3又は第4の特徴における前記非接触ICカード
が、同時に複数枚の当該非接触ICカードを検出して識
別するアンチコリジョン機能を持つ前記リーダライタに
対応するものであって、前記磁界検出素子を2つ以上の
偶数個有し、当該偶数個の磁界検出素子の内の2つから
なる組は、前記非接触ICカードがなす四角形平面につ
いての縦横の直交対称軸におけるいずれかの対称軸上
で、或いは両方の対象軸上で、当該四角形平面の中心点
を対称中心として対称となる位置に、当該2つの磁界検
出素子がそれぞれ配置されており、当該組をなす2つの
磁界検出素子は、当該2つの磁界検出素子における一方
の磁界検出素子の前記磁性体シートと前記検出コイルの
位置関係が、当該2つの磁界検出素子における他方の前
記磁界検出素子の前記磁性体シートと前記検出コイルの
位置関係とは逆になっている非接触ICカードの構成採
用にある。
置の第5、第6又は第7の特徴における前記制御手段
が、前記ICチップが前記検出コイルに誘導された起電
力を検出した場合に、前記リーダライタから前記非接触
ICカードに送られてくるコマンドに対して応答するレ
スポンスの内の一つ以上に、前記磁界検出素子が磁界を
検出したことを示す情報を含めて、当該リーダライタへ
送信する機能構成を備えてなる非接触ICカードの構成
採用にある。
置の第5、第6、第7又は第8の特徴における前記非接
触ICカードの位置検出方法が、当該非接触ICカード
を複数枚、それぞれの前記磁界検出素子が重なるように
向き合わせて重ねて、前記リーダライタと通信させた場
合に、当該複数枚の非接触ICカードからのレスポンス
の中で、当該磁界検出素子が磁界を検出したことを示す
情報を含んだレスポンスを送信した非接触ICカード
を、当該リーダライタに一番近い位置にある非接触IC
カードと判別してなる非接触ICカードの位置検出方法
の構成採用にある。
置の第6又は第8の特徴における前記非接触ICカード
の位置検出方法が、前記非接触ICカード表面に表示さ
れた印を用いて、当該非接触ICカードを複数枚、それ
ぞれの前記磁界検出素子が重なるように向き合わせて重
ねて、前記リーダライタと通信させてなる非接触ICカ
ードの位置検出方法の構成採用にある。
置の第7又は第8の特徴における前記非接触ICカード
の位置検出方法が、当該非接触ICカードを複数枚重ね
て、前記リーダライタと通信させた場合に、当該複数枚
の非接触ICカードからのレスポンスの中で、前記磁界
検出素子が磁界を検出したことを示す情報を含んだレス
ポンスを送信した非接触ICカードを、当該リーダライ
タに一番近い位置にある非接触ICカードと判別してな
る非接触ICカードの位置検出方法の構成採用にある。
本発明の実施の形態を装置例及び方法例につき説明す
る。
Cカードが持つ裏表2つの面に対して、どちらか一方の
面側からその非接触ICカードに近づく磁界のみを検出
する磁界検出素子を非接触ICカードに配置し、磁界検
出素子が磁界を検出したか否かによって、非接触ICカ
ードの動作を切替えることを可能とするものである。
所定位置に複数個配置することで、複数枚の非接触IC
カードを重ねてリーダライタにかざした場合に、磁界検
出素子の状態によってリーダライタに一番近い位置に存
在する非接触ICカードを特定することを可能とするも
のである。
係る非接触ICカードの主要部をなす磁界検出素子の概
念斜視図である。図中、3,3’は磁界検出素子、10
1は検出コイル、102は磁性体シート、103は接続
端である。
検出コイル101と磁性体シート102で構成した例で
ある。即ち、磁界検出素子3は、シート状の磁性体から
なる磁性体シート102の上面に、検出コイル101を
配置した構造となっている。そして、磁界検出素子3
は、後述の図2に示すように、非接触ICカード1に内
蔵されている。
イル101、磁性体シート102及び絶縁性物質104
で構成した例である。磁界検出素子3’は、磁性体シー
ト102の上面に絶縁性物質104を配置し、更に絶縁
性物質104の上面に検出コイル101を設置した構造
となっている。即ち、磁性体シート102の上面と検出
コイル101の間に、シート状の絶縁性物質104が挟
まれている構成となっている。絶縁性物質104は、無
機材料及び有機材料のいずれでもよく、例えば、紙、セ
ロファン、テフロン(登録商標)シート、雲母などの絶
縁性物質を用いる。
Cカードの概念透視側面図である。図中、1は磁界検出
素子3を内蔵した非接触ICカード、2はリーダライ
