JP2003090196A - プレキャストコンクリート部材間結合装置 - Google Patents
プレキャストコンクリート部材間結合装置Info
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Abstract
性良く簡単にでき、しかも一旦結合させた後は、それ自
体が破損されない限り外れることのないプレキャストコ
ンクリート部材間結合装置の提供。 【解決手段】シールドトンネル用セグメントその他のプ
レキャストコンクリート部材1,1の部材間接合面a,
bの一方側に合成樹脂製の凹型連結具3を埋設するとと
もに、他方側に凹型連結具3と嵌り合う合成樹脂製の凸
型連結具2を突設させ、凹型連結具3と凸型連結具2と
を互いに嵌合させてプレキャストコンクリート部材1,
1間を連結させるに際し、凸型連結具3を凹部連結具2
に挿入した際に、係止用頭部25が弾性係合部33の奥
部側を弾性的に拡げて押し込まれ、嵌合ピン部21が筒
状部31に嵌合された状態で弾性片32,32…の奥部
側端面に凸型連結具2の係止段部24が係合されるよう
にする。
Description
のセグメント、ボックスカルバーと或いはU字溝用コン
クリートブロック等のプレキャストコンクリート部材間
を結合させるためのプレキャストコンクリート部材間結
合装置に関する。
ート製セグメントを使用したシールドトンネルの覆工組
み立てに際し、セグメントの幅方向側接合面、即ちリン
グ間接合面の結合方法として、互いに接合される接合面
の一方に連結ピンを突設し、他方の面にピン嵌合孔を開
口させておき、両接合面を接合させる際に、連結ピンを
ピン嵌合孔に挿入することによりセグメント相互間を位
置決めさせるとともにセグメントによるリング形状を維
持させるようにした方法が開発されている(例えば、特
開平4−213697号公報、特表平10−51001
9号公報、特開平10−259695号公報)。
部材間結合装置は、先端が先細り状に成形された連結ピ
ンを、開口部がテーパ状に拡開したピン嵌合孔に挿入さ
せることによりプレキャストコンクリート部材間の相対
位置関係を調整し、また、ピン嵌合孔に連結ピンを圧入
させるようにし、連結ピンの引き抜き抵抗力によって外
れ止めしている。
キャストコンクリート部材間結合装置は、互いに接合し
たプレキャストコンクリート部材間の外れ止めを、ピン
嵌合孔内に圧入された嵌合ピン部の引き抜き抵抗に受け
持たせているため、嵌合ピン部の引き抜き歩行の外力に
よって容易に外れるものであり、シールドトンネルやボ
ックスカルバート、U字溝等の地中構造物に実施した場
合、地盤沈下等の地盤変動が生じた際に容易に外れ、目
的とした地中構造物の機能が損なわれるという問題があ
った。
鑑み、シールドトンネル用セグメント、ボックスカルバ
ート、U字溝用ブロック等のプレキャストコンクリート
部材間の結合が作業性良く簡単にでき、しかも一旦結合
させた後は、それ自体が破損されない限り外れることの
ないプレキャストコンクリート部材間結合装置の提供を
目的としてなされたものである。
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
シールドトンネル用セグメントその他のプレキャストコ
ンクリート部材の部材間接合面の一方側に合成樹脂製の
凹型連結具を埋設するとともに、他方側に前記凹型連結
具と嵌り合う合成樹脂製の凸型連結具を突設させ、前記
凹型連結具と凸型連結具とを互いに嵌合させて前記プレ
キャストコンクリート部材間を連結させるプレキャスト
コンクリート部材間結合装置において、前記凸型連結具
は、先端側が前記部材間接合面に突出された嵌合ピン部
と、該嵌合ピン部の先端に突設された係止部とを有し、
該係止部は、嵌合ピン部の先端に突設された筒部と、該
筒部の先端部に半径方向に向けて張り出された係止段部
と、該係止段部より先端側外周を先細りテーパ状に成形
した係止用頭部とを有し、前記凹型連結具は、開口側端
部を前記部材間接合面に開口させて埋設され、前記嵌合
ピン部が略密に嵌り込む形状の筒状部と、該筒状部の奥
部側端部周縁に突出され、奥部側方向に向けて先細りテ
ーパ筒状に配置された複数の弾性片からなる弾性係合部
とを有し、前記凸型連結具を前記凹部連結具に挿入した
