JP2003087382A - 電子機器の角度可変装置 - Google Patents

電子機器の角度可変装置

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JP2003087382A
JP2003087382A JP2002003516A JP2002003516A JP2003087382A JP 2003087382 A JP2003087382 A JP 2003087382A JP 2002003516 A JP2002003516 A JP 2002003516A JP 2002003516 A JP2002003516 A JP 2002003516A JP 2003087382 A JP2003087382 A JP 2003087382A
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tilt
angle
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JP2002003516A
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Yoshihiro Uto
吉広 宇藤
Shinichi Yoshida
伸一 吉田
Tsutomu Hoshino
勉 星野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、電子機器に脱着可能であ
り、操作性が良好であると共に、製造コストが低廉であ
る電子機器の角度可変装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明に関わる電子機器50の角度可変
装置1は、電子機器50の設置場所に載置されるベース
部材2と、電子機器50が載置され、且つ水平なベース
支軸線を中心にベース部材2に揺動自在に軸支される載
置部材3と、載置部材3に水平に延びる載置部材支軸線
を中心に揺動自在に軸支され、ベース部材2に係止され
ることにより電子機器50の載置角度を設定するアーム
部材4とを備え、電子機器50を所定の角度に載置する
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器を所望の
角度に載置するための電子機器の角度可変装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器、例えば電話機の角度可
変装置は、図48に示すように、電話機本体111を電
話機載置台112に対して回動し、電話機を2通りの角
度に設定するものがある。
【0003】該角度可変装置110は、電話機本体11
1が電話機載置台112に対して回動自在に設置されて
おり、電話機本体111の下部に一体に形成されたケー
ス111cの角度設定用の切り欠き111c1、111
c2に電話機載置台112の上部に形成される凸部11
2tを差し込むことによって、電話機を2通りの角度に
設定するものである。
【0004】すなわち、電話機本体111を電話機の載
置面に対し傾斜角度を小さく載置する場合は、図48
(a)に示すように、電話機本体111の下部の切り欠き
111c2に電話機載置台112の上部の凸部112t
を差し込むことにより設定される。
【0005】電話機本体111を電話機の載置面に対し
傾斜角度を大きく載置する場合は、図48(b)に示すよ
うに、電話機本体111の下部の切り欠き111c2よ
り前方に位置する切り欠き111c1に電話機載置台1
12の凸部112tを差し込むことによって設定され
る。
【0006】上記以外の電話機の角度可変装置として
は、図49に示すように、電話機本体121を電話機載
置台122を用いて2通りの角度に設定するものがあ
る。
【0007】該角度可変装置120は、電話機本体12
1の下部に一体に角度調整用の筐体121kが設けられ
ている。
【0008】また、電話機載置台122は筐体121k
を収納可能であり、且つ電話機本体121の下部の係合
凹部121oに係合するように構成されている。
【0009】角度可変装置120において、電話機本体
121を電話機の載置面に対して傾斜角度を小さく載置
する場合は、図49(a)に示すように、電話機本体12
1の下部の筐体121kを電話機載置台122内に収納
し、電話機本体121の下部の係合凹部121oを電話
機載置台122に係合することにより設定される。
【0010】一方、電話機本体121を電話機の載置面
に対して傾斜角度を大きく載置する場合は、図49(b)
に示すように、電話機本体121の下部の筐体121k
を電話機載置台122内から外部に露出し、筐体121
kの係合凹部121koを電話機載置台122に係合す
ることにより設定されるものである。
【0011】他の電話機の角度可変装置としては、図5
0に示すように、電話機本体131を電話機載置台13
2を用いて電話機の載置面に対して複数種類の角度に設
定するものがある。
【0012】角度可変装置130は、電話機本体131
の下部に一体に円筒状を呈する角度調整用部材131k
が設置されており、角度調整用部材131kの外周面に
は電話機の角度を調整するための角度調整孔131k
1、…が穿孔されている。
【0013】電話機載置台132には、角度調整孔13
1k1、…に係合する係合部(図示せず)が設けられてお
り、電話機載置台132には該係合部と角度調整孔13
1k1、…との係合を解除する解除釦132bが設けら
れている。
【0014】電話機本体131を所定の載置角度に調整
する場合は、電話機載置台132の係合部を電話機本体
131を所望の角度に設定する位置の角度調整孔131
k1、…に係合することにより行われる。
【0015】また、電話機本体131の角度を変更する
には、解除釦132bを押下することにより角度調整孔
131k1、…と電話機載置台132の係合部との係合
を解除し、前記の方法により新たに電話機本体131を
所望の載置角度に設定する。
【0016】他の電話機の角度可変装置としては、図5
1に示すように、電話機本体141を電話機載置台14
2の角度可変レバー142rの係合位置を変えることに
より、複数種類の角度に設定するものがある。
【0017】角度可変装置140は、電話機本体141
が電話機載置台142に対しその前方下部で回動自在に
支持されている。
【0018】電話機本体141のケースの下面には複数
の角度可変溝141m(141m1、141m2、141
m3、141m4)が設けられており、電話機載置台14
2には角度可変溝141mに係合する角度可変レバー1
42rがレバー軸142rjを中心に回動自在に設けら
れている。
【0019】電話機本体141を所望の載置角度に固定
するには、電話機載置台142の角度可変レバー142
rを回動し、所望の載置角度に対応する角度可変溝14
1mに係合することにより行われる。
【0020】他の電話機の角度可変装置としては、図5
2に示すように、電話機本体151を、電話機載置台1
52に回動自在に設置される角度可変部材との係合位置
を変更することにより、所望の載置角度に設定するもの
がある。
【0021】角度可変装置150は、電話機本体151
が電話機載置台152に対しその前方下部にて回動自在
に支持されている。
【0022】また、電話機本体151のケース下面には
角度調整用凹部151o(151o1、151o2)が設け
られ、電話機載置台152の後方部には角度調整用凹部
151oに一方端部が係合する角度可変部材152bが
他方端部を中心に回動自在に設けられている。
【0023】電話機本体151を所望の載置角度に設定
するには、電話機載置台152の角度可変部材152b
を回動し、所望の載置角度に対応する角度調整用凹部1
51oに係合することにより行われる。
【0024】他の電話機の角度可変装置としては、図5
3に示すように、電話機本体161に回動自在に設置さ
れる角度可変部材161bの位置を変更することによ
り、電話機本体161を所望の載置角度に設定するもの
がある。
【0025】角度可変装置160は、電話機本体161
の下面部に一方端部が回動自在に設置され、他方端部が
電話機の載置面に当接するように構成される角度可変部
材161bが設けられている。
【0026】電話機本体161を小さな載置角度に設定
するには、図53(a)に示すように、角度可変部材16
1bを電話機本体161の下面部に折り畳む。
【0027】一方、大きな載置角度に設定するには、図
53(b)に示すように、角度可変部材161bを電話機
本体161の下面部から離間し、他方端部を電話機の載
置面に当接することにより行われる。
【0028】一方、内線等を増加するためのアドオンモ
ジュールを電話機に設置した場合には、前記の角度可変
装置以外に何も付加せず使用するか、或いは、専用の角
度可変装置をアドオンモジュールに取り付けて使用して
いる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の電話
機の角度可変装置は予め電話機本体と一体に構成されて
おり、角度可変装置を必要しない使用者にとっては余分
な価格負担となっている。
【0030】また、電話機の載置角度は、上述の角度可
変装置110、120、150、160のように2段の
ものが大半である。
【0031】たとえ、複数の載置角度に設定可能である
角度可変装置であっても、図50に示すように、電話機
本体131の載置角度を設定するためには角度調整孔1
31k1、…と電話機載置台132の係合部との係合を
視認しつつ行わねばならず、載置角度の設定の操作性に
問題がある。
【0032】或いは、角度可変装置140、角度可変装
置150、角度可変装置160のように、電話機の操作
時にぐらつきが大きい、さらには、角度可変装置14
0、角度可変装置160のように強度が弱く壊れ易いと
いう問題を有している。
【0033】また、角度可変装置110、120は、電
話機の載置角度を設定する際に、電話機本体と電話機載
置台とを分離する必要がある。
【0034】同様に、図50〜図52に示す角度可変装
置130、140、150においても、電話機本体の角
度の変更に際しては、電話機本体部が電話機載置台から
離脱することになり、製品として高級感に欠けるという
問題がある。
【0035】さらに、上述した角度可変装置は、構造が
複雑であり金型設備費が高く、また、組立性が良好でな
いものが大半で、製造コストが高騰するという問題を有
している。
【0036】加えて、アドオンモジュール(図33参照)
を電話機に取り付けた際には、上述の角度可変装置のみ
では電話機のバランスが悪くなり、安定性に欠ける。
【0037】また、アドオンモジュール専用の角度可変
装置を追加で設置する場合は、新たに部品点数および金
型設備費が増加し、製品価格の高騰を招来してしまう。
【0038】本発明は上記実状に鑑みて、電子機器に脱
着可能であり、操作性が良好であると共に、製造コスト
が低廉である電子機器の角度可変装置の提供を目的とす
る。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1に関わる電子機器の角度可変装置
は、電子機器の設置場所に載置されるベース部材と、電
子機器が載置され、且つ水平なベース支軸線を中心にベ
ース部材に揺動自在に軸支される載置部材と、載置部材
に水平に延びる載置部材支軸線を中心に揺動自在に軸支
され、ベース部材に係止されることにより電子機器の載
置角度を設定するアーム部材とを備え、電子機器を所定
の角度に載置することを特徴としている。
【0040】本発明の請求項2に関わる電子機器の角度
可変装置は、請求項1に記載の電子機器の角度可変装置
において、ベース部材は、アーム部材を係止することに
より電子機器を所定の載置角度に保持し、ベース支軸線
の直角方向に沿って複数個形成される孔から成るアーム
被係止部を具え、アーム部材は、アーム被係止部に嵌入
されてベース部材に対する位置を決定する位置決め係止
部と、先端部に凸状部を有するとともに弾性変形して凸
状部がアーム被係止部内に嵌入され係合する弾性係止部
とから成り、凸状部の係合によりアーム被係止部に係止
されるアーム係止部を具えることを特徴としている。
【0041】本発明の請求項3に関わる電子機器の角度
可変装置は、請求項2に記載の電子機器の角度可変装置
において、ベース部材は、アーム部材の内面との角度が
鋭角をなす態様でアーム部材が当接する係止案内面部を
具え、電子機器に対する下方への押圧により、アーム部
材のアーム係止部がベース部材のアーム被係止部に嵌入
され係止されるように案内され、且つアーム部材が水平
姿勢に案内されることを特徴としている。
【0042】本発明の請求項4に関わる電子機器の角度
可変装置は、請求項2または請求項3に記載の電子機器
の角度可変装置において、アーム部材は、アーム係止部
の係止を解除するためのアーム案内部を具え、さらに、
常態位置から動作位置に移動されることによりアーム部
材のアーム案内部を移動させ、アーム係止部とアーム被
係止部との係止を解除する操作案内部を具えるととも
に、復帰手段によって動作位置から常態位置へ復帰する
ように付勢される操作部材を備えることを特徴としてい
る。
【0043】本発明の請求項5に関わる電子機器の角度
可変装置は、請求項1から請求項4のうちの何れか一項
に記載の電子機器の角度可変装置において、ベース部材
と載置部材との軸受け構造は、ベース部材または載置部
材の何れかにそれぞれ設けられるベース支軸部とベース
支軸軸受け部とから成り、ベース支軸部は、ベース支軸
線を中心とし、ベース支軸線に沿って延びる第1円筒面
を有する主軸部と、主軸部と同軸上に設けられ、一部を
嵌入面で切り欠かれた第2円筒面とを有する嵌合軸部と
を具え、ベース支軸軸受け部は、円弧状断面を有すると
ともに、主軸部の第1円筒面を摺動自在に受容する第1
軸受け部と、第1軸受け部と同軸上に設けられる円弧状
断面を有し、嵌合軸部の第2円筒面を摺動自在に受容す
るとともにベース支軸部を第1軸受け部とともに回動自
在に支持する第2軸受け部と、第2軸受け部を貫通して
設けられ、角度可変装置の使用時には取り得ない相対的
位置からベース支軸部がベース支軸軸受け部にベース支
軸部における嵌合軸部の嵌入面を沿わせて嵌入される嵌
入面を有する第1取り付け孔とを具える嵌合軸受け部と
を備えることを特徴としている。
【0044】本発明の請求項6に関わる電子機器の角度
可変装置は、請求項5に記載の電子機器の角度可変装置
において、ベース支軸部は、主軸部の両端部に嵌合軸部
がそれぞれ設けられ、ベース支軸軸受け部は、第1軸受
け部の両端部に嵌合軸受け部がそれぞれ設けられること
を特徴としている。
【0045】本発明の請求項7に関わる電子機器の角度
可変装置は、請求項5または請求項6に記載の電子機器
の角度可変装置において、ベース支軸軸受け部における
第1軸受け部は、第1円筒面の外方に上下型抜き方向の
一方方向に向って型抜き用空間が形成され、ベース支軸
軸受け部における嵌合軸受け部は、第2軸受け部の軸受
け面の外方に上下型抜き方向の他方方向に向って型抜き
用空間が形成されるとともに、第1取り付け孔は上下型
抜き方向に沿って貫通されることを特徴としている。
【0046】本発明の請求項8に関わる電子機器の角度
可変装置は、請求項1から請求項7のうちの何れか一項
に記載の電子機器の角度可変装置において、載置部材と
アーム部材との軸受け構造は、載置部材またはアーム部
材の何れかにそれぞれ設けられる載置支軸部と載置支軸
軸受け部とから成り、載置支軸部は、載置部材支軸線を
中心とし、載置部材支軸線に沿って延びる第3円筒面を
有する載置主軸部と、載置主軸部と同軸上に設けられ、
一部を嵌入面で切り欠かれた第4円筒面とを有する載置
嵌合軸部とを具え、載置支軸軸受け部は、円弧状断面を
有するとともに、載置主軸部の第3円筒面を摺動自在に
受容する第3軸受け部と、第3軸受け部と同軸上に設け
られる円弧状断面を有し、載置嵌合軸部の第4円筒面を
摺動自在に受容するとともに載置支軸部を第3軸受け部
とともに回動自在に支持する第4軸受け部と、第4軸受
け部を貫通して設けられ、角度可変装置の使用時には取
り得ない相対的位置から載置支軸部が載置支軸軸受け部
に載置支軸部における載置嵌合軸部の嵌入面を沿わせて
嵌入される嵌入面を有する第2取り付け孔とを具える載
置嵌合軸受け部とを備えることを特徴としている。
【0047】本発明の請求項9に関わる電子機器の角度
可変装置は、請求項8に記載の電子機器の角度可変装置
において、載置支軸部は、載置主軸部の両端部に載置嵌
合軸部がそれぞれ設けられ、載置支軸軸受け部は、第3
軸受け部の両端部に載置嵌合軸受け部がそれぞれ設けら
