JP2003091651A - インターネットを用いた販売仲介システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネットを用いた販売仲介システムの
新しい形態を提供する。 【解決手段】 ホームページ運用者と契約した会員であ
って、そのホームページに出展している販売希望者の承
認の元にパスワードを割り当てられた会員だけが販売対
象物の販売条件紹介画面に入り、購入注文をすることが
でき、販売対象物の引き渡しは販売希望者と購入希望者
間で直接行われ、代金の決済は、ホームページ運用者を
介して行われるインターネットを用いた販売仲介システ
ムである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
用いた販売仲介システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】インターネットを利用した商品等の販売
・購入がいよいよ盛んになっている。販売する側も、購
入する側も、個人あり企業ありと、いろいろある。販売
側で販売対象の内容・販売条件等をインターネット上に
掲示し、購買側からのアクセス・発注を待つもの、逆
に、購買側が購買希望対象物を提示し、販売側からのオ
ファーを待つもの、等がある。さらに、販売側・購買側
双方の情報を集中掲示し、双方の出会いを仲介するもの
もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】インターネットを利用
した商品等の販売・購入では、販売側も購入側も、何処
からでも誰からでも参加でき、一気に市場が拡大する利
点はあるものの、取引相手が信用できるものであるの
か、とのリスクが、いわゆる“Ｂ２Ｂ”にしても“Ｂ２
Ｃ”にしても、常に存在し得る。また、販売希望者側
で、取引をすることを望まない取引相手が存在すること
もある。さらに、購入希望者側で購入した販売対象物
を、たとえば最終消費者等の購入希望者に再販売する場
合に、その購入した販売対象物の取引条件が誰でもがア
クセスすることができるものである場合には、最終消費
者等の購入希望者に仕入れ価格等が推測され得る可能性
があり、仕入れ価格等を推測した最終消費者等の購入希
望者から再販売の値付けに対して値引きなどを申し立て
られることも考えられる。

【０００４】本発明の課題は、上記の問題点に鑑み、販
売対象物の販売条件を見ることができるものを制限する
と同時に、代金の決済方法を特定することによって、販
売希望者側ならびに購入希望者側のリスクを軽減し、取
引の安定性を図ること、さらには両方側の決済に関連す
る手間等を軽減すること、を可能とするインターネット
を用いた販売仲介システムを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のインターネット
を用いた販売仲介システムは、ホームページ運用者と契
約した会員であって、そのホームページに出展している
販売希望者の承認の元にパスワードを割り当てられた会
員だけが販売対象物の販売条件紹介画面に入り、購入注
文をすることができ、販売対象物の引き渡しは販売希望
者と購入希望者間で直接行われ、代金の決済は、ホーム
ページ運用者を介して行われる。代金の決済に関して、
販売希望者、購入希望者あるいは販売対象物毎に集計・
整理した形の情報がホームページ運用者から販売希望者
および／または購入希望者に提供されることが好まし
い。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明は、ホームページ上に出展
される販売対象物の販売条件を見ることができるもの
を、購入希望者に事前にパスワードを割り当てることに
よって、制限することを基本とする。販売対象物を広く
宣伝し、周知させるためには、出展する販売対象物の内
容紹介に誰でもがアクセスすることができることが望ま
しい。しかし、販売希望者側には、取り引きする相手側
の地域や規模を制限したい場合があるし、特にＢ２Ｂ取
引の場合には、再販売の原価ともいえる取引価格を最終
消費者等の再販売購入者に知られたくないと希望する場
合もあり、また、取引の安定を図り、可能な限りリスク
を負いたくない場合もある。

【０００７】これらの希望を満たすためには、出展する
販売対象物の内容紹介にまでは誰でもがアクセスするこ
とができるようにするとしても、販売対象物の販売条件
紹介画面に入るためには、ホームページ運用者との間で
事前に会員登録しただけでなく、事前にパスワードを取
得したものだけに制限するようにすればよい。本発明で
は、販売対象物に格別の制限はない。一般の商品・消耗
品に限らず、耐久消費財でもよい。不動産や骨董品等の
稀覯品を販売対象物とすることもできる。新品の販売だ
けに限らず、条件さえ許せば、過剰在庫でディスカウン
トしたいものでも、可能である。もっとも、過剰在庫の
ディスカウント販売では販売希望者が匿名とすることを
希望することが多いので、通常の販売形態と過剰在庫の
販売形態とは、別個のカテゴリーとして運用されること
が好ましい。