タ、4はリーダライタのアンテナコイルから発せられた
交流磁界、5は非接触ICカード1に内蔵されているI
Cチップである。ICチップ5は、検出コイル101と
電気的に接続されており、検出コイル101を貫く磁束
の量が時間的に変化したときに、当該検出コイル101
に誘導された起電力を検出する機能を有する。
の電磁結合によってリーダライタ2から電力供給を受け
て、リーダライタ2から発せられる交流磁界4を利用し
て通信する。
の検出コイル101がリーダライタ2側を向いている状
態、即ち、検出コイル101が磁性体シート102より
もリーダライタ2に近い状態に非接触ICカード1がな
っている場合は、リーダライタ2から発せられた交流磁
界4が検出コイル101を貫通した後、磁性体シート1
02に吸収されるので、検出コイル101の接続端10
3に起電力が誘起される。
素子3の磁性体シート102がリーダライタ2側を向い
ている状態、即ち、磁性体シート102が検出コイル1
01よりもリーダライタ2に近い状態に非接触ICカー
ド1がなっている場合は、リーダライタ2から発せられ
る交流磁界4が検出コイル101を貫く前に磁性体シー
ト102によって吸収されるので、リーダライタ2から
発せられた交流磁界4が検出コイル101まで届かず、
検出コイル101の接続端103には誘導起電力は生じ
ない。
の接続端103がICチップ5に接続されているので、
非接触ICカード1におけるリーダライタ2側に向いて
いる面によって、即ち、非接触ICカード1がリーダラ
イタ2に対して表面を向けているか裏面を向けているか
によって、ICチップ5では異なる状態を検出すること
が可能となる。従って、ICチップ5は、非接触ICカ
ード1がリーダライタ2に対して表面を向けているか裏
面を向けているかを判断することが可能となる。
示すフローチャートである。先ず、非接触ICカード1
は、リーダライタ2から電力供給を受けない状態即ちパ
ワーオフの状態(ST1)から、リーダライタ2から発
せられた交流磁界4による電力供給を受ける状態になる
と、パワーオンして、リクエストコマンド(REQ)の
みを受け付けるアイドル状態(ST2)に遷移する。
このアイドル状態(ST2)において実行できるので、
本非接触ICカード1では、二種類のアイドル状態を作
り出すことが可能となる。即ち、非接触ICカード1
は、非接触ICカード1がリーダライタ2に対して表面
を向けている状態のアイドル状態と、非接触ICカード
1がリーダライタ2に対して裏面を向けている状態のア
イドル状態を作り出すことが可能となる。
素子3の状態に応じて非接触ICカード1のアイドル状
態を切替える制御手段(図示せず)を予め組み込んでお
くことで、二つの動作状態で起動可能な非接触ICカー
ド1を実現することができる。例えば、ICチップ5の
制御手段は、ICチップ5が検出コイルに誘導された起
電力を検出した場合には、非接触ICカード1を入退出
カードとして起動させ、起電力を検出しない場合には、
特定の会員カードとして起動させる。
に、リクエストコマンド(REQ)を受け付けると、他
のコマンドを待つ準備状態(ST3)となる。この準備
状態(ST3)では、リーダライタ2が複数枚の非接触
ICカード1を同時に検出し得るアンチコリジョン状態
となっている。準備状態(ST3)になった後に、所定
のコマンドを受けるとそのコマンドに対応した処理をす
る活動状態(ST4)となる。そのコマンドに対応した
処理が終了すると停止状態となる(ST5)。
係る非接触ICカード1の概念透視側面図である。図4
(A)は、二枚の非接触ICカード1,1’が同一の向
きに重ねられた状態を示し、図4(B)は、二枚の非接
触ICカード1,1’が互いに逆向きに重ねられた状態
を示している。
た場合に当該非接触ICカード1の位置を検出すること
が可能な構成となっている。2枚の非接触ICカード
1,1’は、同じ構成であって、それぞれ、磁界検出素
子3a,3bが2つ具備されている。なお、磁界検出素
子3を3つ以上具備させてもよい。
3bは、互いに異なった向きに配置されている。即ち、
磁界検出素子3aの磁性体シート102と検出コイル1
01の位置関係は、磁界検出素子3bにおける磁性体シ
ート102とコイル101の位置関係とは逆になってい
る。リーダライタ2は、複数枚の非接触ICカード1,
1’を同時に検出し得るアンチコリジョン機能を具備し
ているものとする。