れることを特徴としている。
【0048】本発明の請求項10に関わる電子機器の角
度可変装置は、請求項8または請求項9に記載の電子機
器の角度可変装置において、載置支軸軸受け部における
第3軸受け部は、第3円筒面の外方に上下型抜き方向の
一方方向に向って型抜き用空間が形成され、載置支軸軸
受け部における載置嵌合軸受け部は、第4軸受け部の軸
受け面の外方に上下型抜き方向の他方方向に向って型抜
き用空間が形成されるとともに、第2取り付け孔は上下
型抜き方向に沿って貫通されることを特徴としている。
【0049】本発明の請求項11に関わる電子機器の角
度可変装置は、請求項1から請求項10のうちの何れか
一項に記載の電子機器の角度可変装置において、さら
に、ベース部材は、アーム部材の離脱を防止するための
脱落防止部を具え、アーム部材は、ベース部材の脱落防
止部に係合するアーム抜け防止部を具えることを特徴と
している。
【0050】本発明の請求項12に関わる電子機器の角
度可変装置は、請求項1から請求項11のうちの何れか
一項に記載の電子機器の角度可変装置において、電子機
器は、下面に、互いに対向して延びる係合溝が形成され
るL字状断面を有する一対のガイドレールとガイドレー
ルの内側方向に突き出したガイド部とを具え、載置部材
は、ガイド部に当接し、且つ、ガイドレールにそれぞれ
当接する一対の位置決め案内部と、側部外方向に突設さ
れるとともに端縁下部に斜面が形成され、ガイドレール
の係合溝に嵌入されることにより電子機器に角度可変装
置を取り付けるための一対の取り付け部とを具え、一対
の位置決め案内部のガイドレールとのそれぞれの当接
と、ガイド部と載置部材との当接とにより、それぞれの
取り付け部が各ガイドレールに対してガイドレール端縁
部に取り付け部の斜面が対向する所定位置に嵌合される
ことを特徴としている。
【0051】本発明の請求項13に関わる電子機器の角
度可変装置は、電子機器の設置場所に載置されるベース
部材と、電子機器が載置されるとともに水平なベース支
軸を中心に前記ベース部材に揺動自在に軸支される載置
部材と、載置部材に揺動自在に軸支され、ベース部材に
係止することにより電子機器の載置角度を設定するアー
ム部材とを備え、電子機器を所定の角度に載置する電子
機器の角度可変装置であって、アーム部材を係止するこ
とにより電子機器を所定の載置角度に保持するベース支
軸の直角方向にわたって複数個形成されるアーム被係止
部とアーム部材の離脱を防止するための脱落防止部とを
具えるベース部材と、電子機器が脱着自在に設置される
載置部材と、ベース部材のアーム被係止部に弾性力をも
って係止され、電子機器を所定の載置角度に保持するア
ーム係止部と該アーム係止部の係止を解除するためのア
ーム案内部とベース部材の脱落防止部に係合するアーム
抜け防止部とを具えるアーム部材と、常態位置から動作
位置に移動されることによりアーム部材のアーム案内部
を移動させ、アーム係止部とアーム被係止部との係止を
解除する操作案内部とを具えるとともに、復帰手段によ
って動作位置から常態位置へ復帰するように付勢される
操作部材とを具備している。
【0052】本発明の請求項14に関わる電子機器の角
度可変装置は、請求項1から13のうちの何れか一項に
記載の電子機器の角度可変装置であって、ベース部材
は、付属機器が設置されない電子機器に取り付けられる
角度可変装置の基準ベース部材を成形する基準金型に、
金型の入れ子を用いて成形される基準ベース部材の装置
支持部より幅の狭い装置支持部を具え、電子機器に付属
機器が設置される時には、電子機器および付属機器に少
なくとも2つの角度可変装置が取り付けられることを特
徴としている。
【0053】本発明の請求項16に関わる電子機器の角
度可変装置は、請求項1から15のうちの何れか一項記
載の電子機器の角度可変装置であって、載置部材は、載
置部材を成形する基準金型に、金型の入れ子を用いて成
形される所定数の取り付けボスを上部に具え、角度可変
装置は取り付けボスを介して電子機器に取り付けられる
ことを特徴としている。
【0054】本発明の請求項17に関わる電子機器の角
度可変装置は、請求項1から16のうちの何れか一項に
記載の電子機器の角度可変装置であって、ベース部材
は、操作部材の一端部に形成される操作部を外部に露出
し挿通される操作部材挿通孔部と、操作部材の他端部を
上方から支持し案内する操作部材上方案内部と、操作部
材挿通孔部と操作部材上方案内部間に位置して操作部材
に臨んで設けられる分解用孔部とを具え、操作部材は、
操作部材上方案内部に支持され案内される摺動被案内部
を具えて構成され、操作部材は、ベース部材における操
作部材挿通孔部へベース部材内方から外方に向けて挿入
され、ベース部材外方から内方へ戻されて摺動被案内部
がベース部材の操作部材上方案内部の下方へ挿入される
ことによりベース部材に取り付けられ、且つ、操作部材
は、ベース部材下方から分解用孔部を挿通して上方へ押
圧され、ベース部材内方から外方へ水平方向に押圧され
て摺動被案内部がベース部材の操作部材上方案内部の下
方から外されることにより、ベース部材から取り外され
ることを特徴としている。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面に基づい
て、本発明を詳細に説明する。
【0056】図1に示すように、本発明を適用した電子
機器である電話機50の角度可変装置1(第1実施例)
は、載置面を形成するチルトベース(ベース部材)2と、
電話機50の下面に取り付けられるチルトカバー(載置
部材)3と、チルトカバー3に回動自在に取り付けら
れ、チルトベース2に係止されるチルトアーム(アーム
部材)4と、電話機50の載置角度を変更する際に押圧
されるチルトボタン(操作部材)5とを備えている。
【0057】角度可変装置1は、電話番号用紙貼付けト
レイ50tが取り付けられる電話機50の下面のトレイ
係合リブであるガイドレール50r、50r(図23参
照)に係合して取り付けられ、取り外れた電話番号用紙
貼付けトレイ50tは、角度可変装置1のチルトベース
2の下面に取り付けられる。
【0058】よって、角度可変装置1の電話機50への
取り付け、取り外しは極めて容易であり、任意に選択で
きる。
【0059】上記チルトベース2は上、下金型を用いて
成形される樹脂成形品であり、図2に示すように、偏平
な直方体様形状を呈している。
【0060】チルトベース2の一方の短辺である端縁部
に沿ってチルトカバー3のカバー回動軸(ベース支軸)3
j(後述)が係合するカバー軸受け部(ベース支軸軸受け
部)2uが形成されている。
【0061】カバー軸受け部2uの両端部にはそれぞ
れ、図2、図14(a)に示すように、上下方向に貫通す
るカバー軸係合孔(嵌合軸受け部)2ukが穿孔されてい
る。
【0062】カバー軸係合孔2ukには中央にカバー円
筒孔部(第2軸受け部)2uk1が形成されており、カバ
ー円筒孔部2uk1はl1の径を有する下向きの半円筒状
孔であり、カバー軸係合部3jの円筒部3jk1(後述)
が回転自在に摺動する。
【0063】カバー円筒孔部2uk1より下方には、直
方体様孔である型抜き孔(型抜き用空間)2uk3が垂直
に下方へ貫通し形成されており、型抜き孔2uk3はカ
バー円筒孔部2uk1の径l1以上の縦寸法を有し、カバ
ー円筒孔部2uk1の幅以上の幅を有している。
【0064】カバー円筒孔部2uk1より上方には、直
方体様孔である平行面(第1取り付け孔の嵌入面)2uk
21、2uk21を有するカバー嵌入孔(第1取り付け孔)2
uk2が垂直に上方へ貫通し形成され、カバー嵌入孔2
uk2はカバー円筒孔部2uk1の径l1未満の縦寸法l2
(<l1)を有している。
【0065】カバー軸受け部2uの一方端のカバー軸係
合孔2ukから他方端のカバー軸係合孔2ukには、図
2、図14(c)に示すように、円弧状断面を有するカバ
ー軸受け凹部(第1軸受け部)2uuが上方に開口(第1
軸受け部の型抜き用空間)し形成されており、カバー軸
受け凹部2uuはカバー回動軸が回転自在に摺動するた
め、カバー回動軸の径より若干大きい径を有している。
【0066】上記の如く、カバー軸受け部2uにおける
カバー軸係合孔2ukは、上下方向に貫通し形成され、
カバー円筒孔部2uk1より下方の型抜き孔2uk3はカ
バー円筒孔部2uk1より大きく成形されるので上下抜
き金型を用いて成形することが可能である。
【0067】同様に、カバー軸受け部2uにおけるカバ
ー軸受け凹部2uuは、上方に開口され形成されるので
上下抜き金型を用いて成形することが可能である。
【0068】このように、カバー軸受け部2uは上下抜
き金型を用いて成形可能な構成である。
【0069】チルトベース2の各長辺縁部の近傍には、
それぞれ薄板状のカバー固定用リブ2rが形成されてお
り、各カバー固定用リブ2rの所定位置にはカバー固定
凸部(後述)を係止するためのカバー固定孔2roが下方
へ貫通し穿孔されている。
【0070】チルトベース2におけるカバー軸受け部2
uの反対側には、図2、図15(c)に示すように、三角
形状断面を有する三角柱状凹部のアーム固定凹部2o
a、2ob、2ocがチルトベース2の長手方向の中央部
から短辺縁部にかけてカバー軸受け凹部2uuの軸心と
平行方向に、一対形成されている。
【0071】一対のアーム固定凹部2oaはそれぞれ、
鉛直方向に対してチルトベース2の外側方向に傾斜を有
するアーム凹部斜面2oa1と、鉛直方向に対してチルト
ベース2の中央部方向に傾斜を有するアーム凹部斜面
(係止案内面部)2oa2とが成形されて三角柱様凹部の形
状を呈し、カバー軸受け凹部2uuの軸心と平行方向に
延設されている。
【0072】また、一対のアーム固定凹部2obはそれ
ぞれ、鉛直方向に対してチルトベース2の外側方向に傾
斜を有するアーム凹部斜面2ob1と、鉛直方向に対して
チルトベース2の中央部方向に傾斜を有するアーム凹部
斜面(係止案内面部)2ob2とが成形されて三角柱様凹部
の形状を呈し、カバー軸受け凹部2uuの軸心と平行方
向に延設されている。
【0073】また、一対のアーム固定凹部2ocはそれ
ぞれ、鉛直方向に対してチルトベース2の外側方向に傾
斜を有するアーム凹部斜面2oc1が成形されて三角柱様
凹部の形状を呈しており、カバー軸受け凹部2uuの軸
心と平行方向にされている。
【0074】また、それぞれのアーム凹部斜面2oc1の
上端縁部からアーム凹部斜面2ob1の上端縁部に亘って
は水平面であるアーム摺動面(係止案内面部)2sp1がそ
れぞれ一対成形されている。
【0075】また、それぞれのアーム凹部斜面2oa1
の上端縁部からチルトベース2の短辺縁部にかけては水
平面であるアーム摺動面(係止案内面部)2sp2がそれぞ
れ一対成形されている。
【0076】アーム固定凹部2oaのアーム凹部斜面2
oa1、アーム固定凹部2obのアーム凹部斜面2ob1、
およびアーム固定凹部2ocのアーム凹部斜面2oc1に
はそれぞれ、チルトアーム4の係止部であるベンディン
グリブ(アーム係止部、後述)4rおよび位置決めリブ
(アーム係止部、後述)4sが係止するためのカバー軸受
け凹部2uuの軸心と平行方向に長辺を有する長方形状
を呈するアーム係合孔(アーム被係止部)2ohが穿孔さ
れている。
【0077】なお、図17(b)に示すように、アーム固
定凹部2oaのアーム凹部斜面2oa1、アーム固定凹部
2obのアーム凹部斜面2ob1、およびアーム固定凹部
2ocのアーム凹部斜面2oc1はそれぞれ、チルトアー
ム4の係止部である位置決めリブ4sおよびベンディン
グリブ4r(後述)がアーム係合孔2ohへ係止した際に
チルトアーム4のリブ側端面4p(後述)が平行に当接す
るように形成されている。
【0078】ここで、リブ側端面4pは、図6に示すよ
うに、チルトアーム4の平面方向に対して直角に形成さ
れている。
【0079】ところで、それぞれのアーム摺動面2sp1
およびアーム凹部斜面2ob2は、電話機50を図28
(d)に示す角度から図28(c)に示す角度へ変更する際
に、角度可変装置1におけるチルトアーム4のベンディ
ングリブ4rおよび位置決めリブ4sが摺動する。
【0080】その時、チルトアーム4は、図28(c)、
(d)から明らかなように、チルトアーム4の内面がアー
ム摺動面2sp1およびアーム凹部斜面2ob2に鋭角の角
度をなして当接するように構成されている。
【0081】また、それぞれのアーム凹部斜面2oa2
は、電話機50を図28(c)に示す角度から図28(b)
に示す角度へ変更する際に、角度可変装置1におけるチ
ルトアーム4のベンディングリブ4rおよび位置決めリ
ブ4sが摺動する。
【0082】その時、チルトアーム4は、図28(b)、
(c)から明らかなように、チルトアーム4の内面がアー
ム凹部斜面2oa2に鋭角の角度をなして当接するように
構成されている。
【0083】また、それぞれのアーム摺動面2sp2は、
電話機50を図28(b)に示す角度から図28(a)に示
す角度へ変更する際に、角度可変装置1におけるチルト
アーム4のベンディングリブ4rおよび位置決めリブ4
sが摺動する。
【0084】その時、チルトアーム4は、図28(a)、
(b)から明らかなように、チルトアーム4の内面がアー
ム摺動面2sp2に鋭角の角度をなして当接するように構
成されている。
【0085】一対のアーム固定凹部2oa、2ob、2o
cの間には、チルトボタン5が係合し摺動するためのボ
タン摺動溝2mが形成されている。
【0086】また、カバー軸受け部2uの他方側の短辺
縁部角部の近傍域には、図2、図15(a)に示すよう
に、それぞれチルトアーム4のアーム係合突起4t(ア
ーム抜け防止部、後述)が嵌入するためのアーム固定用
孔2aが上下方向に貫通し穿孔されており、各アーム固
定用孔2aの内部にはチルトアーム4のアーム係合突起
4tをチルトベース2内に保持するためのアーム固定突
部2s1が上部に形成されるアーム固定リブ2sが立設
されている。
【0087】アーム固定用孔2aに隣接するチルトベー
ス2の側部上面板はアーム保持案内板(脱落防止部)2p
を形成しており、アーム保持案内板2pは角度可変装置
1の使用時、アーム保持案内板2pの下方をチルトアー
ム4のアーム係合突起4tが移動するように構成されて
いる。
【0088】また、各アーム保持案内板2pの外側部は
角度可変装置1を安定的に設置するための装置支持部2
fが形成されている。
【0089】よって、角度可変装置1の使用時、チルト
アーム4のアーム係合突起4tがアーム保持案内板2p
の下面、或いはアーム固定リブ2sのアーム固定突部2
s1によってチルトベース2内に保持されるので、チル
トアーム4はチルトベース2から離脱することが防止さ
れる。
【0090】また、チルトベース2の裏面には、図3に
示すように、電話番号用紙貼付けトレイ50tを取り付
けるための一対のベースガイドレール2t、2tが立設
されている。
【0091】ベースガイドレール2tは長さ方向に2つ
に分割されて構成され、内部の溝部2tmを電話番号用
紙貼付けトレイ50tが摺動し係合するため、電話機5
0下面のガイドレールと略同形状をなすL字状断面を有
して成形されている。
【0092】ここで、電話番号用紙貼付けトレイ50t
は、その側部を一対のベースガイドレール2tの溝部2
tmに係合させ、奥方へ摺動することによって角度可変
装置1に取り付けられる構成となっている。
【0093】チルトボタン5は上、下金型を用いて成形
される樹脂成形品であり、図4に示すように、長直方体
様の形状を呈しており、上面にはアーム案内リブ4a
(後述)を案内するための斜面である3つの案内斜面(操
作案内部)5a1、5a2、5a3が成形されている。
【0094】チルトボタン5の内部には、図4(b)、図
17(a)、図20(a)に示すように、チルトボタン5の
復元動作用の圧縮ばね(復帰手段)5bが収納され構成さ
れている。
【0095】チルトボタン5の内部に圧縮ばね5bが収
納されることにより、図2に示すように、チルトボタン
5はチルトベース2に対して常に矢印B2方向に弾性力
を受け復帰位置(常態位置)に復元するように付勢され、
矢印B1方向への押圧力が加わらない場合は常に復帰位
置に位置する。
【0096】すなわち、使用者がチルトボタン5の外端
部(操作部)5tを矢印B1方向へ押圧することによりチ
ルトボタン5はチルトベース2の内部方向(動作位置)へ
移動し、使用者がチルトボタン5への押圧を止めること
により圧縮ばね5bの弾性力によりチルトボタン5はB
2方向へ移動し、図2に示すチルトボタン5の復帰位置
に復帰する。
【0097】上記チルトカバー3は上、下金型を用いて
成形される樹脂成形品であり、図5に示すように、偏平
な直方体様の形状を呈している。
