JP2003088110A - コンピュータ装置、レギュレータ制御回路、レギュレータの制御方法、およびプログラム - Google Patents

コンピュータ装置、レギュレータ制御回路、レギュレータの制御方法、およびプログラム

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JP2003088110A
JP2003088110A JP2001264761A JP2001264761A JP2003088110A JP 2003088110 A JP2003088110 A JP 2003088110A JP 2001264761 A JP2001264761 A JP 2001264761A JP 2001264761 A JP2001264761 A JP 2001264761A JP 2003088110 A JP2003088110 A JP 2003088110A
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regulator
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power supply
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Shigefumi Odaohara
重文 織田大原
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International Business Machines Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷に電力を供給するレギュレータのスイッ
チング周波数等を最適化し、電力ロスを削減する。 【解決手段】 負荷であるCPU11と、電力供給源
(ACアダプタ51または電池52)から出力される電圧
を変換してCPU11に対して供給するレギュレータ5
5と、電力供給源の種類を識別する入力電源識別部61
と、CPU11に対する出力電圧のレベルに応じた信号
を出力する出力電圧設定部62と、入力電源識別部61
により識別された電力供給源の種類および出力電圧設定
部62により出力される出力電圧のレベルに応じた信号
に基づいて、レギュレータ55の動作周波数を制御する
動作周波数切換部63とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートPC(ノー
ト型パーソナルコンピュータ)等のコンピュータ装置等
に関し、より詳しくは、システム消費電力に改善を加え
たコンピュータ装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ノートPCやPDA、携帯電話に
代表される情報端末機器、MD(MiniDisc)装置、ビデオ
カメラ等の携帯性を備えた各種電気機器(電子機器)が広
く使われ、より小型化を目指した開発が行われている。
このような電気機器では、電力の供給源として、商用電
源(家庭用電源)をACアダプタ等の電力供給装置を介し
て使用するか、または内蔵の蓄電池(バッテリ、電池)を
使用して電気機器を動作させるかを選択して使用するこ
とができるものが多い。
【0003】ここで、ノートPC等のコンピュータ装置
におけるCPUに対し、近年、SpeedStep(スピードステ
ップ)と呼ばれる機能が搭載されたものが存在してい
る。このスピードステップとは、米インテル(Intel)社
のMobile Pentium IIIに搭載されている省電力機能であ
り、ACアダプタから電源が提供されているときは高電
圧・高クロックで動作し、バッテリ動作に切り換わると
低電圧・低クロックで動作することで、バッテリ動作時
における動作時間を延長させるものである。このスピー
ドステップによれば、供給電源によってクロックを変更
でき、バッテリ駆動モードではAC駆動モードのおよそ
8割程度の電圧・クロックで動作し、消費電力をおよそ
半分に節減することが可能である。また、ウィンドウズ
(登録商標)用のユーティリティを用いて、強制的に特
定の動作モードをユーザが指定することも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、例えばノート
PCには、CPU等のシステム本体に対して動作電圧を
提供するための降圧型のDC−DCコンバータ(レギュ
レータ)が用いられている。上述のスピードステップ技
術により、電池駆動とACアダプタ駆動とでCPUの動
作電圧を切り換えることは可能となったが、このレギュ
レータに対しては最適化がなされておらず、省電力化を
図るうえで充分な対応が取られていなかった。
【0005】本発明は、以上のような技術的課題を解決
するためになされたものであって、その目的とするとこ
ろは、負荷に電力を供給するレギュレータのスイッチン
グ周波数等を最適化し、電力ロスを削減することにあ
る。また他の目的は、レギュレータの最適化手法によっ
て電池動作における効率を改善し、電池の駆動時間を延
ばすことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的のもと、本発
明では、負荷コンポーネントであるCPUの動作電圧を
生成するレギュレータ回路のスイッチング周波数(およ
び/またはオフセット電圧)を動的に最適化し、電圧変換
効率を改善している。即ち、本発明が適用されるコンピ
ュータ装置は、負荷コンポーネントと、電力供給源から
出力される電圧を変換して負荷コンポーネントに対して
供給するレギュレータと、負荷コンポーネントに対する
出力電圧のレベルに応じた信号を出力する出力電圧設定
部と、この出力電圧設定部により出力される出力電圧の
レベルに応じた信号に基づいてレギュレータの動作周波
数を制御する動作周波数切換部とを備えたことを特徴と
している。
【0007】ここで、この電力供給源の種類を識別する
入力電源識別部を更に備え、動作周波数切換部は、この
入力電源識別部により識別された電力供給源の種類に基
づいてレギュレータの動作周波数を制御することを特徴
とすることができる。また、出力電圧設定部により出力
される出力電圧のレベルおよび/または入力電源識別部
により出力される出力電圧のレベルに応じた信号に基づ
いてレギュレータのオフセット電圧を制御するオフセッ
ト電圧切換部とを更に備えたことを特徴とすることがで
