JP2003086419A - 電磁石コイル絶縁装置および電磁石コイルの製造方法 - Google Patents

電磁石コイル絶縁装置および電磁石コイルの製造方法

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JP2003086419A JP2001279172A JP2001279172A JP2003086419A JP 2003086419 A JP2003086419 A JP 2003086419A JP 2001279172 A JP2001279172 A JP 2001279172A JP 2001279172 A JP2001279172 A JP 2001279172A JP 2003086419 A JP2003086419 A JP 2003086419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回され
た後に加熱処理により電磁石コイル導体を超電導導体化
する超電導コイルにおいて、加熱処理後の超電導コイル
の電磁石コイル導体に容易に信頼性良く電気絶縁テープ
の巻付けを行う。 【解決手段】 電磁石コイル10の内周と外周とにそれ
ぞれ配設された2本の環状軌道11、12上を周方向に
走行する台車13に、電磁石コイル10上を電磁石コイ
ル導体14に沿って走行して、電磁石コイル導体14を
引き上げて電気絶縁テープを巻き付け、元の位置に戻す
テープ施工装置16を取り付けて電磁石コイル絶縁装置
を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁石コイル導
体が巻回された電磁石コイルに関するもので、特に電磁
石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける電磁石コイ
ル絶縁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、例えば特公平7−15848
号公報に記載された従来の電磁石コイルの巻線装置であ
る。図において、1は電磁石コイル導体、2は、電磁石
コイル導体1上に図示しない電気絶縁テープを巻き付け
る電磁石コイル絶縁装置、3は電気絶縁テープが巻き付
けられた電磁石コイル導体1を巻回して成る電磁石コイ
ル、4は電磁石コイル3を電磁石コイル導体1で巻線す
るための回転駆動台である。図に示すように、回転駆動
台4を回転させることにより電磁石コイル導体1が巻き
取られて電磁石コイル3が形成されるが、その際、電磁
石コイル導体1は電磁石コイル絶縁装置2内を通過して
送られ、この電磁石コイル絶縁装置2にて電気絶縁テー
プが巻き付けられる。さらに、電磁石コイル導体1が巻
き取られ、成型された電磁石コイル3は、例えば真空加
圧含浸装置等により、絶縁樹脂を含浸され、加熱硬化さ
れて確実に絶縁される。
【0003】ところで、電磁石コイルの中には、例えば
NbSn、NbAl等の金属間化合物の超電導導体
から成る超電導コイルのように、通常の電磁石コイル導
体を巻回して電磁石コイルを形成後に、例えば600℃
〜900℃に長時間加熱して、巻回された電磁石コイル
導体を超電導導体化することにより超電導コイルを形成
するものがある。このような超電導コイルでは、仮に、
予め超電導導体である電磁石コイル導体(以下、超電導
コイル導体と称す)を巻回して形成すると、巻回時のス
トレスにより歪みが生じて超電導コイル導体が劣化す
る。このため、通常導体である電磁石コイル導体を巻回
した後、電磁石コイル導体を超電導導体化していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような電磁石コイ
ルは、巻線した後に長時間加熱処理を行うため、図12
で示したように、電気絶縁テープを巻き付けた電磁石コ
イル導体1を巻回して電磁石コイル3を形成すると、電
気絶縁テープが加熱によって損傷し強度が低下してしま
う。このような問題点を改善するために、電磁石コイル
導体を巻回して形成された電磁石コイルを長時間加熱し
て超電導コイルとし、その後巻回された状態の電磁石コ
イル導体(超電導コイル導体)に電気絶縁テープを巻き
付ける方法が考案されており、以下に説明する。図13
に示すように、パンケーキ状に巻線成型され、長時間加
熱処理された超電導コイル3の内径部の電磁石コイル導
体1を引き上げ機構5により上方に引き上げて、巻線全
体を円錐状に変形させてターン間の隙間を設け、この隙
間を利用して、テーピング機構6aから電気絶縁テープ
6を電磁石コイル導体1に巻き付け、この後、電磁石コ
イル導体1を元の位置に下ろし超電導コイル3をパンケ
ーキ状に戻す。しかしながら、このような方法では、例
えば径寸法が10m程度の大型の超電導コイル3では、
引き上げ時の高さが、例えば5m程度と高くなり、電気
絶縁テープ6の巻き付け作業が高所作業となり、人手に
よっても、また自動化装置によっても、大規模かつ複雑
な作業足場、あるいは設備装置の設置が必要であり困難
であった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解消す
るために成されたものであって、パンケーキ状の電磁石
コイルにおける巻回された電磁石コイル導体に、電気絶
