JP2003087915A - ガス絶縁電気機器 - Google Patents

ガス絶縁電気機器

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JP2003087915A
JP2003087915A JP2001278395A JP2001278395A JP2003087915A JP 2003087915 A JP2003087915 A JP 2003087915A JP 2001278395 A JP2001278395 A JP 2001278395A JP 2001278395 A JP2001278395 A JP 2001278395A JP 2003087915 A JP2003087915 A JP 2003087915A
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pressure vessel
transformer
side electrode
gas
insulator
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JP2001278395A
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Hirohide Aoki
寛英 青木
Yasuhiro Maeda
恭宏 前田
Hiroyuki Haneuma
洋之 羽馬
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で安価な変圧器を有するガス絶縁電気器
を得る。 【解決手段】 絶縁性及び消弧性ガスが充填された圧力
容器21、上記圧力容器21内部に収納された母線2
4、上記母線24を開閉する開閉器、上記母線24に接
続される一次側電極28と二次側電極29間に固体の絶
縁物30を介在させ、上記母線24の電圧を測定するコ
ンデンサ形変圧器27、及び上記圧力容器21の周壁に
設け、開口25を有する上記変圧器27の取付座26を
備え、上記変圧器27は、その一次側電極28と二次側
電極29が、上記圧力容器21に充填された上記絶縁性
及び消弧性ガスより誘電率の高い絶縁物30によって一
体に注型されると共に、注型された上記絶縁物30が上
記変圧器27を上記圧力容器21の取付座26に保持
し、かつ上記取付座26の開口25を密封するフランジ
31となるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁電気機
器に関し、特に母線(導体)に発生する電圧を検出する
コンデンサ形変圧器に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、二次系への情報伝達手段として
は、アナログ信号を用いる変圧器が広く使用されてい
る。変圧器の方式としては、一つは鉄心コイルを用い
て、主回路導体側の一次巻線と検出端側の二次巻線との
間に発生する電磁誘導現象を利用して主回路導体側の電
圧を検出するもので、もう一つは、一次側と二次側に電
極を形成し、コンデンサ分圧によって主回路導体側の電
圧を検出するものである。上記二つのアナログ信号方式
では、二次側に接続される電磁リレー等を動作させるた
めに、ある程度の電力を確保する必要があり、従って、
巻線方式では鉄心の断面積を大きくしたり、巻線の巻き
数を大きくする必要があり、コンデンサ分圧方式では、
一次側及び二次側の電極面積を大きくする必要がある。
【0003】しかし、近年、二次側への情報伝達手段の
デジタル信号化が進められている。デジタル信号を出力
する変圧器では確保する電力が微量でよいため、変圧器
の小型化が可能となる。特に、より構造が簡素でコスト
が低いコンデンサ分圧方式の適用が考えられ、この場
合、電極面積の縮小化がどの程度達成されるかが課題と
なる。
【0004】図6は、例えば特開平8−75795号公
報に示された従来のガス絶縁電気機器の電圧検出装置を
示す構成断面図である。図において、1は接地された円
筒状の圧力容器、2は圧力容器1の端部周縁に外側に突
出して形成されたフランジ、3は隣接する圧力容器1の
フランジ2間に密封して取り付けられ、圧力容器1間を
仕切る絶縁スペーサ、4は圧力容器1内に収納され、絶
縁スペーサ3で支持された主回路導体(母線)、5は圧
