JP2003090020A - 河川等の護岸壁 - Google Patents
河川等の護岸壁Info
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Abstract
の護岸壁を提供する。 【解決手段】 鋼矢板1を互いに連結する状態で地盤に
打設してなる河川等の護岸壁2において、地盤に打設さ
れた鋼矢板1の接水側の凹部1aに、保水性を有する繊
維性部材5を装着する一方、この繊維性部材5と鋼矢板
1との接水側の面部を覆うように、植物種子の発芽・生
育を可能とした袋状のマット6を装着し、かつ、この袋
状マット6に、植物種子を含む植生基材16を充填して
なる。
Description
他、灌漑用などの池等(以下、適宜に河川や河川等と言
う。)の護岸壁に関し、具体的には、鋼矢板を互いに連
結する状態で地盤に打設してなる河川等の護岸壁に関す
る。
互いに連結する状態で、この鋼矢板を単に地盤に打設す
るだけであるから、止水のための締切り工事が不要であ
って、軟弱地盤への対応も可能であり、施工工期も短く
て済む利点がある。
である護岸壁は、殺風景で自然にマッチしないばかり
か、水面部と陸部との自然環境を分断してしまう点で問
題があり、景観、親水性等の環境保全に配慮した護岸壁
の早期の提案が待たれている。
ものであって、締切り工事が不要で、軟弱地盤への対応
も可能であり、しかも、施工工期も短くて済むとすると
ころの、鋼矢板による護岸壁の特長を活かしながら、護
岸壁全面への植生の導入を実施して、殺風景であった護
岸壁の緑化修景によって水面部と陸部との連続性を確保
し、景観、親水性等の環境保全の向上を図ることを目的
としている。
めに、本発明が講じた技術的手段は次の通りである。即
ち、鋼矢板を互いに連結する状態で地盤に打設してなる
河川等の護岸壁において、地盤に打設された鋼矢板の接
水側の凹部に、保水性を有する繊維性部材を装着する一
方、この繊維性部材と鋼矢板との接水側の面部を覆うよ
うに、植物種子の発芽・生育を可能とした袋状のマット
を装着し、かつ、この袋状マットに、植物種子を含む植
生基材を充填してなる点に特徴がある(請求項1)。
することで、護岸壁の接水側に植生基盤が構成されるの
であるが、袋状マットを装着してから、この袋状マット
に植生基材を充填することに代えて、植物種子の発芽・
生育を可能とした袋状マットに、植物種子を含む植生基
材を予め充填して、このようにして構成した植生基盤
を、繊維性部材と鋼矢板との接水側の面部を覆うように
装着してもよいのである(請求項2)。
材を備えることで、その凹部が浅くなり、鋼矢板による
護岸壁の起伏が緩やかになることから、袋状マットある
いは植生基盤の装着作業を簡易に行うことができるので
ある。
生基盤の装着用アンカー部材を、鋼矢板を地盤に打設し
た後に、この鋼矢板に配設するのが基本的であるが、鋼
矢板を地盤に打設する前に、この鋼矢板にアンカー部材
を配設しておいてもよい。
備えた繊維性部材が、雨水を保水することに加えて、河
川(その他、湖沼や池等)からも水を吸い上げて、これ
を保水することから、この繊維性部材は、常に湿潤下に
置かれることになる。
ついては、これが河川等から水を吸い上げるだけでな
く、繊維性部材に接触する部分の植生基材が、繊維性部
材から直接的に給水を受けるようになり、更に、この周
りの植生基材(鋼矢板の接水側の面部に接触するもの)
は、その周囲の植生基材から水分を吸い取ることから、
植生基材は、常に給水された状況下に置かれるようにな
る。
子は、良好に発芽・生育し、やがては殺風景であった護
岸壁の全面が植生によって緑化されるのであって、護岸
壁の緑化修景によって水面部と陸部との連続性が確保さ
れることから、景観、親水性等の環境保全の向上が達成
されるようになる。
直姿勢または上部側ほど陸部側に傾斜する姿勢のいずれ
かを選択することが可能であり(請求項3)、作業性の
面からは、鋼矢板をほゞ鉛直に打設することであるが、
植生は鉛直面よりも傾斜面の方が生育し易く、かつ、傾
斜面の方が雨水の取り込みも十分になることから、植生