ド1,1’を二枚重ねてリーダライタ2と通信させよう
とした場合は、それぞれの非接触ICカード1,1’の
磁界検出素子3a,3bも同じ向きで重なり合う。この
ため、二枚の非接触ICカードのうちリーダライタ2か
ら遠い位置にある非接触ICカード1’の磁界検出素子
3a,3bの検出コイル101とリーダライタ2との間
には、リーダライタ2に近い位置の非接触ICカード1
の磁性体シート102が存在することとなる。
る非接触ICカード1’では、2つの磁界検出素子3
a,3bの両方の検出コイル101で誘導起電力が発生
しない。一方、リーダライタ2に近い位置にある非接触
ICカード1では、2つある検出コイル101の少なく
とも1つが、必ずリーダライタ2側に面して、磁性体シ
ート102による交流磁界4の遮断を受けないので、誘
導起電力を発生することとなる。
れた交流磁界4からアンテナコイル6によって電力供給
を受けて動作を開始した非接触ICカード1は、その動
作開始時に磁界検出素子3a,3bの状態も取得でき
る。
クエストコマンドなどに対するレスポンスに、磁界検出
素子3a,3bの状態を示す情報を含めて送信する機能
をICチップ5に予め組み込んでおくことで、リーダラ
イタ2から上位に位置するシステムにおいて、重ねて2
枚配置されている非接触ICカード1,1’をアンチコ
リジョン機能によって検出する際に、どの非接触ICカ
ード1,1’がリーダライタ2の近くに位置しているか
判別することが可能となる。
接触ICカード1,1’が互いに逆向きに重ねられた状
態においても、リーダライタ2に近い方に位置する非接
触ICカード1の磁界検出素子3a,3b(本図では磁
界検出素子3a)のみで誘導起電力が発生するので、各
非接触ICカード1,1’の位置を検出することが可能
となる。
Cカード1,1’に具備される磁界検出素子3a,3b
を組み込む位置は、各非接触ICカード1,1’を重ね
た状態で略同じ位置となるように、非接触ICカード
1,1’に存在する対称軸上などに制限することが必要
となる。即ち、後述の図12〜15に示すように、磁界
検出素子3a,3bを配置することが必要となる。
に係る非接触ICカード1の概念透視平面図であり、
(A)は表面を示し、(B)は裏面を示している。本非
接触ICカード1は、1つの磁界検出素子3を備えてお
り、表面には「入退カード」と印刷されており、裏面に
は「会員カード」と印刷されている。そして、表面側に
磁界検出素子3の検出コイル101が位置して、裏面側
に磁界検出素子3の磁性体シート102が位置するよう
に、磁界検出素子3が配置されている。
施形態の方法例1につき図面を参照して説明する。図6
は、本方法例1の実行手順を示すフローチャートであ
る。図7は、本方法例1の利用形態を示す模式概念図で
あり、(A)は入退出カードとしての利用形態、(B)
は会員カードとしての利用形態を示している。図7にお
いて、11は入退ゲート、12はパーソナルコンピュー
タであり、上述の実施形態の構成要素と同一のものには
同一符号を付けている。
み込んだ非接触ICカード1につき、そのカードが検出
された後のアイドル状態での動作を、磁界検出素子3の
状態によって入退管理用の専用コマンドに対応した「入
退出カード」と、ISO等で規定された標準的なコマン
ドに対応した「会員カード」とに使い分けることを、可
能としている。即ち、複数のサービスに対して一枚の非
接触ICカード1で対応する相乗り利用を可能としてい
る。
って、入退出用途の「入退出カード」と、一般的な用途
の「会員カード」に非接触ICカード1の動作を切替え
るため、それぞれの用途に合わせて非接触ICカード1
の表面に、違いが分かるような文字や図柄(図5では文
字)を印刷することで、利用者が簡単に区別することが
出来るようにしている。このように、カード表面及び裏
面の印刷模様とそのカードの機能を一致させられること
も、本発明に係る非接触ICカード1の特徴である。
イル101が見える状態となっているため、この状態で
非接触ICカード1を利用者が使用するとき、すなわち
検出コイル101が見える面を上に向けてリーダライタ
2に対面させず非接触ICカード1を利用者が使用する
ときには、検出コイル101に誘導起電力が発生しな
い。これは、磁性体シート102によって、検出コイル
101を貫こうとするリーダライタ2から発せられた交
流磁界が吸収されるからである。
面を上にした場合は「入退出カード」として動作する非