力容器1のフランジ2に形成された環状の段差部で、所
定の径と深さを有し、所定間隔でネジ穴が形成されてい
る。6は圧力容器1のフランジ2から所定の距離の位置
に形成された接続口で、開口には密封端子7が取り付け
られている。8は径が圧力容器1の内径より小さい径と
長さに形成された筒状部材、9は筒状部材8の一端の外
周側に突出して形成された第1のフランジで、段差部5
に嵌合してネジ10で段差部5に固定されている。11
は筒状部材8の他端の内周側に突出して形成された第2
のフランジである。
【0005】12は外径が筒状部材8とほぼ同径で所定
の厚さと長さに形成された円筒状のフローティング電
極、13はフローティング電極12の厚さ方向の中心部
に形成された複数個の貫通孔、14は貫通孔13の両端
に嵌着された一対の絶縁部材、15はフローティング電
極12の他端部に配置される端部電極、16は締付ネジ
で、端部電極15,絶縁部材14,フローティング電極
12,及び絶縁部材14をそれぞれ貫通して第2のフラ
ンジ11に締め付けるものである。17は接続口6に配
置される変成器で、フローティング電極12とリード線
18で接続される。このようにしてコンデンサ形変圧器
(分圧器)が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス絶縁電気機
器に用いる変圧器においては、出力信号として必要とさ
れる電力を確保するために、ある程度の静電容量を得る
必要があり、そのため二次側電極の寸法が大型化し、変
圧器の寸法も大型になってしまう問題点があった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、小型で安価な変圧器を有する
ガス絶縁電気器を得ることを目的にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるガス絶
縁電気機器は、絶縁性及び消弧性ガスが充填され、接地
され、相互に接続された一連の圧力容器、上記圧力容器
と絶縁され、上記圧力容器内部に収納された母線、上記
圧力容器内部に収納され、上記母線を開閉する開閉器、
上記母線に接続される一次側電極と二次側電極間に固体
の絶縁物を介在させ、上記母線の電圧を測定するコンデ
ンサ形変圧器、及び、上記圧力容器の周壁に設け、開口
を有する上記変圧器の取付座を備え、上記変圧器は、そ
の一次側電極と二次側電極が、上記圧力容器に充填され
た上記絶縁性及び消弧性ガスより誘電率の高い絶縁物に
よって一体に注型されると共に、注型された上記絶縁物
が上記圧力容器の取付座に当接して上記変圧器を上記圧
力容器と電気的に絶縁し、かつ上記取付座の開口を密封
するフランジとなるように構成されたものである。
【0009】また、上記フランジは、上記二次側電極と
この二次側電極の上記取付座側の上記絶縁物とで構成さ
れている。
【0010】また、絶縁性及び消弧性ガスが充填され、
接地され、相互に接続された一連の圧力容器、上記圧力
容器と絶縁され、上記圧力容器内部に収納された母線、
上記圧力容器内部に収納され、上記母線を開閉する開閉
器、上記母線に接続される一次側電極と二次側電極間に
固体の絶縁物を介在させ、上記母線の電圧を測定するコ
ンデンサ形変圧器、及び、上記圧力容器の周壁に設け、
開口を有する上記変圧器の取付座を備え、上記変圧器
は、その一次側電極と二次側電極が、上記圧力容器に充
填された上記絶縁性及び消弧性ガスより誘電率の高い絶
縁物によって一体に注型されると共に、上記変圧器の二
次側電極と上記取付座との間に絶縁物を介在させて上記
変圧器を上記圧力容器と電気的に絶縁して上記取付座に
取付け、上記取付座の開口を密封するように構成された
ものである。
【0011】また、上記一次側電極に設けられ、弾性体
で押圧される可動接触子により、上記一次側電極は上記
母線と接触するようにしたものである。
【0012】さらにまた、上記母線と上記一次側電極を
固定し、上記二次側電極と上記圧力容器とを絶縁物を介
在させて固定することによって、上記母線を上記圧力容
器に絶縁支持するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1である三相一括形のガス絶縁電気機器を示
す構成断面図、図2は図1のII―II線断面図である。こ
