JP2003087469A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2003087469A
JP2003087469A JP2001278416A JP2001278416A JP2003087469A JP 2003087469 A JP2003087469 A JP 2003087469A JP 2001278416 A JP2001278416 A JP 2001278416A JP 2001278416 A JP2001278416 A JP 2001278416A JP 2003087469 A JP2003087469 A JP 2003087469A
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JP2001278416A
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Itaru Kodaira
格 小平
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同報送信する複数の宛先に応じて、通常処理
または縮小処理の読み取りをこない各宛先の機能に最適
な劣化を抑えた画像送信する。 【解決手段】 画像送信先として入力された(複数の)
宛先に対する最小の記録幅を変数MIN_WIDTHにセット、
画像蓄積のファイルオープン、ページ番号pを0に初期
化(S15)。給紙の原稿幅を検知し変数widthにセッ
ト、原稿ページ番号pを1増やす。IMG[p][0〜3].WI
DTHに「未定義」をセット(S16)。原稿幅widthと最
小記録幅MIN_WIDTHを比較し(S17)、処理S17が
Noで、読み取った画像はIMG[p][0].PICに蓄積、画像
幅をIMG[p][0].WIDTHにセット(S18)。処理S1
7がYesで、宛先に対して縮小を考慮した読み取り・蓄
積を行う(S19)。1ページの読み取り・蓄積の終了
後、次原稿の有無を調べ(S20)、次原稿があれば原
稿給紙から繰り返し、なければ終了する。宛先の記録幅
能力に対応する画像を選択,送信し、画質の劣化を抑え
た画像を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
およびファクシミリ機能を有する複合機において、特
に、原稿の画像を蓄積して送信するため画像読み取り処
理を行うファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のファクシミリ装置は、相
手機と回線接続後、1ページずつ原稿を読み取りながら
その都度画像を送信する「直接送信」と、一旦全ページ
の原稿を読み取ってメモリに画像を蓄積してから、相手
機に回線接続して蓄積画像を送信する「メモリ送信」と
がある。
【0003】直接送信にはその場で相手機と回線がつな
がったことを確認できる利点があるが、通信しながら原
稿を読み取るため、読み取りの各動作(原稿の入れ替え
など)には時間の制約があり、動作に時間がかかりすぎ
ると通信が切れてしまう場合がある。または通信が切れ
なくても、回線がつながった状態で原稿の読み取り動作
を行うため、読み取り動作の処理で時間がかかって通信
上は送受信していない状態が多くなり、それだけ余計に
通信コストがかかることになる。
【0004】これに対して、メモリ送信は一旦原稿を読
み取ってから送信を行うため、これらの通信上の欠点が
ない他、読み取りが終わった時点でユーザはファクシミ
リ装置を離れることができるため、ユーザのファクシミ
リ操作に関わる時間も直接送信に比べて短くなる。また
メモリに一旦画像が蓄積されるため、話し中等で相手機
と回線がつながらなくても時間をおいて再び送信を試み
ることができたり、指定した時刻に送信するようにした
り、同じ原稿の画像を複数の宛先に送信(同報送信)し
たりできるという長所がある。
【0005】しかし、メモリ送信では読み取りが完了し
た後で通信を行うため、原稿の読み取り時には相手機の
受信能力が不明である。この受信能力の一つには記録幅
能力があり、例えば、A3幅の原稿を読み取った後、通
信の実行により相手機の記録幅能力がA4幅であった場
合、A3幅の画像はそのままA3幅で送信することはで
きず、A4幅の画像に変更して送信する必要がある。こ
のため、A3幅の画像をA4幅に縮小して送信を行う
か、A3幅の画像に対してA4幅分切り出して送信する
必要がある。
【0006】前者の場合、画像処理の完了した画像に対
して、さらに間引き等によって縮小する必要があるため
に画質の劣化が甚だしく、後者の場合、画像の一部が送
信されないという問題があり、いずれにしても、縮小し
たり一部だけ切り出したりして送信した場合は、アラー
トを表示してユーザに対して知らせた方が良いが、この
記録幅能力がわかるのは原稿読み取り後の通信時であ
り、その時点ではユーザはファクシミリ装置の前を離れ
ていることが多いため(特に送信時刻を指定した場合な
ど)、アラートを表示してもユーザが気がつかないこと
が多く、また、一部の切り出しの処理においては、送信
するために自動的に行われることから、ユーザの意図し
た原稿部分(必要とする部分)が送られずに、受信側か
らの受信結果から再送を要することになるという問題も
あった。
【0007】これらの問題を解決するため、ファクシミ
リ装置の送信時に、宛先とその宛先に対応した相手機の
記録幅能力を記憶しておき、次回その宛先に送信する場
合に、読み取り時に読み取り原稿の幅とその宛先の記録
幅能力を比較し、読み取り原稿の幅が相手機の記録幅を
上回っている場合、その場でアラートを出してユーザに
通知し、縮小して送信するか、または一部を切り出して
送信するかをユーザが選択できるようにする。なお、こ
の場合には縮小してから送信するため読み取り時に縮小
すること、つまり画像処理前に縮小することが可能であ
り、従来のように、画像処理の完了した画像に対して間
引いて縮小等の処理を行う場合に比べて画質の劣化を抑
えることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のファクシミリ装置は、送信する1つの原稿に
対して、通常の読み取りを行うか、縮小して(あるいは
切り出して)読み取りを行うかのどちらかしかできない
ため、同報送信を行う、つまり同じ原稿に対して宛先を
複数指定して原稿を送信する場合に、同報送信するため
に指定した宛先の中に、予め記憶してある記録幅能力の
異なる宛先が混在するような場合に、原稿幅が一部の宛
先の記録幅のみ上回っている場合が生じる。例えば、宛
先aの記録幅能力はA3幅で、宛先bの記録幅能力がA
4幅であり、A3幅の原稿がセットされた場合、宛先a
に対してはA3幅で送信できるが、宛先bに対してはA
4幅の画像として送信する必要がある。
【0009】つまり、従来のファクシミリ装置では、送
信する原稿に対して、A3幅の画像として読み取るか、
A4幅の画像に縮小して読み取るかのどちらかしかでき
ないため、宛先bへの送信を優先して宛先aに対しても
A4幅の画像として送信するか、あるいは宛先aへの送
信を優先して、読み取り時はA3幅の画像として読み取
り、宛先bへ送信する際にA3幅の画像をA4幅に縮小
または切り出しして(このときの送信時においては、画
像処理の完了した画像に対して間引く等の処理により縮
小することから画質は劣化する)送信するという問題が
あった。
【0010】本発明は、前記従来技術の問題を解決する
ことに指向するものであり、画像の同報送信時における
原稿送信する宛先(相手機)の機能に応じて、または、
原稿内の1部のページに異なるサイズを含むような異な
る画像サイズの原稿送信において、通常処理にて読み取
りまたは縮小処理にて読み取りを行う処理が必要である
とき、異なる読み取り処理をしたそれぞれの画像の送
信、またはこれらの画像を蓄積して宛先の機能に応じた
画像を選択して送信するファクシミリ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るファクシミリ装置は、原稿の画像を読
み取る画像読取り手段と、相手機に読み取った画像を送
信する通信手段と、原稿の原稿情報を検知する検知手段
と、相手機の宛先情報および宛先情報に対応した相手機
の装置情報を記憶する記憶手段と、指定された複数の宛
先に同じ原稿を送信する同報送信手段とを有するファク
シミリ装置において、原稿情報と装置情報とを比較する
比較手段とを備え、指定された宛先毎の比較手段の比較
結果に応じて、原稿の画像をそれぞれの装置情報に対応
させて読み取ることを特徴とする。
【0012】また、前記同報送信手段により指定された
複数の宛先に同じ原稿を送信するファクシミリ装置にお
いて、比較手段の比較結果に応じて、原稿の画像をそれ
ぞれの装置情報に対応させ読み取って蓄積し、蓄積した
それぞれの画像の中から原稿の送信宛先に対応した画像
を選択する選択手段を備え、選択手段により装置情報に
対応の選択画像をそれぞれの宛先に送信すること、さら
に、装置情報として、相手機において受信した画像の印
刷を出力可能な記録幅としたことを特徴とする。
【0013】前記構成によれば、画像を送信する複数の
宛先にそれぞれの相手機の機能に応じた最適な画像を送
信することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にお
ける実施の形態を詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の実施の形態におけるファク
シミリ装置の概略構成を示すブロック図である。図1に
おいて、1は複数の原稿を読み取るために分離搬送する
自動原稿送り手段(ADF)、2は搬送された原稿を読
み取る画像読取り手段、3は受信した画像データを画像
形成する画像形成手段、4は他の端末(相手機)と画像
データの送受信を行う通信手段、5はユーザからの操作
入力や装置の状態表示等を行う表示手段、6は装置の各
手段を制御する制御手段、7は受信側端末の情報等を記
憶する記憶手段である。
【0016】ここで、G3規格のファクシミリ装置の標
準プロトコル手順を簡単に説明する。G3規格のファク
シミリ装置の交信手順は、次の5つのフェーズに大きく
分けられる。 1.フェーズA:発呼 2.フェーズB:前手順 (発呼側と着呼側の能力の識別を行い送信条件を決定す
る。) 3.フェーズC:画送信 4.フェーズD:後手順 (画像送信後の指示および受信確認を行う。) 5.フェーズE:回線切断 図2は標準的なG3プロトコル交信の例を示す図であ
る。
【0017】まず、端末の発呼側から着呼側に1100
Hzの呼出信号CNGを送信する。着呼側はCNGを受
信すると発呼側に2100Hzの被呼端末識別信号CE
Dを送信する。ここまでがフェーズAである。
【0018】次に、フェーズBに移る。ここではまず着
呼側からCEDに続いて被呼端末識別信号CSI、デジ
タル識別信号DISを送信する。CSIでは発呼側に着
呼側端末のCSIコード(国際識別番号)を伝え、DI
Sでは着呼側の有する機能(着呼側でサポートしている
記録幅能力,解像度能力,圧縮方式等の情報)を伝え
る。これに対し発呼側ではDISを受信後に、まず送信
端末識別信号TSIを送信し、次いでデジタル命令信号
DCSを送信する。TSIでは着呼側に発呼側のCSI
コードを伝え、DCSでは発呼側の機能とDISでわか
った着呼側の端末機能から決定した交信条件(どの記録
幅,解像度,圧縮方式で送信するか等の情報)を伝え
る。
【0019】さらに通信速度を決定するため、発呼側か
ら着呼側にトレーニング信号TCFを送信する。通常こ
のTCFにおいて最初は発呼側と着呼側の持つ最高速度
で送信する。この信号に対し着呼側で正常に受信できた
ら発呼側に受信準備確認信号CFRを送信する。もし受
信できなかったらトレーニング失敗信号FTTを送信す
る。発呼側ではFTTを受け取ったら速度を落として再
びTCFを送信する。
【0020】例えば、28800bpsのTCFに対し
てFTTが返ってきた場合、26400bpsのTCF
を送信する。CFRを受け取ったらその時のTCFの速
度を記憶しておき、フェーズBは終了する。