接触ICカード1としている。そして、非接触ICカー
ド1のICチップ5は、磁界検出素子3に誘導起電力が
発生しない状態で非接触ICカード1がアイドル状態に
遷移する場合に、カードが入退出用の専用コマンドに対
応する状態でコマンドを待つように、制御することとな
る。
イタ2に対面させた検出コイル101が見えない状態
で、利用者が非接触ICカード1を使用するとき、すな
わち磁性体シート102が見える面を上に向けて非接触
ICカード1を利用するときには、磁界検出素子3に誘
導起電力が発生する。そこで、この状態ではISOなど
で規定される一般的なコマンドに対応した非接触ICカ
ード1として動作するように、その制御機能をICチッ
プ5に予め組み込んでおく。
手順を説明する。このフローチャートは、非接触ICカ
ード1が磁界検出素子3の検出状態に応じて異なったア
イドル状態に遷移するまでを示している。
タ2から発せられた交流磁界4による電力供給を受けて
パワーオンする(ST11)。その後、ICチップ5
は、磁界検出素子3に誘導起電力が発生しているか否か
判断する(ST12)。
ない場合は、「入退出カード」のアイドル状態に遷移す
る(ST14)。この「入退出カード」のアイドル状態
では、図7(A)に示すように、非接触ICカード1が
入退出カードとして利用される。
起電力が発生したと判断された場合は、「会員カード」
のアイドル状態に遷移する(ST13)。この「会員カ
ード」のアイドル状態では、図7(B)に示すように、
非接触ICカード1が会員カードとして利用される。
ド1とリーダライタ2と上位装置との間でのコマンド送
受信を示すフロー図である。ここで、上位装置とは、図
7(A)では入退出ゲート11であり、図7(B)では
パーソナルコンピュータ12である。そして、図8
(A)では、入退出ゲート11を上位装置とした場合の
フロー図を示し、図8(B)では、パーソナルコンピュ
ータ12を上位装置とした場合のフロー図を示してい
る。
は、「入退カード」と印刷された面を上にしてその非接
触ICカード1を図7(A)のリーダライタ2にかざす
だけで、入退出ゲート12を通過することができる。
ドとして利用する場合には、「会員カード」と印刷され
た面を上にしてその非接触ICカード1を図7(B)の
リーダライタ2に挿入することで、パーソナルコンピュ
ータ12上で会員を対象に提供されるサービスが画面上
に表示され、画面上で所望のサービスを選択すること
で、所望のサービスを利用することができることとな
る。
態)を持つ非接触ICカード1について、先ず、図8
(A)の入退出ゲート11についての処理フローを参照
して説明する。先ず、非接触ICカード1がリーダライ
タ2からリクエストコマンドに相当する初期コマンドを
受信すると(STa)、非接触ICカード1内部では、
例えばベリファイなどの認証を行う。
結果をリーダライタ2へレスポンスとして返送する特殊
なコマンド(専用コマンド)に対応している(ST
b)。STbで、レスポンスとして正常終了を受信した
リーダライタ2は、その正常終了を情報として上位装置
である入退出ゲート11に送信する(STc)。この結
果、入退出ゲート11が開いて、利用者が通行できるこ
ととなる。
る非接触ICカード1をリーダライタ2かざすだけで、
短時間に入退出ゲート11を開けることが可能となる。
なお、本実施形態では、簡略化した場合を示しており、
より複雑な処理をするような専用コマンドを使用するも
のであっても、本発明の作用及び効果に影響を与えるこ
となく適用することができる。
タ12についての処理フローを説明する。ここで、非接
触ICカード1は、ISO14443のタイプBの規格
に準拠したモデルとする。
ンドを受けてから(STd)、非接触ICカード1がリ
ーダライタ2に検出されてアクティブ状態に遷移するま
でに、ATQBの返信(STe)、ATTRIBコマン
ドの送信(STf)、Answerto ATTRIBコマンドの返信
(STg)、といった一連の処理を行う。なお、ATQ
B、ATTRIBコマンド及びAnswer to ATTRIBコマン
ドは、それぞれ、、ISO14443のタイプB規格に
規定されている処理である。
状態に遷移した後、非接触ICカード1を検出した旨の
情報を上位装置(パーソナルコンピュータ12)に送信
し(STh)、これを受けた上位装置(パーソナルコン
ピュータ12)に組み込まれているアプリケーションソ
フトが非接触ICカード1を認証するためのコマンドを
