JP2003090721A - ゴム部材の検出方法、及びゴム部材の貼付方法 - Google Patents

ゴム部材の検出方法、及びゴム部材の貼付方法

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JP2003090721A
JP2003090721A JP2001284657A JP2001284657A JP2003090721A JP 2003090721 A JP2003090721 A JP 2003090721A JP 2001284657 A JP2001284657 A JP 2001284657A JP 2001284657 A JP2001284657 A JP 2001284657A JP 2003090721 A JP2003090721 A JP 2003090721A
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rubber
rubber member
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JP2001284657A
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English (en)
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Takashi Senbokutani
孝 仙北谷
Osayuki Suda
修行 須田
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のゴム部材の位置を確実に検出可能とす
る。 【解決手段】 タイヤ成型ドラム10では、インナーラ
イナー20の上にカーカスプライ22が貼り付けられる
が、インナーライナー20を黒色、カーカスプライ22
のコーティングゴムを白色とする。インナーライナー2
0色と、カーカスプライ22の色が異なるので、カラー
テレビカメラ14を用いてインナーライナー20の位
置、及びカーカスプライ22の位置を精度良く検出する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のゴム部材の
位置を検出するゴム部材の検出方法、及びこのゴム部材
の検出方法を用いて複数のゴム部材を貼り付けるゴム部
材の貼付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の空気入りタイヤは、複数のゴム
部材等が貼り合わされる等して生タイヤが製造され、こ
の生タイヤが加硫モールドにて加硫成型することで製造
されている。
【0003】なお、ここでいうゴム部材とは、少なくと
も一部にゴム組成物が用いられているものを示し、一部
に金属、合成樹脂、各種繊維類等のゴム組成物以外の物
質が混在していても良い。
【0004】生タイヤに用いられるゴム部材としては、
サイドゴム、トレッドゴム、インナーライナー、ビード
フィラー、各種補強用のゴム層、複数本のコードをゴム
コーティングしたカーカスプライ、ベルトプライ、ベル
ト補強層等がある。
【0005】ところで、ゴム部材の品質保証について
は、例えば、シート状のゴム部材を裁断する工程におい
て、幅精度は光学式の幅センサーで品質確認を行ってい
る。
【0006】また、ゴム部材をジョイントする工程にお
いては、光学式の段ズレセンサーを用い品質確認を行っ
ている。
【0007】成型の品質保証については、例えば、セッ
ト精度に関しては、成型前の仕掛かりチェックによりセ
ット位置を確認の上、調整後、成型を開始する。
【0008】但し、インラインでの品質保証は、黒色の
ゴム部材の上に次のゴム部材を貼り付けるため、セット
位置を自動で品質保証するのは難しく、成型者がテレビ
カメラで撮影した画像をモニターを見て、若しくはレー
ザー投光影を直接見て確認を行っている。
【0009】セット精度をセンサーで検出する場合に
は、部材間の段差に出来る影を光センサーで判別する方
法もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】タイヤの自動成型機で
は、自動であるがため、成型機は安全柵で囲まれた内部
を動作しており、ゴム部材のセット位置を直接目視チェ
ックすることは出来ない。
【0011】タイヤに用いるゴム組成物の色は通常黒色
であるため、ゴム部材の色も黒色であるため、モニター
