JP2003086665A - スピンドライヤ - Google Patents

スピンドライヤ

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JP2003086665A
JP2003086665A JP2001275449A JP2001275449A JP2003086665A JP 2003086665 A JP2003086665 A JP 2003086665A JP 2001275449 A JP2001275449 A JP 2001275449A JP 2001275449 A JP2001275449 A JP 2001275449A JP 2003086665 A JP2003086665 A JP 2003086665A
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carrier
cleaning
rotor
wafer carrier
wafer
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Takeo Yamanaka
健夫 山中
Katsushi Hanada
克司 花田
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Sumitomo Precision Products Co Ltd
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Sumitomo Precision Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボックス型のウエーハキャリアを高効率に乾
燥できるスピンドライヤを提供する。 【解決手段】 処理槽10内のロータ20上に、キャリ
ア本体70Aを、その前面開口部が回転円外側を向き、
且つ背面より外側を回転中心Oが通過するように支持す
る。ロータ20上でキャリア本体70Aを回転乾燥した
後、ガスブロー手段30により、キャリア本体70Aの
前面開口部からキャリア内に温風を吹き込む。処理槽1
0は洗浄槽を兼ねており、乾燥に先立ってキャリア本体
70Aの内外面をジェット洗浄する洗浄ノズル40,5
0,60を装備している。キャリア本体70Aに組み合
わされる蓋体も、ロータ20上で同時に処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエーハを
並列させて収容するウエーハキャリアの乾燥処理に使用
されるスピンドライヤに関し、特に、半導体ウエーハを
密閉して収容するボックス型のウエーハキャリアの乾燥
処理に使用されるスピンドライヤに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの素材であるシリコンウ
エーハの生産性を高めるために、そのウエーハの大径
化、具体的には300mmウエーハの生産技術の開発が
進められており、これに合わせてウエーハキャリアも新
たに開発され、その規格化も進められている。
【0003】300mmウエーハに使用されるウエーハ
キャリアは、これまでの200mm以下のウエーハに使
用されるキャリアと異なり、フープ(FOUP:Front
Opening Unified Pod )タイプと称されるボックス型が
主流となる。即ち、200mm以下のウエーハに使用さ
れるウエーハキャリアは、ウエーハ挿入方向に貫通した
オープンラック形式が主流であるのに対し、300mm
ウエーハに使用されるウエーハキャリアは、前面開口部
より挿入されたウエーハを上下方向に整列させて支持す
ると共に、背面が閉塞され、前面開口部に装着される蓋
体により、内部が密閉されるボックス型が主流になる。
【0004】これは、ウエーハに要求されるクリーン度
が非常に高くなり、処理工程間の搬送ラインも含めてク
リーン度を高めようとすると、広大なエリアに高性能な
クリーンルームが必要になり、多大のコストがかかるの
に対し、ボックス型のウエーハキャリアを使用すれば、
装置内のクリーン度さえ高めておけば、装置間の広い搬
送エリアにおいてはクリーン度を低下させくことが可能