きる。また更に、この負荷コンポーネント(以下同様)
は、所定の電圧許容誤差を有する第1の電圧で動作する
第1の電圧モードと、所定の電圧許容誤差を有し前記第
1の電圧よりも低い第2の電圧で動作する第2の電圧モ
ードとで動作可能なCPUであることを特徴とすること
ができる。
【0008】他の観点から把えると、本発明が適用され
るコンピュータ装置は、電圧およびクロック数が異なる
複数のモードで動作する負荷コンポーネントと、この負
荷コンポーネントに対して電圧を供給する電圧供給手段
と、負荷コンポーネントが動作するモードの種類に応じ
て電圧供給手段の動作周波数を制御する動作周波数制御
手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】ここで、電圧供給手段に対して複数種類の
電力供給源から電力が供給され、この動作周波数制御手
段は、電力供給源の種類を認識することによって電圧供
給手段の動作周波数を変えることを特徴とすれば、電力
供給源の種類に応じてダイナミックに動作周波数を制御
することができる点で好ましい。
【0010】また、この負荷コンポーネントは、出力電
圧値の高いハイパフォーマンスモードまたは出力電圧値
の低いローパワーモードで動作し、動作周波数制御手段
は、負荷コンポーネントがローパワーモードで動作する
ときに電圧供給手段の動作周波数を低くすることを特徴
とすれば、ローパワーモードの機能に加えて電池の駆動
時間を延ばすことができる点で好ましい。更に、この負
荷コンポーネントは、3段階以上の多段階のモードで動
作し、動作周波数制御手段は、この負荷コンポーネント
の動作するモードに応じて電圧供給手段の動作周波数を
制御することを特徴とすることができる。
【0011】更に、本発明が適用されるコンピュータ装
置は、高電圧・高クロックで動作するモードと低電圧・
低クロックで動作するモードとを備えた負荷コンポーネ
ントと、この負荷コンポーネントに対して電圧を供給す
るレギュレータとを備え、この負荷コンポーネントが高
電圧・高クロックで動作するモードのときにはレギュレ
ータの動作周波数および/またはオフセット電圧を高く
し、負荷コンポーネントが低電圧・低クロックで動作す
るモードのときにはレギュレータの動作周波数および/
またはオフセット電圧を低くすることを特徴とすること
ができる。
【0012】また更に、本発明が適用されるコンピュー
タ装置は、システム本体に対して商用電源から電力を供
給するACアダプタと、システム本体に対して電力を供
給する電池と、このACアダプタまたは電池から入力さ
れる電圧を変換してシステム本体に供給するレギュレー
タとを備え、ACアダプタによりシステム本体が駆動さ
れるときにはレギュレータの動作周波数および/または
オフセット電圧を高くし、電池によりシステム本体が駆
動されるときにはレギュレータの動作周波数および/ま
たはオフセット電圧を低くすることを特徴としている。
【0013】一方、本発明は、負荷に対して電力を供給
するレギュレータを制御するレギュレータ制御回路とし
て把握することができる。このレギュレータ制御回路
は、電圧を変換して本体側に供給するレギュレータに対
して所定の電圧を供給するための入力電源を識別する入
力電源識別手段と、このレギュレータから本体側に対し
て出力される出力電圧を設定する出力電圧設定手段と、
この入力電源識別手段による識別および/または出力電
圧設定手段による設定に基づいてレギュレータの動作周
波数を切り換える動作周波数切換手段と、入力電源識別
手段による識別および/または出力電圧設定手段による
設定に基づいてレギュレータのオフセット電圧を切り換
えるオフセット電圧切換手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0014】他の観点から把握すると、本発明が適用さ
れるレギュレータ制御回路は、電圧を変換して本体側に
供給するレギュレータに対して入力される入力電圧を検
知する入力電圧検知手段と、レギュレータから本体側に
対して出力される出力電圧を検知する出力電圧検知手段
と、この入力電圧検知手段により検知される入力電圧お
よび/または出力電圧検知手段により検知される出力電
圧に基づいて、レギュレータの動作周波数を切り換える
動作周波数切換手段と、検知される入力電圧および/ま
たは検知される出力電圧に基づいてオフセット電圧を切
り換えるオフセット電圧切換手段とを備えたことを特徴
としている。
【0015】また、本発明は、電力供給源から出力され
る電圧を変換して負荷に対して電圧を供給するレギュレ
ータの制御方法であって、レギュレータに入力される入
力電圧を検知し、このレギュレータから出力される出力
電圧を検知し、検知される入力電圧および検知される出
力電圧に基づいて、出力リップル電圧の許容値を確保し
ながら効率の良いスイッチング周波数を選択することを
特徴としている。
【0016】更に、本発明は、電力供給源から出力され
る電圧を変換して負荷コンポーネントに電圧を供給する
レギュレータの制御方法であって、電力供給源が電池で
あるか否かを検出し、負荷コンポーネントが低電圧・低
クロックで動作するローパワーモードであるか否かを検
出し、電力供給源が電池であり、負荷コンポーネントが
ローパワーモードで動作する場合に、レギュレータのス
イッチング周波数および/またはオフセット電圧を低く
することを特徴とすることができる。このとき、負荷コ
ンポーネントの電圧許容誤差を満たしながら、レギュレ
ータのスイッチング周波数および/またはオフセット電
圧を低くすることを特徴とすることができる。
【0017】尚、本発明は、これらの各機能を、レギュ
レータを備えるコンピュータに適用させるプログラムと
して把握することができる。このプログラムは、例え
ば、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されて頒布等がな
され、コンピュータにおけるCD−ROMドライブ等の
読取手段により読み込まれて、コンピュータ装置に格納
される態様が考えられる。また、例えば、プログラム伝
送装置から、ネットワークを介してこのプログラムがイ
ンストールされる態様が考えられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本実施の
形態が適用されるコンピュータシステム10のハードウ
ェア構成を示した図である。このコンピュータシステム