縁テープを容易に巻き付け可能な電磁石コイル絶縁装置
の構造を提供することを目的とする。また、巻線後に加
熱処理する超電導コイルにおける電磁石コイル導体を信
頼性良く絶縁できる電磁石コイルの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の電磁石コイル絶縁装置は、電磁石コイル導体がパ
ンケーキ状に巻回され巻線面を水平にして載置された電
磁石コイル上を、上記電磁石コイルの周方向に走行する
台車と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を
上記電磁石コイル導体に沿って走行し、上記電磁石コイ
ル導体を引き上げて走行に伴い走行方向と逆方向に送
り、元の位置に戻す電磁石コイル導体送り手段、および
該電磁石コイル導体送り手段によって引き上げられた上
記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける手段
を有するテープ施工装置とを備えるものである。
【0007】この発明に係る請求項2記載の電磁石コイ
ル絶縁装置は、請求項1において、台車は、電磁石コイ
ルの内周と外周とにそれぞれ配設された2本の環状軌道
上を走行するものである。
【0008】この発明に係る請求項3記載の電磁石コイ
ル絶縁装置は、請求項2において、台車に取り付けられ
たテープ施工装置を、2本の環状軌道間で電磁石コイル
の径方向に移動させる径方向移動手段を備え、電気絶縁
テープを巻き付ける電磁石コイル導体に沿って、上記テ
ープ施工装置を径方向に移動させつつ周方向に走行させ
るものである。
【0009】この発明に係る請求項4記載の電磁石コイ
ル絶縁装置は、請求項3において、径方向移動手段は、
テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置と電
磁石コイル導体のターン番号とにより演算される径方向
位置に、上記テープ施工装置を移動制御するものであ
る。
【0010】この発明に係る請求項5記載の電磁石コイ
ル絶縁装置は、電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回
され巻線面を水平にして載置された電磁石コイルを挟ん
で両側に配設された2本の平行軌道上を走行する台車
と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を走行
し、上記電磁石コイル導体を引き上げて走行に伴い走行
方向と逆方向に送り、元の位置に戻す電磁石コイル導体
送り手段、および該電磁石コイル導体送り手段によって
引き上げられた上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープ
を巻き付ける手段を有するテープ施工装置と、該テープ
施工装置を上記2本の平行軌道間で該軌道に対してほぼ
垂直方向に移動させる垂直方向移動手段とを備え、上記
テープ施工装置を上記平行軌道上を走行する台車の走行
に伴って該平行軌道間で垂直方向に移動させることによ
り、上記テープ施工装置を上記電磁石コイルの径方向に
移動させつつ周方向に上記電磁石コイル導体に沿って走
行させて、該電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き
付けるものである。
【0011】この発明に係る請求項6記載の電磁石コイ
ル絶縁装置は、請求項5において、テープ施工装置は取
り付けられた台車に対して水平方向に回転する回転手段
を備え、該回転手段により上記テープ施工装置の向きを
引き上げる電磁石コイル導体の向きに常に合わせるもの
である。
【0012】この発明に係る請求項7記載の電磁石コイ
ル絶縁装置は、請求項6において、回転手段は、テープ
施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置と電磁石コ
イル導体のターン番号とにより演算される電磁石コイル
導体の向きに、上記テープ施工装置の向きを合わせるよ
うに制御するものである。
【0013】この発明に係る請求項8記載の電磁石コイ
ル絶縁装置は、請求項5〜7のいずれかにおいて、テー
プ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置指令と電
磁石コイル導体のターン番号指令とにより、上記テープ
施工装置の水平面内目標位置を演算し、該水平面内目標
位置から台車の平行軌道上位置、および上記テープ施工
装置の上記平行軌道間の垂直方向位置を演算して、該演
算された位置となるように、台車の走行制御、および垂
直方向移動手段によるテープ施工装置の移動制御を行う
ものである。
【0014】この発明に係る請求項9記載の電磁石コイ
ル絶縁装置は、請求項1〜8のいずれかにおいて、電磁
石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体引き上げ時
に、該電磁石コイル導体と隣接するターンの電磁石コイ
ル導体がその位置を保持するように、上記隣接ターンの
電磁石コイル導体を押圧する手段を備えるものである。
【0015】この発明に係る請求項10記載の電磁石コ
イル絶縁装置は、請求項1〜9のいずれかにおいて、電
磁石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体を元の位