【0098】チルトカバー3の上面部には、図5に示す
ように、電話機50下面のガイドレールに係合するため
の薄板状の電話機取り付け板3pが、電話番号用紙貼付
けトレイ50tと略同一の厚さおよび大きさをもって形
成されている。
【0099】電話機取り付け板3pの下方両側部に形成
される各カバーリブ3rの外面中央部には、カバー固定
凸部3rtが短円柱様または半球様の形状を呈し外方に
向けてそれぞれ立設されている。
【0100】カバー固定凸部3rtは、電話機50の載
置角度が0度の時、カバー固定用リブ2rのカバー固定
孔2roに係止し、チルトカバー3をチルトベース2に
係留する。
【0101】チルトカバー3の一方端部には、所定の径
の円筒面(第1円筒面)を有するカバー回動軸(ベース支
軸部、主軸部)3jが形成されており、カバー回動軸3
jの両端部にはそれぞれ、カバー回動軸3jと同心であ
るカバー軸係合部(ベース支軸部、嵌合軸部)3jkが互
いに同一の形状を呈し突設されている。
【0102】カバー軸係合部3jkは、図5、図14
(a)に示すように、寸法l4をもって離間している平行
な平面部(嵌合軸部の嵌入面)3jk2、3jk2で切り欠
かれた径l3の円筒面を有する円筒部(第2円筒面)3j
k1、3jk1とを具えて形成されている。
【0103】ここで、カバー軸係合部3jkは、チルト
ベース2におけるカバー軸係合孔2ukのカバー嵌入孔
2uk2に平行に平面部3jk2、3jk2を挿通してカ
バー軸係合孔2uk内に嵌入される構成である。
【0104】従って、カバー軸係合部3jkをカバー軸
係合孔2uk内から外す場合は、カバー嵌入孔2uk2
に平行にカバー軸係合部3jkの平面部3jk2、3j
k2を挿通しカバー軸係合孔2ukから外される構成で
ある。
【0105】このようにして、カバー軸係合孔2uk内
に嵌入されたカバー軸係合部3jkは、円筒部3jk
1、3jk1をもってカバー軸係合孔2ukのカバー円筒
孔部2uk1、2uk1内を摺動し回転する。
【0106】従って、平面部3jk2、3jk2間寸法l
4はカバー嵌入孔2uk2の縦寸法l2より短かく(l4<
l2)設定されると共に、円筒部3jk1の径l3はカバー
円筒孔部2uk1の径l1より短かく(l3<l1)設定され
ている。
【0107】また、角度可変装置1の使用時に、チルト
カバー3のカバー軸係合部3jkの平面部3jk2、3
jk2とカバー軸係合孔2ukのカバー嵌入孔2uk2と
が平行になると、カバー軸係合部3jkがカバー軸係合
孔2ukから外れてしまうので、角度可変装置1の使用
時には、カバー軸係合部3jkの平面部3jk2、3j
k2とカバー軸係合孔2ukのカバー嵌入孔2uk2とは
平行にならないように、カバー軸係合部3jkの平面部
3jk2、3jk2のチルトカバー3に対する角度が設定
されている。
【0108】上記の如く、カバー回動軸3jと両端部の
カバー軸係合部3jkは同心であることから、図14
(c)に示すように、チルトカバー3のカバー回動軸3j
が一方側でチルトベース2のカバー軸受け凹部2uuに
よって受けられるとともに、図14(a)に示すように、
カバー回動軸3jの両端部のカバー軸係合部3jkの円
筒部3jk1が他方側でチルトベース2のカバー軸係合
孔2ukにおけるカバー円筒孔部2uk1に受けられる
ことにより、チルトカバー3は、チルトベース2のカバ
ー軸受け凹部2uuに軸支されるカバー回動軸3jを中
心にチルトベース2に対して枢設されるものである。
【0109】チルトカバー3の他方端部には、チルトア
ーム4のアーム回動軸4j(後述)が係合するアーム軸受
け部(載置支軸軸受け部)3uが形成されている。
【0110】アーム軸受け部3uの両端部には、図5、
図15(b)に示すように、それぞれアーム軸係合孔(載
置嵌合軸受け部)3ukが穿孔されており、アーム軸係
合孔3ukは上下方向に貫通し形成されている。
【0111】アーム軸係合孔3ukは、中央に円筒孔部
(第4軸受け部)3uk1が形成され、円筒孔部3uk1は
l5の径を有する上向きの半円筒状孔であり、アーム軸
係合部の円筒部4jk1(後述)が回転自在に摺動する。
【0112】円筒孔部3uk1より上方には、直方体様
孔である型抜き孔(載置嵌合軸受け部の型抜き用空間)3
uk3が垂直に貫通し形成され、型抜き孔3uk3は円筒
孔部3uk1の径l5以上の縦寸法、および円筒孔部3u
k1の幅以上の幅を有している。
【0113】円筒孔部3uk1より下方には、直方体様
孔であるアーム嵌入孔(第2取り付け孔)3uk2が垂直
に下方へ貫通し形成され、アーム嵌入孔3uk2は円筒
孔部3uk1の径l5未満の縦寸法l6(<l5)で離間する
平行面(第2取り付け孔の嵌入面)を有している。
【0114】アーム軸受け部3uにおける一方端のアー
ム軸係合孔3ukから他方端のアーム軸係合孔3ukに
は、図5、図15(d)に示すように、円弧状断面を有す
るアーム軸受け凹部(第3軸受け部)3uuが下方に開口
(型抜き用空間)し形成され、アーム軸受け凹部3uuは
アーム回動軸4jが回転自在に摺動するため、アーム回
動軸4jの径より若干大きい径を有している。
【0115】上記の如く、アーム軸受け部3uにおける
アーム軸係合孔3ukは、上下方向に貫通し形成され、
円筒孔部3uk1より上方の型抜き孔3uk3は、円筒孔
部3uk1より大きく成形されるので上下抜き金型を用
いて成形することが可能である。
【0116】同様に、アーム軸受け部3uにおけるアー
ム軸受け凹部3uuは、下方に開口され形成されるので
上下抜き金型を用いて成形することが可能である。
【0117】このように、アーム軸受け部3uは上下抜
き金型を用いて成形可能な構成である。
【0118】また、チルトカバー3の上面には電話機5
0の接続コードが挿通するためのコード挿通孔3aが穿
孔されている。
【0119】上記チルトアーム4は上、下金型を用いて
成形される樹脂成形品であり、図6、図7に示すよう
に、偏平な直方体様の形状を呈している。
【0120】チルトアーム4の一方端部には、所定の径
の円筒面(第3円筒面)を有するアーム回動軸(載置支軸
部、載置主軸部)4jが形成されており、アーム回動軸
4jの両端部にはそれぞれ、アーム回動軸4jと同心で
あるアーム軸係合部(載置支軸部、載置嵌合軸部)4jk
が互いに同一の形状を呈し、突設されている。
【0121】アーム軸係合部4jkは、図6、図7、図
15(b)に示すように、寸法l8をもって離間している
平行な平面部(載置嵌合軸部の嵌入面)4jk2、4jk2
と径l7を有する円筒部(第4円筒面)4jk1、4jk1
とを具えて形成されている。
【0122】ここで、アーム軸係合部4jkは、チルト
カバー3におけるアーム軸係合孔3ukのアーム嵌入孔
3uk2に平行に平面部4jk2、4jk2を挿通してア
ーム軸係合孔3uk内に嵌入される構成である。
【0123】従って、アーム軸係合部4jkをアーム軸
係合孔3uk内から外す場合は、アーム嵌入孔3uk2
に平行にアーム軸係合部4jkの平面部4jk2、4j
k2を挿通しカバー軸係合孔2ukから外される構成で
ある。
【0124】このようにして、アーム軸係合孔3uk内
に嵌入されたアーム軸係合部4jkは、円筒部4jk
1、4jk1をもってアーム軸係合孔3ukの円筒孔部3
uk1、3uk1内を摺動し回転する。
【0125】従って、平面部4jk2、4jk2間寸法l
8はアーム嵌入孔3uk2の縦寸法l6より短かく(l8<
l6)設定されると共に、円筒部4jk1の径l7は円筒孔
部3uk1の径l5より短かく(l7<l5)設定されてい
る。
【0126】また、角度可変装置1の使用時に、チルト
アーム4のアーム軸係合部4jkの平面部4jk2、4
jk2とアーム軸係合孔3ukのアーム嵌入孔3uk2と
が平行になると、アーム軸係合部4jkがアーム軸係合
孔3ukから外れてしまうので、角度可変装置1の使用
時には、アーム軸係合部4jkの平面部4jk2、4j
k2とアーム軸係合孔3ukのアーム嵌入孔3uk2とは
平行にならないように、アーム軸係合部4jkの平面部
4jk2、4jk2のチルトアーム4に対する角度が設定
されている。
【0127】上記の如く、アーム回動軸4jと両端部の
アーム軸係合部4jkは同心であることから、図15
(d)に示すように、チルトアーム4のアーム回動軸4j
が一方側でチルトカバー3のアーム軸受け凹部3uuに
よって受けられるとともに、図15(b)に示すように、
アーム回動軸4jの両端部のアーム軸係合部4jkの円
筒部4jk1が他方側でチルトカバー3のアーム軸係合
孔3ukにおける円筒孔部3uk1に受けられることに
より、チルトアーム4は、チルトカバー3のアーム軸受
け凹部3uuに軸支されるアーム回動軸4jを中心にチ
ルトカバー3に対して枢設されるものである。
【0128】チルトアーム4の他方端部の両側面にはそ
れぞれ、楕円状断面を有するアーム係合突起4tが外方
に向い突設されている。
【0129】また、チルトアーム4の他方端縁部の下部
には、ベンディングリブ(アーム係止部、弾性係止部)4
rが一対外方に向い突設されており、その先端には下方
に突出するベンディング爪(凸状部)4rtが形成されて
いる。
【0130】また、各ベンディングリブ4rに近接して
その内方には偏平な直方体形状を呈する一対の位置決め
リブ (アーム係止部、位置決め係止部)4sがそれぞれ
外方に向い突設され、その先端部の上下角部は面取りが
施されている。
【0131】チルトアーム4の他方端下部の中央には、
図6(b)に示す断面形状のアーム案内リブ(アーム案内
部)4aが所定の長さにわたって形成されている。
【0132】なお、上述の構成においては、チルトベー
ス2とチルトカバー3との軸受け構造をチルトベース2
に軸受け部であるカバー軸受け部2uを形成し、チルト
カバー3に軸部であるカバー回動軸3jおよびカバー軸
係合部3jkを形成したが、逆に、チルトベース2に軸
部を形成し、チルトカバー3に軸受け部を形成してもよ
い。
【0133】また、チルトカバー3とチルトアーム4と
の軸受け構造をチルトカバー3に軸受け部であるアーム
軸受け部3uを形成し、チルトアーム4に軸部であるア
ーム回動軸4jおよびアーム軸係合部4jkを形成した
が、逆に、チルトカバー3に軸部を形成し、チルトアー
ム4に軸受け部を形成してもよい。
【0134】次に、上記の部品を用いて構成される角度
可変装置1の組み立て方法について説明する。
【0135】まず、図8、図9に示すように、チルトア
ーム4におけるアーム軸係合部4jkの平面部4jk
2、4jk2をチルトカバー3のアーム軸受け部3uのア
ーム嵌入孔3uk2へ平行に合わせ、アーム回動軸4j
の両端部のアーム軸係合部4jkをアーム軸受け部3u
の両端部のアーム軸係合孔3ukへ嵌入することにより
チルトアーム4のアーム回動軸4jをチルトカバー3の
アーム軸受け凹部3uuに回転自在に取り付けることに
より、チルトアーム4とチルトカバー3とを枢結する。
(図15(b)、(d)参照)このようにして、チルトアーム
4とチルトカバー3とがアーム回動軸4jの軸心である
チルトカバー支軸線(載置部材支軸線)を中心に揺動自在
に軸支される。
【0136】なお、前述したように、チルトアーム4の
アーム軸係合部4jkの平面部4jk2、4jk2間寸法
l8と、チルトカバー3のアーム軸係合孔3ukのアー
ム嵌入孔3uk2の縦寸法l6とは l8<l6 の関係
を満たすので、チルトアーム4のアーム軸係合部4jk
はチルトカバー3のアーム軸係合孔3ukへ円滑に嵌入
される。
【0137】ここで、チルトアーム4におけるアーム軸
係合部4jkがチルトカバー3のアーム軸受け部3uの
アーム嵌入孔3uk2へ嵌入、或いは取り外されるチル
トアーム4とチルトカバー3との相対的位置は、角度可
変装置1を使用中には取り得ない位置であるように、チ
ルトアーム4のアーム軸係合部4jkとチルトカバー3
のアーム軸受け部3uのアーム嵌入孔3uk2とが成形
されている。
【0138】従って、角度可変装置1の使用中に、チル
トアーム4とチルトカバー3とが外れることは起こり得
ないように構成されている。
【0139】次いで、図10、図11に示すように、チ
ルトアーム4とチルトカバー3との組立体をチルトボタ
ン5が設置されたチルトベース2へ取り付ける。
【0140】すなわち、チルトベース2のカバー軸受け
部2uのカバー嵌入孔2uk2へチルトカバー3におけ
るカバー軸係合部3jkの平面部3jk2、3jk2を平
行に沿わせて、カバー回動軸3jの両端部のカバー軸係
合部3jkをカバー軸受け部2uの両端部のカバー軸係
合孔2ukへ嵌入することによりチルトカバー3のカバ
ー回動軸3jをチルトベース2のカバー軸受け凹部2u
uに回転自在に取り付けることにより、チルトアーム4
とチルトカバー3との組立体とチルトベース2とを枢結
する。
【0141】このようにして、チルトカバー3とチルト
ベース2とがカバー回動軸3jの軸心であるチルトベー
ス支軸線(ベース支軸線)を中心に揺動自在に軸支され
る。
【0142】なお、前述したように、チルトカバー3の
カバー軸係合部3jkの平面部3jk2、3jk2間寸法
l4と、チルトベース2のカバー軸係合孔2ukのカバ
ー嵌入孔2uk2の幅の寸法l2とはl4<l2の関係を満
たすので、チルトカバー3のカバー軸係合部3jkはチ
ルトベース2のカバー軸係合孔2ukへ円滑に嵌入され
る。
【0143】ここで、チルトカバー3におけるカバー軸
係合部3jkがチルトベース2のカバー軸受け部2uの
カバー嵌入孔2uk2へ嵌入、或いは取り外されるチル
トカバー3とチルトベース2との相対的位置は、角度可
変装置1を使用中には取り得ない位置であるように、チ
ルトカバー3のカバー軸係合部3jkとチルトベース2
のカバー軸受け部2uのカバー嵌入孔2uk2とが成形
されている。
【0144】従って、角度可変装置1の使用中に、チル
トカバー3とチルトベース2とが外れることは起こり得
ないように構成されている。
【0145】次いで、チルトカバー3を回動しチルトベ
ース2と合わせると、図14(b)に示すように、チルト
カバー3における両側部のカバーリブ3rの各カバー固
定凸部3rtがチルトベース2の各カバー固定用リブ2
rのカバー固定孔2roへ係止される。
【0146】さらに、図12(a)に示すように、チルト
ベース2に嵌合されたチルトカバー3に対してチルトア
ーム4を、アーム軸受け凹部3uuに軸支されるアーム
回動軸4jを中心に矢印C方向へ回動し、チルトアーム
4のアーム係合突起4tをアーム固定用孔2aへ挿入す
る。
【0147】すると、チルトアーム4のアーム係合突起
4tによりアーム固定リブ2sのアーム固定突部2s1
が矢印d方向へ押圧され、アーム固定リブ2sが弾性変
形し、図12(b)に示すように、チルトアーム4のアー
ム係合突起4tがアーム固定リブ2sのアーム固定突部
2s1の下方に嵌入され、図13、図15(a)に示すよ
うに、係合される。
【0148】このチルトカバー3およびチルトアーム4
をチルトベース2に一体に嵌合した状態、すなわち図1
に示す電話機50の載置角度が0度の時(図28(a)参
照)の角度可変装置1を図13に示している。
【0149】なお、上述の例では、チルトベース2のカ
バー軸係合孔2ukのカバー嵌入孔2uk2が平行面2
uk21、2uk21を有し、且つチルトカバー3のカバー
軸係合部3jkが平行な平面部3jk2、3jk2で切り
欠かれた円筒部3jk1、3jk1を具える構成とした
が、カバー嵌入孔2uk2およびカバー軸係合部3jk
は必ずしも平行面を有する必要はなく、カバー嵌入孔2
uk2が上下方向に型抜きできる等の条件を満たし、ま
たチルトベース2のカバー軸係合孔2ukへのチルトカ
バー3のカバー軸係合部3jkの嵌入が可能であれば他
の曲面等の形状を有してもよい。
【0150】同様に、上述の例では、チルトカバー3の
アーム軸係合孔3ukのアーム嵌入孔3uk2が平行面
を有し、且つチルトアーム4のアーム軸係合部4jkが
平行な平面部4jk2、4jk2で切り欠かれた円筒部4
jk1、4jk1を具える構成としたが、アーム嵌入孔3
uk2およびアーム軸係合部4jkは必ずしも平行面を
有する必要はなく、アーム嵌入孔3uk2が上下方向に
型抜きできる等の条件を満たし、またチルトカバー3の
アーム軸係合孔3ukへのチルトアーム4のアーム軸係
合部4jkの嵌入が可能であれば他の曲面等の形状を有
してもよい。
【0151】次に、角度可変装置1の動作について説明
する。
【0152】図16は、電話機50を図28に示す4通
りの角度に載置可能である角度可変装置1を3番目の傾
斜角度(図28(c)参照)に設定した状態を示している。
【0153】この際、チルトアーム4のアーム案内リブ
4aは、図17(a)に示すように、チルトボタン5の案