を見てもゴム材部材とゴム部材との境界を判別し難い。
【0012】また、ゴム部材セット時にできる段差の影
を判別する方法では、光の当て方、光量、部材ゲージ、
昼夜の明るさ等の条件が変化することにより、安定した
判別、検出をするのが困難である。
【0013】本発明は上記事実を考慮し、複数のゴム部
材の位置を確実に検出可能とするゴム部材の検出方法、
及び複数のゴム部材を貼り付ける際に、貼り付け精度を
向上可能とするゴム部材の貼付方法を提供することが目
的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数のゴム部材の位置を検出するゴム部材の検出方
法であって、ゴム部材間で色を変えることを特徴として
いる。
【0015】請求項1に記載のゴム部材の検出方法で
は、ゴム部材間で色を変えているので、色の違いで各ゴ
ム部材の位置を検出することが可能となる。
【0016】したがって、例えば、カラーテレビカメラ
等を用いて各ゴム部材の位置を精度良く検出することが
可能となる。
【0017】なお、色を変えるとは、色相、明度、及び
彩度の少なくとも一つを変えることを言う。
【0018】また、請求項1での色とは、可視光線(太
陽の光、電灯の光、蛍光灯の光等)をゴム部材に照射し
たときに見える色のことである。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のゴム部材の検出方法において、色を検出可能な色検出
手段を用いてゴム部材の位置を検出することを特徴とし
ている。
【0020】請求項2に記載のゴム部材の検出方法で
は、ゴム部材の色がカラーテレビカメラ等の色検出手段
により検出される。
【0021】ゴム部材間でゴム部材の色が異なっている
ので、色検出手段は、各ゴム部材の位置を色の違いによ
り検出することができる。
【0022】請求項3に記載の発明は、複数のゴム部材
の位置を検出するゴム部材の検出方法であって、ゴム部
材間で表面の光沢度を変えることを特徴としている。
【0023】請求項3に記載のゴム部材の貼付方法で
は、ゴム部材間で表面の光沢度を変えているので、光沢
度の違いで各ゴム部材の位置を検出することが可能とな
る。
【0024】したがって、ゴム部材の位置を検出するた
めに、光沢度測定手段を用いて各ゴム部材の位置を精度
良く検出することが可能となる。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のゴム部材の検出方法において、光沢度を測定可能な光
沢度測定手段を用いて前記ゴム部材の位置を検出するこ
とを特徴とする。
【0026】請求項4に記載のゴム部材の検出方法で
は、ゴム部材の光沢度が光沢度測定手段により測定され
る。
【0027】ゴム部材間でゴム部材の光沢度が異なって
いるので、光沢度測定手段は、各ゴム部材の位置を光沢
度の違いにより検出することができる。
【0028】請求項5に記載の発明は、複数のゴム部材
を貼り付けるゴム部材の検出方法であって、互いに貼り
付けられるゴム部材間で紫外線の吸収量を変えることを
特徴としている。
【0029】請求項5に記載のゴム部材の検出方法で
は、ゴム部材間で紫外線の吸収量を変えているので、紫
外線の反射量の違いで各ゴム部材の位置を検出すること
が可能となる。
【0030】したがって、可視光線のみで見える色がゴ
ム部材同士で同じであっても、例えば、紫外線検出装置
を用いて各ゴム部材の位置を精度良く検出することが可
能となる。
【0031】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のゴム部材の検出方法において、紫外線を検出可能な検
出手段を用いて前記ゴム部材の位置を検出することを特
徴としている。
【0032】請求項6に記載のゴム部材の検出方法で
は、ゴム部材の反射する紫外線が検出手段により検出さ
れる。
【0033】ゴム部材間でゴム部材の紫外線の反射量が
異なっているので、検出手段は、各ゴム部材の位置を紫
外線の反射量の違いにより検出することができる。
【0034】請求項7に記載の発明は、複数のゴム部材
の位置を検出するゴム部材の検出方法であって、紫外線
の照射によって蛍光を発する蛍光剤料を前記ゴム部材に
付与し、前記ゴム部材に紫外線を照射したときに前記ゴ
ム部材より発する蛍光の色を、ゴム部材間で変えること
を特徴としている。
【0035】請求項7に記載のゴム部材の検出方法で
は、ゴム部材間で、ゴム部材より発する蛍光の色を変え