10を備えるコンピュータ装置は、例えば、OADG(O
pen Architecture Developer's Group)仕様に準拠し
て、所定のOS(オペレーティングシステム)を搭載した
ノートブックPC(ノートブック型パーソナルコンピュ
ータ)として構成されている。
【0019】図1に示すコンピュータシステム10にお
いて、負荷コンポーネントの1つであるCPU11は、
コンピュータシステム10全体の頭脳として機能し、O
Sの制御下で各種プログラムを実行している。CPU1
1は、システムバスであるFSB(Front Side Bus)1
2、高速のI/O装置用バスとしてのPCI(Peripheral
Component Interconnect)バス20、低速のI/O装置用
バスとしてのISA(Industry Standard Architecture)
バス40という3段階のバスを介して、各構成要素と相
互接続されている。このCPU11は、キャッシュメモ
リにプログラム・コードやデータを蓄えることで、処理
の高速化を図っている。近年では、CPU11の内部に
1次キャッシュとして128Kバイト程度のSRAMを
集積させているが、容量の不足を補うために、専用バス
であるBSB(Back Side Bus)13を介して、512K
〜2Mバイト程度の2次キャッシュ14を置いている。
尚、BSB13を省略し、FSB12に2次キャッシュ
14を接続して端子数の多いパッケージを避けること
で、コストを低く抑えることも可能である。
【0020】また、このCPU11は、米インテル(Int
el)社のスピードステップ機能を備えており、ACアダ
プタ(後述)から電源が提供されているときは高電圧・高
クロックで動作し、バッテリ動作に切り換わると電圧・
クロックを低下させる(低電圧・低クロックで動作する)
ことで、バッテリ動作時の省電力化を図っている。例え
ば、ノートPC本体がAC電源に接続されている場合は
動作周波数700MHzで動作電圧は1.6V、バッテ
リ使用時は動作周波数600MHzで動作電圧は1.3
5V等である。
【0021】FSB12とPCIバス20は、メモリ/
PCIチップと呼ばれるCPUブリッジ(ホスト−PC
Iブリッジ)15によって連絡されている。このCPU
ブリッジ15は、メインメモリ16へのアクセス動作を
制御するためのメモリコントローラ機能や、FSB12
とPCIバス20との間のデータ転送速度の差を吸収す
るためのデータバッファ等を含んだ構成となっている。
メインメモリ16は、CPU11の実行プログラムの読
み込み領域として、あるいは実行プログラムの処理デー
タを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メ
モリである。例えば、複数個のDRAMチップで構成さ
れ、例えば64MBを標準装備し、320MBまで増設
することが可能である。この実行プログラムには、OS
や周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライ
バ、特定業務に向けられたアプリケーションプログラ
ム、後述するフラッシュROM44に格納されたBIO
S(Basic Input/Output System:基本入出力システム)
等のファームウェアが含まれる。
【0022】ビデオサブシステム17は、ビデオに関連
する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオ
コントローラを含んでいる。このビデオコントローラ
は、CPU11からの描画命令を処理し、処理した描画
情報をビデオメモリに書き込むと共に、ビデオメモリか
らこの描画情報を読み出して、液晶ディスプレイ(LC
D)18に描画データとして出力している。
【0023】PCIバス20は、比較的高速なデータ転
送が可能なバスであり、データバス幅を32ビットまた
は64ビット、最大動作周波数を33MHz、66MH
z、最大データ転送速度を132MB/秒、528MB/
秒とする仕様によって規格化されている。このPCIバ
ス20には、I/Oブリッジ21、カードバスコントロ
ーラ22、オーディオサブシステム25、ドッキングス
テーションインターフェース(Dock I/F)26、miniP
CIコネクタ27が夫々接続されている。
【0024】カードバスコントローラ22は、PCIバ
ス20のバスシグナルをカードバススロット23のイン
ターフェースコネクタ(カードバス)に直結させるための
専用コントローラであり、このカードバススロット23
には、PCカード24を装填することが可能である。ド
ッキングステーションインターフェース26は、コンピ
ュータシステム10の機能拡張装置であるドッキングス
テーション(図示せず)を接続するためのハードウェアで
ある。ドッキングステーションにノートPCがセットさ
れると、ドッキングステーションの内部バスに接続され
た各種のハードウェア要素が、ドッキングステーション
インターフェース26を介してPCIバス20に接続さ
れる。また、miniPCIコネクタ27には、ミニPCI
(miniPCI)カード28が接続される。
【0025】I/Oブリッジ21は、PCIバス20と
ISAバス40とのブリッジ機能を備えている。また、
DMAコントローラ機能、プログラマブル割り込みコン
トローラ(PIC)機能、プログラマブル・インターバル
・タイマ(PIT)機能、IDE(Integrated Device Ele
ctronics)インターフェース機能、USB(UniversalSer
ial Bus)機能、SMB(System Management Bus)インタ
ーフェース機能を備えると共に、リアルタイムクロック
(RTC)を内蔵している。
【0026】DMAコントローラ機能は、FDD等の周
辺機器とメインメモリ16との間のデータ転送をCPU
11の介在なしに実行するための機能である。PIC機
能は、周辺機器からの割り込み要求(IRQ)に応答し
て、所定のプログラム(割り込みハンドラ)を実行させる
機能である。PIT機能は、タイマ信号を所定周期で発
生させる機能である。また、IDEインターフェース機
能によって実現されるインターフェースは、IDEハー
ドディスクドライブ(HDD)31が接続される他、CD
−ROMドライブ32がATAPI(AT Attachment Pac
ket Interface)接続される。このCD−ROMドライブ
32の代わりに、DVD(Digital Versatile Disc)ドラ
