JP2003088025A - 回転電気機器の電機子のインシュレータ - Google Patents

回転電気機器の電機子のインシュレータ

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JP2003088025A
JP2003088025A JP2001271367A JP2001271367A JP2003088025A JP 2003088025 A JP2003088025 A JP 2003088025A JP 2001271367 A JP2001271367 A JP 2001271367A JP 2001271367 A JP2001271367 A JP 2001271367A JP 2003088025 A JP2003088025 A JP 2003088025A
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wire
pole teeth
insulator
coil
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JP2001271367A
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Kenji Nagai
研二 永井
Hiroaki Kondo
浩章 近藤
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Yamaha Motor Electronics Co Ltd
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Moric Co Ltd
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto
    • H02K3/51Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto applicable to rotors only

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に太線ワイヤを用いてコイルを形成する場
合にワイヤを円滑に磁極歯に巻回することができ、且つ
安定して磁極歯周りに保持できる回転電気機器の電機子
のインシュレータを提供する。 【解決手段】 放射状に設けられた磁極歯7aにコイル
が形成され、磁極歯7aに対向してマグネットが設けら
れ、隣接する磁極歯間にスロット41が形成され、この
スロット入口42がマグネットとの対向面側の磁極歯間
に開口する回転電気機器の電機子のインシュレータにお
いて、マグネットとの対向面の磁極歯のコイルエンド部
に、コイル形成時にワイヤ9をコイルエンド部からスロ
ット入口42にガイドする突出壁60を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンのスタータ
モータ等の直流モータや発電機等の回転電気機器の電機
子(アーマチュア)のインシュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン始動用のスタータモータとして
バッテリーから電源供給される直流モータがエンジンに
備わる。このスタータモータは、円筒状ヨークの内面に
円周方向に複数に分割されたマグネットを固着してステ
ータを構成し、このマグネットに対向して配設したコイ
ルによりアーマチュア(ロータ)を構成し、このアーマ
チュアの回転軸をモータの出力軸としたものである。こ
のモータ出力軸に減速ギヤ及びオーバーランニングクラ
ッチ等を介してエンジンのクランク軸が連結され、スタ
ータモータの回転力によりエンジンを始動させる。
【0003】マグネットは通常の磁石を形成するフェラ
イト系の磁性材料を着磁したものが用いられる。コイル
は、アーマチュアのコアを構成する放射状に配設された
複数の略T字状(又は両側がわずかに突出した形状)の
磁極歯にワイヤ(通常φ0.9mm以下の細線)を巻回
して構成される。この場合、コアはインシュレータで覆
われ、このインシュレータを介してワイヤが巻回され
る。インシュレータは例えば一定厚の絶縁樹脂材料の成
形体からなり、各磁極歯のコイルエンド部及び側面部を
覆って放射状のコアに嵌め込まれる。
【0004】一方、フェライト系マグネットに代えて高
エネルギーのネオジム系マグネットを用いたスタータモ
ータが開発されている。このネオジム系マグネットを用