ているので、蛍光の色の違いで各ゴム部材の位置を検出
することが可能となる。
【0036】したがって、各ゴム部材の可視光線で見え
る色が全て黒であっても、例えば、カラーテレビカメラ
等を用いて蛍光の色を検出することにより、各ゴム部材
の位置を精度良く検出することが可能となる。
【0037】なお、色を変えるとは、色相、明度、及び
彩度の少なくとも一つを変えることを言う。
【0038】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
のゴム部材の検出方法において、色を検出可能な検出手
段を用いて前記ゴム部材の位置を検出することを特徴と
する。
【0039】請求項8に記載のゴム部材の検出方法で
は、ゴム部材の発する蛍光の色がカラーテレビカメラー
等の色検出手段により検出される。
【0040】ゴム部材間でゴム部材の発する蛍光の色が
異なっているので、色検出手段は、各ゴム部材の位置
を、蛍光の色の違いにより検出することができる。
【0041】請求項9に記載の発明は、複数のゴム部材
の位置を検出するゴム部材の検出方法であって、互いに
貼り付けられるゴム部材間で温度を変えることを特徴と
している。
【0042】請求項9に記載のゴム部材の検出方法で
は、ゴム部材間で温度を変えているので、温度の違いで
ゴム部材の位置を検出することが可能となる。
【0043】したがって、例えば、赤外線サーモグラフ
ィー等を用いて各ゴム部材の位置を精度良く検出するこ
とが可能となる。
【0044】なお、ゴム部材の温度を変えるには、少な
くとも貼り合わせ前に、互いに貼り付けられるゴム部材
の少なくとも一方に赤外線を照射すれば良い。
【0045】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載のゴム部材の検出方法において、前記ゴム部材の温度
を検出可能な非接触式の温度検出手段を用いて前記ゴム
部材の位置を検出することを特徴としている。
【0046】請求項10に記載のゴム部材の検出方法で
は、ゴム部材の温度が非接触式の温度検出手段、例え
ば、赤外線サーモグラフィー等により検出される。
【0047】ゴム部材間で温度が異なっているので、温
度検出手段は、各ゴム部材の位置を温度の違いにより検
出することができる。
【0048】請求項11に記載の発明は、複数のゴム部
材を貼り付けるゴム部材の貼付方法であって、ゴム部材
同士を貼り付ける前に、請求項1乃至請求項10に記載
のゴム部材の検出方法の何れかを用いて、互いに貼り付
けられるゴム部材同士の相対的な位置を検出し、前記検
出結果に基づいて少なくとも一方のゴム部材の位置を変
更することで、予め決められた位置関係となるようにゴ
ム部材同士を貼り付けることを特徴としている。
【0049】次に、請求項11に記載のゴム部材の貼付
方法の作用を説明する。
【0050】請求項11に記載のゴム部材の貼付方法で
は、請求項1乃至請求項10に記載のゴム部材の検出方
法の何れかを用いて、互いに貼り付けられるゴム部材同
士の相対的な位置が高精度で検出される。
【0051】上記検出結果に基づいて、予め決められた
位置関係となるように少なくとも一方のゴム部材の位置
が変更されるので、ゴム部材同士が正確に貼り付けられ
る。
【0052】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、図面を
参照して本発明の実施の形態の一例を説明する。
【0053】図1には、生タイヤを成型するタイヤ成型
ドラム10が示されている。
【0054】タイヤ成型ドラム10の近傍には、タイヤ
の構成部材を搬送するコンベア12が設けられている。
【0055】また、コンベア12の端部下方には、カラ
ーテレビカメラ14が2台配置されている。
【0056】カラーテレビカメラ14は、画像処理装置
16を介してカラーモニター18に接続されている。
【0057】このカラーモニター18には、カラーテレ
ビカメラ14で撮影された映像がカラーで映し出される
ようになっている。
【0058】タイヤ成型ドラム10の外周面には、最初
にインナーライナー20が貼り付けられ、その上に、複
数のコードをコーティングゴムで被覆したカーカスプラ
イ22が貼り付けられる。
【0059】ここで、インナーライナー20の色と、カ
ーカスプライ22のコーティングゴムの色とを異ならせ
ており、本実施形態では、インナーライナー20が黒
色、カーカスプライ22のコーティングゴムの色が白色
となっている。
【0060】コーティングゴムの色を白色とするには、