の実施の形態では、コンデンサ形変圧器の電極間に絶縁
物を介在させて、一次側電極とニ次側電極を一体的に構
成したものである。さらに、一次側電極に可動接触子を
設けて、母線との接触が確実になるようにしている。以
下に図と共に説明する。21は絶縁性及び消弧性ガスで
あるSF6が充填され、接地された円筒状の圧力容器
で、端部周縁には外側に突出したフランジ22が設けら
れている。隣接する圧力容器21のフランジ22間に
は、必要とする位置に圧力容器21間を仕切る絶縁スペ
ーサ23が密封して介在されている。圧力容器21内に
は、三相の主回路導体すなわち母線24a〜24cが収
納され、絶縁スペーサ23で支持されている。なお、a
〜cは三相のa相、b相、c相を示す。圧力容器21の
周壁には、母線24a〜24cにそれぞれ対向するよう
に、開口25a〜25cを有する変圧器の環状の取付座
(換言するとフランジ状の枝管)26a〜26cが設け
られている。
【0014】27a〜27cは母線24a〜24cに接
続される一次側電極28a〜28cと二次側電極29a
〜29cを有するコンデンサ形変圧器で、二つの電極を
対向させて、圧力容器21内に充填された絶縁性及び消
弧性ガスより誘電率の高い固体の絶縁物30a〜30c
(例えばエポキシ系樹脂)で一体に注型され、このとき
同時にフランジ31a〜31cも一体に注型される。
【0015】図3は図1の一次側電極28の縦断面図で
ある。バネ32と導電性可動接触子33が容器状の導電
性電極基部34に挿入され、これらを導電性キャップ3
5を電極基部34にねじ込んで保持している。可動接触
子33は電極基部34とキャップ35の内部をバネ32
により摺動され、可動接触子33の先端はキャップ35
より突出する。
【0016】可動接触子33a〜33cが接触する母線
24a〜24cの部位には、電極接触面36a〜36c
が形成されている。なお、電極接触面36a〜36cに
は凸穴を設け、可動接触子33a〜33cの先端部を嵌
合させるような構造としてもよい。変圧器27a〜27
cのフランジ31a〜31cをOリング(図示せず)を
介して圧力容器21の取付座26a〜26cにバネ32
に抗して設置保持すると、一次側電極28a〜28cの
可動接触子33a〜33cはバネ32により押圧された
状態となり、一次側電極28a〜28cは確実に母線2
4a〜24cの電極接触面36a〜36cに接触する。
この状態で変圧器27a〜27cのフランジ31a〜3
1cを圧力容器21の取付座26a〜26cにボルト3
7a〜37cで密封して固定する。これにより圧力容器
21内部が気密に保たれる。二次側電極29a〜29c
は固体絶縁物30a〜30cで取り囲まれ、電気的に浮
かせてある。これら二つの電極により、コンデンサ形の
分圧器が形成されている。
【0017】図4はこの発明の実施の形態1であるガス
絶縁電気機器の電気回路図である。24は母線、38は
圧力容器21の内部に収納されている遮断器、39は圧
力容器21の内部に収納されている断路器であり、遮断
器と合わせて開閉器と呼ぶ。40は接地開閉器である。
1は一次側電極28と二次側電極29間の静電容量で
ある。C2は二次側電極29と接地間の静電容量であ
る。41は静電容量C2に発生する電圧を変換する変換
器である。42は二次側電極29と変換器41とを接続
するリード線である。なお、変換器41a〜41cは変
圧器27a〜27cの取付け用ボルト37a〜37cで
同時に取付座26a〜26cに固定保持される。
【0018】次に実施の形態1の母線の電圧の測定原理
について説明する。一次側電極28a〜28cが母線2
4a〜24cと接触することにより、一次側電極28a
〜28cと母線24a〜24cは同電位となり、この電
位を二次側電極29a〜29cにより検知する。二次側
電極29a〜29cより得られた電位情報はリード線4
2a〜42cによって外部に取り出され、変圧器27a
〜27cに取り付けられた変換部41a〜41cによっ
てデジタル信号に変換される。ここで、一次側電極28
a〜28cと二次側電極29a〜29cの形状,寸法及
び電極間距離は、必要とされる静電容量から決定され、
その静電容量は出力信号に必要とされる負担値により決
定される。
【0019】このようなコンデンサ形変圧器では、一次
側電極28と二次側電極29の間にSF6ガスや空気よ