いることによりマグネット厚を薄くすることができ出力
向上が図られる。このような高エネルギーマグネットを
用いる場合、そのエネルギーに見合う電流を流すために
径が略1mm以上の太線ワイヤを用いてコイルが形成さ
れる。
【0005】本発明者等は、このような太線ワイヤを放
射状コアに対し効率よく巻回してコイルを形成するため
に、コアの外周にスロット数に対応した複数のノズルを
有するノズルリングからなる巻線装置を開発している。
この新規な巻線装置によれば、ノズルリングの各ノズル
をコアのスロットの外側でループ動作させることによ
り、太線ワイヤの曲がり半径が大きいため、ワイヤがノ
ズル先端からスロット内に導入される。スロット内に導
入されたワイヤはインシュレータで覆われた各磁極歯周
りに巻回される。
【0006】図19は従来のインシュレータを装着した
コアに対し、本発明者等が新規開発したノズルリングを
用いて巻線を施す状態の説明図である。
【0007】図示したように、コイルを形成する場合、
コア71を形成する所定の数(図では3つ)の放射状磁
極歯71aごとに太線ワイヤ72を巻回する。コア71
には各磁極歯71aを覆うインシュレータ77が嵌め込
まれる。このインシュレータ77は絶縁材からなり、ワ
イヤと磁極歯71aが接触してショートを起こすことを
防ぐ。
【0008】インシュレータ77は(B)に示すよう
に、一定厚で磁極歯71aのコイルエンド面78及び両
側のスロット76に対面する両側面79を上下から覆い
(図は上側のみ示す)、断面が略コ字形となる。
【0009】ワイヤ72はコア71の外周に装着された
ノズルリング73のノズル74から供給され、スロット
入口75を通してスロット76内に挿入される。この
後、ノズルリング73又はコア71を回転及び軸方向に
移動させることによってノズル74を磁極歯71aに対
し相対的にループ動作させてコイルが形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ノズルリング73を移
動させてワイヤ72をスロット入口75に挿入する時、
すなわち(A)のC−C断面図である(C)のようにノ
ズル74を矢印a方向に移動させたときに(B)に示す
ようにワイヤ72が磁極歯71aの角部又はインシュレ
ータ77の角付近に当接する。
【0011】したがって、上記従来のインシュレータを
用いて巻線を行うと、一旦ワイヤ72が磁極歯71a
(インシュレータ77)の角部に当たってからスロット
76内に入るため、円滑な巻線動作ができず、コイルが
乱れるおそれが大きかった。また、磁極歯角部を覆うイ
ンシュレータ77の尖った角部への衝突によりワイヤ7
2の被覆が剥がれるおそれがあった。また、太線ワイヤ
の場合、その弾性が大きいため、磁極歯周りに巻回した
ワイヤが弾性によりスロット入口から抜け出るおそれが
大きかった。
【0012】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、特に太線ワイヤを用いてコイルを形成する場合に
ワイヤを円滑に磁極歯に巻回することができ、且つ安定
して磁極歯周りに保持できる回転電気機器の電機子のイ
ンシュレータの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、放射状に設けられた磁極歯にコイルが
形成され、この磁極歯に対向してマグネットが設けら
れ、隣接する磁極歯間にスロットが形成され、このスロ
ット入口が前記マグネットとの対向面側の磁極歯間に開
口する回転電気機器の電機子のインシュレータにおい
て、前記マグネットとの対向面の前記磁極歯のコイルエ
ンド部に、コイル形成時にワイヤをコイルエンド部から
前記スロット入口にガイドする突出壁を有することを特
徴とする回転電気機器の電機子のインシュレータ。
【0014】この構成によれば、ワイヤをスロット外部
で巻き回して磁極歯上にコイルを形成する場合に、コイ
ルエンド部のワイヤが磁極歯間のスロット入口にガイド
されて円滑なワイヤ巻回動作が得られる。また、この突
出壁により、磁極歯上に巻回されたワイヤがスロット外
に抜け出ることを防止する。
【0015】好ましい構成例では、前記マグネットとの
対向面を前面としたとき、前記突出壁の前面の輪郭は、
中央部から両側に向って凸曲線状又は直線状に傾斜して
いることを特徴としている。
【0016】この構成によれば、突出壁が先細り或は凸
状に湾曲した形状であるため、ワイヤの巻回動作で突出
壁の上側に当接したワイヤは円滑にその側縁でガイドさ