例えば、ホワイトカーボンを用いれば良い。
【0061】タイヤ成型ドラム10では、インナーライ
ナー20の上にカーカスプライ22が貼り付けられる
が、本実施形態では、インナーライナー20が黒色、カ
ーカスプライ22のコーティングゴムが白色であるの
で、カラーテレビカメラ14を用いてインナーライナー
20の位置、及びカーカスプライ22の位置を精度良く
検出することができる。
【0062】これにより、本実施形態では、インナーラ
イナー20とカーカスプライ22とが正確に貼り合わさ
れたか否かを、確実に検出することができる。
【0063】なお、本実施形態では、インナーライナー
20を黒色、カーカスプライ22のコーティングゴムを
白色としたが、本発明はこれに限らず、インナーライナ
ー20を白色、カーカスプライ22のコーティングゴム
を黒色としても良い。
【0064】なお、ゴムの色が無彩色の場合には、ゴム
部材毎に明度を変えれば良い(例えば、白、黒、灰色、
明るい灰色、暗い灰色等)。
【0065】また、インナーライナー20、及びカーカ
スプライ22のコーティングゴムは、赤色、緑色、青
色、黄色、茶色、紫色等であっても良い。ゴムに色をつ
ける方法は、例えば、カーボンブラックの代わりにシリ
カと顔料を用いる方法等があるが、一般的事項であるの
で、ここでの説明は省略する。
【0066】なお、ゴムを着色する着色剤(顔料等)
は、ゴムの混練時に配合剤等と共に投入しても良く、貼
り付け前のゴム表面に塗布等しても良い。また、ゴム表
面の必要箇所(エッジ付近)にゴム用の塗料を塗布して
も良い。
【0067】何れにしても、カラーモニター18で見
て、ゴム部材毎の色が区別できれば良い。
【0068】また、ゴム部材を貼り付ける際の位置合わ
せには、ゴム部材のエッジを判断できれば良く、少なく
ともゴム部材のエッジ付近に色が付いていれば良い。
【0069】本実施形態では、インナーライナー20の
上にカーカスプライ22を貼り付ける例を説明したが、
その後、通常のタイヤ製造方法にしたがって、サイドゴ
ム、トレッドゴム、インナーライナー、ビードフィラ
ー、各種補強用のゴム層、カーカスプライ、ベルトプラ
イ、ベルト補強層等(共に図示せず)が貼り付けられ
る。
【0070】なお、インナーライナー20、カーカスプ
ライ22、サイドゴム、トレッドゴム、インナーライナ
ー、ビードフィラー、各種補強用のゴム層、カーカスプ
ライ、ベルトプライ、ベルト補強層等は全て色を異なら
せても良いが、少なくとも張り合わせるゴム部材同士で
色が異なっていれば全ての色が異なっていなくても良
い。
【0071】また、張り合わせるゴム部材同士では、検
出精度を上げるために、明度、彩度、色彩を大きく異な
らせることが好ましいのは言うまでもない。 [第2の実施形態]本実施形態では、紫外線の照射によ
って蛍光を発する蛍光剤料をインナーライナー20、及
びカーカスプライ22のコーティングゴムに付与してお
り、紫外線を照射したときにゴム部材より発する蛍光の
色を、それぞれ異ならせている。
【0072】なお、蛍光剤は、ゴムの混練時に配合剤等
と共に投入しても良く、貼り付け前のゴム表面に塗布等
しても良い。
【0073】装置としては、図1に示す装置を利用で
き、タイヤ成型ドラム10の外周面を照らすように紫外
線ランプ(図示せず)をカラーテレビカメラ14の近傍
に設ければ良い。
【0074】本実施形態では、紫外線の照射により発す
る蛍光の色によって、インナーライナー20、及びカー
カスプライ22の位置を検出することができる。
【0075】また、インナーライナー20、及びカーカ
スプライ22は、紫外線の照射により発する蛍光の色が
異なるので、可視光線のみで見える色が同じ黒色であっ
ても、両者を精度良く検出することができる。
【0076】なお、ゴム部材を貼り付ける際の位置合わ
せには、ゴム部材のエッジを判断できれば良く、少なく
ともゴム部材のエッジ付近に蛍光剤料が付いていれば良
い。
【0077】本実施形態では、蛍光剤から蛍光を発生さ
せるために紫外線を用いているが、紫外線以外の電磁波
を照射して蛍光を発生させても良い。
【0078】また、蛍光物体色の測定方法としては、J
IS Z8717等に記載の方法が利用できる。
【0079】なお、蛍光剤としては、例えば、以下に記
載のものを使用することができる。
【0080】Benzene、Naphthalene、Anthracene、Naph
thacene、Brenzcatechine、Resorcine、Hydroquinone、