になり、そのコストメリットが非常に大きくなるからで
ある。
【0005】ボックス型のウエーハキャリアは、オープ
ンラック形式のウエーハキャリアと同様に、クリーン度
維持のために洗浄処理と、これに続く乾燥処理を受け
る。ウエーハキャリアの乾燥装置としては、従来より例
えばスピンドライヤが使用されている。スピンドライヤ
は、ロータ上でウエーハキャリアを高速回転させて、そ
の回転による水切りと気流によりキャリア表面を乾燥さ
せる回転式の乾燥装置であり、内部を気流が流通可能な
オープンラック形式のウエーハキャリアには有効であ
る。しかし、背面が閉塞されたボックス型のウエーハキ
ャリアには効力が低く、特開2001−156034号
公報に記載されたウエーハキャリア洗浄方法では、洗浄
に続く回転乾燥で温風ブローが併用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スピンドライヤは、例
えばジェット洗浄と組み合わせることにより、洗浄装置
を兼ねることができ、これにより小型のキャリア洗浄設
備を構築することができる。しかしながら、ボックス型
のウエーハキャリアは、気流が流通しないため、回転乾
燥には本質的に不向きであり、温風ブローと組み合わせ
ても、高効率な乾燥処理は困難であり、スループット性
の悪化を余儀なくされる。
【0007】本発明の目的は、ボックス型のウエーハキ
ャリアを高効率に乾燥できるスピンドライヤを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ボックス
型ウエーハキャリア用の小型洗浄設備を構築するために
は、ジェット洗浄の併用より洗浄装置を兼ねることがで
きるスピンドライヤを洗浄後の乾燥に使用することが不
可欠であると考え、ボックス型ウエーハキャリアを効率
的に回転乾燥する方法について鋭意検討した。その結
果、ロータ上にボックス型ウエーハキャリアを横に向け
てセットすること、より具体的には、前面開口部が回転
円外側を向き、且つ背面より外側を回転中心が通過する
ように、ウエーハキャリアをセットし、その上で、回転
乾燥後にボックス内を温風ブローするならば、オープン
ラックタイプのウエーハキャリアを回転乾燥するよりも
短時間で乾燥を終え得ることが判明した。
【0009】本発明のスピンドライヤは、かかる知見に
基づいて完成されたものであり、半導体ウエーハを並列
させて収容するボックス型のウエーハキャリアを収容す
る処理槽と、該処理槽内に設けられ、前記ウエーハキャ
リアを、その前面開口部が回転円外側を向き、且つ背面
より外側を回転中心が通過するように支持して回転させ
るロータと、前記ウエーハキャリアの前面開口部からキ
ャリア内に加熱気体を吹き込むガスブロー手段とを具備
することにより、内部を気流が流通しないボックス型で
あるにもかかわらず、オープンラックタイプよりもむし
ろ高効率に乾燥することができる。
【0010】前記ロータは、処理能力の点から、回転中
心の周囲に複数のウエーハキャリアを対称的に搭載する
構成が好ましい。また、ウエーハキャリアと共に、その
ウエーハキャリアに組み合わされる蓋体を搭載する構成
が好ましい。
【0011】前記ガスブロー手段は、処理性の点から、
キャリア内面のウエーハ保持溝に沿った気流を形成する
構成が好ましい。複数のウエーハキャリアを対称的に搭
載する場合、前記ガスブロー手段は、前記処理槽内にお
けるウエーハキャリアの搭載位置に対応して前記処理槽
に設けられた温風吐出口を有し、複数のウエーハキャリ
アに同時に加熱気体の吹き込みを行う構成が、スループ
ット性の点から好ましい。
【0012】前記処理槽は洗浄槽を兼ねる構成が好まし
い。具体的には、ウエーハキャリアの少なくとも内面に
洗浄液を吹き付ける洗浄ノズルを装備する構成が好まし
い。これにより、小型のキャリア洗浄設備が構築され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示すス
ピンドライヤの模式平面図、図2は同スピンドライヤの
模式立面図、図3は同スピンドライヤの動作を段階的に
示す模式立面図、図4及び図5はキャリアの内面洗浄方
法の説明図である。
【0014】本実施形態のスピンドライヤは、300m