内斜面5a2に当接しているとともに、図17(b)に示
すように、チルトアーム4の位置決めリブ4sとベンデ
ィングリブ4rとがチルトベース2のアーム凹部斜面2
ob1のアーム係合孔2ohに嵌入され、ベンディングリ
ブ4rのベンディング爪4rtが係合することにより係
止されている。(図19(a)参照) ここで、チルトアーム4のリブ側端面4pはアーム凹部
斜面2ob1に平行に当接するように構成されている。
【0154】同様に、チルトアーム4の位置決めリブ4
sとベンディングリブ4rとがチルトベース2のアーム
凹部斜面2oa1のアーム係合孔2oh、或いはアーム凹
部斜面2oc1のアーム係合孔2ohに係止される際に
も、それぞれアーム凹部斜面2oa1、アーム凹部斜面2
oc1に平行に当接するように構成されている。
【0155】リブ側端面4pは、図6に示すように、チ
ルトアーム4の平面方向に対して直角に形成されている
ので、チルトアーム4はアーム固定凹部2oaのアーム
凹部斜面2oa1にリブ側端面4pを介して垂直に当接
し、または、チルトアーム4はアーム固定凹部2obの
アーム凹部斜面2ob1にリブ側端面4pを介して垂直に
当接し、または、チルトアーム4はアーム固定凹部2o
cのアーム凹部斜面2oc1にリブ側端面4pを介して垂
直に当接することになる。
【0156】そのため、電話機50に加わる力は、電話
機50が図28(b)に示す角度の場合にはチルトアーム
4のリブ側端面4pを介してチルトベース2のアーム固
定凹部2oaのアーム凹部斜面2oa1に垂直に伝達さ
れ、また、電話機50が図28(c)に示す角度の場合に
はチルトアーム4のリブ側端面4pを介してチルトベー
ス2のアーム固定凹部2obのアーム凹部斜面2ob1に
垂直に伝達され、また、電話機50が図28(d)に示す
角度の場合にはチルトアーム4のリブ側端面4pを介し
てチルトベース2のアーム固定凹部2ocのアーム凹部
斜面2oc1に垂直に伝達されることになる。
【0157】従って、チルトアーム4からチルトベース
2に加わる力は、アーム凹部斜面2oa1、2ob1、2o
c1に垂直に伝達されるので、応力が無理なく均等に分散
してアーム凹部斜面2oa1、2ob1、2oc1に伝達さ
れ、局所的に集中荷重が加わることはない。
【0158】そのため、電話機50に加わる力は、アー
ム凹部斜面2oa1、2ob1、2oc1を介して十分な強度
を有するチルトベース2に分散して無理なく伝達される
ので、電話機50に過大な力が加わった場合にも、角度
可変装置1が破損することはなく、またぐらつきも発生
せず充分な安定性を有している。
【0159】角度可変装置1の設定角度を変える場合
は、図16に示すように、使用者はチルトボタン5の外
端部5tを矢印B1方向へ押圧する。
【0160】押圧されたチルトボタン5は、図20(a)
に示すように、チルトベース2内へ摺動し、チルトアー
ム4のアーム案内リブ4aはチルトボタン5の案内斜面
5a2により矢印eに示すように案内され、チルトアー
ム4は矢印eのように移動する。
【0161】この時、図20(b)に示すように、ベンデ
ィングリブ4rは若干の弾性変形を伴ないベンディング
爪4rtが上方向に移動し、チルトベース2におけるア
ーム固定凹部2obのアーム係合孔2ohとの係合が解
除され、チルトアーム4の位置決めリブ4sとベンディ
ングリブ4rは矢印eに示すように移動する。(図19
(b)参照) 続いて、角度可変装置1を新たな所望の角度に設定する
ために、使用者はチルトボタン5への押圧を止めるとチ
ルトボタン5は圧縮ばね5bの弾性力により移動し、常
態位置へ復元される。
【0162】その後、例えば、使用者が電話機50を図
28(b)に示す載置角度に設定するため、すなわち、チ
ルトアーム4の位置決めリブ4sおよびベンディングリ
ブ4rをアーム固定凹部2oaのアーム係合孔2ohに
係止するため、チルトカバー3に設置される電話機50
を下方へ押圧すると、電話機50に加わった力は、チル
トカバー3を介してチルトアーム4に伝達され、チルト
アーム4の位置決めリブ4sとベンディングリブ4rと
は、図21(b)に示すように、アーム凹部斜面2oa2に
対し鋭角をもって当接するのでアーム凹部斜面2oa2上
を下方に摺動、案内され、一方、チルトアーム4のアー
ム案内リブ4aは、図21(a)に示すように、チルトボ
タン5上方を矢印f1に示すように移動する。
【0163】さらに、使用者がチルトカバー3上に設置
される電話機50を下方へ押圧すると、チルトアーム4
の位置決めリブ4sおよびベンディングリブ4rは、さ
らにアーム凹部斜面2oa2上を下方に摺動、案内され、
図22(b)に示すように、ベンディングリブ4rが上方
に弾性変形してアーム固定凹部2oaのアーム係合孔2
ohへ嵌入されベンディング爪4rtがアーム係合孔2
ohに係合することにより、位置決めリブ4sおよびベ
ンディングリブ4rがアーム係合孔2ohに係止され、
電話機50が図28(b)に示す載置角度に設定される。
【0164】この時、チルトアーム4のアーム案内リブ
4aは、図22(a)に示すように、チルトボタン5の案
内斜面5a1の最下部に位置している。
【0165】一方、使用者が、電話機50を図28(b)
に示す載置角度に設定するのではなく図28(d)に示す
載置角度に設定する場合、すなわち、チルトアーム4の
位置決めリブ4sとベンディングリブ4rとをアーム固
定凹部2ocのアーム係合孔2ohに係止する場合は、
チルトアーム4を軽く掴み、チルトアーム4の位置決め
リブ4sおよびベンディングリブ4rをアーム固定凹部
2oc内へ軽く押すことにより、チルトアーム4の位置
決めリブ4sおよびベンディングリブ4rがアーム固定
凹部斜面2oc1に案内され、ベンディングリブ4rが上
方に弾性変形しアーム固定凹部2ocのアーム係合孔2
ohへ嵌入されベンディング爪4rtがアーム係合孔2
ohに係合することにより、位置決めリブ4sおよびベ
ンディングリブ4rがアーム係合孔2ohに係止され、
電話機50は図28 (d)に示す載置角度に設定され
る。
【0166】なお、上述した方法と同様な方法により、
電話機50が上記以外の設定角度に載置される。
【0167】例えば、電話機50の載置角度を小さく変
更し設定する場合、すなわち、電話機50の載置角度を
図28(d)に示す載置角度から図28(c)に示す載置角
度へ小さく変更する場合、チルトボタン5を押圧するこ
とにより、チルトアーム4の位置決めリブ4sとベンデ
ィングリブ4rとをアーム固定凹部2ocのアーム係合
孔2ohとの係止から解除してアーム固定凹部2oc外
に案内する。
【0168】次いで、チルトカバー3に載置される電話
機50を下方に押し込むことでチルトアーム4の位置決
めリブ4sとベンディングリブ4rとがアーム摺動面2
sp1、さらにアーム凹部斜面2ob2上を外方向に摺動、
案内され、ベンディングリブ4rが上方に弾性変形しア
ーム固定凹部2obのアーム係合孔2ohへ嵌入されベ
ンディング爪4rtがアーム係合孔2ohに係合するこ
とにより、位置決めリブ4sとベンディングリブ4rと
がアーム係合孔2ohに係止され、電話機50が図28
(c)に示す載置角度に設定される。
【0169】或いは、電話機50の載置角度を図28
(b)に示す載置角度から図28(a)に示す載置角度へ小
さく変更する場合、チルトボタン5を押圧することによ
り、チルトアーム4の位置決めリブ4sとベンディング
リブ4rとをアーム固定凹部2oaのアーム係合孔2o
hとの係止から解除してアーム固定凹部2oa外に案内
する。
【0170】次いで、チルトカバー3に載置される電話
機50を下方に押し込むことでチルトアーム4の位置決
めリブ4sとベンディングリブ4rとをアーム摺動面2
sp2上を外方向に摺動、案内し、そして、チルトアーム
4を水平姿勢にしてチルトカバー3の両側部の各カバー
固定凸部3rtをチルトベース2の各カバー固定用リブ
2rのカバー固定孔2roへ係止する(図14(b)参照)
ことにより、電話機50が図28(a)に示す載置角度に
設定される。
【0171】一方、電話機50の載置角度を図28(b)
に示す載置角度から図28(c)に示す載置角度へ大きく
変更し設定する場合は、まず、チルトボタン5を押圧す
ることにより、チルトアーム4の位置決めリブ4sとベ
ンディングリブ4rとをアーム固定凹部2oaのアーム
係合孔2ohとの係止から解除し、アーム固定凹部2o
a外に案内する。
【0172】次いで、チルトアーム4を軽く掴み、チル
トアーム4の位置決めリブ4sおよびベンディングリブ
4rをアーム固定凹部2ob内へ軽く押すことにより、
位置決めリブ4sとベンディングリブ4rとがアーム固
定凹部2obのアーム凹部斜面2ob1、2ob2に案内さ
れ、ベンディングリブ4rが上方に弾性変形しアーム固
定凹部2obのアーム係合孔2ohへ嵌入されベンディ
ング爪4rtがアーム係合孔2ohに係合することによ
り、位置決めリブ4sとベンディングリブ4rとがアー
ム係合孔2ohに係止され、電話機50が図28(c)に
示す載置角度に設定される。
【0173】或いは、電話機50の載置角度を図28
(a)に示す載置角度から図28(b)に示す載置角度へ大
きく変更し設定する場合、まず、使用者はチルトカバー
3に載置される電話機50をチルトベース2から上方へ
引き上げると、チルトカバー3両側部に成形される各カ
バー固定凸部3rtのチルトベース2における各カバー
固定孔2roへの係止(図14(b)参照)が解除される。
【0174】次いで、チルトアーム4を軽く掴み、チル
トアーム4の位置決めリブ4sおよびベンディングリブ
4rをアーム固定凹部2oa内へ軽く押すことにより、
位置決めリブ4sおよびベンディングリブ4rがアーム
固定凹部2oaのアーム凹部斜面2oa1、2oa2に案内
され、ベンディングリブ4rが上方に弾性変形しアーム
固定凹部2oaのアーム係合孔2ohへ嵌入されベンデ
ィング爪4rtが係合することにより、位置決めリブ4
sとベンディングリブ4rとがアーム係合孔2ohに係
止され、電話機50が図28(b)に示す載置角度に設定
される。
【0175】なお、電話機50を図28(b)、図28
(c)、図28(d)の何れかの載置角度に設定する場合、
チルトアーム4を軽く掴み、チルトアーム4の位置決め
リブ4sおよびベンディングリブ4rを所望のアーム固
定凹部内へ軽く押すことにより、位置決めリブ4sおよ
びベンディングリブ4rを所望のアーム固定凹部内に嵌
入し、所望のアーム固定凹部のアーム係合孔2ohに係
止する方法を適用してもよいことは言うまでもない。
【0176】ここで、前述したように、角度可変装置1
の使用中、チルトアーム4のアーム係合突起4tはアー
ム保持案内板2pの下面にて保持され、チルトアーム4
はチルトベース2から離脱することが防止され、角度可
変装置1は、図16、図18に示す態様をもって使用さ
れるものである。
【0177】次に、角度可変装置1を電話機50に取り
付ける方法について説明する。
【0178】まず、図23に示すように、電話番号用紙
貼付けトレイ50tを電話機50の下面のガイドレール
50rから外方へ摺動させて外す。
【0179】次いで、図24に示すように、電話番号用
紙貼付けトレイ50tの側部をチルトベース2に成形さ
れる一対のベースガイドレール2t内に差し込み、奥方
へ摺動し、嵌入する。(図25参照)そして、図26に示
すように、角度可変装置1のチルトカバー3の電話機取
り付け板3pを電話機50の一対のガイドレール50r
内に差し込み、奥方へ摺動することによって嵌入し、図
27に示すように、角度可変装置1を電話機50へ取り
付ける。
【0180】この角度可変装置1に取り付けられた電話
機50を図28(a)に示す。
【0181】ところで、角度可変装置1は電話機50を
図28に示す4種類の角度に載置可能な構成である。
【0182】電話機50を、図28(a)に示す水平の載
置角度から図28(b)に示す載置角度へ変更するには、
使用者は、まず、図28(a)に示す電話機50を角度可
変装置1から分離するように上方へ持ち上げ、次いでチ
ルトアーム4に軽く手を添えチルトアーム4の位置決め
リブ4sおよびベンディングリブ4rを図28(b)に示
す角度に電話機50を設定するためのアーム固定凹部2
oa内へ軽く押し込む。
【0183】すると、チルトアーム4の位置決めリブ4
sとベンディングリブ4rとがチルトベース2のアーム
固定凹部2oaのアーム凹部斜面2oa1、2oa2に案内
され、ベンディングリブ4rが弾性変形することにより
アーム係合孔2oh内へ嵌入されベンディング爪4rt
が係合し、位置決めリブ4sとベンディングリブ4rと
がアーム係合孔2ohに係止される。
【0184】このようにして、電話機50は、図28
(a)に示す水平状態から図28(b)に示す角度へ移行さ
れる。
【0185】さらに、電話機50を図28(c)、図28
(d)に示す載置角度に変更するには、図20に示すよう
に、チルトボタン5を矢印B1方向へ押圧することによ
りチルトアーム4の位置決めリブ4sおよびベンディン
グリブ4rのチルトベース2のアーム係合孔2ohとの
係止を解除する。
【0186】次いで、チルトボタン5への押圧を止め、
チルトアーム4を軽く掴み、チルトアーム4の位置決め
リブ4sおよびベンディングリブ4rを所望の角度に対
応するチルトベース2のアーム固定凹部2ob(図28
(c)に相当)或いはアーム固定凹部2oc(図28(d)に
相当)内へ軽く押すことによりアーム係合孔2oh内へ
位置決めリブ4sおよびベンディングリブ4rが嵌入さ
れベンディング爪4rtが係合して係止され、チルトア
ーム4がチルトベース2に固定される。
【0187】このようにして、電話機50は図28
(c)、図28(d)に示す載置角度に設定される。
【0188】一方、電話機50を図28(d)に示す載置
角度から図28(c)に示す載置角度に変更するには、図
20に示すように、チルトボタン5を矢印B1方向へ押
圧することによりチルトアーム4の位置決めリブ4sお
よびベンディングリブ4rのチルトベース2のアーム係
合孔2ohとの係合を解除する。
【0189】次いで、チルトボタン5への押圧を止め、
電話機50を下方に押し込むことにより、チルトアーム
4の位置決めリブ4sおよびベンディングリブ4rがア
ーム摺動面2sp1、アーム凹部斜面2ob2上を外方向に
摺動、案内され、ベンディングリブ4rが弾性変形して
アーム固定凹部2obのアーム係合孔2ohに嵌入され
ベンディング爪4rtが係合し、位置決めリブ4sとベ
ンディングリブ4rとがアーム係合孔2ohに係止する
ことにより、電話機50が図28(c)に示す載置角度に
設定される。
【0190】また、電話機50を図28(c)に示す載置
角度から図28(b)に示す載置角度に変更する場合は、
上述の図28(d)に示す載置角度から図28(c)に示す
載置角度に変更する操作と同様な操作により、チルトア
ーム4の位置決めリブ4sおよびベンディングリブ4r
をアーム固定凹部2ocのアーム係合孔2ohに係止す
ることにより、電話機50が図28(b)に示す載置角度
に設定される。
【0191】また、電話機50を図28(b)に示す載置
角度からを図28(a)に示す載置角度に変更するには、
図20に示すように、チルトボタン5を矢印B1方向へ
押圧することによりチルトアーム4の位置決めリブ4s
およびベンディングリブ4rのチルトベース2のアーム
係合孔2ohとの係止を解除する。
【0192】次いで、チルトボタン5への押圧を止め、
電話機50を下方に押し込むことにより、チルトアーム
4の位置決めリブ4sおよびベンディングリブ4rがア
ーム摺動面2sp2上を外方向に摺動、案内され、チルト
カバー3の両側部のカバーリブ3rの各カバー固定凸部
3rtがチルトベース2の各カバー固定用リブ2rのカ
バー固定孔2roへ係止する(図14(b)参照)ことによ
り、電話機50が図28(a)に示す載置角度に設定され
る。
【0193】上述の操作により、電話機50を適宜、図
28(a)〜(d)に示す所望の載置角度に載置できる。
【0194】なお、前述したように、電話機50を図2
8(b)、図28(c)、図28(d)の何れかの載置角度に
設定する場合、チルトアーム4を軽く掴み、チルトアー
ム4の位置決めリブ4sおよびベンディングリブ4rを
所望のアーム固定凹部内へ軽く押すことにより、位置決
めリブ4sおよびベンディングリブ4rを所望のアーム
固定凹部内に嵌入し、所望のアーム固定凹部のアーム係
合孔2ohに係止する方法を適用してもよいことは言う
までもない。
【0195】上記構成の角度可変装置1によれば、電話
機50へ角度可変装置1を設置することにより、電話機
50の載置角度が大きな範囲で複数段設定可能であり、
電話機50の操作性が向上する。