りも誘電率の高い注型絶縁物30を介在させることによ
り、より小さな極間距離と電極面積により、必要とする
静電容量を確保することができるため、変圧器27の大
幅な小型化が可能となりコスト低減につながる。
【0020】また、一次側電極28と二次側電極29を
注型絶縁物30を用いて一体に注型することにより、両
電極を別個に固定する場合と比較して電極間距離の変化
が抑えられ、より小さな組立誤差によって変圧器を構成
できる。また、注型絶縁物30を用いてガス密封用フラ
ンジ31を、一次側電極28と二次側電極29を注型絶
縁物30を用いて一体に注型するときに、同時に形成す
ることにより部品点数が削減され、変圧器27を小型化
することができ、変圧器27の取付けが容易になり作業
性が向上する。
【0021】さらに、一次側電極28にバネ又はゴムな
どの弾性体で押圧される可動接触子33を設けて、一次
側電極28と母線24とを接触するようにしているの
で、一次側電極28と注型絶縁物30に短絡電磁力等で
過大な荷重が加わることがなく、変圧器27の寿命を延
ばすことができる。また、接触圧力や接触面積を一定に
保つことができ、電極形状の変化や極間距離の変化によ
る出力電圧の変動が抑えられ、精度を確保できる。
【0022】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2である三相一括形のガス絶縁電気機器を示す構成断
面図である。1つの相(a相)について説明するが、b
相,c相についても同様である。実施の形態1と同一又
は相当部分には同一符号を付けて説明を一部省略する。
圧力容器21の周壁には、母線24aに対向するよう
に、小開口51aを有する変圧器の円形取付座(換言す
るとフランジ)52aが設けられている。
【0023】53aは一次側電極54aと二次側電極5
5aを有するコンデンサ形変圧器で、二つの電極を対向
させて、圧力容器21内に充填された絶縁性及び消弧性
ガスより誘電率の高い固体の絶縁物56a(例えばエポ
キシ系樹脂)で一体に注型されている。二次側電極55
aには、ボルト57aを通して変圧器53aを取付座5
2aに固定するための貫通孔が設けられている。58a
は絶縁物で、ボルト57aと二次側電極55a間を絶縁
する。59aは二次側電極55aの取付座52a側に設
けた絶縁物である。一次側電極54aと二次側電極55
aを固体の絶縁物56aで一体に注型するとき、絶縁物
58aと絶縁物59aも同時に注型される。絶縁物59
aと絶縁物58aは連続しており、絶縁物59aと一次
側,二次側電極間の絶縁物56aとは、二次側電極55
aの一部の貫通孔61aを通して連続している。二次側
電極55aの周縁部と絶縁物59aとで変圧器53aを
取付座52aに固定するフランジ60aを形成してい
る。このようにフランジ60aの一部を金属製の二次側
電極55aの周縁部で形成することにより、フランジ部
が強固になる。
【0024】変圧器53aのフランジ60aを取付座5
2aに位置あわせし、ボルト57aで変圧器53aのフ
ランジ60aを取付座52aに密封して固定保持する。
これにより圧力容器21内部が気密に保たれる。二次側
電極55aは絶縁物58a,59aにより、圧力容器2
1との間で絶縁されている。一次側電極54aは母線2
4aに固定する。これにより、変圧器53aに母線24
aを支持する絶縁ポストを兼用させることができ、部品
点数の削減、ガス絶縁電気機器全体の小型化が達成され
る。
【0025】実施の形態1と同様の原理により、二次側
電極55aより得られた電位情報は小開口51aを通る
リード線42aによって外部に取り出され、変換部41
aによってデジタル信号に変換される。
【0026】実施の形態3.実施の形態2では、絶縁物
58aと絶縁物59aを、一次側電極54aと二次側電
極55aを固体の絶縁物56aで一体に注型するとき、
同時に注型したが、同時に注型しないで、絶縁物58a
と絶縁物59aを別部品とし、変圧器53aを取付座5
2aに取り付けるときに、別部品の絶縁物58aと絶縁
物59aを介在させて、変圧器53aを取付座52aに
取り付けるようにしてもよい。
【0027】実施の形態1〜3では、三相一括形のガス
絶縁電気機器について示したが、これは単相でもよい。
また、三相の母線は正三角形の頂点に配置されるが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、二等辺三角形の