の永続的な生育面からは、鋼矢板を傾斜姿勢に打設する
ことが望ましい。
例えばヤシ繊維や麻、ジュウト、ビンロウジュなどを束
ねたものや、これらをネットや不織布状などで包んだも
の等を選択できるが、粒状のプラスチック発泡体と繊維
との混合物の加圧成形品を用いることが望ましい(請求
項4)。
保水性ならびに排水性を有することから、植生面で好適
であり、しかも、この加圧成形品は、繊維を含んで組成
的には強靱で耐久性が高く、かつ、軽量であることか
ら、施工面ならびに取り扱いの面からも好適なのであ
る。
りも上方の面部に、多数の開口を形成することであり
(請求項5)、このように開口を備えると、護岸壁の背
面部の水位が高いことから、この開口を通して植生基盤
への水分や養分の供給を図ることが可能となり、更に
は、河川部と陸部での酸素や水分の往来も可能となっ
て、微生物等を始めとする種々の動植物の生育し易い空
間が創造されるようになる。
根が開口を通過して、護岸壁の背面土に定着することか
ら、植物の長期的で安定した生育が可能となるのであ
る。
に基づいて説明する。図1は鋼矢板1による河川等の護
岸壁2を示し、この実施の形態では、鋼矢板1を互いに
連結する状態で地盤にほゞ鉛直に打設して、河川等の護
岸壁2としている。
し、水面部と陸部との連続性を確保して、景観、親水性
等の環境保全の向上を図るために、植物種子を含む植生
基盤3を護岸壁2の接水側の面部に備えている。
3を備えるに際して、図2〜図4に示すように、鋼矢板
1を互いに連結する状態で地盤に打設して、先ずは鋼矢
板1による護岸壁2を構築し、この鋼矢板1による護岸
壁2の接水側に、例えばスタッドボルトによるアンカー
部材4を所定の間隔で配設する。
配設しておいて、この鋼矢板1を互いに連結する状態で
地盤に打設するようにしてもよく、或いは、鋼矢板1の
打設作業の途中において、打設作業を中断して、その作
業中断の間に、アンカー部材4を鋼矢板1に配設するよ
うにしてもよいのである。
るように、この凹部1aに保水性を有する繊維性部材5
を装着するのであり、この繊維性部材5として、例えば
ヤシ繊維や麻、ジュウト、ビンロウジュなどを束ねたも
のや、これらをネットや不織布状などで包んだもの等を
選択できるが、この実施の形態では、ペットボトルなど
の合成樹脂製品のリサイクル資材を繊維化したものや、
裁断屑の繊維、その他、回収衣類などの生地から得られ
る繊維の少なくとも一つを選択して、この繊維と粒状の
プラスチック発泡体(例えば梱包用の緩衝材などウレタ
ン系発泡体の廃材などが利用される。)とを混合し、か
つ、バインダーとして例えばウレタン系プレポリマーを
混ぜて、これを加圧成形したものを繊維性部材5として
いる。
らびに排水性を追求する上で、粒状のプラスチック発泡
体を35〜50%、繊維を65〜50%の容量比で混合
することが望ましいことから、この実施の形態では、粒
状のプラスチック発泡体(直径が約6mmのものを選択
しているが、これに特定されるものではない。)を35
%、繊維(直径が約15mmのチップ状のものを選択し
ているが、これに特定されるものではない。)を52
%、バインダーを13%の容量比で混合した成形素材を
用いて、この混合物を型枠に充填し、密閉装置中で、蒸
気をかけながら圧縮成形(加圧成形)して、繊維性部材
5を得ている。
は、適度な通気性と保水性ならびに排水性を有すること
から、植生面で好適であり、しかも、強靱で耐久性が高
く且つ軽量であることから、施工面ならびに取り扱いの
面からも好適である。
に際して、アンカー部材4の配設位置に合わせるよう
に、繊維性部材5にアンカー挿通孔aを形成して、この
アンカー挿通孔aを用いて、繊維性部材5をアンカー部
材4に保持させるようにしている。
の形状に合わせるように、断面形状を台形に成形してい
るが、図5に示すように、繊維性部材5を板状に成形し
て、これの複数枚を重ねて凹部1aに装着するようにし
てもよく、この際、板状の繊維性部材5に上下方向の凹
溝bを形成して、重ね合わせた板状の繊維性部材5,5
間に通気路を構成するようにしているが、凹溝bを省略