mウエーハを収納するボックス型のウエーハキャリアの
乾燥処理に使用されるものであり、洗浄装置を兼ねるこ
とにより、乾燥処理に先立つ洗浄処理も合わせて行う。
【0015】このスピンドライヤは、図1及び図2に示
すように、洗浄槽を兼ねる有底筒状の処理槽10と、処
理槽10内に設けられた円板状のロータ20と、処理槽
10内に温風を吹き込むガスブロー手段30と、処理槽
10内のワークに洗浄液としての純水を吹き付ける3つ
の洗浄ノズル40,50,60とを備えている。
【0016】ワークであるウエーハキャリア70は、前
面のみが開口し、前面開口部から挿入されたウエーハを
上下方向に整列させて支持するボックス型のキャリア本
体70Aと、キャリア本体70Aの前面開口部を塞ぐ蓋
体70Bとからなる。キャリア本体70Aは、図4及び
図5に示すように、ウエーハ整列方向両端(上下)の端
板71,71と、端板71,71に直角な両側(左右)
の側板72,72と、内面が水平方向で円弧状に湾曲し
た背部73とからなり、上下の端板71,71間に所定
枚数のウエーハを所定間隔で整列保持する。この整列保
持のために、側板72,72の各内面には、ウエーハの
外周縁部が嵌合する複数の横向きのウエーハ保持溝74
が設けられている。
【0017】処理槽10は、ロータ20の回転中心に対
して若干偏心している。処理槽10の上面開口部を開閉
する上蓋11は、シリンダーを用いた駆動機構12によ
り開閉駆動される。処理槽10内でワークが回転するこ
とによる空気流入を阻害しないために、上蓋11は通気
性及びフィルタ機能を有している。また、処理槽10内
に流入した空気を排出するための排気口13が槽本体の
円筒部に設けられている。槽本体の円筒部には又、2つ
の温風吐出口14,14が、中心を挟んで対称的に設け
られている。
【0018】円板状のロータ20は、処理槽10内に水
平に支持され、処理槽10の下方に設けられた駆動機構
21により回転駆動される。このロータ20は、2つの
キャリア本体70A,70Aを、上面上に回転中心Oを
挟んで対称的に支持する。より具体的には、各キャリア
本体70Aは、回転中心Oの外側に、前面開口部が回転
円の外側を向くよう横向きに固定され、更に詳しくは、
上下の端板71,71がロータ20の上面に平行又は前
面開口部が例えば15°以下の角度でやや下方を向くよ
うに、その上面上に固定される。各キャリア本体70A
の前面開口部を下方に向けることにより、内部の洗浄液
の流出が促進される。2つのキャリア本体70A,70
Aに組み合わされる2つの蓋体70B,70Bは、キャ
リア本体70A,70Aの間の、回転中心Oを挟む対称
位置で、且つロータ20の直径が小さく抑制される位置
に水平配置される。そして、後述するガスブロー手段3
0による乾燥位置では、起立機構22,22により内面
を外側に向けて縦向きに起立される。
【0019】ガスブロー手段30は、エアを所定温度に
加熱し、且つ所定圧力に加圧する温風生成ユニット31
を備えている。温風生成ユニット31で生成された温風
は、3方切り替え弁32を介して処理槽10内に温風吐
出口14,14から吹き込まれる。3方切り替え弁32
は、温風生成ユニット31で生成された温風の経路を、
吹き込み経路と循環経路に切り替える。
【0020】第1の洗浄ノズル40は、ロータ20上の
ワークに上方から純水を吹き付ける外面洗浄ノズルであ
る。この外面洗浄のために、洗浄ノズル40は、ロータ
20の回転円の半径方向に沿って水平に設置されたヘッ
ダ管を有し、そのヘッダ管の長手方向(回転円の半径方
向)に所定間隔で設けられた複数のノズル孔を有してい
る。この洗浄ノズル40は、処理槽10に付設された図
示されない駆動機構により、ヘッダ管の長手方向に直進
駆動される。この直進駆動により、洗浄ノズル40はロ
ータ20上方の作動位置とその外周側の退避位置との間
を往復移動する。この往復移動によりワークの出し入れ
が簡単になる。また、乾燥工程では洗浄ノズル40から
ワークへの液滴の落下が防止される。なお、この往復移
動は、洗浄ノズル40を外周側を支点に水平面内で回動
させることによっても可能である。
【0021】第2の洗浄ノズル50は、ロータ20上の