際に、前記係止頭部が前記弾性係合部の奥部側を弾性的
に拡げて押し込まれ、前記嵌合ピン部が前記筒状部に嵌
合された状態で前記弾性片の奥部側端面に凸型連結具の
係止段部が係合されるようにしたことにある。
の嵌合ピン部をともに円筒状に成形するとともに、凹部
連結具の弾性係合部を断面が三角以上の多角形テーパ筒
状配置に備えること、及び、凸型連結具を、該連結具を
突設させる部材間接合面に対して必要時に装着可能にす
ることが好ましく、その装着方法としては、凸型連結具
を突設させる部材間接合面に、内周に雌ねじを有する筒
状アンカーを設置しておき、凸型連結具の基端部に前記
雌ねじに螺号自在な雄ねじを外周に有する凸軸部を一体
に備え、前記部材間接合面に対して凸型連結具を着脱自
在にすること、或いは、開口側端部を前記部材間接合面
に開口させて埋設された筒状部と、該筒状部の奥部側端
部周縁に突出され、スリ割りを介して先細りテーパ筒状
に配置した複数の弾性片からなる弾性係合部と、該弾性
係合部の外周を覆う拡径部とを有する凹部連結具を凸型
連結具を突設する側の接合端面に設置し、嵌合ピン部の
両端側に、該嵌合ピン部の先端に突設された筒部と、該
筒部の先端部に半径方向に向けて張り出された係止段部
と、該係止段部より先端側外周を先細りテーパ状に成形
した係止用頭部とを有する係止部を互いに対称配置に備
えた凸型連結具を使用し、該凸型連結具の一端側を前記
凹型連結具に挿入して他方を部材間接合面に突設させる
ことが好ましい。
ついて説明する。
おり、同図において、符号1は互いに連結しようとする
プレキャストコンクリート部材(以下PCa部材と記
す)であり、a,bは両部材の部材間接合面である。一
方の部材間接合面bには凸型連結具2が、他方の部材間
接合面aには凹型連結具3が設置され、両連結具2,3
を互いに嵌合させることによって両部材1,1が離脱不
能に結合されるようになっている。
がガラス繊維入り強化合成樹脂材を持って成形されてお
り、先端側が前記部材間接合面に突出され、円筒形に成
形された嵌合ピン部21と、該嵌合ピン部21の先端に
一体に突設された係止部22とから構成されている。係
止部22は、嵌合ピン部21の先端に一体に突設した筒
部23と、その筒部23の先端部に半径方向に向けて張
り出させた係止段部24と、該係止段部24の先端側を
先細りのテーパ状に成形させた係止用頭部25とから構
成されている。
1aが一体成形されているとともに、先端部外周は先細
りのテーパ面21bとなっている。
記嵌合ピン部21の先端側を一定長さだけ部材間接合面
aより突出させた状態でPCa部材に埋設させている。
凸型連結具2と同様に全体がガラス繊維入りの強化合成
樹脂材を持って一体に成形され、前記嵌合ピン部21が
略密に嵌り込む形状、即ち、内径が嵌合ピン部21の外
径と略同径の円筒形状に成形された筒状部31と、この
筒状部31の奥部側端部周縁に突出され、奥部側方向に
向けて先細りテーパ筒状に配置された複数の弾性片3
2,32…からなる弾性係合部33と、該弾性係合部3
3の外側を覆うように形成された筒状の拡径部34とを
備えて構成され、その拡径部34の奥側端部が底板35
にて閉鎖されている。
部の内周縁部より突出した台形状の八枚の弾性片32,
32…をすり割り36を介して筒状配置することによ
り、断面が八角形となる八角テーパ筒状に形成され、こ
の八角テーパ筒の開口側端部の対角線長さは係止用頭部
25の最大径より大きく、奥部側端部の対角線長さは係
止部の筒部23と略同一径となるように成形されてい
る。
記筒状部31の開口側端部を部材間接合面bに開口させ
た状態でPCa部材に埋設させている。
連結具2先端の係止用頭部25を凹型連結具3の弾性係
合部33内に押し込むと、係止用頭部25が奥部側に押
し込まれるに従って弾性片32,32…が撓んで弾性係
合部33の奥部側端部が弾性的に拡開される。この状態
で、PCa部材1,1の部材間接合面a,bが互いに接
触するまで移動されると、係止用頭部25が弾性係合部
33の奥部側端部より突出して拡径部34内に入り込む
とともに、弾性片32の弾性により弾性係合部33が元
の状態に戻り、係止用段部24が弾性片の奥部側端部に
係止され、これいによって両連結具2,3が抜け止めさ