α-Naphthol、Naphthionic acid、酸化亜鉛、珪酸亜
鉛、硫化亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロ
ンチウム、タングステン酸カルシウム等。 [第3の実施形態]本実施形態では、インナーライナー
20、及びカーカスプライ22のコーティングゴムとで
は、紫外線の吸収量を変えている。
【0081】装置としては、第2の実施形態で説明した
装置において、カラーテレビカメラ14を紫外線映像を
撮影可能なテレビカメラに交換すれば良い。
【0082】また、紫外線の吸収量を変えるには、ゴム
に紫外線吸収剤または紫外線反射剤を適宜付与すれば良
い。
【0083】紫外線吸収剤としては、例えば、サリチル
酸系紫外線吸収剤として、フェニルサリシレート、p-te
rt-ブチルフェニルサリシレート、p-オクチルフェニル
サリシレート、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤とし
て2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−te
rt−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ3’,5’−ジ・tert-ブチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−
tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ・tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’ ,5’
−ジ・tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−[2’−ヒドロキシ−3’−(3’’4’’,
5’’,6’’−テトラヒドロフタルイミドメチル)−
5’−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2,2−
メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)
フェノール]、2(2’−ヒドロキシ−5’−メタアク
リロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、シア
ノアクリレート系紫外線吸収剤として、2−エチルヘキ
シル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレー
ト、エチル−2−シアノ3,3’−ジフェニルアクリレ
ートがある。
【0084】なお、紫外線吸収剤及び紫外線反射剤は、
ゴムの混練時に配合剤等と共に投入しても良く、貼り付
け前のゴム表面に塗布等しても良い。
【0085】したがって、本実施形態においても、イン
ナーライナー20、及びカーカスプライ22は、可視光
線のみで見える色が同じ黒色であっても、両者を精度良
く検出することができる。
【0086】また、ゴム部材を貼り付ける際の位置合わ
せには、ゴム部材のエッジを判断できれば良く、少なく
ともゴム部材のエッジ付近に紫外線吸収剤または紫外線
反射剤が付いていれば良い。 [第4の実施形態]以下、図面を参照して本発明の第4
の実施形態を説明する。
【0087】図2に示すように、コンベア12の端部下
方には、赤外線テレビカメラ24が2台配置されてい
る。
【0088】また、コンベア12の上部には、赤外線ヒ
ータ26が配置されており、コンベア12上のカーカス
プライ22を加熱することが出来る。
【0089】このカラーモニター18には、赤外線テレ
ビカメラ24で撮影された映像がカラーで映し出される
ようになっている。
【0090】本実施形態では、インナーライナー20の
上に、赤外線ヒータ26で加熱したカーカスプライ22
を貼り付ける。
【0091】本実施形態では、貼り付け直後であれば、
インナーライナー20の温度と、加熱されたカーカスプ
ライ22の温度とは異なるので、赤外線テレビカメラ2
4で撮影することによりインナーライナー20の位置、
及びカーカスプライ22の位置を精度良く検出すること
ができる。
【0092】これにより、本実施形態では、インナーラ
イナー20とカーカスプライ22とが正確に貼り合わさ
れたか否かを、確実に検出することができる。
【0093】なお、本実施形態では、カーカスプライ2