ワーク内に挿入されてその内面に純水を吹き付ける内面
洗浄ノズルである。この内面洗浄のために、洗浄ノズル
50は、ロータ20の回転円の半径方向に直角な方向に
延びるヘッダ管を有し、そのヘッダ管の長手方向(回転
円の半径方向に直角な方向)に所定間隔で設けられた複
数のノズル孔を有している。
【0022】洗浄ノズル50は、ワーク内への挿入のた
めに、ヘッダ管に直角な方向、より具体的には、ロータ
20の回転円の半径方向xに直進駆動される。また、ワ
ークの効率的な内面洗浄のために、ヘッダ管の直進駆動
軸回りθに回転駆動されると共に、ヘッダ管の直進駆動
軸に直角な長手方向に平行な軸回りαに旋回駆動され
る。この3軸駆動は、処理槽10に付設された駆動機構
51により行われる。
【0023】第3の洗浄ノズル60は、ロータ20上の
ワークに回転中心から純水を吹き付ける底面・背面洗浄
ノズルである。この洗浄ノズル60は、回転円の外側に
傾斜して設けられた上向きのノズル孔を有しており、ロ
ータ20とは分離し非回転状態に固定されている。
【0024】なお、洗浄ノズル40,50,60は、い
ずれも、ポンプユニット80により純水の微粒子を高圧
噴射する1流体型であるが、エアを混合する2流体型で
あってもよい。
【0025】次に、本実施形態のスピンドライヤを用い
たウエーハキャリアの洗浄・乾燥方法について説明す
る。
【0026】洗浄槽を兼ねる処理槽10内のロータ20
上に、ワークである2つのキャリア本体70A,70A
及びこれらに組み合わされる2つの蓋体70B,70B
をセットする。2つのキャリア本体70A,70Aは、
ロータ回転中心Oの外側に、前面開口部を回転円の外側
に向けて横向きに固定され、2つの蓋体70B,70B
は、ロータ20上のキャリア本体70A,70A間に、
内面を上方に向けて水平に固定される。
【0027】ワークのセットが終わると、図3(a)に
示すように、ロータ20を低速回転させながら、第1の
洗浄ノズル40及び第3の洗浄ノズル60から純水を噴
出する。これにより、ロータ20上のワークに上方及び
下方から純水が吹き付けられ、ワークであるキャリア本
体70A,70Aの外面及び蓋体70B,70Bの内外
面が純水ジェットにより粗洗浄される。
【0028】この粗洗浄が終わると、図3(b)に示す
ように、ロータ20が僅かに回転することにより、第2
の洗浄ノズル50による洗浄位置に、蓋体70B,70
Bの一方を移動させる。具体的には、第2の洗浄ノズル
50が一方の蓋体70Bに正対する位置まで、ロータ2
0が回転する。第2の洗浄ノズル50は、水平下向き姿
勢である。第2の洗浄ノズル50がx方向に移動しつつ
純水を噴出することにより、一方の蓋体70Bの内面
が、純水の微粒子により精密にジェット洗浄される。
【0029】このジェット洗浄が終わると、図3(c)
に示すように、第2の洗浄ノズル50による洗浄位置
に、蓋体70B,70Bの他方を移動させ、第2の洗浄
ノズル50がx方向に移動しつつ純水を噴出する。これ
により、他方の蓋体70Bの内面が、純水の微粒子によ
り精密にジェット洗浄される。
【0030】このようにして蓋体70B,70Bの内面
の精密洗浄が終わると、図3(d)に示すように、第2
の洗浄ノズル50による洗浄位置に、キャリア本体70
A,70Aの一方を移動させる。具体的には、第2の洗
浄ノズル50が一方のキャリア本体70Aの背部内面に
正対する位置まで、ロータ20が回転する。そうする
と、図4(a)(b)に示すように、第2の洗浄ノズル
50が垂直姿勢でx方向に往復移動し、同時に転向位置
近傍でα方向に旋回する。これにより、第2の洗浄ノズ
ル50から噴出される純水が、キャリア本体70Aの一
方の側板72の内面、背部73の内面、他方の側板72
の内面に対してほぼ等距離を維持しつつ衝突する。
【0031】これが終わると、図5(a)(b)に示す
ように、第2の洗浄ノズル50が垂直姿勢から水平姿勢
へθ方向へ回転する。そして、第2の洗浄ノズル50が
x方向に往復移動し、同時に転向位置近傍でα方向に旋
回する。これにより、第2の洗浄ノズル50から噴出さ
れる純水が、キャリア本体70Aの一方の端板71の内
面、背部73の内面、他方の端板71の内面に対してほ