リーダライタ2に送信する(STi)。
マンドを非接触ICカード1へ送信する(STj)。当
該コマンドを受信した非接触ICカード1は、認証処理
を行った後、レスポンスを返信する(STk)。リーダ
ライタ2は、受信したレスポンスを上位装置(パーソナ
ルコンピュータ12)に送信する(STl)。その後、
初めて非接触ICカード1内部のファイルにアクセスす
るコマンドを上位装置(パーソナルコンピュータ12)
がリーダライタ2へ送信し(STm)、このコマンドを
リーダライタ2が非接触ICカード1へ送信する(ST
n)。
Cカード1がレスポンスとしてリーダライタ2へ返し
(STo)、そのレスポンスをリーダライタ2が上位装
置(パーソナルコンピュータ12)に送信する(ST
p)。
ルコンピュータ12)が非接触ICカード1の内部にア
クセス可能となる。この非接触ICカード1内部へのア
クセスは、例えば、会員サービスにおいて必要となる情
報が格納されているファイルにアクセスして読み取りを
することなどが該当し、読み取ったデータに基づいてパ
ーソナルコンピュータ12上にメニュー表示することと
なる。
ビスの提供を受けるには、更にパーソナルコンピュータ
12上に表示されたメニューから所望のサービスを選択
した後になる。
ンドを予め準備しておいて、そのコマンドを用いた場合
には、ISO等の規格に基づいて汎用に作られた非接触
ICカード1の検出やコマンドに沿って処理する場合と
比較して、格段に処理時間を短縮することが可能とな
る。本実施形態では、非接触ICカード1の一方の面を
上にして用いた場合は入退出用の専用コマンドに対応し
たカードとなり、他方の面を上にして用いた場合は一般
的なICカードとして動作する例を示した。
公共交通用のカードとなり、他方の面を上にして用いた
場合はテレホンカードとなる、といったような、両面と
も専用のカードとして動作する非接触ICカード1とし
てもよい。また、一方の面を上にして用いた場合はIS
O14443規格のタイプAのカードとなり、他方の面
を上にして用いた場合はISO14443規格のタイプ
Bのカードとなる、といったような両面とも標準的な汎
用のカードとして動作する非接触ICカード1としても
よい。また、どちらの面を上にしても、アイドル状態や
アンチコリジョンの方法に違いは無いが、利用するデー
タの格納場所(ファイル)が異なり、カードの裏か表か
によって、読み出せるデータ(ファイル)を制限すると
いった、カードとしての動作に差が無く、セキュリティ
ーを高める様な場合でもかまわない。
図9、図10及び図11を参照して説明する。図9は、
方法例2に適用される非接触ICカード1の概念透視平
面図である。図10は、図9に示す非接触ICカード1
の概念透視側面図であり、(A)は非接触ICカード1
の表面1aをリーダライタ2に向けた場合を示し、
(B)は非接触ICカード1の裏面1bをリーダライタ
2に向けた場合を示している。
つの磁界検出素子3a,3bを備えており、図4に示す
非接触ICカード1と同様に、各磁界検出素子3a,3
bを互いに逆向きとなるように配置している。
カード1をリーダライタ2にかざすと、非接触ICカー
ド1の表裏どちらの面をリーダライタ2に向けても、必
ず2つの磁界検出素子3a,3bのうちのいずれかに誘
導起電力が発生することとなる。そして、非接触ICカ
ード1に内蔵されるICチップ5が誘導起電力の発生し
た磁界検出素子3a,3bに応じて、非接触ICカード
1の動作を切替えることで、上述の方法例1と同様に、
複数の異なる動作(サービス)を実行可能な非接触IC
カード1が実現する。
ローチャートである。同図では、本方法例2の非接触I
Cカード1が異なるアイドル状態に遷移するまでの処理
を示している。
タ2から発せられた交流磁界4による電力供給を受けて
パワーオンする(ST21)。その後、非接触ICカー
ド1のICチップ5は、磁界検出素子3a又は磁界検出
素子3bに誘導起電力が発生しているか否か判断する
(ST22,ST24)。
力が発生したと判断された場合は、「会員カード」のア
イドル状態に遷移する(ST23)。この「会員カー
ド」のアイドル状態では、図7(B)に示すように、非
接触ICカード1が会員カードとして利用される。
導起電力が発生していると判断された場合は、「入退出
カード」のアイドル状態に遷移する(ST24)。この
「入退出カード」のアイドル状態では、図7(A)に示
すように、非接触ICカード1が入退出カードとして利