置に戻す時に、該電磁石コイル導体と隣接するターンの
電磁石コイル導体がその位置を保持するように、上記隣
接ターンの電磁石コイル導体を押圧する手段を備えるも
のである。
【0016】この発明に係る請求項11記載の電磁石コ
イルの製造方法は、金属間化合物から成る電磁石コイル
導体がパンケーキ状に巻回された電磁石コイルに加熱処
理を施して上記電磁石コイル導体を超電導導体化し、そ
の後請求項1〜10のいずれかに記載の電磁石コイル絶
縁装置を用いて上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープ
を巻き付けるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1は、この発明
の実施の形態1による電磁石コイル絶縁装置の構造およ
び動作を説明する図である。図1に示すように、電磁石
コイル10の内周および外周には2本の環状軌道11、
12が配設され、この環状軌道11、12上を車輪13
a、13bを備えた台車13が、電磁石コイル導体14
が巻回された電磁石コイル10上を周方向(A方向)に
走行する。電磁石コイル絶縁装置は、台車13とこの台
車13に取り付けられたテープ施工装置16とで構成さ
れ、テープ施工装置16は台車13の走行に伴って、電
磁石コイル10上を電磁石コイル導体14に沿って周方
向に走行しながら、電磁石コイル導体14を台車13上
に引き上げて電気絶縁テープを巻き付ける。
【0018】図2は、台車13に取り付けられたテープ
施工装置16の概略構成図である。図2に示すように、
電磁石コイル導体14に沿って周方向に走行するテープ
施工装置16は、前方、後方、および装置内の出入り口
部にそれぞれ配置されたガイドロール15a、15b、
15c、15dからなる電磁石コイル導体送り機構15
と、この電磁石コイル導体送り機構15により導いた電
磁石コイル導体14に台車13上で電気絶縁テープを巻
き付けるテーピング機構16aとを備える。電磁石コイ
ル導体送り機構15は、前方の電磁石コイル導体14を
引き上げて、走行に伴い逆方向に送り、後方から元の位
置に戻す。この引き上げて逆方向に送る際、テープ施工
装置16内で、テーピング機構16aによって電気絶縁
テープが電磁石コイル導体14上に螺旋状に巻き付けら
れる。なお、14a、14bはそれぞれ、電磁石コイル
導体送り機構15による引き上げ時、戻し時の電磁石コ
イル導体部分を示す。電気絶縁テープの巻き付け(以
下、テーピングと称す)後、電磁石コイル10は、例え
ば真空加圧含浸装置等により絶縁樹脂を含浸され、加熱
硬化されて確実に絶縁され完成する。
【0019】以上のように、この実施の形態によれば、
台車13にテープ施工装置16を取り付けて、電磁石コ
イル10上を電磁石コイル導体14に沿って周方向に走
行させ、電磁石コイル導体14を部分的に引き上げて走
行中のテープ施工装置16によりテーピングを行うた
め、電磁石コイル導体14の引き上げが部分的で高さも
低いものであり、大型の設備装置を必要とせず、容易に
巻線後の電磁石コイル10にテーピングが行える。ま
た、超電導コイルの超電導コイル導体にテーピングする
場合も、超電導コイル導体の引き上げが部分的で低いも
のであるため、超電導コイル導体への機械的ストレスは
軽微なものであり、歪みを生じさせて劣化させることは
ない。これにより、例えばNbSn、NbAl等の
金属間化合物の超電導導体から成る超電導コイルのよう
に、通常の電磁石コイル導体を巻回して成る電磁石コイ
ルを形成後に、例えば600℃〜900℃に長時間加熱
して、巻回された電磁石コイル導体を超電導導体化する
場合に信頼性良く適用でき、この実施の形態1による電
磁石コイル絶縁装置を用いて超電導コイル導体に容易に
信頼性良くテーピングすることができ、製造コストの低
減化、および工期の短縮も図れる。
【0020】この実施の形態では、円形の電磁石コイル
10を図示して説明したが、パンケーキ状の電磁石コイ
ル10であれば非円形のものでも良い。
【0021】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2について図3に基づいて説明する。この実施の形態
による電磁石コイル絶縁装置は、上記実施の形態1の図
1、図2で示した電磁石コイル絶縁装置に、テープ施工
装置6を環状軌道11、12間で電磁石コイル10の径
方向に移動可能にしたものである。図に示すように、電
磁石コイル10の周方向に走行する台車13の軌道間方
向の両端を連結する軸17とこの軸17を移動する移動
管18とで径方向移動機構を構成し、この径方向移動機
構17、18により、上記移動管18に固定されたテー
プ施工装置16を径方向に移動可能とする。電磁石コイ
ル10の各ターンの電磁石コイル導体14にテーピング
する際、各ターンの電磁石コイル導体14は少しずつ径
方向位置が異なるものである。この実施の形態では、テ
ープ施工装置16を径方向に移動可能としたため、径方
向に幅の広い電磁石コイル10であっても電磁石コイル
絶縁装置を組立変更する必要なく、テープ施工装置16
は台車13の走行に伴って電磁石コイル10の周方向に
走行しながら径方向にも移動し、容易で信頼性良くテー
ピングが行えると共に、電磁石コイル製造における製造