イブのような、他のタイプのIDE装置が接続されても
構わない。HDD31やCD−ROMドライブ32等の
外部記憶装置は、例えば、ノートPC本体内の「メディ
アベイ」または「デバイスベイ」と呼ばれる収納場所に
格納される。これらの標準装備された外部記憶装置は、
FDDや電池パックのような他の機器類と交換可能かつ
排他的に取り付けられる場合もある。
【0027】また、I/Oブリッジ21にはUSBポー
トが設けられており、このUSBポートは、例えばノー
トPC本体の壁面等に設けられたUSBコネクタ30と
接続されている。更に、I/Oブリッジ21には、SM
バスを介してEEPROM33が接続されている。この
EEPROM33は、ユーザによって登録されたパスワ
ードやスーパーバイザーパスワード、製品シリアル番号
等の情報を保持するためのメモリであり、不揮発性で記
憶内容を電気的に書き換え可能とされている。
【0028】更にまた、I/Oブリッジ21は、電源回
路50に接続されている。電源回路50は、電力供給源
として、例えばAC100Vの商用電源に接続されてA
C/DC変換を行うACアダプタ51、バッテリ(2次電
池)としての電池52、この電池52を充電すると共に
ACアダプタ51や電池52からの電力供給経路を切り
換えるバッテリ切換回路54、およびコンピュータシス
テム10で使用される+15V、+5V、+3.3V等
の直流定電圧を生成するレギュレータ(DC/DCコンバ
ータ)55等の回路を備えている。
【0029】尚、電池52は、電池パックとして本体シ
ステムに対して取り外しが自由であるものの他、本体シ
ステムの筐体内部に設けられる場合もある。また、電池
52は、内部にCPUを備えるインテリジェント電池
や、CPUを備えないダム電池の場合がある。更に、A
Cアダプタ51は、本体システムの筐体外部に設けられ
るものが一般的ではあるが、本体システムの筐体内部に
設けられていても構わない。本体システムとしては、例
えばケーブルのコネクタを挿脱着可能なインレットが設
けられる構成が考えられる。このインレットは、例えば
ACアダプタ51が外部にある場合にはACアダプタ5
1に接続されたケーブルから出るコネクタを挿脱着可能
に構成され、例えばACアダプタ51が本体システムの
内部にある場合には、商用電源から直接接続されるコネ
クタを挿脱着可能に構成される。
【0030】一方、I/Oブリッジ21を構成するコア
チップの内部には、コンピュータシステム10の電源状
態を管理するための内部レジスタと、この内部レジスタ
の操作を含むコンピュータシステム10の電源状態の管
理を行うロジック(ステートマシン)が設けられている。
このロジックは、電源回路50との間で各種の信号を送
受し、この信号の送受により、電源回路50からコンピ
ュータシステム10への実際の給電状態を認識する。電
源回路50は、このロジックからの指示に応じて、コン
ピュータシステム10への電力供給を制御している。
【0031】ISAバス40は、PCIバス20よりも
データ転送速度が低いバスである(例えば、バス幅16
ビット、最大データ転送速度4MB/秒)。このISAバ
ス40には、ゲートアレイロジック42に接続されたエ
ンベデッドコントローラ41、CMOS43、フラッシ
ュROM44、Super I/Oコントローラ45が接
続されている。更に、キーボード/マウスコントローラ
のような比較的低速で動作する周辺機器類を接続するた
めにも用いられる。このSuper I/Oコントローラ
45にはI/Oポート46が接続されており、FDDの
駆動やパラレルポートを介したパラレルデータの入出力
(PIO)、シリアルポートを介したシリアルデータの入
出力(SIO)を制御している。
【0032】エンベデッドコントローラ41は、図示し
ないキーボードのコントロールを行うと共に、電源回路
50に接続されて、内蔵されたパワー・マネージメント
・コントローラ(PMC:Power Management Controlle
r)によってゲートアレイロジック42と共に電源管理機
能の一部を担っている。
【0033】次に、本発明の特徴的な構成である、レギ
ュレータ55の制御方法について説明する。まず、本実
施の形態が適用される電源供給システムの具体的な回路
構成の説明に入る前に、レギュレータ55の設計に際し
て実行される理論について説明する。
【0034】負荷コンポーネントであるCPU11の動
作は、休止状態と最大動作状態とを繰り返すことが知ら
れている。この急峻な負荷変動時の過渡(Transient)応
答特性がCPU11の要求を満たすように、レギュレー
タ55の回路設計が行われる。
【0035】図2は、レギュレータ55における典型的
なTransient応答特性を示した図である。図2では、上
段に出力電圧Voutの波形を、下段に出力電流Ioutの波
形を示している。出力電流Ioutに示されるIstepは電
流値変動を示し、CPU11の最大動作電流をImax、
休止時電流をIsleepとすると、 Istep =Imax−Isleep で表される。
【0036】出力電圧Voutの波形は、図2に示すよう
に、〜の5つの動作によって形成されている。 急峻な負荷変動Istepの発生により出力キャパシタ
ンスに発生する電圧降下(ESR STEP DOWN)。 レギュレータ55が応答し始めるまでに出力キャパ
シタンスがCPU11に電力を供給することによる電圧
降下(CAPACITOR SAG)。 レギュレータ55の応答後、出力電流Ioutが最大動
作電流Imaxのときの出力電圧Voutの設定電圧に達する
までの動作(RECOVERY)。通常、この設定電圧をCPU1
1の要求する規定出力電圧Vnomより低く設定すること
により、CPU11の消費電力を小さくすることができ
る。 負荷の急激な減少により出力キャパシタに発生する
電圧上昇(ESR STEP UP)。 インダクタに蓄積された電力を出力キャパシタに放
出することにより発生する電圧上昇(CAPACITOR SOAR)。 尚、各波形には、出力リップル電圧(直流電圧において
波を打つ電圧)が重畳されている。
【0037】図3は、この図2に示す波形分析から、各
変化量を示した図である。出力電圧Voutのマイナス方
向の変化量Vtol1を式(1)、プラス方向の変化量Vtol
2を式(3)で表すことができる。ここで、Vinは入力電
圧、Vnomは規定出力電圧、VoffsはCPU休止時オフ