れる。このとき、嵌合ピン部21が筒状部31内に密に
嵌合され、両PCa部材1,1相互間の位置決めがなさ
れる。
材に固定的に埋設した場合について示しているが、この
他、凸型連結具をPCa部材接合作業時に装着できるよ
うにしてもよい。
して着脱自在とした場合を示しており、この例では、P
ca部材1の部材間接合面aに、内周に雌ネジ41を有
する筒状アンカー42を設置しておき、凸型連結具4の
嵌合ピン部31の基端部に前記雌ネジ41に螺合自在な
雄ネジ43を外周に有する凸軸部44を一体に備えてお
き、必要時に凸軸部44を筒状アンカー42内に螺合さ
せて使用する。
同一部分については同一符号を付してその説明を省略す
る。
不能に装着できるようにした場合を示しており、この例
では、図1〜図3に示した凸型連結具2の部材間接合面
aからの突出部分と同一の形状を両端側に対象配置に備
えた凸型連結具5を使用している。即ち、短い嵌合ピン
部31の両端に対称配置に、前述と同形の係止部32を
一体に備えた凸型連結具を使用する。そして、互いに接
合する部材間接合面a,bに前述した凹型連結具3,3
を埋設しておき、接合に先立って、一方の凹型連結具3
に凸型連結具5一端側を圧入することによって一方の部
材間接合面a又はbに取り外し不能に装着し、この状態
で前述と同様にPCa部材1,1間を接合させる。尚、
前述の例と同一部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。
3では弾性片32,32…を、八角テーパ筒筒配置に8
枚備えた例について説明したが、この他三角テーパ筒配
置に3枚、六角テーパ筒配置に6枚等、断面が三角形以
上の多角形となる多角テーパ筒配置に設置することが可
能である。
トコンクリート部材間結合装置は、先端側が前記部材間
接合面に突出された嵌合ピン部と、該嵌合ピン部の先端
に突設された係止部とを有する凸型連結具を備え、該係
止部は、嵌合ピン部の先端に突設された筒部と、該筒部
の先端部に半径方向に向けて張り出された係止段部と、
該係止段部より先端側外周を先細りテーパ状に成形した
係止用頭部とを有し、開口側端部を前記部材間接合面に
開口させて埋設され、前記嵌合ピン部が略密に嵌り込む
形状の筒状部と、該筒状部の奥部側端部周縁に突出さ
れ、奥部側方向に向けて先細りテーパ筒状に配置された
複数の弾性片からなる弾性係合部とを有する凹型連結具
を備え、前記凸型連結具を前記凹部連結具に挿入した際
に、前記係止頭部が前記弾性係合部の奥部側を弾性的に
拡げて押し込まれ、前記嵌合ピン部が前記筒状部に嵌合
された状態で前記弾性片の奥部側端面に凸型連結具の係
止段部が係合されるようにしたことにより、凸型連結具
を凹型連結具に圧入しつつ部材間接合面を互いに接合さ
せることによって、凸型連結具が凹型連結具に対して抜
け出し不能に嵌合され、その際の抜け出し抵抗は、テー
パ筒状の弾性係合部によって受け持ち、両連結具に引張
力が作用した際、弾性片奥部側に作用する応力が弾性片
の奥部側端部から開口側端部に分散されるので、強力な
連結状態が得られる。
び凸型連結具の嵌合ピン部をともに円筒状に成形すると
ともに、凹部連結具の弾性係合部を断面が三角以上の多
角形テーパ筒状配置に備えることにより、凸型連結具と
凹型連結具は、その軸心方向を一致させるのみで嵌合を
可能にしていると同時に、弾性片部を平らな板状とする
ことができることとなり、弾性片の柔軟性を大きくで
き、連結時の圧入が小さい力で容易に行える。
間接合面に対して必要時に装着可能にすることにより、
プレキャストコンクリート部材の接合面に常時凸型連結
具が突出していないこととなり、ストックヤードでのス
トック時や施工現場への搬送時における凸型連結具の損
傷が防止される。
面に、内周に雌ねじを有する筒状アンカーを設置してお
き、凸型連結具の基端部に前記雌ねじに螺号自在な雄ね
じを外周に有する凸軸部を一体に備え、前記部材間接合
面に対して凸型連結具を着脱自在にすることにより、簡
単な部材の追加によって凸型連結具の着脱を容易なもの
とすることができる。
口させて埋設された筒状部と、該筒状部の奥部側端部周
縁に突出され、スリ割りを介して先細りテーパ筒状に配
置した複数の弾性片からなる弾性係合部と、該弾性係合
部の外周を覆う拡径部とを有する凹部連結具を凸型連結