コストの低減化、および工期の短縮がさらに図れる。
【0022】実施の形態3.なお、上記実施の形態2で
は、径方向移動機構17、18により移動可能なテープ
走行装置16を、電磁石コイル導体14に従動的に沿わ
せて走行することにより、テープ施工装置16の径方向
の移動を行うものであったが、テーピングする電磁石コ
イル導体14の径方向位置を演算して、該位置にテープ
施工装置16が移動するように、径方向移動機構17、
18を制御しても良い。図4は、この実施の形態3によ
る電磁石コイル絶縁装置の位置制御の手順を示す図であ
る。図4に示すように、電磁石コイル10上の周方向位
置を示す方位角と、テーピングする電磁石コイル導体1
4のターン番号とを指令として、まず方位角から周方向
位置を演算して、台車13の駆動機構を制御し、台車1
3を演算された周方向位置になるように走行させる。一
方、ターン番号は上記演算された周方向位置と共に、径
方向位置演算器に入力し、テーピングする電磁石コイル
導体14の径方向位置を演算して、テープ施工装置16
の径方向駆動機構を制御する。即ち、演算された径方向
位置にテープ施工装置16が移動するように、径方向移
動機構17、18を移動させる。
【0023】なお、この場合、周方向位置により台車1
3の走行を制御したが、台車13は予め設定された所定
の速度で周方向を走行するようにし、速度から演算され
る周方向位置を径方向位置の演算に用いても良い。
【0024】このように、テーピングする電磁石コイル
導体14の径方向位置を演算することにより径方向移動
機構17、18を信頼性良く移動制御でき、テープ施工
装置16が大型、あるいは質量が大きい場合でも、制御
性良く径方向に移動させることができテーピングの信頼
性が向上する。また、テープ施工装置16と電磁石コイ
ル導体14との摩擦が防止でき、電磁石コイル導体14
の損傷や、金属粉の発生による絶縁性の低下が防止で
き、電磁石コイル10の信頼性が向上する。
【0025】実施の形態4.図5は、この実施の形態4
による電磁石コイル絶縁装置の位置制御の手順を示す図
である。この実施の形態では、上記実施の形態3の図4
で示した位置制御の場合に、台車13の周方向位置検出
器とテープ施工装置16の径方向位置検出器とを備え
て、演算された周方向位置および径方向位置に追従する
ようにフィードバック制御するものである。これによ
り、さらに制御性良く、テープ施工装置16が所望の位
置に来るように、台車13の走行および径方向移動機構
17、18の移動を制御でき、テーピングの信頼性およ
び電磁石コイル10の信頼性が一層向上する。
【0026】実施の形態5.次に、この発明の実施の形
態5について図6に基づいて説明する。この実施の形態
による電磁石コイル絶縁装置は、上記実施の形態1、2
で示した電磁石コイル絶縁装置に、電磁石コイル導体送
り機構15が電磁石コイル導体14を引き上げる時に隣
接ターンが動かないように押さえる手段を設けたもので
ある。図6に示すように、テープ施工装置16の前方
に、1組のロールから成る第1の押さえ手段19a、1
9bを備え、電磁石コイル導体送り機構15が電磁石コ
イル導体14aを引き上げる時に、引き上げる電磁石コ
イル導体14aの隣接ターンの電磁石コイル導体14
c、14dがその位置を保持するように押圧し、引き上
げる電磁石コイル導体14aとの間隔を保持させる。な
お、図6はテープ施工装置16の前方部のみを示し、図
6(a)は斜視図、図6(b)は図6(a)をX方向か
ら見た図である。これにより、第1の押さえ手段19
a、19bの各ロールが隣接ターンの電磁石コイル導体
14c、14dをそれぞれ押さえて、電磁石コイル導体
間の間隔を保持すると共に、隣接ターンの浮き上がりを
防止する。このため、隣接ターンと引き上げる電磁石コ
イル導体14aとの間の摩擦により電磁石コイル導体1
4が損傷することなく、また、金属粉の発生によって絶
縁性の低下を招くこともない。
【0027】実施の形態6.次に、この発明の実施の形
態6について図7に基づいて説明する。上記実施の形態
5では、テープ施工装置16の前方に第1の押さえ手段
19a、19bを備えたものを示したが、この実施の形
態による電磁石コイル絶縁装置は、電磁石コイル導体送
り機構15がテーピング後の電磁石コイル導体14を元
の位置に戻す時に隣接ターンが動かないように押さえる
手段を設けたものである。図7に示すように、テープ施
工装置16の後方に、1組のロールから成る第2の押さ
え手段20a、20bを備え、電磁石コイル導体送り機
構15が電磁石コイル導体14bを元の位置に押し戻す
時に、押し戻す電磁石コイル導体14bの隣接ターンの
電磁石コイル導体14c、14dがその位置を保持する
ように押圧して、押し戻す電磁石コイル導体14aとの
間隔を保持させる。なお、図7はテープ施工装置16の
後方部のみを示し、図7(a)は斜視図、図7(b)は
図7(a)をY方向から見た図である。これにより、第
2の押さえ手段20a、20bの各ロールが隣接ターン
の電磁石コイル導体14c、14dをそれぞれ押さえ
て、電磁石コイル導体間の間隔を保持して摩擦を防止す
る。これにより電磁石コイル導体14が損傷することな
く、また、金属粉の発生によって絶縁性の低下を招くこ
ともない。
【0028】なお、第2の押さえ手段20a、20b