セット電圧、Coutは出力キャパシタ静電容量、Resrは
出力キャパシタ等価直列抵抗、Vrippleはリップル電
圧、Lはインダクタのインダクタンス、Trespはコント
ローラ応答時間、Fswはスイッチング周波数、Ipeakは
ピークインダクタ電流である。
【0038】この図3に示した各式を用いて、具体的
に、CPU11の動作電圧が1.60V(ハイパフォーマ
ンス:High Performance)と1.35V(ローパワー:Low
Power)の2モード、入力電圧として16.0V(ACア
ダプタ51駆動)と12.6V(電池(電池52)駆動)の場
合を考える。ハイパフォーマンスモードにおけるCPU
11の最大電流Imaxが大きいほど、また、入力電圧Vi
nが高いほど、リップル電圧Vrippleおよびピークイン
ダクタ電流Ipeakが大きくなることから、マイナス方向
の変化量Vtol1およびプラス方向の変化量Vtol2が最
大(ワースト)となるのは、ACアダプタ51の駆動時
で、かつ、CPU11がハイパフォーマンスモードで動
作しているときである。従来では、このワースト条件に
おいて、Vtol1およびVtol2がCPU11の電圧許容
誤差を満たすように、レギュレータ55の各定数の設定
が行われていた。
【0039】しかしながら、本実施の形態では、電池
(電池52)駆動時で、かつローパワーモードを検出し、
このときにCPU11の電圧許容誤差を満たしながら、
スイッチング周波数Fswおよびオフセット電圧Voffsを
低くすることにより、電力ロスを削減して電池52の駆
動時間を延ばしている。ここで、オフセット電圧Voffs
は、出力コンデンサの数を増やすことなく、電力ドロッ
プを減らすために設けられる電圧である。
【0040】図4は、本実施の形態が適用される電源供
給システムの第1の実施形態のブロック構成を示した図
であり、この第1の実施形態では、レギュレータ55の
コントローラ内部にスイッチング周波数切り換え機能を
持つ場合について示している。ここでは、負荷をCPU
11とし、レギュレータ55はCPU11に供給する電
圧を生成する降圧型レギュレータとする。また、このレ
ギュレータ55は、入力された周波数設定によりパルス
幅変調(PWM)のスイッチング動作を行っている。
【0041】図4に示すように、本実施の形態が適用さ
れる電源供給システムは、レギュレータ55の入力電源
がACアダプタ51(例えば16V)か電池52(例えば
12.6V)かを識別する入力電源識別部61を備え、A
Cアダプタ51の場合にはEXTPWR#信号はLowレベルが出
力され、電池52の場合にはEXTPWR#信号はHighレベル
が出力される。また、出力電圧を設定する出力電圧設定
部62を備え、ハイパフォーマンスモード(出力電圧値
が高い設定)のときVR_LO/HI#信号にLowレベル、ローパ
ワーモード(出力電圧値が低い設定)のときにVR_LO/HI#
信号にHighレベルを出力している。この入力電源識別部
61は、例えば、図1に示したバッテリ切換回路54に
内蔵される。
【0042】また、レギュレータ55の動作周波数(ス
イッチング周波数)を切り換える動作周波数切換部6
3、レギュレータ55から出力されるオフセット電圧を
設定するオフセット電圧切換部64を備えている。動作
周波数切換部63は、入力電源識別部61からのEXTPWR
#信号がHighレベル(電池52の場合)で、かつ、VR_LO/H
I#信号がHighレベル(ローパワーモードの場合)のときに
Highレベルを出力して、レギュレータ55のスイッチン
グ周波数を200KHzに制御する。それ以外の組み合
わせのときは、Lowレベルを出力してスイッチング周波
数を300KHzで動作させる。一方、オフセット電圧
切換部64は、EXTPWR#信号がHighレベル(電池52の場
合)、かつ、VR_LO/HI#信号がHighレベル(ローパワーモ
ードの場合)のときにオフセット電圧Voffsを低く(例え
ば5mV)設定し、それ以外の組み合わせのときは通常
のオフセット電圧値(例えば15mV)に設定している。
レギュレータ55からは、このようにして設定されたオ
フセット電圧Voffsが加算されて出力される。
【0043】図5は、図4の破線で囲まれた部分の回路
構成を示した図である。図の破線で示す周波数・オフセ
ット電圧コントロール回路66は、本実施の形態におけ
る特徴的な制御回路である。ここで示されるコントロー
ラIC65は、パルス幅変調方式(PWM)とパルス周波
数変調方式(PFM)を採用しており、PWM動作におけ
る200KHzと300KHzの基本周波数を切り換え
て所定の電圧を発生させることができる。周波数・オフ
セット電圧コントロール回路66では、前述のように、
入力電圧と出力電圧との設定から最適なスイッチング周
波数およびオフセット電圧が動的に選択され、レギュレ
ータ55のコントローラIC65の周波数制御端子、G
NDS端子(オフセット電圧設定端子)を制御している。
これによって、組み合わせが電池52駆動かつローパワ
ーモードのときに、コントローラIC65のスイッチン
グ周波数Fswを200KHz、オフセット電圧Voffsを
5mVに設定を下げることができ、スイッチングの電力
ロスおよびCPU11の消費電力を削減することができ
る。
【0044】図6は、本実施の形態が適用される電源供
給システムの第2の実施形態のブロック構成を示した図
であり、この第2の実施形態では、レギュレータ55の
コントローラの外部からスイッチング周波数を供給する
場合について示している。図6において、基本周波数発
生部70は、200KHzまたは300KHzの基本周
波数を発生して、レギュレータ55のコントローラIC
に供給している。
【0045】図7は、図6に示す破線で囲まれた部分の
回路構成を示した図であり、図6の基本周波数発生部7
0はスイッチング周波数発生回路72に示すような回路
構成を備えている。スイッチング周波数発生回路72
(基本周波数発生部70)は、EXTPWR#信号がHighレベル
(電池52駆動の場合)、かつ、VR_LO/HI#信号がHighレ
ベル(ローパワーモードの場合)のときに、スイッチSW
1がオフとなり、200KHzの基本周波数を出力す
る。それ以外の組み合わせのときは、スイッチSW1が
オンとなり、300KHzの基本周波数を出力する。コ
ントローラIC71は、SYNC端子に入力された周波
数(発信信号)に同期してスイッチング動作を行う。尚、