用される。
ード1は、図5に示す非接触ICカード1に比べて、磁
界検出素子3の数が多い分、判別機能が増え、より高い
精度で非接触ICカード1の向きを検出することが可能
となる。なお、本方法例2においても、非接触ICカー
ド1が検出された後の動作については、方法例1の動作
と同一である。
図12及び図13を参照して説明する。図12は、方法
例3に適用される非接触ICカード1の概念透視平面図
である。図12(A)では、非接触ICカード1の短辺
縦方向の対称軸Y上に2つの磁界検出素子3a,3bを
配置した例を示している。また、2つの磁界検出素子3
a,3bは、縦対称軸Y上であって、非接触ICカード
1の中心Oで分けた一方側(下側)に、2つとも配置さ
れている。
長辺横方向の対称軸X上に2つの磁界検出素子3a,3
bを配置した例を示している。また、2つの磁界検出素
子3a,3bは、横対称軸X上であって、非接触ICカ
ード1の中心Oで分けた一方側(右側)に、2つとも配
置されている。
チコリジョンに対応した非接触ICカード1であり、非
接触ICカード1を複数枚重ね合わせた場合に、2つの
磁界検出素子3a,3bがそれぞれ同じ位置にくるよう
に配置して、非接触ICカード1の位置を検出するもの
である。
1の中心Oで分けた半分の領域にしか磁界検出素子3
a,3bが配置されていないので、非接触ICカード1
を重ねて利用するる際には、各非接触ICカード1の向
きを揃える必要がある。そこで、図12に示すように、
非接触ICカード1の表面に矢印など向きが分かる表示
が印刷して、利用者が非接触ICカード1の向きを間違
えることなく利用出来ることとしている。
の向きを揃えて重ね合わせることで、磁界検出素子3
a,3bが非接触ICカード1の対称軸上の同位置に配
置されるので、非接触ICカード1の裏表に関係無く、
磁界検出素子3a,3bが重なった状態になる。
ーダライタ2に最も近い位置に存在する非接触ICカー
ド1の磁界検出素子3a,3bに誘導起電力が発生す
る。そして、磁界検出素子3a,3bの状態を示す情報
を非接触ICカード1からリーダライタ2へ送るレスポ
ンスに含めることで、非接触ICカード1の位置を示す
情報をシステム(上位装置)側へ送ることが可能とな
る。
形態の非接触ICカード1の概念平面図である。図12
では、2つの磁界検出素子3a,3bを具備する非接触
ICカード1を示したが、図13で示すように、より多
くの磁界検出素子3を配置して、少なくとも1つの磁界
検出素子3が他の磁界検出素子3とは逆向きとなるよう
に構成すれば、図12の非接触ICカード1と同様の効
果を得ることができる。
図14及び図15を参照して説明する。図14は、方法
例4に適用される非接触ICカード1の概念透視平面図
である。図14(A)では、非接触ICカード1の短辺
縦方向の対称軸Y上に2つの磁界検出素子3a,3bを
配置した例を示している。また、2つの磁界検出素子3
aと磁界検出素子3bは、対称軸Y上であって、非接触
ICカード1の中心点Oに対して対称に配置されてい
る。
長辺横方向の対称軸X上に2つの磁界検出素子3a,3
bを配置した例を示している。また、2つの磁界検出素
子3aと磁界検出素子3bは、対称軸X上であって、非
接触ICカード1の中心点Oに対して対称に配置されて
いる。
チコリジョンに対応した非接触ICカード1であり、非
接触ICカード1を複数枚重ね合わせた場合に、2つの
磁界検出素子3a,3bがそれぞれ同じ位置にくるよう
に配置して、非接触ICカード1の位置を検出するもの
である。
数枚重ねて配置した場合に、非接触ICカード1の向き
によらず、常に、各非接触ICカード1における磁界検
出素子3a,3bの位置が重なる位置(同じ位置)に来
るので、利用時に非接触ICカード1の裏表や向きを意
識する必要が無くなる。
した場合に、リーダライタ2に最も近い位置にある非接
触ICカード1の磁界検出素子3a,3bにのみ誘導起
電力が発生するのは、上述の実施形態と同一である。こ
の磁界検出素子3a,3bの状態を示す情報を、非接触
ICカード1に送信されたコマンドに対するレスポンス
に含めてリーダライタ2へ送信することで、リーダライ
タ2の上位にあるシステム(上位装置)で非接触ICカ
ード1の位置を検出することが可能となる。
形態の非接触ICカード1の概念透視平面図である。上
述の実施形態と同様に、磁界検出素子3を4個以上の偶
数個用いても図14の非接触ICカード1と同様の効果