ぼ等距離を維持しつつ衝突する。
【0032】かくして、一方のキャリア本体70Aの内
面が純水の微粒子によりジェット洗浄(精密洗浄)され
る。これが終わると、図3(e)に示すように、他方の
キャリア本体70Aを第2の洗浄ノズル50による洗浄
位置に移動させる。そして、このキャリア本体70Aの
内面に対して、同様のジェット洗浄(精密洗浄)を行
う。
【0033】以上でワークであるキャリア本体70A,
70A及び蓋体70B,70Bの洗浄処理が終わる。
【0034】ワークの洗浄処理が終わると、図3(f)
に示すように、ロータ20を高速回転させる。このと
き、処理槽10内を空気が流通する。この通気と遠心力
により、キャリア本体70A,70A及び蓋体70B,
70Bの内外面が水切りされる。特に、キャリア本体7
0A,70Aが回転中心の外側に位置するので、キャリ
ア本体70A,70Aの全体に遠心力が作用する上、キ
ャリア本体70A,70Aの前面開口部が回転円の外側
を向いているので、キャリア本体70A,70Aの内部
からの排水も促進され、キャリア本体70A,70A及
び蓋体70B,70Bの内外面が効率的に水切りされ
る。しかしながら、キャリア本体70A,70Aの内面
については、その内部を空気が流通しないこともあって
完全な水切りが困難である。
【0035】そこで次に、図3(g)に示すように、ロ
ータ20の低速回転により、ガスブロー手段30による
乾燥位置、具体的には処理槽10の円筒部に対称的に設
けられた温風吐出口14,14が、キャリア本体70
A,70Aの内部に対向する位置まで、キャリア本体7
0A,70Aを移動させる。そして、ガスブロー手段3
0により、温風吐出口14,14から処理槽10内のキ
ャリア本体70A,70Aの内部に温風を吹き出す。そ
の温風は、各キャリア本体70Aの底部内面に衝突した
後、側板72,72の内面に設けられたウエーハ保持溝
74に沿ってキャリア本体70Aを流通する。また、端
板71,71の内面に沿ってキャリア本体70Aを流通
する。
【0036】かくして、スピン乾燥では完全な水切りが
困難なキャリア本体70A,70Aの内面についても完
全乾燥が同時に行われる。
【0037】温風ブローによるキャリア本体70A,7
0Aの内面同時乾燥が終わると、図3(h)に示すよう
に、ガスブロー手段30による乾燥位置に蓋体70B,
70Bを移動させた後、処理槽10に付設された起立機
構22,22により、蓋体70B,70Bを垂直姿勢に
起立させ、内面を温風吐出口14,14に対向させる。
そして、蓋体70B,70Bの内面に対しても同様の温
風ブローによる同時乾燥を行う。
【0038】最後に、蓋体70B,70Bを水平姿勢に
戻し、図3(i)に示すように、ロータ20を再度高速
回転させることにより、ロータ20上のワークに対して
冷却を兼ねる回転乾燥を行い、洗浄処理に続く乾燥処理
を終える。
【0039】ガスブローにおける温風の温度としては、
キャリア内面温度が70℃以上に加熱され、且つキャリ
アを構成する樹脂が熱変形しない温度が適当である。こ
の温度が低すぎると乾燥が不完全になり、同時に、含浸
した有機及び無機の汚染分子が除去困難となる。高すぎ
る場合は前述したキャリアの熱変形が問題になる。ま
た、水切りにおけるロータ20の回転速度としては50
0〜1500rpmが適当である。なぜなら、回転速度
が低いと水滴が起こり乾燥不良を引き起こすと同時に乾
燥時間が長くなる。逆に回転速度が高いとキャリアにダ
メージを与える危険がある。
【0040】本実施形態のスピンドライヤは、2個のウ
エーハキャリア70を同時処理するが、1個でもよく、
3個以上でもよい。2個以上の方が、処理効率が上が
り、且つロータ20上の荷重のバランスをとり易くなる
点から好都合である。同時処理するウエーハキャリア7
0が複数の場合も、本実施形態のように、その個数に対
応してガスブロー手段30の温風吐出口14を設けるこ
とにより、温風乾燥が同時に行われ、処理時間の延長に
よるスループット性の悪化が回避される。
【0041】外面洗浄用の第2の洗浄ノズル50につい
ても、同時処理するウエーハキャリア70の個数に対応
して設置することにより、スループット性がより一層向
上する。