【0196】また、電話機50の下面のガイドレール5
0rに取り付けられる電話番号用紙貼付けトレイ50t
を外し、ガイドレール50rに角度可変装置1を取り付
けられるので、電話機50への角度可変装置1の取り付
け、取り外しが極めて容易である。
【0197】また、電話機50から外した電話番号用紙
貼付けトレイ50tは角度可変装置1の下面のベースガ
イドレール2tへ取り付けられるので、従前通りに電話
番号用紙貼付けトレイ50tを使用できる。
【0198】このように、角度可変装置1は電話機50
とは別体に構成されるので角度可変装置1はオプション
として使用可能であり、角度可変装置1を必要としない
使用者の余分な価格負担を防止できる。
【0199】さらに、角度可変装置1の構造は、基本的
にチルトベース2、チルトカバー3、チルトアーム4と
から成り構成が簡素であり、製造コストが低廉である。
【0200】また、軸受け構造は、軸部と軸受け部とも
上下抜き金型により製造可能であり金型コストが低く、
また、軸部と軸受け部を嵌入することにより組み立て可
能であるので組み立性が良好である。
【0201】そのため、チルトベース2、チルトカバー
3、チルトアーム4、およびチルトボタン5は上下抜き
金型で製造可能で金型設備費が低廉である。
【0202】また、角度可変装置1を構成する各部材は
単に嵌入することにより組み立て可能であり、組み立て
性が良好であり、角度可変装置1の製造コストは低廉で
ある。
【0203】また、角度可変装置1の設定角度を変更す
るためにチルトボタン5を設けたので、角度可変装置1
の設定角度を変更するに際しては、チルトボタン5を押
圧することにより、チルトアーム4の位置決めリブ4s
およびベンディングリブ4rのチルトベース2との係止
を解除してアーム固定凹部2o(2oa、2ob、2oc)
外に案内し、チルトアーム4に軽く手を添えて所望の設
定角度に対応するチルトベース2のアーム固定凹部2o
へ軽く押し入れることにより行え、チルトアーム4のチ
ルトベース2への係止部を視認しつつ操作したり、チル
トアーム4の操作に手間どることはなく操作性が良好で
ある。
【0204】また、角度可変装置1の設定角度を図28
(d)に示す載置角度から図28(c)に示す載置角度へ小
さな角度に変更する場合、チルトアーム4の位置決めリ
ブ4sおよびベンディングリブ4rが鋭角をもって当接
し摺動するチルトベース2のアーム摺動面2sp1、アー
ム凹部斜面2ob2を設けたので、まず、チルトボタン5
を押圧後、角度可変装置1に取り付けられた電話機50
を下方へ押し込むのみで、図28(d)に示す載置角度か
ら図28(c)に示す載置角度へ変更することが可能であ
る。
【0205】同様に、角度可変装置1の設定角度を図2
8(c)に示す載置角度から図28(b)に示す載置角度へ
小さな角度に変更する場合、チルトアーム4の位置決め
リブ4sおよびベンディングリブ4rが鋭角をもって当
接し摺動するチルトベース2のアーム凹部斜面2oa2、
また、角度可変装置1の設定角度を図28(b)に示す載
置角度から図28(a)に示す載置角度へ小さな角度に変
更する場合に、チルトアーム4の位置決めリブ4sおよ
びベンディングリブ4rが鋭角をもって当接し摺動する
チルトベース2のアーム摺動面2sp2を設けたので、ま
ず、チルトボタン5を押圧後、電話機50を下方へ押し
込むのみで、図28(b)に示す載置角度または図28
(a)に示す載置角度、それぞれへの変更が可能である。
【0206】従って、角度可変装置1の設定角度を変更
する際の取り扱い性は良好である。
【0207】また、チルトアーム4のチルトベース2へ
の係止を、チルトアーム4の位置決めリブ4sおよびベ
ンディングリブ4rがベンディングリブ4rの弾性変形
によりチルトベース2のアーム係合孔2ohに嵌入し、
ベンディング爪4rtが係合することにより位置決めリ
ブ4sとベンディングリブ4rとが係止するように構成
したので、動作信頼性が高く、またチルトアーム4のチ
ルトベース2への係止がカチッという音とともに確かな
感触での操作が可能であり製品としての高級感が醸し出
される。
【0208】また、角度可変装置1は、使用時、チルト
アーム4のアーム係合突起4tがチルトベース2のアー
ム保持案内板2pの下面、或いはアーム固定リブ2sの
アーム固定突部2s1下方に保持されるので、角度可変
装置1の載置角度の変更時にも構成部品が離脱すること
はなく一体に構成され、部品が紛失したり、破損するこ
とが防止できる。
【0209】また、角度可変装置1の軸受け部はそれぞ
れ長形の軸受け面を有するので、軸部からの応力を長く
広域な面積で受けるため分散過重となり、例えば軸部を
2点の軸受け部で受ける構成のような過大な集中荷重を
受けることが防止され、軸受け部の機械的強度が高い。
【0210】また、チルトアーム4がチルトベース2へ
係止されるに際しては、チルトアーム4のリブ側端面4
pがチルトベース2に垂直に当接するので、チルトアー
ム4からチルトベース2へ加わる力が垂直に分散してチ
ルトベース2へ伝達され局所的に集中荷重を受けること
が防止され、角度可変装置1に加わる力に対して強度が
高い。
【0211】また、角度可変装置1のぐらつきが防止さ
れ装置の機械的安定性が高い。
【0212】次に、チルトボタンのチルトベースへの取
り付け、およびチルトボタンのチルトベースからの分解
を容易に行うことが可能であるチルトベース(ベース部
材)2′とチルトボタン(操作部材)5′を具備する第2
実施例について説明する。
【0213】なお、第2実施例は、第1実施例のチルト
ベース2とチルトボタン5に対して、その組み立てに関
する構成以外は第1実施例と全く同一の構成であり、第
1実施例が同様に適用される。
【0214】上記チルトボタン5′は、上述したよう
に、第1実施例のチルトボタン5と略同一の構成を有し
ており、同一の構成は第1実施例の符号を付し説明を省
略する。
【0215】図29に示すように、チルトボタン5′の
案内斜面5a3側長手方向の端部を形成する前壁面板5
h′には、チルトベース2′上に立設されるばね当接リ
ブ2m6′(後述)が挿通されるための当接リブ挿通孔5
ha′が穿孔されている。
【0216】当接リブ挿通孔5ha′は、ばね当接リブ
2m6′が挿通されるため、前壁面板5h′において、
ばね当接リブ2m6より若干大きい矩形状断面を有する
孔としてチルトボタン5′下面側が開口され形成されて
いる。
【0217】また、案内斜面5a3と案内斜面5a2間の
両側部には各々、所定の高さを有するボタン摺動案内段
部(摺動被案内部)5s′、5s′が成形されており、チ
ルトボタン5′の移動動作時にチルトベース2′上に上
方向から摺動自在に支持され、案内される構成である。
【0218】そして、チルトボタン5′の他端側には、
チルトボタン5′がチルトベース2′に係合し取り付け
られるための取り付け部5u′が形成されている。
【0219】図29(b)に示すように、チルトボタン
5′の裏面側には、圧縮ばね5bを収納するためのばね
収納部5i′が圧縮ばね5bを収容する容積を有し形成
されている。
【0220】チルトボタン5′裏面側中央部には、分解
用突起5k′が円筒形状を呈しチルトボタン5′下面よ
り突出する高さを有して立設されている。
【0221】図30に示すように、前記チルトベース
2′においては、第1実施例のチルトベース2のボタン
摺動溝2mに相当するボタン摺動溝2m′近傍域以外の
構成は第1実施例のチルトベース2と全く同一の構成で
あるので、同一の符号を付し説明を省略する。
【0222】ボタン摺動溝2m′における長手方向チル
トベース2′内方側の端部には、側壁を形成するボタン
案内壁2m1′に連続してボタン当接壁2m2′が奥壁を
形成し立設されている。
【0223】ボタン当接壁2m2′は、電話機50の使
用時にチルトボタン5′の外端部(操作部)5tが使用者
により内方に深く押圧された際に、チルトボタン5′先
端部の前壁面板5h′が当接し、チルトボタン5′の移
動動作におけるストッパーの役割を担っている。
【0224】ここで、ボタン摺動溝2m′におけるボタ
ン案内壁2m1′、2m1′間距離は、チルトボタン5′
の幅寸法より若干大きい寸法を有しており、チルトボタ
ン5′は移動動作において、その側面部5d′、5d′
がボタン案内壁2m1′、2m1′により案内されてい
る。
【0225】一方、ボタン摺動溝2m′における長手方
向チルトベース2′外方側の端部には、ボタン挿通孔
(操作部材挿通孔部)2m3′が外方に挿通し穿孔されて
いる。
【0226】ボタン挿通孔2m3′は、チルトボタン
5′が挿通する孔であり、チルトボタン5′の取り付け
部5u′の横断面より若干、大きい面積の矩形状断面を
有し形成されている。
【0227】また、ボタン摺動溝2m′の側面を形成す
るボタン案内壁2m1′、2m1′のチルトベース2′内
方側の上縁部にはそれぞれ、矩形平板状のボタン上方案
内リブ(操作部材上方案内部)2m4′がボタン摺動溝2
m′内方側に向かい所定長さを有し相対向して突設され
ている。
【0228】ボタン上方案内リブ2m4′、2m4′は、
ボタン摺動溝2m′底面を形成するボタン摺動溝底板2
m5′からの距離がチルトボタン5′のボタン摺動案内
段部5s′の高さより若干、大きい間隔をもって形成さ
れ、ボタン摺動溝底板2m5′とともに水平方向の往復
運動を行うチルトボタン5′を上下方向から摺動自在に
挟持している。
【0229】また、ボタン摺動溝2m′におけるチルト
ベース2′内方側のボタン摺動溝底板2m5′上には、
強度が大きい略H状の形状を呈するばね当接リブ2m
8′が立設されている。
【0230】さらに、ボタン摺動溝底板2m5′の長手
方向中央部近傍には、突起収納凹部2m6′が長楕円状
水平断面を有する凹部として形成されている。
【0231】突起収納凹部2m6′は、チルトボタン
5′の分解用突起5k′がチルトボタン5′下面より突
出する長さより大きい深さを有し形成されている。
【0232】突起収納凹部2m6′は、チルトボタン
5′がチルトベース2′に取り付けられた際、チルトボ
タン5′の分解用突起5k′が内部に収納されるように
形成されており、チルトボタン5′の移動動作時には分
解用突起5k′がその内部で長さ方向に往復運動を行っ
ている。
【0233】また、突起収納凹部2m6′の長さ方向チ
ルトベース2′外方側の壁面を形成する収納凹部曲面2
m61′は、組立時にチルトボタン5′が圧縮ばね5bに
より外方向へ付勢された際、チルトボタン5′の分解用
突起5k′が当接し、チルトボタン5′の抜け止めのス
トッパーの役割を担っている。
【0234】また、突起収納凹部2m6′内には、分解
用突起押圧孔(分解用孔部)2m7′が上下方向に貫通し
穿孔されている。
【0235】分解用突起押圧孔2m7′は、チルトベー
ス2′に取り付けられたチルトボタン5′を取り外す作
業を行うための孔であり、チルトボタン5′の分解用突
起5k′より大きい径を有し形成されている。
【0236】次に、上記構成のチルトベース2′にチル
トボタン5′を取り付ける手順について説明する。
【0237】まず、図31(a)に示すように、圧縮ばね
5bをボタン摺動溝2m′のボタン摺動溝底板2m5′
上にばね当接リブ2m8′に当接させて載置する。
【0238】次いで、チルトベース2′に対して、チル
トボタン5′の先端部を上方にして傾斜させ、チルトベ
ース2′のボタン挿通孔2m3′にチルトボタン5′の
取り付け部5u′を差し込み、チルトボタン5′をチル
トベース2′のボタン上方案内リブ2m4′、2m4′の
後方位置まで挿入する。
【0239】次いで、図31(b)に示すように、チルト
ボタン5′先端部を矢印B方向に押圧し弾性変形させて
湾曲させ、チルトボタン5′のボタン摺動案内段部5
s′、5s′をチルトベース2′のボタン上方案内リブ
2m4′、2m4′より下方に位置させ、続いて、矢印C
方向にチルトボタン5′を押圧する。
【0240】そして、図31(c)に示すように、チルト
ボタン5′のボタン摺動案内段部5s′、5s′をボタ
ン上方案内リブ2m4′、2m4′の下方に挿入し、チル
トボタン5′の分解用突起5k′がボタン摺動溝2mの
突起収納凹部2m6′内に収納されるまでチルトボタン
5′を矢印C方向に押圧する。
【0241】チルトボタン5′の分解用突起5k′が突
起収納凹部2m6′内に収納されると、図32に示すよ
うに、チルトボタン5′のチルトベース2′への取り付
けは完了する。
【0242】逆に、チルトベース2′に取り付けられた
チルトボタン5′を取り外す手順は、図31 (c)に示
すように、まず、ピン等を用いて分解用突起押圧孔2m
7′を挿通してチルトボタン5′の分解用突起5k′を
矢印D方向に押圧し、ボタン摺動溝底板2m5′上面よ
り上方に分解用突起5k′が位置するまで押し上げる。
【0243】次いで、チルトボタン5′を掴み矢印E方
向に押圧し、図31(b)に示すように、分解用突起5
k′がボタン摺動溝底板2m5′上に乗せた状態でさら
に押圧する。
【0244】そして、チルトボタン5′のボタン摺動案
内段部5s′、5s′がボタン上方案内壁リブ2m
4′、2m4′の下方より抜き去られると、図31(a)に
示すように、チルトボタン5′の先端部を上方に持ち上
げ、チルトボタン5′を矢印G方向に引き抜き、チルト
ベース2′から取り外される。
【0245】次に、チルトベース2′に取り付けられた
チルトボタン5′の動作について説明する。
【0246】チルトボタン5′は、図31(c)に示すよ
うに、外端部5tを使用者により矢印F方向に押圧さ
れ、圧縮ばね5bの付勢力に抗して矢印C方向に移動す
る。
【0247】そして、チルトボタン5′先端部の前壁面
板5h′がチルトベース2′のボタン当接壁2m2′に
当接してチルトボタン5′の押圧による移動は停止され
る。
【0248】他方、使用者がチルトボタン5′に対する
押圧を止めると、チルトボタン5′は圧縮ばね5bの付
勢力により矢印E方向に移動し、チルトボタン5′の分
解用突起5k′が突起収納凹部2m6′内の収納凹部曲
面2m61′に当接することによりチルトボタン5′の移
動が停止される。(図31(c)参照) 上述の構成によれば、チルトボタン5′は、一端部のボ
タン摺動案内段部5s′、5s′がチルトベース2′の
ボタン上方案内リブ2m4′、2m4′に上方から案内さ
れ、他端部の外周面がボタン挿通孔2m3′により案内
されるので、ボタン摺動溝2m′内に係合され、円滑に
往復動作が行われる。
【0249】また、チルトボタン5′のチルトベース
2′への取り付けは、チルトボタン5′の取り付け部5
u′をチルトベース2′のボタン挿通孔2m3′に挿入
するとともに、チルトボタン5′を弾性変形させてボタ
ン摺動案内段部5s′、5s′をチルトベース2′のボ
タン上方案内リブ2m4′、2m4′の下方に挿入させる
ことにより、取り付けられる。
【0250】逆に、チルトボタン5′をチルトベース
2′から取り外す場合は、ピン等を用いて分解用突起押
圧孔2m7′を挿通しチルトボタン5′の分解用突起5
k′を上方に押圧し、チルトボタン5′を弾性変形させ
て移動することにより簡単に取り外せるので、チルトボ
タン5′のチルトベース2′への取り付け、取り外しが
簡単に円滑に行え、組立性が良好で分解作業も容易であ
る。
【0251】よって、チルトボタン5′等が破損した場
合にも、分解作業、組立作業が容易で装置の保守性に優
れる。
【0252】また、上述したように、チルトボタン5′
のチルトベース2′への取り付けに際しては、ねじ等の
部品を一切使用しないので新たな部品コストの上昇は無
く、良好な組立性とも相俟って製造コストが低廉であ
る。
【0253】なお、ボタン上方案内リブ2m4′、2m
4′は矩形平板状としたが、角部を面取りする、または
アールをとる、或いは半円状とする等、その形状は適
宜、選択可能である。
【0254】また、分解用突起押圧孔2m7′は、チル
トボタン5′の分解用突起5k′より大きい径を有する
円孔としたが、分解用突起5k′より大きい楕円状の
孔、或いは矩形状孔等、孔の形状は適宜、選択可能であ
ることは言うまでもない。
【0255】次に、図33に示すように、電話機50に
内線の回線を追加するため等のアドオンモジュール(付
属機器)51を設置した場合の載置角度を変更するため
の第3実施例である角度可変装置について説明する。
【0256】図34に示すように、アドオンモジュール
51を設置した電話機50の載置角度を変更するために
は、2つの角度可変装置10を使用する。
【0257】角度可変装置10は、図35に示すよう
に、前記角度可変装置1におけるチルトカバー3の電話
機取り付け板3pの上面に電話機取り付け板3pを上下
に貫通する装置取り付け孔13baが穿孔された取り付