れて磁極歯側面のスロット入口に導入される。
【0017】さらに好ましい構成例では、前記突出壁の
背面のコイルエンド部は、後方に向って下がるように傾
斜していることを特徴としている。
【0018】この構成によれば、突出壁の後方の磁極歯
上に巻回されたワイヤは、その巻線張力により後方に向
って下がるコイルエンド部に沿って後方に移動し、前方
への抜け出し防止作用が高まり、磁極歯のスロット奥側
に安定して保持される。
【0019】さらに好ましい構成例では、前記回転電気
機器はエンジンのスタータモータであり、前記ワイヤの
径は約1mm以上であることを特徴としている。
【0020】この構成によれば、自動二輪車等のエンジ
ンのスタータモータにおいて、電機子に磁界を付与する
マグネットとしてネオジム系等の高エネルギーマグネッ
トを用いた場合、コイルのワイヤ径が太くなり、1mm
以上の太線が用いられる。このような太線ワイヤを用い
た場合に、スロット外部でループ動作するノズルの先端
から引き出されるワイヤを、突出壁によりコイルエンド
部からスロット入口へ円滑に移動させるという効果が特
に有効になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明に係る自動二輪
車のスタータとして用いる直流モータの全体構成図、図
2はそのA−A部の断面図、図3はB−B部の断面図で
ある。
【0022】このスタータモータ1は、円筒状のヨーク
2とその内面に接合された4枚の円弧状断面のマグネッ
ト3からなるステータ4と、このステータ4内に装着さ
れたアーマチュア(ロータ)5とにより構成される。ア
ーマチュア5は、マグネット3に対面してロータ軸6に
装着されたコア7と、このコア7に隣接してロータ軸端
部に装着された整流子(コンミテータ)8とにより構成
される。コア7は、図2に示すように、複数の放射状の
磁極歯7aからなり、各磁極歯7aにコイル(不図示)
が巻回される。コア7は、図2に示す放射状の形状の薄
い鉄板材を多数枚積層して形成される。隣接する磁極歯
間にスロット41が形成される。この例は14スロット
のモータである。
【0023】鉄板材の積層体であるコア7の各磁極歯7
aは、その磁極面(マグネット3に対向する面)40の
側縁が、図1に示すように、ロータ軸6と平行である。
隣接する磁極歯7aの磁極面40間にスロット入口42
が開口する。
【0024】整流子8は、磁極歯7aに対応した枚数の
接触片8aからなり、4個のブラシ22,23(図3)
が整流子8の外周側から接触する。各ブラシは、コイル
バネ10により整流子8の接触片8a側に押圧される。
【0025】円筒状ヨーク2の両側には、図の左側を覆
う前側カバー11(図1)および図の右側を覆う後側カ
バー12が装着され、ヨーク2とともに全体でモータケ
ース13を形成する。すなわち、モータケース13は、
ロータ(アーマチュア5)とこれに対向するステータ
(ヨーク2及びマグネット3)に対応した部分のケース
本体(ヨーク2)と、その前後両側を覆う前側カバー1
1及び後側カバー12とにより構成される。後側カバー
12にブラケット50が設けられ、このブラケット50
を介してスタータモータ1が車体フレーム(不図示)に
固定される。
【0026】ロータ軸6は、前側カバー11および後側
カバー12にそれぞれベアリング14を介して回転可能
に保持される。後側カバー12には、車載バッテリ(不
図示)から正極側の電源を供給する正側ターミナル15
が設けられる。正側ターミナル15は、正極側のブラシ
22(図3)に接続される。負極側(アース側)のブラ
シ23(図3)はケーブル(または負側ターミナル及び
ブラケット50)を介してアース(バッテリ負極)に接
続される。
【0027】前側カバー11には、エンジン側からモー
タケース13内へのオイルの進入を防止するためのオイ
ルシール17およびエンジン取付け部をシールするため
のO−リング18が装着される。ロータ軸6のエンジン
側端部には、不図示のフライホイルのギヤに噛合ってク
ランク軸を回転駆動するためのギヤ19が備わる。
【0028】ロータ軸6端部の整流子8を覆う後側カバ
ー12内に、円板状のブラシホルダ21が固定される。
このブラシホルダ21上の90°の放射状角度の4ヵ所
の位置に、それぞれ180°対向して2つの正極ブラシ
22および2つの負極(接地)ブラシ23が固定され
る。各ブラシ22,23はコイルバネ10により内側の
整流子8側に付勢される。正極ブラシ22は正側ターミ
ナル15に接続され、負極ブラシ23は負極(接地)タ
ーミナル24に接続される。本発明においては、コア7