【0021】次に、フェーズCに移る。ここではフェー
ズBでTCFによって決定した速度により、発呼側から
着呼側にスキャンした画像をメッセージとして送信す
る。この1ページの画像送信が完了するとフェーズDに
移る。
【0022】次に、フェーズDにおいて、次ページがな
い場合は発呼側から着呼側に手順終了信号EOPを送信
する。また、同じ送信モードで次のページのメッセージ
(画像)を送信する場合はマルチページ信号MPSを送
信する。異なる送信モードで次のページのメッセージ
(画像)を送信する場合はメッセージ終了信号EOMを
送信する。着呼側ではEOP,MPS,EOMのいずれ
かを受け取ると発呼側にメッセージ確認信号MCFを送
信する。
【0023】発呼側でMCFを受け取るとフェーズDは
終了する。この後、どのフェーズに進むかは、フェーズ
DでEOP,MPS,EOMのどれを送信したかによっ
て決定される。
【0024】EOPを送信した場合、すなわち次ページ
がない場合はフェーズEに進む。フェーズEでは発呼側
から着呼側に切断命令信号DCNを送信し、回線を切断
して交信が終了する。
【0025】MPSを送信した場合、すなわち次ページ
を同じ送信モードで送信する場合はフェーズCに戻り、
次ページのメッセージ(画像)の送信に移る。
【0026】EOMを送信した場合、すなわち次ページ
を異なる送信モードで送信する場合、DCSで一旦決定
した送信条件を決め直す必要があるため、フェーズBに
戻る。
【0027】G3規格の標準プロトコルでは、フェーズ
の途中から通信を行うことはできず、また、フェーズの
途中の交信をスキップすることはできない。したがっ
て、送信モードがどのように変わる場合でも、EOMを
送信して、フェーズBの先頭からやり直す必要がある。
【0028】G3規格のファクシミリ装置では、送信す
るときの記録幅として幅の大きい順にA3幅,B4幅,
A4幅の3種類がある。DISで着呼(受信)側から発
呼(送信)側に通知される記録幅能力もA3幅,B4
幅,A4幅の3種類があり、記録幅能力A3幅の場合は
A3幅,B4幅,A4幅すべての記録幅で受信できる
が、記録幅能力がB4幅の場合はB4幅,A4幅のみ受
信可能でA3幅では受信できず、記録幅能力がA4幅の
場合はA4幅のみ受信可能でA3幅、B4幅では受信で
きない。したがって、DISで記録幅能力B4幅と通知
された場合は、DCSでは送信幅B4またはA4を受信
側に通知し、その幅で画像を送信しなければならない。
【0029】次に、ファクシミリ装置に設けられた自動
原稿送り装置(ADF)を用いて、ファクシミリ装置の
メモリ送信時における複数の原稿を連続的に読み取る手
順を説明する。
【0030】図3に示すブロック図のように、ADF1
における原稿台9に置かれた原稿群10から、繰り出し
ローラ11をによって原稿を繰り出し、分離ローラ12
と逆転コロ13によって一番上にある原稿一枚を分離・
搬送し、給紙ローラ14を回転させて原稿の先端がスキ
ャナ17の手前のレジスト位置15に来るまで給紙・搬
送する。レジスト位置15の手前にはレジストセンサ1
5aが設けられており、原稿の先端がレジストセンサ1
5aを通過してから一定時間後に給紙ローラ14を停止
させることにより、原稿の先端をレジスト位置15に停
止させることができる。また、原稿が一枚ずつ分離され
てから、原稿の先端がレジスト位置15に給紙される間
に、幅センサ18によって原稿の幅を一枚ずつ検知する
ことができる。
【0031】次に、図1に示す画像読取り手段2におい
て、スキャナ17のランプを点灯してスキャンできるよ
うに準備する。そして給紙ローラ14と排紙ローラ19
を回転させて、先端がレジスト位置15にあった原稿を
排紙口20まで搬送・排紙する。その搬送中に原稿の先
端から後端までがスキャナ17を通過するため、その間
スキャナ17のゲートを開くことによって原稿の画像が
先端から後端までスキャンされる。
【0032】原稿先端でゲートを開くタイミングに関し
ては、各ローラを動かしてから一定時間後(レジスト位
置15からスキャナ17までの距離分)にゲートを開
き、原稿後端でゲートを閉じるタイミングに関しては、
原稿後端がレジストセンサ15aを通過してから一定時
間後(レジストセンサ15aからスキャナ17までの距
離分)にゲートを閉じればよい。
【0033】一方、スキャナ17でスキャンされた画像
は画像処理部22に転送される。スキャンした画像は、
まず画像処理部22で様々な画像処理が行われ、ファク
シミリ送信用の画像データに処理した後、記憶手段7を
構成するページメモリ23に蓄積される。ページメモリ
23に蓄積された画像データは、圧縮器24によって圧
縮され、蓄積メモリ26に蓄積される。ここで、圧縮し
てメモリに蓄積するのは、なるべく多くのページが蓄積
メモリ26に蓄積できるようにするためである。
【0034】こうして一枚の原稿の送信あるいは読み取
りが終了すると、次原稿があるかどうかを調べ、次原稿
がある場合は前述と同様に給紙動作を繰り返す。次原稿
の有無は原稿台9の上に設けられた原稿有無センサ21
をチェックすることによって判別できる。原稿有無セン
サ21をチェックする際、前の原稿の後端が原稿有無セ
ンサ21より先に進んだタイミングでチェックする必要
があるが、例えばスキャン終了のタイミング(スキャナ
17のゲートを閉じるタイミング)等でチェックすれば
よい。
【0035】また、このADF1は一度読み取った原稿
を再度読み取れるように、再給紙経路16を有してい
る。再度原稿を読み取るためには、レジスト位置15に
原稿の先端が停止した後、最初の読み取り時にまず排紙
口切換爪19aを再給紙経路16に導く方に設定する。
その後、スキャナ17のランプを点灯してスキャン準備
した後、給紙ローラ14と排紙ローラ19を回転させて
読み取りを行う。これにより原稿は再給紙経路16を搬
送され再びレジスト位置15に向かうので、給紙時と同
様に原稿の先端がレジストセンサ15aを通過してから
一定時間後に給紙ローラ14を停止させることにより、
レジスト位置15に原稿を再給紙することができる。こ