と、上記実施の形態5で示した第1の押さえ手段19
a、19bとの双方を備えると、電磁石コイル導体14
の引き上げ時と押し戻し時の双方で隣接ターン間の摩擦
が防止でき、電磁石コイル10の信頼性がさらに向上す
る。
【0029】実施の形態7.次に、この発明の実施の形
態7による電磁石コイル絶縁装置について図8に基づい
て説明する。図8に示すように、電磁石コイル10を挟
んで両側に2本の平行軌道21a、21bが配設され、
テープ施工装置16を取り付けた台車13は、この平行
軌道21a、21b上を第1の軸方向C(平行軌道の敷
設方向)に走行する。また、台車13の軌道間方向の両
端を連結するように、平行軌道21a、21bと垂直方
向の垂直軌道となる軸22a、22bを台車13に取り
付け、この軸(垂直軌道22)とこの垂直軌道22を移
動する管状の垂直方向移動機構23とで、垂直方向移動
手段を構成して、垂直方向移動機構23に取り付けられ
たテープ施工装置16を垂直方向(第2の軸方向D)に
移動させる。このように、垂直軌道22と垂直方向移動
機構23とを備え、平行軌道21a、21b上を第1の
軸方向Cに走行する台車13の走行に伴って、テープ施
工装置16を第2の軸方向Dに移動させることにより、
テープ施工装置16を電磁石コイル16の径方向に移動
させつつ周方向に電磁石コイル導体14に沿って走行さ
せる。
【0030】図9は、台車13に取り付けられたテープ
施工装置16およびその周辺部を示す概略構成図であ
る。図9に示すように、テープ施工装置16は回転手段
24を備えて水平方向に回転可能に垂直方向移動機構2
3に取り付けられており、これにより、テープ施工装置
16の向きは、テーピングされる電磁石コイル導体14
の向きに常に追従するように、走行に伴って変化する。
【0031】この実施の形態では、台車13の軌道を平
行軌道21a、21bとし、垂直軌道22と垂直方向移
動機構23とでテープ施工装置16を垂直方向に移動さ
せる手段を構成して、電磁石コイル導体14に沿ってテ
ープ施工装置16を走行させるようにしたため、台車1
3の走行軌道が安価となり、環状軌道の製作が高価とな
る非円形の電磁石コイルの場合に特に有効である。な
お、電磁石コイル導体送り機構15と、この電磁石コイ
ル導体送り機構15により導いた電磁石コイル導体14
に台車13上で電気絶縁テープを巻き付けるテーピング
機構16aとについては、上記実施の形態1と同様であ
り、上記実施の形態1と同様の効果を有する。
【0032】実施の形態8.この実施の形態では、上記
実施の形態7の図8で示した電磁石コイル絶縁装置の位
置制御について図10に基づいて以下に示す。図10に
示すように、電磁石コイル10上の周方向位置を示す方
位角と、テーピングする電磁石コイル導体14のターン
番号とを指令として、まず電磁石コイル10上の目標と
なる水平面内位置を演算し、第1の軸方向位置と第2の
軸方向位置とを求める。演算された第1の軸方向位置に
より、台車13の駆動機構を制御し、台車13を演算さ
れた第1の軸方向位置になるように平行軌道21a、2
1b上を走行させる。一方、演算された第2の軸方向位
置により、テープ施工装置16の駆動機構を制御し、演
算された第2の軸方向位置にテープ施工装置16が垂直
軌道22を移動するように、垂直方向移動機構23を移
動させる。なお、図10に示すように、台車13の第1
の軸方向位置検出器とテープ施工装置16の第2の軸方
向位置検出器とをそれぞれ備えて、フィードバック制御
すると、制御性がさらに向上する。
【0033】このようにテーピングする電磁石コイル導
体14の周方向位置とターン番号とを指令として、台車
13の走行制御およびテープ施工装置16の垂直方向移
動制御を行うため、テープ施工装置16を電磁石コイル
10の径方向に移動させつつ周方向に制御性良く走行さ
せることができ、テーピングの信頼性が向上する。ま
た、テープ施工装置16と電磁石コイル導体14との摩
擦が防止でき、電磁石コイル導体14の損傷や、金属粉
の発生による絶縁性の低下が防止でき、電磁石コイル1
0の信頼性が向上する。
【0034】実施の形態9.この実施の形態では、上記
実施の形態7の図8、図9で示した電磁石コイル絶縁装
置におけるテープ施工装置16の回転位置制御について
図11に基づいて以下に示す。図11に示すように、電
磁石コイル10上の周方向位置を示す方位角と、テーピ
ングする電磁石コイル導体14のターン番号とを指令と
して、電磁石コイル導体の向き(導体方向)を演算し、
これによりテープ施工装置16の回転手段24を制御す
る。これにより、テープ施工装置16の向きを制御性良
く電磁石コイル導体14の向きに合わせることができ、
テーピングの信頼性が向上する。また、テープ施工装置
16と電磁石コイル導体14との摩擦が防止できる。な
お、この実施の形態においても、テープ施工装置16の
向きを検出する検出器を備えて、フィードバック制御す
るとさらに制御性および信頼性が向上する。
【0035】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る請求項1記
載の電磁石コイル絶縁装置は、電磁石コイル導体がパン
ケーキ状に巻回され巻線面を水平にして載置された電磁
石コイル上を、上記電磁石コイルの周方向に走行する台