の各磁極歯7aは後述のインシュレータで覆われる。
【0029】図4はコイルの巻回方法の一例を示す概略
図である。コイルを形成する場合、所定の数(図では4
つ)の磁極歯7aごとにワイヤ9を2回巻き回して2タ
ーンのコイルを形成する。この4つの磁極歯ごとの1巻
のコイルは順次1つずつ磁極歯をずらせて連続して形成
される。このとき各1巻のコイルのワイヤ9の始端部は
4つの磁極歯のうち中央2つの一方の磁極歯の接触片8
aに固定され、終端部はその隣の接触片8aに固定され
る。この終端の接触片8aが次のコイル(点線)の始端
となる。このようにワイヤ9は巻回する所定の数の磁極
歯7aの中央に位置する磁極歯7aに対応する接触片8
aに固定されるため、巻始めと巻き終わりの2つの接触
片8aからワイヤ9が斜めに引出されて巻回された形状
となる。このワイヤ9の巻回動作を繰り返し(又は同時
に巻回して)全ての接触片8aから順次コイルを4つの
磁極歯7aごとに形成する。
【0030】このような巻線動作は、太線ワイヤの場
合、ワイヤが引出されるノズルをスロットの外側で図示
したように2回のループ動作させてコイルをスロット内
に導入し、磁極歯周りにコイルを形成する。本発明では
コア7の放射状の磁極歯7aの各々に対応して同じ数だ
けコアの外周側にノズルを設け、全磁極歯7aに対しコ
アの外周側から同時に磁極歯と同数のコイルを形成す
る。
【0031】図5はこのような同時巻きを行うための本
発明に係る巻線装置にロータをセットしたときの概略図
である。コア7を形成する放射状磁極歯7a間にスロッ
ト41が形成される。このコア7の外周にノズルリング
25が装着される。このノズルリング25には、コア7
のスロット41(図では12スロット)の数に対応し
て、同数のノズル20が備わる。各ノズル20はノズル
リング25を放射状に貫通する。各ノズル20のワイヤ
出口となる内周側端部は、ワイヤ絶縁膜を保護するため
その縁に面取り又は丸み加工が施される。このノズル2
0からワイヤ(不図示)が供給され、スロット入口42
を通してスロット41内に挿入される。この後、ノズル
リング25又はコア7を回転及び軸方向に移動させるこ
とによって各ノズル20を磁極歯7aに対し相対的にル
ープ動作させワイヤを磁極歯7a周りに巻回してコイル
を形成する。
【0032】図6は図5のノズルリング25をさらに具
体的に示す詳細図であり、図7はその側面図である。図
示したように、この例では、ノズルリング25には、コ
ア7の21のスロット41それぞれに対応して21のノ
ズル20が備わる。ノズルリング25を放射状に貫通す
る各ノズル20はその外周側の孔径が大きく形成され、
ガイド孔26を構成する。このガイド孔26はワイヤを
挿入するときのガイドとなる孔であり挿入しやすくする
ために太径としている。このガイド孔26に1巻のコイ
ルに対応した所定長さのワイヤ9が挿通し、それぞれ対
応するスロット41に挿入される。コア7には各磁極歯
を覆うインシュレータ27が嵌め込まれる。
【0033】図8は本発明に係る巻線装置のノズルリン
グの外側部分を示す概略図であり、図9は図8の側面図
である。ノズルリング25には回動可能なターンテーブ
ル28上に設けられる。各ノズル20の外側のターンテ
ーブル28上にパイプ30が設けられる。パイプ30の
外側端部に上側が切欠かれた切欠き30aが形成され
る。各切欠き30aに軸29a廻りに回転可能なストッ
パ29が装着される。ストッパ29はパイプ30内に挿
入したワイヤ(不図示)が抜け出さないようにするため
のものである。ノズルリング25の中央にアーマチュア
5がセットされる。ワイヤ(不図示)はパイプ30内を
通り、ノズルリング25のノズル20内からアーマチュ
ア5のコア7のスロット内に供給される。ターンテーブ
ル28の上部及び下部には後述のワイヤ巻回のためのブ
レード駆動用のシリンダー31が備わる。
【0034】図10は本発明に係る回転電気機器の電機
子の巻線方法に係るノズルの軌跡を示す概略展開図であ
り、図11はそのコア周りのノズル軌跡の斜視図であ
る。
【0035】図示したように、4つの磁極歯7aに対し
てワイヤの巻回動作を行う時、ノズルの動きはA→B→
C→D→E→F→Aのループ動作となる。すなわち、A
からノズルはスロット入口42aに沿ってコイルエンド
32aを越える位置(B)まで移動し、コイルエンド3
2aの位置まで戻りながら円周方向に移動して他方のス
ロット入口42bを越える位置(C)まで移動する。こ
の後コイルエンド32aに沿って他方のスロット入口4