周波数・オフセット電圧コントロール回路66からなる
動作周波数切換部63、オフセット電圧切換部64は、
図4および図5に示したものと同様に機能する。
【0046】次に、本方式(第1の実施形態および第2
の実施形態)を実現したときに、電池52駆動でかつロ
ーパワーモードの組み合わせにおいて、CPU11の電
圧許容誤差を満たすことを検証する。尚、ここでは、C
PU11の電圧許容誤差を±101mVとする。定数と
して、スイッチング周波数Fsw=200KHz、オフセ
ット電圧Voffs=5mV、入力電圧Vin=12.6V、
規定出力電圧Vnom=1.35V、最大動作電流Imax=
11.2A、休止時電流Isleep=0.15A インダクタンスL=1μH、出力キャパシタ静電容量C
out=1980μF、出力キャパシタ等価直列抵抗Resr
=6.7mΩ、コントローラ応答時間Tresp=0.8μs
ec、とする。
【0047】この定数を図3に示した式(1)および式
(3)に適用すると、 出力Voutのマイナス方向の変化量 : Vtol1=93.7mV 出力Voutのプラス方向の変化量 : Vtol2=42.1mV と算出され、CPU11の電圧許容誤差である±101
mVを満たしていることが解る。
【0048】図8は、図5に示す回路を搭載したノート
PCにおいて、DVDを再生しながら測定した波形を示
した図である。この図8の実測値を観察すると、測定値
として、Vtol1=43mV、Vtol1=27mVを読み
取ることができた。この測定結果からもCPU11の電
圧許容誤差に対する要求を満たすことが検証できる。
尚、計算では、出力キャパシタ等価直列抵抗Resrとし
てキャパシタの最大保証値、また、最大動作電流Imax
としてCPU11の最大保証値を使用してワースト値を
算出している。そのため、実測波形よりも大きな値を示
している。
【0049】この図8の測定結果を得たノートPCに
て、DVD再生を行いながらシステムの消費電力および
電池52の駆動時間を測定した。この結果、電池52の
駆動時でかつ、CPU11のローパワーモードにおける
従来のシステム消費電力が14.85Wであるのに対
し、本実施の形態を採用した場合では14.45Wとな
り、0.4Wの電力削減効果を得ることができた。ま
た、電池52の駆動時間は、従来では2時間43分であ
るのに対し、本実施の形態によれば2時間50分とな
り、動作時間を7分、延ばすことが可能となる。但し、
電力削減効果のトータル0.4Wである電力削減効果の
うち、スイッチング周波数を落とすことによる効果が
0.35W程度、オフセット電圧を下げることによる効
果が0.05W程度である。従って、電力削減効果と経
済効果等を勘案して、スイッチング周波数の切り換えと
オフセット電圧の切り換えとを選択的に、または両者を
同時に適用することができる。
【0050】更に、上記の説明では、「電池駆動」かつ
「ローパワーモード」の設定の時にスイッチング周波数
を落とし(200KHz)、それ以外は300KHzで動
作をさせるものを示した。しかしながら、「電池駆動」
かつ「ハイパフォーマンスモード」や、「ACアダプタ
駆動」かつ「ローパワーモード」でも、スイッチング周
波数を落としたり、オフセット電圧を下げることが可能
である。
【0051】具体的な設定例としては、 ・「電池駆動」かつ「ローパワーモード」では、スイッ
チング周波数200KHz、オフセット電圧5mV。 ・「電池駆動」かつ「ハイパフォーマンスモード」で
は、スイッチング周波数280KHz、オフセット電圧
12mV。 ・「ACアダプタ駆動」かつ「ローパワーモード」で
は、スイッチング周波数250KHz、オフセット電圧
10mV。 ・「ACアダプタ駆動」かつ「ハイパフォーマンスモー
ド」では、スイッチング周波数300KHz、オフセッ
ト電圧15mV。 等がある。「電池駆動」かつ「ローパワーモード」の設
定の時に比べて、その効果は限定的になるものの、可能
な限り電力を削減するという意味で、各動作モードで周
波数を落としてきめ細かい制御を行うように構成するこ
とができる。
【0052】また、上記の説明では、「電池駆動」と
「ACアダプタ駆動」を例として入力電圧が2段階(A
Cアダプタ51電圧、電池52電圧)、「ローパワーモ
ード」と「ハイパフォーマンスモード」を例として出力
電圧が2段階(1.6V、1.35V)のケースについて説
明を行った。将来、特にCPU11に供給する電圧は、
3段階以上の多段階(または無段階にリニアに電圧を調
整する状態)になると予想される。また、入力電圧も別
な電源を接続される可能性がある。本実施の形態では、
入力電圧および出力電圧が2段階のものに制限されるも
のではなく、かかる多段階の入出力電圧になっても動的
にスイッチング周波数やオフセット電圧等を調整して、
本実施の形態を適用することが可能である。また、今回
は、CPU11に電圧を供給するレギュレータ55を例
にとったが、負荷コンポーネントとして、CPU11の
スピードステップと同等の機能を持つ、例えばビデオコ
ントローラチップなどのレギュレータにも適用すること
ができる。
【0053】尚、各種条件を変えたシミュレーションの
結果、各モード間の出力電圧差が大きい程、また最大出
力電流の差が大きい程、スイッチング周波数の調整範囲
を大きく取れることが解っている。例として、電池52
の駆動時における出力電圧Vnomが1.0V以下、または
最大動作電流Imaxが10A以下になると、スイッチン
グ周波数を150KHz以下にすることができる。CP
U11の低電圧化、低電流化によって、将来、更に大き
な効果を期待することができる。
【0054】図9は、本実施の形態が適用される電源供
給システムの第3の実施形態のブロック構成を示した図
である。ここでは、ACアダプタ51、電池52の電圧
を検出する入力電圧検知部81と、レギュレータ55の
出力電圧を検出する出力電圧検知部82を備え、これら
の出力を動作周波数切換部63およびオフセット電圧切
換部64に入力している。動作周波数切換部63では、
入力電圧および出力電圧から最も効率の良い動作周波数
を選び、レギュレータ55に出力する。また、オフセッ
ト電圧切換部64では、入力電圧および出力電圧から最
も効率の良いオフセット電圧を選び、レギュレータ55
に出力する。レギュレータ55では、入力された周波数
により、例えばPWMのスイッチング動作を行う。
【0055】この入力電圧と出力電圧別の最低動作周波