車と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を上
記電磁石コイル導体に沿って走行し、上記電磁石コイル
導体を引き上げて走行に伴い走行方向と逆方向に送り、
元の位置に戻す電磁石コイル導体送り手段、および該電
磁石コイル導体送り手段によって引き上げられた上記電
磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける手段を有
するテープ施工装置とを備えるため、大型の設備装置を
必要とせず、容易に巻線後の電磁石コイルに信頼性良く
電気絶縁テープを巻き付けることができる。
【0036】またこの発明に係る請求項2記載の電磁石
コイル絶縁装置は、請求項1において、台車は、電磁石
コイルの内周と外周とにそれぞれ配設された2本の環状
軌道上を走行するため、台車の周方向の走行が容易に行
え、巻線後の電磁石コイルに容易に信頼性良く電気絶縁
テープを巻き付けることができる。
【0037】またこの発明に係る請求項3記載の電磁石
コイル絶縁装置は、請求項2において、台車に取り付け
られたテープ施工装置を、2本の環状軌道間で電磁石コ
イルの径方向に移動させる径方向移動手段を備え、電気
絶縁テープを巻き付ける電磁石コイル導体に沿って、上
記テープ施工装置を径方向に移動させつつ周方向に走行
させるため、電気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻
き付けが、さらに容易で信頼性の向上したものになる。
【0038】またこの発明に係る請求項4記載の電磁石
コイル絶縁装置は、請求項3において、径方向移動手段
は、テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置
と電磁石コイル導体のターン番号とにより演算される径
方向位置に、上記テープ施工装置を移動制御するため、
テープ施工装置を制御性良く、電磁石コイル導体に沿っ
て径方向に移動させつつ周方向に走行させることがで
き、電気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻き付け
が、さらに信頼性の向上したものになる。
【0039】またこの発明に係る請求項5記載の電磁石
コイル絶縁装置は、電磁石コイル導体がパンケーキ状に
巻回され巻線面を水平にして載置された電磁石コイルを
挟んで両側に配設された2本の平行軌道上を走行する台
車と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を走
行し、上記電磁石コイル導体を引き上げて走行に伴い走
行方向と逆方向に送り、元の位置に戻す電磁石コイル導
体送り手段、および該電磁石コイル導体送り手段によっ
て引き上げられた上記電磁石コイル導体に電気絶縁テー
プを巻き付ける手段を有するテープ施工装置と、該テー
プ施工装置を上記2本の平行軌道間で該軌道に対してほ
ぼ垂直方向に移動させる垂直方向移動手段とを備え、上
記テープ施工装置を上記平行軌道上を走行する台車の走
行に伴って該平行軌道間で垂直方向に移動させることに
より、上記テープ施工装置を上記電磁石コイルの径方向
に移動させつつ周方向に上記電磁石コイル導体に沿って
走行させて、該電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻
き付けるため、大型の設備装置を必要とせず、容易に巻
線後の電磁石コイルに信頼性良く電気絶縁テープを巻き
付けることができ、また、非円形の電磁石コイルにも安
価に信頼性良く電気絶縁テープを巻き付けることができ
る。
【0040】またこの発明に係る請求項6記載の電磁石
コイル絶縁装置は、請求項5において、テープ施工装置
は取り付けられた台車に対して水平方向に回転する回転
手段を備え、該回転手段により上記テープ施工装置の向
きを引き上げる電磁石コイル導体の向きに常に合わせる
ため、電気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻き付け
が信頼性良く行える。
【0041】またこの発明に係る請求項7記載の電磁石
コイル絶縁装置は、請求項6において、回転手段は、テ
ープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置と電磁
石コイル導体のターン番号とにより演算される電磁石コ
イル導体の向きに、上記テープ施工装置の向きを合わせ
るように制御するため、テープ施工装置の向きを制御性
良く電磁石コイル導体の向きに合わせて回転できて、電
気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻き付けが、さら
に信頼性の向上したものになると共に、電磁石コイル導
体の摩擦による損傷を防止できる。
【0042】またこの発明に係る請求項8記載の電磁石
コイル絶縁装置は、請求項5〜7のいずれかにおいて、
テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置指令
と電磁石コイル導体のターン番号指令とにより、上記テ
ープ施工装置の水平面内目標位置を演算し、該水平面内
目標位置から台車の平行軌道上位置、および上記テープ
施工装置の上記平行軌道間の垂直方向位置を演算して、