頂点に配置してもよく、一直線上に配置してもよい。注
型固体絶縁物30a,56a,58a及び59aには、
絶縁性能に優れSF 6ガスや空気よりも誘電率の高い材
料、例えば、エポキシ系樹脂が用いられるか、あるいは
絶縁性能の高い陶磁器やセラミックを焼成により用いて
もよい。
【0028】実施の形態1では、一次側電極28にバネ
又は導電性ゴムで押圧される可動接触子33を設けて、
一次側電極28と母線24とを接触するようにしている
が、実施の形態2,3でも、同様に、一次側電極にバネ
又は導電性ゴムで押圧される可動接触子を設けて、一次
側電極と母線とを接触するようにしてもよい。また、実
施の形態2,3では、一次側電極54aは母線24aに
固定し、これにより、変圧器53aに母線24aを支持
する絶縁ポストを兼用させるようにしているが、実施の
形態1でも、一次側電極を母線に固定し、これにより、
変圧器に母線を支持する絶縁ポストを兼用させるように
してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のガス絶
縁電気機器によれば、絶縁性及び消弧性ガスが充填さ
れ、接地され、相互に接続された一連の圧力容器、上記
圧力容器と絶縁され、上記圧力容器内部に収納された母
線、上記圧力容器内部に収納され、上記母線を開閉する
開閉器、上記母線に接続される一次側電極と二次側電極
間に固体の絶縁物を介在させ、上記母線の電圧を測定す
るコンデンサ形変圧器、及び、上記圧力容器の周壁に設
け、開口を有する上記変圧器の取付座を備え、上記変圧
器は、その一次側電極と二次側電極が、上記圧力容器に
充填された上記絶縁性及び消弧性ガスより誘電率の高い
絶縁物によって一体に注型されると共に、注型された上
記絶縁物が上記圧力容器の取付座に当接して上記変圧器
を上記圧力容器と電気的に絶縁し、かつ上記取付座の開
口を密封するフランジとなるように構成されたので、変
圧器の小型化が可能となりコスト低減を図ることができ
る。また、注型絶縁物を用いてガス密封用フランジを、
一次側電極と二次側電極を注型絶縁物を用いて一体に注
型するときに、同時に形成することにより部品点数が削
減され、変圧器を小型化することができ、変圧器の取付
けが容易になり作業性が向上する。
【0030】また、上記フランジは、上記二次側電極と
この二次側電極の上記取付座側の上記絶縁物とで構成さ
れているので、フランジの一部を二次側電極の周縁部で
形成することにより、フランジ部が強固になる。
【0031】また、絶縁性及び消弧性ガスが充填され、
接地され、相互に接続された一連の圧力容器、上記圧力
容器と絶縁され、上記圧力容器内部に収納された母線、
上記圧力容器内部に収納され、上記母線を開閉する開閉
器、上記母線に接続される一次側電極と二次側電極間に
固体の絶縁物を介在させ、上記母線の電圧を測定するコ
ンデンサ形変圧器、及び、上記圧力容器の周壁に設け、
開口を有する上記変圧器の取付座を備え、上記変圧器
は、その一次側電極と二次側電極が、上記圧力容器に充
填された上記絶縁性及び消弧性ガスより誘電率の高い絶
縁物によって一体に注型されると共に、上記変圧器の二
次側電極と上記取付座との間に絶縁物を介在させて上記
変圧器を上記圧力容器と電気的に絶縁して上記取付座に
取付け、上記取付座の開口を密封するように構成された
ので、変圧器の小型化が可能となりコスト低減を図るこ
とができる。
【0032】また、上記一次側電極に設けられ、弾性体
で押圧される可動接触子により、上記一次側電極は上記
母線と接触するようにしたので、一次側電極と注型絶縁
物に短絡電磁力等で過大な荷重が加わることがなく、変
圧器の寿命を延ばすことができる。
【0033】さらにまた、上記母線と上記一次側電極を
固定し、上記二次側電極と上記圧力容器とを絶縁物を介
在させて固定することによって、上記母線を上記圧力容
器に絶縁支持するようにしたので、変圧器に母線を支持
する絶縁ポストを兼用させることができ、部品点数の削
減、ガス絶縁電気機器全体の小型化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるガス絶縁電気
機器を示す構成断面図である。
【図2】 図1のII―II線断面図である。