して実施可能であることは言うまでもない。
5を装着したならば、この繊維性部材5と鋼矢板1との
接水側の面部を覆うに足る枚数の袋状マット6と、ネッ
ト状の部材7A,7Bと、平座金8と、アンカー部材4
のねじ部に螺着されるナット9とを用意して、繊維性部
材5と鋼矢板1との接水側の面部を覆うように、この部
位に袋状マット6を装着するのである。
ンカー部材4を始めとして、ネット状の部材7A,7B
と平座金8およびナット9のそれぞれを、耐腐食性に優
れた材料製(例えばステンレス製)にすることが望まれ
るが、例えば亜鉛メッキ等の表面処理を施したものも好
適に実施可能である。
編織されている。即ち、図6に示すように、耐腐食性の
糸によって細幅の格子状の補強帯10を形成すると共
に、同じく耐腐食性の糸によって、網状のシート11を
上下二枚連続的に編織し、この編織に際して、シート端
部に注入口12を形成する状態で、二枚の網状シート1
1の補強帯10どうしを適宜に連結して、袋部13を連
続的に備えさせるようにしており、かつ、この袋状マッ
ト6には、アンカー部材4の配設ピッチに合わせて鳩目
金具(図2を参照)14が設けられている。
が4〜6mmの鉄筋を格子状に接合してなるもので、凸
状部に配置されるネット状部材7Aについては、凸状の
形状に合わせるように横筋7aが曲げ加工されている。
また、座金8は、薄い平板状の帯鋼からなるもので、ア
ンカー部材4の配設ピッチに合わせたアンカー孔cが形
成されている。
の袋状マット6に備えた鳩目金具14を用いて、繊維性
部材5と鋼矢板1との接水側の面部を覆うように、袋状
マット6をアンカー部材4に保持させ、かつ、この袋状
マット6にネット状部材7A,7Bを当て付け、更に、
アンカー孔cを用いて、座金8をアンカー部材4に保持
させ、このアンカー部材4にナット8を螺着するのであ
る。
らば、図4及び図6を参照して、植生基材の加圧供給装
置(図示を省略)に接続された供給筒15を、袋状マッ
ト6の注入口12に挿入して、植物種子を含む植生基材
16を袋状マット6に加圧充填し、かつ、注入口12を
適宜ファスナーなどによって閉じるのであって、この袋
状マット6への植生基材16の充填によって、護岸壁2
の接水側に植生基盤3が設置されることになる。
るのは、腐食性の糸であると、袋状マット6が腐食して
しまった際に、袋状マット6から植生基材16が流失し
て、植生基盤3がなくなるからであり、このことから、
この実施の形態では、耐環境性に優れ、長期にわたって
耐久性のあるポリエステルやポリアミド、ポリエチレ
ン、ナイロン、ビニロン等の人造繊維による500〜1
000デニールの耐腐食性の糸を用いて、袋状マット6
を編織しているのであり、理想的には、鋼矢板1の耐用
年数と同じ耐久性を持たせることである。
一部の繊維素材が腐食するものを使用することもあり、
例えば比較的耐久性のあるヤシ繊維のような植物性素材
や生分解性プラスチック繊維などが使用でき、こうする
と、河川等を流れてくる漂流種子の定着がより促進さ
れ、より周辺の自然の状態の植物を誘導定着させること
が可能となる。
乾式または湿式のいずれを選択してもよいのであるが、
袋状マット6の隅々にまで植生基材16を注入する上
で、その注入性の面からは、植生基材16を水で混練し
て、これをポンプで注入する湿式注入の形態をとること
が望ましい。
構築域付近の埋土種子を含む表層土であることが望まし
いが、ピートモスやバーク堆肥、ベントナイトなどの土
壌改良材や、鉱物質のパーライトやバーミキュライト、
ゼオライト、高吸水性ポリマーなどの保水材、その他、
有機堆肥や化学肥料、植物性繊維などを適宜に配合した
ものも好適に選択され、更には、水質浄化の能力を有す
る多孔質の鉱物質、例えば上記のゼオライトや木炭、水
滓スラグ、石炭の燃え滓等を混入することも好適であ
る。
積が減容しない鉱物質を、50%以上の容量比で、望ま
しくは80%程度の容量比で含ませると、植生基材16
の目減りが防止されることから、この実施の形態では、
植生基材1として、パーライトを80%、ピートモスを
10%、バーク堆肥を10%の容量比で混合して、これ