2bまで戻り(D)、スロット入口42bに沿って他方
のコイルエンド32bを越える位置(E)まで移動す
る。次にコイルエンド32bの位置まで戻りながら円周
方向に移動してスロット入口42aを越える位置(F)
に移動してコイルエンド32bに沿って再びAの位置に
戻る。この動作を繰り返してワイヤを磁極歯7aに巻回
してコイルを形成する。
【0036】このようなループ動作は、前述のコア7の
外側のノズルリング25(図5、図6)を用いてスロッ
ト41の外側でノズル20を相対移動させて行う。ノズ
ル20から供給される太線ワイヤはノズル出口で曲がり
ながら引出されスロット入口41を挿通してスロット4
1内に入り磁極歯7a周りに巻かれる。
【0037】図12は本発明に係る回転電機機器の電機
子のインシュレータを用いた巻線方法を示す概略図であ
る。図示したように、コイルを形成する場合、コア7を
形成する所定の数(図では3つ)の放射状磁極歯7aご
とにワイヤ9を巻回する。ワイヤ9はコア7の外周に装
着されたノズルリング25のノズル20から供給され、
スロット入口42を通してスロット41内に挿入され
る。この後、ノズルリング25又はコア7を回転及び軸
方向に移動させることによってノズル20を磁極歯7a
に対し相対的にループ動作させてコイルが形成される。
【0038】コア7には各磁極歯7aを覆う本発明のイ
ンシュレータ27が嵌め込まれる。このインシュレータ
27はノズルリング25との対向面を前面としたとき、
前面には(B)に示すように、半円状の突出壁60が設
けられる。このためノズルリング25を移動させてワイ
ヤ9をスロット入口42に挿入する時、すなわち(A)
のC−C断面図である(C)のようにノズル20を矢印
b方向に移動させるときにワイヤ9がインシュレータ2
7当接しても円滑にその側縁でガイドされて磁極歯7a
側面のスロット入口42に導入される。またこの突出壁
60があるため、磁極歯7a上に巻回されたワイヤ9が
スロット41外に抜け出ることを防止する。
【0039】図13は本発明に係るインシュレータの上
面図であり、図14は図13のインシュレータのD−D
断面図、図15は図13の下面図である。また、図16
はインシュレータをコアの上下両方向から被せたときの
側面図である。
【0040】インシュレータ27はロータ軸の挿通孔6
1が形成された中央のハブ部27aと、各磁極歯のコイ
ルエンド面64(図12(B)参照)を覆うコイルエン
ド部27bと、磁極歯両側面65を覆いスロット41内
に差し込まれる差込み部27cとにより構成される。
【0041】図13に示すように本発明に係るインシュ
レータ27を上面から見ると、インシュレータ27はコ
イルエンド部27bの外周側端部に突出壁60を上方に
突き出して有する。図14に示すようにインシュレータ
27は中央のハブ部27aにロータ軸を通すための挿通
孔61を有し、外周には前述の突出壁60を有し、下側
は磁極歯7aの両側面を保護(図15)するためにスロ
ット内に挿入される差込み部27cを有する。このイン
シュレータ27は図16に示すように、コア7の上下の
コイルエンド32a、32bの両側から取り付ける。
【0042】図17は突出壁の別の形状例を示す概略図
である。(A)(B)(C)はそれぞれ本発明に係るイ
ンシュレータ27に設ける突出壁60の形状を示す。
(A)は台形形状、(B)は三角形形状、(C)は楕円
又は長円の円弧形状を示す。いずれの形状でもワイヤは
その側縁でガイドされる。
【0043】図18は本発明に係るインシュレータの別
の例を示す断面図である。図示したように、インシュレ
ータ27のコイルエンド部27bの外周端部に備わる突
出壁60の背面に内側に向けて下がるように傾斜するテ
ーパ面63を形成する。これにより磁極歯の外側から供
給される太線ワイヤがテーパ面を滑って中央側に移動す
るため、ワイヤが順次スロット奥側に円滑に送り込まれ
緊密で整列したコイルエンドが形成される。また、テー
パによりワイヤが抜け出しにくくなる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、コイ
ルエンド部の端部にワイヤガイド用の突出壁を設けたた
め、ワイヤをスロット外部で巻き回して磁極歯上にコイ
ルを形成する場合に、コイルエンド部のワイヤが磁極歯
間のスロット入口にガイドされて円滑なワイヤ巻回動作
が得られる。また、この突出壁により、磁極歯上に巻回
されたワイヤがスロット外に抜け出ることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動二輪車のスタータとして用