【0042】洗浄及び温風乾燥は、キャリア本体70A
と蓋体70Bで順序を入れ替えて行うことも可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明のスピン
ドライヤは、効率的な回転乾燥に温風乾燥を組み合わせ
たことにより、気流が流通しないボックス型のウエーハ
キャリアを、オープンラックタイプのウエーハキャリア
を回転乾燥する時間よりも短時間で高効率に乾燥でき、
そのウエーハキャリアの洗浄処理等におけるスループッ
ト性の改善に大きな効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すスピンドライヤの模
式平面図である。
【図2】同スピンドライヤの模式立面図である。
【図3】同スピンドライヤの動作を段階的に示す模式立
面図である。
【図4】キャリアの内面洗浄方法の説明図である。
【図5】キャリアの内面洗浄方法の説明図である。
【符号の説明】
10 処理槽 11 上蓋 13 排気口 14 温風吐出口 20 ロータ 30 ガスブロー手段 31 温風生成ユニット 40,50,60 洗浄ノズル 51 駆動機構 70 ウエーハキャリア 70A キャリア本体 70B 蓋体 80 ポンプユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエーハを並列させて収容するボ
    ックス型のウエーハキャリアを収容する処理槽と、該処
    理槽内に設けられ、前記ウエーハキャリアを、その前面
    開口部が回転円外側を向き、且つ背面より外側を回転中
    心が通過するように支持して回転させるロータと、前記
    ウエーハキャリアの前面開口部からキャリア内に加熱気
    体を吹き込むガスブロー手段とを具備することを特徴と
    するスピンドライヤ。
  2. 【請求項2】 前記ロータは、回転中心の周囲に複数の
    ウエーハキャリアを対称的に搭載することを特徴とする
    請求項1に記載のスピンドライヤ。
  3. 【請求項3】 前記ガスブロー手段は、前記処理槽内に
    おけるウエーハキャリアの搭載位置に対応して前記処理
    槽に設けられた温風吐出口を有し、複数のウエーハキャ
    リアに同時に加熱気体の吹き込みを行うことを特徴とす
    る請求項2に記載のスピンドライヤ。
  4. 【請求項4】 前記ロータは、ウエーハキャリアと共
    に、そのウエーハキャリアに組み合わされる蓋体を搭載
    することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のスピ
    ンドライヤ。
  5. 【請求項5】 前記ガスブロー手段は、前記キャリア内
    面のウエーハ保持溝に沿った気流を形成することを特徴
    とする請求項1、2、3又は4に記載のスピンドライ
    ヤ。
  6. 【請求項6】 前記処理槽は洗浄槽を兼ね、前記ウエー
    ハキャリアの少なくとも内面に洗浄液を吹き付ける洗浄
    ノズルを装備することを特徴とする請求項1、2、3、
    4又は5に記載のスピンドライヤ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009212335A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Tokyo Electron Ltd 搬送アーム洗浄装置、搬送アーム洗浄方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体

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JP2009212335A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Tokyo Electron Ltd 搬送アーム洗浄装置、搬送アーム洗浄方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体

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