に対して、難溶出性樹脂コーティング肥料(その他、溶
出抑制型樹脂コーティング肥料など)、例えばハイコン
トロール肥料を100〜200g/m3 を混合したもの
を選択している。
は、周辺地域で採取した現地植生の草本種子や低木の木
本種子、その他、外来種の草本種子(例えば発芽・生育
の早い牧草種子)などが選択され、更には、耐水性の植
物であるリードキャナリーグラス、バミューダグラス、
イタチハギ等や、メドハギ、トールフェクス等を選択す
ることも好適である。
矢板1との接水側の面部を覆うように、この部位に袋状
マット6を装着し、この袋状マット6に植生基材16を
充填して、護岸壁2の接水側に植生基盤3を備えるよう
にしているが、これに代えて、植物種子の発芽・生育を
可能とした袋状マットに、植物種子を含む植生基材を予
め充填して、このようにして構成した植生基盤を、繊維
性部材と鋼矢板との接水側の面部を覆うように装着して
もよいのであり、この植生基盤の装着状態は、図1及び
図4に示す状態、即ち、袋状マット6に植生基材16を
加圧充填した状態とほゞ同じであることから、図示を省
略する。
として、幅方向の両側に連結部d,dを備えた断面形状
がコの字状のもの(一般には、U型鋼矢板と称されてい
る。)を用いているが、図7に示すように、一般にオメ
ガ(Ω)型と称されている鋼矢板(ハット型の鋼矢板と
も称されている。)1などに変更が可能である。
部材5を備えることで、鋼矢板1による護岸壁2の起伏
が緩やかになることから、袋状マット6あるいは植生基
盤3の装着作業を簡易に行うことができる。
材5は、雨水を保水することに加えて、河川等からも水
を吸い上げて、これを保水することから、繊維性部材5
は、常に湿潤下に置かれるようになり、一方、袋状マッ
ト6に充填の植生基材16については、これが河川等か
ら水を吸い上げるだけでなく、繊維性部材5に接触する
部分の植生基材16が、繊維性部材5から直接的に給水
を受けるようになり、更に、この周りの植生基材16
(鋼矢板1の接水側の面部に接触するもの)は、その周
囲の植生基材16から水分を吸い取ることから、植生基
材16は、常に給水された状況下に置かれるようにな
る。
生育環境を形成することから、植生基材16に含まれた
植物種子は、この植生基盤3において良好に発芽・生育
し、やがては護岸壁2の全面が植生によって緑化される
のであって、護岸壁2の緑化修景によって水面部と陸部
との連続性が確保されることから、景観、親水性等の環
境保全の向上が達成されるようになる。
なように、鋼矢板1を地盤に対してほゞ鉛直に打設して
いるが、植生は鉛直面よりも傾斜面の方が生育し易く、
かつ、傾斜面の方が雨水の取り込みも十分であって、植
生の永続的な生育面からは、鋼矢板1を傾斜姿勢に打設
することが望ましい。
1を互いに連結する状態で、それの上部側ほど陸部側に
傾斜する姿勢にして地盤に打設し、この鋼矢板1の接水
側の凹部1aに、保水性を有する繊維性部材5を装着す
る一方、この繊維性部材5と鋼矢板1との接水側の面部
を覆うように、植物種子の発芽・生育を可能とした袋状
のマット6を装着し、かつ、この袋状マット6に、植物
種子を含む植生基材16を充填する形態をとってもよい
のである。
植生基材を予め充填してなる植生基盤を、繊維性部材と
鋼矢板との接水側の面部を覆うように装着してもよいこ
とは言うまでもない。
定されるものではないが、2分勾配(1:0.2の勾配
であり、地表面に対して78.7度である。)以上で傾
斜しているのが好適であり、特に好適には、植物の生育
と鋼矢板1の機能を勘案して、3分勾配(1:0.3の
勾配であり、地表面に対して73.3度である。)から
5分勾配(1:0.5の勾配であり、地表面に対して6
3.4度である。)の傾斜である。
鋼矢板1の少なくとも水底面よりも上方の面部に、多数
の開口eを形成することであり、このように開口eを備
えると、護岸壁の背面部の水位が高いことから、この開
口eを通して植生基盤への水分や養分の供給を図ること
が可能となる利点がある。
酸素や水分の往来も可能になることから、微生物等を始
めとする種々の動植物の生育し易い空間が創造されるよ