けボス13bが所定数設置されている。
【0258】また、チルトベース12は、図36に示す
ように、前記角度可変装置1のチルトベース2(基準ベ
ース部材)(図36(a)参照)においてGで示す範囲内の
構成は同一であり、幅Hを幅H′へ単に短くして構成し
ている。(図36(b)参照)すなわち、チルトベース12
の装置支持部12fはチルトベース2の装置支持部2f
に比較し狭く構成されている。
【0259】角度可変装置10のその他の構成は、前記
角度可変装置1の構成と全く同一であるので、同一の符
号を付し説明は省略する。
【0260】チルトベース12は上、下金型を用いて成
形される樹脂成形品であり、図37(a)に示すように、
チルトベース2を成形するチルトベース2の幅Hを有す
るベース金型の入れ子2Kを、チルトベース12を成形
するチルトベース12の幅H′を有するベース金型の入
れ子12Kに交換し、その他の構成はチルトベース2と
全く同一の金型(基準ベース部材を成形する基準金型)を
適用することによって成形される。
【0261】チルトカバー13は上、下金型を用いて成
形される樹脂成形品であり、図37(b)に示すように、
角度可変装置1のチルトカバー3を成形するカバー金型
の入れ子3Kを、所定数の取り付けボス13bを成形す
る13K1部を有するチルトカバー13を成形するため
の取り付けボス成形用の金型の入れ子13Kに交換し、
その他の構成はチルトカバー3と全く同一の金型(載置
部材を成形する基準金型)を適用することによって成形
される。
【0262】ところで、図38に示すように、電話機5
0の下ケースの下面には角度可変装置10を取り付ける
ための所定数の取り付け孔50taが穿孔され、同様にア
ドオンモジュール51の下面には角度可変装置10を取
り付けるための所定数の取り付け孔51taが穿孔されて
いる。
【0263】上記角度可変装置10を、電話機50およ
びアドオンモジュール51に取り付けるには、まず、チ
ルトカバー13、13の装置取り付け孔13ba、13
ba、…を、対応する電話機50の下ケースの取り付け
孔50ta、…と、対応するアドオンモジュール51の下
ケースの取り付け孔51ta、…と合わせ、取り付けねじ
10tnを螺着することにより、チルトカバー13、13
を電話機50およびアドオンモジュール51に取り付け
る。
【0264】次いで、前述した方法により、チルトカバ
ー13、13にチルトボタン5が設置されたチルトベー
ス12とチルトアーム4とをそれぞれ取り付けることに
より、図34に示すように、電話機50およびアドオン
モジュール51へ角度可変装置10、10が設置され
る。
【0265】アドオンモジュール51を設置した電話機
50を角度可変装置10、10を用いて角度を設定する
操作は、前述の角度可変装置1についての操作を角度可
変装置10、10へ適用すればよい。
【0266】なお、上記実施例では、1つのアドオンモ
ジュール51を電話機50に設置した場合を例示した
が、2つ以上のアドオンモジュール51を電話機50に
設置した場合も、両側端部等にそれぞれ角度可変装置1
0を設置すればよい。
【0267】なお、角度可変装置10を設置する位置
は、必ずしも両側端部に限らない。
【0268】上記構成の角度可変装置10によれば、ア
ドオンモジュール51を設置した電話機50の両側端部
等に角度可変装置10を取り付けるので、アドオンモジ
ュール51を設置した電話機50のバランスが良好であ
り、安定性が高い。
【0269】また、角度可変装置10の上面に取り付け
ボス13bを一体に成形しているので電話機50の下面
の突起物、コード等を避けることができ、ゴム等のスペ
ーサが必要なくなり、機器の価格上昇を防止できる。
【0270】また、角度可変装置10は角度可変装置1
の上下抜き製造金型を用いて、入れ子交換により製造可
能であるので、製造コストが低廉である。
【0271】なお、上記実施例では、角度可変装置10
の上面に取り付けボスを形成したが、取り付けボスを形
成せずに角度可変装置10を構成可能であることは言う
までもない。
【0272】また、角度可変装置1の幅を適宜設定する
ことにより、アドオンモジュール51を設置した電話機
50の両側端部にそれぞれ角度可変装置1を設置する構
成も可能である。
【0273】この場合、1種類の角度可変装置を電話機
単体、およびアドオンモジュール設置の電話機にも適用
可能であり、製造コストが極めて低廉な角度可変装置が
得られる。
【0274】次に、第1実施例の変形例である第4実施
例の角度可変装置41について説明する。
【0275】ここで、第4実施例は第1実施例における
チルトカバー3の構成のみを一部変更したものであるの
で、第1実施例と同一の構成は同一の符号を付して説明
を省略する。
【0276】第4実施例におけるチルトカバー43は、
上、下金型を用いて成形される樹脂成形品であり、図3
9に示すように、偏平な直方体様の形状を呈している。
【0277】チルトカバー43の上面部の両側部には、
図39、および図39のH方向矢視図の図40に示すよ
うに、同一形状の薄板状の取り付け案内ストッパー(位
置決め案内部)43g、43gが一対、対象の位置に突
設されている。なお、各取り付け案内ストッパー43g
の角部は面取りが施されている。
【0278】ところで、電話機50の下面には、図23
に示すように、電話番号用紙貼付けトレイ50tを取り
付けるためのガイドレール50rが一対、ガイドレール
内面50r1、50r1間寸法lrをもって成形されてお
り、ガイドレール50rは、図43(b)に示すように、
電話番号用紙貼付けトレイ50tを摺動、嵌合して取り
付けるための収納高さlh、収納横長さlyの係合溝をも
つL字状断面を有して電話機50の外ケースと一体に成
形されている。
【0279】また、図46に示すように、ガイドレール
50rの一部にはストッパー50bがそれぞれ成形され
ており、チルトカバー43のカバーリブ43r、43r
は外側からストッパー50bがそれぞれ当接する態様で
立設されている。
【0280】上記両取り付け案内ストッパー43g、4
3gの外端縁部43g1、43g1間の寸法lg1(図40
参照)は、図43(a)に示すように、電話機50下面の
ガイドレール50r、50rの内面50r1、50r1間
(図23参照)に取り付け案内ストッパー43g、43g
が摺動しつつ挿入されるようにガイドレール内面50r
1、50r1間寸法lrより若干小さく設定されている。
【0281】また、取り付け案内ストッパー43gの厚
さ寸法lg2(図41(b)参照)は、図43(b)に示すよ
うに、ガイドレール50rの収納高さlhより大きく設
定されている。
【0282】そして、取り付け案内ストッパー43g、
43gがガイドレール50r、50rの内面50r1、
50r1間に案内され挿入されることにより、取り付け
案内ストッパー43g、43gの外端縁部43g1、4
3g1がガイドレール50r、50rの内面50r1、5
0r1間に保持され、チルトカバー43の取り付けフラ
ンジ43p、43p(後述)がガイドレール50r、50
rに嵌合した際のガタツキが防止されるとともに、取り
付けフランジ43p、43pのガイドレール50r、5
0rに対する所定の相対的位置に設定されるように構成
されている。
【0283】さらに、チルトカバー43の上面部の両側
部には、図39、図40に示すように、同一形状の薄板
状の取り付けフランジ(取り付け部)43p、43pが一
対、対象の位置に突設されている。
【0284】取り付けフランジ43p、43pは、電話
機50下面のガイドレール50r、50rにチルトカバ
ー43を取り付けるためのフランジであり、両取り付け
フランジ43p、43pの外端縁部43p1、43p1間
の寸法lpは、電話番号用紙貼付けトレイ50tの横寸
法l50(図23参照)と略同一の長さをもって成形され、
各取り付けフランジ43pの両角部は電話機50下面の
ガイドレール50r、50rに挿入し易く (図44参
照)、また取り外し易いように斜面43p2、43p2が
形成されている。
【0285】上記取り付けフランジ43pは、図39の
B−B断面図である図41(a)、(b)に示す突出し長さ
l1と板厚l2とが角度可変装置41に設置された電話機
50に過大な力が加わった場合に、電話機50下面のガ
イドレール50rが破損することなく、取り付けフラン
ジ43p、43pが許容応力内で撓み(図47(a)〜
(c)参照)、角度可変装置41が電話機50から外れる
ように、電話機50下面のガイドレール50rとの間に
適当な空隙を有するように設定されている。(図43
(a)、(b)参照)ここで、図43(b)に示すように、電
話機50下面のガイドレール50rの収納高さlhに対
して取り付けフランジ43pの板厚l2をガイドレール
50rと取り付けフランジ43p下面間に適当な空隙を
有するように設定され、また、ガイドレール50rの収
納横長さlyに対して取り付けフランジ43pの突出し
長さl1をガイドレール50rと取り付けフランジ43
pの外端縁部43p1間に適当な空隙を有するように設
定されている。
【0286】また、取り付けフランジ43p、43pの
外端縁部43p1下部が尖った角部であると、電話機5
0に過大な力が加わった場合にガイドレール50r、5
0rに嵌合しているチルトカバー43の取り付けフラン
ジ43p、43pが外れずらく、取り付けフランジ43
p、43pまたはガイドレール50r、50rが破損す
る場合があるので、図41(a)、(b)に示すように、各
取り付けフランジ43pの外端縁部43p1下部の角部
は除去され傾斜面(取り付け部の斜面)43p3が形成さ
れている。
【0287】そして、図43 (a)、(b)に示すよう
に、取り付けフランジ43pの傾斜面43p3の箇所で
ガイドレール50rの端縁部50r1と嵌合するように
構成されている。
【0288】なお、各取り付けフランジ43pのガイド
レール50rに対する嵌合のラップ量(lap)は、取り付
けフランジ43pの形状と根元の許容応力により材料力
学を用いて算出され、適宜設定される。
【0289】ここで、上述したように、チルトカバー4
3の取り付けフランジ43p、43pと電話機50のガ
イドレール50r、50rとの相対的位置は、チルトカ
バー43の取り付け案内ストッパー43g、43gが電
話機50下面のガイドレール50r、50rの内面50
r1、50r1間に案内され挿入されることにより設定さ
れており、そのため、取り付けフランジ43p、43p
がガイドレール50r、50rと嵌合した際に深く嵌合
することはなく、またガタツキも防止されている。
【0290】従って、電話機50に過大な力が加わった
場合に、図47(a)〜(c)に示すように、取り付けフラ
ンジ43p、43pが根元の許容応力の範囲内で撓み、
電話機50下面のガイドレール50r、50rからチル
トカバー43の取り付けフランジ43p、43pが無理
なく外され、角度可変装置41と電話機50本体が分離
され、両者に破損が生じることはない。
【0291】なお、取り付けフランジ43p、43pの
外端縁部43p1、43p1下部の角部は傾斜面43p3
でなく、図41(c)に示すように、R状面43p4を形
成してもよい。
【0292】また、チルトカバー43の両側部に形成さ
れる各カバーリブ43rの外面中央部には、カバー固定
凸部43rtが半球様の形状を呈し外方に向けてそれぞ
れ突設されている。
【0293】カバー固定凸部43rtは、電話機50の
載置角度が0度の時、チルトベース2におけるカバー固
定用リブ2rのカバー固定孔2roに係止し、チルトカ
バー43をチルトベース2に係留する。
【0294】次に、角度可変装置41を電話機50に取
り付ける方法について説明する。
【0295】まず、図23に示すように、電話番号用紙
貼付けトレイ50tを電話機50の下面のL字状断面を
有するガイドレール50r、50rから外方へ摺動させ
て外す。
【0296】次いで、図24に示すように、電話番号用
紙貼付けトレイ50tの側部をチルトベース2に成形さ
れる一対のベースガイドレール2t内に差し込み、奥方
へ摺動し、嵌入する。(図25参照)そして、図44、お
よび図44のM方向矢視図である図45に示すように、
角度可変装置41におけるチルトカバー43の案内スト
ッパー43g、43gの外端縁部43g1、43g1を電
話機50下面のガイドレール50r、50rの内面50
r1、50r1間に合わせて置き、案内ストッパー43
g、43gの外端縁部43g1、43g1をガイドレール
50r、50rの内面50r1、50r1に案内させて、
角度可変装置41を電話機50下面上に摺動させること
によりチルトカバー43の取り付けフランジ43p、4
3pを電話機50下面の一対のガイドレール50r、5
0r内に差し込み、奥方へ摺動することによって嵌入
し、図27に示すように、角度可変装置41を電話機5
0へ取り付ける。この角度可変装置41に取り付けられ
た電話機50を図42 (a)に示す。
【0297】なお、電話機50のガイドレール50r、
50rの一部であるストッパー(ガイド部)50b、50
bと電話機50下面間寸法はチルトカバー43の案内ス
トッパー43gと取り付けフランジ43pとが挿通する
に十分な大きさを有している。
【0298】電話機50に角度可変装置41が取り付け
られた場合の電話機50下面のガイドレール50r、5
0rとチルトカバー43との関係を示したのが図46で
ある。
【0299】角度可変装置41のチルトカバー43にお
ける案内ストッパー43g、43gと電話機50のガイ
ドレール50r、50rとが当接しており、また電話機
50のガイドレール50r、50rの一部であるストッ
パー50b、50bと角度可変装置41のチルトカバー
43のカバーリブ43r、43rとが当接しており、こ
れらの当接により、図42(c)のC−C断面図である図
43に示すように、チルトカバー43の取り付けフラン
ジ43p、43pと電話機50のガイドレール50r、
50rとが所定の空隙を有する所定の相対的位置関係と
なり、各取り付けフランジ43pの傾斜面43p3の箇
所でガイドレール50rの端縁部50r1と嵌合してお
り、互いに深く嵌合することはない。
【0300】また、上記の各部材間の当接により、角度
可変装置41の電話機50に対する水平方向のがたつき
が規制され、防止されている。
【0301】次に、図42 (c)に示すように、角度可
変装置41が取り付けられた電話機50に矢印Fに示す
過大な力が加わった場合の角度可変装置41の動的挙動
について説明する。
【0302】ここで、電話機50のガイドレール50r
とチルトカバー43の取り付けフランジ43pとの嵌合
状態の詳細図である図47(a)に示すように、角度可変
装置41のチルトカバー43の取り付けフランジ43p
と電話機50のガイドレール50rとが所定の空隙を有
し、各取り付けフランジ43pの傾斜面43p3の部分
でガイドレール50rの端縁部50r1と嵌合してい
る。
【0303】電話機50に図42(c)の矢印Fに示す過
大な力が加わった場合、図47(b)に示すように、ガイ
ドレール50rの端縁上角部50r2にチルトカバー4
3の取り付けフランジ43pの傾斜面43p3が当接し
て取り付けフランジ43pが許容応力の範囲内で撓み、
取り付けフランジ43pの傾斜面43p3がガイドレー
ル50rの端縁上角部50r2上を滑動する。
【0304】続いて、図47(c)に示すように、電話機
50のガイドレール50rから角度可変装置41のチル
トカバー43の取り付けフランジ43pが無理なく外れ
る。
【0305】上記構成の角度可変装置41によれば、チ
ルトカバー43に案内ストッパー43g、43gを設け
たので、電話機50下面のガイドレール50rとチルト
カバー43の取り付けフランジ43pとの嵌合量を所定
量に設定することが可能である。
【0306】また、電話機50下面のガイドレール50
r、50rと嵌合するチルトカバー43の各取り付けフ
ランジ43pに傾斜面43p3を設けたので、チルトカ
バー43に取り付けられた電話機50に過大な力が加わ
った場合も、各取り付けフランジ43pが許容応力の範
囲内で撓むとともに無理なく傾斜面43p3上を滑動す
る。
【0307】よって、電話機50と角度可変装置41と
が無理なく分離され、電話機50と角度可変装置41と
に破損が生じることがない。
【0308】なお、第1実施例において奏する効果は、
第4実施例においても同様に奏することは言うまでもな
い。
【0309】また、第1実施例と同様に第4実施例にお
いても第2実施例、第3実施例が同様に適用されるもの
である。
【0310】なお、上述した実施例においては、電子機
器として電話機を例示しているが、電話機以外の電子機
器に、本発明に関わる電子機器の角度可変装置を有効に