の状態で再度スキャンを行うことが可能となる。なお、
スキャナ17のゲートを閉じるタイミングについては排
紙口20に排紙する場合と同じである。また、再給紙経
路16を通ってレジスト位置15まで一周する経路の長
さは、ADFを通りうる原稿の最大長より長くする必要
がある。
【0036】次に、原稿読み取り後に蓄積メモリ26に
蓄積された画像データを受信側端末に送信する手順を説
明する。まず、蓄積メモリ26に圧縮して蓄積された画
像データを伸長器25によってページメモリ23に伸長
する。次いでモデム用圧縮器27によって、フェーズB
のDCSで決定した圧縮方式で画像データを再圧縮し、
モデム28に転送する(なお、蓄積メモリ26に蓄積す
るときの圧縮方式とモデム28に転送するときの圧縮方
式が同じであれば、伸長・再圧縮せずに蓄積メモリ26
から直接モデム28に転送することもできる)。モデム
28では、転送されてきた画像データを変調し、フェー
ズCにおけるメッセージ信号として受信側端末に送信す
る。
【0037】図3に示した各部は図1に示す制御手段6
のメインコントローラ30によって制御される。メイン
コントローラ30はADF1,画像形成手段3,スキャ
ナ17等の画像読取り手段2の各部,通信手段4のモデ
ム28等の他、表示手段5であるユーザからのキー入力
やユーザに対して装置状態の画面表示を行う操作部31
や、記憶手段7のデータ保持用のSRAM29等を制御
する。
【0038】次に、宛先に対する記録幅能力を記憶し、
読み取り時に宛先からその記録幅と比較する処理ついて
説明する。図4は受信側端末の記録幅を記憶するテーブ
ルの例を示し、Sadr[i]は宛先を記憶する配列変
数、Swidth[i]は記録幅を記憶する配列変数であ
る。Sadr[i],Swidth[i]は共に、図3に示す構
成においてはSRAM29に記憶する。iはインデック
ス用の変数であり、i=0,1,2,…とする。
【0039】ここでは、iが十分大きい値をとれるよう
にSadr[i],Swidth[i]ともSRAM29上にエ
リアが確保されているとする(テーブルが一杯になるこ
とは考えない)。図4におけるi=0に関して、Sadr
[0]=“03XXXXXXXX”,Swidth[0]=B4幅とな
っているが、これは“03XXXXXXXX”という宛先の受信側
端末の記録幅がB4幅であることを示す。同様に宛先
“YYYYYYYY”の受信側端末の記録幅はA3幅、宛先“06
ZZZZZZZZ”の受信側端末の記録幅はA4幅であることを
示す。
【0040】また、Sadr[i]=NULLであるところは
宛先が未定義であり、宛先−記録幅のテーブルが記憶さ
れていないことを示す。このテーブルでは、あるiでS
adr[i]=NULLだとすると、それより大きいj(>
i)についてSadr[j]=NULLであるとする。すなわ
ち、宛先の設定されているテーブルと、宛先未定義のテ
ーブルはそれぞれ連続しているとする(図3の例ではi
=0〜2に宛先が設定され、i=3以降では宛先未定
義)。これはテーブル検索時にi=0,1,2…と検索
を行って、あるところでSadr[i]=NULLであればそ
こがテーブルの終わり(それ以降はすべてNULL)と見な
せるようにするためである。
【0041】図5は本実施の形態における記録幅テーブ
ルに設定を追加する手順を示すフローチャートである。
図5のフローチャートでは追加したい宛先をadr、その
記録幅をwidthにセットして実行される。i=0から順
にSRAMに記憶されているテーブルの宛先Sadr
[i]を調べるため、iに0を入力する(S1)。Sad
r[i]がNULL(宛先未定義)か否かを確認して(S
2)、NULLであったら(S2のYes)、adrに一致する
宛先が見つかる前にテーブルが終了したということなの
で、インデックスiのところに宛先(Sadr[i]←ad
r)と記録幅(Swidth[i]←width)を設定し(S
3)、終了する。
【0042】処理S2において、NULLでなく(S2のN
o)、次のSadr[i]がadrの確認処理において(S
4)、Sadr[i]がadrに一致したら(S4のYes)、
それに対応する記録幅を(Swidth[i]←width)更新
して(S5)、終了する。NULLにもadrにも一致しなか
ったらインデックスiを1つ増やして同様の比較処理を
繰り返す(S6)。
【0043】次に、図6は本実施の形態における記録幅
テーブルよりある宛先adrに対する記録幅を検索する
手順を示すフローチャートである。この図6の処理は図
5に示す処理における追加設定する宛先に代えて、検索
したい宛先をadrにセットして実行され、戻り値として
その宛先の記録幅が返る(宛先がテーブルにない場合は
「未定義」が返る)。図5のフローチャートと同様にi
=0から順にSRAMに記憶されているテーブルの宛先
Sadr[i]を調べる。それがNULL(宛先未定義)であ
ったら、adrに一致する宛先が見つかる前にテーブルが
終了したということなので、「未定義」を戻り値として
返して終了する(S7)。Sadr[i]がadrに一致した
ら、それに対応する記録幅(Swidth[i])を戻り値
として返して終了する(S8)。NULLにもadrにも一致
しなかったら(S4のNo)インデックスiを増やして
同様の比較を繰り返す。
【0044】図7は本実施の形態における複数の宛先を
入力し、入力した宛先を記憶するとともに、記録幅テー
ブルを元にそれらの宛先に対する最小の記録幅を検出す
る手順を示すフローチャートである。この処理は原稿読
み取り実行時の最初に行われ、ここで検索した最小記録
幅を元にスキャン時に縮小するかどうかを決定する。
【0045】まず、変数NADR(宛先数)を0にクリ
アし、変数MIN_WIDTH(最小記録幅)を「A3幅」に初
期化する(S10)。次に、ユーザから宛先を1つ入力
してもらい、その宛先を配列変数ADR[NADR]に
記憶する(最初はNADR=0なので記憶する配列変数
の箇所はADR[0]である)(S11)。
【0046】次に、図6のフローチャートに従って、A
DR[NADR]に対する記録幅を検索し、検索結果を