うになり、これに加えて、植生基盤で生育した植物の根
が開口eを通過して、護岸壁の背面土に定着することか
ら、植物の長期的で安定した生育が可能となる利点があ
る。
も、鋼矢板1による護岸構造の機能が損なわれることは
ないのである。即ち、鋼矢板1による護岸壁2は、連結
部d,dを相互に連結する状態で鋼矢板1を地盤に打設
して、地中の根入れ部の横抵抗により護岸としての機能
を発揮させる構造のものである。
面)に多少の開口eを形成したとしても、鋼矢板1の中
央部や地表面付近の発生断面力と比較して、地中から突
出した頂部付近の発生断面力が小さくなることから、護
岸構造の機能が損なわれることはないのである。
この開口eを通して護岸壁の背面部の土壌が吸い出され
ると懸念されるが、護岸壁の接水側の面部に、繊維性部
材5と植生基盤3とを備えることから、開口eを通して
の土壌の吸い出しは確実に防止されるのである。
0mmとして、64個/m2 程度で等間隔に設けている
が、これは一例であって、開口面積については、これを
鋼矢板1の投影面積の1〜4%程度にすることが望まし
く、この開口eの形成は、鋼矢板1を地盤に打設する前
に形成しておくのが基本的であるが、鋼矢板1を地盤に
打設してから、この鋼矢板1に開口eを形成してもよ
く、或いは、鋼矢板1の打設作業の途中において、打設
作業を中断して、その作業中断の間に、開口eを鋼矢板
1に形成するようにしてもよいのである。
については、ペットボトルなどの合成樹脂製品のリサイ
クル資材を繊維化したもの等を利用し、粒状のプラスチ
ック発泡体については、例えば梱包用の緩衝材などウレ
タン系発泡体の廃材などを利用していることから、繊維
性部材5をコスト的に安価に得ることができる上に、公
害防止の一助になる利点があるも、このような成形素材
に限られるものではない。
鋼矢板による護岸壁全面への植生の導入が簡易に実施さ
れ、これによる護岸壁の緑化修景によって水面部と陸部
との連続性が確保されるのであって、従って本発明によ
れば、景観、親水性等の環境保全に配慮した護岸壁が提
供されることになる。
めて河川部を縦断した状態を示す斜視図である。
順を示す分解斜視図である。
面図である。
態を示す横断面図である。
る。
袋状マットとの装着状態を示す横断面図である。
河川部の斜視図である。
正面図である。
材、6…袋状マット、16…植生基材、e…開口。
Claims (5)
- 【請求項1】 鋼矢板を互いに連結する状態で地盤に打
設してなる河川等の護岸壁であって、地盤に打設された
鋼矢板の接水側の凹部に、保水性を有する繊維性部材を
装着する一方、この繊維性部材と鋼矢板との接水側の面
部を覆うように、植物種子の発芽・生育を可能とした袋
状のマットを装着し、かつ、この袋状マットに、植物種
子を含む植生基材を充填してなることを特徴とする河川
等の護岸壁。 - 【請求項2】 鋼矢板を互いに連結する状態で地盤に打
設してなる河川等の護岸壁であって、地盤に打設された
鋼矢板の接水側の凹部に、保水性を有する繊維性部材を
装着する一方、植物種子の発芽・生育を可能とした袋状
マットに植物種子を含む植生基材を充填してなる植生基
盤を、繊維性部材と鋼矢板との接水側の面部を覆うよう
に装着してなることを特徴とする河川等の護岸壁。 - 【請求項3】 鋼矢板をほゞ鉛直姿勢または上部側ほど
陸部側に傾斜する姿勢に打設して成ることを特徴とする
請求項1または2に記載された河川等の護岸壁。 - 【請求項4】 繊維性部材が、粒状のプラスチック発泡
体と繊維との混合物の加圧成形品であることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載された河川等の護岸
壁。 - 【請求項5】 鋼矢板の少なくとも水底面よりも上方の
面部に、多数の開口を形成して成ることを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載された河川等の護岸壁。
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