2を加熱したが、冷気等を吹き付けて冷却しても良い。
【0094】また、ゴム部材を貼り付ける際の位置合わ
せには、ゴム部材のエッジを判断できれば良く、少なく
ともゴム部材のエッジ付近が加熱または冷却されていれ
ば良い。[第5の実施形態]以下、図面を参照して本発
明の第5の実施形態を説明する。
【0095】図3に示すように、本実施形態の装置で
は、カラーテレビカメラ14の光軸をタイヤ成型ドラム
10の半径方向に一致させている。
【0096】また、カラーテレビカメラ14の近傍に
は、カラーテレビカメラ14から若干離れるようにラン
プ28が配置されている。
【0097】ランプ28は、タイヤ成型ドラム10の回
転中心とカラーテレビカメラ14とを結ぶ直線Lと、ド
ラム外周面との交点付近に向けられている。
【0098】ランプ28から出射された光ビーム28A
は、例えば、ゴム表面が極めて平滑であれば上記交点付
近のゴム表面を2点鎖線で示すように反射するが、ゴム
表面の光沢度が低いと(例えば、ゴム表面に微小な凹凸
が多い場合等)、小さい矢印Aで示すように乱反射が多
くなる。
【0099】ゴム自体が黒色の場合、ゴム表面の光沢度
が低い場合(乱反射が大きい場合)には、カラーモニタ
ー18に映し出された映像は明るくなり、ゴム表面の光
沢度が高い場合(乱反射が小さい場合)には、映像は暗
くなる。
【0100】なお、物質表面の光沢度を測定する方法と
しては、JIS P 8142、JIS Z 8741
等を利用することができる。
【0101】本実施形態においても、インナーライナー
20、及びカーカスプライ22の可視光線で見える色が
同じ黒色であっても、光沢度が違うので両者を精度良く
検出することができる。
【0102】インナーライナー20とカーカスプライの
光沢度を変える方法としては、例えば、先に貼り付けら
れたインナーライナー20の表面に、外周面に微小な凹
凸の形成されたローラ30を押し付け、インナーライナ
ー20の表面を微小に凹凸させる方法があるが、貼り付
け前にゴム表面に微小な凹凸を形成しても勿論良い。
【0103】なお、上記実施形態では、タイヤ製造ライ
ンに本発明を適用した例を説明したが、本発明は、タイ
ヤ製造ライン以外にも適用できるのは勿論である。
【0104】また、上記実施形態では、ドラム上でイン
ナーライナー20とカーカスプライ22とが正確に貼り
合わされたか否かを検出したが、インナーライナー20
の所定位置にカーカスプライ22を貼り付けるようにす
ることも可能である。
【0105】これには、例えば、図1(B)の2点鎖線
で示すように、インナーライナー20に貼り付けられる
直前のカーカスプライ22の先端が撮影可能なようにコ
ンベア12の端部上方にカラーテレビカメラ14を配置
し、コンベア12を油圧シリンダ等の駆動手段(図氏せ
ず)でタイヤ成型ドラム10の軸方向に移動可能とし、
貼り付け前のカーカスプライ22及びインナーライナー
20の位置に基づいて、カーカスプライ22がインナー
ライナー20の所定の位置に貼り付けられるようにコン
ベア12を移動させれば良い。
【0106】これにより、インナーライナー20の所定
位置に、自動でカーカスプライ22を正確に貼り付ける
ことができる。 [第6の実施形態]以下、図面を参照して本発明の第6
の実施形態を説明する。
【0107】図4に示すように、本実施形態では、タイ
ヤ成型ドラム10に貼り付けられた白色のカーカスプラ
イ22の上に、平行四辺形に切断した赤色のベルト32
を周に貼り付けている。
【0108】ここでは、カラーテレビカメラ14で、ベ
ルト32のタイヤ幅方向のずれを見ている。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明のゴム部材の
検出方法によれば、複数のゴム部材の位置を確実に検出
できる、という優れた効果を有する。
【0110】また、本発明のゴム部材の貼付方法によれ
ば、複数のゴム部材を貼り付ける際に、貼り付け精度を
向上できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明のゴム部材の検出方法の第1の
実施形態を説明するタイヤ成型ドラム付近の正面図であ
り、(B)はタイヤ成型ドラム付近の側面図である。
【図2】本発明のゴム部材の検出方法の第4の実施形態
を説明するタイヤ成型ドラム付近の側面図である。
【図3】本発明のゴム部材の検出方法の第5の実施形態
を説明するタイヤ成型ドラム付近の側面図である。
【図4】本発明のゴム部材の検出方法の第6の実施形態