を得ることができる。図15では、非接触ICカード1
における縦横2つの直交対称軸Y,X上にそれぞれ2つ
の磁界検出素子3を配置して、合計4個配置した例を示
している。
本発明は、必ずしも上記した事項に限定されるものでは
なく、本発明の目的を達し、下記する効果を奏する範囲
において、適宜変更実施可能である。
非接触ICカードをリーダライタにかざすだけで、当該
非接触ICカードがリーダライタに対して表面を向けて
いるか裏面を向けているか自動的に認識可能となるの
で、複数のサービスに対して一枚の非接触ICカードで
対応する相乗り利用が可能であって、非接触ICカード
の検出からデータアクセスまでの時間を含めた相乗り利
用においての処理時間を短縮することが可能となる。
素子を配置することで、非接触ICカードを複数枚重ね
てリーダライタにかざした場合に、リーダライタに対す
る各非接触ICカードの位置関係を認識することが可能
となり、複数枚のカードを用いるサービスで木目細かな
ガイダンスの提供等を実現することが可能となる。
要部をなす磁界検出素子の概念斜視図である。
念透視側面図である。
ローチャートである。
概念透視側面図である。
の概念透視平面図である。
ートである。
である。
とリーダライタ2と上位装置との間でのコマンド送受信
を示すフロー図である。
ド1の概念透視平面図である。
である。
ャートである。
ード1の概念透視平面図である。
非接触ICカード1の概念透視平面図である。
ード1の概念透視平面図である。
非接触ICカード1の概念透視平面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】リーダライタ側のアンテナコイルとカード
側のアンテナコイルとで電磁結合により当該リーダライ
タから電力の供給を受け、信号を当該リーダライタと送
受信する非接触ICカードであって、 当該非接触ICカードの内部において、 シート状の磁性体からなる磁性体シートの上面と、当該
磁性体シートの上面に配置されたシート状の絶縁性物質
の上面と、のいずれかの位置に、検出コイルを配置した
構造からなる磁界検出素子を、少なくとも1つ備え、 当該磁界検出素子の前記検出コイルに電気的に接続され
ているICチップをも有してなる、 ことを特徴とする非接触ICカード。 - 【請求項2】前記ICチップは、 前記検出コイルを貫く磁束の量が時間的に変化したとき
に、当該コイルに誘導された起電力を検出する機能構成
を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカード。 - 【請求項3】前記ICチップは、 前記非接触ICカードの動作を制御する制御手段を有し
ており、 当該制御手段は、 前記ICチップが前記検出コイルに誘導された起電力を
検出した場合に、当該起電力を検出していない場合とは
異なる手順の制御を実行する機能構成を備える、 ことを特徴とする請求項2に記載の非接触ICカード。 - 【請求項4】前記非接触ICカードは、 その一つの表面に前記ICチップが前記検出コイルに誘
導された起電力を検出した場合に実行する手順に、対応
する表記がなされており、 もう一つの表面に前記ICチップが前記検出コイルに誘
導された起電力を検出しない場合に実行する手順に、対
応する表記がなされている、 ことを特徴とする請求項3に記載の非接触ICカード。 - 【請求項5】前記非接触ICカードは、 同時に複数枚の当該非接触ICカードを検出して識別す
るアンチコリジョン機能を持つ前記リーダライタに対応
するものであって、前記磁界検出素子を2つ以上有し、 当該2つ以上の磁界検出素子の全部は、 前記非接触ICカードがなす四角形平面についての縦横
の直交軸におけるいずれかの対称軸上にあり、且つ、当
該対称軸を当該四角形平面の中心点で二分したときの一
方側に、それぞれ離れて配置されており、 前記磁界検出素子の1つ以上における前記磁性体シート
と前記検出コイルの位置関係は、 他の前記磁界検出素子における前記磁性体シートと前記
検出コイルの位置関係とは逆になっている、 ことを特徴とする請求項3又は4に記載の非接触ICカ
ード。 - 【請求項6】前記非接触ICカードは、 偏って分散配置されている前記磁界検出素子の当該配置
に関連する特定方向を認識させる印が、当該非接触IC
カードの表面に表示されている、 ことを特徴とする請求項5に記載の非接触ICカード。 - 【請求項7】前記非接触ICカードは、 同時に複数枚の当該非接触ICカードを検出して識別す