【図3】 図1の一次側電極の縦断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1であるガス絶縁電気
機器の電気回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態2であるガス絶縁電気
機器を示す構成断面図である。
【図6】 従来のガス絶縁電気機器の電圧検出装置を示
す構成断面図である。
【符号の説明】
21 圧力容器 22 フランジ 23 絶縁スペーサ 24 母線 25 開口 26 取付座 27 コンデンサ形変圧器 28 一次側電
極 29 二次側電極 30 絶縁物 31 フランジ 32 バネ 33 可動接触子 34 電極基部 35 キャップ 36 電極接触
面 37 ボルト 38 遮断器 39 断路器 40 接地開閉
器 41 変換器 42 リード線 51 小開口 52 取付座 53 コンデンサ形変圧器 54 一次側電
極 55 二次側電極 56 絶縁物 57 ボルト 58 絶縁物 59 絶縁物 60 フラン
ジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 M (72)発明者 羽馬 洋之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G017 BB19 5G028 GG16 GG21 5G365 DN02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性及び消弧性ガスが充填され、接地
    され、相互に接続された一連の圧力容器、上記圧力容器
    と絶縁され、上記圧力容器内部に収納された母線、上記
    圧力容器内部に収納され、上記母線を開閉する開閉器、
    上記母線に接続される一次側電極と二次側電極間に固体
    の絶縁物を介在させ、上記母線の電圧を測定するコンデ
    ンサ形変圧器、及び、上記圧力容器の周壁に設け、開口
    を有する上記変圧器の取付座を備え、上記変圧器は、そ
    の一次側電極と二次側電極が、上記圧力容器に充填され
    た上記絶縁性及び消弧性ガスより誘電率の高い絶縁物に
    よって一体に注型されると共に、注型された上記絶縁物
    が上記圧力容器の取付座に当接して上記変圧器を上記圧
    力容器と電気的に絶縁し、かつ上記取付座の開口を密封
    するフランジとなるように構成されたガス絶縁電気機
    器。
  2. 【請求項2】 上記フランジは、上記二次側電極とこの
    二次側電極の上記取付座側の上記絶縁物とで構成されて
    いる請求項1記載のガス絶縁電気機器。
  3. 【請求項3】 絶縁性及び消弧性ガスが充填され、接地
    され、相互に接続された一連の圧力容器、上記圧力容器
    と絶縁され、上記圧力容器内部に収納された母線、上記
    圧力容器内部に収納され、上記母線を開閉する開閉器、
    上記母線に接続される一次側電極と二次側電極間に固体
    の絶縁物を介在させ、上記母線の電圧を測定するコンデ
    ンサ形変圧器、及び、上記圧力容器の周壁に設け、開口
    を有する上記変圧器の取付座を備え、上記変圧器は、そ
    の一次側電極と二次側電極が、上記圧力容器に充填され
    た上記絶縁性及び消弧性ガスより誘電率の高い絶縁物に
    よって一体に注型されると共に、上記変圧器の二次側電
    極と上記取付座との間に絶縁物を介在させて上記変圧器
    を上記圧力容器と電気的に絶縁して上記取付座に取付
    け、上記取付座の開口を密封するように構成されたガス
    絶縁電気機器。
  4. 【請求項4】 上記一次側電極に設けられ、弾性体で押
    圧される可動接触子により、上記一次側電極は上記母線
    と接触するようにした請求項1〜請求項3のいずれか1
    項に記載のガス絶縁電気機器。
  5. 【請求項5】 上記母線と上記一次側電極を固定し、上
    記二次側電極と上記圧力容器とを絶縁物を介在させて固
    定することによって、上記母線を上記圧力容器に絶縁支
    持するようにした請求項1〜請求項3のいずれか1項に
    記載のガス絶縁電気機器。
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