JP2003088576A - 有機性消臭材およびその製造方法 - Google Patents
有機性消臭材およびその製造方法Info
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Abstract
での悪臭をなくすと共に、最終製品である完熟有機性発
酵物を高性能の消臭材として使用すること。 【解決手段】水分調整工程2で水分調整した有機性廃棄
物1に高温発酵菌を加えて混合する配合工程3と、有機
物を発酵分解させる堆積発酵分解工程4と、有機物が発
酵分解するために必要な酸素を供給する切り返し工程5
と、前記堆積発酵分解工程と切り返し工程とを反復して
行い、最後に熟成工程6を経て生成された完熟有機性発
酵物7を消臭剤8として使用するものである。
Description
題として取り上げられている、家畜の敷き藁や糞尿を含
む畜産廃棄物、魚の加工工場から廃棄される水産廃棄
物、藁や籾殻、鋸屑等の農林廃棄物、酒粕やもろみ等の
醸造廃棄物、コーヒー滓、茶がら、オカラ、油粕、家庭
から廃棄される生ゴミ等の生活廃棄物を含む食物残渣物
等の有機性廃棄物の有効処理に関するものである。
り、温風を通すパイプを配管した囲いの中に前記有機性
廃棄物を投棄し、温風を通しながら随時切り返しを行っ
て発酵を促進させ、20〜30℃で処理することにより
有機肥料を製造する方法が知られており、特開平2−4
4088号には、食物残渣を主材料としてこれに適当な
補助材料を加えて発酵菌と共に加熱しながら発酵させて
有機肥料を製造させる方法が開示されている。
は、動物残渣物や植物残渣物を主材料として適当な補助
材を加えて水分調整を行い、混合機にて加圧、混練して
有機肥料を製造する方法が記載されている。このよう
に、高温発酵菌を使用して有機性廃棄物の発酵分解を行
わせることによって、自然界で有機物が堆積発酵してで
きる腐葉土に近い性質の有機肥料を得ることが出来る
が、加熱により熟成期間の短縮は図れるものの、発酵菌
の特性が十分には活かされず、熟成が不完全なため最終
製品である有機肥料が水分を吸収して悪臭を発生し、作
物に腐敗や病気の発生が危惧されると共に、作物育成土
壌の性質低下を招くことがあった。
る発酵分解中の有機性廃棄物は悪臭を発生し、ハエや蛆
虫の発生を助長するため環境衛生上甚だ好ましくない状
況を呈していた。そこで、発明者は短時間で成熟度が高
く、発酵分解工程での悪臭の発生を防止出来る有機肥料
の製造方法を研究する内、水分調整工程と堆積発酵の手
法に工夫をすることにより、非常に熟成度の高い完熟有
機性発酵物を得ることが出来るようになったのである。
そして、この完熟有機性発酵物は、高い消臭作用を有す
ることを発見した。
熟成度が高く、製造過程における発酵分解工程での悪臭
を出すことなく、最終製品である完熟有機性発酵物を高
性能の消臭材として製造し、使用することを目的とする
ものである。
工程で水分調整した有機性廃棄物に高温発酵菌を加えて
混合する配合工程と、有機物を発酵分解させる堆積発酵
分解工程と、有機物が発酵分解するために必要な酸素を
供給する切り返し工程と、前記堆積発酵分解工程と切り
返し工程とを反復して行い、最後に発酵熟成工程を経て
生成された完熟有機性発酵物を消臭剤として使用するも
のである。
合と、ピラミッド状に堆積した状態で行う堆積発酵分解
工程と、切り返し工程を繰り返し行うことにより、堆積
発酵分解工程が極めて均質で効率の良い発酵分解を促進
する。また、有機性廃棄物を効率よく発酵分解させるに
は水分調整が重要な工程となる。通常は適当な水分調整
用補助材を配合し、高温発酵菌を加えて発酵熟成させる
のであるが、この発明では水分調整用補助材として鋸屑
や籾殻等の植物性乾燥廃材を配合することにより、有機
性廃棄物の有効利用を図っている。
製造方法によって生成した完熟有機性発酵物を配合する
ことにより、水分調整材として特別な材料を使用するこ
となく、加えて製造過程で発生する悪臭も有効的に防止
することが出来ると共に最終製品として消臭効果の高い
消臭材を得ることが出来るのである。
性発酵物からなる消臭材は、有機性消臭材として優れた
消臭効果を有することはもとより、防菌効果を有する土
壌改作用を有する有機肥料として使用できることも論を
待たない。
いて図1に示す製造工程図に基づき説明する。1は前述
した各種産業廃棄物、生活廃棄物を含む原材料としての
有機性廃棄物で、2は水分調整工程で、適当な水分調整
材を用いて使用する廃棄物の種類や量にあわせて調整す
るが、この水分調整は一般には使用する高温発酵菌の種
類やワンロットで使用する有機性廃棄物の量によって微
妙な調整が必要とされる。しかしながら、この発明にお
いては、この工程に後述する完熟ヤードからの完熟有機
性発酵物を配合することにより、水分調整材の適用の幅
が広がり常に安定した品質が容易に保証できるようにな
る。また、この工程で完熟有機性発酵物を配合すること
により、以後の工程において通常発生する有機物の腐敗
臭を押さえることができる。
物の種類に応じて高温発酵菌の種類と量を一定の割合で
混合攪拌する。4は堆積発酵分解工程で、配合の終わっ
た有機性棄物(以下「原材料」とも呼ぶ)をピラミッド
状に堆積し、その形状のまま発酵分解を進行させるもの
である。 このピラミッド状の形状は単なる平床や饅頭
形のものよりも発酵分解時の酸素の取り入れが容易であ
って、山の大きさには関係なく均等な発酵分解作用が行
われる。
供給し有機物の発酵分解を効率化するための工程で、必
要に応じて高温発酵菌を加えてピラミッド状に堆積され
た発酵分解中の原材料を切り崩し、必要に応じて高温発
酵菌を加えて混合することにより高温発酵菌に酸素を与
え発酵を促進する。この切り返し工程で、切り返し作業
が終わると再び原材料をピラミッド状に積み上げて堆積