適用し得ることは言うまでもない。
【0311】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明の請求項1
に関わる電子機器の角度可変装置によれば、角度可変装
置は、ベース部材と載置部材とアーム部材とを備え構成
され簡素な構成であり、製造コストは低廉である。
【0312】また、角度可変装置は電子機器とは別体に
構成され、角度可変装置を必要としない使用者の余分な
製品価格の負担を防止できる。
【0313】本発明の請求項2に関わる電子機器の角度
可変装置によれば、電子機器の載置角度が大きな範囲で
複数段設定可能であり、電子機器の使用性が向上する。
【0314】また、アーム係止部が位置決め係止部と弾
性係止部とを具え構成され、動作信頼性が高く、且つ確
かな感触でアーム係止部をアーム被係止部に係止するこ
とが可能である。
【0315】本発明の請求項3に関わる電子機器の角度
可変装置によれば、ベース部材はアーム部材の内面との
角度が鋭角をなす態様でアーム部材が当接する係止案内
面部を具えるので、電子機器に対する下方への押圧によ
り、アーム部材のアーム係止部がベース部材のアーム被
係止部に嵌入され係止されるように案内され、且つアー
ム部材が水平姿勢に案内され、電子機器の載置角度を変
更する操作が容易である。
【0316】本発明の請求項4に関わる電子機器の角度
可変装置によれば、アーム部材は、アーム係止部の係止
を解除するためのアーム案内部を具え、さらに、常態位
置から動作位置に移動されることによりアーム部材のア
ーム案内部を移動させ、アーム係止部とアーム被係止部
との係止を解除する操作案内部を具える操作部材を備え
るので、使用者は、角度可変装置の設定角度を変更する
に際して、操作部材を押圧し、アーム部材のベース部材
との係止を解除し、アーム部材に軽く手を添えて所望の
設定角度に対応するベース部材のアーム被係止部へアー
ム係止部を軽く押し入れることにより行え、アーム被係
止部やアーム係止部を視認しつつ操作する必要はなく、
操作性が良好である。
【0317】本発明の請求項5に関わる電子機器の角度
可変装置によれば、ベース支軸部をベース支軸軸受け部
に嵌入することで載置部材をベース部材に取り付けられ
るので組み立てが容易で、組み立て性が良好である。
【0318】本発明の請求項6に関わる電子機器の角度
可変装置によれば、ベース支軸部は、主軸部の両端部に
嵌合軸部がそれぞれ設けられ、ベース支軸軸受け部は、
第1軸受け部の両端部に嵌合軸受け部がそれぞれ設けら
れるので、ベース支軸軸受け部の寸法を長く構成するこ
とができ、ベース支軸軸受け部にかかる荷重を分散する
ことが可能で荷重に対する強度が高い。
【0319】本発明の請求項7に関わる電子機器の角度
可変装置によれば、ベース支軸軸受け部を上下型抜き金
型で成形することが可能であり、ベース部材と載置部材
とを上下型抜き金型で成形することが可能となり、製造
コストが低廉である。
【0320】本発明の請求項8に関わる電子機器の角度
可変装置によれば、載置支軸部を載置支軸軸受け部に嵌
入することでアーム部材を載置部材に取り付けられるの
で組み立てが容易で、組み立て性が良好である。
【0321】本発明の請求項9に関わる電子機器の角度
可変装置によれば、載置支軸部は、載置主軸部の両端部
に載置嵌合軸部がそれぞれ設けられ、載置支軸軸受け部
は、第3軸受け部の両端部に載置嵌合軸受け部がそれぞ
れ設けられるので、載置支軸軸受け部の寸法を長く構成
することができ、載置支軸軸受け部にかかる荷重を分散
することが可能で荷重に対する強度が高い。
【0322】本発明の請求項10に関わる電子機器の角
度可変装置によれば、載置支軸軸受け部を上下型抜き金
型で成形することが可能であり、載置部材とアーム部材
とを上下型抜き金型で成形することが可能となり、製造
コストが低廉である。
【0323】本発明の請求項11に関わる電子機器の角
度可変装置によれば、ベース部材は、アーム部材の離脱
を防止するための脱落防止部を具え、アーム部材は、ベ
ース部材の脱落防止部に係合するアーム抜け防止部を具
えるので、アーム部材のベース部材からの離脱を防止す
ることが可能である。
【0324】従って、角度可変装置は、各構成部材が離
脱しないように構成されているので、構成部材が紛失し
たり破損することが防止できる。
【0325】本発明の請求項12に関わる電子機器の角
度可変装置によれば、一対の位置決め案内部のガイドレ
ールとのそれぞれの当接と、ガイド部と載置部材との当
接とにより、それぞれの取り付け部が各ガイドレールに
対してガイドレール端縁部に取り付け部の斜面が対向す
る所定位置に嵌合されるので、電子機器に過大な力が加
わった場合、電子機器と角度可変装置とに破損が生じる
ことなく電子機器と角度可変装置とを分離することが可
能である。
【0326】また、角度可変装置は、電子機器に脱着可
能であり利便性が高い。
【0327】本発明の請求項13に関わる電子機器の角
度可変装置によれば、電子機器へ角度可変装置を設置す
ることにより、電子機器の載置角度が大きな範囲で複数
段設定可能であり、電子機器の使用性が向上する。
【0328】また、角度可変装置は電子機器とは別体に
構成され、電子機器に脱着可能であるので、角度可変装
置を必要としない使用者の余分な製品価格の負担を防止
できる。
【0329】また、角度可変装置の設定角度を変更する
に際しては、操作部材を押圧し、アーム部材のベース部
材との係合を解除し、アーム部材に軽く手を添えて所望
の設定角度に対応するベース部材のアーム被係止部へア
ーム係止部を軽く押し入れることにより行え、アーム被
係止部やアーム係止部を視認しつつ操作する必要はな
く、操作性が良好である。
【0330】また、角度可変装置は、アーム部材のアー
ム抜け防止部がベース部材の脱落防止部に係合され、各
構成部材が離脱しないように構成されているので、構成
部材が紛失したり、破損することが防止できる。
【0331】さらに、角度可変装置の構造は簡素であ
り、角度可変装置の製造コストは低廉である。
【0332】本発明の請求項14に関わる電子機器の角
度可変装置によれば、ベース部材は、付属機器が設置さ
れない電子機器に取り付けられる角度可変装置の基準ベ
ース部材を成形する基準金型に、金型の入れ子を用いて
成形される基準ベース部材の装置支持部より幅の狭い装
置支持部を具え、電子機器に付属機器が設置される時に
は、電子機器および付属機器に少なくとも2つの角度可
変装置が取り付けられるので、幅の狭い装置支持部を具
えるベース部材を、基準ベース部材を成形する基準金型
を用いて入れ子交換により製造可能であり、製造コスト
が低廉である。
【0333】また、付属機器を設置した電子機器に少な
くとも2つの角度可変装置を取り付けるので、付属機器
を設置した電子機器のバランスが良好であり、安定性が
高い。
【0334】本発明の請求項16に関わる電子機器の角
度可変装置によれば、載置部材は、載置部材を成形する
基準金型に、金型の入れ子を用いて成形される所定数の
取り付けボスを上部に具え、角度可変装置は取り付けボ
スを介して電子機器に取り付けられるので、取り付けボ
スを具える載置部材を、載置部材を成形する基準金型を
用いて入れ子交換により製造可能であり、製造コストが
低廉である。
【0335】また、角度可変装置の載置部材の上部に取
り付けボスが成形されているので、角度可変装置は、取
り付けボスによりゴム等のスペーサを用いず電子機器の
下面の突起物等を避けて電子機器に取り付けることが可
能であり、機器の価格上昇を防止できる。
【0336】本発明の請求項17に関わる電子機器の角
度可変装置によれば、操作部材は、ベース部材における
操作部材挿通孔部へベース部材内方から外方に向けて挿
入され、ベース部材外方から内方へ戻されて摺動被案内
部がベース部材の操作部材上方案内部の下方へ挿入され
ることによりベース部材に取り付けられ、且つ、操作部
材は、ベース部材下方から分解用孔部を挿通して上方へ
押圧され、ベース部材内方から外方へ水平方向に押圧さ
れて摺動被案内部がベース部材の操作部材上方案内部の
下方から外されることにより、ベース部材から取り外さ
れるので、操作部材を弾性変形させることにより、簡単
に操作部材のベース部材への取り付け、取り外しが可能
であり、組立性が良好であるとともに分解作業も容易で
ある。
【0337】従って、装置の保守性に優れる。
【0338】また、本構成はねじ等の取り付け部材を必
要とせず部材コストの上昇は無く、良好な組立性とも相
俟って製造コストが低廉である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第1
実施例を示す斜視図。
【図2】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第1
実施例のチルトボタンが取り付けられたチルトベースを
示す斜視図。
【図3】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第1
実施例を示すチルトボタンが取り付けられたチルトベー
スを裏面側から見た斜視図。
【図4】(a)および(b)は、本発明に関わる電子機器の
角度可変装置の第1実施例を示すチルトボタンの分解
図、およびチルトボタンの裏面からの斜視図。
【図5】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第1
実施例を示すチルトカバーの下面側からの斜視図。
【図6】(a)および(b)は、本発明に関わる電子機器の
角度可変装置の第1実施例を示すチルトアームの上方か
らの斜視図、およびA−A線断面図。
【図7】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第1
実施例を示すチルトアームの下方からの斜視図。
【図8】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第1
実施例のチルトカバーとチルトアームとの組み立てを示
す斜視図。
【図9】図8に示す本発明に関わる電子機器の角度可変
装置の第1実施例のチルトカバーとチルトアームとの組
み立てを示す要部拡大図。
【図10】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
1実施例のチルトベースへのチルトカバーとチルトアー
ムとの組み立てを示す斜視図。
【図11】図10に示す本発明に関わる電子機器の角度
可変装置の第1実施例のチルトベースへのチルトカバー
とチルトアームとの組み立てを示す要部拡大図。
【図12】(a)および(b)は、本発明に関わる電子機器
の角度可変装置の第1実施例のチルトベースへのチルト
アームの嵌合の過程を示す斜視図。
【図13】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
1実施例のチルトベースへチルトカバーおよびチルトア
ームが嵌合した状態を示す斜視図。
【図14】(a)、(b)、(c)は、図13に示す本発明に
関わる電子機器の角度可変装置の第1実施例のH−H線
断面図、I−I線断面図、J−J線断面図。
【図15】(a)、(b)、(c)、(d)は、図13に示す本
発明に関わる電子機器の角度可変装置の第1実施例のK
−K線断面図、L−L線断面図、M−M線断面図、N−
N線断面図。
【図16】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
1実施例の載置角度に設定した状態を示す斜視図。
【図17】(a)および(b)は、図16に示す本発明に関
わる電子機器の角度可変装置の第1実施例のF−F線断
面図、G−G線断面図。
【図18】図16に示す本発明に関わる電子機器の角度
可変装置の第1実施例の載置角度を変更する状態の斜視
図。
【図19】(a)および(b)は、図16に示す本発明に関
わる電子機器の角度可変装置の第1実施例の要部拡大
図、図18に示す本発明に関わる電子機器の角度可変装
置の第1実施例の要部拡大図。
【図20】(a)および(b)は、図18に示す本発明に関
わる電子機器の角度可変装置の第1実施例のF′−F′
線断面図、G′−G′線断面図。
【図21】(a)および(b)は、図20(a)、 (b)に示
す第1実施例の角度可変装置を次に小さい角度に設定す
る過程を示すそれぞれの断面図。
【図22】(a)および(b)は、図20(a)、 (b)に示
す第1実施例の角度可変装置を次に小さい角度に設定し
た際のそれぞれの断面図。
【図23】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
1実施例の取り付け過程を示す斜視図。
【図24】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
1実施例の取り付け過程を示す斜視図。
【図25】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
1実施例の取り付け過程を示す斜視図。
【図26】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
1実施例の取り付け過程を示す斜視図。
【図27】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
1実施例の取り付け過程を示す斜視図。
【図28】(a)、(b)、(c)、(d)は本発明に関わる電
子機器の角度可変装置の第1実施例の載置角度を示す斜
視図。
【図29】(a)および(b)は、本発明に関わる電子機器
の角度可変装置の第2実施例におけるチルトボタンの上
面側からの斜視図、およびチルトボタンの下面側からの
斜視図。
【図30】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
2実施例におけるチルトベースのボタン摺動溝の近傍域
を示す斜視図。
【図31】(a)、(b)、(c)は、図30に示すチルトベ
ースへのチルトボタンの取り付けの推移を示すJ−J線
一部切り欠き断面図。
【図32】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
2実施例におけるチルトボタンをチルトベースに取り付
けた状態を示す斜視図。
【図33】電話機にアドオンモジュールを設置した状態
を示す平面図。
【図34】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
3実施例を示すアドオンモジュールを設置した電話機に
角度可変装置を設置した状態の後方からの斜視図。
【図35】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
3実施例を示す斜視図。
【図36】(a)および(b)は、本発明に関わる電子機器
の角度可変装置の第3実施例を説明するためのチルトベ
ースの斜視図。
【図37】(a)および(b)は、本発明に関わる電子機器
の角度可変装置の第3実施例を示すチルトベースの成形
過程を示す断面図、チルトカバーの取り付けボスの成形
過程を示す断面図。
【図38】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
3実施例の取り付けの過程を示す斜視図。
【図39】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
4実施例を示すチルトカバーの下面側からの斜視図。
【図40】図39に示すチルトカバーのH方向矢視図。
【図41】(a)および (b)は、図39に示すチルトカ
バーのB−B線断面図、および(a)図のA部拡大詳細
図。
【図42】(a)、(b)、(c)、(d)は本発明に関わる電
子機器の角度可変装置の第4実施例の載置角度を示す斜
視図。
【図43】( a)および(b)は、図42(c)に示す電話
機および第4実施例の角度可変装置のC−C線断面図、
および(a)図のA部拡大詳細図。
【図44】本発明に関わる電子機器の角度可変装置の第
4実施例の取り付け過程を示す斜視図。
【図45】図44に示す取り付け過程のM方向矢視図。
【図46】電話機に第4実施例の角度可変装置が取り付
けられた場合の電話機下面のガイドレールとチルトカバ
ーの案内ストッパーおよび取り付けフランジとの関係を
示した図。
【図47】(a)、(b)、(c)は、第4実施例の角度可変
装置に取り付けられた電話機に過大な力が加わった場合
に、電話機から角度可変装置が外れる過程の電話機下面
のガイドレールとチルトカバーの案内ストッパーおよび
取り付けフランジとの状態を示す拡大詳細断面図。
【図48】(a)および(b)は、従来の角度可変装置付き