widthに格納する。ここで、widthが「未定義」でなく、
かつwidthがMIN_WIDTHより小さければ(この大小比較は
A3幅>B4幅>A4幅として行う)、MIN_WIDTHをwid
thで置き換える(S12)。その後、NADRを1増や
し、次の宛先があれば処理S11の宛先入力から繰り返
し、次の宛先がなければ終了する(S13)。
【0047】図7に示すフローチャートの処理終了時点
で、NADRに宛先数、ADR[0]〜ADR[NAD
R−1]に入力した宛先、MIN_WIDTHにはそれらの宛先
から検索した最小の記録幅がそれぞれセットされる。
【0048】図8は本実施の形態における原稿の読み取
り時に設定する各パラメータを説明する図である。図8
に示す各パラメータを変更することにより、縮小してス
キャンしたり、原稿の一部のみをスキャンするようにす
る。
【0049】図8に示すように設定する各パラメータ
は、主走査解像度dx、副走査解像度dy、主走査方向
起点x0、主走査長xの4つである。また、図8は原稿
台に原稿をセットしたときのイメージであり、左方向を
給紙方向とし、原稿はADFの原稿台の左上を基準位置
としてセットされる。このときスキャン時の主走査方向
は原稿に対して上から下への方向となり、副走査方向は
原稿に対して左から右となる。
【0050】設定するパラメータとして主走査/副走査
解像度がある。例えば、200dpiでスキャンした画像
を200dpiで印刷すると印刷時に等倍の画像となる
が、スキャン時に150dpiでスキャンし、印刷時に2
00dpiで印刷すると75%に縮小された画像となって
印刷される。したがって、この解像度の設定を変更する
ことにより縮小してスキャンすることができる。
【0051】このほか、図8に示す主走査方向起点と主
走査長を設定できるようにしている。なお、副走査につ
いては、起点は原稿先端、副走査長は原稿自体の長さで
あり、原稿の先端から後端までをスキャンする。
【0052】図9(a)は通常時、図9(b)は縮小時
における、それぞれのスキャン条件の設定を示す図であ
る。設定するのは図8で示した4つのパラメータ(主走
査解像度dx(単位dpi)、副走査解像度dy(単位dp
i)、主走査方向起点x0(単位dot)、主走査長x(単
位dot))である。また図9において、送信時の解像度
は主走査200dpi、副走査200dpiを例としている。
【0053】まず、通常時(原稿の幅で送信できると
き)は、縮小する必要がないのでdx=200、dy=
200である。主走査方向起点についても、特にずらし
てスキャンする必要がないのでx0=0である。主走査
長については、G3プロトコルにより200×200dp
iで送信する場合、1ラインあたりのドット数はA3幅
なら2432ドット,B4幅なら2048ドット,A4
幅なら1728ドットと定められているため、それらの
ドット数分スキャンするように設定する。
【0054】縮小時においても、特にずらしてスキャン
する必要がないのでx0=0である。また、送信時には
相手機の記録幅能力r_widthの幅で送信しなければなら
ないので、xはr_widthで示される幅に対応するドット
数を設定する。
【0055】例えば、原稿A3幅、記録B4幅におい
て、A3→B4に縮小したい場合、解像度としては通常
時の解像度に対し(2048(B4幅)÷2432(A
3幅))倍したものを設定することにより、A3→B4
に縮小してスキャンすることができる。したがって、2
00×200dpiで送信する場合、dxを
【0056】
【数1】 dx=2048÷2432×200=168.4dpi に設定してスキャンする。
【0057】原稿に対する主走査長をmm長で比較する
と、通常時は
【0058】
【数2】25.4[mm/inch]×2432[dot]÷20
0[dot/inch]=308.9[mm] 縮小時は
【0059】
【数3】25.4[mm/inch]×2048[dot]÷16
8.4[dot/inch]=308.9[mm] 原稿に対しては同じ長さ分がスキャンされていることが
わかる。
【0060】副走査方向の解像度dyについても、主走
査と同じように縮小を加えた解像度を設定する。副走査
方向についてはスキャン範囲が原稿先端から後端までと
なっているため、解像度設定を変更しても原稿に対する
スキャン範囲には影響しない。
【0061】前述のように読み取り時に縮小するのでは
なく、画像読み取り後の送信時に縮小する場合について
説明する。図10ではA3幅としてスキャンされた画像
を、送信時にB4幅で送信するためにA3→B4に縮小
する場合の例を示す図である。この場合、幅2432ド
ット(A3幅)の画像が幅2048(B4幅)になるよ
うに、その差の384ドットを間引くことになる。
【0062】
【数4】2432:384=19:3 したがって、(数4)に示すように19ライン中3ライ
ンを間引けばよく、図10に示す主走査方向の間引きの
方法をとることで、なるべく均等に間引くことができ
る。しかしながら、間引いたところは1ライン分が消失
することになるため、間引き後の画像は不均一な画像と
なってしまう。これに対して、本実施の形態においては
スキャン時に縮小を行うことで不均一になることはな
い。
【0063】また、画像スキャンの際には、設定した解
像度でスキャンした後、γ変換,MTFフィルタ,平滑
化フィルタなど様々な画像処理を施して最終的な画像が
完成する。この完成した画像に対して、間引き処理を行
うと画質が甚だしく劣化してしまうことになる。これに
対しても、読み取りスキャン時の解像度を調整すること
により縮小するのであれば、画像の縮小自体は画像処理
を行う前に完了しているため、画像の劣化は後で間引い
た画像に比べるとかなり小さくて済む。
【0064】次に、本実施の形態における、同じ原稿に
対して複数の方法(例えば、A3原稿に対してA3幅で
蓄積すること、およびA4幅に縮小して蓄積する等)に
より蓄積するための画像ファイルの読み取り管理する方
法について説明する。
【0065】ここで、画像はIMG[p][i](p:ページ
番号(p=1,2,3...)、i:ページ内インデッ