発酵を行う。
は、発酵分解の進行状態に応じて切り返し工程と堆積発
酵工程との期間間隔が異なる一次発酵と、二次発酵とに
分けられる。一次発酵は、3〜4日に1回の割合で切り
返しと堆積発酵を行い、約15〜20日で発酵温度が6
0℃〜70℃となり、温度が安定した時点を目安に一次
酵工程の終了とする。通常は一次発酵の終了近くまで原
材料の腐敗臭とも言える悪臭が続き、一次発酵の終了近
くになってやっと悪臭が沈静していたのであるが、水分
調整材として完熟有機性発酵物を使用することにより、
一次発酵の初期の段階から悪臭の発生はほとんど見られ
ない。
と、4〜5日に1回の割合で切り返しと堆積を繰り返す
二次発酵に入り、約2ヶ月程で原材料の色が褐色から黒
色に変化してくると、発酵している原材料中の細菌や病
原菌はほとんど死滅する。原材料の発酵分解が更に進む
と発酵分解した原材料は次第に温度が低下し始めるの
で、この時点をもって二次発酵終了の目安とする。
熟成ヤードに移され常温に下がるまで熟成させる熟成行
程6を経て、完熟ヤードに完熟有機性発酵物7として保
管され、最終製品である消臭剤8として使用されること
になる。
性廃棄物を原材料とした消臭剤の製造過程において、水
分調整工程に完熟有機性発酵物を水分調整用補助材に配
合したことにより、水分調整用補助材の適用幅を大幅に
拡大して水分調整効果の向上に寄与すると共に、製造工
程中の悪臭の発生を防止し、クリーンな環境での有機性
廃棄物のリサイクルが行われるのである。
る製品の一部を水分調整用補助材に配合して使用するも
のであるから、高性能の水分調整用補助材をリサイクル
による自己生産することができるのである。
は、諸々の有機性廃棄物を高温発酵菌を使用して発酵分
解することにより、自然界で有機物が発酵分解して出来
る腐葉土に近い特性を有すると共に、特に消臭効果の高
い完熟有機性発酵物であるから、土壌改良材として使用
しても防菌性の高い優れた土壌改良効果を奏する。
工程 5・・・切り返し工程 6・・・熟成工程 7・・・完熟有機性発酵物 8・・・消臭材(最終
製品)
Claims (6)
- 【請求項1】水分調整工程で水分調整した有機性廃棄物
に高温発酵菌を加えて混合する配合工程と、有機物を発
酵分解させる堆積発酵分解工程と、有機物が発酵分解す
るために必要な酸素を供給する切り返し工程と、前記堆
積発酵分解工程と切り返し工程とを反復して行い、最後
に熟成工程を経て完熟有機性発酵物を得る工程とを有す
る有機性消臭材の製造方法。 - 【請求項2】有機物を発酵分解する堆積発酵分解工程
は、発酵分解中の有機物をピラミッド状に堆積した状態
で発酵分解させることを特徴とする請求項1記載の有機
性消臭材の製造方法。 - 【請求項3】水分調整工程は、有機性廃棄物に水分調整
用補助材を配合し、高温発酵菌を加えることを特徴とす
る請求項1又は2記載の有機性消臭材の製造方法。 - 【請求項4】水分調整用補助材として鋸屑や籾殻等の植
物性乾燥廃材を配合したことを特徴とする請求項3記載
の有機性消臭材の製造方法。 - 【請求項5】水分調整用補助材に完熟有機性発酵物を配
合したことを特徴とする請求項3又は4記載の有機性消
臭材の製造方法。 - 【請求項6】請求項1乃至5記載のいずれかの方法によ
って製造された有機性消臭材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001286305A JP2003088576A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | 有機性消臭材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001286305A JP2003088576A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | 有機性消臭材およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003088576A true JP2003088576A (ja) | 2003-03-25 |
Family
ID=19109317
Family Applications (1)
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JP2001286305A Pending JP2003088576A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | 有機性消臭材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003088576A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100854661B1 (ko) * | 2001-09-13 | 2008-08-27 | 묘이 아키라 | 생체용 세라믹스 |
CN110468119A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-11-19 | 福建美天环保科技有限公司 | 一种垃圾处理微生物活性介质载体 |
-
2001
- 2001-09-20 JP JP2001286305A patent/JP2003088576A/ja active Pending
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KR100854661B1 (ko) * | 2001-09-13 | 2008-08-27 | 묘이 아키라 | 생체용 세라믹스 |
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