数(最低スイッチング周波数)としては、例えば、 (1) 入力電圧16.0V、出力電圧1.6Vのとき、動
作周波数300KHz (2) 入力電圧16.0V、出力電圧1.0Vのとき、動
作周波数195KHz (3) 入力電圧10.8V、出力電圧1.6Vのとき、動
作周波数284KHz (4) 入力電圧10.8V、出力電圧1.0Vのとき、動
作周波数189KHz で動作させることができる。
【0056】このように、レギュレータ55の入力電圧
および出力電圧、また、場合によってはこれらの一方の
電圧を検知し、検知した結果に基づいて、許容出力電圧
をキープしながら、最も効率が良くなるようなレギュレ
ータ55の動作周波数(および/またはオフセット電圧)
を選択し、動的に最適化を図っている。
【0057】このように、本実施の形態(第1の実施形
態〜第3の実施形態)では、CPU11の動作電圧を生
成するレギュレータ55の回路において、スイッチング
周波数および/またはオフセット電圧を動的に変化させ
るように構成した。これによって、電池52の動作にお
ける電圧変換効率を改善し、結果として、電池52の駆
動時間を延ばすことが可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
負荷に電力を供給するレギュレータのスイッチング周波
数等を最適化し、電力ロスを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態が適用されるコンピュータシス
テムのハードウェア構成を示した図である。
【図2】 レギュレータにおける典型的なTransient応
答特性を示した図である。
【図3】 図2に示す波形分析から、各変化量を示した
図である。
【図4】 本実施の形態が適用される電源供給システム
の第1の実施形態のブロック構成を示した図である。
【図5】 図4の破線で囲まれた部分の回路構成を示し
た図である。
【図6】 本実施の形態が適用される電源供給システム
の第2の実施形態のブロック構成を示した図である。
【図7】 図6に示す破線で囲まれた部分の回路構成を
示した図である。
【図8】 図5に示す回路を搭載したノートPCにおい
てDVDを再生しながら測定した波形を示した図であ
る。
【図9】 本実施の形態が適用される電源供給システム
の第3の実施形態のブロック構成を示した図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム、11…CPU、50…電
源回路、51…ACアダプタ、52…電池(バッテリ)、
54…バッテリ切換回路、55…レギュレータ(DC/D
Cコンバータ)、61…入力電源識別部、62…出力電
圧設定部、63…動作周波数切換部、64…オフセット
電圧切換部、65…コントローラIC、66…周波数・
オフセット電圧コントロール回路、70…基本周波数発
生部、71…コントローラIC、72…スイッチング周
波数発生回路、81…入力電圧検知部、82…出力電圧
検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 織田大原 重文 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 Fターム(参考) 5H730 AA14 AS19 BB13 BB57 CC01 CC13 CC17 DD04 EE08 FG05 FG07 FG21

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷コンポーネントと、 電力供給源から出力される電圧を変換して前記負荷コン
    ポーネントに対して供給するレギュレータと、 前記負荷コンポーネントに対する出力電圧のレベルに応
    じた信号を出力する出力電圧設定部と、 前記出力電圧設定部により出力される前記出力電圧のレ
    ベルに応じた信号に基づいて前記レギュレータの動作周
    波数を制御する動作周波数切換部とを備えたことを特徴
    とするコンピュータ装置。
  2. 【請求項2】 前記電力供給源の種類を識別する入力電
    源識別部を更に備え、 前記動作周波数切換部は、前記入力電源識別部により識
    別された前記電力供給源の種類に基づいて前記レギュレ
    ータの動作周波数を制御することを特徴とする請求項1
    記載のコンピュータ装置。
  3. 【請求項3】 前記出力電圧設定部により出力される前
    記出力電圧のレベルに応じた信号に基づいて前記レギュ
    レータのオフセット電圧を制御するオフセット電圧切換
    部とを更に備えたことを特徴とする請求項1記載のコン
    ピュータ装置。
  4. 【請求項4】 前記動作周波数切換部からの出力に基づ
    いて基本周波数を発生させて前記レギュレータに出力す
    る基本周波数発生部とを更に備えたことを特徴とする請
    求項1記載のコンピュータ装置。
  5. 【請求項5】 前記負荷コンポーネントは、所定の電圧
    許容誤差を有する第1の電圧で動作する第1の電圧モー
    ドと、所定の電圧許容誤差を有し当該第1の電圧よりも
    低い第2の電圧で動作する第2の電圧モードとで動作可
    能なCPUであることを特徴とする請求項1記載のコン
    ピュータ装置。
  6. 【請求項6】 電圧およびクロック数が異なる複数のモ
    ードで動作する負荷コンポーネントと、 前記負荷コンポーネントに対して電圧を供給する電圧供
    給手段と、 前記負荷コンポーネントが動作するモードの種類に応じ
    て前記電圧供給手段の動作周波数を制御する動作周波数
    制御手段とを備えたことを特徴とするコンピュータ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記電圧供給手段に対して複数種類の電
    力供給源から電力が供給され、 前記動作周波数制御手段は、前記電力供給源の種類を認
    識することによって前記電圧供給手段の動作周波数を変
    えることを特徴とする請求項6記載のコンピュータ装
    置。
  8. 【請求項8】 前記負荷コンポーネントは、出力電圧値
    の高いハイパフォーマンスモードと出力電圧値の低いロ
    ーパワーモードとで動作し、 前記動作周波数制御手段は、前記負荷コンポーネントが
    前記ローパワーモードで動作するときに前記電圧供給手
    段の動作周波数を低くすることを特徴とする請求項6記