クス(i=0,1,2,3))という二次元配列で管理
することにし、IMG[p][i].PICが1ページの画像を蓄
積するページファイル、IMG[p][i].WIDTHがIMG[p]
[i].PICの記録幅(A3幅/B4幅/A4幅/未定義)
を示しているとする。IMG[p][i].PIC,IMG[p][i].W
IDTHともに図3における蓄積メモリ26上に確保する。
【0066】IMG[p][i].WIDTH=未定義の場合は、そ
れに対応するページファイルIMG[p][i].PICに画像は
蓄積されていないことを示す。通常はi=0のみ用い
て、画像はIMG[p][0].PICにのみ蓄積し、IMG[p]
[0].WIDTHにIMG[p][0].PICの画像の幅(A3幅/B
4幅/A4幅等)をセットし、IMG[p][1].WIDTH,IMG
[p][2].WIDTH,IMG[p][3].WIDTHには「未定義」を
セットする。
【0067】また、1つの原稿に対してA3幅用、A4
幅用といったように複数幅の読み取り方法による画像を
蓄積する場合は、IMG[p][0].PICにA3幅用の画像、I
MG[p][1].PICにA4幅用の画像を蓄積し、IMG[p]
[0].WIDTHにA3幅、IMG[p][1].WIDTHにA4幅をセ
ット、IMG[p][2].WIDTH,IMG[p][3].WIDTHには未定
義をセットする。このようにして、1つの原稿に対し、
幅の異なるページに対して送信用の画像をそれぞれ蓄積
できるようにする。
【0068】図11は本実施の形態における、あるペー
ジの原稿幅が送信先の最小記録幅より大きい場合に、同
じページの原稿を縮小あり/縮小なしとして、それぞれ
読み取って蓄積するフローチャートである。
【0069】図11において、まず、図7のフローチャ
ートに従って宛先を入力し、その際、入力された(複数
の)宛先に対する最小の記録幅が変数MIN_WIDTHにセッ
トされる。ついで蓄積メモリ上にファイルを書き込みモ
ードでオープンし、ページ番号を表す変数pを0に初期
化する(S15)。
【0070】続いてADF上の原稿を1枚給紙し、その
原稿の原稿幅を検知して変数widthにセットし、pを1
増やす(この時点でpはこれから読み取ろうとする原稿
のページ番号を示している)。また、IMG[p][0].WIDT
H,IMG[p][1].WIDTH,IMG[p][2].WIDTH,IMG[p]
[3].WIDTHをそれぞれ「未定義」にセットしておく(こ
れらの変数は画像が蓄積された箇所(〜.PIC)に対応す
るところだけ幅がセットされる)(S16)。
【0071】さらに、原稿幅widthと最小記録幅MIN_WID
THを比較し(S17)、widthがMIN_WIDTHと等しいか小
さい場合(S17のNo)、原稿通りの幅で送信できる
ことになるので、特に縮小はせず、図9(a)に示す通
常時のスキャン条件でスキャンして蓄積する。このと
き、1回しかスキャンしない(再給紙する必要はない)
ため、スキャン後はそのまま原稿排紙し、スキャンした
画像はIMG[p][0].PICに蓄積し、その画像の幅をIMG
[p][0].WIDTHにセットする(S18)。
【0072】また、widthがMIN_WIDTHより大きい場合
(S17のYes)、いずれかの宛先に対して縮小して送
信する必要があるため、縮小を考慮した読み取り・蓄積
を行う(S19)。その方法は後述する図12に示して
ある。いずれにせよ、1ページの原稿に対する読み取り
・蓄積が終了すると、次原稿があるかどうかを調べ(S
20)、次原稿があれば原稿給紙から繰り返す(S20
のYes)。原稿がなければ(S20のNo)ファイルを
クローズして原稿の読み取り(メモリへの蓄積)動作は
終了する。
【0073】図12に前述の処理S19における縮小を
考慮した原稿の読み取り・蓄積方法のフローチャートを
示す。ここでは、最小記録幅MIN_WIDTHと原稿幅widthを
元にして、同じ原稿のページに対して複数の読み取り方
法で読み取った画像をメモリに蓄積する。例えば、最小
記録幅がA4幅で、原稿幅がA3幅の場合で指定の宛先
にA4幅、B4幅、A3幅の機能があるとき、原稿をA
3幅のまま通常に読み取った画像(記録幅能力がA3幅
の宛先用)をIMG[p][0].PICに蓄積し(IMG[p][0].W
IDTH=A3幅)、A3幅→B4幅に縮小して読み取った
画像(記録幅能力がB4幅の宛先用)をIMG[p][1].PI
Cに蓄積し(IMG[p][1].WIDTH=B4幅)、A3幅→A
4幅に縮小して読み取った画像(記録幅能力がA4幅の
宛先用)をIMG[p][2].PICに蓄積し(IMG[p][2].WID
TH=A4幅)、送信時に相手機の記録幅能力に応じて送
信するための画像をそれぞれ蓄積しておく。
【0074】図12のフローチャートにおいて、まず図
9(a)で示されるスキャン条件を通常時のA3幅に設
定してスキャンし、スキャン画像をIMG[p][0].PICに
蓄積し、IMG[p][0].WIDTHをA3幅にセットする(S
21)。このとき、スキャン後に再給紙経路16を通っ
て再び給紙するようにする(図3参照)。さらにスキャ
ン条件をA3→B4縮小時の条件(図9(b)参照)に
設定し、同様にIMG[p][1].PICにスキャン画像を蓄
積、IMG[p][1].WIDTHをB4幅にセットする(このと
きもスキャン後に再給紙を行う)(S22)。最後にス
キャン条件をA3→A4縮小時の条件に設定し、同様に
IMG[p][2].PICにスキャン画像を蓄積、IMG[p][2].W
IDTHをA4幅にセットする(S23)。ただし最後はス
キャン後に排紙する。
【0075】この図12のフローチャートに示すよう
に、最小記録幅がA4幅,原稿幅がA3幅の場合、送信
時に記録幅能力がA4幅,B5幅の宛先に対しては、読
み取り時にA4幅,B5幅に縮小された画像がメモリ上
に蓄積・用意され、記録幅能力がA3幅の宛先に対して
は、縮小せずに読み取られた画像がメモリ上に蓄積・用
意されている。これにより、記録幅能力がA4幅の宛先
に対して、対応する記録幅の画像を選択し送信すること