いる直流モータの全体構成図。
【図2】 図1のA−A部の断面図。
【図3】 図1のB−B部の断面図。
【図4】 コイルの巻回方法を示す概略図。
【図5】 本発明に係る巻線装置にロータをセットした
ときの概略図。
【図6】 図5の例を具体的に示す詳細図。
【図7】 図6の側面図。
【図8】 本発明に係る巻線装置のリング状ノズルの外
側部分を示す概略図。
【図9】 図8の側面図。
【図10】 本発明に係る回転電気機器の電機子の巻線
方法を示す概略展開図。
【図11】 本発明に係る回転電気機器の電機子の巻線
方法を示す概略斜視図。
【図12】 本発明に係る回転電機機器の電機子のイン
シュレータを用いた巻線方法を示す概略図。
【図13】 本発明に係るインシュレータの上面図。
【図14】 図13のインシュレータのD−D断面図。
【図15】 図13の下面図。
【図16】 インシュレータをコアの上下両方向から被
せたときの側面図。
【図17】 突出壁の別の形状例を示す概略図。
【図18】 本発明に係るインシュレータの別の例を示
す断面図。
【図19】 従来のインシュレータを装着したコアに対
し、本発明者等が新規開発したノズルリングを用いて巻
線を施す状態の説明図。
【符号の説明】
1:スタータモータ、2:ヨーク、3:マグネット、
4:ステータ、5:アーマチュア、6:ロータ軸、7:
コア、7a:磁極歯、8:整流子、8a:接触片、9:
ワイヤ、10:コイルバネ、11:前側カバー、12:
後側カバー、13:モータケース、14:ベアリング、
15:正側ターミナル、17:オイルシール、18:O
−リング、19:ギヤ、20:ノズル、21:ブラシホ
ルダ、22:ブラシ、23:ブラシ、24:負極ターミ
ナル、25:ノズルリング、26:ガイド孔、27:イ
ンシュレータ、27a:ハブ部、27b:コイルエンド
部、27c:差込み部、28:ターンテーブル、29:
ストッパ、30:パイプ、31:シリンダー、32:コ
イルエンド、41:スロット、42:スロット入口、5
0:ブラケット、60:突出壁、61:挿通孔、63:
テーパ面、64:コイルエンド面、65:磁極歯両側
面、71:コア、71a:磁極歯72:ワイヤ、73:
ノズルリング、74:ノズル、75:スロット入口、7
6:スロット、77:インシュレータ、78:コイルエ
ンド面、79:両側面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA09 BB01 BB02 BB04 BB12 CA02 CA05 CB01 CC11 CC17 CD21 CD31 CE01 FA01 5H604 AA08 BB01 BB03 BB07 BB14 CC05 CC16 PB03 5H615 AA01 BB01 BB04 BB14 PP02 PP12 QQ02 QQ12 QQ25 RR01 SS09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射状に設けられた磁極歯にコイルが形成
    され、この磁極歯に対向してマグネットが設けられ、隣
    接する磁極歯間にスロットが形成され、このスロット入
    口が前記マグネットとの対向面側の磁極歯間に開口する
    回転電気機器の電機子のインシュレータにおいて、 前記マグネットとの対向面の前記磁極歯のコイルエンド
    部に、コイル形成時にワイヤをコイルエンド部から前記
    スロット入口にガイドする突出壁を有することを特徴と
    する回転電気機器の電機子のインシュレータ。
  2. 【請求項2】前記マグネットとの対向面を前面としたと
    き、前記突出壁の前面の輪郭は、中央部から両側に向っ
    て凸曲線状又は直線状に傾斜していることを特徴とする
    請求項1に記載の回転電気機器の電機子のインシュレー
    タ。
  3. 【請求項3】前記突出壁の背面のコイルエンド部は、後
    方に向って下がるように傾斜していることを特徴とする
    請求項2に記載の回転電気機器の電機子のインシュレー
    タ。
  4. 【請求項4】前記回転電気機器はエンジンのスタータモ
    ータであり、前記ワイヤの径は約1mm以上であること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の回転電気機
    器の電機子のインシュレータ。
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