るアンチコリジョン機能を持つ前記リーダライタに対応
するものであって、前記磁界検出素子を2つ以上の偶数
個有し、 当該偶数個の磁界検出素子の内の2つからなる組は、 前記非接触ICカードがなす四角形平面についての縦横
の直交対称軸におけるいずれかの対称軸上で、或いは両
方の対象軸上で、当該四角形平面の中心点を対称中心と
して対称となる位置に、当該2つの磁界検出素子がそれ
ぞれ配置されており、 当該組をなす2つの磁界検出素子は、 当該2つの磁界検出素子における一方の磁界検出素子の
前記磁性体シートと前記検出コイルの位置関係が、当該
2つの磁界検出素子における他方の前記磁界検出素子の
前記磁性体シートと前記検出コイルの位置関係とは逆に
なっている、 ことを特徴とする請求項3又は4に記載の非接触ICカ
ード。 - 【請求項8】前記制御手段は、 前記ICチップが前記検出コイルに誘導された起電力を
検出した場合に、前記リーダライタから前記非接触IC
カードに送られてくるコマンドに対して応答するレスポ
ンスの内の一つ以上に、前記磁界検出素子が磁界を検出
したことを示す情報を含めて、当該リーダライタへ送信
する機能構成を備える、 ことを特徴とする請求項5、6又は7に記載の非接触I
Cカード。 - 【請求項9】請求項5、6、7又は8に記載の非接触I
Cカードの位置検出方法であって、 当該非接触ICカードを複数枚、それぞれの前記磁界検
出素子が重なるように向き合わせて重ねて、前記リーダ
ライタと通信させた場合に、当該複数枚の非接触ICカ
ードからのレスポンスの中で、当該磁界検出素子が磁界
を検出したことを示す情報を含んだレスポンスを送信し
た非接触ICカードを、当該リーダライタに一番近い位
置にある非接触ICカードと判別する、 ことを特徴とする非接触ICカードの位置検出方法。 - 【請求項10】請求項6又は8に記載の非接触ICカー
ドの位置検出方法であって、 前記非接触ICカード表面に表示された印を用いて、当
該非接触ICカードを複数枚、それぞれの前記磁界検出
素子が重なるように向き合わせて重ねて、 前記リーダライタと通信させる、 ことを特徴とする非接触ICカードの位置検出方法。 - 【請求項11】請求項7又は8に記載の非接触ICカー
ドの位置検出方法であって、 当該非接触ICカードを複数枚重ねて、前記リーダライ
タと通信させた場合に、当該複数枚の非接触ICカード
からのレスポンスの中で、前記磁界検出素子が磁界を検
出したことを示す情報を含んだレスポンスを送信した非
接触ICカードを、当該リーダライタに一番近い位置に
ある非接触ICカードと判別する、 ことを特徴とする非接触ICカードの位置検出方法。
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JP2001280486A JP3821363B2 (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 非接触icカード及び非接触icカードの位置検出方法 |
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Publications (2)
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Cited By (4)
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JP2008500602A (ja) * | 2004-05-25 | 2008-01-10 | 松下電器産業株式会社 | 半導体メモリカード |
JP2015161949A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-07 | 株式会社東芝 | 非接触icカード、及び半導体装置 |
JP2015191610A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 共同印刷株式会社 | インレットおよび非接触icカード |
-
2001
- 2001-09-14 JP JP2001280486A patent/JP3821363B2/ja not_active Expired - Fee Related
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