を説明するタイヤ成型ドラム付近の正面である。
【符号の説明】
14 カラーテレビカメラ(色検出手段、(光沢度測
定手段) 16 画像処理装置(色検出手段、光沢度測定手段、
温度検出手段) 18 カラーモニター(色検出手段、光沢度測定手
段、温度検出手段各々) 20 インナーライナー(ゴム部材) 22 カーカスプライ(ゴム部材) 24 赤外線テレビカメラ(温度検出手段) 28 ランプ(光沢度測定手段) 32 ベルト(ゴム部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/85 G01V 9/04 Z Fターム(参考) 2F065 AA01 AA07 AA09 AA12 AA15 BB08 BB24 BB26 BB29 CC13 DD00 FF00 FF04 FF41 FF46 FF69 GG22 GG24 HH12 JJ03 JJ05 JJ08 JJ26 KK01 MM03 TT01 TT07 UU02 2F069 AA01 AA06 AA15 BB20 BB28 BB34 CC03 DD24 DD30 GG04 GG07 GG16 GG45 GG58 GG63 HH30 JJ13 MM23 PP04 PP08 RR03 RR09 2G051 AA90 AB13 BA05 CA04 DA08 2G066 AC16 CA02 CA11 4F212 AH20 AP05 AP12 AP20 AQ01 AQ03 VA02 VK02 VL11 VL22 VQ01 VQ02 VQ07 VQ08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のゴム部材の位置を検出するゴム部
    材の検出方法であって、 ゴム部材間で色を変えることを特徴とするゴム部材の検
    出方法。
  2. 【請求項2】 色を検出可能な色検出手段を用いてゴム
    部材の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載
    のゴム部材の検出方法。
  3. 【請求項3】 複数のゴム部材の位置を検出するゴム部
    材の検出方法であって、 ゴム部材間で表面の光沢度を変えることを特徴とするゴ
    ム部材の検出方法。
  4. 【請求項4】 光沢度を測定可能な光沢度測定手段を用
    いて前記ゴム部材の位置を検出することを特徴とする請
    求項3に記載のゴム部材の検出方法。
  5. 【請求項5】 複数のゴム部材の位置を検出するゴム部
    材の検出方法であって、 ゴム部材間で紫外線の吸収量を変えることを特徴とする
    ゴム部材の検出方法。
  6. 【請求項6】 紫外線を検出可能な検出手段を用いて前
    記ゴム部材の位置を検出することを特徴とする請求項5
    に記載のゴム部材の検出方法。
  7. 【請求項7】 複数のゴム部材の位置を検出するゴム部
    材の検出方法であって、 紫外線の照射によって蛍光を発する蛍光剤料を前記ゴム
    部材に付与し、前記ゴム部材に紫外線を照射したときに
    前記ゴム部材より発する蛍光の色を、ゴム部材間で変え
    ることを特徴とするゴム部材の検出方法。
  8. 【請求項8】 色を検出可能な検出手段を用いて前記ゴ
    ム部材の位置を検出することを特徴とする請求項7に記
    載のゴム部材の検出方法。
  9. 【請求項9】 複数のゴム部材の位置を検出するゴム部
    材の検出方法であって、 互いに貼り付けられるゴム部材間で温度を変えることを
    特徴とするゴム部材の検出方法。
  10. 【請求項10】 前記ゴム部材の温度を検出可能な非接
    触式の温度検出手段を用いて前記ゴム部材の位置を検出
    することを特徴とする請求項9に記載のゴム部材の検出
    方法。
  11. 【請求項11】 複数のゴム部材を貼り付けるゴム部材
    の貼付方法であって、 ゴム部材同士を貼り付ける前に、請求項1乃至請求項1
    0に記載のゴム部材の検出方法の何れかを用いて、互い
    に貼り付けられるゴム部材同士の相対的な位置を検出
    し、前記検出結果に基づいて少なくとも一方のゴム部材
    の位置を変更することで、予め決められた位置関係とな
    るようにゴム部材同士を貼り付けることを特徴とするゴ
    ム部材の貼付方法。
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