具を突設する側の接合端面に設置し、嵌合ピン部の両端
側に、該嵌合ピン部の先端に突設された筒部と、該筒部
の先端部に半径方向に向けて張り出された係止段部と、
該係止段部より先端側外周を先細りテーパ状に成形した
係止用頭部とを有する係止部を互いに対称配置に備えた
凸型連結具を使用し、該凸型連結具の一端側を前記凹型
連結具に挿入して他方を部材間接合面に突設させるよう
にすることにより、部品の種類を増加させることなく、
凸型連結具のワンタッチ取り付け可能となり、ストック
ヤードでのストック時や施工現場への搬送時における凸
型連結具の損傷防止が容易となる。
Claims (5)
- 【請求項1】シールドトンネル用セグメントその他のプ
レキャストコンクリート部材の部材間接合面の一方側に
合成樹脂製の凹型連結具を埋設するとともに、他方側に
前記凹型連結具と嵌り合う合成樹脂製の凸型連結具を突
設させ、前記凹型連結具と凸型連結具とを互いに嵌合さ
せて前記プレキャストコンクリート部材間を連結させる
プレキャストコンクリート部材間結合装置において、 前記凸型連結具は、先端側が前記部材間接合面に突出さ
れた嵌合ピン部と、該嵌合ピン部の先端に突設された係
止部とを有し、 該係止部は、嵌合ピン部の先端に突設された筒部と、該
筒部の先端部に半径方向に向けて張り出された係止段部
と、該係止段部より先端側外周を先細りテーパ状に成形
した係止用頭部とを有し、 前記凹型連結具は、開口側端部を前記部材間接合面に開
口させて埋設され、前記嵌合ピン部が略密に嵌り込む形
状の筒状部と、該筒状部の奥部側端部周縁に突出され、
奥部側方向に向けて先細りテーパ筒状に配置された複数
の弾性片からなる弾性係合部とを有し、 前記凸型連結具を前記凹部連結具に挿入した際に、前記
係止頭部が前記弾性係合部の奥部側を弾性的に拡げて押
し込まれ、前記嵌合ピン部が前記筒状部に嵌合された状
態で前記弾性片の奥部側端面に凸型連結具の係止段部が
係合されるようにしたことを特徴としてなるプレキャス
トコンクリート部材間結合装置。 - 【請求項2】凹型連結金具の筒状部及び凸型連結具の嵌
合ピン部をともに円筒状に成形するとともに、凹部連結
具の弾性係合部を断面が三角以上の多角形テーパ筒状配
置に備えてなる請求項1に記載のプレキャストコンクリ
ート部材間結合装置。 - 【請求項3】凸型連結具を、該連結具を突設させる部材
間接合面に対して必要時に装着可能にしてなる請求項1
又は2に記載のプレキャストコンクリート部材間連結装
置。 - 【請求項4】凸型連結具を突設させる部材間接合面に、
内周に雌ねじを有する筒状アンカーを設置しておき、凸
型連結具の基端部に前記雌ねじに螺号自在な雄ねじを外
周に有する凸軸部を一体に備え、前記部材間接合面に対
して凸型連結具を着脱自在にしてなる請求項1、2又は
3に記載のプレキャストコンクリート部材間結合装置。 - 【請求項5】開口側端部を前記部材間接合面に開口させ
て埋設された筒状部と、該筒状部の奥部側端部周縁に突
出され、スリ割りを介して先細りテーパ筒状に配置した
複数の弾性片からなる弾性係合部と、該弾性係合部の外
周を覆う拡径部とを有する凹部連結具を凸型連結具を突
設する側の接合端面に設置し、嵌合ピン部の両端側に、
該嵌合ピン部の先端に突設された筒部と、該筒部の先端
部に半径方向に向けて張り出された係止段部と、該係止
段部より先端側外周を先細りテーパ状に成形した係止用
頭部とを有する係止部を互いに対称配置に備えた凸型連
結具を使用し、該凸型連結具の一端側を前記凹型連結具
に挿入して他方を部材間接合面に突設させるようにして
なる請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材間
結合装置。
Priority Applications (1)
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JP2001281208A JP3574848B2 (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | プレキャストコンクリート部材間結合装置 |
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