該演算された位置となるように、台車の走行制御、およ
び垂直方向移動手段によるテープ施工装置の移動制御を
行うため、テープ施工装置を制御性良く、電磁石コイル
導体に沿って径方向に移動させつつ周方向に走行させる
ことができ、電気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻
き付けが、さらに信頼性の向上したものになる。
【0043】またこの発明に係る請求項9記載の電磁石
コイル絶縁装置は、請求項1〜8のいずれかにおいて、
電磁石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体引き上
げ時に、該電磁石コイル導体と隣接するターンの電磁石
コイル導体がその位置を保持するように、上記隣接ター
ンの電磁石コイル導体を押圧する手段を備えるため、電
磁石コイル導体引き上げ時の電磁石コイル導体間の摩擦
が防止でき、摩擦による損傷や絶縁性の低下を防止でき
る。
【0044】またこの発明に係る請求項10記載の電磁
石コイル絶縁装置は、請求項1〜9のいずれかにおい
て、電磁石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体を
元の位置に戻す時に、該電磁石コイル導体と隣接するタ
ーンの電磁石コイル導体がその位置を保持するように、
上記隣接ターンの電磁石コイル導体を押圧する手段を備
えるため、電磁石コイル導体を元の位置に戻す時の電磁
石コイル導体間の摩擦が防止でき、摩擦による損傷や絶
縁性の低下を防止できる。
【0045】この発明に係る請求項11記載の電磁石コ
イルの製造方法は、金属間化合物から成る電磁石コイル
導体がパンケーキ状に巻回された電磁石コイルに加熱処
理を施して上記電磁石コイル導体を超電導導体化し、そ
の後請求項1〜10のいずれかに記載の電磁石コイル絶
縁装置を用いて上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープ
を巻き付けるため、超電導導体である電導コイル導体に
歪みを生じさせて劣化させることなく、容易に信頼性良
く電気絶縁テープを巻き付けることができ、信頼性の高
い超電導コイルが得られると共に、製造コストの低減
化、および工期の短縮も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電磁石コイル
絶縁装置の構造および動作を説明する図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるテープ施工装
置の概略構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による電磁石コイル
絶縁装置の構造および動作を説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による電磁石コイル
絶縁装置の位置制御の手順を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による電磁石コイル
絶縁装置の位置制御の手順を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による電磁石コイル
絶縁装置の第1の押圧部材を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による電磁石コイル
絶縁装置の第2の押圧部材を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態7による電磁石コイル
絶縁装置の構造および動作を説明する図である。
【図9】 この発明の実施の形態7によるテープ施工装
置およびその周辺部の概略構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による電磁石コイ
ル絶縁装置の位置制御の手順を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態9によるテープ施工
装置の回転位置制御の手順を示す図である。
【図12】 従来の電磁石コイルの巻線装置を示す概略
構成図である。
【図13】 従来の電磁石コイルにおける電気絶縁テー
プの巻付けを示す図である。
【符号の説明】
10 電磁石コイル、11,12 環状軌道、13 台
車、14,14a,14b 電磁石コイル導体、15
(15a〜15d) 電磁石コイル導体送り機構、16
テープ施工装置、16a テーピング機構、17,1
8 径方向移動機構、19a,19b 第1の押圧部
材、20a,20b 第2の押圧部材、21a,21b
平行軌道、22(22a,22b) 垂直軌道、23
垂直方向移動機構、24 回転手段。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回
    され巻線面を水平にして載置された電磁石コイル上を、
    上記電磁石コイルの周方向に走行する台車と、該台車に
    取り付けられて上記電磁石コイル上を上記電磁石コイル
    導体に沿って走行し、上記電磁石コイル導体を引き上げ
    て走行に伴い走行方向と逆方向に送り、元の位置に戻す
    電磁石コイル導体送り手段、および該電磁石コイル導体