電話機の異なる載置角度を示す側面図。
【図49】(a)および(b)は、従来の角度可変装置付き
電話機の異なる載置角度を示す側面図。
【図50】(a)および(b)は、従来の角度可変装置付き
電話機の異なる載置角度を示す側面図。
【図51】(a)および(b)は、従来の角度可変装置付き
電話機の異なる載置角度を示す側面図。
【図52】(a)および(b)は、従来の角度可変装置付き
電話機の異なる載置角度を示す側面図。
【図53】(a)および(b)は、従来の角度可変装置付き
電話機の異なる載置角度を示す側面図。
【符号の説明】
1、10…角度可変装置、 2、2′、12…チルトベース (ベース部材)、 2m3′…ボタン挿通孔(操作部材挿通孔部)、 2m4′…ボタン上方案内リブ(操作部材上方案内部)、 2m7′…分解用突起押圧孔(分解用孔部)、 2oa2…アーム凹部斜面(係止案内面部)、 2ob2…アーム凹部斜面(係止案内面部)、 2sp1…アーム摺動面(係止案内面部)、 2sp2…アーム摺動面(係止案内面部)、 2oh…アーム係合孔(アーム被係止部)、 2p…アーム保持案内板(脱落防止部)、 2u…カバー軸受け部(ベース支軸軸受け部)、 2uu…カバー軸受け凹部(第1軸受け部)、 2uk…カバー軸係合孔(嵌合軸受け部)、 2uk1…カバー円筒孔部(第2軸受け部)、 2uk2…カバー嵌入孔(第1取り付け孔)、 2uk21…カバー嵌入孔の平行面(第1取り付け孔の嵌
入面)、 2uk3…型抜き孔(型抜き用空間)、 3、13…チルトカバー(載置部材)、 3j…カバー回動軸(ベース支軸部、ベース支軸、主軸
部)、 3jk…カバー軸係合部(ベース支軸部、嵌合軸部)、 3jk1…円筒部(第2円筒面)、 3jk2…平面部(嵌合軸部の嵌入面)、 3u…アーム軸受け部(載置支軸軸受け部)、 3uk…アーム軸係合孔(載置嵌合軸受け部)、 3uk1…円筒孔部(第4軸受け部)、 3uk2…アーム嵌入孔(第2取り付け孔)、 3uk3…型抜き孔(載置嵌合軸受け部の型抜き用空
間)、 3uu…アーム軸受け凹部(第3軸受け部)、 4…チルトアーム(アーム部材)、 4a…アーム案内リブ(アーム案内部)、 4j…アーム回動軸(載置支軸部、載置主軸部)、 4jk…アーム軸係合部(載置支軸部、載置嵌合軸部)、 4jk1…円筒部(第4円筒面)、 4jk2…平面部(載置嵌合軸部の嵌入面)、 4r…ベンディングリブ(アーム係止部、弾性係止部)、 4rt…ベンディング爪(凸状部)、 4s…位置決めリブ(アーム係止部、位置決め係止部)、 4t…アーム係合突起、 5、5′…チルトボタン(操作部材)、 5a1、5a2、5a3…案内斜面(操作案内部)、 5b…圧縮ばね(復帰手段)、 5s′…ボタン摺動案内段部(摺動被案内部)、 5t…チルトボタンの外端部(操作部材における操作
部)、 12f…装置支持部、 2K、12K…ベース金型の入れ子、 13b…取り付けボス、 13K…取り付けボス成形用の金型の入れ子、 43g…取り付け案内ストッパー(位置決め案内部)、 43p…取り付けフランジ(取り付け部)、 43p3…傾斜面(取り付け部の斜面)、 50…電話機(電子機器)、 50b…ストッパー(ガイド部)、 50r…ガイドレール、 50r1…ガイドレール端縁部、 51…アドオンモジュール(付属機器)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 勉 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 4E360 AB12 AB20 AC12 AC13 AC17 AC24 EA22 EB03 EC15 EC16 ED17 ED27 FA03 GA02 GA06 GA46 GB23 5K023 AA04 BB11 CC01 DD03 EE01 EE19 KK07 KK10 LL07 MM25 PP02 PP16 QQ05 RR01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の設置場所に載置されるベース
    部材と、 電子機器が載置され、且つ水平なベース支軸線を中心に
    前記ベース部材に揺動自在に軸支される載置部材と、 前記載置部材に水平に延びる載置部材支軸線を中心に揺
    動自在に軸支され、前記ベース部材に係止されることに
    より電子機器の載置角度を設定するアーム部材とを備
    え、 電子機器を所定の角度に載置することを特徴とする電子
    機器の角度可変装置。
  2. 【請求項2】 前記ベース部材は、前記アーム部材を係
    止することにより電子機器を所定の載置角度に保持し、
    前記ベース支軸線の直角方向に沿って複数個形成される
    孔から成るアーム被係止部を具え、 前記アーム部材は、前記アーム被係止部に嵌入されて前
    記ベース部材に対する位置を決定する位置決め係止部
    と、先端部に凸状部を有するとともに弾性変形して前記
    凸状部が前記アーム被係止部内に嵌入され係合する弾性
    係止部とから成り、前記凸状部の前記係合により前記ア
    ーム被係止部に係止されるアーム係止部を具えることを
    特徴とする請求項1に記載の電子機器の角度可変装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース部材は、前記アーム部材の内
    面との角度が鋭角をなす態様で前記アーム部材が当接す
    る係止案内面部を具え、 前記電子機器に対する下方への押圧により、前記アーム
    部材のアーム係止部が前記ベース部材のアーム被係止部
    に嵌入され係止されるように案内され、且つ前記アーム
    部材が水平姿勢に案内されることを特徴とする請求項2
    に記載の電子機器の角度可変装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の電子機
    器の角度可変装置において、 前記アーム部材は、前記アーム係止部の係止を解除する
    ためのアーム案内部を具え、 さらに、常態位置から動作位置に移動されることにより
    前記アーム部材のアーム案内部を移動させ、前記アーム
    係止部と前記アーム被係止部との係止を解除する操作案
    内部を具えるとともに、復帰手段によって動作位置から
    常態位置へ復帰するように付勢される操作部材を備える
    ことを特徴とする電子機器の角度可変装置。
  5. 【請求項5】 前記ベース部材と前記載置部材との軸受
    け構造は、前記ベース部材または前記載置部材の何れか
    にそれぞれ設けられるベース支軸部とベース支軸軸受け
    部とから成り、 前記ベース支軸部は、 前記ベース支軸線を中心とし、前記ベース支軸線に沿っ
    て延びる第1円筒面を有する主軸部と、 前記主軸部と同軸上に設けられ、一部を嵌入面で切り欠
    かれた第2円筒面とを有する嵌合軸部とを具え、 前記ベース支軸軸受け部は、 円弧状断面を有するとともに、前記主軸部の第1円筒面
    を摺動自在に受容する第1軸受け部と、 前記第1軸受け部と同軸上に設けられる円弧状断面を有
    し、前記嵌合軸部の第2円筒面を摺動自在に受容すると
    ともに前記ベース支軸部を前記第1軸受け部とともに回
    動自在に支持する第2軸受け部と、前記第2軸受け部を
    貫通して設けられ、前記角度可変装置の使用時には取り
    得ない相対的位置から前記ベース支軸部が前記ベース支
    軸軸受け部に前記ベース支軸部における嵌合軸部の嵌入
    面を沿わせて嵌入される嵌入面を有する第1取り付け孔
    とを具える嵌合軸受け部とを備えることを特徴とする請
    求項1から請求項4のうちの何れか一項に記載の電子機
    器の角度可変装置。
  6. 【請求項6】 前記ベース支軸部は、前記主軸部の両端
    部に前記嵌合軸部がそれぞれ設けられ、 前記ベース支軸軸受け部は、前記第1軸受け部の両端部
    に前記嵌合軸受け部がそれぞれ設けられることを特徴と
    する請求項5に記載の電子機器の角度可変装置。
  7. 【請求項7】 前記ベース支軸軸受け部における前記第
    1軸受け部は、前記第1円筒面の外方に上下型抜き方向
    の一方方向に向って型抜き用空間が形成され、 前記ベース支軸軸受け部における嵌合軸受け部は、前記
    第2軸受け部の軸受け面の外方に上下型抜き方向の他方
    方向に向って型抜き用空間が形成されるとともに、前記
    第1取り付け孔は上下型抜き方向に沿って貫通されるこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電子機
    器の角度可変装置。
  8. 【請求項8】 前記載置部材と前記アーム部材との軸受
    け構造は、前記載置部材または前記アーム部材の何れか
    にそれぞれ設けられる載置支軸部と載置支軸軸受け部と
    から成り、 前記載置支軸部は、 前記載置部材支軸線を中心とし、前記載置部材支軸線に
    沿って延びる第3円筒面を有する載置主軸部と、 前記載置主軸部と同軸上に設けられ、一部を嵌入面で切
    り欠かれた第4円筒面とを有する載置嵌合軸部とを具
    え、 前記載置支軸軸受け部は、 円弧状断面を有するとともに、前記載置主軸部の第3円
    筒面を摺動自在に受容する第3軸受け部と、 前記第3軸受け部と同軸上に設けられる円弧状断面を有
    し、前記載置嵌合軸部の第4円筒面を摺動自在に受容す
    るとともに前記載置支軸部を前記第3軸受け部とともに
    回動自在に支持する第4軸受け部と、前記第4軸受け部
    を貫通して設けられ、前記角度可変装置の使用時には取
    り得ない相対的位置から前記載置支軸部が前記載置支軸
    軸受け部に前記載置支軸部における載置嵌合軸部の嵌入
    面を沿わせて嵌入される嵌入面を有する第2取り付け孔
    とを具える載置嵌合軸受け部とを備えることを特徴とす
    る請求項1から請求項7のうちの何れか一項に記載の電
    子機器の角度可変装置。
  9. 【請求項9】 前記載置支軸部は、前記載置主軸部の両
    端部に前記載置嵌合軸部がそれぞれ設けられ、 前記載置支軸軸受け部は、前記第3軸受け部の両端部に
    前記載置嵌合軸受け部がそれぞれ設けられることを特徴
    とする請求項8に記載の電子機器の角度可変装置。
  10. 【請求項10】 前記載置支軸軸受け部における前記第
    3軸受け部は、前記第3円筒面の外方に上下型抜き方向
    の一方方向に向って型抜き用空間が形成され、 前記載置支軸軸受け部における載置嵌合軸受け部は、前
    記第4軸受け部の軸受け面の外方に上下型抜き方向の他
    方方向に向って型抜き用空間が形成されるとともに、前
    記第2取り付け孔は上下型抜き方向に沿って貫通される
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の電子
    機器の角度可変装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のうちの何れ
    か一項に記載の電子機器の角度可変装置において、 さらに、 前記ベース部材は、前記アーム部材の離脱を防止するた
    めの脱落防止部を具え、 前記アーム部材は、前記ベース部材の脱落防止部に係合
    するアーム抜け防止部を具えることを特徴とする電子機
    器の角度可変装置。
  12. 【請求項12】 前記電子機器は、下面に、互いに対向
    して延びる係合溝が形成されるL字状断面を有する一対
    のガイドレールと前記ガイドレールの内側方向に突き出
    したガイド部とを具え、 前記載置部材は、前記ガイド部に当接し、 且つ、前記ガイドレールにそれぞれ当接する一対の位置
    決め案内部と、 側部外方向に突設されるとともに端縁下部に斜面が形成
    され、前記ガイドレールの係合溝に嵌入されることによ
    り前記電子機器に前記角度可変装置を取り付けるための
    一対の取り付け部とを具え、 前記一対の位置決め案内部の前記ガイドレールとのそれ
    ぞれの当接と、前記ガイド部と前記載置部材との当接と
    により、前記それぞれの取り付け部が前記各ガイドレー
    ルに対して前記ガイドレール端縁部に前記取り付け部の
    斜面が対向する所定位置に嵌合されることを特徴とする
    請求項1から請求項11のうちの何れか一項に記載の電
    子機器の角度可変装置。
  13. 【請求項13】 電子機器の設置場所に載置されるベー
    ス部材と、電子機器が載置されるとともに水平なベース
    支軸を中心に前記ベース部材に揺動自在に軸支される載
    置部材と、前記載置部材に揺動自在に軸支され、前記ベ
    ース部材に係止することにより電子機器の載置角度を設
    定するアーム部材とを備え、電子機器を所定の角度に載
    置する電子機器の角度可変装置であって、 前記アーム部材を係止することにより電子機器を所定の
    載置角度に保持する前記ベース支軸の直角方向にわたっ
    て複数個形成されるアーム被係止部と、前記アーム部材
    の離脱を防止するための脱落防止部とを具えるベース部
    材と、 電子機器が脱着自在に設置される載置部材と、 前記ベース部材のアーム被係止部に弾性力をもって係止
    され、電子機器を所定の載置角度に保持するアーム係止
    部と、該アーム係止部の係止を解除するためのアーム案
    内部と、前記ベース部材の脱落防止部に係合するアーム
    抜け防止部とを具えるアーム部材と、 常態位置から動作位置に移動されることにより前記アー
    ム部材のアーム案内部を移動させ、前記アーム係止部と
    前記アーム被係止部との係止を解除する操作案内部とを
    具えるとともに、復帰手段によって動作位置から常態位
    置へ復帰するように付勢される操作部材とを具備するこ
    とを特徴とする電子機器の角度可変装置。
  14. 【請求項14】 前記ベース部材は、付属機器が設置さ
    れない電子機器に取り付けられる前記角度可変装置の基
    準ベース部材を成形する基準金型に、金型の入れ子を用
    いて成形される基準ベース部材の装置支持部より幅の狭
    い装置支持部を具え、 電子機器に付属機器が設置される時には、電子機器およ
    び付属機器に少なくとも2つの前記角度可変装置が取り
    付けられることを特徴とする請求項1から請求項13の
    うちの何れか一項に記載の電子機器の角度可変装置。
  15. 【請求項15】 前記電子機器に付属機器が設置される
    時には、電子機器および付属機器に少なくとも2つの前
    記角度可変装置が取り付けられることを特徴とする請求
    項1から請求項13のうちの何れか一項に記載の電子機
    器の角度可変装置。
  16. 【請求項16】 前記載置部材は、前記載置部材を成形
    する基準金型に、金型の入れ子を用いて成形される所定
    数の取り付けボスを上部に具え、 前記角度可変装置は前記取り付けボスを介して電子機器
    に取り付けられることを特徴とする請求項1から15の
    うちの何れか一項記載の電子機器の角度可変装置。
  17. 【請求項17】 前記ベース部材は、前記操作部材の一
    端部に形成される操作部を外部に露出し挿通される操作
    部材挿通孔部と、前記操作部材の他端部を上方から支持
    し案内する操作部材上方案内部と、前記操作部材挿通孔
    部と前記操作部材上方案内部間に位置して前記操作部材
    に臨んで設けられる分解用孔部とを具え、 前記操作部材は、前記操作部材上方案内部に支持され案
    内される摺動被案内部を具えて構成され、 前記操作部材は、前記ベース部材における操作部材挿通
    孔部へ前記ベース部材内方から外方に向けて挿入され、
    前記ベース部材外方から内方へ戻されて前記摺動被案内
    部が前記ベース部材の前記操作部材上方案内部の下方へ
    挿入されることにより前記ベース部材に取り付けられ、 且つ、前記操作部材は、前記ベース部材下方から前記分
    解用孔部を挿通して上方へ押圧され、前記ベース部材内
    方から外方へ水平方向に押圧されて前記摺動被案内部が
    前記ベース部材の前記操作部材上方案内部の下方から外
    されることにより、前記ベース部材から取り外されるこ
    とを特徴とする請求項1から16のうちの何れか一項記
    載に記載の電子機器の角度可変装置。
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