    載のコンピュータ装置。
  9. 【請求項9】 前記負荷コンポーネントは、3段階以上
    の多段階のモードで動作し、 前記動作周波数制御手段は、前記負荷コンポーネントの
    動作するモードに応じて前記電圧供給手段の動作周波数
    を制御することを特徴とする請求項6記載のコンピュー
    タ装置。
  10. 【請求項10】 前記負荷コンポーネントが動作するモ
    ードの種類に応じて前記電圧供給手段のオフセット電圧
    を制御するオフセット電圧制御手段とを更に備えたこと
    を特徴とする請求項6記載のコンピュータ装置。
  11. 【請求項11】 高クロックで動作するモードと低クロ
    ックで動作するモードとを備えた負荷コンポーネント
    と、 前記負荷コンポーネントに対して電圧を供給するレギュ
    レータとを備え、 前記負荷コンポーネントが高クロックで動作するモード
    のときには前記レギュレータの動作周波数および/また
    はオフセット電圧を高くし、当該負荷コンポーネントが
    低クロックで動作するモードのときには当該レギュレー
    タの動作周波数および/またはオフセット電圧を低くす
    ることを特徴とするコンピュータ装置。
  12. 【請求項12】 システム本体に対して商用電源から電
    力を供給するACアダプタと、 前記システム本体に対して電力を供給する電池と、 前記ACアダプタまたは前記電池から入力される電圧を
    変換して前記システム本体に供給するレギュレータとを
    備え、 前記ACアダプタにより前記システム本体が駆動される
    ときには前記レギュレータの動作周波数および/または
    オフセット電圧を高くし、前記電池により当該システム
    本体が駆動されるときには当該レギュレータの動作周波
    数および/またはオフセット電圧を低くすることを特徴
    とするコンピュータ装置。
  13. 【請求項13】 電圧を変換して本体側に供給するレギ
    ュレータに対して所定の電圧を供給するための入力電源
    を識別する入力電源識別手段と、 前記レギュレータから前記本体側に対して出力される出
    力電圧を設定する出力電圧設定手段と、 前記入力電源識別手段による識別および/または前記出
    力電圧設定手段による設定に基づいて、前記レギュレー
    タの動作周波数を切り換える動作周波数切換手段とを備
    えたことを特徴とするレギュレータ制御回路。
  14. 【請求項14】 前記入力電源識別手段による識別およ
    び/または前記出力電圧設定手段による設定に基づい
    て、前記レギュレータのオフセット電圧を切り換えるオ
    フセット電圧切換手段とを更に備えたことを特徴とする
    請求項13記載のレギュレータ制御回路。
  15. 【請求項15】 電圧を変換して本体側に供給するレギ
    ュレータに対して入力される入力電圧を検知する入力電
    圧検知手段と、 前記レギュレータから前記本体側に対して出力される出
    力電圧を検知する出力電圧検知手段と、 前記入力電圧検知手段により検知される入力電圧および
    /または前記出力電圧検知手段により検知される出力電
    圧に基づいて、前記レギュレータの動作周波数を切り換
    える動作周波数切換手段とを備えたことを特徴とするレ
    ギュレータ制御回路。
  16. 【請求項16】 前記入力電圧検知手段により検知され
    る入力電圧および/または前記出力電圧検知手段により
    検知される出力電圧に基づいて、オフセット電圧を切り
    換えるオフセット電圧切換手段とを更に備えたことを特
    徴とする請求項15記載のレギュレータ制御回路。
  17. 【請求項17】 電力供給源から出力される電圧を変換
    して負荷に対して電圧を供給するレギュレータの制御方
    法であって、 前記レギュレータに入力される入力電圧を検知し、 前記レギュレータから出力される出力電圧を検知し、 検知される前記入力電圧および検知される前記出力電圧
    に基づいて、出力リップル電圧の許容値を確保しながら
    効率の良いスイッチング周波数を選択することを特徴と
    するレギュレータの制御方法。
  18. 【請求項18】 電力供給源から出力される電圧を変換
    して負荷コンポーネントに電圧を供給するレギュレータ
    の制御方法であって、 前記電力供給源が電池であるか否かを検出し、 前記負荷コンポーネントが低電圧・低クロックで動作す
    るローパワーモードであるか否かを検出し、 前記電力供給源が電池であり前記負荷コンポーネントが
    前記ローパワーモードで動作する場合に、前記レギュレ
    ータのスイッチング周波数および/またはオフセット電
    圧を低くすることを特徴とするレギュレータの制御方
    法。
  19. 【請求項19】 前記負荷コンポーネントの電圧許容誤
    差を満たしながら、前記レギュレータのスイッチング周
    波数および/またはオフセット電圧を低くすることを特
    徴とする請求項18記載のレギュレータの制御方法。
  20. 【請求項20】 電力供給源から出力される電圧を変換
    して負荷に対して供給するレギュレータを備えるコンピ
    ュータに、 電力供給源から前記レギュレータに入力される入力電圧
    を検知する機能と、 前記レギュレータから出力される出力電圧を検知する機
    能と、 検知される前記入力電圧および/または検知される前記
    出力電圧に基づいて、前記レギュレータのスイッチング
    周波数および/またはオフセット電圧を制御する機能と
    を実現させるためのプログラム。
  21. 【請求項21】 入力される電圧を変換して負荷コンポ
    ーネントに対して供給するレギュレータを備えるコンピ
    ュータに、 前記レギュレータに入力される電圧を供給する電力供給
    源の種類を認識する機能と、 前記負荷コンポーネントが動作する動作モードを認識す
    る機能と、 認識される前記電力供給源の種類および/または認識さ
    れる前記動作モードに基づいて、前記レギュレータのス
    イッチング周波数および/またはオフセット電圧を制御
    する機能とを実現させるためのプログラム。
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