    送り手段によって引き上げられた上記電磁石コイル導体
    に電気絶縁テープを巻き付ける手段を有するテープ施工
    装置とを備えることを特徴とする電磁石コイル絶縁装
    置。
  2. 【請求項2】 台車は、電磁石コイルの内周と外周とに
    それぞれ配設された2本の環状軌道上を走行することを
    特徴とする請求項1記載の電磁石コイル絶縁装置。
  3. 【請求項3】 台車に取り付けられたテープ施工装置
    を、2本の環状軌道間で電磁石コイルの径方向に移動さ
    せる径方向移動手段を備え、電気絶縁テープを巻き付け
    る電磁石コイル導体に沿って、上記テープ施工装置を径
    方向に移動させつつ周方向に走行させることを特徴とす
    る請求項2記載の電磁石コイル絶縁装置。
  4. 【請求項4】 径方向移動手段は、テープ施工装置の電
    磁石コイルにおける周方向位置と電磁石コイル導体のタ
    ーン番号とにより演算される径方向位置に、上記テープ
    施工装置を移動制御することを特徴とする請求項3記載
    の電磁石コイル絶縁装置。
  5. 【請求項5】 電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回
    され巻線面を水平にして載置された電磁石コイルを挟ん
    で両側に配設された2本の平行軌道上を走行する台車
    と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を走行
    し、上記電磁石コイル導体を引き上げて走行に伴い走行
    方向と逆方向に送り、元の位置に戻す電磁石コイル導体
    送り手段、および該電磁石コイル導体送り手段によって
    引き上げられた上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープ
    を巻き付ける手段を有するテープ施工装置と、該テープ
    施工装置を上記2本の平行軌道間で該軌道に対してほぼ
    垂直方向に移動させる垂直方向移動手段とを備え、上記
    テープ施工装置を上記平行軌道上を走行する台車の走行
    に伴って該平行軌道間で垂直方向に移動させることによ
    り、上記テープ施工装置を上記電磁石コイルの径方向に
    移動させつつ周方向に上記電磁石コイル導体に沿って走
    行させて、該電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き
    付けることを特徴とする電磁石コイル絶縁装置。
  6. 【請求項6】 テープ施工装置は取り付けられた台車に
    対して水平方向に回転する回転手段を備え、該回転手段
    により上記テープ施工装置の向きを引き上げる電磁石コ
    イル導体の向きに常に合わせることを特徴とする請求項
    5記載の電磁石コイル絶縁装置。
  7. 【請求項7】 回転手段は、テープ施工装置の電磁石コ
    イルにおける周方向位置と電磁石コイル導体のターン番
    号とにより演算される電磁石コイル導体の向きに、上記
    テープ施工装置の向きを合わせるように制御することを
    特徴とする請求項6記載の電磁石コイル絶縁装置。
  8. 【請求項8】 テープ施工装置の電磁石コイルにおける
    周方向位置指令と電磁石コイル導体のターン番号指令と
    により、上記テープ施工装置の水平面内目標位置を演算
    し、該水平面内目標位置から台車の平行軌道上位置、お
    よび上記テープ施工装置の上記平行軌道間の垂直方向位
    置を演算して、該演算された位置となるように、台車の
    走行制御、および垂直方向移動手段によるテープ施工装
    置の移動制御を行うことを特徴とする請求項5〜7のい
    ずれかに記載の電磁石コイル絶縁装置。
  9. 【請求項9】 電磁石コイル導体送り手段が、電磁石コ
    イル導体引き上げ時に、該電磁石コイル導体と隣接する
    ターンの電磁石コイル導体がその位置を保持するよう
    に、上記隣接ターンの電磁石コイル導体を押圧する手段
    を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
    載の電磁石コイル絶縁装置。
  10. 【請求項10】 電磁石コイル導体送り手段が、電磁石
    コイル導体を元の位置に戻す時に、該電磁石コイル導体
    と隣接するターンの電磁石コイル導体がその位置を保持
    するように、上記隣接ターンの電磁石コイル導体を押圧
    する手段を備えることを特徴とする請求項1〜9のいず
    れかに記載の電磁石コイル絶縁装置。
  11. 【請求項11】 金属間化合物から成る電磁石コイル導
    体がパンケーキ状に巻回された電磁石コイルに加熱処理
    を施して上記電磁石コイル導体を超電導導体化し、その
    後請求項1〜10のいずれかに記載の電磁石コイル絶縁
    装置を用いて上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを
    巻き付けることを特徴とする電磁石コイルの製造方法。
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