【０００８】ホームページに出展を希望するものは、ホ
ームページ運用者との間で事前に会員登録をする。ま
た、購入希望者も、事前に会員登録をする。ホームペー
ジ運用者側では、登録希望者（企業・個人を問わない）
の信用度・決済態様等をチェックし、会員登録する。会
員登録制とすることによって、取引上のトラブルが起こ
ることを回避することが包括的に可能となり、基本的な
取引の安定を担保することができる。販売対象物の販売
条件紹介画面に入るためには、会員登録だけではなく、
販売希望者が事前に承認することを条件に割り振られる
パスワードの入力を要することとする。販売希望者に
は、販売対象物を販売する地域を限定することを希望
し、取引数量単位を設定することを希望し、あるいは、
取引相手となる購入希望者の規模・知名度・業態等を特
定することないし排除することを希望することもある。

【０００９】会員たる購入希望者であって、販売希望者
と取引を希望するものを、ホームページ運用者は販売希
望者に照会し、その購入希望者が販売条件紹介画面へ入
ることの承諾を受け、購入希望者にパスワードを割り当
てる。販売希望者側が取引を希望する相手側の条件をホ
ームページ運用者側で事前に聴取し、あるいは登録を受
けておき、ホームページ運用者側で審査を代行すること
もできる。パスワードは、販売希望者毎に設定するよう
にすることもできるし、ホームページ運用者との間で会
員登録をするに際してパスワードを割り振り、その割り
振られたパスワードをホームページ運用者側で管理・参
照することによって、販売対象物の販売条件紹介画面に
入ることができるか否かをコントロールするようにする
こともできる。パスワードの割り振りは、代金の決済に
も利用できるカードの形を採って実行することもでき
る。

【００１０】販売対象物の索引・一覧から販売希望者を
探すようにしてもよいし、販売希望者の索引・一覧から
販売対象物を探すようにする、等適宜の方法で販売対象
物と販売希望者との組み合わせを選択し、ホームページ
上で所要箇所をクリックする等で、販売条件紹介画面に
入る意思表示をする。そして、指示に基づいて、画面に
パスワードとメールアドレス等、指示される所要の入力
をすることによって、承認されて、購入希望者は販売条
件紹介画面に入ることができるようになる。販売条件が
購入希望者側の購入希望条件と合致する場合には、購入
希望の意思表示をする。購入希望の意思表示は、販売契
約締結補助画面に所要事項を入力することによる等、公
知の適宜の方法で行われ得る。販売契約が締結された場
合には、その販売契約内容がホームページ運用者にも伝
達されるようにする。販売契約締結補助画面を利用する
場合には、ホームページ運用者側にも自動的に記録され
るようにすることができる。

【００１１】販売契約が成立すると、販売希望者側から
購入希望者側に販売対象物が直接配送されることを原則
とする。但し、ホームページ運用者側で一時保管・検品
・分割包装等を仲介することも可能である。代金の決済
は、ホームページ運用者を介して行われることとする。
購入希望者側の代金支払時期と、販売希望者側の代金入
金時期とのミスマッチ等を調整することも可能となり、
また、購入希望者側の代金支払い不履行等は、ホームペ
ージ運用者との間の会員登録に際して既にリスクをとっ
ているので、ホームページ運用者側でリスク負担するこ
ととすることができる。

【００１２】代金の決済は、個別の販売契約毎に行われ
るようにすることも可能である。販売希望者側から見た
場合、個別の販売対象物が複数の購入希望者と取り引き
され、また、複数の販売対象物が同一のあるいは複数の
購入希望者と取り引きされることがある。また、購入希
望者側から見た場合も、複数の販売対象物が複数の販売
希望者との間で取り引きされることもあり得る。このよ
うな場合に、販売希望者毎に、あるいは購入希望者毎
に、また、販売対象物毎に、集計され、代金請求・決済
されることが望ましい場合がある。在庫管理・納期管理
・売れ行き状況・生産スケジュール管理・取引相手側と
の取引傾向等が、適宜把握可能となる利点が期待でき、
販売に係る各種の補助的な事務手続きが合理化されるこ
とが期待できる。新製品開発のための基礎的なマーケッ
トリサーチとして利用することさえ可能となり得る。