で、送信時に間引く処理を行った場合に比べて画質の劣
化を抑えた画像を送信することができる。
【0076】また、最小記録幅と原稿幅を元に原稿の読
み取り・蓄積方法のページファイルとその記録幅につい
て(表1)に示す。
【0077】
【表1】 次に、送信時において、送信する原稿のページ番号p
と、前の送信時における発呼,着呼間のネゴシエーショ
ン結果から得られた相手機の記録幅能力r_width(図2
に示したDISにより通知される幅)を元に、図12の
ように複数の方法で蓄積した画像から送信に用いる画像
を選択する方法を説明する。
【0078】また、図13に示すフローチャートの処理
の終了時には、変数indexにページ番号pのうち送信に
用いる画像のインデックスがセットされる。すなわち送
信時にはIMG[p][index].PICの画像を用いればよいこと
になる。また変数widthには送信画像の幅(図2に示し
たDCSにより通知する幅)がセットされる。
【0079】いま、IMG[p][0].PICには縮小せずに読
み取った画像が蓄積されているので、その記録幅IMG
[p][0].WIDTHとr_widthを比較し(S25)、r_width
の方が大きいか等しければ(S25のYes)、IMG[p]
[0].PICの画像をそのまま送信できるため、変数index
に0をセットし、widthにIMG[p][0].WIDTHをセットし
て終了する(S26)。
【0080】続いてr_widthと、IMG[p][1].WIDTHまた
はIMG[p][2].WIDTHとを比較し、どちらかがr_widthと
一致すれば、その記録幅用に縮小して蓄積された画像が
用意されているということなので、変数indexに1また
は2をセットし、変数widthにその(縮小後の)画像の
幅IMG[p][1].WIDTHまたはIMG[p][2].WIDTHをセット
して終了する(S27)。
【0081】また、前述のいずれでもなければ、画像を
縮小する必要があるが、あらかじめ縮小して蓄積された
画像がないということである。この場合、縮小せずに読
み取った画像を元にして送信時に間引いて縮小するしか
ない。このため、変数indexには0をセットし(縮小し
ていない画像IMG[p][0].PICを用いて)、widthにはr_
widthをセットする(S28)。この場合、width=IMG
[p][index].WIDTHとはならない。
【0082】ただし、前述の処理S28に移って、途中
の条件に当てはまらず最終的に間引いて縮小せざるを得
ないときは、記録幅テーブル上にその相手先の記録幅が
記憶されていない場合か、実際にネゴシエーションを行
った結果の記録幅が、記録幅テーブルに記憶されている
幅と異なっていた場合(相手側で機種を入れ替えた場合
など)であり、使用頻度の高い宛先に対してはそのよう
なケースは少ないと考えられる。
【0083】図14は、本実施の形態における図11に
示したフローチャートに従って、メモリに蓄積した画像
を実際に送信する時の処理を示すフローチャートであ
る。図14のフローチャートは複数入力された宛先のう
ち1つの宛先への送信について示しており、実際には図
14の処理を宛先の数分を繰り返すことになる。
【0084】図14に示すように、まず宛先にダイヤル
し、蓄積メモリ上のファイルを読み取りモードでオープ
ンし、ページ番号を表す変数pを1に初期化する(S3
0)。続いて、CNGを送信・CEDを受信する(フェ
ーズA)(S31)。さらに、CSI・DISを受信
し、DISから相手機のその時点での実際の記録幅能力
を取得し、変数r_widthにセットする(S32)。
【0085】その宛先の取得した記録幅が記録幅テーブ
ルに記録されていない場合、または記録幅テーブルの記
録内容と変わっている場合に備え、図5のフローチャー
トに従って記録幅テーブルを更新しておく(S33)。
続いて、TSIを送信し、図13のフローチャートに従
って、ページ番号pと記録幅能力r_widthを元にして、
送信に用いる画像のインデックスの変数indexと、送信
幅の変数widthを決定する。次にDCSを送信するが、
その際に記録幅は先に決定されたwidthで通知する。そ
の後トレーニングを行いフェーズBは完了する(S3
4)。
【0086】続くフェーズCにおける画像(メッセー
ジ)送信にあたって、まず、送信幅のwidthが送信に用
いる画像の幅IMG[p][index].WIDTHより小さいかどうか
の判断をする(S35)。小さければ(S35のYes)
図13において説明したように、間引いて縮小しなけれ
ばならないケース(ただし、使用頻度の高い宛先につい
ては希なケース)なので、IMG[p][index].PICの画像を
図10に示すような方法でwidth幅に間引く処理を行っ
て送信する(S36)。小さくなければ(S35のN
o)変数indexで決まる画像IMG[p][index].PICの画像を
そのまま送信する(S37)。
【0087】続いて、送信する原稿に次ページがあるか
どうか調べ(S38)、次ページがない場合(S38の
No)、EOPを送信,MCFを受信して(フェーズ
D)、さらにDCNを送信して回線を切断し(フェーズ
E)、読み出すファイルをクローズして終了する(S3
9)。また、次ページがあれば(S38のYes)、pを
1増やし、変数width0に前のページの記録幅としてwidt
hを保存した後、再度、図13のフローチャートに従っ
てp,r_widthより変数index,変数widthを決定する
(S40)。
【0088】ここで、width(次ページの画像の送信
幅)がwidth0(全ページの画像の送信幅)と等しければ
(S41のYes)、同じ送信モードで次ページの画像を
送信するため、MPSを送信,MCFを受信した(フェ
ーズD)後、フェーズCの前処理S35のwidthとIMG
[p][index].WIDTHとの比較に戻る(ここでは記録幅以
外の送信モードは変更されないものとする)(S4
2)。
【0089】また、等しくない場合(S41のNo)、
異なるモードで次ページの画像を送信するため、EOM