【００１３】ホームページ運用者側では、販売契約が販
売契約締結補助画面を利用してなされる場合には、ホー
ムページ運用者側に販売契約内容が自動的に記録される
ようにすることができるから、ＥＤＩ（ Electronic Da
ta Interchange ）でそのデータを利用してそのような
整理・集計・代金請求・決済等を極めて簡便に、短時間
に正確に行うことが可能である。これらが代行・提供さ
れるならば、販売対象物を展示する側、あるいは購入希
望を叶える側の双方の、販売仲介システムの利便性は格
段に向上することとなる。整理・集計等がなされたデー
タは、メール・ＦＡＸ等適宜の形で提供され得る。デー
タを提供された側でも、自己の独自の管理にその提供さ
れたデータをＥＤＩで利用できるようにすることも可能
となり得る。代金の決済は、適宜の方法でなされ得る。
対面現金取引に近い即時決済性を有する代引き出荷もも
ちろん利用可能ではあるが、金額が嵩む場合には代引き
出荷はあまり適していない。金融機関間の振込形態を利
用することもできるし、電子決済形態を利用することも
できる。前述のとおり、パスワードを割り振るに際し
て、電子決済形態を適用することができるカードの形を
採ることもできる。販売対象物新着情報や、各種イベン
ト等をプロモーションメールとして積極的にメール配信
することができるようにしてもよい。また、定型的な、
販売対象物に対する質問・クレームに対して、ホームペ
ージ運用者側で対応するようにすることも可能である。
さらに、購入者に対して取引ないし購入対象物の満足
度、売れ行き状況等のアンケート調査等を行うことも、
会員制であることによって、可能であろう。

【００１４】本発明のインターネットを用いた販売仲介
システムは、これを独立して設定運用しても良いが、既
存の販売仲介システム、たとえば過剰在庫の販売仲介シ
ステムに併設・運用することもできる。併設・運用する
場合には、既存の販売仲介システムにおける集客力（ア
クセス頻度）を、新たなパスワードの割り振り等の付加
的手続は必要となるものの、転用・利用することが可能
となる。本発明のインターネットを用いた販売仲介シス
テムは、販売対象物も多様にすることができ、地域的に
も規模的にも多様な多数のものが積極的な意志を持って
アクセスするので、本発明のインターネットを用いた販
売仲介システムを利用することによって、販売希望者側
では、新たな顧客層（中間または最終消費者）の開拓・
拡大を図ることが容易に実現可能となり、また、新たに
取引を希望する購買希望者、特に直接にはなかなか取引
開始が叶えられ難い小さな小売店、遠隔地の顧客等で
も、ホームページ運用者との間で会員登録をすることに
よって信用力を得ることができて、取引開始を可能とす
ることができるようになることが大いに期待される。

【００１５】

【発明の効果】本発明のインターネットを用いた販売仲
介システムによれば、以下のような利便性が得られる。 ．会員登録が事前に行われ、代金の決済がホームペー
ジ運用者側を介して行われるので、販売希望者側の負う
リスクが大幅に軽減される。 ．販売対象物の販売条件の内容にアクセスすることが
できるものを制限するので、販売希望者の希望する個別
の条件を十全に満たすことができる。 ．ホームページ運用者との間で会員登録を介すること
によって、地域的にも相手側の規模的にも、販売先・購
入先の拡大が期待できる。 ．代金の決済をホームページ運用者側を介することに
よって、各種事務作業の低減・簡素化が可能となる。 ．販売希望者毎に、あるいは購入希望者毎に、また、
販売対象物毎に、集計・整理されたデータ情報が提供さ
れ、サポートされ得る。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホームページ運用者と契約した会員であ
   って、そのホームページに出展している販売希望者の承
   認の元にパスワードを割り当てられた会員だけが販売対
   象物の販売条件紹介画面に入り、購入注文をすることが
   でき、販売対象物の引き渡しは販売希望者と購入希望者
   間で直接行われ、代金の決済は、ホームページ運用者を
   介して行われることを特徴とするインターネットを用い
   た販売仲介システム。
2. 【請求項２】 代金の決済に関して、販売希望者、購入
   希望者あるいは販売対象物毎に集計・整理した形の情報
   がホームページ運用者から販売希望者および／または購
   入希望者に提供される請求項１に記載のインターネット
   を用いた販売仲介システム。