を送信,MCFを受信した(フェーズD)後、フェーズ
Bの先頭である処理S32のCSI・DIS受信に戻る
(S43)。
【0090】以上の処理により、宛先を複数指定してメ
モリ送信を行う際に、各宛先に対して、記憶してあるそ
の宛先に対応する記録幅により、最小の記録幅を検索
し、読み取り原稿の原稿幅が、その最小の記録幅を上回
った場合、その原稿に対して、通常に読み取った画像
と、縮小して読み取った画像により各宛先に応じた最適
な画像を送信でき、また、それぞれの画像をメモリに蓄
積するようにして、各宛先に応じた最適な画像を選択し
て送信することにより、画質の劣化を抑えた画像を送信
することができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同報送信等の画像を送信する複数の宛先に、それぞれの
相手機の機能に応じた最適な画像を送信することがで
き、特に縮小するような場合に、送信時に画像を間引く
場合に比べて画質の劣化を抑えた画像を送信することが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置
の概略構成を示すブロック図
【図2】標準的なG3プロトコル交信の例を示す図
【図3】本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置
の概略構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置
の受信側端末の記録幅を記憶するテーブルの例を示す図
【図5】本発明の実施の形態における記録幅テーブルに
設定を追加する手順を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態における記録幅テーブルよ
りある宛先adrに対する記録幅を検索する手順を示す
フローチャート
【図7】本発明の実施の形態における複数の宛先を入力
し、入力した宛先を記憶するとともに、記録幅テーブル
を元にそれらの宛先に対する最小の記録幅を検索する手
順を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態における原稿の読み取り時
に設定する各パラメータを説明する図
【図9】(a)は通常時、(b)は縮小時にそれぞれの
スキャン条件の設定を示す図
【図10】A3幅としてスキャンされた画像を、送信時
にB4幅で送信するためにA3→B4に縮小する場合の
例を示す図
【図11】本発明の実施の形態における、あるページの
原稿幅が送信先の最小記録幅より大きい場合に、同じペ
ージの原稿を縮小あり/縮小なしとして、それぞれ読み
取って蓄積するフローチャート
【図12】本発明の実施の形態における縮小を考慮した
原稿の読み取り・蓄積方法を示すフローチャート
【図13】本発明の実施の形態における縮小を考慮した
送信する原稿の選択方法を示すフローチャート
【図14】本発明の実施の形態におけるメモリに蓄積し
た画像を実際に送信する時の処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ADF 2 画像読取り手段 3 画像形成手段 4 通信手段 5 表示手段 6 制御手段 7 記憶手段 9 原稿台 10 原稿群 11 繰り出しローラ 12 分離ローラ 13 逆転コロ 14 給紙ローラ 15 レジスト位置 15a レジストセンサ 16 再給紙経路 17 スキャナ 18 幅センサ 19 排紙ローラ 19a 排紙口切換爪 20 排紙口 21 原稿有無センサ 22 画像処理部 23 ページメモリ 24 圧縮器 25 伸長器 26 蓄積メモリ 27 モデム用圧縮器 28 モデム 29 SRAM 30 メインコントローラ 31 操作部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読取り手段
    と、相手機に読み取った前記画像を送信する通信手段
    と、前記原稿の原稿情報を検知する検知手段と、前記相
    手機の宛先情報および前記宛先情報に対応した相手機の
    装置情報を記憶する記憶手段と、指定された複数の宛先
    に同じ原稿を送信する同報送信手段とを有するファクシ
    ミリ装置において、 前記原稿情報と前記装置情報とを比較する比較手段とを
    備え、指定された宛先毎の前記比較手段の比較結果に応
    じて、前記原稿の画像をそれぞれの装置情報に対応させ
    て読み取ることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記同報送信手段により指定された複数
    の宛先に同じ原稿を送信するファクシミリ装置におい
    て、前記比較手段の比較結果に応じて、原稿の画像をそ
    れぞれの装置情報に対応させ読み取って蓄積し、蓄積し
    たそれぞれの画像の中から前記原稿の送信宛先に対応し
    た画像を選択する選択手段を備え、前記選択手段により
    装置情報に対応の選択画像をそれぞれの宛先に送信する
    ことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記装置情報として、相手機において受
    信した画像の印刷を出力可能な記録幅としたことを特徴
    とする請求項1または2記載のファクシミリ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007195083A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Seiko Epson Corp 送信処理装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007195083A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Seiko Epson Corp 送信処理装置

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